JP2022185567A - 電子写真用ローラ、プロセスカートリッジ、電子写真画像形成装置 - Google Patents

電子写真用ローラ、プロセスカートリッジ、電子写真画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高速化した電子写真装置においても電子写真用ローラの端部領域における汚れの付着を抑制し得る電子写真用ローラを提供する。【解決手段】軸芯体と、該軸芯体上の弾性層と、を有する電子写真用ローラであって、該電子写真用ローラは、該軸芯体の長手方向の中心位置Oから端部に向かって直径が減少するクラウン形状を有し、該弾性層の長手方向の端部の位置をX2、中心位置OとX2との間の位置をX1、中心位置OとX1との間の距離をL1、X1とX2との間の距離をL2としたとき、L1=0.6×(L1+L2)であり、O、X1及びX2における該電子写真用ローラの外径をそれぞれDo,DX1,DX2とし、かつ、Z1=(Do-DX1)/2、Z2=(DX1-DX2)/2、と定義したとき、Z1、Z2、L1及びL2が下記計算式(1)で示される関係を満たす:(Z2/L2)<α×(Z1/L1)(1)計算式(1)中のαは1.931である。【選択図】図2

Description

本開示は、電子写真用ローラ、それを用いたプロセスカートリッジ及び電子写真画像形成装置に関する。
電子写真方式を採用した電子写真画像形成装置(以降、「電子写真装置」ともいう。)は、主に、電子写真感光体(以降、「感光体」ともいう。)、帯電装置、露光装置、現像装置、転写装置及び定着装置を具備する。
帯電装置、現像装置及び転写装置には、ローラ形状及びブレード形状等の部材が好適に用いられる。これらの装置で特に好んで用いられるのが、ローラ形状の部材(以降、「電子写真用ローラ」ともいう。)である。
電子写真装置に用いられる電子写真用ローラの外径形状は、周方向と長手方向の両方において高精度化が求められている。
ここでは、帯電装置で用いる電子写真用ローラ(以降、「帯電ローラ」ともいう。)において求められる形状について説明する。帯電ローラを感光体に当接させる場合、帯電ローラの軸の両端部に対して所定の力を加えて押し当てるのが一般的である。この際、「ニップ幅」を長手方向において均一にする目的で採用される帯電ローラの形状として「クラウン形状」が知られている(特許文献1、特許文献2参照)。なお、「ニップ幅」とは、帯電ローラと感光体ドラムとが当接する幅をいう。「クラウン形状」とは、帯電ローラの外径を中央部から両端部にかけて減少させた形状、すなわち、帯電ローラの周方向に直交する方向(以降、「長手方向」ともいう)の長さの中心位置から両端に向かって直径が減少するような形状をいう。
特開2000-206762号公報 特開2006-323163号公報
しかしながら、本発明者らの検討によれば、クラウン形状を有する帯電ローラは使用に伴ってその端部領域の表面には、トナーやトナーの外添剤の固着による汚れが発生する場合があった。特に、この現象は、近年の高速化された電子写真装置においてより顕著であった。
本開示の一態様は、高速化した電子写真装置においても電子写真用ローラの端部領域における汚れの付着を抑制し得る電子写真用ローラを提供することに向けたものである。
また、本開示の他の態様は、高品位な電子写真画像の安定的な形成に資するプロセスカートリッジの提供に向けたものである。
さらに、本開示の他の態様は、高品位な電子写真画像を安定して形成することができる電子写真装置の提供に向けたものである。
本開示の一態様によれば、軸芯体と、該軸芯体上の弾性層と、を有する電子写真用ローラであって、該軸芯体の長手方向の中心位置Oから端部に向かって直径が減少するクラウン形状を有し、
該弾性層の長手方向の端部の位置をX2、中心位置OとX2との間の位置をX1、中心位置OとX1との間の距離をL1、X1とX2との間の距離をL2としたとき、L1=0.6×(L1+L2)であり、
O、X1及びX2における該電子写真用ローラの外径をそれぞれDo,DX1,DX2とし、かつ、
Z1=(Do-DX1)/2、
Z2=(DX1-DX2)/2、と定義したとき、
Z1、Z2、L1及びL2が下記計算式(1)で示される関係を満たす電子写真用ローラが提供される。
(Z2/L2)<α×(Z1/L1) (1)
(計算式(1)中のαは1.931である)。
本開示の他の態様によれば、上記の電子写真用ローラと、電子写真感光体とを有し、電子写真装置の本体に着脱可能に構成されているプロセスカートリッジが提供される。
本開示のさらに他の態様によれば、上記の電子写真用ローラと、電子写真感光体とを有する電子写真装置が提供される。
本開示の一態様によれば、高速化した電子写真装置においても、端部領域における汚れの付着を抑制し得る電子写真用ローラを得ることができる。また、本開示の他の一態様によれば高品位な電子写真画像の安定的な形成に資するプロセスカートリッジを得ることができる。本開示の更に他の一態様によれば、高品位な電子写真画像を安定して形成することができる電子写真画像形成装置を得ることができる。
電子写真用ローラの外観図である。 本開示の一実施形態に係る帯電ローラの形状を説明するための図である。 定数βの違いによるローラ形状の違いを示す図である。 電子写真用ローラの形状測定方法を示す図である。 弾性変形仕事率を説明するための荷重変位曲線を示す図である。 電子写真用ローラの弾性変形仕事率が異なるときの汚れ状態を説明するための図である。 クロスヘッドの押出装置の概略構成を示す図である。 本開示の一実施形態に係るプロセスカートリッジの断面図である。 本開示の一実施形態に係る電子写真装置の断面図である。
前記した、クラウン形状を有する帯電ローラの端部領域への汚れの付着の原因について本発明者らは以下のように推測している。すなわち、一般的に帯電ローラは感光体の駆動に対して当接して従動している。このとき、クラウン形状を有する帯電ローラにおいては、その長手方向の位置によって感光体との間で周速差が発生する。そして、端部領域においてはその周速差が大きくなり、感光体上のトナーやトナーの外添剤が帯電ローラの表面に擦り付けられる。これにより、端部領域がより汚れやすくなっていると考えられる。
そこで、本発明者らはクラウン形状を有する電子写真用ローラの端部領域における周速差に起因する汚れの付着を防止すべく検討を重ねた。その結果、上記したような特定のクラウン形状を有する電子写真用ローラが、上記の目的の達成に資するものであることを見出した。
以下、図面を参照して本開示に係る実施形態について詳細に説明する。ただし、実施形態に記載されている構成部品の寸法や材質や形状やそれらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件などにより適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施形態に限定する趣旨ではない。
図2に本開示に係る電子写真用ローラの形状を示す。図2は電子写真用ローラの長手方向の中心から軸芯体1の片側の端部までを拡大して示している。
