JP2022182288A - 遊技機 - Google Patents

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優太郎 青木
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Abstract

【課題】遊技の興趣を向上させることを目的とする。【解決手段】複数の発光体の発光態様により図柄を表示可能な表示装置を有し、球受入口への遊技球の受け入れに基づいて抽選を行い、この抽選の結果を前記表示装置に表示する遊技機は、抽選の結果が連続して落選であるときであって、この連続して落選した回数である連続落選回数が所定回数に到達したときに、遊技者に有利な有利遊技状態へ移行し、連続落選回数が所定回数に到達するまでに有利遊技状態への移行の前兆を表示装置に表示する示唆演出を実行する。【選択図】図34

Description

本発明は、パチンコ遊技機などの遊技機に関する。
従来、当たり遊技が終了したあとに遊技者に有利な時短状態へ移行する遊技機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2016-202930号公報
しかしながら、このような遊技機では、当たり遊技が終了したあとでなければ時短状態へ移行できず、遊技の興趣を向上させるための技術については、なお改善の余地があった。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、遊技の興趣の向上を図ることを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
複数の発光体の発光態様により図柄を表示可能な表示装置を有し、球受入口への遊技球の受け入れに基づいて抽選を行い、該抽選の結果を前記表示装置に表示する遊技機であって、
前記抽選の結果が連続して落選であるときであって該連続して落選した回数である連続落選回数が所定回数に到達したときに、遊技者に有利な有利遊技状態へ移行し、
前記連続落選回数が前記所定回数に到達するまでに前記有利遊技状態への移行の前兆を前記表示装置に表示する示唆演出を実行する、
ことを特徴とする遊技機。
[適用例2]
適用例1に記載の遊技機であって、
前記示唆演出は、前記連続落選回数が前記所定回数に到達するまでの残りの回数に基づいて多段階に実行される、
ことを特徴とする遊技機。
[適用例3]
適用例2に記載の遊技機であって、
前記示唆演出は、前記残りの回数が特定回数に到達するごとに前記抽選の結果を前記特定回数と対応する色で前記表示装置に表示する、
ことを特徴とする遊技機。
[適用例4]
適用例1から適用例3までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記抽選の結果は、設定情報を参照して該設定情報に応じた抽選確率で得られるものであり、
前記所定回数は、前記設定情報に応じて決定されるものである、
ことを特徴とする遊技機。
[適用例5]
適用例1から適用例4までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記有利遊技状態は、前記球受入口への遊技球の受け入れが容易となる時短状態である、
ことを特徴とする遊技機。
[適用例6]
適用例1から適用例5までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記表示装置は、7セグメント表示器である、
ことを特徴とする遊技機。
[適用例7]
適用例1から適用例5までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記表示装置は、ドットマトリクス表示器である、
ことを特徴とする遊技機。
本発明によれば、遊技の興趣を向上させることができる。
遊技機の正面図である。 表示器類の拡大図である。 遊技機の主制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。 遊技機のサブ制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。 メインROMおよびメインRAMを説明するための図である。 サブROMおよびサブRAMを説明するための図である。 大当たり判定テーブルT1を説明するための図である。 大当たり種別判定テーブルT5の説明図である。 非時短状態時の変動パターン判定テーブルT6の説明図である。 時短状態時の変動パターン判定テーブルT6の説明図である。 天井判定テーブルT10の説明図である。 主制御メイン処理のフローチャートである。 メイン側タイマ割り込み処理のフローチャートである。 特別動作処理のフローチャートである。 特別図柄待機処理のフローチャートである。 大当たり判定処理のフローチャートである。 特別図柄変動中処理のフローチャートである。 特別図柄確定処理のフローチャートである。 遊技状態管理処理のフローチャートである。 遊技状態リセット処理のフローチャートである。 特別電動役物処理のフローチャートである。 V開閉部材動作処理のフローチャートである。 遊技状態設定処理のフローチャートである。 V領域センサ検出処理のフローチャートである。 保留球数処理のフローチャートである。 サブ制御メイン処理を示すフローチャートである。 サブ側タイマ割り込み処理のフローチャートである。 受信コマンド解析処理のフローチャートである。 変動演出開始処理のフローチャートである。 天井示唆演出パターン決定処理のフローチャートである。 天井示唆演出パターン決定テーブルの説明図である。 変動演出中処理のフローチャートである。 表示制御処理のフローチャートである。 時短突入示唆演出Aを説明するための図である。 図34の時短突入示唆演出Aのつづき(その1)を説明するための図である。 図35の時短突入示唆演出Aのつづき(その2)を説明するための図である。 図36の時短突入示唆演出Aのつづき(その3)を説明するための図である。 時短突入示唆演出Bを説明するための図である。 図38の時短突入示唆演出Bのつづき(その1)を説明するための図である。 図39の時短突入示唆演出Bのつづき(その2)を説明するための図である。 は図40の時短突入示唆演出Bのつづき(その3)を説明するための図である。
<第1実施形態>
1.遊技機の構造
図1は、本発明の一実施形態としての遊技機1の正面図である。以下では、遊技機1の左右方向を、遊技機1に対面する遊技者から見た左右方向に一致させて説明する。また、遊技機1の前方向は、遊技機1から遊技者に向かう方向として説明し、遊技機1の後方向は、遊技者から遊技機1に向かう方向として説明する。
遊技機1は、遊技者の発射操作に基づいて遊技球を発射させ、特定の入賞装置に遊技球が入賞すると、その入賞に基づいて所定数の遊技球を遊技者に払い出すパチンコ遊技機である。遊技機1は、遊技機枠50と、遊技盤2とを備え、遊技機枠50の内側に遊技盤2が取り付けられている。遊技機枠50は、前枠(前枠部)53のほか、遊技機の外郭部を形成する外枠(基枠部)と、外枠の内側において遊技盤2が取り付けられる内枠と、を備えている。前枠(前枠部)53は、外枠および内枠の前方側に配置される縦長方形状のユニットであり、ハンドル60と、打球供給皿(上皿)61と、余剰球受皿(下皿)62と、演出ボタン63と、剣部材64と、剣ボタン65と、枠ランプ66と、スピーカ67と、セレクトボタン68と、枠可動体600とを備えている。前枠53の中央には開口部が形成されており、開口部を介して、遊技盤2の遊技領域3を視認することができる。
ハンドル60は、前枠53の右側の下端に配置され、回転角度に応じた発射強度で遊技球を発射させる。打球供給皿(上皿)61は、前枠53の下方に設けられ、遊技球を貯留する。余剰球受皿(下皿)62は、打球供給皿(上皿)61の下方に配置され、打球供給皿(上皿)61に収容しきれない遊技球を貯留する。演出ボタン63は、打球供給皿(上皿)61の近傍に配置された操作部であり、遊技の進行に伴って実行される演出時などに遊技者によって操作(押圧)される。剣部材64は、剣の形を模した操作部であり、遊技の進行に伴って実行される演出時などに遊技者が下方向に押し込むことができる。剣ボタン65は、剣部材64の上端部分、すなわち、剣の柄の端部に設けられた操作部であり、遊技の進行に伴って実行される演出時などに遊技者によって操作(押圧)される。剣部材64は、剣部材64全体を下方に押し込む第1の操作と、先端の剣ボタン65を押圧する第2の操作の異なる2つの操作を実行可能に構成されている。枠ランプ66は、前枠53の開口部周辺に配置され、遊技中などに発光演出をおこなう。スピーカ67は、前枠53の左上方と右上方に配置され、遊技中などに音演出をおこなう。セレクトボタン68は、いわゆる十字キーとなっており、左ボタン、右ボタン、上ボタン、および、下ボタンから構成され、各種入力を可能にする。枠可動体600は、前枠53の上部に設けられた可動式のいわゆるギミックである。枠可動体600は、前枠53の内部に格納されている格納状態から、前枠53の上方に突出する露出状態に変位可能に構成されている。
遊技盤2は、遊技領域3と、レール部材4と、盤ランプ5と、演出図柄変動表示装置8と、第1特図保留演出表示装置9Aと、第2特図保留演出表示装置9Bと、センター装飾体10と、固定入賞装置(ヘソ)19と、普通可変入賞装置(電チュー)22と、ゲート(スルーチャッカー)28と、第1大入賞装置(第1アタッカー)31と、第2大入賞装置(第2アタッカー)36と、一般入賞口27(普通入賞口27)と、アウト口16と、表示器類40と、を備えている。
遊技領域3は、ハンドル60の操作によって発射された遊技球が流下する領域であり、遊技球を誘導する複数の遊技釘が突設されている。レール部材4は、遊技領域3の左側端部に配置され、ハンドル60の操作によって発射された遊技球を遊技領域3の上方に向けて誘導する。盤ランプ5は、遊技領域3の背面側に配置され、遊技領域3の背面側から光を照射する。
演出図柄変動表示装置8は、遊技領域3の中央付近に設けられ、いわゆる7つのセグメントにより構成される7セグメント表示器(以下、単に「7セグ表示器」という。)が3つ横一列に並んで配置されて構成されていている。具体的には、演出図柄変動表示装置8は、左演出図柄8L(左装飾図柄8L)の変動表示を行う左7セグ表示器8SLと、中演出図柄8C(中装飾図柄8C)の変動表示を行う中7セグ表示器8SCと、右演出図柄8R(右装飾図柄8R)の変動表示を行う右7セグ表示器8SRと、から構成されている。左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRを構成する各セグメントの内部には、いずれも、多色発光可能なフルカラーLEDが複数設けられている。演出図柄変動表示装置8には、これらのフルカラーLEDを発光制御するLEDドライブ回路が複数設けられた基板が収容されている。これらの複数のLEDドライブ回路は、画像制御基板100からの制御信号(シリアル信号)に基づいて、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRを所定の発光態様に制御する。
左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRは、7つのセグメントを組み合わせて点灯することで、数字を表示したり、いくつかのラテン文字(大文字、小文字)を表示したり、これらの数字やラテン文字を除く図形を表示したりすることができるようになっている。左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRでは、演出図柄8L,8C,8R(装飾図柄8L,8C,8R)の変動表示を開始すると、数字、ラテン文字、図形を組み合わせた表示態様とすることで、演出図柄(装飾図柄)の変動表示を行い、演出図柄(装飾図柄)の変動表示を終了するまでに、演出図柄8L,8C,8R(装飾図柄8L,8C,8R)をラテン文字にして停止表示する。演出図柄8L,8C,8R(装飾図柄8L,8C,8R)は、例えば「0」~「9」までの数字を表した複数の図柄によって構成されている。演出図柄8L、8C、8R(装飾図柄8L,8C,8R)の変動表示は、後述する第1特別図柄および第2特別図柄の変動表示と同期している。演出図柄変動表示装置8(左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SR)は、停止表示する演出図柄の組み合わせによって、後述の第1特別図柄表示器41aおよび第2特別図柄表示器41bによって表示される第1特別図柄および第2特別図柄の可変表示の結果(大当たり抽選結果)を、遊技者にわかりやすく表示することができる。
例えば、大当たりに当選した場合には「777」などのゾロ目で演出図柄(装飾図柄)を停止表示する。はずれであった場合には「637」などのバラケ目で演出図柄(装飾図柄)を停止表示する。これにより、遊技者による遊技の進行状況の把握が容易となる。遊技者は、大当たり抽選結果を第1特別図柄表示器41aや第2特別図柄表示器41bのほか、演出図柄変動表示装置8(左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SR)によって把握することができる。各抽選結果に応じてどのような演出図柄(装飾図柄)の組み合わせを停止表示するかは上記に限定されず任意に設定することができる。以後、演出図柄8L,8C,8R(装飾図柄8L,8C,8R)を表示する演出を「演出図柄の変動演出」、「装飾図柄の変動演出」または、単に「変動演出」とも呼ぶ。なお、この演出図柄の変動演出は、特別図柄が変動開始してから停止するまでの期間(特別図柄変動期間とも呼ぶ)における演出を1回の変動演出としてカウントする。従って、特別図柄が変動開始してから停止するまでの期間に、演出図柄を仮停止させる場合があったとしても、当該仮停止の演出は、演出図柄の変動演出に含まれる。
演出図柄変動表示装置8(左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SR)は、演出図柄変動演出のほか、大当たり遊技(特別遊技の一例)に並行しておこなわれる大当たり演出や、客待ち用のデモ演出などを表示することができる。大当たり演出では、大当たりに当選した「777」などのゾロ目となっている演出図柄8L,8C,8Rを点灯表示、点滅表示する演出をおこなったりする。このとき、演出図柄8L,8C,8Rが発光する色を変化させている。客待ち用のデモ演出(単にデモ演出ともいう。)では、演出図柄8L,8C,8Rを、数字、ラテン文字、図形を組み合わせて表示態様(点灯または点滅)とする。このとき、演出図柄8L,8C,8Rが発光する色を変化させている。なお、特別図柄の抽選結果を示唆したりすることが可能な識別表示(第四図柄)は、遊技領域3に設けられた図示しないLEDなどの発光器によって表示させるようになっている。
第1特図保留演出表示装置9Aは、演出図柄変動表示装置8の下辺左下方(左7セグ表示器8SLの下方と対応する演出図柄変動表示装置8の下辺下方)に装着され、4つの第1特図保留演出ランプ(第1特図保留演出ランプ1~4)が横一列に並んで配置されて構成されている。第1特図保留演出表示装置9Aの右辺側に第1特図保留演出ランプ1が配置され、第1特図保留演出表示装置9Aの左辺へ向かって、第1特図保留演出ランプ2、第1特図保留演出ランプ3、そして第1特図保留演出ランプ4という順番に配置されている。第1特図保留演出ランプ1は、後述の第1特図保留の記憶数が1であるときに対応して発光するランプであり、第1特図保留演出ランプ2は、後述の第1特図保留の記憶数が2であるときに対応して発光するランプであり、第1特図保留演出ランプ3は、後述の第1特図保留の記憶数が3であるときに対応して発光するランプであり、第1特図保留演出ランプ4は、後述の第1特図保留の記憶数が4であるときに対応して発光するランプである。第1特図保留演出ランプ1から順番に消化され(第1特図保留が消化され(後述の「特図保留の消化」))、これに伴い、第1特図保留演出ランプ4の発光態様が第1特図保留演出ランプ4の右隣に配置された第1特図保留演出ランプ3へ移動し、第1特図保留演出ランプ3の発光態様が第1特図保留演出ランプ3の右隣に配置された第1特図保留演出ランプ2へ移動し、第1特図保留演出ランプ2の発光態様が第1特図保留演出ランプ2の右隣に配置された第1特図保留演出ランプ1へ移動することとなる。第1特図保留演出ランプ1~4の発光によって、後述の第1特図保留表示器43aに表示される第1特図保留の記憶数を、遊技者にわかりやすく表示することができる。
第1特図保留演出表示装置9Aにおける第1特図保留演出ランプ1~4は、多色発光可能なフルカラーLEDである。第1特図保留演出表示装置9Aには、これらのフルカラーLEDを発光制御するLEDドライブ回路が単一または複数設けられた基板が収容されている。このLEDドライブ回路は、画像制御基板100からの制御信号(シリアル信号)に基づいて、第1特図保留演出ランプ1~4を所定の発光態様に制御する。
なお、第1特図保留演出表示装置9Aにおける第1特図保留演出ランプ1~4については、第1特図保留演出表示装置9Aにおける第1特図保留演出ランプ1~4の発光態様が先読み結果によって変化されることで当たり期待度を遊技者に示唆する演出として用いられるのに対して、第1特図保留表示器43aに表示される第1特図保留の記憶数については、単に記憶数を表示するだけであって先読み結果によって発光態様が変化されず演出として全く用いられないという点で相違する。
第2特図保留演出表示装置9Bは、演出図柄変動表示装置8の下辺右下方(右7セグ表示器8SRの下方と対応する演出図柄変動表示装置8の下辺下方)に装着され、4つの第2特図保留演出ランプ(第2特図保留演出ランプ1~4)が横一列に並んで配置されて構成されている。第2特図保留演出表示装置9Bの左辺側に第2特図保留演出ランプ1が配置され、第2特図保留演出表示装置9Bの右辺へ向かって、第2特図保留演出ランプ2、第2特図保留演出ランプ3、そして第2特図保留演出ランプ4という順番に配置されている。第2特図保留演出ランプ1は、後述の第2特図保留の記憶数が1であるときに対応して発光するランプであり、第2特図保留演出ランプ2は、後述の第2特図保留の記憶数が2であるときに対応して発光するランプであり、第2特図保留演出ランプ3は、後述の第2特図保留の記憶数が3であるときに対応して発光するランプであり、第2特図保留演出ランプ4は、後述の第2特図保留の記憶数が4であるときに対応して発光するランプである。第2特図保留演出ランプ1から順番に消化され(第2特図保留が消化され(後述の「特図保留の消化」))、これに伴い、第2特図保留演出ランプ4の発光態様が第2特図保留演出ランプ4の左隣に配置された第2特図保留演出ランプ3へ移動し、第2特図保留演出ランプ3の発光態様が第2特図保留演出ランプ3の左隣に配置された第2特図保留演出ランプ2へ移動し、第2特図保留演出ランプ2の発光態様が第2特図保留演出ランプ2の左隣に配置された第2特図保留演出ランプ1へ移動することとなる。第2特図保留演出ランプ1~4の発光によって、後述の第2特図保留表示器43bに表示される第2特図保留の記憶数を、遊技者にわかりやすく表示することができる。
第2特図保留演出表示装置9Bにおける第2特図保留演出ランプ1~4は、多色発光可能なフルカラーLEDである。第2特図保留演出表示装置9Bには、これらのフルカラーLEDを発光制御するLEDドライブ回路が単一または複数設けられた基板が収容されている。このLEDドライブ回路は、画像制御基板100からの制御信号(シリアル信号)に基づいて、第2特図保留演出ランプ1~4を所定の発光態様に制御する。
なお、第2特図保留演出表示装置9Bにおける第2特図保留演出ランプ1~4については、第2特図保留演出表示装置9Bにおける第2特図保留演出ランプ1~4の発光態様が先読み結果によって変化されることで当たり期待度を遊技者に示唆する演出として用いられるのに対して、第2特図保留表示器43bに表示される第2特図保留の記憶数については、単に記憶数を表示するだけであって先読み結果によって発光態様が変化されず演出として全く用いられないという点で相違する。
センター装飾体10は、遊技領域3の中央付近であって、演出図柄変動表示装置8の前方に配置されている。センター装飾体10には、可動式のいわゆるギミックである盤可動体15(可動役物15とも呼ぶ)が取り付けられている。センター装飾体10の下部には、ステージ部11が形成されている。ステージ部11は、ステージ部11の上面を転動する遊技球を後述の第1始動口20へと誘導可能な形状を有している。センター装飾体10の左下方には、ワープ部12が設けられている。ワープ部12は、遊技球が流入する入口部と遊技球が流出する出口部とを備え、入口部から流入した遊技球を出口部からステージ部11に流出させる。
固定入賞装置(ヘソ)19は、遊技領域3における演出図柄変動表示装置8の下方に配置され、遊技球の入球し易さが常に変わらない第1始動口(第1始動入賞口、第1入球口、固定始動口)20を備えている。第1始動口20への遊技球の入賞は、第1特別図柄の抽選(大当たり抽選)の契機となっている。言い換えれば、第1始動口20への遊技球の入賞は、大当たり乱数等の取得および大当たり判定等の契機となっている。
普通可変入賞装置(電チュー)22は、遊技領域3における第1始動口20の下方に配置され、第2始動口(第2始動入賞口、第2入球口、可変始動口)21を備えている。第2始動口21への遊技球の入賞は、第2特別図柄の抽選(大当たり抽選)の契機となっている。電チュー22は、第2始動口21の前方に可動部材23を備えており、可動部材23の作動によって第2始動口21を開閉する。可動部材23は、電チューソレノイド24(図3)によって駆動される。第2始動口21は、可動部材23が開状態のとき遊技球が入球可能である。なお、電チュー22は、可動部材23が開状態のときの方が閉状態のときよりも第2始動口21への入球が容易であればよく、閉状態のときに第2始動口21への入球が可能であってもよい。
ゲート(スルーチャッカー)28は、遊技領域3における第1大入賞装置(第1アタッカー)31の上方に配置されており、遊技球が通過可能に構成されている。ゲート28への遊技球の通過は、電チュー22を開放するか否かを決定する普通図柄抽選の契機となっている。言い換えれば、ゲート28への遊技球の通過は、普通図柄乱数(当たり乱数)の取得および当たり判定等の契機となっている。
ここで、「特別図柄の抽選」とは、第1始動口20または第2始動口21に遊技球が入賞したときに、特別図柄判定用の乱数を取得し、この取得した乱数を予め定められた「大当たり」に対応する値と比較することにより、大当たりか否かを判定する処理をいう。この「大当たり」の抽選結果は即座に遊技者に報知されるわけではなく、後述の第1特別図柄表示器41aまたは第2特別図柄表示器41bにおいて特別図柄の変動表示がおこなわれ、所定の変動時間を経過したところで、抽選結果に対応する特別図柄が停止表示(確定表示)され、遊技者に抽選結果が報知される。演出図柄変動表示装置8では、特別図柄の変動表示と同期して演出図柄を変動表示する図柄合わせゲームが行われ、この図柄合わせゲームによって、より効果的に大当りの抽選結果が遊技者に報知される。
また、「普通図柄の抽選」とは、ゲート28を遊技球が通過したときに、普通図柄判定用の乱数を取得し、この取得した乱数を予め定められた「当り」に対応する値と比較することにより、当りか否かを判定する処理をいう。この普通図柄の抽選結果についても、ゲート28を遊技球が通過して即座に抽選結果が報知されるわけではなく、後述の普通図柄表示器42において普通図柄の変動表示がおこなわれ、所定の変動時間を経過したところで、抽選結果に対応する普通図柄が確定表示(点灯または消灯)され、遊技者に抽選結果が報知される。
第1大入賞装置(第1アタッカー、第1特別可変入賞装置)31は、遊技領域3における第1始動口20の右上方に配置され、第1大入賞口(第1特別入賞口)30と、V領域39と、非V領域70と、V開閉部材71とを備えている。第1大入賞口30は、スイング式の開閉動作により遊技球の受け入れを許容または阻害する開閉部材(第1特別入賞口開閉部材)32を備えている。開閉部材32は、第1大入賞口ソレノイド33(図3)によって駆動される。第1大入賞口30は、開閉部材32が開状態のとき遊技球が入球可能となる。
第1大入賞装置31は内部に、V領域(特定領域)39と、V領域センサ39a(図3)と、非V領域(非特定領域)70と、非V領域センサ70a(図3)と、第1大入賞口センサ30a(図3)と、V開閉部材71と、V開閉部材ソレノイド73(図3)と、を備えている。V領域(特定領域)39および非V領域(非特定領域)70は、第1大入賞装置31の内部において、第1大入賞口30を通過した遊技球が通過可能な領域として構成されている。第1大入賞口センサ30aは、V領域39および非V領域70の上流に配置され、第1大入賞口30への遊技球の入賞を検知する。V領域センサ39aは、V領域39に配置され、V領域39への遊技球の通過を検知する。非V領域センサ70aは、非V領域70に配置され、非V領域70への遊技球の通過を検知する。V開閉部材71は、第1大入賞口30を通過した遊技球をV領域39または非V領域70のいずれかに振り分ける。V開閉部材ソレノイド73は、V開閉部材71を駆動する。V開閉部材71は、回転移動(遊技盤2に対して時計回りおよび反時計回り)するように構成され、V開閉部材ソレノイド73の通電時には、原点位置から反時計回りに回転して遊技球をV領域39に振り分ける第1の状態(回動状態)となり、V開閉部材ソレノイド73の非通電時には、原点に位置して遊技球を非V領域70に振り分ける第2の状態(停止状態)となる。なお、V開閉部材71は、回転移動に限らず、第1大入賞口30を通過した遊技球をV領域39または非V領域70のいずれかに振り分ける機能を有しておればよく、例えば、遊技盤2に対して前後方向に移動するように構成してもよい。すなわち、V開閉部材ソレノイド73の通電時には、遊技球をV領域39に振り分ける退避状態(第1の状態)となり、V開閉部材ソレノイド73の非通電時には、遊技球を非V領域70に振り分ける進出状態(第2の状態)となるように構成してもよい。なお、遊技機1では、V領域39への遊技球の通過が後述の高確率状態への移行の契機となっている。つまり、V領域39は、確変作動口となっている。一方、非V領域70は、確変作動口となっていない。本実施形態の第1大入賞装置31は、さらに、第1大入賞装置31から排出される遊技球数を計数する第1大入賞装置排出センサ(図示しない)を備えている。第1大入賞装置排出センサは、V領域39と非V領域70が下流で合流した地点に設けられており、V領域センサ39aまたは非V領域センサ70aを通過した遊技球数を計数する。
第2大入賞装置(第2アタッカー、第2特別可変入賞装置)36は、遊技領域3における第1大入賞口30の右上方に配置され、第2大入賞口(第2特別入賞口)35を備えている。第2大入賞口35は、スイング式の開閉動作により遊技球の受け入れを阻害または許容する開閉部材(第2特別入賞口開閉部材、可動部材)37を備えている。開閉部材37は、第2大入賞口ソレノイド38(図3)によって駆動される。第2大入賞口35は、開閉部材37が開状態のとき遊技球が入球可能となる。
一般入賞口27は、遊技領域3の下部に設けられている。アウト口16は、遊技領域3の下部に設けられており、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を遊技領域3の外へ排出する。表示器類40は、遊技盤2の右側中央付近に配置されている。表示器類40の詳細については後述する。
遊技領域3には、左右方向の中央より左側の左遊技領域3Aと、右側の右遊技領域3Bとがある。左遊技領域3Aを遊技球が流下するように遊技球を発射する打ち方を「左打ち」と呼ぶ。一方、右遊技領域3Bを遊技球が流下するように遊技球を発射する打ち方を「右打ち」と呼ぶ。遊技機1では、左打ちにて第1始動口20への入賞を狙うことができる。一方、右打ちにてゲート28の通過、第2始動口21、第1大入賞口30、および、第2大入賞口35への入賞が狙うことができるように構成されている。
図2は、表示器類40の拡大図である。表示器類40は、第1特別図柄表示器41aと、第2特別図柄表示器41bと、普通図柄表示器42と、第1特図保留表示器43aと、第2特図保留表示器43bと、普図保留表示器44と、を含んでいる。第1特別図柄表示器41aは、第1特別図柄を可変表示する。第2特別図柄表示器41bは、第2特別図柄を可変表示する。普通図柄表示器42は、普通図柄を可変表示する。第1特図保留表示器43aは、第1特別図柄表示器41aの作動保留(第1特図保留)の記憶数を表示する。第2特図保留表示器43bは、第2特別図柄表示器41bの作動保留(第2特図保留)の記憶数を表示する。普図保留表示器44は、普通図柄表示器42の作動保留(普図保留)の記憶数を表示する。第1特別図柄の可変表示は、第1始動口20への遊技球の入賞を契機としておこなわれる。第2特別図柄の可変表示は、第2始動口21への遊技球の入賞を契機としておこなわれる。以下では、第1特別図柄および第2特別図柄を総称して「特別図柄」とも呼ぶ。また、第1特別図柄表示器41aおよび第2特別図柄表示器41bを総称して「特別図柄表示器41」とも呼ぶ。また、第1特図保留表示器43aおよび第2特図保留表示器43bを総称して「特図保留表示器43」とも呼ぶ。
特別図柄表示器41は、特別図柄(識別情報)を可変表示(変動表示)した後、停止表示することによって第1始動口20または第2始動口21への入賞に基づく抽選(特別図柄当たり抽選、大当たり抽選)の結果を報知する。停止表示される特別図柄(停止図柄、可変表示の表示結果として導出表示される特別図柄)は、特別図柄抽選によって複数種類の特別図柄の中から選択された一つの特別図柄である。停止図柄が予め定めた大当たり停止態様の特別図柄(大当たり図柄)である場合には、停止表示された大当たり図柄の種類(当選した大当たりの種類)に応じた開放パターンにて第1大入賞口30または第2大入賞口35を開放させる特別遊技(大当たり遊技)がおこなわれる。なお、特別遊技における大入賞口(第1大入賞口30および第2大入賞口35)の開放パターンについては後述する。
特別図柄表示器41は、横並びに配された8個のLEDから構成されており、その点灯態様によって特別図柄当たり抽選の結果に応じた特別図柄を表示する。例えば、大当たり(後述の複数種類の大当たりのうちの一つ)に当選した場合には、「○○●●○○●●」(○:点灯、●:消灯)というように左から1,2,5,6番目にあるLEDが点灯した大当たり図柄を表示する。ハズレである場合には、「●●●●●●●○」というように一番右にあるLEDのみが点灯したハズレ図柄を表示する。ハズレ図柄として全てのLEDを消灯させる態様を採用してもよい。特別図柄が停止表示される前には、所定の変動時間にわたって特別図柄の変動表示(可変表示)がなされる。変動表示の態様は、例えば、左から右へ光が繰り返し流れるように各LEDが点灯してもよい。変動表示の態様は、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、上記態様に限定されず、任意の点灯態様とすることができる。例えば、変動表示の態様は、全LEDが一斉に点滅してもよい。
遊技機1では、第1始動口20または第2始動口21への遊技球の入賞(入球)があると、その入賞に対して取得した大当たり乱数等の各種乱数の値(数値情報)は、特図保留記憶領域84e(図5)に一旦記憶される。具体的には、第1始動口20への入賞であれば、第1特図保留として第1特図保留記憶領域(図5)に記憶され、第2始動口21への入賞であれば、第2特図保留として第2特図保留記憶領域(図5)に記憶される。各々の特図保留記憶領域84eに記憶可能な特図保留の数には上限があり、本実施形態における上限値は、第1特図保留記憶領域、第2特図保留記憶領域ともにそれぞれ4個となっている。特図保留記憶領域84eに記憶された特図保留は、その特図保留に基づく特別図柄の可変表示が可能となったときに消化される。「特図保留の消化」とは、その特図保留に対応する大当たり乱数等を判定して、その判定結果を示すための特別図柄の可変表示を実行することをいう。従って、遊技機1では、第1始動口20または第2始動口21への遊技球の入賞に基づく特別図柄の可変表示がその入賞後にすぐにおこなえない場合、すなわち、特別図柄の可変表示の実行中や特別遊技の実行中に入賞があった場合であっても、所定個数を上限として、その入賞に対する大当たり抽選の権利を留保することができる。特図保留の数は、特図保留表示器43に表示される。第1特図保留表示器43aと第2特図保留表示器43bは、例えばそれぞれ4個のLEDで構成されている。各特図保留表示器43は、特図保留の数だけLEDを点灯させることによって特図保留の数を表示する。
普通図柄の可変表示は、ゲート28への遊技球の通過を契機としておこなわれる。普通図柄表示器42は、普通図柄を可変表示(変動表示)した後、停止表示することによってゲート28への遊技球の通過に基づく普通図柄抽選の結果を報知する。停止表示される普通図柄(普図停止図柄、可変表示の表示結果として導出表示される普通図柄)は、普通図柄抽選によって複数種類の普通図柄の中から選択された一つの普通図柄である。普図停止図柄が予め定めた特定普通図柄(所定の停止態様の普通図柄すなわち普通当たり図柄)である場合には、現在の遊技状態に応じた開放パターンで第2始動口21を開放させる補助遊技が行われる。なお、第2始動口21の開放パターンについては後述する。
普通図柄表示器42は、2個のLEDから構成されており、その点灯態様によって普通図柄抽選の結果に応じた普通図柄を表示するものである。例えば、抽選結果が当たりである場合には、「○○」(○:点灯、●:消灯)というように両LEDが点灯した普通当たり図柄を表示する。抽選結果がハズレである場合には、「●○」というように右のLEDのみが点灯した普通ハズレ図柄を表示する。普通ハズレ図柄として全てのLEDを消灯させる態様を採用してもよい。普通図柄が停止表示される前には、所定の変動時間にわたって普通図柄の変動表示がなされる。変動表示の態様は、例えば、両LEDが交互に点灯してもよい。変動表示の態様は、各LEDが停止表示(特定の態様での点灯表示)されていなければ、上記態様に限定されず、任意の点灯態様とすることができる。例えば、変動表示の態様は、全LEDが一斉に点滅してもよい。
遊技機1では、ゲート28への遊技球の通過があると、その通過に対して取得した普通図柄乱数(当たり乱数)の値は、普図保留記憶領域84f(図5)に普図保留として一旦記憶される。普図保留記憶領域84fに記憶可能な普図保留の数には上限があり、本形態における上限値は4個となっている。普図保留記憶領域84fに記憶された普図保留は、その普図保留に基づく普通図柄の可変表示が可能となったときに消化される。普図保留の消化とは、その普図保留に対応する普通図柄乱数(当たり乱数)を判定して、その判定結果を示すための普通図柄の可変表示を実行することをいう。従って、遊技機1では、ゲート28への遊技球の通過に基づく普通図柄の可変表示がその通過後にすぐにおこなえない場合、すなわち、普通図柄の可変表示の実行中や補助遊技の実行中に入賞があった場合であっても、所定個数を上限として、その通過に対する普通図柄抽選の権利を留保することができる。普図保留の数は、普図保留表示器44に表示される。普図保留表示器44は、例えば、4個のLEDで構成されており、普図保留の数だけLEDを点灯させることによって普図保留の数を表示する。
2.遊技機の電気的構成
図3、図4に基づいて、遊技機1の電気的構成について説明する。図3は、遊技機1の主制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。図4は、遊技機1のサブ制御基板側の電気的な構成を示すブロック図である。遊技機1は、主制御基板80(図3)と、サブ制御基板90(図4)と、画像制御基板100(図4)と、ランプ制御基板107(図4)と、音声制御基板106(図4)と、払出制御基板110(図3)と、を備えている。主制御基板80は、大当たり抽選や遊技状態の移行などの遊技利益に関する制御をおこなう遊技制御基板であり、メイン制御部を構成する。サブ制御基板90は、遊技の進行に伴って実行する演出に関する制御をおこなう演出制御基板であり、画像制御基板100、ランプ制御基板107、音声制御基板106とともにサブ制御部を構成する。なお、サブ制御部は、少なくともサブ制御基板90を備えていれば構成可能である。
主制御基板80は、遊技制御用マイコン81と、入出力回路87と、を備えている。遊技制御用マイコン81は、主制御基板80に実装されているワンチップマイコンであり、プログラムに従って遊技機1の遊技の進行を制御する。遊技制御用マイコン81は、遊技の進行を制御するためのプログラムなどを記憶するメインROM83と、ワークメモリとして使用されるメインRAM84と、メインROM83に記憶されているプログラムを実行するメインCPU82と、計時を可能とするRTC85と、FRAM(登録商標)86と、を含んでいる。RTC85及びFRAM(登録商標)86は、図示しない一次電池または二次電池でバックアップされている。したがって、RTC85は遊技機1の電源がオフされても計時を続行し、また、FRAM(登録商標)86は、その記憶内容を保持し続ける。また、メインRAM84は、図示しないバックアップ電源でバックアップされている。したがって、メインRAM84に記憶されている情報は、遊技機1の電源のOFF、ONによってもクリアされずそのまま維持される。メインROM83に記憶されているデータの詳細、および、メインRAM84に設けられている記憶領域の詳細については後述する。メインROM83は外付けROMとして構成されていてもよい。遊技制御用マイコン81は、入出力回路(I/Oポート部)87を介して他の基板等とデータの送受信をおこなう。入出力回路87は、遊技制御用マイコン81に内蔵されていてもよい。
主制御基板80には、入出力回路87および中継基板88を介して各種センサやソレノイドが接続されている。主制御基板80は、各センサから出力された信号を入力するとともに、各ソレノイドに対して信号を出力する。中継基板88を介して接続されるセンサ類としては、第1始動口センサ20a、第2始動口センサ21a、ゲートセンサ28a、第1大入賞口センサ30a、第2大入賞口センサ35a、V領域センサ39a、非V領域センサ70a、および、普通入賞口センサ27aが例示される。中継基板88を介して接続されるソレノイド類としては、電チューソレノイド24、第1大入賞口ソレノイド33、第2大入賞口ソレノイド38、および、V開閉部材ソレノイド73が例示される。第1始動口センサ20aは、第1始動口20の内部に設けられ、第1始動口20に入賞した遊技球を検出する。第2始動口センサ21aは、第2始動口21の内部に設けられ、第2始動口21に入賞した遊技球を検出する。ゲートセンサ28aは、ゲート28の内部に設けられ、ゲート28を通過した遊技球を検出する。第1大入賞口センサ30aは、第1大入賞口30の内部に設けられ、第1大入賞口30に入賞した遊技球を検出する。第2大入賞口センサ35aは、第2大入賞口35の内部に設けられ、第2大入賞口35に入賞した遊技球を検出する。V領域センサ39aは、第1大入賞口30の内部のV領域39に設けられ、V領域39を通過した遊技球を検出する。非V領域センサ70aは、第1大入賞口30の内部の非V領域70に設けられ、非V領域70を通過した遊技球を検出する。普通入賞口センサ27aは、普通入賞口27の内部に設けられ、普通入賞口27に入賞した遊技球を検出する。電チューソレノイド24は、電チュー22の可動部材23を駆動する。第1大入賞口ソレノイド33は、第1大入賞装置31の開閉部材32を駆動する。第2大入賞口ソレノイド38は、第2大入賞装置36の開閉部材37を駆動する。V開閉部材ソレノイド73は、第1大入賞装置31のV開閉部材71を駆動する。
主制御基板80には、入出力回路87を介して表示器類40が接続されている。遊技制御用マイコン81は、第1特別図柄表示器41a、第2特別図柄表示器41b、普通図柄表示器42、第1特図保留表示器43a、第2特図保留表示器43b、普図保留表示器44についての表示制御おこなう。
主制御基板80には、入出力回路87を介して外部端子板70が接続されている。主制御基板80は、外部端子板70に対し、賞球情報、扉または枠の開放情報、第1特別図柄または第2特別図柄の変動回数、第1始動口20、第2始動口21への遊技球の入賞、大当たり中であるか否か、および、セキュリティー信号などを出力する。特に本実施形態では、外部端子板70に対し、設定変更に関するスケジュール情報を出力可能となっている。
主制御基板80には、入出力回路87を介して設定変更装置71が接続されている。設定変更装置71により、遊技機の大当たり確率が最大6段階で設定可能となっている。設定変更装置71については後述する。
主制御基板80には、入出力回路87を介して払出制御基板110が接続されている。主制御基板80は、払出制御基板110に各種コマンドを送信するとともに、払い出し監視のために払出制御基板110から信号を受信する。払出制御基板110には、賞球払出装置120と、貸球払出装置130と、カードユニット135と、が接続され、発射制御回路111を介して発射装置112が接続されている。賞球払出装置120は、賞球の払い出しをおこなう。払出制御基板110は、遊技制御用マイコン81からの信号に基づいて、賞球払出装置120の賞球モータ121を駆動して賞球の払い出しをおこなう。払い出される賞球は、計数のために賞球センサ122によって検知される。貸球払出装置130は、貸球の払い出しをおこなう。払出制御基板110は、遊技機1に接続されたカードユニット135からの信号に基づいて、貸球払出装置130の貸球モータ131を駆動して貸球の払い出しをおこなう。払い出される貸球は、計数のために貸球センサ132によって検知される。カードユニット135は、遊技機1に隣接して配置され、挿入されたプリペイドカードなどの情報に基づいて球貸に関する情報を出力する。発射装置112は、ハンドル60(図1)と、発射モータ113と、タッチスイッチ114と、発射ボリューム115と、を備えている。発射装置112は、遊技者によるハンドル60の操作があった場合に、タッチスイッチ114によってハンドル60の接触を検知し、発射ボリューム115によってハンドル60の回転量を検知する。そして、発射ボリューム115の検知信号の大きさに応じた強さで遊技球が発射されるように発射モータ113を駆動する。
主制御基板80には、入出力回路87を介してサブ制御基板90(図4)が接続されている。主制御基板80は、サブ制御基板90に対して各種コマンドを送信する。主制御基板80とサブ制御基板90との接続は、主制御基板80からサブ制御基板90への信号の送信のみが可能な単方向通信接続となっている。すなわち、主制御基板80とサブ制御基板90との間には、通信方向規制手段としての図示しない単方向性回路(例えばダイオードを用いた回路)が介在している。
サブ制御基板90は、演出制御用マイコン91と、入出力回路95と、を備えている。演出制御用マイコン91は、サブ制御基板90に実装されているワンチップマイコンであり、プログラムに従って遊技機1の遊技の演出を制御する。演出制御用マイコン91は、遊技の進行に伴って演出を制御するためのプログラム等を記憶するサブROM93と、ワークメモリとして使用されるサブRAM94と、サブROM93に記憶されているプログラムを実行するサブCPU92と、計時を可能とするRTC95と、FRAM(登録商標)96と、を含んでいる。RTC95及びFRAM(登録商標)96は、図示しない一次電池または二次電池でバックアップされている。したがって、RTC95は遊技機1の電源がオフされても計時を続行し、また、FRAM(登録商標)96は、その記憶内容を保持し続ける。サブROM93に記憶されているデータの詳細、およびサブRAM94に設けられている記憶領域の詳細については後述する。サブROM93は外付けROMとして構成されていてもよい。演出制御用マイコン91は、入出力回路(I/Oポート部)95を介して他の基板等とデータの送受信をおこなう。入出力回路95は、演出制御用マイコン91に内蔵されていてもよい。サブ制御基板90には、入出力回路95を介して、画像制御基板100と、音声制御基板106と、ランプ制御基板107と、中継基板108と、が接続されている。
画像制御基板100は、画像制御用マイコン101と、入力回路105aと、出力回路105bとを備えている。画像制御用マイコン101は、画像制御基板100に実装されているワンチップマイコンであり、プログラムに従って演出図柄変動表示装置8、第1特図保留演出表示装置9A、第2特図保留演出表示装置9Bの表示制御をおこなう。画像制御用マイコン101は、CPU102と、ROM103と、RAM104とを含んでいる。ROM103には、表示制御をおこなうためのプログラムのほか、演出図柄変動表示装置8に表示される数字、ラテン文字、図形等の表示情報のほかに、第1特図保留演出表示装置9Aに表示される第1特図保留演出の表示情報(色、点灯または点滅)、第2特図保留演出表示装置9Bに表示される第2特図保留演出の表示情報(色、点灯または点滅)等が画像データとして格納されている。RAM104は、画像データを展開するためのメモリとして使用される。CPU102は、ROM103に記憶されているプログラムを実行する。演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、画像制御用マイコン101に演出図柄変動表示装置8、第1特図保留演出表示装置9A、第2特図保留演出表示装置9Bの表示制御をおこなわせる。画像制御用マイコン101は、演出制御用マイコン91からの指令に基づいてROM103から画像データを読み出し、読み出した画像データに基づいて表示情報を制御信号(シリアル信号)により演出図柄変動表示装置8、第1特図保留演出表示装置9A、第2特図保留演出表示装置9Bに出力して表示制御をおこなう。
音声制御基板106には、スピーカ67が接続されており、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、音声制御基板106を介してスピーカ67から音声、楽曲、効果音等を出力させる。スピーカ67から出力される音声等の音響データは、サブ制御基板90のサブROM93に格納されている。なお、音声制御基板106は、CPUを実装していてもよく、そのCPUにコマンドに基づく音声制御を実行させてもよい。さらに、音声制御基板106は、ROMを実装してもよく、そのROMに音響データを格納してもよい。また、スピーカ67を画像制御基板100に接続し、画像制御基板100のCPU102に音声制御を実行させてもよい。さらに、画像制御基板100のROM103に音響データを格納してもよい。
ランプ制御基板107には、枠ランプ66と、盤ランプ5と、可動役物15と、が接続されており、これらを制御する。演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、ランプ制御基板107を介して枠ランプ66や盤ランプ5等のランプの点灯制御をおこなう。つまり、演出制御用マイコン91は、枠ランプ66や盤ランプ5等のランプの発光態様を決める発光パターンデータ(点灯/消灯や発光色等を決めるデータ、ランプデータともいう)を作成し、発光パターンデータに従って枠ランプ66や盤ランプ5などのランプの発光を制御する。発光パターンデータの作成にはサブ制御基板90のサブROM93に格納されているデータが用いられる。演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、可動役物15を動作させる。可動役物15は、センター装飾体10に設けられた可動式のいわゆるギミックである。演出制御用マイコン91は、可動役物15のそれぞれの動作態様を決める動作パターンデータ(駆動データ)を作成し、動作パターンデータに従って可動役物15の動作を制御する。動作パターンデータの作成にはサブROM93に格納されているデータを用いる。また、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、ランプ制御基板107を介して可動役物15の点灯制御をおこなう。可動役物15は発光部を有しており、この発光部の発光態様を決める発光パターンデータ(点灯/消灯や発光色等を決めるデータ、ランプデータともいう)を作成し、発光パターンデータに従って可動役物15の発光を制御する。発光パターンデータの作成にはサブ制御基板90のサブROM93に格納されているデータが用いられる。なお、ランプ制御基板107は、CPUを実装していてもよく、そのCPUにコマンドに基づくランプの点灯制御や可動役物15の動作制御を実行させてもよい。この場合、ランプ制御基板107はROMを実装してもよく、そのROMに発光パターンや動作パターンに関するデータを格納してもよい。
