JP2022187107A - 冷却器、半導体装置及び電力変換装置 - Google Patents

冷却器、半導体装置及び電力変換装置 Download PDF

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Yasutaka Sanuki
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Abstract

Figure 2022187107000001
【課題】半導体パッケージが動作している状態で、半導体パッケージを効率よく冷却する技術を提供する。
【解決手段】半導体パッケージを冷却する冷却器であって、前記半導体パッケージを間に保持するように第1方向に並んで離隔して設けられ、それぞれ前記第1方向に垂直な第2方向に延びる複数の多穴管を備え、前記複数の多穴管のそれぞれは、前記第1方向の第1向きの端に設けられる第1壁部と、前記第1方向の前記第1向きの反対側の端に設けられる第2壁部と、前記第1壁部と前記第2壁部との間に設けられ、熱媒体を流す流路と、を備え、前記複数の多穴管の少なくともいずれか一つの第1多穴管の前記第1壁部の厚さは、前記第1多穴管の前記第2壁部の厚さと異なる冷却管。
【選択図】図1

Description

本開示は、冷却器、半導体装置及び電力変換装置に関する。
発熱によるパワー半導体パッケージの温度上昇を抑えるために、冷媒を内部に流す多穴管が用いられる。
特許文献1には、複数の冷却器が一列に配置されており、隣り合う冷却器の間に複数の半導体素子を収容した半導体モジュールが挟まれており、冷却器と半導体モジュールがそれらの積層方向に加圧されている電力変換装置が開示されている。特許文献1には、冷却器の内部に複数の補強部材が配置されており、前記複数の補強部材は、積層方向からみたときに、半導体素子と重ならないように配置されていることが開示されている。
特許文献2には、複数の半導体素子と、冷媒が流れる冷媒流路を有するとともに、複数の半導体素子を冷却する冷却器を有する電力変換装置が開示されている。特許文献2には、複数の前記半導体素子は、冷媒流路に流れる冷媒の流通方向の複数の配置領域に配されており、冷媒流路は、上流側から下流側に向かって流路断面積が小さくなるよう形成された特定流路部を有することが開示されている。
特許文献3には、絶縁部材と、絶縁部材の表面に配置された第1の金属部材と、第1の金属部材の表面に配置された半導体素子と、絶縁部材の裏面に配置された第2の金属部材と、第2の金属部材の裏面に配置され、流体の流路を有する冷却器が開示されている。特許文献3には、流路の流通方向に直交する方向において、冷却器の幅が絶縁部材よりも内側に位置することが開示されている。
特開2020-184826号公報 特開2018-121494号公報 特開2016-018904号公報
両面に発熱面を有し、両面を冷却するパワー半導体パッケージにおいて、パワー半導体パッケージの両面を効率よく冷却することが求められる。
本開示は、複数の半導体パッケージのそれぞれについて、半導体パッケージの両面を効率的に冷却する半導体装置を提供する。
本開示の一の態様によれば、半導体パッケージを冷却する冷却器であって、前記半導体パッケージを間に保持するように第1方向に並んで離隔して設けられ、それぞれ前記第1方向に垂直な第2方向に延びる複数の多穴管を備え、前記複数の多穴管のそれぞれは、前記第1方向の第1向きの端に設けられる第1壁部と、前記第1方向の前記第1向きの反対側の端に設けられる第2壁部と、前記第1壁部と前記第2壁部との間に設けられ、熱媒体を流す流路と、を備え、前記複数の多穴管の少なくともいずれか一つの第1多穴管の前記第1壁部の厚さは、前記第1多穴管の前記第2壁部の厚さと異なる冷却管を提供する。
本発明の各実施形態の半導体装置によれば、複数の半導体パッケージのそれぞれについて、半導体パッケージの両面を効率的に冷却できる。
図1は、本実施形態に係る半導体装置の斜視図である。 図2は、本実施形態に係る半導体装置の分解斜視図である。 図3は、本実施形態に係る半導体装置の半導体パッケージの上面図である。 図4は、本実施形態に係る半導体装置の半導体パッケージの下面図である。 図5は、本実施形態に係る半導体装置の冷却器の斜視図である。 図6は、本実施形態に係る半導体装置の冷却器の分解斜視図である。 図7は、本実施形態に係る半導体装置の冷却器のヘッダの斜視図である。 図8は、本実施形態に係る半導体装置の冷却器の多穴管の側面図である。 図9は、本実施形態に係る半導体装置の断面図である。 図10は、本実施形態に係る半導体装置の断面図である。 図11は、本実施形態に係る半導体装置の冷却器の評価結果を説明する図である。 図12は、参考例の冷却器の評価結果を説明する図である。 図13は、本実施形態に係る半導体装置の冷却器の評価結果を説明する図である。 図14は、本実施形態に係る半導体装置の冷却器の評価結果を説明する図である。 図15は、本実施形態に係る半導体装置を用いる電力変換装置の斜視図である。 図16は、本実施形態に係る半導体装置を用いる電力変換装置の斜視図である。