本開示の一態様に係る電子写真用ローラは、軸芯体と、該軸芯体上の弾性層と、を有し、該軸芯体の長手方向において、中央部から端部に向かって直径が減少するクラウン形状を有する。そして、該弾性層の長手方向の端部の位置をX2、中心位置OとX2との間の位置をX1、中心位置OとX1との間の距離をL1、X1とX2との間の距離をL2としたとき、L1=0.6×(L1+L2)であり、
O、X1及びX2における該電子写真用ローラの外径をそれぞれDo,DX1,DX2とし、かつ、
Z1=(Do-DX1)/2、
Z2=(DX1-DX2)/2、と定義したとき、
Z1、Z2、L1及びL2が下記計算式(1)で示される関係を満たす:
(Z2/L2)<α×(Z1/L1) (1)
(計算式(1)中のαは1.931である)。
以降、本開示の一態様に係る電子写真用ローラについて詳述する。
[クラウン量]
まずクラウン量について説明する。一般的に使用されている帯電ローラは感光体に対して軸芯体1の両端部に所定の圧力を与えて当接されている。そのため、帯電ローラの弾性層の外径が軸芯体の長手方向の中心位置から弾性層端部まで一定であると、中央部の押圧力に対して端部の押圧力が大きくなる。この長手方向の圧力分布ムラを軽減するために、図2に示すように、軸芯体の長手方向の中央から両方の端部にむかって直径が減少するクラウン形状を有する。
本開示におけるクラウン量は(Do-DX2)/2と定義する。ここでのDo及びDX2はそれぞれの任意の点における直径の平均値を示す。
ローラ本体を感光体に対して均一に当接させるために、弾性体の長手方向の長さが220mm以上340mm以下であるとき、クラウン量は0.01mm以上0.26mm以下が好ましい。
また、軸芯体の両端にかける押圧荷重により適したクラウン量は変わる。例えば軸芯体の両端にそれぞれ200g以上500g以下の押圧を印加する場合においては、圧力均一性を向上させるためにクラウン量は0.15mm以上0.25mm以下が好ましく、0.20mm以上0.25mm以下がより好ましい。
[詳細形状]
弾性体長手方向の端部の位置をX2、中心位置OとX2との間の位置をX1、中心位置OとX1との間の距離をL1、X1とX2との間の距離をL2としたとき、L1=0.6×(L1+L2)と定義する。これは中心位置Oから位置X1までの範囲がローラの中央領域、位置X1から位置X2までの範囲がローラの端部領域ということを意味する。さらに、O、X1及びX2における外径をそれぞれDo,DX1,DX2とし、かつ、以下のように定義する。
Z1=(Do-DX1)/2
Z2=(DX1-DX2)/2
Z1は軸芯体の「中心位置Oにおける半径」に対する「位置X1における半径」の減少分である。
Z2は「位置X1における半径」に対する「位置X2における半径」の減少分である。
Z1及びZ2はそれぞれローラの周方向1°ピッチで180か所について算出した値の相加平均値とする。
具体的には、
最初のZ1(以降、Z1(1)とも記載する。)を算出し、
次にローラを周方向に1°回転させた状態で2番目のZ1(以降、Z1(2)とも記載する。)を算出し、
というように、ローラを周方向に1°回転させるごとに、Z1を算出するということを180番目のZ1(以降、Z1(180)とも記載する。)まで繰り返した後に、
Z1(1)からZ1(180)までの合計値(Z1(1)+Z1(2)+・・・+Z1(180))を180で割ることによって相加平均値を算出する。
Z2についても同様にして相加平均値を算出する。
本開示における電子写真用ローラはZ1、Z2、L1及びL2が次の計算式(1)を満たす形状をしている。
(Z2/L2)<α×(Z1/L1) (1)
(計算式(1)中のαは1.931である。)
常数αはローラの中央領域と端部領域とにおける曲率変化率を表す。
図3に端部領域の曲率が異なるローラ形状を示す。本開示の一態様に係るローラB及びCの形状を各々破線および一点鎖線で示す。また、図3に示した一般的なクラウン形状を有するローラAの形状を実線で示す。ローラA~CのZ1、L1、Z2、及びL2の各数値、並びにそれらの数値から下記計算式を用いて算出されるβの値を表1に示す。
β=(Z2/L2)/(Z1/L1)
ローラの弾性層2の長手方向の長さを240mm、中心位置Oにおける直径を7.67mmとした。図3はローラの長手方向の各位置における直径を示している。
なお、図3中に実線で示すローラAの弾性層の輪郭線の形状は、ローラの直径をYとし、ローラの長手方向の位置をXとしたときに下記のXの2次関数として表現される形状となっている。
Y=a(X―b)+c(a、b、cは任意の定数)
一般的なクラウン形状を有するローラAは、端部領域(X1とX2との間)における直径も漸次減少しており、端部領域での感光体とローラとの周速差が大きくなっていた。ローラAの如き一般的なクラウン形状を有する電子写真用ローラを帯電ローラとして用いた場合、その端部領域において感光体と電子写真用ローラ(帯電ローラ)との間に大きな周速差が生じる。そしてその周速差によって、感光体と電子写真用ローラとの間に介在するトナーや外添剤が、電子写真用ローラの外表面に擦りつけられて固着する。このような固着物は、電子写真用ローラからの感光体への異常放電を招来し、その結果、電子写真画像に、本来形成されるべきでない斑点(以降、「白ポチ」ともいう。)が形成されることがある。特にこの現象は、例えば温度が15℃、相対湿度が10%といった低温低湿環境において特に顕著に発生する。
同様に、ローラAの如き一般的なクラウン形状を有する電子写真用ローラを現像ローラとして用いた場合、その端部領域において感光体と電子写真用ローラ(現像ローラ)との間に大きな周速差が生じる。そしてその周速差によって、感光体と電子写真用ローラとの間に介在しているトナーが電子写真用ローラの表面に擦り付けられて固着する。このような固着物は、電子写真用ローラのトナーに対する電荷付与能を低下させる。その結果、トナーは、現像ローラ上で十分な電荷を帯びることができない。帯電量が不足したトナーは、本来的には転写されるべきではない感光体の表面に転写され、電子写真画像に、かぶりを生じさせる原因となる。この現象は、例えば温度が40℃、相対湿度が95%といった高温高湿環境において特に顕著に発生する。
一方、本開示に係るローラB及びローラCは、端部領域の外径の曲率が、中央領域よりも小さい。すなわち、曲率半径が大きい。このことにより、中央領域においては、長手方向でより均一なニップ幅を有している。また、端部領域においては、感光体との周速差がローラAと比較して小さくなっている。そのため、ローラBやローラCを帯電ローラとして用いて、高速化された画像形成プロセスに適用しても、端部領域への汚れの発生がローラAと比較して軽微である。そして、低温・低湿環境下であっても、電子写真画像の当該端部領域に対応する位置での白ポチの発生を抑制し得る。また、当該電子写真用ローラを現像ローラとして用いた場合にも、端部領域への汚れの発生を軽減または防止し、電子写真画像の当該端部領域に対応する位置におけるかぶりの発生を抑制し得る。
