JP2022501501A - プラズマ処理チャンバのための熱伝導スペーサ - Google Patents

プラズマ処理チャンバのための熱伝導スペーサ Download PDF

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Abstract

本開示の態様は、プラズマ処理チャンバのリッドアセンブリ内で使用するための熱伝導スペーサに関する。1つの実施態様では、プラズマ処理チャンバは、チャンバ本体と、チャンバ本体に接続され処理空間を画定するリッドアセンブリとを含む。リッドアセンブリは、チャンバ本体に接続されるバッキング板と、ディフューザーを通して形成された複数のガス開口部を有するディフューザーとを含む。リッドアセンブリはまた、ディフューザーからバッキング板まで熱を伝達するためにバッキング板とディフューザーとの間に配置された熱伝導スペーサも含む。プラズマ処理チャンバは、処理空間内に配置された基板支持体を含む。【選択図】図5A

Description

[0001]本開示の態様は、概して、基板処理のためのシステム及び装置に関する。より具体的には、本開示の態様は、プラズマ処理チャンバのリッドアセンブリ内で使用するための熱伝導スペーサに関する。
[0002]薄膜を基板上に堆積させ、電子デバイスを形成するために、プラズマ化学気相堆積(PECVD)のようなプラズマ処理が採用されうる。技術が進歩するにつれて、基板上に形成されるデバイスの形状寸法及び構造は、複雑さを増し続けている。
[0003]加えて、より大きなディスプレイやソーラーパネルのような電子デバイスの需要も増大し続け、よって、そのようなデバイスを製造するために使用される基板のサイズも拡大し続けている。したがって、均一性及び所望の膜特性を達成するというますます困難な要求を満たすために、大面積PECVDプロセスなどの製造プロセスは、進歩し続けなければならない。
[0004]大面積PECVD処理が直面する1つの課題は、プラズマ処理チャンバ内のプラズマの不均一性である。熱などの種々の要因及び要素によって、プラズマ処理チャンバ内のプラズマが、基板のエッジに近接する領域で曲がってしまう可能性がある。このようにプラズマが曲がってしまうと、基板の処理が不均一になる。
[0005]もう1つの課題は、洗浄速度に関連した非効率性である。洗浄速度が低いほど、処理チャンバの構成要素を洗浄するためにより長い時間を要することになり、歩留まり、動作コスト、及び効率に影響を及ぼす。
[0006]したがって、プラズマ処理チャンバ内で実行される堆積プロセスの均一性の改善を容易にし、プラズマ処理チャンバの洗浄速度の改善を容易にする装置が必要とされている。
[0007]本開示は、概して、プラズマ処理のための装置に関する。より具体的には、本開示は、低い洗浄速度を助長しつつ、処理中に基板の表面にわたってプラズマの均一性を提供するための装置に関する。
[0008]1つの実施態様では、プラズマ処理チャンバは、チャンバ本体と、そのチャンバ本体に接続され処理空間(processing volume)を画定するリッドアセンブリとを含む。リッドアセンブリは、チャンバ本体に接続されるバッキング板と、ディフューザーを通して形成された複数のガス開口部を有するディフューザーとを含む。リッドアセンブリはまた、ディフューザーからバッキング板まで熱を伝達するためにバッキング板とディフューザーとの間に配置された熱伝導スペーサも含む。プラズマ処理チャンバは、処理空間内に配置された基板支持体を含む。
[0009]1つの実施態様では、プラズマ処理チャンバのためのリッドアセンブリは、バッキング板と、ディフューザーを通して形成された複数のガス開口部を有するディフューザーとを含む。リッドアセンブリはまた、ディフューザーからバッキング板まで熱を伝達するためにバッキング板とディフューザーとの間に配置された熱伝導スペーサも含む。
[0010]1つの実施態様では、プラズマ処理チャンバのためのバッキング板装置は、上面及び底面を有するバッキング板を含む。バッキング板装置はまた、バッキング板の底面から突出する1つ又は複数の突出部を有する熱伝導スペーサを含む。熱伝導スペーサは、本体を形成するために、バッキング板と一体的に形成される。
[0011]本開示の上述の特徴を詳細に理解できるように、上記で簡単に要約されている本開示のより詳細な説明が、実施形態を参照することによって得られ、それらの実施形態の一部が添付図面に示される。しかし、添付図面は例示的な実施形態のみを示すものであり、したがって、本開示の範囲を限定すると見なされるべきではなく、その他の等しく有効な実施形態も許容されうることに留意されたい。
[0012]1つの実施態様によるプラズマ処理チャンバの概略断面図である。 [0013]1つの実施態様によるリッドアセンブリの概略分解斜視図である。 [0014]1つの実施態様によるリッドアセンブリの概略分解斜視図である。 [0015]1つの実施態様によるリッドアセンブリの概略分解斜視図である。 [0016]1つの実施態様によるリッドアセンブリの概略分解斜視図である。 [0017]1つの実施態様による、図5Aに示すリッドアセンブリの斜視断面図である。 [0018]1つの実施態様による、図5Aに示すリッドアセンブリの概略断面図である。
