JP2022185379A - Furnace interior observation window - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、焼却炉に設置される炉内覗き窓に関する。 The present invention relates to an in-furnace peephole installed in an incinerator.
この種の技術として、例えば特許文献1、2に記載の従来技術がある。その従来技術は、次のような技術である。
As this kind of technique, there are conventional techniques described in
特許文献1に記載の炉内覗窓装置では、覗窓本体の後方側部に、炉内方向にガス流を吹き込む第1気体供給口を設け、且つ、覗窓本体の先端開放部に、上記ガス流と交差する方向にガス流を吹き込む第2気体供給口を設けている。
上記構成により、炉内から覗窓に向かおうとする炉内ガスは、第2気体供給口から吹き出すカーテンエアにより、覗窓本体の開放部付近でシールされ、これにより、覗窓本体への炉内ガスの侵入が阻止される、とのことである。
In the in-furnace peephole device described in
With the above configuration, the in-furnace gas flowing from the inside of the furnace toward the peephole is sealed in the vicinity of the opening of the peephole main body by the curtain air blown out from the second gas supply port. It is said that the intrusion of internal gas is prevented.
特許文献2に記載の覗き窓では、筒状部材内の透明板近傍にパージ流体を供給するパージ流体供給手段を設けるとともに、パージ流体供給手段から供給されたパージ流体の流れを整流する筒状多孔板を設けている。
上記構成により、筒状部材内のガスを効果的に置換することができ、透明板の汚れを防止できる、とのことである。
In the viewing window described in
It is said that the above configuration can effectively replace the gas in the tubular member and prevent the transparent plate from being stained.
しかしながら、特許文献1、2に記載の技術には、次のような問題がある。まず、特許文献1に記載の技術に関し、カーテンエアの向きは、炉内から覗窓に向かおうとする炉内ガスの向きと直交する。そのため、このカーテンエアで炉内ガスをシールするには、カーテンエアとして大量のガスが必要となる。
However, the techniques described in
次に、特許文献2に記載の技術では、筒状多孔板の孔から筒状部材内へ、透明板に対して平行にパージ流体を吐出させている。この構成であると、筒状多孔板の孔から吐出するパージ流体のうち、透明板に近い側の孔から吐出したパージ流体の一部の流れは、一旦、透明板に向かう流れとなる。そのため、筒状部材が短いと、機器内部からのガスが、透明板に向かう上記パージ流体に巻き込まれ、透明板に達してしまう場合がある。その結果、上記ガスに含まれるダストで透明板が汚れる。機器内部からのガスが、透明板に達しないようにするには、大量のパージ流体を筒状部材内に供給するか、筒状部材を長くするかのいずれかを行うことを要する。
Next, in the technique described in
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、炉内からのガスが透明板に到達することを、大量の吹き込みガスを要することなく抑制することができる構成の炉内覗き窓を提供することである。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to provide a furnace having a structure capable of suppressing the gas from the furnace from reaching a transparent plate without requiring a large amount of blown gas. It is to provide an inner peep window.
本発明は、炉に設置される炉内覗き窓であって、前記炉に一端部側が取り付けられる筒状部材と、前記筒状部材の他端部に取り付けられ、前記炉の内部を覗くための透明板と、を備える。この炉内覗き窓は、前記筒状部材に形成され、前記筒状部材の軸方向に対して交差する方向に延びるスリット状のガス供給孔と、前記ガス供給孔から前記筒状部材の内部に供給されるガスを、前記炉の内部側へ導くガイド機構と、を有する。 The present invention is a furnace viewing window installed in a furnace, comprising a tubular member having one end attached to the furnace, and a tube attached to the other end of the tubular member for viewing the inside of the furnace. and a transparent plate. The in-furnace viewing window is formed in the tubular member and includes a slit-shaped gas supply hole extending in a direction intersecting the axial direction of the tubular member, and a guide mechanism for guiding the supplied gas to the inside of the furnace.
本発明によれば、ガス供給孔が軸方向に対して交差する方向に延びるスリット状とされていること、および上記ガイド機構により、筒状部材内に供給されたガスが透明板に向かう反流を抑えることができ、その結果、炉内からのガスが透明板に到達することを、大量の吹き込みガスを要することなく抑制することができる。 According to the present invention, the gas supply hole has a slit shape extending in a direction intersecting the axial direction, and the guide mechanism causes the gas supplied into the cylindrical member to counterflow toward the transparent plate. As a result, the gas from the furnace can be prevented from reaching the transparent plate without requiring a large amount of blown gas.