図3中においては、いずれのβの場合においても中央領域の曲率は同じであり、中央領域の当接安定性が確保される。前述したとおり、長手方向の外径差が小さいほど端部領域の周速差も小さくなる。そのため、ローラC、ローラBの順で有利である(ローラCが最も有利である)。一方で、β値が小さいと、端部の外径が大きくなるため周速差に起因する汚れの発生は改善されるが、端部の当接圧が高くなることにより汚れが付着する場合がある。よって、端部領域の周速差に起因する汚れの抑制に加えて、感光体に対する当接圧を均一化するという目的のためには、βは、1.931未満とすることが必要である。すなわち、[(Z2/L2)/(Z1/L1)]を、1.931未満とすることが必要である。また、好ましくは、1.000<[(Z2/L2)/(Z1/L1)]<1.931である。 また、上記はZ1をほぼ一定にしてZ2を変更した例を示したが、Z2をほぼ一定にしてZ1を変化させてもよく、その場合においても式(1)の関係を満たしていれば、端部領域において周速差に起因する汚れを抑制することができる。
Figure 2022185567000002
[周速差の評価方法]
電子写真用ローラが感光体に従動して回転しているときの振動の大きさは電子写真用ローラの感光体に対する周速差の大きさに比例する。この性質を利用し、電子写真用ローラを感光体に従動させたときの振動の大きさを評価することで周速差の大きさを評価する。
電子写真用ローラの振動の大きさ(振幅)はレーザードップラー振動計(商品名LV-1710、(株)小野測器製)により測定できる。測定位置は電子写真用ローラの弾性部端部から5mm中央側の位置とし、感光体との当接位置と逆の位置(180°反対側)とする。電子写真プロセスカートリッジに電子写真用ローラを組み込み、電子写真装置を稼働させた時の振動を測定する。振幅は電子写真装置の振動を周波数解析し、振幅が最も大きい周波数を評価する。振幅と周速差は比例関係にあるため、振幅が小さければ周速差が小さいことを表すが、周速差起因の汚れを防ぐ観点においては、振幅12nm以下であることが好ましい。
[かぶりの評価方法]
電子写真用ローラを現像ローラとして組み込んだときの、耐久後のトナーかぶり量は反射濃度計(商品名TC-6DS/A;(有)東京電色製)を用いて測定することができる。電子写真プロセスカートリッジに電子写真用ローラを現像ローラとして組み込み、連続で1000枚通紙する。1000枚目の画像の端部から5mmの位置の反射率R1を反射濃度計にて測定する。また、印字していない紙の反射率R0も反射濃度計にて測定する。
そして、印字していない紙を基準としたときの反射率の低下量「R0-R1」(%)をかぶり値とし評価する。
かぶり値が7%以下であれば、現像ローラに対する電荷付与能低下の影響が小さく、かぶりが発生していないと判断する。
<形状の測定方法>
電子写真用ローラの外径の測定には非接触式レーザー測長器を用いることができる。非接触式レーザー測長器としては、例えば、(株)キーエンス製のレーザースキャンタイプの寸法/外径測定機「LS-5000」(商品名)がある。
図4に上記レーザースキャンタイプの寸法/外径測定器を用いた外径の測定方法を示す。図4(a)は当該測定器に測定対象である電子写真用ローラ49及び基準ローラ50を載置した状態の斜視図、図4(b)はその側面図である。受光部52はレーザー発光部51から出射されたレーザー光53(斜線部)を受光する。先ず、測定器に基準ローラ50をその軸とレーザー光53とが直交するように載置する。次いで、測定対象としての電子写真用ローラ49を基準ローラ50の軸線と平行になるように測定器に載置する。この状態で、レーザー発光部51から出射され、基準ローラ50と電子写真用ローラ49との間を透過してきたレーザー光の幅54を測定する。測定ピッチは長手方向に2mm以下、回転方向に5度以内が好ましいが、長手方向に1mmピッチ、回転方向に1度ピッチがより好ましい。図2に示したように、測定した形状データの長手方向の位置規定に際して電子写真用ローラ49の中心位置をO、弾性部の片端部の位置をX2、またOからX2までの長さをLとしたときに、OからX1までの長さL1をL1=0.6×Lとする。また、X1とX2間の長さをL2とする。
[直径の測定]
電子写真用ローラ49の直径は、レーザーが電子写真用ローラ49によって遮られた幅として測定される。そして、電子写真用ローラ49を回転させるごとに直径を測定し、一つの測定断面における電子写真用ローラ49の1周分の直径を求める。本開示における直径は各断面における1周分の直径の平均値と定義する。次に電子写真用ローラ49を長手方向に移動させ、長手方向の他の位置の直径を測定する。また、前述した電子写真用ローラ49の中心位置O、X1、X2における直径をそれぞれDo,DX1,DX2とし、下記式を用いてZ1及びZ2をそれぞれ算出する。
Z1=(Do-DX1)/2
Z2=(DX1-DX2)/2
<弾性変形仕事率>
[弾性変形仕事率]
続いて、弾性変形仕事率(以降、「ηIT」ともいう。)について述べる。
ηITはナノインデンテーション法による測定(国際規格:ISO14577)によって計測できる物理量から計算で求めることができる。電子写真用ローラに対する詳細の測定条件については実施例1に記すためここでは割愛する。図5に弾性変形仕事率の導出過程で必要となる荷重変位曲線の一例を示す。荷重印加曲線301(点Aから点Bまでの曲線)は、対象物に対して荷重を印加したときの荷重に対する変位の挙動をプロファイルしている。荷重除荷曲線302(点Bから点Cまでの曲線)は、対象物から荷重を除荷したときの荷重に対する変位の挙動をプロファイルしている。
荷重を印加したときの仕事量(荷重印加曲線301と荷重除荷曲線302と点Aから点Cまでの直線とに囲まれた領域303の面積)をWp(塑性変形仕事量)とする。荷重を除荷したときの仕事量(荷重除荷曲線302と点Bから点Dまでの直線と点Cから点Dまでの直線とに囲まれた領域304の面積)をWe(弾性変形仕事量)とする。全体の仕事量をWt(全変形仕事量)とする。ηITは、WeとWtと以下の式とを用いて算出することができる。
Wt=Wp+We
ηIT(%)=(We/Wt)×100
電子写真用ローラのηITが高い場合は変形しても元に戻ろうとする性質、すなわち弾性回復率が高いということを意味する。ηITが高いローラ表面には、トナー、トナーシェルやシリカ等の外添剤など汚れが付着した状態で、圧力や周速差によってストレスが加わっても、ローラの弾性回復率が高いため、トナーや外添剤が固着し難い。そのため、端部領域への汚れ付着防止には、より有利である。
図6は帯電ローラとして電子写真用ローラを電子写真装置に組み込み1000枚耐久評価した後に電子写真用ローラを取り外し、切断し断面を観察したときの状態を模式的に示す。図6(a)はηITが40%のとき、図6(b)はηITが55のときをそれぞれ示す。詳細な耐久条件については実施例1に記す。
図6(a)に示すように、ηITが40の場合はトナーのシェルや外添剤の汚れ61が弾性層62に埋没している。一方で、図6(b)に示すように、ηITが56の場合はトナーのシェルや外添剤の汚れ61が弾性層62に埋没しておらず、ηITが40の場合と比較して画像不良になりにくい。本開示においてηITは帯電ローラに対する外添剤の汚れの埋没に対して有効である56%以上とするが、より効果的に埋没を抑制する目的で65%以上が好ましく、同様の観点で75%以上がより好ましい。
