JP2022183544A - ウェットティッシュ容器 - Google Patents

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諒 船島
Makoto Funashima
達雄 前原
Tatsuo Maehara
崇義 鶴田
Takayoshi Tsuruta
泰明 小川
Yasuaki Ogawa
順弘 深瀬
Yoshihiro Fukase
吉孝 近藤
Yoshitaka Kondo
大輔 三宅
Daisuke Miyake
龍一 神山
Ryuichi Kamiyama
謙悟 那須
Kengo Nasu
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Unicharm Corp
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Abstract

【課題】片手で開閉蓋を開くことができるウェットティッシュ容器を提供する。【解決手段】ウェットティッシュ容器1は、取出口15を有する本体10と、取出口15を開閉する開閉蓋20と、取出口15を密閉するパッキン部材30と、開閉蓋20を開く方向に付勢する板ゴム40と、開閉蓋20と係合して開閉蓋20を閉じる位置に規制する規制位置と開閉蓋20との係合を解除する解除位置との間で揺動する操作部材50と、を備え、操作部材50は、規制位置の方向へ付勢されており、本体10は、取出口15が設けられている上面側から見たときに操作部材50によって隠れる位置に上方へ突出する本体突起部17bを有し、操作部材50は、上面側から見たときに操作部材50によって隠れる位置に下方へ突出する操作部材突起部57を有し、本体突起部17bと操作部材突起部57とが当接して操作部材50の規制位置の方向への移動を制限する。【選択図】図17

Description

本発明は、ウェットティッシュ容器に関するものである。
一般に、ウェットティッシュを内部に収納するための開閉自在なウェットティッシュ容器は、ウェットティッシュを収納するとともにウェットティッシュの取出口を有する本体と、取出口を開閉自在に密閉する開閉蓋とを備えている。
使用に際しては、本体の取出口に対して開閉蓋が開かれ、本体の取出口からウェットティッシュが一枚ずつ取出される。
上述したように、従来のウェットティッシュ容器は本体と、この本体に対して揺動自在に取付けられた開閉蓋とを備えており、使用しない際には開閉蓋を閉とし、本体内のウェットティッシュ中の液体成分が蒸発することを防止している。
例えば、特許文献1に開示されているウェットシート容器では、開閉部の裏面中央に設けられた凸平面状の当接部が取出口の周囲に当接することにより容器を密閉するようになっている。
特開2019-51945号公報
しかし、特許文献1のような構成のウェットティッシュ容器では、開閉蓋を開けるときには、一方の手で本体を押さえ、他方の手で開閉蓋を開ける操作が必要であり、片手で簡単に使うことができなかった。
本発明の課題は、片手で開閉蓋を開くことができるウェットティッシュ容器を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
第1の発明は、取出口(15)を有する本体(10)と、前記本体(10)に揺動自在に設けられ、前記取出口(15)を開閉する開閉蓋(20)と、前記開閉蓋(20)を開く方向に付勢する蓋付勢部(40)と、前記本体(10)に揺動自在に設けられ、前記開閉蓋(20)と係合して前記開閉蓋(20)を閉じる位置に規制する規制位置と前記開閉蓋(20)との係合を解除する解除位置との間で揺動する操作部材(50)と、を備え、前記操作部材(50)は、前記規制位置の方向へ付勢されており、前記本体(10)は、前記取出口(15)が設けられている上面側から見たときに前記操作部材(50)によって隠れる位置に上方へ突出する本体突起部(17b)を有し、前記操作部材(50)は、前記上面側から見たときに前記操作部材(50)によって隠れる位置に下方へ突出する操作部材突起部(57)を有し、前記本体突起部(17b)と前記操作部材突起部(57)とが当接して前記操作部材(50)の前記規制位置の方向への移動を制限するウェットティッシュ容器(1)である。
第2の発明は、第1の発明に記載のウェットティッシュ容器(1)において、当該ウェットティッシュ容器(1)には、ウェットティッシュ(101)が収納されていること、を特徴とするウェットティッシュ容器(1)である。
本発明によれば、片手で開閉蓋を開くことができるウェットティッシュ容器を提供することができる。
本実施形態のウェットティッシュ容器1を開閉蓋20が閉じた状態で示す斜視図である。 本実施形態のウェットティッシュ容器1を開閉蓋20が開いた状態で示す斜視図である。 本実施形態のウェットティッシュ容器1を開閉蓋20が閉じた状態で示す平面図である。 本実施形態のウェットティッシュ容器1を開閉蓋20が閉じた状態で示す正面図である。 本実施形態のウェットティッシュ容器1を開閉蓋20が閉じた状態で示す背面図である。 本実施形態のウェットティッシュ容器1を開閉蓋20が閉じた状態で示す側面図である。 ウェットティッシュ容器1を図3中の矢印A-Aの位置で切断した断面図である。 ウェットティッシュ容器1を図3中の矢印B-Bの位置で切断した断面図である。 本体10を示す平面図である。 開閉蓋20の内面側を示す図である。 パッキン部材30を示す図である。 操作部材50を示す図である。 第1の状態にある底蓋60を斜め上方から見た斜視図である。 第1の状態にある底蓋60を斜め下方から見た斜視図である。 第1の状態にある底蓋60の正面図を一部断面として示した図である。 ウェットティッシュ101を収納した密閉袋100を示す側断面図である。 図8の上部を拡大した部分拡大断面図と、これに対応してパッキン部材30を拡大して示す図である。 第2の状態にある底蓋60を斜め上方から見た斜視図である。 底蓋60の断面を第1の状態と第2の状態とで並べて示す図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
