JP2022503961A - 操作されたFcドメインを有する抗CD40結合分子およびその治療用途 - Google Patents

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Abstract

本開示は、操作されたヒトIgGドメイン、例えば、ヒンジドメインに変異を有するヒトIgG1、IgG2、およびIgG4バリアントを含むCD40結合分子を提供し、これらは、1つ以上のFey受容体に対して改変された結合活性を示す。本明細書には、CD40結合分子を使用して対象における免疫応答を選択的に活性化または阻害するための方法も記載されている。

Description

関連出願
本出願は、2018年9月28日に出願された国際特許出願第PCT/CN2018/0108285号の利益を主張し、これは参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
表面抗原分類(Cluster of differentiation)40(CD40)は、抗原提示細胞(APC)の活性化に必要なAPCの共刺激タンパク質である。CD40は、腫瘍壊死因子(TNF)受容体スーパーファミリーのメンバーであり、T細胞依存性免疫グロブリンクラススイッチ、メモリーB細胞の発達、胚中心形成を含む、様々な免疫および炎症応答に不可欠である。さらに、CD40は、Bリンパ腫などの腫瘍細胞の表面およびすべての固形腫瘍の約70%に見られる。その活性化は、腫瘍特異的抗原に対する耐性を逆転させ、抗原特異的抗腫瘍免疫をもたらすことが示されている。
Fc受容体(FcR)は、抗体のFc部分に結合できる免疫細胞表面タンパク質のファミリーである。Fcγ受容体、Fcα受容体、Fcε受容体、および新生児Fc受容体(FcRn)を含み、それぞれIgG、IgA、IgE、およびIgG抗体との異なる結合活性を有するいくつかの異なるタイプのFc受容体がある。Fcγ受容体サブファミリーには、FcγRI(CD64)、FcγRIIA(CD32a)、FcγRIIB(CD32b)、FcγRIIB(CD32c)、FcγRIIIA(CD16a)、およびFcγRIIIB(CD16b)が含まれる。FcγRIはIgG1およびIgG3抗体に対して高い結合親和性を有するが、他のFcγRはIgG抗体に対して低い結合親和性を有する。
様々なタイプのFc受容体が、免疫系で様々な役割を果たす。例えば、NK細胞およびマクロファージに発現するFcγRIII受容体は、感染細胞または侵入病原体へ付着する抗体に結合し、免疫細胞の抗体媒介性食作用(ADCP)または抗体依存性細胞媒介性細胞傷害(ADCC)を誘発し、それにより、感染した細胞または侵入病原体の排除につながる。一方、B細胞および樹状細胞に発現するFcγRIIB受容体は、IgG抗体に結合すると免疫細胞の活性を下方調節(down regulate)する可能性がある。
活性化された免疫細胞を含む療法は、癌細胞などの病気の細胞を排除するための有望なアプローチである。しかしながら、そのような治療アプローチはしばしば安全上の懸念を引き起こす。例えば、過剰に活性化された免疫細胞は、望ましくない細胞毒性をもたらし、組織の損傷を引き起こす。したがって、効果的かつ安全な新しい免疫療法を開発することは非常に興味深いことである。
本開示は、所望のヒンジ柔軟性と、好ましいFc受容体結合活性および/または選択性、例えば、FcγRIIBに対して増強された結合親和性および/もしくは選択性または1つ以上のFcγR受容体に対して実質的に低下された結合親和性、とを示す、操作された(バリアント)Fc領域(例えば、IgG1、IgG2、またはIgG4分子の操作されたFc領域)を含む、CD40結合分子(例えば、CD40アゴニストまたはCD40アンタゴニスト)の設計に、少なくとも部分的に、基づいている。そのようなCD40結合分子は、治療を必要とする対象における免疫応答を調節する(modulate)ために(例えば、免疫応答を選択的に増強または選択的に阻害するために)使用することができる。
したがって、本開示の一態様は、CD40結合部分と、野生型Fc領域の対応物と比較して、位置220~331のうちのいずれか、例えば、位置228~329のうちのいずれかで少なくとも1つの変異を含む、操作されたFc領域を含む抗体重鎖定常領域と、を含むCD40結合分子(例えば、CD40アゴニストまたはCD40アンタゴニスト)を提供する。番号付けシステムは、EUインデックスに従う。
いくつかの実施形態では、CD40結合部分は、CD40Lの細胞外ドメインであり、これは、配列番号140のアミノ酸配列を含み得る。そのようなCD40結合部分を含むCD40結合分子は、CD40アゴニストであり得る。
他の実施形態では、CD40結合部分は、抗CD40抗体フラグメントであり得る。一実施形態では、抗CD40抗体フラグメントは、本明細書に記載の操作されたFc領域のいずれかに連結される重鎖可変領域を含む重鎖と、軽鎖可変領域および軽鎖定常領域を含む軽鎖とを含む。
場合によっては、バリアントFc領域は、野生型対応物と比較して、FcγRIIBに対する結合親和性および/または選択性を増強させ得る。他の例では、バリアントFc領域は、1つ以上のFcγR受容体に対して結合親和性を実質的に低下させ得る。いくつかの例では、バリアントFc領域は、すべてのFcγR受容体に対する結合活性が低いか、まったくない。
いくつかの実施形態では、CD40結合分子は、IgG1分子(例えば、ヒトIgG1分子)のバリアントFc領域を含み得、これは、以下のうちの1つ以上を含む変異を含み得る:(a)位置233~238(例えば、234~238)内のアミノ酸置換もしくは欠失、(b)位置265での置換、(c)位置267での置換、(d)位置297での置換、(e)位置328での置換、位置329での置換;またはこれらの組み合わせ。あるいは、またはさらに、IgG1分子のFcバリアントは、位置220、226、229、238、273、327、330、および/または331において1つ以上の変異を含み得る。一例では、変異は、位置233~236のうちのいずれかでの置換、位置236~238のうちの1つ以上での欠失、またはこれらの組み合わせを含む。例えば、位置233~235での置換は、E233P、L234V、L234F、L234A、L235A、および/またはL235Eを含み得る。一例では、変異は、位置236~238のうちの1つ以上での欠失を含む。別の例では、位置238での置換は、P238Sであり得、位置265での置換は、D265Aであり得、またはこれらの組み合わせであり得る。さらに別の例では、置換は位置267にあり、S267Eである。さらなる例では、置換は位置329にあり、P329Gである。追加の例では、変異は、位置265での置換、位置297での置換、またはこれらの組み合わせを含み得る。例えば、位置265での置換はD265Aであり得、位置297での置換はN297Aであり得る。さらに、位置220、226、229、327、330、および331での1つ以上の置換は、C220S、C226S、C229S、A327G、A330S、およびP331Sであり得る。ヒトIgG1に由来する例示的なバリアントFc領域は、G1m1、G1m2、G1m17、G1m27、G1mAA、G1mAAG、G1N297A、G1m240、およびG1m40のうちの1つであり得る。
他の実施形態では、CD40結合分子は、IgG2分子(例えば、ヒトIgG2分子)のFc領域を含み得、これは、以下のうちの1つ以上を含む変異を含み得る:(a)位置237および238のうちの1つ以上の欠失、(b)位置265での置換、(b)位置267での置換、(c)位置297での置換、(d)位置328での置換;またはこれらの組み合わせ。いくつかの例では、欠失は、位置237、または位置237および238の両方にある。あるいは、またはさらに、IgG2分子のFcバリアントは、位置233~235、237、238、268、273、330、および331のうちの1つ以上での置換を含む少なくとも1つの変異を含み得る。例えば、位置233~235、237、238、268、273、330、および331のうちの1つ以上での置換は、P233E、V234A、V234L、A235L、A235S、G237A、P238S、H268A、H268Q、V273E、A330S、およびP331Sであり得る。一例では、置換は位置267にあり、S267Eである。別の例では、置換は位置328にあり、L328Fである。追加の例では、変異は、位置265での置換、位置297としての置換、またはこれらの組み合わせを含み得る。例えば、位置265での置換はD265Aであり得、位置297での置換はN297Aであり得る。いくつかの特定の例では、IgG2に由来するバリアントFc領域は、G2m1、G2m17、G2m18、G2m19、G2m20、G2m27、G2m28、G2m29、G2m2040、G2m43、G2G4、G2mAA、およびG2m40のうちの1つであり得る。
さらに他の実施形態では、CD40結合分子は、IgG4分子(例えば、ヒトIgG4分子)のFc領域を含み得、これは、(a)位置228でのアミノ酸残基置換、(b)任意の1つの位置235~238での置換もしくは欠失、(c)位置265での置換、(d)位置267での置換、(e)位置297での置換、(e)位置328での置換、またはこれらの組み合わせを含み得る。一例では、位置228での置換はS228Pである。別の例では、欠失は、位置236、237、および238のうちの1つ以上に(例えば、位置236および237の両方に)ある。あるいは、またはさらに、IgG4分子のFcバリアントは、位置233~235、237、および273のうちの1つ以上での置換を含み得る。例えば、1つ以上の位置233~235、237、および273での置換は、E233P、F234V、F234A、L235S、L235E、L235A、G237A、およびV273Eであり得る。別の例では、位置267での置換はS267Eである。さらなる例では、位置328での置換はL328Fである。追加の例では、変異は、位置265での置換、位置297での置換、またはこれらの組み合わせを含み得る。例えば、位置265での置換はD265Aであり得、位置297での置換はN297Aであり得る。いくつかの特定の例では、バリアントFc領域は、G4m1、G4m2、G4m20、G4m28、G4m30、G4m41、G4m42、G4m46、G4mPE、G4mAA、およびG4m40のうちの1つである。
本明細書に記載のバリアントFc領域のいずれも、野生型Fc領域と比較して、FcγRIIBに対して増強された結合活性および/または増強された選択性を示し得る。あるいは、本明細書に記載のバリアントFc領域は、FcγR受容体のいずれに対しても結合活性が低いか、または全くない可能性がある。場合によっては、バリアントFc領域はFcγRIIBに対して減少した結合親和性を示す可能性がある。あるいは、またはさらに、バリアントFc領域はFcRnに結合する。
本明細書に記載のCD40結合分子のいずれかにおける抗CD40抗体フラグメントは、ヒト抗体またはヒト化抗体のものであり得る。いくつかの実施形態では、抗CD40抗体は、アゴニスト抗体である。いくつかの例では、抗CD40抗体は、配列番号128のものと同じ重鎖相補性決定領域(HC CDR)、もしくは19G6D6、36G7B8、13F1A7、9F12D9、および17C5C2のうちのいずれか1つと同じ重鎖相補性決定領域(HC CDR)ならびに/または、配列番号129のものと同じ軽鎖相補性決定領域(LC CDR)もしくは19G6D6、36G7B8、13F1A7、9F12D9、および17C5C2のうちのいずれか1つと同じ軽鎖相補性決定領域(LC CDR)、を含む。一例では、抗体フラグメントは、配列番号128の重鎖可変領域および/または配列番号129の軽鎖可変領域を含み得る。他の例では、抗体フラグメントは、19G6D6、36G7B8、13F1A7、9F12D9、および17C5C2のうちの1つと同じ重鎖可変領域および/または同じ軽鎖可変領域を含み得る。
さらに、本明細書で提供されるのは、本明細書に記載のCD40結合分子のいずれかおよび薬学的に許容される担体を含む薬学的組成物である。そのような薬学的組成物は、対象における免疫応答を選択的に調節する(例えば、選択的に活性化または選択的に阻害する)ために使用され得る。
さらに別の態様では、本開示は、対象における免疫応答を選択的に調節する(例えば、選択的に活性化または選択的に阻害する)ための方法を提供し、この方法は、それを必要とする対象に本明細書に記載の有効量のCD40結合分子を投与することを含む。
本明細書に記載の方法のいずれにおいても、対象は、癌を患っているかまたは癌を患っている疑いのあるヒト患者であり得、CD40結合分子は、CD40アゴニストであり得る。例示的な癌には、肺癌、胃癌、肝臓癌、乳癌、皮膚癌、膵臓癌、脳癌、前立腺癌、膀胱癌、結腸直腸癌、肉腫、骨癌、リンパ腫、および血液癌が含まれる。
あるいは、対象は、免疫関連障害を患っているかまたは患っている疑いのあるヒト患者であり得、CD40結合分子は、CD40アンタゴニストであり得る。例示的な免疫障害には、自己免疫疾患、免疫不全、またはアレルギーが含まれる。いくつかの実施形態では、治療の標的疾患は、自己免疫疾患である。
さらに別の態様では、本開示は、19G6D6、36G7B8、13F1A7、9F12D9、および17C5C2からなる群から選択される参照抗体と同じCD40のエピトープに結合するか、またはエピトープへの結合が参照抗体と競合する、単離された抗CD40抗体を提供する。
いくつかの実施形態では、抗体は、重鎖相補性決定領域1(CDR1)、重鎖相補性決定領域2(CDR2)、および重鎖相補性決定領域3(CDR3)を含み、これらは集合的に、参照抗体のそれぞれの重鎖CDRと少なくとも85%同一であり、かつ/または抗体は、軽鎖CDR1、軽鎖CDR2、および軽鎖CDR3を含み、これらは集合的に、参照抗体のそれぞれの軽鎖CDRと少なくとも85%同一である。
別の実施形態では、重鎖CDR1、重鎖CDR2、および重鎖CDR3は、参照抗体のそれぞれの重鎖CDRと比較して、10個以下のアミノ酸変異を集合的に含み、かつ/または軽鎖CDR1、軽鎖CDR2、および軽鎖CDR3は、参照抗体のそれぞれの軽鎖CDRと比較して、10個以下のアミノ酸変異を集合的に含む。
一実施形態では、抗体は、参照抗体の重鎖可変領域と少なくとも85%同一である重鎖可変領域、および/または参照抗体の軽鎖可変領域と少なくとも85%同一である軽鎖可変領域を含む。
いくつかの実施形態では、重鎖可変領域は、参照抗体の重鎖可変領域と比較して10個以下のアミノ酸残基変異、および/または参照抗体の軽鎖可変領域と比較して10個以下のアミノ酸変異を含む軽鎖可変領域を含む。
いくつかの例では、本明細書に開示される抗CD40抗体は、参照抗体と同じ重鎖可変領域CDRおよび/または参照抗体と同じ軽鎖可変領域CDRを含み得る。
本明細書に記載の抗CD40抗体のいずれも、ヒト抗体またはヒト化抗体であり得る。本明細書に記載の抗CD40抗体のいずれかおよび薬学的に許容される担体を含む薬学的組成物もまた本明細書に提供される。
さらに、本開示は、本明細書に記載のCD40結合分子のいずれかまたは抗CD40抗体のいずれかを集合的にコードする単離された核酸または核酸のセットを特徴とする。核酸または核酸のセットは、1つまたは2つのベクター、例えば、発現ベクターに位置し得る。そのようなベクター(複数可)を含む宿主細胞もまた、本明細書で提供される。
本開示はまた、本明細書に記載のCD40結合分子のうちの1つ以上および/または本明細書に開示される抗CD40抗体のうちの1つ以上を含む本明細書に記載の標的障害の治療に使用するための薬学的組成物、または標的障害の治療に使用するための医薬を製造するためのそのようなCD40結合分子および/または抗CD40抗体の使用を特徴とする。
本発明の1つ以上の実施形態の詳細は、以下の説明に記載されている。本発明の他の特徴または利点は、以下の図面およびいくつかの実施形態の詳細な説明から、ならびに添付の特許請求の範囲からも明らかであろう。
示されている様々な濃度で、CHO-K1細胞に発現される様々なタイプのFcγ受容体に対して示される様々な抗CD40抗体383 IgGバリアントの結合活性を示すグラフである。各IgGバリアントの濃度は、左から右に、0.1μg/ml、0.3μg/ml、1μg/ml、3μg/ml、10μg/ml、および30μg/mlである。右端の2つのバー(「二次のみ」および「ブランク」)が対照となる。図1A:FcγRIに対する結合親和性。 示されている様々な濃度で、CHO-K1細胞に発現される様々なタイプのFcγ受容体に対して示される様々な抗CD40抗体383 IgGバリアントの結合活性を示すグラフである。各IgGバリアントの濃度は、左から右に、0.1μg/ml、0.3μg/ml、1μg/ml、3μg/ml、10μg/ml、および30μg/mlである。右端の2つのバー(「二次のみ」および「ブランク」)が対照となる。図1B:FcγRIIに対する結合親和性。 示されている様々な濃度で、CHO-K1細胞に発現される様々なタイプのFcγ受容体に対して示される様々な抗CD40抗体383 IgGバリアントの結合活性を示すグラフである。各IgGバリアントの濃度は、左から右に、0.1μg/ml、0.3μg/ml、1μg/ml、3μg/ml、10μg/ml、および30μg/mlである。右端の2つのバー(「二次のみ」および「ブランク」)が対照となる。図1C:FcγRIIBに対する結合親和性。 示されている様々な濃度で、CHO-K1細胞に発現される様々なタイプのFcγ受容体に対して示される様々な抗CD40抗体383 IgGバリアントの結合活性を示すグラフである。各IgGバリアントの濃度は、左から右に、0.1μg/ml、0.3μg/ml、1μg/ml、3μg/ml、10μg/ml、および30μg/mlである。右端の2つのバー(「二次のみ」および「ブランク」)が対照となる。図1D:FcγRIIIAに対する結合親和性。 IL8分泌によって示される多数の抗CD40抗体383 IgGバリアントによるレポーターアッセイにおけるヒトCD40活性化の刺激を示すグラフである。各IgGバリアントの濃度は、左から右に、0.003μg/ml、0.01μg/ml、0.03μg/ml、0.1μg/ml、0.3μg/ml、1μg/ml、3μg/ml、および10μg/mlに対応する。 CHO-K1細胞に発現する様々なタイプのFcγ受容体に対して示される、多数の抗CD40抗体383 IgGバリアントの結合活性を示すグラフである。各抗CD40抗体383 IgGバリアントの濃度は、左から右に、0.3μg/ml、1μg/ml、3μg/ml、10μg/ml、および30μg/mlである。右端の2つのバー(「二次のみ」および「ブランク」)が対照となる。図3A:FcγRIIBに対する結合親和性。 CHO-K1細胞に発現する様々なタイプのFcγ受容体に対して示される、多数の抗CD40抗体383 IgGバリアントの結合活性を示すグラフである。各抗CD40抗体383 IgGバリアントの濃度は、左から右に、0.3μg/ml、1μg/ml、3μg/ml、10μg/ml、および30μg/mlである。右端の2つのバー(「二次のみ」および「ブランク」)が対照となる。図3B:FcγRIに対する結合親和性。 CHO-K1細胞に発現する様々なタイプのFcγ受容体に対して示される、多数の抗CD40抗体383 IgGバリアントの結合活性を示すグラフである。各抗CD40抗体383 IgGバリアントの濃度は、左から右に、0.3μg/ml、1μg/ml、3μg/ml、10μg/ml、および30μg/mlである。右端の2つのバー(「二次のみ」および「ブランク」)が対照となる。図3C:FcγRIIAに対する結合親和性。 CHO-K1細胞に発現する様々なタイプのFcγ受容体に対して示される、多数の抗CD40抗体383 IgGバリアントの結合活性を示すグラフである。各抗CD40抗体383 IgGバリアントの濃度は、左から右に、0.3μg/ml、1μg/ml、3μg/ml、10μg/ml、および30μg/mlである。右端の2つのバー(「二次のみ」および「ブランク」)が対照となる。図3D:FcγRIIIAに対する結合親和性。 溶液および/またはFcγRIIB発現細胞との共培養、における多数の抗CD40抗体383 IgGバリアントによるレポーターアッセイでのIL8分泌により示されるヒトCD40活性化の刺激を示すグラフである。各IgGバリアントの濃度は、左から右に、0.003μg/ml、0.01μg/ml、0.03μg/ml、0.1μg/ml、0.3μg/ml、および1μg/mlに対応する。破線は、各アッセイのベースラインレポーターシグナルを示している。図4A:IgGバリアントIgG1m2、IgG2m20、IgG1m40、IgG4m40。 溶液および/またはFcγRIIB発現細胞との共培養、における多数の抗CD40抗体383 IgGバリアントによるレポーターアッセイでのIL8分泌により示されるヒトCD40活性化の刺激を示すグラフである。各IgGバリアントの濃度は、左から右に、0.003μg/ml、0.01μg/ml、0.03μg/ml、0.1μg/ml、0.3μg/ml、および1μg/mlに対応する。破線は、各アッセイのベースラインレポーターシグナルを示している。図4B:IgGバリアントIgG1m240、IgG2m2040、IgG4m41、IgG4m42、IgG2m43、IgG2m44、およびIgG4mAA。 溶液および/またはFcγRIIB発現細胞との共培養、における多数の抗CD40抗体383 IgGバリアントによるレポーターアッセイでのIL8分泌により示されるヒトCD40活性化の刺激を示すグラフである。各IgGバリアントの濃度は、左から右に、0.003μg/ml、0.01μg/ml、0.03μg/ml、0.1μg/ml、0.3μg/ml、および1μg/mlに対応する。破線は、各アッセイのベースラインレポーターシグナルを示している。図4C:IgGバリアントIgG1N297A、IgG2mAA、IgG2G4、IgG4mPE、およびIgG1mAAG。 溶液および/またはFcγRIIB発現細胞との共培養、における多数の抗CD40抗体383 IgGバリアントによるレポーターアッセイでのIL8分泌により示されるヒトCD40活性化の刺激を示すグラフである。各IgGバリアントの濃度は、左から右に、0.003μg/ml、0.01μg/ml、0.03μg/ml、0.1μg/ml、0.3μg/ml、および1μg/mlに対応する。破線は、各アッセイのベースラインレポーターシグナルを示している。図4D:IgGバリアントIgG1m47、IgG1m48、IgG1m49、IgG1m50、およびIgG1mAA。 溶液および/またはFcγRIIB発現細胞との共培養、における多数の抗CD40抗体383 IgGバリアントによるレポーターアッセイでのIL8分泌により示されるヒトCD40活性化の刺激を示すグラフである。各IgGバリアントの濃度は、左から右に、0.003μg/ml、0.01μg/ml、0.03μg/ml、0.1μg/ml、0.3μg/ml、および1μg/mlに対応する。破線は、各アッセイのベースラインレポーターシグナルを示している。図4E:IgGバリアントIgG4m46およびIgG4m30。 溶液および/またはFcγRIIB発現細胞との共培養、における多数の抗CD40抗体383 IgGバリアントによるレポーターアッセイでのIL8分泌により示されるヒトCD40活性化の刺激を示すグラフである。各IgGバリアントの濃度は、左から右に、0.003μg/ml、0.01μg/ml、0.03μg/ml、0.1μg/ml、0.3μg/ml、および1μg/mlに対応する。破線は、各アッセイのベースラインレポーターシグナルを示している。図4F:IgGバリアントIgG1m27、IgG2m19、IgG2m1、IgG4m2およびIgG4m20。 溶液における(図5Aおよび5B)またはヒトFcγRIIBを発現するCHO細胞の共培養における(図5Cおよび5D)、抗体による健康なドナーからのヒト樹状細胞(DC)の活性化で示される、例示的な抗CD40抗体383 IgGバリアントの活性を示す棒グラフのセットを含む。DC活性化は、培養上清中のIL-8のシグナル棒グラフによって示される。 溶液における(図5Aおよび5B)またはヒトFcγRIIBを発現するCHO細胞の共培養における(図5Cおよび5D)、抗体による健康なドナーからのヒト樹状細胞(DC)の活性化で示される、例示的な抗CD40抗体383 IgGバリアントの活性を示す棒グラフのセットを含む。DC活性化は、培養上清中のIL-8のシグナル棒グラフによって示される。 溶液における(図5Aおよび5B)またはヒトFcγRIIBを発現するCHO細胞の共培養における(図5Cおよび5D)、抗体による健康なドナーからのヒト樹状細胞(DC)の活性化で示される、例示的な抗CD40抗体383 IgGバリアントの活性を示す棒グラフのセットを含む。DC活性化は、培養上清中のIL-8のシグナル棒グラフによって示される。 溶液における(図5Aおよび5B)またはヒトFcγRIIBを発現するCHO細胞の共培養における(図5Cおよび5D)、抗体による健康なドナーからのヒト樹状細胞(DC)の活性化で示される、例示的な抗CD40抗体383 IgGバリアントの活性を示す棒グラフのセットを含む。DC活性化は、培養上清中のIL-8のシグナル棒グラフによって示される。 CHO-K1細胞に発現するヒトCD40に対して示される、抗CD40抗体383 IgGバリアントの結合活性を示すグラフである。各IgGバリアントの濃度は、左から右に、0.01μg/ml、0.1μg/ml、1μg/ml、および10μg/mlである。右端の3つのバー(「ハーセプチン」、「二次のみ」、および「ブランク」)が対照となる。図6A:示されるように、多数の抗CD40抗体383 IgGバリアント。 CHO-K1細胞に発現するヒトCD40に対して示される、抗CD40抗体383 IgGバリアントの結合活性を示すグラフである。各IgGバリアントの濃度は、左から右に、0.01μg/ml、0.1μg/ml、1μg/ml、および10μg/mlである。右端の3つのバー(「ハーセプチン」、「二次のみ」、および「ブランク」)が対照となる。図6B:示されるように、多数の抗CD40抗体383 IgGバリアント。 マウス腫瘍モデルに示される様々な抗CD40抗体383 IgGバリアントの腫瘍成長曲線を示すグラフである。図7A:ホモ接合体B-hCD40 C57BL6マウスにおける抗体処理後の様々な時点での腫瘍体積変化を示すグラフ。腫瘍サイズの平均±SEMを示す。 マウス腫瘍モデルに示される様々な抗CD40抗体383 IgGバリアントの腫瘍成長曲線を示すグラフである。図7B:ホモ接合体B-hCD40 C57BL6マウスにおいて示される、抗体の処理後の血清アラニントランスアミナーゼ(ALT、肝損傷時に血清中に放出される肝酵素)レベルを示すグラフである。腫瘍サイズの平均±SEMを示す。
本明細書で提供されるのは、CD40結合部分(例えば、CD40リガンドの細胞外ドメインまたは抗CD40抗体フラグメント)および操作された(バリアント)Fc領域を含むCD40結合分子(例えば、CD40アゴニストまたはCD40アンタゴニスト)であり、1つ以上のFc受容体に対して改変された結合親和性および/または特異性、例えば、FcγRIIBに対して増強した結合親和性、FcγRIIBに対して増強した結合特異性、および/または1つ以上のFcγR受容体に対して実質的に低下した結合親和性(例えば、すべてのFcγR受容体に対して低い結合活性または結合活性がない)、を有し得る。
このようなCD40結合分子は、予想外の優れた治療活性を示すことが期待されている。例えば、FcγRIIBに対して増強した結合親和性を有するバリアントFc領域を有するCD40結合分子は、増強されたアゴニスト活性を示すことが期待され、FcγRIIBに対して増強した結合特異性を有するバリアントFc領域を有するCD40結合分子は、野生型対応物と比較してより高い腫瘍選択性を示すことが期待される。さらに、FcγR受容体に対して低い結合親和性を有するまたは全く有しないCD40結合分子は、腫瘍微小環境においてCD40陽性免疫細胞を活性化し、かつ/または免疫障害においてCD40陽性免疫細胞を遮断するのに役立つ。
したがって、本明細書に記載されているのは、CD40結合部分と、IgG分子(例えば、ヒトIgG1、ヒトIgG2、およびヒトIgG4分子などのIgG1、IgG2、およびIgG4分子)のものであり得る操作されたFc領域(Fcバリアント)とを含むCD40結合分子を設計するためのアプローチ、および免疫応答を調節するためのそれらの使用である。そのようなFcバリアントは、野生型対応物と比較して、FcγRIIB(CD32B)に対して増強された結合親和性および/またはFcγRIII(CD16)などの他のFc受容体と比較して増強された結合選択性を有し得る。あるいは、そのようなFcバリアントは、野生型対応物と比較して、1つ以上のFcγR受容体(例えば、すべてのFcγR受容体)に対して実質的に低下した結合親和性を有し得る。「実質的に低下した」とは、FcバリアントのFcγR受容体に対する結合親和性が、同じFcγR受容体に対する野生型対応物の結合親和性より少なくとも60%低い(例えば、70%低い、80%低い、90%低い、95%低い、98%低い、または99%低い)ことを意味する。いくつかの例では、Fcバリアントは、すべてのFcγR受容体に対して低い結合親和性を有し得るかまたは全く結合親和性を有し得ない、すなわち、結合親和性が従来のアッセイによって検出できないか、または結合親和性が実質的に低く、有意な生物活性が誘発されない。
I.CD40結合分子
本明細書に記載されているのは、本明細書に記載の、1つ以上のFc受容体に対して改変された結合親和性および/または特異性を有する操作されたFc領域に連結されたCD40結合部分を含むCD40結合分子である。このようなCD40結合分子は、細胞表面CD40に結合すると、CD40/CD40Lによって媒介されるシグナル伝達を誘発することができるCD40アゴニストになり得る。あるいは、本明細書に記載のCD40結合分子は、細胞表面CD40に結合するとCD40/CD40Lによって媒介されるシグナル伝達を阻害することができる、CD40アンタゴニストである。CD40結合分子は、治療を必要とする対象に投与された場合、免疫応答を調節する(選択的に調節する)のに有用である。
(i)CD40結合部分
本明細書に記載のCD40結合部分は、CD40、例えばヒトCD40、に結合する任意のペプチドまたはポリペプチドであり得る。CD40は当技術分野でよく知られている免疫細胞受容体である。例えば、NCBI GenBankアクセッション番号P25942.1およびAAB08705.1は、それぞれヒトおよびマウスCD40に関する情報を提供する。以下に提供されるのは、例示的なヒトCD40ポリペプチドのアミノ酸配列である。
ヒトCD40:
MVRLPLQCVLWGCLLTAVHPEPPTACREKQYLINSQCCSLCQPGQKLVSDCTEFTETECLPCGESEFLDT
WNRETHCHQHKYCDPNLGLRVQQKGTSETDTICTCEEGWHCTSEACESCVLHRSCSPGFGVKQIATGVSD
TICEPCPVGFFSNVSSAFEKCHPWTSCETKDLVVQQAGTNKTDVVCGPQDRLRALVVIPIIFGILFAILL
VLVFIKKVAKKPTNKAPHPKQEPQEINFPDDLPGSNTAAPVQETLHGCQPVTQEDGKESRISVQERQ(配列番号141)
他の種からのCD40ポリペプチドは当技術分野で知られており、ヒト配列またはマウス配列のいずれかをクエリとして使用して、公的に利用可能な遺伝子データベース、例えば、GenBankから取得することができる。
いくつかの実施形態では、CD40結合部分は、CD40リガンド(CD40LまたはCD154)の細胞外ドメインを含むポリペプチドであり得る。CD40Lは、T細胞の表面に発現する膜糖タンパク質である。この分子は、B細胞の増殖およびサイトカインの存在下での免疫グロブリンの分泌を刺激することが示されている。さらに、CD40Lは末梢血単球でサイトカイン産生と殺腫瘍活性を誘導し得る。CD40Lの配列およびその細胞外ドメインは当技術分野でよく知られている。例えば、NCBI GenBankアクセッション番号NP_000065.1(細胞外ドメイン、アミノ酸47~261)は、ヒトCD40Lに関する情報を提供する。以下に提供されるのは、例示的なヒトCD40Lの細胞外ドメインのアミノ酸配列である。
ヒトCD40L(細胞外ドメイン):
HRRLDKIEDERNLHEDFVFMKTIQRCNTGERSLSLLNCEEIKSQFEGFVKDIMLNKEETKKENSFEMQKGDQNPQIAAHVISEASSKTTSVLQWAEKGYYTMSNNLVTLENGKQLTVKRQGLYYIYAQVTFCSNREASSQAPFIASLCLKSPGRFERILLRAANTHSSAKPCGQQSIHLGGVFELQPGASVFVNVTDPSQVSHGTGFTSFGLLKL(配列番号140)
他の種からのCD40Lポリペプチドは当技術分野で知られており、ヒト配列をクエリとして使用して、公的に利用可能な遺伝子データベース、例えば、GenBankから取得することができる。
他の実施形態では、本明細書に記載のCD40結合部分は、抗CD40抗体を含むことができる。本明細書で使用される場合、「抗CD40抗体」という用語は、CD40ポリペプチドに結合することができる任意の抗体を指し、これは、好適な供給源、例えば、ヒトまたは非ヒト哺乳動物(例えば、マウス、ラット、ウサギ、サルなどの霊長類)のものであり得る。
本明細書に記載の抗CD40抗体は、本明細書に記載のFcバリアントのいずれかに連結される重鎖可変ドメインを含む重鎖、ならびに任意選択で、軽鎖可変領域および軽鎖定常領域を含む軽鎖を含む。重鎖可変領域(V)および任意選択で軽鎖可変領域(V)は通常、抗原(この場合はCD40)の結合に関与する。
およびV領域は、「相補性決定領域」(「CDR」)としても知られる超可変性の領域にさらに細分化でき、「フレームワーク領域」(「FR」)として知られる、より保存された領域が点在する。各VおよびVは、典型的には、3つのCDRおよび4つのFRから構成され、アミノ末端からカルボキシ末端まで、FR1、CDR1、FR2、CDR2、FR3、CDR3、FR4の順序で配置されている。フレームワーク領域およびCDRの範囲は、当技術分野で知られている方法論を使用して、例えば、これらすべてが当技術分野でよく知られている、Kabat定義、Chothia定義、AbM定義、および/または接触定義によって、正確に同定できる。例えば、Kabat,E.A.,et al.(1991)Sequences of Proteins of Immunological Interest,Fifth Edition,U.S.Department of Health and Human Services,NIH Publication No.91-3242,Chothia et al.,(1989)Nature 342:877、Chothia,C.et al.(1987)J.Mol.Biol.196:901-917,Al-lazikani et al(1997)J.Molec.Biol.273:927-948、およびAlmagro,J.Mol.Recognit.17:132-143(2004)を参照されたい。hgmp.mrc.ac.ukおよびbioinf.org.uk/abs)も参照されたい。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD40抗体は、CD40に結合し、CD40の活性を少なくとも50%(例えば、その中の任意の増分を含めて、60%、70%、80%、90%、95%以上)阻害することができる。阻害剤の効力の尺度を提供する見かけの阻害定数(KiappまたはKi,app)は、酵素活性を低下させるために必要な阻害剤の濃度に関連し、酵素濃度に依存しない。本明細書に記載の抗CD40抗体の阻害活性は、当技術分野で知られている通常の方法によって決定することができる。
抗体のKi, app値は、反応の程度(例えば、酵素活性)に対する様々な濃度の抗体の阻害効果を測定することによって決定することができ、阻害剤濃度の関数としての疑似一次速度定数(v)の変化を修正されたモリソン方程式(式1)に当てはめると、見かけのKi値の推定値が得られる。競合阻害剤の場合、Kiappは、Ki, app対基質濃度のプロットの線形回帰分析から抽出されたy切片から取得することができる。
Figure 2022503961000001
ここで、Aは、v/Eに相当し、阻害剤の非存在下での酵素反応の初速度(v)を総酵素濃度(E)で割ったものである。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD40抗体は、標的抗原または抗原エピトープについて1000、900、800、700、600、500、400、300、200、100、50、40、30、20、19、18、17、16、15、14、13、12、11、10、9、8、7、6、5pM以下のKiapp値を有し得る。いくつかの実施形態では、抗CD40抗体のいずれかは、標的抗原またはその抗原性エピトープに対する抗体のKiappを低下させるために、さらに親和性成熟され得る。
場合によっては、抗CD40抗体は、CD40/CD40L相互作用によって誘発されるシグナル伝達を少なくとも50%(例えば、その中の任意の増分を含めて、60%、70%、80%、90%、95%以上)抑制することができる。そのような阻害活性は、従来の方法または本明細書に記載のアッセイによって決定することができる。
本明細書に記載の抗体は、マウス、ラット、ヒト、または他の任意の起源(キメラまたはヒト化抗体を含む)であり得る。そのような抗体は、天然に存在しない、すなわち、ヒトの作用なしに動物で産生されない(例えば、そのような動物を所望の抗原またはそのフラグメントで免疫するか、または抗体ライブラリーから単離する)。
いくつかの実施形態では、抗CD40抗体は、ヒト化抗体であり、これは、本明細書の以下または他の箇所に記載される要素または特徴のうちの1つ以上を有し得る。ヒト化抗体は、特異的なキメラ免疫グロブリン、免疫グロブリン鎖、または非ヒト免疫グロブリンに由来する最小限の配列を含むそれらの抗原結合フラグメントである非ヒト(例えば、マウス)抗体の形態を指す。一般に、ヒト化抗体は、レシピエントのCDRからの残基が、所望の特異性、親和性、および容量を有するマウス、ラット、またはウサギなどの非ヒト種(ドナー抗体)のCDRからの残基によって置き換えられるヒト免疫グロブリン(レシピエント抗体)である。場合によっては、ヒト免疫グロブリンのFvフレームワーク領域(FR)残基が、対応する非ヒト残基に置き換えられる。さらに、ヒト化抗体は、レシピエント抗体にも、移入されたCDRもしくはフレームワーク配列にも見られないが、抗体性能をさらに洗練および最適化するために含まれる残基を含み得る。場合によっては、ヒト化抗体は、少なくとも1つ、および典型的には2つの可変ドメインの実質的にすべてを含み得、ここで、CDR領域のすべてまたは実質的にすべてが、非ヒト免疫グロブリンの領域に対応し、かつFR領域のすべてまたは実質的にすべてが、ヒト免疫グロブリンコンセンサス配列の領域である。ヒト化抗体はまた、最適には、免疫グロブリン定常領域またはドメイン(Fc)の少なくとも一部、典型的にはヒト免疫グロブリンのものを含むであろう。抗体は、WO99/58572に記載されているように修飾されたFc領域を有し得る。他の形態のヒト化抗体は、元の抗体に対して改変された1つ以上のCDR(1、2、3、4、5、または6つ)を有し、これらは元の抗体に由来する1つ以上のCDRに「由来する」1つ以上のCDRとも呼ばれる。ヒト化抗体はまた、親和性成熟を伴い得る。
ヒト化抗体を構築するための方法もまた、当技術分野でよく知られている。例えば、Queen et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,86:10029-10033(1989)を参照されたい。一例では、親非ヒト抗体のVおよびVの可変領域は、当技術分野で知られている方法に従って三次元分子モデリング分析に供される。次に、正しいCDR構造の形成に重要であると予測されるフレームワークアミノ酸残基が、同じ分子モデリング分析を使用して同定される。並行して、親非ヒト抗体のアミノ酸配列と相同であるアミノ酸配列を有するヒトVおよびV鎖は、検索クエリとして親VおよびV配列を使用して任意の抗体遺伝子データベースから同定される。次に、ヒトVおよびVアクセプター遺伝子が選択される。
選択されたヒトアクセプター遺伝子内のCDR領域は、親非ヒト抗体またはその機能的バリアントからのCDR領域で置き換えることができる。必要に応じて、CDR領域との相互作用に重要であると予測される親鎖のフレームワーク領域内の残基を使用して、ヒトアクセプター遺伝子の対応する残基を置き換えることができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD40抗体は、対応する標的抗原またはそのエピトープ、例えば、CD40抗原またはエピトープに特異的に結合する。抗原またはエピトープに「特異的に結合する」抗体は、当技術分野でよく理解されている用語である。分子は、代替の標的よりも頻繁に、より迅速に、より長い持続時間で、および/または特定の標的抗原とのより大きな親和性で反応する場合、「特異的結合」を示すといわれる。抗体は、他の物質に結合するよりも高い親和性で、アビディティで、より容易に、および/またはより長い持続時間で結合する場合、標的抗原またはエピトープに「特異的に結合する」。例えば、抗原(CD40)またはその中の抗原性エピトープに特異的に(または優先的に)結合する抗体は、それが同じ抗原内の他の抗原または他のエピトープに結合するよりも、より高い親和性で、アビディティで、より容易に、および/またはより長い持続時間でこの標的抗原に結合する抗体である。この定義により、例えば、第1の標的抗原に特異的に結合する抗体は、第2の標的抗原に特異的または優先的に結合する場合もしない場合もあることも理解される。したがって、「特異的結合」または「優先的結合」は、(それを含むことができるが)必ずしも排他的結合を必要としない。いくつかの例では、標的抗原またはそのエピトープに「特異的に結合する」抗体は、同じ抗原内の他の抗原または他のエピトープに結合しない場合がある(すなわち、ベースライン結合活性のみが従来の方法で検出できる)。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD40抗体は、CD40に特異的に結合する。あるいは、またはさらに、本明細書に記載の抗CD40抗体は、マウス対応物と比較してヒトCD40またはそのフラグメントに特異的に結合するか、またはその逆である(例えば、同じアッセイ条件下で同じアッセイで決定されるように、一方の抗原に対して他方よりも少なくとも10倍高い結合親和性を有する)。他の例では、本明細書に記載の抗CD40抗体は、ヒトおよび非ヒトCD40(例えば、マウス)と交差反応する可能性があり、例えば、ヒトおよび非ヒトCD40に対する結合親和性の差は5倍未満、例えば2倍未満、または実質的に同様である。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載されるような抗CD40抗体は、標的抗原(例えば、CD40)またはその抗原性エピトープに対して好適な結合親和性を有する。本明細書で使用される場合、「結合親和性」は、見かけの会合定数またはKを指す。Kは、解離定数(K)の逆数である。本明細書に記載される抗CD40抗体は、標的抗原または抗原性エピトープに対して少なくとも10-5、10-6、10-7、10-8、10-9、10-10Mの、またはそれより低い結合親和性(K)を有する。結合親和性の増加は、Kの減少に相当する。第2の抗原と比較して第1の抗原に対する抗体のより高い親和性結合は、第2の抗原を結合するためのK(または数値K)よりも第1の抗原を結合するためのより高いK(またはより小さい数値K)によって示すことができる。そのような場合、抗体は、第2の抗原(例えば、第2のコンフォメーションもしくはその模倣物の同じ第1のタンパク質、または第2のタンパク質)と比較して、第1の抗原(例えば、第1のコンフォメーションもしくはその模倣物の第1のタンパク質)に対して特異性を有する。結合親和性の違い(例えば、特異性または他の比較のための)は、少なくとも1.5、2、3、4、5、10、15、20、37.5、50、70、80、91、100、500、1000、10,000または10倍になり得る。いくつかの実施形態では、抗CD40抗体のいずれかは、標的抗原またはその抗原性エピトープに対する抗体の結合親和性を増加させるために、さらに親和性成熟され得る。
結合親和性(または結合特異性)は、平衡透析、平衡結合、ゲル濾過、ELISA、表面プラズモン共鳴、または分光法(例えば、蛍光アッセイを使用)を含む様々な方法によって決定することができる。結合親和性を評価するための例示的な条件は、HBS-P緩衝液(10mM HEPES pH7.4、150mM NaCl、0.005%(v/v)Surfactant P20)である。これらの技術は、標的タンパク質濃度の関数として結合した結合タンパク質の濃度を測定するために使用することができる。結合した結合タンパク質の濃度([Bound])は、一般に、次の式によって遊離の標的タンパク質([Free])の濃度に関連している。
[Bound]=[Free]/(Kd+[Free])
ただし、例えば、ELISAまたはFACS分析などの方法を使用して決定される親和性の定量的測定を取得するだけでKに比例する場合があり、したがって、例えば2倍高いなどのより高い親和性が親和性の定性的測定値を取得することであるか、または例えば機能アッセイ、例えばインビトロもしくはインビボアッセイ、における活性による親和性の推測を取得することであるかどうかを決定するなどの比較に使用できるため、Kの正確な決定を行う必要は必ずしもない。
以下に、例である抗CD40抗体383を提供する(VおよびVアミノ酸配列、CDRは太字で示されている)。