帯電ローラのηITを向上させるためには、弾性層内部の硬度を適切な架橋密度で保ちながら弾性層表面近傍のみを架橋を促進させることが必要である。弾性層表面近傍の架橋を促進させる具体的な手法としては例えば電子線照射(以降、「EB処理」ともいう。)がある。EB処理を行うことで、弾性層内部の架橋密度を保ちながら帯電ローラの最表面のみを架橋することができる。また、EB処理は電子線照射強度を変更することで容易にηITを向上させることができる。以上、ηITを向上させる手段について述べたが、ηITを高める手段はこれらの手法に限定されない。
<電子写真用ローラ>
図1に電子写真用ローラの外観図を模式的に示す。該電子写真用ローラは、軸芯体1の外周に弾性層2を有しており、軸芯体1の両端は弾性層2で被覆されずに露出する構成を有する。帯電ローラは、電子写真画像形成装置において、感光体を帯電させる帯電手段として設けられる。具体的には、感光体ドラムに当接され、感光体ドラムの感光体に従動し、感光体ドラムと帯電ローラとの接触部における摩擦により帯電処理する。また、現像ローラは、トナーを安定的に感光体に供する手段として設けられる。
[軸芯体]
本開示の弾性ローラに用いられる軸芯体1は、導電性を有し、その外周に設けられる弾性層等を支持する機能を有するものである。材質としては、例えば、鉄、銅、ステンレス鋼、アルミニウム、ニッケル等の金属やその合金を挙げることができる。また、これらの表面に耐傷性の付与を目的として、メッキ処理等を施してもよい。さらに、軸芯体として、樹脂製の基材の表面を金属等で被覆して表面導電性を付与した軸芯体や、導電性樹脂組成物から製造された軸芯体も使用可能である。
また、軸芯体1と弾性層2との間には、接着層(不図示)を設けても良い。この場合、接着剤は導電性であることが好ましい。導電性とするため、接着剤には公知の導電性付与剤(例えばイオン導電性付与剤や電子導電性付与剤)から適宜選択し、単独で、または2種類以上を組み合わせて用いることができる。
接着剤のバインダ-としては、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂が挙げられ、ウレタン系、アクリル系、ポリエステル系、ポリエーテル系、エポキシ系等の公知のものを用いることができる。接着剤としては、メタロックN33(導電性を有するエポキシ系接着剤、(株)東洋化学研究所製)などが挙げられる。接着剤の塗布方法としては、ロールコーターやスポンジ塗布、スプレー塗布等の公知のものを用いることができる。
軸芯体1と弾性層2との間の接着層は、軸芯体1と弾性層2とが接する面の全域に接着層を設けてもよいし、軸芯体1と弾性層2とが接する面の両端部に幅が5mmから20mmの範囲のみ接着層を設けてもよい。接着層の厚みとしては、1μmから10μmが好ましい。
[弾性層]
軸芯体1の外周面に設けられる弾性層2としては、中実体、発泡体いずれであってもよく、また、単層であっても、複数の層で構成されていてもよい。
弾性層2の硬度は、アスカーC硬度が10度以上70度以下であることが好ましい。弾性層2のアスカーC硬度が10度以上であれば、弾性層2を構成するゴム材料からのオイル成分の滲出の抑制が容易になり、感光体ドラムなどの接触部材の汚染を抑制できる。また、弾性層2のアスカーC硬度が70度以下であれば、弾性ローラの接触部材への当接が安定して、出力画像の画質の低下を抑制することができる。ここでアスカーC硬度は、基準規格アスカーC型SRIS(日本ゴム協会規格)0101に従って別途作製した試験片を用いて、アスカーゴム硬度計(高分子計器(株)製)により測定した測定値によって規定することができる。
[弾性層形成用材料]
弾性層形成用材料は、バインダー樹脂及び導電性粒子を含有している。
バインダー樹脂としては、以下のものが挙げられる。天然ゴム、ブタジエンゴム、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ニトリルゴム、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)、エピクロルヒドリンゴム、ブチルゴム、シリコーンゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム、塩素ゴムを含むゴムや熱可塑性エラストマーなど。中でも、圧縮永久歪みや硬度の観点から、NBRを好適に用いることができる。さらに、NBRの中でも、ニトリル量が30%以上、36%未満の、いわゆる中高ニトリルと称されるNBRが好ましい。このような中高ニトリルとしては、例えば、「N230SV」(商品名、JSR社製)として市販されているものを用い得る。
導電性粒子としては、ケッチェンブラックEC、アセチレンブラック、ゴム用カーボン、酸化処理を施したカラー(インク)用カーボン、及び、熱分解カーボンなどの導電性のカーボンを用いることができる。ゴム用カーボンとして、具体的には、下記の各ゴム用カーボンが挙げられる。Super Abrasion Furnace(SAF:超耐摩耗性)、Intermediate Super Abrasion Furnace(ISAF:準超耐摩耗性)、High Abrasion Furnace(HAF:高耐摩耗性)、Fast Extruding Furnace(FEF:良押し出し性)、General Purpose Furnace(GPF:汎用性)、Semi ReinForcing Furnace(SRF:中補強性)、Fine Thermal(FT:微粒熱分解)及びMedium Thermal(MT:中粒熱分解)など。また、天然グラファイト及び人造グラファイトなどのグラファイトを用いることもできる。
また、導電性粒子としては、TiO、SnO、ZnOなどの金属酸化物粒子、ZnOとAlの固溶体などの複酸化物粒子、Cu、Agなどの金属粉等を始めとして、公知の各種のものが使用できる。それらを単体として使用してもよく、複数種類をブレンドして使用してもよい。
[粗し粒子]
弾性層形成用材料には、例えば、粒子径が1μm~90μmの範囲にある球状粒子を添加してもよい。例えば、以下の粒子から選ばれる少なくとも一つの球状粒子が挙げられる。
フェノール樹脂粒子、シリコーン樹脂粒子、ポリアクリロニトリル樹脂粒子、ポリスチレン樹脂粒子、ポリウレタン樹脂粒子、ナイロン樹脂粒子、ポリエチレン樹脂粒子、ポリプロピレン樹脂粒子、アクリル樹脂粒子、シリカ粒子、及びアルミナ粒子。このようなゴム組成物を用いることにより、弾性層の外表面が、球状粒子に由来する凸部を有する帯電ローラを作製することができる。
[その他の添加剤]
また、必要に応じて、加硫剤、加硫促進剤、導電性付与剤、帯電制御剤、可塑剤、老化防止剤等を適宜に添加することもできる。さらに、帯電防止剤、紫外線吸収剤、補強剤、充填剤、滑剤、離型剤、顔料、染料、難燃剤等を必要に応じて適宜に添加することもできる。
<電子写真用ローラの製造方法>
[電子写真ローラ前駆体製造工程]
本開示の一態様に係る電子写真ローラの製造方法としては、例えばクロスヘッドを有する押し出し機を用いて軸芯体に対して弾性層形成用材料を被覆する方法がある。