中継基板108には、演出ボタン63と、セレクトボタン68と、枠可動体600と、が接続されている。演出ボタン63は、遊技者によって押圧(押下)操作されると、中継基板108を介してサブ制御基板90にスイッチ信号を出力する。また、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づき、演出ボタン63を動作させる。演出ボタン63は、押圧操作可能であるだけでなく、ボタン本体部の上面部分がわずかに突出する通常位置(埋没位置)と、ボタン本体部の大部分が突出する突出位置とに位置変化可能となっている。つまり、演出の一つとして演出ボタン63がせり上がるようになっている。演出制御用マイコン91は、演出ボタン63の位置を変化させる位置変化データ(駆動データ)を作成し、位置変化データに従って演出ボタン63の動作を制御する。位置変化データの作成にはサブROM93に格納されているデータを用いる。セレクトボタン68は、遊技者によって押圧(押下)されると、中継基盤108を介してサブ制御基板90にスイッチ信号を出力する。
演出制御用マイコン91は、主制御基板80から受信したコマンドに基づいて、枠可動体600を動作させる。枠可動体600は、前枠53(図1)の上部に設けられた可動式のいわゆるギミックである。演出制御用マイコン91は、枠可動体600の動作態様を決める動作パターンデータ(駆動データ)を作成し、動作パターンデータに従って枠可動体600の動作を制御する。動作パターンデータの作成にはサブROM93に格納されているデータを用いる。なお、中継基板108には、前枠53に設けられ、人体が接触すると検出信号を出力するタッチセンサなどが接続されていてもよい。
3.遊技機のデータ構成
図5、図6に基づいて、遊技機1のデータ構成について説明する。図5(A)は、メインROM83に記憶されているテーブルを説明するための図である。図5(B)は、メインRAM84に設けられている記憶領域を説明するための図である。図6(A)は、サブROM93に記憶されているテーブルを説明するための図である。図6(B)は、サブRAM94に設けられている記憶領域を説明するための図である。
メインROM83(図5(A))には、大当たり判定テーブルT1と、リーチ判定テーブルT2と、普通図柄当たり判定テーブルT3と、普通図柄変動パターン判定テーブルT4と、大当たり種別判定テーブルT5と、変動パターン判定テーブルT6と、電チュー開放パターン判定テーブルT7と、大入賞口開放パターン判定テーブルT8と、V開閉部材開放パターン判定テーブルT9と、天井判定テーブルT10と、が格納されている。これらの判定テーブルは、遊技制御用マイコン81が実行する主制御メイン処理(後述)において、遊技制御用マイコン81によって参照される。
メインRAM84(図5(B))には、コマンドセット領域84aと、フラグセット領域84bと、カウンタセット領域84cと、特別動作ステータスセット領域84dと、特図保留記憶領域84eと、普図保留記憶領域84fと、設定情報記憶領域84gと、が設けられている。コマンドセット領域84aは、主制御メイン処理(後述)において、メイン制御部側からサブ制御部側に出力されるコマンドがセットされる領域(出力バッファ)であり、事前判定コマンド、保留球数コマンド、変動開始コマンド、変動停止コマンド、オープニングコマンド、ラウンド指定コマンド、エンディングコマンド、遊技状態指定コマンド、V通過コマンド、客待ち待機コマンドなどがセットされる。フラグセット領域84bは、主制御メイン処理(後述)において、遊技機の状態や遊技状態を示すフラグがセットされる領域であり、大当たりフラグ、大当たり終了フラグ、天井フラグ、Vフラグ、確変フラグ、時短フラグなどがセットされる。カウンタセット領域84cは、主制御メイン処理(後述)において使用されるカウンタがセットされる領域であり、乱数カウンタ、ラウンドカウンタ、天井カウンタ、確変カウンタ、時短カウンタなどがセットされる。特別動作ステータスセット領域84dは、後述する特別動作処理におけるステータスがセットされる領域である。特図保留記憶領域84eは、第1特図保留が記憶される第1特図保留記憶領域と、第2特図保留が記憶される第2特図保留記憶領域とを含んでいる。第1特図保留記憶領域には、第1特図保留の1個目、2個目、3個目、4個目にそれぞれ対応する特別図柄当たり乱数等の乱数値群(保留情報)を記憶するための第1記憶領域、第2記憶領域、第3記憶領域、第4記憶領域が設けられている。第2特図保留記憶領域には、第2特図保留の1個目、2個目、3個目、4個目にそれぞれ対応する乱数値群(保留情報)を記憶するための第1記憶領域、第2記憶領域、第3記憶領域、第4記憶領域が設けられている。普図保留記憶領域84fは、普図保留の1個目、2個目、3個目、4個目にそれぞれ対応する普通図柄乱数(あたり乱数)等の乱数値群(保留情報)を記憶するための第1記憶領域、第2記憶領域、第3記憶領域、第4記憶領域が設けられている。
メインRAM84に記憶されている情報は、遊技機1の電源のOFF、ONによってもクリアされずそのまま維持される(メインRAM84は、図示しないバックアップ電源でバックアップされており、遊技機1の電源がオフされても、その内容が保持される)。すなわち、上記のコマンド、フラグ、カウンタ、ステータス情報、保留情報については、電源のOFF、ONによっても状態が変わらず、情報が維持される。一方、メインRAM84に記憶されている情報は、遊技機1のラムクリアによってリセットされる。リセットされると、フラグの初期状態として、天井フラグは「ON」にセットされ、その他のフラグは「OFF」にセットされ、カウンタの初期状態として、天井カウンタには、天井判定テーブルT10を参照して、値がセットされ(例えば、設定情報が設定1であるときには、天井カウンタに規定回転数として「479」がセットされる。)、その他のカウンタには「0」がセットされる。なお、主制御基板80(遊技制御用マイコン81のメインCPU82)は、リセットされると、設定情報と、天井カウンタにセットされた規定回転数(例えば、設定情報が設定1であるときには、天井カウンタに規定回転数としてセットされた「479」)と、時短カウントと、を少なくともサブ制御基板90(演出制御用マイコン91のサブCPU92へ出力し、設定情報と、天井カウンタにセットされた規定回転数と、時短カウントと、がサブ制御基板90(演出制御用マイコン91のサブRAM94)にセットされ記憶保持されるようになっている。
設定情報記憶領域84gは、設定変更装置71(図3)によって設定される遊技機の設定情報を記憶する領域である。設定情報は、設定1~設定6の6段階で設定される数値情報である。この設定情報記憶領域84gは図示しないバックアップ電源(メインRAM84に供給される図示しないバックアップ電源)によってバックアップされており、遊技機1の電源がオフされても設定情報記憶領域84gに格納された内容は保持される。
サブROM93(図6(A))には、先読み演出パターン決定テーブルT51と、基幹演出パターン決定テーブルT52と、チャンスアップ演出パターン決定テーブルT53と、停止図柄パターン決定テーブルT54と、設定示唆演出パターン決定テーブルT55と、天井示唆演出パターン決定テーブルT56と、が格納されている。これらの決定テーブルは、演出制御用マイコン91が実行するサブ制御メイン処理(後述)において、演出制御用マイコン91によって参照される。
サブRAM94(図6(B))には、コマンド記憶領域94aと、演出コマンドセット領域94bと、カウンタセット領域94cと、設定情報記憶領域94dと、が設けられている。コマンド記憶領域94aは、サブ制御メイン処理(後述)において、メイン制御部側から入力されたコマンドが記憶される領域(入力バッファ)であり、事前判定コマンド、保留球数コマンド、変動開始コマンド、変動停止コマンド、オープニングコマンド、ラウンド指定コマンド、エンディングコマンド、遊技状態指定コマンド、V通過コマンド、客待ち待機コマンド、などが格納される。演出コマンドセット領域94bは、サブ制御メイン処理(後述)において、サブ制御基板90から画像制御基板100、音声制御基板106、ランプ制御基板107、中継基板108に出力されるコマンドがセットされる領域(出力バッファ)であり、変動演出開始コマンド、変動終了前コマンド、変動演出終了コマンド、オープニング演出開始コマンド、ラウンド演出開始コマンド、エンディング演出開始コマンドなどがセットされる。カウンタセット領域94cは、サブ制御メイン処理(後述)において使用されるカウンタがセットされる領域であり、乱数カウンタ、第1特図保留演出カウンタ、第2特図保留演出カウンタ、普図保留演出カウンタ、確変演出カウンタ、時短演出カウンタ、設定示唆演出カウンタ、天井演出カウンタなどがセットされる。設定情報記憶領域94dは、メイン制御部側から出力される設定情報が記憶される領域である。
なお、サブRAM94には、これらの各種記憶領域94a~94dのほかに、事前判定情報が記憶される図示しない事前判定情報記憶領域が設けられている。事前判定情報記憶領域には、主制御基板80から受信した事前判定コマンドに含まれる、大当たり事前判定結果(大当たり判定情報)、大当たり種別事前判定結果(大当たり種別情報)、および、変動パターン事前判定結果(変動パターン情報)に加えて、さらに先読み演出パターン情報などが記憶される。先読み演出パターン情報とは、変動演出中に実行される先読み演出の内容を示す情報である。事前判定情報記憶領域には、特図1保留の1個目~4個目に対応する第1~4格納領域と、特図2保留の1個目~4個目に対応する第1~4格納領域と、がある。
サブRAM94に記憶されている情報は、遊技機1の電源のOFF、ONによってもクリアされずそのまま維持される(サブRAM94は、主制御基板80のメインRAM84に供給される主制御基板80側に設けられた図示しないバックアップ電源と別体にサブ制御基板90側に設けられた図示しない電源によってバックアップされており、遊技機1の電源がオフされても、その内容が保持される)。すなわち、上記のコマンド、カウンタ、事前判定情報、設定情報については、電源のOFF、ONによっても状態が変わらず、情報が維持される。なお、サブRAM94に記憶されている情報は、遊技機1のラムクリアによってリセットされる。
サブ制御基板90(演出制御用マイコン91のサブCPU92)は、復電時(具体的には、遊技機1の電源がONされるとき、停電が発生して電力が回復したとき、瞬間停電が発生して電力が回復したとき)、サブRAM94に記憶されている情報が遊技機1のラムクリアによってリセットされないときには、サブRAM94に記憶されている情報に基づいて起動する。
なお、遊技機1に瞬間停電が発生したり、瞬間停電が突発的に繰り返し生じたりすると、サブRAM94に記憶されている情報がクリアまたは不正確な情報へ変化することがある。これを防止するために、本実施形態では、このような瞬間停電により後述する主制御メイン処理の初期化処理がおこなわれると、設定情報記憶領域84gに設定された設定情報と、カウンタセット領域84cにセットされた天井カウンタと、カウンタセット領域84cにセットされた時短カウンタと、が少なくとも後述する主制御メイン処理の初期化処理(図12:ステップS001)においてサブ制御基板90(演出制御用マイコン91のサブCPU92)へ出力される。このため、サブ制御基板90(演出制御用マイコン91のサブCPU92)は、カウンタの初期状態として、カウンタセット領域94cの天井演出カウンタには、天井カウンタにセットされた規定回転数(例えば、設定情報が設定1であるときには、天井カウンタに規定回転数としてセットされた「479」)がセットされ、カウンタセット領域94cの時短演出カウンタには、時短カウンタにセットされた値がセットされ、カウンタセット領域94cのその他のカウンタには「0」がセットされ、設定情報が設定情報記憶領域94dにセットされる。つまり、上書きされ各種情報が更新されるようになっている。
なお、主制御基板80(遊技制御用マイコン81のメインCPU82)は、上述したように、リセットされると、設定情報と、天井カウンタにセットされた規定回転数(例えば、設定情報が設定1であるときには、天井カウンタに規定回転数としてセットされた「479」)と、時短カウンタと、を少なくともサブ制御基板90(演出制御用マイコン91のサブCPU92)へ出力し、設定情報と、天井カウンタにセットされた規定回転数と、時短カウンタと、がサブ制御基板90(演出制御用マイコン91のサブRAM94)にセットされ記憶保持されるようになっている。このため、サブ制御基板90(演出制御用マイコン91のサブCPU92)は、リセットされると、カウンタの初期状態として、カウンタセット領域94cの天井演出カウンタには、天井カウンタにセットされた規定回転数(例えば、設定情報が設定1であるときには、天井カウンタに規定回転数としてセットされた「479」)がセットされ、カウンタセット領域94cの時短演出カウンタには、時短カウンタにセットされた値がセットされ、カウンタセット領域94cのその他のカウンタには0がセットされ、設定情報が設定情報記憶領域94dにセットされる。
ここで遊技機1において遊技制御用マイコン81が取得する各種乱数について説明する。
遊技制御用マイコン81は、「大当たり乱数」と、「大当たり種別乱数」と、「リーチ乱数」と、「変動パターン乱数」と、「普通図柄乱数(当たり乱数)」とを後述するタイミングにおいて取得するように構成されている。
「大当たり乱数」は、大当たりか否かの抽選(大当たり判定)に用いられる乱数であり、0~65535までの範囲の値をとる。
「大当たり種別乱数」は、当選した大当たりの種別の抽選(大当たり種別判定)に用いられる乱数であり、0~127までの範囲の値をとる。
「リーチ乱数」は、大当たり判定がハズレである場合に、その結果を示す演出図柄変動演出においてリーチを発生させるか否かを決定するために用いられる乱数であり、0~127までの範囲の値をとる。リーチとは、複数の演出図柄(装飾図柄)のうち変動表示されている演出図柄が残り1つとなっている状態であって、変動表示されている演出図柄がどの図柄で停止表示されるか次第で大当たり当選を示す演出図柄の組み合わせとなる状態(例えば、「7↓7」の状態)のことである。なお、リーチ状態において停止表示されている演出図柄は、演出図柄変動表示装置8で点滅しているように表示されてもよい。
「変動パターン乱数」は、変動時間を含む変動パターンを決定するために用いられる乱数であり、0~127までの範囲の値をとる。
「普通図柄乱数(当たり乱数)」は、電チュー22を開放させる補助遊技をおこなうか否かの抽選(普通図柄抽選)に用いられる。普通図柄乱数は、0~255までの範囲の値をとる。
「大当たり乱数」、「大当たり種別乱数」、「リーチ乱数」、「変動パターン乱数」は、始動口(第1始動口20または第2始動口21)への入球に基づいて取得される。第1始動口20への入球に基づいて取得された乱数値群は第1特図保留記憶領域に記憶され、第2始動口21への入球に基づいて取得された乱数値群は第2特図保留記憶領域に記憶される。「普通図柄乱数(当たり乱数)」は、ゲート28の通過に基づいて取得される。取得された普通図柄乱数値は、普図保留記憶領域84fに記憶される。
次に遊技機1において演出制御用マイコン91が取得する各種乱数について説明する。
演出制御用マイコン91は、「先読み演出乱数」と、「チャンスアップ乱数」と、を取得するように構成されている。「先読み演出乱数」は、カウンタセット領域94cにセットされる先読み演出カウンタの値として取得され、変動演出時の先読み演出を決定するために用いられる乱数であり、0~127までの範囲の値をとる。「チャンスアップ乱数」は、変動演出時のチャンスアップ演出を決定するために用いられる乱数であり、0~127までの範囲の値をとる。「先読み演出乱数」は、メイン制御部側からサブ制御部側に事前判定コマンドが出力されたことに基づいて取得される。取得された乱数値群はサブRAM94に記憶される。「チャンスアップ乱数」は、メイン制御部側からサブ制御部側に変動開始コマンドが出力されたことに基づいて取得される。取得された乱数値はサブRAM94に記憶される。
4.各種テーブルの説明
図7は、大当たり判定テーブルT1を説明するための図である。
大当たり判定テーブルT1は、遊技制御用マイコン81が主制御メイン処理(後述)において、取得した大当たり乱数値(0~65535のいずれか)が「大当たり」に該当するか「ハズレ」に該当するかを判定するために参照されるテーブルである。大当たり判定テーブルT1における大当たり判定は、遊技機1の遊技状態と、設定情報記憶領域84g(図5)に記憶された設定情報に基づいておこなわれる。例えば、「通常確率状態」において設定情報が「設定1」の場合、大当たり乱数値が「0~409」の場合には、「大当たり」と判定され、大当たり乱数値が「0~409以外の数値(410~65535)」の場合には、「ハズレ」と判定されることが示されている。なお、遊技機1の遊技状態については後述する。
リーチ判定テーブルT2は、遊技制御用マイコン81が主制御メイン処理(後述)において、取得したリーチ乱数値(0~127のいずれか)が「リーチ有り」に該当するか「リーチ無し」に該当するかを判定するために参照されるテーブルである。リーチ判定テーブルT2におけるリーチ判定は、遊技機1の遊技状態に基づいておこなわれる。本実施形態では、「非時短状態」において、リーチ乱数値が「0~13」の場合には、「リーチ有り」と判定され、リーチ乱数値が「0~13以外の数値(14~127)」の場合には、「リーチ無し」と判定される。また、「時短状態」において、リーチ乱数値が「0~5」の場合には、「リーチ有り」と判定され、リーチ乱数値が「0~5以外の数値(6~127)」の場合には、「リーチ無し」と判定される。
普通図柄当たり判定テーブルT3は、遊技制御用マイコン81が主制御メイン処理(後述)において、取得した普通図柄乱数値(0~255のいずれか)が「当たり」に該当するか「ハズレ」に該当するかを判定するために参照されるテーブルである。普通図柄当たり判定テーブルT3における判定は、遊技機1の遊技状態に基づいておこなわれる。本実施形態では、「非時短状態」において、普通図柄乱数値が「0~2」の場合には、「当たり」と判定され、普通図柄乱数値が「0~2以外の数値(3~255)」の場合には、「ハズレ」と判定される。また、「時短状態」において、普通図柄乱数値が「0~254」の場合には、「当たり」と判定され、普通図柄乱数値が「0~254以外の数値(255)」の場合には、「ハズレ」と判定される。
普通図柄変動パターン判定テーブルT4は、遊技制御用マイコン81が主制御メイン処理(後述)において、遊技状態(非時短状態か時短状態か)に応じて、普通図柄の変動時間が何秒かを判定するために参照されるテーブルである。本実施形態では「非時短状態」のとき、普通図柄の変動時間は「30秒」と判定され、「時短状態」のとき、普通図柄の変動時間が「1秒」と判定される。
図8は、大当たり種別判定テーブルT5を説明するための図である。大当たり種別判定テーブルT5は、遊技制御用マイコン81が主制御メイン処理(後述)において、取得した大当たり種別乱数値(0~127のいずれか)に応じて、「大当たりの種別」を判定するために参照されるテーブルである。
図8では、第1特別図柄(特図1)の抽選において当選したとき、大当たり種別乱数値が「0~82」の場合には、大当たり種別が「16RV通過予定大当たり」と判定され、大当たり種別乱数値が「83~127」の場合には、大当たり種別が「11R(実質10R)V非通過予定大当たり」と判定される。一方、第2特別図柄(特図2)の抽選において当選した場合、大当たり種別乱数値が「0~127」の場合には、すなわち全ての場合において、大当たり種別が「16RV通過予定大当たり」と判定される。なお、大当たり種別判定テーブルT5において、特別遊技の「オープニング(OP)コマンド」、「ラウンド指定コマンド」、「エンディング(ED)コマンド」も特定するようにしてもよい。
図9は、非時短状態時の変動パターン判定テーブルT6を説明するための図である。図10は、時短状態時の変動パターン判定テーブルT6を説明するための図である。変動パターン判定テーブルT6は、遊技制御用マイコン81が主制御メイン処理(後述)において、取得した変動パターン乱数値(0~127)に応じて、変動パターンを判定するために参照されるテーブルである。
図9では、例えば、非時短状態において第1始動口20に入賞し、大当たり判定テーブルT1において「ハズレ」と判定され、リーチ判定テーブルT2において「リーチ有り」と判定され、保留球数が「1~2」であり、変動パターン乱数値が「0~60」の場合には、変動パターンが「P7」と判定されることが示されている。図10では、例えば、時短状態において第2始動口21に入賞し、大当たり判定テーブルT1において「大当たり」と判定され、大当たり種別判定テーブルT5において「16RV通過予定大当たり」と判定され、変動パターン乱数値が「0~10」の場合には、変動パターンが「P61」と判定されることが示されている。図9、図10に示されるように、変動パターンが決定されれば、変動時間も決定される。また、リーチになる場合に、そのリーチがノーマルリーチとなるのかスーパーリーチ(SPリーチ)となるのかも決定される。スーパーリーチとは、ノーマルリーチよりもリーチ後の変動時間が長いリーチ演出である。ここでは、変動時間の異なる3種類のスーパーリーチ(SP1、SP2、SP3)が設定されている。SP1~3では、ノーマルリーチを経て発展的に実行される。SP1~3の違いは、例えば、疑似連の有無であってもよい。
電チュー開放パターン判定テーブルT7は、遊技制御用マイコン81が主制御メイン処理(後述)において、遊技状態(非時短状態か時短状態か)に応じて、電チュー22の開放パターンを判定するために参照されるテーブルである。本実施形態では、「非時短状態」のとき、電チュー22の開放パターンは「開放パターン11」と判定され、「時短状態」のとき、開放パターンは「開放パターン12」と判定される。開放パターン11では、開放回数1回、開放時間0.2秒の電チュー22の開放をおこなう。開放パターン12では、開放回数が3回、1回あたりの開放時間2.0秒、インターバル(開放間隔)1.0秒の電チュー22の開放をおこなう。ただし、この電チュー22の開放は、予め定められた数の遊技球の入賞(規定入賞数、最大10個)があった場合、開放時間が残っていても閉鎖される。
大入賞口開放パターン判定テーブルT8は、遊技制御用マイコン81が主制御メイン処理(後述)において、第1大入賞口30および第2大入賞口35の開放パターンを判定するために参照されるテーブルである。本実施形態では、「16RV通過予定大当たり」の場合、「開放パターン21」と判定される。「開放パターン21」では、1~10、12~16R目において、開放回数1回、開放時間29.5秒の第2大入賞口35の開放(ロング開放)をおこない、11R目において、開放回数1回、開放時間29.5秒の第1大入賞口30の開放(ロング開放)をおこなう。一方、「11R(実質10R)V非通過予定大当たり」の場合、「開放パターン22」と判定される。「開放パターン22」では、1~10R目において開放回数1回、開放時間29.5秒の第2大入賞口35の開放(ロング開放)をおこない、11R目において開放回数1回、開放時間0.1秒の第1大入賞口30の開放(ショート開放)をおこなう。ただし、第1大入賞口30および第2大入賞口35の開放は、予め定められた数の遊技球の入賞(規定入賞数、最大9個)があった場合、開放時間が残っていても閉鎖される。
V開閉部材開放パターン判定テーブルT9は、遊技制御用マイコン81が主制御メイン処理(後述)において、V開閉部材71の開放パターンを判定するために参照されるテーブルである。本実施形態では、「16RV通過予定大当たり」の場合、「開放パターン31」と判定される。「開放パターン31」では、11R目において、第1大入賞口30に1個目の入賞があったとき開放時間0.1秒のV開閉部材71のショート開放をおこない、2個目の入賞があったとき開放時間最大31.5秒のV開閉部材71のロング開放をおこなう。一方、「11R(実質10R)V非通過予定大当たり」の場合、「開放パターン32」と判定される。「開放パターン32」では、11R目において、第1大入賞口30に1個目の入賞があったとき開放時間0.1秒のV開閉部材71のショート開放をおこなう。
図11は、天井判定テーブルT10を説明するための図である。
天井判定テーブルT10は、遊技制御用マイコン81が主制御メイン処理(後述)において、取得した大当たり乱数値(0~65535のいずれか)が「大当たり」に該当するか「ハズレ」に該当するかを判定したあとであって「ハズレ」という判定結果が所定回数だけ連続して得られたか否かを判定するためのテーブルであり、「ハズレ」という判定結果が所定回数だけ連続して得られた場合に時短回数を設定するためのテーブルである。言い換えると、天井判定テーブルT10は、b時短(遊タイム)を発動する時期に到来したか否かを判定するためのテーブルであり、b時短(遊タイム)の時短回数を設定するためのテーブルである。
b時短(遊タイム)は、遊技機1の遊技状態が「通常確率状態(非高確率状態)」において発動することができるのに対して、遊技機1の遊技状態「高確率状態」において発動しない。このため、天井判定テーブルT10は、遊技機1の遊技状態が「通常確率状態(非高確率状態)」において、天井カウンタにセットする値と、時短カウンタにセットする値と、が設定情報に応じて予め設定されている。設定情報は、設定情報記憶領域84g(図5)に記憶されており、天井判定テーブルT10を参照して、この記憶された設定情報と対応する、天井カウンタにセットする値と、時短カウンタにセットされる値と、が決定される。
b時短(遊タイム)の発動条件としては、通常確率状態(非高確率状態)における大当たり確率の分母を2.5倍~3.0倍した値(整数)だけ、「ハズレ」という判定結果が連続して得られた場合(つまり、通常確率状態(非高確率状態)における大当たり確率の分母を2.5倍~3.0倍した値(整数)の回数だけ「ハズレ」がはまった場合)であり、本実施形態では、通常確率状態(非高確率状態)における大当たり確率の分母を3.0倍した値(整数)の回数だけ、「ハズレ」という判定結果が連続して得られた場合に発動するようになっており、この値(整数)が天井カウンタにセットされるようになっている。
具体的には、図7に示した大当たり判定テーブルT1の通常確率状態(非高確率状態)における設定情報が設定1である場合には、大当たり乱数値が「0~409」であるとき大当たりであり、大当たり乱数値が「0~65535」であるときハズレであるため、大当たり確率が159.8分の1(=410/65536)となる。これにより、通常確率状態(非高確率状態)における大当たり確率の分母が159.8となることで、この159.8という大当たり確率の分母を3.0倍した値(整数)が「479」となり、設定情報が設定1である場合におけるb時短(遊タイム)の発動条件は、「479」という回数だけ「ハズレ」という判定結果が連続して得られた場合に発動することとなる。このような計算を、設定情報が設定2~6について同様に行うと、設定情報が設定2である場合におけるb時短(遊タイム)の発動条件は、「448」という回数だけ「ハズレ」という判定結果が連続して得られた場合に発動することとなり、設定情報が設定3である場合におけるb時短(遊タイム)の発動条件は、「418」という回数だけ「ハズレ」という判定結果が連続して得られた場合に発動することとなり、設定情報が設定4である場合におけるb時短(遊タイム)の発動条件は、「389」という回数だけ「ハズレ」という判定結果が連続して得られた場合に発動することとなり、設定情報が設定5である場合におけるb時短(遊タイム)の発動条件は、「359」という回数だけ「ハズレ」という判定結果が連続して得られた場合に発動することとなり、設定情報が設定6である場合におけるb時短(遊タイム)の発動条件は、「330」という回数だけ「ハズレ」という判定結果が連続して得られた場合に発動することとなる。このように、b時短(遊タイム)を発動するための値である天井カウンタにセットする値は、天井判定テーブルT10を参照して、設定情報記憶領域84g(図5)に記憶された設定情報と対応する値に決定される。
b時短(遊タイム)の時短回数は、最大でも通常確率状態(非高確率状態)における大当たり確率の分母を3.8倍した値(整数)以下であり、本実施形態では、最大となる通常確率状態(非高確率状態)における大当たり確率の分母を3.8倍した値(整数)の回数となっており、この値(整数)が時短カウンタにセットされるようになっている。
具体的には、図7に示した大当たり判定テーブルT1の通常確率状態(非高確率状態)における設定情報が設定1である場合には、大当たり乱数値が「0~409」であるとき大当たりであり、大当たり乱数値が「0~65535」であるときハズレであるため、大当たり確率が159.8分の1(=410/65536)となる。これにより、通常確率状態(非高確率状態)における大当たり確率の分母が159.8となることで、この159.8という大当たり確率の分母を3.8倍した値(整数)が「607」となり、設定情報が設定1である場合におけるb時短(遊タイム)の時短回数は、「607」という回数となる。このような計算を、設定情報が設定2~6について同様に行うと、設定情報が設定2である場合におけるb時短(遊タイム)の時短回数は、「568」という回数となり、設定情報が設定3である場合におけるb時短(遊タイム)の時短回数は、「529」という回数となり、設定情報が設定4である場合におけるb時短(遊タイム)の時短回数は、「493」という回数となり、設定情報が設定5である場合におけるb時短(遊タイム)の時短回数は、「455」という回数となり、設定情報が設定6である場合におけるb時短(遊タイム)の時短回数は、「418」という回数となる。このように、b時短(遊タイム)の時短回数を設定するための値である時短カウンタにセットする値は、天井判定テーブルT10を参照して、設定情報記憶領域84g(図5)に記憶された設定情報と対応する値に決定される。
5.大当たり等の説明
遊技機1では、大当たり抽選(特別図柄抽選)の結果としての「大当たり」と「ハズレ」がある。「大当たり」の場合には、特別図柄表示器41に「大当たり図柄」が停止表示される。「ハズレ」のときには、特別図柄表示器41に「ハズレ図柄」が停止表示される。大当たりに当選すると、大当たりの種類に応じた開放パターンにて、大入賞口(第1大入賞口30および第2大入賞口35)を開放させる「大当たり遊技」が実行される。大当たり遊技は、特別遊技の一例である。大当たり遊技は、複数回のラウンド遊技(単位開放遊技)と、初回のラウンド遊技が開始される前のオープニング(OP)と、最終回のラウンド遊技が終了した後のエンディング(ED)とを含んでいる。各ラウンド遊技は、オープニングの終了、または、前のラウンド遊技の終了によって開始し、次のラウンド遊技の開始によって終了する。ラウンド遊技間の大入賞口の閉鎖の時間(インターバル時間)は、その閉鎖前の開放ラウンド遊技に含まれる。
大当たりには複数の種別がある。大当たりの種別には、「16RV通過予定大当たり」と「11R(実質10R)V非通過予定大当たり」の2つがある。「16RV通過予定大当たり」は、その大当たり遊技中にV領域39への遊技球の通過が可能な開放パターン(V通過予定開放パターン)で開閉部材32、開閉部材37およびV開閉部材71を作動させる大当たりである。上述した開放パターンの組み合わせにより、大当たり遊技中にV領域39への遊技球の通過が可能となる。本実施形態では、開放パターン21および開放パターン31の組み合わせとなる。「11R(実質10R)V非通過予定大当たり」は、その大当たり遊技中にV領域39への遊技球の通過が不可能な開放パターン(V非通過予定開放パターン)で開閉部材32、開閉部材37およびV開閉部材71を作動させる大当たりである。上述した開放パターンの組み合わせにより、大当たり遊技中にV領域39への遊技球の通過が不可能となる。本実施形態では、開放パターン22および開放パターン32の組み合わせとなる。なお、「11R(実質10R)V非通過大当たり」においては、11R目の第1大入賞口30の開放時間が0.1秒となっており、11R目は、賞球の見込めないラウンドとなっている。
このように「16RV通過予定大当たり」では、第1大入賞口30内のV領域39への遊技球の通過が容易になっており、当該大当たり後の遊技状態は高確時短状態(高確高ベース状態)となる。一方、「11R(実質10R)V非通過予定大当たり」は、第1大入賞口30内のV領域39に遊技球が通過することはほぼ不可能になっており、当該大当たり後の遊技状態は低確時短状態(低確高ベース状態)となる。
また、図8に示すように、第1特別図柄(特図1)の抽選における大当たりの振分率は、V通過予定大当たりが83/128(約64.8%)、V非通過予定大当たりが45/128(約35.2%)となっている。これに対して、第2特別図柄(特図2)の抽選における大当たりの振り分け率は、V通過予定大当たりが128/128(100%)となっている。このように遊技機1では、第1始動口20に遊技球が入賞して行われる大当たり抽選(第1特別図柄の抽選)よりも、第2始動口21に遊技球が入賞して行われる大当たり抽選(第2特別図柄の抽選)の方が、遊技者にとって有利となるように設定されている。
6.遊技状態の説明
遊技機1の遊技状態について説明する。遊技制御用マイコン81は、特別図柄表示器41に表示する特別図柄および普通図柄表示器42に表示する普通図柄に対して、それぞれ、「確率変動制御」と「変動時間短縮制御」とを実行可能である。ここでは、遊技制御用マイコン81が特別図柄表示器41の特別図柄に対して確率変動制御している状態を「高確率状態」と呼び、確率変動制御していない状態を単に「通常確率状態(非高確率状態、低確率状態)」と呼ぶ。遊技制御用マイコン81は、特別図柄の確率変動制御として、大当たりと判定される大当たり乱数値の数が通常確率状態よりも高確率状態の方が多い大当たり判定テーブル(図7)を用いた大当たり判定をおこなうことにより、高確率状態を実現する。従って、高確率状態は、通常確率状態よりも大当たりの確率が高くなる。つまり、遊技制御用マイコン81が特別図柄表示器41の特別図柄に対して確率変動制御を実行している場合には、確率変動制御を実行していない場合と比べて、特別図柄表示器41による特別図柄の可変表示の表示結果(停止図柄)が大当たり図柄となる確率が高くなる。
また、遊技制御用マイコン81が特別図柄表示器41の特別図柄に対して変動時間短縮制御している状態を「時短状態」といい、変動時間短縮制御していない状態を単に「非時短状態」という。時短状態は、特別図柄の変動時間(変動表示開始時から表示結果の導出表示時までの時間)が、非時短状態よりも短くなっている。遊技制御用マイコン81は、時短状態のときに、変動時間の短い変動パターンが選択されることが非時短状態よりも多くなるように定められた変動パターン判定テーブルT6(図9、図10)を用いた変動パターンの判定をおこなう。つまり、遊技制御用マイコン81が特別図柄表示器41の特別図柄に対して変動時間短縮制御を実行している場合には、変動時間短縮制御を実行していない場合と比べて、特別図柄の可変表示の変動時間として短い変動時間が選択されやすくなる。その結果、時短状態では、特図保留の消化のペースが速くなり、始動口への有効な入賞(特図保留として記憶され得る入賞)が発生しやすくなる。これにより、スムーズな遊技の進行のもとで大当たりを狙うことができる。なお、遊技制御用マイコン81は、特別図柄表示器41の特別図柄に対して、確率変動制御と変動時間短縮制御とを同時に実行することもあるし、片方のみ実行することもある。
遊技制御用マイコン81は、普通図柄表示器42の普通図柄に対する確率変動制御および変動時間短縮制御を、特別図柄表示器41の特別図柄に対する変動時間短縮制御に並行して実行する。すなわち、遊技制御用マイコン81は、普通図柄に対する確率変動制御および変動時間短縮制御を、時短状態の場合は実行し、非時短状態の場合には実行しない。遊技制御用マイコン81は、普通図柄の確率変動制御として、当たりと判定される普通図柄乱数値(当たり乱数値)の数が非時短状態よりも時短状態の方が多い普通図柄当たり判定テーブルT3を用いて、当たり判定(普通図柄の判定)をおこなう。従って、時短状態では、普通図柄通常確率状態よりも当たり確率が高くなる。つまり、遊技制御用マイコン81が普通図柄表示器42の普通図柄に対して確率変動制御を実行している場合には、確率変動制御を実行していない場合と比べて、普通図柄表示器42による普通図柄の可変表示の表示結果(停止図柄)が当たり図柄となる確率が高くなる。時短状態では、普通図柄の変動時間が非時短状態よりも短くなっている。ここでは、普通図柄の変動時間は非時短状態では30秒であるが、時短状態では1秒である。さらに時短状態では、補助遊技における電チュー22の開放時間が、非時短状態よりも長くなっている。すなわち、遊技制御用マイコン81は、電チュー22に対して開放時間延長制御を実行している。加えて、時短状態では、補助遊技における電チュー22の開放回数が非時短状態よりも多くなっている。すなわち、遊技制御用マイコン81は、電チュー22に対して開放回数増加制御を実行している。遊技制御用マイコン81が、普通図柄表示器42の普通図柄に対する確率変動制御と変動時間短縮制御、および、電チュー22に対する開放時間延長制御と開放回数増加制御とを実行している状況下では、これらの制御を実行していない場合と比べて、電チュー22が頻繁に開放され、第2始動口21へ遊技球が頻繁に入賞することとなる。その結果、発射球数に対する賞球数の割合であるベースが高くなる。従って、これらの制御が実行されている状態を「高ベース状態」といい、実行されていない状態を「低ベース状態」という。高ベース状態では、手持ちの遊技球を大きく減らすことなく大当たりを狙うことができる。なお、高ベース状態とは、いわゆる電サポ制御(電チュー22により第2始動口21への入賞をサポートする制御)が実行されている状態である。高ベース状態(電サポ制御状態)は、上記の全ての制御を実行するものでなくてもよい。すなわち、普通図柄表示器42の普通図柄に対する確率変動制御、普通図柄表示器42の普通図柄に対する変動時間短縮制御、電チュー22に対する開放時間延長制御、および、電チュー22に対する開放回数増加制御のうち一つ以上の制御を実行することによって、その制御が実行されていないときよりも電チュー22が開放され易くなっていればよい。また、高ベース状態(電サポ制御状態)は、時短状態に付随せずに独立して制御されるようにしてもよい。
遊技機1では、V通過予定大当たりへの当選による大当たり遊技後の遊技状態は、その大当たり遊技中にV領域39への通過がなされていれば、高確率状態かつ時短状態かつ高ベース状態である。この遊技状態を特に、「高確高ベース状態」、または、「高確時短状態」という。高確高ベース状態は、所定回数(ここでは120回)の特別図柄の可変表示が実行されるか、または、大当たりに当選してその大当たり遊技が実行されることにより終了する。また、V非通過予定大当たりへの当選による大当たり遊技後の遊技状態は、その大当たり遊技中にV領域39の通過がなされていなければ(なされることはほぼない)、通常確率状態(非高確率状態すなわち低確率の状態)かつ時短状態かつ高ベース状態である。この遊技状態を特に、「低確高ベース状態」、「低確時短状態」という。低確高ベース状態は、所定回数(ここでは100回)の特別図柄の可変表示が実行されるか、または、大当たりに当選してその大当たり遊技が実行されることにより終了する。遊技機1を初めて遊技する場合において電源投入後の遊技状態は、通常確率状態かつ非時短状態かつ低ベース状態(非電サポ制御状態)である。この遊技状態を特に、「低確低ベース状態」という。低確低ベース状態を「通常遊技状態」、または、「低確非時短状態(単に、非時短状態とも呼ぶ)」、と称することもある。また、特別遊技(大当たり遊技)の実行中の状態を「特別遊技状態(大当たり遊技状態)」と称することとする。さらに、高確率状態および高ベース状態のうち少なくとも一方の状態に制御されている状態を、「特定遊技状態」という。
高確高ベース状態や低確高ベース状態といった高ベース状態では、右打ちによって右遊技領域3B(図1)へ遊技球を進入させた方が有利に遊技を進行させることができる。電サポ制御によって、低ベース状態と比べて電チュー22が開放されやすくなっており、第1始動口20への入賞よりも第2始動口21への入賞の方が容易となっているためである。このことから、高ベース状態では、普通図柄抽選の契機となるゲート28へ遊技球を通過させつつ、第2始動口21へ遊技球を入賞させるべく右打ちをおこなう。これにより左打ちをするよりも、多数の始動入賞(始動口への入賞)を得ることができる。なお、遊技機1では、大当たり遊技中も右打ちにて遊技をおこなう。一方、低ベース状態では、左打ちによって左遊技領域3A(図1)へ遊技球を進入させた方が有利に遊技を進行させることができる。電サポ制御が実行されていないため、高ベース状態と比べて電チュー22が開放されにくくなっており、第2始動口21への入賞よりも第1始動口20への入賞の方が容易となっているためである。このことから、低ベース状態では、第1始動口20へ遊技球を入賞させるべく左打ちをおこなう。これにより右打ちするよりも、多数の始動入賞を得ることができる。
7.遊技制御用マイコン81の動作
図12~図25に基づいて主制御基板80(図3)に設けられた遊技制御用マイコン81の動作について説明する。遊技制御用マイコン81の動作説明にて登場するカウンタ、フラグ、ステータス、バッファ等はメインRAM84に設けられている。
[主制御メイン処理]
図12は、主制御メイン処理のフローチャートである。遊技制御用マイコン81は、遊技機1の電源がオンされると、メインROM83から主制御メイン処理を実行するためのプログラムを読み出す。主制御メイン処理では、遊技制御用マイコン81は、まず、初期化処理をおこなう(ステップS001)。初期化処理では、例えば、メインCPU82の設定、各種のフラグ、ステータスおよびカウンタなどのリセット等をおこなう。フラグの初期値は「0」つまり「OFF」であり、ステータスの初期値は「1」であり、天井カウンタや時短カウンタを除く他のカウンタの初期値は「0」である。なお、少なくとも、メインRAM84の設定情報記憶領域84gに設定された設定情報がサブ制御基板90へ送信され、この設定情報に基づいてカウンタセット領域84cにセットされた天井カウンタや時短カウンタがサブ制御基板90へ送信される。なお、初期化処理は、電源投入後に一度だけ実行され、それ以降は実行されない。
初期化処理の後、遊技制御用マイコン81は、割り込み処理の割り込みを禁止し(ステップS002)、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理(ステップS003)をおこなう。この普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理では、遊技制御用マイコン81は、種々の乱数カウンタ値(大当たり乱数値、大当たり種別乱数値、リーチ乱数値、変動パターン乱数値、普通図柄乱数値)を1加算して更新する。各乱数カウンタ値は設定された上限値に達すると「0」に戻って再び加算される。なお、各乱数カウンタの初期値は「0」以外の値であってもよく、ランダムに変更されるものであってもよい。また、各乱数は、カウンタIC等からなる公知の乱数生成回路を利用して生成されるいわゆるハードウェア乱数であってもよい。
普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理の後、遊技制御用マイコン81は、割り込み処理の割り込みを許可する(ステップS004)。割り込み許可中は、メイン側タイマ割り込み処理(ステップS005)の実行が可能となる。メイン側タイマ割り込み処理は、所定の周期(例えば、4msec周期)でメインCPU82に繰り返し入力される割り込みパルスに基づいて実行される。すなわち、メイン側タイマ割り込み処理は、所定周期(例えば4msec周期)ごとに実行される。そして、メイン側タイマ割り込み処理が終了してから、次にメイン側タイマ割り込み処理が開始されるまでの間に、普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理による各種カウンタ値の更新処理が繰り返し実行される。なお、割り込み禁止状態のときに、メインCPU82に割り込みパルスが入力された場合は、メイン側タイマ割り込み処理はすぐには開始されず、割り込み許可がされてから開始される。
[メイン側タイマ割り込み処理]
図13は、メイン側タイマ割り込み処理(図12:ステップS005)のフローチャートである。メイン側タイマ割り込み処理では、遊技制御用マイコン81は、まず、乱数更新処理をおこなう(ステップS101)。具体的には、遊技制御用マイコン81は、種々の乱数カウンタ値を更新する。この乱数更新処理は、上述した主制御メイン処理(図12)でおこなう普通図柄・特別図柄主要乱数更新処理と同じである。すなわち、各種乱数カウンタ値の更新処理は、メイン側タイマ割り込み処理の実行期間と、それ以外の期間(メイン側タイマ割り込み処理の終了後、次のメイン側タイマ割り込み処理が開始されるまでの期間)との両方でおこなわれる。
乱数更新処理の後、遊技制御用マイコン81は、入力処理をおこなう(ステップS102)。入力処理では、遊技制御用マイコン81は、遊技機1に取り付けられている各種センサが検出した検出信号を読み込み、入賞口の種類に応じた賞球を払い出すための払い出しデータをメインRAM84の出力バッファにセットする。各種センサとは、例えば、第1始動口センサ20a、第2始動口センサ21a、第1大入賞口センサ30a、第2大入賞口センサ35a、普通入賞口センサ27a(図3)である。
入力処理の後、遊技制御用マイコン81は、始動口センサ検出処理(ステップS103)をおこなう。始動口センサ検出処理では、遊技制御用マイコン81は、ゲート28の遊技球の通過を判定し、普通図柄乱数カウンタの値を取得し、取得した乱数値をメインRAM84の普図保留記憶領域84fの第1~第4記憶領域うち、現在の普通図柄保留球数に応じた記憶領域に格納する。また、遊技制御用マイコン81は、第1始動口20への遊技球の入賞を判定し、大当たり乱数カウンタの値、大当たり種別乱数カウンタの値、リーチ乱数カウンタの値、変動パターン乱数カウンタの値を取得する。遊技制御用マイコン81は、取得した乱数値群を第1特図保留記憶領域の第1~第4記憶領域うち、現在の特図1保留球数に応じた記憶領域に格納する。さらにまた、遊技制御用マイコン81は、第2始動口21への遊技球の入賞を判定し、大当たり乱数カウンタの値、大当たり種別乱数カウンタの値、リーチ乱数カウンタの値、変動パターン乱数カウンタの値を取得する。遊技制御用マイコン81は、取得した乱数値群を第2特図保留記憶領域の第1~第4記憶領域うち、現在の特図2保留球数に応じた記憶領域に格納する。