[0019]理解を容易にするために、図に共通する同一の要素を指し示すために、可能な場合には、同一の参照番号を使用した。1つの実施形態の要素及び特徴は、更なる記述がなくとも、他の実施形態に有益に組み込まれうると想定される。
[0020]本開示は、概して、基板を処理するための装置及び方法に関する。1つの態様では、チャンバ本体、及びプラズマ処理チャンバ内に処理空間を画定するためのリッドアセンブリを含むプラズマ処理チャンバが提供される。リッドアセンブリは、バッキング板と、ディフューザーと、バッキング板とディフューザーとの間に配置され、これらに接続された熱伝導スペーサとを含む。基板支持体はまた、処理空間内に配置される。熱伝導スペーサは、ディフューザーからバッキング板まで熱を伝達するために使用される。したがって、熱伝導スペーサは、ディフューザーの上面と直接接触し、熱伝導スペーサは、熱伝導材料から形成されるか、又は熱伝導材料を含む。熱伝導スペーサは、長方形の断面を有し、熱伝導スペーサの幅は、ディフューザーの厚さに等しいか、ディフューザーの厚さより大きいか、又はディフューザーの厚さより小さい。プラズマ処理チャンバは、リッドアセンブリに接続されたRF電源と、リッドアセンブリを通して処理空間と流体連結するガス源及び遠隔プラズマ源とを更に含む。
[0021]本明細書に記載の態様は、任意の種類の堆積プロセスと共に使用することができ、基板プラズマ処理チャンバのための使用に限定されない。本明細書に記載の態様は、様々な種類、形状、及びサイズのマスク及び基板で使用されうる。更に、基板は、いかなる特定のサイズ又は形状にも限定されない。1つの態様では、「基板」という用語は、例えば、フラットパネルディスプレイの製造に使用されるガラス又はポリマー基板などの、任意の多角形、正方形、長方形、湾曲、又は円形若しくは非円形の被加工物を指す。
[0022]以下の説明では、「ガス(複数可)」という用語は、特に記載されない限り、互換的に使用され、1つ又は複数の前駆体、反応物、触媒、キャリアガス、パージガス、洗浄ガス、廃出物、これらの組み合わせ、並びに任意の他の流体を指す。
[0023]本明細書で開示される態様は、カリフォルニア州サンタクララのアプライドマテリアルズ社の一部門であるAKTから入手可能なPECVDシステムなどの大面積基板を処理するように構成されたPECVDシステムを参照して、以下に例示的に記載される。しかしながら、これらの実施形態は、エッチングシステム、他の化学気相堆積システム、及び円形基板を処理するように構成されたこれらのシステムを含む、処理チャンバ内にガスを分配することが望ましい任意の他のシステムといった、他のシステム構成において有用性を有すると理解すべきである。
[0024]図1は、1つの実施態様によるプラズマ処理チャンバ100の概略断面図である。プラズマ処理チャンバ100は、PECVDプロセスによって封入層のための堆積プロセスを実行するように動作可能である。図1のチャンバ100は、基板上に電子デバイスを形成するために使用されうる例示的な装置にすぎないことに留意されたい。PECVDプロセスに適したチャンバの1つは、カリフォルニア州サンタクララにあるアプライドマテリアルズ社から入手可能である。他の製造業者からのものを含む他の堆積チャンバが、実施形態を実施するために利用されうることが企図される。
[0025]プラズマ処理チャンバ100は、概して、チャンバ100の本体105を画定する壁102及び底部104を含む。本体105及びリッドアセンブリ130は、処理空間108を画定するために使用される。リッドアセンブリ130は、バッキング板106と、ガス分配板又はディフューザー110とを含む。ディフューザー110は、ガスを処理空間108に導入するために、ディフューザー110を通って形成されたガス開口部124を含み、ディフューザー110は、面板又はシャワーヘッドとも呼ばれうる。ディフューザー110は、その外周で、熱伝導スペーサ114によってバッキング板106に接続される。熱伝導スペーサ114は、以下に詳述するが、熱伝導材料から形成されるか、又は熱伝導材料を含み、ディフューザー110からバッキング板106まで熱を伝達するために使用される。また、熱伝導スペーサ114は、バッキング板106とディフューザー110との間にプレナム117を画定するために使用される。プレナム117は、バッキング板106とディフューザー110との間の間隙を画定する。
[0026]他の実施形態と組み合わせることができる1つの実施形態では、プラズマ処理チャンバ100は、熱伝導スペーサ114の外側に配置された1つ又は複数のディフューザースカート133などの接続部を含む。ディフューザースカート133は、バッキング板106とディフューザー110との間に配置される。1つの例では、ディフューザースカート133は、1つ又は複数のアルミニウムシートを含む。熱伝導スペーサ114及び/又はディフューザースカート133は、単独で又は組み合わせてのどちらかで、プレナム117を画定するために使用されうる。ディフューザースカート133及び/又は熱伝導スペーサ114は、ガスをガス開口部124内に導き、通過させる。1つの例では、ディフューザースカート133は、熱伝導スペーサ114が複数のガス開口部124の外周を部分的に囲んで(例えば、図4及び図5Aを参照して以下で説明するように)、ガス開口部124内にガスを誘導するのを容易にするところに含まれる。
