JP2022181328A - 表示方法および表示システム - Google Patents
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Abstract
【課題】表示する画像の内容および複数の画像の配置を簡易に指定することが可能な表示方法および表示システムを提供する。【解決手段】プロジェクターは、撮像装置によって、投射装置の投射面Pに配置されたマーカーM1と、投射面Pに配置されたマーカーM2とを含む撮像画像を撮像する。プロジェクターは、投射装置によって、マーカーM1に対応する投射画像I1と、マーカーM2に対応する投射画像I2とを、撮像画像におけるマーカーM1とマーカーM2との配置に対応する配置で投射面Pに表示する。【選択図】図8
Description
本発明は、表示方法および表示システムに関する。
従来、調理などの作業の手順に関する画像を作業対象物の近傍に投射することにより、作業者を補助する技術が開発されている。例えば、下記特許文献1には、デジタルカメラ部と、プロジェクター部と、識別処理部と、調理方法決定部と、調理方法指示部とを備える調理支援装置が開示されている。デジタルカメラ部は、システムキッチンの調理台に載置された食材を撮像する。識別処理部は、撮像された画像に写る食材の種類を識別し、調理方法決定部は、識別された食材に対する調理方法を決定する。調理方法指示部は、識別した食材に対する調理方法を示す画像をプロジェクター部に投射させる。プロジェクター部が投射した画像は、調理台に載置された食材に重なって表示される。
上述した特許文献1では、画像は、食材に重ねて、または、食材の近傍に表示されており、画像の表示位置をユーザーが決定する旨の記載はない。しかしながら、作業時には、作業に用いる材料や道具など、様々な物品が作業台に並ぶことが予測される。画像の表示位置が予め定められていると、画像が物品と重なって表示されてしまう場合があり、この場合、ユーザーが画像の内容を把握するのが困難となる可能性がある。
本発明の一態様にかかる表示方法は、投射面に配置された第1マーカーと、前記投射面に配置された第2マーカーとを含む撮像画像を撮像することと、前記第1マーカーに対応する第1画像と、前記第2マーカーに対応する第2画像とを、前記撮像画像における前記第1マーカーと前記第2マーカーとの配置に対応する配置で前記投射面に表示することと、を含む。
本発明の一態様にかかる表示システムは、投射面に配置された第1マーカーと、前記投射面に配置された第2マーカーと、を含む撮像画像を撮像する撮像装置と、前記第1マーカーに対応する第1画像と、前記第2マーカーに対応する第2画像と、を、前記撮像画像における前記第1マーカーと前記第2マーカーとの配置に対応する配置で前記投射面に表示する投射装置と、備える。
以下、添付図面を参照しながら本発明にかかる好適な実施形態を説明する。なお、図面において各部の寸法または縮尺は実際と適宜に異なり、理解を容易にするために模式的に示している部分もある。また、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られない。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態にかかるプロジェクター10の概要を示す図である。実施形態にかかるプロジェクター10は、撮像装置11と投射装置12とを備える表示システムの一例である。プロジェクター10は、投射面Pに投射画像Iを表示する。本実施形態において、プロジェクター10は、キッチン20の調理台26に調理の手順に関する投射画像Iを表示する。キッチン20は、例えば、コンロ22、シンク24、調理台26等を備える。
図1は、第1実施形態にかかるプロジェクター10の概要を示す図である。実施形態にかかるプロジェクター10は、撮像装置11と投射装置12とを備える表示システムの一例である。プロジェクター10は、投射面Pに投射画像Iを表示する。本実施形態において、プロジェクター10は、キッチン20の調理台26に調理の手順に関する投射画像Iを表示する。キッチン20は、例えば、コンロ22、シンク24、調理台26等を備える。
プロジェクター10は、キッチン20の調理台26から立設する壁面28に取り付けられている。本実施形態では、プロジェクター10の筐体は直方体を呈し、調理台26と向かい合う面から、図2を参照して後述する撮像装置11の撮像用レンズ11Aおよび投射装置12の投射用レンズ12Aが露出している。
本実施形態では、投射装置12の投射面Pは、調理台26のほぼ全域を含むように調整されている。また、撮像装置11の撮像領域Sは、投射面Pの全域を含むように調整されている。撮像装置11の撮像領域Sは、投射面Pの全体を含んでいるのが好ましく、投射面Pよりも広い範囲を含んでいてもよい。本実施形態では、説明の便宜上、投射面Pと撮像領域Sとが同範囲であるものとする。また、本実施形態では、投射面Pが調理台26上となっているが、例えば、コンロ22またはシンク24の少なくとも一部を含んでいてもよい。
投射面Pには、マーカーMが置かれる。詳細は後述するが、マーカーMは、投射面Pに投射する投射画像Iの内容を特定するとともに、投射面Pにおける投射画像Iの表示位置を特定するためのものである。図1では、マーカーMおよび投射画像Iをそれぞれ1つずつ図示しているが、使用時には、撮像領域S内にマーカーMが複数配置され、それぞれのマーカーMに対応する複数の投射画像Iが投射面Pに投射される。投射面Pには、オブジェクトOが置かれる。詳細は後述するが、投射画像Iは、オブジェクトOに関連した内容を有する。
図2は、プロジェクター10の構成を示すブロック図である。プロジェクター10は、撮像装置11、投射装置12、操作部13、通信部14、記憶部15および制御部16を備える。
撮像装置11は、例えば、集光された光を電気信号に変換する撮像素子であるCCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を備えたカメラである。以下では、説明を簡略化するため、撮像装置11は、静止画像を撮像するものとする。なお、撮像装置11は、静止画像を撮像することに代えて、動画像を撮像してもよい。上述のように、本実施形態では、撮像装置11の撮像領域Sは調理台26上の投射装置12の投射面Pの全域を含んでいる。よって、撮像装置11の撮像画像には、調理台26に置かれた物体、例えば、オブジェクトOおよびマーカーMが写る。
投射装置12は、投射画像Iを投射するための液晶ライトバルブ、投射レンズ、および液晶駆動部を備える。また、投射装置12は、光源として、例えば、超高圧水銀ランプまたはメタルハライドランプを備える。投射装置12は、例えば、制御部16から投射画像データを取得し、取得した投射画像データが示す投射画像Iを、調理台26上の投射面Pに投射する。
操作部13は、ユーザーからプロジェクター10に対する指示操作を受け付ける。操作部13は、例えば、プロジェクター10の筐体に設けられたディスプレイを用いたタッチパネルや筐体に設けられた操作ボタン等であってもよい。操作部13がタッチパネルの場合、操作部13は、検出したタッチ位置を示すデータを制御部16へ出力する。また、操作部13が操作ボタンの場合、操作部13は、押下されたボタンを識別するデータを制御部16へ出力する。これにより、操作部13に対するユーザーの指示操作の内容が制御部16へ伝達される。
通信部14は、例えば無線LAN(Local Area Network)カード等のネットワークカードである。通信部14は、近隣に設置されたルーターを介してインターネット等の広域通信網に接続する。そして、通信部14は、広域通信網に接続された画像サーバー30に接続し、画像サーバー30との間で各種情報を送受信する。画像サーバー30には、複数の投射画像データD(図10参照)が格納された投射画像データベースDBが設けられている。図1等に示す投射画像Iは、投射装置12により投射画像データDが可視化されたものである。通信部14は、制御部16の制御により、画像サーバー30に対して投射画像データDの送信を要求する画像送信要求を送信する。また、通信部14は、画像サーバー30から送信された投射画像データDを受信し、制御部16に出力する。