遊技制御用マイコン81は、始動口センサ検出処理において、大当たりの事前判定をおこなう。上述の乱数値群に基づき、大当たりであるか否か、大当たりである場合には大当たり種別、また、変動パターンを事前に判定する。そして、事前判定結果から事前判定コマンドを作成してメインRAM84のコマンドセット領域84aにセットする。なお、事前判定コマンドには、大当たり事前判定結果、(大当たりの場合には大当たり種別事前判定結果)、および、変動パターン事前判定結果が含まれる。
次に、遊技制御用マイコン81は、普通動作処理(ステップS104)をおこなう。普通動作処理では、遊技制御用マイコン81は、電チュー22の作動を制御する。具体的に、遊技制御用マイコン81は、普通図柄の保留球数が「0」であるか否かの判定をおこない、保留球数が1以上である場合、普通図柄当たり判定テーブルT3を参照して当たり判定をおこなう。次に、遊技制御用マイコン81は、普通図柄変動パターン判定テーブルT4を参照して変動パターンの選択をおこなう。遊技制御用マイコン81は、選択した普通図柄変動パターンをセットすることで、普通図柄の変動表示を開始させる。その後、変動表示を停止させ、「当たり」の場合には電チュー開放パターン判定テーブルT7を参照して電チュー開放パターンのセットをおこない、電チュー22を作動させる。
次に、遊技制御用マイコン81は、特別動作処理をおこなう(ステップS105)。この特別動作処理については後述する。
次に、遊技制御用マイコン81は、V領域センサ検出処理を行う(ステップS106)。V領域センサ検出処理では、遊技制御用マイコン81は、まず、V領域センサ39aによる遊技球の検知があったか否かの判定をおこない、検知があった場合にはV有効期間中か否かの判定をおこなって、V有効期間中であれば、VフラグをONするとともにV通過コマンドをセットする。
次に、遊技制御用マイコン81は、保留球数処理(ステップS107)をおこなう。遊技制御用マイコン81は、まず、メインRAM84に記憶されている特図1保留球数、特図2保留球数、および、普通図柄保留球数の読み出しをおこなう。次に、遊技制御用マイコン81は、保留球数コマンドをメインRAM84のコマンドセット領域(出力バッファ)84aにセットする。保留球数コマンドは、保留球数をサブ制御基板90に通知するためのコマンドであり、特図1保留球数、特図2保留球数、および、普通図柄保留球数に関する情報を含んでいる。
保留球数処理の後、遊技制御用マイコン81は、出力処理をおこなう(ステップS108)。出力処理では、遊技制御用マイコン81は、上述の各処理においてメインRAM84のコマンドセット領域84aにセットしたコマンド等をサブ制御基板90に出力する。出力処理の後、遊技制御用マイコン81は、その他の処理をおこなう(ステップS109)。その他の処理では、例えば、後述の特図2保留球数に基づいて第2特図保留表示器43bをその数を示す表示態様に制御し、特図1保留球数に基づいて第1特図保留表示器43aをその数を示す表示態様に制御する。
[特別動作処理]
図14は、特別動作処理(図13:ステップS105)のフローチャートである。ここでは、特別図柄表示器41および大入賞装置(第1大入賞装置31および第2大入賞装置36)に関する処理を4つの段階に分け、各段階をそれぞれ「特別動作ステータス」の「1」、「2」、「3」、「4」と呼ぶ。遊技制御用マイコン81は、「特別動作ステータス」が「1」のとき(ステップS1301:YES)、特別図柄待機処理をおこなう(ステップS1302)。特別図柄待機処理では、大当たり判定や変動パターン選択等が実行される。「特別動作ステータス」が「2」のときには(ステップS1301:NO、ステップS1303:YES)、特別図柄変動中処理をおこなう(ステップS1304)。特別図柄変動中処理では、変動時間経過後に変動停止コマンドの出力等が実行される。具体的には、遊技制御用マイコン81は、まず、特別図柄の変動時間が経過して終了したか否かの判定をおこない、変動時間が経過している場合は変動停止コマンドをセットし特別動作ステータスを「3」にセットする。「特別動作ステータス」が「3」のときには(ステップS1301、S1303:NO、ステップS1305:YES)、特別図柄確定処理をおこなう(ステップS1306)。特別図柄確定処理では、大当たり時にオープニングコマンドの出力等が実行される。具体的には、遊技制御用マイコン81は、まず、遊技状態管理処理を実行する。遊技状態管理処理とは、ST回数や時短回数を管理するための処理である。次に、遊技制御用マイコン81は、大当たりフラグがOFFである場合、特別動作ステータスを「1」にセットする。一方、大当たりフラグがONである場合、当選した大当たりの種別に応じた大入賞口およびV開閉部材の開放パターンのセットをおこなう。開放パターンのセット後、遊技制御用マイコン81は、遊技状態リセット処理をおこなう。遊技状態リセット処理とは、確変フラグや時短フラグをリセットするための処理である。遊技状態リセット処理の後、大当たり遊技を開始するために、大当たりのオープニングコマンドをセットする。その後、特別動作ステータスを「4」にセットする。「特別動作ステータス」が「4」のときには(ステップS1301、S1303、S1305:NO)、特別電動役物処理をおこなう(ステップS1308)。特別電動役物処理では、大当たり遊技が実行される。具体的には、第1大入賞口30および第2大入賞口35の開放を、ラウンドカウンタに基づき開放パターンに従って制御し、ラウンド指定コマンド、エンディングコマンドのセットを行う。また、第1大入賞口30の開放に並行してV開閉部材39を制御する。さらにまた、大当たりの終了時には、時短カウンタ、確変カウンタのセットを行う。
[特別図柄待機処理]
図15は、特別図柄待機処理(図14:ステップS1302)のフローチャートである。特別図柄待機処理では、遊技制御用マイコン81は、まず、特図2保留球数が「0」であるか否かの判定をおこなう(ステップS1401)。特図2保留球数が「0」である場合(ステップS1401:YES)、すなわち、第2特図保留記憶領域に、第2始動口21への入賞に起因して取得した乱数値群の記憶がない場合には、処理はステップS1407に移行する。特図2保留球数が「1」以上である場合(ステップS1401:NO)、遊技制御用マイコン81は、大当たり判定処理(ステップS1402)を実行する。大当たり判定処理の詳細については後述する。次に遊技制御用マイコン81は、変動パターン選択処理(ステップS1403)を実行する。変動パターン選択処理では、変動パターン判定テーブルT6(図9、図10)を参照し、遊技機1の遊技状態(時短状態か非時短状態か)、大当たり判定処理(ステップS1402)の判定結果、保留球数に基づいて、変動パターンを選択する。変動パターン選択処理の後、特図2保留球数をディクリメントする(ステップS1404)。次に、遊技制御用マイコン81は、第2特図保留記憶領域の第1~第4記憶領域に格納されている保留情報(各種乱数値)の格納場所を現在の位置から読み出される側に1つシフトするとともに、第2特図保留記憶領域において読み出される側から最も遠い場所に格納されている保留情報をクリアする(ステップS1405)。例えば、第1~第3記憶領域に保留情報が格納されている場合には、第3記憶領域に格納されている保留情報をクリアし、第1~第4記憶領域に保留情報が格納されている場合には、第4記憶領域に格納されている保留情報をクリアする。上記ステップによって、第2特図保留が保留された順に消化される。この場合、演出図柄変動表示装置8の下辺右下方(右7セグ表示器8SRの下方と対応する演出図柄変動表示装置8の下辺下方)に装着された第2特図保留演出表示装置9Bでは、第2特図保留記憶領域の第1記憶領域に対応する第2特図保留演出ランプ1が消灯され、第2特図保留記憶領域の第2~第4記憶領域に対応する第2特図保留演出ランプ2~4がそれぞれ左側に1つシフトする(図1)。これにより、遊技者は、第2特図保留が1つ消化されたことを認識することができる。次に、遊技制御用マイコン81は、特図2変動開始処理をおこなう(ステップS1406)。特図2変動開始処理では、変動開始コマンドをメインRAM84のコマンドセット領域84aにセットし、第2特別図柄の変動表示を開始させるとともに、変動時間タイマのセットをおこなう。変動時間タイマには、変動パターン選択処理で選択された変動パターンに応じて決定される変動時間がセットされる。また、遊技制御用マイコン81は、特別動作ステータスを「2」にセットする。なお、特図2変動開始処理でセットされる変動開始コマンド(特図2変動開始コマンド)には、大当たり判定処理(ステップS1402)でセットされた特図停止図柄データに関する情報や変動パターン選択処理(ステップS1403)でセットされた変動パターンに関する情報(変動時間に関する情報を含む)が含まれている。
ステップS1401において、特図2保留球数が「0」の場合(ステップS1401:YES)、遊技制御用マイコン81は、特図1保留球数が「0」であるか否かの判定をおこなう(ステップS1407)。特図1保留球数が「0」である場合(ステップS1407:YES)、すなわち、第1特図保留記憶領域に、第1始動口20への入賞に起因して取得した乱数値群の記憶がない場合には、処理はステップS1413に移行する。特図1保留球数が「1」以上である場合(ステップS1407:NO)、遊技制御用マイコン81は、大当たり判定処理(ステップS1408)を実行する。大当たり判定処理の詳細については後述する。次に遊技制御用マイコン81は、変動パターン選択処理(ステップS1409)を実行する。変動パターン選択処理では、変動パターン判定テーブルT6(図9、図10)を参照し、遊技機1の遊技状態(時短状態か非時短状態か)、大当たり判定処理(ステップS1408)の判定結果、保留球数に基づいて、変動パターンを選択する。変動パターン選択処理の後、特図1保留球数をディクリメントする(ステップS1410)。次に、遊技制御用マイコン81は、第1特図保留記憶領域の第1~第4記憶領域に格納されている各種乱数値の格納場所を現在の位置から読み出される側に1つシフトするとともに、第1特図保留記憶領域において読み出される側から最も遠い場所に格納されている保留情報をクリアする(ステップS1411)。上記ステップによって、第1特図保留が保留された順に消化される。この場合、演出図柄変動表示装置8の下辺左下方(左7セグ表示器8SLの下方と対応する演出図柄変動表示装置8の下辺下方)に装着された第1特図保留演出表示装置9Aでは、第1特図保留記憶領域の第1記憶領域に対応する第1特図保留演出ランプ1が消灯され、第1特図保留記憶領域の第2~第4記憶領域に対応する第1特図保留演出ランプ2~4がそれぞれ右側に1つシフトする(図1)。これにより、遊技者は、第1特図保留が1つ消化されたことを認識することができる。次に、遊技制御用マイコン81は、特図1変動開始処理をおこなう(ステップS1412)。特図1変動開始処理では、変動開始コマンドをメインRAM84のコマンドセット領域84aにセットし、第1特別図柄の変動表示を開始させるとともに、変動時間タイマのセットをおこなう。変動時間タイマには、変動パターン選択処理で選択された変動パターンに応じて決定される変動時間がセットされる。また、遊技制御用マイコン81は、特別動作ステータスを「2」にセットする(ステップS1412)。なお、特図1変動開始処理でセットされる変動開始コマンド(特図1変動開始コマンド)には、大当たり判定処理(ステップS1408)でセットされた特図停止図柄データに関する情報や変動パターン選択処理(ステップS1409)でセットされた変動パターンに関する情報(変動時間に関する情報を含む)が含まれている。
ステップS1407において、特図1保留球数が「0」の場合(ステップS1407:YES)、遊技制御用マイコン81は、演出図柄変動表示装置8が待機画面か否かの判定をおこなう(ステップS1413)。待機画面とは、客待ち用のデモ画面として用いる図柄(数字、ラテン文字、図形等を組み合わせたもの)のことである。遊技制御用マイコン81は、例えば、客待ち用のデモ画面表示フラグのON/OFFによって判定してもよい。待機画面である場合(ステップS1413:YES)、本処理を終了する。待機画面でない場合(ステップS1413:NO)、遊技制御用マイコン81は、所定の待機時間の経過をまって、待機画面を表示させるための客待ち待機コマンドをメインRAM84のコマンドセット領域84aにセットし(ステップS1414)、本処理を終える。上記のように、本実施形態の特別図柄待機処理によれば、第1特図保留に基づく特別図柄の変動表示は、第2特図保留が「0」の場合に限って実行される。すなわち、第2特図保留の消化は、第1特図保留の消化に優先して実行される。また、本実施形態の大当たり種別判定テーブルT5(図8)によれば、第2特図保留に基づく抽選の方が、第1特図保留に基づく抽選よりも遊技者にとって利益の大きい大当たり(V通過予定大当たり)に当選するようになっている。
[大当たり判定処理]
図16は、大当たり判定処理(図15:ステップS1402、S1408)のフローチャートである。特図2の大当たり判定処理(ステップS1402)と特図1の大当たり判定処理(ステップS1408)は処理の流れが同様であるため、まとめて説明する。大当たり判定処理では、まず、遊技制御用マイコン81は、確変フラグがONであるか否かの判定をおこなう(ステップS1501)。確変フラグがONの場合(ステップS1501:YES)、大当たり判定テーブルT1(図7)のうちの高確率状態用テーブルを参照し、設定情報記憶領域84gに記憶された設定情報に基づいて、大当たり判定をおこなう(ステップS1502)。具体的には、遊技制御用マイコン81は、まず、判定値としての大当たり乱数値の読み出しをおこなう。例えば、特図2の大当たり判定処理では、第2特図保留記憶領域の第1記憶領域(第2特図保留の1個目に対応)に記憶されている大当たり乱数値を読み出す。特図1の大当たり判定処理では、第1特図保留記憶領域の第1記憶領域(第1特図保留の1個目に対応)に記憶されている大当たり乱数値を読み出す。次に、遊技制御用マイコン81は、参照する大当たり判定テーブルT1と大当たり乱数値とを用いて大当たりか否かを判定する。ここでは、高確率状態(確変フラグがON)であるため、大当たり判定テーブルT1のうち、高確率状態用のテーブルを参照し、設定情報(設定1~6)に基づいて大当たりか否かを判定する。例えば、設定情報が「設定1」の場合には、大当たり乱数値が「0」~「936」であるときに大当たりと判定され、それ以外の値であるときにハズレと判定される。
ステップS1501において、確変フラグがOFFの場合(ステップS1501:NO)、遊技制御用マイコン81は、大当たり判定テーブルT1(図7)のうちの通常確率状態用のテーブルを参照して大当たり判定をおこなう(ステップS1504)。具体的には、遊技制御用マイコン81は、まず、ステップS1502と同様の方法によって大当たり乱数値の読み出しをおこなう。次に、ここでは、通常確率状態(確変フラグがOFF)であるため、大当たり判定テーブルT1のうち、通常確率状態用のテーブルを参照し、設定情報(設定1~6)に基づいて大当たりか否かを判定する。例えば、設定情報が「設定1」の場合には、大当たり乱数値が「0」~「409」であるときに大当たりと判定され、それ以外の値であるときにハズレと判定される。
大当たり判定の結果が「大当たり」の場合(ステップS1503、S1505:YES)、遊技制御用マイコン81は、大当たりフラグをONにするとともに(ステップS1506)、大当たり種別の判定をおこなう(ステップS1507)。具体的には、遊技制御用マイコン81は、まず、判定値としての大当たり種別乱数値の読み出しをおこなう。例えば、特図2の大当たり判定処理では、第2特図保留記憶領域の第1記憶領域に記憶されている大当たり種別乱数値を読み出す。特図1の大当たり判定処理では、第1特図保留記憶領域の第1記憶領域に記憶されている大当たり種別乱数値を読み出す。次に、遊技制御用マイコン81は、読み出した大当たり種別乱数値と大当たり種別判定テーブルT5(図8)とに基づいて、大当たり種別の判定をおこなう。大当たり種別の判定後、特定された特図停止図柄データに応じた情報をメインRAM84に設けた大当たり種別バッファにセットして、本処理を終了する。一方、ステップS1503またはステップS1505において、大当たり判定の結果が「ハズレ」の場合、ハズレに対応する特図停止図柄データに応じた情報をメインRAM84に設けた大当たり種別バッファにセットして、本処理を終了する。
[特別図柄変動中処理]
図17は、特別図柄変動中処理(図14:ステップS1304)のフローチャートである。遊技制御用マイコン81は、まず、特別図柄の変動時間が経過して終了したか否かの判定をおこなう(ステップS1701)。特別図柄の変動時間とは、上述の変動パターン選択処理(図15:ステップS1409)で選択された変動パターンに応じて決定される変動時間である。変動時間が終了していない場合(ステップS1701:NO)、本処理を終える。すなわち、特別図柄待機処理(図15)のステップS1406またはS1412において開始された特別図柄の変動表示が継続される。一方、変動時間が終了している場合(ステップS1701:YES)、変動停止コマンドをセットし(ステップS1702)、特別動作ステータスを「3」にセットする(ステップS1703)。また、遊技制御用マイコン81は、変動停止にともなうその他の処理をおこなう(ステップS1704)。例えば、遊技制御用マイコン81は、特別図柄の変動表示を、セットされている特図停止図柄データに応じた図柄で停止させる処理等をおこなう。その後、遊技制御用マイコン81は、本処理を終える。
[特別図柄確定処理]
図18は、特別図柄確定処理(図14:ステップS1306)のフローチャートである。遊技制御用マイコン81は、まず、遊技状態管理処理をおこなう(ステップS1801)。遊技状態管理処理とは、ST回数や時短回数を管理するための処理であり内容について後述する。遊技状態管理処理の後、大当たりフラグがONであるか否かの判定をおこなう(ステップS1802)。大当たりフラグがOFFである場合(ステップS1802:NO)、遊技制御用マイコン81は、特別動作ステータスを「1」にセットして(ステップS1808)、本処理を終了する。これにより、大当たり遊技は開始されず、再度、特別図柄待機処理(図15)に移行し、次の保留に対する大当たり判定等が実行される。
大当たりフラグがONの場合(ステップS1802:YES)、遊技制御用マイコン81は、当選した大当たりの種別に応じた大入賞口およびV開閉部材の開放パターンのセットをおこなう(ステップS1803)。具体的には、遊技制御用マイコン81は、大入賞口開放パターン判定テーブルT8(図5(A))を参照して、特図停止図柄データから大入賞口の開放パターンを決定し、決定した開放パターンをセットする。例えば、特図停止図柄データが「11H」の場合には、大入賞口の開放パターンとして「開放パターン21」がセットされる。また、遊技制御用マイコン81は、V開閉部材開放パターン判定テーブルT9(図5(A))を参照して、特図停止図柄データからV開閉部材71の開放パターンを決定し、決定した開放パターンをセットする。例えば、特図停止図柄データが「11H」の場合には、V開閉部材71の開放パターンとして「開放パターン31」がセットされる。大入賞口およびV開閉部材の開放パターンのセットとあわせてラウンドカウンタの値を、当選した大当たりの種類に応じたラウンド数にセットする。ラウンドカウンタとは、大当たり遊技中に実行した単位開放遊技(ラウンド遊技)の回数をカウントするものである。例えば、ラウンドカウンタには「16」がセットされる。
開放パターンのセット後、遊技制御用マイコン81は、遊技状態リセット処理をおこなう(ステップS1804)。遊技状態リセット処理とは、確変フラグや時短フラグをリセットする(OFFに戻す)ための処理であり内容について後述する。遊技状態リセット処理の後、大当たり遊技を開始するために、大当たりのオープニングコマンドをセットし(ステップS1805)、オープニングを開始する(ステップS1806)。その後、特別動作ステータスを「4」にセットして(ステップS1807)、本処理を終える。
[遊技状態管理処理]
図19は、遊技状態管理処理(図18:ステップS1801)のフローチャートである。遊技制御用マイコン81は、まず、確変フラグがONか否かの判定をおこなう(ステップS2001)。確変フラグがOFFの場合(ステップS2001:NO)、処理はステップS2010にスキップする。確変フラグがONの場合(ステップS2001:YES)、確変カウンタの値を1ディクリメントする(ステップS2002)。確変カウンタとは、高確率状態中に実行した特別図柄の変動回数をカウントするものである。ここでは、高確率状態への移行時に確変カウンタに「100」がセットされる。遊技制御用マイコン81は、確変カウンタを1ディクリメントした結果、カウンタの値が「0」になったか否かの判定をおこなう(ステップS2003)。確変カウンタの値が「0」ではない場合(ステップS2003:NO)、処理はステップS2005にスキップする。確変カウンタの値が「0」の場合(ステップS2003:YES)、確変フラグをOFFに切り替える(ステップS2004)。
ステップS2005では、遊技制御用マイコン81は、時短フラグがONか否かの判定をおこなう。時短フラグがOFFの場合(ステップS2005:NO)、処理はステップS2009にスキップする。時短フラグがONの場合(ステップS2005:YES)、時短カウンタの値を1ディクリメントする(ステップS2006)。時短カウンタとは、時短状態中に実行した特別図柄の変動回数をカウントするものである。ここでは、時短状態への移行時に、時短カウンタに「100」がセットされる。遊技制御用マイコン81は、時短カウンタを1ディクリメントした結果、カウンタの値が「0」になったか否かの判定をおこなう(ステップS2007)。時短カウンタの値が「0」ではない場合(ステップS2007:NO)、処理はステップS2009にスキップする。時短カウンタの値が「0」の場合(ステップS2007:YES)、時短フラグをOFFに切り替える(ステップS2008)。
ステップS2009では、遊技制御用マイコン81は、遊技状態指定コマンドをメインRAM84のコマンドセット領域(出力バッファ)84aにセットして、本処理を終える。遊技状態指定コマンドには、設定した現在の遊技状態に関する情報(天井フラグがONか否か、天井カウンタ値、確変状態か否か、確変カウンタ値、時短状態か否か、時短カウンタ値など)が含まれている。
ステップS2010では、遊技制御用マイコン81は、天井フラグがONか否かの判定をおこなう。天井フラグがOFFの場合(ステップS2010:NO)、処理はステップS2005にスキップする。天井フラグがONの場合(ステップS2010:YES)、天井カウンタの値を1ディクリメントする(ステップS2011)。天井カウンタとは、b時短(遊タイム)に達するまでの規定回転数をカウントするためのものであり、天井フラグがONのとき(低確率状態中、つまり通常確率状態(非確率状態)であって非時短状態となっているとき)に実行した特別図柄の変動回数をカウントする。ここでは、天井フラグがONにセットされたときに天井カウンタに規定回転数として、天井判定テーブルT10(図11)を参照して、値をセットする。例えば、設定情報記憶領域84g(図5)に記憶された設定情報が設定1であるときには、天井カウンタに規定回転数として「479」という値をセットする。遊技制御用マイコン81は、天井カウンタを1ディクリメントした結果、カウンタの値が「0」になったか否かの判定をおこなう(ステップS2012)。すなわち、b時短(遊タイム)に達するまでの規定回転数を経過したか否かの判定をおこなう。天井カウンタの値が「0」ではない場合(ステップS2012:NO)、処理はステップS2005にスキップする。確変カウンタの値が「0」の場合(ステップS2012:YES)、時短フラグをONに切り替え(ステップS2013)、時短カウンタに時短回数(付与回数)として、天井判定テーブルT10(図11)を参照して、値をセットする(ステップS2014)。例えば、設定情報記憶領域84g(図5)に記憶された設定情報が設定1であるときには、時短カウンタに時短回数(付与回数)として「607」という値をセットする。そして、天井フラグをOFFに切り替える(ステップS2015)。その後、ステップS2009の処理が実行される。
[遊技状態リセット処理]
図20は、遊技状態リセット処理(図18:ステップS1804)のフローチャートである。遊技制御用マイコン81は、まず、確変フラグがONか否かの判定をおこなう(ステップS2101)。確変フラグがOFFの場合(ステップS2101:NO)、処理はステップS2103にスキップする。確変フラグがONの場合(ステップS2101:YES)、確変フラグをOFFに切り替える(ステップS2102)。ステップS2103において、遊技制御用マイコン81は、時短フラグがONか否かの判定をおこなう。時短フラグがOFFの場合(ステップS2103:NO)、処理はステップS2105にスキップする。時短フラグがONの場合(ステップS2103:YES)、時短フラグをOFFに切り替える(ステップS2104)。ステップS2105において、遊技制御用マイコン81は、天井フラグがONか否かの判定をおこなう。天井フラグがOFFの場合(ステップS2105:NO)、本処理を終了する。天井フラグがONの場合(ステップS2105:YES)、天井フラグをOFFに切り替える(ステップS2106)。つまり、大当たり遊技の実行中は、非高確率状態かつ非時短状態で天井フラグはOFFとなる。遊技機1では、非時短状態時は常に低ベース状態となるため、大当たり遊技の実行中は低ベース状態となる。
[特別電動役物処理]
図21は、特別電動役物処理(図14:ステップS1308)のフローチャートである。遊技制御用マイコン81は、まず、大当たり終了フラグがONか否かの判定をおこなう(ステップS2200)。「大当たり終了フラグ」とは、実行中の大当たり遊技において、開放パターンに基づく大入賞装置(第1大入賞装置31および第2大入賞装置36)の開放がすべて終了したことを示すフラグである。大当たり終了フラグがONの場合(ステップS2200:YES)、処理はステップS2230に移行する。大当たり終了フラグがOFFの場合(ステップS2200:NO)、V開閉部材71を作動させるためのV開閉部材動作処理をおこなう(ステップS2201)。本実施形態のV開閉部材71は、第1大入賞口30に所定個数の遊技球が入賞した時に作動するように構成されており、V開閉部材動作処理では、V開閉部材開放パターンT9(図5(A))に応じて所定番目の遊技球の入賞時にV開閉部材71を所定期間開放させる。V開閉部材動作処理の詳細については後述する。V開閉部材動作処理の後、遊技制御用マイコン81は、大入賞口(第1大入賞口30および第2大入賞口35)が開放中か否かの判定をおこなう(ステップS2202)。開放中の場合(ステップS2202:YES)、処理はステップS2210に移行する。
大入賞口が開放中ではない場合(ステップS2202:NO)、遊技制御用マイコン81は、大入賞口を開放する時間(タイミング)か否かの判定をおこなう(ステップS2203)。大入賞口を開放する時間には、例えば、大当たりのオープニングの時間が経過して初回のラウンド遊技における開放開始の時期に至ったときや、開放後に一時的に閉鎖した大入賞口を再び開放させるまでのインターバル時間(閉鎖時間)が経過して、再度の開放開始の時期に至ったときが含まれる。大入賞口を開放する時間ではない場合(ステップS2203:NO)、処理はステップS2220に移行する。
大入賞口を開放する時間(タイミング)である場合(ステップS2203:YES)、遊技制御用マイコン81は、大入賞口開放処理をおこなう(ステップS2207)。具体的には、遊技制御用マイコン81は、大当たりの種類に応じた開放パターン(例えば、16ラウンド、11ラウンド(実質10ラウンド))に従って大入賞口(第1大入賞口30または第2大入賞口35)を開放させる。大入賞口開放処理の後、遊技制御用マイコン81は、ラウンド指定コマンドのセットをおこなう(ステップS2208)。ラウンド指定コマンドには、実行中の大当たり遊技のラウンド数に関する情報が含まれており、遊技制御用マイコン81は、ラウンド指定コマンドをメインRAM84の出力バッファにセットする。なお、本実施形態では、1回のラウンド遊技中に複数回の大入賞口の開放がなされることがない。しかし、他の実施形態として、1回のラウンド遊技中に複数回の大入賞口の開放がなされる場合には、遊技制御用マイコン81は、大入賞口の開放が1回のラウンド中での初めての開放か否かを判定し、初めての開放の場合のみ、ラウンド指定コマンドをセットするようにしてもよい。ラウンド指定コマンドをセットした後、本処理を終える。
上述のステップS2202において、大入賞口の開放中の場合(ステップS2202:YES)、遊技制御用マイコン81は、大入賞口の閉鎖条件が成立しているか否かの判定をおこなう(ステップS2210)。ここでの閉鎖条件は、そのラウンド遊技における大入賞口への入賞個数が規定の最大入賞個数(例えば、1ラウンドあたり9個)に達したこと、または、大入賞口を閉鎖させる時間に至ったこと(すなわち、大入賞口を開放してから所定の開放時間が経過したこと)のいずれかが満たされていることである。そして、大入賞口の閉鎖条件が成立していなければ(ステップS2210:NO)、遊技制御用マイコン81は、本処理を終える。一方、大入賞口の閉鎖条件が成立している場合には(ステップS2210:YES)、遊技制御用マイコン81は、大入賞口を閉鎖(閉塞)する(ステップS2211)。
上述のステップS2203において、大入賞口を開放する時間(タイミング)ではない場合、遊技制御用マイコン81は、当該ラウンド遊技が終了しているか否かの判定をおこなう(ステップS2220)。ここでは1回のラウンドは、大入賞口が閉鎖してから所定の時間(ここでは2秒)経過後に終了する。上述のように、ラウンド遊技間の大入賞口の閉鎖の時間(インターバル時間)は、その閉鎖前の開放ラウンド遊技に含まれるためである。遊技制御用マイコン81は、大入賞口を閉鎖してから所定のインターバル時間が経過したか否かによって、当該ラウンド遊技が終了しているか否かの判定をおこなう。当該ラウンド遊技が終了していない場合(ステップS2220:NO)、遊技制御用マイコン81は本処理を終了する。
当該ラウンド遊技が終了している場合(ステップS2220:YES)、遊技制御用マイコン81は、ラウンドカウンタの値を1ディクリメンとし(ステップS2221)、ラウンドカウンタの値が「0」であるか否かの判定をおこなう(ステップS2226)。ラウンドカウンタの値が「0」でなはい場合(ステップS2226:NO)、すなわち、規定のラウンド遊技回数をまだ消化していない場合、次のラウンド遊技を開始するために本処理を終える。一方、ラウンドカウンタの値が「0」の場合、大当たり遊技を終了させる大当たり終了処理として、大当たりのエンディングコマンドをセットするとともに(ステップS2227)、大当たりのエンディングを開始する(ステップS2228)。大当たりのエンディングの開始後、大当たり終了フラグをONにセットして(ステップS2229)、本処理を終える。
上述のステップS2200において、大当たり終了フラグがONの場合(ステップS2200:YES)、最終ラウンドが終了しているので、遊技制御用マイコン81は、大当たりのエンディングの時間が経過したか否かを判定する(ステップS2230)。エンディング時間が経過していない場合(ステップS2230:NO)、遊技制御用マイコン81は、本処理を終える。一方、エンディング時間が経過している場合(ステップS2230:YES)、遊技制御用マイコン81は、大当たり終了フラグをOFFにするとともに(ステップS2231)、大当たりフラグをOFFにし(ステップS2232)、特別動作ステータスを「1」にセットする(ステップS2233)。これにより、次回の特別動作処理において、再び特別図柄待機処理(ステップS1302)が実行される。その後、後述の遊技状態設定処理(ステップS2234)を実行し本処理を終える。
[V開閉部材動作処理]
図22は、V開閉部材動作処理(図21:ステップS2201)のフローチャートである。遊技制御用マイコン81は、まず、現在のラウンド遊技(当該ラウンド)がV開閉部材71の開放ラウンドであるか否かの判定をおこなう(ステップS2501)。ここでは、11R目(第11ラウンド)がV開閉部材71の開放ラウンドに該当する。遊技制御用マイコン81は、ラウンドカウンタの値が「6」のとき、開放ラウンドであると判定することができる。V開閉部材71の開放ラウンドではない場合(ステップS2501:NO)、本処理を終える。当該ラウンドにおいてV開閉部材71を作動させる必要がないためである。
V開閉部材71の開放ラウンドである場合(ステップS2501:YES)、遊技制御用マイコン81は、第1入賞フラグがONか否かの判定をおこなう(ステップS2502)。「第1入賞フラグ」とは、当該ラウンドにおいて、第1大入賞口30に1球目の入賞があったことを示すフラグである。第1入賞フラグがONの場合(ステップS2502:YES)、処理はステップS2520に移行する。第1入賞フラグがOFFの場合(ステップS2502:NO)、1球目の入賞を検出したか否かの判定をおこなう(ステップS2503)。1球目の入賞を検出していない場合(ステップS2503:NO)、本処理を終える。当該ラウンドにおいて第1大入賞口30への入賞がまだなく、V開閉部材71を作動させる必要がないためである。
1球目の入賞を検出した場合(ステップS2503:YES)、遊技制御用マイコン81は、V開閉部材71をショート開放させるとともに、V有効期間設定処理をおこなう(ステップS2504)。V開閉部材71をショート開放させるのは、V開閉部材71の開放パターンでは、「ショート開放」、「ロング開放」のいずれの場合であっても、1球目の入賞時にショート開放(ここでは0.1秒)を実行させるためである。なお、V開閉部材71のショート開放では、V開閉部材71の開放時間が非常に短いため、第1大入賞口30に入賞した1球目の遊技球は、V領域39を通過せずに非V領域70を通過するように構成されている。V有効期間設定処理では、V開閉部材71の開放中、および、V開閉部材71の閉鎖後の数秒間を、V領域センサ39aによる遊技球の検知を有効とするV有効期間に設定する。ここでは、遊技制御用マイコン81は、V開閉部材71の開放パターンに従って、V開閉部材71をショート開放(ここでは0.1秒)させ、V開閉部材71の開放中および閉鎖後1秒間をV有効期間に設定する。遊技制御用マイコン81は、V有効期間以外の期間(大当たり遊技を実行していないときも含む)を、V領域センサ39aによる遊技球の検知を無効と判定するV無効期間に設定している。ここで「V領域センサ39aによる遊技球の検知を有効と判定する」とは、V領域センサ39aによる遊技球の検知に基づいてVフラグをONにすることを意味する(後述のV領域センサ検出処理(図24)参照)。また、「V領域センサ39aによる遊技球の検知を無効と判定する」とは、V領域センサ39aによる遊技球の検知があってもVフラグをONにしないことを意味する。なお、V有効期間にV開閉部材71の閉鎖後の数秒間(球ハケ期間)を含めているのは、V開閉部材71とV領域センサ39aとの間には物理的な距離があるため、V開閉部材71の閉鎖直前にV領域39側に入球した遊技球がV領域センサ39aによって検知されるまでの期間を考慮したものである。すなわち、ここでは、V有効期間中のV通過(V領域39への遊技球の通過)の検知時のみVフラグをONし、V有効期間外(V無効期間)のV通過検知時にはVフラグをONしないこととしている。なお、VフラグがONである場合には、確変フラグがONされる、すなわち、大当たり遊技後の遊技状態が高確率状態に設定される(後述の遊技状態設定処理(図23)参照)。このようにすることで、不正行為によるV通過に基づいてVフラグがONされ、高確率状態に設定されることのないようにしている。V開閉部材71のショート開放およびV有効期間設定処理の後、遊技制御用マイコン81は、第1入賞フラグをONに切り替え(ステップS2505)、ステップS2540に移行する。
ステップS2502において、第1入賞フラグがONの場合、すなわち、既に1球目の入賞があった場合(ステップS2502:YES)、遊技制御用マイコン81は、第2入賞フラグがONか否かの判定をおこなう(ステップS2520)。「第2入賞フラグ」とは、当該ラウンドのV開閉部材71の開放パターンがロング開放の場合には、第1大入賞口30に2球目の入賞があったことを示すフラグである。第2入賞フラグがONの場合(ステップS2520:YES)、処理はステップS2540に移行する。第2入賞フラグがOFFの場合(ステップS2520:NO)、遊技制御用マイコン81は、当該ラウンドにおけるV開閉部材71の開放パターンがロング開放か否かの判定をおこなう(ステップS2521)。ロング開放ではない場合(ステップS2521:NO)、すなわち、ショート開放である場合、処理はステップS2540に移行する。一方、ロング開放である場合(ステップS2521:YES)、遊技制御用マイコン81は、2球目の入賞を検出したか否かの判定をおこなう(ステップS2522)。2球目の入賞を検出していない場合(ステップS2522:NO)、処理はステップS2540に移行する。
2球目の入賞を検出した場合(ステップS2522:YES)、遊技制御用マイコン81は、V開閉部材71をロング開放させるとともに、V有効期間設定処理をおこなう(ステップS2523)。V開閉部材71をロング開放させるのは、V開閉部材71の開放パターンでは、「ロング開放」の場合、2球目の入賞時にロング開放(ここでは最大31.5秒)を実行させるためである。なお、ここでは、1回のラウンド遊技時間は最長で31.5秒(大入賞口最大開放時間29.5秒+インターバル閉鎖時間2秒)となるため、一般的には、2球目の入賞時からラウンドの終了時までの時間は31.5秒よりも短くなる。後述のように、V開閉部材71は、当該ラウンドの終了時に強制的に閉鎖されるため、V開閉部材71のロング開放の開放時間は、31.5秒よりも短くなる。しかし、V開閉部材71のロング開放は、V開閉部材71の開放時間が比較的長いため、第1大入賞口30に入賞した2球目以降の遊技球の少なくとも一部は、V領域39を通過するように構成されている。V有効期間設定処理では、遊技制御用マイコン81は、V開閉部材71の開放中をV有効期間に設定し、当該ラウンドの終了時にV開閉部材71の閉鎖とともにV無効期間を設定する。V開閉部材71のロング開放およびV有効期間設定処理の後、遊技制御用マイコン81は、第2入賞フラグをONに切り替え(ステップS2524)、ステップS2540に移行する。
ステップS2540では、遊技制御用マイコン81は、V開閉部材71が開放中か否かの判定をおこなう。V開閉部材71が開放中の場合(ステップS2540:YES)、遊技制御用マイコン81は、当該ラウンド遊技が終了しているか否かの判定をおこなう(ステップS2550)。既述のように、遊技制御用マイコン81は、大入賞口を閉鎖してから所定のインターバル時間(ここでは2秒)が経過したか否かによって、当該ラウンド遊技が終了しているか否かの判定をおこなう。
当該ラウンド遊技が終了している場合(ステップS2550:YES)、遊技制御用マイコン81は、第1入賞フラグおよび第2入賞フラグをOFFに切り替え(ステップS2551)、V開閉部材閉鎖処理およびV無効期間設定処理をおこなう(ステップS2552)。ここでは、当該ラウンド遊技の終了時に遊技制御用マイコン81は、V開閉部材71を強制的に閉鎖させ、V開閉部材71の閉鎖後数秒間(ここでは1秒間)経過後から、V無効期間に設定し、本処理を終える。
当該ラウンド遊技が終了していない場合(ステップS2550:NO)、遊技制御用マイコン81は、V開閉部材71の閉鎖条件が成立しているか否かの判定をおこなう(ステップS2560)。V開閉部材71の閉鎖条件とは、例えば、ショート開放であれば、V開閉部材71の開放後に所定期間(例えば0.1秒)が経過していること等が例示できる。閉鎖条件が成立している場合(ステップS2560:YES)、V開閉部材閉鎖処理およびV無効期間設定処理をおこない(ステップS2552)、本処理を終える。閉鎖条件が成立していない場合(ステップS2560:NO)、V開閉部材71を開放状態、V有効期間を継続したまま本処理を終える。
ステップS2540において、遊技制御用マイコン81は、V開閉部材71が閉鎖中と判定した場合(ステップS2540:NO)、当該ラウンド遊技が終了しているか否かの判定をおこなう(ステップS2571)。当該ラウンドが終了している場合(ステップS2571:YES)、遊技制御用マイコン81は、第1入賞フラグおよび第2入賞フラグをOFFに切り替えて(ステップS2572)、本処理を終える。ラウンドが終了していない場合には(ステップS2571:NO)、そのまま本処理を終える。
[遊技状態設定処理]
図23は、遊技状態設定処理(図21:ステップS2234)のフローチャートである。遊技制御用マイコン81は、まず、VフラグがONか否かの判定をおこなう(ステップS2301)。VフラグがOFFの場合(ステップS2301:NO)、時短フラグをONにし(ステップS2302)、時短カウンタに「100」をセットする(ステップS2303)。これにより、今回の大当たり遊技後の遊技状態が「非高確率状態」かつ「時短状態」かつ「高ベース状態」(すなわち、低確高ベース)になる。この低確高ベース状態は、特別図柄の可変表示が100回おこなわれること、または、次の大当たりに当選すること、のいずれかの条件の成立によって終了する。
一方、ステップS2301において、VフラグがONの場合(ステップS2301:YES)、遊技制御用マイコン81は、確変フラグをONにし(ステップS2304)、確変カウンタに「100」をセットし(ステップS2305)、VフラグをOFFにする(ステップS2306)。また、遊技制御用マイコン81は、時短フラグをONにし(ステップS2307)、時短カウンタに「100」をセットする(ステップS2308)。これにより、今回の大当たり遊技後の遊技状態が「高確率状態」かつ「時短状態」かつ「高ベース状態」(すなわち、高確高ベース)になる。この高確高ベース状態は、特別図柄の可変表示が100回おこなわれること、または、次の大当たりに当選すること、のいずれかの条件の成立によって終了する。
ステップS2310では、遊技制御用マイコン81は、天井フラグをONにし、天井カウンタに、b時短(遊タイム)に達するまでの規定回転数として、天井判定テーブルT10(図11)を参照して、値をセットする(ステップS2311)。例えば、設定情報記憶領域84g(図5)に記憶された設定情報が設定1であるときには、天井カウンタに規定回転数として「479」という値をセットする。これにより、大当たり遊技後、確変フラグがOFFとなっているとき、479回はまるとb時短(遊タイム)に突入する。ステップS2312では、遊技制御用マイコン81は、遊技状態指定コマンドをメインRAM84のコマンドセット領域(出力バッファ)84aにセットして、本処理を終える。遊技状態指定コマンドには、設定した遊技状態(時短フラグ、時短カウンタ、確変フラグ、確変カウンタ、天井フラグ、天井カウンタ)に関する情報が含まれている。
[V領域センサ検出処理]
図24は、V領域センサ検出処理(図13:ステップS106)のフローチャートである。遊技制御用マイコン81は、まず、V領域センサ39aによる遊技球の検知があったか否かの判定をおこなう(ステップS2601)。V領域センサ39aによる遊技球の検知がない場合には(ステップS2601:NO)、本処理を終える。一方、検知がある場合には(ステップS2601:YES)、遊技制御用マイコン81は、V有効期間中か否かの判定をおこなう(ステップS2602)。V有効期間は、V開閉部材動作処理(図22)のV有効期間設定処理(ステップS2504,S2523)によって設定される期間である。V有効期間は、11R(第11ラウンド)中のV開閉部材71の開放時や閉鎖後の数秒間(球ハケ期間)に設定される。V有効期間中ではない場合には(ステップS2602:NO)、本処理を終える。一方、V有効期間中である場合(ステップS2602:YES)、遊技制御用マイコン81は、VフラグをONするとともに(ステップS2603)、V通過コマンドをセットして(ステップS2604)、本処理を終える。
[保留球数処理]
図25は、保留球数処理(図13:ステップS107)のフローチャートである。遊技制御用マイコン81は、まず、メインRAM84に記憶されている特図1保留球数、特図2保留球数、および、普通図柄保留球数の読み出しをおこなう(ステップS2701)。次に、遊技制御用マイコン81は、保留球数コマンドをメインRAM84のコマンドセット領域(出力バッファ)84aにセットする(ステップS2702)。保留球数コマンドは、保留球数をサブ制御基板90に通知するためのコマンドであり、特図1保留球数、特図2保留球数、および、普通図柄保留球数に関する情報を含んでいる。保留球数コマンドのセット後、遊技制御用マイコン81は、本処理を終了する。
8.演出制御用マイコン91の動作
図26~図32に基づいてサブ制御基板90(図4)に設けられた演出制御用マイコン91の動作について説明する。演出制御用マイコン91の動作説明にて登場するカウンタ、フラグ、ステータス、バッファ等はサブRAM94に設けられている。
[サブ制御メイン処理]
図26は、サブ制御メイン処理を示すフローチャートである。演出制御用マイコン91は、遊技機1の電源がオンされると、サブROM93からサブ制御メイン処理を実行するためのプログラムを読み出す。サブ制御メイン処理では、演出制御用マイコン91は、まず、初期化処理をおこなう(ステップS4000)。初期化処理では、例えば、サブCPU92の設定、各種のフラグ、ステータスおよびカウンタなどのリセット等をおこなう。フラグの初期値は「0」つまり「OFF」であり、ステータスの初期値は「1」であり、カウンタの初期値は「0」である。なお、初期化処理は、電源投入後に一度だけ実行され、それ以降は実行されない。
初期化処理の後、演出制御用マイコン91は、割り込み処理の割り込みを禁止し(ステップS4001)、乱数更新処理(ステップS4002)をおこなう。この乱数更新処理では、演出制御用マイコン91は、図6(B)で示した乱数カウンタ値を1加算して更新する。各乱数カウンタ値は設定された上限値に達すると「0」に戻って再び加算される。なお、各乱数カウンタの初期値は「0」以外の値であってもよく、ランダムに変更されるものであってもよい。また、乱数値は、1ずつ加算する以外に、2以上を加算するようにしてもよい。各乱数はいわゆるハードウェア乱数であってもよい。
乱数更新処理の後、演出制御用マイコン91は、割り込み処理の割り込みを許可する(ステップS4003)。割り込み許可中は、サブ側タイマ割り込み処理(ステップS4004)の実行が可能となる。サブ側タイマ割り込み処理は、所定の周期でサブCPU92に繰り返し入力される割り込みパルスに基づいて実行される。すなわち、サブ側タイマ割り込み処理は、所定周期ごとに実行される。そして、サブ側タイマ割り込み処理が終了してから、次にサブ側タイマ割り込み処理が開始されるまでの間に、乱数更新処理が繰り返し実行される。
[サブ側タイマ割り込み処理]
