JP2022188321A - 超音波霧化分離装置及び調湿装置 - Google Patents

超音波霧化分離装置及び調湿装置 Download PDF

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恭子 松浦
Kyoko Matsuura
豪 鎌田
Takeshi Kamata
哲也 井出
Tetsuya Ide
奨 越智
Sho OCHI
洋香 濱田
Hiroka Hamada
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Abstract

【課題】混合溶液に含まれる分離成分と混合溶液に含まれる他成分とを効率的に分離する。【解決手段】超音波霧化分離装置は、分離成分を含む混合溶液を収容する空間と前記混合溶液を流下させて外周面を有する液柱を形成する流下口とが形成された容器と、前記液柱まで伝搬する超音波を放射して前記液柱から前記分離成分を含むミストを飛散させる超音波放射機構と、前記外周面に沿って配置される沿面部を備える構造体と、を備える。【選択図】図1

Description

本開示は、超音波霧化分離装置及び調湿装置に関する。
例えば、特許文献1に記載された液体の分離装置においては、2種以上の物質を含む液体が超音波振動させられて液面から液柱が突出させられる。また、液柱の周囲にミストが発生させられる。これにより、特定の液体が高濃度に分離される(段落0033,0034,0038及び0045)。
特許5470514号公報
特許文献1に記載された液体の分離装置においては、ミストが2種以上の物質を含む液体に再吸着されて特定の液体の分離が阻害される場合がある。
本開示は、この問題を解決するためになされた。本開示は、混合溶液に含まれる分離成分と混合溶液に含まれる他成分とを効率的に分離することができる超音波霧化分離装置及び調湿装置を提供することを目的とする。
本開示の一形態の超音波霧化分離装置は、分離成分を含む混合溶液を収容する空間と前記混合溶液を流下させて外周面を有する液柱を形成する流下口とが形成された容器と、前記液柱まで伝搬する超音波を放射して前記液柱から前記分離成分を含むミストを飛散させる超音波放射機構と、前記外周面に沿って配置される沿面部を備える構造体と、を備える。
本開示の他の一形態の調湿装置は、本開示の一形態の超音波霧化分離装置と、空気に含まれる水を、前記液柱から前記ミストを飛散させることにより生成される飛散後混合溶液に吸収させて吸収後混合溶液を生成する吸湿機構と、前記飛散後混合溶液を前記超音波霧化分離装置から前記吸湿機構に導く第1の導液部と、前記吸収後混合溶液を前記空間に導く第2の導液部と、を備え、前記分離成分は、水を含み、前記混合溶液は、吸湿性物質を含む。
第1実施形態の超音波霧化分離装置を模式的に図示する断面図である。 第2実施形態の超音波霧化分離装置を模式的に図示する断面図である。 第3実施形態の超音波霧化分離装置を模式的に図示する断面図である。 第3実施形態の超音波霧化分離装置に備えられるメッシュ構造体を模式的に図示する斜視図である。 第3実施形態の第1変形例の超音波霧化分離装置を模式的に図示する断面図である。 第3実施形態の超音波霧化分離装置に備えられるメッシュ構造体及び撥水剤を模式的に図示する拡大断面図である。 第4実施形態の超音波霧化分離装置を模式的に図示する断面図である。 第4実施形態の超音波霧化分離装置に備えられるルーバー状構造体を模式的に図示する斜視図である。 第4実施形態の超音波霧化分離装置に備えられるルーバー状構造体を模式的に図示する上面図である。 第4実施形態の超音波霧化分離装置に備えられるルーバー状構造体及び撥水剤及び第5実施形態の超音波霧化分離装置に備えられるテーパー管及び撥水剤を模式的に図示する拡大断面図である。 第5実施形態の超音波霧化分離装置を模式的に図示する断面図である。 第5実施形態の超音波霧化分離装置に備えられる複数のテーパー管を模式的に図示する側面図である。 第5実施形態の超音波霧化分離装置に備えられるテーパー管を模式的に図示する上面図である。 第5実施形態の超音波霧化分離装置に備えられる複数のテーパー管を模式的に図示する斜視図である。 第6実施形態の超音波霧化分離装置を模式的に図示する断面図である。 第7実施形態の調湿装置を模式的に図示する断面図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、図面については、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
1 第1実施形態
1.1 超音波霧化分離装置の概略
図1は、第1実施形態の超音波霧化分離装置を模式的に図示する断面図である。
図1に図示される第1実施形態の超音波霧化分離装置1は、混合溶液Sに含まれる分離成分の少なくとも一部を霧状に霧化して、分離成分の少なくとも一部を、混合溶液Sに含まれる他成分から分離する。他成分から分離される分離成分は、混合溶液Sに含まれる分離成分の全部である場合もあるし、混合溶液Sに含まれる分離成分の一部である場合もある。空気中の水を吸湿する調湿装置に超音波霧化分離装置1が組み込まれた場合は、超音波霧化分離装置1は、吸湿された水の量と概ね同じ量の水を分離成分として分離する。
図1に図示されるように、超音波霧化分離装置1は、超音波霧化槽11、混合溶液回収機構12及び混合溶液回収部13を備える。
超音波霧化槽11は、混合溶液Sを収容し、収容した混合溶液Sを流下させて液柱Pを形成し、液柱Pから分離成分を含むミストMを飛散させる。
混合溶液回収機構12は、液柱PからミストMを飛散させることにより生成される飛散後混合溶液S1を回収し、飛散させられたミストMが飛散後混合溶液S1に合流することを抑制する。これにより、混合溶液回収機構12は、ミストMと飛散後混合溶液S1とを互いに分離することができる。これにより、ミストMに含まれる分離成分が飛散後混合溶液S1に再吸着されることを抑制することができる。これにより、分離成分を分離成分以外の他成分から効率的に分離することができる。
