JP2022188605A - 靴乾燥機 - Google Patents

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伸大 小林
Nobudai Kobayashi
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Aqua KK
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Qingdao Haier Washing Machine Co Ltd
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Abstract

【課題】乾燥ムラの発生を抑制できる靴乾燥機の提供。【解決手段】ファン21が設けられる送風室2と、送風室2に並置された、乾燥するべき靴が収容される乾燥室3と、送風室2および乾燥室3の一方側に配置された送風路4とを備える靴乾燥機100であって、送風室2と送風路4との隔壁11aに設けられた送風室開口23a,23bと、乾燥室3と送風路4との隔壁11bに、送風室2と乾燥室3の並置方向を行方向とする多行多列のマトリクス状に配置されて設けられた、複数の乾燥室開口33と、乾燥室3内における複数の乾燥室開口33の各々と対応する位置に片靴を保持する保持部35と、送風室開口23a,23bを介して送風路4に流入する風を各行の乾燥室開口33に分岐させる分岐部41とを備え、分岐部41が、送風路4の流路断面を各行の乾燥室開口33と対応する領域に分断する分断板412を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、靴を乾燥するための靴乾燥機に関する。
例えば特許文献1には、靴の乾燥に用いられる靴乾燥機が開示されている。ここに開示されている靴乾燥機では、乾燥するべき靴が収容される乾燥室と、乾燥に供される風を生成するファンが配置された送風室とが、左右に隣り合って配置され、送風室および乾燥室の背面側に、送風室と乾燥室とをつなぐ送風路が設けられている。このような構成において、送風室の背面壁に設けられた開口から送出された風が、送風路を通り、乾燥室の背面壁に設けられた開口を介して、乾燥室内に導入されることで、ここに収容されている靴が乾燥される。
公開実用昭62-196162号公報
ところで、特許文献1に記載されている靴乾燥機においては、乾燥室の背面壁に設けられる開口、すなわち、送風路からの風を乾燥室内に導入するための開口が、2行2列のマトリクス状に設けられている。また、乾燥室には、各開口と対応する位置に、片靴を引っ掛ける保持棒が設けられている。したがって、送風路を通じて送られる風が、これら4個の開口の各々から乾燥室内に噴出されると、各保持棒に引っ掛けられた片靴が、対応する開口から噴出する風に晒されることで、乾燥されていく。なお、ここでいう「片靴」とは、左あるいは右だけの靴を指す。すなわち、ここでは、左あるいは右だけの靴を「片靴」と呼び、左の片靴と右の片靴を合わせたものを「靴」と呼ぶ。
このような構成においては、4個の開口から送出される風の風量の偏りをできるだけ小さくする必要がある。風量に偏りがあると、ある開口と対応する位置に保持されている片靴は十分に乾燥されているのに、別の開口と対応する位置に保持されている片靴の乾燥が不十分である、といった事態、いわゆる乾燥ムラが、生じ得るからである。
ところが、送風室と乾燥室とが並置される構成においては、マトリクス状に配置される4個の開口の間、例えば、相対的に送風室に近い開口と相対的に送風室から遠い開口との間で、風量の差が生じやすい。ひいては、乾燥ムラが生じやすい。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、乾燥ムラの発生を抑制できる靴乾燥機の提供を目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明は、ファンが設けられる送風室と、前記送風室に並置された、乾燥するべき靴が収容される乾燥室と、前記送風室および前記乾燥室の一方側に配置された送風路と、を備える靴乾燥機であって、前記送風室と前記送風路との隔壁に設けられた送風室開口と、前記乾燥室と前記送風路との隔壁に、前記送風室と前記乾燥室の並置方向を行方向とする多行多列のマトリクス状に配置されて設けられた、複数の乾燥室開口と、前記乾燥室内における前記複数の乾燥室開口の各々と対応する位置に片靴を保持する保持部と、前記送風室開口を介して前記送風路に流入する風を各行の前記乾燥室開口に分岐させる分岐部と、を備え、前記分岐部が、前記送風路の流路断面を各行の前記乾燥室開口と対応する領域に分断する分断板、を備えることを特徴とする。
本発明の靴乾燥機において、前記分断板が、前記ファンの吹出口から噴出された後、前記送風路内を行方向に直進する風の通過経路の少なくとも一部分と重なるように配置されている、ことが好ましい。
本発明の靴乾燥機において、前記乾燥室開口からの風の導入と遮断とが自在な遮断部、
を備えることが好ましい。
本発明の靴乾燥機において、前記保持部が、前記複数の乾燥室開口の各々と対応する位置から乾燥室内に突出して設けられた、前記片靴が引っ掛けられる引掛部、を備えることが好ましい。
本発明の靴乾燥機において、前記複数の乾燥室開口が、2行2列のマトリクス状に配置されている、ことが好ましい。
