JP2022184111A - モバイル作業分析装置及び作業分析方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022184111000001
【課題】分析者が作業動画を記録しながら、作業分析を効率良く行うことが可能なモバイル作業分析装置を提供する。
【解決手段】モバイル作業分析装置1は、作業動画を記録しながら作業分析を行う通常モードを実行する第1のモード実行部と、作業動画を記録しながら、作業動画の一部をキャプチャしたキャプチャ映像に対し作業に関する記録情報(作業コメント)を付与し、記録情報が付与されたキャプチャ映像を含む作業履歴情報を記録する議事録作成モードを実行する第2のモード実行部と、通常モードのときに所定のユーザ操作の入力を受け付けて、通常モードから議事録作成モードへ切り替えるとともに、議事録作成モードのときに作業履歴情報が記録されると、議事録作成モードから前記通常モードへ切り替えるモード切り替え部と、を備えている。
【選択図】図5C

Description

本発明は、モバイル作業分析装置及び作業分析方法に係り、特に、作業動画を記録しながら、当該作業動画をもとに作業分析を可能としたモバイル作業分析装置及び作業分析方法に関する。
従来、ヒト、機械及びモノの動きや時間を「見える化」し、生産現場の作業時間短縮、省力化及びコスト低減を果たすことを目的として、作業を撮像した作業動画を表示して当該作業の動作分析(作業分析)をすることが可能な作業分析装置が知られている。
当該作業分析の際には、ユーザ操作の入力を受け付けて作業動画に対し作業コメントを付与することも可能である(例えば、特許文献1参照)。
また、上記作業分析装置の中には、複数の作業工程からなるライン作業において、各々の作業工程における作業を撮像するために持ち運び可能なモバイル作業分析装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2009-211684号公報 特開2002-288703号公報
上記のようなモバイル作業分析装置では、作業分析者が作業動画を記録しながら、リアルタイムで作業動画をもとに作業分析を行うことが可能となっている。そのため、作業分析者の負担が大きく、作業分析者が効率良く作業分析することが可能な技術が求められていた。そのほか、作業に対する指摘事項を簡単に記録することが望まれていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、作業分析者による作業動画の記録とともに、作業に対する記録事項を簡単に記録することを可能としたモバイル作業分析装置及び作業分析方法を提供することにある。
前記課題は、本発明のモバイル作業分析装置によれば、作業を撮像して作業動画を記録する撮像部を備え、前記作業動画を記録しながら、前記作業動画をもとに作業分析するために用いられ、前記作業を撮像するために持ち運び可能なモバイル作業分析装置であって、前記撮像部によって前記作業動画を記録しながら前記作業分析を行う通常モードを実行する第1のモード実行部と、前記作業動画を記録しながら、前記作業動画の一部をキャプチャしたキャプチャ映像に対し前記作業に関する記録情報を付与し、前記記録情報が付与された前記キャプチャ映像を含む作業履歴情報を記録する議事録作成モードを実行する第2のモード実行部と、前記通常モードのときに所定のユーザ操作の入力を受け付けて、前記通常モードから前記議事録作成モードへ切り替えるとともに、前記議事録作成モードのときに前記作業履歴情報が記録されると、前記議事録作成モードから前記通常モードへ切り替えるモード切り替え部と、を備えていることにより解決される。
上記のように、モバイル作業分析装置は、作業動画を記録しながら作業分析を行う「通常モード」と、作業動画を記録しながら、所定のキャプチャ映像に作業コメントを付与し、当該キャプチャ映像を含む作業履歴情報を記録する「議事録作成モード」とを実行し、通常モードのときに所定のユーザ操作の入力を受け付けて議事録作成モードへ切り替えることが可能となっている。
そのため、作業分析者が作業動画を記録しながら、作業分析を効率良く行うことが可能となる。
また前記課題は、作業を撮像して作業動画を記録する撮像部を備え、前記作業動画を記録しながら、前記作業動画をもとに作業分析するために用いられ、前記作業を撮像するために持ち運び可能なモバイルコンピュータによって実行される作業分析方法であって、前記モバイルコンピュータが、前記撮像部によって前記作業動画を記録しながら前記作業分析を行う通常モードを実行することと、前記作業動画を記録しながら、前記作業動画の一部をキャプチャしたキャプチャ映像に対し前記作業に関する記録情報を付与し、前記記録情報が付与された前記キャプチャ映像を含む作業履歴情報を記録する議事録作成モードを実行することと、前記通常モードのときに所定のユーザ操作の入力を受け付けて、前記通常モードから前記議事録作成モードへ切り替えるとともに、前記議事録作成モードのときに前記作業履歴情報が記録されると、前記議事録作成モードから前記通常モードへ切り替えることと、を実行することを特徴とする作業分析方法によっても解決される。
本発明のモバイル作業分析装置及び作業分析方法によれば、作業分析者による作業動画の記録とともに、作業に対する記録事項を簡単に記録することが可能となるという効果を奏する。
特に、作業分析者が、リアルタイムで記録している作業動画に対し、所定の作業又は作業要素に関する記録事項を即座に簡単に付与することが可能となる。
本実施形態の作業分析システム全体の構成図である。 作業分析システムのハードウェア構成を説明する図である。 作業分析システムの機能を説明する図である。 メニュー画面の一例を示す図である。 撮像画面の一例を示す図である。 「通常モード」を示し、作業要素一覧表が表示された状態を示す図である。 「議事録作成モード」を示し、作業コメントが表示された状態を示す図である。 「要素情報作成モード」を示し、作業要素一覧表が表示された状態を示す図である。 作業分析画面の一例を示す図である。 サイクル分析画面の一例を示す図である。 山積み分析画面の一例を示す図である。 作業要素一覧データの一例を示す図である。 モード切り替えのタイミングを示すタイミングチャートを示す図である。 作業履歴データの一例を示す図である。 作業分析方法の一例を示す処理フロー図である(その1)。 作業分析方法の一例を示す処理フロー図である(その2)。
以下、本発明の実施形態について図1-図13を参照して説明する。
本実施形態の作業分析システムSは、図1に示すように、作業を撮像して作業動画を記録しながら、リアルタイムで作業分析する際に用いられるモバイル型の作業分析装置1と、作業分析装置1とネットワークを通じて接続され、作業分析装置1から作業分析に関する分析データを取得し、当該分析データに基づいて作業分析(詳細分析)や作業標準を作成する際に用いられる外部分析装置100と、から主に構成されている。
本実施形態において「作業」とは、複数の作業工程からなり、各作業工程が連関して行われるライン作業であって、作業者により行われる作業のほか、ロボット等の機械による作業がある。
「ライン作業」とは、一連の作業工程の集合体を示すものであって、所定のライン形状で作業工程が配置されたライン生産方式と称される方式で行われる作業である。また、「セル作業」とは、一連の作業工程の集合体を示すものであって、ライン作業における所定のライン形状のうち、U字形状や二の字形状などの特別な形状で作業工程が配置されたセル生産方式と称される方式で行われる作業である。このセル作業は、ライン作業の一種であることから、以下では、ライン作業と称するものにこの「セル作業」をも含むものである。
例えば、結合、分離、加工等の各作業工程を経て商品や組立物の組み立てが行われる組み立てライン等が挙げられる。「作業工程(作業工程における作業)」とは、一連の作業要素の集合体を示すものであって、例えば、エンジン組み付け、バンパー取り付け、タイヤ取り付け等が挙げられる。
「作業要素」とは、一連の動作の集合体を示すものであって、例えば、ブッシュを準備、ブッシュセット位置を確認、ブッシュをセット、車体へ組み付け等が挙げられる。「動作」とは、作業を細分化したときの最小単位を示すものである。
<作業分析システムのハードウェア構成>
作業分析装置1は、図1に示すように、作業分析を行う分析者によって用いられ、複数の作業工程からなるライン作業において、各々の作業工程における作業を撮像するために持ち運び可能なモバイル端末である。
