JP2022182025A - セラミック構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】長期間にわたってプラズマ空間に晒される環境下で使用しても、クラックの発生が低減され破損しにくいセラミック構造体を提供する。【解決手段】本開示に係るセラミック構造体は、円板状または角板状を有する板状部と、板状部の一方の主面側に位置している柱状部と、板状部と柱状部との間に位置している傾斜部とを含む。傾斜部の外側面の少なくとも一部は、柱状部側から板状部側にかけて、板状部材の外周部方向に向かって傾斜した構造を有している。【選択図】図1

Description

本開示は、セラミック構造体に関する。
従来、プラズマ処理装置において、シャワープレートなどの各種被締結部材は、ワッシャおよびボルトによって処理容器の壁に締結されている。締結構造として、例えば特許文献1には、可撓性ワッシャを備えた締結構造が記載されている。しかし、特許文献1に記載された可撓性ワッシャは、樹脂から形成されている。そのため、プラズマに晒されると劣化しやすく、劣化した部分が脱離して処理容器内を浮遊する。その結果、浮遊物によって、処理容器内が汚染される。
そこで、特許文献2には、セラミックスで形成されたワッシャおよびT字状ワッシャを用いた締結構造が記載されている。このようなセラミックで形成されたワッシャおよびT字状ワッシャは、プラズマに対する耐食性を有している。しかし、T字状ワッシャの鍔部と円筒部との接続部は、応力集中が高い。そのため、プラズマの影響によってこの接続部にクラックが発生しやすくなる。
特許第5750495号公報 特許第3877157号公報
本開示の課題は、長期間にわたってプラズマ空間に晒される環境下で使用しても、クラックの発生が低減され破損しにくいセラミック構造体を提供することである。
本開示に係るセラミック構造体は、円板状または角板状を有する板状部と、板状部の一方の主面側に位置している柱状部と、板状部と柱状部との間に位置している傾斜部とを含む。傾斜部の外側面の少なくとも一部は、柱状部側から板状部側にかけて、板状部材の外周部方向に向かって傾斜した構造を有している。本開示に係る段付きワッシャーは、上記のセラミック構造体を含み、板状部から柱状部にかけて貫通孔を有している。
本開示に係るセラミック構造体において、傾斜部の外側面は、柱状部側から板状部側にかけて、板状部の外周部方向に向かって傾斜した構造を有している。このような構造を有することによって、比較的厚みの薄い板状部が、比較的厚みを有する傾斜部によって支持される面積が増える。すなわち、板状部と傾斜部との接触面積が広くなる。したがって、本開示によれば、長期間にわたってプラズマ空間に晒される環境下で使用しても、クラックの発生が低減され破損しにくいセラミック構造体を提供することができる。
(A)は本開示の一実施形態に係るセラミック構造体を示す平面図であり、(B)は(A)に示すX-X線で切断した際の断面を示す断面図である。 (A)~(C)は、本開示の一実施形態に係るセラミック構造体を製造する工程の一例を説明するための説明図である。 (A)~(C)は、本開示の一実施形態に係るセラミック構造体を製造する工程の他の例を説明するための説明図である。 (A)~(C)は、本開示の一実施形態に係るセラミック構造体を製造する工程のさらに他の例を説明するための説明図である。 (A)は本開示の他の実施形態に係るセラミック構造体を示す斜視図であり、(B)は(A)に示すY-Y線で切断した際の断面を示す断面図である。
本開示に係るセラミック構造体は、上記のように、円板状または角板状を有する板状部と、板状部の一方の主面側に位置している柱状部と、板状部と柱状部との間に位置している傾斜部とを含む。本開示に係るセラミック構造体を、図1~3に基づいて説明する。図1~3に示すセラミック構造体1、1’は、段付きワッシャーである。
図1(A)は、本開示の一実施形態に係るセラミック構造体1を示す平面図であり、円板状を有する板状部2と、板状部2の一方の主面側に位置している柱状部3と、板状部2と柱状部3との間に位置している傾斜部4とを含む。さらに、一実施形態に係るセラミック構造体1には、板状部2から柱状部3にかけて貫通孔5が形成されている。
一実施形態に係るセラミック構造体1において、円板状を有する板状部2の大きさは限定されない。セラミック構造体1の用途に応じて適宜設定すればよく、例えば、直径が5.0mm以上30mm以下、厚みが0.5mm以下であってもよい。
