JP2022503477A - エネルギー貯蔵装置のためのスタック - Google Patents

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Abstract

Figure 2022503477000001
方法は、エネルギー貯蔵装置のためのスタックを取得するステップであって、スタックは、基材と、第1の電極層と、第2の電極層と、前記第1の電極層と前記第2の電極層との間の電解質層とを備える、ステップを含む。方法は、スタックにおいて複数の第1の溝を形成するためにスタックをレーザーアブレーションすることを含み、複数の第1の溝の各々は第1の電極層および電解質層を貫く。方法は、スタックの内部または表面に、複数の第1の溝の各々と異なる少なくとも1つの位置合わせ特徴部を形成することを含む。装置とエネルギー貯蔵装置のためのスタックとが同じく開示されている。

Description

本発明は、エネルギー貯蔵装置のためのスタックに関し、より詳細には、排他的ではないが、エネルギー貯蔵装置のためのスタックを加工するための方法および装置に関する。
電極、電解質、および集電体の層を備える固体薄膜セルなどのエネルギー貯蔵装置を製作する知られている方法は、基材に形成された第1の集電層と、電極層と、電解質層と、第2の電極層と、第2の集電層とを備えるスタックを初めに形成することになる。次に、スタックは個々のセルを形成するために別個の部分へと切断される。次に、各々のセルは、例えば層の不動態化および可及的な短絡を防止するために、保護層で被覆され得る。
例えば、互いの上に積み重ねられた複数のセルの集電体を電気的に連結するためにといった、セルの電気的連結を形成するために、保護層の一部は、例えばエッチングによって、除去されてもよい。代替で、各々の集電体の一部分が露出されたままとされることを確保するために、被覆工程の前にマスクが適用されてもよい。
しかしながら、固体薄膜セルなどのエネルギー貯蔵装置のためのスタックの知られている形成および加工は、非効率的であり得るため、効果的な商業化を困難にしている。そのため、エネルギー貯蔵装置のためのスタックの形成および加工のための効率的な方法を提供することが望ましい。
本発明の第1の態様によれば、エネルギー貯蔵装置のためのスタックを取得するステップであって、スタックは、基材と、第1の電極層と、第2の電極層と、第1の電極層と第2の電極層との間の電解質層とを備える、ステップと、スタックにおいて複数の第1の溝を形成するためにスタックをレーザーアブレーションするステップであって、複数の第1の溝の各々は第1の電極層および電解質層を貫く、ステップと、スタックの内部または表面に、複数の第1の溝の各々と異なる少なくとも1つの位置合わせ特徴部を形成するステップとを含む方法が提供される。例では、位置合わせ特徴部は、スタックが折られる位置または方向に折り指示点を指示するためのものであり得る。代替または追加で、位置合わせ特徴部は、スタックの品質制御情報を指示するためのものであり得る。
複数の第1の溝の各々と異なる位置合わせ特徴部を形成するステップは、スタックの効率的で信頼できるさらなる加工を可能にすることができ、延いては、スタックからのエネルギー貯蔵装置の効率的な製作を可能にすることができる。例えば、スタックが折られる位置または方向に折り指示点を指示するためのものである位置合わせ特徴部は、スタックの効率的で信頼できる折りを可能にし、延いては、スタックからのエネルギー貯蔵装置の効率的な製作を可能にすることができる。例えば、位置合わせ特徴部は、特定された位置合わせ特徴部において、または、特定された位置合わせ特徴部に向けてスタックを折ることができる折り機械または他の手段によって容易に特定でき、これは、スタックをどこで折るかを決定するために複雑な(延いては、非効率的で、潜在的に信頼できない)分析を実施するのに必要な折り機械または他の手段を除去することができる。代替または追加で、位置合わせ特徴部は、スタックの品質制御情報を指示するためのものであり得る。例えば、位置合わせ特徴部は、スタックの所与の部分が品質制御基準未満に低下するかどうか、延いては、スタックからエネルギー貯蔵装置を製作するとき、使用されないようにすべきかどうか、または、補われるべきかどうかを指示できる。これは、スタックのさらなる加工の間に品質制御手続きの必要性を低下させる一方で、信頼できるエネルギー貯蔵装置の製作を可能にすることができ、延いては効率的なエネルギー貯蔵装置の製作を可能にすることができる。
例では、少なくとも1つの位置合わせ特徴部を形成するステップは、少なくとも1つの位置合わせ特徴部を形成するためにスタックをレーザーアブレーションするステップを含む。レーザーアブレーションによって位置合わせ特徴部と複数の第1の溝とを両方形成することは、第1の溝および位置合わせ特徴部を形成するために別々の方法が提供される必要がないことを可能にし、これは、効率的なエネルギー貯蔵装置の製作をさらに提供することができる。
例では、複数の第1の溝を形成するためにレーザーアブレーションするステップと、少なくとも1つの位置合わせ特徴部を形成するためにレーザーアブレーションするステップとは、共通のレーザー発生源からのレーザー光を使用する。これは、別々のレーザー発生源が第1の溝および位置合わせ特徴部を形成するために使用される場合と比べて、位置合わせ印および複数の第1の溝の効率的でコスト効果のある形成を可能にすることができる。
例では、方法は、少なくとも1つの位置合わせ特徴部を形成するためにレーザーアブレーションするステップを提供するために、複数の第1の溝を形成するためにレーザーアブレーションするステップの性質を変更するステップを含む。これは、例えばスタックが連続的またはほとんど連続的なリールツーリール式の加工で加工される場合、第1の溝の各々と異なる位置合わせ特徴部の効果的および効率的な形成を可能にすることができる。
例では、レーザーアブレーションするステップの性質を変更するステップは、少なくとも1つの位置合わせ特徴部を形成するためにレーザーアブレーションするステップのために使用される第2のレーザー光を提供するために、複数の第1の溝を形成するためにレーザーアブレーションするステップのために使用される第1のレーザー光の性質を変更するステップを含む。これは、例えば、リールツーリール式の工程においてスタックの移動を変更または中断する必要なく、レーザーアブレーションするステップの性質を変更するための効率的な方法を提供することができ、これは効率的なエネルギー貯蔵装置の製作を可能にすることができる。
例では、複数の第1の溝のうちの少なくとも1つについて、溝を形成するためにレーザーアブレーションするステップは、少なくとも第1の電極層の表面を露出し、方法は、レーザーアブレーションするステップの間に、溝の領域において、不活性ガス中に懸濁されるモノマーを、モノマーが第1の電極層の露出された表面において重合されるように提供するステップを含む。露出された縁に形成される重合させられたモノマーは、例えば、スタックの続いての加工の間、露出された縁が劣化するのを保護することができる。一部の例では、重合させられたモノマーは電気的に絶縁性の材料であり得る。これは、レーザーアブレーションの間および/またはスタックのさらなる加工において、スタックの電極層同士の直接的な電気接触、延いては短絡を回避することができる。複数の第1の溝を形成するのにレーザーアブレーションするために使用されるレーザービームを使用して、露出された縁にモノマーを重合させることは、例えば、露出された縁を被覆する(例えば、電気的に絶縁する)ために別の堆積システムを提供する必要性を低減できる、または、そのような堆積システムを除去することができる。追加または代替で、このような手法は、露出された縁の被覆を異なる時間において実施する必要性を低減することができ、延いては、スタックのより効率的な加工を提供することができる。不活性ガス中に懸濁されるモノマーを提供するステップは、レーザーアブレーションの領域における酸素および/または水分の置換を提供することができ、これはさらに、第1の溝を形成するレーザーアブレーションの間、露出された表面における層の反応の傾向を低減することができる。この工程は層の純度を保護することができ、これはさらに、スタックから製作されるセルのより信頼できる動作を提供することができる。
例では、方法は、複数の第1の溝または少なくとも1つの位置合わせ特徴部を形成するためにレーザーアブレーションするステップと同時または断続的に、スタックを第1の方向において移動させるステップを含み、スタックに形成された複数の第1の溝の各々が、第1の方向と実質的に平行な方向に細長い。これは、複数の第1の溝および/または位置合わせ特徴部が、レーザーアブレーションを実施するレーザーシステムに対するスタックの移動によって漸進的に形成され得る。これは、例えば連続的またはほとんど連続的なリールツーリール式のスタックの加工において、第1の溝および/または位置合わせ特徴部の比較的早く効率的な形成を可能にすることができる。
例では、1つの前記位置合わせ特徴部が、複数の第1の溝のうちの所与の数の隣接するもの同士ごとに形成される。これは、スタックのセルへの効率的な分割を可能にすることができる。例えば、位置合わせ特徴部がスタックが折られる位置または方向に折り指示点を指示する例では、複数の第1の溝のうちの所与の数の隣接するもの同士ごとに形成された1つの前記位置合わせ特徴部を有することは、スタックの続いての折りが、均一な長さのスタックの層をもたらすことになり、これは効果的なセルの位置合わせと、延いてはセルの分割とを可能にすることができる。
例では、複数の第1の溝は連続的に形成され、前記位置合わせ特徴部は、複数の第1の溝のうちの所与の数の連続するものが形成された後に形成される。第1の溝と位置合わせ特徴部とを連続的に形成することは、例えば連続的またはほとんど連続的なリールツーリール式のスタックの加工において、第1の溝および/または位置合わせ特徴部の効率的で柔軟な形成を可能にすることができる。
例では、位置合わせ特徴部は、スタックの表面の印、複数の第1の溝の各々より広い、より深い、および/もしくは複数の第1の溝の各々とは異なる形を有するスタックの中への溝、またはスタックにおける穿孔を含む。スタックの表面に印を備える位置合わせ特徴部は、スタックの1つまたは複数の層を貫く溝または他の位置合わせ特徴部を形成することと比べて、スタックの表面に印を形成するのにより少ない時間および資源を要する点において、効率的なセル形成を可能にすることができる。スタックにおける複数の第1の溝の各々または穿孔に対して、より広い、より深い、および/または、異なる形を有するスタックにおける溝である位置合わせ特徴部は、例えば折り手段による、位置合わせ印の認識を容易にする、および/または、例えばきれいな折りを推進することで、位置合わせ特徴部の溝におけるスタックの折りを容易にすることができる点において、効率的なエネルギー貯蔵装置の製作を提供することができる。スタックにおける穿孔である位置合わせ特徴部は、穿孔を形成することがより少ないレーザーアブレーションで済むことができるため、代替または追加で、速度の増加を可能にし、延いては、例えば連続した溝と比べて、スタックのレーザーアブレーションの効率の増加を可能にする。