混合溶液回収部13は、回収された飛散後混合溶液S1を収容する。
1.2 超音波霧化槽
図1に図示されるように、超音波霧化槽11は、外側容器21、内側容器22及び超音波放射機構23を備える。
外側容器21には、空間21sが形成される。空間21sは、混合溶液Sを収容する。
また、外側容器21には、流下口21pが形成される。流下口21pは、収容された混合溶液Sを流下させて液柱Pを形成する。流下口21pは、外側容器21の底に形成される。流下口21pが、外側容器21の底以外に形成されてもよい。例えば、流下口21pが、外側容器21の側壁に形成されてもよい。
混合溶液Sの流下は、混合溶液Sの自重により行われる。このため、混合溶液Sの流下は、混合溶液Sの自由落下である。このため、液柱Pは、鉛直方向に延びる。混合溶液Sの自重による混合溶液Sの流下によれば、液柱Pを形成するために必要なエネルギーを小さくすることができる。また、重力により液柱Pが崩れることを抑制することができる。
液柱Pは、鉛直方向に連続するひとつの液柱であってもよいし、破断されて鉛直方向に互いに分断された複数の液柱片の集合であってもよい。
流下口21pは、混合溶液Sを通過させる孔により構成される。当該孔は、円形状の平面形状を有する。流下口21pが混合溶液Sを流下させることができる限り、当該孔が、円形状の平面形状以外の平面形状を有してもよい。例えば、当該孔が、楕円形状、四角形状又は四角形状以外の多角形状の平面形状を有してもよい。当該孔は、1mm以上5mm以下の径を有する。流下口21pが混合溶液Sを流下させることができる限り、当該孔が、1mmより小さい又は5mmより大きい径を有してもよい。
また、外側容器21には、挿入孔21qが形成される。挿入孔21qには、内側容器22が挿入される。これにより、内側容器22が外側容器21に固定される。挿入孔21qは、外側容器21の天板に形成される。挿入孔21qが、外側容器21の天板以外に形成されてもよい。例えば、挿入孔21qが、外側容器21の側壁に形成されてもよい。
内側容器22の底は、空間21sに配置され、混合溶液Sに浸漬される。
図1に図示されるように、超音波放射機構23は、電源31、発振回路32、振動子33及び水位センサ34を備える。
電源31は、発振回路32に電力を供給する。
発振回路32は、供給された電力を使用して動作する。発振回路32は、駆動信号を発振し、発振した駆動信号を振動子33に供給する。
振動子33は、供給された駆動信号に応じた超音波Uを放射する。超音波Uは、振動子33の放射面33aから放射される。
振動子33は、内側容器22の底に固定される。上述したように、内側容器22の底は、混合溶液Sに浸漬される。このため、内側容器22の底に固定される振動子33は、混合溶液Sに浸漬される。振動子33は、流下口21pの鉛直方向上方に配置される。これにより、振動子33は、混合溶液Sを挟んで流下口21pに対向する。
振動子33の放射面33aは、鉛直方向下方に向けられる。このため、振動子33は、鉛直方向下方に向けて超音波Uを放射する。このため、振動子33は、流下口21pに向けて超音波Uを放射する。放射された超音波Uは、混合溶液S及び流下口21pを経由して液柱Pまで伝搬する。これにより、液柱Pから分離成分を含むミストMが飛散する。
振動子33と流下口21pとの間には、混合溶液Sのみが存在し、超音波Uの伝搬を阻害する障害物は存在しない。これにより、超音波Uを液柱Pまで効率よく伝搬させることができる。
超音波Uを液柱Pまで伝搬させることができる位置に振動子33を支持するための構造が上述した構造と異なる構造であってもよい。
振動子33は、平板状の形状を有する。振動子33が、平板状の形状以外の形状を有してもよい。例えば、振動子33が、レンズ状の形状を有してもよい。
超音波Uは、望ましくは、1MHz以上5MHz以下の周波数を有する。
水位センサ34は、空間21sに配置され、振動子33の放射面33aより鉛直方向上方に配置される。水位センサ34は、混合溶液Sの液位が水位センサ34が配置された位置より低くなったことを検知する。
発振回路32は、混合溶液Sの液位が水位センサ34が配置された位置より低くなったことが水位センサ34により検知された場合に、駆動信号を発振することを停止する。これにより、振動子33は、混合溶液Sの液位が当該位置より低くなったことが水位センサ34により検知された場合に、超音波Uを放射することを停止する。これにより、振動子33の放射面33aが混合溶液Sに浸漬されない状態で振動子33の放射面33aから超音波Uが放射されて空焚きが発生することを抑制することができる。
外側容器21にノズルが備えられて、流下口21pがノズルのノズル孔により構成されてもよい。これにより、超音波Uを流下口21pに向かって収束させることができ、超音波UをミストMの形成に効率よく利用することができる。
1.3 混合溶液回収機構
混合溶液回収機構12は、液柱Pの外周面Paに沿って配置される沿面部51を備える構造体41を備える。
超音波放射機構23は、液柱Pから分離成分を含むミストMを飛散させるだけでなく、液柱PからミストMより大きな径を有し他成分を含む粗大ミストを飛散させる。飛散させられた粗大ミストは、ミストMと合体しうる。このため、粗大ミストがミストMと混在する場合は、分離成分を他成分から分離することが阻害される。
沿面部51は、粗大ミストが沿面部51を超えて飛散することを抑制する。これにより、粗大ミストがミストMと混在することを抑制することができる。これにより、分離成分を他成分から効率的に分離することができる。
超音波霧化分離装置1においては、構造体41は、管61である。管61は、液柱Pの径よりわずかに大きい径を有する管内空間61sが形成された細管である。