作業分析装置1は、図5A、Bに示すように、リアルタイムで作業動画を表示しながら作業分析(リアルタイム分析)を行うことや、図6に示すように、撮像後の作業動画を表示しながらサイクル毎に作業分析(作業時間分析)を行うことができる。また、作業分析装置1は、図7に示すサイクル分析画面や、図8に示す山積み分析画面を表示した上で、各サイクルの作業(作業要素)のバラツキを確認するサイクル分析を行うこともできる。
このときの「サイクル」とは、1または複数の作業工程からなり、ある商品や組立物の組み立てが行われる一連の作業工程の集合体であって、単一の「ライン作業」を示すものである。
この作業分析装置1において行われる作業分析やサイクル分析を「簡易分析」や「第1作業分析」とも称する。
また、作業分析装置1は、図5B-Dに示すように、作業動画を表示しながら、作業分析を行う「通常モード」と、「通常モード」における作業分析が可能な状態で、作業動画に対して作業コメントを付与した作業履歴情報を記録する「議事録作成モード」と、「通常モード」における作業分析が可能な状態で、作業要素に関する要素情報を指定した作業履歴情報を記録する「要素情報作成モード」との3つのモードを切り替えて実行することができる。
これら3つのモードは、リアルタイムで作業分析を行っている間に実行されるモードであって、作業分析を効率良く行うために、作業分析中に所定のユーザ操作又は所定の条件が成立したことによって切り替えられる。
なお、作業履歴情報を記録する「議事録作成モード」と「要素情報作成モード」をまとめて「所定事項作成モード」と称しても良い。すなわち、作業分析装置1が、「通常モード」と、「所定事項作成モード」との2つのモードを切り替えて実行することとしても良い。その場合には、「所定事項作成モード」が「議事録作成ステージ」と、「要素情報作成ステージ」とに分けられることにすると良い。
また、「作業コメント」とは、記録している作業動画に対して記録する「記録情報」の一例を示すものであって、所定の操作、音声、動きを検知することによって入力される事項(コメント)を示すものである。そのため、作業コメントは、作業に対して分析者によって記録される、作業や作業要素に対して記録しておきたい事項全般を示すもののほか、分析者によって記録される情報に限られず、作業環境を示す環境情報、時間情報や作業識別情報等の一義的に決まる情報をも含むものである。
作業分析装置1は、図2に示すように、データの演算・制御処理装置としてのCPU2と、ROM、RAM及びHDD(SSD)を有する記憶装置3と、ネットワークを通じて情報データの送受信を行う通信インタフェース4と、文字又は画像の情報を表示する表示部5と、CPUに所定の指令を入力するときにユーザ操作される入力部6と、作業を撮像して作業動画を記録する撮像部7(具体的には、撮像カメラ)と、を備えたモバイルコンピュータである。
作業分析装置1は、撮像部7によって記録された作業動画(作業動画データ)をサイクル毎に分けて記憶する。また、作業工程毎に分けて記憶することもできる。
なお、作業分析装置1の記憶装置3には、コンピュータとして必要な機能を果たすメインプログラムに加えて、作業分析プログラムが記憶されており、当該プログラムがCPUによって実行されることにより、作業分析装置1の機能が発揮されることになる。
作業分析装置1は、図2に示すように、ネットワークを介して外部分析装置100と通信を行い、作業分析に関する分析データ(厳密には、簡易分析データ)を送信することも可能である。当該分析データとして、具体的には、「作業動画データ」のほか、図10に示す「作業関連データ」を送信する。もちろん、作業分析装置1において行われた簡易分析された後の分析データを送信することとしてもよい。
外部分析装置100は、図1、図2に示すように、外部の分析者によって用いられるコンピュータであって、作業分析装置1と同様に、CPU101と、記憶装置102と、通信インタフェース103と、表示部104と、入力部105と、文字又は画像の情報を出力する出力部106と、を備えている。
外部分析装置100は、ネットワークを介して作業分析装置1と通信を行い、作業分析に関する分析データを受信し、当該分析データに基づいて作業分析を行うことができる。あるいは、作業分析装置1とリアルタイム通信を行い、作業現場の分析者とともに作業動画を共有し、作業動画をもとに作業分析(リアルタイム分析)や作業に関する作業コメントの付与を行うこともできる。
この外部分析装置100によって行われる作業分析を、「詳細分析」や「第2作業分析」とも称する。この第2作業分析は、第1作業分析を含み、その第1作業分析とは異なる作業分析である。
詳しく述べると、外部分析装置100は、より詳細な分析内容として、ユーザ操作の入力を受け付けて作業要素ごとに「レイティング率」設定し、「作業標準時間」を算出する。そのほか、作業要素ごとに「区分」を設定することや、「作業種別」を設定できる。
「レイティング率」とは、対象物に対して所定の基準に基づいて等級分けや数値化を図るための数値である。例えば、作業動画内に表示された作業者が成熟しているか否か、作業に慣れているか否か等を評価する評価値である。
「作業標準時間」とは、その仕事に適性を持ち、成熟した作業者が、所定の作業条件のもとで、必要な余裕を持ち、正常な作業ペースによって仕事を遂行するために必要とされる時間である。作業標準時間は、一般に有効動作時間に対してレイティング率を積算することで算出される。
「区分」とは、各作業要素に対し「稼働」、「準稼働」及び「非稼働」の分類の中から1つ選択して入力される項目である。「稼働」はヒトが作業中の状態を示し、「準稼働」は機械が動作する状態を示し、「非稼働」はヒトも機械も動作していない待ち状態を示す。
「作業種別」とは、例えば、各作業要素に対し「手作業」、「工具作業」及び「マシン作業」の分類の中から1つ選択して入力される項目である。
外部分析装置100によって生成された「分析データ」(厳密には、詳細分析データ)は、簡易分析データとは異なる情報が対応付けられたものであって、作業分析装置1からのデータ要求によって、外部分析装置100から作業分析装置1に向けて送信される。作業分析装置1は、「詳細分析データ」を受信し、データ出力することができる。
これにより、分析者が、第1作業分析よりもより詳しく分析内容を確認したいときに、第2作業分析を外部に依頼することができ、この第2作業分析の結果を作業分析装置1において確認することが可能となる。
これは、作業の重要性や改善内容の検討度合いに応じた作業分析が可能としていることを意味し、分析者や作業者は、いずれの作業分析(第1作業分析、第2作業分析)であっても作業分析装置1によって作業結果を出力して確認することが可能となる。
<作業分析システムの機能>
作業分析装置1は、図3に示すように、機能面から説明すると、「作業動画データ」、「作業要素一覧データ」、「設定音声データ」、「作業履歴データ」等、各種プログラム及び各種データを記憶しておく記憶部10と、画面表示部11と、第1モード実行部12と、区切り設定部13と、作業時間算出部14と、種別指定部15と、第2モード実行部16と、第3モード実行部17と、作業要素指定部18と、モード切り替え部19と、分析データ生成部20と、通信部21と、分析データ出力部22と、を主な構成要素として備えている。
これらは、CPU、ROM、RAM、HDD、通信用インタフェース、及び各種プログラム等によって構成されている。
外部分析装置100についても機能面から説明すると、各種プログラム及び各種データを記憶する記憶部110と、作業分析装置1との間で各種データを送受信する通信部111と、作業分析画面を表示する画面表示部112と、ユーザ操作の入力を受け付けて作業分析を実行する分析実行部113と、を主な構成要素として備えている。
以下、作業分析装置1の機能について詳しく説明する。なお、本実施形態では作業分析装置1が記憶部10を備える構成としているが、あくまで一例に過ぎず、作業分析装置1の外部に設けられた外部記憶装置において記憶部10を実現することとしてもよい。この場合、作業分析装置1と外部記憶装置は通信路を介して接続された構成からなると良い。
<<分析画面の表示>>
画面表示部11は、例えば、ユーザ操作の入力を受け付けて作業分析装置1にインストールされたソフトウェアを実行し、ユーザログインがなされることで、初期画面である「メニュー画面」を表示するものである。
具体的には、画面表示部11は、図4に示すように、メニュー画面30として複数の選択項目から所定の選択項目をユーザ選択させるための一覧画面を表示する。
