JP2022185209A - 溶着性ビーズ玩具用収納ケース - Google Patents

Abstract

【課題】ビーズを収納するのみならず、玩具としての面白みも呈する溶着性ビーズ玩具用収納ケースを提供する。【解決手段】溶着性ビーズ玩具用収納ケース１は、背負いベルト１８を有する本体部１０と、本体部１０に設けられ、溶着性ビーズ玩具の集合体を作成可能に形成される作成台２０と、作成台２０と対向する本体部１０に設けられ、設置状態において作成台２０を設置面と平行とする設置面当接部とされるロゴ１１ａ２、ファスナーロック装飾部１１ｃと、を備える。【選択図】図５

Description

本発明は、溶着性ビーズ玩具用収納ケースに関する。

従来から、多数のビーズを収納することができる収納ケースが開示されている。例えば、特許文献１に開示されるビーズ収納容器は、本体と蓋体がヒンジにより連結され、一体に形成される。本体には凹状部が形成され、蓋体には該凹状部と対向する面に、該凹状部の縁部と合致する凸状部が形成される。蓋を閉じると本体の該凹状部は蓋体の該凸状部と当接し、閉塞される。

実用新案登録第３０９５８３３号

近年、水を噴霧するだけでビーズ同士が溶着し、様々な形態のビーズの結合体を作成することができる溶着性ビーズ玩具が人気を博している。このような溶着性ビーズ玩具も、従来の上記のようなビーズ収納ケースに収納することもできる。しかしながら、従来の収納ケースは、ビーズを収納するに止まり、玩具としての面白みを呈するものではなかった。

本発明は、ビーズを収納するのみならず、玩具としての面白みも呈する溶着性ビーズ玩具用収納ケースを提供することを目的とする。

本発明の一つの態様に係る溶着性ビーズ玩具用収納ケースは、背負いベルトを有する本体部と、前記本体部に設けられ、溶着性ビーズ玩具の集合体を作成可能に形成される作成台と、前記作成台と対向する前記本体部に設けられ、設置状態において前記作成台を設置面と平行とする設置面当接部と、を備えることを特徴とする。

上記の態様によれば、ビーズを収納するのみならず、玩具としての面白みも呈する溶着性ビーズ玩具用収納ケースを提供することができる。

本発明の実施形態に係る溶着性ビーズ玩具用収納ケースを正面側から見た斜視図である。なお、本図では、背負いベルトを省略した状態で示している。 本発明の実施形態に係る溶着性ビーズ玩具用収納ケースを背面側から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る溶着性ビーズ玩具用収納ケースを背面側から見た斜視図である。なお、本図では、背負いベルトを省略した状態で示している。 本発明の実施形態に係る溶着性ビーズ玩具用収納ケースを分離した状態を示す分解斜視図である。なお、本図では、背負いベルトを省略した状態で示している。 本発明の実施形態に係る溶着性ビーズ玩具用収納ケースを設置面に設置した状態を示す側面図である。なお、本図では、背負いベルトを省略した状態で示している。

以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。図１、図２に示すように、溶着性ビーズ玩具用収納ケース１は、リュックを模してなり、本体部１０と、作成台２０とを備える。本体部１０は、背負いベルト１８を有する。なお、背負いベルト１８は、図２のみに示している。本体部１０は、図４に示すように、リュックとして背負った場合の背中側（背面側）が大きく開口されて、内部に収納空間１２０が設けられる略シェル状に形成される。図１に示すように、本体部１０は、表側となる正面部１１と、底面部１２と、正面部１１からみて右側の右側面部１３と、左側の左側面部１４と、上側の上面部１５とを有する。

本体部１０の正面部１１は、模様が施される。正面部１１における下側（底面部１２側）には、リュック類のポケットを模して膨出する膨出部１１ａが形成されている。膨出部１１ａには、左右方向に長い角丸長矩形状で僅かに突出するロゴ配置部１１ａ１が形成されて、各種のロゴ１１ａ２（設置面当接部）が膨出した形状で設けられる。ロゴ１１ａ２は、本実施形態では、例として「ＡＢＣ」と表記している。正面部１１と、右側面部１３、左側面部１４との接続部の一部及び正面部１１と上面部１５との接続部には、ファスナーを模したファスナー装飾部１１ｂが形成される。正面部１１の上側の左右方向略中央の位置には、ファスナー装飾部１１ｂと接続するように、ファスナーのツマミとそのロック装置を模したファスナーロック装飾部１１ｃ（設置面当接部）が設けられている。