[0027]ガス源112からの前駆体ガスは、導管116によってプレナム117に供給される。プレナム117からのガスは、ディフューザー110のガス開口部124を介して処理空間108に流される。誘導結合の遠隔プラズマ源のような遠隔プラズマ源118が、導管116に接続される。高周波(RF)電源122は、バッキング板106及び/又はディフューザー110に接続されて、ディフューザー110にRF電力を供給する。RF電源122は、ディフューザー110と基板支持体120との間に電場を発生させるために使用される。電場は、処理空間108内でディフューザー110と基板支持体120との間に存在するガスからプラズマを形成するために使用される。約0.3MHzと約200MHzとの間の周波数などの種々のRF周波数が使用されうる。1つの例では、RF電源122は、13.56MHzの周波数でディフューザー110に電力を供給する。
[0028]バッキング板106は、リッド板126上に載置され、チャンバ100の壁102上に載置される。エラストマのOリングのようなシール128が、壁102とリッド板126との間に設けられている。リッド板126、バッキング板106、及びディフューザー110、熱伝導スペーサ114、及び導管116といった、バッキング板106に接続された構成要素は、リッドアセンブリ130を画定しうる。リッドアセンブリ130はまた、RF電源122及び遠隔プラズマ源118のような、その上に配置されるか、又はそれに取り付けられる部分を含みうる。リッドアセンブリ130は、本体105から取り外し可能であり、リッドアセンブリ130は、インデックスピン131によって本体105と位置合わせされうる。
[0029]なおも図1のプラズマ処理チャンバ100を参照すると、処理空間108は、壁102を貫通して形成された密閉可能なスリットバルブ開口部132を通してアクセスされる。したがって、基板134は、スリットバルブ開口部132を通って処理空間108の内外に移送されうる。基板支持体120は、基板134を支持するための基板受け面136を含み、ステム138がリフトシステム140に接続されて基板支持体120を昇降させる。
[0030]マスクフレーム142は、チャンバ100に含まれるものとして示されており、チャンバ100内で、マスクフレーム142は、処理中に基板134の周辺部上に配置されうる。マスクフレーム142は、それらに接続された複数のマスクスクリーンを含み、これらは、基板134上に形成されたデバイス又は層に対応する微細な開口部を含む。基板リフトピン144は、基板支持体120を通って移動可能に配置され、基板134を基板受け面136に及び基板受け面136から移動させ、基板移送を容易にする。基板支持体120はまた、基板支持体120及びその上に配置された基板134を所望の温度に維持するための加熱及び/又は冷却要素を含みうる。
[0031]支持部材148はまた、処理空間108内に少なくとも部分的に配置されるように示されている。支持部材148はまた、マスクフレーム142の位置合わせ及び/又は位置決めデバイスとしても機能しうる。支持部材148は、基板支持体120に対して支持部材148を移動させ、よって、基板134に対してマスクフレーム142を位置決めするように動作可能なモータ150に接続される。処理空間108内の圧力を制御するために、真空ポンプ152がチャンバ100に接続される。
[0032]処理基板間で、洗浄ガス源119からの洗浄ガスが、遠隔プラズマ源118に供給されうる。励起されると、解離された洗浄ガス種が生成される遠隔プラズマが形成される。洗浄ガスのプラズマは、プラズマ処理チャンバ100の構成要素を洗浄するために、導管116及びディフューザー110に形成されたガス開口部124を通して、処理空間108に供給される。洗浄ガスは、設けられたRF電源122によって更に励起され、ディフューザー110を通って流れ、解離された洗浄ガス種の再結合を低減しうる。適切な洗浄ガスは、限定しないが、NF、F、及びSFを含む。
[0033]プラズマ分布の均一性は、概して、基板134の処理、前処理、及び/又は後処理の間に望まれる。基板134上のプラズマの分布は、ガスの分布、処理空間108の形状寸法、リッドアセンブリ130と基板支持体120との間の距離、同一の基板又は異なる基板上の堆積プロセス間の変動、堆積プロセス及び洗浄プロセスの差、更にはプラズマ処理チャンバ100内に含まれる構成要素の現在の温度のような種々の要因によって決定される。