本発明の靴乾燥機によると、送風室開口を介して送風路に流入した風が、分岐部によって各行の乾燥室開口に分岐されて、各乾燥室開口から送出される。分岐部が設けられることで、複数の乾燥室開口の間の風量の偏りが是正される。その結果、各乾燥室開口と対応する位置に保持された片靴の乾燥度合いに差が生じにくくなる。すなわち、乾燥ムラの発生が抑制される。乾燥ムラの発生が抑制されることで、乾燥効率が向上し、乾燥に要する時間の短縮などが可能となる。また、分岐部が分断板によって送風路の流路断面を各行の乾燥室開口と対応する領域に分断するので、簡易な構成で、送風路に流入する風を各行の乾燥室開口に分岐させることができる。
本発明の靴乾燥機によると、分断板が、ファンの吹出口から噴出された後、送風路内を行方向に直進する風の通過経路の少なくとも一部分と重なるように配置されているので、送風路内を行方向に直進する風の少なくとも一部が、分断板に衝突して乱流となる。これによって、風の温度、速度、量、などの均一化が促進される。
本発明の靴乾燥機によると、乾燥室開口からの風の導入と遮断とが自在な遮断部を備える。この構成によると、例えば一部の乾燥室開口と対応する位置だけに片靴が保持された状態で乾燥が行われる場合に、片靴が保持されていない位置と対応する乾燥室開口を遮断しておくことで、送風室から送られる風を無駄にすることなく利用して、乾燥効率を高めることができる。乾燥効率が高まることで、乾燥に要する時間の短縮などが可能となる。
本発明の靴乾燥機によると、各乾燥室開口と対応する位置から乾燥室内に突出して引掛部が設けられる。この構成によると、引掛部に引っ掛けられている片靴に、乾燥室開口から送出された風が直撃し、該片靴が効率的に乾燥される。
本発明の靴乾燥機によると、複数の乾燥室開口が2行2列のマトリクス状に配置されるので、乾燥室内のスペース効率が高まり、靴乾燥機の小型化が実現される。
実施形態に係る靴乾燥機100の概略構成を示す正面図である。 靴乾燥機100の概略構成を示す側面図である。 靴乾燥機100を図1の矢印A方向から見た断面図である。 靴乾燥機100を図1の矢印B方向から見た断面図である。 靴乾燥機100を図2の矢印C方向から見た断面図である。 靴乾燥機100における風速分布の解析結果を示す図である。 靴乾燥機100における風速分布の解析結果を示す図である。 比較例に係る靴乾燥機900における風速分布の解析結果を示す図である。 比較例に係る靴乾燥機900における風速分布の解析結果を示す図である。 比較例に係る靴乾燥機900を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
<1.靴乾燥機の構成>
実施形態に係る靴乾燥機の構成について、図1~図5を参照しながら説明する。図1は、実施形態に係る靴乾燥機100の概略構成を示す正面図である。図2は、靴乾燥機100の概略構成を示す側面図である。図3は、靴乾燥機100を図1の矢印A方向から見た断面図である。図4は、靴乾燥機100を図1の矢印B方向から見た断面図である。図5は、靴乾燥機100を図2の矢印C方向から見た断面図である。
靴乾燥機100は、略直方体状の筐体(機枠)1を備える。筐体1の内部には、送風室2と、送風室2に並置された乾燥室3と、送風室2および乾燥室3の一方側に配置された送風路4と、が設けられる。以下においては、送風室2が配置される側を「右側」と呼び、乾燥室3が配置される側を「左側」と呼ぶ。また、送風室2および乾燥室3が配置される側を「前側」と呼び、送風路4が配置される側を「後側」と呼ぶ。
具体的には、図3などに示されるように、筐体1の内部には、前後中央よりも後方寄りの位置に、左右に延在して筐体1の内部空間を前後に区画する端板11が設けられる。また、この端板11の前方面には、前後に延在して端板11の前方の空間を左右に区画する仕切板12が設けられる。さらに、端板11の後方面には、仕切板12を囲むようにカバー板13が設けられる。
そして、端板11の前方であって、仕切板12の右側に形成される略直方体状の空間に、送風室2が設けられる。また、端板11の前方であって、仕切板12の左側に形成される略直方体状の空間に、乾燥室3が設けられる。また、端板11とカバー板13との間に形成される扁平な略直方体状の空間に、送風路4が設けられる。
以下において、送風室2、乾燥室3、および、送風路4の具体的な構成について説明する。なお、図示は省略されているが、靴乾燥機100は、制御部を備える。制御部は、例えばマイクロコンピュータなどで構成されており、中央演算処理装置であるCPU、RAM等の揮発性記憶装置からなるメモリ、ROMなどの不揮発性記憶装置からなる記憶部、などを含んで構成される。記憶部には、靴乾燥機100において一連の動作を実行するためのプログラム、該プログラムの実行に用いられる各種のパラメータなどが記憶される。制御部は、靴乾燥機100が備える各部と接続されており、記憶部に記憶されたプログラムにしたがって、これら各部を制御する。
(送風室2)
送風室2は、乾燥室3に収容されている靴を乾燥するための風を生成するための空間である。
図3、図4などに示されるように、送風室2には、ファン(送風器)21が設けられる。ファン21は、吸気口211から吸い込んだ気体を加圧して、吹出口212から噴出する。
