JP2022186161A - 空気調和機 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷暖房運転時に、空調負荷の低い条件でのエネルギ消費効率を従来に比して向上させることができる空気調和機を得ること。【解決手段】空気調和機1は、2つの冷凍サイクル50a,50bと、制御手段と、を備える。制御手段は、冷暖房運転時において、空調能力とエネルギ消費効率との関係に基づいて、一方の冷凍サイクル50a,50bだけを運転させる第1運転モード、双方の冷凍サイクル50a,50bを運転させる第2運転モード、および双方の冷凍サイクル50a,50bを停止状態とする第3運転モードのうちのいずれか1つの運転モードを選択し、選択した運転モードに従って2つの冷凍サイクル50a,50bを制御する。【選択図】図1

Description

本開示は、2つの冷凍サイクルを使用した空気調和機に関する。
従来の空気調和機の一例が特許文献1に開示されている。特許文献1に記載の空気調和機は1台の室内機と2台の室外機とを有し、除湿運転時に、湿度および室温に基づいて、冷却運転、加熱運転および停止のいずれかが2つの冷凍サイクルについて個別に選択される。特許文献1に記載の空気調和機では、第1運転モード、第2運転モード、第3運転モードおよび第4運転モードのうちのいずれか1つの運転モードを選択することによって、室温の大きな変動を抑制した除湿運転を行っている。第1運転モードは、一方の冷凍サイクルを冷却運転させるとともに他方の冷凍サイクルを加熱運転させるモードである。第2運転モードは、一方の冷凍サイクルを冷却運転させるとともに他方の冷凍サイクルを停止状態とするモードである。第3運転モードは、双方の冷凍サイクルを冷却運転させるモードである。第4運転モードは、双方の冷凍サイクルを停止状態とするモードである。
特開2012-211709号公報
ところで、空気調和機は、除湿運転だけではなく、冷暖房運転も可能である。特許文献1に記載の技術では、運転モードの選択の基準が湿度および室温となっている。このため、特許文献1に記載の技術を冷暖房運転時に適用した場合に、空調能力的には運転させる冷凍サイクルが1つでも対応可能な空調負荷の低い条件でも、1つまたは2つのどちらの冷凍サイクルで対応すべきかを判断することができないという問題があった。つまり、1つの冷凍サイクルを高出力で運転する方がエネルギ消費効率が高いにもかかわらず、2つの冷凍サイクルを低出力で運転し続けて無駄なエネルギを消費する可能性があり、またこの逆の場合も有り得る。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、冷暖房運転時に、空調負荷の低い条件でのエネルギ消費効率を従来に比して向上させることができる空気調和機を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示の空気調和機は、2つの冷凍サイクルと、制御手段と、を備える。制御手段は、冷暖房運転時において、空調能力とエネルギ消費効率との関係に基づいて、一方の冷凍サイクルだけを運転させる第1運転モード、双方の冷凍サイクルを運転させる第2運転モード、および双方の冷凍サイクルを停止状態とする第3運転モードのうちのいずれか1つの運転モードを選択し、選択した運転モードに従って2つの冷凍サイクルを制御する。
本開示によれば、冷暖房運転時に、空調負荷の低い条件でのエネルギ消費効率を従来に比して向上させることができるという効果を奏する。
実施の形態1に係る空気調和機の構成の一例を模式的に示す図 実施の形態1に係る空気調和機の制御回路の構成の一例を示すブロック図 運転モード決定情報の一例を示す図 実施の形態1に係る空気調和機における冷暖房運転時の運転モードの判定方法の手順の一例を示すフローチャート 実施の形態1に係る空気調和機における運転モードの切り替え方法の一例を模式的に示す図 実施の形態1に係る空気調和機に備えられる制御回路のハードウェア構成の一例を示すブロック図
以下に、本開示の実施の形態にかかる空気調和機を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る空気調和機の構成の一例を模式的に示す図である。空気調和機1は、温度検知部2と、室内に設置される1台の室内機3と、室外に設置される2台の室外機4a,4bと、を備える。