以下、本発明の各実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態に係る明細書及び図面の記載に関して、実質的に同一の又は対応する機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省略する場合がある。また、理解を容易にするために、図面における各部の縮尺は、実際とは異なる場合がある。
平行、直角、直交、水平、垂直、上下、左右などの方向には、実施形態の効果を損なわない程度のずれが許容される。角部の形状は、直角に限られず、弓状に丸みを帯びてもよい。平行、直角、直交、水平、垂直には、略平行、略直角、略直交、略水平、略垂直が含まれてもよい。
≪半導体装置1≫
図1は、本実施形態に係る半導体装置1の斜視図である。図2は、本実施形態に係る半導体装置1の分解斜視図である。半導体装置1は、例えば、3相モータの各相のそれぞれに2つの半導体パッケージ20によって直流を交流に変換して電力を供給する電力変換器である。半導体装置1は、例えば、モータを駆動する電力変換装置に用いられる。
なお、図には、説明の便宜のためXYZ直交座標系が設定される場合がある。図面の紙面に対して垂直な座標軸については、座標軸の丸の中にバツ印は紙面に対して奥の方向が正、丸の中に黒丸印は紙面に対して手前側が正であることを表している。ただし、当該座標系は、説明のために定めるものであって、半導体装置1等の姿勢について限定するものではない。
なお、本開示では、特に説明しない限り、X軸は冷却器30の下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3のそれぞれの延在方向とする。また、Y軸は冷却器30の下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3が隣接する方向とする。なお、Y軸方向を、上下方向と呼ぶ場合がある。Z軸は、当該X軸、Y軸に垂直な方向とする。
半導体装置1は、複数の半導体パッケージ20と、冷却器30と、を備える。
本実施形態に係る半導体装置1は、6個の半導体パッケージ20を備える。具体的には、半導体装置1は、半導体パッケージ21、半導体パッケージ22、半導体パッケージ23、半導体パッケージ24、半導体パッケージ25及び半導体パッケージ26を備える。なお、以下の説明では、半導体パッケージ21、半導体パッケージ22、半導体パッケージ23、半導体パッケージ24、半導体パッケージ25及び半導体パッケージ26のそれぞれを区別して説明する必要がない場合は、それぞれを総称して半導体パッケージ20と呼ぶ場合がある。
半導体パッケージ20は、冷却器30の後述する下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3の間に、横3列、縦2段に配置され、保持される。冷却器30には、冷媒導入口30ap1から冷媒(熱媒体)、例えば、冷却水、が導入される。また、冷却器30に導入された冷媒は、冷媒導出口30ap2から導出される。半導体パッケージ20は、下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3内を通流する冷却水と熱交換することにより冷却される。
下側多穴管30b1と中間多穴管30b2との間に、第1ヘッダ30aの側から順に並んで、半導体パッケージ21、半導体パッケージ22及び半導体パッケージ23が設けられる。隣接する二つの多穴管である下側多穴管30b1と中間多穴管30b2は、それぞれの間に半導体パッケージ21、半導体パッケージ22及び半導体パッケージ23を挟み込む。
また、中間多穴管30b2と上側多穴管30b3との間に、第1ヘッダ30aの側から順に並んで、半導体パッケージ24、半導体パッケージ25及び半導体パッケージ26が設けられる。隣接する二つの多穴管である中間多穴管30b2と上側多穴管30b3は、それぞれの間に半導体パッケージ24、半導体パッケージ25及び半導体パッケージ26を挟み込む。
半導体装置1の半導体パッケージ20と冷却器30のそれぞれの詳細について説明する。
<半導体パッケージ20>
図3は、本実施形態に係る半導体装置1の半導体パッケージ20の上面図である。図4は、本実施形態に係る半導体装置1の半導体パッケージ20の下面図である。
半導体パッケージ20は、例えば、1相分の上下アームを構成する2つの半導体素子がパッケージされたいわゆる2in1の半導体パッケージである。また、半導体パッケージ20は、いわゆる両面冷却型の半導体パッケージである。半導体パッケージ20の内部には、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、FET(Field-Effect Transistor)等のパワートランジスタ等の半導体素子が内蔵される。