送風室2と外部空間とを隔てる隔壁(図の例では、筐体1の右側壁)には、ファン21の吸気口211と対向する位置に、送風室2と外部空間とを連通させる吸気窓22が形成される。吸気窓22には、フィルタ221が設けられる。
一方、送風室2と送風路4とを隔てる隔壁(すなわち、端板11における送風室2に臨む部分)11aには、送風室2と送風路4とを連通させる2個の開口(送風室開口)23a,23bが設けられる(図5)。2個の送風室開口23a,23bのうち、乾燥室3から遠い側(すなわち右側)の開口を「第1送風室開口23a」と呼び、乾燥室3に近い側(すなわち左側)の開口を「第2送風室開口23b」と呼ぶ。
第1送風室開口23aは、ファン21の吹出口212と対向する位置に形成される。また、第1送風室開口23aには、ヒータ24が設けられる。ヒータ24として、例えば、PTC素子を含んで構成されるハニカム状のヒータを用いることができる。ヒータ24は、例えば、複数個のヒータ部品が縦方向に配列された構成であってもよい。
第2送風室開口23bには、金網などから構成される多孔板25が設けられる。多孔板25は、フィルタとしての役割、整流板としての役割、などを担っている。
また、送風室2には、2個の送風室開口23a,23bと、ファン21の吹出口212と、を接続するダクト26が設けられる。ダクト26は、具体的には、後端において、2個の送風室開口23a,23bをまとめて取り囲むようにして隔壁11aに接続され、前端において、ファン21の吹出口212に接続される。
このような構成において、ファン21が稼働されると、吸気窓22を介して吸気口211から外気が吸い込まれて、加圧された空気が吹出口212からダクト26内に噴出される。噴出された空気は、2個の送風室開口23a,23bのいずれかを通って、送風路4に送出される。このとき、第1送風室開口23aを通過する空気は、ヒータ24で加熱されることで、外気温よりも昇温した状態となって、送風路4に送出される。すなわち、第1送風室開口23aは、送風路4に加熱された風(熱風)を送出する熱風口となる。一方、第2送風室開口23bを通過する空気は、ヒータ24で加熱されることなく、そのまま送風路4に送出される。すなわち、第2送風室開口23bは、送風路4に外気温のままの風(冷風)を送出する冷風口となる。
熱風口である第1送風室開口23aから送出された熱風と、冷風口である第2送風室開口23bから送出された冷風は、送風路4で混合されることで外気温よりも所定温度(例えば、30deg程度)昇温した風(乾燥風)となる。この風は、送風路4を通って乾燥室3に送られ、ここに収容されている靴の乾燥に供される。なお、筐体1内には、風の温度を検出するためのセンサ(図示省略)が設けられており、制御部が、該センサからの検出信号に基づいてヒータ24などを制御することで、靴の乾燥に供される風が所定の温度となるように調整される。
(乾燥室3)
乾燥室3は、乾燥するべき靴を収容するための空間である。
図1、図3などに示されるように、乾燥室3の前壁(すなわち、筐体1の前壁における乾燥室3に臨む部分)には、靴を出し入れするための出入口31と、出入口31の開放と閉鎖とが自在な扉部32と、が設けられる。利用者は、扉部32を開いて、出入口31を介して、乾燥室3に対する靴の出し入れをすることができる。
一方、乾燥室3の天板(すなわち、筐体1の天板における乾燥室3に臨む部分)には、乾燥室3内の空気を外部空間に排気する排気ダクト34が設けられる。
また、乾燥室3と送風路4とを隔てる隔壁(すなわち、端板11における乾燥室3に臨む部分)11bには、乾燥室3と送風路4とを連通させる複数の乾燥室開口33が設けられる。複数の乾燥室開口33は、図5に示されるように、送風室2と乾燥室3の並置方向(すなわち、左右方向)を行方向とし、隔壁11bの面内において行方向と直交する方向(すなわち、上下方向)を列方向とする、多行多列のマトリクス状に配置されて設けられる。ここでは、4個の乾燥室開口33が、2行2列のマトリクス状に配置されて設けられる。
各乾燥室開口33には、金網などから構成される多孔板331が設けられる。多孔板331は、フィルタとしての役割、整流板としての役割、などを担っている。
さらに、乾燥室3と送風路4とを隔てる隔壁11bには、乾燥室3内における複数の乾燥室開口33の各々と対応する位置に片靴を保持する保持部35が設けられる。保持部35は、具体的には、乾燥室開口33と同数個の筒部351と、複数の筒部351の各々と対応して設けられる一対の引掛部352,352と、を含んで構成される。
各筒部351は、いずれかの乾燥室開口33と対応して設けられ、該対応する乾燥室開口33の形成位置から乾燥室3内に突出するようにして設けられる。具体的には、各筒部351は、内径が乾燥室開口33の外径よりも僅かに大きな筒状の部材であり、一方の端部において、対応する乾燥室開口33を囲むようにして隔壁11bに対して固定され、略水平姿勢で前方に突出するように設けられる。筒部351の突出側の端部は、斜め下方に切り落とされている。
一対の引掛部352,352は、筒部351と同様、いずれかの乾燥室開口33と対応する位置から乾燥室3内に突出して設けられた部材であり、ここに片靴が引っ掛けられる。具体的には、各引掛部352は、断面円形の棒状部材をU字型に折り曲げてなる長尺部材であり、一対の脚状をなす側の端部が隔壁11bに対して固定され、該端部の近傍において筒部351の外周面を上下から挟むようにして、略水平姿勢で筒部351よりもさらに前方に延出するように設けられる。一対の引掛部352,352は、筒部351の左右に分かれて配置される。