図7は、クロスヘッド74を備えた押し出し成形機7を用いて軸芯体と弾性層形成用材料とを共押出しすることによって軸芯体の外周面に弾性層形成用材料の層を形成している過程の説明図である。
押し出し成形機7は、軸芯体71と弾性層形成用材料72とが送り込まれるクロスヘッド74と、クロスヘッド74に軸芯体71を送り込む送りローラ75と、クロスヘッド74に弾性層形成用材料72を送り込むシリンダ76と、が設けられている。
シリンダ76内のスクリュ77によってクロスヘッド74内に弾性層形成用材料72を送り込むとともに、軸芯体71をクロスヘッド74内に送り込むことによって、該クロスヘッドからは、弾性層形成用材料の層が外周面に形成された軸芯体71が排出される。以降、弾性層形成用材料の層が外周面に形成された軸芯体を「被覆ローラ」ともいう。
本開示の一態様に係る電子写真用ローラの外径は、軸芯体71の送りローラ75によるクロスヘッドへの送り速度と、シリンダ76からの弾性層形成用材料送り速度との相対比を変化させることによって制御できる。例えば、シリンダからクロスヘッドへの弾性層形成用材料の送り速度は一定とし、クロスヘッドへの軸芯体71の送り速度を変化させることで軸芯体の長手方向における弾性層の厚さを調整することができる。具体的には、軸芯体の送り速度を向上させることで、弾性層の厚さを相対的に薄くすること、すなわち、径を小さくすることができる。ここで、軸芯体の長手方向における弾性層の厚さ、すなわち、電子写真用ローラの直径をより正確に調整するためには、以下の4つの工程を有する製造方法を用いることが好ましい。
(第1工程)弾性層形成用材料のクロスヘッドへの送り速度を一定とし、軸芯体のクロスヘッドへの送り速度を変化させて予備成形を行うことで、軸芯体のクロスヘッドへの送り速度と、軸芯体上に形成される弾性層形成用材料の層の厚さとの関係を得る工程、
(第2工程)クロスヘッドから押し出された被覆ローラの外径を測定する工程、
(第3工程)第2工程で得られた外径の測定値から、第1工程で得た情報に照らして、クラウン形状とするための軸芯体の送り速度を決定する工程、
(第4工程)第3工程で決定した軸芯体の送り速度に基づき、送りローラ75の回転速度を制御する工程。
第3~第4工程に関して具体的に説明する。
目標とするクラウン形状に対して、軸芯体の長手方向の所定の位置における弾性層形成用材料の層の厚みの測定値が大きいと判断した場合には、送りローラ75の回転速度を速めて、軸芯体の送り速度を速くすることで外径を小さくする。逆に当該厚みが小さいと判断した場合には、送りローラ75の回転速度を減少させることで、軸芯体の送り速度を遅くすることで外径を大きくする。このフィードバック制御を例えば0.01秒間隔で行うことにより、研磨をすることなく、高精度に弾性層の外形の形状を目標のクラウン形状とすることができる。
なお、上記の方法で本開示に係るクラウン形状の電子写真用ローラを得る場合、後の加硫工程で弾性層が収縮する場合があることを考慮して、押し出し成形時の目標形状を決定することが好ましい。
また、上記の方法のほかに、本開示の一態様に係るクラウン形状に対応するキャビティ形状を有する金型を用いて、該金型内に配置した軸芯体の周囲に弾性層形成用材料を該キャビティ内に充填し、硬化させる方法が挙げられる。
また、クロスヘッドを用いる場合において、クロスヘッドへの軸芯体の送り速度及び弾性層形成用材料の送り速度を一定として、目標とするクラウン形状の最も太い中央部の外径と同じまたは最も太い中央部の外径より大きな外径を有する被覆ローラを作製する。そして、弾性層形成用材料の層を硬化したゴム層の外周面を砥石等を用いて研磨することでも製造することができる。
[加硫工程・突っ切り工程]
成形された電子写真用ローラ前駆体を、熱風炉、加硫缶、熱盤、遠・近赤外線、誘導加熱等の手段によって加熱し、加硫する。加熱温度は、弾性層形成用材料によって異なるが、130~250℃で、加熱時間は5~240分間が好ましく、140~220℃で、10~60分間がより好ましい。
加硫ゴムローラの両端部の加硫ゴム組成物は、後の別工程にて除去され、電子写真用ローラが完成する。したがって、完成した電子写真用ローラは芯金の両端部が露出している。
[表面処理工程]
表面層には、表面の摩擦係数の低減を目的とした紫外線照射やηITの向上を目的とした電子線照射といった表面処理を行ってもよい。
<プロセスカートリッジ>
図8は本開示の一実施形態に係る帯電ローラを具備している電子写真用のプロセスカートリッジの一例である。図8に示すプロセスカートリッジ100は、現像装置と帯電装置とを一体化し、電子写真装置の本体に着脱可能に構成されたものである。
現像装置は、少なくとも現像ローラ103、トナー容器106及びトナー109を一体化したものである。感光ドラム101は、電子写真感光体の一例である。現像装置は、必要に応じてトナー供給ローラ104、現像ブレード108、及び攪拌羽110を備えていてもよい。
帯電装置は、少なくとも感光ドラム101及び帯電ローラ102を一体化したものである。帯電ローラ102は、感光ドラム101を帯電可能な位置に配置されている。帯電装置は、クリーニングブレード105及び廃トナー容器107を備えていてもよい。帯電ローラ102、現像ローラ103、トナー供給ローラ104、及び現像ブレード108は、それぞれ電圧が印加されるようになっている。
<電子写真装置>
図9は、本開示の一実施形態に係る帯電ローラを用いた電子写真装置の一例を示した図である。図9に示す電子写真装置200は、4つのプロセスカートリッジ100が着脱可能に装着されるように構成されている。各プロセスカートリッジ100は、ブラック、マゼンタ、イエロー、シアンの各色に対応しており、それぞれ対応する色のトナーが使用されている。各プロセスカートリッジ100は、使用するトナーの色が異なるだけで、同じ構成である。
各プロセスカートリッジ100は、図8に示したものと基本的に同じ構成である。プロセスカートリッジ100は、感光ドラム201、帯電ローラ202、現像ローラ203、トナー供給ローラ204、クリーニングブレード205、トナー容器206、廃トナー容器207、現像ブレード208、トナー209及び攪拌羽210を備える。
感光ドラム201は矢印方向(時計回り方向)に回転し、帯電バイアス電源から電圧が印加された帯電ローラ202によって一様に帯電される。露光光211が感光ドラム201の表面に照射されることで、その表面に静電潜像が形成される。
一方、トナー容器206に収納されているトナー209は、攪拌羽210によりトナー供給ローラ204へと供給される。トナー供給ローラ204は、トナー209を現像ローラ203に供給する。現像ローラ203と接触して配置されている現像ブレード208により、現像ローラ203の表面上にトナー209が均一にコーティングされると共に、摩擦帯電によりトナー209に電荷が与えられる。
上記静電潜像は、感光ドラム201に接触して配置された現像ローラ203によって搬送されるトナー209が付与されることで現像され、トナー像として可視化される。