図10は、投射画像データベースDBを模式的に示す図である。投射画像データベースDBには、複数の投射画像データDが格納されている。投射画像データDは、例えば拡張子「jpg」等を有する静止画データであってもよいし、拡張子「mp4」等を有する動画データであってもよい。本実施形態では、投射画像データDは、所定の料理を作る際の手順に関する画像を記録している。所定の料理を作る際の手順に関する画像とは、例えば、材料の名称およびその分量を示すテキスト情報を表示する静止画や、材料の切り方や取り扱い方を撮像した動画等である。すなわち、本実施形態の投射画像データベースDBでは、調理対象の料理ごとに複数の投射画像データDがセットになっている。例えば、(手順1)材料を用意する、(手順2)材料を切る、(手順3)材料を加熱する、という手順を有する料理に対して、(画像1)材料の名称および分量、調理の手順を示すテキスト情報を表示する静止画、(画像2)材料の切り方を撮像した動画、(画像3)材料を加熱している様子を撮像した動画、の3つの画像がセットになっている。
これらの画像は、調理時に用いる料理器具や材料などのオブジェクトOと対になるように作成されている。例えば、画像1は調理の非加熱工程で主に用いられるまな板に、画像2は手順2で切られる材料に、画像3は材料を加熱する調理器具に、それぞれ対応して作成されている。すなわち、上記画像1を第1画像、まな板を第1オブジェクト、画像2を第2画像、手順2で切られる材料を第2オブジェクトとすると、第1画像は、第1オブジェクトを用いた作業の内容に関する画像であり、第2画像は、第2オブジェクトを用いた作業の内容に関する画像である。後述するように、ユーザーは、オブジェクトOに対応する画像のマーカーMを、調理台26に置かれたオブジェクトOの近傍に配置することによって、オブジェクトOの周辺にオブジェクトOに対応する画像を表示させることができる。
画像識別情報Nは、各投射画像データDを一意に識別するための識別情報である。本実施形態では、画像識別情報Nは、料理を識別するための料理識別情報である3桁の数字と、手順を識別するための手順識別情報である3桁の数字とを含んでいる。図10に示した例では、料理識別情報053の料理は、3つの画像(053_001.jpg、053_002.mp4、053_003.mp4)を含んでいる。053_001.jpgは例えば上記(画像1)に対応し、053_002.mp4は例えば上記(画像2)に対応し、053_003.mp4は例えば上記(画像3)に対応する。
画像サーバー30は、画像識別情報Nをインデックスとして投射画像データベースDBを検索することにより、画像識別情報Nに対応する投射画像データDの記憶領域を特定することができる。すなわち、画像識別情報Nは、所定の投射画像の記録場所を特定するための情報である。
なお、本実施形態では、投射画像を複数投射する際に、各投射画像の投射領域を同一の大きさとする。よって、投射画像データベースDBに格納される投射画像のアスペクト比および画像サイズは統一されているのが好ましい。また、上述した画像識別情報Nの形式は一例であり、各投射画像データDを一意に識別できれば、画像識別情報Nはどのような形式であってもよい。例えば、投射画像データベースDB内の全ての投射画像データDに通し番号を付けて、この通し番号を画像識別情報Nとして用いてもよい。
図2に示される記憶部15は、制御部16が読み取り可能な記録媒体である。記憶部15は、例えば、不揮発性メモリーと揮発性メモリーとを含む。不揮発性メモリーは、例えば、ROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)またはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)である。揮発性メモリーは、例えば、RAM(Radom Access Memory)である。
記憶部15の不揮発性メモリーには、制御部16によって実行されるプログラム15Aが予め記憶される。記憶部15の揮発性メモリーはプログラム15Aを実行する際のワークエリアとして制御部16によって利用される。プログラム15Aは、「アプリケーションプログラム」、「アプリケーションソフトウェア」または「アプリ」とも称され得る。プログラム15Aは、例えば、通信部14を介して不図示のサーバー等から取得され、その後、記憶部15に記憶される。
図2に示される制御部16は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサー、即ちコンピューターを含んで構成される。制御部16は、単一のコンピューターで構成されてもよいし、複数のコンピューターで構成されてもよい。制御部16は、プログラム15Aの実行開始を指示する操作が操作部13に対してなされたことを契機としてプログラム15Aを不揮発性メモリーから揮発性メモリーに読み出す。制御部16は、揮発性メモリーに読み出したプログラム15Aを実行する。
図3は、制御部16の機能的構成を示すブロック図である。プログラム15Aに従って作動中の制御部16は、図3に示される撮像制御部160、マーカー検出部161、表示画像取得部162、画像配置決定部163および表示制御部164として機能する。図3に示す撮像制御部160、マーカー検出部161、表示画像取得部162、画像配置決定部163および表示制御部164は、制御部16をプログラム15Aに従って動作させることで実現されるソフトウェアモジュールである。
制御部16の各機能部を説明する前に、マーカーMについて説明する。図4は、第1実施形態におけるマーカーMの外観等を示す模式的に示す図である。より詳細には、図4Aは、マーカーMのおもて面を示し、図4Bは、マーカーMの裏面を示す。本実施形態では、マーカーMは、例えば数センチ四方程度のプレート状の部材である。本実施形態では、マーカーMは、キッチン20で使用されるため、例えば耐水性素材で形成されている、または表面が防水加工されている、または耐水性インクで印刷されている、等の耐水処理が施されているのが好ましい。マーカーMは、例えば、プロジェクター10の購入時にプロジェクター10と同梱されていてもよいし、料理本や雑誌等の付録等として添付されていてもよい。また、マーカーMは、例えば、プロジェクター10の製造メーカーや食品メーカー等のホームページ、レシピ掲載サイト等からユーザーがダウンロードした印刷データをプリンターで印刷したものであってもよい。
図4Aに示すように、マーカーMのおもて面には、例えばQRコード(登録商標)等の2次元コードCが付加されている。マーカーMが撮像装置11の撮像領域Sに置かれ、撮像装置11の撮像画像内に2次元コードCが写った場合、後述する制御部16のマーカー検出部161が2次元コードリーダーとして機能し、2次元コードCが示す情報を算出する。なお、複数あるマーカーMの2次元コードCはそれぞれ異なり、それぞれのマーカーMを読み取った際に得られる情報も異なっている。
マーカーMのおもて面を読み取った際に得られる情報、すなわち2次元コードCが示す情報は、画像サーバー30に格納された複数の投射画像データDの中から、特定の画像データを一意に特定するため画像識別情報Nである。上述のように、画像識別情報Nは、3桁の料理識別情報と3桁の手順識別情報とを含んでいる。例えば、図4Aに例示する2次元コードCが示す画像識別情報Nは、「053_002」であり、このうち「053」が料理識別情報、「002」が手順識別情報である。後述する表示画像取得部162は、画像サーバー30への画像送信要求に画像識別情報Nを含める。これにより、表示画像取得部162は、読み取ったマーカーMに対応する投射画像データDを得ることができる。