なお、内蔵する半導体素子としては、パワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)やFWD(Free Wheeling Diode)等でもよい。また、載置される半導体素子は、前述のIGBTやFWDをワンチップ化したRB-IGBT(Reverse Blocking-Insulated Gate Bipolar Transistor)でもよい。更に、載置される半導体素子は、前述のIGBTやFWDをワンチップ化したRC-IGBT(Reverse Conducting-Insulated Gate Bipolar Transistor)でもよい。
半導体パッケージ20は、略直方体状の形状の樹脂、例えば、エポキシ樹脂等、のケース20dを備える。ケース20dは、上面20dAと、上面20dAの反対側に下面20dBと、を有する。
半導体パッケージ20は、ケース20dの側面に、電流端子20a1、電流端子20a2及び電流端子20a3と、制御端子20b1、制御端子20b2、制御端子20b3及び制御端子20b4と、を有する。電流端子20a1、電流端子20a2及び電流端子20a3と、制御端子20b1、制御端子20b2、制御端子20b3及び制御端子20b4とは、半導体パッケージ20のケース20dの側面から突出して設けられる。
電流端子20a1、電流端子20a2及び電流端子20a3は、例えば、負荷に電流を流すための端子である。電流端子20a1、電流端子20a2及び電流端子20a3は、導電材料で形成される。制御端子20b1、制御端子20b2、制御端子20b3及び制御端子20b4は、負荷に流す電流を制御するための端子である。制御端子20b1、制御端子20b2、制御端子20b3及び制御端子20b4は、導電材料で形成される。
また、半導体パッケージ20は、放熱板20c1及び放熱板20c2を有する。半導体パッケージ20に内蔵される例えばパワートランジスタは、発熱素子であることから、冷却する必要がある。放熱板20c1及び放熱板20c2は、当該発熱素子を放熱するために設けられる。放熱板20c1及び放熱板20c2は、熱伝導性の高い材料、例えば、銅などの金属で形成される。放熱板20c1及び放熱板20c2は、当該発熱素子に熱的に接続される。放熱板20c1は、ケース20dの上面20dAに設けられる。放熱板20c2は、ケース20dの下面20dBに設けられる。
<冷却器30>
図5は、本実施形態に係る半導体装置1の冷却器30の斜視図である。図6は、本実施形態に係る半導体装置1の冷却器30の分解斜視図である。
冷却器30は、半導体パッケージ20を冷却する。冷却器30の内部には、冷媒が通流する。冷却器30は、下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3内を通流する冷媒(例えば冷却水)と半導体パッケージ20との間で熱交換することにより、半導体パッケージ20を冷却する。なお、冷媒は水に限らず、不凍液を含む液体でもよい。
冷却器30は、第1ヘッダ30aと、下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3と、第2ヘッダ30cと、を備える。第2ヘッダ30cは、第1ヘッダ30aからX軸方向に離隔して設けられる。下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3は、Y軸方向、すなわち、X軸方向と交差する方向、に所定の間隔、具体的には、半導体パッケージ20を保持できる間隔、を隔てて設けられる。
なお、X軸方向は、第2方向の一例である。
第1ヘッダ30aは、下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3のそれぞれの一端に連結される。具体的には、第1ヘッダ30aは、下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3のそれぞれの-X側の端部に連結される。第2ヘッダ30cは、下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3のそれぞれの他端に連結される。具体的には、第2ヘッダ30cは、下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3のそれぞれの+X側の端部に連結される。
[第1ヘッダ30a]
最初に、第1ヘッダ30aについて説明する。図7は、本実施形態に係る半導体装置1の冷却器30の第1ヘッダ30aの斜視図である。第1ヘッダ30aは、冷媒を冷却器30の内部に導入するとともに、冷却器30の外部に導出する。第1ヘッダ30aは、壁部30aA、壁部30aB、壁部30aC、壁部30aD、壁部30aE及び壁部30aFにより構成される内部が空洞の直方体状である。
第1ヘッダ30aの+X側の壁部である壁部30aEの一部が解放される。具体的には、第1ヘッダ30aは、壁部30aEに開口部30ah1、開口部30ah2及び開口部30ah3を有する。第1ヘッダ30aの開口部30ah1、開口部30ah2及び開口部30ah3には、それぞれ下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3の一端が挿入され、固定される。第1ヘッダ30aと、下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3とは例えばロウ付けにて固定され、水密を確保する。