各筒部351から延出する一対の引掛部352,352は、大人用の片靴であれば1個を、子供用の片靴であれば2個を、引っ掛けることができる。すなわち、大人用の靴であれば、図1に示されるように、片靴の内部に一対の引掛部352,352がともに差し込まれるようにして引っ掛けることができ、これによって、乾燥室開口33と対応する位置に1個の片靴が保持される。また、子供用の靴であれば、各片靴の内部に一対の引掛部352,352の一方が差し込まれるようにして引っ掛けることができ、これによって、乾燥室開口33と対応する位置に2個の片靴が保持される。
各乾燥室開口33と対応する位置に1個あるいは2個の片靴が保持された状態で、各乾燥室開口33から風が送出されると、該送出された風は、筒部351内を通ってその先端から噴出され、引掛部352に引っ掛けられている片靴の内部に直撃する。これによって、該片靴が、主に内側から風に晒されて乾燥されていく。いうまでもなく、乾燥が行われる際に、必ずしも全ての乾燥室開口33と対応する位置に片靴が保持されている必要はない。すなわち、図1に示されるように、一部の引掛部352に片靴が引っ掛けられていない状態で、乾燥が行われてもよい。
2行目(下段)に配列された2個の乾燥室開口33には、乾燥室開口33からの風の導入と遮断とが自在な遮断部36が設けられる。遮断部36は、具体的には、図5に示されるように、隔壁11bの後方面の側に配置される遮断板361と、遮断板361を隔壁11bの後方面に沿ってスライドさせるためのスライド機構362と、を含んで構成される。
遮断板361は、略矩形の平板状の部材であり、その下端縁が、略90度に折り曲げられている。遮断板361は、平板状の部分が1個の乾燥室開口33を全体的に覆うことができるようなサイズとされている。
スライド機構362は、隔壁11bの後方面に取り付けられる長尺なレール3621と、隔壁11bに設けられる一対のスリット3622,3622とを含んで構成される。レール3621は、2行目に配列された2個の乾燥室開口33,33の上側に、左右方向(行方向)に延在して配置される。一方、各スリット3622は、2行目に配列された2個の乾燥室開口33,33の各々の下側に、左右方向に延在して配置される。
そして、レール3621内に遮断板361の上端縁が収容されるとともに、スリット3622内に遮断板361の折り曲げられた下端縁が収容された状態とされる。これによって、遮断板361が、隔壁11bと略平行な姿勢で、隔壁11bの後方面に沿って左右方向にスライド自在に支持される。
遮断板361のスライド範囲は、レール3621およびスリット3622の長さによって規定される。ここでは、遮断板361がスライド範囲の一端側(図の例では右端側)に配置されたときに、乾燥室開口33の全体に遮断板361が重ならず、遮断板361がスライド範囲の他端側(図の例では左端側)に配置されたときに、乾燥室開口33の全体に遮断板361が重なるように、レール3621およびスリット3622の各長さが規定される。
したがって、遮断板361がスライド範囲の右端側に配置されると、乾燥室開口33が完全に開放され、ここからの風の導入が可能な状態となる。また、遮断板361がスライド範囲の左端側に配置されると、乾燥室開口33が完全に閉鎖され、ここからの風の導入が遮断された状態となる。なお、図3に示されるように、遮断板361における、折り曲げられた下端縁の端部分は、スリット3622を介して隔壁11bの前方側に突出される。したがって、利用者は、出入口31から手を差し込んでこの突出した部分を掴んで左右方向に引っ張ることで、遮断板361を自由にスライドさせて、その位置を切り換えることができる。
(送風路4)
送風路4は、送風室2から送出される風を乾燥室3に案内するための空間である。
図3~図5などに示されるように、送風路4には、左右方向について送風室2と乾燥室3との境界に相当する位置の近傍に、送風室開口23a,23bを介して送風路4に流入する風を、各行の乾燥室開口33に分岐させる分岐部41が設けられる。すなわち、分岐部41は、送風路4に流入する風を、1行目(上段)に配列された2個の乾燥室開口33に向かう流れF1と、2行目(下段)に配列された2個の乾燥室開口33に向かう流れF2とに分岐(枝分かれ)させる。
分岐部41は、具体的には、リブ部411と、分断板412と、を含んで構成される。
リブ部411は、細長い平板状の部材であり、長尺方向を上下方向に沿わせるとともに、幅方向を前後方向に沿わせるような姿勢とされて、カバー板13の前方面、すなわち、端板11と対向する壁面に設けられる。リブ部411は、上下方向について、送風路4の全体に亘って設けられる。また、リブ部411は、前後寸法が、送風路4の前後寸法よりも十分に小さいもの(例えば1/4程度)とされている。このようなリブ部411が設けられることによって、送風路4の流路断面の前後寸法が、局所的に狭められる。ただし、ここでいう「送風路4の流路断面」とは、送風路4をリブ部411の形成位置において前後方向および上下方向を含む面で切断した断面を指す。以下においても同様である。