図4Bに示されるように、マーカーMの裏面には、ユーザーに向けた情報であるユーザー向け情報Fが付加されている。本実施形態では、ユーザー向け情報Fとして、料理名情報F1、手順番号情報F2、オブジェクト情報F3、配置情報F4が表示されている。
料理名情報F1は、画像識別情報Nの料理識別情報に対応し、マーカーMを用いて表示される画像で調理の手順が示される料理の名称を示す。図4Bの例では、料理名情報F1として「さんまのソテー」が表示されている。手順番号情報F2は、画像識別情報Nの手順識別情報に対応し、マーカーMを用いて表示される画像が調理の何番目の手順に関するものかを示す。図4Bの例では、手順番号情報F2として「2」が表示されている。
オブジェクト情報F3は、マーカーMを用いて表示される画像が、どのオブジェクトOに関連した画像であるかを示す。図4Bの例では、オブジェクト情報F3として「さんま」が表示されている。なお、マーカーM上の表記では、「オブジェクト」に相当する語句として、マーカーMに対応する物品を示す「対応品」との語句を用いている。配置情報F4は、マーカーMをオブジェクトOに対してどのような位置に配置すべきかが表示されている。図4Bの例では、配置情報F4として「横並びの場合は対応品の上側に、縦並びの場合は対応品の左側に置いてください」と表示されている。横並びおよび縦並びとは、複数のマーカーMを並べる際の配置方向であり、マーカーの配列と言うこともできる。
ユーザーは、ユーザー向け情報Fを読むことによって、このマーカーMがどの料理の何番目の手順を示す画像を表示するものであるか、マーカーMを何のオブジェクトOに対してどのような位置に配置すれば良いか、を知ることができる。図4Bの例では、ユーザーは、料理名情報F1および手順番号情報F2を読むことによって、このマーカーMは、「さんまのソテー」をつくる際の「2」番目の手順に関する画像を表示するものであることを把握する。また、ユーザーは、オブジェクト情報F3および配置情報F4を読むことによって、このマーカーMを、さんまのソテーの材料である「さんま」の「上側または左側」に配置することを把握する。
本実施形態では、マーカーMにおもて面と裏面を設け、それぞれに2次元コードCとユーザー向け情報Fとを付加したが、例えばマーカーMにおもて面に2次元コードCおよびユーザー向け情報Fが付加されていてもよい。また、画像識別情報Nは2次元コードCに記録されているに限らず、例えばバーコードのような1次元コードを用いたり、数字や文字で表記された画像識別情報NをOCR(Optical Character Recognition)で読み取ったりしてもよい。
つぎに、マーカーMの利用方法について説明する。ユーザーは、プロジェクター10の利用に際して、今回調理する料理に関するマーカーMのセットを用意する。この時、ユーザーは、マーカーMの裏面に表示された料理名情報F1を読んで、所望の料理のマーカーMを見分ける。なお、ユーザー向け情報Fとして、この料理の調理工程がいくつの手順を含んでいるのか、すなわち、この料理に関するマーカーMのセットが、何枚のマーカーMを含んでいるのかを表示してもよい。これにより、ユーザーは、必要なマーカーMをもれなく用意しやすくなる。ユーザーは、それぞれのマーカーMの裏面に表示されたオブジェクト情報F3に記載されたオブジェクトOを用意し、調理台26に置く。この時、ユーザーは、手順番号情報F2に記載された番号の順にオブジェクトOを配置するのが好ましい。これにより、投射画像Iが調理工程の流れに沿った順序で表示され、ユーザーは調理の手順をスムーズに把握することができる。
つづいて、ユーザーは、調理台26に配置したオブジェクトOの近傍に、各オブジェクトOに対応するマーカーMを置く。この時、ユーザーは、配置情報F4に記載された配置に従ってマーカーMを配置するのが好ましい。この時、ユーザーは、例えば、今回調理する料理に関するマーカーMのセットの一部のみを調理台26に置いてもよい。例えば、材料が多かったり、調理工程が複雑であったりする料理については、セットのマーカーMの数が多い可能性がある。この場合には、例えば複数回に分けてマーカーMを調理台26に置いてもよい。
図5は、マーカーMの配置状態を模式的に示す図である。図5は、調理台26のうち、投射面Pおよび撮像領域Sとなる部分を上方から図示している。投射面Pは、調理台26に向かって立ったユーザーから見て横方向をX軸、奥行き方向をY軸としたXY平面を構成する。以降の説明では、ユーザーが「さんまのソテー」を作る場合について説明する。さんまのソテーの料理識別情報は「053」であるものとする。また、さんまのソテーは、3つの手順を含み、3つの手順番号001、002、003を有するものとする。よって、さんまのソテーに関する画像の画像識別情報Nは、053_001、053_002、053_003となる。また、各手順に関連付けられているのは、以下のオブジェクトOであるものとする。手順1:まな板、手順2:さんま、手順3:フライパン。
以下、「さんまのソテー」を作る際に用いるマーカーMを、マーカーM1,M2,M3とする。マーカーM1のおもて面には「053_001」を示す2次元コードCが、マーカーM2のおもて面には「053_002」を示す2次元コードCが、マーカーM3のおもて面には「053_003」を示す2次元コードCが、それぞれ付加されている。上述のように、さんまのソテーに関する画像の画像識別情報Nは、053_001、053_002、053_003である。よって、マーカーM1を第1マーカー、053_001.jpgを第1画像、053_001.jpgの画像識別情報Nである053_001を第1情報とすると、第1マーカーには第1画像の記録場所を特定することに用いる第1情報が付加されている。また、マーカーM2を第2マーカー、053_002.mp4を第2画像、053_002.mp4の画像識別情報Nである053_002を第2情報とすると、第2マーカーには第2画像の記録場所を特定することに用いる第2情報が付加されている。
また、マーカーM1,M2,M3の裏面には、それぞれ料理名情報F1として「さんまのソテー」が表示されている。また、マーカーM1の裏面には手順番号情報F2として「1」が、マーカーM2の裏面には手順番号情報F2として「2」が、マーカーM3の裏面には手順番号情報F2として「3」が、それぞれ表示されている。また、マーカーM1の裏面にはオブジェクト情報F3として「まな板」が、マーカーM2の裏面にはオブジェクト情報F3として「さんま」が、マーカーM3の裏面にはオブジェクト情報F3として「フライパン」が、それぞれ表示されている。
よって、マーカーM1を第1マーカー、まな板を第1オブジェクトとすると、第1マーカーは、ユーザーが行う作業に用いる第1オブジェクトに対応する。また、マーカーM2を第2マーカー、さんまを第2オブジェクトとすると、第2マーカーは、作業に用いる第2オブジェクトに対応する。また、図4のオブジェクト情報F3のように、第1マーカーは、第1マーカーが第1オブジェクトに対応するマーカーであることをユーザーに示す表示を含み、第2マーカーは、第2マーカーが第2オブジェクトに対応するマーカーであることをユーザーに示す表示を含む。
また、マーカーM1,M2,M3の裏面には、それぞれ配置情報F4として「横並びの場合は対応品の上側に、縦並びの場合は対応品の左側に置いてください」と表示されているものとする。なお、マーカーMやオブジェクトOの配置について「上側」という場合には、調理台26に向かって奥側を意味する。
ユーザーは、裏面の料理名情報F1に「さんまのソテー」と記載された3つのマーカーM1,M2,M3を用意する。また、ユーザーは、マーカーM1,M2,M3のオブジェクト情報F3に記載のオブジェクトOを用意する。具体的には、ユーザーは、マーカーM1に記載のまな板O1、マーカーM2に記載のさんまO2、マーカーM3に記載のフライパンO3を用意する。