例では、方法は、位置合わせ特徴部を特定するステップと、特定された位置合わせ特徴部において、または、特定された位置合わせ特徴部に向けてスタックを折るステップとをさらに含む。特定された位置合わせ特徴部において、または、特定された位置合わせ特徴部に向けてスタックを折るステップは、例えば、折ることの一部として、各々の折りの間の第1の溝の数を数える必要がなく、効率的で信頼できる折りを可能にすることができる。スタックを折ることは、効率的な分割と、スタックからの比較的大きい容量のエネルギー貯蔵装置の製作とを可能にすることができる。
本発明の第2の態様によれば、エネルギー貯蔵装置のためのスタックを加工するための装置であって、スタックは、基材と、第1の電極層と、第2の電極層と、第1の電極層と第2の電極層との間の電解質層とを備え、装置は、使用中に、スタックにおいて複数の第1の溝を形成するためにスタックをレーザーアブレーションするように構成されるレーザーシステムであって、複数の第1の溝の各々は第1の電極層および電解質層を貫く、レーザーシステムを備え、装置は、スタックの内部または表面に、複数の第1の溝の各々と異なる少なくとも1つの位置合わせ特徴部を形成するように構成される、装置が提供される。位置合わせ特徴部は、スタックが折られる位置または方向に折り指示点を指示するためのものであり得る。これは、スタックの効率的で信頼できる折りを可能にし、延いては、エネルギー貯蔵装置の効率的な製作を可能にすることができる。例えば、位置合わせ特徴部は、特定された位置合わせ特徴部において、または、特定された位置合わせ特徴部に向けて、それに応じてスタックを折ることができる折り機械または他の手段によって容易に特定でき、これは、スタックをどこで折るかを決定するために複雑な(延いては、非効率的で、潜在的に信頼できない)分析を実施するのに必要な折り機械または他の手段を除去することができる。代替または追加で、位置合わせ特徴部は、スタックの品質制御情報を指示するためのものであり得る。例えば、位置合わせ特徴部は、スタックの所与の部分が品質制御基準未満に低下するかどうか、延いては、スタックからエネルギー貯蔵装置を製作するとき、使用されないようにすべきかどうか、または、補われるべきかどうかを指示できる。これは、スタックのさらなる加工の間に品質制御手続きの必要性を低下させる一方で、信頼できるエネルギー貯蔵装置の製作を可能にすることができ、延いては効率的なエネルギー貯蔵装置の製作を可能にすることができる。
本発明の第3の態様によれば、エネルギー貯蔵装置のためのスタックであって、スタックは、基材と、第1の電極層と、第2の電極層と、第1の電極層と第2の電極層との間の電解質層とを備え、スタックは複数の第1の溝を画定し、各々の第1の溝は第1の電極層および電解質層を貫き、スタックは、複数の第1の溝の各々と異なる少なくとも1つの位置合わせ特徴部をさらに備える、スタックが提供される。位置合わせ特徴部は、スタックが折られる位置または方向に折り指示点を指示するためのものであり得る。これは、スタックの効率的で信頼できる折りを可能にし、延いては、エネルギー貯蔵装置の効率的な製作を可能にすることができる。代替または追加で、位置合わせ特徴部は、スタックの品質制御情報を指示するためのものであり得る。これは、スタックのさらなる加工の間に品質制御手続きの必要性を低下させる一方で、信頼できるエネルギー貯蔵装置の製作を可能にすることができ、延いては効率的なエネルギー貯蔵装置の製作を可能にすることができる。
例では、複数の第1の溝の各々に、電気絶縁性の材料が堆積されている。電気的に絶縁性の材料は、例えばスタックの続いての加工の間、第1の溝の中の露出された縁を劣化から保護することができる。代替または追加で、電気的に絶縁性の材料は、レーザーアブレーションの間および/またはスタックのさらなる加工において、スタックの電極層同士の直接的な電気接触、延いては短絡を回避することができる。
本発明の第4の態様によれば、第3の態様によるスタックを、位置合わせ特徴部において、または、位置合わせ特徴部に向けて折るステップを含む方法が提供される。特定された位置合わせ特徴部において、または、特定された位置合わせ特徴部に向けてスタックを折るステップは、例えば、折ることの一部として、各々の折りの間の第1の溝の数を数える必要がなく、効率的で信頼できる折りを可能にすることができる。スタックを折ることは、効率的な分割と、スタックからの比較的大きい容量のエネルギー貯蔵装置の製作とを可能にすることができる。
本発明のさらなる特徴および利点は、添付の図面を参照して行われる、例として提供されている以下の記載から明らかとなる。
例によるエネルギー貯蔵装置のためのスタックを示す概略図である。 例によるエネルギー貯蔵装置の製造のための、図1のスタックを加工する1つのやり方を示す概略図である。 例によるスタックを加工する方法を示す流れ図である。 第1の例によるスタックを加工する1つのやり方を示す概略図である。 第2の例によるスタックを加工する1つのやり方を示す概略図である。 図5の加工によって製作されるスタックを示す概略図である。 図4~図6のうちのいずれか1つのスタックをさらに加工する概略的な例示の方法を示す図である。 図4~図6のうちのいずれか1つのスタックをさらに加工する概略的な例示の方法を示す図である。 図4~図6のうちのいずれか1つのスタックをさらに加工する概略的な例示の方法を示す図である。 図4~図6のうちのいずれか1つのスタックをさらに加工する概略的な例示の方法を示す図である。 図4~図6のうちのいずれか1つのスタックをさらに加工する概略的な例示の方法を示す図である。
例による方法、構造、および装置の詳細が、図を参照して、以下の記載から明らかになる。この記載では、説明の目的のために、特定の例の数多くの明確な詳細が述べられている。本明細書における「例」または同様の言葉への参照は、例と関連して記載されている具体的な特徴、構造、または特性が、少なくともその一例において含まれているが、他の例では必要とは限らないことを意味している。特定の例が、例の根底にある概念の説明および理解の容易性のために、特定の特徴が省略および/または必然的に単純化された状態で概略的に記載されていることは、さらに留意されるべきである。
図1は、エネルギー貯蔵装置のための層のスタック100を示している。図1のスタック100は、例えば固体電解質を有する薄膜エネルギー貯蔵装置の一部として使用され得る。
スタック100は、基材102と、カソード層104と、電解質層106と、アノード層108とを備える。図1の例では、アノード層108はカソード層104より基材102から遠くにあり、電解質層106はカソード層104とアノード層108との間にある。基材102はカソード層104に接触しており、スタックを支持している。この例では、基材102はカソード層104と接触しているが、他の例では、基材102とカソード層104との間に追加の層(図示せず)があってもよい。
一部の例では、基材102は、ニッケル箔であり得る、または、ニッケル箔を備え得るが、アルミニウム、銅、もしくは鋼鉄などの任意の適切な金属が使用できる、または、ポリエチレンテレフタレート(PET)におけるアルミニウムなどの金属化されたプラスチックを含め、金属化された材料が使用できることは、理解されるものである。
カソード層104は正の集電層として作用できる。カソード層104は正の電極層(つまり、スタック100を含むエネルギー貯蔵装置のセルの放電の間にカソードに対応する)を形成できる。カソード層104は、コバルト酸リチウム、リン酸鉄リチウム、またはアルカリ金属ポリサルファイド塩など、安定した化学反応のおかげでリチウムイオンを保存するのに適する材料を備え得る。
アノード層108は負の集電層として作用できる。アノード層108は負の電極層(つまり、スタック100を含むエネルギー貯蔵装置のセルの放電の間にアノードに対応する)を形成できる。アノード層108は、リチウム金属、黒鉛、ケイ素、またはインジウムスズ酸化物を備え得る。
一部の例では、アノード層108は負の集電体および別体の負の電極層(図示せず)を備えてもよい。これらの例では、負の電極層は、リチウム金属、黒鉛、ケイ素、またはインジウムスズ酸化物を備え得る、および/または、負の集電体はニッケル箔を備え得る。しかしながら、アルミニウム、銅、もしくは鋼鉄などの任意の適切な金属が使用できる、または、ポリエチレンテレフタレート(PET)におけるアルミニウムなどの金属化されたプラスチックを含め、金属化された材料が使用できることは、理解されるものである。
電解質層106は、イオン伝導性であるがリン酸リチウムオキシナイトライド(LiPON)などの電気絶縁体でもある任意の適切な材料を含んでもよい。電解質層106は固体層であってもよく、高速イオン伝導体と称され得る。固体電解質層は、例えば、規則的な構造を欠いており、自由に移動することができるイオンを含む液体電解質の構造と、結晶性固体の構造との間の中間である構造を有し得る。結晶性材料は、例えば、二次元または三次元の格子として配置され得る原子の規則配列を伴う規則的な構造を有する。結晶性材料のイオンは、典型的には不動であり、そのため材料を通じて自由に移動することができない可能性がある。
スタック100は、例えば、カソード層104を基材102に堆積させることで製造され得る。続いて電解質層106がカソード層104に堆積させられ、次にアノード層108が電解質層106に堆積させられる。スタック100の各々の層は、非常に同質の層を製作する単純で効果的な方法を提供するフラッド堆積(flood deposition)によって堆積させられ得るが、他の堆積方法が可能である。
図1のスタック100は、エネルギー貯蔵装置を製造するために加工されてもよい。
図1のスタック100に適用され得る加工の例の大まかな概要が、図2に概略的に示されている。
図2では、スタック100はエネルギー貯蔵装置の製造のために加工される。この例におけるスタック100は柔軟であり、例えばロールツーロール式の製造工程(リールツーリール式の製造工程と称されることもある)の一部として、スタック100をローラ112の周りに巻き付けさせることができる。スタック100は、ローラ112から徐々に巻き解され、加工を受けることができる。
図2の例では、溝が第1のレーザー114を用いてスタック100に形成され得る。第1のレーザー114は、レーザーアブレーションによってスタック100の一部分を除去し、それによって溝を形成するために、レーザービーム116をスタック100に適用するように構成されている。