[0034]例えば、ディフューザー110は、後続の連続的又は継続的な使用ごとに、特にディフューザー110のエッジ又は周辺部とディフューザー110の中心との間の温度差を伴って、温度上昇する。このディフューザー110のための上昇及び/又は不均一な温度は、処理空間108内のプラズマ及び基板134上のプラズマ分布に影響を及ぼし、それによって、基板134上に形成される層の厚さが不均一になる。したがって、熱をディフューザー110からバッキング板106まで伝達するために使用される熱伝導スペーサ114は、基板134上のより均一なプラズマ分布を容易にするために、ディフューザー110から離れるように熱を伝達することができる。
[0035]1つの例では、熱伝導スペーサ114は、処理中にバッキング板106を摂氏110度未満の温度、例えば摂氏80度から摂氏100度の範囲内に維持することを容易にする。
[0036]1つの例では、熱伝導スペーサ114は、処理中にディフューザー110を摂氏110度未満の温度、例えば摂氏80度から摂氏100度の範囲内に維持することを容易にする。
[0037]1つの例では、熱伝導スペーサ114は、処理中に基板134を摂氏110度未満の温度、例えば摂氏80度から摂氏105度の範囲内に維持することを容易にする。1つの例では、熱伝導スペーサ114は、処理中に基板134を摂氏95度未満の温度に維持することを容易にする。
[0038]図2は、1つの実施態様によるリッドアセンブリ230の概略分解斜視図である。リッドアセンブリ230は、リッドアセンブリ130に類似し、リッドアセンブリ130の少なくとも一部として使用され、上述のリッドアセンブリ130と類似の1つ又は複数の特徴、態様、構成要素、及び/又は特性を含みうる。
[0039]リッドアセンブリ230は、バッキング板206と、ディフューザー210と、熱伝導スペーサ214とを含む。バッキング板206は、それを通って接続又は形成される導管216を含み、その導管216は、上述のように、1つ又は複数のガス源又はプラズマ源に接続される。ディフューザー210は、導管からプラズマ処理チャンバの処理空間内に内容物(処理ガス及び/又は洗浄ガスなど)を分配するために、ディフューザー210を通して形成されたガス開口部224を含む。リッドアセンブリ230は、一対の平行な長辺Lと、その平行な長辺Lよりも短い一対の平行な短辺Sとによって画定される長方形の形状を有するように示されている。短辺Sと長辺Lとは、互いに直角である。リッドアセンブリ230は、本開示の範囲から逸脱することなく、正方形、円形、楕円形、又は他の有用な形状などの他の形状でありうる。
[0040]熱伝導スペーサ214は、バッキング板206とディフューザー210との間に配置され、それらに接続される。熱伝導スペーサ214は、ディフューザー210の外周に配置され、バッキング板206とディフューザー210との間にプレナム217を画定する。例えば、図2に最もよく示されるように、熱伝導スペーサ214は、一対の長辺214Aと、一対の短辺214Bとを含み、それらは、熱伝導スペーサ214がディフューザー210の外周に配置されるためのリッドアセンブリ230の長辺L及び短辺Sに対応する。長辺214Aの各々が、長い熱伝導スペーサバー215Aを含む。短辺214Bの各々が、短い熱伝導スペーサバー215Bを含み、短い熱伝導スペーサバー215Bは、長い熱伝導スペーサバー215Aよりも短い。
[0041]熱伝導スペーサ214は、ディフューザー210からバッキング板206への熱の伝達を容易にするために使用される。熱伝導スペーサ214は、熱伝達を容易にするために、バッキング板206及びディフューザー210と直接接触している。熱伝導スペーサ214は、底面262及び上面264を含む。底面262は、ディフューザー210の上面266と直接接触し、上面264は、バッキング板206の底面268と直接接触する。バッキング板206はまた、その底面268に形成された段部270を含み、底面268上に内面272及び外面274を画定しうる。熱伝導スペーサ214は、バッキング板206の内面272の外周に直接接触するように示されている。しかしながら、本開示は、限定されないが、底面268が内部に形成された段部270を有していなくてもよく、又は実質的に平面であってもよい。
[0042]熱伝導スペーサ214は、ディフューザー210の外周に配置されて、ガス開口部224を完全に囲んでいる。長い熱伝導スペーサバー215A及び短い熱伝導スペーサバー215Bの各々が、ディフューザー210の中心290及びバッキング板206の中心292に面している内面215Cを含む。内面215Cは、ディフューザー110のガス開口部224の外周211を完全に囲む熱伝導スペーサ214の内周を画定する。外周211は、ディフューザー110の中心290に対するガス開口部224の外側エッジによって画定される。内面215Cによって画定される内周は、ディフューザー210の中心290に対して外周211の外側に配置される。