第1ヘッダ30aは、壁部30aFに冷媒導入口30ap1及び冷媒導出口30ap2を有する。冷媒導入口30ap1は、外部の冷却装置から冷媒が導入される。冷媒導出口30ap2は、外部の冷却装置に冷媒を導出する。第1ヘッダ30aは、内部に後述する隔壁を有する。隔壁は、第1ヘッダ30aに導入される冷媒と、第1ヘッダ30aから導出される冷媒とを分ける壁である。隔壁については、後で詳細を述べる。
[下側多穴管30b1、中間多穴管30b2、上側多穴管30b3]
次に、下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3について説明する。図8は、本実施形態に係る半導体装置1の冷却器30の下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3の側面図である。下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3のそれぞれは、長手方向の端部が解放され内部に冷媒が通流する管である。また、下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3のそれぞれは、多穴管の内部を通流する冷媒と熱交換することで半導体パッケージ20を冷却する。
下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3のそれぞれの短手方向の断面は外形が略長方形状になっている。下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3のそれぞれは、内部に分割された流路を有するいわゆるマイクロチャネルである。
(下側多穴管30b1)
下側多穴管30b1は、Y軸方向、すなわち、下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3が並んで離隔して設けられる方向の+Y向きの端に、第1壁部30b1Aを備える。また、下側多穴管30b1は、Y軸方向、すなわち、下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3が並んで離隔して設けられる方向の-Y向きの端に、第2壁部30b1Bを備える。
下側多穴管30b1の第1壁部30b1A及び第2壁部30b1Bは、X軸方向が長手方向及びY軸方向が短手方向となる板状の部材である。下側多穴管30b1の第1壁部30b1Aは、+Y側に冷却面30b1Sを有する。下側多穴管30b1の第1壁部30b1Aの冷却面30b1Sには、半導体パッケージ21、半導体パッケージ22及び半導体パッケージ23のそれぞれの放熱板20c2がハンダ付けや熱伝導グリス等の接合部材で熱的に接合される。また、下側多穴管30b1の第2壁部30b1Bは、-Y側に冷却面30b1Tを有する。
下側多穴管30b1の第1壁部30b1Aと第2壁部30b1Bとの間には、複数の流路30b1cが設けられる。下側多穴管30b1の流路30b1cは、Y軸方向(上下方向)に長い矩形状のマイクロチャネルになっている。なお、流路30b1cは、Y軸方向に2段以上分けてもよい。
下側多穴管30b1の第1壁部30b1Aに、半導体パッケージ21、半導体パッケージ22及び半導体パッケージ23が接合される。一方、下側多穴管30b1の第2壁部30b1Bには、半導体パッケージは接合されない。したがって、半導体装置1を動作させると、第1壁部30b1Aの温度は、第2壁部30b1Bの温度より高くなる。本実施形態に係る半導体装置1においては、下側多穴管30b1の流路30b1cを、高温側、すなわち、第1壁部30b1A側に配置する。
下側多穴管30b1の流路30b1cを、高温側、すなわち、第1壁部30b1A側に配置することにより、下側多穴管30b1の第1壁部30b1Aの厚さt1Aは、下側多穴管30b1の第2壁部30b1Bの厚さt1Bと異なる。具体的には、下側多穴管30b1の第1壁部30b1Aの厚さt1Aは、下側多穴管30b1の第2壁部30b1Bの厚さt1Bより薄い。例えば、下側多穴管30b1の全体の厚さを6mmとし、厚さt1Aは1mm、厚さt1Bは2mmである。なお、流路30b1cのY方向の厚さは3mmである。
(中間多穴管30b2)
中間多穴管30b2は、Y軸方向、すなわち、下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3が並んで離隔して設けられる方向の+Y向きの端に、第1壁部30b2Aを備える。また、中間多穴管30b2は、Y軸方向、すなわち、下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3が並んで離隔して設けられる方向の-Y向きの端に、第2壁部30b2Bを備える。