板状部2を形成しているセラミックスは、限定されず、例えば、酸化アルミニウム、酸化イットリウム等の希土類元素酸化物、イットリウム・アルミニウム複合酸化物等の希土類元素アルミニウム複合酸化物、炭化珪素などを主成分とするセラミックスが挙げられる。本明細書において「主成分」とは、セラミックスを構成する成分の合計100質量%における80質量%以上を占める成分をいう。酸化アルミニウムを主成分とするセラミックスの場合、珪素、マグネシウム、カルシウムをそれぞれ酸化物として含んでいてもよい。後述する柱状部3、傾斜部4についても同様である。セラミックスに含まれる各成分の同定は、CuKα線を用いたX線回折装置で行い、各成分の含有量は、例えばICP(InductivelyCoupled Plasma)発光分光分析装置または蛍光X線分析装置により求めればよい。
上記のセラミックスの中でも、板状部2は、酸化アルミニウム、酸化イットリウム、イットリウム・アルミニウム複合酸化物、または炭化珪素を主成分とするセラミックスで形成されているのがよい。これらのセラミックスは、プラズマに対して優れた耐食性を有する。その結果、これらのセラミックスを用いたセラミック構造体1は、例えば、プラズマ空間に晒される環境下においても、長期間にわたって使用することができる。
板状部2において、主面2a、2bの算術平均粗さ(Ra)は限定されない。例えば、後述する柱状部3が位置している側の主面2aは、0.02μm以上0.4μm以下の算術平均粗さ(Ra)を有していてもよい。主面2aが0.02μm以上の算術平均粗さ(Ra)を有していると、最低限のアンカー効果が発揮される。そのため、板状部2と後述する傾斜部4との間で接合されている場合、板状部2と傾斜部4との剥離が低減される。一方、主面2aが0.4μm以下の算術平均粗さ(Ra)を有していると、主面2aの凹凸は比較的少ない。そのため、プラズマ環境下で生じる反応生成物(デポ)が、主面2aの凹部に侵入する可能性が低くなる。その結果、デポが主面2aに固着しにくくなる。
板状部2において、主面2a、2bの粗さ曲線における25%の負荷長さ率での切断レベルと、前記粗さ曲線における75%の負荷長さ率での切断レベルとの差を表す、切断レベル差(Rδc)は限定されない。例えば、柱状部3が位置している側の主面2aは、粗さ曲線における25%の負荷長さ率での切断レベルと、前記粗さ曲線における75%の負荷長さ率での切断レベルとの差を表す、切断レベル差(Rδc)が0.03μm以上0.8μm以下であってもよい。
主面2aの切断レベル差(Rδc)が0.03μm以上であれば、最低限のアンカー効果が発揮される。そのため、板状部2と後述する傾斜部4との間で接合されている場合、板状部2と傾斜部4との剥離が低減される。一方、主面2aの切断レベル差(Rδc)が0.8μm以下であれば、主面2aの凹凸は比較的少ない。そのため、プラズマ環境下で生じる反応生成物(デポ)が、主面2aの凹部に侵入する可能性が低くなる。その結果、デポが主面2aに固着しにくくなる。
算術平均粗さ(Ra)および切断レベル差(Rδc)は、JIS B 0601:2001に準拠し、形状解析レーザ顕微鏡((株)キーエンス製、VK-X1100またはその後継機種)を用いて測定することができる。測定条件としては、まず、照明方式を同軸落射方式、倍率を480倍、カットオフ値λsを無し、カットオフ値λcを0.08mm、カットオフ値λfを無し、終端効果の補正を有り、測定対象とする主面2aから1か所当たりの測定範囲を、例えば、710μm×533μmに設定する。各測定範囲に、測定範囲の長手方向に沿って測定対象とする線を略等間隔に4本引いて、線粗さ計測を行えばよい。板状部が円板状の場合、測定範囲は径方向に沿って等間隔となるように合計3箇所とする。板状部が角板状の場合、測定範囲は外縁に沿って等間隔となるように合計4箇所とする。計測の対象とする線1本当たりの長さは、例えば、560μmである。
一実施形態に係るセラミック構造体1において、柱状部3は円柱状を有し、後述する傾斜部4を介して板状部2に接合されている。円柱状を有する柱状部3の高さは限定されず、セラミック構造体1の用途に応じて適宜設定すればよく、例えば1.0mm以上20mm以下であってもよい。円柱状の柱状部3の直径は、板状部2の直径よりも小さければ限定されず、セラミック構造体1の用途に応じて適宜設定すればよく、例えば3.0mm以上25mm以下であってもよい。