Figure 2022503961000002

Figure 2022503961000003
さらなる例示的な抗CD40抗体を以下に提供する(CDRは太字で示されている)。
19G6D6

Figure 2022503961000004

Figure 2022503961000005
36G7B8

Figure 2022503961000006

Figure 2022503961000007
13F1A7

Figure 2022503961000008

Figure 2022503961000009
9F12D9

Figure 2022503961000010

Figure 2022503961000011
17C5C2

Figure 2022503961000012

Figure 2022503961000013
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD40抗体は、本明細書に記載の例示的な抗体のいずれかと同じエピトープに結合するか、またはCD40抗原に対する結合から例示的な抗体と競合する。
「エピトープ」は、抗体によって認識され、結合される標的抗原上の部位を指す。この部位は、完全にアミノ酸成分で構成されていても、完全にタンパク質のアミノ酸の化学修飾(例えば、グリコシル部分)で構成されていても、またはこれらの組み合わせで構成されていてもよい。重複するエピトープには、少なくとも1つの共通のアミノ酸残基が含まれる。エピトープは線形であり得、これは典型的には、6~15アミノ酸長である。あるいは、エピトープは立体構造であり得る。抗体が結合するエピトープは、通常の技術、例えば、エピトープマッピング法によって決定することができる(例えば、以下の説明を参照されたい)。本明細書に記載の例示的な抗体と同じエピトープに結合する抗体は、例示的な抗体と、正確に同じエピトープまたは実質的に重複するエピトープ(例えば、3つ未満の重複しないアミノ酸残基、2つ未満の重複しないアミノ酸残基、または1つのみの重複しないアミノ酸残基を含む)に結合し得る。同族の抗原に対する結合で2つの抗体が互いに競合するかどうかは、当技術分野でよく知られている競合アッセイによって決定することができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される抗CD40抗体は、(a)配列番号128および配列番号129、(b)配列番号130および配列番号131(19G6D6)、(c)配列番号132および配列番号133(36G7B8)、(d)配列番号134および配列番号135(13F1A7)、(e)配列番号136および配列番号137(9F12D9)、または(f)配列番号138および配列番号139(17C5C2)のものと同じ重鎖および軽鎖CDRを含む。いくつかの例では、抗CD40抗体は、配列番号128、配列番号130、配列番号132、配列番号134、配列番号136、もしくは配列番号138の重鎖可変ドメイン、および/または配列番号129、配列番号131、配列番号133、配列番号135、配列番号137、もしくは配列番号139の軽鎖可変ドメインを含む。
また、本開示の範囲内に、本明細書に開示される例示的な抗CD40抗体のいずれか1つの機能的バリアントがある。このような機能的バリアントは、構造的および機能的の両方において、例示的な抗CD40抗体のいずれか1つと実質的に類似している。機能的バリアントは、例示的な抗CD40抗体のいずれか1つと実質的に同じVおよびVCDRを含む。例えば、それは、抗体の全CDR領域(集合的に)において最大10(例えば、10、9、8、7、6、5、4、3、2、または1)個のアミノ酸残基変異のみを含むことができ、CD40の同じエピトープに実質的に同様の親和性で結合する(例えば、同じオーダーでのK値を有する)。あるいは、またはさらに、アミノ酸残基変異は、保存的なアミノ酸残基の置換である。本明細書で使用される場合、「保存的アミノ酸置換」は、アミノ酸置換が行われるタンパク質の相対的な電荷またはサイズ特性を改変させないアミノ酸置換を指す。バリアントは、当技術分野の通常の技術の1つに知られているポリペプチド配列を改変するための方法、例えばそのような方法をまとめる参考文献、例えば、Molecular Cloning:A Laboratory Manual,J.Sambrook,et al.,eds.,Second Edition,Cold Spring Harbor Laboratory Press,Cold Spring Harbor,New York,1989、またはCurrent Protocols in Molecular Biology,F.M.Ausubel,et al.,eds.,John Wiley & Sons,Inc.,New Yorkに見られるような方法、に従って調製することができる。アミノ酸の保存的置換には、以下のグループ内のアミノ酸間で行われる置換が含まれる(a)M、I、L、V、(b)F、Y、W、(c)K、R、H、(d)A、G、(e)S、T、(f)Q、N、および(g)E、D。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD40抗体は、組み合わせて(集合的に)、配列番号128、配列番号130、配列番号132、配列番号134、配列番号136、または配列番号138の重鎖CDRと少なくとも80%(例えば、80%、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%およびその中の任意の増分パーセント)の配列同一性を有する重鎖CDRを含み得る。あるいは、またはさらに、抗CD40抗体は、集合的に、配列番号129、配列番号131、配列番号133、配列番号135、配列番号137、または配列番号139のものと少なくとも80%(例えば、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%およびその中の任意の増分パーセント)の配列同一性を有する軽鎖CDRを含み得る。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗CD40抗体は、配列番号128、130、132、134、136、もしくは138に対して少なくとも80%(例えば、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%およびその中の任意の増分パーセント)である重鎖可変ドメインおよび/または配列番号129、131、133、135、137、もしくは139と少なくとも80%(例えば、85%、90%、95%、96%、97%、98%、99%およびその中の任意の増分パーセント)同一である軽鎖可変ドメインを含み得る。
2つのアミノ酸配列の「パーセント同一性」は、Karlin and Altschul Proc.Natl.Acad.Sci.USA 90:5873-77,1993のように修正される、Karlin and Altschul Proc.Natl.Acad.Sci.USA 87:2264-68,1990のアルゴリズムを使用して決定される。このようなアルゴリズムは、Altschul,et al.J.Mol.Biol.215:403-10,1990のNBLASTおよびXBLASTプログラム(バージョン2.0)に組み込まれている。BLASTタンパク質検索は、XBLASTプログラム、スコア=50、ワード長=3を用いて実施され、目的のタンパク質分子に相同なアミノ酸配列を取得することができる。2つの配列の間にギャップが存在する場合、Altschul et al.,Nucleic Acids Res.25(17):3389-3402,1997に記載されているように、Gapped BLASTを利用することができる。BLASTおよびGapped BLASTプログラムを利用する場合、それぞれのプログラム(例えば、XBLASTおよびNBLAST)のデフォルトパラメータを使用することができる。
(ii)操作されたFc領域
本明細書に記載のCD40結合分子は、Fcドメインが修飾されて、FcγRなどのFc受容体に対するその結合親和性および/または特異性を調節する、修飾された重鎖定常領域を含む。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載のCD40結合分子におけるFcバリアントは、その野生型対応物と比較して、FcγRIIB選択性が増強されている。FcγRIIBに対する選択性、FcγRIIBに対する選択的結合、またはFcγRIIBに対する特異的結合を有するFcフラグメントは、当技術分野でよく理解されている用語である。分子は、別の標的(例えば、FcγRIII受容体)との反応よりも、特定の標的抗原(例えば、FcγRIIB受容体)と、より頻繁に、より迅速に、より長い持続時間で、および/またはより大きな親和性で、反応する場合、「選択的結合」または「特異的結合」を示すといわれる。Fcフラグメントは、他のFc受容体に結合するよりも、より高い親和性で、アビディティで、より容易に、および/またはより長い持続時間で結合する場合、Fc受容体に「特異的に結合」する。例えば、FcγRIIBに特異的に(または優先的に)結合するFcフラグメントは、他のFc受容体に結合するよりもより高い親和性、アビディティで、より容易に、および/またはより長い持続時間でこのFc受容体に結合するFcフラグメントである。この定義により、例えば、第1のFc受容体に選択的または特異的に結合するFcフラグメントは、第2のFc受容体に特異的または優先的に結合する場合もしない場合もあることも理解される。したがって、「選択的結合」、「特異的結合」または「優先的結合」は、(それを含むことができるが)必ずしも排他的結合を必要としない。いくつかの例では、標的Fc受容体(例えば、FcγRIIB)に「選択的に結合する」または「特異的に結合する」Fcフラグメントは、他のFc受容体に結合しない(すなわち、通常の方法では結合できない)場合がある。他の実施形態では、バリアントFcフラグメントは、いずれのFcγRにも結合しない。
異なるFc受容体に対するIgG1、IgG2、およびIgG4の相対的結合親和性を以下の表1に示す。
Figure 2022503961000014
本明細書に記載のFcバリアントは、それらの野生型対応物(Fcバリアントを産生するために変異が導入される野生型親Fc領域)と比較して、FcγRIIBに対する選択性を増強することができる。そのようなFcバリアントの、FcγRIIB対他のFc受容体(例えば、FcγRIII)、に対する相対的結合活性は、野生型対応物の、FcγRIIB対他のFc受容体(例えば、FcγRIII)に対する相対的結合活性よりも高い。Fcバリアントは、FcγRIIBに対する結合活性を増強させ、かつ/または別のFc受容体、例えば、FcγRIIIに対する結合活性を減少させ得る。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のFcバリアントは、FcγRIIBおよび別のFc受容体(例えば、FcγRIII)の両方に対する結合活性を減少させ得るが、しかしながら、他のFc受容体(例えば、FcγRIII)に対する減少した結合活性のレベルは、FcγRIIBに対する減少した結合活性のレベルよりも大きい。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載のFcバリアントは、FcγRIIBに対して好適な結合親和性を有し、例えば、Fcバリアントが由来する野生型親Fcと比較して増強される。本明細書で使用される場合、「結合親和性」は、見かけの会合定数またはKを指す。Kは、解離定数(K)の逆数である。本明細書に記載されるFcバリアントは、FcγRIIBに対して、少なくとも10-5、10-6、10-7、10-8、10-9、10-10M、またはそれより低い結合親和性(K)を有することができる。結合親和性の増加は、Kの減少に相当する。第2のFc受容体と比較して第1のFc受容体に対するFcフラグメントのより高い親和性結合は、第2のFc受容体を結合するためのK(または数値K)よりも第1のFc受容体を結合するためのより高いK(またはより小さい数値K)によって示すことができる。このような場合、Fcバリアントは、第2のFc受容体と比較して第1のFc受容体に特異性を有する。いくつかの実施形態では、本明細書に記載のFcバリアントは、FcγRIII(FcγRIIIAまたはFcγRIIIBのいずれか)に対する結合親和性と比較して、FcγRIIBに対するより高い結合親和性(より高いKまたはより小さいK)を有する。結合親和性の違い(例えば、特異性または他の比較のための)は、少なくとも1.5、2、3、4、5、10、15、20、37.5、50、70、80、91、100、500、1000、10,000または10倍になり得る。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載のFcバリアントは、例えば、対応するマウスIgG、例えばマウスIgG1のアミノ酸残基に照らして、野生型のヒトIgG1、IgG2、またはIgG4 Fcフラグメントの1つ以上のアミノ酸残基を変異させることによって設計され得る。ヒトおよびマウスIgG(それぞれhIgGおよびmIgG)の配列比較を以下に示す(上から下へ、配列番号60~64、それぞれが対応するFc領域のフラグメント211~245、260~278、および320~332の組み合わせを表す):
Figure 2022503961000015
野生型マウスIgG1およびIgG2 Fcフラグメントのアミノ酸配列、およびFcγR結合が低下した例示的なFcバリアントを以下に示す。
野生型マウスIgG1 Fcフラグメントのアミノ酸配列:
VDKKIVPRDCGCKPCICTVPEVSSVFIFPPKPKDVLTITLTPKVTCVVVDISKDDPEVQFSWFVDDVEVHTAQTQPREEQFNSTFRSVSELPIMHQDWLNGKEFKCRVNSAAFPAPIEKTISKTKGRPKAPQVYTIPPPKEQMAKDKVSLTCMITDFFPEDITVEWQWNGQPAENYKNTQPIMDTDGSYFVYSKLNVQKSNWEAGNTFTCSVLHEGLHNHHTEKSLSHSPGK(配列番号142)
野生型マウスIgG2a Fcフラグメントのアミノ酸配列:
VDKKIEPRGPTIKPCPPCKCPAPNLLGGPSVFIFPPKIKDVLMISLSPIVTCVVVDVSEDDPDVQISWFVNNVEVHTAQTQTHREDYNSTLRVVSALPIQHQDWMSGKEFKCKVNNKDLPAPIERTISKPKGSVRAPQVYVLPPPEEEMTKKQVTLTCMVTDFMPEDIYVEWTNNGKTELNYKNTEPVLDSDGSYFMYSKLRVEKKNWVERNSYSCSVVHEGLHNHHTTKSFSRTPGK(配列番号143)
変異型マウスIgG1mDANA Fcフラグメントのアミノ酸配列:
VDKKIVPRDCGCKPCICTVPEVSSVFIFPPKPKDVLTITLTPKVTCVVVAISKDDPEVQFSWFVDDVEVHTAQTQPREEQFASTFRSVSELPIMHQDWLNGKEFKCRVNSAAFPAPIEKTISKTKGRPKAPQVYTIPPPKEQMAKDKVSLTCMITDFFPEDITVEWQWNGQPAENYKNTQPIMDTDGSYFVYSKLNVQKSNWEAGNTFTCSVLHEGLHNHHTEKSLSHSPGK(配列番号144)
変異型マウスIgG2a1mDANA Fcフラグメントのアミノ酸配列:
VDKKIEPRGPTIKPCPPCKCPAPNLLGGPSVFIFPPKIKDVLMISLSPIVTCVVVAVSEDDPDVQISWFVNNVEVHTAQTQTHREDYASTLRVVSALPIQHQDWMSGKEFKCKVNNKDLPAPIERTISKPKGSVRAPQVYVLPPPEEEMTKKQVTLTCMVTDFMPEDIYVEWTNNGKTELNYKNTEPVLDSDGSYFMYSKLRVEKKNWVERNSYSCSVVHEGLHNHHTTKSFSRTPGK(配列番号145)
いくつかの実施形態では、本明細書に記載のFcバリアントは、Fcフラグメントのヒンジドメインに1つ以上の変異(例えば、アミノ酸置換、欠失、または付加)を含むヒトIgG1、G2、またはG4 Fcバリアントである。ヒトIgGは、ヒンジドメイン(EUインデックスによれば位置226~229)にCPPCまたはCPSCのコアモチーフを含んでいる。位置216~225はヒンジドメインの上部(upper portion)とみなされ、位置230~238はヒンジドメインの下部(lower portion)とみなされる。ここで使用されている番号付けシステムは、明示的に示されていない限り、EUインデックスに準拠している。いくつかの例では、1つ以上の変異は、ヒンジドメインの上部に位置することができる。あるいは、またはさらに、1つ以上の変異は、ヒンジドメインの下部に位置することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される抗CD40分子のいずれかのFc領域は、位置220~331のうちのいずれか、好ましくは位置228~329のうちのいずれかで少なくとも1つの変異を含み得る。このようなFcバリアントは、それらの天然の対応物と比較して、Fc受容体のうちの1つ以上(例えば、FcγIIB、FcγRI、FcγRIIA、またはFcγRIIIA)に対して改変された結合親和性および/または特異性を有する可能性がある。
いくつかの実施形態では、ヒトIgG Fcに対する変異は、マウスIgG1のヒンジドメインにおける対応するアミノ酸残基に従って行うことができる。例えば、マウスIgG1には、位置236~238にGGPモチーフが含まれていない。したがって、このGGPモチーフの1つ以上の残基を、ヒトIgG1、IgG2、またはIgG4 Fcフラグメントから削除して、本明細書に記載のFcバリアントを産生することができる。
あるいは、またはさらに、ヒトFcバリアントは、ヒンジドメインの上部、下部、または両方に1つ以上のアミノ酸置換を含み得る。例えば、Fcバリアントは、位置233、234、235、および/または236のうちの1つ以上で1つ以上のアミノ酸置換を含み得る。このようなアミノ酸置換は、本明細書に記載のGGPモチーフ(236~238)の1つ以上の欠失と組み合わせてもよい。これらの変異は、ヒトIgG2またはIgG4 Fcフラグメントに導入されて、本明細書に記載のFcバリアントを産生し得る。いくつかの例では、本明細書に記載のFcバリアントは、位置236~238のうちの1つ以上(例えば、236、237、238またはそれらの任意の組み合わせ)に欠失を含む。
本明細書に記載のヒンジドメインの変異のいずれも、Fc受容体との相互作用に関与する1つ以上の位置での変異(例えば、アミノ酸置換)と組み合わせてもよい。そのような位置には、位置265、267、273、297、および327~331、またはこれらの組み合わせが含まれるが、これらに限定されない。これらの位置での例示的なアミノ酸置換には、D265A、S267E、V273E、N297A、L328F、P329G、A330S、および/またはP331Sが含まれる。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるFcバリアントは、IgG1分子(例えば、ヒトIgG1)に由来し得、位置220、226、229、234~238、265、267、297、および327~331のうちの1つ以上の位置に1つ以上の変異を含む。例えば、Fcバリアントは、位置234~238内に置換もしくは欠失、位置265での置換(例えば、D265A)、位置267での置換(例えば、S267E)、位置297での置換(例えば、N297A)、位置328での置換(例えば、L328F)、位置329での置換(例えば、P329G)、またはこれらの組み合わせを含み得る。あるいは、またはさらに、それは、位置220(例えば、C220S)、226(例えば、C226S)、229(例えば、C229S)、327(例えば、A327G)、330(例えば、A330S)、および331(例えば、P331S)のうちの1つ以上での置換を含み得る。場合によっては、IgG1分子に由来するFcバリアントは、位置236~238のうちの1つ以上での欠失を含み得る。
いくつかの実施形態では、本明細書に開示されるFcバリアントは、IgG2分子(例えば、ヒトIgG2)に由来し得、233~235、237~238、265~268、273、297、328、330、および331のうちの1つ以上の位置に1つ以上の変異を含む。いくつかの例では、そのようなFcバリアントは、位置237~238内の欠失(例えば、位置237での欠失または位置237および238の両方の欠失)、位置265での置換(例えば、D265A)、位置267での置換(例えば、S267E)、位置297での置換(例えば、N297A)、位置328での置換(例えば、L328F)、またはこれらの組み合わせを含み得る。あるいは、またはさらに、IgG2分子に由来するFcバリアントは、位置233~235、237、238、268、273、330、および331のうちの1つ以上での置換(例えば、P233E、V234A、V234L、A235L、A235S、G237A、P238S、H268A、H268Q、V273E、A330S、およびP331S)を含み得る。
さらに他の実施形態では、本明細書に開示されるFcバリアントは、IgG4分子(例えば、ヒトIgG4)に由来し得、位置228、233~238、265、267、273、297、および328のうちの1つ以上において、1つ以上の変異を含む。いくつかの例では、このようなFcバリアントは、位置228(例えば、S228P)での置換、位置235~238のうちのいずれかでの置換もしくは欠失(例えば、位置236~238のうちの1つ、例えば、位置236および位置237での欠失)、位置265での置換(例えば、D265A)、位置267での置換(例えば、S267E)、位置273での置換(例えば、V273E)、位置297での置換(例えば、N297A)、位置328での置換(例えば、L328F)、またはこれらの組み合わせを含み得る。あるいは、またはさらに、Fcバリアントは、位置233~235および237のうちの1つ以上での置換(例えば、E233P、F234V、F234A、L235S、L235E、L235A、およびG237A)を含み得る。
位置265、267、273、297、328、および/または329に1つ以上の変異を含むIgG2またはIgG4分子に由来するFcバリアントもまた、本開示の範囲内である。このような変異は、これらの位置の1つ以上でのアミノ酸置換、例えば、D265A、S267E、V273E、N297A、L328F、および/またはP329Gを含み得る。
場合によっては、本明細書に開示されるFcバリアントのいずれかは、位置309での変異、例えば、置換(例えば、V309L)をさらに含み得る。このようなFcバリアントは、IgG2分子(例えば、ヒトIgG2)に由来し得る。いくつかの実施形態では、位置309での変異は、位置234、268、330、および331のうちの1つ以上での変異と組み合わせられ得る。このようなFcバリアントの例には、G2m43が含まれる。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載のFcバリアントは、その野生型対応物(例えば、本明細書に記載の野生型ヒトIgG1、IgG2、またはIgG4のFcフラグメント)と少なくとも85%(例えば、90%、95%、98%、99%、またはそれ以上)同一のアミノ酸配列を含み得る。
一例では、本明細書に記載のFcバリアントにおけるアミノ酸残基置換は、保存的アミノ酸残基置換である。
以下に提供されるのは、変異がhIgG1、hIgG2、およびIgG4に導入されて、本開示のための様々なFcバリアントを産生することができる例示的な位置を示す配列アラインメントである。
野生型ヒトIgG1と比較するヒトIgG1バリアントの配列アラインメント(上から下へ、配列番号70~88および163~168):
Figure 2022503961000016
野生型ヒトIgG2と比較するヒトIgG2バリアントの配列アラインメント(上から下へ、配列番号89-105および169-173):
Figure 2022503961000017
野生型ヒトIgG4と比較するヒトIgG4バリアントの配列アラインメント(上から下へ、配列番号65、106-127、および174-177)
Figure 2022503961000018
野生型ヒトIgG1、IgG2、およびIgG4 Fcフラグメントのアミノ酸配列、およびいくつかの例示的なhIgG1、hIgG2、およびhIgG4 Fcバリアント(EU番号付けに基づく位置221以降)を以下に示す。
野生型ヒトIgG1 Fcフラグメントのアミノ酸配列:
VDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号1)
野生型ヒトIgG2 Fcフラグメントのアミノ酸配列:
VDKTVERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号2)
野生型ヒトIgG4 Fcフラグメントのアミノ酸配列:
VDKRVESKYGPPCPSCPAPEFLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号3)
ヒトIgG4 S228P Fcバリアントのアミノ酸配列:
VDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号4)
例示的なヒトIgG1 Fcバリアントのアミノ酸配列:
G1m1:
VDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号5)
G1m2:
VDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号6)
G1m-2:
VDKKVEPKCCVECPPCPAPELLSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号7)
G1m-4:
VDKKVEPKYGPPCPPCPAPELLGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号8)
G1m5:
VDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEEKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号9)
G1m7:
VDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVEHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号10)
G1m8:
VDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKAFPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号11)
G1m9:
VDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVEHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKAFPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号12)
G1m15:
VDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEEKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号13)
G1m17:
VDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVEHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号14)
G1m18:
VDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKAFPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号15)
G1m19:
VDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVEHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKAFPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号16)
G1m25:
VDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEEKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号17)
G1m27:
VDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVEHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号18)
G1m28:
VDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKAFPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号19)
G1m29:
VDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVEHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKAFPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号20)
G1mAA:
VDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号21)
G1mAG:
VDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号22)
G1m40:
VDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVAVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYASTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号160)
G1m45
VDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPpvaGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号178)
G1m240
VDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVAVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYASTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号179)
G1 N297A
VDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYaSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号180)
G1m47
VDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPpvaGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKgLPssIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号181)
G1m48
VDKKVEPKSsDKTHTsPPsPAPELLGGsSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号182)
G1m49
VDKKVEPKSCDKTHTsPPsPAPpvaGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号183)
G1m50
VDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEfeGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAsIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号184)
例示的なヒトIgG2 Fcバリアントのアミノ酸配列:
G2m1:
VDKTVERKCCVECPPCPAPPVASVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号23)
G2m-1:
VDKTVERKSCDKTHTCPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号24)
G2m2:
VDKTVERKCCVECPPCPAPPFLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号25)
G2m-4:
VDKTVERKYGPPCPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号26)
G2m5:
VDKTVERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEEQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号27)
G2m7:
VDKTVERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVEHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号28)
G2m8:
VDKTVERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGFPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号29)
G2m9:
VDKTVERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVEHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGFPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号30)
G2m10:
VDKTVERKCCVECPPCPAPEVSSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGFPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号31)
G2m15:
VDKTVERKCCVECPPCPAPPVASVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEEQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号32)
G2m17:
VDKTVERKCCVECPPCPAPPVASVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVEHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号33)
G2m18:
VDKTVERKCCVECPPCPAPPVASVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGFPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号34)
G2m19:
VDKTVERKCCVECPPCPAPPVASVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVEHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGFPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号35)
G2m20:
VDKTVERKCCVECPPCPAPPVAPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号36)
G2m27:
VDKTVERKCCVECPPCPAPPVAPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVEHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号37)
G2m28:
VDKTVERKCCVECPPCPAPPVAPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGFPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号38)
G2m40:
VDKTVERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVAVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFASTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号161)
G2m43
VDKTVERKCCVECPPCPAPPaaasSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSaEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVlHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPssIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号185)
G2m44
VDKTVERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSqEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVlHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPssIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号186)
G2mAA
VDKTVERKCCVECPPCPAPPaaaPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号213)
G2m2040
VDKTVERKCCVECPPCPAPPVAPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVAVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFASTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号187)
G2G4
VDKTVERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号188)
例示的なヒトIgG4 Fcバリアントのアミノ酸配列:
G4m1:
VDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号39)
G4m-1:
VDKRVESKSCDKTHTPPCPPCPAPEFLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号40)
G4m2:
VDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号41)
G4m-2:
VDKRVESKCCVEPPCPPCPAPEFLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号42)
G4m3:
VDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEEQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号43)
G4m4:
VDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEEQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号44)
G4m5:
VDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEEQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号45)
G4m7:
VDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVEQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号46)
G4m8:
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G4m9:
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G4m10:
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G4m17:
VDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVEQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号50)
G4m18:
VDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGFPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号51)
G4m19:
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G4m20:
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G4m25:
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G4m27:
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G4m28:
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G4m29:
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G4m30:
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G4mPE:
VDKRVESKYGPPCPPCPAPEFEGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号59)
G4m40:
VDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVAVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFASTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号162)
G4m41
VDKRVESKYGPPCPPCPAPPVAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVAVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号189)
G4m42
VDKRVESKYGPPCPPCPAPPVAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVAVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号190)
G4m46
VDKRVESKYGPPCPPCPAPEaLGaPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKaYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号191)
G4mAA
VDKRVESKYGPPCPPCPAPEaaGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号192)
本明細書に記載のFcバリアントは、野生型対応物と比較して、FcγRIIBに対する増強された結合活性を示し得る。例としては、G2m2、G2m5、G2m7、G2m8、G2m9、G2m19、G2m44、G1m7、G1m9、G1m27、G1m45、G1m47、G1m49、G1m50、G4m7、G4m46、G4mPEが挙げられる。あるいは、またはさらに、Fcバリアントは、それらの野生型対応物、例えば、G2m1、G2m20、G2m43、G2m44、G2G4、G2mAA、G1m2、G1m15、G1m17、G1m18、G1m19、G1m27、G1m28、G1m29、G4m1、G4m2、G4m7、G4m8、G4m9、G4m20、G4m25、G4m27、G4m28、G4m30、G4m46およびG4mPEと比較して、FcγRIIBに対する増強された選択性を有し得る。このようなFcバリアントは、FcRnに対する結合活性を保持し得る。これらのFcバリアントは、免疫受容体およびFcγRIIB受容体を架橋することができる本明細書に記載の治療薬を構築するために使用することができる。
あるいは、本明細書に記載の特定のFcバリアントは、FcγRIIBに対する選択性を有し、かつ/または任意のFcγRに対する明らかに低いまたは結合活性を有しない可能性がある。例としては、G1m2、G1m25、G1m40、G1mAAG、G1m240、G2m1、G2m20、G2m40、G2m2040、G4m5、G4m18、G4m19、G4m20、G4m30、G4m40、G4m41、G4m42が挙げられる。このようなFcバリアントは、FcRnに対する結合活性を保持し得る。このようなFcバリアントを含む治療薬(例えば、抗体)は、アビディティ効果のために免疫受容体とFcγRIIB受容体を架橋することができる可能性がある。
野生型対応物と比較した、例示的なFcバリアントの結合親和性/特異性の変化を、以下の表2~4に提供する。「N/A」は、利用可能なデータがないことを示す。Fcバリアントの結合活性が野生型対応物と比較して「変化なし」であることがわかった場合、それは、同じ実験条件下での同じアッセイにより示されるように、Fcバリアントと野生型対応物との間に結合活性の有意な変動がないことを意味する。Fcバリアントの結合活性がその野生型対応物と比較して「増加」または「減少」する場合、Fcバリアントの結合活性は、同じ実験条件下での同じアッセイによって決定された野生型対応物の結合活性よりも高いかまたは低く、当業者に知られているように、変動は有意(例えば、生物学的に有意)であることを意味する。Fcバリアントの結合活性がその野生型対応物と比較して「わずかに増加」または「わずかに減少」する場合、Fcバリアントの結合活性は、同じ実験条件下での同じアッセイによって決定された野生型対応物の結合活性よりも高いかまたは低く、変動は統計的に有意であるが、限られたレベル(例えば、最大10%)であることを意味する。
Figure 2022503961000019
Figure 2022503961000020
Figure 2022503961000021
本明細書に記載のFcバリアントは、本明細書に提供されるガイダンスに従って設計され、通常の組換え技術を介して産生され得る。様々なFc受容体に対するその結合親和性および特異性は、通常の方法で決定できる。以下の例も参照されたい。
特定の例では、本明細書に開示されるCD40結合分子(抗CD40分子)は、IgG1親のヒンジ領域を維持し、FcγR2BなどのFc受容体に対する結合親和性の低下をもたらすがFc受容体に対する残留結合活性は維持する、1つ以上の変異(例えば、上で議論したように、マウスIgG1に照らして位置236~238での1つ以上の欠失)を含み得る。そのような特性を有する例示的なFcバリアントには、G1m2、G4m20、G4m30およびG4m46が含まれるが、これらに限定されない。このような抗CD分子のCD40結合部分は、アゴニスト抗CD40抗体に由来し得る。このようなCD40結合部分は、本明細書に開示される抗CD40抗体383に由来し得る。いくつかの例において、CD40結合部分は、抗体383と同じVおよびVCDRを含む。いくつかの例では、CD40結合部分は、抗体383(それぞれ、配列番号128および129)と同じVHおよび/またはVL鎖を含み得る。あるいは、CD40結合部分は、本明細書に開示されるように、抗体383の機能的バリアントであり得る。そのようなCD40結合分子は、以下の実施例に示されるように、いくつかの有利な特徴を有するであろう。例としては、治療ウィンドウが改善され、インビボでの副作用が軽減された(例えば、肝臓毒性が少ない)抗腫瘍効果の増強が含まれ、これは、ベースラインのCD40アゴニスト活性と残留FcγRIIB結合活性に起因する可能性がある。CD40アゴニスト活性および/またはFcγRIIB結合活性が高すぎると、細胞毒性などの副作用が誘導されると予想される。
他の特定の例では、本明細書に開示されるCD40結合分子は、IgG2に由来するFcバリアントドメインを含み(例えば、IgG2ヒンジを維持する)、Fc受容体に対する結合親和性、特にFcγRIIBに対する結合親和性を低下させるために、マウス対応物に照らして位置236~238のうちの1つ以上に、1つ以上の変異(例えば、欠失または置換)を含み得る。場合によっては、そのようなFcバリアントは、位置236~238の1以上に欠失を有する。あるいは、またはさらに、Fcバリアントは、位置234、237、238、268またはこれらの組み合わせに置換を有し得る。このようなFcバリアントは、Fc受容体に対する結合に関与する1つ以上の位置、例えば、位置265(例えば、D265A)にさらなる変異を含み得る。Fcバリアントは、FcγRIIBなどのFc受容体に対する残留結合活性を維持し得る(例えば、G2m20およびG2m43)。あるいは、Fcバリアントは、FcγRIIBなどのFc受容体に結合しない可能性がある(例えば、G2m40)。そのような抗CD分子のCD40結合部分は、アゴニスト抗CD40抗体に由来し得る。このようなCD40結合部分は、本明細書に開示される抗CD40抗体383に由来し得る。場合によっては、CD40結合部分は、抗体383と同じVおよびVCDRを含む。いくつかの例では、CD40結合部分は、抗体383(それぞれ、配列番号128および129)と同じVHおよび/またはVL鎖を含み得る。あるいは、CD40結合部分は、本明細書に開示されるように、抗体383の機能的バリアントであり得る。そのようなCD40結合分子は、以下の実施例に示されるように、いくつかの有利な特徴を有するであろう。例としては、治療ウィンドウが改善され、インビボでの副作用が軽減された(例えば、肝臓毒性が少ない)抗腫瘍効果の増強が含まれ、これは、ベースラインCD40アゴニスト活性と残留FcγRIIB結合活性の組み合わせ(例えば、383-IghuG2m20)、または比較的高いCD40アゴニスト活性とFcγRIIBに対する結合がないことの組み合わせ(例えば、383-IghuG2m40)に起因する可能性がある。
本明細書に記載のFACS結合アッセイに加えて、Fcγ受容体に対するFcバリアントの活性は、代替のアッセイで調べることができる。例えば、FcγRIIB発現細胞の共培養を伴うまたは伴わないCD40レポーターアッセイを使用して、受容体の架橋および活性化の効果を実証することができる。2つの標的(例えば、CD40およびFcγRIIB)に対する抗体の同時結合に起因するアビディティ効果のため、このアッセイはFcγRIIB結合を検出するのにより感度が高くなる。FACSで検出可能な結合が最小限であるか、明らかでない場合、レポーターアッセイで陽性の結果が示されることがある。
II.Fcバリアントを含むCD40結合分子の調製
本明細書に記載のCD40結合分子は、従来の方法論、例えば、組換え技術によって調製することができる。以下にいくつかの例を示す。
CD40Lの細胞外ドメインを含むCD40結合分子の場合、CD40L細胞外ドメインのコード配列を好適なFcバリアントのコード配列とインフレームで融合させることができる。CD40結合分子全体のコード配列は、好適な発現ベクターにクローン化することができ、タンパク質発現に適した宿主細胞に導入できる。
CD40に結合する抗体は、当技術分野で知られている任意の方法によって調製することができる。例えば、Harlow and Lane,(1998)Antibodies: A Laboratory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory,New Yorkを参照されたい。いくつかの実施形態では、CD40またはその細胞外ドメインに特異的な抗体は、従来のハイブリドーマ技術によって作製され得る。全長標的受容体またはそのフラグメントは、任意選択でKLHなどの担体タンパク質に結合され、その抗原に結合する抗体を生成するため宿主動物を免疫化するために使用され得る。宿主動物の免疫化の経路およびスケジュールは、一般に、本明細書でさらに説明されるように、抗体の刺激および産生のための確立された従来の技法に従っている。マウス、ヒト化、およびヒト抗体を産生するための一般的な技法は当技術分野で知られており、本明細書に記載されている。ヒトを含む任意の哺乳動物対象またはそれらからの抗体産生細胞は、ヒトを含む哺乳動物ハイブリドーマ細胞株の産生の基礎として役立つように操作され得ることが企図される。典型的には、宿主動物は、本明細書に記載されるものを含む、ある量の免疫原を腹腔内、筋肉内、経口、皮下、足底内、および/または皮内に接種される。