管61は、入口71及び出口72を備える。管61は、流下口21pの鉛直方向下方に配置され、鉛直方向に延びる。入口71及び出口72は、それぞれ、管61の一端及び他端に配置される。入口71及び出口72は、それぞれ、管61の鉛直方向上端及び鉛直方向下端に配置される。このため、入口71には液柱Pが入る。また、出口72からは、管内空間61sを通過した通過後混合溶液S3が出る。通過後混合溶液S3は、飛散後混合溶液S1である。
管61の開口面積は、流下口21pの開口面積より大きく、望ましくは、0.5mm以上である。これにより、管内空間61sの径を液柱Pの径より大きくすることができる。これにより、液柱Pを管内空間61sに容易に導くことができる。また、管61の開口面積は、望ましくは、300mm以下である。これにより、液柱Pと管61との間の隙間を小さくすることができる。これにより、液柱Pから飛散したミストMが管内空間61sに吸収されることを抑制することができる。これにより、分離成分を他成分から効率的に分離することができる。
入口71は、流下口21pから離れている。これにより、液柱Pの一部が管内空間61sに配置される。これにより、液柱Pを構成する、流下口21pと入口71との間にある部分からミストMを飛散させることができる。流下口21pから入口71までの距離は、望ましくは、1mm以上である。
1.4 混合溶液回収部
混合溶液回収部13には、収容空間13sが形成される。収容空間13sは、構造体41を通過した、すなわち、管内空間61sを通過した通過後混合溶液S3を回収して貯めることにより得られる回収後混合溶液S4を収容する。
出口72は、収容空間13sに配置され、回収後混合溶液S4に浸漬される。これにより、ある程度の量のミストMが管内空間61sに吸収された後には、ミストMが管内空間61sに吸収されなくなる。これにより、分離成分を他成分から効率的に分離することができる。
管61は、出口72を回収後混合溶液S4に浸漬させることができる長さを有する。
1.5 混合溶液に含まれる分離成分及び他成分
混合溶液Sに含まれる分離成分は、例えば、水を含み、混合溶液Sに含まれる他成分は、例えば、吸湿性物質を含む。
吸湿性物質は、水に溶解する物質又は水と混和する物質である。吸湿性物質としては、
1種の吸湿性物質が単独で使用されてもよいし、2種以上の吸湿性物質が混合されて使用
されてもよい。吸湿性物質は、有機材料及び無機材料の片方又は両方を含む。
有機材料は、例えば、2価以上のアルコール、ケトン、アミド基を有する有機溶媒、糖類及び保湿化粧品等の原料として用いられる材料からなる群より選択される少なくとも1種を含み、望ましくは、2価以上のアルコール、アミド基を有する有機溶媒、糖類及び保湿化粧品等の原料として用いられる材料からなる群より選択される少なくとも1種を含む。2価以上のアルコール、アミド基を有する有機溶媒、糖類及び保湿化粧品等の原料として用いられる材料は、高い親水性を有する。このため、有機材料がこれらからなる群より選択される少なくとも1種を含む場合は、吸湿性物質の吸湿性を高くすることができる。
2価以上のアルコールは、例えば、グリセリン、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、トリメチロールプロパン、ブタントリオール、エチレングリコール、ジエチレングリコール及びトリエチレングリコールからなる群より選択される少なくとも1種を含む。
アミド基を有する有機溶媒は、例えば、ホルムアミド及びアセトアミドからなる群より選択される少なくとも1種を含む。
糖類は、例えば、スクロース、プルラン、グルコース、キシロース、フラクトース、マンニトール及びソルビトールからなる群より選択される少なくとも1種を含む。
保湿化粧品等の原料として用いられる材料は、2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン(MPC)、ベタイン、ヒアルロン酸及びコラーゲンからなる群より選択される少なくとも1種を含む。
無機材料は、例えば、塩化カルシウム、塩化リチウム、塩化マグネシウム、塩化カリウム、塩化ナトリウム、塩化亜鉛、塩化アルミニウム、臭化リチウム、臭化カルシウム、臭化カリウム、水酸化ナトリウム及びピロリドンカルボン酸ナトリウムからなる群より選択される少なくとも1種を含む。
2 第2実施形態
以下では、第2実施形態が第1実施形態と相違する点が説明される。説明されない点については、第1実施形態において採用される構成と同様の構成が第2実施形態においても採用される。
図2は、第2実施形態の超音波霧化分離装置を模式的に図示する断面図である。
図2に図示される第2実施形態の超音波霧化分離装置2においては、管61が、トラップ73を備える。
トラップ73には、管内空間61sを通過している通過中混合溶液S2が溜まる。溜まった通過中混合溶液S2は、管内空間61sを塞ぐ。これにより、ある程度の量のミストMが管内空間61sに吸収された後には、ミストMが管内空間61sに吸収されなくなる。これにより、分離成分を他成分から効率的に分離することができる。
トラップ73は、第1のU字部分81及び第2のU字部分82を備える。
第1のU字部分81は、鉛直方向の下端にある第1の折り返し位置P1において折り返す。第2のU字部分82は、鉛直方向の上端にある第2の折り返し位置P2において折り返す。第2のU字部分82は、第1のU字部分81より出口72寄りに配置される。したがって、管61は、入口71から第1の折り返し位置P1までの区間において鉛直方向下方へ延び、第1の折り返し位置P1において反転し、第1の折り返し位置P1から第2の折り返し位置P2までの区間において鉛直方向上方へ延び、第2の折り返し位置P2において反転し、第2の折り返し位置P2から出口72までの区間において鉛直方向下方へ延びる。