温度検知部2は、室内機3が設けられる室内の温度である室温を検知する。温度検知部2の一例は、測温抵抗体等の温度センサである。一例では、温度検知部2は、室内に設置される図示しないコントローラ等に内蔵される。コントローラは、室内の温度である室温の設定、空調モードの設定等を行うことができる機器である。空調モードには、冷房、暖房および除湿が含まれる。温度検知部2は、一定周期等の予め定められたタイミングで温度を検知し、検知結果を室内機3に設けられる後述する制御回路36に出力する。
室内機3は、室内の空気を吸い込む吸込口31と、吸い込んだ空気を室内に吹き出す吹出口32と、吸込口31と吹出口32とを連通する風路33と、を有する筐体30を備える。室内機3は、筐体30内に、送風機34と、2台の熱交換器35a,35bと、制御回路36と、を備える。送風機34は、風路33中に設けられ、室内の空気を吸込み室内へ吹出す。一例では、送風機34は、風路33中の吹出口32付近に設けられる。熱交換器35a,35bは、風路33中の送風機34の吸込側に設けられる。熱交換器35aは、配管を介して室外機4aと接続され、熱交換器35bは、配管を介して室外機4bと接続される。制御回路36は、温度検知部2、送風機34および室外機4a,4bと電気的に接続され、温度検知部2の出力値と、図示しないコントローラによって設定される室温の設定値と、に基づいて、室内機3および室外機4a,4bの動作を制御する。
2台の室外機4a,4bは、ともに同様の構造を有する。室外機4a,4bは、図示しない熱交換器、圧縮機、四方弁および絞り弁を備える。室外機4aと室内機3の熱交換器35aとによって冷凍サイクル50aが構成され、室外機4bと室内機3の熱交換器35bとによって冷凍サイクル50bが構成される。すなわち、冷凍サイクル50aは、室外機4aの熱交換器、圧縮機、四方弁および絞り弁と、室内機3の熱交換器35aと、を備え、これらによって構成される閉ループの冷媒回路である。冷凍サイクル50bは、室外機4bの熱交換器、圧縮機、四方弁および絞り弁と、室内機3の熱交換器35bと、を備え、これらによって構成される閉ループの冷媒回路である。冷却運転時と加熱運転時とでは、四方弁の切り替えによって各冷凍サイクル50a,50bの冷媒は逆向きに流れる。2つの冷凍サイクル50a,50bはそれぞれ独立しており、2つの冷凍サイクル50a,50bは、制御回路36によって個別に制御される。なお、以下では、個々の冷凍サイクル50a,50bを区別しない場合には、冷凍サイクル50a,50bは、冷凍サイクル50と表記される。
図2は、実施の形態1に係る空気調和機の制御回路の構成の一例を示すブロック図である。図2に示されるように、制御回路36の入力側には、温度検知部2が接続され、制御回路36の出力側には、室外機4a,4bが接続されている。制御回路36は、冷暖房運転時において、空調能力とエネルギ消費効率との関係に基づいて、一方の冷凍サイクル50だけを運転させる運転モードである1台運転モード、双方の冷凍サイクル50を運転させる運転モードである2台運転モード、および双方の冷凍サイクル50を停止状態とする運転モードである停止モードのうちのいずれか1つの運転モードを選択し、選択した運転モードに従って2つの冷凍サイクル50を制御する。1台運転モードは、第1運転モードに対応し、2台運転モードは、第2運転モードに対応し、停止モードは、第3運転モードに対応する。
制御回路36は、演算手段361と、記憶手段362と、運転状態切替手段363と、を備える。制御回路36は、制御手段に対応する。演算手段361は、温度検知部2が検知した室温とコントローラ等により設定された設定値である目標室温との差から予め定められた計算式にしたがって必要な空調能力である空調能力算出値を算出する。記憶手段362は、空調能力とエネルギ消費効率との関係を示す情報を記憶する。空調能力とエネルギ消費効率との関係を示す情報は、空調能力と、冷凍サイクル50の1台運転時および2台運転時における空調能力を実現する場合のエネルギ消費効率と、の予め登録されている関係を示す。運転状態切替手段363は、各冷凍サイクル50a,50bの室外機4a,4bの運転状態を切り替える。
図3は、運転モード決定情報の一例を示す図である。図3において、横軸は、空調能力を示し、縦軸は、エネルギ消費効率を示している。この図には、冷凍サイクル50を1台で運転したときの空調能力に対するエネルギ消費効率を示すグラフG1、および2台で運転したときの空調能力に対するエネルギ消費効率を示すグラフG2の一例が示されている。1台運転時のグラフG1と2台運転時のグラフG2との交点における空調能力をQ0とし、1台運転時の最小空調能力をQ1とする。空調能力がQ0よりも大きい場合には、エネルギ消費効率は、1台運転時よりも2台運転時の方が高くなる。空調能力がQ0よりも小さい場合には、エネルギ消費効率は、2台運転時よりも1台運転時の方が高くなる。また、空調能力がQ1に満たない場合には、1台の冷凍サイクル50を動作させるよりも、冷凍サイクル50を1台も運転させない方がエネルギ消費効率の点から有利になる。