ハイブリドーマは、Kohler,B.and Milstein,C.(1975)Nature 256:495-497の一般的な体細胞ハイブリダイゼーション技術、またはBuck,D.W.,et al.,In Vitro,18:377-381(1982)によって修正されたものを使用して、リンパ球および不死化骨髄腫細胞から調製することができる。X63-Ag8.653およびSalk Institute,Cell Distribution Center,San Diego,Calif.,USAからのものを含むがこれらに限定されない利用可能な骨髄腫株を、ハイブリダイゼーションに使用することができる。一般に、この技法は、ポリエチレングリコールなどのフソゲン(fusogen)を使用して、または当業者に周知の電気的手段によって、骨髄腫細胞とリンパ球系細胞を融合させることを含む。融合後、細胞を融合培地から分離し、ヒポキサンチン-アミノプテリン-チミジン(HAT)培地などの選択的成長培地で成長させて、ハイブリダイズしていない親細胞を排除する。血清の有無にかかわらず、本明細書に記載の培地のいずれも、モノクローナル抗体を分泌するハイブリドーマを培養するために使用することができる。細胞融合技法の別の代替法として、EBV不死化B細胞を使用して、本明細書に記載の抗免疫細胞受容体モノクローナル抗体を産生することができる。ハイブリドーマは、必要に応じて増やされかつサブクローン化され、上清は、従来の免疫学的試験法(例えば、放射免疫測定法、酵素免疫測定法、または蛍光免疫測定法)によって抗免疫原活性についてアッセイされる。
抗体の供給源として使用できるハイブリドーマは、標的免疫細胞受容体の活性を調節することができるモノクローナル抗体を産生する親ハイブリドーマのすべての誘導体、子孫細胞を包含する。そのような抗体を産生するハイブリドーマは、既知の手順を使用してインビトロまたはインビボで成長させることができる。モノクローナル抗体は、必要に応じて、硫酸アンモニウム沈殿、ゲル電気泳動、透析、クロマトグラフィー、および限外濾過などの従来の免疫グロブリン精製手順によって、培養培地または体液から単離することができる。望ましくない活性が存在する場合、例えば、固相に付着した免疫原で作製された吸着剤上で調製物を処理し、免疫原から所望の抗体を溶出または放出させることによって除去することができる。二官能性または誘導体化剤、例えばマレイミドベンゾイルスルホスクシンイミドエステル(システイン残基を介した結合)、N-ヒドロキシスクシンイミド(リジン残基を介した)、グルタルアルデヒド、無水コハク酸、SOCl、またはR1N=C=NR(式中、RおよびR1は異なるアルキル基である)を使用する、キーホールリンペットヘモシアニン、血清アルブミン、ウシサイログロブリン、または大豆トリプシン阻害剤など、免疫される種において免疫原性であるタンパク質にコンジュゲートした標的抗原または標的アミノ酸配列を含むフラグメントによる宿主動物の免疫化は、抗体の集団(例えば、モノクローナル抗体)を得ることができる。
必要に応じて、(例えば、ハイブリドーマによって産生される)目的の抗体(モノクローナルまたはポリクローナル)を配列決定し、次にポリヌクレオチド配列をベクターにクローン化して、本明細書に記載の抗CD40抗体をさらに構築することができる。目的の抗体をコードする配列は、宿主細胞内のベクターで維持され得、その後、宿主細胞は増やされかつ将来の使用のために凍結され得る。
あるいは、ポリヌクレオチド配列は、抗体を「ヒト化」するため、または親和性(親和性成熟)、または抗体の他の特性を改善するための遺伝子操作のために使用され得る。例えば、抗体がヒトでの臨床試験および治療に使用される場合、免疫応答を回避するために、定常領域をヒト定常領域により類似するように操作することができる。抗体配列を遺伝的に操作して、標的抗原に対するより大きな親和性および免疫細胞受容体の活性を阻害または活性化する際のより大きな効力を得ることが望ましい場合がある。1つ以上のポリヌクレオチドの変更を抗体に対して行うことができ、それでも標的受容体に対するその結合特異性を維持することができることは当業者には明らかであろう。
他の実施形態では、完全ヒト抗体は、特定のヒト免疫グロブリンタンパク質を発現するように操作された市販のマウスを使用することによって取得することができる。より望ましい(例えば、完全ヒト抗体)またはより強力な免疫応答を産生するように設計されたトランスジェニック動物もまた、ヒト化またはヒト抗体の生成に使用され得る。このような技術の例としては、Amgen,Inc.(Fremont,Calif.)からのXenomouse(登録商標)およびMedarex,Inc.(Princeton,N.J.)からのHuMAb-Mouse(登録商標)およびTC MouseTMがある。別の代替法では、抗体は、ファージディスプレイまたは酵母技術によって組換え的に作製され得る。例えば、米国特許第5,565,332号、同第5,580,717号、同第5,733,743号、および同第6,265,150号、ならびにWinter et al.,(1994)Annu.Rev.Immunol.12:433-455を参照されたい。
あるいは、ファージディスプレイ技術(McCafferty et al.,(1990)Nature 348:552-553)、酵母ディスプレイ技術、または哺乳動物細胞ディスプレイ技術などの抗体ライブラリー技術を使用して、標的免疫受容体に特異的なヒト抗体などの抗体を単離することができる。
ヒト化抗体を構築するための方法もまた、当技術分野でよく知られている。例えば、Queen et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,86:10029-10033(1989)を参照されたい。一例では、親非ヒト抗体のVおよびVの可変領域は、当技術分野で知られている方法に従って三次元分子モデリング分析に供される。次に、正しいCDR構造の形成に重要であると予測されるフレームワークアミノ酸残基が、同じ分子モデリング分析を使用して同定される。並行して、親非ヒト抗体のアミノ酸配列と相同であるアミノ酸配列を有するヒトVHおよびVL鎖は、検索クエリとして親VHおよびVL配列を使用して任意の抗体遺伝子データベースから同定される。次に、ヒトVHおよびVLアクセプター遺伝子が選択される。
選択されたヒトアクセプター遺伝子内のCDR領域は、親非ヒト抗体またはその機能的バリアントからのCDR領域で置き換えることができる。必要に応じて、CDR領域との相互作用に重要であると予測される親鎖のフレームワーク領域内の残基(上記の説明を参照)を使用して、ヒトアクセプター遺伝子の対応する残基を置き換えることができる。
標的免疫細胞受容体に結合できる抗体が取得されたら、その重鎖のコード配列を、好適なFcバリアントのコード配列とインフレームで融合させることができ、それはFcgRIIBに選択的に結合する可能性がある、またはFcγRに結合しない、例えば、通常の組換え技術を介して本明細書に記載されているFcバリアントのいずれかである。場合によっては、抗体は、それが結合する免疫細胞受容体を活性化するそのアゴニスト効果について最初に調査される。そのようなアゴニスト抗体は、アゴニスト効果を増強するために本明細書に記載のCD40結合分子を作製するのに選択することができる。
他の例では、抗体は、それが結合する免疫細胞受容体を阻害するその拮抗作用について最初に調査される。そのようなアンタゴニスト抗体は、免疫応答を下方調節するために本明細書に記載のCD40結合分子を作製するのに選択することができる。あるいは、CD40アンタゴニストを作製するために、Fc受容体に対する結合活性が低いかまたは全くないFcバリアントを選択することができる。
得られた抗体分子または本明細書に記載のCD40結合分子は、以下に例示するような通常の組換え技術を介して産生することができる。本明細書に記載の抗体またはCD40結合分子のポリペプチドの重鎖および軽鎖をコードする核酸は、1つの発現ベクターにクローン化することができ、各ヌクレオチド配列は、好適なプロモーターに作動可能に連結している。一例では、重鎖および軽鎖をコードするヌクレオチド配列のそれぞれは、別個のプロンプターに作動可能に連結されている。あるいは、重鎖および軽鎖をコードするヌクレオチド配列は、重鎖および軽鎖の両方が同じプロモーターから発現されるように、単一のプロモーターと作動可能に連結され得る。必要に応じて、内部リボソーム侵入部位(IRES)を重鎖と軽鎖のコード配列の間に挿入することができる。
いくつかの例では、抗体の2つの鎖をコードするヌクレオチド配列は、2つのベクターにクローン化され、これは、同じまたは異なる細胞に導入することができる。2つの鎖が異なる細胞で発現される場合、それらのそれぞれは、それを発現する宿主細胞から単離され得、そして単離された重鎖および軽鎖は、抗体の形成を可能にする好適な条件下で混合およびインキュベートされ得る。
一般に、抗体の1つまたはすべての鎖をコードする核酸配列は、当技術分野で知られている方法を使用して、好適なプロモーターと作動可能に連結して好適な発現ベクターにクローン化することができる。例えば、ヌクレオチド配列およびベクターは、好適な条件下で、制限酵素と接触させて、互いに対になり、リガーゼと一緒に結合することができる各分子上に相補的末端を作成することができる。あるいは、合成核酸リンカーを遺伝子の末端に連結することができる。これらの合成リンカーには、ベクター内の特定の制限部位に対応する核酸配列が含まれている。発現ベクター/プロモーターの選択は、抗体の産生に使用する宿主細胞のタイプに依存する。
本明細書に記載の抗体の発現のために、サイトメガロウイルス(CMV)中間初期プロモーター、ラウス肉腫ウイルスLTR、HIV-LTR、HTLV-1 LTRなどのウイルスLTR、シミアンウイルス40(SV40)初期プロモーター、E.coli lac UV5プロモーター、および単純ヘルペスtkウイルスプロモーターを含むがこれらに限定されない、様々なプロモーターを使用することができる。
調節可能なプロモーターも使用することができる。このような調節可能なプロモーターには、lacオペレーターを有する哺乳動物細胞プロモーターからの転写を調節するための転写モジュレーターとして、E.coli由来のlacリプレッサーを使用するもの[Brown,M.et al.,Cell,49:603-612(1987)]、テトラサイクリンリプレッサー(tetR)を使用するもの[Gossen,M.,and Bujard,H.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 89:5547-5551(1992)、Yao,F.et al.,Human Gene Therapy,9:1939-1950(1998)、Shockelt,P.,et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,92:6522-6526(1995)]が含まれる。他のシステムには、アストラジオール(astradiol)、RU486、ジフェノールムリスレロン(diphenol murislerone)、またはラパマイシンを使用する、FK506ダイマー、VP16またはp65が含まれる。誘導システムは、Invitrogen、Clontech、およびAriadから入手できる。
オペロンとともにリプレッサーを含む調節可能なプロモーターを使用することができる。一実施形態では、E.coli由来のlacリプレッサーは、転写モジュレーターとして機能して、lacオペレーターを有する哺乳動物細胞プロモーターからの転写を調節することができ[M.Brown et al.,Cell,49:603-612(1987)]、Gossen and Bujard(1992)、[M.Gossen et al.,Natl.Acad.Sci.USA,89:5547-5551(1992)]転写活性化因子(VP16)を有するテトラサイクリンリプレッサー(tetR)と組み合わせて、哺乳動物細胞における遺伝子発現を制御するtetR-tetオペレーターシステムを作成するヒトサイトメガロウイルス(hCMV)の主要な最初期プロモーターに由来するtetOを含む最小プロモーターを使用して、tetR-哺乳動物細胞転写活性化因子融合タンパク質tTa(tetR-VP16)を作成する。一実施形態では、テトラサイクリン誘導性スイッチが使用される。テトラサイクリンオペレーターがCMVIEプロモーターのTATAエレメントの下流に適切に配置されている場合、tetR-哺乳動物細胞転写因子融合誘導体ではなく、テトラサイクリンリプレッサー(tetR)のみが、哺乳動物細胞における遺伝子発現を調節する強力なトランスモジュレーターとして機能できる(Yao et al.,Human Gene Therapy)。このテトラサイクリン誘導性スイッチの1つの特定の利点は、その調節可能な効果を達成するために、テトラサイクリンリプレッサー-哺乳動物細胞トランス活性化因子またはリプレッサー融合タンパク質(場合によっては細胞に毒性があり得る)の使用を必要としないことである(Gossen et al.,Natl.Acad.Sci.USA,89:5547-5551(1992)、Shockett et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,92:6522-6526(1995))。
さらに、ベクターは、例えば、以下のいくつかまたはすべてを含むことができる:哺乳動物細胞における安定または一過性のトランスフェクタントを選択するためのネオマイシン遺伝子などの選択可能なマーカー遺伝子、高レベルの転写のためのヒトCMVの最初期遺伝子からのエンハンサー/プロモーター配列、mRNAの安定性のためのSV40からの転写終結およびRNAプロセシングシグナル、SV40ポリオーマ複製起点および適切なエピソーム複製のためのColE1、内部リボソーム結合部位(IRES)、多用途(versatile)マルチプルクローニングサイト、ならびにセンスおよびアンチセンスRNAのインビトロ転写用のT7およびSP6RNAプロモーター。導入遺伝子を含むベクターを産生するための好適なベクターおよび方法はよく知られており、当技術分野で利用可能である。
本明細書に記載の方法を実施するのに有用なポリアデニル化シグナルの例には、ヒトコラーゲンIポリアデニル化シグナル、ヒトコラーゲンIIポリアデニル化シグナル、およびSV40ポリアデニル化シグナルが含まれるが、これらに限定されない。
抗体のいずれかをコードする核酸を含む1つ以上のベクター(例えば、発現ベクター)を、抗体を産生するための好適な宿主細胞に導入することができる。宿主細胞は、抗体またはその任意のポリペプチド鎖の発現に好適な条件下で培養することができる。そのような抗体またはそのポリペプチド鎖は、従来の方法、例えば、アフィニティー精製を介して、培養細胞によって(例えば、細胞または培養上清から)回収することができる。必要に応じて、抗体のポリペプチド鎖を好適な条件下で好適な期間インキュベートして、抗体の産生を可能にすることができる。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗体を調製するための方法は、本明細書に記載の抗体の重鎖および軽鎖の両方をコードする組換え発現ベクターを含む。組換え発現ベクターは、従来の方法、例えばリン酸カルシウム媒介トランスフェクションによって、好適な宿主細胞(例えば、dhfr-CHO細胞)に導入することができる。陽性の形質転換体宿主細胞を選択し、抗体を形成する2つのポリペプチド鎖の発現を可能にする好適な条件下で培養することができ、これらは細胞または培養培地から回収することができる。必要に応じて、宿主細胞から回収された2本の鎖を好適な条件下でインキュベートして、抗体の形成を可能にすることができる。
一例では、2つの組換え発現ベクターが提供され、1つは抗免疫細胞受容体抗体の重鎖をコードし、もう1つは同じ抗体の軽鎖をコードする。2つの組換え発現ベクターの両方は、従来の方法、例えば、リン酸カルシウム媒介トランスフェクションによって、好適な宿主細胞(例えば、dhfr-CHO細胞)に導入することができる。あるいは、発現ベクターのそれぞれを好適な宿主細胞に導入することができる。陽性の形質転換体を選択し、抗体のポリペプチド鎖の発現を可能にする好適な条件下で培養することができる。2つの発現ベクターが同じ宿主細胞に導入される場合、そこで産生された抗体は、宿主細胞または培養培地から回収することができる。必要に応じて、ポリペプチド鎖を宿主細胞または培養培地から回収し、次に抗体の形成を可能にする好適な条件下でインキュベートすることができる。2つの発現ベクターを異なる宿主細胞に導入する場合、それらのそれぞれが対応する宿主細胞または対応する培養培地から回収できる。次に、2つのポリペプチド鎖を、抗体の形成に好適な条件下でインキュベートすることができる。
標準的な分子生物学技法を使用して、組換え発現ベクターを調製し、宿主細胞をトランスフェクトし、形質転換体を選択し、宿主細胞を培養し、培養培地から抗体を回収する。例えば、一部の抗体は、プロテインAまたはプロテインG結合マトリックスを使用したアフィニティークロマトグラフィーによって分離できる。
本明細書に記載の抗体の生物活性は、当技術分野で知られている、または本明細書に記載されているアッセイを使用して検証することができる。
III.薬学的組成物
本開示は、CD40結合分子または本明細書に記載の抗CD40抗体のいずれかを含む薬学的組成物、およびCD40/CD40Lシグナル伝達によって誘発される免疫応答を調節するためのそのような使用を提供する。本明細書に記載のCD40結合分子または本明細書にまた記載の抗CD40抗体は、癌または免疫関連障害などの疾患を治療するために使用することができる。
本明細書に記載のCD40結合分子または抗CD40抗体は、薬学的に許容される担体(賦形剤)と混合して、標的疾患の治療に使用するための薬学的組成物を形成することができる。「許容される」とは、担体が組成物の活性成分(active ingredient)と相溶性でなければならず(そして好ましくは、活性成分を安定化することができ)、治療される対象に有害であってはならないことを意味する。薬学的に許容される賦形剤(担体)は、当技術分野で周知である緩衝液を含む。例えば、Remington:The Science and Practice of Pharmacy 20th Ed.(2000)Lippincott Williams and Wilkins、Ed.KE. Hooverを参照されたい。
本発明の方法で使用される薬学的組成物は、凍結乾燥製剤または水溶液の形態で、薬学的に許容される担体、賦形剤、または安定剤を含むことができる。(Remington:The Science and Practice of Pharmacy 20th Ed.(2000)Lippincott Williams and Wilkins,Ed.K.E. Hoover)。許容される担体、賦形剤、または安定剤は、使用される投与量および濃度でレシピエントに対して無毒であり、ホスフェート、シトレート、および他の有機酸などの緩衝液、アスコルビン酸およびメチオニンを含む抗酸化剤、防腐剤(オクタデシルジメチルベンジルアンモニウムクロリド、ヘキサメトニウムクロリド、ベンザルコニウムクロリド、ベンゼトニウムクロリド、フェノール、ブチルもしくはベンジルアルコール、メチルもしくはプロピルパラベンなどのアルキルパラベン、カテコール、レゾルシノール、シクロヘキサノール、3-ペンタノール、およびm-クレゾールなど)、低分子量(約10残基未満)のポリペプチド、血清アルブミン、ゼラチン、もしくは免疫グロブリンなどのタンパク質、ポリビニルピロリドンなどの親水性ポリマー、グリシン、グルタミン、アスパラギン、ヒスチジン、アルギニンまたはリジンなどのアミノ酸、単糖類、二糖類、およびグルコース、マンノース、もしくはデキストランを含む他の炭水化物、EDTAなどのキレート剤、スクロース、マンニトール、トレハロースもしくはソルビトールなどの糖、ナトリウムなどの塩形成対イオン、金属複合体(例えば、Zn-タンパク質複合体)、および/またはTWEEN(商標)、PLURONICS(商標)、もしくはポリエチレングリコール(PEG)などの非イオン性界面活性剤、を含み得る。
いくつかの例では、本明細書に記載の薬学的組成物は、Epstein,et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 82:3688(1985)、Hwang,et al.,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 77:4030(1980)、ならびに米国特許第4,485,045号および同第4,544,545号に記載されているような当技術分野で知られている方法によって調製できる抗体(またはコード化核酸)を含むリポソームを含む。循環時間が増強されたリポソームは、米国特許第5,013,556号に開示されている。特に有用なリポソームは、ホスファチジルコリン、コレステロール、およびPEG誘導体化ホスファチジルエタノールアミン(PEG-PE)を含む脂質組成物を用いた逆相蒸発法によって生成することができる。リポソームは、規定の孔径のフィルターを通して押し出され、所望の直径を有するリポソームを得る。
CD40結合分子、抗CD40抗体、またはコード化核酸(複数可)はまた、例えば、コアセルベーション技法によって、または界面重合によって、調製されたマイクロカプセル、例えば、コロイド状薬物送達システム(例えば、リポソーム、アルブミンミクロスフェア、マイクロエマルジョン、ナノ粒子およびナノカプセル)またはマクロエマルジョンにおける、それぞれヒドロキシメチルセルロースまたはゼラチン-マイクロカプセルおよびポリ-マイクロカプセルおよびポリ-(メチルメタシレート)マイクロカプセル、に捕捉され得る。そのような技法は当技術分野で知られており、例えば、Remington,The Science and Practice of Pharmacy 20th Ed.Mack Publishing(2000)を参照されたい。
他の例では、本明細書に記載の薬学的組成物は、徐放性形式で製剤化することができる。徐放性調製物の好適な例には、抗体を含む固体疎水性ポリマーの半透性マトリックスが含まれ、これらのマトリックスは、成形品、例えば、フィルムまたはマイクロカプセルの形態である。徐放性マトリックスの例には、ポリエステル、ヒドロゲル(例えば、ポリ(2-ヒドロキシエチル-メタクリレート)、もしくはポリ(ビニルアルコール))、ポリラクチド(米国特許第3,773,919号)、L-グルタミン酸と7エチル-L-グルタメートとのコポリマー、非分解性エチレン-酢酸ビニル、LUPRON DEPOT(商標)(乳酸-グリコール酸コポリマーと酢酸リュープロリドからなる注射用ミクロスフェア)などの分解性乳酸-グリコール酸コポリマー、イソ酪酸酢酸スクロース、およびポリ-D-(-)-3-ヒドロキシ酪酸が含まれる。
インビボ投与に使用される薬学的組成物は、無菌でなければならない。これは、例えば、滅菌濾過膜による濾過によって容易に達成される。治療用抗体組成物は、一般に、無菌アクセスポートを有する容器、例えば、皮下注射針によって貫通可能なストッパーを有する静脈内溶液バッグまたはバイアルに入れられる。
本明細書に記載の薬学的組成物は、経口、非経口もしくは直腸の投与、または吸入もしくは吹送による投与ために、錠剤、丸薬、カプセル、粉末、顆粒、溶液または懸濁液、または坐剤などの単位剤形(unit dosage form)であり得る。
錠剤などの固体組成物を調製するために、主要な活性成分を薬学的担体、例えば、コーンスターチ、ラクトース、スクロース、ソルビトール、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、リン酸二カルシウムまたはガムなどの従来の錠剤成分、ならびに例えば、水などの他の医薬希釈剤と混合し、本発明の化合物の均一な混合物、またはその非毒性の薬学的に許容される塩を含む固体の予備製剤組成物を形成する。これらの予備製剤組成物を均質なものとして言及する場合、活性成分が組成物全体に均一に分散され、その結果、組成物が錠剤、丸薬およびカプセルなどの同等に有効な単位剤形に容易に細分化され得ることを意味する。次に、この固体予備製剤組成物は、0.1~約500mgの本発明の活性成分を含む上記のタイプの単位剤形に細分化される。新規組成物の錠剤または丸薬は、コーティングするか、または他の方法で配合して、長期作用の利点を与える剤形を提供することができる。例えば、錠剤または丸薬は、内側投薬量および外側投薬量の成分を含むことができ、後者は前者を覆うエンベロープの形態である。2つの成分は、胃での崩壊に抵抗するのに役立ち、内側成分が無傷で十二指腸に通過するか、放出が遅れることを可能にする腸管層によって分離することができる。様々な材料をそのような腸溶層またはコーティングに使用することができ、そのような材料は、いくつかのポリマー酸、ならびにポリマー酸とシェラック、セチルアルコール、および酢酸セルロースなどの材料との混合物を含む。
好適な界面活性剤には、特に、ポリオキシエチレンソルビタン(例えば、Tween(商標)20、40、60、80または85)および他のソルビタン(例えば、Span(商標)20、40、60、80または85)などの非イオン性薬剤が含まれる。界面活性剤を含む組成物は、便宜上、0.05~5%の界面活性剤を含み、0.1~2.5%であり得る。必要に応じて、他の成分、例えばマンニトールまたは他の薬学的に許容されるビヒクルを添加できることが理解されよう。
好適なエマルジョンは、Intralipid(商標)、Liposyn(商標)、Infonutrol(商標)、Lipofundin(商標)、およびLipiphysan(商標)などの市販の脂肪エマルジョンを使用して調製することができる。活性成分は、予め混合されたエマルジョン組成物に溶解され得るか、あるいは、それを油(例えば、大豆油、ベニバナ油、綿実油、ゴマ油、コーン油またはアーモンド油)に溶解し、リン脂質(例えば、卵リン脂質、大豆リン脂質または大豆レシチン)および水との混合時にエマルジョンを形成することもできる。エマルジョンの張度を調整するために、他の成分、例えば、グリセロールまたはグルコースを添加できることが理解されよう。好適なエマルジョンは、典型的には、最大20%、例えば5~20%の油を含むであろう。脂肪エマルジョンは、0.1~1.0μm、特に0.1~0.5μmの脂肪液滴を含み、5.5~8.0の範囲のpHを有する。
エマルジョン組成物は、抗体をIntralipid(商標)またはその成分(大豆油、卵リン脂質、グリセロールおよび水)と混合することによって調製されたものであり得る。
吸入または吹送用の薬学的組成物には、薬学的に許容される水性溶媒もしくは有機溶媒、またはそれらの混合物の溶液および懸濁液、ならびに粉末が含まれる。液体または固体の組成物は、上記のような好適な薬学的に許容される賦形剤を含み得る。いくつかの実施形態では、組成物は、局所的または全身的効果のために経口または鼻呼吸経路によって投与される。
好ましくは無菌の薬学的に許容される溶媒の組成物は、ガスの使用によって噴霧され得る。噴霧された溶液は、噴霧装置から直接呼吸することができ、または噴霧装置をフェイスマスク、テント、または断続的な陽圧呼吸機器に取り付けることができる。溶液、懸濁液または粉末の組成物は、適切な方法で製剤を送達する装置から、好ましくは経口または経鼻的に投与することができる。
IV.治療応用
本明細書に開示されるCD40結合分子または抗CD40抗体のいずれかを使用して、侵入病原体および/または癌細胞などの罹患細胞に対する免疫応答を調節(例えば、増強または阻害)することができる。
本明細書に開示される方法を実施するために、本明細書に記載の有効量の薬学的組成物を、静脈内投与などの好適な経路を介して、例えばボーラスとしてまたは一定期間にわたる持続注入により、筋肉内、腹腔内、脳脊髄内、皮下、関節内、滑液嚢内、髄腔内、経口、吸入または局所経路により、治療を必要とする対象(例えば、ヒト)に投与することができる。ジェットネブライザーおよび超音波ネブライザーを含む、液体製剤用の市販のネブライザーは、投与に有用である。液体製剤は直接噴霧することができ、凍結乾燥粉末は再構成後に噴霧することができる。あるいは、本明細書に記載の抗体は、フルオロカーボン製剤および定量吸入器を使用してエアロゾル化するか、または凍結乾燥および粉砕粉末として吸入することができる。
本明細書に記載の方法によって治療される対象は、哺乳動物、より好ましくはヒトであり得る。哺乳動物には、家畜、スポーツ動物、ペット、霊長類、馬、犬、猫、マウス、ラットが含まれるが、これらに限定されない。