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本発明の炉内覗き窓は、例えば、放射性廃棄物を焼却するための炉に設置されるが、本発明の炉内覗き窓は、上記炉以外の用途の焼却炉に設置されてもよい。 EMBODIMENT OF THE INVENTION Hereinafter, it demonstrates, referring drawings for the form for implementing this invention. The in-furnace peep window of the present invention is installed, for example, in a furnace for incinerating radioactive waste, but the in-furnace peep window of the present invention may be installed in an incinerator for a purpose other than the above furnace. good.
(第1実施形態)
図1~3を参照しつつ本発明の第1実施形態に係る炉内覗き窓101について説明する。炉内覗き窓101は、炉51に一端部側が取り付けられる筒状部材1と、筒状部材1の他端部に取り付けられ、炉51の内部を覗くための透明板2と、を備える。なお、図1などでは、筒状部材1の端面と、炉51の内面とが面一となっているが、筒状部材1の一部が、炉51内に挿入されてもよい。
(First embodiment)
A
本実施形態の筒状部材1は、軸方向Zに対して直交する断面の形状が長方形、すなわち、矩形のダクトとされている。なお、正方形は長方形に含まれる。筒状部材1は、互いに直交する4枚の長方形の板部材3、4、5、6を有する。
The
板部材3、4、5、6には、筒状部材1の軸方向Zに対して交差する方向に延びるスリット状のガス供給孔としてのスリット3a、4a、5a、6aが、それぞれ形成されている。すなわち、筒状部材1の周方向の4面全てにスリット状の上記ガス供給孔が形成されている。スリット3a~6aは、筒状部材1の軸方向Zに対して直交する方向に延びているが、軸方向Zに対して直交する方向に対して多少傾く方向に延びていてもよい。
上記スリット3a~6aは、炉51と透明板2との間の透明板2側であって、透明板2の近くに形成されている。上記スリット3a~6aは、各板部材3~6の幅方向W(図1に示す幅方向Wは、板部材3、5の幅方向)において、一端から他端まで形成されることが好ましいが、製作容易性等を考慮して筒状部材1の各面を1枚の板部材3~6で形成する場合は、本実施形態のように、各板部材3~6の幅方向W両端部の僅かな部分を除いて、スリット3a~6aが形成される。なお、筒状部材1の各面を2枚の板部材で形成したとしても、当該2枚の板部材を、それぞれ、後述するフランジ板12、およびボックス部材14で支持することができるので、筒状部材1の全周にわたって途切れることなく連続するスリットが、筒状部材1に形成されてもよい。
The
各スリット3a~6aから筒状部材1の内部に供給されるガスを、炉51の内部側へ導くガイド機構としてのガイド板7が、筒状部材1の内部に配置されている。
A
本実施形態のガイド板7は、四角錐台形状のガイド板であって、4枚の板部材8、9、10、11で構成されている。各板部材8~11は、それぞれ、上記スリット3a~6aと対向する位置に配置される。なお、筒状部材1の内部に供給されるガスを、炉51の内部側へ導ける角度であれば特に限定されるものではないが、各板部材8~11(ガイド板7)は、透明板2から炉51への方向において、0°を超え且つ60°以下の角度αで、対向する筒状部材1の内面に対して内側に傾斜していることが好ましい。この構成によると、透明板2に向かう反流の発生をより抑えることができる。本実施形態では、角度αは、45°とされている。
The
ガイド板7の炉51の内部側である先端Pよりも透明板2側であって、スリット3a~6aよりも透明板2側には、負圧防止孔3b、4b、5b、6bが設けられている。各負圧防止孔3b~6bは、筒状部材1を構成する板部材3~6にそれぞれ形成されている。また、本実施形態では、各負圧防止孔3b~6bは、各板部材3~6にそれぞれ複数形成されている。
Negative
筒状部材1の透明板2側の外周には、スリット3a~6a、および負圧防止孔3b~6bを介して、筒状部材1の内部にガスを供給する(吹き込む)ためのボックス部材14が取り付けられている。ボックス部材14は、筒状ケーシング15と、筒状ケーシング15の端面に固定される板部材16とで構成される。筒状ケーシング15には、ガス供給口15aが形成されており、図示を省略するガス供給手段(送風機、ガス圧縮機など)からのガスは、ガス供給口15aからボックス部材14内に導入され、その後、各スリット3a~6a、および各負圧防止孔3b~6bから筒状部材1内に供給される。なお、各スリット3a~6aから筒状部材1内に供給されるガス量の方が、対応する各負圧防止孔3b~6bから筒状部材1内に供給されるガス量よりも大きくなるようにされることが好ましい。例えば、各スリット3a~6aの合計開口面積は、各負圧防止孔3b~6bの合計開口面積よりも大きくされる。