ユーザーは、用意したオブジェクトO1~O3を調理台26に置く。この時、ユーザーは、各オブジェクトOに対応する手順番号の順に一列にオブジェクトOを配置する。図5の例では、左から右に向かって、手順1に対応するまな板O1、手順2に対応するさんまO2、手順3に対応するフライパンO3が配置されている。更に、ユーザーは、各オブジェクトO1~O3に対応するマーカーM1~M3を調理台26に置く。図5の例では、オブジェクトO1~O3は横方向に配置されている。よって、図5の例は配置情報F4における「横並び」に対応し、ユーザーは、各オブジェクトO1~O3の上側に左から右に向かってマーカーM1~M3を順に置く。なお、オブジェクトO1~O3が右から左に向かって配置されてもよい。この場合、マーカーM1~M3も右から左に向かって配置される。
なお、例えば図9のように、手前から奥に向かって、手順1に対応するまな板O1、手順2に対応するさんまO2、手順3に対応するフライパンO3を配置してもよい。この配置は、配置情報F4における「縦並び」に対応し、ユーザーは、各オブジェクトO1~O3の左側にマーカーM1~M3を置く。また、オブジェクトO1~O3が奥から手前に向かって配置されてもよい。この場合、マーカーM1~M3も奥から手前に向かって配置される。
つづいて、図3を参照して制御部16の各機能部について説明する。撮像制御部160は、撮像装置11による画像の撮像を制御する。撮像制御部160は、例えば撮像装置11における撮像のタイミングを制御する。撮像のタイミングは、例えば操作部13を用いてユーザーから撮像の指示を受け付けることにより決定されてもよい。また、例えば撮像装置11で常時動画を撮像し、撮像領域S内の物体の動きがない状態が所定時間以上継続した場合に、動画の1フレームを抜き出して撮像画像としてもよい。本実施形態では、撮像制御部160は、操作部13を用いてユーザーから撮像の指示を受け付けるものとする。
また、撮像制御部160は、撮像装置11の撮像画像の画像データを撮像装置11から取得する。本実施形態では、撮像装置11を用いて、2つ以上のマーカーMが写った撮像画像を撮像する。すなわち、撮像装置11は、投射面Pである調理台26に配置された第1マーカーM1と、投射面Pに配置された第2マーカーM2と、を含む撮像画像を撮像する。よって、撮像制御部160は、例えば撮像した画像内にマーカーMが2つ以上含まれていない場合には、ユーザーにエラーを通知して再撮像を促してもよい。
マーカー検出部161は、撮像装置11の撮像画像からマーカーMを検出する。また、マーカー検出部161は、マーカーMに付加された2次元コードCが示す情報を算出するとともに、撮像画像における複数のマーカーMの位置を判定する。より詳細には、マーカー検出部161は、撮像装置11の撮像画像からマーカーMに付加された2次元コードを検出し、2次元コードCの仕様に従って画像識別情報Nを算出する。すなわち、マーカー検出部161は、撮像画像に基づいて、第1情報および第2情報を取得する。本実施形態では、マーカー検出部161は、マーカーM1の2次元コードCから「053_001」を、マーカーM2の2次元コードCから「053_002」を、マーカーM3の2次元コードCから「053_003」を、それぞれ算出する。
また、上述のように、撮像画像には2つ以上のマーカーMが写っている。マーカー検出部161は、これら複数のマーカーMの位置を検出する。例えば、図5の例では、マーカー検出部161は、横方向に並ぶ3つのマーカーM1~M3の位置を検出する。また、図9の例では、マーカー検出部161は、縦方向に並ぶ3つのマーカーMの位置を検出する。
表示画像取得部162は、マーカーMに対応する投射画像データDを画像サーバー30から取得する。より詳細には、表示画像取得部162は、2次元コードCから算出した画像識別情報Nを含んだ画像送信要求を画像サーバー30に送信する。画像サーバー30は、画像識別情報Nにより特定される投射画像データDをプロジェクター10に対して送信する。表示画像取得部162は、画像サーバー30から送信された投射画像データDを、例えば記憶部15に一時的に格納する。すなわち、表示画像取得部162は、第1情報に基づいて、第1画像の記録場所から第1画像を取得する。また、表示画像取得部162は、第2情報に基づいて、第2画像の記録場所から第2画像を取得する。
本実施形態では、表示画像取得部162は、3つの画像識別情報N、すなわち「053_001」、「053_001」、「053_001」をそれぞれ含む画像送信要求を画像サーバー30に送信する。また、表示画像取得部162は、画像送信要求に対応して、3つの投射画像データD、すなわち「053_001.jpg」、「053_002.mp4」、「053_003.mp4」を取得する。
画像配置決定部163は、投射面Pにおける投射画像Iの配置を決定する。より詳細には、画像配置決定部163は、撮像画像における複数のマーカーMの位置に基づいて、投射画像Iの配置方向を決定する。図6および図7は、投射画像Iの配置の決定方法を模式的に示す図である。図6では、図5同様に、複数のマーカーM1~M3が、横方向に並んで配置されている。複数のマーカーM1~M3が横方向に並んでいる場合、画像配置決定部163は、マーカーMに対して上側を投射領域L0とする。マーカーM1~M3の配置情報F4として「横並びの場合は対応品の上側」にマーカーMを置くように記載されているのは、このためである。すなわち、配置情報F4は、オブジェクトOと投射画像Iとが重ならないように、マーカーMを置く位置を指示している。なお、画像配置決定部163は、マーカーMに対して下側に投射画像Iを配置するようにしてもよい。この場合、配置情報F4には、「横並びの場合は対応品の下側」にマーカーMを置くように記載される。また、マーカーMに対する投射画像Iの配置を、操作部13等を用いてユーザーが指定できるようにしてもよい。
画像配置決定部163は、マーカーMが横方向に並んでいる場合、各マーカーMに対応する投射画像Iも横方向に並ぶように各投射画像Iの配置を決定する。具体的には、画像配置決定部163は、図7に示すように、投射領域L0を横方向に3分割し、マーカーM1に対応する投射画像Iが投射される投射領域L1、マーカーM2に対応する投射画像Iが投射される投射領域L2、マーカーM3に対応する投射画像Iが投射される投射領域L3を、それぞれ設定する。なお、図6、図7等では視認上の観点から、投射領域L(L0、L1等)の端を投射面Pの端から離れた位置としているが、投射領域Lの端を投射面Pの端と一致させてもよい。
表示制御部164は、投射面Pに投射画像Iを投射するように投射装置12を制御する。より詳細には、表示制御部164は、画像配置決定部163により決定された配置に沿って、投射面Pに投射画像Iを投射するように投射装置12を制御する。
本実施形態では、表示制御部164は、図8に示すように、マーカーM1に対応する投射領域L1に、投射画像データ「053_001.jpg」の投射画像I1を表示するように投射装置12を制御する。また、表示制御部164は、マーカーM2に対応する投射領域L2に、投射画像データ「053_002.mp4」の投射画像I2を表示するように投射装置12を制御する。また、表示制御部164は、マーカーM3に対応する投射領域L3に、投射画像データ「053_003.mp4」の投射画像I3を表示するように投射装置12を制御する。
すなわち、投射装置12は、第1マーカーに対応する第1画像と、第2マーカーに対応する第2画像とを、撮像画像における前記第1マーカーと第2マーカーとの配置に対応する配置で投射面Pに表示する。このとき、投射面Pにおける第1画像と第2画像との配置方向は、撮像画像における第1マーカーと第2マーカーとの配置方向と一致する。
