JP2022181850A - 切替式腹腔鏡手術用鉗子 - Google Patents

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Abstract

【課題】必要な鉗子をシャフトから突出させ、突出させた鉗子だけを1つのハンドルで操作することができる切替式腹腔鏡手術用鉗子を提供する。【解決手段】複数の鉗子ユニット(30)を突出可能に外カバー(10a)内に収納した本体部(10)と、外カバーから突出させた鉗子ユニットの開閉を制御するハンドル部(20)と、鉗子ユニットとハンドル部を連結させる連結部品と、鉗子ユニットの1つを外カバーから突出させる選択手段(40)を有し、鉗子ユニットは、鉗子部(32)と、鉗子部を駆動するロードと、鉗子部およびロードの一部を収納し、内面にロードスプリング止めが設けられたシャフトと、ロードスプリング止めとロードを連結するロードスプリングを有し、連結部品の一端は、選択手段によって選択された鉗子ユニットのロードの他端と掛合し、ハンドル部は、連結部品の他端に接続されている。【選択図】図1

Description

本発明は腹腔鏡手術で用いる鉗子に関するものである。
近年治療のための手術においては、患者の負担を極力減らせる術式として内視鏡を用いた腹腔鏡手術が行われている。特に消化器官に対する手術においては多用されている。腹腔鏡手術は、腹部に数か所の孔を開け、トラカールという仮設ポートを設ける。このトラカールから腹腔内に内視鏡や手術器具を挿入し、手術を行う。
トラカールは、直径数十mmの孔であるので、そこから内部に挿入できる器具も形状に制約を受ける。特許文献1には、このような腹腔鏡手術で用いられる典型的な鉗子が記載されている。基本的にこのタイプの鉗子は、細長いロッドを組み込んだシャフトの先に開閉する顎が設けられ、そのロッドをハンドルの握り開きによって制御する。形状は拳銃に似ている。
トラカールは数か所に設けるだけなので、トラカールを通して腹腔内に持ち込める器具の量も制限を受ける。そこで、1つのトラカールから複数の鉗子を腹腔内に持ち込むための鉗子も提案されている。
特許文献2では、2つの鉗子が1つのシャフトの先端に設けられているものが示されている。また特許文献3には、3つの鉗子を1つのシャフトの先に設けたものが開示されている。
特許文献4では、シャフトの先端に取り付けた鉗子を筒状の本体内に収納し、筒状の本体外に配置された操作レバーを押し出すことで、筒状本体の先端から鉗子が突出して操作可能になる切替鉗子が提案されている。
特開平08-164144号公報 特表2014-512870号公報 特表平08-502438号公報 特開2018-064883号公報
特許文献2や3に開示されているように、複数の鉗子を一度に腹腔内に持ち込めるというのは有用なアイデアである。手術の進行に従って、必要な鉗子の種類が変わる。したがって、手術の進行に応じて逐次鉗子を交換する必要がある。しかし、鉗子の交換は、鉗子の先端をトラカールから出し入れする機会が増え、手間がかかり、手術時間も長くなる原因になる。
しかし、特許文献2や3のように、1つのシャフトから複数の鉗子が腹腔内に出ていると、狭い内視鏡の視野ではどのハンドルがどの鉗子を操作するものかわからなくなる。また、内視鏡の視野から外れた鉗子が不要な臓器に触ってしまうおそれもある。
その点特許文献4は、トラカールから挿入した1本の鉗子の先端だけを腹腔内で切り替えることができるので、上記の課題を解決するものであった。しかし、特許文献4の切替鉗子は、鉗子の開閉をワイヤ操作で行っていたので、ワイヤの調整状態によって鉗子の動きと操作ハンドルとの間に遊びが生じる場合があった。また、消毒の際に、ワイヤ機構の部分が消毒しにくいという課題もあった。