[0043]図3は、1つの実施態様によるリッドアセンブリ330の概略分解斜視図である。リッドアセンブリ330は、リッドアセンブリ130に類似し、リッドアセンブリ130の少なくとも一部として使用され、上述のリッドアセンブリ130と類似の1つ又は複数の特徴、態様、構成要素、及び/又は特性を含みうる。リッドアセンブリ330は、内面272の外周に配置された熱伝導スペーサ314を含む。熱伝導スペーサ314は、ディフューザー210の上面266の外周に配置される。熱伝導スペーサ314は、長辺Lに対応する2つの対向する長辺314Aと、短辺Sに対応する2つの対向する短辺314Bとを含む。熱伝導スペーサ314は、長辺314Aの各々と短辺314Bの各々に配置された2つ以上の熱伝導スペーサバー318を含む。図3は、長辺314Aの各々及び短辺314Bの各々に配置された2つの熱伝導スペーサバー318を示す。また、熱伝導スペーサ314は、熱伝導スペーサバー318の間に配置されたオプションの熱伝導スペーサバー320を含む。熱伝導スペーサバー318及び320は、バッキング板206の底面268の内面272に取り外し可能に取り付けられている。一対の長辺314A及び一対の短辺314Bは、ディフューザー210の上面266の外周の一対の長辺及び一対の短辺にそれぞれ対応する。
[0044]長辺314Aに配置された熱伝導スペーサバー318及び320の各々は、上面266の外周の長辺の長さ及び長辺Lの長さよりも小さい長手方向の長さを含む。短辺314Bに配置された熱伝導スペーサバー318及び320の各々は、上面266の外周の短辺の長さ及び短辺Sの長さよりも小さい長手方向の長さを含む。長辺314Aに配置された各熱伝導スペーサバー318及び320の長手方向の長さは、上面266の外周の長辺と平行である。短辺314Bに配置された各熱伝導スペーサバー318及び320の長手方向の長さは、上面266の外周の短辺と平行である。
[0045]1つの例では、各長辺314A及び314Bに配置された各熱伝導スペーサバー318及び320の長手方向の長さは、上面266の外周の短辺の長さよりも小さい。
[0046]熱伝導スペーサバー318及び320は、内面272の外周及び上面266の外周を長方形パターンで配置される。1つの例では、オプションの熱伝導スペーサバー320は含まれず、それにより、オプションの熱伝導スペーサバー320の代わりに、熱伝導スペーサバー318の間に、隙間が配置される。このような例では、熱伝導スペーサバー318は、図3に例示されているように、長辺の各々と、上面266の外周の短辺の各々とを部分的に覆うように配置される。オプションの熱伝導スペーサバー320を含む例において、スペーサバー318及び320は、長辺の各々及び上面266の外周の短辺の各々を完全に覆うように配置されうる。
[0047]熱伝導スペーサ314の態様は、熱伝導スペーサ314、バッキング板206、及びディフューザー210のためのモジュール設計を容易にする。モジュール性(modularity)は、堆積の均一性、堆積の再現性、及び洗浄速度の促進を助長する。モジュール性は、基板処理チャンバの歩留り、堆積品質、及び動作効率の増加を容易にする。モジュール性はまた、異なる熱膨張を有する構成要素の摩擦のような、構成要素の熱膨張に関連する効果の低減又は排除を容易にする。加えて、モジュール性は、熱伝導スペーサバー318及び/又は320のうちの1つ又は複数を追加及び/又は除去することなどによって、ディフューザー210からの熱伝達率を迅速に変更することを容易にする。
[0048]図4は、1つの実施態様によるリッドアセンブリ430の概略分解斜視図である。リッドアセンブリ430は、熱伝導スペーサ414を含む。リッドアセンブリ430は、リッドアセンブリ130に類似し、リッドアセンブリ130の少なくとも一部として使用され、上述のリッドアセンブリ130と類似の1つ又は複数の特徴、態様、構成要素、及び/又は特性を含みうる。熱伝導スペーサ414は、上面266の外周の対向する長辺に配置された2つの側部414Aを含む。2つの側部414Aの各々は、1つ又は複数の熱伝導スペーサバー(第1のセットの1つ又は複数の熱伝導スペーサバー418A及び第2のセットの1つ又は複数の熱伝導スペーサバー418B)を含む。熱伝導スペーサバー418A、418Bの各セットは、図4に3つの熱伝導スペーサバーとともに図示されている。熱伝導スペーサバー418A、418Bの各セットは、長辺Lのうちの1つに対応し、長辺Lのうちの1つに平行である。熱伝導スペーサバー418A、418Bの各セットは、上面266の外周の長辺の長さ及び長辺Lの長さよりも小さい長手方向の長さを含む。第1のセットの熱伝導スペーサバー418Aの中心点は、第2のセットの熱伝導スペーサバー418Bの中心点からオフセットされる。第1のセットの熱伝導スペーサバー418Aは、バッキング板206の中心292から、第2のセットの熱伝導スペーサバー418Bとは異なる距離で離れて配置されるようにオフセットされている。熱伝導スペーサバー418A、418Bは各々、ディフューザー210の中心290及びバッキング板206の中心292に面する内面415Cを含む。内面415Cは、ガス開口部224の外周211の反対側にある。熱伝導スペーサ415の内面415Cは、熱伝導スペーサが外周211を完全に囲まないように、外周211を部分的に囲む。第1及び第2のセットの熱伝導スペーサバー418A、418Bは、ディフューザー210の中心290に対してガス開口部224の外周211の外側に配置される。間隙は、上面266の外周の短辺に、かつ第1のセットの熱伝導スペーサバー418Aと第2のセットの熱伝導スペーサバー418Bとの間に配置される。