(実施形態)
図1は、本実施形態のウェットティッシュ容器1を開閉蓋20が閉じた状態で示す斜視図である。
図2は、本実施形態のウェットティッシュ容器1を開閉蓋20が開いた状態で示す斜視図である。
図3は、本実施形態のウェットティッシュ容器1を開閉蓋20が閉じた状態で示す平面図である。
図4は、本実施形態のウェットティッシュ容器1を開閉蓋20が閉じた状態で示す正面図である。
図5は、本実施形態のウェットティッシュ容器1を開閉蓋20が閉じた状態で示す背面図である。
図6は、本実施形態のウェットティッシュ容器1を開閉蓋20が閉じた状態で示す側面図である。
図7は、ウェットティッシュ容器1を図3中の矢印A-Aの位置で切断した断面図である。
図8は、ウェットティッシュ容器1を図3中の矢印B-Bの位置で切断した断面図である。
なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張したり、省略したりして示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、材料等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
また、以下の説明において、図1中に示した上下(底)、左右、前後等の向きを適宜用いて説明する。
先ず、ウェットティッシュ容器1の全体構成について説明する。図1から図8に示すように、ウェットティッシュ容器1は、内部に内容物としてのウェットティッシュ101を収納する下方に開口部10aを備えた本体10と、本体10の開口部10aを密閉可能であり、本体10に対して着脱自在に取り付けられる底蓋60とを備えている。
図9は、本体10を示す平面図である。
本体10は、ウェットティッシュ101を取り出すための取出口15が形成された上板11と、上板11から下方へ延びる側板12とを有している。本体10の側板12には、上板11の取出口15を密閉する開閉蓋20が基端20a側の揺動軸24を中心に揺動自在に取付けられている。
本体10のうち開閉蓋20の基端20a側には、内方に窪む背側段部16が形成されている。背側段部16には、収納部16aと、揺動軸受16b、16bが設けられている。
収納部16aには、後述の板ゴム40の一端が差込まれてこれを収納する。
揺動軸受16b、16bには、開閉蓋20の揺動軸24、24が回転可能に嵌合する。
側板12の下方には底蓋60に当接するフランジ12aが外方へ突出して形成されている。
また、本体10の上板11は、その略中央部の第1上板11aと、第1上板11aの外側に、第1上板11aより高い位置にある第2上板11bとを有している。
第1上板11aには、凹部13が形成され、取出口15は、第1上板11aの凹部13に設けられている。本実施形態の取出口15は、長円形の貫通孔となっている。なお、取出口15の形状は、長円形に限らず、楕円形や円形でもよく、また、矩形やその他の多角形であってもよいし、部分的に幅を狭くした複雑な形状等、どのような形状としてもよい。
また、この凹部13内において取出口15を囲むように環状リブ14が設けられている。すなわち上述した取出口15は、環状リブ14に囲まれた領域内に配置されている。この環状リブ14は、その外側(取出口15の反対側)に傾斜面14aを有している(後述の図17参照)。取出口15の縁の全周には、断面形状が円弧状で本体10の外方(図8における上方)へ突出した縁リブ15aが設けられている。
図10は、開閉蓋20の内面側を示す図である。
図11は、パッキン部材30を示す図である。図11(a)は、パッキン部材30を取出口15と対向する側から見た図であり、図11(b)は、パッキン部材30を図11(a)中の矢印C-Cの位置で切断した断面図である。
開閉蓋20の裏面には、内部にパッキン部材30が装着される枠体22が形成されている。そして枠体22は、開閉蓋20を閉とした際、凹部13内であって環状リブ14の外側に入り込むようになっている。
上述したように、枠体22内部には、ドーム形状のパッキン部材30が装着されている。このパッキン部材30は、開閉蓋20と別体に構成されている。パッキン部材30は、例えば低密度ポリエチレン(LDPE)、エラストマー、シリコンゴム等の弾力性を有する軟質の合成樹脂材料からなり、枠体22内に着脱可能に嵌め込まれている。
パッキン部材30は、平面視において略長円形に形成されたパッキン中心部30aと、パッキン中心部30aの外周に設けられ、パッキン中心部30aに対して上下方向に弾性的に移動可能なパッキン外周部30bとを有している。
また、パッキン中心部30aとパッキン外周部30bとの間に内側リブ30cが形成されている。この内側リブ30cは垂直に延びるとともに、その上端が開閉蓋20裏面に当接している(図7、図8参照)。他方、内側リブ30cの下端側には、平面視において環形状の環状凹部30dが形成されている。
また、パッキン外周部30bの外周に沿って外側リブ30eが形成されている。この外側リブ30eは、パッキン外周部30bから上方に向けて垂直に延びるとともに、その上端は開閉蓋20の裏面から離間している(図7、図8参照)。また、外側リブ30eの外周面には、第1の係合突起30fが設けられている。この第1の係合突起30fを枠体22の内周面に設けられた第2の係合突起22aに係合させることにより、パッキン部材30が枠体22内に着脱可能に嵌め込まれる。