なお、例えば図9に示すように、複数のマーカーM1~M3が縦方向に並んでいる場合、画像配置決定部163は、マーカーMに対して左側を投射領域L0とする。マーカーM1~M3の配置情報F4として「縦並びの場合は対応品の左側」にマーカーMを置くように記載されているのは、このためである。すなわち、配置情報F4は、オブジェクトOと投射画像Iとが重ならないように、マーカーMを置く位置を指示している。
また、画像配置決定部163は、マーカーMが縦方向に並んでいる場合、各マーカーMに対応する投射画像Iも縦方向に並ぶように各投射画像Iの配置を決定する。具体的には、画像配置決定部163は、図9に示すように、投射領域L0を縦方向に3分割し、マーカーM1に対応する投射画像Iが投射される投射領域L1、マーカーM2に対応する投射画像Iが投射される投射領域L2、マーカーM3に対応する投射画像Iが投射される投射領域L3を、それぞれ設定する。
表示制御部164は、画像配置決定部163により決定された配置に沿って、投射面Pに投射画像Iを投射するように投射装置12を制御する。なお、投射装置12からの投射の際には、元の投射画像Iのアスペクト比が保たれる。よって、投射領域Lの形状によって投射画像Iの倍率は異なる。例えば、図9のように横方向に長い投射領域Lがある場合でも、縦方向の最大倍率に合わせた大きさの投射画像Iが表示される。
図11は、プロジェクター10の制御部16がプログラム15Aに従って実行する表示方法の流れを示すフローチャートである。図11の処理を実行するに先立って、ユーザーは、図5のように投射面Pに複数のマーカーMおよびオブジェクトOを配置しておく。
制御部16は、撮像制御部160として機能することにより、撮像装置11に対して撮像領域Sの撮像を指示する(ステップS100)。また、制御部16は、撮像制御部160として機能することにより、撮像装置11が撮像した撮像画像を取得する(ステップS102)。
制御部16は、マーカー検出部161として機能することにより、撮像画像から複数のマーカーMを検出する(ステップS104)。制御部16は、画像配置決定部163として機能することにより、各マーカーMに対応する投射画像Iの配置を決定する(ステップS106)。このとき、制御部16は、複数のマーカーMが横方向に並んでいる場合には、投射画像Iも横方向に並べて配置する。また、複数のマーカーMが縦方向に並んでいる場合には、投射画像Iも縦方向に並べて配置する。
制御部16は、マーカー検出部161として機能することにより、各マーカーMに付加された2次元コードCが示す画像識別情報Nをそれぞれ算出する(ステップS108)。制御部16は、表示画像取得部162として機能することにより、各画像識別情報Nに対応する投射画像の投射画像データDの画像送信要求を画像サーバー30に送信する(ステップS110)。制御部16は、画像サーバー30から投射画像Iを受信するまで待機する(ステップS112:NOのループ)。
画像サーバー30から投射画像Iを受信すると(ステップS112:YES)、制御部16は、表示制御部164として機能することにより、ステップS112で受信した投射画像Iを、ステップS106で決定した配置に沿って表示するよう投射装置12を制御して(ステップS114)、本フローチャートの処理を終了する。なお、上記フローチャートにおいて、ステップS106と、ステップS108~S112とは、順番が逆であってもよいし、同時に処理が進行してもよい。
以上説明したように、第1実施形態にかかるプロジェクター10は、投射面Pに配置されたマーカーM1に対応する投射画像I1と、マーカーM2に対応する投射画像I2とを、マーカーM1とマーカーM2との配置に対応する配置で投射面に表示する。これにより、ユーザーは、マーカーM1,M2の配置を変更することにより、投射面Pにおける投射画像I1およびI2の配置を変更することができ、投射画像Iの投射位置の指定を簡易に行うことができる。
また、プロジェクター10は、投射面Pにおける投射画像I1と投射画像I2との配置方向を、撮像画像におけるマーカーM1とマーカーM2との配置方向と一致させるので、ユーザーは、直感的に投射画像Iの配置を指定することができる。
また、マーカーM1は、ユーザーが行う作業に用いる第1オブジェクトであるまな板O1に対応し、マーカーM2は、作業に用いる第2オブジェクトであるさんまO2に対応し、投射画像I1は、また板O1を用いた作業の内容に関する画像であり、投射画像I2は、さんまO2を用いた作業の内容に関する画像である。よって、ユーザーは、オブジェクトOを用いた作業に関する画像を、個々のオブジェクトO毎に参照することができ、作業効率を向上させることができる。
また、マーカーM1は、マーカーM1がまな板O1に対応するマーカーMであることをユーザーに示すオブジェクト情報F3を含み、マーカーM2は、マーカーM2がさんまO2に対応するマーカーMであることをユーザーに示すオブジェクト情報F3を含む。よって、ユーザーは、複数のマーカーMがどのオブジェクトOに対応するものであるかを容易に把握することができる。
また、マーカーM1は、投射画像I1の記録場所を特定するための画像識別情報Nが付加され、マーカーM2は、投射画像I2の記録場所を特定するための画像識別情報Nが付加されている。プロジェクター10は、撮像画像から各マーカーMに付加された画像識別情報Nを算出し、画像識別情報Nに基づいて、それぞれの記録場所から投射画像I1および投射画像I2を取得する。これにより、ユーザーは、各マーカーMに対応する投射画像Iを容易に取得することができる。
例えば、ユーザーは、投射面P上の任意の場所にオブジェクトOを置き、オブジェクトO毎にそれぞれの近傍にオブジェクトOに対応する投射画像Iを表示させることができる。本実施形態のように、キッチン20おける調理手順の投射を考えた場合、まな板O1の隣に材料の名称および分量、調理の手順を表示することができ、ユーザーは、これらの情報を確認しながら、調理を進めることができる。また、ユーザーは、マーカーMを置くだけで複数の投射領域Lの分割および投射画像Iの投射サイズの調整を行うことできる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について説明する。以下に例示する形態において作用や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。第1実施形態では、ユーザーは複数のマーカーMを一列に配置し、投射装置12はマーカーMの配置方向に合わせて各マーカーMに対応する投射画像Iを並べて表示した。これに対して、第2実施形態は、マーカーMを基準として当該マーカーMに対応する画像を個別の位置に表示することを可能とする。
以下、本発明の第2実施形態について説明する。以下に例示する形態において作用や機能が第1実施形態と同様である要素については、第1実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。第1実施形態では、ユーザーは複数のマーカーMを一列に配置し、投射装置12はマーカーMの配置方向に合わせて各マーカーMに対応する投射画像Iを並べて表示した。これに対して、第2実施形態は、マーカーMを基準として当該マーカーMに対応する画像を個別の位置に表示することを可能とする。
図12は、第2実施形態におけるマーカーMの配置状態を模式的に示す図である。第2実施形態では、投射面Pおよび撮像領域Sに、調理台26の全域とコンロ22の一部とが含まれるものとする。オブジェクトOは、第1実施形態と同様に、まな板O1、さんまO2、フライパンO3であるものとする。すなわち、マーカーM1を第1マーカー、マーカーM2を第2マーカー、マーカーM3を第3マーカーとすると、撮像装置11は、第1マーカーおよび第2マーカーに加え、投射面Pに配置された第3マーカーを含む撮像画像を撮像する。
一般に、フライパンO3は、コンロ22で使用する機会が多く、調理台26で使用する機会は少ない。例えば図13のように、まな板O1およびさんまO2は調理台26に配置され、フライパンO3はコンロ22に配置される場合がある。このような場合、第1実施形態のように各オブジェクトOに対応するマーカーMを一列に配置することは難しい。よって、第2実施形態では、特定のオブジェクトOに対応する投射画像Iについては、他のマーカーMの位置と関係なく単独で表示可能とする。