図27は、サブ側タイマ割り込み処理(図26:ステップS4004)のフローチャートである。演出制御用マイコン91は、まず、受信コマンド解析処理をおこなう(ステップS4100)。受信コマンド解析処理の詳細については後述する。受信コマンド解析処理の後、演出制御用マイコン91は、変動演出中処理をおこなう(ステップS4110)。変動演出中処理は、変動演出中に特定のタイミングで変動終了前コマンドをサブRAM94の演出コマンドセット領域94b(出力バッファ)にセットして、演出図柄変動表示装置8に特定の表示演出を実行させるための処理である。変動演出中処理の後、演出制御用マイコン91は、スイッチ処理をおこなう(ステップS4120)。スイッチ処理では、演出制御用マイコン91は、演出ボタン63から出力されたスイッチデータ(エッジデータおよびレベルデータ)に基づいて、演出図柄変動表示装置8の表示内容の設定等をおこなう。スイッチ処理の後、演出制御用マイコン91は、コマンド送信処理をおこなう(ステップS4130)。コマンド送信処理では、演出制御用マイコン91は、受信コマンド解析処理等でサブRAM94の演出コマンドセット領域94b(出力バッファ)にセットした各種コマンドを画像制御基板100、音声制御基板106、ランプ制御基板107、中継基板108に送信する。各種コマンドを受信した画像制御基板100は、演出図柄変動表示装置8を用いて、受信したコマンドに応じた表示演出を実行するとともに、第1特図保留演出表示装置9Aや第2特図保留演出表示装置9Bを用いて、受信したコマンドに応じた保留表示の演出(先読み演出を含む。)を実行する。また、各種コマンドを受信した音声制御基板106は、受信したコマンドに応じて、スピーカ67から音声を出力する音声演出を実行する。各種コマンドを受信したランプ制御基板107は、受信したコマンドに応じて盤ランプ5や枠ランプ66の発光制御を行うランプ演出を実行する。コマンド送信処理の後、演出制御用マイコン91は、その他の処理をおこない(ステップS4140)、本処理を終える。その他の処理では、乱数更新処理等がおこなわれる。
[受信コマンド解析処理]
図28は、受信コマンド解析処理(図27:ステップS4100)のフローチャートである。演出制御用マイコン91は、まず、主制御基板80から事前判定コマンドを受信したか否かの判定をおこなう(ステップS4180)。受信している場合(ステップS4180:YES)、先読み演出決定処理をおこなう(ステップS4190)。「先読み演出決定処理」は、先読み演出を実行するか否か、および実行する場合の先読み演出パターンを決定する処理である。
具体的には、演出制御用マイコン91は、まず、事前判定情報書換処理として主制御基板80から受信した事前判定コマンドに含まれる、大当たり事前判定結果(大当たり判定情報)、大当たり種別事前判定結果(大当たり種別情報)、および、変動パターン事前判定結果(変動パターン情報)をサブRAM94における図示しない事前判定情報記憶領域に記憶させる。事前判定情報記憶領域には、上述した、大当たり判定情報、大当たり種別情報、および、変動パターン情報のほか、先読み演出パターン情報が記憶される。先読み演出パターン情報とは、変動演出中に実行される先読み演出の内容を示す情報である。
そして、演出制御用マイコン91は、受信した事前判定コマンドに含まれる事前判定結果が「大当たり」または「リーチ有りハズレ」か否かを判定する。「大当たり」または「リーチ有りハズレ」か否かは、例えば、変動パターン事前判定結果(変動パターン情報)によって判別することができる。そして、演出制御用マイコン91は、受信した事前判定コマンドに含まれる事前判定結果が「大当たり」または「リーチ有りハズレ」の場合には、先読み演出を実行するか否かを判定する。例えば、先読み演出乱数のカウンタの値を取得し、取得した乱数値と、サブROM93に記憶されている先読み演出パターン決定テーブルT51を参照して先読み演出をおこなうか否か、および、先読み演出をおこなう場合の先読み演出パターンを決定し、先読み演出が実行されることが決定した場合には、先読み演出パターンを先読み演出パターン情報として事前判定情報記憶領域に記憶する。一方、受信していない場合(ステップS4180:NO)、上述の先読み演出決定処理をスキップする。このように、読み演出パターン情報は、先読み演出をおこなう場合に事前判定情報記憶領域に記憶されるのに対して、先読み演出をおこなわない場合に事前判定情報記憶領域に記憶されない。なお、先読み演出とは、メインRAM84の特図保留記憶領域84eに新たに記憶された保留情報に大当たりが含まれている可能性が高いことを示唆する演出であり、変動演出中に実行される。
次に、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から保留球数コマンドを受信したか否かの判定をおこなう(ステップS4200)。受信している場合(ステップS4200:YES)、保留表示処理をおこなう(ステップS4210)。保留表示処理では、保留球数コマンドに含まれている特図1保留球数、特図2保留球数、および、普通図柄保留球数に関する情報に基づいて、サブRAM94のカウンタセット領域94cに設けられた、第1特図保留演出カウンタ、第2特図保留演出カウンタ、および、普図保留演出カウンタの値を更新する。これにより、主制御基板80側だけでなく、サブ制御基板90側でも各保留球数の情報を保持することができる。また、演出制御用マイコン91は、第1特図保留演出カウンタ、第2特図保留演出カウンタ、および、普図保留演出カウンタの値に基づいて、第1特図保留演出表示装置9Aにおける第1特図保留演出ランプ1~4の発光態様の更新、第2特図保留演出表示装置9Bにおける第2特図保留演出ランプ1~4の発光態様の更新をおこなう。一方、保留球数コマンドを受信していない場合(ステップS4200:NO)、上述の保留表示処理をスキップする。
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から変動開始コマンドを受信したか否かの判定をおこなう(ステップS4230)。受信している場合(ステップS4230:YES)、変動演出開始処理をおこなう(ステップS4240)。「変動演出開始処理」は、特別図柄変動中に実行する変動演出パターン(内容)を選択する処理である。変動演出開始処理の詳細については後述する。一方、受信していない場合(ステップS4230:NO)、上述の変動演出開始処理をスキップする。
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から変動停止コマンドを受信したか否かの判定をおこなう(ステップS4250)。受信している場合(ステップS4250:YES)、変動演出終了処理をおこなう(ステップS4260)。「変動演出終了処理」は、特別図柄変動中に実行される変動演出を停止させるための処理である。変動演出終了処理では、演出制御用マイコン91は、変動停止コマンドの解析結果に基づいてカウンタのセット等をおこなうとともに、変動演出を終了させるための変動演出終了コマンドをセットする。これにより変動中の特図1または特図2に対応する演出図柄が停止表示される。なお、変動停止コマンドを受信していない場合(ステップS4250:NO)、上述の変動演出終了処理をスキップする。
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80からオープニングコマンドを受信したか否かの判定をおこなう(ステップS4270)。受信している場合(ステップS4270:YES)、オープニング演出パターン決定処理をおこなう(ステップS4280)。「オープニング演出パターン決定処理」は、特別遊技(大当たり遊技)開始時に実行するオープニング演出パターン(内容)を選択する処理である。オープニング演出パターン決定処理では、演出制御用マイコン91は、まず、オープニングコマンドの解析をおこない、オープニングコマンドに含まれる、大当たり当選判定時にセットされた特図停止図柄データに関する情報をサブRAM94にセットする。そして、特図停止図柄データが示す当たり種別に対応して予め設定されているオープニング演出の演出パターンを選択し、選択したオープニング演出を開始するためのオープニング演出開始コマンドをサブRAM94の演出コマンドセット領域94bにセットする。演出コマンドセット領域94bにセットされたオープニング演出開始コマンドがコマンド送信処理(図27:ステップS4130)において画像制御基板100に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、所定のオープニング演出画像として用いる図柄(数字、ラテン文字、図形等を組み合わせたもの)をROM103から読み出して、演出図柄変動表示装置8に表示させる。なお、ステップS4270において、オープニングコマンドを受信していない場合(ステップS4270:NO)、上述のオープニング演出パターン決定処理をスキップする。
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80からラウンド指定コマンドを受信したか否かの判定をおこなう(ステップS4290)。受信している場合(ステップS4290:YES)、ラウンド演出パターン決定処理をおこなう(ステップS4300)。「ラウンド演出パターン決定処理」は、特別遊技(大当たり遊技)において、大入賞口の開放中や開放間のインターバル中に実行する開放遊技演出パターン(内容)を選択する処理である。ラウンド演出パターン決定処理では、演出制御用マイコン91は、まず、ラウンド指定コマンドの解析をおこない、ラウンド指定コマンドに含まれる、特図停止図柄データに関する情報、および、ラウンド数に関する情報をサブRAM94にセットする。そして、特図停止図柄およびラウンド数に対応して予め設定されているラウンド演出の演出パターンを選択し、選択したラウンド演出を開始するためのラウンド演出開始コマンドをサブRAM94の演出コマンドセット領域94bにセットする。演出コマンドセット領域94bにセットされたラウンド演出開始コマンドが画像制御基板100に送信されると、CPU102は、所定のラウンド演出画像として用いる図柄(数字、ラテン文字、図形等を組み合わせたもの)をROM103から読み出して、演出図柄変動表示装置8に表示させる。なお、ステップS4290において、ラウンド指定コマンドを受信していない場合(ステップS4290:NO)、上述のラウンド演出パターン決定処理をスキップする。
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80からエンディングコマンドを受信したか否かの判定をおこなう(ステップS4310)。受信している場合(ステップS4310:YES)、エンディング演出パターン決定処理をおこなう(ステップS4320)。「エンディング演出パターン決定処理」は、特別遊技(大当たり遊技または小当たり遊技)のエンディング中に実行するエンディング演出パターン(内容)を選択する処理である。エンディング演出パターン決定処理では、演出制御用マイコン91は、まず、エンディングコマンドの解析をおこない、エンディングコマンドに含まれる特図停止図柄データに関する情報をサブRAM94にセットする。そして、特図停止図柄データに応じたエンディング演出パターンを選択し、選択したエンディング演出を開始するためのエンディング演出開始コマンドをサブRAM94の出力バッファにセットする。演出コマンドセット領域94bにセットされたエンディング演出開始コマンドが画像制御基板100に送信されると、CPU102は、所定のエンディング演出画像として用いる図柄(数字、ラテン文字、図形等を組み合わせたもの)をROM103から読み出して、演出図柄変動表示装置8に表示させる。なお、エンディングコマンドを受信していない場合(ステップS4310:NO)、上述のエンディング演出パターン決定処理をスキップする。
続いて、演出制御用マイコン91は、主制御基板80から客待ち待機コマンドを受信したか否かの判定をおこなう(ステップS4330)。受信している場合(ステップS4330:YES)、客待ち演出パターン決定処理をおこなう(ステップS4340)。「客待ち演出パターン決定処理」は、遊技機1の稼働がなくなってから所定の待機時間が経過すると表示する待機画面の演出パターン(内容)を選択する処理である。客待ち演出パターン決定処理では、演出制御用マイコン91は、まず、客待ち待機コマンドの解析をおこない、客待ち待機コマンドに含まれる情報をサブRAM94にセットする。そして、待機画面の演出パターンを選択し、選択した演出を開始するための客待ち待機コマンドをサブRAM94の出力バッファにセットする。演出コマンドセット領域94bにセットされた客待ち待機コマンドが画像制御基板100に送信されると、CPU102は、所定の演出画像として用いる図柄(数字、ラテン文字、図形等を組み合わせたもの)をROM103から読み出して、演出図柄変動表示装置8に表示させる。なお、客待ち待機コマンドを受信していない場合(ステップS4330:NO)、上述の客待ち演出パターン決定処理をスキップする。
続いて、演出制御用マイコン91は、その他の処理をおこなう(ステップS4350)。その他の処理では、例えば、演出制御用マイコン91は、遊技状態指定コマンドを受信したときに、遊技状態指定コマンドに含まれる遊技状態に関する情報(時短フラグ、時短カウンタ、確変フラグ、確変カウンタ、天井フラグ、天井カウンタなど)をサブRAM94に保持させる。具体的には、例えば、サブRAM94のカウンタセット領域94cに設けられた時短演出カウンタに遊技状態指定コマンドに含まれる情報である時短カウンタの値がセットされて更新され、サブRAM94のカウンタセット領域94cに設けられた確変演出カウンタに遊技状態指定コマンドに含まれる情報である確変カウンタの値がセットセットされて更新され、サブRAM94のカウンタセット領域94cに設けられた天井演出カウンタに遊技状態指定コマンドに含まれる情報である天井カウンタの値がセットされて更新される。これにより、主制御基板80側だけでなく、サブ制御基板90側でも時短回数、確変回数、天井回数の情報を保持することができる。また、演出制御用マイコン91は、V通過コマンドを受信したときに、V通過した情報をサブRAM94に保持させる。また、演出制御用マイコン91は、上記以外のコマンド(客待ち待機コマンド、RAMクリア報知コマンドなど)に基づく処理をおこなって、本処理を終了する。
[変動演出開始処理]
図29は、変動演出開始処理(図28:ステップS4240)のフローチャートである。演出制御用マイコン91は、まず、変動開始コマンドの解析をおこなう(ステップS4400)。ここでは、演出制御用マイコン91は、変動開始コマンドに含まれる特図停止図柄データに関する情報、および、変動パターンに関する情報をサブRAM94にセットする。セットされた情報には、現在の遊技状態を示す遊技状態情報や、特図1または特図2の当たり判定処理の判定結果としての図柄を示す図柄情報等が含まれている。ここで取得された遊技状態情報や図柄情報は、演出制御用マイコン91によって適宜参照され得る。
続いて、演出制御用マイコン91は、基幹演出パターン決定処理をおこなう(ステップS4410)。基幹演出パターン決定処理は、変動演出の基本的な構成(例えば、演出図柄変動表示装置8の表示、スピーカ67を用いたメロディや効果音の出力、ランプ類の点灯制御など)を決定するための処理である。変動演出は、この基幹演出にチャンスアップ演出などの付加的な演出が重畳される場合がある。演出制御用マイコン91は、サブROM93に記憶されている基幹演出パターン決定テーブルT52を参照して基幹演出パターンを決定する。
基幹演出パターンを決定した後、演出制御用マイコン91は、チャンスアップ演出パターン決定処理をおこなう(ステップS4420)。チャンスアップ演出パターン決定処理は、変動演出に重畳させる付加的な演出を決定するための処理である。演出制御用マイコン91は、チャンスアップ乱数のカウンタの値を取得し、取得した乱数値と、サブROM93に記憶されているチャンスアップ演出パターン決定テーブルT53を参照して、チャンスアップ演出パターンを決定する。チャンスアップ演出パターンを決定した後、演出制御用マイコン91は、さらに、乱数値と停止図柄パターン決定テーブルT54を参照して、停止表示する演出図柄8L、8C、8Rの組み合わせなどを決定してもよい。
チャンスアップ演出パターンを決定した後、演出制御用マイコン91は、設定示唆演出パターン決定処理をおこなう(ステップS4430)。設定示唆演出パターン決定処理は、設定情報記憶領域84gに記憶された設定情報を示唆する演出パターンを決定する処理である。メインRAM84の設定情報記憶領域84gに設定された設定情報は主制御メイン処理の初期化処理(図12:ステップS001)においてサブ制御基板90へ送信され、サブ制御メイン処理の初期化処理(図26:ステップS4000)が実行されると演出制御用マイコン91によって、サブRAM94の設定情報記憶領域94dに格納される。演出制御用マイコン91は、設定示唆演出カウンタの値を取得し、取得した乱数値と、サブROM93に記憶されている設定示唆演出パターン決定テーブルT55を参照して、設定示唆演出パターンを決定する。
続いて、演出制御用マイコン91は、天井示唆演出パターン決定処理をおこなう(ステップS4435)。天井示唆演出パターン決定処理は、天井まであとどのくらいであるかを示唆する演出パターン、つまりb時短(遊タイム)が発動する時期の到来を示唆する演出パターンを決定する処理である。設定情報記憶領域84gに設定された設定情報に加えて、カウンタセット領域84cにセットされた天井カウンタや時短カウンタは主制御メイン処理の初期化処理(図12:ステップS001)においてサブ制御基板90へ送信され、サブ制御メイン処理の初期化処理(図26:ステップS4000)が実行されると演出制御用マイコン91によって、天井カウンタの値を天井演出カウンタの値にセットし、この天井演出カウンタがサブRAM94のカウンタセット領域94cに格納される。演出制御用マイコン91は、天井演出カウンタの値に基づいて、サブROM93に記憶されている天井示唆演出パターン決定テーブルT56を参照して、天井示唆演出パターンを決定する。
演出制御用マイコン91は、上記ステップS4400~S4435にて決定された変動演出パターンに基づく変動演出が実現されるよう変動演出開始コマンドをサブRAM94の演出コマンドセット領域94b(出力バッファ)にセットする(ステップS4440)。サブRAM94の演出コマンドセット領域94bにセットされた変動演出開始コマンドがコマンド送信処理(図27:ステップS4130)において画像制御基板100に送信されると、画像制御基板100のCPU102は、変動演出画像として用いる図柄(数字、ラテン文字、図形等を組み合わせたもの)をROM103から読み出して、演出図柄変動表示装置8に表示させる。
続いて、演出制御用マイコン91は、変動演出タイマをセットして(ステップS4450)、本処理を終了する。変動演出タイマには、変動開始コマンドに含まれる変動パターン変動パターンに応じた変動時間がセットされる。
[天井示唆演出パターン決定処理]
図30は、天井示唆演出パターン決定処理(図29:ステップS4435)を示すフローチャートである。演出制御用マイコン91は、まず、ハズレであるか否かを判定する(ステップS4501)。変動開始コマンドに含まれる特図停止図柄データに関する情報、および、変動パターンに関する情報は、サブRAM94にセットされる。この情報には、現在の遊技状態を示す遊技状態情報や、特図1または特図2の当たり判定処理の判定結果としての図柄を示す図柄情報等が含まれている。ここでハズレであると判定された場合(ステップS4501:YES)、ステップS4502へ移行する。一方、ハズレでないと判定された場合(ステップS4501:NO)、以降の処理を実行せず、天井示唆演出パターン決定処理を終了する。
ステップS4502において、演出制御用マイコン91は、所定変動回数であるか否かを判定する(ステップS4502)。ここでは、演出制御用マイコン91は、サブRAM94のカウンタセット領域94cにセットされた天井演出カウンタの値が所定変動回数に合致しているか否かを判定する。「所定変動回数」とは、天井まであとどのくらいであるかを遊技者に示唆する時期が到来したことを示す値であり、天井までの演出図柄8L,8C,8Rの残りの変動回数を示す値である。本実施形態では、「所定変動回数」である天井までの演出図柄8L,8C,8Rの残りの変動回数として、値15、値10、値5、値3、値2、値1が予め設定されている。ここで所定変動回数であると判定された場合(ステップS4502:YES)、所定変動回数と対応する天井示唆演出パターン(演出図柄8L,8C,8Rの表示態様(色、点滅、点灯))を、天井示唆演出パターン決定テーブルT56を参照して決定し(ステップS4503)、天井示唆演出パターン決定処理を終了する。一方、所定変動回数でないと判定された場合(ステップS4502:NO)、以降の処理を実行せず、天井示唆演出パターン決定処理を終了する。
なお、所定変動回数でないと判定された場合(ステップS4502:NO)、以降の処理を実行せず、天井示唆演出パターン決定処理を終了することにより、通常確率状態(非高確率状態)であって非時短状態であるときにおいては、演出図柄8L,8C,8Rの表示態様として変動表示中の色、仮停止表示の色、停止表示の色は、すべて同一の色である青色という単色となっている。これに対して、通常確率状態(非高確率状態)であって時短状態であるとき(つまり、b時短(遊タイム)が発動している状態であるとき)、または、高確率状態においては、演出図柄8L,8C,8Rの表示態様として変動表示中の色、仮停止表示の色、停止表示の色は、すべて同一の色であり、通常確率状態(非高確率状態)であって非時短状態であるときにおける青色と異なる色である水色という単色となる。
これにより、所定変動回数であると判定された場合(ステップS4502:YES)、演出図柄8L,8C,8Rの表示態として変動表示中の色は、上述した青色という単色となっており、仮停止表示する直前に、青色という単色から所定変動回数と対応する天井示唆演出パターンとして規定される色へ変化することとなる。そして、所定変動回数と対応する天井示唆演出パターンとして規定される色へ変化して演出図柄8L,8C,8Rが停止表示され、その後、演出図柄8L,8C,8Rの変動表示が開始されると、演出図柄8L,8C,8Rの表示態として変動表示中の色が上述した青色という単色へ戻る。
図31は、天井示唆演出パターン決定テーブルの説明図である。天井示唆演出パターン決定テーブルT56は、天井まであとどのくらいであるかを遊技者に示唆する時期が規定されたテーブルであり、天井までの演出図柄8L,8C,8Rの残りの変動回数を示す値(以下、「残りの変動回数」)と天井示唆演出パターンとが対応付けられて構成されている。
残りの変動回数が値15であるときには、天井示唆演出パターンUS01が対応付けられており、演出図柄8L,8C,8Rの表示態様として、演出図柄8L,8C,8Rが停止表示するときに黄色点灯する。演出図柄8L,8C,8Rが停止表示するまえに、所定期間(例えば、1.5秒)において所定回数(例えば、3回)だけ、演出図柄8L,8C,8Rが停止表示するときと同一の色(ここでは黄色)で点滅(ここでは黄色点滅)して仮停止表示する。言い換えると、残りの変動回数が値15であるときには、天井示唆演出パターンUS01が対応付けられており、天井示唆演出パターンUS01では、演出図柄8L,8C,8Rの表示態様として、仮停止表示で黄色点滅したあと、続いて停止表示で黄色点灯することとなる。
残りの変動回数が値10であるときには、天井示唆演出パターンUS02が対応付けられており、演出図柄8L,8C,8Rの表示態様として、演出図柄8L,8C,8Rが停止表示するときに緑色点灯する。演出図柄8L,8C,8Rが停止表示するまえに、所定期間(例えば、1.5秒)において所定回数(例えば、3回)だけ、演出図柄8L,8C,8Rが停止表示するときと同一の色(ここでは緑色)で点滅(ここでは緑色点滅)して仮停止表示する。言い換えると、残りの変動回数が値10であるときには、天井示唆演出パターンUS02が対応付けられており、天井示唆演出パターンUS02では、演出図柄8L,8C,8Rの表示態様として、仮停止表示で緑色点滅したあと、続いて停止表示で緑色点灯することとなる。
残りの変動回数が値5であるときには、天井示唆演出パターンUS03が対応付けられており、演出図柄8L,8C,8Rの表示態様として、演出図柄8L,8C,8Rが停止表示するときに赤色点灯する。演出図柄8L,8C,8Rが停止表示するまえに、所定期間(例えば、1.5秒)において所定回数(例えば、3回)だけ、演出図柄8L,8C,8Rが停止表示するときと同一の色(ここでは赤色)で点滅(ここでは赤色点滅)して仮停止表示する。言い換えると、残りの変動回数が値5であるときには、天井示唆演出パターンUS03が対応付けられており、天井示唆演出パターンUS03では、演出図柄8L,8C,8Rの表示態様として、仮停止表示で赤色点滅したあと、続いて停止表示で赤色点灯することとなる。
残りの変動回数が値3であるときには、天井示唆演出パターンUS04が対応付けられており、演出図柄8L,8C,8Rの表示態様として、演出図柄8L,8C,8Rが停止表示するときに白色点灯する。演出図柄8L,8C,8Rが停止表示するまえに、所定期間(例えば、1.5秒)において所定回数(例えば、3回)だけ、演出図柄8L,8C,8Rが停止表示するときと同一の色(ここでは白色)で点滅(ここでは白色点滅)して仮停止表示する。言い換えると、残りの変動回数が値3であるときには、天井示唆演出パターンUS04が対応付けられており、天井示唆演出パターンUS04では、演出図柄8L,8C,8Rの表示態様として、仮停止表示で白色点滅したあと、続いて停止表示で白色点灯することとなる。
残りの変動回数が値2であるときには、天井示唆演出パターンUS05が対応付けられており、演出図柄8L,8C,8Rの表示態様として、演出図柄8L,8C,8Rが停止表示するときに橙色点灯する。演出図柄8L,8C,8Rが停止表示するまえに、所定期間(例えば、1.5秒)において所定回数(例えば、3回)だけ、演出図柄8L,8C,8Rが停止表示するときと同一の色(ここでは橙色)で点滅(ここでは橙色点滅)して仮停止表示する。言い換えると、残りの変動回数が値2であるときには、天井示唆演出パターンUS05が対応付けられており、天井示唆演出パターンUS05では、演出図柄8L,8C,8Rの表示態様として、仮停止表示で橙色点滅したあと、続いて停止表示で橙色点灯することとなる。
残りの変動回数が値1であるときには、天井示唆演出パターンUS06が対応付けられており、演出図柄8L,8C,8Rの表示態様として、演出図柄8L,8C,8Rが停止表示するときに紫色点灯する。演出図柄8L,8C,8Rが停止表示するまえに、所定期間(例えば、1.5秒)において所定回数(例えば、3回)だけ、演出図柄8L,8C,8Rが停止表示するときと同一の色(ここでは紫色)で点滅(ここでは紫色点滅)して仮停止表示する。言い換えると、残りの変動回数が値1であるときには、天井示唆演出パターンUS06が対応付けられており、天井示唆演出パターンUS06では、演出図柄8L,8C,8Rの表示態様として、仮停止表示で紫色点滅したあと、続いて停止表示で紫色点灯することとなる。
[変動演出中処理]
図32は、変動演出中処理(図27:ステップS4110)のフローチャートである。演出制御用マイコン91は、変動演出中か否かの判定をおこなう(ステップS4701)。変動演出中か否かは、例えば、変動演出タイマがゼロになっているか否かによって判定することができる。変動演出中ではない場合(ステップSS4701:NO)、本処理を終了する。一方、変動演出中の場合(ステップSS4701:YES)、演出制御用マイコン91は、変動終了前コマンドをサブRAM94の演出コマンドセット領域94bにセットするタイミングか否かの判定をおこなう(ステップS4702)。変動終了前コマンドは、演出制御用マイコン91が画像制御基板100などに対して、変動演出中の特定のタイミングであることを知らせるコマンドであり、画像制御基板100は、変動終了前コマンドを受信すると、変動終了前コマンドに含まれる情報にしたがって演出内容の切り替えや、特定の画像の表示等をおこなう。
変動終了前コマンドをセットするタイミングではない場合(ステップS4702:NO)、本処理を終える。一方、変動終了前コマンドをセットするタイミングである場合(ステップS4702:YES)、サブRAM94の図示しない事前判定情報記憶領域の当該領域に先読み演出パターン情報があるか否かの判定をおこなう(ステップS4703)。当該領域に先読み演出パターン情報が無い場合(ステップS4703:NO)には、本処理を終える。一方、当該領域に先読み演出パターン情報がある場合(ステップS4703:YES)、先読み演出パターン情報を含んだ変動終了前コマンドをサブRAM94の演出コマンドセット領域94bにセットして(ステップS4704)、本処理を終える。これにより、当該領域に先読み演出パターン情報がある場合には、当該変動演出の終了2秒前に先読み演出パターン情報を含んだ変動終了前コマンドが画像制御基板100に送信される。そして、画像制御用マイコン101は、第1特図保留演出表示装置9Aにおける先読み対象の第1特図保留演出ランプの発光態様や第2特図保留演出表示装置9Bにおける先読み対象の第1特図保留演出ランプの発光態様を変化させる。
9.画像制御用マイコン101の動作
図33に基づいて画像制御基板100(図4)に設けられた画像制御用マイコン101の動作について説明する。画像制御用マイコン101の動作説明にて登場するバッファ等はRAM104に設けられている。図33は、表示制御処理のフローチャートである。画像制御用マイコン101は、遊技機1の電源がオンされると、ROM103からプログラムを読み出し、CPU初期化処理の後、表示制御処理が繰り返し実行される。表示制御処理では、まず、画像制御用マイコン101は、サブ制御基板90から変動演出開始コマンドを受信したか否かの判定をおこなう(ステップS5001)。受信している場合(ステップS5001:YES)、画像制御用マイコン101は、変動演出表示を開始させる(ステップS5002)。具体的には、画像制御用マイコン101は、受信した変動演出開始コマンドを解析し、変動演出開始コマンドにおいて指示された所定の変動演出画像として用いる図柄(数字、ラテン文字、図形等を組み合わせたもの)をROM103から読み出して、演出図柄変動表示装置8に表示させる。一方、受信していない場合(ステップS5001:NO)、上述の処理をスキップする。
続いて、画像制御用マイコン101は、サブ制御基板90から変動終了前コマンドを受信したか否かの判定をおこなう(ステップS5003)。受信している場合(ステップ5003:YES)、画像制御用マイコン101は、先読み演出表示を開始させる(ステップS5004)。具体的には、画像制御用マイコン101は、変動終了前コマンドを解析し、変動終了前コマンドに先読み演出パターン情報が含まれている場合であって第1特図保留演出表示装置9Aと対応する所定の先読み演出の画像データに対しては、第1特図保留演出表示装置9Aに表示される第1特図保留演出の表示情報(色、点灯または点滅)をROM103から読み出して第1特図保留演出表示装置9Aに表示させ、または、変動終了前コマンドに先読み演出パターン情報が含まれている場合であって第2特図保留演出表示装置9Bと対応する所定の先読み演出の画像データに対しては、第2特図保留演出表示装置9Bに表示される第2特図保留演出の表示情報(色、点灯または点滅)をROM103から読み出して第2特図保留演出表示装置9Bに表示させる。一方、受信していない場合(ステップS5003:NO)、画像制御用マイコン101は、上述の処理をスキップする。
続いて、画像制御用マイコン101は、サブ制御基板90から変動演出終了コマンドを受信したか否かの判定をおこなう(ステップS5005)。受信している場合(ステップ5005:YES)、画像制御用マイコン101は、変動演出を停止表示させた画像として用いる図柄(数字)をROM103から読み出して、演出図柄変動表示装置8に表示させる変動演出停止表示をおこなう(ステップS5006)。一方、受信していない場合(ステップS5005:NO)、画像制御用マイコン101は、上述の処理をスキップする。
続いて、画像制御用マイコン101は、その他の処理をおこなう(ステップS5007)。その他の処理では、例えば、画像制御用マイコン101は、オープニング演出開始コマンドを受信したときに、オープニング演出開始コマンドにおいて指示された所定のオープニング演出画像として用いる図柄(数字、ラテン文字、図形等を組み合わせたもの)をROM103から読み出して、演出図柄変動表示装置8に表示させる。また、ラウンド演出開始コマンドを受信したときに、ラウンド演出開始コマンドにおいて指示された所定のラウンド演出画像として用いる図柄(数字、ラテン文字、図形等を組み合わせたもの)をROM103から読み出して、演出図柄変動表示装置8に表示させる。また、エンディング演出開始コマンドを受信したときに、エンディング演出開始コマンドにおいて指示された所定のエンディング演出画像として用いる図柄(数字、ラテン文字、図形等を組み合わせたもの)をROM103から読み出して、演出図柄変動表示装置8に表示させて、本処理を終了する。
10.本実施形態の演出例
以下に、本実施形態の各演出例(表示演出例)を説明する。これから説明する演出は、上述したように、遊技制御用マイコン81から送信される種々の情報(例えば、変動開始コマンド、遊技状態指定コマンド、事前判定コマンドなど)に基づき、演出制御用マイコン91(画像制御用マイコン101)によって実現される演出である。
以下に図34~図41を用いて時短突入示唆演出A,Bについて説明する。図34~図41において、演出図柄変動表示装置8における演出図柄の変動表示を図面の見易さから簡易化されて表示され、演出図柄変動表示装置8の前面上方に配置される可動役物15が図面の見易さから省略され、演出図柄変動表示装置8の下辺左下方に配置される第1特図保留演出表示装置9Aと、演出図柄変動表示装置8の下辺右下方に配置される第2特図保留演出表示装置9Bと、のうち第2特図保留演出表示装置9Bが図面の見易さから省略されている場合がある。
なお、可動役物15が作動されると、可動役物15が作動されないときと比べて、複数の演出図柄の変動演出(変動表示)の終了したあとに(つまり複数の演出図柄が停止表示されたあとに)当たりが発生するという当たり期待度が高いことを遊技者に示唆し、可動役物15が複数の演出図柄が同一の図柄に揃って仮停止表示中において作動されると、可動役物15が作動されないときと比べて、複数存在する当たりの種類のうち、より遊技者に利益を付与する当たりとなる期待度が高いことを遊技者に示唆する。このため、遊技者は、可動役物15の作動に対する関心が高い。
この時短突入示唆演出は、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あとどのくらいであるかを遊技者に示唆するものである。すなわち、画像制御用マイコン101がサブ制御基板90から受信した各種コマンドを解析し、時短突入示唆演出を実行する指示が含まれている場合に、変動演出画像として用いる図柄(数字、ラテン文字、図形等を組み合わせたもの)を画像データとしてROM103から読み出して演出図柄変動表示装置8に表示させる。また、画像制御用マイコン101がサブ制御基板90から受信した各種コマンドを解析し、変動終了前コマンドに先読み演出パターン情報が含まれている場合であって第1特図保留演出表示装置9Aと対応する所定の先読み演出の画像データに対しては、第1特図保留演出表示装置9Aに表示される第1特図保留演出の表示情報(色、点灯または点滅)をROM103から読み出して第1特図保留演出表示装置9Aに表示させたり、変動終了前コマンドに先読み演出パターン情報が含まれている場合であって第2特図保留演出表示装置9Bと対応する所定の先読み演出の画像データに対しては、第2特図保留演出表示装置9Bに表示される第2特図保留演出の表示情報(色、点灯または点滅)をROM103から読み出して第2特図保留演出表示装置9Bに表示させたりする。
ここでは、まず時短突入示唆演出Aについて説明し、続いて時短突入示唆演出Bについて順番に説明する。
[時短突入示唆演出A]
まず、時短突入示唆演出Aについて図34~図37を参照して説明する。図34は時短突入示唆演出Aを説明するための図であり、図35は図34の時短突入示唆演出Aのつづき(その1)を説明するための図であり、図36は図35の時短突入示唆演出Aのつづき(その2)を説明するための図であり、図37は図36の時短突入示唆演出Aのつづき(その3)を説明するための図である。
本実施形態における時短突入示唆演出Aでは、第1始動口20に遊技球が入球したことに基づいて行われるものであり、いわゆる左打ちという遊技状態であって通常確率状態(非高確率状態)であって非時短状態においてb時短(遊タイム)(つまり通常確率状態(非高確率状態)であって時短状態)を発動する時期を遊技者に示唆するものである。時短突入示唆演出Aでは、設定情報が設定1に設定されていることを前提とする。設定情報が設定1に設定されていることにより、図11に示した天井判定テーブルT10を参照して、天井カウンタに規定回転数として「479」という値がセットされ、時短カウンタに「607」という値がセットされる。言い換えると、遊技者が、「479」回だけ連続して抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態であるときにb時短(遊タイム)が発動するようになっている。
天井カウンタの値は、上述したように、遊技制御用マイコン81が特別図柄の変動を行うごとに値1だけディクリメントされるようになっている。演出制御用マイコン91は、上述したように、遊技制御用マイコン81からの遊技状態指定コマンドに含まれる情報に含まれる天井カウンタの値を天井演出カウンタにセットされるようになっている。これにより、演出制御用マイコン91は、天井演出カウンタの値を、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残りの変動回数として判断している。なお、b時短(遊タイム)が発動すると、通常確率状態(非高確率状態)であって時短状態で、演出図柄の変動演出(変動表示)の回数を最大で「607」回だけ行うことができる。
ここで、複数の演出図柄について簡単に説明すると、演出図柄変動表示装置8は、上述したように、いわゆる7つのセグメントにより構成される7セグメント表示器(以下、単に「7セグ表示器」という。)が3つ横一列に並んで配置されて構成されていている。具体的には、演出図柄変動表示装置8は、左演出図柄8Lの変動表示を行う左7セグ表示器8SLと、中演出図柄8Cの変動表示を行う中7セグ表示器8SCと、右演出図柄8Rの変動表示を行う右7セグ表示器8SRと、から構成されている。複数の演出図柄の変動演出(変動表示)では、各演出図柄が数字「0」→数字「1」→数字「2」→数字「3」→数字「4」→数字「5」→数字「6」→数字「7」→数字「8」→数字「9」→数字「0」→数字「1」→・・・という順番で変動演出(変動表示)されている。なお、一の数字と一の数字に続く数字との間にハズレ図柄としてラテン文字や図形を挿入してもよい(例えば、数字「1」と数字「2」との間に、ハズレ図柄としてラテン文字「a」や図形「-」など)。また、演出図柄が仮停止表示および停止表示される場合を除き、演出図柄が変動表示されているときには、上述した数字に代えて、ラテン文字や図形としてもよい。これは、演出図柄変動表示装置8が7セグ表示器であるため、液晶表示装置と異なり、演出図柄を変動表示中に不透明な状態から半透明な状態へ変更することが困難であるため、演出図柄の変動表示に演出図柄として上述した数字に代えてラテン文字や図形とすることにより、演出図柄の変動表示にバリエーションを持たせることができる。
演出図柄変動表示装置8は、上述したように、7セグメント表示器であるため、液晶表示装置のように、複数種類の画像を同時に表示したり、複数種類の画像を前後方向に重ねて表示したり、演出図柄(図柄)と共に他の画像を表示したりという自由度がなく、通常確率状態(非高確率状態)であって時短状態となるb時短(遊タイム)への移行の前兆を専用の画像を演出図柄(図柄)とともに表示することができない。
第1特図保留演出表示装置9Aや第2特図保留演出表示装置9Bには、発光態様により抽選時の当たりの期待度の違いを表している。例えば、黄色点灯(ゴールド点灯)、白色点灯、紫色点灯、赤色点灯、緑色点灯、青色点灯という6つの点灯する発光態様と、黄色点滅(ゴールド点滅)、白色点滅、紫色点滅、赤色点滅、緑色点滅、青色点滅という6つの点滅する発光態様と、がある。黄色点滅(ゴールド点滅)が最も当たりの期待度が高く、黄色点灯(ゴールド点灯)が2番目に当たりの期待度が高く、白色点滅が3番目に当たりの期待度が高く、白色点灯が4番目に当たりの期待度が高く、紫色点滅が5番目に当たりの期待度が高く、紫色点灯が6番目に当たりの期待度が高く、赤色点滅が7番目に当たりの期待度が高く、赤色点灯が8番目に当たりの期待度が高く、緑色点滅が9番目に当たりの期待度が高く、緑色点灯が10番目に当たりの期待度が高く、青色点滅が11番目に当たりの期待度が高く、青色点灯が最も当たりの期待度が低いものとなっている。
演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されると、左7セグ表示器8SLにて左演出図柄8Lとして数字が次々に高速に切り替えられ、中7セグ表示器8SCにて中演出図柄8Cとして数字が次々に高速に切り替えられ、右7セグ表示器8SRにて右演出図柄8Rとして数字が次々に高速に切り替えられる。演出図柄の変動演出中(変動表示中)においては、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRに左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが高速に変動演出(変動表示)されているため、遊技者は、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rに表示された数字を特定することが難しい。
通常確率状態(非高確率状態)であって非時短状態で演出図柄の変動演出中(変動表示中)においては、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である青色で数字を切り替えて点灯することにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の色である青色に点灯して高速に変動演出(変動表示)されることとなる。ここでは、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り22回の変動回数がある。この時点では、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)の残り回数を遊技者に全く報知していないし、示唆もしていない状態となっている。言い換えると、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あとどのくらいの変動回数があるのかを遊技者が全くわからない状態となっている。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを仮停止表示する時期が到来する演出図柄の仮停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを、所定期間(1.5秒)だけ、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である青色で同時に点滅(3回の青色点滅)して仮停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの仮停止表示した内容を遊技者に報知する。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを停止表示する時期が到来する演出図柄の停止表示においては、図34(A)に示すように、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である青色で点灯して同時に停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rによる抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する(ここでは、左演出図柄8Lは青色点灯の数字「1」で停止表示され、中演出図柄8Cは青色点灯の数字「2」で停止表示され、右演出図柄8Rは青色点灯の数字「3」で停止表示されることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する)。
なお、図34(A)において、第1特図保留演出表示装置9Aには、第1始動口20に遊技球が入球して未だ遊技に供されていない第1特図保留に関して保留球が4つ存在し、4つの第1特図保留演出ランプ(第1特図保留演出ランプ1~4)がすべて青色点灯する発光態様となっている。これに対して、第2特図保留演出表示装置9Bには、第2始動口21に遊技球が入球して未だ遊技に供されていない第2特図保留に関して保留球が1つも存在しない状態となっており、4つの第2特図保留演出ランプ(第2特図保留演出ランプ1~4)がすべて消灯する発光態様となっている。
続いて、第1特図保留演出ランプ1の保留球を消化するために(特図保留の消化を開始するために)、図34(B)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが一斉に(同時に)同一の色である青色に点灯して高速で変動する表示態様となる。これに伴い、第1特図保留演出ランプ2の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ1へ移動し、第1特図保留演出ランプ3の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ2へ移動し、第1特図保留演出ランプ4の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ3へ移動し、第1特図保留演出ランプ4の発光態様が消灯した状態となる。これにより、第1特図保留に関して3つの保留球が存在する状態となる。
今回の演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されることにより、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り21回の変動回数となる。この時点では、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あとどのくらいの変動回数があるのかを遊技者が全くわからない状態となっている。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを仮停止表示する時期が到来する演出図柄の仮停止表示においては、図34(C1)に示すように、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを、所定期間(1.5秒)だけ、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である青色で同時に点滅(3回の青色点滅)して仮停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの仮停止表示した内容を遊技者に報知する(ここでは、左演出図柄8Lは3回の青色点滅の数字「0」で仮停止表示され、中演出図柄8Cは3回の青色点滅の数字「6」で仮停止表示され、右演出図柄8Rは3回の青色点滅の数字「4」で仮停止表示される)。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを停止表示する時期が到来する演出図柄の停止表示においては、図34(C2)に示すように、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である青色で点灯して同時に停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rによる抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する(ここでは、左演出図柄8Lは青色点灯の数字「0」で停止表示され、中演出図柄8Cは青色点灯の数字「6」で停止表示され、右演出図柄8Rは青色点灯の数字「4」で停止表示されることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する)。