[0049]対向する側部414Aの第1及び第2のセットの熱伝導スペーサバー418A、418Bは、図4に示されるように、上面266の外周の長辺のそれぞれを部分的に覆うように配置される。
[0050]図5Aは、1つの実施態様による、リッドアセンブリ530の概略分解斜視図である。リッドアセンブリ530は、熱伝導スペーサ514を含む。リッドアセンブリ530は、リッドアセンブリ130に類似し、リッドアセンブリ130の少なくとも一部として使用され、上述のリッドアセンブリ130と類似の1つ又は複数の特徴、態様、構成要素、及び/又は特性を含みうる。熱伝導スペーサ514は、上面266の外周の対向する長辺に配置された側部514Aを含む。各側部514Aは、1つ又は複数の熱伝導スペーサバー(第1の熱伝導スペーサバー518A及び第2の熱伝導スペーサバー518B)を含む。各熱伝導スペーサバー518A、518Bは、長辺Lのうちの1つに対応し、長辺Lのうちの1つに平行である。対向する側部514Aの各熱伝導スペーサバー518A、518Bは、上面266の外周の短辺の長さ及び短辺Sの長さよりも大きい長手方向の長さとを含む。一方の側部514Aの第1の熱伝導スペーサバー518Aは、もう一方の側部514Aの第2の熱伝導スペーサバー518Bから、距離Dだけ離間している。各熱伝導スペーサバー518A、518Bの長手方向の長さは、距離Dよりも大きい。
[0051]第1の熱伝導スペーサバー518Aの中心点は、バッキング板206の中心292に対して第2の熱伝導スペーサバー518Bの中心点と位置合わせされる。熱伝導スペーサバー518A、518Bは各々、ディフューザー210の中心290及びバッキング板206の中心292に面する内面515Cを含む。内面515Cは、ガス開口部224の外周211の反対側にある。熱伝導スペーサ515の内面515Cは、熱伝導スペーサ515が外周211を完全に囲まないように、外周211を部分的に囲む。第1及び第2の熱伝導スペーサバー518A、518Bは、ディフューザー210の中心290に対してガス開口部224の外周211の外側に配置される。間隙は、上面266の外周の短辺に、かつ第1の熱伝導スペーサバー518Aと第2の熱伝導スペーサバー518Bとの間に配置される。
[0052]対向する側部514Aの熱伝導スペーサバー518A、518Bは、図5Aに示されるように、上面266の外周の長辺の各々を完全に覆うように配置される。
[0053]図5Bは、1つの実施態様による、図5Aに示されるリッドアセンブリ530の斜視断面図である。図5Cは、1つの実施態様による、図5Aに示されるリッドアセンブリ530の概略断面図である。熱伝導スペーサ514の第1の熱伝導スペーサバー518Aは、長方形の断面を有するように示されるが、熱伝導スペーサ514は、それに限定されず、他の形状が熱伝導スペーサ514の断面に使用されてもよい。熱伝導スペーサ514は、ディフューザー210からバッキング板206への熱伝達を容易にするための寸法を有しうる。熱伝導スペーサ514の第1の熱伝導スペーサバー518Aは、高さH及び幅Wを有するものとして示される。更に、ディフューザー210は、厚さTを有するものとして示されているが、ディフューザー210の厚さTは、変動しうる。例えば、ディフューザー210は、周辺又はエッジ付近で厚さが増加し、中心付近で厚さが減少してもよい。熱伝導スペーサ514は、特にディフューザー210の周辺部において、ディフューザー210の厚さTと等しいか又はそれよりも大きい幅Wを有するものとして示されている。幅Wは、厚さTより小さくてもよい。熱伝導スペーサ514はまた、ディフューザー210の厚さT以上の高さHを有してもよい。高さHは、厚さTよりも小さくてもよい。
[0054]ディフューザー210などに関して、熱伝導スペーサ514に対する幅W及び/又は高さHが増加することにより、熱伝導スペーサ514とディフューザー210との間の熱接触を増加させることができ、ディフューザー210から熱伝導スペーサ514への熱の伝達が容易になる。1つの例では、幅Wは1.0インチ以上、例えば1.0インチから1.5インチである。1つの例では、幅Wは1.5インチである。
[0055]熱伝導スペーサ514は、金属などの熱伝導材料から形成されるか、又はそれを含む。熱伝導金属の例は、銅、ニッケル、鋼、及びアルミニウムを含む。バッキング板206は、アルミニウムなどの金属から形成されるか又は金属を含み、同様に、ディフューザー210は、アルミニウムなどの金属から形成されるか又は金属を含む。したがって、熱伝導スペーサ514、バッキング板206、及びディフューザー210は各々、アルミニウムから形成されうる。