図14および図15は、第2実施形態におけるマーカーMの外観等を示す模式図である。より詳細には、図14AはさんまO2に対応するマーカーM2のおもて面を示し、図14BはマーカーM2の裏面を示す。図15BはフライパンO3に対応するマーカーM3のおもて面を示し、図15BはマーカーM3の裏面を示す。
まず、各マーカーM2,M3の裏面の記載について説明する。図14Bおよび図15Bに示すように、マーカーMの裏面には、ユーザーに向けた情報であるユーザー向け情報F(F1~F4)が付加されている。そのうち、料理名情報F1、手順番号情報F2およびオブジェクト情報F3の内容は、第1実施形態と同様である。
一方、配置情報F4については、第1実施形態と異なり、各マーカーMの配置タイプが記載されている。図14Bに示すように、マーカーM2の配置情報F4には、「順列配置タイプ」であることが記載され、第1実施形態と同様にマーカーMをオブジェクトOに対してどのような位置に配置すれば良いかが記載されている。順列配置タイプとは、第1実施形態と同様に、他のマーカーMと並べて配置することが想定されているマーカーMが属するタイプである。本実施形態では、マーカーM1も、マーカーM2と同様に、順列配置タイプであるものとする。すなわち、まな板O1およびさんまO2は、調理台26に並べて置かれることが予測されるため、これらのオブジェクトOに対応するマーカーMは、順列配置タイプとなっている。
また、図15Bに示すように、マーカーM3の配置情報F4には、「自由配置タイプ」であることが記載されるとともに、マーカーMに対して投射画像Iがどのような位置に表示されるかを示す位置情報が記載されている。図15Bの例では、位置情報として、マーカーM3の「左上」に投射画像Iが投射される旨が記載されている。本実施形態では、位置情報は、マーカーM3の位置を基準とした投射画像I3の表示位置を示す情報である。すなわち、第3マーカーは、位置情報を含んでいる。
自由配置タイプは、他のマーカーMと並べて配置することが難しい、または適当ではないと想定されているマーカーMに割り当てられる。本実施形態では、フライパンO3は、他のオブジェクトO1,O2が位置する調理台26から離れたコンロ22に置かれることが想定されるため、フライパンO3に対応するマーカーM3は、自由配置タイプとなっている。
図14Aおよび図15Bに示すように、マーカーM2,M3のおもて面には、第1実施形態同様、2次元コードCが付加されている。これら2次元コードCを読み取った際に得られる情報には、画像識別情報Nに加え、配置タイプに関する情報Tが含まれている。例えば、図14Aに示すマーカーM2の2次元コードCには、配置タイプに関する情報Tとして、順列配置タイプであることを示す順列配置フラグが含まれている。また、図15Aに示すマーカーM3の2次元コードCには、配置タイプに関する情報Tとして、自由配置タイプであることを示す自由配置フラグと、マーカーMに対する投射画像Iの表示位置を指定する情報が含まれている。図15Bの例では、表示位置を指定する情報として「左上」が含まれている。
第2実施形態において、画像配置決定部163は、配置タイプに関する情報Tに基づいて、投射面Pにおける投射画像Iの配置を決定する。より詳細には、画像配置決定部163は、マーカーMが順列配置タイプである場合には、マーカーM間の配置方向に基づいて、投射画像Iの配置方向を決定する。また、画像配置決定部163は、マーカーMが自由配置タイプである場合には、撮像画像におけるマーカーMの位置と、配置タイプに関する情報Tに含まれる表示位置を指定する情報に基づいて、投射画像Iの表示位置を決定する。表示制御部164は、第1実施形態同様に、画像配置決定部163により決定された配置に沿って、投射面Pに投射画像Iを投射するように投射装置12を制御する。
図13は、第2実施形態における投射画像Iの配置を模式的に示す図である。順列配置タイプであるマーカーM1およびM2に対応する投射画像I1およびI2は、横方向に並んで表示されている。一方、自由配置タイプであるマーカーM3に対応する投射画像I3は、他の画像と並んで表示されずに、マーカーM3の左上に表示される。すなわち、投射画像I3を第3画像とすると、投射画像Iを表示することは第3マーカーM3に対応する第3画像を、前記位置情報に対応する位置に表示することを更に含む。
なお、上述した説明では、フライパンO3に対応するマーカーM3のみが自由配置タイプであるものとしたが、これに限らず、全てのマーカーMについて自由配置タイプとしてもよい。
以上説明したように、第2実施形態によれば、プロジェクター10は、自由配置タイプのマーカーMに対応する投射画像Iを任意の位置に表示することができる。よって、ユーザーは、例えば所定のオブジェクトOの使用位置が他のオブジェクトOの使用位置と離れている場合でも、任意の位置に所定のオブジェクトOに対応する投射画像Iを表示させることができ、作業効率をより向上させることができる。
[第3実施形態]
以下、本発明の第3実施形態について説明する。以下に例示する形態において作用や機能が第1実施形態または第2実施形態と同様である要素については、第1実施形態または第2実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
以下、本発明の第3実施形態について説明する。以下に例示する形態において作用や機能が第1実施形態または第2実施形態と同様である要素については、第1実施形態または第2実施形態の説明で使用した符号を流用して各々の詳細な説明を適宜に省略する。
第1実施形態および第2実施形態では、投射画像Iの投射領域Lは、マーカーMの位置に基づいて決定され、オブジェクトOの位置については考慮されていなかった。第3実施形態では、投射面PにおけるオブジェクトOの位置に基づいて、投射画像Iの投射領域Lを決定する。
図16は、第3実施形態におけるマーカーMの外観等を模式的に示す図である。第3実施形態では、図16Bに示すマーカーMの裏面に配置情報F4が記載されていない点が、他の実施形態と異なる。これは、マーカーMに対する投射画像Iの表示位置が、周囲のオブジェクトOの有無によって動的に変更されるためである。また、図16Aに示すマーカーMのおもて面には、第1実施形態同様、2次元コードCが付加されている。この2次元コードCを読み取った際に得られる情報は、第1実施形態同様、画像識別情報Nである。
図17は、第3実施形態における制御部16の機能的構成を示すブロック図である。第3実施形態では、図3に示す機能的構成に加えて、オブジェクト検出部165が設けられている。オブジェクト検出部165は、投射面Pに配置されたオブジェクトを撮像画像から検出する。すなわち、マーカーM1を第1マーカー、マーカーM2を第2マーカー、投射面Pに置かれたオブジェクトOをオブジェクトとした場合、オブジェクト検出部165は、撮影画像から、第1マーカーおよび第2マーカーの周囲に配置されたオブジェクトに対応する画像の領域を検出する。
撮像画像からオブジェクトを検出する技術は様々なものが知られているので、オブジェクト検出部165による処理の詳細については説明を省略する。一般に、投射面Pは色調等が一様な面なので、オブジェクト検出部165によるオブジェクトOの検出は、比較的精度良く実施できると考えられる。なお、オブジェクト検出部165で検出するオブジェクトは、マーカーMに対応付けられたオブジェクトOに限らない。オブジェクト検出部165は、投射画像Iを表示するのに邪魔になる物品を検出できればよい。すなわち、上記オブジェクトは、マーカーMに対応付けられたオブジェクトOに限らず、投射面Pに置かれた任意の物品である。