図3より、実施の形態1に係る空気調和機1の制御回路36は、冷暖房運転を行う場合に、演算手段361によって算出された空調能力である空調能力算出値Qと、記憶手段362に登録された空調能力とエネルギ消費効率との関係を示す情報と、に基づいて、各冷凍サイクル50a,50bを個別に制御する。具体的には、運転状態切替手段363は、空調能力算出値Qが低い場合、図3の例では、空調能力算出値QがQ1よりも大きくQ0未満である場合には、2台運転時よりも1台運転時の方がエネルギ消費効率が高くなるため、一方の冷凍サイクル50を運転させ、他方の冷凍サイクル50を停止させる1台運転モードを選択する。また、運転状態切替手段363は、空調能力算出値Qが高い場合、図3の例では、空調能力算出値QがQ0よりも大きい場合には、1台運転時よりも2台運転時の方がエネルギ消費効率が高くなるため、双方の冷凍サイクル50a,50bを運転させる2台運転モードを選択する。さらに、運転状態切替手段363は、1台運転モードよりも空調能力算出値Qが低い場合、図3の例では、空調能力算出値QがQ1未満である場合には、双方の冷凍サイクル50a,50bを停止させる停止モードを選択する。このように運転モードを選択し、制御することで、無駄なエネルギ消費を抑制した冷暖房運転を実現することができる。
1台運転モードが選択され、1つの冷凍サイクル50を運転させる場合に、2つある冷凍サイクル50a,50bのうちどちらを選択するかによって運転負荷に偏りが生じると、一方の冷凍サイクル50を早期に劣化、故障させる可能性がある。そこで、1台運転モードが選択された場合に、どちらの冷凍サイクル50a,50bが選択されるかについて説明する。
制御回路36の運転状態切替手段363は、室外機4aおよび室外機4bの運転負荷が平準化されるように、1台運転モードで運転させる室外機4a,4bを選択する。一例では、運転状態切替手段363は、運転時間を用いて、2つの冷凍サイクル50a,50bの運転時間が均等になるように動作させる室外機4a,4bを選択することができる。具体的には、運転状態切替手段363は、1台運転モードにおける室外機4a,4bの運転時間を示す運転時間情報を記憶手段362に記憶しておき、1台運転モードでの制御を行う場合に、運転時間情報の室外機4aおよび室外機4bの運転時間を比較し、より運転時間が少ない室外機4a,4bを選択する。
運転負荷を平準化させる方法は、運転時間以外であってもよい。一例では、前回の1台運転モードで運転させた室外機4a,4bとは別の室外機4a,4bを選択する、すなわち2つの冷凍サイクル50a,50bを交互に選択するようにしてもよい。この場合には、運転状態切替手段363は、最後に1台運転モードで運転したときの室外機4a,4bを含む情報である履歴情報を記憶手段362に記憶しておき、1台運転モードでの制御を行う場合に、履歴情報を参照し、最後に1台運転モードで運転したときの室外機4a,4bではない室外機4a,4bを選択する。また、冷房および暖房のように空調モード毎に決まった室外機4a,4bを運転させるようにしてもよい。この場合には、冷房時に室外機4aを運転させ、暖房時に室外機4bを運転させるなどのように、空気調和機1の冷房および暖房を含む空調モード毎に冷凍サイクル50を対応付けた運転情報を記憶手段362に予め記憶しておき、1台運転モードでの制御を行う場合に、運転情報を参照し、現在の空調モードに対応する室外機4a,4bを選択する。
この様な冷凍サイクル50の選択によって、1つの冷凍サイクルを高出力で運転する方がエネルギ消費効率が高いにもかかわらず、2つの冷凍サイクルを低出力で運転し続けたり、またこの逆の場合で運転し続けたりして無駄なエネルギを消費してしまうことが抑制される。
つぎに、冷暖房運転時の各モードの判定方法について説明する。図4は、実施の形態1に係る空気調和機における冷暖房運転時の運転モードの判定方法の手順の一例を示すフローチャートである。例えば、コントローラ等によって、目標室温が設定されると(ステップS11)、制御回路36の演算手段361は、温度検知部2から検知室温を取得する(ステップS12)。ついで、演算手段361は、検知室温と目標室温との差から、目標室温を達成するために必要な空調能力である空調能力算出値Qを算出する(ステップS13)。ついで、運転状態切替手段363は、記憶手段362に記憶されている図3に示されるような空調能力とエネルギ消費効率との関係を示す情報を参照し、算出した空調能力算出値Qにおいてエネルギ消費効率がより高くなる運転モードを選択する(ステップS14)。