画面表示部11は、メニュー画面30において選択項目31「動画撮像」のユーザ選択を受け付けると、図5Aに示す撮像画面40へ遷移する。また、メニュー画面30において選択項目32「作業分析」のユーザ選択を受け付けると、図6に示す作業分析画面50へ遷移する。さらには、作業分析画面50から、図7に示すサイクル分析画面60、図8に示す山積みグラフ画面70へ遷移することもできる。
なお、「ユーザ操作」とは、ユーザによるタッチパネル操作を想定しているが、タッチパネル操作以外の操作であっても良く、例えば音声による操作、ジェスチャー操作などがある。
ここで、図5Aや図5Bに示す「撮像画面40」は、作業動画を記録しながらリアルタイムで作業動画をもとに作業分析するために用いられる表示画面である。
「作業分析画面50」、「サイクル分析画面60」、「山積みグラフ画面70」は、作業動画の記録後に作業分析を事後的に行うために用いられる表示画面であって、作業分析の目的に応じて分析者が表示画面を切り替えて利用する。
図6に示す例えば「作業分析画面50」では、撮像後の作業動画を表示しながらサイクル毎に作業要素に分割し、作業要素時間の算出、種別設定等を行うことができる。図7に示す「サイクル分析画面60」では作業要素一覧表を表示し、図8に示す「山積みグラフ画面70」では山積みグラフを表示した上で、各サイクルの作業(作業要素)のバラツキを確認し、作業要素の並べ替えや、作業工程の編成(組み換え、入れ替え、並び替え)をすることもできる。
画面表示部11は、具体的な機能部として、動画表示部11aと、操作ボタン表示部11bと、作業要素一覧表示部11cと、作業コメント表示部11dと、山積みグラフ表示部11eと、を有している。
動画表示部11aは、作業を撮像した「作業動画」を表示画面上に表示するものであって、具体的には、図5Aに示す撮像画面40においてリアルタイムで作業動画41を表示することや、図6に示す作業分析画面50において撮像後の作業動画51を表示する。
本実施例では、図6に示す作業分析画面は、作業動画を撮像後に表示する例で説明しているが、分析者による所定の画面変更操作によって、図5A、図5Bに代えて一時的に、又は新たな画面変更操作が行われるまで表示させることも可能である。
操作ボタン表示部11bは、ユーザ操作を受け付けて、リアルタイムで表示されている作業動画に対して作業要素ごとに分割する区切り目を設定するための「区切り実行ボタン」と、区切り目が設定されることによって区切られた各々の作業要素に対し作業として有効な動作がなされたことを示す有効動作、または無効な動作がなされたことを示す無効動作を指定するための「種別指定ボタン」と、を表示画面上に表示するものである。
具体的には、操作ボタン表示部11bは、図5Aに示す撮像画面40において作業動画41の一部と重畳する位置(具体的には、右端位置)に区切り実行ボタン42及び種別指定ボタン43を表示する。この場合、各操作ボタンはソフトウェアによる操作ボタンを示しているが、ハードウェアからなる操作ボタンを別途設けておき、当該操作ボタンによる操作としても良い。
そのほか、操作ボタン表示部11bは、撮像画面40において、撮像の開始及び停止(一時停止)を実行するための撮像実行ボタン44と、1サイクルの作業の撮像を終えたときに次のサイクルの作業の撮像に切り替えるためのサイクル切替ボタン45と、を表示する。
撮像画面40において区切り実行ボタン42、種別指定ボタン43、撮像実行ボタン44及びサイクル切替ボタン45は、表示画面の右端位置に一列に並んで配置されている。
そのため、分析者が作業分析装置1を手に取ったときに、例えば右手の親指だけで操作ボタン42~45を容易に操作することができる。
区切り実行ボタン42について、所定のユーザ操作(例えば、操作ボタンの長押し操作)を受け付けたときには、人工知能(AI)を利用した画像認識によって作業動画に対し区切り目を自動設定することもできる(自動設定は、ユーザ操作によって解除されるまで継続する)。
また、種別指定ボタン43について、所定のユーザ操作を受け付けたときに、作業要素に対し「有効動作」、「無効動作」、「無駄動作」、「検証動作」の種別をそれぞれ指定することができる。このときの種別は、撮像した作業動画に対して区切り目を設定して分割した作業要素ごとに、その作業要素の作業に対する認定結果を示す情報である。つまり、分析者がリアルタイムで行う作業分析において認定した認定結果である。
このときの「有効動作」や「無効動作」は上記のような動作を示すものである。また、「無駄動作」とは、作業としては有効な動作であるが、分析結果として「不必要」であると認定した動作である(無効動作とは異なる動作である)。さらに、「検証動作」とは、「有効動作」や「無効動作」であると認定できず、更なる検証が必要であることを認定した動作である。この「検証動作」が種別として設定された作業要素に対しては、図6に示すような作業分析画面において、「有効動作」、「無効動作」、「無駄動作」へと変更することが可能である。
なお、種別指定ボタン43の上方向へのドラッグ操作を受け付けたときに「有効動作」、下方向へのドラッグ操作を受け付けたときに「無効動作」、左方向へのドラッグ操作を受け付けたときに「無駄動作」、右方向へのドラッグ操作を受け付けたときに「検証動作」を指定することができる。
作業要素一覧表示部11cは、区切られた各々の作業要素における作業時間の情報と、各々の作業要素における作業時間を集計した合計時間の情報とを含む「作業要素一覧データ」を表示画面上に表示するものである。
ここで「作業要素一覧データ」とは、図9に示すように、作業(ライン作業)において各作業要素の詳細情報を示すデータテーブルであって、ユーザ操作の入力等(自動入力でも良い)を受け付けて作成、更新されるものである。
具体的には、「作業要素一覧データ」は、作業要素を識別する識別番号(Nо.)と、作業要素名と、作業時間と、種別とが少なくとも対応付けられた「作業時間の情報」と、全ての作業要素の「合計時間の情報」とを含むものであって、記憶部10に記憶されている。
また、上記作業時間には、全サイクルにおける平均作業時間、最大作業時間、最小作業時間、各サイクルの作業時間の情報が含まれている。
図9に示す「作業要素一覧データ」を見ると、識別番号「1」、作業要素名「作業要素1-1」においてサイクル3の作業時間「10.50(秒)」がベストラップ(最小時間)であって、サイクル1の作業時間「12.00秒」がワーストラップ(最大時間)であることが分かる。また、種別「有効(有効動作)」であることが分かる。
なお、サイクル3とは、第3番目のサイクルを意味し、サイクル1とは、第1番目のサイクルを意味する。
作業要素一覧表示部11cは、図5A、Bに示すように、撮像画面40において作業動画41の一部と重畳する位置に作業要素一覧表46をポップアップ表示する。そして、ユーザ操作の入力等を受け付けて、作業要素一覧表46における作業要素の情報、作業時間(合計時間)の情報が更新される。
作業要素一覧表46の情報の更新に伴って、「作業要素一覧データ」の情報も更新され、記憶部10に記憶される。
作業要素一覧表46には、識別番号(Nо.)、作業要素名、作業時間、種別の情報のほか、現在撮像中の作業のサイクル、作業の合計時間の情報が表示されている。
また、全サイクルにおいてベストラップ、ワーストラップの作業時間であることを示す表示マーク46a、46bや、前回のサイクルよりも作業時間が早まったこと、遅くなったことを示す表示マーク46c、46dが、所定の作業要素に対し付与されている。
なお、予め設定された基準時間との比較において誤差が最も小さい、誤差が最も大きいことを示す表示マークが、それぞれ所定の作業に対し付与されていても良い。
そうすることで、作業現場で良い作業、悪い作業等の分析を行うことができ、作業者が即座に作業の改善提案をすることができる。また、作業要素の編成(組み換え、入れ替え、並び替え)を提案することもできる。
図5Bに示す作業要素一覧表46を見ると、識別番号「1」、作業要素名「作業要素1-1」においてサイクル3の作業時間「10.50(秒)」がベストラップであること、識別番号「2」、作業要素名「作業要素1-2」においてサイクル3の作業時間「12.50(秒)」がワーストラップであることが分かる(表示マーク46a、46b参照)。
また、識別番号「3」、作業要素名「作業要素1-3」においてサイクル3の作業時間「9.50(秒)」が、サイクル2の作業時間よりも早まったことも分かる(表示マーク46c参照)。サイクル2とは、第2番目のサイクルを意味し、サイクル1の後であってサイクル3の前に行われる、作業工程の集合体であるサイクルである。
なお、本実施形態では、作業要素一覧表46の作業時間や合計時間を数値表示しているが、あくまで一例に過ぎず、グラフ表示やイラスト表示を利用しても良い。