A
本実施形態では、筒状ケーシング15にガス供給口15aが1つ形成され、1つのガス供給口15aからボックス部材14内に導入されたガスが、各スリット3a~6a、および各負圧防止孔3b~6bから筒状部材1内に供給されるが、ガス供給口15aは複数、形成されていてもよい。透明板2の汚れ防止のために筒状部材1内に供給される(吹き込まれる)上記ガスは、空気、およびアルゴンガスなどの不活性ガスである。
In this embodiment, one
筒状部材1の端面にはフランジ板12が取り付けられ、透明板2は、支持枠13を介してフランジ板12に固定される。なお、筒状部材1に対する透明板2の固定方法は、これに限られるものではない。透明板2の材料は、例えば、耐熱ガラスである。
A
透明板2の汚れ防止の作用について説明する。図1において、筒状部材1内の実線の矢印は、各スリット3a~6aから筒状部材1内に吹き込まれたガスの流れを示す。なお、厳密には、筒状部材1内の実線の矢印は、スリット4a、6aから筒状部材1内に吹き込まれたガスの流れを示す。また、図1において、ガイド板7と透明板2との間に記載された筒状部材1内の点線の矢印は、各負圧防止孔3b~6bから筒状部材1内に吹き込まれたガスの流れを示す。なお、厳密には、筒状部材1内の点線の矢印は、負圧防止孔4b、6bから筒状部材1内に吹き込まれたガスの流れを示す。
The effect of preventing stains on the
各スリット3a~6aから筒状部材1内へガスが吹き込まれると、吹き込まれたガスは、ガイド板7により炉51の内部側へ導かれる。
When the gas is blown into the
ここで、仮に、スリット3a~6aが、スリット状のガス供給孔ではなく、所定の間隔をあけて形成された複数の孔のような場合、隣り合う孔の間で、孔近傍よりも圧力が低くなる箇所が生じ、すなわちガス圧力の不均一性が生じ、これにより、筒状部材1内へ吹き込まれたガスの一部は、一旦、炉51とは反対側の透明板2に向かう反流となることが懸念される。
Here, if the
しかしながら、本実施形態の炉内覗き窓101では、ガス供給孔がスリット3a~6aとされていることで、いわば「面」の形態で筒状部材1内へガスが吹き込まれるので、ガスの吹き込み部において、ガス圧力の不均一性が抑制される。なおかつ、各スリット3a~6aから筒状部材1内へ吹き込まれたガスは、ガイド板7により炉51の内部側へ導かれる。これらにより、透明板2に向かう上記反流の発生を抑えることができる。その結果、炉51内からのダストを含むガスが上記反流に巻き込まれて透明板2に到達し、透明板2が汚れることを防止することができる。
However, in the in-
また、本実施形態では、ガイド板7と透明板2との間の空間に負圧防止孔3b~6bからガスが供給されることで、ガイド板7の先端Pと透明板2との間の空間が、ガイド板7の先端Pよりも炉51側の空間よりも圧力が低くなること、すなわち、ガイド板7の先端Pと透明板2との間の空間が負圧になることが抑制され、透明板2に向かう上記反流の発生をより抑えることができる。
In addition, in the present embodiment, gas is supplied from the negative
炉51内からのガスが透明板2に達することを抑制できる効果を検証した結果について説明する。図8は、その検証方法を示す図である。
The result of verifying the effect of suppressing the gas from the
上記検証は、図1~3に示す第1実施形態に係る炉内覗き窓101と、図7に示す比較例に係る炉内覗き窓150とを用いて行った。第1実施形態に係る炉内覗き窓101と、図7に示す比較例に係る炉内覗き窓150との相違点は次のとおりである。比較例に係る炉内覗き窓150は、ガイド板7(ガイド機構)、および負圧防止孔3b~6bを有さない。なお、炉内覗き窓150のその他の構成は、炉内覗き窓101と同じである。
The above verification was performed using the in-
図8に示すように、炉内覗き窓101(炉内覗き窓150)の先端から1.5m離れた位置に扇風機52を配置するとともに、扇風機52から炉内覗き窓101の方向へ0.5mの位置に水噴霧手段53を配置した。また、図示を省略するが、炉内覗き窓を構成する筒状部材1の4面のうちの1面のスリット等を避けた部分を、透明のアクリル板にして、側方から目視で容易に内部が確認できるようにした。なお、扇風機52からの風は、炉51内からのガスを模擬したものであり、水噴霧手段53からの噴霧水は、当該ガスに含まれるダストを模擬したものである。