中間多穴管30b2の第1壁部30b2A及び第2壁部30b2Bは、X軸方向が長手方向及びY軸方向が短手方向となる板状の部材である。中間多穴管30b2の第1壁部30b2Aは、+Y側に冷却面30b2Sを有する。中間多穴管30b2の第1壁部30b2Aの冷却面30b2Sには、半導体パッケージ24、半導体パッケージ25及び半導体パッケージ26のそれぞれの放熱板20c2がハンダ付けや熱伝導グリス等の接合部材で熱的に接合される。また、中間多穴管30b2の第2壁部30b2Bは、-Y側に冷却面30b2Tを有する。中間多穴管30b2の第2壁部30b2Bの冷却面30b2Tには、半導体パッケージ21、半導体パッケージ22及び半導体パッケージ23のそれぞれの放熱板20c1がハンダ付けや熱伝導グリス等の接合部材で熱的に接合される。
中間多穴管30b2の第1壁部30b2Aと第2壁部30b2Bとの間には、複数の流路30b2cが設けられる。中間多穴管30b2の流路30b2cは、Y軸方向(上下方向)に長い矩形状のマイクロチャネルになっている。なお、流路30b2cは、Y軸方向に2段以上分けてもよい。
中間多穴管30b2は、第1壁部30b2Aに、半導体パッケージ24、半導体パッケージ25及び半導体パッケージ26が接合される。また、中間多穴管30b2は、第2壁部30b2Bに、半導体パッケージ21、半導体パッケージ22及び半導体パッケージ23が接合される。したがって、半導体装置1を動作させると、第1壁部30b2Aの温度は、第2壁部30b2Bの温度と略等しくなる。本実施形態に係る半導体装置1においては、中間多穴管30b2の流路30b2cを、第1壁部30b2A及び第2壁部30b2Bの中間に配置する。
中間多穴管30b2の流路30b2cを、第1壁部30b2A及び第2壁部30b2Bの中間に配置することにより、中間多穴管30b2の第1壁部30b2Aの厚さt2Aは、中間多穴管30b2の第2壁部30b2Bの厚さt2Bと等しい。すなわち、厚さt2Aと厚さt2Bは互いに等しい。例えば、中間多穴管30b2の全体の厚さを6mmとし、厚さt2Aは1.5mm、厚さt2Bは1.5mmである。なお、流路30b2cのY方向の厚さは3mmである。
(上側多穴管30b3)
上側多穴管30b3は、Y軸方向、すなわち、下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3が並んで離隔して設けられる方向の+Y向きの端に、第1壁部30b3Aを備える。また、上側多穴管30b3は、Y軸方向、すなわち、下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3が並んで離隔して設けられる方向の-Y向きの端に、第2壁部30b3Bを備える。
上側多穴管30b3の第1壁部30b3A及び第2壁部30b3Bは、X軸方向が長手方向及びY軸方向が短手方向となる板状の部材である。上側多穴管30b3の第1壁部30b3Aは、+Y側に冷却面30b3Sを有する。また、上側多穴管30b3の第2壁部30b3Bは、-Y側に冷却面30b3Tを有する。上側多穴管30b3の第2壁部30b3Bの冷却面30b3Tには、半導体パッケージ24、半導体パッケージ25及び半導体パッケージ26のそれぞれの放熱板20c1がハンダ付けや熱伝導グリス等の接合部材で熱的に接合される。
上側多穴管30b3の第1壁部30b3Aと第2壁部30b3Bとの間には、複数の流路30b3cが設けられる。上側多穴管30b3の流路30b3cは、Y軸方向(上下方向)に長い矩形状のマイクロチャネルになっている。なお、流路30b3cは、Y軸方向に2段以上分けてもよい。
上側多穴管30b3の第2壁部30b3Bに、半導体パッケージ24、半導体パッケージ25及び半導体パッケージ26が接合される。一方、上側多穴管30b3の第1壁部30b3Aには、半導体パッケージは接合されない。したがって、半導体装置1を動作させると、第2壁部30b3Bの温度は、第1壁部30b3Aの温度より高くなる。本実施形態に係る半導体装置1においては、上側多穴管30b3の流路30b3cを、高温側、すなわち、第2壁部30b3B側に配置する。
上側多穴管30b3の流路30b3cを、高温側、すなわち、第2壁部30b3B側に配置することにより、上側多穴管30b3の第1壁部30b3Aの厚さt3Aは、上側多穴管30b3の第2壁部30b3Bの厚さt3Bと異なる。具体的には、上側多穴管30b3の第1壁部30b3Aの厚さt3Aは、上側多穴管30b3の第2壁部30b3Bの厚さt3Bより厚い。例えば、上側多穴管30b3の全体の厚さを6mmとし、厚さt3Aは2mm、厚さt3Bは1mmである。なお、流路30b3cのY方向の厚さは3mmである。
下側多穴管30b1の第1壁部30b1Aの厚さt1Aと第2壁部30b1Bの厚さt1Bの和は、中間多穴管30b2の第1壁部30b2Aの厚さt2Aと第2壁部30b2Bの厚さt2Bの和と、等しい。また、上側多穴管30b3の第1壁部30b3Aの厚さt3Aと第2壁部30b3Bの厚さt3Bの和は、中間多穴管30b2の第1壁部30b2Aの厚さt2Aと第2壁部30b2Bの厚さt2Bの和と、等しい。すなわち、下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3のそれぞれの第1壁部の厚さと第2壁部の厚さの和は、互いに等しい。