柱状部3を形成しているセラミックスは、限定されず、例えば、酸化アルミニウム、酸化イットリウム等の希土類元素酸化物、イットリウム・アルミニウム複合酸化物等の希土類元素アルミニウム複合酸化物、炭化珪素などを主成分とするセラミックスが挙げられる。「主成分」については上述の通りであり、詳細な説明は省略する。
上記のセラミックスの中でも、柱状部3は、酸化アルミニウム、酸化イットリウム、イットリウム・アルミニウム複合酸化物、または炭化珪素を主成分とするセラミックスで形成されているのがよい。これらのセラミックスは、プラズマに対して優れた耐食性を有する。その結果、これらのセラミックスを用いたセラミック構造体1は、例えば、プラズマ空間に晒される環境下においても、長期間にわたって使用することができる。
一実施形態に係るセラミック構造体1において、傾斜部4は板状部2と柱状部3との間に位置している。すなわち、板状部2と柱状部3とは、傾斜部4を介して接合されている。傾斜部4を形成しているセラミックスは、限定されず、例えば、酸化アルミニウム、酸化イットリウム等の希土類元素酸化物、イットリウム・アルミニウム複合酸化物等の希土類元素アルミニウム複合酸化物、炭化珪素などを主成分とするセラミックスが挙げられる。「主成分」については上述の通りであり、詳細な説明は省略する。
上記のセラミックスの中でも、傾斜部4は、酸化アルミニウム、酸化イットリウム、イットリウム・アルミニウム複合酸化物、または炭化珪素を主成分とするセラミックスで形成されているのがよい。これらのセラミックスは、プラズマに対して優れた耐食性を有する。その結果、これらのセラミックスを用いたセラミック構造体1は、例えば、プラズマ空間に晒される環境下においても、長期間にわたって使用することができる。
一実施形態に係るセラミック構造体1において、傾斜部4の外側面は、柱状部3側から板状部2側にかけて、板状部2の外周部方向に向かって傾斜した構造を有している。このような構造を有することによって、比較的厚みの薄い板状部2が、比較的厚みを有する傾斜部4によって支持される面積が増える。すなわち、板状部2と傾斜部4との接触面積が広くなる。その結果、一実施形態に係るセラミック構造体1は、長期間にわたってプラズマ空間に晒される環境下で使用しても、クラックの発生が低減され破損しにくい。
図1(A)および(B)では、傾斜部4の外側面全体が、柱状部3側から板状部2側にかけて、板状部3の外周部方向に向かって傾斜した構造を有している。しかし、一実施形態に係るセラミック構造体1において、傾斜部4の外側面の少なくとも一部が、柱状部3側から板状部2側にかけて、板状部3の外周部方向に向かって傾斜した構造であればよい。
傾斜部4の外側面は焼成面であってもよい。傾斜部4の外側面が焼成面であると、傾斜部4の外側面には破砕層が存在しない。そのため、傾斜部4の外側面から脱離する粒子が低減し、プラズマ空間を浮遊する粒子が低減する。その結果、粒子によってプラズマ空間が汚染される可能性が低減する。
さらに、傾斜部4は、断面視した場合に凹状に湾曲していてもよい。凹状に湾曲していることによって、平面状である場合よりも、残留応力が分散されやすくなる。そのため、プラズマが繰り返し照射されても破損するおそれが低減する。ここで、断面とは、柱状部3の軸を含む仮想平面であり、その断面図は図1(b)である。特に、傾斜部4は、周方向全体で凹状に湾曲していてもよい。
一実施形態に係るセラミック構造体1の製造方法は限定されず、例えば、拡散接合によって一実施形態に係るセラミック構造体1が得られる。具体的には、図2(A)~(C)に基づいて説明する。
まず、図2(A)に示すように、セラミックスで形成された板状部2と、セラミックスで形成された柱状部3および傾斜部4が一体成形された一体成形品とを準備する。セラミックスについては上述の通りであり、詳細については省略する。
板状部2の主面2a、2bのうち、柱状部3および傾斜部4の一体成形品と接合される側の主面2aについて、加工に供さず焼成面であってもよく、研磨や研削などの加工に供してもよい。主面2aは、上述のように、0.02μm以上0.4μm以下の算術平均粗さ(Ra)を有していてもよく、0.03μm以上0.8μm以下の切断レベル差(Rδc)を有していてもよい。
次いで、図2(B)に示すように、板状部2と柱状部3および傾斜部4の一体成形品とを接合する。接合方法は、限定されず、例えば、拡散接合、ガラス接合などによって接合される。これらの中でも、拡散接合によって接合するのがよい。拡散接合を採用すると、単純な形状のセラミックス同士を自由に組み合わせることができる。その結果、設計の自由度が増え、使用目的に適ったセラミック構造体とすることができる。