他方、パッキン外周部30bの下方には下側リブ(密着部)31が設けられている。この下側リブ31は、パッキン外周部30bから下方に向けて延びるとともに、底面側から見て環形状を有している。そして開閉蓋20を閉じた状態で、当該下側リブ31が本体10の取出口15の周囲に密着するようになっている。具体的には、下側リブ31は、第1上板11aの取出口15を囲むように形成された環状リブ14と、一部が凹部13とに密着するようになっている。
図2及び図10に示すように、開閉蓋20の自由端20eには、係止片21が設けられている。また本体10のうち開閉蓋20の自由端20e側であって側板12の上端近傍に、上板11から落込む操作部材配置部17が形成され、この操作部材配置部17内に操作部材50が設けられている。
図12は、操作部材50を示す図である。図12(a)は、操作部材50の平面図であり、図12(b)は、操作部材50の正面図であり、図12(c)は、操作部材50の下面図であり、図12(d)は、操作部材50の側面図であり、図12(e)は、操作部材50を図12(b)中の矢印D-Dの位置で切断した断面図である。
操作部材50は、本体10の操作部材配置部17に装着されている。
操作部材50は、天板部51を有し、天板部51にユーザーが指を添えるための操作面51aが形成されている。この操作面51aは、中央が凹んだ曲面を描くように形成されている。天板部51の後端部(図12(a)における上側)の中央には、開閉蓋20の係止片21と噛み合うための爪部52が形成されている。また、天板部51の後端部には、爪部52の左右に、開閉蓋20を下方から支える支持片53、53が配置されている。
また、天板部51の裏面側には一対の取付リブ54、54が下方に向けて突設され、取付リブ54、54には、それぞれヒンジ軸55、55が左右方向に向けて突出して形成されている。ヒンジ軸55、55は、互いに同軸である。さらに、天板部51裏面の前端側には、弓形のばね部56が形成されている。
また、操作部材50は、天板部51の裏面側であって、上面側から見たときに操作部材50によって隠れる位置に下方へ突出する操作部材突起部57を有している。
本体10の操作部材配置部17は、底板17aと、本体突起部17bと、仕切壁部17cと、ヒンジ受け穴17dと、ばね受け溝17eとを備えている。
底板17aは、第1上板11a及び第2上板11bよりも低い位置に設けられている。
本体突起部17bは、操作部材50によって隠れる位置にあって、底板17aから上方へ突出している。
仕切壁部17cは、底板17aを前方と後方に仕切っており、これにより前方の底板17aの領域がばね受け溝17eを構成する。ばね受け溝17eには、操作部材50のばね部56が配置される。
ヒンジ受け穴17d、17dは、操作部材配置部17の左右両端に配置されており、それぞれ操作部材50のヒンジ軸55、55を受け入れる。
操作部材50は、そのばね部56をばね受け溝17eに配置し、かつ、ヒンジ軸55、55をヒンジ受け穴17d、17dにそれぞれ嵌め込むことにより、操作部材配置部17内にヒンジ軸55、55を揺動軸として揺動自在に設けられている。
操作部材50は、開閉蓋20と係合して開閉蓋20を閉じた位置に規制する規制位置(図8において実線で表示)と、開閉蓋20との係合を解除する解除位置(図8において一部を二点鎖線で表示)との間で揺動することができる。
ばね部56の復元力により、操作部材50は、ヒンジ軸55を中心として図8における時計回り方向(規制位置の方向)に付勢される。よって、操作部材50の爪部52は、ヒンジ軸55を中心として凹部13に近づく方向に付勢されている。
開閉蓋20が閉じられると、その開閉蓋20の係止片21を避けるようにして操作部材50が回転する。そして、係止片21が爪部52を乗り越えると、ばね部56の力で操作部材50が回動し、これにより係止片21と爪部52とが相互に噛み合って、開閉蓋20が閉じた状態に保持される。また、開閉蓋20が閉じた状態では、支持片53、53が開閉蓋20の自由端20eを下方から支持する。
他方、開閉蓋20が閉じた状態で操作部材50の操作面51aをユーザーが押下すると、操作部材50の爪部52は、ヒンジ軸55、55を中心として凹部13から遠ざかる方向に回動し、これにより係止片21と爪部52との係合が解除される。このとき、操作部材50の支持片53、53は、開閉蓋20の自由端20eから遠ざかる方向の動きに加えて、自由端20eを下方から上方へ押す方向の動きもすることから、係止片21と爪部52との係合解除を補助する。
図2、図8に示すように、本体10と開閉蓋20との間に、開閉蓋20を開方向に向かって付勢する細長状の板ゴム(蓋付勢部)40が設けられている。すなわち、本体10には、板ゴム40の一端を下方に差込み収納する収納部16aが設けられ、また開閉蓋20には、板ゴム40の他端を水平方向に固定する固定部41が設けられている。
図13は、第1の状態にある底蓋60を斜め上方から見た斜視図である。
図14は、第1の状態にある底蓋60を斜め下方から見た斜視図である。
図15は、第1の状態にある底蓋60の正面図を一部断面として示した図である。
底蓋60は、本体10の開口部10aを塞ぐことが可能な形状を有する略矩形の部材であり、樹脂の一体成形品によって形成されている。底蓋60の外周縁部61には、本体10の開口部10aに底蓋60を嵌合させるための外周縁嵌合部62が配置されている。
底蓋60の外周縁嵌合部62には、本体10の下方の開口部10aを形成する本体10の側板12の端縁部12bが嵌入する嵌入溝63と、底蓋60の平面視において嵌入溝63の内側に隣接して本体10内において上方に隆起する嵌合突起64とが含まれる。この構成により、外周縁嵌合部62は、平板部65の周囲を取り囲んで底蓋60の外周部に配置されており、開口部10aの端縁部12bを本体10の内壁側と外壁側との双方から挟持して嵌合する。