第2の折り返し位置P2は、鉛直方向について、入口71と第1の折り返し位置P1との間にある。これにより、通過中混合溶液S2が入口71から溢れることを抑制することができる。
出口72は、収容空間13sに配置されるが、回収後混合溶液S4に浸漬されてもよいし、回収後混合溶液S4に浸漬されなくてもよい。
入口71から第1のU字部分81までの距離は、制限されない。
3 第3実施形態
以下では、第3実施形態が第1実施形態と相違する点が説明される。説明されない点については、第1実施形態において採用される構成と同様の構成が第3実施形態においても採用される。
図3は、第3実施形態の超音波霧化分離装置を模式的に図示する断面図である。図4は、第3実施形態の超音波霧化分離装置に備えられるメッシュ構造体を模式的に図示する斜視図である。
図3に図示される第3実施形態の超音波霧化分離装置3においては、構造体41が図4に図示されるメッシュ構造体62である。メッシュ構造体62は、メッシュにより構成される。
主に分離成分からなるミストMは、ナノメートルオーダーのサイズを有する。このため、ミストMは、メッシュ構造体62を通過して拡散することができる。一方、主に混合溶液Sからなる粗大ミストは、メッシュ構造体62を通過して拡散することができない。これにより、粗大ミストがミストMと混在することを抑制することができる。これにより、分離成分を他成分から効率的に分離することができる。
超音波霧化分離装置3においては、メッシュ構造体62は、図4に図示される、お椀状の形状を有するお椀型構造体91である。
お椀型構造体91は、鉛直方向上方に向かって開口する。
お椀型構造体91は、鉛直方向の上端に配置される上端部105を備える。上端部105は、外側容器21の底に接触していていもよいし、外側容器21の底に接触していなくてもよい。
お椀型構造体91の開口は、円状の形状を有する。お椀型構造体91が飛散後混合溶液S1を十分に回収することができる限り、当該開口は、どのような形状を有してもよい。このため、当該開口が、円形状の形状以外の形状を有してもよい。例えば、当該開口が、楕円形状の形状、四角形状の形状、三角形状の形状等を有してもよい。
お椀型構造体91の開口面積は、流下口21pの開口面積より大きく、望ましくは、10mm以上である。これにより、液柱Pをお椀型構造体91に形成された構造体内空間91sに容易に導くことができる。
お椀型構造体91は、飛散後混合溶液S1を十分に回収することができる限り、鉛直方向について、どのような大きさを有してもよい。お椀型構造体91は、望ましくは、鉛直方向について、5mm以上の大きさを有する。
お椀型構造体91には、孔91pが形成されている。孔91pは、お椀型構造体91の底に形成される。孔91pには、メッシュが存在しない。液柱Pは、孔91pを通過する。これにより、飛散後混合溶液S1がお椀型構造体91を構成するメッシュに当たることを抑制することができる。これにより、飛散後混合溶液S1を効率よく流下させて回収することができる。
図5は、第3実施形態の第1変形例の超音波霧化分離装置を模式的に図示する断面図である。
図5に図示される第3実施形態の第1変形例の超音波霧化分離装置3においては、メッシュ構造体62が、平板状の形状を有する平板型構造体92である。
平板型構造体92は、流下口21pから離れている。これにより、液柱Pを構成する、流下口21pと平板型構造体92との間にある部分からミストMを飛散させることができる。流下口21pから平板型構造体92までの距離は、望ましくは、1mm以上である。
平板型構造体92は、円形状の平面形状を有する。平板型構造体92は、飛散後混合溶液S1を十分に回収することができる限り、どのような平面形状を有してもよい。このため、平板型構造体92が、円形状の平面形状以外の形状を有してもよい。例えば、平板型構造体92が、楕円形状の平面形状、四角形状の平面形状、三角形状の平面形状等を有してもよい。
メッシュ構造体62は、飛散後混合溶液S1を十分に回収することができる限り、どのような形状を有してもよい。このため、メッシュ構造体62が、平板状の形状及びお椀状の形状以外の形状を有してもよい。
図6は、第3実施形態の超音波霧化分離装置に備えられるメッシュ構造体及び撥水剤を模式的に図示する拡大断面図である。
図6に図示されるように、超音波霧化分離装置3は、撥水剤63を備える。
撥水剤63は、メッシュ構造体62に塗布されている。これにより、飛散後混合溶液S1がメッシュ構造体62に長時間に渡って付着することを抑制することができる。これにより、飛散後混合溶液S1を効率よく流下させて回収することができる。
メッシュ構造体62の繊維間隔及び目開き率は、メッシュ構造体62が飛散後混合溶液S1を十分に回収することができる限り、制限されない。メッシュ構造体62の繊維間隔は、望ましくは、100μm以上2mm以下である。また、メッシュ構造体62の目開き率は、望ましくは、50%以上80%以下である。
メッシュ構造体62の材質は、制限されない。メッシュ構造体62の材質は、例えば、金属、樹脂等である。
4 第4実施形態
以下では、第4実施形態が第1実施形態と相違する点が説明される。説明されない点については、第1実施形態において採用される構成と同様の構成が第4実施形態においても採用される。
図7は、第4実施形態の超音波霧化分離装置を模式的に図示する断面図である。図8は、第4実施形態の超音波霧化分離装置に備えられるルーバー状構造体を模式的に図示する斜視図である。図9は、第4実施形態の超音波霧化分離装置に備えられるルーバー状構造体を模式的に図示する上面図である。
図7に図示される第4実施形態の超音波霧化分離装置4においては、構造体41が図8及び図9に図示されるルーバー状構造体64である。
ルーバー状構造体64は、複数の羽根101を備える。