そのほか、作業要素一覧表示部11cは、図6に示す作業分析画面50において作業動画51が表示された表示領域(表示ウインドウ)とは異なる表示領域に作業要素一覧表52を表示することや、図7に示すサイクル分析画面60において表示領域全体に作業要素一覧表61を表示することができる。
図6に示す作業分析画面50の作業要素一覧表52には、識別番号(Nо.)、作業要素名、作業時間、種別、合計時間、サイクルの情報が表示されている。なお、ユーザ操作によるサイクル切替ボタン53、54の実行がなされることで、分析対象のサイクルを切り替えることができる(「サイクル3」を別のサイクルに切り替えることができる)。
図7に示すサイクル分析画面60の作業要素一覧表61には、識別番号(Nо.)、作業要素名、全サイクルの平均作業時間、最大作業時間、最小作業時間、各サイクルの作業時間、種別の情報が含まれており、作業要素の合計時間の情報も含まれている。
なお、全サイクルの中でベストラップ、ワーストラップのサイクルがそれぞれ異なる表示態様で表示されていると良い。
作業コメント表示部11dは、作業動画の一部をキャプチャしたキャプチャ映像に付与された作業に関する作業コメントを表示するものである。厳密には、作業コメントが付与されたキャプチャ映像を表示することになる。従って、キャプチャ映像表部と称しても良い。
具体的には、作業コメント表示部11dは、図5Cに示すように、撮像中の作業動画の一部をキャプチャしたキャプチャ映像47と重畳する位置に作業コメント48を表示する。
なお、「キャプチャ映像」とは、キャプチャ画像であっても良いし、キャプチャ動画像であっても良い。
作業コメント48は、ユーザ操作の入力等によって付与され、例えばユーザによるドラッグ操作によって所定位置に配置される。なお、作業コメント48は、コメント内容48aと、矢印(線矢印)48bとを有しており、コメント内容及び矢印の配置や向きをユーザ操作によって自由に配置することができる。
図5Cを見ると、キャプチャ映像47と重畳する所定位置に作業コメント48「フタをしっかり締める」が付与されていることが分かる。
そのほか、作業コメント表示部11dは、図6に示す作業分析画面50において、再生中の作業動画51の一部となるキャプチャ映像(作業コメント付きキャプチャ映像)を表示することもできる。例えば、作業動画51の右上位置にキャプチャ映像を重ねて表示すると良い。
山積みグラフ表示部11eは、横軸をサイクルとし、縦軸を作業時間とするグラフであって、各サイクルに対し作業要素を順番に山積みすることで棒グラフ化した山積みグラフを表示するものである。
具体的には、山積みグラフ表示部11eは、図8に示す山積みグラフ画面70において、各作業要素を山積みした山積みグラフ71と、ユーザ設定された作業のタクトタイムを示すタイムライン72とを表示する。
山積みグラフ画面70では、分析者が各サイクルの山積みグラフ71を比較し、タイムライン72に合わせて各サイクルの作業(作業要素)の平準化を行うことができる。
なお、山積みグラフ表示部11eは、ライン作業の分析の場合に、横軸を作業工程とし、縦軸を作業時間とするグラフであって、各作業工程に対し作業要素を順番に山積みした山積みグラフを表示することもできる。当該山積みグラフを利用することで、分析者が作業工程の編成を行うことができる。
<<通常モード>>
第1モード実行部12は、図5Bに示すように、撮像画面40において作業動画41を記録しながら作業分析を行う「通常モード」を実行するものである。
詳しく述べると、第1モード実行部12は、撮像画面40においてユーザによる撮像実行ボタン44の押し操作(開始操作)を受け付けて作業動画41の記録を開始し、同時に図5Bに示す「通常モード」を実行開始する。
また、第1モード実行部12は、図5Bに示す「通常モード」を実行しているときに、ユーザによる撮像実行ボタン44の押し操作(停止操作)を受け付けて作業動画41の記録を終了し、同時に「通常モード」を実行終了する。
区切り設定部13は、図5Bに示す「通常モード」において、所定のユーザ操作の入力を受け付けて、作業動画に対し作業要素ごとに区切り目を設定するものである。
具体的には、区切り設定部13は、図5Bの撮像画面40において、ユーザによる区切り実行ボタン42の押し操作を受け付けて、撮像中の作業動画41に対し区切り目を設定する。当該区切り目を設定することで、撮像中の作業を作業要素ごとに分割する(新たな作業要素を追加する)。
なお、区切り設定部13は、図6に示す作業分析画面50において、ユーザによる作業動画51をタップする操作を受け付けて、撮像後の作業動画51に対し区切り目を設定することも可能である。業を作業要素ごとに分割する。
以上のことから、区切り設定部13は、撮像中の作業動画41に対してリアルタイムに区切り目を設定して作業を作業要素ごとに分割することができるほか、撮影後の作業動画51に対しても同様に区切り目を設定し、作業要素ごとに分割することができる。
なお、作業分析画面50の下端位置には、再生中の作業動画51の再生時点を示すシークバー55が表示されている。当該シークバー55上には、区切り設定部13によって設定された区切り目55aが付与されている。このとき、ユーザ操作を受け付けて、当該区切り目55aの位置を微調整することができる。
作業時間算出部14は、「通常モード」において、区切り目が設定された作業動画に基づいて、作業工程における作業(作業要素)の作業時間を算出するものである。
具体的には、作業時間算出部14は、図5Bに示す撮像画面40において作業動画41に対し区切り目が設定され、作業要素ごとに分割されたときに、各作業要素の作業時間を算出する。また、作業の開始時点を基準として作業要素の合計時間を算出する。
なお、図6に示す作業分析画面50においても同様にして作業要素の作業時間(合計時間)を算出することができる。
種別指定部15は、「通常モード」において、作業動画を記録しながら、作業動画をもとにユーザ操作の入力を受け付けて、区切られた各々の作業要素に対し「有効動作」、「無効動作」、「無駄動作」、「検証動作」などの種別をそれぞれ指定するものである。
具体的には、種別指定部15は、図5Bに示す撮像画面40においてユーザによる種別指定ボタン43のドラッグ操作を受け付けて、各々の作業要素に対して種別を指定する。
なお、種別指定部15は、図6に示す作業分析画面50や、図7に示すサイクル分析画面60において所定のユーザ操作の入力を受け付けることによっても、作業要素ごとに種別を指定することができる。
上記「通常モード」が実行されることで、その場で分析者が作業動画を記録しながら、リアルタイムで作業分析を効率良く行うことができる。
<<議事録作成モード>>
第2モード実行部16は、図5Cに示すように、撮像画面40において作業動画41を記録しながら作業分析を可能とし、作業動画41の一部をキャプチャしたキャプチャ映像47に対し作業に関する作業コメント48を付与し、作業コメント付きのキャプチャ映像47を含む「作業履歴情報」を記録する「議事録作成モード」を実行するものである。
詳しく述べると、第1モード実行部12は、撮像画面40において作業動画41を記録しながら、作業動画41のキャプチャ映像47を生成する。当該キャプチャ映像47は、「議事録作成モード」の開始時点を基準とするキャプチャ画像(動画像)である。
そして、ユーザ操作による音声入力(文字入力でも良い)を受け付けて、キャプチャ映像47に対し作業コメント48を付与する。当該作業コメント48は、ユーザによるドラッグ操作又は音声操作によって所定位置に配置される。なお、音声操作の場合には、例えば、「作業者の手元に配置すること」等の発声によるユーザ操作が想定される。
そして、第1モード実行部12は、作業コメント48が付与されたキャプチャ映像47を含む「作業履歴データ」を記憶部10に記憶する。なお、「作業履歴データ」については後述する。
上記「議事録作成モード」が実行されることで、その場で分析者が、映像を含めた作業コメント(作業に関する議事録とも称する)を効率良く作成することができる。
<<要素情報作成モード>>
第3モード実行部17は、図5Dに示すように、撮像画面40において作業動画41を記録しながら作業分析を可能とし、ユーザによる音声入力を受け付けて作業要素に関する要素情報49を指定し、指定した要素情報49を含む「作業履歴情報」を記録する「要素情報作成モード」を実行するものである。
詳しく述べると、第3モード実行部17は、撮像画面40において作業動画41に対し区切り目が設定されたときに(新たな作業要素が追加されたときに)、ユーザによる音声入力を受け付けて、当該新たな作業要素に対し「作業要素名」を指定する。そして、当該作業要素名を含む「作業履歴データ」を記憶部10に記憶する。