[0056]1つの例では、図5B及び図5Cに示すように、熱伝導スペーサ514の熱伝導スペーサバー518A、518Bの一方又は両方は、バッキング板206と共に本体を形成するために、バッキング板206と一体的に形成される。熱伝導スペーサ514及びバッキング板206は、バッキング板装置の一部である。熱伝導スペーサバー518A、518Bは、底面268の内面272からなど、バッキング板206の底面268から突出する突出部である。熱伝導スペーサバー518A、518Bは各々、ディフューザー210の上面266と直接接触する底面562を含む。バッキング板206と一体的に形成される熱伝導スペーサ514は、別個の部品の数を減らし、コスト削減及び粒子の発生確率の低下を容易にする。ガス開口部224は、ディフューザー210の上面266から底面265まで延びる。
[0057]熱伝導スペーサ514の第2の熱伝導スペーサバー518Bは、上述の第1の熱伝導スペーサ518Aの態様、構成要素、特徴、及び/又は特性のうちの1つ又は複数を含むことができる。
[0058]バッキング板206は、冷却剤を受容するように、内部に形成された1つ又は複数の冷却流チャネル280を含みうる。冷却流チャネル280は、冷却流チャネル280を通って流れる冷却剤を通して、熱をバッキング板206から離れるように伝達するために使用される。図5B及び図5Cは、バッキング板206の上面282内に形成された冷却流チャネル280を示す。したがって、熱伝導スペーサ514を通して、ディフューザー210からバッキング板206に伝達された熱は、続いて、冷却流チャネル280を通って、バッキング板206から離れるように伝達される。冷却剤の例は、水、エチレングリコール、GALDEN(登録商標)の商標名で販売されている冷却剤、又は任意の他の適切な冷却剤を含む。
[0059]1つの例では、熱伝導スペーサ514は、冷却流チャネル280の少なくとも一部と、垂直に位置合わせされるなどして、位置合わせされる。例えば、図5Bに示すように、熱伝導スペーサ514及び冷却流チャネル280は、冷却流チャネル280、バッキング板206、熱伝導スペーサ514、及びディフューザー210を通して垂直に延びる線Aに沿って、互いに対して位置合わせされる。熱伝導スペーサ514及び冷却流チャネル280の垂直方向な位置合わせは、熱伝導スペーサ514から、及び冷却流チャネル280を通してバッキング板206から離れる熱の伝達を容易にする。
[0060]バッキング板206とディフューザー210との間に熱伝導スペーサ514を接続するために、1つ又は複数の締め具276が使用される。例えば、図5Cに示すように、締め具276は、ディフューザー210から、少なくとも部分的に熱伝導スペーサ514を通って、バッキング板206まで延び、熱伝導スペーサ514をバッキング板206とディフューザー210との間に接続する。1つ又は複数の締め具276は、熱伝導スペーサ514及びバッキング板206をディフューザー210に接続する。締め具276は、図示されるようなねじ、ボルト及びナット、及び/又は当技術分野で知られている任意の他の締め具を含みうる。締め具276は、金属、特にアルミニウムなどの熱伝導材料から形成されるか、又は熱伝導材料を含みうる。ディフューザー210は、1つ又は複数の締め具のそれぞれの下に配置されたアルミニウムキャップなどのキャップ293を含む。Oリングシールのようなシール295が、熱伝導スペーサ514とディフューザー210との間に配置される。シール295は、例えば、構成要素の熱膨張の結果として生じうる粒子の封じ込めを容易にする。
[0061]上述のように、本開示による熱伝導スペーサは、プラズマ処理チャンバ内のディフューザーから離れるように熱を伝達することができる。例えば、熱伝導スペーサを備えないプラズマ処理チャンバでは、ディフューザーは、プラズマ処理チャンバの複数の連続堆積及び使用の後に、約75℃から約120℃まで温度を上昇させることができる。比較すると、本開示による熱伝導スペーサを有するプラズマ処理チャンバでは、ディフューザーは、プラズマ処理チャンバの同一の複数の連続堆積及び使用の後に、約75℃から約90℃又は約100℃までの温度で上昇するに過ぎない。従って、熱伝導スペーサは、ディフューザーから離れる約20℃から約30℃の熱の移動を容易にすると考えられる。ディフューザーのこの熱及び温度の減少は、プラズマ処理チャンバの処理空間内のプラズマの分布の均一性を増加させ、それによって、プラズマ処理チャンバと共に基板上に形成される層の厚さの均一性を増加させうる。
[0062]ディフューザーの温度及びディフューザーの温度の均一性はまた、堆積の均一性を容易にしつつ、比較的高い洗浄速度を促進し、歩留まり及び動作効率を促進する。
[0063]熱伝導スペーサ214、314、414、及び514の態様は、堆積の均一性を促進しつつ、以下の利益、即ち、処理チャンバ内のプラズマ分布の均一性を増加させること、基板上の堆積反復性を増加させること、基板上の堆積の均一性を増加させること、及び洗浄速度を増加させることを含みうる。そのような利点は、堆積品質、処理チャンバの歩留まり、及び/又は処理チャンバの動作効率を向上させうる。
[0064]本開示は、リッドアセンブリ130、230、330、430、及び/又は530の各々が、記載される他のリッドアセンブリ130、230、330、430、及び/又は530の態様、特性、特徴、及び/又は構成要素のうちの1つ又は複数を含みうることを企図する。