分断板412は、送風路4の流路断面を、各行の乾燥室開口33と対応する領域に分断する。分断板412は、具体的には、略矩形の平板状の部材であり、主面の一方の辺方向を上下方向に沿わせるとともに、主面の他方の辺方向を前後方向に沿わせるような姿勢とされて、リブ部411の延在途中に設けられる。ここで、分断板412は、前後寸法が、送風路4の前後寸法と略同一とされており、分断板412と端板11の間には隙間がほとんど存在しない。したがって、分断板412が設けられることで、送風路4の流路断面が、分断板412よりも上側の分断領域S1と、分断板412よりも下側の分断領域S2とに分断される(図4参照)。
図5などに示されるように、分断板412は、1行目に配置されている各乾燥室開口33と、2行目に配置されている各乾燥室開口33との間に相当する高さに配置される。より具体的には、分断板412は、上端縁が、1行目に配置されている各乾燥室開口33の下端縁と略同じ高さ、あるいは該下端縁より所定寸法だけ下方の高さに配置される。また、分断板412は、下端縁が、2行目に配置されている各乾燥室開口33の上端縁と略同じ高さ、あるいは該上端縁より所定寸法だけ上方の高さに配置される。
このように、分断板412が、1行目に配置されている乾燥室開口33と2行目に配置されている乾燥室開口33との間に相当する高さに配置されることで、分断板412よりも上側の分断領域S1は、1行目に配置されている各乾燥室開口33と対応する領域となり、分断板412よりも下側の分断領域S2は、2行目に配置されている各乾燥室開口33と対応する領域となる。すなわち、分断板412は、送風路4の流路断面を、各行の乾燥室開口33と対応する分断領域S1,S2に分断する。
<2.風の流れ>
靴乾燥機100では、ファン21が稼働されるとともにヒータ24への通電がなされると、第1送風室開口23aを介して送風室2から送風路4に熱風が流入するとともに、第2送風室開口23bを介して送風室2から送風路4に冷風が流入する。送風路4に流入した熱風および冷風は、混合されつつ乾燥室3の側に導かれて、各乾燥室開口33から送出される。ここで、上記の通り、送風路4には分岐部41が設けられており、送風路4に流入した風は、分岐部41において各行の乾燥室開口33に分岐されて、各乾燥室開口33から乾燥室3内に送出される。分岐部41が設けられることで、複数の乾燥室開口33の間の風量の偏りが是正される。この点について、図1~図5に加え、図6~図10を参照しながら説明する。
図6および図7には、上記の実施形態に係る靴乾燥機100における風速分布の解析結果が示されている。図6は送風路4を前方から見た図であり、図7は送風路4を後方から見た図である。これらの各図においては、各ドットの色が、その位置での風速を示しており、ドットが存在しない領域は、風速がない領域、すなわち空気の流れが乏しい領域であることを意味している。ただし、これらの各図には、送風路4を流れる風に相当するドットだけでなく、送風路4から乾燥室3内に吹き込まれて排気ダクト34から排出される風に相当するドットなどが重畳して示されている。
一方、図8および図9には、比較例に係る靴乾燥機900における風速分布の解析結果が示されている。図8は図6に相当する図であり、図9は図7に相当する図である。
ここで、比較例に係る靴乾燥機900は、図10に示されるように、分断板412に換えて突出板91が設けられたものである。突出板91は、分断板412と同様、略矩形の平板状の部材であり、主面の一方の辺方向を上下方向に沿わせるとともに、主面の他方の辺方向を前後方向に沿わせるような姿勢とされて、リブ部411の延在途中に設けられる。ただし、突出板91は、分断板412と異なり、前後寸法が、送風路4の前後寸法の約半分程度とされている。
このように、突出板91は、分断板412のように送風路4の流路断面を分断するものではなく、送風路4の流路断面の前後寸法を上下中央部分において局所的に狭めているに過ぎない。したがって、比較例に係る靴乾燥機900では、送風路4に流入した風の一部は、突出板91と端板11の隙間Gを通り抜けて、すなわち、各行の乾燥室開口33に分岐されずに、乾燥室開口33の側に導かれることになる。
いま、2行2列のマトリクス状に配列された4個の乾燥室開口33のうち、2行目(下段)であって1列目(左側)の乾燥室開口(以下「着目乾燥室開口」ともいう)33に着目する。比較例に係る靴乾燥機900では、着目乾燥室開口33の近傍(図8および図9において一点鎖線で囲まれる部分)は、他の各乾燥室開口33に比べて、空気の動きが乏しいことがわかる。これは、着目乾燥室開口33から乾燥室3内に送出される風の風量が、他の各乾燥室開口33から乾燥室3内に送出される風の風量と比べて小さいことを意味している。したがって、比較例に係る靴乾燥機900では、着目乾燥室開口33と対応する位置に保持されている片靴が、他の各乾燥室開口33と対応する位置に保持されている片靴に比べて、乾燥に時間がかかってしまう虞がある。すなわち、乾燥ムラが生じる虞がある。
一方、実施形態に係る靴乾燥機100では、着目乾燥室開口33の近傍(図6および図7において一点鎖線で囲まれる部分)にも、他の各乾燥室開口33と同程度の空気の動きが生じていることがわかる。これは、着目乾燥室開口33にも、他の各乾燥室開口33と同程度の風量が確保されていることを意味している。したがって、着目乾燥室開口33と対応する位置に保持されている片靴と、他の各乾燥室開口33と対応する位置に保持されている片靴との間で、乾燥度合いの差が生じにくい。すなわち、乾燥ムラの発生が抑制される。