場合によっては、対象は、肺癌、胃癌、肝臓癌、乳癌、皮膚癌、膵臓癌、脳癌、前立腺癌、膀胱癌、または結腸直腸癌を含むがこれらに限定されない、癌などの細胞媒介性の疾患または障害を患っているか、またはそのリスクがあるヒト患者である。さらなる例示的な癌には、乳癌、胆道癌、膀胱癌、膠芽腫および髄芽腫を含む脳癌、子宮頸癌、絨毛癌、結腸癌、子宮内膜癌、食道癌、胃癌、急性リンパ性白血病および骨髄性白血病を含む血液腫瘍、例えば、B細胞CLL、T細胞急性リンパ芽球性白血病/リンパ腫、有毛細胞白血病、慢性骨髄性白血病、多発性骨髄腫、エイズ関連白血病および成人T細胞白血病/リンパ腫、ボーエン病およびパジェット病を含む上皮内腫瘍、肝臓癌、肺癌、ホジキン病およびリンパ球性リンパ腫を含むリンパ腫、神経芽細胞腫、扁平上皮癌を含む口腔癌、上皮細胞、間質細胞、生殖細胞および間葉系細胞から生じるものを含む卵巣癌、膵臓癌、前立腺癌、直腸癌、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、脂肪肉腫、線維肉腫、および骨肉腫を含む肉腫、黒色腫、メルケル細胞癌、カポジ肉腫、基底細胞癌、および扁平上皮癌を含む皮膚癌、セミノーマ、非セミノーマ(奇形腫、絨毛癌)、間質腫瘍、胚細胞腫瘍などの胚性腫瘍を含む精巣腫瘍、甲状腺腺癌および髄様癌を含む甲状腺癌、ならびに腺癌およびウィルムス腫瘍を含む腎癌、が含まれるが、これらに限定されない。癌を患っている対象は、日常の健康診断、例えば、臨床検査、臓器機能検査、CTスキャン、または超音波によって同定することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法によって治療される対象は、抗癌療法、例えば、化学療法、放射線療法、免疫療法、または外科手術を受けた、または受けているヒト癌患者であり得る。
他の例では、対象は、免疫関連障害を患っているか、またはそのリスクがあるヒト患者である。免疫関連障害とは、自己免疫疾患、免疫不全、および/またはアレルギーを含む免疫系の機能障害を指す。一実施形態では、免疫関連障害は自己免疫疾患である。免疫関連障害の例には、関節リウマチ(RA)、全身性エリテマトーデス(SLE)、重量筋無力症(MG)、グレーブス病、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、ギラン-バレー症候群、自己免疫性心筋炎、膜糸球体腎炎、真性糖尿病、I型またはII型糖尿病、多発性硬化症、レイノー症候群、自己免疫性甲状腺炎、胃炎、セリアック病、白斑症、肝炎、原発性胆汁性肝硬変、炎症性腸疾患、脊椎関節症、実験的自己免疫性脳脊髄炎、免疫性好中球減少症、若年発症糖尿病、ならびにサイトカイン、結核、サルコイドーシス、および多発性筋炎に典型的に見られるTリンパ球によって媒介される遅延型過敏症に関連する免疫応答、多発性動脈炎、皮膚血管炎、天疱瘡、類天疱瘡、グッドパスチャー症候群、川崎病、全身性硬化症、抗リン脂質症候群、シェーグレン症候群、移植片対宿主(GVH)病、および免疫性血小板減少症、が含まれるが、これらに限定されない。免疫関連障害を患っている対象は、例えば、臨床検査などの定期健康診断によって同定することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法によって治療される対象は、免疫関連障害治療、例えば、免疫抑制媒介、ホルモン補充療法、輸血、抗炎症薬、および/または鎮痛薬、を受けた、または受けている免疫関連障害を有するヒト対象であり得る。
本明細書で使用される場合、「有効量」とは、単独で、または1つ以上の他の活性剤と組み合わせて、対象に治療効果を与えるのに必要な各活性剤の量を指す。いくつかの実施形態では、治療効果は、標的免疫受容体を調節する(例えば、活性化する)ことであり、それにより、受容体によって媒介される免疫応答を誘発または増強する。本明細書に記載の組成物の量が治療効果を達成したかどうかの決定は、当業者には明らかであろう。当業者によって認識されるように、有効量は、治療される特定の状態、状態の重症度、年齢、体調、サイズ、性別および体重、治療期間、併用療法の性質(もしある場合)、特定の投与経路、および医療従事者の知識および専門知識の範囲内の同様の要因を含む個々の患者のパラメータに応じて変化する。これらの要因は当業者によく知られており、日常的な実験のみで対処することができる。一般に、個々の成分またはそれらの組み合わせの最大用量、すなわち、健全な医学的判断による最高の安全用量を使用することが好ましい。
半減期などの経験的考察は、一般的に投与量の決定に寄与する。例えば、ヒト化抗体または完全ヒト抗体などのヒト免疫系と適合性のある分子を使用して、抗体の半減期を延長し、抗体が宿主の免疫系によって攻撃されるのを防ぐことができる。投与頻度は、療法の過程にわたって決定および調整することができ、一般に、必ずしもではないが、標的疾患/障害の治療および/または抑制および/または改善および/または遅延に基づく。あるいは、抗体の徐放性製剤が適切である場合もある。徐放を達成するための様々な製剤および装置が当技術分野で知られている。
一例では、本明細書に記載のCD40結合分子または抗CD40抗体の投与量は、抗体の1回以上の投与(複数可)を受けた個体において経験的に決定され得る。個体には、アゴニストの漸増投与量が与えられる。アゴニストの有効性を評価するために、疾患/障害の指標を追跡することができる。
一般に、本明細書に記載のCD40結合分子または抗CD40抗体などの治療薬のいずれかの投与の場合、最初の候補投与量は約2mg/kgであり得る。本開示の目的のために、典型的な1日投与量は、上記の要因に応じて、約0.1μg/kg~3μg/kg~30μg/kg~300μg/kg~3mg/kg、~30mg/kg~100mg/kg以上のいずれかの範囲であり得る。状態に応じて、数日以上の反復投与の場合、所望する症状の抑制が起こるまで、または標的疾患もしくは障害、もしくはその症状を緩和するのに十分な治療レベルが達成されるまで、治療が持続される。例示的な投薬計画は、約2mg/kgの初期用量、続いて約1mg/kgの抗体の毎週の維持用量、またはその後に隔週で約1mg/kgの維持用量を投与することを含む。しかしながら、医師が達成したい薬物動態学的崩壊のパターンに応じて、他の投与計画が有用であり得る。例えば、週に1~4回からの投薬が企図されている。いくつかの実施形態では、約3μg/mg~約2mg/kg(例えば、約3μg/mg、約10μg/mg、約30μg/mg、約100μg/mg、約300μg/mg、約1mg/kg、および約2mg/kg)の範囲の投薬が使用できる。いくつかの実施形態では、投薬頻度は、毎週1回、2週間ごと、4週間ごと、5週間ごと、6週間ごと、7週間ごと、8週間ごと、9週間ごと、もしくは10週間ごと、または、毎月1回、2か月ごと、または3か月ごと、もしくはそれ以上である。この療法の進行は、従来の技法およびアッセイによって簡単に監視される。投薬計画(使用される治療法を含む)は、時間とともに変化する可能性がある。
いくつかの実施形態では、正常体重の成人患者に対して、約0.3~5.00mg/kgの範囲の用量を投与することができる。いくつかの例では、本明細書に記載の抗体などの治療薬の投与量は、10mg/kgであり得る。特定の投与計画、すなわち、用量、タイミング、および繰り返しは、特定の個体およびその個体の病歴、ならびに個々の薬剤の特性(薬剤の半減期、および当技術分野で周知の他の考慮事項など)に応じて変化するであろう。
本開示の目的のために、本明細書に記載のCD40結合分子または抗CD40抗体の適切な投与量は、使用される特定の抗体、複数の抗体および/または非抗体ペプチド(またはこれらの組成物)、疾患/障害のタイプおよび重症度、CD40結合分子または抗CD40抗体が予防目的あるいは治療目的で投与されるかどうか、以前の療法、患者の病歴およびアゴニストに対する応答、および主治医の裁量に依存する。典型的には、臨床医は、所望の結果を達成する投与量に達するまで、CD40結合分子または抗CD40抗体を投与する。いくつかの実施形態では、所望の結果は、血栓症の減少である。投薬量が所望の結果をもたらしたかどうかを決定する方法は、当業者には明らかであろう。1つ以上のCD40結合分子または抗CD40抗体の投与は、例えば、レシピエントの生理学的状態、投与の目的が治療的であるかまたは予防的であるか、および熟練した医師に知られている他の要因に応じて、連続的または断続的であり得る。CD40結合分子または抗CD40抗体の投与は、事前に選択された期間にわたって本質的に連続的であり得るか、または、例えば、標的疾患または障害の発症前、発症中、または発症後のいずれかである一連の間隔をあけた用量であり得る。
本明細書で使用される場合、「治療する」という用語は、障害、疾患の症状、または疾患もしくは障害への素因を治療、治癒、緩和、軽減、変更、救済、向上、改善、または影響することを目的として、標的疾患または障害、疾患/障害の症状、または疾患/障害への素因を有する対象への1つ以上の活性剤を含む組成物の適用または投与を指す。
標的疾患/障害の緩和には、疾患の発症または進行の遅延、または疾患の重症度の低減が含まれる。疾患の緩和は必ずしも治癒的な結果を必要としない。本明細書で使用される場合、標的疾患または障害の発症を「遅延させる」とは、疾患の進行を保留、妨害、減速、遅延、安定化、および/または延期することを意味する。この遅延は、疾患の病歴および/または治療されている個体に応じて、様々な長さの時間であり得る。疾患の発症を「遅延させる」もしくは緩和する方法、または疾患の発病を遅延させる方法は、本方法を使用しない場合と比較した場合、所与の時間枠内で疾患の1つ以上の症状を発症する可能性を低減し、および/または特定の時間枠内で症状の程度を低減する方法である。このような比較は典型的には、統計的に有意な結果をもたらすのに十分な数の対象を使用した臨床研究に基づいている。
疾患の「発症」または「進行」は、疾患の初期症状および/またはその後の進行を意味する。疾患の発症は、当技術分野で周知の標準的な臨床技法を使用して検出可能であり、評価することができる。しかしながら、発症とは、検出できない可能性のある進行も指す。本開示の目的のため、発症または進行とは、症状の生物学的経過を指す。「発症」には、発現、再発、および発病が含まれる。本明細書で使用される場合、標的疾患または障害の「発病」または「発現」には、初期の発病および/または再発が含まれる。
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の抗体は、治療を必要とする対象に、標的受容体の活性をインビボで少なくとも20%(例えば、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%以上)活性化するのに十分な量で投与される。
治療される疾患のタイプまたは疾患の部位に応じて、医学分野の当業者に知られている従来の方法を使用して、薬学的組成物を対象に投与することができる。この組成物はまた、他の従来の経路を介して投与され、例えば、経口的に、非経口的に、吸入スプレーによって、局所的に、直腸的に、鼻腔的に、頬側に、膣内に、または移植リザーバーを介して投与され得る。本明細書で使用される「非経口」という用語は、皮下、皮内、静脈内、筋肉内、関節内、動脈内、滑液嚢内、胸骨内、髄腔内、病変内、および頭蓋内の注射または注入技法を含む。さらに、1ヶ月、3ヶ月、または6ヶ月のデポー注射可能または生分解可能な材料および方法を使用するなどの注射可能なデポー投与経路を介して対象に投与することができる。いくつかの例では、薬学的組成物は、眼内または硝子体内に投与される。
注射可能な組成物は、植物油、ジメチルアクタミド、ジメチルホルムアミド、乳酸エチル、炭酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、エタノール、およびポリオール(グリセロール、プロピレングリコール、液体ポリエチレングリコールなど)などの様々な担体を含み得る。静脈内注射の場合、水溶性抗体は点滴法によって投与することができ、それにより、抗体および生理学的に許容される賦形剤を含む薬学的製剤が注入される。生理学的に許容される賦形剤には、例えば、5%デキストロース、0.9%生理食塩水、リンゲル液または他の好適な賦形剤が含まれ得る。筋肉内調製物、例えば、抗体の好適な可溶性塩形態の滅菌製剤は、注射用水、0.9%生理食塩水、または5%グルコース溶液などの薬学的賦形剤に溶解および投与することができる。
本明細書に記載の方法で使用される特定の投与計画、すなわち、用量、タイミング、および反復は、特定の対象およびその対象の病歴に依存するであろう。
いくつかの実施形態では、2つ以上の抗体、または抗体と別の好適な治療薬との組み合わせを、治療を必要とする対象に投与することができる。CD40結合分子または抗CD40抗体はまた、薬剤の有効性を増強および/または補完するのに役立つ他の薬剤と組み合わせて使用することができる。
標的疾患/障害の治療効果は、当技術分野で周知の方法によって評価することができる。
本明細書に記載の治療薬は、癌などの標的疾患に対する他のタイプの治療と組み合わせて利用することができる。追加の抗癌療法には、化学療法、手術、放射線療法、遺伝子療法などが含まれる。第2の治療薬が使用される場合、そのような薬剤は、本明細書に記載のCD40結合分子または抗CD40抗体と同時にまたは連続して(任意の順序で)投与することができる。
追加の治療薬と同時投与される場合、各薬剤の好適な治療上有効な投与量は、相加作用または相乗効果のために低減され得る。
本開示の治療は、例えば、治療ワクチン(GVAX、DCベースのワクチンなどを含むがこれらに限定されない)、またはチェックポイント阻害剤(CTLA4、PD1、LAG3、TIM3など、を遮断する薬剤を含むがこれらに限定されない)などの他の免疫調節治療と組み合わせることができる。あるいは、本開示の治療は、化学療法剤と組み合わせることができ、例えば、ピリミジン類似体(5-フルオロウラシル、フロクスウリジン、カペシタビン、ゲムシタビンおよびシタラビン)、プリン類似体、葉酸拮抗剤および関連する阻害剤(メルカプトプリン、チオグアニン、ペントスタチンおよび2-クロロデオキシアデノシン(クラドリビン));ビンカアルカロイド(ビンブラスチン、ビンクリスチン、およびビノレルビン)などの天然物、タキサン(パクリタキセル、ドセタキセル)、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ノコダゾール、エポチロンおよびナベルビンなどの微小管撹乱物質(microtubule disruptor)、エピジポドフィロトキシン(エトポシド、テニポシド)、DNA傷害剤(アクチノマイシン、アムサクリン、アントラサイクリン、ブレオマイシン、ブスルファン、カンプトテシン、カルボプラチン、クロラムブシル、シスプラチン、シクロホスファミド、サイトキサン、ダクチノマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エピルビシン、ヘキサメチルネラミンオキサリプラチン、イホスファミド、メルファラン、メクロレタミン、マイトマイシン、ミトキサントロン、ニトロソウレア、プリカマイシン、プロカルバジン、タキソール、タキソテール、テニポシド、トリエチレンチオホスホルアミドおよびエトポシド(VP16))を含む抗増殖/有糸分裂阻害薬;ダクチノマイシン(アクチノマイシンD)、ダウノルビシン、ドキソルビシン(アドリアマイシン)、イダルビシン、アントラサイクリン、ミトキサントロン、ブレオマイシン、プリカマイシン(ミトラマイシン)、マイトマイシンなどの抗生物質;酵素(L-アスパラギンを全身的に代謝し、独自のアスパラギンを合成する能力を持たない細胞を欠乏させる(deprive)L-アスパラギナーゼ);抗血小板薬、ナイトロジェンマスタード(メクロレタミン、シクロホスファミドおよび類似体、メルファラン、クロラムブシル)、エチレンイミンおよびメチルメラミン(ヘキサメチルメラミンおよびチオテパ)、アルキルスルホネート-ブスルファン、ニトロソウレア(カルムスチン(BCNU)および類似体、ストレプトゾシン)、トラゼン(trazenes)-ダカルバジニン(dacarbazinine)(DTIC)などの抗増殖/有糸分裂阻害性アルキル化剤;葉酸類似体(メトトレキサート)などの抗増殖/有糸分裂阻害性代謝拮抗剤;白金配位錯体(シスプラチン、カルボプラチン)、プロカルバジン、ヒドロキシ尿素、ミトタン、アミノグルテチミド;ホルモン、ホルモン類似体(エストロゲン、タモキシフェン、ゴセレリン、ビカルタミド、ニルタミド)およびアロマターゼ阻害剤(レトロゾール、アナストロゾール);抗凝固剤(ヘパリン、合成ヘパリン塩およびその他のトロンビン阻害剤);線維素溶解薬(組織プラスミノーゲン活性化因子、ストレプトキナーゼ、ウロキナーゼなど)、アスピリン、ジピリダモール、チクロピジン、クロピドグレル、アブシキシマブ;抗遊走剤(antimigratory agent);分泌抑制剤(ブレベルジン(breveldin));免疫抑制剤(シクロスポリン、タクロリムス(FK-506)、シロリムス(ラパマイシン)、アザチオプリン、ミコフェノール酸モフェチル):抗血管新生化合物(例えば、TNP-470、ゲニステイン、ベバシズマブ)および成長因子阻害剤(例えば、線維芽細胞成長因子(FGF)阻害剤);アンジオテンシン受容体遮断薬;一酸化窒素ドナー;アンチセンスオリゴヌクレオチド;抗体(トラスツズマブ);細胞周期阻害剤および分化誘導剤(トレチノイン);mTOR阻害剤、トポイソメラーゼ阻害剤(ドキソルビシン(アドリアマイシン)、アムサクリン、カンプトテシン、ダウノルビシン、ダクチノマイシン、エニポシド、エピルビシン、エトポシド、イダルビシンおよびミトキサントロン、トポテカン、イリノテカン)、コルチコステロイド(コルチゾン、デキサメタゾン、ヒドロコルチゾン、メチルペドニゾロン(methylpednisolone)、プレドニゾン、プレニゾロン(prenisolone);成長因子シグナル伝達キナーゼ阻害剤;ミトコンドリア機能障害誘導物質(dysfunction inducer)およびカスパーゼ活性化薬;クロマチン撹乱物質(chromatin disruptor)である。
追加の有用な薬剤の例については、また、Physician’s Desk Reference,59.sup.th edition,(2005),Thomson P D R,Montvale N.J.、Gennaro et al.,Eds.Remington’s The Science and Practice of Pharmacy 20.sup.th edition,(2000),Lippincott Williams and Wilkins,Baltimore Md.、Braunwald et al.,Eds.Harrison’s Principles of Internal Medicine,15.sup.th edition,(2001),McGraw Hill,NY、Berkow et al.,Eds.The Merck Manual of Diagnosis and Therapy,(1992),Merck Research Laboratories,Rahway N.J.を参照されたい。
V.キット
本開示はまた、本明細書に記載のCD40結合分子または抗CD40抗体のいずれかを使用して所望の免疫応答を増強するのに使用するためのキットを提供する。
いくつかの実施形態では、キットは、本明細書に記載の方法のいずれかに従って使用するための取扱説明書を含むことができる。含まれる説明書は、本明細書に記載されているもののように、標的疾患を治療、発症を遅らせる、または軽減するための治療薬の投与の説明を含むことができる。キットは、その個体が標的疾患を有するかどうかを同定することに基づいて、治療に好適な個体を選別することの説明をさらに含み得る。さらに他の実施形態では、説明書は、標的疾患のリスクのある個体に抗体などの治療薬を投与することの説明を含む。
治療薬の使用に関する説明書は、一般に、意図された治療のための投薬量、投薬スケジュール、および投与経路に関する情報を含む。容器は、単位用量、バルクパッケージ(例えば、複数回投与パッケージ)またはサブユニット用量であり得る。本発明のキットで提供される取扱説明書は、典型的には、ラベルまたは添付文書(例えば、キットに含まれる紙シート)に書かれた取扱説明書であるが、機械可読の取扱説明書(例えば、磁気または光学記憶ディスクで伝送される取扱説明書)も許容される。
ラベルまたは添付文書は、組成物が、癌などの標的疾患または障害を治療、発症を遅らせる、および/または緩和するために使用されることを示している。本明細書に記載の方法のいずれかを実施するための取扱説明書が提供され得る。
本発明のキットは、好適なパッケージに入っている。好適な包装には、バイアル、ボトル、ジャー、フレキシブル包装(例えば、密封されたMylarまたはプラスチック袋)などが含まれるが、これらに限定されない。吸入器、経鼻投与装置(例えば、噴霧器)またはミニポンプなどの輸液装置などの特定の装置と組み合わせて使用するためのパッケージも企図される。キットは、無菌のアクセスポートを有し得る(例えば、容器は、静脈内溶液バッグ、または皮下注射針によって貫通可能なストッパーを有するバイアルであり得る)。容器は、無菌のアクセスポートも有し得る(例えば、容器は、静脈内溶液バッグ、または皮下注射針によって貫通可能なストッパーを有するバイアルであり得る)。組成物中の少なくとも1つの活性剤は、本明細書に記載されるものとしての治療剤である。
キットは、任意選択で、緩衝液および説明情報などの追加要素を提供する場合がある。通常、キットは、容器、および容器上または容器に関連するラベルまたは添付文書を含む。いくつかの実施形態では、本発明は、上記のキットの内容物を含む製品を提供する。
一般的技法
本発明の実施は、他に示されない限り、当技術分野の技術の範囲内である、分子生物学(組換え技法を含む)、微生物学、細胞生物学、生化学および免疫学の従来の技法を使用する。そのような技法は例えば、以下のような文献で完全に説明されている:Molecular Cloning:A Laboratory Manual,second edition(Sambrook,et al.,1989)Cold Spring Harbor Press、Oligonucleotide Synthesis(M.J.Gait,ed.,1984)、Methods in Molecular Biology,Humana Press、Cell Biology:A Laboratory Notebook(J.E.Cellis,ed.,1998)Academic Press、Animal Cell Culture(R.I.Freshney,ed.,1987)、Introduction to Cell and Tissue Culture(J.P.Mather and P.E.Roberts,1998)Plenum Press、Cell and Tissue Culture:Laboratory Procedures(A.Doyle,J.B.Griffiths,and D.G.Newell,eds.,1993-8)J.Wiley and Sons、Methods in Enzymology(Academic Press,Inc.)、Handbook of Experimental Immunology(D.M.Weir and C.C.Blackwell,eds.)、Gene Transfer Vectors for Mammalian Cells(J.M.Miller and M.P.Calos,eds.,1987)、Current Protocols in Molecular Biology(F.M.Ausubel,et al.,eds.,1987)、PCR:The Polymerase Chain Reaction,(Mullis,et al.,eds.,1994)、Current Protocols in Immunology(J.E.Coligan et al.,eds.,1991)、Short Protocols in Molecular Biology(Wiley and Sons,1999)、Immunobiology(C.A.Janeway and P.Travers,1997)、Antibodies(P.Finch,1997)、Antibodies:a practical approach(D.Catty.,ed.,IRL Press,1988-1989)、Monoclonal antibodies:a practical approach(P.Shepherd and C.Dean,eds.,Oxford University Press,2000)、Using antibodies:a laboratory manual(E.Harlow and D.Lane(Cold Spring Harbor Laboratory Press,1999)、The Antibodies(M.Zanetti and J.D.Capra,eds.,Harwood Academic Publishers,1995)。
さらなる詳細なしに、当業者が、上記の説明に基づいて、本発明を最大限に利用することができると考えられる。したがって、本明細書で提供される特定の実施形態は、単なる例示として解釈されるべきであり、いかなる方法であれ、本開示の残りの部分を限定するものではない。本明細書で引用されるすべての刊行物は、本明細書で参照される目的または主題のために参照により組み込まれる。
実施例1.操作されたFc領域を有する抗CD40抗体
様々な重鎖CH1およびFc領域またはヒトカッパ軽鎖定常領域を有する抗CD40抗体可変ドメインをコードするcDNA配列を合成し、クローン化した。対応する重鎖および軽鎖配列を含むプラスミドを用いて、CHO一過性発現を実施した。これらの抗体をプロテインAアフィニティークロマトグラフィーによって精製した。重鎖(HC)および軽鎖(LC)のアミノ酸配列を以下に示す。
383-huIgG LC
DIQMTQSPSSVSASVGDRVTITCRASQGIYSWLAWYQQKPGKAPNLLIYTASTLQSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQANIFPLTFGGGTKVEIKRTVAAPSVFIFPPSDEQLKSGTASVVCLLNNFYPREAKVQWKVDNALQSGNSQESVTEQDSKDSTYSLSSTLTLSKADYEKHKVYACEVTHQGLSSPVTKSFNRGEC(配列番号146)
383-huIgG1m2 HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号147)
383-huIgG1m27 HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVEHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号148)
383-huIgG2m1 HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSNFGTQTYTCNVDHKPSNTKVDKTVERKCCVECPPCPAPPVASVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号149)
383-huIgG2m19 HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSNFGTQTYTCNVDHKPSNTKVDKTVERKCCVECPPCPAPPVASVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVEHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGFPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号150)