溝の形成の後、電気的に絶縁性の材料が、絶縁材料システム118を用いて溝のうちの少なくとも一部へと導入され得る。電気的に絶縁性の材料は、電気的に非伝導性であると見なすことができ、そのため、電界に曝されるときに比較的少量の電流を伝導することができる。典型的には、電気的に絶縁性の材料(絶縁体と称されることもある)は、半導体材料または導電性材料より小さい電流を伝導する。しかしながら、それでもなお、絶縁体であっても、電流を運ぶための少量の電荷担体を含むことができるため、少量の電流が電界の影響の下で電気的に絶縁性の材料を通じて流れることができる。本明細書における例では、材料は、絶縁体の機能を果たすのに十分な電気的な絶縁性である場合、電気的に絶縁であると見なすことができる。この機能は、例えば、短絡が回避されるように材料が十分に1つの要素を別の要素から絶縁する場合、果たされ得る。
図2を参照すると、電気的に絶縁性の材料の導入の後、スタック100は、エネルギー貯蔵装置のための別個のセルを形成するために切込まれる。一部の例では、数百個から潜在的には数千個のセルが、スタック100のロールから切込まれ、複数のセルを効率的な手法で製造することができる。
図2では、切込み動作が第2のレーザー122を用いて実施され、第2のレーザー122はレーザービーム124をスタック100に適用するように構成されている。各々の切込みは、例えば、絶縁プラグが2つの品物へと分割されるように、プラグの中心を貫くものとすることができ、各々の品物は、縁を含む露出面にわたる保護カバーを形成し、縁には保護カバーが付着している。
図2(概略的なだけである)には示されていないが、絶縁材料(または他のもの)の導入の後、スタックは、それ自体に折り返されて、例えば、絶縁プラグの各々が並べられた状態で、数十の層、可及的には数百の層、および潜在的には数千の層を有するz字の折りの構成を作り出すことができることは、理解されるものである。そのため、第2のレーザー122によって実施されるレーザー切込み工程は、プラグの並べられたセットの各々の1回の切込み動作でz字の折りの構成を貫いて切込むために使用され得る。
セルを切込んだ後、電気連結器がセルの両側に沿って提供でき、それによって、セルの一方の側における第1の電気連結器はカソード層104に接触するが、電気的に絶縁性の材料によって他の層に接触するのが防止される。同様に、セルの反対側における第2の電気連結器はアノード層108と接触して構成され得るが、絶縁材料によって他の層と接触するのが防止される。そのため、絶縁材料は、カソード層104およびアノード層108と、各々のセルにおける他の層との間の短絡の危険性を、低下させることができる。第1および第2の電気連結器は、例えば、スパッタリングによってスタックの縁(または中間構造110の縁)に適用される金属材料を備える。そのため、セルは効率的な手法で並列に結合され得る。
前述の記載は、エネルギー貯蔵装置のためのスタック100の例の大まかな概要と、例えばエネルギー貯蔵装置の製作のための、スタック100に適用され得る加工の例とを提供している。以下の記載は、スタック200(図1を参照して記載されたスタック100と同じかまたは同様であり得る)を加工するための例の方法および装置を提供しており、スタック200は、スタック200の加工における効率における向上と、延いては、スタック200から製作されるセルなどのエネルギー貯蔵装置の効率的な製作とを提供することができる。
図3を参照すると、例によれば、エネルギー貯蔵装置スタック200を加工する方法が概略的に示されている。
大まかな概要において、方法は、ステップ201において、エネルギー貯蔵装置のためのスタックを取得することを含み、スタックは、基材と、第1の電極層と、第2の電極層と、第1の電極層と第2の電極層との間の電解質層とを備える。方法は、ステップ203において、スタックにおいて複数の第1の溝を形成するためにスタックをレーザーアブレーションすることをさらに含み、複数の第1の溝の各々は第1の電極層および電解質層を貫く。方法は、ステップ205において、スタックの内部または表面に、複数の第1の溝の各々と異なる少なくとも1つの位置合わせ特徴部を形成することをさらに含む。この例では、位置合わせ特徴部は、スタックが折られる位置または方向に折り指示点を指示するためのものである。
後でより詳細に説明されているように、方法は、スタックの効率的で信頼できる折りを可能にし、延いては、例えば、セルなどのエネルギー貯蔵装置の効率的な製作を可能にすることができる。
一部の例では、位置合わせ特徴部は、例えば印刷またはスクライビングといった、レーザーアブレーション以外の方法によって形成されてもよい。例えば、位置合わせ特徴部は、スタック200において、例えば材料を印刷するといった、材料を堆積させることによって形成されてもよい。別の例として、位置合わせ特徴部は、スタックにおいて何らかの他の印をスクライビングまたは形成する(例えば、必ずしもレーザーアブレーションを使用しない)ことで形成され得る。
しかしながら、以後に記載されている例では、少なくとも1つの位置合わせ特徴部を形成することは、少なくとも1つの位置合わせ特徴部を形成するためにスタックをレーザーアブレーションすることを含む。これは、第1の溝および位置合わせ特徴部を形成するための別の手段の提供を除去することができるため、効率的であり得る。
ここで図4を参照すると、(図3を参照して記載された方法のステップ203の例に従って)第1の溝210a~210c、212a、212bを形成するために適用されるレーザーアブレーション216a~216c、218a、218bを有し、(図2を参照して記載された方法のステップ205の例に従って)位置合わせ特徴部226を形成するために適用されるレーザーアブレーション224を有するエネルギー貯蔵装置スタック200(つまり、図3を参照して記載された方法のステップ201の例に従って取得され得る)が概略的に示されている。
スタック200は、図1を参照して記載されているものと同じかまたは同様であり得る。図4に示されている例では、エネルギー貯蔵装置スタック200は、基材層202と、カソード層204と、電解質層206と、アノード層202とを備える。これらは、図1を参照して記載されているスタック100の層と同じかまたは同様であり得る。例えば、カソード層204はカソードの電極およびカソードの集電体(図4には示されていない)を備え、アノード層208はアノードの電極およびカソードの集電体(図3には示されていない)を備え得る。図4に示されている例では、電解質層206はカソード層204とアノード層208との間にあり、カソード層204は基材層202に隣接しており、電解質層206はカソード層204に隣接しており、アノード層208は電解質層206に隣接している。
カソード層204およびアノード層208は、図3を参照して記載された第1および第2の電極層の例である。
図4に示されているように、エネルギー貯蔵装置スタック200には複数の第1の溝210a~210c、212a、212bが形成されている。複数の第1の溝210a~210c、212a、212bは、レーザーアブレーション(矢印216a~216c、218a、218bによって図4にそれぞれ描写されている)によってスタック200に形成されている。
本明細書で使用されるとき、「溝」という用語は、連続的または非連続的であり得る通路、スロット、または堀に言及することができ、一部の例では細長くすることができ、スタック200の層202~208を途中まで貫いて延び得る。
本明細書で使用されるとき、「レーザーアブレーション」は、レーザーに基づく工程を使用するスタック200からの材料の除去に言及することができる。この材料の除去は、複数の物理的な加工のうちの1つを含み得る。例えば、材料の除去は、溶解、溶解排除、気化(または昇華)、光分解(単一の光子)、光分解(複数の光子)、機械的衝撃、熱機械的衝撃、他の衝撃に基づく加工、表面プラズマ機械加工、および蒸発による除去(アブレーション)の任意の1つまたは組合せを(制限なく)含み得る。後でより詳細に説明されているように、第1の溝210a~210c、212a、212bは、スタック200を、(この段階では)個別のセル構造に完全に分離せずに、部分的なセル構造へと一部で分割するために形成され得る。これは、スタック200のさらなる加工および処理(例えば、後でより詳細に記載されている折り)を可能にすることができ、これは効率を向上させることができる。
第1の溝の第1のセット210a~210cは、スタック200の第1の側200aにおける開口からスタックへと各々延び入っており、第1の溝の第2のセット212a、212bは、第1の側200aの反対のスタック200の第2の側200bにおける開口からスタックへと各々延び入っている。
第1の溝の第1のセット210a~210cおよび第2のセット212a、212bの各々は、スタックの第1の電極層および電解質層206を貫いて形成されている。明確には、第1の溝の第1のセット210a~210cは、カソード層204および電解質層206を貫いて形成されており(つまり、第1の溝の第1のセット210a~210cについて、図3において言及された「第1の電極層」はカソード層204である)、第2のセット212a、212bは、アノード層208および電解質層206を貫いて形成されている(つまり、第1の溝の第2のセット212a、212bについて、図3において言及された「第1の電極層」はアノード層208である)。
第1の溝の第1のセット210a~210cは、基材層202、カソード層204、および電解質層206を貫くがアノード層208を貫かないで各々形成されている。別の言い方をすれば、第1の溝の第1のセット210a~210cの各々はアノード層208を露わにするように形成されている。第1の溝の第2のセット212a、212bは、アノード層208、電解質層206、カソード層204を貫くが基材層202を貫かないで各々形成されている。別の言い方をすれば、第1の溝の第2のセット212a、212bの各々は基材層202を露わにするように形成されている。
第1の溝210a~210c、212a、212bの各々は、層202~208の平面に対して実質的に垂直な方向において、スタック200へと延び入る深さと、深さに対して実質的に垂直な幅(各々の溝の幅および深さは、図4の意味においては紙面の平面にある)と、層202~208の平面と実質的に平行で、幅に対して実質的に垂直な方向に延びる(つまり、図4の意味において紙面の平面へと延び入る)長さとを有する。第1の溝210a~210c、212a、212bの各々は、深さ方向と長さ方向との両方において互いと実質的に平行である。
図4が(他の図と同様に)例示の目的だけのための概略的な図であることは、留意されるべきである。例えば、図4に示された特徴(例えば、層202~208、第1の溝210a~210c、212a、212b、位置合わせ特徴部226)の寸法および相対的な間隔は、概略的なだけであり、本明細書に記載されている例の構造および加工を示すように供するだけである。