拡散接合とは、接着剤などを介さずに部材同士を接合させる接合方法である。具体的には、部材同士を密着させて、部材の融点以下の温度条件下で、接合面間に生じる原子の拡散を利用して部材同士を接合させる方法である。
次いで、図2(C)に示すように、板状部2と柱状部3および傾斜部4の一体成形品とを接合させた後、板状部2から柱状部3にかけて貫通孔5を形成する。貫通孔5は、例えば切削加工などによって形成される。貫通孔5は、図2(C)に示すように、貫通孔5内に段差を設けるように形成される。すなわち、貫通孔5は、板状部2側の開口径と柱状部3側の開口径とが異なるように形成される。このようにして、一実施形態に係るセラミック構造体1(段付きワッシャー)が得られる。
図2(A)~(C)では、板状部2と柱状部3および傾斜部4の一体成形品との拡散接合について説明している。しかし、図3(A)~(C)および図4(A)~(C)に示すように、板状部2および傾斜部4の一体成形品と柱状部3とを、拡散接合によって接合させてもよい。この場合、傾斜部4と柱状部3とを拡散接合に供すればよい。図3(A)~(C)および図4(A)~(C)に示すように、板状部2と傾斜部4とを一体成形品とすることによって、板状部2の破損がより低減される。図4(A)~(C)では、傾斜部4が板状部2の端部まで伸びている。そのため、板状部2の破損がさらに低減される。あるいは、板状部2と柱状部3と傾斜部4とを、それぞれ拡散接合によって接合させてもよい。
特に、板状部2、傾斜部4および柱状部3がいずれも酸化アルミニウムを主成分とするセラミックスからなり、珪素、マグネシウムおよびカルシウムをそれぞれ酸化物として含んでいるとよい。この場合、板状部2に含まれるマグネシウムを酸化物に換算した含有量は、柱状部3に含まれるマグネシウムを酸化物に換算した含有量よりも少ないとよい。さらに、板状部2に含まれるカルシウムを酸化物に換算した含有量は、柱状部3に含まれるカルシウムムを酸化物に換算した含有量よりも少ないとよい。
板状部2において、マグネシウムおよびカルシウムの少なくともいずれかの含有量が、柱状部3の含有量よりも少なくなっていると、プラズマに対する耐食性の低い粒界相の占める割合が減少している。その結果、板状部2にプラズマが繰り返し照射されても、長期間に亘って用いることができる。
板状部2に含まれるマグネシウムを酸化物に換算した含有量は、例えば、0.02質量%以上0.06質量%以下であってもよい。柱状部3に含まれるマグネシウムを酸化物に換算した含有量との差は、例えば0.02質量%以上であってもよい。板状部2に含まれるカルシウムを酸化物に換算した含有量は、例えば、0.02質量%以上3質量%以下であってもよい。柱状部3に含まれるマグネシウムを酸化物に換算した含有量との差は、例えば0.02質量%以上であってもよい。
次に、本開示の他の実施形態に係るセラミック構造体1’を、図5(A)および(B)に基づいて説明する。図5(A)は本開示の他の実施形態に係るセラミック構造体1’を示す斜視図であり、図5(B)は図5(A)に示すY-Y線で切断した際の断面を示す断面図である。
他の実施形態に係るセラミック構造体1’は、板状部2’、柱状部3’および傾斜部4’の形状が、一実施形態に係るセラミック構造体1の板状部2、柱状部3および傾斜部4の形状と相違する。具体的には、一実施形態に係るセラミック構造体1の板状部2は円板状を有しているのに対し、他の実施形態に係るセラミック構造体1’の板状部2’は四角板状を有している。一実施形態に係るセラミック構造体1の柱状部3は円柱状を有しているのに対し、他の実施形態に係るセラミック構造体1’の柱状部3’は四角柱状を有している。傾斜部4’については、傾斜部4と同様に、柱状部3’に対応した形状を有している。他の実施形態に係るセラミック構造体1’にも、図3(B)に示すように、貫通孔5’が、内壁部に段差を設けるように形成される。
他の実施形態に係るセラミック構造体1’において、四角板状を有する板状部2’の大きさは限定されない。セラミック構造体1’の用途に応じて適宜設定すればよく、例えば、4つの辺がそれぞれ5.0mm以上30mm以下の長さであってもよく、厚みが0.5mm以下であってもよい。四角板状を有する板状部2’は、長方形状であってもよく、正方形状であってもよい。セラミック構造体1’の用途によっては、例えば、ひし形状、平行四辺形状、台形状などであってもよい。