このように、今回の解析結果から、分岐部41が設けられない場合には、一部の乾燥室開口33の風量が相対的に小さくなる傾向があったところ、分岐部41が設けられることによって、該乾燥室開口33の風量が増加して、複数の乾燥室開口33の間の風量の偏りが是正されることが判明した。
その理由は次のように考えられる。まず、比較例に係る靴乾燥機900においては、突出板91と端板11の間に隙間Gが存在する。このため、送風路4に流入した風の一部は、この隙間Gを通り抜けて乾燥室3の側に導かれる。隙間Gを通り抜けた風は、行方向に直進して、いずれかの乾燥室開口33から噴出されるところ、このような風は、相対的に送風室2に近い側、すなわち2列目(右側)の乾燥室開口33から偏重して噴出される傾向、1行目(上段)の乾燥室開口33から偏重して噴出される傾向、などがあり、そのために、2行目かつ1列目にある着目乾燥室開口33の風量が小さくなる傾向が生じたと考えられる。つまり、隙間Gを通り抜ける風が、複数の乾燥室開口33の間の風量の偏りを生じさせる原因の一つであると考えられる。
これに対し、靴乾燥機100に設けられる分断板412は、送風路4の流路断面を各行の乾燥室開口33と対応する分断領域S1,S2に分断するものであり、分断板412と端板11の間には、隙間がほとんど存在しない。このため、送風路4に流入した風のほぼ全てが、いずれかの行の乾燥室開口33と対応する流れF1,F2に分岐(分流)されて、乾燥室3の側に導かれる。比較例に係る靴乾燥機900のように、隙間Gを通り抜けて行方向に直進する風がほとんど存在しないことで、このような風に由来する風量の偏重が解消され、結果として、着目乾燥室開口33の風量が増加し、複数の乾燥室開口33の間の風量の偏りが是正されたものと考えられる。
<3.靴乾燥機100の動作>
靴乾燥機100の動作について、再び図1~図5を参照しながら説明する。
靴乾燥機100で靴を乾燥しようとする利用者は、扉部32を開き、乾燥室3に設けられている一対の引掛部352,352に片靴を引っ掛けることで、片靴を保持部35に保持させる。上記のとおり、一対の引掛部352,352は、乾燥室3に設けられている4個の乾燥室開口33の各々と対応する位置に設けられており、利用者は、全ての引掛部352に片靴を引っ掛けることで、大人用であれば最大で2足の靴を、子供用であれば最大で4足の靴を、保持部35に保持させることができる。
ただし、必ずしも最大数の片靴を保持部35に保持させる必要はない。例えば大人用の靴を1足だけ乾燥させたい場合、利用者は、1行目に配列された2個の乾燥室開口33の各々と対応して設けられた一対の引掛部352,352に、各片靴を引っ掛ける(図1)。そして、利用者は、2行目に配列されている各乾燥室開口33の下方に設けられているスリット3622から突出している遮断板361の下端縁を掴んで、これを左に引っ張り、遮断板361をスライド範囲の左端側に配置する。これにより、2行目に配列されている各乾燥室開口33が閉鎖され、ここへの風の導入が遮断される。したがって、送風路4を通じて送られる風は、1行目に配列されている各乾燥室開口33のみから導入されることになる。
1以上の片靴が保持部35に保持されるとともに扉部32が閉じられると、筐体1に設けられた操作パネルの乾燥開始ボタン(図示省略)の操作などに応じて、乾燥動作が開始される。具体的には、扉部32がロックされ、ファン21の稼働が開始されるとともにヒータ24への通電が開始される。すると、第1送風室開口23aを介して送風室2から送風路4に熱風が流入するとともに、第2送風室開口23bを介して送風室2から送風路4に冷風が流入する。送風路4に流入した熱風および冷風は、混合されつつ乾燥室3の側に流れてゆき、分岐部41において、各行の乾燥室開口33に分岐(分流)されて、各乾燥室開口33から送出される。
各乾燥室開口33から送出された風は、該乾燥室開口33と対応する位置に保持されている片靴に吹き付けられる。すなわち、乾燥室開口33から送出された風は、これと対応して設けられている筒部351内を通ってその先端から噴出され、引掛部352に引っ掛けられている片靴の内部に直撃する。これによって、片靴が乾燥されていく。上記のとおり、分岐部41が設けられることで、複数の乾燥室開口33の間の風量の偏りが是正されている。したがって、各乾燥室開口33と対応する位置に保持されている片靴の乾燥度合いに差が生じにくい。すなわち、ムラなく略均一に乾燥が進行する。
乾燥動作が開始されてから所定時間が経過すると、乾燥動作が終了される。具体的には、ファン21の稼働が停止されるとともにヒータ24への通電が停止されて、扉部32のロックが解除される。その後、利用者は、扉部32を開いて、保持部35に保持されている片靴を取り出す。
<4.効果>
本実施形態に係る靴乾燥機100は、ファン21が設けられる送風室2と、送風室2に並置された、乾燥するべき靴が収容される乾燥室3と、送風室2および乾燥室3の一方側に配置された送風路4と、を備える。そして、靴乾燥機100は、送風室2と送風路4との隔壁11aに設けられた送風室開口23a,23bと、乾燥室3と送風路4との隔壁11bに、送風室2と乾燥室3の並置方向を行方向とする多行多列のマトリクス状に配置されて設けられた、複数の乾燥室開口33と、乾燥室3内における複数の乾燥室開口33の各々と対応する位置に片靴を保持する保持部35と、送風室開口23a,23bを介して送風路4に流入する風を各行の乾燥室開口33に分岐させる分岐部41と、を備え、分岐部41が、送風路4の流路断面を各行の乾燥室開口33と対応する領域S1,S2に分断する分断板(整流板)412を備える。