図4に示されているように、エネルギー貯蔵装置スタック200には位置合わせ特徴部226が形成されている。位置合わせ特徴部226は、スタック200が折られる位置または方向に折り指示点を指示するためのものである。この例では、位置合わせ特徴部226はレーザーアブレーション(矢印224によって図4に描写されている)によってスタック200に形成されている。位置合わせ特徴部226は複数の第1の溝210a~210c、212a、212bの各々と異なる。この例では、位置合わせ特徴部226も溝であるが、位置合わせ特徴部226がスタックの第2の側200bからアノード層208へと途中までしか延び入ってない点において(つまり、その深さは第1の溝210a~210c、212a、212bの各々の深さより小さい)、および、第1の溝210a~210c、212a、212bの各々より広い点においても、第1の溝の各々と異なる。
前述したように、位置合わせ特徴部226は、スタック200が折られる位置または方向に折り指示点を指示するためのものである。後でより詳細に説明されているように、スタック200を折ることは、スタック200の電池セルへの効率的な分割を可能にすることができる。位置合わせ特徴部226(第1の複数の溝とは異なる)を形成することは、スタックのさらなる加工の間、スタック200における折り指示点の効率的で信頼できる特定を可能にすることができる。例えば、第1の溝210a~210c、212a、212bおよび位置合わせ特徴部226が形成されているスタック200は、折り機械(後でより詳細に記載されている)によって加工され、位置合わせ特徴部226は、各々の折りの間の第1の溝を数える必要なく、スタック200が折られる位置を折り機械が効率的に登録する(つまり、位置を特定する、および/または、位置と整列する)ことができる手段を提供することができる。
図4に示されている位置合わせ特徴部226が例であることと、スタック200が折られる位置または方向に折り指示点を指示するための位置合わせ特徴部226の他の形態が使用されてもよいこととは、理解されるものである。
一部の例では、位置合わせ特徴部226は、第1の溝210a~210c、212a、212bの各々の深さより小さい深さを有し得る。例えば、位置合わせ特徴部は、スタックの1つの外層208、202を超えて突き抜けない浅い切込みまたは印226であってもよい。例えば、この例における浅い切込みまたは印226は、スタック200の外層208、202へと途中までしか突き抜けていない。一部の例では、浅い切込みまたは印226は、印226が第1の溝の各々の深さより小さい深さを有することを除いて、複数の第1の溝と実質的に同じであり得る。第1の溝210a~210c、212a、212bの各々の深さより小さい深さを有する位置合わせ特徴部226は、スタック200の加工の速度、延いては効率を、向上させることが可能であり得る。例えば、別の第1の溝が代わりに形成された場合と比較して、比較的浅い位置合わせ特徴部226がレーザーアブレーションによって形成されるのに要するより短い時間で済むことができる。後でより詳細に記載されているように、折り指示点におけるスタック200の部分はいずれにしても廃棄物として破棄され得るため、スタック200が折られる位置において前記第1の溝を形成することは必要ではないとすることができる。そのため、浅い位置合わせ特徴部226を形成することで、記載されているように、スタック200のレーザーアブレーションの速度は、スタック200から分割されたセルに悪影響を与えることなく増加させることができる。
一部の例では、浅い切込みまたは印226は、例えばスタック200の他の特徴の形またはパターンと異なる例えば所定の形またはパターンといった特定の形またはパターンを有し得る。これは、位置合わせ特徴部226を、例えば折り機械のカメラなどの認識手段によって効率的および信頼できるように認識させることができる(後でより詳細に記載されている)。
一部の例では、スタック200が折られる位置において位置合わせ特徴部226が正確ではない可能性があることは、理解されるものである。位置合わせ特徴部226は、一部の例では、このような点に向けてのものであるが、それでもなお折り指示点を効果的に指示できる。例えば、折り機械(図示せず)は、位置合わせ特徴部226からある所定の距離において、または、位置合わせ特徴部226の認識の後のある所定の時間において(例えば、スタック200が折り機械に対して移動している場合)、スタックを折るように構成されてもよい。
一部の例では、位置合わせ特徴部226は、複数の第1の溝210a~210c、212a、212bの各々に対して、より広い、より深い、および/または、異なる形を有するスタックへの溝であり得る。例えば、位置合わせ特徴部の溝226は、位置合わせ特徴部の溝226におけるスタック200の折りを容易にする幅、深さ、および/または形を有し得る。例えば、位置合わせ特徴部の溝226は、その長さとスタック200の層とに対して垂直な平面における断面において、第1の溝の各々の形と異なる形を有し得る。例えば、位置合わせ特徴部の溝226は先細りとされ得る。例えば、位置合わせ特徴部の溝226の幅は、スタックの外面200a、200bに近付くにつれて増加してもよい。これは、例えばきれいな折りを促進することで、位置合わせ特徴部の溝226におけるスタック200の折りを容易にすることができる。代替または追加で、位置合わせ特徴部の溝226は、第1の溝210a~210c、212a、212bより深くおよび/またはより広くてもよい。これは、位置合わせ特徴部の溝226におけるスタック200の折りを容易にすることができる。第1の溝より広い位置合わせ特徴部の溝226を有することで、例えば折り機械(後でより詳細に記載されている)によって、位置合わせ特徴部226の認識を容易にすることもできる。
一部の例では、位置合わせ特徴部226はスタック200に穿孔を備え得る。例えば、位置合わせ特徴部226はスタック200において一連の離間されたスリット(図示せず)を備えてもよく、それらスリットは、例えば、第1の溝210a~210c、212a、212bの長さと平行に延び得る。穿孔はスタック200を弱くすることができ、延いては、穿孔に沿ってのスタックの折りを容易にすることができる。例えば、穿孔のスリットは、スタック200の深さ全体を貫いて、つまり、基材層202、カソード層204、電解質層206、およびアノード層208の各々を貫いて延びることで、スタックを貫く開口を効果的に形成してもよい。この方法では、スタック200は、全体で分割されていないが、折りを容易にするように穿孔に沿って相当に弱めることができ、これはスタック200の(連続した)加工を許容することができる。さらに、(穿孔により)一連のスリットを形成することは、対応する溝と比較して、スリットを形成することがより少ないレーザーアブレーションを要するだけの(例えばアブレーションされるべき材料がより少ない)ため、速度の増加を可能にし、延いては、スタック200のレーザーアブレーションの効率の増加を可能にすることができる。
一部の例では、好都合に、図3を参照して記載された方法のステップ203のように、複数の第1の溝210a~210c、212a、212bを形成するためのスタックのレーザーアブレーションと、図3を参照して記載された方法のステップ205のように、位置合わせ特徴部226を形成するためのスタック200のレーザーアブレーションとは、共通のレーザー発生源220からのレーザー光を使用する。
例えば、図4に概略的に示されている例では、第1の溝212a、212bの第2のセットを形成するレーザーアブレーション218a、218bと、位置合わせ特徴部226を形成するレーザーアブレーション224とは、共通のレーザー発生源220からのレーザー光を両方とも使用する。
一部の例では、レーザー発生源220は、例えば単一のレーザービームを生成するために混合され得る光(例えばレーザー光)を各々が生成することができる2つ以上の光源(図示せず)を備えてもよい。これらの例では、2つ以上の光源およびそれらの組合せのための手段が単一の「レーザー発生源220」と称され得ることは、理解されるものである。
一部の例では、方法は、スタック200を進行の第1の方向236に(つまり、図4の意味において右から左へ)移動させることを含み得る。図4に示されているように、スタック200に形成されている複数の第1の溝210、212の各々は、第1の方向236に対して実質的に垂直の方向に細長い(つまり、第1の方向236は、複数の第1の溝210、212の各々の長さに対して実質的に垂直である)。例えば、スタック200は、リールツーリール式の工程(例えば、図2を参照して記載されているようなもの)において移動させられてもよく、その場合、スタック200は、レーザーアブレーションのために第1のリールから巻き解され、および/または、位置合わせ特徴部を形成し、ならびに、位置合わせ特徴部のレーザーアブレーションおよび/または形成が実施されると第2のリールに巻き付けられる。進行の第1の方向236は2つのリールの間にあり得る(図4には示されておらず、例えば図6を参照されたい)。スタック200は、第1の溝210、212または少なくとも1つの位置合わせ特徴部226を形成するために、レーザーアブレーションと同時または断続的に移動させられ得る。
一部の例では、スタック200は、スタックの連続部分がレーザー発生源220のアブレーションビームと整列させられるように第1の方向236に移動させられ得る。例えば、スタック200は、レーザーアブレーションビーム218aが第1の溝のうちの第1のもの212aを形成するようにレーザー発生源220に対して最初に位置決めされ得る(図示せず)。そのため、スタックは、スタックが位置合わせ特徴部226を形成するためにレーザーアブレーションビーム224のためのレーザー発生源220に対して位置決め(図示せず)されるように、進行方向236に沿って移動させられ得る。次に、スタック200は、レーザー発生源220が第1の溝のうちの第2のもの212bを形成するようにアブレーションビーム218bのためのスタック200に対して位置決めされるように(つまり、図4に示されているように)、進行方向236に沿って再び移動させられ得る。
一部の例では、レーザー発生源220またはレーザー発生源220によって生成されたアブレーションビームは第1の溝212a、212bおよび位置合わせ特徴部226の形成のためにスタック200に対して適切に位置決めされるように移動され得る。
一部の例では、レーザー発生源220は、第1の溝212a、212bおよび位置合わせ特徴部226を形成するためのアブレーションビーム218a、224、218bのうちの2つ以上を提供するために分割または操作される発生源ビームを生成してもよい。