図18は、第3実施形態におけるマーカーMおよびオブジェクトOの配置例を模式的に示す図である。図18の例では、投射面Pの奥側に、左から右に向かって、まな板O1、さんまO2、フライパンO3がこの順に配置されている。また、各オブジェクトO1~O3に対応するマーカーM1~M3は、オブジェクトOの手前側に置かれている。マーカー検出部161は、投射面Pを撮像した撮像画像からマーカーMを検出する。オブジェクト検出部165は、投射面Pを撮像した撮像画像からオブジェクトOを検出する。
第3実施形態において、画像配置決定部163は、撮像画像における複数のマーカーMの配置および撮像画像におけるオブジェクトOの配置領域に基づいて、投射画像Iの表示位置を決定する。すなわち、投射画像I1を第1画像、投射画像I2を第2画像とした場合、画像配置決定部163は、撮像画像における第1マーカーと第2マーカーとの配置と、オブジェクトOに対応する画像の領域とに基づいて、第1画像と第2画像とを表示する表示領域を決定する。
より詳細には、画像配置決定部163は、マーカー検出部161により検出されたマーカーMの位置に基づいて、投射画像Iの配置方向を決定する。例えば、図18のように複数のマーカーM1~M3が横方向に並んでいる場合、画像配置決定部163は、これらマーカーM1~M3に対応する投射画像I1~I3を横方向に並べて表示すると決定する。
また、画像配置決定部163は、オブジェクト検出部165により検出されたオブジェクトOの配置領域に基づいて、投射画像Iの投射位置を決定する。例えば、図18のようにマーカーM1~M3の奥の投射面P上にオブジェクトOが並んで配置されている場合、画像配置決定部163は、マーカーM1~M3の手前の領域を投射領域L0とする。
画像配置決定部163は、図19に示すように、投射領域L0を横方向に3分割し、マーカーM1に対応する投射画像I1が投射される投射領域L1、マーカーM2に対応する投射画像I2が投射される投射領域L2、マーカーM3に対応する投射画像I3が投射される投射領域L3を、それぞれ設定する。
表示制御部164は、画像配置決定部163により決定された配置に沿って、投射面Pに投射画像I1~I3を投射するように投射装置12を制御する。すなわち、第1画像および第2画像は、画像配置決定部163により決定された表示領域に基づいて表示される。
図20は、第3実施形態におけるマーカーMおよびオブジェクトOの他の配置例を模式的に示す図である。図20の例では、マーカーM1~M3の位置は、図18とほぼ同様である。すなわち、マーカーM1~M3は、投射面Pの奥行き方向の略中央部に横方向に並んで配置されている。一方で、オブジェクトOの位置は、図18と異なる。すなわち、マーカーM1に対応するオブジェクトOであるまな板O1は、マーカーM1の手前側に配置されている。マーカーM2に対応するオブジェクトOであるさんまO2は、マーカーM2の奥側に配置されている。マーカーM3に対応するオブジェクトOであるフライパンO3は、マーカーM3の奥側に配置されている。
このような場合も、画像配置決定部163は、まずマーカー検出部161により検出されたマーカーMの位置に基づいて、投射画像Iの配置方向を決定する。図20の例では、図18と同様にマーカーM1~M3は横方向に並んでいるので、画像配置決定部163は、これらマーカーM1~M3に対応する投射画像I1~I3を横方向に並べて表示すると決定する。
また、画像配置決定部163は、オブジェクト検出部165により検出されたオブジェクトOの位置に基づいて、投射画像Iの投射位置を決定する。図20において、投射面P上でオブジェクトOが配置されていないのは、マーカーM1を挟んでまな板O1の反対側に位置する領域L4と、マーカーM2およびM3を挟んでさんまO2およびフライパンO3の反対側に位置する領域L5である。
この場合、画像配置決定部163は、図21に示すように、マーカーM1を挟んでまな板O1の反対側に位置する領域L4を、投射画像I1が投射される投射領域L1に決定する。また、画像配置決定部163は、マーカーM2およびM3を挟んでさんまO2およびフライパンO3の反対側に位置する領域L5を2分割して、投射画像I2が投射される投射領域L2および投射画像I3が投射される投射領域L3に決定する。表示制御部164は、画像配置決定部163により決定された配置に沿って、投射面Pに投射画像I1~I3を投射するように投射装置12を制御する。
なお、例えば図20における領域L4の位置にも何らかのオブジェクトOが配置されている場合、画像配置決定部163は、領域L5を3等分して、投射領域L1~L3を設定してもよい。また、例えば投射面P上にオブジェクトOが多く置かれて、投射領域Lが十分に取れない場合、制御部16は、「投射面からオブジェクトを取り除くか、マーカーの数を減らして下さい」などのメッセージをユーザーに提示するようにしてもよい。
以上説明したように、第3実施形態にかかるプロジェクター10は、撮像画像における複数のマーカーMの位置に加えて、撮像画像におけるオブジェクトOの配置領域に基づいて、投射画像Iの表示位置を決定する。具体的には、例えば、投射面Pのうち、オブジェクトOが配置されていない領域を空きスペースとすると、マーカーMに隣り合う空きスペースがあれば、この空きスペースに投射画像Iを表示する。また、マーカーMに隣り合う空きスペースがない場合は、マーカーMからの距離が最も近い空きスペースに投射画像Iを表示する。これにより、オブジェクトOに重ねて投射領域Lが設定されることにより投射画像Iの視認性が低下するのを防止することができ、ユーザーは、投射画像Iの内容をより確実に把握することができる。
[変形例]
以上に例示した各形態は多様に変形され得る。前述の各形態に適用され得る具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲で適宜に併合され得る。
以上に例示した各形態は多様に変形され得る。前述の各形態に適用され得る具体的な変形の態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない範囲で適宜に併合され得る。
[変形例1]
本実施形態においてプロジェクター10は、キッチン20において、料理の手順に関する画像を表示するものとしたが、これに限らず、他の種類の作業や手順に関する画像を表示してもよい。例えばプロジェクター10は、DIY(Do It Yourself)において、工作の手順や工具の使い方に関する画像を表示するのに用いられてもよい。また例えば、プロジェクター10は、遠隔授業において、教材や実験映像などを表示するのに用いられてもよい。
本実施形態においてプロジェクター10は、キッチン20において、料理の手順に関する画像を表示するものとしたが、これに限らず、他の種類の作業や手順に関する画像を表示してもよい。例えばプロジェクター10は、DIY(Do It Yourself)において、工作の手順や工具の使い方に関する画像を表示するのに用いられてもよい。また例えば、プロジェクター10は、遠隔授業において、教材や実験映像などを表示するのに用いられてもよい。
[変形例2]
プロジェクター10は、例えばサイネージ用途に用いられてもよい。図22は、プロジェクター10を用いたショーウインドー展示を模式的に示す図である。図22では、店舗の壁Wに、花瓶V(V1,V2)を表示する場合を例にしている。花瓶V1,V2は、壁Wから垂直に突出する棚板B1,B2にそれぞれ載置される。花瓶V1,V2の背後の壁Wには、それぞれ花の画像Ixがプロジェクター10により表示される。花瓶V1,V2と画像Ixを合わせて見ることにより、店舗の客は、花瓶V1およびV2の使用状態をより具体的に想起することができる。よって、単に花瓶V1,V2を展示するよりも、客の購買意欲が高まりやすいと考えられる。