図示の例では、嵌入溝63は、底蓋60の外周縁に沿って連続的に配置されているが、嵌入溝63を底蓋60の外周縁に沿って断続的に配置することもできる。
嵌合突起64は、外周縁嵌合部62における本体10の内壁に当接する部位から連続して本体10の内壁に沿って設けられ、平板部65から本体10の内方側へ向けて第1の高さh1で突出し、本体10の内壁と嵌合している。
また、嵌合突起64は、本体10の下方の開口部10aの形状に対応して略矩形形状に設けられている。嵌合突起64の4隅には、平板部65から本体10の内方側への突出高さが第1の高さh1よりも低い第2の高さh2で突出する低突出部64aが設けられている。
また、底蓋60は、図13から図15に示した第1の状態から、中心突出部601が本体の内方側へリフトアップする第2の状態に変形可能である。第2の状態についてと、この第2の状態に関連する構成については、後述する。
なお、上述した本体10及び開閉蓋20は、いずれもポリプロピレン(PP)を用いたインジェクション成形により得られるが、この他にPE、PS、ABS、エラストマー、PET、PVC、ポリカーボネートを用いて成形してもよい。また底蓋60は、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)が好ましく用いられ、さらに板ゴム40としては、シリコンゴムが用いられる。また固定部41はポリプロピレン(PP)からなっている。
図16は、ウェットティッシュ101を収納した密閉袋100を示す側断面図である。
図16(a)に示すように、ウェットティッシュ101は、柔軟なシートからなる密閉袋100内で折畳まれて積層配置され、この密閉袋100によって密閉される。各ウェットティッシュ101は、折曲部102を形成して略二つ折りされ、各ウェットティッシュ101の折曲部102は、交互に入れ替わっている。またウェットティッシュ101の二つ折りされた下半分101bは、下方に配置するウェットティッシュ101の上半分101aと、さらに下方に位置するウェットティッシュ101の上半分101aとの間に挿入されている。このためウェットティッシュ101を一枚ずつ摘んで取出した場合、取出したウェットティッシュ101の下半分101bが、下方に位置するウェットティッシュ101の上半分101aを引張り上げるようになっている。なお、ウェットティッシュ101の折り方は、連続的に取り出すことができるように積層配置されていればよく、特に限定されるものではなく、例えば、図16(b)のような折り方であってもよい。また、密閉袋100の上端に開口100aが設けられ、この開口100aは、密閉袋100上面に取外自在に貼付けられた蓋片105により密閉されている。
ウェットティッシュ101の素材としては、例えば、不織布、紙、ガーゼ等の繊維素材やシート状の発泡体、又は紙ベースの軟質材料が用いられる。またウェットティッシュ101に含浸させる液体としては、殺菌剤、消毒剤、洗浄剤等を含んだ湿潤剤や化粧水や乳液等の化粧品が考えられる。本実施形態において、本体10と開閉蓋20との密閉性が高められているので、とりわけ例えばアルコール等、揮発性の高い液体が含浸されたウェットティッシュ101を好適に用いることができる。本実施形態では、ウェットティッシュ101には、アルコールが含侵されている。
次に、このような構成からなる本実施形態の特徴的な点について説明する。以下の説明の理解を容易にするために、図17を示す。
図17は、図8の上部を拡大した部分拡大断面図と、これに対応してパッキン部材30を拡大して示す図である。
(下側リブ31の長さ)
ウェットティッシュ101を使用する際、まずユーザーが操作部材50の天板部51を押圧する。これにより、係止片21と爪部52との係合が解除される。この場合、板ゴム40の復元力により、開閉蓋20が開となる。
すなわち、開閉蓋20は、板ゴム40に付勢され、揺動軸24を中心に開方向(図8、図17の時計回り方向)に回動する。その後、開閉蓋20が全開位置に達すると、開閉蓋20の基端20aが本体10に当接して開閉蓋20が停止する。
次に本体10の取出口15からウェットティッシュ101を指で摘んで上方へ引っ張り出し、使用する。
このようにしてウェットティッシュ101を取り出した後、開閉蓋20を閉とする。この際、ユーザーが開閉蓋20を手で下方に押し下げることにより、開閉蓋20は、板ゴム40の付勢力に抗して揺動軸24を中心に閉方向(図8、図17の反時計回り方向)に回動する。その後、開閉蓋20が全閉位置に達すると、開閉蓋20の係止片21が操作部材50の爪部52に係合し、開閉蓋20が全閉位置に固定される。
この間、図17に示すように、パッキン部材30の下側リブ31は、環状リブ14の傾斜面14aに沿って上昇する。すなわち上述したように、パッキン部材30は、弾性材料からなるとともに、パッキン外周部30b及び下側リブ31は、一体となって上下方向に弾性的に移動可能となっている。したがって、開閉蓋20を閉とした際、下側リブ31は、環状リブ14の傾斜面14aに当接すると、パッキン外周部30bが上方へ変形し、下側リブ31の傾斜面14aに対する接触位置は、パッキン部材30を基準にしてみると相対的に位置が上昇する。この場合、下側リブ31は、パッキン外周部30bの復元力により傾斜面14aに対して押圧されているので、下側リブ31と傾斜面14aとが互いに密着する。このようにして、パッキン部材30により本体10の取出口15が密閉される。
ここで、パッキン部材30の下側リブ31の全てが十分に長く構成されていると、パッキン部材30の弾性体による反発が大きいことから、開閉蓋20を閉じる操作力が大きくなり、閉めづらいおそれがある。また、パッキン部材30の弾性体による反発が大きいことから、下側リブ31と取出口15の周辺との当接部分において両者が食いついてしまい、開閉蓋20を開方向へ付勢する付勢力だけでは開かないおそれがある。