本発明は上記の課題に鑑みて想到されたものであり、操作ハンドルと鉗子の開閉の間に遊びがなく、操作ハンドルの動きが常に鉗子の開閉に反映され、しかも後の消毒も行いやすい切替鉗子を提供するものである。
より具体的に本発明に係る切替式腹腔鏡手術用鉗子は、
複数の鉗子ユニットを突出可能に外カバー内に収納した本体部と、
前記外カバーから突出させた前記鉗子ユニットの開閉を制御するハンドル部と、
前記鉗子ユニットと前記ハンドル部を連結させる連結部品と、
前記鉗子ユニットの1つを前記外カバーから突出させる選択手段を有し、
前記鉗子ユニットは、
開閉する顎部と前記顎部を開閉させるリンク機構を有する鉗子部と、
一端が前記リンク機構に接続され、前記リンク機構を駆動するロードと、
前記鉗子部および前記ロードの一部を収納し、内面にロードスプリング止めが設けられたシャフトと、
前記ロードスプリング止めと前記ロードの他端との間を連結するロードスプリングを有し、
前記連結部品の一端は、前記選択手段によって選択され前記外カバーから突出された前記鉗子ユニットの前記ロードの他端と掛合し、
前記ハンドル部は、前記連結部品の他端に接続されていることを特徴とする。
本発明に係る切替式腹腔鏡手術用鉗子は、鉗子部の開閉を操作する棒状のロードに、ハンドル部の操作を伝達する部品として棒状連結部品を用い、ロードはロードスプリングにより、常に鉗子を開くように付勢がかかるように構成されているので、ハンドル部と鉗子の開閉の間に遊びがなく、ハンドル部の動きがダイレクトに鉗子の開閉に反映させることができる。
また、鉗子ユニットの選択手段は、鉗子ユニットを包む円筒状形状に形成し、ハンドル部近くに配置したので、鉗子ユニットの切替に時間がかからず、また、切替手段を目視しなくても、手探りで操作することができる。
また、スプリング以外は、形状が変化する部材がないので、分解して消毒する際も消毒漏れがないという効果を奏する。
本発明に係る切替式腹腔鏡手術用鉗子の外観を示す図である。 図1から外カバーを外した状態を示す図である。 回転押出部品を説明する図である。 図2からさらにシャフトホルダーと回転押出部品を外した状態を示す図である。 鉗子ユニットの構成を示す図である。 本体部の構成を示す図である。 選択手段を構成する回転押出部品を回転させ、鉗子ユニットを入れ替える様子を示す図である。 ハンドル部を操作した時に、突出状態の鉗子ユニットの顎部が開閉する状態を説明する図である。
以下に本発明に係る切替式腹腔鏡手術用鉗子について図面を示し説明を行う。なお、以下の説明は、本発明の一実施形態および一実施例を例示するものであり、本発明が以下の説明に限定されるものではない。以下の説明は本発明の趣旨を逸脱しない範囲で改変することができる。
図1に本発明に係る切替式腹腔鏡手術用鉗子1の外観図(図1(a))と、一部斜視図(図1(b))を示す。切替式腹腔鏡手術用鉗子1は、本体部10とハンドル部20で構成されている。本体部10は筒状をした外カバー10aで覆われている。本体部10の中には、複数の鉗子ユニット30と、複数の鉗子ユニット30のうち、外カバー10aから突出させる鉗子ユニット30を選択する選択手段40が収納されている。図1では鉗子ユニット30は2つ収納されている場合を示す。もちろん、収納される鉗子ユニット30は3つ以上あってもよい。
以後の説明において、切替式腹腔鏡手術用鉗子1のハンドル部20側を「後方」と呼び、その反対側を「前方」と呼ぶ。また、2つある鉗子ユニット30は、上側の鉗子ユニット30を「(A側)鉗子ユニット30A」とし、下側の鉗子ユニット30を「(B側)鉗子ユニット30B」とする。また、それぞれの鉗子ユニット30およびそれらを構成する部材を区別する場合は、それぞれの部材の符号の後ろに「A」若しくは「B」を付けて区別し、特に区別しない場合は、単に符号だけを付す。また、「一端」は前方側の端部を指し、「他端」は後方側の端部を言う。