その後、運転状態切替手段363は、選択した運転モードが1台運転モードであるかを判定する(ステップS15)。選択した運転モードが1台運転モードである場合(ステップS15でYesの場合)には、運転状態切替手段363は、動作させる室外機4a,4bの選択処理を実行する(ステップS16)。
運転時間で室外機4a,4bの選択を行う場合には、運転状態切替手段363は、記憶手段362に記憶されている運転時間情報を取得し、2台の室外機4a,4bのうち運転時間の短い方の室外機4a,4bを動作させる室外機4a,4bとして選択する。交互に室外機4a,4bの選択を行う場合には、運転状態切替手段363は、記憶手段362に記憶されている履歴情報を参照し、最後に1台運転モードで運転させた室外機4a,4bとは異なる室外機4a,4bを動作させる室外機4a,4bとして選択する。空調モードで室外機4a,4bの選択を行う場合には、運転状態切替手段363は、現在の空調モードを取得し、運転情報を参照して、現在の空調モードに対応付けられた室外機4a,4bを動作させる室外機4a,4bとして選択する。
その後またはステップS15で選択した運転モードが1台運転モードではない場合(ステップS15でNoの場合)には、運転状態切替手段363は、選択された運転モードとなるように選択された室外機4a,4bを含む冷凍サイクル50a,50bを制御する(ステップS17)。以上によって、処理が終了する。
なお、上記した例では、図3の運転モード決定情報における空調能力とエネルギ消費効率との間の関係を用いて、エネルギ消費効率がより高い運転モードを選択する場合を示したが、運転モードを他の方法によって決定してもよい。一般的な1台の室内機3と2台の室外機4a,4bとで構成される空気調和機1では、図3に示されるように、空調能力が低い場合、すなわち室温と目標室温との温度差が小さい場合には、室外機4a,4bを1台だけ運転させる方がエネルギ消費効率が高くなる。また、空調能力が高い場合、すなわち室温と目標室温との差が大きい場合には、室外機4a,4bを2台とも運転させる方がエネルギ消費効率が高くなる傾向がある。このため、1台運転時および2台運転時のエネルギ消費効率が一致する空調能力Q0を閾値として、演算手段361によって算出される空調能力算出値Qと閾値Q0との大小関係のみを運転モード選択の判定基準とすることも可能である。同様に、1台運転モードの最小空調能力を閾値Qとし、演算手段361によって算出される空調能力算出値Qと閾値Q1との大小関係のみを1台運転モードと停止モードの切替の判定基準としてもよい。
ここで、運転モードの切替方法について説明する。図5は、実施の形態1に係る空気調和機における運転モードの切り替え方法の一例を模式的に示す図である。図5では、2台運転モードと1台運転モードとの間の切り替えを行う場合を示している。また、この図において、横軸は、空調能力を示している。例えば、2台運転モードから1台運転モードに切り替わる場合には、空調能力算出値QがQ0-ΔQを下回ったとき、すなわちQ<Q0-ΔQのときに、運転状態切替手段363は、1台運転モードを選択する。反対に、1台運転モードから2台運転モードに切り替わる場合には、空調能力算出値QがQ0+ΔQを上回ったとき、すなわちQ>Q0+ΔQのときに、運転状態切替手段363は、2台運転モードを選択する。このように、閾値Q0を中心とした2ΔQの範囲では、運転モードの切り替えが生じないように2つの閾値を用いて運転モードを切り替えるようにしている。Q0は、切替基準値に対応し、Q0+ΔQは、第1閾値に対応し、Q0-ΔQは、第2閾値に対応する。
このような運転モードの切替を行わない場合には、空調能力がQ0を下回ったときに、2台運転モードから1台運転モードに切り替わり、空調能力がQ0を上回ったときに、1台運転モードから2台運転モードに切り替わる。このような場合には、閾値Q0付近で空調能力が上下する場合に、運転モードが頻繁に切り替わることになり、室外機4a,4bが早期に劣化、故障してしまう。しかし、図5に示される方法で運転モードの切替を行う場合には、閾値Q0付近で空調能力が上下しても、空調能力の範囲が閾値Q0を中心とした2ΔQの範囲であれば、運転モードが頻繁に切り替わることが抑制される。この結果、室外機4a,4bが早期に劣化、故障してしまうことを抑制することができる。同様に、1台運転モードと停止モードとの切替にも、1台運転モードの最小空調能力の閾値Q1に対してΔQを適用することが可能である。ただし、停止モードから1台運転モードに切り替わる場合に、空調能力を1台運転モードの最小空調能力の閾値Q1から上げることで、冷暖房感を損ねる可能性があるため、閾値を変更せずに、Q1のままとしてもよい。