底面部１２は、略平坦面状に形成されている。上面部１５には、ハンドル１５ａが設けられる。上面部１５は、右側面部１３、左側面部１４と湾曲状に滑らかに接続し、正面部１１側に向けて下るように傾斜して形成されている。図４にも示すように、本体部１０が開口する開口縁部１６０における上面部１５側には、ベルト挿通部１６１が設けられる。この上側のベルト挿通部１６１は、左右方向に隣接して設けられる２つのベルト挿通孔１６１ａ，１６１ｂが設けられる。ベルト挿通孔１６１ａ，１６１ｂは、高さが低く左右方向に長い長矩形状に形成される。

一方、開口縁部１６０における右側面部１３側の下端部には、ベルト挿通部１６２が設けられる。この右側のベルト挿通部１６２には、ベルト挿通孔１６２ａが設けられる。ベルト挿通孔１６２ａは、上側のベルト挿通孔１６１ａ，１６１ｂと同形状であるが、上下方向に長く設けられる。同様に、ベルト挿通部１６２に対向する開口縁部１６０には、左側のベルト挿通部１６３及びベルト挿通孔１６３ａが設けられる。ベルト挿通孔１６１ａ，１６１ｂ，１６２ａ，１６３ａは、何れも開口縁部１６０に沿った形状とされて、背負いベルト１８の幅に合わせて形成される。

図２に示すように、背負いベルト１８は、２本設けられ、それぞれ、上側のベルト挿通孔１６１ａと右側のベルト挿通孔１６２ａ、及び、上側のベルト挿通孔１６１ｂと左側のベルト挿通孔１６３ａに挿通され、背負いベルト１８の端部はバックル１８ａにより長さ調整可能に固定される。背負いベルト１８には、溶着性ビーズ玩具の集合体取付用の突起１８ｂが各３個ずつ設けられる。溶着性ビーズ玩具の集合体の取り付けは、複数の溶着性ビーズからなる集合体に予め間欠部（孔部）を設けておいて、当該間欠部に突起１８ｂの頭部を挿入することで取り付けることができる。

図３に示すように、作成台２０は、溶着性ビーズ玩具の集合体を作成可能に略平板状に形成される。ここで、溶着性ビーズ玩具は、図示しないが、水溶性材料の樹脂により球形や多面体形状等の粒状に形成されている。溶着性ビーズ玩具は、具体的には、ポリビニルアルコールを樹脂に配合して混錬して形成されている。また、溶着性ビーズ玩具を形成する樹脂は、透明材料や透光性を有する材料又は不透明材料を適宜選択して形成することができる。

作成台２０は、矩形の領域が上下２面に設けられる第１作成台２１０と、第１作成台２１０の左側面部１４側に、上下方向に長い略長矩形状の第２作成台２２０とが設けられている。第１作成台２１０の一方側（上面部１５側）は、溶着性ビーズ玩具の集合体を作成するための作成領域２１１とされ、他方側（底面部１２側）は、作成領域２１１で作成したビーズ玩具の集合体が移行されるレシーバ２１２とされる。第１作成台２１０には、作成領域２１１とレシーバ２１２との間にヒンジ部２１３が設けられ、テーブル２１４が回動自在に支持される。このようにして、テーブル２１４は、回動軸を左右方向とするヒンジ部２１３により反転させることができる。

テーブル２１４やレシーバ２１２は公知の構造であるため、詳細な説明は省略し、その概略を説明する。なお、図３の矩形の二点鎖線Ｐ１，Ｐ２部分には、それぞれ、拡大して示すＰ１'，Ｐ２'で示す形状が連続的に設けられる。また、溶着性ビーズ玩具の集合体の作成は、後述するが、作成台２０が略水平の状態で行うことができる。テーブル２１４には、Ｐ１'で示す多数の孔２１４ａが形成されており、溶着性ビーズ玩具の集合体は、作成領域２１１に配置されている状態のテーブル２１４の孔２１４ａに溶着性ビーズ玩具を載置して作成する。テーブル２１４には、溶着性ビーズ玩具同士が接触した状態で載置される。

テーブル２１４に載置した溶着性ビーズ玩具への水の噴霧後、テーブル２１４の取手２１４ｂを持ってレシーバ２１２側にテーブル２１４を反転させる。すると、Ｐ２'に示すように、複数の半円球の突起２１２ａが設けられるレシーバ２１２に、テーブル２１４に載置される作成した溶着性ビーズ玩具の集合体（溶着性ビーズ玩具同士はやや溶着して結合されているが完全ではない）を反転して移行することができる。レシーバ２１２上に移行した溶着性ビーズ玩具の集合体は、短時間で乾燥する。また、レシーバ２１２に反転したテーブル２１４は、再度、作成領域２１１側に反転することで、次の溶着性ビーズ玩具の集合体を作成することができる。