プロジェクター10は、例えばサイネージ用途に用いられてもよい。図22は、プロジェクター10を用いたショーウインドー展示を模式的に示す図である。図22では、店舗の壁Wに、花瓶V(V1,V2)を表示する場合を例にしている。花瓶V1,V2は、壁Wから垂直に突出する棚板B1,B2にそれぞれ載置される。花瓶V1,V2の背後の壁Wには、それぞれ花の画像Ixがプロジェクター10により表示される。花瓶V1,V2と画像Ixを合わせて見ることにより、店舗の客は、花瓶V1およびV2の使用状態をより具体的に想起することができる。よって、単に花瓶V1,V2を展示するよりも、客の購買意欲が高まりやすいと考えられる。
ここで、図22のような表示を行うには、花瓶V1,V2の口Va1、Va2の高さに、画像Ixの下端Eを合わせる必要がある。しかし、花瓶V1,V2の口Va1、Va2の位置、すなわち棚板B1,B2から口Va1、Va2までの距離である高さH1,H2は、花瓶の種類によって異なる。よって、展示する花瓶Vが変わる度に、店舗のショーウインドー担当者は画像Ixの表示位置を調整する必要があり、煩雑である。
そこで、プロジェクター10を用いて、マーカーMにより画像Ixの表示位置を指定可能とすることで、簡便に画像Ixの表示位置を調整することができる。例えばマーカーMの下端と画像Ixの下端Eとを一致させて画像Ixを表示するようにプロジェクター10を調整しておけば、花瓶V1,V2の口Va1、Va2の背後の壁Wの位置にマーカーMを貼付することにより、図22のような表示を行うことができる。また、例えば、マーカーMの二次元コードの情報に「マーカーMの下辺と画像Ixの下辺を一致させる」というような、画像Ixの表示位置を指定する情報が含まれていてもよい。また、変形例2によれば、マーカーMを貼りかえることにより画像Ixの内容を変えることができるので、例えば季節によって画像Ixを変化させる、具体的には季節に合った花の画像に差し替えることなども容易に行うことができる。
このように、プロジェクター10を用いることによって、専門知識がないユーザーでも容易に画像の表示位置や画像の差し替えを行うことができるので、画像を用いたサイネージを手軽に実施することができる。
[変形例3]
本実施形態では、プロジェクター10が撮像装置11および投射装置12を備えるものとしたが、これらが別体であってもよい。例えば、それぞれ独立した装置である撮像装置、投射装置および情報処理装置が有線または無線で接続されて、表示システムとして構成されてもよい。情報処理装置は、パーソナルコンピューターやスマートフォンであってもよい。また、表示システムにおける撮像装置は、パーソナルコンピューターやスマートフォンなどの情報処理装置が備える撮像装置であってもよい。
本実施形態では、プロジェクター10が撮像装置11および投射装置12を備えるものとしたが、これらが別体であってもよい。例えば、それぞれ独立した装置である撮像装置、投射装置および情報処理装置が有線または無線で接続されて、表示システムとして構成されてもよい。情報処理装置は、パーソナルコンピューターやスマートフォンであってもよい。また、表示システムにおける撮像装置は、パーソナルコンピューターやスマートフォンなどの情報処理装置が備える撮像装置であってもよい。
[変形例4]
本実施形態では、画像識別情報Nを含む画像送信要求を受けた画像サーバー30が、画像識別情報Nに対応する投射画像Iを画像データベースDBから検索して返信するものとした。これに限らず、例えば画像識別情報Nとして、所定の投射画像Iの記憶場所のアドレスをマーカーMに付与しておき、表示画像取得部162は、画像サーバー30に対して当該アドレスに記憶された投射画像Iを送信するように要求してもよい。投射画像Iの記憶場所のアドレスとは、例えばURL(Uniform Resource Locator)であってもよい。
本実施形態では、画像識別情報Nを含む画像送信要求を受けた画像サーバー30が、画像識別情報Nに対応する投射画像Iを画像データベースDBから検索して返信するものとした。これに限らず、例えば画像識別情報Nとして、所定の投射画像Iの記憶場所のアドレスをマーカーMに付与しておき、表示画像取得部162は、画像サーバー30に対して当該アドレスに記憶された投射画像Iを送信するように要求してもよい。投射画像Iの記憶場所のアドレスとは、例えばURL(Uniform Resource Locator)であってもよい。
10…プロジェクター、11…撮像装置、12…投射装置、13…操作部、14…通信部、15…記憶部、15A…プログラム、16…制御部、20…キッチン、22…コンロ、24…シンク、26…調理台、28…壁面、30…画像サーバー、160…撮像制御部、161…マーカー検出部、162…表示画像取得部、163…画像配置決定部、164…表示制御部、165…オブジェクト検出部、P…投射面、S…撮像領域。
Claims (8)
- 投射面に配置された第1マーカーと、前記投射面に配置された第2マーカーとを含む撮像画像を撮像することと、
前記第1マーカーに対応する第1画像と、前記第2マーカーに対応する第2画像とを、前記撮像画像における前記第1マーカーと前記第2マーカーとの配置に対応する配置で前記投射面に表示することと、
を含む、表示方法。 - 前記表示することにおいて、
前記投射面における前記第1画像と前記第2画像との配置方向は、前記撮像画像における前記第1マーカーと前記第2マーカーとの配置方向と一致する、
請求項1記載の表示方法。 - 前記第1マーカーは、ユーザーが行う作業に用いる第1オブジェクトに対応し、
前記第2マーカーは、前記作業に用いる第2オブジェクトに対応し、
前記第1画像は、前記第1オブジェクトを用いた前記作業の内容に関する画像であり、
前記第2画像は、前記第2オブジェクトを用いた前記作業の内容に関する画像である、
請求項1または2記載の表示方法。 - 前記第1マーカーは、前記第1マーカーが前記第1オブジェクトに対応するマーカーであることを前記ユーザーに示す表示を含み、
前記第2マーカーは、前記第2マーカーが前記第2オブジェクトに対応するマーカーであることを前記ユーザーに示す表示を含む、
請求項3記載の表示方法。 - 前記第1マーカーには、前記第1画像の記録場所を特定することに用いる第1情報が付加されており、
前記第2マーカーには、前記第2画像の記録場所を特定することに用いる第2情報が付加されており、
前記撮像画像に基づいて、前記第1情報および前記第2情報を取得することと、
前記第1情報に基づいて、前記第1画像の記録場所から前記第1画像を取得することと、
前記第2情報に基づいて、前記第2画像の記録場所から前記第2画像を取得することと、を更に含む、
請求項1から4のいずれか1項記載の表示方法。 - 前記撮像することは、
前記第1マーカーおよび前記第2マーカーに加え、前記投射面に配置された第3マーカーを含む前記撮像画像を撮像することであり、
前記第3マーカーは、位置情報を含み、
前記表示することは、
前記第3マーカーに対応する第3画像を、前記位置情報に対応する位置に表示することを更に含む、
請求項1から5のいずれか1項記載の表示方法。 - 前記撮像画像から、前記第1マーカーおよび前記第2マーカーの周囲に配置されたオブジェクトに対応する画像の領域を検出することと、
前記撮像画像における前記第1マーカーと前記第2マーカーとの配置と、前記画像の領域とに基づいて、前記第1画像と前記第2画像とを表示する表示領域を決定することと、を更に含み、
前記表示することにおいて、
前記第1画像および前記第2画像は、前記決定された表示領域に表示される、
請求項1または2記載の表示方法。 - 投射面に配置された第1マーカーと、前記投射面に配置された第2マーカーと、を含む撮像画像を撮像する撮像装置と、
前記第1マーカーに対応する第1画像と、前記第2マーカーに対応する第2画像と、を、前記撮像画像における前記第1マーカーと前記第2マーカーとの配置に対応する配置で前記投射面に表示する投射装置と、
を備える、表示システム。
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