なお、図34(B)~図34(C2)において、第1始動口20および第2始動口21への遊技球の入球が全くない。
このような演出図柄の変動演出(変動表示)がすすみ、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り16回の変動回数となり、演出図柄の停止表示が行われ、言い換えると、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態となっている。
続いて、第1特図保留演出ランプ1の保留球を消化するために(特図保留の消化を開始するために)、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが一斉に(同時に)同一の色である青色に点灯して高速で変動する表示態様となる。これに伴い、第1特図保留演出ランプ2の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ1へ移動し、第1特図保留演出ランプ3の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ2へ移動し、第1特図保留演出ランプ3および第1特図保留演出ランプ4の発光態様が消灯した状態となる。これにより、第1特図保留に関して2つの保留球が存在する状態となる。
今回の演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されることにより、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り15回の変動回数となる。この時点では、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あとどのくらいの変動回数があるのかを遊技者が全くわからない状態となっている。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを仮停止表示する時期が到来する演出図柄の仮停止表示においては、図34(D1)に示すように、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを、所定期間(1.5秒)だけ、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である黄色で同時に点滅(3回の黄色点滅)して仮停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの仮停止表示した内容を遊技者に報知する(ここでは、左演出図柄8Lは3回の黄色点滅の数字「7」で仮停止表示され、中演出図柄8Cは3回の黄色点滅の数字「5」で仮停止表示され、右演出図柄8Rは3回の黄色点滅の数字「2」で仮停止表示される)。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを停止表示する時期が到来する演出図柄の停止表示においては、図34(D2)に示すように、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である黄色で点灯して同時に停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rによる抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する(ここでは、左演出図柄8Lは黄色点灯の数字「7」で停止表示され、中演出図柄8Cは黄色点灯の数字「5」で停止表示され、右演出図柄8Rは黄色点灯の数字「2」で停止表示されることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する)。
このように、演出図柄の変動演出中(変動表示中)においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点灯であるものの、図34(D1)における演出図柄の仮停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点滅ではなく黄色点滅となり、さらに、図34(D2)における演出図柄の停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点灯ではなく黄色点灯となることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様の変化(色の変化)を用いて、天井(b時短(遊タイム)の発動)の接近を遊技者へ示唆する第1示唆演出を行うことができるようになっている。
本実施形態では、設定情報が設定1に設定されていることにより、天井カウンタに規定回転数として「479」という値がセットされているため、遊技者が、「464」回だけ連続して抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態であるときに、ようやく天井(b時短(遊タイム)の発動)の接近を示唆する第1示唆演出が行われるようになっているため、なかなか第1示唆演出が行われない。
なお、図34(C2)のあと~図34(D1)のまえまでにおいて、第1始動口20への遊技球の入球があるのに対して、第2始動口21への遊技球の入球が全くない。また、図34(D1)~図34(D2)において、第1始動口20および第2始動口21への遊技球の入球が全くない。
続いて、第1特図保留演出ランプ1の保留球を消化するために(特図保留の消化を開始するために)、図34(E)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが一斉に(同時に)同一の色である青色に点灯して高速で変動する表示態様となる。これに伴い、第1特図保留演出ランプ2の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ1へ移動し、第1特図保留演出ランプ2~4の発光態様が消灯した状態となる。これにより、第1特図保留に関して1つの保留球が存在する状態となる。
その後、演出図柄の変動演出中(変動表示中)において、第1始動口20への遊技球の入球が1回あり、第1特図保留演出ランプ2が青色点灯する発光態様となり、第1特図保留に関して2つの保留球が存在する状態となる。このとき、第2始動口21への入球が全くない。
今回の演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されることにより、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り14回の変動回数となる。この時点では、上述した第1示唆演出をすでに行っているため、天井(b時短(遊タイム)の発動)への接近を遊技者に示唆しているものの、第1示唆演出をはじめて体験した遊技者または遊技仕様の知識が乏しい遊技者には、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あとどのくらいの変動回数があるのかをわからない。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを仮停止表示する時期が到来する演出図柄の仮停止表示においては、図34(F1)に示すように、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを、所定期間(1.5秒)だけ、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である青色で同時に点滅(3回の青色点滅)して仮停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの仮停止表示した内容を遊技者に報知する(ここでは、左演出図柄8Lは3回の青色点滅の数字「8」で仮停止表示され、中演出図柄8Cは3回の青色点滅の数字「1」で仮停止表示され、右演出図柄8Rは3回の青色点滅の数字「4」で仮停止表示される)。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを停止表示する時期が到来する演出図柄の停止表示においては、図34(F2)に示すように、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である青色で点灯して同時に停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rによる抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する(ここでは、左演出図柄8Lは青色点灯の数字「8」で停止表示され、中演出図柄8Cは青色点灯の数字「1」で停止表示され、右演出図柄8Rは青色点灯の数字「4」で停止表示されることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する)。
なお、図34(F1)~図34(F2)において、第1始動口20および第2始動口21への遊技球の入球が全くない。
続いて、第1特図保留演出ランプ1の保留球を消化するために(特図保留の消化を開始するために)、図34(G)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが一斉に(同時に)同一の色である青色に点灯して高速で変動する表示態様となる。これに伴い、第1特図保留演出ランプ2の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ1へ移動し、第1特図保留演出ランプ2~4の発光態様が消灯した状態となる。これにより、第1特図保留に関して1つの保留球が存在する状態となる。
今回の演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されることにより、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り13回の変動回数となる。この時点では、上述した第1示唆演出をすでに行っているため、天井(b時短(遊タイム)の発動)への接近を遊技者に示唆しているものの、第1示唆演出をはじめて体験した遊技者または遊技仕様の知識が乏しい遊技者には、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あとどのくらいの変動回数があるのかをわからない。その後、演出図柄の停止表示が行われ抽選の結果(当落結果)としてハズレが続く。
そして、このような演出図柄の変動演出(変動表示)がすすみ、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り11回の変動回数となり、演出図柄の停止表示が行われ、言い換えると、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態となっている。
続いて、第1特図保留演出ランプ1の保留球を消化するために(特図保留の消化を開始するために)、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが一斉に(同時に)同一の色である青色に点灯して高速で変動する表示態様となる。これに伴い、第1特図保留演出ランプ2の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ1へ移動し、第1特図保留演出ランプ3の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ2へ移動し、第1特図保留演出ランプ3および第1特図保留演出ランプ4の発光態様が消灯した状態となる。これにより、第1特図保留に関して2つの保留球が存在する状態となる。
今回の演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されることにより、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り10回の変動回数となる。この時点では、上述した第1示唆演出をすでに行っているため、天井(b時短(遊タイム)の発動)への接近を遊技者に示唆しているものの、第1示唆演出をはじめて体験した遊技者または遊技仕様の知識が乏しい遊技者には、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あとどのくらいの変動回数があるのかをわからない。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを仮停止表示する時期が到来する演出図柄の仮停止表示においては、図35(H1)に示すように、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを、所定期間(1.5秒)だけ、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である緑色で同時に点滅(3回の緑色点滅)して仮停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの仮停止表示した内容を遊技者に報知する(ここでは、左演出図柄8Lは3回の緑色点滅の数字「3」で仮停止表示され、中演出図柄8Cは3回の緑色点滅の数字「0」で仮停止表示され、右演出図柄8Rは3回の緑色点滅の数字「6」で仮停止表示される)。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを停止表示する時期が到来する演出図柄の停止表示においては、図35(H2)に示すように、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である緑色で点灯して同時に停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rによる抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する(ここでは、左演出図柄8Lは緑色点灯の数字「3」で停止表示され、中演出図柄8Cは緑色点灯の数字「0」で停止表示され、右演出図柄8Rは緑色点灯の数字「6」で停止表示されることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する)。
このように、演出図柄の変動演出中(変動表示中)においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点灯であるものの、図35(H1)における演出図柄の仮停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点滅ではなく緑色点滅となり、さらに、図35(H2)における演出図柄の停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点灯ではなく緑色点灯となることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様の変化(色の変化)を用いて、天井(b時短(遊タイム)の発動)の接近を遊技者へ示唆する第2示唆演出を行うことができるようになっている。
第1示唆演出がなかなか行われないものの、第2示唆演出は、第1示唆演出のあと、さらに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態となっているときには、演出図柄の変動演出(変動表示)が5回だけ行われたあと、行われるようになっている。
本実施形態では、設定情報が設定1に設定されていることにより、天井カウンタに規定回転数として「479」という値がセットされているため、遊技者が、「464」回だけ連続して抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態であるときに、ようやく天井(b時短(遊タイム)の発動)の接近を示唆する第1示唆演出が行われるのに対して、第2示唆演出は、第1示唆演出のあと、さらに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、演出図柄の変動演出(変動表示)が5回だけ行われたあと、行われるようになっているため、第2示唆演出により、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)さらに接近した旨を遊技者に示唆することができる。
なお、図34(G)のあと~図35(H1)のまえまでにおいて、第1始動口20への遊技球の入球があるのに対して、第2始動口21への遊技球の入球が全くない。また、図35(H1)~図35(H2)において、第1始動口20および第2始動口21への遊技球の入球が全くない。
続いて、第1特図保留演出ランプ1の保留球を消化するために(特図保留の消化を開始するために)、図35(I)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが一斉に(同時に)同一の色である青色に点灯して高速で変動する表示態様となる。これに伴い、第1特図保留演出ランプ2の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ1へ移動し、第1特図保留演出ランプ2~4の発光態様が消灯した状態となる。これにより、第1特図保留に関して1つの保留球が存在する状態となる。
その後、演出図柄の変動演出中(変動表示中)において、第1始動口20への遊技球の入球が3回あり、第1特図保留演出ランプ2、第1特図保留演出ランプ3および第1特図保留演出ランプ4が共に青色点灯する発光態様となり、4つの保留球が存在する状態となる。このとき、第2始動口21への入球が全くない。
今回の演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されることにより、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り9回の変動回数となる。この時点では、上述した第1示唆演出そして第2示唆演出をすでに行っているため、天井(b時短(遊タイム)の発動)への接近を遊技者に示唆しているものの、第1示唆演出そして第2示唆演出をはじめて体験した遊技者または遊技仕様の知識が乏しい遊技者には、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あとどのくらいの変動回数があるのかをわからない。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを仮停止表示する時期が到来する演出図柄の仮停止表示においては、図35(J1)に示すように、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを、所定期間(1.5秒)だけ、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である青色で同時に点滅(3回の青色点滅)して仮停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの仮停止表示した内容を遊技者に報知する(ここでは、左演出図柄8Lは3回の青色点滅の数字「9」で仮停止表示され、中演出図柄8Cは3回の青色点滅の数字「2」で仮停止表示され、右演出図柄8Rは3回の青色点滅の数字「8」で仮停止表示される)。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを停止表示する時期が到来する演出図柄の停止表示においては、図35(J2)に示すように、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である青色で点灯して同時に停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rによる抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する(ここでは、左演出図柄8Lは青色点灯の数字「9」で停止表示され、中演出図柄8Cは青色点灯の数字「2」で停止表示され、右演出図柄8Rは青色点灯の数字「8」で停止表示されることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する)。
なお、図35(J1)~図35(J2)において、第1始動口20および第2始動口21への遊技球の入球が全くない。
続いて、第1特図保留演出ランプ1の保留球を消化するために(特図保留の消化を開始するために)、図35(K)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが一斉に(同時に)同一の色である青色に点灯して高速で変動する表示態様となる。これに伴い、第1特図保留演出ランプ2の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ1へ移動し、第1特図保留演出ランプ3の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ2へ移動し、第1特図保留演出ランプ4の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ3へ移動し、第1特図保留演出ランプ4の発光態様が消灯した状態となる。これにより、第1特図保留に関して3つの保留球が存在する状態となる。
その後、演出図柄の変動演出中(変動表示中)において、第1始動口20への遊技球の入球が1回あり、第1特図保留演出ランプ4が青色点灯する発光態様となり、第1特図保留に関して4つの保留球が存在する状態となる。このとき、先読み演出により、第1特図保留演出ランプ1が青色点灯から緑色点灯へ変化する。その後、演出図柄の停止表示が行われ抽選の結果(当落結果)としてハズレが続く。
そして、このような演出図柄の変動演出(変動表示)がすすみ、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り6回の変動回数となり、演出図柄の停止表示が行われ、言い換えると、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態となっている。
続いて、第1特図保留演出ランプ1の保留球を消化するために(特図保留の消化を開始するために)、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが一斉に(同時に)同一の色である青色に点灯して高速で変動する表示態様となる。これに伴い、第1特図保留演出ランプ2の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ1へ移動し、第1特図保留演出ランプ3の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ2へ移動し、第1特図保留演出ランプ4の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ3へ移動し、第1特図保留演出ランプ4の発光態様が消灯した状態となる。これにより、第1特図保留に関して3つの保留球が存在する状態となる。
演出図柄の変動演出中(変動表示中)において、第1始動口20への遊技球の入球が1回あり、第1特図保留演出ランプ4が青色点灯する発光態様となり、第1特図保留に関して4つの保留球が存在する状態となる。なお、第2始動口21への遊技球の入球が全くない。
今回の演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されることにより、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り5回の変動回数となる。この時点では、上述した第1示唆演出そして第2示唆演出をすでに行っているため、天井(b時短(遊タイム)の発動)への接近を遊技者に示唆しているものの、第1示唆演出そして第2示唆演出をはじめて体験した遊技者または遊技仕様の知識が乏しい遊技者には、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あとどのくらいの変動回数があるのかをわからない。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを仮停止表示する時期が到来する演出図柄の仮停止表示においては、図35(L1)に示すように、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを、所定期間(1.5秒)だけ、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である赤色で同時に点滅(3回の赤色点滅)して仮停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの仮停止表示した内容を遊技者に報知する(ここでは、左演出図柄8Lは3回の赤色点滅の数字「1」で仮停止表示され、中演出図柄8Cは3回の赤色点滅の数字「2」で仮停止表示され、右演出図柄8Rは3回の赤色点滅の数字「3」で仮停止表示される)。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを停止表示する時期が到来する演出図柄の停止表示においては、図35(L2)に示すように、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である赤色で点灯して同時に停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rによる抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する(ここでは、左演出図柄8Lは赤色点灯の数字「1」で停止表示され、中演出図柄8Cは赤色点灯の数字「2」で停止表示され、右演出図柄8Rは赤色点灯の数字「3」で停止表示されることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する)。
このように、演出図柄の変動演出中(変動表示中)においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点灯であるものの、図35(L1)における演出図柄の仮停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点滅ではなく赤色点滅となり、さらに、図35(L2)における演出図柄の停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点灯ではなく赤色点灯となることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様の変化(色の変化)を用いて、天井(b時短(遊タイム)の発動)の接近を遊技者へ示唆する第3示唆演出を行うことができるようになっている。
第1示唆演出がなかなか行われないものの、第3示唆演出は、第1示唆演出そして第2示唆演出のあと、さらに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態となっているときには、演出図柄の変動演出(変動表示)が5回だけ行われたあと、行われるようになっている。
本実施形態では、設定情報が設定1に設定されていることにより、天井カウンタに規定回転数として「479」という値がセットされているため、遊技者が、「464」回だけ連続して抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態であるときに、ようやく天井(b時短(遊タイム)の発動)の接近を示唆する第1示唆演出が行われるのに対して、第3示唆演出は、第2示唆演出のあと、さらに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、演出図柄の変動演出(変動表示)が5回だけ行われたあと、行われるようになっている。このように、本実施形態では、第1示唆演出が行われたあと第2示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、第2示唆演出が行われたあと第3示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、が5回という同一の回数となっているため、第3示唆演出が行われることにより、遊技者に一定回数ごとに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様による示唆演出が行われるという法則性を見出させるようにしている。
なお、図35(K)のあと~図35(L1)のまえまでにおいて、第1始動口20への遊技球の入球があるのに対して、第2始動口21への遊技球の入球が全くない。また、図35(L1)~図35(H2)において、第1始動口20および第2始動口21への遊技球の入球が全くない。
続いて、第1特図保留演出ランプ1の保留球を消化するために(特図保留の消化を開始するために)、図35(M)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが一斉に(同時に)同一の色である青色に点灯して高速で変動する表示態様となる。これに伴い、第1特図保留演出ランプ2の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ1へ移動し、第1特図保留演出ランプ3の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ2へ移動し、第1特図保留演出ランプ4の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ3へ移動し、第1特図保留演出ランプ4の発光態様が消灯した状態となる。これにより、第1特図保留に関して3つの保留球が存在する状態となる。
今回の演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されることにより、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り4回の変動回数となる。この時点では、上述した第1示唆演出、第2示唆演出、そして第3示唆演出をすでに行っているため、天井(b時短(遊タイム)の発動)への接近を遊技者に示唆しているものの、第1示唆演出、第2示唆演出そして第3示唆演出をはじめて体験した遊技者または遊技仕様の知識が乏しい遊技者には、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あとどのくらいの変動回数があるのかをわからない。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを仮停止表示する時期が到来する演出図柄の仮停止表示においては、図35(N1)に示すように、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを、所定期間(1.5秒)だけ、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である青色で同時に点滅(3回の青色点滅)して仮停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの仮停止表示した内容を遊技者に報知する(ここでは、左演出図柄8Lは3回の青色点滅の数字「5」で仮停止表示され、中演出図柄8Cは3回の青色点滅の数字「4」で仮停止表示され、右演出図柄8Rは3回の青色点滅の数字「0」で仮停止表示される)。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを停止表示する時期が到来する演出図柄の停止表示においては、図36(N2)に示すように、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である青色で点灯して同時に停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rによる抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する(ここでは、左演出図柄8Lは青色点灯の数字「5」で停止表示され、中演出図柄8Cは青色点灯の数字「4」で停止表示され、右演出図柄8Rは青色点灯の数字「0」で停止表示されることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する)。
なお、図35(M)~図35(N1)、図36(N2)において、第1始動口20および第2始動口21への遊技球の入球が全くない。
続いて、第1特図保留演出ランプ1の保留球を消化するために(特図保留の消化を開始するために)、図35(O)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが一斉に(同時に)同一の色である青色に点灯して高速で変動する表示態様となる。これに伴い、第1特図保留演出ランプ2の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ1へ移動し、第1特図保留演出ランプ3の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ2へ移動し、第1特図保留演出ランプ3および第1特図保留演出ランプ4の発光態様が消灯した状態となる。これにより、第1特図保留に関して2つの保留球が存在する状態となる。
今回の演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されることにより、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り3回の変動回数となる。この時点では、上述した第1示唆演出、第2示唆演出、そして第3示唆演出をすでに行っているため、天井(b時短(遊タイム)の発動)への接近を遊技者に示唆しているものの、第1示唆演出、第2示唆演出そして第3示唆演出をはじめて体験した遊技者または遊技仕様の知識が乏しい遊技者には、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あとどのくらいの変動回数があるのかをわからない。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを仮停止表示する時期が到来する演出図柄の仮停止表示においては、図36(P1)に示すように、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを、所定期間(1.5秒)だけ、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である白色で同時に点滅(3回の白色点滅)して仮停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの仮停止表示した内容を遊技者に報知する(ここでは、左演出図柄8Lは3回の白色点滅の数字「4」で仮停止表示され、中演出図柄8Cは3回の白色点滅の数字「7」で仮停止表示され、右演出図柄8Rは3回の白色点滅の数字「5」で仮停止表示される)。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを停止表示する時期が到来する演出図柄の停止表示においては、図36(P2)に示すように、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である白色で点灯して同時に停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rによる抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する(ここでは、左演出図柄8Lは白色点灯の数字「4」で停止表示され、中演出図柄8Cは白色点灯の数字「7」で停止表示され、右演出図柄8Rは白色点灯の数字「5」で停止表示されることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する)。
このように、演出図柄の変動演出中(変動表示中)においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点灯であるものの、図36(P1)における演出図柄の仮停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点滅ではなく白色点滅となり、さらに、図36(P2)における演出図柄の停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点灯ではなく白色点灯となることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様の変化(色の変化)を用いて、天井(b時短(遊タイム)の発動)の接近を遊技者へ示唆する第4示唆演出を行うことができるようになっている。
第1示唆演出がなかなか行われないものの、第4示唆演出は、第1示唆演出、第2示唆演出、そして第3示唆演出のあと、さらに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態となっているときには、演出図柄の変動演出(変動表示)が2回だけ行われたあと、行われるようになっている。
本実施形態では、設定情報が設定1に設定されていることにより、天井カウンタに規定回転数として「479」という値がセットされているため、遊技者が、「464」回だけ連続して抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態であるときに、ようやく天井(b時短(遊タイム)の発動)の接近を示唆する第1示唆演出が行われるのに対して、第4示唆演出は、第3示唆演出のあと、さらに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、演出図柄の変動演出(変動表示)が5回だけ行われたあと、行われるようになっている。このように、本実施形態では、第1示唆演出が行われたあと第2示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、第2示唆演出が行われたあと第3示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、が5回という同一の回数となっているため、上述したように、第3示唆演出が行われることにより、遊技者に一定回数ごとに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様による示唆演出が行われるという法則性を見出させるようにしている。これに対して、第3示唆演出が行われたあと第4示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)が2回となっているため、遊技者に一定回数ごとに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様による示唆演出が行われるという法則性を見出させたあと、この法則性をすぐに裏切るように、第4示唆演出が行われるようになっているため、この時点において、次回の示唆演出が行われる時期の到来を遊技者に予測困難としつつ、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)さらにより接近していることを確実に示唆することができる。
なお、図36(O)~図36(P2)において、第1始動口20および第2始動口21への遊技球の入球が全くない。
続いて、第1特図保留演出ランプ1の保留球を消化するために(特図保留の消化を開始するために)、図36(Q)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが一斉に(同時に)同一の色である青色に点灯して高速で変動する表示態様となる。これに伴い、第1特図保留演出ランプ2の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ1へ移動し、第1特図保留演出ランプ2~4の発光態様が消灯した状態となる。これにより、第1特図保留に関して1つの保留球が存在する状態となる。
その後、演出図柄の変動演出中(変動表示中)において、第1始動口20への遊技球の入球が2回あり、第1特図保留演出ランプ2および第1特図保留演出ランプ3が共に青色点灯する発光態様となり、第1特図保留に関して3つの保留球が存在する状態となる。このとき、第2始動口21への入球が全くない。
今回の演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されることにより、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り2回の変動回数となる。この時点では、上述した第1示唆演出、第2示唆演出、第3示唆演出、そして第4示唆演出をすでに行っているため、天井(b時短(遊タイム)の発動)への接近を遊技者に示唆しているものの、第1示唆演出、第2示唆演出、第3示唆演出、そして第4示唆演出をはじめて体験した遊技者または遊技仕様の知識が乏しい遊技者には、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あとどのくらいの変動回数があるのかをわからない。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを仮停止表示する時期が到来する演出図柄の仮停止表示においては、図36(R1)に示すように、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを、所定期間(1.5秒)だけ、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である橙色で同時に点滅(3回の橙色点滅)して仮停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの仮停止表示した内容を遊技者に報知する(ここでは、左演出図柄8Lは3回の橙色点滅の数字「7」で仮停止表示され、中演出図柄8Cは3回の橙色点滅の数字「5」で仮停止表示され、右演出図柄8Rは3回の橙色点滅の数字「8」で仮停止表示される)。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを停止表示する時期が到来する演出図柄の停止表示においては、図36(R2)に示すように、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である橙色で点灯して同時に停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rによる抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する(ここでは、左演出図柄8Lは橙色点灯の数字「7」で停止表示され、中演出図柄8Cは橙色点灯の数字「5」で停止表示され、右演出図柄8Rは橙色点灯の数字「8」で停止表示されることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する)。
このように、演出図柄の変動演出中(変動表示中)においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点灯であるものの、図36(R1)における演出図柄の仮停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点滅ではなく橙色点滅となり、さらに、図36(R2)における演出図柄の停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点灯ではなく橙色点灯となることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様の変化(色の変化)を用いて、天井(b時短(遊タイム)の発動)の接近を遊技者へ示唆する第5示唆演出を行うことができるようになっている。
第1示唆演出がなかなか行われないものの、第5示唆演出は、第1示唆演出、第2示唆演出、第3示唆演出、そして第4示唆演出のあと、さらに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態となっているときには、演出図柄の変動演出(変動表示)が1回だけ行われたあと、行われるようになっている。つまり、第4示唆演出が行われた演出図柄の変動演出(変動表示)につづく今回の演出図柄の変動演出(変動表示)において、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態となって第5示唆演出が行われるようになっている。
本実施形態では、設定情報が設定1に設定されていることにより、天井カウンタに規定回転数として「479」という値がセットされているため、遊技者が、「464」回だけ連続して抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態であるときに、ようやく天井(b時短(遊タイム)の発動)の接近を示唆する第1示唆演出が行われるのに対して、第5示唆演出は、第4示唆演出のあと、さらに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、演出図柄の変動演出(変動表示)が1回だけ行われたあと、行われるようになっている。このように、本実施形態では、第1示唆演出が行われたあと第2示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、第2示唆演出が行われたあと第3示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、が5回という同一の回数となっているため、上述したように、第3示唆演出が行われることにより、遊技者に一定回数ごとに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様による示唆演出が行われるという法則性を見出させるようにしている。これに対して、第3示唆演出が行われたあと第4示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)が2回となっているため、遊技者に一定回数ごとに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様による示唆演出が行われるという法則性を見出させたあと、この法則性をすぐに裏切るように、第4示唆演出が行われるようになっているため、この時点において、次回の示唆演出が行われる時期の到来を遊技者に予測困難としつつ、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)さらにより接近していることを確実に示唆することができる。そして、第4示唆演出が行われたあと第5示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)が1回となっているため、今回の演出図柄の変動演出(変動表示)で天井へ到達したという期待感を遊技者に付与することができる。
なお、図36(R1)~図36(R2)において、第1始動口20および第2始動口21への遊技球の入球が全くない。