なお、図示しないが、図３における作成領域２１１のテーブル２１４に対向する面は、平坦面状の水受面が形成される。作成領域２１１に位置するテーブル２１４に載置した複数の溶着性ビーズ玩具に水を噴霧すると、テーブル２１４の孔２１４ａから水受面に水が落ちて、水受面に水を溜めることができる。また、第１作成台２１０には、テーブル２１４の取手２１４ｂが収まる凹部２０１が上下それぞれに設けられる。

第２作成台２２０の上側には、湾曲作成台２２１が設けられる。湾曲作成台２２１は、湾曲面が形成されて、湾曲した溶着性ビーズ玩具の集合体を作成することができる。一方、第２作成台２２０の下側には、平坦面状に形成された帯状作成台２２２が設けられる。湾曲作成台２２１及び帯状作成台２２２共に、複数の半球状の突起が設けられて、溶着性ビーズ玩具同士を接触させた状態で載置可能に設けられる。

作成台２０は、本体部１０に着脱自在に設けられる。作成台２０の外周面２１は、本体部１０の外周面（底面部１２、右側面部１３、左側面部１４、上面部１５）に合わせた外形形状とされて、本体部１０の外周面と略連続している。作成台２０は、本体部１０の右側面部１３、左側面部１４における開口縁部１６０に設けられたスライド部１５０のスライド駒１５１の操作により本体部１０と着脱される。

以下は図４を参照する。スライド部１５０に設けられるスライド駒１５１は、開口縁部１６０において開口縁部１６０に沿って形成されるスライドレール１６５により上下方向にスライドする。スライドレール１６５には、一部に切欠部１６５ａが形成されている。作成台２０に形成される着脱スライドレール２３は、作成台２０が本体部１０に配置されるとき、スライドレール１６５の切欠部１６５ａに配置される。このとき、スライド駒１５１を下方に位置することによって、スライドレール１６５と共に着脱スライドレール２３がスライド駒１５１によって挟持され、作成台２０は本体部１０に固定される。スライド駒１５１が上方に位置するときには、着脱スライドレール２３は解放されて、作成台２０は本体部１０から取り外すことができる。スライド駒１５１及びスライドレール１６５（着脱スライドレール２３）には、着脱スライドレール２３（作成台２０）の着脱位置でクリック感を得られるように乗り越え可能な凹凸が設けられる。

また、作成台２０は、背負いベルト１８との干渉を回避するため、外周面２１においてベルト挿通部１６１，１６２，１６３に対応する部分が凹部２０２とされている。

本体部１０の収納空間１２０には、複数の区画された収納部５１を有するビーズケース５０を収納することができる。ビーズケース５０により、溶着性ビーズ玩具を色毎や形毎に整理して収納することができる。ビーズケース５０の収納時には、ビーズケース５０は収納空間１２０の複数のリブ１２１で支持されて、作成台２０と複数のリブ１２１により挟持され固定される。このとき、収納空間１２０におけるビーズケース５０の正面部１１側には空間が形成されるので、収納空間１２０には、ビーズケース５０と共に、溶着性ビーズ玩具において用いられる他の用具（霧吹きや、溶着性ビーズ玩具の集合体を形成する際の型紙等）を収納することができる。

溶着性ビーズ玩具の集合体の作成は、作成台２０を本体部１０から取り外した状態で、第１作成台２１０、第２作成台２２０が上側に向くように机上等に載置して行うことができる。または、図５に示すように、本体部１０に作成台２０を取り付けた状態のまま、机上等に載置して溶着性ビーズ玩具の集合体の作成を行うことができる。

溶着性ビーズ玩具用収納ケース１の正面部１１側を設置面ＤＴに向けて、机等の机上とされる設置面ＤＴ上に溶着性ビーズ玩具用収納ケース１を載置することができる。このとき、設置面ＤＴには、設置面当接部とされるロゴ１１ａ２、ファスナーロック装飾部１１ｃが当接している。すると、作成台２０は、設置面ＤＴと略水平となる。すなわち、設置面当接部とされるロゴ１１ａ２、ファスナーロック装飾部１１ｃの高さは、設置状態において作成台２０が設置面ＤＴと略平行となるように設定される。