それぞれの鉗子ユニット30は、鉗子部32の方向と軸方向を揃えて、さらに本体部10の軸方向に揃えた状態で、外カバー10a内に収納されている。なお、ここで軸とは、外カバー10aおよびシャフト34(後述する)の前後方向の中心線(回転中心)をいう。
ハンドル部20には、親指孔21aが形成された操作レバー21と下指孔22aが設けられた握り部22が設けられている。握り部22はハンドル部20を形成する基板に対して固定されている。操作レバー21はハンドル部20に設けられた枢軸21bで枢支され、ハンドル部20の基板に対し枢軸21bを中心に揺動動作が行える。操作レバー21を揺動させることで、外カバー10aから突出している鉗子部32の顎部32aが開閉する。また、握り部22に隣接して、ラチェット23が配置されている。ラチェット23は操作レバー21の動きをロックする。操作レバー21は、図示しないバネによって握り部22から離れるように付勢されている。ラチェット23が操作レバー21の動きをロックしないと操作レバー21は、握り部22から離れる方向に開く。すなわち、ラチェット23を解除すると操作レバー21は開き、顎部32aは、開く。
ハンドル部20と本体部10との間には、本体部10の外カバー10aから突出させる鉗子ユニット30を切り替える選択手段40の操作面40aが露出している(図1(b))。この操作面40aを回転させることで、外カバー10aから突出する鉗子ユニット30が切り替わる。ここで、切り替わるとは、突出していた鉗子ユニット30を鉗子ユニット30Aとすると、鉗子ユニット30Aが本体部10内に収納され、代わりに鉗子ユニット30Bが外カバー10aから突出されることをいう。なお、鉗子ユニット30Aが一度外カバー10a内に収納された後に、再度の操作によって鉗子ユニット30Bが突出されるようにしてもよい。
図2(a)には、外カバー10aを除いた状態を示す。外カバー10aを外すと、選択手段40を構成する回転押出部品40bと、シャフトホルダー13と、2組の鉗子ユニット30が現れる。図2(b)には、シャフトホルダー13および回転押出部品40bを割った状態を示す。シャフトホルダー13は、外カバー10aの内壁の特定箇所と掛合し、外カバー10aの所定の位置で固定される。ハンドル部20の前端には、外側壁が2段になった筒状の外カバー固定部品10bが固定されている。外カバー10aは、外カバー固定部品10bを介してハンドル部20と連結されているので、切替式腹腔鏡手術用鉗子1は本体部10とハンドル部20が結合して一体のものとなっている。
選択手段40は、回転押出部品40bと、鉗子ユニット30に設けられたシャフト止め34aと、鉗子ユニット30と外カバー10aとの相対的な位置を決めるシャフトホルダー13と、シャフト止め34aとシャフトホルダー13の後端との間に設けられたシャフトスプリング42で形成される。この時回転押出部品40bは、外カバー固定部品10bと、シャフト止め34aの間で挟持される形となる。
図3(a)に回転押出部品40bを縦置きにした状態で示す。したがって、前後方向は図3で上下方向となる。回転押出部品40bは、一端を斜めに切り落とした筒状の部品である。したがって、一端側の開口は前後方向で縁の位置が異なる。つまり、一端側の開口は、先端となる縁(これを「先端縁40c」と呼ぶ。)と、最後方となる縁(これを「後端縁40d」と呼ぶ。)が存在する。なお、回転押出部品40bの後端(図3では下端)には、操作面40aが形成されている。
なお、この説明では、鉗子ユニット30を2本装着するので、シャフト止め34aが掛止する後端縁40dは一カ所でよい。しかし、図3(b)で示すように、後端縁40dを複数のシャフト止め34aが掛止できる一定の領域にし、先端縁40cは1カ所にしておくことで、複数のシャフト止め34aから1つのシャフト止め34aを前方向に押し出すことができる。