続いて、第1特図保留演出ランプ1の保留球を消化するために(特図保留の消化を開始するために)、図36(S)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが一斉に(同時に)同一の色である青色に点灯して高速で変動する表示態様となる。これに伴い、第1特図保留演出ランプ2の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ1へ移動し、第1特図保留演出ランプ3の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ2へ移動し、第1特図保留演出ランプ3および第1特図保留演出ランプ4の発光態様が消灯した状態となる。これにより、第1特図保留に関して2つの保留球が存在する状態となる。
今回の演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されることにより、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り1回の変動回数となる。この時点では、上述した第1示唆演出、第2示唆演出、第3示唆演出、第4示唆演出、そして第5示唆演出をすでに行っているため、天井(b時短(遊タイム)の発動)への接近を遊技者に示唆しているものの、第1示唆演出、第2示唆演出、第3示唆演出、第4示唆演出そして第5示唆演出をはじめて体験した遊技者または遊技仕様の知識が乏しい遊技者には、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あとどのくらいの変動回数があるのかをわからない。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを仮停止表示する時期が到来する演出図柄の仮停止表示においては、図36(T1)に示すように、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを、所定期間(1.5秒)だけ、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である紫色で同時に点滅(3回の紫色点滅)して仮停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの仮停止表示した内容を遊技者に報知する(ここでは、左演出図柄8Lは3回の紫色点滅の数字「6」で仮停止表示され、中演出図柄8Cは3回の紫色点滅の数字「9」で仮停止表示され、右演出図柄8Rは3回の紫色点滅の数字「2」で仮停止表示される)。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを停止表示する時期が到来する演出図柄の停止表示においては、図36(T2)に示すように、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である紫色で点灯して同時に停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rによる抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する(ここでは、左演出図柄8Lは紫色点灯の数字「6」で停止表示され、中演出図柄8Cは紫色点灯の数字「9」で停止表示され、右演出図柄8Rは紫色点灯の数字「2」で停止表示されることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する)。
このように、演出図柄の変動演出中(変動表示中)においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点灯であるものの、図36(T1)における演出図柄の仮停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点滅ではなく紫色点滅となり、さらに、図36(T2)における演出図柄の停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点灯ではなく紫色点灯となることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様の変化(色の変化)を用いて、天井(b時短(遊タイム)の発動)の接近を遊技者へ示唆する第6示唆演出を行うことができるようになっている。
第1示唆演出がなかなか行われないものの、第6示唆演出は、第1示唆演出、第2示唆演出、第3示唆演出、第4示唆演出、そして第5示唆演出のあと、さらに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態となっているときには、演出図柄の変動演出(変動表示)が1回だけ行われたあと、行われるようになっている。つまり、第5示唆演出が行われた演出図柄の変動演出(変動表示)につづく今回の演出図柄の変動演出(変動表示)において、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態となって第6示唆演出が行われるようになっている。
本実施形態では、設定情報が設定1に設定されていることにより、天井カウンタに規定回転数として「479」という値がセットされているため、遊技者が、「464」回だけ連続して抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態であるときに、ようやく天井(b時短(遊タイム)の発動)の接近を示唆する第1示唆演出が行われるのに対して、第6示唆演出は、第5示唆演出のあと、さらに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、演出図柄の変動演出(変動表示)が1回だけ行われたあと、行われるようになっている。このように、本実施形態では、第1示唆演出が行われたあと第2示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、第2示唆演出が行われたあと第3示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、が5回という同一の回数となっているため、上述したように、第3示唆演出が行われることにより、遊技者に一定回数ごとに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様による示唆演出が行われるという法則性を見出させるようにしている。これに対して、第3示唆演出が行われたあと第4示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)が2回となっているため、遊技者に一定回数ごとに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様による示唆演出が行われるという法則性を見出させたあと、この法則性をすぐに裏切るように、第4示唆演出が行われるようになっているため、この時点において、次回の示唆演出が行われる時期の到来を遊技者に予測困難としつつ、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)さらにより接近していることを確実に示唆することができる。
そして、第4示唆演出が行われたあと第5示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、第5示唆演出が行われたあと第6示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、が1回という同一の回数となっているため、第6示唆演出が行われることにより、遊技者に再び一定回数ごとに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様による示唆演出が行われるという法則性を見出させるようにしている。この時点において、この1回という同一の回数は、第1示唆演出が行われたあと第2示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、第2示唆演出が行われたあと第3示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、が5回という同一の回数と比べて、小さくなっているため、今回の演出図柄の変動演出(変動表示)で天井へ到達したという期待感をより高めて遊技者に付与することができる。
なお、図36(T1)~図36(T2)において、第1始動口20および第2始動口21への遊技球の入球が全くない。
続いて、第1特図保留演出ランプ1の保留球を消化するために(特図保留の消化を開始するために)、図37(U)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが一斉に(同時に)同一の色である青色に点灯して高速で変動する表示態様となる。これに伴い、第1特図保留演出ランプ2の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ1へ移動し、第1特図保留演出ランプ2~4の発光態様が消灯した状態となる。これにより、第1特図保留に関して1つの保留球が存在する状態となる。
その後、演出図柄の変動演出中(変動表示中)において、第1始動口20への遊技球の入球が1回あり、第1特図保留演出ランプ2が青色点灯する発光態様となり、第1特図保留に関して2つの保留球が存在する状態となる。このとき、第2始動口21への入球が全くない。
今回の演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されることにより、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り0(ゼロ)回の変動回数となる。この時点では、上述した第1示唆演出、第2示唆演出、第3示唆演出、第4示唆演出、第5示唆演出、そして第6示唆演出をすでに行っているため、天井(b時短(遊タイム)の発動)への接近を遊技者に示唆しているものの、第1示唆演出、第2示唆演出、第3示唆演出、第4示唆演出、第5示唆演出、そして第6示唆演出をはじめて体験した遊技者または遊技仕様の知識が乏しい遊技者には、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あとどのくらいの変動回数があるのかをわからない。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを仮停止表示する時期が到来する演出図柄の仮停止表示においては、図37(V1)に示すように、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを、所定期間(1.5秒)だけ、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である青色で同時に点滅(3回の青色点滅)して仮停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの仮停止表示した内容を遊技者に報知する(ここでは、左演出図柄8Lは3回の青色点滅の数字「3」で仮停止表示され、中演出図柄8Cは3回の青色点滅の数字「1」で仮停止表示され、右演出図柄8Rは3回の青色点滅の数字「5」で仮停止表示される)。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを停止表示する時期が到来する演出図柄の停止表示においては、図37(V2)に示すように、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である青色で点灯して同時に停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rによる抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する(ここでは、左演出図柄8Lは青色点灯の数字「3」で停止表示され、中演出図柄8Cは青色点灯の数字「1」で停止表示され、右演出図柄8Rは青色点灯の数字「5」で停止表示されることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する)。
このように、図37(V1)における演出図柄の仮停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点滅であり、さらに、図37(V2)における演出図柄の停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点灯である。これは、第1示唆演出が行われるまえにおける演出図柄の変動演出中(変動表示中)、演出図柄の仮停止表示および演出図柄の停止表示と同一の表示態様であり、または、第1示唆演出と第2示唆演出との間、第2示唆演出と第3示唆演出との間、第3示唆演出と第4示唆演出との間に行われる演出図柄の変動演出中(変動表示中)、演出図柄の仮停止表示および演出図柄の停止表示と同一の表示態様である。言い換えると、今回の演出図柄の仮停止表示および演出図柄の停止表示においては、第1示唆演出、第2示唆演出、第3示唆演出、第4示唆演出、第5示唆演出、そして第6示唆演出のように、発光態様の変化(色の変化)が全くなく、示唆演出が全く行われない。
本実施形態では、第1示唆演出が行われたあと第2示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、第2示唆演出が行われたあと第3示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、が5回という同一の回数となっているため、上述したように、第3示唆演出が行われることにより、遊技者に一定回数ごとに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様による示唆演出が行われるという法則性を見出させるようにしている。これに対して、第3示唆演出が行われたあと第4示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)が2回となっているため、遊技者に一定回数ごとに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様による示唆演出が行われるという法則性を見出させたあと、この法則性をすぐに裏切るように、第4示唆演出が行われるようになっているため、この時点において、次回の示唆演出が行われる時期の到来を遊技者に予測困難としつつ、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)さらにより接近していることを確実に示唆することができる。
そして、第4示唆演出が行われたあと第5示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、第5示唆演出が行われたあと第6示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、が1回という同一の回数となっているため、第6示唆演出が行われることにより、遊技者に再び一定回数ごとに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様による示唆演出が行われるという法則性を見出させるようにしている。この時点において、この1回という同一の回数は、第1示唆演出が行われたあと第2示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、第2示唆演出が行われたあと第3示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、が5回という同一の回数と比べて、小さくなっているため、今回の演出図柄の変動演出(変動表示)で天井へ到達したという期待感をより高めて遊技者に付与することができる。
そして、第6示唆演出が行われたあと今回の演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、今回の演出図柄の仮停止表示および演出図柄の停止表示においては、第1示唆演出、第2示唆演出、第3示唆演出、第4示唆演出、第5示唆演出、そして第6示唆演出のように、発光態様の変化(色の変化)が全くなく、示唆演出が全く行われないため、第6示唆演出が行われたことにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様による示唆演出が行われるという法則性を見出させたあと、今回の演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されると、その後、この法則性をすぐに裏切るように、今回の演出図柄の仮停止表示および演出図柄の停止表示が行われるようになっているため、この時点において、前回の演出図柄の仮停止表示および演出図柄の停止表示において天井へ到達したという期待感を、今回の演出図柄の仮停止表示および演出図柄の停止表示において、その期待感を裏切る演出となっている。
なお、図37(V1)~図37(V2)において、第1始動口20および第2始動口21への遊技球の入球が全くない。この時点においても、第2特図保留演出表示装置9Bには、第2始動口21に遊技球が入球して未だ遊技に供されていない第2特図保留に関して保留球が1つも存在しない状態となっている。
続いて、第1特図保留演出ランプ1の保留球を消化するために(特図保留の消化を開始するために)、図37(W)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、b時短(遊タイム)が発生し(つまり、通常確率状態(非高確率状態)であって非時短状態から通常確率状態(非高確率状態)であって時短状態へ切り替わり)、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが一斉に(同時に)同一の色である水色に点灯して高速で変動する表示態様となる。これに伴い、第1特図保留演出ランプ2の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ1へ移動し、第1特図保留演出ランプ2~4の発光態様が消灯した状態となる。これにより、第1特図保留に関して1つの保留球が存在する状態となる。
このとき、「遊タイム開始」というアナウンスがスピーカ67から流れると、続いて、「右打ちしてください」というアナウンスがスピーカ67から流れる。これにより、遊技者は、天井に到達してb時短(遊タイム)が発動したことをはじめて知ることとなる。
本実施形態では、設定情報が設定1に設定されていることにより、時短カウンタに「607」という値がセットされており、b時短(遊タイム)が発動すると、通常確率状態(非高確率状態)であって時短状態で、演出図柄の変動演出(変動表示)の回数を最大で「607」回だけ行うことができる。
b時短(遊タイム)が発動して遊技者が右打ちを開始すると、その後、演出図柄の変動演出中(変動表示中)において、第2始動口21への遊技球の入球が2回あり、第2特図保留演出ランプ1および第2特図保留演出ランプ2が共に青色点灯する発光態様となり、第2特図保留に関して2つの保留球が存在する状態となる。さらに、演出図柄の変動演出中(変動表示中)において、第2始動口21への遊技球の入球が2回あり、第2特図保留演出ランプ3および第2特図保留演出ランプ4が共に青色点灯する発光態様となり、第2特図保留に関して4つの保留球が存在する状態となる。このとき、第1始動口20への入球が全くない。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを仮停止表示する時期が到来する演出図柄の仮停止表示においては、図37(X1)に示すように、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを、所定期間(1.5秒)だけ、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である水色で同時に点滅(3回の水色点滅)して仮停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの仮停止表示した内容を遊技者に報知する(ここでは、左演出図柄8Lは3回の水色点滅の数字「6」で仮停止表示され、中演出図柄8Cは3回の水色点滅の数字「2」で仮停止表示され、右演出図柄8Rは3回の水色点滅の数字「8」で仮停止表示される)。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを停止表示する時期が到来する演出図柄の停止表示においては、図37(X2)に示すように、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である水色で点灯して同時に停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rによる抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する(ここでは、左演出図柄8Lは水色点灯の数字「6」で停止表示され、中演出図柄8Cは水色点灯の数字「2」で停止表示され、右演出図柄8Rは水色点灯の数字「8」で停止表示されることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する)。
このように、図37(W)において、「遊タイム開始」というアナウンスがスピーカ67から流れると、続いて、「右打ちしてください」というアナウンスがスピーカ67から流れることにより、遊技者は、天井に到達してb時短(遊タイム)が発動したことをはじめて知ることとなる。つまり、今回の演出図柄の変動演出(変動表示)が行われる前回の演出図柄の仮停止表示および演出図柄の停止表示では、上述したように、第1示唆演出、第2示唆演出、第3示唆演出、第4示唆演出、第5示唆演出、そして第6示唆演出のように、発光態様の変化(色の変化)が全くなく、示唆演出が全く行われないため、第6示唆演出が行われたことにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様による示唆演出が行われるという法則性を見出させたあと、前回の演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されると、その後、この法則性をすぐに裏切るように、前回の演出図柄の仮停止表示および演出図柄の停止表示が行われるようになっているため、第6示唆演出により天井へ到達したという期待感を、前回の演出図柄の仮停止表示および演出図柄の停止表示において、その期待感を裏切る演出とし、遊技者に落胆させたあと、今回の演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されると、いきなり「遊タイム開始」というアナウンスがスピーカ67から流れるようになっているため、b時短(遊タイム)の発動をインパクトがある演出として遊技者に提供することができる。
なお、図37(X1)~図37(X2)において、第1始動口20および第2始動口21への遊技球の入球が全くない。
続いて、第1特図保留に関して1つの保留球が存在し、第2特図保留に関して4つの保留球が存在しているため、優先変動により、第2特図保留演出ランプ1の保留球を消化するために(特図保留の消化を開始するために)、図37(Y)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが一斉に(同時に)同一の色である水色に点灯して高速で変動する表示態様となる。これに伴い、第2特図保留演出ランプ2の発光態様(青色点灯)が第2特図保留演出ランプ1へ移動し、第2特図保留演出ランプ3の発光態様(青色点灯)が第2特図保留演出ランプ2へ移動し、第2特図保留演出ランプ4の発光態様(青色点灯)が第2特図保留演出ランプ3へ移動し、第2特図保留演出ランプ4の発光態様が消灯した状態となる。これにより、第2特図保留に関して3つの保留球が存在する状態となる。
その後、演出図柄の変動演出中(変動表示中)において、先読み演出により、第2特図保留演出ランプ1が黄色点灯(ゴールド点灯)する発光態様となる。
その後、演出図柄の仮停止表示および演出図柄の停止表示が行われる。b時短(遊タイム)が発動しているときに、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わないときには抽選の結果(当落結果)としてハズレが報知されるのに対して、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃うときには抽選の結果(当落結果)として当たりが報知される。この当たりが報知されると、その後、遊技者にとって利益が付与される大当たり遊技が開始されることとなる。
なお、b時短(遊タイム)が発動しているときにおいても、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態となって、時短カウンタにセットされた値(ここでは、「607」)だけ演出図柄の変動演出(変動表示)を終了すると、b時短(遊タイム)が終了し、これに伴い、通常確率状態(非高確率状態)であって時短状態から通常確率状態(非高確率状態)であって非時短状態へ再び切り替わり、演出図柄の変動演出中(変動表示中)においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が再び青色点灯となり、演出図柄の仮停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が再び青色点滅となり、演出図柄の停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が再び青色点灯となる。
[時短突入示唆演出B]
次に、時短突入示唆演出Bについて図38~図41を参照して説明する。図38は時短突入示唆演出Bを説明するための図であり、図39は図38の時短突入示唆演出Bのつづき(その1)を説明するための図であり、図40は図39の時短突入示唆演出Bのつづき(その2)を説明するための図であり、図41は図40の時短突入示唆演出Bのつづき(その3)を説明するための図である。
本実施形態における時短突入示唆演出Bでは、第1始動口20に遊技球が入球したことに基づいて行われるものであり、いわゆる左打ちという遊技状態であって通常確率状態(非高確率状態)であって非時短状態においてb時短(遊タイム)(つまり通常確率状態(非高確率状態)であって時短状態)を発動する時期を遊技者に示唆するものである。時短突入示唆演出Bでは、設定情報が設定1に設定されていることを前提とする。設定情報が設定1に設定されていることにより、図11に示した天井判定テーブルT10を参照して、天井カウンタに規定回転数として「479」という値がセットされ、時短カウンタに「607」という値がセットされる。言い換えると、遊技者が、「479」回だけ連続して抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態であるときにb時短(遊タイム)が発動するようになっている。
天井カウンタの値は、上述したように、遊技制御用マイコン81が特別図柄の変動を行うごとに値1だけディクリメントされるようになっている。演出制御用マイコン91は、上述したように、遊技制御用マイコン81からの遊技状態指定コマンドに含まれる情報に含まれる天井カウンタの値を天井演出カウンタにセットされるようになっている。これにより、演出制御用マイコン91は、天井演出カウンタの値を、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残りの変動回数として判断している。なお、b時短(遊タイム)が発動すると、通常確率状態(非高確率状態)であって時短状態で、演出図柄の変動演出(変動表示)の回数を最大で「607」回だけ行うことができる。
ここで、複数の演出図柄について簡単に説明すると、演出図柄変動表示装置8は、上述したように、いわゆる7つのセグメントにより構成される7セグメント表示器(以下、単に「7セグ表示器」という。)が3つ横一列に並んで配置されて構成されていている。具体的には、演出図柄変動表示装置8は、左演出図柄8Lの変動表示を行う左7セグ表示器8SLと、中演出図柄8Cの変動表示を行う中7セグ表示器8SCと、右演出図柄8Rの変動表示を行う右7セグ表示器8SRと、から構成されている。複数の演出図柄の変動演出(変動表示)では、各演出図柄が数字「0」→数字「1」→数字「2」→数字「3」→数字「4」→数字「5」→数字「6」→数字「7」→数字「8」→数字「9」→数字「0」→数字「1」→・・・という順番で変動演出(変動表示)されている。なお、一の数字と一の数字に続く数字との間にハズレ図柄としてラテン文字や図形を挿入してもよい(例えば、数字「1」と数字「2」との間に、ハズレ図柄としてラテン文字「a」や図形「-」など)。また、演出図柄が仮停止表示および停止表示される場合を除き、演出図柄が変動表示されているときには、上述した数字に代えて、ラテン文字や図形としてもよい。これは、演出図柄変動表示装置8が7セグ表示器であるため、液晶表示装置と異なり、演出図柄を変動表示中に不透明な状態から半透明な状態へ変更することが困難であるため、演出図柄の変動表示に演出図柄として上述した数字に代えてラテン文字や図形とすることにより、演出図柄の変動表示にバリエーションを持たせることができる。
演出図柄変動表示装置8は、上述したように、7セグメント表示器であるため、液晶表示装置のように、複数種類の画像を同時に表示したり、複数種類の画像を前後方向に重ねて表示したり、演出図柄(図柄)と共に他の画像を表示したりという自由度がなく、通常確率状態(非高確率状態)であって時短状態となるb時短(遊タイム)への移行の前兆を専用の画像を演出図柄(図柄)とともに表示することができない。
第1特図保留演出表示装置9Aや第2特図保留演出表示装置9Bには、発光態様により抽選時の当たりの期待度の違いを表している。例えば、黄色点灯(ゴールド点灯)、白色点灯、紫色点灯、赤色点灯、緑色点灯、青色点灯という6つの点灯する発光態様と、黄色点滅(ゴールド点滅)、白色点滅、紫色点滅、赤色点滅、緑色点滅、青色点滅という6つの点滅する発光態様と、がある。黄色点滅(ゴールド点滅)が最も当たりの期待度が高く、黄色点灯(ゴールド点灯)が2番目に当たりの期待度が高く、白色点滅が3番目に当たりの期待度が高く、白色点灯が4番目に当たりの期待度が高く、紫色点滅が5番目に当たりの期待度が高く、紫色点灯が6番目に当たりの期待度が高く、赤色点滅が7番目に当たりの期待度が高く、赤色点灯が8番目に当たりの期待度が高く、緑色点滅が9番目に当たりの期待度が高く、緑色点灯が10番目に当たりの期待度が高く、青色点滅が11番目に当たりの期待度が高く、青色点灯が最も当たりの期待度が低いものとなっている。
演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されると、左7セグ表示器8SLにて左演出図柄8Lとして数字が次々に高速に切り替えられ、中7セグ表示器8SCにて中演出図柄8Cとして数字が次々に高速に切り替えられ、右7セグ表示器8SRにて右演出図柄8Rとして数字が次々に高速に切り替えられる。演出図柄の変動演出中(変動表示中)においては、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRに左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが高速に変動演出(変動表示)されているため、遊技者は、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rに表示された数字を特定することが難しい。
通常確率状態(非高確率状態)であって非時短状態で演出図柄の変動演出中(変動表示中)においては、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である青色で数字を切り替えて点灯することにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の色である青色に点灯して高速に変動演出(変動表示)されることとなる。ここでは、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り22回の変動回数がある。この時点では、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)の残り回数を遊技者に全く報知していないし、示唆もしていない状態となっている。言い換えると、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あとどのくらいの変動回数があるのかを遊技者が全くわからない状態となっている。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを仮停止表示する時期が到来する演出図柄の仮停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを、所定期間(1.5秒)だけ、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である青色で同時に点滅(3回の青色点滅)して仮停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの仮停止表示した内容を遊技者に報知する。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを停止表示する時期が到来する演出図柄の停止表示においては、図38(A)に示すように、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である青色で点灯して同時に停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rによる抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する(ここでは、左演出図柄8Lは青色点灯の数字「1」で停止表示され、中演出図柄8Cは青色点灯の数字「2」で停止表示され、右演出図柄8Rは青色点灯の数字「3」で停止表示されることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する)。
なお、図38(A)において、第1特図保留演出表示装置9Aには、第1始動口20に遊技球が入球して未だ遊技に供されていない第1特図保留に関して保留球が4つ存在し、4つの第1特図保留演出ランプ(第1特図保留演出ランプ1~4)がすべて青色点灯する発光態様となっている。これに対して、第2特図保留演出表示装置9Bには、第2始動口21に遊技球が入球して未だ遊技に供されていない第2特図保留に関して保留球が1つも存在しない状態となっており、4つの第2特図保留演出ランプ(第2特図保留演出ランプ1~4)がすべて消灯する発光態様となっている。
続いて、第1特図保留演出ランプ1の保留球を消化するために(特図保留の消化を開始するために)、図38(B)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが一斉に(同時に)同一の色である青色に点灯して高速で変動する表示態様となる。これに伴い、第1特図保留演出ランプ2の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ1へ移動し、第1特図保留演出ランプ3の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ2へ移動し、第1特図保留演出ランプ4の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ3へ移動し、第1特図保留演出ランプ4の発光態様が消灯した状態となる。これにより、第1特図保留に関して3つの保留球が存在する状態となる。
今回の演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されることにより、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り21回の変動回数となる。この時点では、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あとどのくらいの変動回数があるのかを遊技者が全くわからない状態となっている。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを仮停止表示する時期が到来する演出図柄の仮停止表示においては、図38(C1)に示すように、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを、所定期間(1.5秒)だけ、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である青色で同時に点滅(3回の青色点滅)して仮停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの仮停止表示した内容を遊技者に報知する(ここでは、左演出図柄8Lは3回の青色点滅の数字「0」で仮停止表示され、中演出図柄8Cは3回の青色点滅の数字「6」で仮停止表示され、右演出図柄8Rは3回の青色点滅の数字「4」で仮停止表示される)。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを停止表示する時期が到来する演出図柄の停止表示においては、図38(C2)に示すように、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である青色で点灯して同時に停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rによる抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する(ここでは、左演出図柄8Lは青色点灯の数字「0」で停止表示され、中演出図柄8Cは青色点灯の数字「6」で停止表示され、右演出図柄8Rは青色点灯の数字「4」で停止表示されることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する)。
なお、図38(B)~図38(C2)において、第1始動口20および第2始動口21への遊技球の入球が全くない。
このような演出図柄の変動演出(変動表示)がすすみ、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り16回の変動回数となり、演出図柄の停止表示が行われ、言い換えると、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態となっている。
続いて、第1特図保留演出ランプ1の保留球を消化するために(特図保留の消化を開始するために)、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが一斉に(同時に)同一の色である青色に点灯して高速で変動する表示態様となる。これに伴い、第1特図保留演出ランプ2の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ1へ移動し、第1特図保留演出ランプ3の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ2へ移動し、第1特図保留演出ランプ3および第1特図保留演出ランプ4の発光態様が消灯した状態となる。これにより、第1特図保留に関して2つの保留球が存在する状態となる。
今回の演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されることにより、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り15回の変動回数となる。この時点では、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あとどのくらいの変動回数があるのかを遊技者が全くわからない状態となっている。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを仮停止表示する時期が到来する演出図柄の仮停止表示においては、図38(D1)に示すように、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あとどのくらいの変動回数があるのかを遊技者に示唆するために、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを、所定期間(1.5秒)だけ、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である黄色で同時に点滅(3回の黄色点滅)して仮停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの仮停止表示した内容を遊技者に報知する。具体的には、ここでは、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あと15回の変動回数がある旨を遊技者に示唆するために、左演出図柄8Lは3回の黄色点滅の数字「0」で仮停止表示され、中演出図柄8Cは3回の黄色点滅の数字「1」で仮停止表示され、右演出図柄8Rは3回の黄色点滅の数字「5」で仮停止表示される。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを停止表示する時期が到来する演出図柄の停止表示においては、図38(D2)に示すように、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である黄色で点灯して同時に停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rによる抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する(ここでは、左演出図柄8Lは黄色点灯の数字「7」で停止表示され、中演出図柄8Cは黄色点灯の数字「5」で停止表示され、右演出図柄8Rは黄色点灯の数字「2」で停止表示されることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する)。
このように、演出図柄の変動演出中(変動表示中)においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点灯であるものの、図38(D1)における演出図柄の仮停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点滅ではなく黄色点滅となり、さらに、図38(D2)における演出図柄の停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点灯ではなく黄色点灯となることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様の変化(色の変化)を用いて、天井(b時短(遊タイム)の発動)の接近を遊技者へ示唆する第1示唆演出を行うことができるようになっている。また、図38(D1)における演出図柄の仮停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを数字で仮停止表示することにより、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あと15回の変動回数がある旨を遊技者に示唆することができるようになっている。
本実施形態では、設定情報が設定1に設定されていることにより、天井カウンタに規定回転数として「479」という値がセットされているため、遊技者が、「464」回だけ連続して抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態であるときに、ようやく天井(b時短(遊タイム)の発動)の接近を示唆する第1示唆演出が行われるようになっているため、なかなか第1示唆演出が行われない。
なお、図38(C2)のあと~図38(D1)のまえまでにおいて、第1始動口20への遊技球の入球があるのに対して、第2始動口21への遊技球の入球が全くない。また、図38(D1)~図38(D2)において、第1始動口20および第2始動口21への遊技球の入球が全くない。
続いて、第1特図保留演出ランプ1の保留球を消化するために(特図保留の消化を開始するために)、図38(E)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが一斉に(同時に)同一の色である青色に点灯して高速で変動する表示態様となる。これに伴い、第1特図保留演出ランプ2の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ1へ移動し、第1特図保留演出ランプ2~4の発光態様が消灯した状態となる。これにより、第1特図保留に関して1つの保留球が存在する状態となる。
その後、演出図柄の変動演出中(変動表示中)において、第1始動口20への遊技球の入球が1回あり、第1特図保留演出ランプ2が青色点灯する発光態様となり、第1特図保留に関して2つの保留球が存在する状態となる。このとき、第2始動口21への入球が全くない。
今回の演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されることにより、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り14回の変動回数となる。この時点では、上述した第1示唆演出をすでに行っているため、天井(b時短(遊タイム)の発動)への接近を遊技者に示唆している。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを仮停止表示する時期が到来する演出図柄の仮停止表示においては、図38(F1)に示すように、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あとどのくらいの変動回数があるのかを遊技者に示唆せず、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを、所定期間(1.5秒)だけ、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である青色で同時に点滅(3回の青色点滅)して仮停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの仮停止表示した内容を遊技者に報知する(ここでは、左演出図柄8Lは3回の青色点滅の数字「8」で仮停止表示され、中演出図柄8Cは3回の青色点滅の数字「1」で仮停止表示され、右演出図柄8Rは3回の青色点滅の数字「4」で仮停止表示される)。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを停止表示する時期が到来する演出図柄の停止表示においては、図38(F2)に示すように、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である青色で点灯して同時に停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rによる抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する(ここでは、左演出図柄8Lは青色点灯の数字「8」で停止表示され、中演出図柄8Cは青色点灯の数字「1」で停止表示され、右演出図柄8Rは青色点灯の数字「4」で停止表示されることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する)。