複数の羽根101は、液柱Pの周方向に配列される。複数の羽根101は、望ましくは、4個以上の羽根である。複数の羽根101に含まれる、周方向に隣接するふたつの羽根101の間の距離は、望ましくは、1mm以上である。これにより、周方向に隣接するふたつの羽根101の間に、ミストMが飛散する経路となるミスト拡散部111が形成される。
主に分離成分からなるミストMは、ナノメートルオーダーのサイズを有する。このため、ミストMは、液柱Pから等方的に真っすぐ飛散せず、ランダムに飛散するため、周方向に隣接するふたつの羽根101の間を通過して拡散することができる。一方、主に混合溶液Sからなる粗大ミストは、液柱Pから等方的に真っすぐ飛散するため、複数の羽根101の側面に付着する。このため、粗大ミストは、周方向に隣接するふたつの羽根101の間を通過して拡散することができない。これにより、粗大ミストがミストMと混在することを抑制することができる。これにより、分離成分を他成分から効率的に分離することができる。また、飛散後混合溶液S1のみを効率よく回収することができる。
複数の羽根101の各々は、第1の板状部121及び第2の板状部122を備える。
第1の板状部121は、液柱Pの径方向に広がる。第2の板状部122は、液柱Pの径方向から傾斜した傾斜方向に広がり、第1の板状部121に結合される。
液柱Pの中心軸から第1の板状部121までの距離aは、流下口21pの開口面積以上の開口面積を有する開口が形成されるように選択され、望ましくは、0.5mm以上15mm以下である。
第1の板状部121は、液柱Pの径方向について、5mm以上100mm以下の大きさbを有する。
第2の板状部122は、液柱Pの径方向から傾斜した傾斜方向について、5mm以上100mm以下の大きさcを有する。
当該傾斜方向は、液柱Pの径方向と90°以上170°以下の角度dをなす。
複数の羽根101の各々は、鉛直方向について、望ましくは、10mm以上の大きさeを有する。
第2の板状部122が第1の板状部121に結合される結合部は、丸められていてもよいし、丸められていなくてもよい。
図10は、第4実施形態の超音波霧化分離装置に備えられるルーバー状構造体及び撥水剤を模式的に図示する拡大断面図である。
図10に図示されるように、超音波霧化分離装置4は、撥水剤63を備える。
撥水剤63は、ルーバー状構造体64に塗布されている。これにより、飛散後混合溶液S1がルーバー状構造体64に長時間に渡って付着することを抑制することができる。これにより、飛散後混合溶液S1を効率よく流下させて回収することができる。
ルーバー状構造体64の材質は、制限されない。ルーバー状構造体64の材質は、例えば、金属、樹脂等である。
ルーバー状構造体64がメッシュにより構成されてもよい。
5 第5実施形態
以下では、第5実施形態が第1実施形態と相違する点が説明される。説明されない点については、第1実施形態において採用される構成と同様の構成が第5実施形態においても採用される。
図11は、第5実施形態の超音波霧化分離装置を模式的に図示する断面図である。図12は、第5実施形態の超音波霧化分離装置に備えられる複数のテーパー管を模式的に図示する側面図である。図13は、第5実施形態の超音波霧化分離装置に備えられるテーパー管を模式的に図示する上面図である。図14は、第5実施形態の超音波霧化分離装置に備えられる複数のテーパー管を模式的に図示する斜視図である。
図11に図示される第5実施形態の超音波霧化分離装置5においては、構造体41が図12、図13及び図14に図示される複数のテーパー管65である。
複数のテーパー管65は、鉛直方向に配列される。
各テーパー管65は、鉛直方向下方に向かうにつれてすぼまる。各テーパー管65には、管内空間65sが形成される。液柱Pの一部は、管内空間65sに配置される。
主に分離成分からなるミストMは、ナノメートルオーダーのサイズを有する。このため、ミストMは、鉛直方向に隣接するふたつのテーパー管65の間を通過して拡散することができる。一方、主に混合溶液Sからなる粗大ミストは、テーパー管65の内面に付着する。このため、粗大ミストは、鉛直方向に隣接するふたつのテーパー管65の間を通過して拡散することができない。これにより、粗大ミストがミストMと混在することを抑制することができ、分離成分を他成分から効率的に分離することができる。また、飛散後混合溶液S1のみを効率よく回収することができる。
各テーパー管65は、鉛直方向について、1mm以上50mm以下の大きさaを有する。
複数のテーパー管65に含まれる、鉛直方向に隣接するふたつのテーパー管65の間の距離bは、望ましくは、100mm以下である。
複数のテーパー管65の全体は、鉛直方向について、10mm以上の大きさcを有する。
各テーパー管65は、鉛直方向の上端に配置される上端部131及び鉛直方向の下端に配置される下端部132を備える。
上端部131の開口面積は、流下口21pの開口面積より大きい。また、上端部131の開口径は、流下口21pの開口径より大きい。これにより、液柱Pを管内空間65sに容易に導くことができる。上端部131の開口径dは、望ましくは、2mm以上100mm以下である。また、下端部132の開口径eは、上端部131の開口径dより小さく、望ましくは、1mm以上90mm以下である。
図10は、第5実施形態の超音波霧化分離装置に備えられるテーパー管及び撥水剤を模式的に図示する拡大断面図でもある。
図10に図示されるように、超音波霧化分離装置4は、撥水剤63を備える。
撥水剤63は、各テーパー管65に塗布されている。これにより、飛散後混合溶液S1がテーパー管65に長時間に渡って付着することを抑制することができる。これにより、飛散後混合溶液S1を効率よく流下させて回収することができる。
各テーパー管65の材質は、制限されない。各テーパー管65の材質は、例えば、金属、樹脂等である。
各テーパー管65がメッシュにより構成されてもよい。
下端部132には、開口が形成されている。しかし、各テーパー管65がメッシュ構造体である場合は、下端部132がメッシュからなる底により構成されてもよい。