また、記憶手段362が記憶する運転モード決定情報は、空調能力とエネルギ消費効率との関係は予め登録されているものでなく、空気調和機1の実際の運転情報に基づいて変化するものであってもよい。例えば、図1において、空気調和機1が、運転中の空気調和機1の空調能力を算出するために必要なパラメータを測定する図示しない各検知部をさらに備え、各検知部を制御回路36に接続する。そして、制御回路36の演算手段361によって、運転中の空気調和機1の各検知部からの出力値から実際の空調能力およびエネルギ消費効率を算出し、算出した結果を空調能力とエネルギ消費効率との関係を示す情報として記憶手段362に登録することで、より実態に合った運転モードを選択可能となる。この場合には、室外機4a,4bを1台および2台運転時の空調能力とエネルギ消費効率との関係が変化するため、上記した閾値Q0、Q1が変化することになる。
制御回路36は、処理回路として実現される。処理回路は専用のハードウェアであってもよいし、集積回路であってもよいし、プロセッサを備える回路であってもよい。図6は、実施の形態1に係る空気調和機に備えられる制御回路のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。制御回路36は、プロセッサ501と、メモリ502と、を備える。プロセッサ501は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSP(Digital Signal Processor)とも称される)、システムLSI(Large Scale Integration)などである。メモリ502は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスクまたはDVD(Digital Versatile Disc)等である。プロセッサ501とメモリ502とはバスライン503を介して接続される。
制御回路36は、運転モードの切替処理の手順を記述したプログラムをメモリ502から読み出してプロセッサ501が実行することにより実現される。また、複数のプロセッサおよび複数のメモリが連携して上記機能を実現してもよい。また、制御回路36の機能のうちの一部を専用のハードウェアである電子回路として実装し、他の部分をプロセッサ501およびメモリ502を用いて実現するようにしてもよい。一例では、制御回路36は、室外機4a,4bの動作を電気信号によって制御する。
以上のように、実施の形態1では、1台の室内機3に2台の室外機4a,4bが接続され、2つの冷凍サイクル50a,50bを有する空気調和機1の冷暖房運転時に、制御回路36は、空調能力とエネルギ消費効率との関係に基づいて各冷凍サイクル50a,50bを個別に運転または停止させるようにした。すなわち、制御回路36は、一方の冷凍サイクル50だけを運転させる1台運転モード、双方の冷凍サイクル50a,50bを運転させる2台運転モード、および双方の冷凍サイクル50a,50bを停止させる停止モードのうちのいずれかから、エネルギ消費効率が高くなる運転モードを選択するため、無駄なエネルギ消費を抑制することができる。また、制御回路36は、1台運転モード時に、2つの冷凍サイクル50a,50bの運転負荷が平準化されるように、運転させる1台の冷凍サイクル50a,50bを選択することで、一方の冷凍サイクル50a,50bだけを早期に劣化、故障させてしまうことを抑制することができる。
さらに、空調能力を実現する場合の1台運転時のエネルギ消費効率と、2台運転時のエネルギ消費効率と、が等しくなる空調能力の値を切替基準値とする。この場合に、制御回路36の運転状態切替手段363は、演算手段361で算出される空調能力算出値が切替基準値に予め定められた値を加算した第1閾値よりも大きい場合に、1台運転モードから2台運転モードに切り替える。また、運転状態切替手段363は、空調能力算出値が切替基準値から予め定められた値を減算した第2閾値よりも小さい場合に、2台運転モードから1台運転モードに切り替える。これによって、切替基準値付近で空調能力が上下しても、空調能力の範囲が切替基準値を中心とした予め定められた範囲であれば、運転モードが頻繁に切り替わることが抑制される。この結果、室外機4a,4bが早期に劣化、故障してしまうことを抑制することができる。