なお、Y軸方向(上下方向)は、第1方向の一例である。+Y向きは、第1向きの一例である。上側多穴管30b3は、第1多穴管の一例である。下側多穴管30b1は、第2多穴管の一例である。
下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3のそれぞれの流路30b1c、流路30b2c及び流路30b3cは、下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3のそれぞれの延在方向に対して一様な断面積を有する。下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3のそれぞれの流路30b1c、流路30b2c及び流路30b3cの延在方向と冷媒の流れ方向は、X軸方向で一致する。なお、流路30b1c、流路30b2c及び流路30b3cのそれぞれにおける断面積とは、本開示においては、流路30b1c、流路30b2c及び流路30b3cのそれぞれの延在方向、すなわち、冷媒の流れ方向に垂直な面の断面積とする。
下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3の少なくとも1本の多穴管は、第1ヘッダ30aから第2ヘッダ30cの方向に冷媒が流れ、残りの多穴管は、第2ヘッダ30cから第1ヘッダ30aの方向に冷媒が流れる。なお、以下の説明において、第1ヘッダ30aから第2ヘッダ30cの方向に冷媒が流れる多穴管を上流側多穴管、第2ヘッダ30cから第1ヘッダ30aの方向に冷媒が流れる多穴管を下流側多穴管、という場合がある。
なお、多穴管の数は、3本に限らず、例えば、2本又は4本以上備えるようにしてもよい。半導体パッケージ20を挟み込むために、冷却器は多穴管を少なくとも2本以上備える。また、多穴管を4本以上備える場合は、例えば、上側多穴管と下側多穴管との間に、中間多穴管を複数備えてもよい。更に、複数の中間多穴管のそれぞれの第1壁部の厚さと第2壁部の厚さは等しくしてもよい。
[第2ヘッダ30c]
第2ヘッダ30cは、下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3の少なくとも一本の多穴管から導入された冷媒を、下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3の残りの多穴管に導入する。いいかえると、第2ヘッダ30cは、上流側多穴管から導入された冷媒を、下流側多穴管に導入する。
第2ヘッダ30cは、片側が解放された空洞となっている。具体的には、第2ヘッダ30cは、-X側の面に開口部30ch1、開口部30ch2及び開口部30ch3を有する。第2ヘッダ30cの解放側には、下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3の他端が挿入され、固定される。具体的には、開口部30ch1には、下側多穴管30b1の他端が挿入され、固定される。開口部30ch2には、中間多穴管30b2の他端が挿入され、固定される。開口部30ch3には、上側多穴管30b3の他端が挿入され、固定される。第2ヘッダ30cと、下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3とは例えばロウ付けにて固定され、水密を確保する。
<第1ヘッダ30aの隔壁>
ここで、第1ヘッダ30aに設けられる隔壁について説明する。
外部の冷却装置から冷却器30に導入される冷媒は、半導体パッケージ20から熱を吸収して冷却器30から導出される。よって、冷却器30を通流する冷媒は、導入された直後において一番温度が低く、徐々に熱を吸収して温度が高くなる。すなわち、上流側多穴管を流れる冷媒の温度より、下流側多穴管の冷媒の温度は高くなる。
次に、第1ヘッダ30aに設けられる隔壁の位置について説明する。本実施形態に係る半導体装置1では、下側多穴管30b1及び中間多穴管30b2の2本の多穴管を上流側多穴管とする。また、上側多穴管30b3の1本の多穴管を下流側多穴管とする。
図9、図10は、本実施形態に係る半導体装置1の断面図である。具体的には、図9は、半導体装置1を第1ヘッダ30a部分で、X軸方向に垂直な面で切断した断面図である。具体的には、図10は、半導体装置1をZ方向の中心部分で、Z軸方向に垂直な面で切断した断面図である。なお、半導体パッケージ20については、内部の詳細は省略して、一様な断面として示している。
本実施形態に係る半導体装置1では、下側多穴管30b1及び中間多穴管30b2が上流側多穴管、上側多穴管30b3が下流側多穴管となるように、隔壁30awを設ける。隔壁30awは、X軸方向において、第1ヘッダ30aの壁部30aFから壁部30aEまで延在する。