6 第6実施形態
以下では、第6実施形態が第1実施形態と相違する点が説明される。説明されない点については、第1実施形態において採用される構成と同様の構成が第6実施形態においても採用される。
図15は、第6実施形態の超音波霧化分離装置を模式的に図示する断面図である。
図15に図示される第6実施形態の超音波霧化分離装置6は、ガス流生成部141及びミスト回収部142を備える。また、超音波霧化分離装置6においては、混合溶液回収部13の天板に形成された挿入孔13pに外側容器21の底が挿入される。このため、流下口21p及び混合溶液回収機構12が収容空間13sに配置される。このため、ミストMが収容空間13sに飛散させられる。また、超音波霧化分離装置6においては、分離成分が水である。ミスト回収部142は、エリミネータ151、粗大化部152、帯電部153、静電捕集部154及び水回収タンク155を備える。
ガス流生成部141は、収容空間13sからエリミネータ151、粗大化部152、帯電部153及び静電捕集部154を経由して超音波霧化分離装置6の外部まで流れるキャリアガスの流れFを生成する。キャリアガスは、乾燥空気等である。生成されるキャリアガスの流れFは、ミストMを収容空間13sから粗大化部152まで運び、粗大化部152において生成させられた粗大化ミストM2を粗大化部152から帯電部153まで運び、帯電部153において帯電させられた帯電ミストM3を帯電部153から静電捕集部154まで運ぶ。
ミスト回収部142は、ミストMを回収する。ミスト回収部142は、ミストMを静電捕集することによりミストMを回収する。ミスト回収部142が、静電捕集以外によりミストMを回収してもよい。例えば、ミスト回収部142が、フィルタによりミストMを回収してもよい。
エリミネータ151は、粗大ミストを除去する。
粗大化部152は、吸湿性化学種を核としてミストMを粗大化して粗大化ミストM2を生成する。これにより、静電捕集を効率よく行うことができる。
粗大化部152は、放電によりラジカルを発生させ、発生させたラジカルを反応させることにより吸湿性化学種を生成し、生成した吸湿性化学種を核として粗大化ミストM2を生成する。吸湿性化学種は、例えば、過酸化水素を含む。
ミストMは、ナノメートルオーダーのサイズを有する。このため、ミストMは、バルクの分離成分と比較して、蒸発しやすく、減少しやすい。粗大化部152によるミストMの粗大化は、蒸発せずに残ったミストを粗大化すること、及びミストMが蒸発することにより生成された蒸気を再ミスト化することからなる群より選択される少なくとも1種を含む。
帯電部153は、粗大化ミストM2を帯電させて帯電ミストM3を生成する。
帯電部153は、帯電極161を備える。帯電部153は、帯電極161に電圧を印可して帯電極161の間に放電を発生させることにより、帯電ミストM3を生成する。
静電捕集部154は、帯電ミストM3を静電捕集してバルクの水を生成する。
静電捕集部154は、集電極162を備える。静電捕集部154は、集電極162に電圧を印可して集電極162の間に電界を発生させることにより、帯電ミストM3を静電捕集する。
水回収タンク155には、生成された水が誘導される。
7 第7実施形態
7.1 調湿装置の概略
図16は、第7実施形態の調湿装置を模式的に図示する断面図である。
図16に図示される第7実施形態の調湿装置7は、空気に含まれる水を吸湿して調湿を行う。したがって、調湿装置7においては、分離成分は、水を含み、混合溶液Sは、吸湿性物質を含む。
調湿装置7は、第6実施形態の超音波霧化分離装置6、吸湿機構171及び循環機構172を備える。調湿装置7が、第1実施形態から第5実施形態までの超音波霧化分離装置1-5のいずれかを備えてもよい。
循環機構172は、液柱PからミストMを飛散させることにより生成される飛散後混合溶液S1を超音波霧化分離装置6から吸湿機構171に導く。導かれる飛散後混合溶液S1は、収容空間13sに収容されている回収後混合溶液S4から取得される。
吸湿機構171は、空気に含まれる水を、導かれてきた飛散後混合溶液S1に吸収させて吸収後混合溶液S5を生成する。また、吸湿機構171は、除湿された空気を排出する。
循環機構172は、生成された吸収後混合溶液S5を空間21sに導く。導かれた吸収後混合溶液S5は、空間21sに収容される混合溶液Sとなる。
超音波霧化分離装置6は、空間21sに導かれてきた吸収後混合溶液S5から水を飛散させ、水が飛散させられた飛散後混合溶液S1を回収する。これにより、超音波霧化分離装置6は、吸収後混合溶液S5の吸湿能力を再生する。
7.2 調湿機構
吸湿機構171は、空気吸入口181、ブロア182、液体供給部183、吸湿部184、液体貯留槽185及び空気排出口186を備える。
空気吸入口181は、吸湿機構171の外部空間に存在する空気を吸入し、吸入した空気を吸湿部184に導く。
ブロア182は、空気吸入口181に挿入される。ブロア182は、吸湿機構171の外部空間から空気吸入口181、吸湿部184及び空気排出口186を順次に経由して吸湿機構171の外部空間まで流れる空気の流れF2を生成する。
液体供給部183は、液体貯留槽185の内部に配置され、吸湿部184の鉛直方向上方に配置される。また、液体供給部183には、導かれてきた飛散後混合溶液S1を鉛直方向下方に流下させるための多数の供給孔が形成されている。このため、液体供給部183は、移送されてきた飛散後混合溶液S1を鉛直方向下方に流下させる。これにより、液体供給部183は、移送されてきた飛散後混合溶液S1を吸湿部184に供給して飛散後混合溶液S1に吸湿部184を通過させる。
吸湿部184は、導かれてきた空気を通過させて供給された飛散後混合溶液S1に接触させる。これにより、吸湿部184は、空気中の水の少なくとも一部を飛散後混合溶液S1に吸湿させて除湿された空気を生成する。