383-huIgG2m20 HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSNFGTQTYTCNVDHKPSNTKVDKTVERKCCVECPPCPAPPVAPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号151)
383-huIgG4m2 HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTKTYTCNVDHKPSNTKVDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号152)
383-huIgG4m20 HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTKTYTCNVDHKPSNTKVDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLGSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号153)
383-huIgG4m30 HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTKTYTCNVDHKPSNTKVDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号154)
383-msIgG LC
DIQMTQSPSSVSASVGDRVTITCRASQGIYSWLAWYQQKPGKAPNLLIYTASTLQSGVPSRFSGSGSGTDFTLTISSLQPEDFATYYCQQANIFPLTFGGGTKVEIKRADAAPTVSIFPPSSEQLTSGGASVVCFLNNFYPKDINVKWKIDGSERQNGVLNSWTDQDSKDSTYSMSSTLTLTKDEYERHNSYTCEATHKTSTSPIVKSFNRNEC(配列番号155)
383-msIgG1 DANA HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTTPPSVYPLAPGSAAQTNSMVTLGCLVKGYFPEPVTVTWNSGSLSSGVHTFPAVLQSDLYTLSSSVTVPSSTWPSETVTCNVAHPASSTKVDKKIVPRDCGCKPCICTVPEVSSVFIFPPKPKDVLTITLTPKVTCVVVAISKDDPEVQFSWFVDDVEVHTAQTQPREEQFASTFRSVSELPIMHQDWLNGKEFKCRVNSAAFPAPIEKTISKTKGRPKAPQVYTIPPPKEQMAKDKVSLTCMITDFFPEDITVEWQWNGQPAENYKNTQPIMDTDGSYFVYSKLNVQKSNWEAGNTFTCSVLHEGLHNHHTEKSLSHSPGK(配列番号156)
383-msIgG1 HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTTPPSVYPLAPGSAAQTNSMVTLGCLVKGYFPEPVTVTWNSGSLSSGVHTFPAVLQSDLYTLSSSVTVPSSTWPSETVTCNVAHPASSTKVDKKIVPRDCGCKPCICTVPEVSSVFIFPPKPKDVLTITLTPKVTCVVVDISKDDPEVQFSWFVDDVEVHTAQTQPREEQFNSTFRSVSELPIMHQDWLNGKEFKCRVNSAAFPAPIEKTISKTKGRPKAPQVYTIPPPKEQMAKDKVSLTCMITDFFPEDITVEWQWNGQPAENYKNTQPIMDTDGSYFVYSKLNVQKSNWEAGNTFTCSVLHEGLHNHHTEKSLSHSPGK(配列番号157)
383-msIgG2a DANA HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTTAPSVYPLAPVCGDTTGSSVTLGCLVKGYFPEPVTLTWNSGSLSSGVHTFPAVLQSDLYTLSSSVTVTSSTWPSQSITCNVAHPASSTKVDKKIEPRGPTIKPCPPCKCPAPNLLGGPSVFIFPPKIKDVLMISLSPIVTCVVVAVSEDDPDVQISWFVNNVEVHTAQTQTHREDYASTLRVVSALPIQHQDWMSGKEFKCKVNNKDLPAPIERTISKPKGSVRAPQVYVLPPPEEEMTKKQVTLTCMVTDFMPEDIYVEWTNNGKTELNYKNTEPVLDSDGSYFMYSKLRVEKKNWVERNSYSCSVVHEGLHNHHTTKSFSRTPGK(配列番号158)
383-msIgG2a HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTTAPSVYPLAPVCGDTTGSSVTLGCLVKGYFPEPVTLTWNSGSLSSGVHTFPAVLQSDLYTLSSSVTVTSSTWPSQSITCNVAHPASSTKVDKKIEPRGPTIKPCPPCKCPAPNLLGGPSVFIFPPKIKDVLMISLSPIVTCVVVDVSEDDPDVQISWFVNNVEVHTAQTQTHREDYNSTLRVVSALPIQHQDWMSGKEFKCKVNNKDLPAPIERTISKPKGSVRAPQVYVLPPPEEEMTKKQVTLTCMVTDFMPEDIYVEWTNNGKTELNYKNTEPVLDSDGSYFMYSKLRVEKKNWVERNSYSCSVVHEGLHNHHTTKSFSRTPGK(配列番号159)
追加のFc変異体を作成し、重鎖(HC)のアミノ酸配列を以下に示す(軽鎖(LC)配列を上に示されている)。
383-huIgG1 HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号207)
383-huIgG2 HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSNFGTQTYTCNVDHKPSNTKVDKTVERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号208)
383-huIgG4SP HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTKTYTCNVDHKPSNTKVDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号209)
383-huIgG1mAA
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号210)
383-huIgG1m40 HC
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383-huIgG1m45 HC
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383-huIg G1m240 HC
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383-huIgG1 N297A
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383-huIgG1m47 HC
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383-huIgG1m48 HC
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383-huIgG1m49 HC
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383-huIgG1m50 HC
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383-huIgG2m40 HC
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383-huIgG4m46 HC
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383-huIgG4mPE HC
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383-huIgG4mAA HC
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実施例2.Fc変異体を有するCD40抗体の細胞FcγRに対する結合活性
の測定
細胞Fc受容体に対するIgG変異体におけるCD40活性の結合活性を決定するために、CHO細胞は、当技術分野で知られているレンチウイルス送達システムを使用して、ヒトFcγR(FcγRI、FcγRIIA、FcγRIIB、およびFcγRIII)を発現するように遺伝子操作された。
例示的な抗CD40部分として本明細書に開示される抗CD40抗体383を使用して、383-msIgG1、383-msIgG1 DANA、383-msIgG2a、383-msIgG2a DANA、383-hIgG2、対照huIgG1、383-huIgG1m27、383-huIgG2m19、383-huIgG1m2、383-huIgG2m1、383-huIgG2m20、383-huIgG4m2、383-huIgG4m20、383-huIgG4m30、383-huIgG1mAA、および383-huIgG4SP(上に示されたアミノ酸配列)を含む多数の抗CD40IgGFc変異体が、本明細書の開示に従って設計および構築された。これらのIgG変異体には、上部ヒンジドメイン、下部ヒンジドメイン、またはCH2ドメイン内に変異が含まれている。
様々なFcγRに対するIgG変異体の結合をFACS分析するために、トリプシン-EDTAを使用してFcγRを過剰発現するCHO細胞を収集し、冷染色緩衝液(PBS中3%BSA)に懸濁した。染色緩衝液で希釈した試験IgG変異体を細胞に加えた。混合物を4℃で2時間インキュベートした後、冷染色緩衝液で2回洗浄し、PE標識抗ヒトIgGに再懸濁し、続いて4℃で2時間インキュベートした。混合物を染色緩衝液で2回洗浄し、FACS用のPBS中の2%PFAに再懸濁した。
図1A~1Dおよび3A~3Dに示されるように、多くの抗CD40ヒトIgG1、IgG2、およびIgG4変異体は、細胞表面に発現されるFcγRに対する結合活性を示したが、他のものは、試験したFcγRに対して明らかな所見を示さなかった。結合特性の変化の概要は、上記の表2~4に記載されている。
実施例3.Fc領域を操作したCD40抗体は異なるCD40
アゴニスト活性を示した
IgG変異体のアゴニスト活性を測定するために、CD40レポーターアッセイが開発され、これには、ヒトCD40T細胞を過剰発現するレポーター細胞が含まれる。このGS-H2-huCD40レポーター細胞をアッセイ緩衝液に再懸濁し、細胞密度と生存率をトリパンブルーで測定した。細胞懸濁液をアッセイ緩衝液(1%FBSを含むMEM)で、1×10細胞/mLに希釈した。アッセイプレート(Nunc、カタログ番号167425)で最終細胞数が1000細胞/ウェルになるように、細胞を100uL/ウェルで添加した。試験試料の連続作業希釈液を、2倍の最終濃度でアッセイ緩衝液に調製した。試料を、100uL/ウェルの試験試料で2倍の最終濃度でアッセイプレートに添加した。アッセイプレートを37℃、5%COのインキュベーターで18~20時間インキュベートした。18~20時間のインキュベーション後、アッセイプレートの各ウェルから8ulの上清を収集し、HTRF検出アッセイプレート(Nunc)に添加した。ヒトインターロイキン8(CD40活性化のレポーター)検出アッセイは、ヒトIL-8アッセイキット(Cisbio、カタログ番号62IL8PEB)を使用して実施した。具体的には、16ulのアッセイ容量を使用した。Tecan F200proによるTime Resolved Fluorescenceを使用して結果を読み取り、相対光単位データを記録した。
図2および図4A~4Eに示されるように、試験された抗CD40抗体IgG変異体のすべては、IL8の分泌によって証明されるように、ヒトCD40活性化を刺激した。CD40活性化の大きさは、各抗体アイソタイプ構造のヒンジの柔軟性により、そこに含まれるFcバリアントの影響を受けた。
CD40レポーターアッセイは、FcγRIIBを発現するCHO細胞との共培養でも実施され、結果は図4A~4Dに示されている。微小環境で同時に試験された抗体分子によるCD40およびFcγR2Bへの結合は、個々の非共有結合相互作用の複数の親和性の累積強度を指すアビディティ効果により、個々の結合に影響を及ぼす。抗体は、FcγRIIBに対する結合活性と相関する増加した活性を示した。FcγRIIBに対する明らかな結合が弱いか全くないFcバリアントを有する抗体は、共培養レポーターアッセイにおいて増強されたアゴニスト活性を示し、アビディティ効果に起因する可能性があるレポーターアッセイのより高い感度を示唆することが注目された。したがって、抗体のFc構造は、同じ可変ドメインを持つ抗体のアゴニスト活性に影響を与える可能性がある。
実施例4.樹状細胞(DC)機能アッセイにおける抗CD40抗体IgG変異体の特性評価
様々なFc変異体を含む例示的な抗CD40抗体Igバリアントを、上記の実施例に記載のCD40結合活性およびアゴニスト活性についてインビトロで、ならびに実施例6のように抗腫瘍効果および毒性についてインビボで試験した。ヒト樹状細胞を活性化するそれらの活性は、以下のように実施された。
健康なドナーからの凍結ヒトPBMC(Allcells、カタログ番号PB005F)を解凍し、25mLのRPMI1640培地を含む50mlチューブに移した。EasySep(商標)HumanCD14 Positive Selection Kit II(Stemcell、カタログ:17858)を使用してB細胞を単離した。PBMC懸濁液を250gで15分間遠心分離し、上清を捨てて細胞を1.5mLのEasySep(商標)緩衝液に再懸濁する。選択カクテルを14mL(17x100mm)ポリスチレン丸底チューブの試料に加える。100ul/ml、各試料に150ul。細胞を50mlチューブから14mL(17x100mm)ポリスチレン丸底チューブに移し、混合し、室温(RT)で15分間インキュベートする。試料に移す前に磁性粒子を混合する。磁性粒子を試料に移す。50ul/ml、各試料に75ul。混合し、室温で10分間インキュベートする。8.5mlのEasySep(商標)緩衝液を加えて、試料を10mLまで補充する。軽く上下に2~3回ピペッティングして混合する。チューブを磁石に入れ、5分間インキュベートする。磁石を手に取り、1回の連続動作で磁石とチューブを反転させ、上清を注ぎ出す。B細胞濃縮のためにこの上清を収集する。上記の洗浄手順をさらに2回繰り返す。細胞を5mLのRPMI1640に再懸濁する。細胞密度を計数する。
ヒトPBMCから単離されたCD14細胞を、1×10細胞/mlに調整し、GM-CSFおよびIL-4を添加し、細胞培養培地に添加した。細胞を37℃、5%CO2の加湿インキュベーターで3日間インキュベートする。3日目に、培養上清を遠心分離管に移して培地を交換し、250xgで5分間遠心分離した。10mlのGN-CSFとIL-4を含む新鮮な培地を使用して、細胞ペレットを遠心分離管に懸濁した後、遠心分離中にフラスコに加えて、こうして形成された細胞ペレットが10mlの新鮮な培地に再懸濁されるようにした。再懸濁した細胞を同じウェルまたはフラスコに戻し、さらに2日間インキュベートした。5日目に、培地交換のために上記の手順を繰り返した。細胞をさらに2日間さらにインキュベートした。7日目には、未成熟な樹状細胞が観察でき、所望の用途で使用する準備が整う。
DC活性化アッセイを実施するため、T75フラスコから細胞を含む培地を50mlチューブに取り、500xgで5分間室温で遠心分離する。上清を廃棄し、細胞を3mLのRPMI1640 10%FBS培地に再懸濁した。細胞密度を計数し、細胞濃度を1e6/mLに調整する。0.05mLの細胞懸濁液を2.5×10細胞/ウェルで96ウェルプレートに添加した。HuIL-12-P70検出キット(Cisbio、カタログ番号:62HIL12PEH)およびHuIL-8検出キット(Cisbio、カタログ番号:62HIL08PEH)を使用して、24時間後(3日目)に細胞培養上清でIL-8およびIL12P70を検出した。DC活性化アッセイは、FcγR2Bを発現するCHO細胞との共培養でも実施された。
図5A~5Dに示されるように、試験されたCD40抗体IgG変異体は、抗体インキュベーション後のDC培養物からのIL8の分泌によって証明されるように、様々な程度でヒトCD40活性化を刺激した。DC活性化の大きさは、各抗体アイソタイプ構造のヒンジの柔軟性とDC培養によって発現されるFc受容体との相互作用のために、そこに含まれるFcバリアントの影響を受けた。
CD40活性化に対するFc-FcγRIIB架橋の効果を確認するために、FcγR2B発現CHO細胞との共培養でDC活性化も実施した。微小環境で抗体分子が同時にCD40およびFcγRIIBに結合すると、抗体のCD40アゴニスト効果の変化につながるアビディティ効果により、個々の結合に影響を及ぼす。抗体は、FcγRIIBに対する結合活性と相関する増加した活性を示し、上記のレポーターアッセイでの観察と一致している。したがって、抗体のFc構造は、同じ可変ドメインを持つ抗体の全体的なアゴニスト活性に影響を与える。
実施例5.IgG変異体のCD40抗体は細胞CD40に対して同様の結合を示す
FACSを使用して、例示的な抗CD40抗体IgGバリアントの結合特性を評価した。ヒトCD40またはカニクイザルCD40を過剰発現しているCHO細胞を、トリプシン-EDTA部分消化、続いて1000rpmでの5分間の遠心分離を用いて回収した。細胞を冷PBS-BSA(2%)に5x10/mlで再懸濁し、100ul/チューブに分注した。キメラ抗CD40抗体をPBS-BSAで3倍に希釈し(最終濃度は0.01、0.1、1、および10ug/ml)、各濃度の50ulをCHO-CD40細胞に添加した。細胞溶液を混合し、暗所で4℃で2時間インキュベートした。次に、細胞をPBS-BSAで2回洗浄した。100ul/バイアルの濃度の二次抗体コンジュゲート(ヤギF(ab’)2抗ヒトIgG-Fc(PE)、事前吸着(Abcam#ab98596))を添加し、細胞を混合し、暗所で4℃で1時間インキュベートした。次に、細胞をPBS-BSAで2回洗浄した後、PBS中の2%PFAで固定し、FACScaliberでFACS分析を行った。図6A~6Bに示されるように、これらの抗体は、CHO細胞の表面に発現されたヒトCD40に対して高い結合活性を示した。
実施例6.IgG変異体のCD40抗体は、
インビボでの動物モデルで異なる腫瘍活性を示す
様々なFc変異体を有する例示的な抗CD40抗体をインビボでマウス同系腫瘍モデルで試験して、Fc変異体がこれらの抗体の有効性および毒性にどのように影響を及ぼし得るかを試験した。ヒトCD40細胞外ドメインがノックインしたC57BL6マウスを使用して、同系のマウス腫瘍モデルを開発した。マウス結腸癌MC38細胞を0日目にホモ接合性ヒトCD40ノックインC57BL6マウスに皮下移植した。腫瘍サイズが約150±50mm(n=6)のときに、マウスをグループ分けした。CD40抗体は腹腔内注射によって投与され、腫瘍サイズは抗体治療の4~6週間の間に測定された。腫瘍サイズを、キャリバーによって週に2回測定し、0.5×長さ×幅の式を使用して腫瘍体積として計算した。抗腫瘍効果は、対照群と抗体治療群の腫瘍サイズの間で評価された。
図7Aに示されるように、マウスIgG2aDANA(Fcヌル)は、Fab’2誘導性CD40活性化によって引き起こされる参照効力を提供した。ヒトG4m2、G1m2、G2m20およびG2m40は、mIgG2aDANAより優れたまたは同等の有効性を示した。
抗体治療後の血清ALTレベルを測定することにより、マウスモデルで抗体誘導性肝毒性の可能性を調べた。ヒトG2は非常に大きなALT上昇を示し、その値はアッセイの上限(>1000U/L)を超えた。G1m2、G2m20およびG2m40を含む有効なFc変異体は、ALTの上昇が少ないか最小限であった。
例として、383-G2m20および-G2m40は、架橋がない場合に高いアゴニスト活性を示し、FcγR相互作用でインビボでの有効性を示した(G2m40は結合およびDC活性化アッセイの両方でFcγRヌルである)。さらに、G2m20の残留FcgRIIB結合活性は有効性を高めた。FcバリアントG2m1およびG2m43は、G2m20およびG2m40と同様のインビトロ活性プロファイルを考えると、同様の有効性を有するが、毒性ウィンドウが改善されると予想される。
別の例として、383-G1m2は、架橋がない場合にアゴニスト活性の低下を示した。インビボでの残留FcgRIIB結合活性は、このIgGバリアントのインビボアゴニスト活性を増強したが、肝臓毒性に対しては最小限であった。FcバリアントG1mAA、G1 N279A、G4m20、G4m30、およびG4m46は、G1m2と同様のインビトロ活性プロファイルを考えると、同様の有効性と毒性ウィンドウを持つと予想される。
その他の実施形態
本明細書に開示されているすべての特性は、任意の組み合わせで組み合わせることができる。本明細書で開示されている各特性は、同一、同等、または類似の目的を果たす代替特性に置き換えることができる。したがって、特に明記しない限り、開示される各特性は、同等または類似の特性の一般的なシリーズの例にすぎない。
上記の説明から、当業者は、本開示の本質的な特徴を容易に確認することができ、その精神および範囲から逸脱することなく、開示を様々な使用法および条件に適合させるために様々な変更および修正を行うことができる。したがって、他の実施形態も特許請求の範囲内にある。
等価物
いくつかの本発明の実施形態が本明細書に記載および図示されているが、当業者は、機能を実施するため、ならびに/または結果および/もしくは本明細書に記載される1つ以上の利点を得るための様々な他の手段および/または構造を容易に想定し、そのような変形および/または修正のそれぞれは、本明細書に記載される本発明の実施形態の範囲内であるとみなされる。より一般的には、当業者は、本明細書に記載のすべてのパラメータ、寸法、材料、および構成が例示的であることを意味し、実際のパラメータ、寸法、材料、および/または構成が、本発明の教示が用いられる特定の適用または複数の適用に依存することを容易に理解するであろう。当業者は、本明細書に記載の特定の本発明の実施形態と等価なものを日常的な実験だけで多く認識し、または確認することができるであろう。したがって、前述の実施形態は例としてのみ提示され、添付の特許請求の範囲およびそれに等価なものの範囲内で、本発明の実施形態は、具体的に記載および請求される以外の方法で実施できることを理解されたい。本開示の本発明の実施形態は、本明細書に記載の個々の特性、システム、物品、材料、キット、および/または方法のそれぞれを対象とする。さらに、そのような特性、システム、物品、材料、キット、および/または方法が相互に矛盾しない場合、そのような特性、システム、物品、材料、キット、および/または方法の2つ以上の任意の組み合わせが、本開示の発明の範囲内に含まれる。
本明細書で定義および使用されるすべての定義は、辞書の定義、参照により組み込まれる文書内の定義、および/または定義された用語の通常の意味を制御するように理解されるべきである。
本明細書に開示されるすべての参考文献、特許、および特許出願は、それぞれが引用される主題に関して参照により組み込まれ、場合によっては、文書全体を包含する場合がある。
本明細書および特許請求の範囲で本明細書で使用される不定冠詞「a」および「an」は、反対に明確に示されない限り、「少なくとも1つ」を意味すると理解されるべきである。
本明細書および特許請求の範囲で本明細書で使用される「および/または」という句は、そのように結合された要素、すなわち、ある場合には結合的に存在し、他の場合には分離的に存在する要素の「いずれかまたは両方」を意味すると理解されるべきである。「および/または」で列挙される複数の要素は、同じ方法で、すなわち、そのように結合された要素の「1つ以上」と解釈されるべきである。「および/または」節によって具体的に識別される要素以外の他の要素は、具体的に同定される要素に関連するか否かにかかわらず、任意選択で存在し得る。したがって、非限定的な例として、「Aおよび/またはB」への言及は、「含む」などの制限のない言語と組み合わせて使用される場合、一実施形態では、Aのみを指し(任意選択で、B以外の要素を含む)、別の実施形態では、Bのみを指し(任意選択でA以外の要素を含む)、さらに別の実施形態では、AおよびBの両方などを指す(任意選択で他の要素を含む)。
本明細書および特許請求の範囲で使用される場合、「または」は、上記で定義された「および/または」と同じ意味を有すると理解されるべきである。例えば、リスト内の項目を区切る場合、「または」または「および/または」は包括的であると解釈され、すなわち、要素の数またはリスト、および任意選択で追加のリスト項目のうちの少なくとも1つを含むが、2つ以上を含むと解釈される。「ただ1つ」または「正確に1つ」、または特許請求の範囲で使用される場合は「からなる」など、反対に明確に示される用語のみが、要素の数またはリストのうち正確に1個の要素を含むことを指すだろう。一般に、本明細書で使用される「または」という用語は、「いずれか」、「のうちの1つ」、「のうちの1つだけ」、または「のうちの正確に1つ」など、排他性の用語が先行する場合、排他的選択肢を示すもの(すなわち、「両方ではなくどちらか一方」)として解釈されるべきである。「本質的にからなる」は、特許請求の範囲で使用される場合、特許法の分野で使用される通常の意味を有するべきである。
本明細書の明細書および特許請求の範囲で使用される場合、1つ以上の要素のリストに関連する「少なくとも1つ」という句は、要素のリスト内の任意の1つ以上の要素から選択される少なくとも1つの要素を意味すると理解されるべきであるが、要素のリスト内に具体的に列挙されるありとあらゆる要素のうちの少なくとも1つを含む必要はなく、要素のリスト内の要素の任意の組み合わせを除外するものではない。この定義はまた、「少なくとも1つ」という句が言及する要素のリスト内で具体的に同定される要素以外の要素が、具体的に同定される要素に関連するか否かにかかわらず、任意選択で存在し得ることを可能にする。したがって、非限定的な例として、「AおよびBのうちの少なくとも1つ」(または、同等に、「AまたはBのうちの少なくとも1つ」、または同等に「Aおよび/またはBのうちの少なくとも1つ」)は、一実施形態では、少なくとも1つのA(任意選択で2つ以上のAを含む)と、Bが存在しないこと(および任意選択でB以外の要素を含む)、別の実施形態では、少なくとも1つのB(任意選択で2つ以上のBを含む)と、Aが存在しないこと(および任意選択でA以外の要素を含む)、さらに別の実施形態では、少なくとも1つのA(任意選択で2つ以上のAを含む)および少なくとも1つのB(任意選択で2つ以上のBを含む)(および任意選択で他の要素を含む)などについて言及し得る。
反対に明確に示されない限り、2つ以上のステップまたは行為を含む本明細書で請求される方法において、本方法のステップまたは行為の順序は、必ずしも、本方法のステップまたは行為が列挙される順序に限定されないことも理解されたい。