可視化された感光ドラム上のトナー像は、一次転写バイアス電源により電圧が印加された一次転写ローラ212によって中間転写ベルト215に転写される。中間転写ベルト215は、テンションローラ213と中間転写ベルト駆動ローラ214とに支持されて駆動される。各色のトナー像が順次重畳されて、中間転写ベルト215上にカラー像が形成される。
転写材219は、給紙ローラにより装置内に給紙される。転写材219は、中間転写ベルト215と二次転写ローラ216との間に搬送される。二次転写ローラ216は、二次転写バイアス電源から電圧が印加され、中間転写ベルト215上のカラー像を、転写材219に転写する。カラー像が転写された転写材219は、定着器218により定着処理される。定着処理が施された転写材219は、装置外に排紙される。
一方、転写されずに感光ドラム201上に残存したトナーは、クリーニングブレード205により掻き取られて廃トナー収容容器207に収納される。また、転写されずに中間転写ベルト215上に残存したトナーは、クリーニング装置217により掻き取られる。
(構成1)
軸芯体と、該軸芯体上の弾性層と、を有する電子写真用ローラであって、
該電子写真用ローラは、該軸芯体の長手方向の中心位置Oから端部に向かって直径が減少するクラウン形状を有し、
該弾性層の長手方向の端部の位置をX2、中心位置OとX2との間の位置をX1、中心位置OとX1との間の距離をL1、X1とX2との間の距離をL2としたとき、L1=0.6×(L1+L2)であり、
O、X1及びX2における該電子写真用ローラの外径をそれぞれDo,DX1,DX2とし、かつ、
Z1=(Do-DX1)/2、
Z2=(DX1-DX2)/2、と定義したとき、
Z1、Z2、L1及びL2が下記計算式(1)で示される関係を満たすことを特徴とする電子写真用ローラ:
(Z2/L2)<α×(Z1/L1) (1)
(計算式(1)中のαは1.931である)。
(構成2)
前記電子写真用ローラは、1.000<[(Z2/L2)/(Z1/L1)]<1.931である構成1に記載の電子写真用ローラ。
(構成3)
(Do-DX2)/2が、0.01mm以上、0.26mm以下である構成1又は2に記載の電子写真用ローラ。
(構成4)
前記弾性層の弾性変形仕事率が56%以上である構成1乃至3のいずれかの構成に記載の電子写真用ローラ。
(構成5)
前記弾性層が、アクリロニトリルブタジエンゴムを含む構成1乃至4のいずれかの構成に記載の電子写真用ローラ。
(構成6)
前記弾性層のアスカーC硬度が、10度以上、70度以下である構成1乃至5のいずれかの構成に記載の電子写真用ローラ。
(構成7)
前記弾性層の長手方向の長さが、220mm以上、340mm以下である構成1乃至6のいずれかの構成に記載の電子写真用ローラ。
(構成8)
電子写真画像形成装置の本体に着脱可能であるプロセスカートリッジであって、
電子写真感光体と、
該電子写真感光体に当接している電子写真用ローラと、
を具備し、
該電子写真用ローラが構成1乃至7のいずれかの構成に記載の電子写真用ローラである、ことを特徴とするプロセスカートリッジ。
(構成9)
前記電子写真用ローラが、前記電子写真感光体を帯電させる帯電ローラである構成8に記載のプロセスカートリッジ。
(構成10)
電子写真感光体と、
該電子写真感光体に当接している電子写真用ローラと、
を具備する電子写真画像形成装置であって、
該電子写真用ローラが構成1乃至7のいずれかの構成に記載の電子写真用ローラであることを特徴とする電子写真画像形成装置。
(構成11)
前記電子写真用ローラが、前記電子写真感光体を帯電させる帯電ローラである構成10に記載の電子写真画像形成装置。
(構成12)
前記電子写真感光体が駆動され、前記帯電ローラが該電子写真感光体の回転に従動して回転する構成11に記載の電子写真画像形成装置。
以下、実施例により本開示を詳しく説明するが、本開示はこれによって限定されるものではない。
[実施例1]
(弾性層用の未加硫ゴム組成物の調製)
下記の表2に示す材料を混合してA練りゴム組成物を得た。混合機は、6リットル加圧ニーダー(製品名:TD6-15MDX、(株)トーシン製)を用いた。混合条件は、充填率70vol%、ブレード回転数30rpm、16分間とした。
Figure 2022185567000003
次いで、表3に示す材料を混合し、未加硫ゴム組成物1を得た。混合機は、ロール径12インチ(0.30m)のオープンロール(製品名:12×30テストロール、関西ロール製)を用いた。混合条件は、前ロール回転数10rpm、後ロール回転数8rpmで、ロール間隙2mmとして合計20回左右の切り返しを行った後、ロール間隙を0.5mmとして10回薄通しを行った。
Figure 2022185567000004
<電子写真用ローラの作製>
軸芯体として、直径4.975mm、長さ250mmのステンレス棒を用意した。未加硫ゴム組成物1を軸芯体の周囲に形成するために、図7に示すクロスヘッドを有する押出形成装置((株)三葉製作所製)を用いた。押出成形装置の押出機はシリンダ内径の直径が70mmで、シリンダの長さと直径の比が20である脱気口付きの押し出し機を用いた。
押し出し成型温度は、シリンダ、スクリュ、クロスヘッドダイで、各々100℃を設定温度とした。スクリュ回転数は毎分10回転とした。これらの条件を採用して、軸芯体を未加硫ゴム組成物1で被膜した。
なお、被膜する際には電子写真用ローラ前駆体を加硫し、弾性層端部を除去した後の帯電ローラの形状がクラウン形状であり、かつ
電子写真用ローラの端部弾性層除去後の形状が、図2に示すL1、L2、Z1、及びZ2、の各値が表4に示す値となるように、送りロールの送り速度を制御し、肉厚を調節して成形した。
具体的には、
クロスヘッドへの弾性層形成用材料の流入速度を5.20×10-4mm/秒で一定とし、
一方、弾性層形成用材料の層の形成時であって
軸芯体の長手方向の中央部分の形成時には、軸芯体のクロスヘッドへの送り速度を4.70mm/秒とし、
両端部分の形成時には、軸芯体のクロスヘッドへの送り速度は5.80mm/秒とした。
また、クロスヘッドから押し出された直後の軸芯体の周囲の弾性層形成用材料の層の厚さ(直径)をレーザ測定器を用いて測定し、予備成形で予め取得しておいた軸芯体の送り速度と直径との関係から、軸芯体の送り速度のフィードバック制御を行った。
得られた電子写真用ローラ前駆体を160℃の熱風炉で1時間加熱し、その後、電子写真用ローラ前駆体の弾性層形成用材料の層の両端部をそれぞれ10mm除去し、電子写真用ローラ1を得た。電子写真用ローラ1の長手方向における弾性層の長さは230mmであり、L1=69mm、L2=46mmであった。
<表面処理>
得られた電子写真用ローラの表面に紫外線を照射して、弾性層の表面にUV処理された領域を有する電子写真用ローラ1´を得た。紫外線の照射には低圧水銀ランプ(商品名:GLQ500US/11、東芝ライテック(株)製)を用いて、電子写真用ローラを、軸芯体1を回転軸として一定の速度で回転させながら均一に照射した。紫外線の光量は254nmのセンサーにおける感度で9000mJ/cmとなるようにした。
<電子写真用ローラ外径の測定>