このとき、要素情報49として「作業要素名」のほか、「種別」等の要素情報を指定することもできる。
図5Dを見ると、識別番号(No.)「3」の新たな作業要素に対して、作業要素名「作業要素1-3」が音声入力によって指定されたことが分かる。
作業要素指定部18は、「要素情報作成モード」において、第1のサイクルにおける作業動画において作業要素の区切り目が設定され、作業要素に対し要素情報が指定されている場合に、第1のサイクルよりも後に行われる第2のサイクルにおける作業動画において、第1のサイクルのときに所定の作業要素に対し指定された要素情報を、当該所定の作業要素に対応する作業要素に対しても自動指定するものである。つまり、自動指定とは、同じ要素情報を繰り返し指定することを示す。
具体的には、作業要素指定部18は、図5Dに示す撮像画面40において、「サイクル1」の識別番号(No.)「1」の作業要素に対し作業要素名「作業要素1-1」が指定されている場合に、「サイクル2」の識別番号「1」の作業要素に対しても作業要素名「作業要素1-1」を自動指定する。
また、「サイクル3」以降のサイクルにおける識別番号「1」の作業要素に対しても作業要素名「作業要素1-1」を自動指定(自動コピー)することができる。
そうすることで、作業要素名(要素情報)をサイクルごとに毎回入力する必要がなくなり、分析者による利便性が向上する。
より具体的には、作業要素指定部18は、複数の作業要素(例えば9ヶの作業要素)から構成される作業であって、所定のサイクルにおいて全ての作業要素に対し作業要素名が指定されている場合には、次のサイクルの開始時点に当該サイクルの各作業要素に対し作業要素名を自動指定できる状態で待機する(作業要素に対応付けた作業要素名の情報を記憶部10にストックしておく)。その後、作業要素が順に追加されると、各作業要素に対応付けられた作業要素名を自動指定する。
このとき、次のサイクルにおいて10ヶの作業要素がある場合には、10番目の作業要素に対しては作業要素名を自動指定できないため、作業要素名を空白(空欄)にする。つまり、10番目の作業要素に対しては別途、作業要素名を手動指定する必要がある。
また、複数の作業要素からなる作業において所定の作業要素のみに作業要素名が指定されていない場合には、次のサイクルにおいて当該所定の作業要素に対応する作業要素のみに作業要素名を空白にする。この場合にも別途、作業要素名を手動指定する必要がある。
上記構成において、作業分析中に既に指定した作業要素名を別の作業要素名に変更したい場合がある。例えば、分析者が「サイクル1」の識別番号「2」の作業要素に対し作業要素名「作業要素1-2」を指定し、「サイクル2」の識別番号「2」の作業要素に対しては、作業要素名「作業要素1-2-2」を手動で指定したとする。
その場合には、作業要素指定部18は、「サイクル3」の識別番号「2」の作業要素に対しては、直前のサイクルにおける作業要素名「作業要素1-2-2」を自動指定する。
すなわち、作業要素名の自動指定処理では、直前のサイクルにおける作業要素名を採用し、当該作業要素名を自動指定することになる。
また上記構成において、複数の作業要素からなる作業において所定の作業要素に対し種別「無効(無効動作)」が指定されている場合がある。
その場合には、作業要素指定部18は、当該所定の作業要素に対し作業要素名の自動指定処理を解除する(無効にする)。つまり、当該所定の作業要素を除いて作業要素名を繰り上げながら自動指定する。
これは、「無効」と指定された作業要素については、その後の作業分析の際に削除される可能性が高いため、現段階で作業要素として存在しない(カウントしない)ものとし、作業要素名の自動指定が行なわれないことを意味する。
上記「要素情報作成モード」が実行されることで、その場で分析者が、作業要素に関する要素情報(作業に関する議事録とも称する)を効率良く作成することができる。
特に、分析者が手入力ではなく音声入力によって要素情報を入力することができるため、モバイルによる利便性を向上させることができる。また、要素情報を入力する手間を省くことができる。
<<モード切り替え>>
モード切り替え部19は、図5Bに示す「通常モード」と、図5Cに示す「議事録作成モード」と、図5Dに示す「要素情報作成モード」との間でモードの切り替え処理を行い、切り替え後のモードを設定するものである。設定されたモードに関するモード情報は任意の記憶領域(図示せず)に記憶されており、この設定されたモード情報に基づくモードに応じて、第1モード実行部12、第2モード実行部16、第3モード実行部17のいずれかが実行される。
モード切り替え部19は、以下の第1のルール、第2のルール、第3のルールに基づいてモード切り替えを行う。なお、当然ながらその他のルールが存在しても良い。
このときのルールとは、モード切り替え条件が指定されており、当該モード切り替え条件が成立したときに切り替えられる切り替え前と切り替え後のモードが指定された情報である。
第1のルールとして、モード切り替え部19は、「通常モード」のときに所定のユーザ操作の入力を受け付けることで、通常モードから「議事録作成モード」へ切り替える。
その後、モード切り替え部19は、「議事録作成モード」のときに作業履歴データが記録されると、「議事録作成モード」から「通常モード」へ切り替える。
詳しく述べると、モード切り替え部19(音声判定部19aとも称する)は、切り替え前のモードとして「通常モード」が設定されているときに、モード切り替え条件として、ユーザ操作による音声入力(操作ボタン入力でも良い)を受け付けると、ユーザによって発せられる音声が「設定音声」とマッチングするかどうかを、「設定音声データ」に基づいて判定する。
そして、モード切り替え部19は、ユーザによる音声が「設定音声」とマッチングしてモード切り替え条件が成立したと判定するときに、ユーザによる音声の発生時点を基準として、「通常モード」から切り替え後のモードとして「議事録作成モード」へ切り替える。
なお、上記ユーザ操作による音声入力に代えて、操作ボタン入力等であっても良い。
ここで「設定音声データ」とは、予め設定された設定音声に関する情報を示すデータであって、具体的には、切り替え前のモード情報と、切り替え後のモード情報と、モード切り替えのトリガとなる設定音声と、が対応付けられたデータである。
例えば、設定音声「議事録」や「作業コメント」に対し、切り替え前のモード情報「通常モード」と、切り替え後のモード情報「議事録作成モード」とが対応付けられている。
また例えば、設定音声「要素情報」に対し、切り替え前のモード情報「通常モード」と、切り替え後のモード情報「要素情報作成モード」とが対応付けられている。
上記場合において、モード切り替え部19は、「通常モード」のときにユーザによる音声「議事録」の入力を受け付けると、当該音声が「設定音声」とマッチングするかどうかを「設定音声データ」に基づいて判定する。
そして、モード切り替え部19は、ユーザによる音声「議事録」が設定音声「議事録」とマッチングしたものと判定し、ユーザによる音声の発生時点を基準として、通常モードから「議事録作成モード」へ切り替える。
その後、モード切り替え部19は、「作業履歴データ」が記録されると、あるいは作業履歴データが記録されず、議事録作成モードへ切り替わった時点から所定の時間が経過すると、「議事録作成モード」から「通常モード」へ切り替える。
第2のルールとして、モード切り替え部19は、切り替え前のモードとして「通常モード」が設定されているときに、モード切り替え条件として、作業動画に対し作業要素の区切り目が設定されると、この時点を基準として、通常モードから切り替え後のモードとして「要素情報作成モード」へ切り替える。
その後、モード切り替え部19は、モード切り替え条件として、「要素情報作成モード」のときに要素情報が指定された場合、あるいは要素情報が指定されず、要素情報作成モードへ切り替わった時点から所定の時間が経過した場合、「要素情報作成モード」から切り替え後のモードとして「通常モード」へ切り替える。
詳しく述べると、モード切り替え部19は、「通常モード」のときに作業動画に対し区切り目が設定されたときに(新たな作業要素が追加されたときに)、所定時間(例えば5秒間)、通常モードから「要素情報作成モード」に切り替える。
このとき、モード切り替え部19は、例外条件として、作業要素指定部18によって「サイクル2」以降の作業要素に対し作業要素名が既に自動指定されている場合には、新たに作業要素名を入力する必要がないことから「通常モード」を継続する(「要素情報作成モード」には切り替えない)。すなわち、モード切り替え部19は、新たな作業要素に対し作業要素名が既に指定されている場合には「通常モード」を継続する。