本実施形態の構成によると、送風室開口23a,23bを介して送風路4に流入した風が、分岐部41によって各行の乾燥室開口33に分岐されて、各乾燥室開口33から送出される。分岐部41が設けられることで、複数の乾燥室開口33の間の風量の偏りが是正される。その結果、各乾燥室開口33と対応する位置に保持された片靴の乾燥度合いに差が生じにくくなる。すなわち、乾燥ムラの発生が抑制される。乾燥ムラの発生が抑制されることで、乾燥効率が向上し、乾燥に要する時間の短縮などが可能となる。また、分岐部41が分断板412によって送風路4の流路断面を各行の乾燥室開口33と対応する領域に分断するので、簡易な構成で、送風路4に流入する風を各行の乾燥室開口33に分岐(枝分かれ)させることができる。
また、本実施形態に係る靴乾燥機100は、乾燥室開口33からの風の導入と遮断とが自在な遮断部(シャッター)36を備える。
本実施形態の構成によると、例えば一部の乾燥室開口33と対応する位置だけに片靴が保持された状態で乾燥が行われる場合に、片靴が保持されていない位置と対応する乾燥室開口33を遮断しておくことで、送風室2から送られる風を無駄にすることなく利用して、乾燥効率を高めることができる。乾燥効率が高まることで、乾燥に要する時間の短縮などが可能となる。
また、本実施形態に係る靴乾燥機100では、保持部35が、複数の乾燥室開口33の各々と対応する位置から乾燥室3内に突出して設けられた、片靴が引っ掛けられる引掛部352、を備える。
本実施形態の構成によると、引掛部352に引っ掛けられている片靴に、乾燥室開口33から送出された風が直撃し、該片靴が効率的に乾燥される。
また、本実施形態に係る靴乾燥機100では、複数の乾燥室開口33が、2行2列のマトリクス状に配置されている。
本実施形態の構成によると、乾燥室3内のスペース効率が高まり、靴乾燥機100の小型化が実現される。
<5.他の実施形態>
その他の構成も、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では、4個の乾燥室開口33が、2行2列のマトリクス状に配置されて設けられるものとしたが、乾燥室開口33の個数および配列の態様は、これに限られるものではない。例えば、6個の乾燥室開口33が、3行2列、あるいは、2行3列のマトリクス状に配置されて設けられてもよい。もっとも、靴は左右の片靴で一足であるので、乾燥室開口33の総数は偶数であることが好ましい。
また、上記の実施形態では、4個の乾燥室開口33のうち、2行目に配列された2個の乾燥室開口33に遮断部36が設けられるものとしたが、どの乾燥室開口33に遮断部36を設けるかは自由である。例えば、1行目に配列された2個の乾燥室開口33のみに遮断部36が設けられるものとしてもよいし、1列目に配列された2個の乾燥室開口33のみに遮断部36が設けられるものとしてもよいし、2列目に配列された2個の乾燥室開口33のみに遮断部36が設けられるものとしてもよい。あるいは、遮断部36は、全ての乾燥室開口33に設けられてもよい。もっとも、遮断部36は必須の要素ではなく、全ての乾燥室開口33に遮断部36が設けられなくてもよい。
また、上記の実施形態に係る保持部35は、乾燥室開口33と同数個の筒部351と、筒部351と同数個の一対の引掛部352,352とを含んで構成されるものとしたが、保持部の構成はこれに限られるものではない。例えば、保持部35は、各乾燥室開口33と対応する位置に片靴を載置可能な棚状の部材により構成されてもよい。
また、上記の実施形態に係る分岐部41では、分断板412が、各行の乾燥室開口33の間に相当する高さに配置されるものとしたが、分断板412は、各行の乾燥室開口33の間に相当し、かつ、ファン21の吹出口212とも対応するような高さに配置されるように、その上下寸法および配設位置が調整されることも好ましい。
具体的には例えば、図4の二点鎖線Qで示されるように、分断板412は、上端縁が、ファン21の吹出口212の上端縁と略同じ高さ、あるいは該上端縁より所定寸法だけ上方の高さに配置され、かつ(または)、下端縁が、吹出口212の下端縁と略同じ高さ、あるいは該下端縁より所定寸法だけ下方の高さに配置されることも好ましい。
また、例えば、分断板412は、上下中心が吹出口212の上下中心と同じ高さに配置されることも好ましい。
これらの構成によると、分断板412が、吹出口212から噴出された後、送風路4内を行方向に直進する風の通過経路D(図5)の一部分と重なるように配置されることになる。すなわち、吹出口212から噴出された風は、後方に直進し、カバー板13の前方面に衝突して拡散するところ、一部の風は、カバー板13に衝突して進行方向を略水平面内で略90度曲げられて、送風路4内を行方向に直進する。分断板412が、この直進する風の通過経路Dと行方向(左右方向)から見て全体的あるいは部分的に重なるように配置されていることで、該直進する風の少なくとも一部が分断板412に衝突して、乱流となる。これによって、風の温度、速度、量、などの均一化が促進される。