電子写真用ローラ1´の外径測定は図4に示す構成で非接触のレーザー測定機を用いて行った。本実施例ではローラの形状測定は、非接触のレーザー測定機(LS-5000;(株)キーエンス製)を用いて行い、長手方向を1mmピッチ、回転方向を1度ピッチで移動させて測定を行った。
本開示における直径は、各断面における1周分の直径の平均値と定義する。図2中における帯電ローラ1´の中心位置O、X1、X2における直径をそれぞれDo,DX1,DX2とし、Z1=(Do-DX1)/2、Z2=(DX1-DX2)/2としてそれぞれ算出した。計算した結果、Doは7.69mm、Z1、Z2は表4に示すとおりとなった。
<ηITの測定>
ナノインデンテーション装置((株)フィッシャー・インストルメンツ製、装置名ピコデンター、型番:HM500)を用いて、作製した電子写真用ローラ1´に対しISO145177に準拠した方式で押し込み試験を行い、ηITの解析を行った。
測定条件は圧子アプローチ速度100nm/s、荷重条件は最大荷重1mN、押し込み時間3sであり、除荷条件に関しては荷重条件の逆条件で行った。
測定箇所は電子写真用ローラ長手方向の中央位置と、弾性層の両端部から各々10.0mm中央側の位置2点との計3点をそれぞれ周方向に30度刻みで12点測定し、計36点の測定を行った。
以上の条件で試験を行い、電子写真用ローラ1´の荷重変位曲線を取得し、それぞれのηITを計算した。本開示では36点のηITの中央値をηITとする。
結果は表6に示すとおり、本実施例ではηITが45[%]であった。
<振幅の測定 周速差の評価>
電子写真用ローラ1´を、プロセスカートリッジの帯電ローラとして組み込み、電子写真装置を稼働させたときの帯電ローラの振動を測定し、振幅の大きさを周速差の大きさとして評価する。測定器はレーザードップラー振動計(商品名LV-1710、(株)小野測器製)を用いた。測定位置は電子写真用ローラの弾性部端部から5mm中央側の位置とし、感光体との当接位置と逆の位置(180°反対側の位置)とした。振幅の測定用に電子写真装置にLaserjet M608dn(HP社製)を用意し、高速プロセスにおける評価を実施するために、単位時間あたりの出力枚数が、オリジナルの出力枚数よりも多い、75枚/分(A4縦出力)に改造して用いた。電子写真プロセスカートリッジとしては、前記プリンター用の電子写真プロセスカートリッジを用いた。プリンターを稼働させたときの振動を測定し、周波数解析をしたところ、周波数2700Hzにおける振幅が大きかったため、周波数2700Hzにおける振幅の大きさを帯電ローラ1の振動の大きさとした。測定した結果を表6に示す。
<画像評価と帯電ローラの汚れの観察>
電子写真用ローラ1´を帯電ローラとして電子写真装置に組み込んで、低温低湿環境下において通紙耐久試験を行った。電子写真装置としては、レーザープリンタ(商品名:Laserjet M608dn;HP社製)を用意した。高速プロセスにおける評価を実施するために、単位時間あたりの出力枚数が、オリジナルの出力枚数よりも多い、75枚/分(A4縦出力)に改造して用いた。上記レーザープリンタの画像の解像度は、600dpi、1次帯電の出力は直流電圧-1100Vである。電子写真プロセスカートリッジとして、前記プリンター用の電子写真プロセスカートリッジを用いた。なお、電子写真プロセスカートリッジは、ドラム形状の電子写真感光体と、該電子写真感光体に対して当接配置された帯電ローラと、を有する。また、帯電ローラの軸芯体の両端に各々250gの圧力が加えられており、それにより、帯電ローラは、電子写真感光体に押圧されている。
まず、電子写真用ローラ1´、該電子写真装置、プロセスカートリッジを、測定環境にならす目的で、温度15℃、相対湿度10%の環境に48時間静置した。
次いで、該電子写真用ローラ1´を、プロセスカートリッジの帯電ローラとして組み込んだ。これを用いて出力画像の評価を行った。
具体的には、印字濃度1%E文字画像を低温低湿(温度15℃、相対湿度10%)環境下で連続1000枚の耐久(画像出力)を行った。1000枚の画像出力後、ハーフトーン画像(電子写真感光体の回転方向と垂直方向に幅1ドット、間隔2ドットの横線を描く画像)を出力した。得られた画像を目視にて観察し、帯電ローラ表面の汚れ付着に起因した画像不良を観察した。
評価用画像を出力した後に、電子写真用ローラ1´の表面をデジタルマイクロスコープ((株)キーエンス製、型番VH-8000)にて、トナー、外添剤の汚れ付着の程度を観察した。観察位置は弾性層端部からそれぞれ10mm内側の2カ所を観察し、汚れの付着状態が悪い箇所を評価箇所とした。
ハーフトーン画像についての汚れ付着起因の画像不良の観察結果と、電子写真用ローラ1´の表面の顕微鏡観察結果とを、表5に示す基準で評価した。その結果を表6に示す。
[実施例2]
Z1、Z2、(Do-DX2)/2の数値を表4に記載のとおりとした以外は実施例1と同様にして電子写真用ローラ1´を得た。
得られた電子写真用ローラ1´について実施例1と同様の評価を行った。結果を表6に示す。
[実施例3~6]
Z1、Z2、(Do-DX2)/2の数値を表4に記載のとおりとした以外は実施例1と同様にして電子写真用ローラ1´を得た。
得られた電子写真用ローラ1´の振幅の測定、画像評価と帯電ローラの汚れの観察は、電子写真装置にLaserjet M608dn(HP社製)を用意して行った。高速プロセスにおける評価を実施するために、単位時間あたりの出力枚数が、オリジナルの出力枚数よりも多い、100枚/分(A4縦出力)に改造して用いた。
[実施例7]
得られた電子写真用ローラの表面に電子線を照射して、弾性層の表面にEB処理された領域を有する電子写真用ローラを得た。電子線の照射には、最大加速電圧70kVの電子線照射装置(商品名:「低エネルギー電子線照射源EB-ENGINE」浜松ホトニクス(株)製)を用いた。なお、電子線を照射する前に、照射室内の空気を窒素ガスでパージし、照射室における酸素濃度を調整した。処理条件は加速電圧:70kV、電子電流(照射電流):1.5mA、処理速度(走査速度):0.6m/min、酸素濃度:800ppmであった。この際、電子線照射装置の加速電圧70kVにおける装置定数は218であり、数式(1)より算出される線量は1635kGyであった。
D=(K・I)/V ・・・数式(1)
それ以外は実施例1と同様にして表4に示す電子写真用ローラ1´´を得た。得られた電子写真用ローラ1´´について実施例1と同様の評価を行った。評価の結果を表6に示す。
[実施例8]
実施例7における電子線照射の条件の中で電子電流を3.0mAとして電子線照射を行ったこと以外は実施例1と同様にして、弾性層の表面にEB処理された領域を有する電子写真用ローラ1´´を得た。Z1、Z2等は表4に示す。
得られた電子写真用ローラ1´´について実施例1と同様の評価を行った。評価の結果を表6に示す。
[実施例9]
実施例7における電子線照射の条件の中で電子電流を4.5mAとして電子線照射を行ったこと以外は実施例1と同様にして、弾性層の表面にEB処理された領域を有する電子写真用ローラ1´´を得た。Z1、Z2等は表4に示す。
得られた電子写真用ローラ1´´について実施例1と同様の評価を行った。評価の結果を表6に示す。