例えば、図3(b)では、後端縁40dに2つのシャフト止め34aが掛止できるポイントSspを設けた場合を示す。先端縁40cと合わせると3本の鉗子ユニット30の内から1本の鉗子ユニット30を押し出すことができる。
図2に戻って、回転押出部品40bは、外カバー固定部品10bに回転可能に嵌合している。回転押出部品40bの操作面40a(選択手段40の操作面でもある)は、この他端側の側面に設けられている。
回転押出部品40bの一端側の縁はシャフト止め34aと当接している。シャフト止め34aはシャフトホルダー13との間に配置されたシャフトスプリング42によって常に後方に付勢されている。従って、回転押出部品40bを回転させると、先端縁40cと後端縁40dとの間の縁に沿って、一方のシャフト止め34aが後方に下がり、他方のシャフト止め34aが前方に押し出される。このようにして、選択手段40は、内部の鉗子ユニット30を切り替える。
図4には、シャフトホルダー13と回転押出部品40bを除いた状態を示す。鉗子ユニット30の一端には、開閉する顎部32aを有する鉗子部32と、顎部32aの開閉を操作するロード36と、ロード36を覆うシャフト34が2組配置されている。シャフト34の一端は、鉗子部32の直後から始まる。またシャフト34の他端はシャフト止め34aまで延設されている。ロード36はシャフト止め34aよりも後方まで延設されている。
ロード36の他端は、鉗子ユニット30が外カバー10aより前方に突出された際に、連結部品50と掛合する。連結部品50は、ロッド50bの一端に、貫通孔50ahが形成されたフランジ50aが貫通孔50ahの開口を前後に向けて固定されている。また、連結部品50の他端は、ハンドル部20の操作レバー21に枢支されている。操作レバー21を揺動させることで、連結部品50は後方に引かれる。連結部品50は、金属製若しくは樹脂製であり、長さ方向に加えられる力をほぼ撓むことなく伝達することができる。
2組の鉗子ユニット30のロード36は、フランジ50aの貫通孔50ahに挿設されている。また、ロード36の他端は、フランジ50aの貫通孔50ahよりも大きな掛止端36cを有している。したがって、鉗子ユニット30が前方に押し出され、フランジ50aの貫通孔50ahに掛止端36cが掛合すると、操作レバー21を操作し、連結部品50を後方に引くことで、ロード36も後方に引かれる。
図5(a)を参照して、鉗子ユニット30をさらに詳説する。鉗子ユニット30は、鉗子部32と、ロード36と、シャフト34と、ロードスプリング38で構成されている。
鉗子部32は、1対の顎部32aがリンク機構32bに連結されている。1対の顎部32aとリンク機構32bの構成は公知の構成であってよい。このリンク機構32bを駆動するのがロード36である。ロード36は、長尺の棒状部材であり、長さ方向に剛性を有する。言い換えると、一端を押して移動させれば、途中でたわむことなく、一端が押された長さだけ他端が移動する。
ロード36の一端36aにはリンク機構32bが連結される。一方、ロード36の他端36bには、掛止端36cが形成されている。掛止端36cは、連結部品50のフランジ50aの貫通孔50ahよりも径が大きな終端形状である(図4(b)参照)。頭の径が貫通孔50ahよりも大きなネジがロード36の他端36bに螺入される、若しくはロード36の他端36bに外ネジを切って、貫通孔50ahより大きなナットを螺着させるなどの方法で好適に形成することができる。
リンク機構32bは、ロード36が押し込まれると顎部32aを開き、ロード36が引き出されると、顎部32aが閉じるように構成されている。図5(a)は、ハンドル部20(図1(a)参照)の操作によってロード36がシャフト34に対して引き出されている状態を示し、図5(b)は、ロード36がシャフト34に対して押し込まれている状態を示している。