野生型ヒトIgG1と比較するヒトIgG1バリアントの配列アラインメント(上から下へ、配列番号70~88163~168および215):
Figure 2022503961000045
追加のFc変異体を作成し、重鎖(HC)のアミノ酸配列を以下に示す(軽鎖(LC)配列を上に示されている)。
383-huIgG1 HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号207)
383-huIgG2 HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSNFGTQTYTCNVDHKPSNTKVDKTVERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号208)
383-huIgG4SP HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTKTYTCNVDHKPSNTKVDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号209)
383-huIgG1mAA
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号210)
383-huIgG1m40 HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVaVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYaSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号193)
383-huIgG1m45 HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPpvaGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号194)
383-huIg G1m240 HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVAVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYASTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号195)
383-huIgG1 N297A
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPELLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYaSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号196)
383-huIgG1m47 HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPpvaGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKgLPssIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号197)
383-huIgG1m48 HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSsDKTHTsPPsPAPELLGGsSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号198)
383-huIgG1m49 HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTsPPsPAPpvaGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号199)
383-huIgG1m50 HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEfeGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALPAsIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号214
383-huIgG1mAAG
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKKVEPKSCDKTHTCPPCPAPEAAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVKFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQYNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKALGAPIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号211)
383-huIgG2m40 HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKTVERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVAVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFASTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号200)
383-huIgG2m43 HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKTVERKCCVECPPCPAPPaaasSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSaEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVlHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPssIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号201)
383-huIgG2m44 HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKTVERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSqEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVlHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPssIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号202)
383-huIgG2mAA HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKTVERKCCVECPPCPAPPaaaPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号203)
383-huIgG2m2040 HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKTVERKCCVECPPCPAPPVAPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVAVSHEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFASTFRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPAPIEKTISKTKGQPREPQVYTLPPSREEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPMLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQQGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSPGK(配列番号204)
383-huIgG2G4 HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKTVERKCCVECPPCPAPPVAGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号205)
383-huIgG4m40 HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVESKYGPPCPPCPAPEFLGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVAVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFASTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号206)
383-huIgG4m41 HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVESKYGPPCPPCPAPPVAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVAVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVVHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSKLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号66)
383-huIgG4m42 HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVESKYGPPCPPCPAPPVAGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVAVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号67)
383-huIgG4m46 HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVESKYGPPCPPCPAPEaLGaPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKaYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号68)
383-huIgG4mPE HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPCSRSTSESTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTKTYTCNVDHKPSNTKVDKRVESKYGPPCPPCPAPEFEGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号212)
383-huIgG4mAA HC
QVQLVQSGAEVKKPGASVKVSCKASGYTFTGYYMHWVRQAPGQGLEWMGWINPDSGGTNYAQKFQGRVTMTRDTSISTAYMELNRLRSDDTAVYYCARDQPLGYCTNGVCSYFDYWGQGTLVTVSSASTKGPSVFPLAPSSKSTSGGTAALGCLVKDYFPEPVTVSWNSGALTSGVHTFPAVLQSSGLYSLSSVVTVPSSSLGTQTYICNVNHKPSNTKVDKRVESKYGPPCPPCPAPEaaGGPSVFLFPPKPKDTLMISRTPEVTCVVVDVSQEDPEVQFNWYVDGVEVHNAKTKPREEQFNSTYRVVSVLTVLHQDWLNGKEYKCKVSNKGLPSSIEKTISKAKGQPREPQVYTLPPSQEEMTKNQVSLTCLVKGFYPSDIAVEWESNGQPENNYKTTPPVLDSDGSFFLYSRLTVDKSRWQEGNVFSCSVMHEALHNHYTQKSLSLSLGK(配列番号69)