[実施例10]
電子写真用ローラの表面に処理を行わなかった以外は実施例1と同様にして電子写真用ローラを得た。Z1、Z2等は表4に示す。評価の結果を表6に示す。
[実施例11]
実施例1で用いたクロスヘッド押し出し成形機を用いて、該成形機から押し出された時の外径が8.00mmのストレート形状となるように成形した。その後に160℃の熱風炉で60分間加熱し、電子写真用ローラ前駆体を作製した。続いて、加硫ゴム層の両端部をそれぞれ10mm除去し、電子写真用ローラ前駆体の加硫ゴム層の表面をプランジカットの研削方式の研磨機で研磨し、Z1、Z2、(Do-DX2)/2の数値が表4に記載のとおりの電子写真用ローラ1´´´を得た。それ以外は、実施例1と同様である。評価の結果を表6に示す。
[実施例12]
実施例1において作製した電子写真用ローラ1´を電子写真装置に現像ローラとして組み込んで通紙耐久試験を行った。電子写真装置はLaserjet Pro M102w Printer(HP社製)を使用し、かぶりの評価を行った。まず、電子写真用ローラ1´を装填した電子写真装置を温度40℃/相対湿度95%の環境に設置後12時間以上静置した。
次いで、印字していない紙の反射率R0(%)を測定した。
次いで、黒色で、印字率1%の画像を1000枚連続して出力した後に、1000枚目の画像の端部の反射率R1(%)を測定した。
測定には、反射濃度計(商品名、TC-6DS/A;(有)東京電色製)を使用した。
そして、下記式を用いて算出したかぶり値を表6に示す。
かぶり値=R0(%)-R1(%)
[実施例13]
実施例1における未加硫ゴム組成物材料のゴムをNBR(グレード N230SV、JSR(株)製)からNBR(グレード N230SL、JSR(株)製)に変更した。それ以外は実施例1と同様である。Z1、Z2等は表4に示す。評価の結果を表6に示す。
[実施例14]
実施例1における未加硫ゴム組成物材料のゴムをNBR(グレード N230SV、JSR(株)製)からNBR(グレード N230S、JSR(株)製)に変更した。それ以外は実施例1と同様である。Z1、Z2等は表4に示す。評価の結果を表6に示す。
[比較例1~2]
Z1、Z2、(Do-DX2)/2の値を表4に記載のとおりとした以外は実施例1と同様にして電子写真用ローラ1´を得た。得られた電子写真用ローラ1´について実施例1と同様の評価を行った。評価の結果を表6に示す。
[比較例3]
Z1、Z2、(Do-DX2)/2の値を表4に記載のとおりとした以外は実施例1と同様にして電子写真用ローラ1´を得た。得られた電子写真用ローラ1´について実施例3~6と同様の評価を行った。評価の結果を表6に示す。
Figure 2022185567000005
Figure 2022185567000006
Figure 2022185567000007

Claims (12)

  1. 軸芯体と、該軸芯体上の弾性層と、を有する電子写真用ローラであって、
    該電子写真用ローラは、該軸芯体の長手方向の中心位置Oから端部に向かって直径が減少するクラウン形状を有し、
    該弾性層の長手方向の端部の位置をX2、中心位置OとX2との間の位置をX1、中心位置OとX1との間の距離をL1、X1とX2との間の距離をL2としたとき、L1=0.6×(L1+L2)であり、
    O、X1及びX2における該電子写真用ローラの外径をそれぞれDo,DX1,DX2とし、かつ、
    Z1=(Do-DX1)/2、
    Z2=(DX1-DX2)/2、と定義したとき、
    Z1、Z2、L1及びL2が下記計算式(1)で示される関係を満たすことを特徴とする電子写真用ローラ:
    (Z2/L2)<α×(Z1/L1) (1)
    (計算式(1)中のαは1.931である)。
  2. 前記電子写真用ローラは、1.000<[(Z2/L2)/(Z1/L1)]<1.931である請求項1に記載の電子写真用ローラ。
  3. (Do-DX2)/2が、0.01mm以上、0.26mm以下である請求項1に記載の電子写真用ローラ。
  4. 前記弾性層の弾性変形仕事率が56%以上である請求項1に記載の電子写真用ローラ。
  5. 前記弾性層が、アクリロニトリルブタジエンゴムを含む請求項1に記載の電子写真用ローラ。
  6. 前記弾性層のアスカーC硬度が、10度以上、70度以下である、請求項1に記載の電子写真用ローラ。
  7. 前記弾性層の長手方向の長さが、220mm以上、340mm以下である請求項1に記載の電子写真用ローラ。
  8. 電子写真画像形成装置の本体に着脱可能であるプロセスカートリッジであって、
    電子写真感光体と、該電子写真感光体に当接している電子写真用ローラと、を具備し、
    該電子写真用ローラが、軸芯体と、該軸芯体上の弾性層と、を有し、該軸芯体の長手方向の中心位置Oから端部に向かって直径が減少するクラウン形状を有し、該弾性層の長手方向の端部の位置をX2、中心位置OとX2との間の位置をX1、中心位置OとX1との間の距離をL1、X1とX2との間の距離をL2としたとき、L1=0.6×(L1+L2)であり、 O、X1及びX2における該電子写真用ローラの外径をそれぞれDo,DX1,DX2とし、かつ、 Z1=(Do-DX1)/2、 Z2=(DX1-DX2)/2、と定義したとき、 Z1、Z2、L1及びL2が下記計算式(1)で示される関係を満たす、ことを特徴とするプロセスカートリッジ:
    (Z2/L2)<α×(Z1/L1) (1)
    (計算式(1)中のαは1.931である)。
  9. 前記電子写真用ローラが、前記電子写真感光体を帯電させる帯電ローラである請求項8に記載のプロセスカートリッジ。
  10. 電子写真感光体と、該電子写真感光体に当接している電子写真用ローラとを具備する電子写真画像形成装置であって、
    該電子写真用ローラが、軸芯体と、該軸芯体上の弾性層と、を有し、該軸芯体の長手方向の中心位置Oから端部に向かって直径が減少するクラウン形状を有し、該弾性層の長手方向の端部の位置をX2、中心位置OとX2との間の位置をX1、中心位置OとX1との間の距離をL1、X1とX2との間の距離をL2としたとき、L1=0.6×(L1+L2)であり、 O、X1及びX2における該電子写真用ローラの外径をそれぞれDo,DX1,DX2とし、かつ、 Z1=(Do-DX1)/2、 Z2=(DX1-DX2)/2、と定義したとき、 Z1、Z2、L1及びL2が下記計算式(1)で示される関係を満たす、ことを特徴とする電子写真画像形成装置:
    (Z2/L2)<α×(Z1/L1) (1)
    (計算式(1)中のαは1.931である)。
    ることを特徴とする電子写真画像形成装置。
  11. 前記電子写真用ローラが、前記電子写真感光体を帯電させる帯電ローラである請求項10に記載の電子写真画像形成装置。
  12. 前記電子写真感光体が駆動され、前記帯電ローラが該電子写真感光体の回転に従動して回転する、請求項11に記載の電子写真画像形成装置。

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