As shown in FIG. 8, the
検証実験の条件は次のとおりである。各炉内覗き窓101、150を構成する筒状部材1の形状は、縦100mm×横150mm×長さ(奥行)300mmである。また、筒状部材1の4面のうちの板部材3、5、すなわち長辺に形成したスリット3a、5aの形状は、幅4mm×長さ140mmである。板部材4、6、すなわち短辺に形成したスリット4a、6aの形状は、幅4mm×長さ90mmである。
The conditions of the verification experiment are as follows. The shape of the
また、炉内覗き窓101の筒状部材1の4面のうちの板部材3、5に形成した負圧防止孔3b、5bは、それぞれ、φ5×6個である。炉内覗き窓101の筒状部材1の板部材4、6に形成した負圧防止孔4b、6bは、それぞれ、φ5×4個である。各スリット3a~6aの合計開口面積は、各負圧防止孔3b~6bの合計開口面積の4倍である。
Further, the number of negative
また、各炉内覗き窓101、150のガス供給口15aから筒状部材1内へ吹き込む空気流量を、30.2m3/h、55.3m3/h、69.9m3/h、77.4m3/hと4段階で変化させた。扇風機52から各炉内覗き窓101、150への風の風速は、扇風機52を出たところで3.7m/sとした(実測値)。水噴霧手段53の先端から噴霧する噴霧水の粒径は、130μmである。各炉内覗き窓101、150の先端部分での噴霧水の速度は、3.1m/sである(計算値)。
Further, the flow rate of air blown into the
検証実験の結果は次のとおりである。まず、比較例に係る炉内覗き窓150では、ガス供給口15aから筒状部材1内へ吹き込む空気流量を、4段階で変化させた全てのケースにおいて、扇風機52の風にのった噴霧水は、筒状部材1の中に入り込み、透明板2に水滴として付着した。なお、炉内覗き窓150の出口(ガス供給口15aから吹き込まれた空気の出口)では、空気の流れは安定しているように見えたが、上記のとおり、扇風機52の風にのった噴霧水は、透明板2に水滴として付着した。すなわち、筒状部材1の内部では、空気の流れが乱れている可能性が高い。
The results of the verification experiment are as follows. First, in the in-
なお、上記炉内覗き窓150であっても、ガス供給口15aからスリットを介して筒状部材1内へ大量のガスを吹き込めば、透明板2への噴霧水の付着を防止することができると想定される。
Even with the in-
これに対して、本発明の第1実施形態に係る炉内覗き窓101では、ガス供給口15aから筒状部材1内へ吹き込む空気流量を4段階で変化させた全てのケースにおいて、噴霧水は透明板2に付着しなかった。扇風機52の風にのった噴霧水が筒状部材1の中に入り込むことは確認されたが、ガイド板7の前方で供給口15aから吹き込まれた空気流により噴霧水は遮断され、それ以上奥に入り込まなかった。この検証実験により、炉内覗き窓101によると、炉51内からのダストを含むガスで透明板2が汚れることを、大量の吹き込みガスを要することなく抑制できることがわかる。
On the other hand, in the in-
(第2実施形態)
図4は、本発明の第2実施形態に係る炉内覗き窓102を示す。第1実施形態の炉内覗き窓101との違いは次のとおりある。なお、第2実施形態に係る炉内覗き窓102に関し、第1実施形態の炉内覗き窓101と同様の部材については、同一の符号を付している(他の実施形態についても同様)。
(Second embodiment)
FIG. 4 shows an in-
第1実施形態の炉内覗き窓101では、負圧防止孔3b~6bが筒状部材1に形成されている。これに対して、本実施形態の炉内覗き窓102では、ガイド板7に負圧防止孔10aが形成されている。なお、図4には、ガイド板7を構成する板部材10に形成された負圧防止孔10aのみが示されているが、ガイド板7を構成する残りの板部材8、9、11(図2参照)にも負圧防止孔が形成されていることが好ましい。
In the
この構成によると、負圧防止孔が筒状部材1に設けられた第1実施形態の炉内覗き窓101と同様、ガイド板7の先端Pと透明板2との間の空間が負圧になることを抑制することができる。
According to this configuration, the space between the tip P of the