下側多穴管30b1及び中間多穴管30b2は、壁部30aAの一部、壁部30aB、壁部30aCの一部及び隔壁30awと、壁部30aE及び壁部30aFと、に囲まれる空間SPinに連通する。空間SPinには、冷媒導入口30ap1からの冷媒が導入される。空間SPinに導入された冷媒は、空間SPinに連通する下側多穴管30b1及び中間多穴管30b2から導出される。
一方、上側多穴管30b3は、壁部30aAの一部、隔壁30aw、壁部30aCの一部及び壁部30aDと、壁部30aE及び壁部30aFと、に囲まれる空間SPoutに連通する。空間SPoutに連通する上側多穴管30b3から冷媒が導入される。空間SPoutに導入された冷媒は、冷媒導出口30ap2から導出される。
<冷却管の半導体パッケージの発熱による変形について>
半導体装置1を動作させると、半導体パッケージ20の半導体素子が発熱する。半導体装置1は、例えば、常温(例えば、25℃)で、冷却器30の第1ヘッダ30a及び第2ヘッダ30cが筐体等に固定される。
常温(例えば、25℃)で冷却器30の第1ヘッダ30a及び第2ヘッダ30cが筐体等に固定された状態から、半導体装置1を動作させると、下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3が半導体パッケージ20により温められる。下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3が半導体パッケージ20により温められると、下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3のそれぞれに熱膨張が発生する。
例えば、下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3は、両端固定されていない場合には、冷却管の長さをL、冷却管材料の線膨張係数をα、常温からの温度上昇をΔTとするとき、熱膨張により熱変形量(長さ方向)δ=L×α×ΔTの伸びが発生する。例えば、多穴管がアルミニウム材(α=23.6×10-6[1/K])でL=0.15[m]、ΔT=115[K]の場合、0.4[mm]熱膨張が起こる。
下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3が第1ヘッダ30a及び第2ヘッダ30cにより固定されている場合には、下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3は長手方向(X軸方向)には伸びにくくなる。
したがって、下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3のそれぞれは、第1ヘッダ30a及び第2ヘッダ30cを押し広げる。また、下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3のそれぞれは、弓なりに反る。更に、下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3のそれぞれに発生する熱応力が大きくなる。
本実施形態に係る半導体装置1は、冷却器30の多穴管の流路の位置を、複数の多穴管が並ぶ方向にずらすことにより、多穴管の変形を抑えて、熱応力の発生を低減する。
本実施形態に係る半導体装置1についてシミュレーション(熱応力解析)により評価を行った。実施例の冷却器Sの寸法は、冷却器30に準拠した。また、参考例の冷却器Szは、上下の壁部で同じ厚さの多穴管、すなわち、中間多穴管30b2とおなじ多穴管を3本用いた。
シミュレーションは、多穴管の半導体パッケージ20が接合している壁部(冷却面)の温度を140℃、多穴管の半導体パッケージ20が接合していない壁部(冷却面)の温度を70℃として評価を行った。
半導体パッケージ20により冷却器S及び冷却器Szが加熱されたときの熱変形を図11及び図12に示す。図11及び図12に示すように、半導体パッケージ20により冷却器S及び冷却器Szのそれぞれが加熱されると、多穴管が冷却器の内側に反るように変形する。
具体的に、多穴管の反り変形量及び多穴管に発生する発生応力について評価を行った結果をそれぞれ図13及び図14に示す。なお、実施例は、本実施形態に係る冷却器Sの結果、参考例1は参考例の冷却器Szの結果である。また、参考例2は、厚い壁部を高温側にした冷却器、すなわち、冷却器Sとは反対側に流路を移動した冷却器の結果である。
反り変形量は、下側多穴管30b1に相当する一番下段の多穴管における反り変形量の最大値で評価を行った。また、発生応力は、下側多穴管30b1に相当する一番下段の多穴管における発生応力の最大値で評価を行った。
実施例は、参考例1及び参考例2に対して、反り変形量及び発生応力とも低減させることができた。例えば、実施例の反り変形量は、参考例1に対して2%程度低減できた。また、実施例の発生応力は、3%程度低減できた。
<作用・効果>
本実施形態に係る半導体装置1は、冷却器の変形を抑えることにより、複数の半導体パッケージのそれぞれについて、半導体パッケージの両面を効率的に冷却できる。