乱流を生成するためには、分断板412の上下寸法が長い方が好ましいが、上下寸法が極端に長くなると、複数の乾燥室開口33の間の風量の偏りを招く虞もある。十分な乱流を形成しつつ風量の偏りも十分に小さく抑えるためには、分断板412の上端縁が、吹出口212の上端縁よりも、5ミリメートルから10ミリメートル程度(特に好ましくは、7.5ミリメートル程度)、上方の高さに配置され、かつ(または)、分断板412の下端縁が、吹出口212の下端縁よりも、5ミリメートルから10ミリメートル程度(特に好ましくは、7.5ミリメートル程度)、下方の高さに配置されることが好ましい。
また、分断板412は、各行の乾燥室開口33の間に相当し、かつ、送風室開口23a,23bの少なくとも一方とも対応するような高さに配置されるように、その上下寸法および配設位置が調整されることも好ましい。
具体的には例えば、分断板412は、上下中心が第1送風室開口23aの上下中心と同じ高さに配置されることも好ましい。
この構成によると、分断板412が、第1送風室開口23aから噴出された後、送風路4内を行方向に直進する風の通過経路の一部分と重なるように配置されることになる。分断板412が、この直進する風の通過経路の少なくとも一部と重なるように配置されていることで、該直進する風が分断板412に衝突して、乱流となる。これによって、風の温度、速度、量、などの均一化が促進される。
また、上記の実施形態において、分断板412は、前後寸法が、送風路4の前後寸法と略同一とされるものとしたが、送風路4の前後寸法よりも僅かに小さいものであってもよい。すなわち、分断板412は、前端縁において端板11に十分に近接していれば十分であり、必ずしも、前端縁において端板11に当接している必要はない。すなわち、分断板312と端板11の間に僅かな隙間が存在することは許容される。いうまでもなく、分断板412が前端縁において端板11に当接していてもよいし、分断板312と端板11の間に僅かな隙間が存在する場合に、該隙間を塞ぐためのシール部材などが設けられてもよい。
また、上記の実施形態では、分岐部41は、リブ部411と分断板412を含んで構成されるものとしたが、分岐部41の構成はこれに限られるものではない。例えば、分岐部においてリブ部411を省略して、分断板412をカバー板13の前方面に直接に設けてもよい。また例えば、分岐部は、送風室開口23a,23bを介して送風路4に流入する風を、枝分かれ状に分岐した形状のダクトを用いて、各行の乾燥室開口33に分岐させるものであってもよい。
また、上記の実施形態において、送風路4に、リブ部411と同様の部材を、複数設けてもよい。この場合、複数のリブ部を、分岐部41の下流側において、送風路4の前方の壁面(端板11の後方面)と後方の壁面(カバー板13の前方面)に交互に設けることが好ましい。この構成によると、分岐部41で分岐された風が、送風路4内を蛇行して進むことで、風の温度や速度の均一化が十分に促進される。このようなリブ部を分岐部41の上流側に設けてもよい。
1 筐体
11 端板
11a 送風室と送風路の隔壁
11b 乾燥室と送風路の隔壁
12 仕切板
13 カバー板
2 送風室
21 ファン
23a,23b 送風室開口
3 乾燥室
33 乾燥室開口
35 保持部
351 筒部
352 引掛部
36 遮断部
361 遮断板
362 スライド機構
4 送風路
41 分岐部
411 リブ部
412 分断板
100 靴乾燥機

Claims (5)

  1. ファンが設けられる送風室と、前記送風室に並置された、乾燥するべき靴が収容される乾燥室と、前記送風室および前記乾燥室の一方側に配置された送風路と、を備える靴乾燥機であって、
    前記送風室と前記送風路との隔壁に設けられた送風室開口と、
    前記乾燥室と前記送風路との隔壁に、前記送風室と前記乾燥室の並置方向を行方向とする多行多列のマトリクス状に配置されて設けられた、複数の乾燥室開口と、
    前記乾燥室内における前記複数の乾燥室開口の各々と対応する位置に片靴を保持する保持部と、
    前記送風室開口を介して前記送風路に流入する風を各行の前記乾燥室開口に分岐させる分岐部と、
    を備え、
    前記分岐部が、
    前記送風路の流路断面を各行の前記乾燥室開口と対応する領域に分断する分断板、
    を備えることを特徴とする、靴乾燥機。
  2. 請求項1に記載の靴乾燥機であって、
    前記分断板が、前記ファンの吹出口から噴出された後、前記送風路内を行方向に直進する風の通過経路の少なくとも一部分と重なるように配置されている、
    ことを特徴とする、靴乾燥機。
  3. 請求項1または2に記載の靴乾燥機であって、
    前記乾燥室開口からの風の導入と遮断とが自在な遮断部、
    を備えることを特徴とする、靴乾燥機。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の靴乾燥機であって、
    前記保持部が、
    前記複数の乾燥室開口の各々と対応する位置から乾燥室内に突出して設けられた、前記片靴が引っ掛けられる引掛部、
    を備えることを特徴とする、靴乾燥機。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の靴乾燥機であって、
    前記複数の乾燥室開口が、2行2列のマトリクス状に配置されている、
    ことを特徴とする、靴乾燥機。
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