代替の例において、スタック200は異なる進行の第2の方向238に(つまり、図4の意味において紙面の中または外へ)移動させられる。スタックに形成されている複数の第1の溝210、212の各々は、第2の方向238に対して実質的に平行な方向に細長くてもよい(つまり、第2の方向238は、複数の第1の溝210、212の各々の長さに対して実質的に平行であり得る)。例えば、方法は、第1の溝210、212または少なくとも1つの位置合わせ特徴部226を形成するために、レーザーアブレーションと同時または断続的に、スタック200を第2の方向238において移動させることを含み得る。例えば、スタック200は、各々の第1の溝212a、212bなど(および、例えば位置合わせ特徴部226)がレーザー200に対するスタック200の移動によって長さ方向に漸進的に形成され得るように、第2の方向238に移動させられ得る。ここでも、スタック200は、リールツーリール式の工程において移動させられてもよく、その場合、スタック200は、レーザーアブレーションのために第1のリールから巻き解され、レーザーアブレーションが実施されると第2のリールに巻き付けられる。進行の第1の方向236は2つのリールの間にあり得る(図4には示されておらず、例えば図7を参照されたい)。この例では、第1の溝212a、212bおよび位置合わせ特徴部226が共通のレーザー発生源220を使用してレーザーアブレーションによって形成されるようにするために、複数のレーザービームがスタック200にわたって分配され得る。例えば、レーザー発生源220は、スタック200にわたって分配されるアブレーションビーム218a、224、218bを提供するために分割される発生源ビームを生成してもよい。追加または代替で、一部の例では、1つが各々の第1の溝212a、212bを形成するためのものである複数のレーザー発生源(図示せず)が設けられてもよい。レーザーシステム223は不動の設備として設けられてもよく、スタック200は、レーザーシステム223に対して第1の溝212a、212bおよび位置合わせ特徴部226の各々を形成するために移動させられる。これは、効率的、実質的に連続的、および/または信頼できるレーザーアブレーションを提供することができる。他の例では、1つまたは複数のレーザー発生源220またはレーザー発生源220によって生成されるビームは、例えばスタック200にわたって(つまり、スタックの進行の第2の方向238に対して垂直な方向に)移動するように配置され得る。これは、例えば、より少ないレーザービームおよび/もしくはレーザー発生源、またはより低い出力のレーザー発生源220が使用できることを提供することができ、これはコスト効果のある構成を提供することができる。
いずれの場合でも、第1の溝212a、212bおよび位置合わせ特徴部226を形成するレーザーアブレーションが共通のレーザー発生源220を使用する例では、例えば別のレーザー発生源が第1の溝212a、212bおよび位置合わせ特徴部226を形成するために使用される場合と比較して、効率的でコスト効果のあるアブレーションが提供され得る。
スタックの異なる側200a、200bにおいて実施されるレーザーアブレーションは、異なるレーザー発生源(図示せず)または同じレーザー発生源220からのレーザー光を使用することができる。同じレーザー発生源220からのレーザー光が、例えばレーザー発生源220の発生源ビームを適切に分割および案内することで、スタック200の異なる側200a、200bに提供され得る。ここでも、共通のレーザー発生源220を使用するレーザーアブレーションは、効率的でコスト効果のあるアブレーションを可能にすることができる。
一部の例では、1つの位置合わせ特徴部226が、複数の第1の溝210a~210c、212a、212bのうちの所与の数の隣接するもの同士ごとに形成され得る。例えば、2~1000の範囲の正の整数であるN個の第1の溝ごとの後またはそれらの間に1つの位置合わせ特徴部226が形成された状態で、複数の位置合わせ特徴部226があってもよい。任意の所定の数が使用できることは理解されるものである。複数の第1の溝210a~210c、212a、212bのうちの所与の数の隣接するもの同士ごとに1つの位置合わせ特徴部226を形成することは、位置合わせ特徴部226において、または、位置合わせ特徴部226に向けてのスタックの後での折り(後でより詳細に記載されているような折り)は、均一長さの層および/または正確なセルの位置合わせをもたらすことになり、これはより効率的なセル分割を可能にすることができる(後でより詳細に記載されている)。
一部の例では、連続する位置合わせ特徴部226の間にある複数の第1の溝210a~210c、212a、212bのうちの所与の数の隣接するものは、品質制御情報に基づいて決定され得る。例えば、スタック200の内部または表面における位置合わせ特徴部の形成の場所は、スタック200の一部分が品質制御基準未満に低下したかどうかに関する情報に基づいて決定され得る。スタックの一部分が品質制御基準未満に低下したかどうかは、スタックの適切な分析を用いて決定できる。例えば、位置合わせ特徴部同士の間の溝の数は、スタック200の一部分が品質制御基準未満に低下したかどうかに関する情報に基づいて決定でき、延いては、より多くの第1の溝が位置合わせ特徴部226同士の間に含まれるべきであることを決定できる。これは、スタック200の後での加工において品質制御手続きの必要性を低下させる一方で、一貫性のあるセルの製作を可能にすることができ、延いてはより効率的な工程を可能にすることができる。
一部の例では、複数の第1の溝210a~210c、212a、212bは連続的(つまり次々に)形成され、位置合わせ特徴部226は、複数の第1の溝210a~210c、212a、212bのうちの所与の数の連続するものが形成された後に形成されてもよい。例えば、スタック200が第1の方向236に移動させられる例では、第1の溝210a~210c、212a、212b(または他のもの)の長さに対して垂直に、位置合わせ特徴部226を形成するためのレーザーアブレーションが、所与の数の第1の溝(例えば30個)を形成するためのレーザーアブレーションの後に実施されてもよい。
一部の例では、複数の第1の溝210a~210c、212a、212bを形成するためのレーザーアブレーションの性質は、少なくとも1つの位置合わせ特徴部226を形成するためのレーザーアブレーションを提供するために変更されてもよい。
例えば、変更され得るレーザーアブレーションの性質は、スタック200がレーザー発生源220に対して移動させられる速度、および/または、レーザー発生源220によって生成されるアブレーションビームであり得る。例えば、アブレーションビームは、複数の第1の溝210a~210c、212a、212bの各々を製作するためにスタック200に対して第1の速度で移動させられ、位置合わせ特徴部226を製作するためにスタック200に対して第2の異なる速度で移動させられ得る。例えば、第1の速度は、位置合わせ特徴部226が複数の第1の溝210a~210c、212a、212bの各々より深い溝として形成され得るように、第2の速度より速くてもよい。別の例として、第1の速度は、位置合わせ特徴部226が浅い切込み、印、または穿孔の形態を取ることができるように、第2の速度より遅くてもよい。
別の例として、変更されるレーザーアブレーションの性質は、アブレーションにおいて使用されるレーザー光の性質であり得る。例えば、方法は、少なくとも1つの位置合わせ特徴部226を形成するためのレーザーアブレーションのために使用される第2のレーザー光224を提供するために、複数の第1の溝210a~210c、212a、212bを形成するためのレーザーアブレーションのために使用される第1のレーザー光218a、218bの性質を変更することを含み得る。例えば、複数の第1の溝210a~210c、212a、212bおよび位置合わせ特徴部226を形成するために使用されるアブレーション光は共通のレーザー発生源220から提供でき、共通のレーザー発生源220からのレーザー光の性質は、第1の溝210a~210c、212a、212bおよび位置合わせ特徴部226の異なる形態を提供するために変更され得る。
他の例では、変更されるレーザー光の性質は、第1のレーザー光の形、第1のレーザー光の強さ、第1のレーザー光の出力、第1のレーザー光の焦点位置、およびレーザー光の繰返し周波数の1つまたは複数を(限定なく)備え得る。
レーザー光の形(例えば、レーザービームの軸に対して垂直な平面におけるビームの断面の形)を変更することは、例えば、折り機械によって認識可能であり得る所定の形またはパターンを有する位置合わせ特徴部226の形成を可能にすることができる。
第1のレーザー光の強さ(例えば、単位面積当たりの出力)を変更することは、例えば、各々の第1の溝212a、212bの深さと異なる深さを有する位置合わせ特徴部226の形成を可能にすることができる。例えば、位置合わせ特徴部226を形成するためにより小さい強さのレーザー光を使用することは、第1の溝212a、212bの各々より浅い位置合わせ特徴部226を製作することができる。逆に、位置合わせ特徴部226を形成するためにより大きい強さのレーザー光を使用することは、第1の溝212a、212bの各々より深い位置合わせ特徴部226を製作することができる。強さを変えることは、スタックに対するアブレーションビームの進行の速度を変える必要なく、複数の第1の溝212a、212bの各々と異なるように形成される位置合わせ特徴部226を可能にすることができ、これは、より効率的な加工を可能にすることができる。レーザー光の強さは、レーザー光の出力および/またはレーザー光のビームの大きさもしくは焦点を変更することで変更されてもよい。レーザー光の出力を変更することは、ビームの大きさまたは焦点を変更する必要なくレーザー光の強さを変更させることができ、これは一貫性のあるレーザーアブレーションビームの位置決めを可能にすることができる。
レーザー光の繰返し周波数を変更することは(例えば、レーザー発生源220がパルス状のレーザー発生源220である場合)、所与の時間にアブレーションビームによって達成されるアブレーションの度合いへの変更を可能にすることができる。これは、例えば、アブレーションビームに対するスタック200の所与の移動の速度について、位置合わせ特徴部226の深さおよび/またはパターンを第1の溝212a、212bの各々と異ならせることができる。
一部の例では、方法は、複数の第1の溝210a、212a、210bの各々の領域に基材240を提供することを含み得る。
例えば、図5を参照すると、基材層202と、カソード層204と、電解質層206と、アノード層208とを備えるスタック200が再び概略的に示されている。図4における構成と同様に、レーザーアブレーション216a、216b、218aが、(図3を参照して記載された方法のステップ203の例に従って)複数の第1の溝210a、210b、212aをそれぞれ形成するために適用されており、レーザーアブレーション224が、(図3を参照して記載された方法のステップ205の例に従って)位置合わせ特徴部226を形成するために適用されている。
図5に示されているように、第1の溝210a、212a、210bを形成するためにレーザーアブレーションすることは、スタック200の少なくとも電極層204、208の例えば縁といった表面を露出させる。スタック200の第1の側200aから形成された第1の溝のうちの第1のもの210aを例とすると、図4に示されているように、第1の溝のうちの第1のもの210aを形成するレーザーアブレーションは、基材層202の縁202a、カソード層204の縁204a、および電解質層206の縁206aを露出させる。同様に、スタックの第2の側200bから形成された第1の溝のうちの第2のもの212aについて、レーザーアブレーションは、アノード層208の縁208a、電解質層206の縁206a、およびカソード層204の縁204aを露出させる。