本実施形態に係る半導体装置1は、下側多穴管30b1の第1壁部30b1Aの肉厚を薄くする。また、本実施携帯に係る半導体装置1は、上側多穴管30b3の第2壁部30b3Bの肉厚を薄くする。
下側多穴管30b1、中間多穴管30b2及び上側多穴管30b3のそれぞれが両端固定されている場合は、半導体パッケージ20により熱膨張と同時に温度分布に対し同じ長さになるように内力が働く。熱膨張と力のつり合いにより、多穴管に発生する熱応力(平均値)は近似的にσ=E×α×ΔTaで表される。ここで、多穴管材料のヤング率をE、線膨張係数をα、多穴管の平均温度上昇(体積平均)をΔTaとする。
例えば、下側多穴管30b1では、第1壁部30b1Aから第2壁部30b1Bまで、温度勾配を有する。下側多穴管30b1の全体の厚さを変えずに、高温側の第1壁部30b1Aの肉厚を薄くし、高温側の第1壁部30b1Aの肉厚を薄くした分低温側の第2壁部30b1Bの肉厚を厚くする。高温側の第1壁部30b1Aの肉厚を薄くすることにより、高温となる第1壁部30b1Aの体積が減少する。第1壁部30b1Aの体積が減少するので、下側多穴管30b1全体としての温度が下がる。すなわち、平均温度上昇ΔTaが小さくなる。したがって、下側多穴管30b1に発生する熱応力(発生応力)が減少する。なお、上側多穴管30b3でも同様である。
したがって、本実施形態に係る半導体装置1において、多穴管の反り変形量及び発生応力を低減することができる。多穴管の反り変形量及び発生応力を低減することにより、複数の半導体パッケージのそれぞれについて、半導体パッケージの両面を効率的に冷却できる。
<<電力変換装置>>
次に、本実施形態に係る半導体装置1を用いる電力変換装置5について説明する。
図15及び図16は、本実施形態に係る半導体装置1を用いる電力変換装置5の斜視図である。図16は、図15の電力変換装置5のカバー51を外した図である。
電力変換装置5は、例えば、直流電力を所定の周波数の3相の交流電力に変換する。電力変換装置5は、例えば、自動車等に搭載される。
電力変換装置5は、カバー51と、ケース52と、を備える。ケース52は、外部の電源や負荷を接続するためのコネクタ53及びコネクタ54を備える。なお、カバー51及びケース52の組み合わせを筐体50という場合がある。
電力変換装置5は、カバー51及びケース52の内部に、制御基板55と、半導体装置1と、コンデンサ56と、を備える。パイプ112及びパイプ113を介して冷媒が導入導出される。
なお、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
1 半導体装置
5 電力変換装置
20、21、22、23、24、25、26 半導体パッケージ
30 冷却器
30a 第1ヘッダ
30b1 下側多穴管
30b1A 第1壁部
30b1B 第2壁部
30b1c 流路
30b2 中間多穴管
30b2A 第1壁部
30b2B 第2壁部
30b2c 流路
30b3 上側多穴管
30b3A 第1壁部
30b3B 第2壁部
30b3c 流路
30c 第2ヘッダ

Claims (7)

  1. 半導体パッケージを冷却する冷却器であって、
    前記半導体パッケージを間に保持するように第1方向に並んで離隔して設けられ、それぞれ前記第1方向に垂直な第2方向に延びる複数の多穴管を備え、
    前記複数の多穴管のそれぞれは、前記第1方向の第1向きの端に設けられる第1壁部と、前記第1方向の前記第1向きの反対側の端に設けられる第2壁部と、前記第1壁部と前記第2壁部との間に設けられ、熱媒体を流す流路と、を備え、
    前記複数の多穴管の少なくともいずれか一つの第1多穴管の前記第1壁部の厚さは、前記第1多穴管の前記第2壁部の厚さと異なる、
    冷却器。
  2. 前記第1多穴管は、前記第1方向の前記第1向きの端に設けられ、
    前記第1多穴管の前記第2壁部の厚さは、前記第1多穴管の前記第1壁部の厚さより薄い、
    請求項1に記載の冷却器。
  3. 前記複数の多穴管において前記第1方向の前記第1向きの反対側の端に設けられた第2多穴管の前記第1壁部の厚さは、前記第2多穴管の前記第2壁部の厚さより薄い、
    請求項2に記載の冷却器。
  4. 前記第1多穴管と前記第2多穴管との間に設けられる中間多穴管の前記第1壁部の厚さは、前記中間多穴管の前記第2壁部の厚さと等しい、
    請求項3に記載の冷却器。
  5. 前記複数の多穴管のそれぞれの前記第1壁部の厚さと前記第2壁部の厚さの和は、互いに等しい、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の冷却器。
  6. 複数の半導体パッケージと、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の冷却器と、を備え、
    前記複数の半導体パッケージのそれぞれは、隣接する二つの前記多穴管の間に設けられる、
    半導体装置。
  7. 請求項6に記載の半導体装置を備える、
    電力変換装置。
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