なお、モード切り替え部19は、作業動画の記録を開始したときにも新たな作業要素名を入力する必要があることから、所定時間、通常モードから「要素情報作成モード」に切り替えても良い。そうすることで、最初の作業要素に対しても要素情報を音声入力することができる。
その後、モード切り替え部19は、所定時間内に新たな要素情報に対し要素情報(作業要素名)が指定されると、「要素情報作成モード」から「通常モード」へ切り替える。あるいは、所定時間が経過した場合であっても強制的に「通常モード」へ切り替える。
第3のルールとして、モード切り替え部19は、切り替え前のモードとして「要素情報作成モード」が設定されているときに、モード切り替え条件として、ユーザ操作による音声入力(操作ボタン入力でも良い)を受け付けると、「要素情報作成モード」から切り替え後のモードとして「要素情報作成モード」へ切り替える。これは、「要素情報作成モード」よりも「議事録作成モード」を優先する処理である。
詳しく述べると、モード切り替え部19は、優先処理の条件としてユーザによる音声「議事録」の入力を受け付けると、ユーザによる音声「議事録」が設定音声「議事録」とマッチングしたものと判定し、ユーザによる音声の発生時点を基準として、「要素情報作成モード」から強制的に「議事録作成モード」へ切り替える。
すなわち、「議事録作成モード」は、「要素情報作成モード」よりも優先されるモードとして実行される。
この優先処理によって「要素情報作成モード」から「議事録作成モード」へと強制的に切り替えられたとき、「要素情報作成モード」において入力されている状態までの作業要素名称等を記憶部10が記録した状態とする。
なお、上記優先処理の条件については、あくまで一例に過ぎず、複数の優先処理の条件が設定されていても良い。例えば、モードリセットボタン等を設けておき、強制的に、「要素情報作成モード」または「議事録作成モード」から「通常モード」へと切り替えても良い。
その後、モード切り替え部19は、「作業履歴データ」が記録されると、あるいは作業履歴データが記録されず、議事録作成モードへ切り替わった時点から所定の時間が経過すると、議事録作成モードから「要素情報作成モード」へ復帰させる。
一時保留された状態となっていた「要素情報作成モード」に復帰させると、モード切り替え部19は、第2のルールに従い、新たな要素情報が指定されたとき、あるいは要素情報が指定されず、要素情報作成モードへ復帰させた時点から所定時間が経過したときに、要素情報作成モードから「通常モード」へ復帰させる。
このときの「所定時間」とは、予め任意に設定された時間であっても良いし、作業又は作業要素の平均作業時間に基づいて設定されても良い。あるいは、一時保留前の要素情報作成モードの際に既に経過した時間を考慮して設定されていても良い。例えば、基準時間を5秒間と設定し、一時保留前の要素情報作成モードの際に既に経過した時間が2秒間である場合には、「所定時間」を3秒間に設定すると良い。
図10は、上記ルール1からルール3のモード切り替えのタイミングを説明するタイミングチャートを示す図である。なお、ルール3については図示を省略している。
図10において、撮像時間「T1」はサイクル1の作業の開始時点を示し、撮像時間「T2」は、サイクル2の作業の開始時点を示している。言い換えれば、「T1」、「T2」は、各サイクルの区切り目(境目)を示す時間を示している。
また、撮像時間「t1」~「t9」は、サイクル1の作業動画におけるモード切り替えのタイミングを示している。また、撮像時間「t101」~「t109」は、サイクル2の作業動画におけるモード切り替えのタイミングを示している。
図10を見ると、サイクル1の作業動画において撮像時間「t3」のタイミングで「(1)通常モード」から「(3)要素情報作成モード」へ切り替わっていることが分かる。
これは、モード切り替え部19が、第2のルールとして「(1):通常モード」のときに作業動画に対し区切り目が設定されたときに(新たな作業要素が追加されたときに)、所定時間、通常モードから「(3)要素情報作成モード」へ切り替えたことを意味する。
なお、撮像時間「t4」のタイミングで、モード切り替え部19が、所定時間が経過したことで、「(3)要素情報作成モード」から「(1)通常モード」へ復帰させたことも読み取ることができる。
また図10を見ると、サイクル1の作業動画において撮像時間「t5」のタイミングで「(1)通常モード」から「(2)議事録作成モード」へ切り替わっていることが分かる。
これは、モード切り替え部19が、第1のルールとして「(1)通常モード」のときに所定のユーザ操作による音声入力を受け付けることで、通常モードから「(2)議事録作成モード」へ切り替えたことを意味する。
<<作業要素の分析>>
分析データ生成部20は、作業分析装置1によって分析された「簡易分析データ」の一例として、「作業履歴情報(作業履歴データ)」を生成する。
「作業履歴データ」とは、図11に示すように、作業において各作業要素の分析結果を示すデータテーブルであって、詳しく述べると、作業要素に対応付けて記録される議事録情報(厳密には、作業コメント、要素情報)が含まれたものである。
当該「作業履歴データ」は、ユーザ操作の入力等(自動入力でも良い)を受け付けて作成、更新され、記憶部10に記憶される。
具体的には、「作業履歴データ」は、議事録IDごとに、議事録名と、作成開始時間と、サイクルの情報と、作業要素(要素No.)の情報と、優先処理の有無と、議事録内容の情報と、キャプチャ映像とが少なくとも対応付けられたものである。
ここで「優先処理:0(なし)」とは、モード切り替え部19が、上述した第1のルールによって「通常モード」から「議事録作成モード」へ切り替えたとき、あるいは第2のルールによって「通常モード」から「要素情報作成モード」へ切り替えたときに記録された議事録情報の一つであることを意味する。
一方で、「優先処理:1(あり)」とは、モード切り替え部19が、上述した第3のルールによって「要素情報作成モード」よりも「議事録作成モード」を優先する優先処理を実行したときに記録された議事録情報の一つであることを意味する。
図11に示す「作業履歴データ」を見ると、識別ID「001」に対し、議事録名「要素情報」、作成開始時間「00.00」、サイクル「サイクル1」、要素No.「1」優先処理「0(なし)」、議事録「作業要素1-1」、キャプチャ映像「001.mp4」であることが分かる。
上記「作業履歴データ」を参照し、作業履歴情報を表示画面上に出力することで、分析者は、作業要素に対応付けて記録された議事録内容(画像議事録、動画議事録、録音議事録であっても良い)を確認することができる。また、その場で作業者に改善指導を行うことができる。
通信部21は、外部とのネットワークを介した通信によってデータ通信を行うものである。
具体的には、通信部21は、ネットワークを介して外部分析装置100と通信を行い、作業分析に関する簡易分析データとして「作業履歴データ」を送信する。
「作業履歴データ」を受信した外部分析装置100は、当該データに基づいて作業分析(詳細分析)を行い、「詳細分析データ」を生成する。なお、作業標準の内容を示す「作業標準データ」を生成しても良い。このほか、外部分析装置100は、「作業履歴データ」を用いて詳細分析データを生成するのではなく、作業履歴データの一部の情報を用いて詳細分析データを生成することとしてもよい。
通信部21は、再び外部分析装置100と通信を行い、「詳細分析データ」を受信する。
分析データ出力部22は、上記「詳細分析データ」をデータ出力するものである。
具体的には、分析データ出力部22は、分析者又は作業者に「詳細分析データ」の内容を提示するために、作業分析装置1の表示画面上に「詳細分析データ」を出力表示する。なお、外部の印刷装置を利用して「詳細分析データ」を出力印刷しても良い。
上記構成により、作業(ライン作業)の分析において、分析者が作業動画を記録しながら、作業要素を特定し、当該作業要素を効率良く分析することが可能な作業分析装置1を実現することができる。
特に、リアルタイムの作業動画に対し、作業要素に関する作業コメントを効率良く付与することが可能となる。すなわち、その場で映像を含めた作業コメントを作成し、作業者にフィードバックすることができる。
<作業分析方法>
次に、作業分析装置1で実行される作業分析プログラム(作業分析方法)の処理について、図11、図12に基づいて説明する。