このように、負圧防止孔の位置は、ガイド板7(ガイド機構)の先端Pよりも透明板2側であればよく、上記のように筒状部材1ではなく、ガイド板7に負圧防止孔10aが形成されてもよい。なお、第1実施形態の炉内覗き窓101のように、負圧防止孔3b~6bが筒状部材1に形成され、負圧防止孔3b~6bから筒状部材1の内部にガスが供給される方が、ガイド板7と透明板2との間の空間が負圧になることを強制的に抑えることができるので好ましい。また、図示を省略するガス供給手段(送風機、ガス圧縮機など)からのガスは一般的に清浄であるので、当該ガスを、負圧防止孔3b~6bを介してガイド板7と透明板2との間に吹き込むことで、予備的な透明板2の清掃効果が得られ、炉51内からのダストを含むガスで透明板2が汚れることを、より抑制することが可能となる。
As described above, the position of the negative pressure prevention hole may be on the side of the
(第3実施形態)
図5は、本発明の第3実施形態に係る炉内覗き窓103を示す。第1実施形態の炉内覗き窓101との違いは次のとおりある。
(Third embodiment)
FIG. 5 shows an in-
本実施形態の炉内覗き窓103は、第1実施形態の炉内覗き窓101が備えるガイド板7を有さない。本実施形態では、図5にスリット4a、6aを示すように、ガス供給孔としてのスリット3a~6aの奥行きを、第1実施形態におけるスリット3a~6aよりも長くすることで、炉51の内部側へガスを導くガイド機構としての役割を各スリット3a~6a自体に担わせている。すなわち、本実施形態では、スリット状のガス供給孔と、炉51の内部側へガスを導くガイド機構とを一体としている。
The in-
具体的には、図5に示すように、例えば、筒状部材1の透明板2が隣接する部分の厚みを大きくするべく、その外周4面全てに、所定の厚みの板部材17が固定される。そして、筒状部材1と板部材17とが共孔加工されるなどして、奥行きの長いスリット3a~6aが形成される。なお、筒状部材1の内部に供給されるガスを、炉51の内部側へ導ける角度であれば特に限定されるものではないが、各スリット3a~6aは、透明板2から炉51への方向において、0°を超え且つ60°以下の角度βで、筒状部材1の内面に対して内側に傾斜していることが好ましい。本実施形態では、角度βは、45°とされている。
Specifically, as shown in FIG. 5, for example, a
また、より簡易な構造としては、筒状部材1の板厚がある程度あれば、本実施形態のように筒状部材1の外周面に板部材17を固定するなどして、筒状部材1の厚みを局部的に大きくすることなく、軸方向Zに対して斜めのスリットを筒状部材1に形成し、筒状部材1の内部にスリットから供給されるガスを、炉51の内部側へ導くようにしてもよい。
As a simpler structure, if the
ただし、第1実施形態や第2実施形態のように、筒状部材1の内部にガイド板7を配置したほうが、筒状部材1の内部に供給されるガスを、より確実に炉51の内部側へ導くことができる。
However, disposing the
なお、本実施形態の場合、図5に示すように、ガイド機構の先端は、各スリット3a~6aの炉51側の先端Pということになり、負圧防止孔3b~6bは、このガイド機構の先端よりも透明板2側に位置する。
In the case of this embodiment, as shown in FIG. 5, the tip of the guide mechanism is the tip P of each of the
(スリットの変形例)
図6は、スリット状のガス供給孔の変形例を示す。図6に示すように、図3に示すスリット3aなどのような細長い長方形の孔に代えて、密に近接する複数の孔18を筒状部材1に一列に形成し、この密に近接する複数の孔18をスリット状のガス供給孔としてもよい。
(Modification of slit)
FIG. 6 shows a modification of the slit-shaped gas supply holes. As shown in FIG. 6, instead of elongated rectangular holes such as the
以上、本発明の実施形態について説明した。なお、その他に、当業者が想定できる範囲で種々の変更を行うことは可能である。 The embodiments of the present invention have been described above. In addition, it is possible to make various modifications within the scope that a person skilled in the art can imagine.