顎部32aの開閉に必要なロード36の移動距離を開閉長さ36Lと呼ぶ。顎部32aとロード36はリンク機構32bで連結されているので、ロード36の押し込み、引き出しの操作で顎部32aは開閉する。また逆に、開いている顎部32aを強制的に閉じると、ロード36は、開閉長さ36L分だけ後方に押し出される。
リンク機構32bとロード36はシャフト34でカバーされている。ただし、少なくとも顎部32aは、シャフト34の外側に配置されている。リンク機構32bはシャフト34に対して固定されている。
シャフト34の他端に設けられたシャフト止め34aの中には、ロードスプリング38の一端を止めるロードスプリング止め36aがロード36に固定して形成されている。ロードスプリング38は、シャフト止め34aの内部において、ロードスプリング38の他端を受ける。また、ロードスプリング38の一端はロードスプリング止め36aが受ける。したがって、シャフト34に対して、ロード36は常に前方に付勢されている。
図6には、本体部10を模式的に表したものである。外カバー10a内部に、2組の鉗子ユニット30が配置され、選択手段40によって一方が外カバー10aから突出している状態を示している。具体的には、選択手段40の先端縁40cが鉗子ユニット30Bのシャフト止め34aBを前方に突き出すことで、鉗子ユニット30Bの鉗子部32Bが外カバー10aの先端から突出している。
なお、この時外カバー10a(本体部10)内部に収納されている鉗子ユニット30Aの顎部32aAは、鉗子押さえ板14の開口径だけは、強制的に閉じ状態に規制されている。すなわち、後述するようにハンドル部20で操作して鉗子部32A(顎部32aA)を閉じさせた状態よりは開いている。鉗子押さえ板14は外カバー10aの先端(鉗子ユニット30が突出する側)に配置されている。また、シャフトスプリング42の前側は、シャフトホルダー13の後端で規制されている。
図7(a)は、外カバー10a内に収納された鉗子ユニット30の内、鉗子ユニット30Bが突出状態である場合を示している。鉗子ユニット30Aは外カバー10a内に収納されている。外カバー10aの先端には、鉗子押さえ板14が配置されており、収納されている鉗子ユニット30Aの顎部32aAを強制的に閉じているのは上述の通りである。また、鉗子ユニット30B側のシャフトスプリング42Bは、押し縮められ、鉗子ユニット30Bをシャフトホルダー13に対して後方に押している。これを回転押出部品40bの先端縁40cが鉗子ユニット30Bのシャフト止め34aBと当接することで、鉗子ユニット30Bを突出位置で保持している。
シャフト止め34aB中に配置されているロードスプリング38Bは、ロード36Bに固定されたロードスプリング止め36dBとシャフト止め34aBとの間で伸びる方向に付勢がかかっている。結果ロード36Bは、シャフト34Bに対して前方向に付勢されている。そして、ロード36Bはリンク機構32bBを前方に押し、顎部32aBは開いた状態に維持される。
次に回転押出部品40bを回転させる(図7(b))。鉗子ユニット30Bのシャフト止め34aBは、シャフトスプリング42Bの付勢により回転押出部品40bの縁を後端縁40dに向かって後退する。一方、鉗子ユニット30Aのシャフト止め34aAは、回転押出部品40bの縁を先端縁40cに向かって、シャフトスプリング42Aの付勢に逆らって押し出される。
鉗子ユニット30Aのシャフト止め34aAが回転押出部品40bの先端縁40cまで押し出されると、ロード36Aの他端の掛止端36cAが連結部品50のフランジ50aと掛合する。なお、操作レバー21(図1、図2参照)が図示しないスプリングによって開く方向に付勢されているので、ラチェット23が解除されていれば、連結部品50のフランジ50aは最も前方の位置に進んでいる。鉗子ユニット30Aの顎部32aAは、ロードスプリング38Aがロード36Aをシャフト34Aに対して前方向に付勢しているので、開いている。