そこで、本実施形態では、下側リブ(密着部)31の下方への突出長さは、揺動軸24に近い側が揺動軸24から遠い側よりも長くなるように徐々に変化している構成とした。具体的には、図17(b)に示すように、下側リブ31の揺動軸24に最も近い側の最も突出した位置と揺動軸24から最も遠い側の最も突出していない位置との先端位置の高低差dhは、1.6mmとなっている。
下側リブ31の揺動軸24に近い側の部分は、傾斜面14aから凹部13の平坦な面にかけて密着しており、揺動軸24から離れるにしたがい下側リブ31の下方への突出長さを徐々に短くすることで傾斜面14aのみへの密着となる。
操作部材50によって確実に抑え込める部分である揺動軸24から最も遠い部分は、下側リブ31の下方への突出長さが最短となり傾斜面14aのみの密着としている。これにより、操作部材50を押し込んで操作部材50と開閉蓋20との係合を解放した際に板ゴム40の付勢力のみで開閉蓋20が開きやすくなっている。
これとは逆に、揺動軸24に近い側は、傾斜面14aから凹部13の平坦な面にかけてしっかりと密着させることで気密を高めている。
この先端位置の高低差dhは、1mm以上であることが、ウェットティッシュ容器1の密閉性を確保するために望ましい。また、この先端位置の高低差dhは、2.5mm以下であることが、開閉蓋20の開閉を容易に行うことができるために望ましい。
本実施形態では、上述のように高低差dhは、1.6mmとなっているので、ウェットティッシュ容器1の密閉性を確保しながらも、開閉蓋20の開閉を容易に行うことができる。
また、本実施形態では、下側リブ31は、環状リブ14の傾斜面14aに当接する。よって、下側リブ31が傾斜面14aに当接する力が弱くなり、開閉蓋20を閉じるために必要な力を低減させることができる。また、下側リブ31が傾斜面14aに張り付くことを防止でき、開閉蓋20を容易に開くことができる。
(取出口15の周縁部とパッキン部材30との距離)
また、従来のウェットティッシュ容器では、開閉蓋を閉じるときにウェットティッシュが適切に取出口内に押し戻されない場合、取出口の周縁部と開閉蓋側の当接部との間でウェットティッシュが挟まるおそれがあった。この場合、開閉蓋が所定の位置まで閉まりきらなかったり、開閉蓋及び本体が撓んだりして、ウェットティッシュ容器を十分に密閉することができないおそれがあり、密閉性を確保できない場合があった。
そこで、本実施形態のウェットティッシュ容器1では、開閉蓋20の閉位置において、取出口15の周縁部の縁リブ15aとパッキン部材30との最小距離S(図17参照)は、0.3mm以上の間隔を空けている。この最小距離Sの0.3mmは、ウェットティッシュ101の1枚の厚さ0.3mmと同等としている。したがって、取出口15から突出して残るウェットティッシュが取出口15の周縁部とパッキン部材30との間に挟まってしまったとしても、ウェットティッシュ容器1の密閉性を十分に確保できる。
また、上記最小距離Sは、1.5mm以下であることが、余計な空間を少なくできるので、ウェットティッシュ容器の乾燥を防止する観点で望ましい。
なお、本実施形態では、開閉蓋20の閉位置において、取出口15の周縁部の縁リブ15aとパッキン部材30との最小距離Sを全ての位置において、0.2mm以上の間隔を空けている。しかし、ウェットティッシュ101は、ウェットティッシュ容器1の手前側、すなわち、揺動軸24に向けて引き出される場合が多い。また、開閉蓋20は、揺動軸24を中心として回転するので、開閉蓋20が閉じるときには、取出口15から出ているウェットティッシュ101を前側(揺動軸24から遠い側)へ押し出す。よって、開閉蓋20の閉位置において、取出口15の少なくとも揺動軸24から遠い側の半周の周縁部とパッキン部材30との最小距離を、0.3mm以上とすれば、取出口の周縁部と開閉蓋側の当接部との間でウェットティッシュを強く噛みこんでしまうことを防止できる。
(操作部材50の倒れ防止)
また、本実施形態のウェットティッシュ容器1では、片手で開閉蓋20を開くことができるように操作部材50を設けている。この操作部材50は、上述したようにばね部56によって自らを規制位置(図17において実線で表示)の方向へ付勢しており、また、規制位置と解除位置(図17において一部を二点鎖線で表示)との間で揺動することができる。
本実施形態のウェットティッシュ容器1では、図3に示すように操作部材50の開閉蓋20側の端部は、開閉蓋20の自由端20eと対峙して配置されている。したがって、操作部材50の開閉蓋20側の端部側に、操作部材50の位置を規制する構成を本体10に構成することができない。操作部材50の位置を規制する構成を設けないと、操作部材50は、開閉蓋20が開いた状態では、ばね部56の付勢力によって、規制位置を越えて図17における時計回り方向に大きく倒れ込んでしまう。
そこで、本実施形態では、本体10には、操作部材50によって隠れる位置にあって、底板17aから上方へ突出している本体突起部17bを設けた。また、操作部材50には、天板部51の裏面側であって、上面側から見たときに操作部材50によって隠れる位置に下方へ突出する操作部材突起部57を設けた。開閉蓋20が開いた状態では、操作部材突起部57が本体突起部17bに当接することにより、操作部材50の規制位置の方向への移動を制限することができ、必要以上に操作部材50が規制位置を越えて大きく倒れ込んでしまうことを防止している。
(底蓋60のリフトアップ)