なお、図38(F1)~図38(F2)において、第1始動口20および第2始動口21への遊技球の入球が全くない。
続いて、第1特図保留演出ランプ1の保留球を消化するために(特図保留の消化を開始するために)、図38(G)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが一斉に(同時に)同一の色である青色に点灯して高速で変動する表示態様となる。これに伴い、第1特図保留演出ランプ2の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ1へ移動し、第1特図保留演出ランプ2~4の発光態様が消灯した状態となる。これにより、第1特図保留に関して1つの保留球が存在する状態となる。
今回の演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されることにより、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り13回の変動回数となる。この時点では、上述した第1示唆演出をすでに行っているため、天井(b時短(遊タイム)の発動)への接近を遊技者に示唆している。その後、演出図柄の停止表示が行われ抽選の結果(当落結果)としてハズレが続く。
そして、このような演出図柄の変動演出(変動表示)がすすみ、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り11回の変動回数となり、演出図柄の停止表示が行われ、言い換えると、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態となっている。
続いて、第1特図保留演出ランプ1の保留球を消化するために(特図保留の消化を開始するために)、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが一斉に(同時に)同一の色である青色に点灯して高速で変動する表示態様となる。これに伴い、第1特図保留演出ランプ2の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ1へ移動し、第1特図保留演出ランプ3の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ2へ移動し、第1特図保留演出ランプ3および第1特図保留演出ランプ4の発光態様が消灯した状態となる。これにより、第1特図保留に関して2つの保留球が存在する状態となる。
今回の演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されることにより、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り10回の変動回数となる。この時点では、上述した第1示唆演出をすでに行っているため、天井(b時短(遊タイム)の発動)への接近を遊技者に示唆している。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを仮停止表示する時期が到来する演出図柄の仮停止表示においては、図39(H1)に示すように、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あとどのくらいの変動回数があるのかを遊技者に示唆するために、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを、所定期間(1.5秒)だけ、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である緑色で同時に点滅(3回の緑色点滅)して仮停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの仮停止表示した内容を遊技者に報知する。具体的には、ここでは、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あと10回の変動回数がある旨を遊技者に示唆するために、左演出図柄8Lは3回の緑色点滅の数字「0」で仮停止表示され、中演出図柄8Cは3回の緑色点滅の数字「1」で仮停止表示され、右演出図柄8Rは3回の緑色点滅の数字「0」で仮停止表示される。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを停止表示する時期が到来する演出図柄の停止表示においては、図39(H2)に示すように、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である緑色で点灯して同時に停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rによる抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する(ここでは、左演出図柄8Lは緑色点灯の数字「3」で停止表示され、中演出図柄8Cは緑色点灯の数字「0」で停止表示され、右演出図柄8Rは緑色点灯の数字「6」で停止表示されることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する)。
このように、演出図柄の変動演出中(変動表示中)においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点灯であるものの、図39(H1)における演出図柄の仮停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点滅ではなく緑色点滅となり、さらに、図39(H2)における演出図柄の停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点灯ではなく緑色点灯となることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様の変化(色の変化)を用いて、天井(b時短(遊タイム)の発動)の接近を遊技者へ示唆する第2示唆演出を行うことができるようになっている。また、図39(H1)における演出図柄の仮停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを数字で仮停止表示することにより、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あと10回の変動回数がある旨を遊技者に示唆することができるようになっている。
第1示唆演出がなかなか行われないものの、第2示唆演出は、第1示唆演出のあと、さらに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態となっているときには、演出図柄の変動演出(変動表示)が5回だけ行われたあと、行われるようになっている。
本実施形態では、設定情報が設定1に設定されていることにより、天井カウンタに規定回転数として「479」という値がセットされているため、遊技者が、「464」回だけ連続して抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態であるときに、ようやく天井(b時短(遊タイム)の発動)の接近を示唆する第1示唆演出が行われるのに対して、第2示唆演出は、第1示唆演出のあと、さらに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、演出図柄の変動演出(変動表示)が5回だけ行われたあと、行われるようになっているため、第2示唆演出により、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)さらに接近した旨を遊技者に示唆することができる。
なお、図38(G)のあと~図39(H1)のまえまでにおいて、第1始動口20への遊技球の入球があるのに対して、第2始動口21への遊技球の入球が全くない。また、図39(H1)~図39(H2)において、第1始動口20および第2始動口21への遊技球の入球が全くない。
続いて、第1特図保留演出ランプ1の保留球を消化するために(特図保留の消化を開始するために)、図39(I)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが一斉に(同時に)同一の色である青色に点灯して高速で変動する表示態様となる。これに伴い、第1特図保留演出ランプ2の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ1へ移動し、第1特図保留演出ランプ2~4の発光態様が消灯した状態となる。これにより、第1特図保留に関して1つの保留球が存在する状態となる。
その後、演出図柄の変動演出中(変動表示中)において、第1始動口20への遊技球の入球が3回あり、第1特図保留演出ランプ2、第1特図保留演出ランプ3および第1特図保留演出ランプ4が共に青色点灯する発光態様となり、4つの保留球が存在する状態となる。このとき、第2始動口21への入球が全くない。
今回の演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されることにより、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り9回の変動回数となる。この時点では、上述した第1示唆演出そして第2示唆演出をすでに行っているため、天井(b時短(遊タイム)の発動)への接近を遊技者に示唆している。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを仮停止表示する時期が到来する演出図柄の仮停止表示においては、図39(J1)に示すように、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あとどのくらいの変動回数があるのかを遊技者に示唆せず、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを、所定期間(1.5秒)だけ、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である青色で同時に点滅(3回の青色点滅)して仮停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの仮停止表示した内容を遊技者に報知する(ここでは、左演出図柄8Lは3回の青色点滅の数字「9」で仮停止表示され、中演出図柄8Cは3回の青色点滅の数字「2」で仮停止表示され、右演出図柄8Rは3回の青色点滅の数字「8」で仮停止表示される)。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを停止表示する時期が到来する演出図柄の停止表示においては、図39(J2)に示すように、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である青色で点灯して同時に停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rによる抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する(ここでは、左演出図柄8Lは青色点灯の数字「9」で停止表示され、中演出図柄8Cは青色点灯の数字「2」で停止表示され、右演出図柄8Rは青色点灯の数字「8」で停止表示されることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する)。
なお、図39(J1)~図39(J2)において、第1始動口20および第2始動口21への遊技球の入球が全くない。
続いて、第1特図保留演出ランプ1の保留球を消化するために(特図保留の消化を開始するために)、図39(K)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが一斉に(同時に)同一の色である青色に点灯して高速で変動する表示態様となる。これに伴い、第1特図保留演出ランプ2の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ1へ移動し、第1特図保留演出ランプ3の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ2へ移動し、第1特図保留演出ランプ4の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ3へ移動し、第1特図保留演出ランプ4の発光態様が消灯した状態となる。これにより、第1特図保留に関して3つの保留球が存在する状態となる。
その後、演出図柄の変動演出中(変動表示中)において、第1始動口20への遊技球の入球が1回あり、第1特図保留演出ランプ4が青色点灯する発光態様となり、第1特図保留に関して4つの保留球が存在する状態となる。このとき、先読み演出により、第1特図保留演出ランプ1が青色点灯から緑色点灯へ変化する。その後、演出図柄の停止表示が行われ抽選の結果(当落結果)としてハズレが続く。
そして、このような演出図柄の変動演出(変動表示)がすすみ、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り6回の変動回数となり、演出図柄の停止表示が行われ、言い換えると、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態となっている。
続いて、第1特図保留演出ランプ1の保留球を消化するために(特図保留の消化を開始するために)、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが一斉に(同時に)同一の色である青色に点灯して高速で変動する表示態様となる。これに伴い、第1特図保留演出ランプ2の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ1へ移動し、第1特図保留演出ランプ3の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ2へ移動し、第1特図保留演出ランプ4の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ3へ移動し、第1特図保留演出ランプ4の発光態様が消灯した状態となる。これにより、第1特図保留に関して3つの保留球が存在する状態となる。
演出図柄の変動演出中(変動表示中)において、第1始動口20への遊技球の入球が1回あり、第1特図保留演出ランプ4が青色点灯する発光態様となり、第1特図保留に関して4つの保留球が存在する状態となる。なお、第2始動口21への遊技球の入球が全くない。
今回の演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されることにより、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り5回の変動回数となる。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを仮停止表示する時期が到来する演出図柄の仮停止表示においては、図39(L1)に示すように、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あとどのくらいの変動回数があるのかを遊技者に示唆するために、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを、所定期間(1.5秒)だけ、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である赤色で同時に点滅(3回の赤色点滅)して仮停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの仮停止表示した内容を遊技者に報知する。具体的には、ここでは、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あと5回の変動回数がある旨を遊技者に示唆するために、左演出図柄8Lは3回の赤色点滅の数字「0」で仮停止表示され、中演出図柄8Cは3回の赤色点滅の数字「0」で仮停止表示され、右演出図柄8Rは3回の赤色点滅の数字「5」で仮停止表示される。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを停止表示する時期が到来する演出図柄の停止表示においては、図39(L2)に示すように、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である赤色で点灯して同時に停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rによる抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する(ここでは、左演出図柄8Lは赤色点灯の数字「1」で停止表示され、中演出図柄8Cは赤色点灯の数字「2」で停止表示され、右演出図柄8Rは赤色点灯の数字「3」で停止表示されることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する)。
このように、演出図柄の変動演出中(変動表示中)においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点灯であるものの、図39(L1)における演出図柄の仮停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点滅ではなく赤色点滅となり、さらに、図39(L2)における演出図柄の停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点灯ではなく赤色点灯となることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様の変化(色の変化)を用いて、天井(b時短(遊タイム)の発動)の接近を遊技者へ示唆する第3示唆演出を行うことができるようになっている。また、図39(L1)における演出図柄の仮停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを数字で仮停止表示することにより、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あと5回の変動回数がある旨を遊技者に示唆することができるようになっている。
第1示唆演出がなかなか行われないものの、第3示唆演出は、第1示唆演出そして第2示唆演出のあと、さらに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態となっているときには、演出図柄の変動演出(変動表示)が5回だけ行われたあと、行われるようになっている。
本実施形態では、設定情報が設定1に設定されていることにより、天井カウンタに規定回転数として「479」という値がセットされているため、遊技者が、「464」回だけ連続して抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態であるときに、ようやく天井(b時短(遊タイム)の発動)の接近を示唆する第1示唆演出が行われるのに対して、第3示唆演出は、第2示唆演出のあと、さらに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、演出図柄の変動演出(変動表示)が5回だけ行われたあと、行われるようになっている。このように、本実施形態では、第1示唆演出が行われたあと第2示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、第2示唆演出が行われたあと第3示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、が5回という同一の回数となっているため、第3示唆演出が行われることにより、遊技者に一定回数ごとに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様による示唆演出が行われるという法則性を見出させるようにしている。
なお、図39(K)のあと~図39(L1)のまえまでにおいて、第1始動口20への遊技球の入球があるのに対して、第2始動口21への遊技球の入球が全くない。また、図39(L1)~図39(H2)において、第1始動口20および第2始動口21への遊技球の入球が全くない。
続いて、第1特図保留演出ランプ1の保留球を消化するために(特図保留の消化を開始するために)、図39(M)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが一斉に(同時に)同一の色である青色に点灯して高速で変動する表示態様となる。これに伴い、第1特図保留演出ランプ2の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ1へ移動し、第1特図保留演出ランプ3の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ2へ移動し、第1特図保留演出ランプ4の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ3へ移動し、第1特図保留演出ランプ4の発光態様が消灯した状態となる。これにより、第1特図保留に関して3つの保留球が存在する状態となる。
今回の演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されることにより、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り4回の変動回数となる。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを仮停止表示する時期が到来する演出図柄の仮停止表示においては、図39(N1)に示すように、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あとどのくらいの変動回数があるのかを遊技者に示唆せず、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを、所定期間(1.5秒)だけ、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である青色で同時に点滅(3回の青色点滅)して仮停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの仮停止表示した内容を遊技者に報知する(ここでは、左演出図柄8Lは3回の青色点滅の数字「5」で仮停止表示され、中演出図柄8Cは3回の青色点滅の数字「4」で仮停止表示され、右演出図柄8Rは3回の青色点滅の数字「0」で仮停止表示される)。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを停止表示する時期が到来する演出図柄の停止表示においては、図40(N2)に示すように、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である青色で点灯して同時に停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rによる抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する(ここでは、左演出図柄8Lは青色点灯の数字「5」で停止表示され、中演出図柄8Cは青色点灯の数字「4」で停止表示され、右演出図柄8Rは青色点灯の数字「0」で停止表示されることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する)。
なお、図39(M)~図39(N1)、図40(N2)において、第1始動口20および第2始動口21への遊技球の入球が全くない。
続いて、第1特図保留演出ランプ1の保留球を消化するために(特図保留の消化を開始するために)、図40(O)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが一斉に(同時に)同一の色である青色に点灯して高速で変動する表示態様となる。これに伴い、第1特図保留演出ランプ2の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ1へ移動し、第1特図保留演出ランプ3の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ2へ移動し、第1特図保留演出ランプ3および第1特図保留演出ランプ4の発光態様が消灯した状態となる。これにより、第1特図保留に関して2つの保留球が存在する状態となる。
今回の演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されることにより、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り3回の変動回数となる。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを仮停止表示する時期が到来する演出図柄の仮停止表示においては、図40(P1)に示すように、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あとどのくらいの変動回数があるのかを遊技者に示唆するために、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを、所定期間(1.5秒)だけ、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である白色で同時に点滅(3回の白色点滅)して仮停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの仮停止表示した内容を遊技者に報知する。具体的には、ここでは、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あと3回の変動回数がある旨を遊技者に示唆するために、左演出図柄8Lは3回の白色点滅の数字「0」で仮停止表示され、中演出図柄8Cは3回の白色点滅の数字「0」で仮停止表示され、右演出図柄8Rは3回の白色点滅の数字「3」で仮停止表示される。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを停止表示する時期が到来する演出図柄の停止表示においては、図40(P2)に示すように、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である白色で点灯して同時に停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rによる抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する(ここでは、左演出図柄8Lは白色点灯の数字「4」で停止表示され、中演出図柄8Cは白色点灯の数字「7」で停止表示され、右演出図柄8Rは白色点灯の数字「5」で停止表示されることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する)。
このように、演出図柄の変動演出中(変動表示中)においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点灯であるものの、図40(P1)における演出図柄の仮停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点滅ではなく白色点滅となり、さらに、図40(P2)における演出図柄の停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点灯ではなく白色点灯となることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様の変化(色の変化)を用いて、天井(b時短(遊タイム)の発動)の接近を遊技者へ示唆する第4示唆演出を行うことができるようになっている。また、図40(P1)における演出図柄の仮停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを数字で仮停止表示することにより、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あと3回の変動回数がある旨を遊技者に示唆することができるようになっている。
第1示唆演出がなかなか行われないものの、第4示唆演出は、第1示唆演出、第2示唆演出、そして第3示唆演出のあと、さらに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態となっているときには、演出図柄の変動演出(変動表示)が2回だけ行われたあと、行われるようになっている。
本実施形態では、設定情報が設定1に設定されていることにより、天井カウンタに規定回転数として「479」という値がセットされているため、遊技者が、「464」回だけ連続して抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態であるときに、ようやく天井(b時短(遊タイム)の発動)の接近を示唆する第1示唆演出が行われるのに対して、第4示唆演出は、第3示唆演出のあと、さらに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、演出図柄の変動演出(変動表示)が5回だけ行われたあと、行われるようになっている。このように、本実施形態では、第1示唆演出が行われたあと第2示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、第2示唆演出が行われたあと第3示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、が5回という同一の回数となっているため、上述したように、第3示唆演出が行われることにより、遊技者に一定回数ごとに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様による示唆演出が行われるという法則性を見出させるようにしている。これに対して、第3示唆演出が行われたあと第4示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)が2回となっているため、遊技者に一定回数ごとに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様による示唆演出が行われるという法則性を見出させたあと、この法則性をすぐに裏切るように、第4示唆演出が行われるようになっているため、この時点において、次回の示唆演出が行われる時期の到来を遊技者に予測困難としつつ、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)さらにより接近していることを確実に示唆することができる。
なお、図40(O)~図40(P2)において、第1始動口20および第2始動口21への遊技球の入球が全くない。
続いて、第1特図保留演出ランプ1の保留球を消化するために(特図保留の消化を開始するために)、図40(Q)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが一斉に(同時に)同一の色である青色に点灯して高速で変動する表示態様となる。これに伴い、第1特図保留演出ランプ2の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ1へ移動し、第1特図保留演出ランプ2~4の発光態様が消灯した状態となる。これにより、第1特図保留に関して1つの保留球が存在する状態となる。
その後、演出図柄の変動演出中(変動表示中)において、第1始動口20への遊技球の入球が2回あり、第1特図保留演出ランプ2および第1特図保留演出ランプ3が共に青色点灯する発光態様となり、第1特図保留に関して3つの保留球が存在する状態となる。このとき、第2始動口21への入球が全くない。
今回の演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されることにより、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り2回の変動回数となる。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを仮停止表示する時期が到来する演出図柄の仮停止表示においては、図40(R1)に示すように、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あとどのくらいの変動回数があるのかを遊技者に示唆するために、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを、所定期間(1.5秒)だけ、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である橙色で同時に点滅(3回の橙色点滅)して仮停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの仮停止表示した内容を遊技者に報知する。具体的には、ここでは、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あと2回の変動回数がある旨を遊技者に示唆するために、左演出図柄8Lは3回の橙色点滅の数字「0」で仮停止表示され、中演出図柄8Cは3回の橙色点滅の数字「0」で仮停止表示され、右演出図柄8Rは3回の橙色点滅の数字「2」で仮停止表示される。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを停止表示する時期が到来する演出図柄の停止表示においては、図40(R2)に示すように、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である橙色で点灯して同時に停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rによる抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する(ここでは、左演出図柄8Lは橙色点灯の数字「7」で停止表示され、中演出図柄8Cは橙色点灯の数字「5」で停止表示され、右演出図柄8Rは橙色点灯の数字「8」で停止表示されることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する)。
このように、演出図柄の変動演出中(変動表示中)においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点灯であるものの、図40(R1)における演出図柄の仮停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点滅ではなく橙色点滅となり、さらに、図40(R2)における演出図柄の停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点灯ではなく橙色点灯となることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様の変化(色の変化)を用いて、天井(b時短(遊タイム)の発動)の接近を遊技者へ示唆する第5示唆演出を行うことができるようになっている。また、図40(R1)における演出図柄の仮停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを数字で仮停止表示することにより、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あと2回の変動回数がある旨を遊技者に示唆することができるようになっている。
第1示唆演出がなかなか行われないものの、第5示唆演出は、第1示唆演出、第2示唆演出、第3示唆演出、そして第4示唆演出のあと、さらに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態となっているときには、演出図柄の変動演出(変動表示)が1回だけ行われたあと、行われるようになっている。つまり、第4示唆演出が行われた演出図柄の変動演出(変動表示)につづく今回の演出図柄の変動演出(変動表示)において、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態となって第5示唆演出が行われるようになっている。
本実施形態では、設定情報が設定1に設定されていることにより、天井カウンタに規定回転数として「479」という値がセットされているため、遊技者が、「464」回だけ連続して抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態であるときに、ようやく天井(b時短(遊タイム)の発動)の接近を示唆する第1示唆演出が行われるのに対して、第5示唆演出は、第4示唆演出のあと、さらに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、演出図柄の変動演出(変動表示)が1回だけ行われたあと、行われるようになっている。このように、本実施形態では、第1示唆演出が行われたあと第2示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、第2示唆演出が行われたあと第3示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、が5回という同一の回数となっているため、上述したように、第3示唆演出が行われることにより、遊技者に一定回数ごとに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様による示唆演出が行われるという法則性を見出させるようにしている。これに対して、第3示唆演出が行われたあと第4示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)が2回となっているため、遊技者に一定回数ごとに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様による示唆演出が行われるという法則性を見出させたあと、この法則性をすぐに裏切るように、第4示唆演出が行われるようになっているため、この時点において、次回の示唆演出が行われる時期の到来を遊技者に予測困難としつつ、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)さらにより接近していることを確実に示唆することができる。そして、第4示唆演出が行われたあと第5示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)が1回となっているため、今回の演出図柄の変動演出(変動表示)で天井へ到達したという期待感を遊技者に付与することができる。
なお、図40(R1)~図40(R2)において、第1始動口20および第2始動口21への遊技球の入球が全くない。
続いて、第1特図保留演出ランプ1の保留球を消化するために(特図保留の消化を開始するために)、図40(S)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが一斉に(同時に)同一の色である青色に点灯して高速で変動する表示態様となる。これに伴い、第1特図保留演出ランプ2の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ1へ移動し、第1特図保留演出ランプ3の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ2へ移動し、第1特図保留演出ランプ3および第1特図保留演出ランプ4の発光態様が消灯した状態となる。これにより、第1特図保留に関して2つの保留球が存在する状態となる。
今回の演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されることにより、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り1回の変動回数となる。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを仮停止表示する時期が到来する演出図柄の仮停止表示においては、図40(T1)に示すように、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あとどのくらいの変動回数があるのかを遊技者に示唆するために、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを、所定期間(1.5秒)だけ、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である紫色で同時に点滅(3回の紫色点滅)して仮停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの仮停止表示した内容を遊技者に報知する。具体的には、ここでは、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あと1回の変動回数がある旨を遊技者に示唆するために、左演出図柄8Lは3回の紫色点滅の数字「0」で仮停止表示され、中演出図柄8Cは3回の紫色点滅の数字「0」で仮停止表示され、右演出図柄8Rは3回の紫色点滅の数字「1」で仮停止表示される。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを停止表示する時期が到来する演出図柄の停止表示においては、図40(T2)に示すように、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である紫色で点灯して同時に停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rによる抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する(ここでは、左演出図柄8Lは紫色点灯の数字「6」で停止表示され、中演出図柄8Cは紫色点灯の数字「9」で停止表示され、右演出図柄8Rは紫色点灯の数字「2」で停止表示されることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する)。
このように、演出図柄の変動演出中(変動表示中)においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点灯であるものの、図40(T1)における演出図柄の仮停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点滅ではなく紫色点滅となり、さらに、図40(T2)における演出図柄の停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点灯ではなく紫色点灯となることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様の変化(色の変化)を用いて、天井(b時短(遊タイム)の発動)の接近を遊技者へ示唆する第6示唆演出を行うことができるようになっている。また、図40(T1)における演出図柄の仮停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを数字で仮停止表示することにより、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あと1回の変動回数がある旨を遊技者に示唆することができるようになっている。
第1示唆演出がなかなか行われないものの、第6示唆演出は、第1示唆演出、第2示唆演出、第3示唆演出、第4示唆演出、そして第5示唆演出のあと、さらに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態となっているときには、演出図柄の変動演出(変動表示)が1回だけ行われたあと、行われるようになっている。つまり、第5示唆演出が行われた演出図柄の変動演出(変動表示)につづく今回の演出図柄の変動演出(変動表示)において、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態となって第6示唆演出が行われるようになっている。
本実施形態では、設定情報が設定1に設定されていることにより、天井カウンタに規定回転数として「479」という値がセットされているため、遊技者が、「464」回だけ連続して抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態であるときに、ようやく天井(b時短(遊タイム)の発動)の接近を示唆する第1示唆演出が行われるのに対して、第6示唆演出は、第5示唆演出のあと、さらに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、演出図柄の変動演出(変動表示)が1回だけ行われたあと、行われるようになっている。このように、本実施形態では、第1示唆演出が行われたあと第2示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、第2示唆演出が行われたあと第3示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、が5回という同一の回数となっているため、上述したように、第3示唆演出が行われることにより、遊技者に一定回数ごとに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様による示唆演出が行われるという法則性を見出させるようにしている。これに対して、第3示唆演出が行われたあと第4示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)が2回となっているため、遊技者に一定回数ごとに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様による示唆演出が行われるという法則性を見出させたあと、この法則性をすぐに裏切るように、第4示唆演出が行われるようになっているため、この時点において、次回の示唆演出が行われる時期の到来を遊技者に予測困難としつつ、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)さらにより接近していることを確実に示唆することができる。
そして、第4示唆演出が行われたあと第5示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、第5示唆演出が行われたあと第6示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、が1回という同一の回数となっているため、第6示唆演出が行われることにより、遊技者に再び一定回数ごとに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様による示唆演出が行われるという法則性を見出させるようにしている。この時点において、この1回という同一の回数は、第1示唆演出が行われたあと第2示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、第2示唆演出が行われたあと第3示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、が5回という同一の回数と比べて、小さくなっているため、今回の演出図柄の変動演出(変動表示)で天井へ到達したという期待感をより高めて遊技者に付与することができる。