例えば、筒状部材1は、円筒形状の部材であってもよい。同様に、透明板2は円形などであってもよい。
For example, the
ガイド機構の炉51の内部側である先端よりも透明板2側に設けられる負圧防止孔は、必須ではない。
The negative pressure prevention hole provided closer to the
1:筒状部材
2:透明板
3a、4a、5a、6a:スリット(スリット状のガス供給孔)
3b、4b、5b、6b、10a:負圧防止孔
7:ガイド板(ガイド機構)
51:炉
101、102、103:炉内覗き窓
1: Cylindrical member 2:
3b, 4b, 5b, 6b, 10a: Negative pressure prevention hole 7: Guide plate (guide mechanism)
51:
Claims (6)
前記炉に一端部側が取り付けられる筒状部材と、
前記筒状部材の他端部に取り付けられ、前記炉の内部を覗くための透明板と、
を備え、
前記筒状部材に形成され、前記筒状部材の軸方向に対して交差する方向に延びるスリット状のガス供給孔と、
前記ガス供給孔から前記筒状部材の内部に供給されるガスを、前記炉の内部側へ導くガイド機構と、
を有する、炉内覗き窓。 A furnace peephole installed in a furnace,
a tubular member having one end attached to the furnace;
a transparent plate attached to the other end of the cylindrical member for viewing the inside of the furnace;
with
a slit-shaped gas supply hole formed in the tubular member and extending in a direction crossing the axial direction of the tubular member;
a guide mechanism for guiding the gas supplied to the inside of the cylindrical member from the gas supply hole to the inside of the furnace;
Furnace viewing window.
前記ガイド機構の前記炉の内部側である先端よりも前記透明板側に設けられた負圧防止孔をさらに有する、炉内覗き窓。 The in-furnace peephole according to claim 1,
An in-furnace peep window further comprising a negative pressure prevention hole provided on the transparent plate side of the tip of the guide mechanism, which is on the inside of the furnace.
前記負圧防止孔が、前記筒状部材に形成されており、
前記負圧防止孔から前記筒状部材の内部にガスが供給される、炉内覗き窓。 In the in-furnace peephole according to claim 2,
The negative pressure prevention hole is formed in the cylindrical member,
A furnace viewing window through which gas is supplied to the inside of the cylindrical member from the negative pressure prevention hole.
前記ガイド機構が、前記筒状部材の内部に配置されたガイド板である、炉内覗き窓。 In the furnace viewing window according to any one of claims 1 to 3,
An in-furnace viewing window, wherein the guide mechanism is a guide plate disposed inside the cylindrical member.
前記ガイド板は、前記透明板から前記炉への方向において、0°を超え且つ60°以下の角度で、対向する前記筒状部材の内面に対して内側に傾斜している、炉内覗き窓。 In the in-furnace peephole according to claim 4,
The furnace observation window, wherein the guide plate is inclined inwardly with respect to the inner surface of the opposing cylindrical member at an angle of more than 0° and 60° or less in the direction from the transparent plate to the furnace. .
前記筒状部材は、軸方向に対して直交する断面の形状が長方形であって、
前記筒状部材の周方向の4面全てに前記ガス供給孔が形成されている、炉内覗き窓。 In the furnace viewing window according to any one of claims 1 to 5,
The cylindrical member has a rectangular cross-sectional shape perpendicular to the axial direction,
An in-furnace observation window, wherein the gas supply holes are formed on all four circumferential surfaces of the cylindrical member.
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