吸湿部184において空気を飛散後混合溶液S1に接触させる方式が変更されてもよい。例えば、当該方式が、空気の流れ中に飛散後混合溶液S1を静置する静置方式、空気の流れに霧状の飛散後混合溶液S1を吹き付けるスプレー方式、空気の気泡を飛散後混合溶液S1中に生成するバブリング方式、空気の流れ中で飛散後混合溶液S1をカラム、ハニカム構造体等の媒体に流下させて媒体に浸み込ませる方式等に変更されてもよい。
液体貯留槽185は、吸湿部184を通過して空気中の水を吸湿した吸収後混合溶液S5を貯留する。
空気排出口186は、除湿された空気を吸湿機構171の外部空間に導き、導いた空気を排出する。
7.3 循環機構
循環機構172は、第1の導液部191、第2の導液部192及びポンプ193を備える。
第1の導液部191は、管、ホース等である。第1の導液部191の一端は、混合溶液回収部13に接続される。第1の導液部191の他端は、液体供給部183に接続される。これにより、第1の導液部191は、飛散後混合溶液S1を混合溶液回収部13から液体供給部183に導く。
第2の導液部192は、管、ホース等である。第2の導液部192の一端は、液体貯留槽185に接続される。第2の導液部192の他端は、外側容器21に接続される。これにより、第2の導液部192は、吸収後混合溶液S5を液体貯留槽185から空間21sに導く。
ポンプ193は、第1の導液部191に挿入される。ポンプ193は、混合溶液回収部13から第1の導液部191を経由して液体供給部183まで流れる飛散後混合溶液S1の流れF3を生成する。
調湿装置7においては、吸収後混合溶液S5の調湿能力を再生して吸湿性液体を生成するために水を液体から気体に相変化させる必要がない。このため、水を効率よく分離することができる。このため、高いエネルギー効率を有する調湿装置7を提供することができる。
本開示は、上記実施の形態に限定されるものではなく、上記実施の形態で示した構成と実質的に同一の構成、同一の作用効果を奏する構成又は同一の目的を達成することができる構成で置き換えてもよい。
1,2,3,4,5 超音波霧化分離装置、11 超音波霧化槽、12 混合溶液回収機構、13 混合溶液回収部、13s 収容空間、21 外側容器、21s 空間、21p 流下口、22 内側容器、23 超音波放射機構、41 構造体、51 沿面部、61 管、62 メッシュ構造体、63 撥水剤、64 ルーバー状構造体、65 テーパー管、65s 管内空間、71 入口、72 出口、73 トラップ、81 第1のU字部分、82 第2のU字部分、P1 第1の折り返し位置、P2 第2の折り返し位置、91 お椀型構造体、92 平板型構造体、101 羽根、121 第1の板状部、122 第2の板状部、141 ガス流生成部、142 ミスト回収部、151 エリミネータ、152 粗大化部、153 帯電部、154 静電捕集部、155 水回収タンク、161 帯電極、162 集電極、171 吸湿機構、172 循環機構、181 空気吸入口、182 ブロア、183 液体供給部、184 吸湿部、185 液体貯留槽、186 空気排出口、S 混合溶液、S1 飛散後混合溶液、S2 通過中混合溶液、S3 通過後混合溶液、S4 回収後混合溶液、S5 吸収後混合溶液、P 液柱、Pa 外周面、M ミスト、M2 粗大化ミスト、M3 帯電ミスト、U 超音波

Claims (37)

  1. 分離成分を含む混合溶液を収容する空間と前記混合溶液を流下させて外周面を有する液柱を形成する流下口とが形成された容器と、
    前記液柱まで伝搬する超音波を放射して前記液柱から前記分離成分を含むミストを飛散させる超音波放射機構と、
    前記外周面に沿って配置される沿面部を備える構造体と、
    を備える超音波霧化分離装置。
  2. 前記混合溶液は、前記分離成分以外の他成分を含み、
    前記超音波放射機構は、前記液柱から前記ミストの径より大きな径を有し前記他成分を含む粗大ミストを飛散させ、
    前記沿面部は、前記粗大ミストが前記沿面部を超えて飛散することを抑制する
    請求項1に記載の超音波霧化分離装置。
  3. 前記構造体は、管内空間が形成された管であり、
    前記液柱の一部は、前記管内空間に配置される
    請求項1又は2に記載の超音波霧化分離装置。
  4. 前記管の開口面積は、前記流下口の開口面積より大きい
    請求項3に記載の超音波霧化分離装置。
  5. 前記管の開口面積は、0.5mm以上300mm以下である
    請求項3又は4に記載の超音波霧化分離装置。
  6. 前記管は、前記液柱が入る入口を備え、
    前記入口は、前記流下口から離れている
    請求項3から5までのいずれかに記載の超音波霧化分離装置。
  7. 前記流下口から前記入口までの距離は、1mm以上である
    請求項6に記載の超音波霧化分離装置。
  8. 前記管は、前記管内空間を通過した通過後混合溶液が出る出口を備え、
    前記通過後混合溶液を回収して貯めることにより得られる回収後混合溶液を収容する収容空間が形成された混合溶液回収部を備え、
    前記出口は、前記回収後混合溶液に浸漬される
    請求項3から7までのいずれかに記載の超音波霧化分離装置。
  9. 前記管は、前記管内空間を通過している通過中混合溶液が溜まるトラップを備える
    請求項3から8までのいずれかに記載の超音波霧化分離装置。
  10. 前記管は、前記液柱が入る入口と、前記管内空間を通過した通過後混合溶液が出る出口と、を備え、
    前記トラップは、鉛直方向の下端にある第1の折り返し位置において折り返す第1のU字部分と、前記鉛直方向の上端にある第2の折り返し位置において折り返し前記第1のU字部分より前記出口寄りに配置される第2のU字部分と、を備え、
    前記第2の折り返し位置は、前記鉛直方向について、前記入口と前記第1の折り返し位置との間にある