そして、ロゴ１１ａ２は、文字等をロゴ化した形態で左右に長く形成されて、ファスナーロック装飾部１１ｃは、ブロック状に形成されている。従って、設置面当接部とされるロゴ１１ａ２、ファスナーロック装飾部１１ｃは、安定して設置面ＤＴに当接する。

このようにして、作成台２０は、単独で設置面ＤＴ上に載置して使用することもできるし、本体部１０に取り付けた状態で使用することもできる。

以上のような本発明の実施形態によれば、下記の態様の溶着性ビーズ玩具用収納ケースを提供することができる。

第１の態様に係る溶着性ビーズ玩具用収納ケースは、背負いベルトを有する本体部と、前記本体部に設けられ、溶着性ビーズ玩具の集合体を作成可能に形成される作成台と、前記作成台と対向する前記本体部に設けられ、設置状態において前記作成台を設置面と平行とする設置面当接部と、を備える。

この構成によれば、溶着性ビーズ玩具を収納する収納ケースを、リュックを模した形状とすることができ、背負うことで収納ケース自体で遊ぶことができ、更に、溶着性ビーズ玩具の集合体を作成するための作成台を備えて収納ケースを設置面に載置することで作成台を使って溶着性ビーズ玩具の集合体を作成して遊ぶことができ、これらの多様な面白みを呈することができる。

第２の態様に係る溶着性ビーズ玩具用収納ケースは、前記背負いベルトには、前記溶着性ビーズ玩具の集合体取付用の突起が設けられる。この構成によれば、作成した溶着性ビーズ玩具の集合体を収納ケースに取り付けて、更に楽しく背負って遊ぶことができる。

第３の態様に係る溶着性ビーズ玩具用収納ケースは、前記作成台は、前記本体部に着脱自在に設けられる。この構成によれば、作成台を取り外して、本体部を背負って遊びながらでも溶着性ビーズ玩具の集合体を作成して遊ぶことができる。すなわち、背負いベルトが本体部に設けられているため、作成台を取り外した状態でも本体部を背負って遊ぶことができる。

以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、本実施形態においては、設置面当接部とされるロゴ１１ａ２、ファスナーロック装飾部１１ｃを設けたが、設置面当接部は、設置状態において作成台２０を設置面と平行とするものであれば、その形態は限定されない。また、本実施形態に係る溶着性ビーズ玩具用収納ケース１は、リュックを模した形状としたが、背負いベルト１８を有する形態であれば、他の形態とすることもできる。

１ 溶着性ビーズ玩具用収納ケース
１０ 本体部 １１ 正面部
１１ａ 膨出部 １１ａ１ ロゴ配置部
１１ａ２ ロゴ １１ｂ ファスナー装飾部
１１ｃ ファスナーロック装飾部
１２ 底面部 １３ 右側面部
１４ 左側面部 １５ 上面部
１５ａ ハンドル １８ ベルト
１８ａ バックル １８ｂ 突起
２０ 作成台 ２１ 外周面
２３ 着脱スライドレール ５０ ビーズケース
５１ 収納部 １２０ 収納空間
１２１ リブ １５０ スライド部
１５１ スライド駒 １６０ 開口縁部
１６１，１６２，１６３ ベルト挿通部
１６１ａ，１６１ｂ，１６２ａ，１６３ａ ベルト挿通孔
１６５ スライドレール １６５ａ 切欠部
２０１ 凹部 ２０２ 凹部
２１０ 第１作成台 ２１１ 作成領域
２１２ レシーバ ２１２ａ 突起
２１３ ヒンジ部 ２１４ テーブル
２１４ａ 孔 ２１４ｂ 取手
２２０ 第２作成台 ２２１ 湾曲作成台
２２２ 帯状作成台 ＤＴ 設置面

Claims (3)

1. 背負いベルトを有する本体部と、
   前記本体部に設けられ、溶着性ビーズ玩具の集合体を作成可能に形成される作成台と、
   前記作成台と対向する前記本体部に設けられ、設置状態において前記作成台を設置面と平行とする設置面当接部と、
   を備えることを特徴とする溶着性ビーズ玩具用収納ケース。
2. 前記背負いベルトには、前記溶着性ビーズ玩具の集合体取付用の突起が設けられることを特徴とする請求項１に記載の溶着性ビーズ玩具用収納ケース。
3. 前記作成台は、前記本体部に着脱自在に設けられることを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の溶着性ビーズ玩具用収納ケース。
   
   
   

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