既に言及したように、一部の例では、方法は、複数の第1の溝210a、212a、210bの各々の領域に基材240を提供することを含み得る。
一部の例では、物質は不活性ガスを含む。不活性ガスは実質的に乾燥であり得る。不活性ガスは、レーザーアブレーションの領域における酸素および/または水分を置換することができる。これは、第1の溝210a、212a、210bを形成するレーザーアブレーションの間、縁202a、204a、206a、208aなどの露出された表面において、層202~208の反応の傾向を低減することができる。この工程は層の純度を保護することができ、これはさらに、スタック200から製作されるセルのより信頼できる動作を提供することができる。
一部の例では、基材240はモノマーを含む。モノマーは、例えば不活性ガスといったガス中に懸濁され得る。一部の例では、方法は、モノマーが第1の電極層204、208の縁204a、208aなどの露出された表面において重合させられるように、第1の溝を形成するためのレーザーアブレーションの間に第1の溝210a、212a、210bのうちの少なくとも1つの領域において、不活性ガス中に懸濁されるモノマーを提供することを含み得る。例えば、モノマーは、レーザーアブレーション自体によって、つまり、光誘起重合において、重合させられ得る。
図6は、レーザーアブレーションが実施された後の図5のスタック200を概略的に示している。図6に示されているように、重合されたモノマー246(以後においてポリマー246)が、第1の溝210a、212a、210bを形成するためにレーザーアブレーションによって露出された縁202a、204a、206a、208aなどの表面の各々に形成され得る。図5に示されているように、ポリマー246は、複数の第1の溝210a、212a、210bの各々を実質的に満たすことができる。露出された縁202a、204a、206a、208aに形成されたポリマー246は、例えば、スタック200の続いての加工の間、露出された縁が劣化するのを保護することができる。
一部の例では、ポリマー246は電気的に絶縁性の材料または誘電体であり得る。例えば、ポリマー246は、第1の電極204、208(つまり、カソード層204とアノード層208との一方)の露出された縁204a、208aと、第2の電極204、208(つまり、カソード層204とアノード層208との他方)の露出された縁204a、208aとの間に電気的絶縁を提供するように、縁202a、204a、206a、208aなどの露出された表面に形成される。これは、レーザーアブレーションの間および/またはスタック200のさらなる加工(例えば、後でより詳細に記載されている折ること)において、充電されたアノード層208のカソード層202との直接的な電気接触、延いては短絡を回避することができる。これは、スタック加工の一貫性を向上させることができ、および/または、加工の安全性を向上させることができる。以後においてより詳細に記載されているように、この段階において絶縁材料を第1の溝に提供することは、スタック200のさらなる加工におけるより後の段階において、折られたスタックの縁に絶縁を提供する必要性を低減させることもでき、これはさらに、スタック200のより効率的なさらなる加工を可能にする。
いずれの場合でも、複数の第1の溝210a、212a、210bを形成するのにレーザーアブレーションするために使用されるレーザービームを使用して、露出された縁202a、204a、206a、208aにモノマーを重合させることは、例えば、露出された縁を被覆する(例えば、電気的に絶縁する)ために別の堆積システムを提供する必要性を低減できる、または、そのような堆積システムを除去することができる。追加または代替で、このような手法は、露出された縁の被覆を異なる時間において実施する必要性を低減することができ、延いては、スタック200のより効率的な加工を提供することができる。
一部の例(図示せず)では、基材240は、例えば、第1の溝に関して言及されたのと同様の利点を提供するために、位置合わせ特徴部226を形成するためのレーザーアブレーションの間に位置合わせ特徴部226の領域に(重合されたモノマー246が位置合わせ特徴部226に形成されるように)提供されてもよい。しかしながら、(図示されているような)他の例では、基材240は位置合わせ特徴部226の領域に提供されなくてもよく、および/または、位置合わせ特徴部226は、表面または内部に形成された重合されたモノマーを有していなくてもよい(例えば、位置合わせ特徴部226を形成するためのレーザーアブレーションは、モノマーの重合を引き起こさないようになっていてもよい)。一部の例では、位置合わせ特徴部226は、例えば、位置合わせ特徴部226に重合されたモノマー246が形成されていない一方で、複数の第1の溝210a、210b、212aの各々に重合されたモノマー246が形成されている点のみにおいて、複数の第1の溝210a、210b、212aの各々と異なってもよい。
そのため、図3~図6に関連して記載された方法の(中間)生成物は、基材202と、第1の電極層204/208と、第2の電極層204/208と、第1の電極層204/208と第2の電極層204/208との間の電解質層206とを備えるスタック200であり得る。スタック200は複数の第1の溝210a、210b、212aを定め、各々の第1の溝は、第1の電極層204/208および電解質層206を貫いており、スタックが折られる位置または方向に折り指示点を指示するための位置合わせ特徴部226を少なくとも1つさらに備える。複数の第1の溝210a、210b、212aの各々には絶縁材料が充填されてもよい。一部の例(例えば、後でより詳細に記載されているように)では、スタック200は、位置合わせ特徴部226において、または、位置合わせ特徴部226に向けて折られてもよい。
装置(例えば、図4における装置225を参照されたい)が、図1~図5に関連して記載された方法を実施するように配置されてもよい。一部の例では、ここでも図4を参照すると、装置は、レーザー発生源220と、変更要素222と、制御ユニット221とを備え得るレーザーシステム223を備え得る。
レーザーシステム223は、使用中に、スタック200において複数の第1の溝210a、210b、212aを形成するためにスタック200をレーザーアブレーションするように構成されてもよく、複数の第1の溝の各々は第1の電極層204/208および電解質層206を貫く。一部の例では、装置225は、スタック200が折られる位置または方向に折り指示点を指示するために、スタックの内部または表面に、複数の第1の溝210a、210b、212aの各々と異なる少なくとも1つの位置合わせ特徴部226を形成するように構成され得る。例えば、一部の例では、装置225は、位置合わせ印を形成するために、例えば切込み手段といった印作成手段を備え得る(レーザーに基づく手段でなくてもよい)。しかしながら、既に記載しているように、一部の例では、レーザーシステム223は、スタック200が折られる位置または方向に折り指示点を指示するために、複数の第1の溝210a、210b、212aの各々と異なる少なくとも1つの位置合わせ特徴部226を形成するために、スタック200をレーザーアブレーションするように構成され得る。
レーザーシステム223は、第1のレーザー発生源220からのレーザー光を使用して、複数の第1の溝210a、210b、212aを形成するためにスタック200をレーザーアブレーションし、少なくとも1つの位置合わせ特徴部226を形成するためにスタック200をレーザーアブレーションするように構成され得る。
これらの例では、装置225は、レーザーアブレーションを提供して少なくとも1つの位置合わせ特徴部226を形成するために、複数の第1の溝210a、210b、212aを形成するためのレーザーアブレーションの性質を変更するように構成される変更装置(例えば、要素222として描写されている)を備え得る。制御ユニット221は、このような変更装置222によってレーザーアブレーションの変更を制御するように構成され得る。
一部の例では、変更装置は、スタック200がレーザーシステム223(図示せず)に対して移動させられる速度を変更するように構成され得る。例えば、装置225は、スタック200を移動させるための手段(図示せず)(例えば、記載したようなリールツーリール式の工程におけるリールのモータ)、および/または、レーザー発生源220またはそのアブレーションビームを移動させるための手段(例えば、移動可能なアブレーションヘッドのモータ(図示せず))を備えてもよい。これらの例では、制御ユニット221は、スタック200が移動させられる速度を制御するように構成され得る。例えば、制御ユニット221は、手段(図示せず)がスタック200および/またはレーザーシステム223を移動させる速度を制御するように構成され得る。
一部の例では、変更装置(例えば、要素222)は、少なくとも1つの位置合わせ特徴部226を形成するためのレーザーアブレーションのために使用される第2のレーザー光を提供するために、複数の第1の溝210a、210b、212aを形成するためのレーザーアブレーションのために使用される第1のレーザー光の性質を変更するように構成され得る。これらの例では、制御ユニット221は、レーザー光の性質を変更するために変更装置を制御するように構成され得る。
例えば、変更装置は、レーザー発生源220がレーザー光を生成する方法を変える、レーザー発生源220自体の構成要素(図示せず)であり得る、または、そのような構成要素を備え得る。例えば、変更装置は、レーザー発生源220によって生成されるレーザー光の強さ、出力、および/または繰返し周波数を変更することができる。これらの例では、制御ユニット221は、レーザー発生源220の構成要素を制御するようにレーザー発生源220に通信可能に連結され得る。レーザー発生源220自体から生成されるレーザー光の性質を変更することは、例えば、レーザー経路の変更なしでアブレーションビームの変更を可能にすることができ、これは一貫性のあるアブレーションを可能にすることができる。
一部の例では、変更装置は、レーザー発生源220によって生成されるときにレーザービームの性質を変更する変更要素222であり得る、またはそのような変更要素222を備え得る。例えば、変更要素222はマスクを備え得る。例えば、マスクはレーザービームの形および/または強さを変更することができる。別の例として、変更要素222は1つまたは複数の光学要素を備え得る。例えば、1つのこのような光学要素は、レーザー光の出力、延いては強さを低減するためのニュートラルデンシティフィルタであり得る、またはそのようなニュートラルデンシティフィルタを備え得る。別の例として、光学要素はレンズを備え得る。例えば、レンズは、レーザービームの焦点位置を変更するように構成可能であってもよい。これらの例では、制御ユニット221は、レーザー光の性質を変更するために変更要素222を制御するように構成され得る。例えば、制御ユニットは、レーザー発生源220からのレーザービームの変更の制御を有効とするために変更要素の移動を制御することができる。レーザー発生源200によって生成されるレーザービームのビーム経路にある変更要素222を使用することでレーザー光を変更することは、柔軟な変更を可能にすると共に、レーザー発生源220によるレーザー光の生成を変える必要性のない変更を可能にすることができ、これは一貫性のあるレーザー光の生成をさらに可能にすることができる。