なお、図40(T1)~図40(T2)において、第1始動口20および第2始動口21への遊技球の入球が全くない。
続いて、第1特図保留演出ランプ1の保留球を消化するために(特図保留の消化を開始するために)、図41(U)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが一斉に(同時に)同一の色である青色に点灯して高速で変動する表示態様となる。これに伴い、第1特図保留演出ランプ2の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ1へ移動し、第1特図保留演出ランプ2~4の発光態様が消灯した状態となる。これにより、第1特図保留に関して1つの保留球が存在する状態となる。
その後、演出図柄の変動演出中(変動表示中)において、第1始動口20への遊技球の入球が1回あり、第1特図保留演出ランプ2が青色点灯する発光態様となり、第1特図保留に関して2つの保留球が存在する状態となる。このとき、第2始動口21への入球が全くない。
今回の演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されることにより、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り0(ゼロ)回の変動回数となる。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを仮停止表示する時期が到来する演出図柄の仮停止表示においては、図41(V1)に示すように、ここでは敢えて天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あとどのくらいの変動回数があるのかを遊技者に示唆せず、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを、所定期間(1.5秒)だけ、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRを1つの表示器として表示器内周に沿って、4つのセグメントが連なって形成されたひも状のものが2つ、所定間隔をおいて(1つのセグメント分の距離をおいて)、すべて同一の色である青色で同時に点滅(3回の青色点滅)しながら、時計回りにぐるぐる回転した表示態様により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの仮停止表示した内容(つまり、青色点滅するひも状のものが2つ、時計回りにぐるぐる回転した表示態様)を遊技者に報知する。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを停止表示する時期が到来する演出図柄の停止表示においては、図41(V2)に示すように、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である青色で点灯して同時に停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rによる抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する(ここでは、左演出図柄8Lは青色点灯の数字「3」で停止表示され、中演出図柄8Cは青色点灯の数字「1」で停止表示され、右演出図柄8Rは青色点灯の数字「5」で停止表示されることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する)。
このように、図41(V1)における演出図柄の仮停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点滅であり、さらに、図41(V2)における演出図柄の停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が青色点灯である。これは、第1示唆演出が行われるまえにおける演出図柄の変動演出中(変動表示中)での青色点灯、演出図柄の仮停止表示での青色点滅および演出図柄の停止表示での青色点灯と同一であり、または、第1示唆演出と第2示唆演出との間、第2示唆演出と第3示唆演出との間、第3示唆演出と第4示唆演出との間に行われる演出図柄の変動演出中(変動表示中)での青色点灯、演出図柄の仮停止表示での青色点滅および演出図柄の停止表示での青色点灯と同一である。言い換えると、今回の演出図柄の仮停止表示および演出図柄の停止表示においては、第1示唆演出、第2示唆演出、第3示唆演出、第4示唆演出、第5示唆演出、そして第6示唆演出のように、発光態様の変化(色の変化)が全くなく、示唆演出が全く行われない。
本実施形態では、第1示唆演出が行われたあと第2示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、第2示唆演出が行われたあと第3示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、が5回という同一の回数となっているため、上述したように、第3示唆演出が行われることにより、遊技者に一定回数ごとに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様による示唆演出が行われるという法則性を見出させるようにしている。これに対して、第3示唆演出が行われたあと第4示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)が2回となっているため、遊技者に一定回数ごとに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様による示唆演出が行われるという法則性を見出させたあと、この法則性をすぐに裏切るように、第4示唆演出が行われるようになっているため、この時点において、次回の示唆演出が行われる時期の到来を遊技者に予測困難としつつ、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)さらにより接近していることを確実に示唆することができる。
そして、第4示唆演出が行われたあと第5示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、第5示唆演出が行われたあと第6示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、が1回という同一の回数となっているため、第6示唆演出が行われることにより、遊技者に再び一定回数ごとに、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様による示唆演出が行われるという法則性を見出させるようにしている。この時点において、この1回という同一の回数は、第1示唆演出が行われたあと第2示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、第2示唆演出が行われたあと第3示唆演出が行われるまでの演出図柄の変動演出(変動表示)と、が5回という同一の回数と比べて、小さくなっているため、今回の演出図柄の変動演出(変動表示)で天井へ到達したという期待感をより高めて遊技者に付与することができる。
そして、第6示唆演出が行われたあと今回の演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、今回の演出図柄の仮停止表示および演出図柄の停止表示においては、第1示唆演出、第2示唆演出、第3示唆演出、第4示唆演出、第5示唆演出、そして第6示唆演出のように、発光態様の変化(色の変化)が全くなく、示唆演出が全く行われないため、第6示唆演出が行われたことにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様による示唆演出が行われるという法則性を見出させたあと、今回の演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されると、その後、この法則性をすぐに裏切るように、今回の演出図柄の仮停止表示および演出図柄の停止表示が行われるようになっているため、この時点において、前回の演出図柄の仮停止表示および演出図柄の停止表示において天井へ到達したという期待感を、今回の演出図柄の仮停止表示および演出図柄の停止表示において、その期待感を裏切る演出となっている。
なお、図41(V1)~図41(V2)において、第1始動口20および第2始動口21への遊技球の入球が全くない。この時点においても、第2特図保留演出表示装置9Bには、第2始動口21に遊技球が入球して未だ遊技に供されていない第2特図保留に関して保留球が1つも存在しない状態となっている。
続いて、第1特図保留演出ランプ1の保留球を消化するために(特図保留の消化を開始するために)、図41(W)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、b時短(遊タイム)が発生し(つまり、通常確率状態(非高確率状態)であって非時短状態から通常確率状態(非高確率状態)であって時短状態へ切り替わり)、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが一斉に(同時に)同一の色である水色に点灯して高速で変動する表示態様となる。これに伴い、第1特図保留演出ランプ2の発光態様(青色点灯)が第1特図保留演出ランプ1へ移動し、第1特図保留演出ランプ2~4の発光態様が消灯した状態となる。これにより、第1特図保留に関して1つの保留球が存在する状態となる。
このとき、「遊タイム開始」というアナウンスがスピーカ67から流れると、続いて、「右打ちしてください」というアナウンスがスピーカ67から流れる。これにより、遊技者は、天井に到達してb時短(遊タイム)が発動したことをはじめて知ることとなる。
本実施形態では、設定情報が設定1に設定されていることにより、時短カウンタに「607」という値がセットされており、b時短(遊タイム)が発動すると、通常確率状態(非高確率状態)であって時短状態で、演出図柄の変動演出(変動表示)の回数を最大で「607」回だけ行うことができる。
b時短(遊タイム)が発動して遊技者が右打ちを開始すると、その後、演出図柄の変動演出中(変動表示中)において、第2始動口21への遊技球の入球が2回あり、第2特図保留演出ランプ1および第2特図保留演出ランプ2が共に青色点灯する発光態様となり、第2特図保留に関して2つの保留球が存在する状態となる。さらに、演出図柄の変動演出中(変動表示中)において、第2始動口21への遊技球の入球が2回あり、第2特図保留演出ランプ3および第2特図保留演出ランプ4が共に青色点灯する発光態様となり、第2特図保留に関して4つの保留球が存在する状態となる。このとき、第1始動口20への入球が全くない。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを仮停止表示する時期が到来する演出図柄の仮停止表示においては、図41(X1)に示すように、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを、所定期間(1.5秒)だけ、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である水色で同時に点滅(3回の水色点滅)して仮停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの仮停止表示した内容を遊技者に報知する(ここでは、左演出図柄8Lは3回の水色点滅の数字「6」で仮停止表示され、中演出図柄8Cは3回の水色点滅の数字「2」で仮停止表示され、右演出図柄8Rは3回の水色点滅の数字「8」で仮停止表示される)。
その後、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rを停止表示する時期が到来する演出図柄の停止表示においては、図41(X2)に示すように、左7セグ表示器8SL、中7セグ表示器8SC、右7セグ表示器8SRをすべて同一の色である水色で点灯して同時に停止表示した数字により、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rによる抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する(ここでは、左演出図柄8Lは水色点灯の数字「6」で停止表示され、中演出図柄8Cは水色点灯の数字「2」で停止表示され、右演出図柄8Rは水色点灯の数字「8」で停止表示されることにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレを報知する)。
このように、図41(W)において、「遊タイム開始」というアナウンスがスピーカ67から流れると、続いて、「右打ちしてください」というアナウンスがスピーカ67から流れることにより、遊技者は、天井に到達してb時短(遊タイム)が発動したことをはじめて知ることとなる。つまり、今回の演出図柄の変動演出(変動表示)が行われる前回の演出図柄の仮停止表示および演出図柄の停止表示では、上述したように、第1示唆演出、第2示唆演出、第3示唆演出、第4示唆演出、第5示唆演出、そして第6示唆演出のように、発光態様の変化(色の変化)が全くなく、示唆演出が全く行われないため、第6示唆演出が行われたことにより、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様による示唆演出が行われるという法則性を見出させたあと、前回の演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されると、その後、この法則性をすぐに裏切るように、前回の演出図柄の仮停止表示および演出図柄の停止表示が行われるようになっているため、第6示唆演出により天井へ到達したという期待感を、前回の演出図柄の仮停止表示および演出図柄の停止表示において、その期待感を裏切る演出とし、遊技者に落胆させたあと、今回の演出図柄の変動演出(変動表示)が開始されると、いきなり「遊タイム開始」というアナウンスがスピーカ67から流れるようになっているため、b時短(遊タイム)の発動をインパクトがある演出として遊技者に提供することができる。
なお、図41(X1)~図41(X2)において、第1始動口20および第2始動口21への遊技球の入球が全くない。
続いて、第1特図保留に関して1つの保留球が存在し、第2特図保留に関して4つの保留球が存在しているため、優先変動により、第2特図保留演出ランプ1の保留球を消化するために(特図保留の消化を開始するために)、図41(Y)に示すように、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが一斉に(同時に)同一の色である水色に点灯して高速で変動する表示態様となる。これに伴い、第2特図保留演出ランプ2の発光態様(青色点灯)が第2特図保留演出ランプ1へ移動し、第2特図保留演出ランプ3の発光態様(青色点灯)が第2特図保留演出ランプ2へ移動し、第2特図保留演出ランプ4の発光態様(青色点灯)が第2特図保留演出ランプ3へ移動し、第2特図保留演出ランプ4の発光態様が消灯した状態となる。これにより、第2特図保留に関して3つの保留球が存在する状態となる。
その後、演出図柄の変動演出中(変動表示中)において、先読み演出により、第2特図保留演出ランプ1が黄色点灯(ゴールド点灯)する発光態様となる。
その後、演出図柄の仮停止表示および演出図柄の停止表示が行われる。b時短(遊タイム)が発動しているときに、演出図柄の変動演出(変動表示)が開始され、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わないときには抽選の結果(当落結果)としてハズレが報知されるのに対して、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃うときには抽選の結果(当落結果)として当たりが報知される。この当たりが報知されると、その後、遊技者にとって利益が付与される大当たり遊技が開始されることとなる。
なお、b時短(遊タイム)が発動しているときにおいても、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rが同一の図柄に揃わず抽選の結果(当落結果)としてハズレがつづき、いわゆる、はまっている状態となって、時短カウンタにセットされた値(ここでは、「607」)だけ演出図柄の変動演出(変動表示)を終了すると、b時短(遊タイム)が終了し、これに伴い、通常確率状態(非高確率状態)であって時短状態から通常確率状態(非高確率状態)であって非時短状態へ再び切り替わり、演出図柄の変動演出中(変動表示中)においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が再び青色点灯となり、演出図柄の仮停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が再び青色点滅となり、演出図柄の停止表示においては、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rの発光態様が再び青色点灯となる。
本実施形態における時短突入示唆演出Bにおいては、上述したように、第1示唆演出、第2示唆演出、第3示唆演出、第4示唆演出、第5示唆演出、そして第6示唆演出において、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あとどのくらいの変動回数があるのかを遊技者に示唆するために、左演出図柄8L、中演出図柄8C、右演出図柄8Rをそれぞれ数字で所定の色で仮表示停止しているものの、第1示唆演出、第2示唆演出、第3示唆演出、第4示唆演出、第5示唆演出、そして第6示唆演出をはじめて体験した遊技者または遊技仕様の知識が乏しい遊技者には、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あとどのくらいの変動回数があるのかをわからない場合がある。
11.本実施形態の効果例、変形例、態様例
[効果例]
以下に、時短突入示唆演出の効果例を示す。
[効果1]
上記実施形態の遊技機1では、図34の時短突入示唆演出A~図41の時短突入示唆演出Bにおいて、7つのセグメント(複数の発光体)の発光態様により演出図柄(図柄)を表示可能な演出図柄変動表示装置8(表示装置)を有し、第1始動口20(球受入口)や第2始動口21(球受入口)への遊技球の受け入れに基づいて抽選を行い、この抽選の結果を演出図柄変動表示装置8(表示装置)に表示することができるようになっており、抽選の結果が連続して落選であるときであって、この連続して落選した回数である天井カウンタ(連続落選回数)が、設定情報が設定1に設定されている規定回転数「479(所定回数)」に到達したときに、遊技者に有利な有利遊技状態である通常確率状態(非高確率状態)であって時短状態となるb時短(遊タイム)へ移行することができる。言い換えると、抽選の結果が当選でなく落選が連続するときに、この連続して落選した回数である天井カウンタ(連続落選回数)が、設定情報が設定1に設定されている規定回転数「479(所定回数)」に到達した場合にも、通常確率状態(非高確率状態)であって時短状態(有利遊技状態)となるb時短(遊タイム)へ移行することができる。天井カウンタ(連続落選回数)が例えば設定情報が設定1に設定されている規定回転数「479(所定回数)」に到達するまでに通常確率状態(非高確率状態)であって時短状態(有利遊技状態)となるb時短(遊タイム)への移行の前兆を演出図柄変動表示装置8(表示装置)に表示する示唆演出を実行することができるようになっている(時短突入示唆演出Aでは図34(D1),(D2)、図35(H1),(H2),(L1),(L2)、図36(P1),(P2),(R1),(R2),(T1),(T2)、時短突入示唆演出Bでは図38(D1),(D2)、図39(H1),(H2),(L1),(L2)、図40(P1),(P2),(R1),(R2),(T1),(T2)、)。抽選の結果が当選であるときに遊技者に有利な有利遊技状態である時短状態へ移行することができる。例えば、「11R(実質10R)V非通過予定大当たり」では、第1大入賞口30内のV領域39に遊技球が通過することはほぼ不可能になっており、「11R(実質10R)V非通過予定大当たり」後の遊技状態は低確時短状態(低確高ベース状態)である通常確率状態(非高確率状態)であって時短状態となる。この構成によれば、例えば設定情報が設定1に設定されている場合には、天井カウンタ(連続落選回数)が設定1に設定されている規定回転数「479(所定回数)」に到達するまでに通常確率状態(非高確率状態)であって時短状態(有利遊技状態)となるb時短(遊タイム)への移行の前兆を演出図柄変動表示装置8(表示装置)に示唆表示することができるようになっているため、通常確率状態(非高確率状態)であって時短状態(有利遊技状態)となるb時短(遊タイム)への接近を遊技者に示唆することで天井到達の煽りを行うことができる。したがって、遊技の興趣を向上させることができる。
[効果2]
上記実施形態の遊技機1では、図34の時短突入示唆演出A~図41の時短突入示唆演出Bにおいて、示唆演出は、例えば設定情報が設定1に設定されている場合には、天井カウンタ(連続落選回数)が設定1に設定されている規定回転数「479(所定回数)」に到達するまでの残りの回数に基づいて多段階に実行されるようになっている。具体的には、時短突入示唆演出Aでは、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り15回の変動回数であるときに図34(D1),(D2)において第1示唆演出が実行され、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り10回の変動回数であるときに図35(H1),(H2)において第2示唆演出が実行され、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り5回の変動回数であるときに図35(L1),(L2)において第3示唆演出が実行され、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り3回の変動回数であるときに図36(P1),(P2)において第4示唆演出が実行され、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り2回の変動回数であるときに図36(R1),(R2)において第5示唆演出が実行され、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り1回の変動回数であるときに図36(T1),(T2)において第6示唆演出が実行される。また、時短突入示唆演出Bでは、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り15回の変動回数であるときに図38(D1),(D2)において第1示唆演出が実行され、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り10回の変動回数であるときに図39(H1),(H2)において第2示唆演出が実行され、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り5回の変動回数であるときに図39(L1),(L2)において第3示唆演出が実行され、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り3回の変動回数であるときに図40(P1),(P2)において第4示唆演出が実行され、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り2回の変動回数であるときに図40(R1),(R2)において第5示唆演出が実行され、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り1回の変動回数であるときに図40(T1),(T2)において第6示唆演出が実行される。この構成によれば、示唆演出が残りの回数に基づいて多段階に実行されることにより、通常確率状態(非高確率状態)であって時短状態(有利遊技状態)となるb時短(遊タイム)への接近を多数回にわたって遊技者に示唆することができ、示唆演出が実行されるごとにb時短(遊タイム)の発動への期待感を高めることに寄与することができる。
[効果3]
上記実施形態の遊技機1では、図34の時短突入示唆演出A~図41の時短突入示唆演出Bにおいて、示唆演出は、残りの回数が特定回数に到達するごとに演出図柄の停止表示(抽選の結果)を特定回数と対応する色で演出図柄変動表示装置8(表示装置)に表示することができるようになっている。具体的には、時短突入示唆演出Aでは、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り15回の変動回数(残りの回数が特定回数)であるときに図34(D1),(D2)において第1示唆演出が実行されることにより抽選の結果(当落結果)が黄色で演出図柄変動表示装置8(表示装置)に表示され、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り10回の変動回数(残りの回数が特定回数)であるときに図35(H1),(H2)において第2示唆演出が実行されることにより抽選の結果(当落結果)が緑色で演出図柄変動表示装置8(表示装置)に表示され、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り5回の変動回数(残りの回数が特定回数)であるときに図35(L1),(L2)において第3示唆演出が実行されることにより抽選の結果(当落結果)が赤色で演出図柄変動表示装置8(表示装置)に表示され、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り3回の変動回数(残りの回数が特定回数)であるときに図36(P1),(P2)において第4示唆演出が実行されることにより抽選の結果(当落結果)が白色で演出図柄変動表示装置8(表示装置)に表示され、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り2回の変動回数(残りの回数が特定回数)であるときに図36(R1),(R2)において第5示唆演出が実行されることにより抽選の結果(当落結果)が橙色で演出図柄変動表示装置8(表示装置)に表示され、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り1回の変動回数(残りの回数が特定回数)であるときに図36(T1),(T2)において第6示唆演出が実行されることにより抽選の結果(当落結果)が紫色で演出図柄変動表示装置8(表示装置)に表示される。また、時短突入示唆演出Bでは、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り15回の変動回数(残りの回数が特定回数)であるときに図38(D1),(D2)において第1示唆演出が実行されることにより抽選の結果(当落結果)が黄色で演出図柄変動表示装置8(表示装置)に表示され、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り10回の変動回数(残りの回数が特定回数)であるときに図39(H1),(H2)において第2示唆演出が実行されることにより抽選の結果(当落結果)が緑色で演出図柄変動表示装置8(表示装置)に表示され、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り5回の変動回数(残りの回数が特定回数)であるときに図39(L1),(L2)において第3示唆演出が実行されることにより抽選の結果(当落結果)が赤色で演出図柄変動表示装置8(表示装置)に表示され、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り3回の変動回数(残りの回数が特定回数)であるときに図40(P1),(P2)において第4示唆演出が実行されることにより抽選の結果(当落結果)が白色で演出図柄変動表示装置8(表示装置)に表示され、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り2回の変動回数(残りの回数が特定回数)であるときに図40(R1),(R2)において第5示唆演出が実行されることにより抽選の結果(当落結果)が橙色で演出図柄変動表示装置8(表示装置)に表示され、天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)残り1回の変動回数(残りの回数が特定回数)であるときに図40(T1),(T2)において第6示唆演出が実行されることにより抽選の結果(当落結果)が紫色で演出図柄変動表示装置8(表示装置)に表示される。本実施形態における演出図柄変動表示装置8(表示装置)は、7つのセグメント(複数の発光体)の発光態様により演出図柄(図柄)を表示することができる7セグメント表示器であるため、液晶表示装置のように、複数種類の画像を同時に表示したり、複数種類の画像を前後方向に重ねて表示したり、演出図柄(図柄)と共に他の画像を表示したりという自由度がなく、通常確率状態(非高確率状態)であって時短状態(有利遊技状態)となるb時短(遊タイム)への移行の前兆を専用の画像を演出図柄(図柄)とともに表示することができないものの、残りの回数が特定回数に到達するごとに演出図柄の停止表示(抽選の結果)を特定回数と対応する色で演出図柄変動表示装置8(表示装置)に表示することができるようになっているため、b時短(遊タイム)への移行の前兆を演出図柄の停止表示の色で示唆表示することができるようになっている。
[効果4]
上記実施形態の遊技機1では、図34の時短突入示唆演出A~図41の時短突入示唆演出Bにおいて、演出図柄の停止表示(抽選の結果)は、図7の大当たり判定テーブルT1に規定される設定情報を参照して、この設定情報に応じた抽選確率で得られるものであり、設定情報に設定されている規定回転数(所定回数)は、図11の天井判定テーブルT10に規定されている設定情報に応じて決定されるものである。具体的には、例えば、設定情報が設定1であるときには、図7の大当たり判定テーブルT1を参照して、大当たり乱数値が「0」~「409」であるとき抽選の結果が大当たりとなり、大当たり乱数値が「0」~「65535」のうち「0」~「409」を除いた値であるとき抽選の結果がハズレとなる。設定情報に設定されている規定回転数(所定回数)は、設定情報に設定1が設定されているときには、図11の天井判定テーブルT10を参照して、天井カウンタに規定回転数として「479」に決定される。この構成によれば、設定情報に応じて抽選確率が変更されると、これに伴い、天井カウンタにセットされる規定回転数が自動的に決定されるため、抽選確率の変更に伴い、通常確率状態(非高確率状態)であって時短状態(有利遊技状態)となるb時短(遊タイム)への移行時期も変更することができる。これにより、抽選確率が変更されても、b時短(遊タイム)への移行時期が固定されずに可変されることで、b時短(遊タイム)への移行時期を遊技者にわかり難くすることができる。
[効果5]
上記実施形態の遊技機1では、図34の時短突入示唆演出A~図41の時短突入示唆演出Bにおいて、通常確率状態(非高確率状態)であって時短状態(有利遊技状態)は、第2始動口21(球受入口)への遊技球の受け入れが容易となる時短状態である。「11R(実質10R)V非通過予定大当たり」後の遊技状態は低確時短状態(低確高ベース状態)である通常確率状態(非高確率状態)であって時短状態となるため、第2始動口21(球受入口)への遊技球の受け入れが容易となるし、b時短(遊タイム)は通常確率状態(非高確率状態)であって時短状態(有利遊技状態)であるため、第2始動口21(球受入口)への遊技球の受け入れが容易となる。
[効果6]
上記実施形態の遊技機1では、図34の時短突入示唆演出A~図41の時短突入示唆演出Bにおいて、演出図柄変動表示装置8(表示装置)は、7セグメント表示器である。7セグメント表示器は、7つのセグメント(各セグメントは、多色発光可能なフルカラーLED)を組み合わせて点灯することで、数字を表示したり、いくつかのラテン文字(大文字、小文字)を表示したり、これらの数字やラテン文字を除く図形を表示したりすることができるため、液晶表示装置と比べて安価に表示装置を構成することができ、遊技機のコストを抑えることに寄与することができる。
[変形例]
以下に、時短突入示唆演出の変形例を示す。
[変形例1]
図34の時短突入示唆演出A~図41の時短突入示唆演出Bでは、第1始動口20に遊技球が入球したことに基づいて行われるものであった。言い換えると、いわゆる左打ちという遊技状態において行われるものであった。しかし、第2始動口21に遊技球が入球したことに基づいてb時短(遊タイム)が発動する遊技仕様においては第2始動口21に遊技球が入球したことに基づいて行われるようにしてもよい。言い換えると、いわゆる右打ちという遊技状態においてb時短(遊タイム)が発動する遊技仕様においては右打ちという遊技状態において行われるようにしてもよい。
[変形例2]
図34の時短突入示唆演出A~図41の時短突入示唆演出Bでは、演出図柄変動表示装置8(表示装置)は、7セグメント表示器であった。しかし、7セグメント表示器に代えて、ドットマトリクス表示器としてもよい。ドットマトリクス表示器でも、図34の時短突入示唆演出A~図41の時短突入示唆演出Bを行うことができるため、7セグメント表示器と同様な効果を奏することができる。さらに、7セグメント表示器では、演出図柄(図柄)を表示器の上側から下側へ向かってリールが回転される表示態様とするスクロール表示を行うことが困難であるものの、ドットマトリクス表示器であれば、演出図柄(図柄)を表示器の上側から下側へ向かってリールが回転される表示態様とするスクロール表示を行うことができるため、演出図柄(図柄)の変動演出(変動表示)に対するバリエーションを増やすことができる。
[変形例3]
図34の時短突入示唆演出A~図41の時短突入示唆演出Bでは、図31の天井示唆演出パターン決定テーブルT56を参照して、残りの変動回数が15回、10回、5回、3回、2回、1回と対応する演出図柄の仮停止表示および演出図柄の停止表示における表示態様が決定されていた。しかし、残りの変動回数が15回、10回、5回、3回、2回、1回のうち、残りの変動回数が15回のときに決定される天井示唆演出パターンUS01を残りの変動回数が15回~11回までの範囲として演出図柄の表示態様を黄色点灯とし、残りの変動回数が10回のときに決定される天井示唆演出パターンUS02を残りの変動回数が10回~6回までの範囲として演出図柄の表示態様を緑色点灯とし、残りの変動回数が5回のときに決定される天井示唆演出パターンUS03を残りの変動回数が5回~4回までの範囲として演出図柄の表示態様を赤色点灯としてよい。こうすれば、残りの変動回数が15回~1回までにおいて、演出図柄の表示態様を可変することができるため、b時短(遊タイム)の発動への期待感を高めることに寄与することができる。
[変形例4]
上記実施形態の遊技機1では、7つのセグメント(複数の発光体)の発光態様により演出図柄(図柄)を表示可能な演出図柄変動表示装置8(表示装置)を有していた。しかし、演出図柄変動表示装置8の下方であってセンター装飾体10の内周側に小型の液晶表示器を配置するようにしてもよい。こうすれば、演出図柄変動表示装置8では、演出図柄の変動演出(変動表示)を行い、小型の液晶表示器では、演出図柄変動表示装置8における演出図柄の変動演出(変動表示)に対する付加演出として、例えばミニキャラクタによる演出やアイコンなどを表示して当たり期待度を示唆する演出を行うことができ、演出のバリエーションを増やすことができる。演出図柄変動表示装置8単体でb時短(遊タイム)への接近を遊技者に示唆する演出を行って天井到達の煽りを行ってもよいし、演出図柄変動表示装置8に代えて小型の液晶表示器単体でb時短(遊タイム)への接近を遊技者に示唆する演出を行って天井到達の煽りを行ってもよいし、演出図柄変動表示装置8と小型の液晶表示器とを併用してb時短(遊タイム)への接近を遊技者に示唆する演出を行って天井到達の煽りを行ってもよい。なお、小型の液晶表示器は、演出図柄変動表示装置8と共に、画像制御基板100により表示制御される。
[変形例5]
上記実施形態の遊技機1では、通常確率状態(非高確率状態)であって時短状態(有利遊技状態)において、「右打ちしてください」というアナウンスがスピーカ67から流れ、右打ちが開始されることとなっていた。そこで、右打ちという遊技状態となる場合には、右打ちランプという専用ランプが点灯することで、右打ちを遊技状態となっている旨を伝えるようにしてもよい。右打ちランプは、センター装飾体10に設けてもよいし、遊技領域3に備える他の演出部材に設けるようしてもよい。右打ちランプの近傍に「右打ち」という明確にランプの名称がわかるようにすることが好ましい。また、右打ちランプが点灯することで「右打ち」という名称が明確に出現するよう構成してもよい。なお、右打ちランプは、ランプ制御基板107により発光制御される。
[変形例6]
上記実施形態の遊技機1では、図34の時短突入示唆演出A~図41の時短突入示唆演出Bが天井まで(b時短(遊タイム)の発動まで)あとどのくらいであるかを遊技者に示唆するものとして、例えば設定情報が設定1に設定されている場合には、天井カウンタ(連続落選回数)が設定1に設定されている規定回転数「479(所定回数)」に到達するまでの残りの回数に基づいて多段階に実行されるようになっていた。しかし、b時短(遊タイム)が発動されてから終了されるまであとどのくらいであるか(以下、「b時短(遊タイム)終了までの残り回数」という。)を遊技者に示唆するようにしてもよい。例えば、b時短(遊タイム)終了までの残り回数が15回の変動回数であるときに図34(D1),(D2)において第1示唆演出が実行されることにより抽選の結果(当落結果)が黄色で演出図柄変動表示装置8(表示装置)に表示され、b時短(遊タイム)終了までの残り回数が10回の変動回数であるときに図35(H1),(H2)において第2示唆演出が実行されることにより抽選の結果(当落結果)が緑色で演出図柄変動表示装置8(表示装置)に表示され、b時短(遊タイム)終了までの残り回数が5回の変動回数であるときに図35(L1),(L2)において第3示唆演出が実行されることにより抽選の結果(当落結果)が赤色で演出図柄変動表示装置8(表示装置)に表示され、b時短(遊タイム)終了までの残り回数が3回の変動回数であるときに図36(P1),(P2)において第4示唆演出が実行されることにより抽選の結果(当落結果)が白色で演出図柄変動表示装置8(表示装置)に表示され、b時短(遊タイム)終了までの残り回数が2回の変動回数であるときに図36(R1),(R2)において第5示唆演出が実行されることにより抽選の結果(当落結果)が橙色で演出図柄変動表示装置8(表示装置)に表示され、b時短(遊タイム)終了までの残り回数が1回の変動回数であるときに図36(T1),(T2)において第6示唆演出が実行されることにより抽選の結果(当落結果)が紫色で演出図柄変動表示装置8(表示装置)に表示される。また、b時短(遊タイム)終了までの残り回数が15回の変動回数であるときに図38(D1),(D2)において第1示唆演出が実行されることにより抽選の結果(当落結果)が黄色で演出図柄変動表示装置8(表示装置)に表示され、b時短(遊タイム)終了までの残り回数が10回の変動回数であるときに図39(H1),(H2)において第2示唆演出が実行されることにより抽選の結果(当落結果)が緑色で演出図柄変動表示装置8(表示装置)に表示され、b時短(遊タイム)終了までの残り回数が5回の変動回数であるときに図39(L1),(L2)において第3示唆演出が実行されることにより抽選の結果(当落結果)が赤色で演出図柄変動表示装置8(表示装置)に表示され、b時短(遊タイム)終了までの残り回数が3回の変動回数であるときに図40(P1),(P2)において第4示唆演出が実行されることにより抽選の結果(当落結果)が白色で演出図柄変動表示装置8(表示装置)に表示され、b時短(遊タイム)終了までの残り回数が2回の変動回数であるときに図40(R1),(R2)において第5示唆演出が実行されることにより抽選の結果(当落結果)が橙色で演出図柄変動表示装置8(表示装置)に表示され、b時短(遊タイム)終了までの残り回数が1回の変動回数であるときに図40(T1),(T2)において第6示唆演出が実行されることにより抽選の結果(当落結果)が紫色で演出図柄変動表示装置8(表示装置)に表示される。
[態様例]
本実施形態の遊技機では、以下の態様を実現可能である。
◇[態様1]
複数の発光体の発光態様により図柄を表示可能な表示装置を有し、球受入口への遊技球の受け入れに基づいて抽選を行い、該抽選の結果を前記表示装置に表示する遊技機であって、
前記抽選の結果が連続して落選であるときであって該連続して落選した回数である連続落選回数が所定回数に到達したときに、遊技者に有利な有利遊技状態へ移行し、
前記連続落選回数が前記所定回数に到達するまでに前記有利遊技状態への移行の前兆を前記表示装置に表示する示唆演出を実行する、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様2]
態様1に記載の遊技機であって、
前記示唆演出は、前記連続落選回数が前記所定回数に到達するまでの残りの回数に基づいて多段階に実行される、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様3]
態様2に記載の遊技機であって、
前記示唆演出は、前記残りの回数が特定回数に到達するごとに前記抽選の結果を前記特定回数と対応する色で前記表示装置に表示する、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様4]
態様1から態様3までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記抽選の結果は、設定情報を参照して該設定情報に応じた抽選確率で得られるものであり、
前記所定回数は、前記設定情報に応じて決定されるものである、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様5]
態様1から態様4までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記有利遊技状態は、前記球受入口への遊技球の受け入れが容易となる時短状態である、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様6]
態様1から態様5までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記表示装置は、7セグメント表示器である、
ことを特徴とする遊技機。
◇[態様7]
態様1から態様5までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
前記表示装置は、ドットマトリクス表示器である、
ことを特徴とする遊技機。
[その他の変形例]
上述の種々の表示演出において、その一部の演出を含んでいない構成や、上述した以外の演出が含まれていてもよい。
上記実施形態の遊技機1は、パチンコ遊技機を例に挙げて説明したが、これに限られるものではない。例えば、パチンコ遊技機に代えて、スロットマシン等の回胴式遊技機、アレンジボール遊技機、または、雀球遊技機に本発明を適用するようにしてもよい。遊技機1をスロットマシンとする場合には、遊技媒体を遊技球から遊技メダルに変更すればよい。
上記実施形態の遊技機1は、玉を払出すための払出装置を搭載した遊技機であったが、これに限られるものではない。例えば、上記遊技機1に代えて、所謂封入式遊技機のように、払い出し装置を搭載しない遊技機に本発明を適用するようにしてもよい。
また、上述した複数の演出例および/または変形例のうち、2つ以上の演出例および/または変形例を組み合わせてもよい。さらに、遊技機1は、画像表示装置7の他にサブ表示装置を備えてもよい。この場合、上述した表示演出を当該サブ表示装置で実行するようにしてもよい。
以上、実施形態、変形例に基づき本態様について説明してきたが、上記した態様の実施の形態は、本態様の理解を容易にするためのものであり、本態様を限定するものではない。本態様は、その趣旨並びに特許請求の範囲を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本態様にはその等価物が含まれる。
1…遊技機
3…遊技領域
7…画像表示装置
7a…表示画面
81…遊技制御用マイコン
91…演出制御用マイコン
101…画像制御用マイコン

Claims (7)

  1. 複数の発光体の発光態様により図柄を表示可能な表示装置を有し、球受入口への遊技球の受け入れに基づいて抽選を行い、該抽選の結果を前記表示装置に表示する遊技機であって、
    前記抽選の結果が連続して落選であるときであって該連続して落選した回数である連続落選回数が所定回数に到達したときに、遊技者に有利な有利遊技状態へ移行し、
    前記連続落選回数が前記所定回数に到達するまでに前記有利遊技状態への移行の前兆を前記表示装置に表示する示唆演出を実行する、
    ことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機であって、
    前記示唆演出は、前記連続落選回数が前記所定回数に到達するまでの残りの回数に基づいて多段階に実行される、
    ことを特徴とする遊技機。
  3. 請求項2に記載の遊技機であって、
    前記示唆演出は、前記残りの回数が特定回数に到達するごとに前記抽選の結果を前記特定回数と対応する色で前記表示装置に表示する、
    ことを特徴とする遊技機。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
    前記抽選の結果は、設定情報を参照して該設定情報に応じた抽選確率で得られるものであり、
    前記所定回数は、前記設定情報に応じて決定されるものである、
    ことを特徴とする遊技機。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
    前記有利遊技状態は、前記球受入口への遊技球の受け入れが容易となる時短状態である、
    ことを特徴とする遊技機。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
    前記表示装置は、7セグメント表示器である、
    ことを特徴とする遊技機。
  7. 請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の遊技機であって、
    前記表示装置は、ドットマトリクス表示器である、
    ことを特徴とする遊技機。
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JP2020108479A (ja) * 2018-12-31 2020-07-16 株式会社藤商事 遊技機
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