図8は、ハンドル部20(図1(a)参照)の操作による鉗子部32の開閉動作の原理を示すものである。図8(b)を参照する。ここで、ハンドル部20を操作すると、連結部品50が後方に引かれ、掛合しているロード36Aも後方に引かれる。結果、顎部32aAは閉じる。この動きにおいて、鉗子ユニット30Aが回転押出部品40bによって押し出された際の、連結部品50のフランジ50aとロード36Aとの掛合部分が確実に掛合すれば、操作レバー21の動きは、連結部品50、ロード36A、リンク機構32bA、顎部32aAと伝達される。したがって、操作レバー21の動きがほぼ直接顎部32aAに伝達され、操作上の遊びがほぼなくなる。
なお、ロードスプリング38Aは、ロード36Aに固定されたロードスプリング止め36dAが後退する一方、シャフト34Aは移動しないので、縮められたロード36Aを前方に付勢する。その結果、ハンドル部20の操作レバー21から力を抜くと、ロード36Aは前方に移動し、顎部32aAは開くこととなる。
本発明に係る切替式腹腔鏡手術用鉗子は、内視鏡を用いた腹腔鏡手術に好適に利用することができる。
1 切替式腹腔鏡手術用鉗子
10 本体部
10a 外カバー
10b 外カバー固定部品
13 シャフトホルダー
14 鉗子押さえ板
20 ハンドル部
21 操作レバー
21a 親指孔
21b 枢軸
22 握り部
22a 下指孔
23 ラチェット
30 鉗子ユニット
32 鉗子部
32a 顎部
32b リンク機構
34a シャフト止め
34 シャフト
36 ロード
36a (ロードの)一端
36b (ロードの)他端
36c (ロードの)掛止端
36d 開閉長さ36Lロードスプリング止め
38 ロードスプリング
40 選択手段
40a 操作面
40b 回転押出部品
40c 先端縁
40d 後端縁
42 シャフトスプリング
50 連結部品
50b ロッド
50a フランジ
50ah 貫通孔

Claims (3)

  1. 複数の鉗子ユニットを突出可能に外カバー内に収納した本体部と、
    前記外カバーから突出させた前記鉗子ユニットの開閉を制御するハンドル部と、
    前記鉗子ユニットと前記ハンドル部を連結させる連結部品と、
    前記鉗子ユニットの1つを前記外カバーから突出させる選択手段を有し、
    前記鉗子ユニットは、
    開閉する顎部と前記顎部を開閉させるリンク機構を有する鉗子部と、
    一端が前記リンク機構に接続され、前記リンク機構を駆動するロードと、
    前記鉗子部および前記ロードの一部を収納し、内面にロードスプリング止めが設けられたシャフトと、
    前記ロードスプリング止めと前記ロードの他端との間を連結するロードスプリングを有し、
    前記連結部品の一端は、前記選択手段によって選択され前記外カバーから突出された前記鉗子ユニットの前記ロードの他端と掛合し、
    前記ハンドル部は、前記連結部品の他端に接続されていることを特徴とする切替式腹腔鏡手術用鉗子。
  2. 前記選択手段は、
    前記シャフトの外面に設けられた突起状のシャフト止めと、
    前記外カバーの内側に設けられたシャフトホルダーと、
    前記シャフト止めと、前記シャフトホルダーの間に設けられたシャフトスプリングと、
    前記ハンドル部と前記シャフト止めの間に設けられ、前記シャフトを包み、一端が斜めに切断された円筒状の回転押出部品で構成されることを特徴とする請求項1に記載された切替式腹腔鏡手術用鉗子。
  3. 前記外カバーの前部には、前記顎部を強制的に閉じさせる鉗子押さえ板が配置されてい
    ることを特徴とする請求項1または2の何れかの請求項に記載された切替式腹腔鏡手術用鉗子。
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