一部の例では、装置225は、図6を参照して例を用いて前述したように、基材240(例えば、不活性ガス、モノマー、および/または、不活性ガス中に懸濁されたモノマー)を、第1の溝210a、210b、212aの領域へと、例えば選択的に導入するためといった、導入するための物質供給源(図示せず)を備え得る。
図7~図11は、図3~図6を参照して記載した方法および/または装置225によって形成されているスタック200の概略的な例示のさらなる加工を示している。
一部の例では、さらなる加工は、位置合わせ特徴部226を特定し、スタック200を、位置合わせ特徴部226において、または、位置合わせ特徴部226に向けて折ることの方法を含み得る。
折り機械(図示せず)は、位置合わせ特徴部226を特定し、スタック200を、位置合わせ特徴部226において、または、位置合わせ特徴部226に向けて折るように構成され得る。
一部の例では、折り機械(図示せず)は、前述した装置225の一部であり得る。代替で、折り機械は、前述した装置225と別であり得る。折り機械(図示せず)は、位置合わせ特徴部226を認識または特定するための手段(図示せず)を備え得る。例えば、認識手段は、複数の第1の溝210a、210b、212aの各々などと異なるスタック200の位置合わせ特徴部226を認識するように構成されたカメラまたは他のセンサを備え得る。特定された位置合わせ印において、または、特定された位置合わせ印に向けてスタック200を折るように構成された折り機械は、例えば各々の折りの間の第1の溝の数を数える必要なく、折り機械にスタック200を信頼できるようにおよび効率的に折らせることができる。
一部の例では、スタック200のさらなる加工は、スタック200を、位置合わせ特徴部226において、または、位置合わせ特徴部226に向けて折る前に、スタック200を1つまたは複数の帯体254、260へと切込むことを含み得る。
例えば、ここで図7を特に参照すると、リールツーリール式の工程におけるスタック200のさらなる加工の例が概略的に示されている。図7に示されているように、スタック200は、第1の方向236において進行するようにリール252から提供される。複数の第1の溝218と位置合わせ特徴部226とが、例えば図3~図6を参照して記載されたように、スタック200の表面/内部に形成され得る。図7に示された例では、複数の第1の溝218および位置合わせ特徴部226(この例では、第1の溝と平行な溝226の形態を取っている)は、進行の第1の方向236に対して垂直な方向に細長い。
図7に概略的に示されているように、スタック200(第1の溝218および位置合わせ特徴部226が形成されている)は複数の帯体254(図7に1つだけ示されている)へと切込まれ得る。例えば、帯体254は、進行の第1の方向236と平行な方向に沿ってスタック200をレーザーで切込む(図示せず)ことによって形成され得る。各々の帯体254は、第1の溝218の長さに対して垂直な方向に細長い。次に、各々の帯体254は、折られたスタック256を作り出すために(つまり、スタックが、位置合わせ印226において折られる、または、位置合わせ印226に向けて折られる)、位置合わせ特徴部226において、または、位置合わせ特徴部226に向けて折られ得る(例えば、前述したように、折り工程において、および/または、折り機械によって)。1つだけの折りが図7に示されているが、他の例では、折られたスタック256が例えば数十または数百の層といった多くの層のスタック200を備えるように、多くの折りがあってもよい(図9も参照されたい)。
別の例として、ここで図8を参照すると、スタック200のさらなる加工の別の例が概略的に示されている。図8に示されているように、スタック200は、第2の方向238において進行するようにリール258から提供される。複数の第1の溝218と位置合わせ特徴部226とが、例えば図3~図6を参照して記載されたように、スタック200の表面/内部に形成され得る。図8に示された例では、複数の第1の溝218および位置合わせ特徴部226(この例では、第1の溝と平行な溝226の形態を取っている)は、進行の第2の方向238と平行な方向に細長い。前述したように、第1の溝218および/または位置合わせ特徴部226をこの配向で形成することは、レーザー発生源および/またはレーザー発生源によって生成されたアブレーションビームを不動のレーザーシステムから提供させることができ、スタック200は、不動のレーザーシステムに対して、例えば実質的に連続的な工程において第1の溝218および/または位置合わせ特徴部226を形成するために移動させることができ、これは効率的であり得る。
図8に概略的に示されているように、スタック200(第1の溝218および位置合わせ特徴部226が形成されている)は複数の帯体260(図8に1つだけ示されている)へと切込まれ得る。例えば、帯体260は、第2の進行の方向238に対して垂直な方向に沿ってスタック200をレーザーで切込む(図示せず)ことによって形成され得る。ここでも、各々の帯体260は、第1の溝218の平面に垂直な方向に細長い。次に、各々の帯体260は、折られたスタック262を作り出すために(つまり、スタックが、位置合わせ印226において折られる、または、位置合わせ印226に向けて折られる)、位置合わせ特徴部226において、または、位置合わせ特徴部226に向けて折られ得る(例えば、前述したように、折り工程において、および/または、折り機械によって)。1つだけの折りが図8に示されているが、他の例では、折られたスタック262が例えば数十または数百の層といった多くの層のスタック200を備えるように、多くの折りがあってもよい(図9も参照されたい)ことは、理解されるものである。
一部の例では、図7の折られたスタック256は図8の折られたスタック262と実質的に同じであり得る(例えば、区別ができない)ことは、理解されるものである。しかしながら、図8のような進行の第1の方向236と実質的に平行なスタック200の切込みは、生成される帯体254の各々の平行な加工を可能にし、延いては、効率的な製作工程を可能にすることができる。
帯体254、260を形成するためにスタック200を切込むように構成された切込み装置(図示せず)が提供されてもよい。切込み装置(図示せず)は、装置225および/もしくは前述したような折り機械(図示せず)の一部を形成してもよく、または、別の装置であってもよい。切込み装置(図示せず)は、スタックを帯体254、260へと切込むように構成されたレーザーカッター(図示せず)を備え得る。
ここで図9を参照すると、折られたスタック256、262の例が示されている。折られたスタック256、262は、例えば図7および図8を参照して記載した工程により、前述したような折り工程および/または折り機械によって製作され得る。図9に示されているように、折られたスタック256、262は、4つのスタック層200a~200dを有する(各々の層は、図3~図6を参照して記載された方法から形成されたスタック200を備える)。スタックは「z字の折り」の構成で折られている。別の言い方をすれば、第2のスタック層200bは第1の位置合わせ特徴部226aにおいて第1のスタック層200aの上へ折り返され、そのため、第1のスタック層200aおよび第2のスタック層200bの層によって定められた平面が互いと実質的に平行となる。同様に、第3のスタック層200cは第2の位置合わせ特徴部226bにおいて第2のスタック層200bの上に折り返され、第4のスタック層200dは第3の位置合わせ特徴部226cにおいて第3のスタック層200cの上に折り返される。位置合わせ特徴部226a~226cは帯体256、262の長さに沿って等しく離間されているため、各々のスタックの層200a~200dは同じ長さのものであり、そのためスタックの層200a~200dは互いと位置合わせするかまたは並ぶ。折りにおける(つまり、折られたスタック256の中心部分から遠位にある)スタック層200a~200dの部分264は、廃棄材料として除去および/または考慮され得る。
一部の例では、さらなる加工は、セル270a、270bへの折られたスタック256、262の分割を含み得る。
例えば、図10を参照すると、折られたスタック256、262の中心部分がより詳細に示されている。図10に示されているように、スタック層200a~200dの各々は互いと並べられ、つまり、そのため1つのスタック層200aの第1の溝(例えば、各々が絶縁ポリマー材料246で充填されている)は隣接するスタック層200bの対応する第1の溝と並べられる(つまり、図10の意味において鉛直に並べられる)。各々のスタック層は、基材層202と、カソード層204と、電解質層206と、アノード層208とを備える。第1のスタック層200aへの第2のスタック層200bの折り返しのため、第2のスタック層200bは、第1のスタック層200aと比べて反転させられており、同様に、第3のスタック層200cは第2のスタック層200bと比べて反転させられており、同様に、第4のスタック層200dは第3のスタック層200cと比べて反転させられていることは、留意されるものである。
図10に概略的に示されているように、さらなる加工は、セルの分割、つまり、電池セル270a、270bへの折られたスタックの分割を含み得る。この例では、セルの分割は、第1の溝が並べられる位置の各々において、第1から第4のスタック層200a~200dのすべてを貫いて切込み268a~268cを形成するためのレーザーアブレーション266a~266cを含む。第1の溝がポリマー246で満たされる例では、切込み268a~268cがポリマー246を貫く切込みを含むことは、理解されるものである。切込み268a~268cは、折られたスタックをセル270a、270bへと分割する。
例えば本明細書において記載されているような、折られたスタック256、252をセル270a、270bへと分割するように構成される分割装置(図示せず)が提供され得る。分割装置(図示せず)は、装置225、折り機械(図示せず)、および/もしくは切込み装置(図示せず)の一部であってもよく、または、別の装置であってもよい。分割装置(図示せず)は、前述したように、セル227a、227bを形成するために、スタックの層を貫いて切込むためのレーザーカッターを備え得る。
分割されたセル270bの例が図11に示されている。