また、本実施形態のウェットティッシュ容器1は、従来よりも多くの枚数(例えば、100枚程度)のウェットティッシュ101を収容可能な形態となっている。したがって、本体10の側板12の長さ(本体10の高さ)が従来よりも高い構成となっている。
従来のウェットティッシュ容器であっても、収容されているウェットティッシュの残量が少なくなると、ウェットティッシュを取り出しにくい場合があった。特に、ウェットティッシュの残量が少ない状態で開閉蓋を閉じたとき等にウェットティッシュが取出口よりも内部へ戻ってしまった場合には、指を取出口から容器の底の方まで差し込んでウェットティッシュを摘まむ必要があり、使い勝手が悪くなる場合があった。
さらに、本実施形態のウェットティッシュ容器1は、従来よりも多くの枚数のウェットティッシュ101を収容可能としているので、取出口15から容器の底部までの深さが深くなっており、従来と同様の構成では、ウェットティッシュの残量が少なくなると取り出しにくいことが予想される。
そこで、本実施形態の底蓋60は、図13から図15に示した第1の状態から、中心突出部601が本体の内方側へリフトアップする第2の状態に変形可能としている。
図18は、第2の状態にある底蓋60を斜め上方から見た斜視図である。
図19は、底蓋60の断面を第1の状態と第2の状態とで並べて示す図である。図19(a)は、図13中の矢印E-Eの位置で第1の状態の底蓋を切断した断面図であり、図19(b)は、図18中の矢印F-Fの位置で第2の状態の底蓋を切断した断面図である。
底蓋60は、第1の状態と第2の状態との間で変形を可能とするために、底蓋60の中央付近に、伸縮部600を備えている。
平板部65は、伸縮部600の周囲に設けられる平坦状の部分である。
伸縮部600は、平板部65のほぼ中央に設けられ、本体10の内方へ第1の高さhs1(図19(a)参照)まで突出した第1の状態から、本体10の内方へ第1の高さより高い第2の高さhs2(図19(b)参照)まで突出した第2の状態へと変形可能に構成されている。なお、第1の高さhs1及び第2の高さhs2は、いずれも、平板部65の表面(本体10の内方側の表面)から、後述の面状部601aの表面(本体10の内方側の表面)までの高さである。
より詳細には、伸縮部600は、上方から見た形状が略円形の中心突出部601と、中心壁部602と、中心部平坦面603と、第1の周壁部604と、第2の周壁部605とから構成されている。
中心突出部601は、本体10の内方(図19における上方)へと突出しており、曲面で構成された面状部601aと、面状部601aから放射状に配置された複数のリブ部601bとを有している。なお、面状部601aは、曲面とせずに平面としてもよい。中心突出部601を面状部601aとリブ部601bとを組み合わせた構成とすることにより、中心突出部601を肉厚にすることなく、十分な強度を確保することができる。また、密閉袋100(ウェットティッシュ101)を支持する領域を大きくすることができ、特に後述する第2の状態において、密閉袋100(ウェットティッシュ101)を安定して支持可能である。
中心壁部602は、中心突出部601を取り囲むように中心突出部601の外周縁に接続され、上下方向(略垂直な方向)に延在している。
中心部平坦面603は、中心壁部602を取り囲むように中心壁部602に接続され、平板部65と略平行な面で構成されている。また、本体10の外方側(図19の下側)において、中心部平坦面603は、底蓋の外縁の最下部と略同一面にある。この構成によって、ウェットティッシュ容器1を置いた時の安定度を向上させることができる。なお、中心部平坦面603は、平板部65と略同一平面にある構成としても、同様な効果を得ることができる。
また、中心部平坦面603とリブ部601bとを設けることで第2の状態に変形した際の強度を確保することができ、収容されているウェットティッシュ101の枚数の多い状態や、ウェットティッシュ101の液体含侵量が多い状態等においても、ウェットティッシュ101の重みに負けて第1の形態に戻ることがない。
さらに、中心部平坦面603とリブ部601bとを設けることで繰り返し使用しても強度が落ちにくく、ウェットティッシュ容器1の耐久性を高めることができる。
中心突出部601と、中心壁部602と、中心部平坦面603とは、第1の状態及び第2の状態の双方において、殆ど変形することなく一体で移動する部分であり、これらをまとめて中心部610とも呼ぶこととする。
この中心部610は、伸縮部600を第1の状態から第2の状態へと変形させる操作時、及び、その逆の操作時に指等で押圧操作される。
第1の周壁部604は、中心部610を取り囲みリング状に構成されており、第1の状態では、第1の周壁部604の中心部610側の端部(内縁)が、反対側の端部(外縁)よりも低くなる(本体10の外方側へ近づく)ように傾斜した斜面であり、中心部平坦面603と第2の周壁部605との間を接続している。すなわち、第1の周壁部604は、第1の状態では、中心部610側の端部(内縁)側を小径側とした円錐台の内面形状に相当する形状となっている。
また、第1の周壁部604は、第2の状態では、第1の周壁部604の中心部610側の端部(内縁)が、反対側の端部(外縁)よりも高くなる(本体10の内方側へ近づく)ように傾斜した斜面であり、中心部平坦面603と第2の周壁部605との間を接続している。すなわち、第1の周壁部604は、第2の状態では、中心部610側の端部(内縁)側を小径側とした円錐台の外面形状に相当する形状となっている。
第2の周壁部605は、第1の周壁部604を取り囲み、第1の状態において第1の周壁部604における本体10の内方側の周縁部と、平板部65とに接続されている。