[0065]上記は本開示の実施形態を対象としているが、本開示の他の実施形態及び更なる実施形態が、その基本的な範囲から逸脱せずに考案されてもよく、その範囲は以下の特許請求の範囲によって決定される。

Claims (15)

  1. プラズマ処理チャンバであって、
    チャンバ本体と、
    前記チャンバ本体に接続され処理空間を画定するリッドアセンブリあって、
    前記チャンバ本体に接続されるバッキング板、
    ディフューザーであって、該ディフューザーを通って形成された複数のガス開口部を備えるディフューザー、及び
    前記ディフューザーから前記バッキング板まで熱を伝達するために、前記バッキング板と前記ディフューザーとの間に配置された熱伝導スペーサ
    を備えるリッドアセンブリと、
    前記処理空間内に配置された基板支持体と
    を備える、プラズマ処理チャンバ。
  2. 前記熱伝導スペーサが、前記ディフューザーの上面に直接接触し、前記複数のガス開口部が、前記ディフューザーの前記上面から底面まで延び、前記熱伝導スペーサが、長方形の断面を備える、請求項1に記載のプラズマ処理チャンバ。
  3. 前記熱伝導スペーサが、前記複数のガス開口部を部分的に囲む複数の内面を備える、請求項1に記載のプラズマ処理チャンバ。
  4. 前記熱伝導スペーサ及び前記バッキング板を前記ディフューザーに接続するために、少なくとも部分的に前記熱伝導スペーサを通って延びる複数の締め具を更に備え、前記熱伝導スペーサ、前記バッキング板、前記ディフューザー、及び前記複数の締め具が各々、アルミニウムを含む、請求項1に記載のプラズマ処理チャンバ。
  5. 前記熱伝導スペーサが、前記ディフューザーの外周の対向する側に配置される一対の長辺を備える、請求項1に記載のプラズマ処理チャンバ。
  6. 前記熱伝導スペーサの前記一対の長辺の各々が、1つ又は複数の熱伝導スペーサバーのセットを備え、前記1つ又は複数の熱伝導スペーサバーのセット同士が、距離を置いて配置され、前記1つ又は複数の熱伝導スペーサバーの各セットの長手方向の長さが、前記距離よりも大きい、請求項5に記載のプラズマ処理チャンバ。
  7. 前記熱伝導スペーサの前記一対の長辺の各々が、2つ以上の熱伝導スペーサバー、及び前記2つ以上の熱伝導スペーサバーの間の1つ又は複数の間隙を備える、請求項5に記載のプラズマ処理チャンバ。
  8. 前記リッドアセンブリに接続されたRF電源と、前記リッドアセンブリを通って前記処理空間と流体連結するガス源及び遠隔プラズマ源とを更に備え、前記バッキング板が、冷却剤を受容するために内部に形成された冷却流チャネルを備え、前記熱伝導スペーサが、前記冷却流チャネルの少なくとも一部と垂直に位置合わせされている、請求項1に記載のプラズマ処理チャンバ。
  9. プラズマ処理チャンバのためのリッドアセンブリであって、
    バッキング板と、
    ディフューザーであって、該ディフューザーを通って形成された複数のガス開口部を備えるディフューザー、及び
    前記ディフューザーから前記バッキング板まで熱を伝達するために、前記バッキング板と前記ディフューザーとの間に配置された熱伝導スペーサと
    を備えるリッドアセンブリ。
  10. 前記熱伝導スペーサが、前記複数のガス開口部を部分的に囲み、前記熱伝導スペーサが、2つ以上の側部を備え、前記2つ以上の側部の各々が、1つ又は複数の熱伝導スペーサバーのセットを備える、請求項9に記載のリッドアセンブリ。
  11. 前記2つ以上の側部が、前記ディフューザーの外周の対向する側に配置され、かつ距離を置いて配置され、1つ又は複数の熱伝導スペーサバーの各セットの長手方向の長さが、前記距離よりも大きい、請求項10に記載のリッドアセンブリ。
  12. 前記バッキング板が接続されているリッド板を更に備え、前記バッキング板、前記ディフューザー、及び前記熱伝導スペーサが各々、アルミニウムを含む、請求項9に記載のリッドアセンブリ。
  13. 前記熱伝導スペーサが、前記ディフューザーの上面と直接接触しており、
    前記熱伝導スペーサが、長方形の断面を含み、
    前記バッキング板が、冷却剤を受容するために内部に形成された冷却流チャネルを備え、
    前記熱伝導スペーサが、前記冷却流チャネルの少なくとも一部と垂直に位置合わせされている、請求項9に記載のリッドアセンブリ。
  14. プラズマ処理チャンバのためのバッキング板装置であって、
    上面と底面とを備えるバッキング板と、
    前記バッキング板の前記底面から突出する1つ又は複数の突出部を備える熱伝導スペーサであって、本体を形成するために、前記バッキング板と一体的に形成される熱伝導スペーサと
    を備える、バッキング板装置。
  15. 前記バッキング板及び前記熱伝導スペーサが各々、アルミニウムを含む、請求項14に記載のバッキング板装置。
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