なお、上記説明では、2つの冷凍サイクル50a,50bそれぞれに対応する2台の室外機4a,4bを備える構成の空気調和機1について説明したが、各室外機4a,4bが備えている図示しない熱交換器における熱交換効率が低下しないように考慮して2台の室外機4a,4bを同一筐体内に収めた構成としてもよい。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 空気調和機、2 温度検知部、3 室内機、4a,4b 室外機、30 筐体、31 吸込口、32 吹出口、33 風路、34 送風機、35a,35b 熱交換器、36 制御回路、50,50a,50b 冷凍サイクル、361 演算手段、362 記憶手段、363 運転状態切替手段。

Claims (7)

  1. 2つの冷凍サイクルと、
    冷暖房運転時において、空調能力とエネルギ消費効率との関係に基づいて、一方の前記冷凍サイクルだけを運転させる第1運転モード、双方の前記冷凍サイクルを運転させる第2運転モード、および双方の前記冷凍サイクルを停止状態とする第3運転モードのうちのいずれか1つの運転モードを選択し、選択した前記運転モードに従って2つの前記冷凍サイクルを制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする空気調和機。
  2. 前記制御手段は、
    前記冷凍サイクルによって冷暖房される室内の温度である室温と前記室内の目標温度である目標室温との差から空調能力である空調能力算出値を算出する演算手段と、
    前記空調能力と、前記冷凍サイクルの1台運転時および2台運転時における前記空調能力を実現する場合のエネルギ消費効率と、の予め登録されている関係に基づいて、算出された前記空調能力算出値に対応する前記エネルギ消費効率の高い運転モードを選択する運転状態切替手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 前記制御手段は、
    前記冷凍サイクルによって冷暖房される空間の温度と前記空間の目標温度との差から空調能力である空調能力算出値と、運転中の前記空気調和機の各出力値から前記空調能力と前記冷凍サイクルの1台運転時および2台運転時における前記空調能力を実現する場合のエネルギ消費効率との関係と、を算出する演算手段と、
    算出された前記空調能力と前記エネルギ消費効率との関係に基づいて、算出された前記空調能力算出値に対応する前記エネルギ消費効率の高い運転モードを選択する運転状態切替手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  4. 前記運転状態切替手段は、前記空調能力を実現する場合の前記1台運転時のエネルギ消費効率と、前記2台運転時のエネルギ消費効率と、が等しくなる前記空調能力の値を切替基準値とした場合に、前記空調能力算出値が前記切替基準値に予め定められた値を加算した第1閾値よりも大きい場合に、前記第1運転モードから前記第2運転モードに切り替え、前記空調能力算出値が前記切替基準値から前記予め定められた値を減算した第2閾値よりも小さい場合に、前記第2運転モードから前記第1運転モードに切り替えることを特徴とする請求項2または3に記載の空気調和機。
  5. 前記制御手段は、
    前記冷凍サイクルによって冷暖房される空間の温度と前記空間の目標温度との差から空調能力である空調能力算出値を算出する演算手段と、
    前記空調能力と前記運転モードとを対応付けた運転モード決定情報を参照して、算出された前記空調能力算出値に対応する前記運転モードを選択する運転状態切替手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  6. 前記運転状態切替手段は、前記空調能力を実現する場合の前記冷凍サイクルの1台運転時のエネルギ消費効率と、前記冷凍サイクルの2台運転時のエネルギ消費効率と、が等しくなる前記空調能力の値を切替基準値とした場合に、前記空調能力算出値が前記切替基準値に予め定められた値を加算した第1閾値よりも大きい場合に、前記第1運転モードから前記第2運転モードに切り替え、前記空調能力算出値が前記切替基準値から前記予め定められた値を減算した第2閾値よりも小さい場合に、前記第2運転モードから前記第1運転モードに切り替えることを特徴とする請求項5に記載の空気調和機。
  7. 前記運転状態切替手段は、前記第1運転モードを実行するときに、2つの前記冷凍サイクルの運転時間が均等になるように選択する、2つの前記冷凍サイクルを交互に選択する、あるいは前記空気調和機の冷房および暖房を含む空調モード毎に対応付けられた前記冷凍サイクルを選択することを特徴とする請求項2から6のいずれか1つに記載の空気調和機。
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