ここで、上記のように構成された伸縮部600を第1の状態と第2の状態との間で変形させる方法を説明する。なお、伸縮部600を第1の状態から第2の状態へと変形させる場合は、底蓋60を本体10に取り付けた状態で行ってもよいし、底蓋60を本体10から取り外した状態で行ってもよい。伸縮部600を第2の状態から第1の状態へと変形させる場合は、底蓋60を本体10から取り外した状態で行う。
まず、伸縮部600を図19(a)に示す第1の状態から図19(b)に示す第2の状態に変形させる場合、底蓋60又は本体10の周囲を保持しつつ、伸縮部600の中央に位置する中心部610の外面に対して、指等で図19(a)に図示した矢印の方向に押圧力を加える。中心部610に加えられた押圧力によって、中心部610(中心突出部601、中心壁部602、中心部平坦面603)と、第1の周壁部604とが、本体10の内方側に押し上げられ、第2の状態に変形する。この第2の状態では、図19(b)に示すように、中心部平坦面603と第1の周壁部604との接続部と、第1の周壁部604と第2の周壁部605との接続部とをそれぞれ支点として、第1の周壁部604が反転した状態となる。すなわち、中心部平坦面603と第1の周壁部604との接続部が、本体10の内方側へと持ち上げられた状態となる。
このように、中心部610を本体10の内方側へ押し上げることによって、図19(b)に示すように、伸縮部600を伸張させ、第2の高さまで突出した第2の状態に変形させることができる。変形後にあっては、伸縮部600は、自然に第1の状態に復帰せず、第2の状態に維持される。
次に、伸縮部600を図19(b)に示す第2の状態から図19(a)に示す第1の状態に変形させる場合、底蓋60の外面を保持しつつ、中心部610に対して、手等で図19(b)に図示した矢印の方向に押圧力を加える。中心部610に加えられた押圧力によって、中心部610(中心突出部601、中心壁部602、中心部平坦面603)と、第1の周壁部604とが押し下げられ、第1の状態に変形する。この第1の状態では、図19(a)に示すように、中心部平坦面603と第1の周壁部604との接続部と、第1の周壁部604と第2の周壁部605との接続部とをそれぞれ支点として、第1の周壁部604が再度反転した状態となる。このように、中心部610を押し下げることによって、図19(a)に示すように、伸縮部600を収縮させ、第1の高さまで突出した第1の状態に復帰させることができる。
ここで、伸縮部600の変形を容易にするため、及び、中心部610を変形しにくくするために、第1の周壁部604は、中心部平坦面603より薄く形成することが好ましい。一例として、中心部平坦面603の厚みは、1mm~2mmであり、第1の周壁部604の厚みは、0.5mm~1mmである。面状部601aと、中心壁部602と、第2の周壁部605との厚みは、それぞれの形状を保持できれば、特に限定されない。
本実施形態のウェットティッシュ容器1によれば、底蓋60に設けられた伸縮部600を第2の状態に伸張させることによって、図19(b)に示すように、底上げすることができ、ウェットティッシュ101の取り出しを容易に行うことができる。また、本体10内のウェットティッシュ101を使い切った場合は、再度、伸縮部600を第1の状態に収縮させることによって、枚数の多い新しい密閉袋100(ウェットティッシュ101)を補充することができる。
また、底蓋60には、切れ目や開口部がなく、伸縮部600は、底蓋60の密閉性を損なうことなく第1の状態と第2の状態とに変形が可能である。よって、本実施形態のウェットティッシュ容器1は、伸縮部600の変形状態にかかわらず、密閉状態を保持することができる。
また、本実施形態では、伸縮部600を構成する中心突出部601及び中心部610を略円形とし、第1の周壁部604と、第2の周壁部605を中心突出部601及び中心部610と同心円状としたが、中心突出部601及び中心部610と、第1の周壁部604と、第2の周壁部605との形状は同心円以外であってもよい。
(低突出部64a)
また、本実施形態のウェットティッシュ容器1では、底蓋60の嵌合突起64を本体10の内方へ深く入り込ませて嵌合させることにより、ウェットティッシュ容器1の密閉性を高めている。このような形態において、嵌合突起64の高さ(本体10の内方への突出量)を高くするほど、密閉性の向上が期待できる。すなわち、底蓋60は、弾性を有する樹脂により形成されることから、嵌合突起を高くすることにより底蓋60の剛性を高めることができ、底蓋60の変形を抑制する効果が得られるので、密閉性の向上に寄与することができる。
しかし、嵌合突起の高さを高くすると、底蓋を開けにくくなるおそれがある。
そこで、本実施形態のウェットティッシュ容器1では、底蓋60の嵌合突起64の4隅に、平板部65から本体10の内方側への突出高さが第1の高さh1よりも低い第2の高さh2で突出する低突出部64aを設けた。具体的には、図15に示す第1の高さh1=12.8mmとし、第2の高さh2=9.2mmとした。また、底蓋60の4隅の内の1カ所には、外方に向けて突出した引掛片60aが設けられている。これにより、底蓋60を本体10から取り外す場合には、引掛片60aが設けられている隅から行われる可能性が高くなる。そして、底蓋60の4隅には、低突出部64aが設けられており、本体10と低突出部64aとの嵌合量(嵌合深さ)が少なくなっているため、底蓋60の取り外しを開始しやすい。底蓋60を本体10からある程度外すことができれば、その後の取り外し作業は比較的容易に行える。よって、低突出部64aが設けられていることにより、本体10から底蓋60を取り外す作業を容易に行うことができる。
ここで、第2の高さh2は、10mm以下であることが、本体10から底蓋60を取り外す作業を容易にするために望ましい。
また、第2の高さh2は、5mm以上であることが、底蓋60の4隅の剛性を確保して密閉性を低下させないために望ましい。