セル270bは、以下の順番(図11の意味において下から上へ)において層を備えており、第1の基材層202a、第1のカソード層204a、第1の電解質層206a、第1のアノード層208a、第2のアノード層208b、第2の電解質層206b、第2のカソード層204b、第2の基材層202b、第3の基材層202c、第3のカソード層204c、第3の電解質層206c、第3のアノード層208c、第4のアノード層208d、第4の電解質層206d、第4のカソード層204d、および第4の基材層202dを備える。
前述したようなスタック200における第1の溝の形成および第1の溝に提供された絶縁材料246、折り、ならびに分割は、分割されたセル270bについて、アノード層208a~208dを備える表面だけがセルの第1の側272(図10の意味において右手側)において露出され、他の層のすべてがポリマー246によって第1の側272において絶縁されている。さらに、基材層202a~202dを備える表面だけがセル270bの反対の第2の側274において露出されており、他の層のすべてがポリマー246によって第2の側274において絶縁されている。前述したように、基材層202a~202dは、例えばニッケルといった導電材料を含み得る。
セル270bの第1の側272は、アノード層208a~208dのすべてを一緒に電気的に連結するように第1の導電材料(図示せず)で被覆され、セル270bの第2の側274は、基材層202a~202dのすべて(延いては、カソード層204a~204dのすべて)を一緒に電気的に連結するように第2の導電材料(図示せず)で被覆され得る。例えば、スパッタリングされた金属層がセル270bの両側272、274に適用され得る。この方法では、例えば、第1の導電材料が、セル270bの第1の端子(例えば、セル270bの正の端子)のための接点を提供でき、第2の導電材料が、セル270bの第2の端子(例えば、セル270bの負の端子)のための接点を提供する。別の言い方をすると、実質的に、セル270bの4個の副セル(つまり、各々1つが4つのスタックの層200a~200dのためのものである)が平行に連結されている。正の端子および負の端子は、負荷に電力を供給するために、負荷に電気的に連結され得る。副セル(つまり、各々1つが4つのスタックの層200a~200dのためのものである)のセットを備えるセル270bを提供することは、例えば、一部の用途において有用であり得る比較的大きな放電率を提供するのに有用な電池セルを提供することができる。
そのため、スタック200の表面/内部に形成される位置合わせ特徴部226が、本明細書に記載されているように、スタックの信頼できる効率的な折りを提供でき、これはさらに、例えばセル270bといったエネルギー貯蔵装置の信頼できる効率的な製作を提供できることは、理解されるものである。
上記の例は、本発明の説明のための例として理解されるものである。任意の1つの例に関連して記載されている任意の特徴が、単独で、または、記載されている他の特徴との組合せで使用されてもよく、例のうちの任意の他のものの1つもしくは複数の特徴、または、例のうちの任意の他のものの任意の組合せで使用されてもよいこととは、理解されるものである。さらに、前述されていない均等および変更が、添付の請求項において定められている本発明の範囲から逸脱することなく用いられてもよい。
100 スタック
102 基材
104 カソード層
106 電解質層
108 アノード層
110 中間構造
112 ローラ
114 第1のレーザー
116 レーザービーム
118 絶縁材料システム
122 第2のレーザー
124 レーザービーム
200 スタック、エネルギー貯蔵装置スタック
200a 第1の側、側面、第1のスタック層
200b 第2の側、側面、第2のスタック層
200c 第3のスタック層
200d 第4のスタック層
202 基材層、基材、外層
202a 基材層の縁、第1の基材層
202b 第2の基材層
202c 第3の基材層
202d 第4の基材層
204 カソード層、第1の電極層
204a カソード層の縁、第1のカソード層
204b 第2のカソード層
204c 第3のカソード層
204d 第4のカソード層
206 電解質層
206a 電解質層の縁、第1の電解質層
206b 第2の電解質層
206c 第3の電解質層
206d 第4の電解質層
208 アノード層、第1の電極層、アノード層の縁
208a アノード層の縁、第1のアノード層
208b 第2のアノード層
208c 第3のアノード層
208d 第4のアノード層
210 レーザーアブレーション生成物、煙、プルーム
210a、210b、210c 第1の溝
212、212a、212b 第1の溝
216a、216b、216c レーザーアブレーションビーム、
218a、218b レーザーアブレーションビーム、第1のレーザー光、
220 レーザー発生源
222 変更要素、変更装置
224 レーザーアブレーションビーム、第2のレーザー光
225 装置
226 位置合わせ特徴部、切込み、印、溝
226a 第1の位置合わせ特徴部
226b 第2の位置合わせ特徴部
226c 第3の位置合わせ特徴部
227a、227b セル
236 進行の第1の方向
238 進行の第2の方向
240 基材
246 重合化されたモノマー、ポリマー、絶縁材料
254、260 帯体
256、262 折られたスタック
258 リール
266a、266b、266c レーザーアブレーション
268a、268b、268c 切込み
270a、270b セル、電池セル
272 第1の側
274 第2の側

Claims (15)

  1. エネルギー貯蔵装置のためのスタックを取得するステップであって、前記スタックは、基材と、第1の電極層と、第2の電極層と、前記第1の電極層と前記第2の電極層との間の電解質層とを備える、ステップと、
    前記スタックにおいて複数の第1の溝を形成するために前記スタックをレーザーアブレーションするステップであって、前記複数の第1の溝の各々は前記第1の電極層および前記電解質層を貫く、ステップと、
    前記スタックの内部または表面に、前記複数の第1の溝の各々と異なる少なくとも1つの位置合わせ特徴部を形成するステップと
    を含む、方法。
  2. 前記少なくとも1つの位置合わせ特徴部を形成するステップは、前記少なくとも1つの位置合わせ特徴部を形成するために前記スタックをレーザーアブレーションするステップを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記複数の第1の溝を形成するためにレーザーアブレーションするステップと、前記少なくとも1つの位置合わせ特徴部を形成するためにレーザーアブレーションするステップとは、共通のレーザー発生源からのレーザー光を使用する、請求項2に記載の方法。
  4. 前記方法は、前記少なくとも1つの位置合わせ特徴部を形成するためにレーザーアブレーションするステップを提供するために、前記複数の第1の溝を形成するためのレーザーアブレーションの性質を変更するステップを含む、請求項2または3に記載の方法。
  5. レーザーアブレーションの性質を変更するステップは、前記少なくとも1つの位置合わせ特徴部を形成するためにレーザーアブレーションするステップのために使用される第2のレーザー光を提供するために、前記複数の第1の溝を形成するためにレーザーアブレーションするステップのために使用される第1のレーザー光の性質を変更するステップを含む、請求項4に記載の方法。
  6. 前記複数の第1の溝のうちの少なくとも1つについて、溝を形成するためにレーザーアブレーションするステップは、少なくとも前記第1の電極層の表面を露出し、前記方法は、
    レーザーアブレーションするステップの間に、前記溝の領域において、不活性ガス中に懸濁されるモノマーを、前記モノマーが前記第1の電極層の露出された表面において重合されるように提供するステップを含む、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記方法は、前記複数の第1の溝または前記少なくとも1つの位置合わせ特徴部を形成するためにレーザーアブレーションするステップと同時または断続的に、前記スタックを第1の方向において移動させるステップを含み、前記スタックに形成された前記複数の第1の溝の各々が、前記第1の方向と実質的に平行な方向に細長い、請求項1から6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 1つの前記位置合わせ特徴部が、前記複数の第1の溝のうちの所与の数の隣接するもの同士ごとに形成される、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記複数の第1の溝は連続的に形成され、前記位置合わせ特徴部は、前記複数の第1の溝のうちの所与の数の連続するものが形成された後に形成される、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記位置合わせ特徴部は、前記スタックの表面の印、前記複数の第1の溝の各々より広い、より深い、および/もしくは前記複数の第1の溝の各々とは異なる形を有する前記スタックの中への溝、または前記スタックにおける穿孔を含む、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記方法は、前記位置合わせ特徴部を特定するステップと、
    特定された前記位置合わせ特徴部において、または、特定された前記位置合わせ特徴部に向けて前記スタックを折るステップと
    をさらに含む、請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. エネルギー貯蔵装置のためのスタックを加工するための装置であって、前記スタックは、基材と、第1の電極層と、第2の電極層と、前記第1の電極層と前記第2の電極層との間の電解質層とを備え、前記装置は、
    使用中に、前記スタックにおいて複数の第1の溝を形成するために前記スタックをレーザーアブレーションするように構成されるレーザーシステムであって、前記複数の第1の溝の各々は前記第1の電極層および前記電解質層を貫く、レーザーシステムを備え、
    前記装置は、前記スタックの内部または表面に、前記複数の第1の溝の各々と異なる少なくとも1つの位置合わせ特徴部を形成するように構成される、装置。
  13. エネルギー貯蔵装置のためのスタックであって、前記スタックは、基材と、第1の電極層と、第2の電極層と、前記第1の電極層と前記第2の電極層との間の電解質層とを備え、前記スタックは複数の第1の溝を画定し、各々の第1の溝は前記第1の電極層および前記電解質層を貫き、前記スタックは、前記複数の第1の溝の各々と異なる少なくとも1つの位置合わせ特徴部をさらに備える、スタック。
  14. 前記複数の第1の溝の各々に、電気絶縁性の材料が堆積されている、請求項13に記載のスタック。
  15. 請求項13または14に記載のスタックを、前記位置合わせ特徴部において、または、前記位置合わせ特徴部に向けて折るステップを含む方法。
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