本実施形態に係る上記プログラムは、記憶部10を備えた作業分析装置1の機能的な構成要素として、上述した画面表示部11と、第1モード実行部12と、区切り設定部13と、作業時間算出部14と、種別指定部15と、第2モード実行部16と、第3モード実行部17と、作業要素指定部18と、モード切り替え部19と、分析データ生成部20と、通信部21と、分析データ出力部22と、を実現させるためのプログラムであって、作業分析装置1のCPUがこの作業分析プログラムを実行する。
なお、作業分析装置1の記憶部10には、主に「作業動画データ」、「作業要素一覧データ」、「設定音声データ」、「作業履歴データ」がそれぞれ記憶されている。
図11に示すフローは、「作業分析方法」の一部の処理フローを示す。具体的には、作業動画を記録しながらリアルタイムで作業分析を行う方法であって、特に、第1のルールによるモード切り替え処理を行う方法の処理フローを示す。
図11に示す処理フローでは、まず、画面表示部11が、図4に示すメニュー画面30において選択項目21「動画撮像」のユーザ選択を受け付けて、図5に示す撮像画面40を表示するステップS1から始まる。
なお、作業分析装置1は、ユーザ操作の入力を受け付けて専用ウェブアプリ(作業分析プログラム)を実行し、ユーザログインがなされることで、まずは上記「メニュー画面」を表示するものとなっている。
次に、ステップS2で、作業分析装置1(撮像部7)が、所定のユーザ操作の選択を受け付けて、ライン作業の撮像を開始する(作業動画を記録開始する)。
詳しく述べると、作業分析装置1は、図5に示す撮像画面40においてユーザによる撮像実行ボタン34の操作を受け付けて、ライン作業のうち、第1作業工程における作業の撮像を開始する。
次に、ステップS3で、第1モード実行部12が、図5Bに示す撮像画面40において作業動画41を記録しながら作業分析を行う「通常モード」を実行する。
具体的には、第1モード実行部12が、撮像画面40において作業動画41の記録開始と同時に「通常モード」を実行開始する。
次に、ステップS4で、モード切り替え部19が、「通常モード」のときに所定のユーザ操作による音声入力を受け付けたか否かを判定する。
具体的には、モード切り替え部19(音声判定部19a)が、ユーザ操作による音声入力を受け付けて、ユーザが発した音声が「設定音声」とマッチングするかどうかを、「設定音声データ」に基づいて判定する。
マッチングしたものと判定された場合には(ステップS4:Yes)、ステップS5に進む。一方で、マッチングしないものと判定された場合には(ステップS4:Nо)、ステップS8に進む。
次に、ステップS5で、モード切り替え部19が、ユーザによる音声の発生時点を基準として、「通常モード」から「議事録作成モード」へ切り替える。
そして、第2モード実行部16が、図5Cに示す撮像画面40において「議事録作成モード」を実行する。
具体的には、第2モード実行部16が、作業動画41を記録しながら、キャプチャ映像47に対し作業コメント48を付与し、作業コメント付きのキャプチャ映像47を含む「作業履歴情報」を記録する。
次に、ステップS6で、モード切り替え部19が、「作業履歴データ」が記録されたか否かを判定する。
「作業履歴データ」が記録されたものと判定された場合には(ステップS6:Yes)、ステップS7に進み、モード切り替え部19が、「議事録作成モード」から「通常モード」へ復帰させて、「通常モード」を実行する。
一方で、「作業履歴データ」が記録されていないものと判定された場合には(ステップS6:Nо)、ステップS5に戻る。
なお、モード切り替え部19は、「作業履歴データ」が記録されていない場合であっても、所定の時間が経過したときには、ステップS7に進んでも良い。
最後に、ステップS8で、作業分析装置1がユーザ操作によって作業動画の記録停止を受け付けた場合には(ステップS8:Yes)、図11のプロセスを終了する。
一方で、作業分析装置1が引き続き作業動画を記録する場合には(ステップS8:Nо)、ステップS3に戻る。
図12に示すフローは、作業動画を記録しながらリアルタイムで作業分析を行う方法のうち、特に、第2、第3のルールによるモード切り替え処理を行う方法の処理フローを示す。
図12に示す処理フローでは、まず、画面表示部11が、図4に示すメニュー画面30において選択項目21「動画撮像」のユーザ選択を受け付けて、図5に示す撮像画面40を表示するステップS101から始まる。
次に、ステップS102で、作業分析装置1(撮像部7)が、所定のユーザ操作の選択を受け付けて、ライン作業の撮像を開始する(作業動画を記録開始する)。
そして、ステップS103で、第1モード実行部12が、図5Bに示す撮像画面40において作業動画41を記録しながら作業分析を行う「通常モード」を実行する。
次に、ステップS104で、モード切り替え部19が、「通常モード」のときに作業動画に対し区切り目が設定され、新たな作業要素が追加されたか否かを判定する。
新たな作業要素が追加されたと判定された場合には(ステップS104:Yes)、ステップS105に進む、一方で、新たな作業要素が追加されていないと判定された場合には(ステップS104:Nо)、ステップS111に進む。
次に、ステップS105で、モード切り替え部19が、新たな作業要素が追加された時点を基準として、「通常モード」から「要素情報作成モード」へ切り替える。
そして、第3モード実行部17が、図5Dに示す撮像画面40において「要素情報作成モード」を実行する。
具体的には、第3モード実行部17が、作業動画41に対し区切り目が設定されたときに(新たな作業要素が追加されたときに)、ユーザによる音声入力を受け付けて、当該新たな作業要素に対し要素情報49(作業要素名)を指定する。そして、指定した要素情報49を含む「作業履歴情報」を記録する。
次に、ステップS106で、モード切り替え部19が、「要素情報作成モード」の途中で、優先処理の条件として所定のユーザ操作による音声入力を受け付けたか否かを判定する。
具体的には、モード切り替え部19が、ユーザ操作による音声入力を受け付けて、ユーザが発した音声が「設定音声」とマッチングするかどうかを、「設定音声データ」に基づいて判定する。
マッチングしたものと判定された場合には(ステップS106:Yes)、ステップS107に進み、モード切り替え部19が、「要素情報作成モード」よりも「議事録作成モード」を優先する優先処理を実行する。
一方で、マッチングしないものと判定された場合には(ステップS106:Nо)、ステップS109に進む。
次に、ステップS108で、モード切り替え部19が、「議事録作成モード」において「作業履歴データ」が記録されたか否かを判定する。
「作業履歴データ」が記録されたものと判定された場合には(ステップS108:Yes)、ステップS109に進み、モード切り替え部19が、「議事録作成モード」から「要素情報作成モード」へ復帰させて、「要素情報作成モード」を実行する。
一方で、「作業履歴データ」が記録されていないものと判定された場合には(ステップS108:Nо)、ステップS107に戻る。
なお、モード切り替え部19は、「作業履歴データ」が記録されていない場合であっても、所定の時間が経過したときには、ステップS109に進んでも良い。
次に、ステップS110で、モード切り替え部19が、「要素情報作成モード」においてユーザによる音声入力を受け付けて、新たな作業要素に対し要素情報(作業要素名)が指定されたか否かを判定する。
要素情報が指定されたと判定された場合には(ステップS110:Yes)、ステップS111に進み、モード切り替え部19が、「要素情報作成モード」から「通常モード」へ復帰させて、「通常モード」を実行する。
一方で、要素情報が指定されていないと判定された場合には(ステップS110:Nо)、ステップS109に戻る。
なお、モード切り替え部19は、要素情報が指定されていない場合であっても、所定の時間が経過したときには、ステップS111に進んでも良い。
最後に、ステップS112で、作業分析装置1がユーザ操作によって作業動画の記録停止を受け付けた場合には(ステップS112:Yes)、図12のプロセスを終了する。
一方で、作業分析装置1が引き続き作業動画を記録する場合には(ステップS112:Nо)、ステップS103に戻る。
上記の作業分析プログラムの構成により、作業分析において、分析者がリアルタイムの作業動画に対し、所定の作業要素に関する作業コメントを効率良く付与することが可能となる。すなわち、その場で映像を含めた作業コメントを作成し、作業者にフィードバックすることができる。
<その他の実施形態>
上記実施形態では、図1に示すように、作業分析装置1が、ライン作業を作業分析するために用いられているが、ライン作業以外の作業を作業分析するために用いられても良い。