さらに、低突出部64aが設けられる範囲L(図13、図15参照)は、5mm以上であることが、本体10から底蓋60を取り外す作業を容易にするために望ましい。
さらにまた、低突出部64aが設けられる範囲Lは、25mm以内であることが、底蓋60の4隅の剛性を確保して密閉性を低下させないために望ましい。
なお、範囲Lの寸法は、図13、図15に示すように隅で交差する他方の辺に設けられている低突出部64aの頂部の中央位置を起点として、第2の高さh2の高さになっている範囲の寸法である。
また、底蓋60の4隅は、直交する2方向の辺が交差する位置であることから、底蓋60の4辺の中央付近よりも剛性が高い部位であり、低突出部64aを設けたことによる4隅の剛性低下によって密閉性に悪影響を及ぼすことはない。
なお、低突出部64aは、本実施形態のように4隅の全てに設けず、4隅のうちの少なくとも1箇所に設ければよい。例えば、引掛片60aが設けられている隅のみに低突出部64aを設けてもよい。
また、嵌合突起64は、本体の内壁と当接する壁面に全周にわたって連続して本体10の内壁側へ突出した帯状凸部64bを有している。帯状凸部64bは、低突出部64aの壁面においても連続して設けられている。
帯状凸部64bを設けずに、嵌合突起64の外側壁面と本体10の内壁面とを嵌合させる構成とすると、接触面積が大きいことから、底蓋60の取り外し、及び、取り付けに大きな力が必要となり、取り外し作業がしにくくなる。一方、本実施形態のウェットティッシュ容器1では、帯状凸部64bを設けたので、底蓋60と本体10との接触面積が小さくなり、底蓋60の取り外し作業をさらに容易に行うことができる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)実施形態において、蓋付勢部として板ゴム40を設けた例を挙げて説明した。これに限らず、蓋付勢部としては、金属等、他の種類の弾性体製のばね部材を設けてもよいし、開閉蓋や本体の一部を弾性変形させることにより開閉蓋を付勢する蓋付勢部として構成してもよい。
(2)実施形態において、ウェットティッシュ101には、アルコールが含侵されている例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、ウェットティッシュ101には、殺菌剤、消毒剤、洗浄剤等を含んだ湿潤剤や化粧水や乳液等の化粧品等、他の液体を含侵させてもよい。
(3)実施形態において、ウェットティッシュ容器1は、従来よりも多くの枚数のウェットティッシュ101を収容可能な形態であって、本体10の側板12の長さ(本体10の高さ)が従来よりも高い構成を例示した。これに限らず、従来と同程度の枚数のウェットティッシュ101を収容可能な形態であってもよいし、従来よりも少ない枚数のウェットティッシュ101を収容可能な形態であってもよい。
なお、実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した各実施形態によって限定されることはない。
1 ウェットティッシュ容器
10 本体
10a 開口部
11 上板
11a 第1上板
11b 第2上板
12 側板
12a フランジ
12b 端縁部
13 凹部
14 環状リブ
14a 傾斜面
15 取出口
15a 縁リブ
16 背側段部
16a 収納部
16b 揺動軸受
17 操作部材配置部
17a 底板
17b 本体突起部
17c 仕切壁部
17d ヒンジ受け穴
17e ばね受け溝
20 開閉蓋
20a 基端
20e 自由端
21 係止片
22 枠体
22a 第2の係合突起
24 揺動軸
30 パッキン部材
30a パッキン中心部
30b パッキン外周部
30c 内側リブ
30d 環状凹部
30e 外側リブ
30f 第1の係合突起
31 下側リブ
40 板ゴム
41 固定部
50 操作部材
51 天板部
51a 操作面
52 爪部
53 支持片
54 取付リブ
55 ヒンジ軸
56 ばね部
57 操作部材突起部
60 底蓋
60a 引掛片
61 外周縁部
62 外周縁嵌合部
63 嵌入溝
64 嵌合突起
64a 低突出部
64b 帯状凸部
65 平板部
100 密閉袋
100a 開口
101 ウェットティッシュ
101a 上半分
101b 下半分
102 折曲部
105 蓋片
600 伸縮部
601 中心突出部
601a 面状部
601b リブ部
602 中心壁部
603 中心部平坦面
604 第1の周壁部
605 第2の周壁部
610 中心部

Claims (2)

  1. 取出口を有する本体と、
    前記本体に揺動自在に設けられ、前記取出口を開閉する開閉蓋と、
    前記開閉蓋を開く方向に付勢する蓋付勢部と、
    前記本体に揺動自在に設けられ、前記開閉蓋と係合して前記開閉蓋を閉じる位置に規制する規制位置と前記開閉蓋との係合を解除する解除位置との間で揺動する操作部材と、
    を備え、
    前記操作部材は、前記規制位置の方向へ付勢されており、
    前記本体は、前記取出口が設けられている上面側から見たときに前記操作部材によって隠れる位置に上方へ突出する本体突起部を有し、
    前記操作部材は、前記上面側から見たときに前記操作部材によって隠れる位置に下方へ突出する操作部材突起部を有し、
    前記本体突起部と前記操作部材突起部とが当接して前記操作部材の前記規制位置の方向への移動を制限するウェットティッシュ容器。
  2. 請求項1に記載のウェットティッシュ容器において、
    当該ウェットティッシュ容器には、ウェットティッシュが収納されていること、
    を特徴とするウェットティッシュ容器。
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