Claims (68)

  1. (a)CD40結合部分と、(b)野生型Fc領域の対応物と比較して、位置220~331のうちのいずれか、好ましくは位置228~329のうちのいずれかに少なくとも1つの変異を含む操作されたFc領域と、を含む、CD40結合分子であって、番号付けがEUインデックスに従う、CD40結合分子。
  2. CD40アゴニストまたはCD40アンタゴニストである、請求項1に記載のCD40結合分子。
  3. 前記CD40結合部分が、CD40リガンド(CD40L)である、請求項1または請求項2に記載のCD40結合分子。
  4. 前記CD40Lが、配列番号140のアミノ酸配列を含む、請求項3に記載のCD40結合分子。
  5. 前記CD40結合部分が、(a)重鎖可変領域を含む重鎖、ならびに(b)軽鎖可変領域および軽鎖定常領域を含む軽鎖を含む抗CD40抗体フラグメントであり、重鎖可変ドメインが、前記操作されたFc領域に連結されている、請求項1または請求項2に記載のCD40結合分子。
  6. バリアントFc領域が、その野生型対応物と比較して、FcγRIIBに対して増強した結合親和性または選択性を有する、請求項1~5のいずれか一項に記載のCD40結合分子。
  7. 前記バリアントFc領域が、その野生型対応物と比較して、1つ以上のFcγR受容体に対して低下した結合親和性を有する、請求項1~5のいずれか一項に記載のCD40結合分子。
  8. 前記バリアントFc領域が、その野生型対応物と比較して、すべてのFcγR受容体に対して実質的に低下した結合親和性を有する、請求項7に記載のCD40結合分子。
  9. 前記分子が、IgG1であり、前記少なくとも1つの変異が、位置233~238内の置換もしくは欠失、位置265での置換、位置267での置換、位置297での置換、位置328での置換、位置329での置換、またはこれらの組み合わせを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載のCD40結合分子。
  10. 前記分子が、IgG1であり、前記少なくとも1つの変異が、位置220、226、229、238、273、327、330、および331のうちの1つ以上での置換を含む、請求項1~9のいずれか一項に記載のCD40結合分子。
  11. 前記少なくとも1つの変異が、任意の位置233~236での置換、位置236~238のうちの1つ以上での欠失、またはこれらの組み合わせを含む、請求項9または請求項10に記載のCD40結合分子。
  12. 位置233~235での前記置換が、E233P、L234V、L234F、L235A、および/またはL235Eである、請求項11に記載のCD40結合分子。
  13. 前記欠失が、位置236または1つ以上の位置236~238にある、請求項9~12のいずれか一項に記載のCD40結合分子。
  14. 位置238での前記置換が、P238Sであり、位置273での前記置換が、V273Eであり、および/または位置265での前記置換が、D265Aである、請求項9~13のいずれか一項に記載のCD40結合分子。
  15. 位置267での前記置換が、S267Eである、請求項9~14のいずれか一項に記載のCD40結合分子。
  16. 位置329での前記置換が、P329Gである、請求項9~15のいずれか一項に記載のCD40結合分子。
  17. 前記少なくとも1つの変異が、位置265での置換、位置297での置換、またはこれらの組み合わせを含む、請求項9に記載のCD40結合分子。
  18. 位置265での前記置換が、D265Aであり、位置297での前記置換がN297Aである、請求項15に記載のCD40結合分子。
  19. 位置220、226、229、327、330、および331での前記1つ以上の置換がC220S、C226S、C229S、A327G、A330S、およびP331Sである、請求項9または請求項10に記載のCD40結合分子。
  20. 前記バリアントFc領域が、G1m2、G1m17、G1m27、G1mAA、G1mAAG、G1N279A、G1m240、およびG1m40からなる群から選択される、請求項9に記載のCD40結合分子。
  21. 前記分子が、IgG2であり、前記少なくとも1つの変異が、位置237~238内の欠失、位置265での置換、位置267での置換、位置297での置換、位置328での置換、またはこれらの組み合わせを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載のCD40結合分子。
  22. IgG2の前記分子であり、前記少なくとも1つの変異が、位置233~235、237、238、268、273、330、および331のうちの1つ以上での置換を含む、請求項1~8および21のいずれか一項に記載のCD40結合分子。
  23. 前記欠失が、位置237または位置237および238の両方にある、請求項21または請求項22に記載のCD40結合分子。
  24. 位置267での前記置換が、S267Eである、請求項21~23のいずれか一項に記載のCD40結合分子。
  25. 位置328での前記置換が、L328Fである、請求項21~24のいずれか一項に記載のCD40結合分子。
  26. 位置233~235、237、238、268、273、330、および331のうちの1つ以上での前記置換が、P233E、V234A、V234L、A235L、A235S、G237A、P238S、H268A、H268Q、V273E、A330S、およびP331Sである、請求項22~25のいずれか一項に記載のCD40結合分子。
  27. 前記少なくとも1つの変異が、位置265での置換、位置297での置換、またはこれらの組み合わせを含む、請求項21~26のいずれか一項に記載のCD40結合分子。
  28. 位置265での前記置換が、D265Aであり、位置297での前記置換がN297Aである、請求項27に記載のCD40結合分子。
  29. 前記バリアントFc領域が、G2m1、G2m17、G2m18、G2m19、G2m20、G2m27、G2m28、G2m29、G2m2040、G2m43、G2G4、G2mAA、およびG2m40からなる群から選択される、請求項21に記載のCD40結合分子。
  30. 前記分子が、IgG4であり、前記少なくとも1つの変異が、位置228での置換、位置235~238のうちのいずれかでの置換もしくは欠失、位置265での置換、位置267での置換、位置297での置換、位置273での置換、位置328での置換、またはこれらの組み合わせを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載のCD40結合分子。
  31. 前記分子が、IgG4であり、前記少なくとも1つの変異が、位置233~235または237のうちの1つ以上での置換を含む、請求項1~8および30のいずれか一項に記載のCD40結合分子。
  32. 位置228での前記置換が、S228Pである、請求項30または請求項31に記載のCD40結合分子。
  33. 前記欠失が、位置236~238のうちの少なくとも1つにある、請求項30~32のいずれか一項に記載のCD40結合分子。
  34. 1つ以上の位置233~235および237での前記置換が、E233P、F234V、F234A、L235S、L235E、L235A、およびG237Aを含む、請求項30~33のいずれか一項に記載のCD40結合分子。
  35. 前記欠失が、位置236および237の両方にある、請求項30~34のいずれか一項に記載のCD40結合分子。
  36. 位置267での前記置換が、S267Eであり、および/または位置273での前記置換が、V273Eである、請求項30~35のいずれか一項に記載のCD40結合分子。
  37. 位置328での前記置換が、L328Fである、請求項30~36のいずれか一項に記載のCD40結合分子。
  38. 前記少なくとも1つの変異が、位置265での置換、位置297での置換、またはこれらの組み合わせを含む、請求項30に記載のCD40結合分子。
  39. 位置265での前記置換が、D265Aであり、位置297での前記置換がN297Aである、請求項38に記載のCD40結合分子。
  40. 前記バリアントFc領域が、G4m2、G4m20、G4m28、G4m30、G4m41、G4m42、G4m46、G4mPE、G4mAA、およびG4m40からなる群から選択される、請求項30に記載のCD40結合分子。
  41. 前記バリアントFc領域が、親Fc領域と比較して、FcγRIIBに対して増強された結合親和性を示す、請求項1~40のいずれか一項に記載のCD40結合分子。
  42. 前記バリアントFc領域が、前記親Fc領域と比較して、FcγRIIBに対して減少した結合親和性および/または増強された選択性を示す、請求項1~41のいずれか一項に記載のCD40結合分子。
  43. 前記バリアントFc領域が、任意のFcγRに対して低い結合活性を示すかまたは全く結合活性を示さない、請求項1~42のいずれか一項に記載のCD40結合分子。
  44. 前記バリアントFc領域が、FcRnに結合する、請求項1~43のいずれか一項に記載のCD40結合分子。
  45. 前記重鎖可変領域が、配列番号128、配列番号130、配列番号132、配列番号134、配列番号136、もしくは配列番号138のものと同じ重鎖相補性決定領域(HC CDR)を含み、かつ/または前記軽鎖可変領域が、配列番号129、配列番号131、配列番号133、配列番号135、配列番号137、もしくは配列番号139のものと同じ軽鎖相補性決定領域(LC CDR)を含む、請求項5~44のいずれか一項に記載のCD40結合分子。
  46. 前記重鎖可変領域が、配列番号128、配列番号130、配列番号132、配列番号134、配列番号136、もしくは配列番号138を含み、かつ/または前記軽鎖可変領域が、配列番号129、配列番号131、配列番号133、配列番号135、配列番号137、もしくは配列番号139を含む、請求項45に記載のCD40結合分子。
  47. 前記抗体フラグメントが、ヒト抗体またはヒト化抗体のものである、請求項5~46のいずれか一項に記載のCD40結合分子。
  48. 請求項1~47のいずれか一項に記載のCD40結合分子を集合的にコードする単離された核酸または核酸のセット。
  49. 請求項48に記載の核酸または核酸のセットを集合的に含むベクターまたはベクターのセット。
  50. 発現ベクター(複数可)である、請求項49に記載のベクターまたはベクターのセット。
  51. 請求項49または請求項50に記載のベクターまたはベクターのセットを含む宿主細胞。
  52. 請求項1~51のいずれか一項に記載のCD40結合分子および薬学的に許容される担体を含む薬学的組成物。
  53. 対象における免疫応答を選択的に調節するための方法であって、それを必要とする対象に、請求項1~52のいずれか一項に記載の有効量のCD40結合分子を投与することを含む、方法。
  54. 前記対象が、癌を患っているかまたは癌を患っている疑いのあるヒト患者であり、前記CD40結合分子が、CD40アゴニストである、請求項53に記載の方法。
  55. 前記癌が、肺癌、胃癌、肝臓癌、乳癌、皮膚癌、膵臓癌、脳癌、前立腺癌、膀胱癌、結腸直腸癌、肉腫、骨癌、リンパ腫および血液癌からなる群から選択される、請求項54に記載の方法。
  56. 前記対象が、免疫関連障害を患っているかまたは患っている疑いのあるヒト患者であり、前記CD40結合分子がCD40アンタゴニストである、請求項53に記載の方法。
  57. 前記免疫関連障害が、関節リウマチ(RA)、全身性エリテマトーデス(SLE)、重症筋無力症(MG)、グレーブス病、特発性血小板減少性紫斑病(ITP)、ギラン-バレー症候群、自己免疫性心筋炎、膜糸球体腎炎、真性糖尿病、I型またはII型糖尿病、多発性硬化症、レイノー症候群、自己免疫性甲状腺炎、胃炎、セリアック病、白斑症、肝炎、原発性胆汁性肝硬変、炎症性腸疾患、脊椎関節症、実験的自己免疫性脳脊髄炎、免疫性好中球減少症、若年発症糖尿病、ならびに、サイトカイン、結核、サルコイドーシス、および多発性筋炎に典型的に見られるTリンパ球によって媒介される遅延型過敏症に関連する免疫応答、多発性動脈炎、皮膚血管炎、天疱瘡、類天疱瘡、グッドパスチャー症候群、川崎病、全身性硬化症、抗リン脂質症候群、シェーグレン症候群、移植片対宿主(GVH)病、および免疫性血小板減少症、からなる群から選択される、請求項56に記載の方法。
  58. 19G6D6、36G7B8、13F1A7、9F12D9、および17C5C2からなる群から選択された参照抗体と同じCD40のエピトープに結合するか、または前記エピトープへの結合が前記参照抗体と競合する、単離された抗CD40抗体。
  59. 前記抗体が、重鎖相補性決定領域1(CDR1)、重鎖相補性決定領域2(CDR2)、および重鎖相補性決定領域3(CDR3)を含み、これらは集合的に、前記参照抗体の重鎖CDRと少なくとも85%同一であり、かつ/または前記抗体が、軽鎖CDR1、軽鎖CDR2、および軽鎖CDR3を含み、これらは集合的に、前記参照抗体の軽鎖CDRと少なくとも85%同一である、請求項58に記載の単離された抗CD40抗体。
  60. 前記重鎖CDR1、重鎖CDR2、および重鎖CDR3が、前記参照抗体の重鎖CDRと比較して最大10個のアミノ酸変異を集合的に含み、かつ/または前記軽鎖CDR1、軽鎖CDR2、および軽鎖CDR3が、前記参照抗体の軽鎖CDRと比較して最大10個のアミノ酸変異を集合的に含む、請求項59に記載の単離された抗CD40抗体。
  61. 前記抗体が、前記参照抗体の重鎖可変領域と少なくとも85%同一である重鎖可変領域を含む、および/または前記参照抗体の軽鎖可変領域と少なくとも85%同一である軽鎖可変領域を含む、請求項58~60のいずれか一項に記載の単離された抗CD40抗体。
  62. 前記抗体が、前記参照抗体と同じ重鎖可変領域CDRおよび/または前記参照抗体と同じ軽鎖可変領域CDRを含む、請求項58に記載の単離された抗CD40抗体。
  63. 前記抗体が、ヒト抗体またはヒト化抗体である、請求項58~62のいずれか一項に記載の単離された抗CD40抗体。
  64. 請求項58~63のいずれか一項に記載の抗CD40抗体を集合的にコードする単離された核酸または核酸のセット。
  65. 請求項64に記載の核酸または核酸のセットを集合的に含むベクターまたはベクターのセット。
  66. 発現ベクター(複数可)である、請求項65に記載のベクターまたはベクターのセット。
  67. 請求項65または請求項66に記載のベクターまたはベクターのセットを含む宿主細胞。
  68. 請求項58~63のいずれか一項に記載の抗CD40抗体、請求項64~66のいずれか一項に記載のコード化核酸、または請求項67に記載の宿主細胞、ならびに薬学的に許容される担体を含む薬学的組成物。
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