上記実施形態では、図2に示すように、作業分析装置1がモバイル端末であって、表示部5と、撮像部7とを具備しているが、必ずしも表示部5を備えていなくても良い。
すなわち、作業分析装置1が、「表示装置(表示ディスプレイ)」と、「撮像装置(撮像カメラ)」と、「分析機能」とを具備するものに限定されなくても良い。
例えば、作業分析装置1が、撮像装置と、分析機能とを具備するモバイル端末であって、作業分析装置1とネットワークを介して通信される外部の分析装置が、作業動画を表示するための「表示装置」を具備するシステム構成としても良い。
上記実施形態では、図6-図8に示すように、作業分析装置1が、作業分析画面50と、サイクル分析画面60と、山積みグラフ画面70とを切り替えて表示し、種々の観点から作業分析を実行することができるが、これら表示画面に限定されるものではない。
例えば、複数の作業動画を同時に表示する「作業比較画面」を表示し、異なるサイクルや作業者による作業動画の比較を行う「作業比較分析」を実行可能としても良い。
上記実施形態では、作業分析装置1(モバイル端末)を利用して専用ウェブアプリを起動させて、ウェブブラウザ上で作業分析プログラムが実行される。
そのほか、作業分析装置1が読み取り可能な記録媒体に作業分析プログラムが記憶され、作業分析装置1が当該プログラムを読み出して実行することによって処理が実行されることとしても良い。上記記録媒体とは、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等に相当する。
上記実施形態では、主として本発明に係る作業分析装置及び作業分析方法に関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
S 作業分析システム
1 作業分析装置(モバイル作業分析装置)
2 CPU
3 記憶装置
4 通信インタフェース
5 表示部
6 入力部
7 撮像部(撮像カメラ)
10 記憶部
11 画面表示部
11a 動画表示部
11b 操作ボタン表示部
11c 作業要素一覧表示部
11d 作業コメント表示部
11e 山積みグラフ表示部
12 第1モード実行部(第1のモード実行部)
13 区切り設定部
14 作業時間算出部
15 種別指定部
16 第2モード実行部(第2のモード実行部)
17 第3モード実行部(第3のモード実行部)
18 作業要素指定部
19 モード切り替え部
19a 音声判定部
19b 優先処理部
20 分析データ生成部
21 通信部
22 分析データ出力部
30 メニュー画面
31、32 選択項目
40 撮像画面
41 作業動画
42 区切り実行ボタン
43 種別指定ボタン
44 撮像実行ボタン
45 サイクル切替ボタン
46 作業要素一覧表
46a、46b、46c、46d 表示マーク
47 キャプチャ映像
48 作業コメント(記録情報)
48a コメント内容
48b 矢印
49 要素情報
50 作業分析画面
51 作業動画
52 作業要素一覧表
53、54 サイクル切替ボタン
55 シークバー
55a 区切り目
60 サイクル分析画面
61 作業要素一覧表
70 山積みグラフ画面
71 山積みグラフ
72 タイムライン
100 外部分析装置
101 CPU
102 記憶装置
103 通信インタフェース
104 表示部
105 入力部
106 出力部
110 記憶部
111 通信部
112 画面表示部
113 分析実行部

Claims (7)

  1. 作業を撮像して作業動画を記録する撮像部を備え、
    前記作業動画を記録しながら、前記作業動画をもとに作業分析するために用いられ、
    前記作業を撮像するために持ち運び可能なモバイル作業分析装置であって、
    前記撮像部によって前記作業動画を記録しながら前記作業分析を行う通常モードを実行する第1のモード実行部と、
    前記作業動画を記録しながら、前記作業動画の一部をキャプチャしたキャプチャ映像に対し前記作業に関する記録情報を付与し、前記記録情報が付与された前記キャプチャ映像を含む作業履歴情報を記録する議事録作成モードを実行する第2のモード実行部と、
    前記通常モードのときに所定のユーザ操作の入力を受け付けて、前記通常モードから前記議事録作成モードへ切り替えるとともに、前記議事録作成モードのときに前記作業履歴情報が記録されると、前記議事録作成モードから前記通常モードへ切り替えるモード切り替え部と、を備えていることを特徴とするモバイル作業分析装置。
  2. 予め設定された設定音声に関する設定音声データを記憶する記憶部と、
    前記通常モードのときに前記ユーザ操作による音声入力を受け付けて、ユーザによって発せられる音声が前記設定音声とマッチングするかどうかを、前記設定音声データに基づいて判定する音声判定部と、を備え、
    前記モード切り替え部は、前記ユーザによる音声が前記設定音声とマッチングしたときに、前記ユーザによる音声の発生時点を基準として、前記通常モードから前記議事録作成モードへ切り替えることを特徴とする請求項1に記載のモバイル作業分析装置。
  3. 前記撮像部によって撮像された前記作業における前記作業動画をサイクルごとに分けて記憶する記憶部と、
    前記通常モードにおいて、ユーザ操作の入力を受け付けて、各々の前記作業動画に対し作業要素ごとに区切り目を設定する区切り設定部と、を備え、
    前記第2のモード実行部は、
    前記議事録作成モードにおいて、音声入力を含むユーザ操作の入力を受け付けて前記記録情報を付与し、
    前記作業動画において前記作業要素に関する要素情報と、前記サイクルに関するサイクル情報と、前記キャプチャ映像と、前記記録情報と、を含む前記作業履歴情報を記録することを特徴とする請求項1又は2に記載のモバイル作業分析装置。
  4. 前記作業動画を記録しながら、ユーザ操作による音声入力を受け付けて前記作業要素に関する要素情報を指定する要素情報作成モードを実行する第3のモード実行部を備え、
    前記モード切り替え部は、
    前記通常モードのときに前記作業動画に対し作業要素の区切り目を設定した時点を基準として、前記通常モードから前記要素情報作成モードへ切り替え、
    前記要素情報作成モードのときに前記要素情報が指定されると、又は前記要素情報作成モードへ切り替わった時点から所定の時間が経過すると、前記要素情報作成モードから前記通常モードへ切り替えることを特徴とする請求項3に記載のモバイル作業分析装置。
  5. 前記モード切り替え部は、
    前記要素情報作成モードよりも前記議事録作成モードを優先する優先処理を実行し、
    前記要素情報作成モードのときに前記優先処理の条件を満たすと、前記要素情報作成モードから前記議事録作成モードへ切り替え、
    前記議事録作成モードにおいて前記作業履歴情報が記録されると、前記議事録作成モードから前記要素情報作成モードへ復帰させることを特徴とする請求項4に記載のモバイル作業分析装置。
  6. 第1のサイクルにおける前記作業動画において前記作業要素の前記区切り目が設定され、前記作業要素に対し前記要素情報が指定されている場合に、
    前記第1のサイクルよりも後に行われる第2のサイクルにおける前記作業動画において、前記第1のサイクルのときに所定の作業要素に対し指定された前記要素情報を、前記所定の作業要素に対応する前記作業要素に対して繰り返し指定する作業要素指定部を備えていることを特徴とする請求項4又は5に記載のモバイル作業分析装置。
  7. 作業を撮像して作業動画を記録する撮像部を備え、前記作業動画を記録しながら、前記作業動画をもとに作業分析するために用いられ、前記作業を撮像するために持ち運び可能なモバイルコンピュータによって実行される作業分析方法であって、
    前記モバイルコンピュータが、
    前記撮像部によって前記作業動画を記録しながら前記作業分析を行う通常モードを実行することと、
    前記作業動画を記録しながら、前記作業動画の一部をキャプチャしたキャプチャ映像に対し前記作業に関する記録情報を付与し、前記記録情報が付与された前記キャプチャ映像を含む作業履歴情報を記録する議事録作成モードを実行することと、
    前記通常モードのときに所定のユーザ操作の入力を受け付けて、前記通常モードから前記議事録作成モードへ切り替えるとともに、前記議事録作成モードのときに前記作業履歴情報が記録されると、前記議事録作成モードから前記通常モードへ切り替えることと、を実行することを特徴とする作業分析方法。
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