    請求項9に記載の超音波霧化分離装置。
  11. 前記構造体は、メッシュ構造体である
    請求項1又は2に記載の超音波霧化分離装置。
  12. 前記メッシュ構造体に塗布された撥水剤を備える
    請求項11に記載の超音波霧化分離装置。
  13. 前記メッシュ構造体の繊維間隔は、100μm以上2mm以下であり、
    前記メッシュ構造体の目開き率は、50%以上80%以下である
    請求項11又は12に記載の超音波霧化分離装置。
  14. 前記メッシュ構造体は、平板型構造体である
    請求項11から13までのいずれかに記載の超音波霧化分離装置。
  15. 前記平板型構造体は、前記流下口から離れている
    請求項14に記載の超音波霧化分離装置。
  16. 前記流下口から前記平板型構造体までの距離は、1mm以上である
    請求項15に記載の超音波霧化分離装置。
  17. 前記メッシュ構造体は、鉛直方向の上方に向かって開口したお椀型構造体である
    請求項11から13までのいずれかに記載の超音波霧化分離装置。
  18. 前記お椀型構造体は、前記鉛直方向の上端に配置される上端部を備え、
    前記上端部の開口面積は、前記流下口の開口面積より大きい
    請求項17に記載の超音波霧化分離装置。
  19. 前記お椀型構造体は、前記鉛直方向の上端に配置される上端部を備え、
    前記上端部の開口面積は、10mm以上である
    請求項17又は18に記載の超音波霧化分離装置。
  20. 前記お椀型構造体は、前記鉛直方向について、5mm以上の大きさを有する
    請求項17から19までのいずれかに記載の超音波霧化分離装置。
  21. 前記お椀型構造体に孔が形成され、
    前記液柱は、前記孔を通過する
    請求項17から20までのいずれかに記載の超音波霧化分離装置。
  22. 前記構造体は、前記液柱の周方向に配列される複数の羽根を備えるルーバー状構造体である
    請求項1又は2に記載の超音波霧化分離装置。
  23. 前記複数の羽は、4個以上の羽根である
    請求項22に記載の超音波霧化分離装置。
  24. 前記複数の羽根に含まれる、前記周方向に隣接するふたつの羽根の間の距離は、1mm以上である
    請求項22又は23に記載の超音波霧化分離装置。
  25. 前記ルーバー状構造体に塗布された撥水剤を備える
    請求項22から24までのいずれかに記載の超音波霧化分離装置。
  26. 前記複数の羽根の各々は、前記液柱の径方向に広がる第1の板状部と、前記径方向から傾斜した傾斜方向に広がり前記第1の板状部に結合される第2の板状部と、を備える
    請求項22から25までのいずれかに記載の超音波霧化分離装置。
  27. 前記複数の羽根の各々は、鉛直方向について、10mm以上の大きさを有し、
    前記液柱の中心軸から前記第1の板状部までの距離は、0.5mm以上15mm以下であり、
    前記第1の板状部は、前記径方向について、5mm以上100mm以下の大きさを有し、
    前記第2の板状部は、前記傾斜方向について、5mm以上100mm以下の大きさを有し、
    前記傾斜方向は、前記径方向と90°以上170°以下の角度をなす
    請求項26に記載の超音波霧化分離装置。
  28. 前記構造体は、鉛直方向の下方に向かうにつれてすぼまり管内空間が形成されたテーパー管を備え、
    前記液柱の一部は、前記管内空間に配置される
    請求項1又は2に記載の超音波霧化分離装置。
  29. 前記テーパー管は、前記鉛直方向について、1mm以上50mm以下の大きさを有する
    請求項28に記載の超音波霧化分離装置。
  30. 前記テーパー管は、前記鉛直方向の上端に配置される上端部を備え、
    前記上端部の開口面積は、前記流下口の開口面積より大きい
    請求項28又は29に記載の超音波霧化分離装置。
  31. 前記テーパー管は、前記鉛直方向の上端に配置される上端部と、前記鉛直方向の下端に配置される下端部と、を備え、
    前記上端部の開口径は、前記下端部の開口径より大きい
    請求項28から30までのいずれかに記載の超音波霧化分離装置。
  32. 前記上端部の開口径は、2mm以上100mm以下であり、
    前記下端部の開口径は、1mm以上90mm以下である
    請求項31に記載の超音波霧化分離装置。
  33. 前記構造体は、前記テーパー管を含み前記鉛直方向に配列される複数のテーパー管であり、
    前記複数のテーパー管に含まれる、前記鉛直方向に隣接するふたつのテーパー管の間の距離は、100mm以下である
    請求項32に記載の超音波霧化分離装置。
  34. 前記複数のテーパー管の全体は、前記鉛直方向について、10mm以上の大きさを有する
    請求項33に記載の超音波霧化分離装置。
  35. 前記ミストを回収するミスト回収部を備える
    請求項1から34までのいずれかに記載の超音波霧化分離装置。
  36. 前記ミスト回収部は、前記ミストを静電捕集する
    請求項35に記載の超音波霧化分離装置。
  37. 請求項1から36までのいずれかに記載の超音波霧化分離装置と、
    空気に含まれる水を、前記液柱から前記ミストを飛散させることにより生成される飛散後混合溶液に吸収させて吸収後混合溶液を生成する吸湿機構と、
    前記飛散後混合溶液を前記超音波霧化分離装置から前記吸湿機構に導く第1の導液部と、
    前記吸収後混合溶液を前記空間に導く第2の導液部と、
    を備え、
    前記分離成分は、水を含み、
    前記混合溶液は、吸湿性物質を含む
    調湿装置。
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