板状部2’を形成しているセラミックスの原料については、上述の板状体2で説明した通りであり、詳細な説明は省略する。さらに、板状部2’の主面2a’、2b’の算術平均粗さ(Ra)、および板状部2’の主面2a’、2b’の切断レベル差(Rδc)についても、上述の板状体2で説明した通りであり、詳細な説明は省略する。
他の実施形態に係るセラミック構造体1’において、四角柱状を有する柱状部3’は、傾斜部4’を介して板状部2’に接合されている。四角柱状を有する柱状部3’の高さは限定されず、セラミック構造体1’の用途に応じて適宜設定すればよく、例えば1.0mm以上20mm以下であってもよい。四角柱状を有する柱状部3’の端面の形状は、板状部2’の主面2a’、2b’よりも小さければ限定されず、セラミック構造体1’の用途に応じて適宜設定すればよい。柱状部3’の端面において、例えば4つの辺がそれぞれ3.0mm以上25mm以下の長さであってもよい。
柱状部3’を形成しているセラミックスの原料については、上述の柱状部3で説明した通りであり、詳細な説明は省略する。さらに、傾斜部4’の原料や構造については、上述の傾斜部4で説明した通りであり、詳細な説明は省略する。
他の実施形態に係るセラミック構造体1’の製造方法についても上述の通りであり、例えば、拡散接合によって得られる。
本開示に係るセラミック構造体は、プラズマ処理装置など長期間にわたってプラズマ空間に晒される環境下で使用される部材として採用される。このような部材としては、例えば、セラミック構造体1、1’として示すような段付きワッシャーの他に、フランジ付き固定プレートなどが挙げられる。段付きワッシャーは、例えば、プラズマ処理装置において、シャワープレートなどの各種被締結部材を締結するために使用される。
1、1’ セラミック構造体
2、2’ 板状部
3、3’ 柱状部
4、4’ 傾斜部
5、5’ 貫通孔

Claims (11)

  1. 円板状または角板状を有する板状部と、
    該板状部の一方の主面側に位置している柱状部と、
    前記板状部と前記柱状部との間に位置している傾斜部と、
    を含み、
    前記傾斜部の外側面の少なくとも一部は、前記柱状部側から前記板状部側にかけて、前記板状部材の外周部方向に向かって傾斜した構造を有している、
    セラミック構造体。
  2. 前記傾斜部の外側面が焼成面である、請求項1に記載のセラミック構造体。
  3. 前記傾斜部が、断面視した場合に凹状に湾曲している、請求項1または2に記載のセラミック構造体。
  4. 前記板状部が、酸化アルミニウム、酸化イットリウム、イットリウム・アルミニウム複合酸化物、または炭化珪素を主成分とするセラミックスである、請求項1~3のいずれかに記載のセラミック構造体。
  5. 前記柱状部が、酸化アルミニウム、酸化イットリウム、イットリウム・アルミニウム複合酸化物、または炭化珪素を主成分とするセラミックスである、請求項1~4のいずれかに記載のセラミック構造体。
  6. 前記傾斜部が、酸化アルミニウム、酸化イットリウム、イットリウム・アルミニウム複合酸化物、または炭化珪素を主成分とするセラミックスである、請求項1~5のいずれかに記載のセラミック構造体。
  7. 前記柱状部と前記傾斜部とが一体成形品であり、前記傾斜部と前記板状部とが拡散接合されている、請求項1~6のいずれかに記載のセラミック構造体。
  8. 前記板状部において、前記柱状部が位置している側の前記主面は、0.02μm以上0.4μm以下の算術平均粗さ(Ra)を有する、請求項1~7のいずれかに記載のセラミック構造体。
  9. 前記板状部において、前記柱状部が位置している側の前記主面は、粗さ曲線における25%の負荷長さ率での切断レベルと、前記粗さ曲線における75%の負荷長さ率での切断レベルとの差を表す、切断レベル差(Rδc)が0.03μm以上0.8μm以下である、請求項1~8のいずれかに記載のセラミック構造体。
  10. 前記板状部と前記傾斜部とが一体成形品であり、前記傾斜部と前記柱状部とが拡散接合されている、請求項1~6のいずれかに記載のセラミック構造体。
  11. 請求項1~10のいずれかに記載のセラミック構造体を含み、前記板状部から前記柱状部にかけて貫通孔を有する、段付きワッシャー。
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