JP2022179847A - 燃焼制御方法および燃焼制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃焼装置において、空気比を確実に一定にして高効率の燃焼状態を実現できるようにする。【解決手段】バーナ風箱16の内部の圧力と、バーナ13に供給される流体燃料の圧力と、バーナ13が設置された燃焼室12の内部の圧力とが、バーナ13における燃焼量の2乗に比例する特性があることを利用して、バーナ風箱16の内部の圧力と、バーナ13に供給される流体燃料の圧力と、バーナ13が設置された燃焼室12の内部の圧力との検出結果にもとづいて、バーナ13が一定の空気比で燃焼するように制御する。【選択図】図1
Description
本発明は燃焼制御方法および燃焼制御装置に関し、特にボイラのバーナにおいて好ましく適用することができる燃焼制御方法および燃焼制御装置に関する。
ボイラのための燃焼装置として、液体燃料や気体燃料などの流体燃料をバーナで燃焼させるようにしたものが知られている(特許文献1)。このような燃焼装置では、バーナに流体燃料と燃焼用の空気とが供給され、両者がバーナで混合されたうえで燃焼が行われる。燃焼用空気は、バーナが所定の空気比で燃焼するように、その供給量が制御される。詳細には、低燃焼から高燃焼までの燃焼範囲に関し、各燃焼ポイントごとに燃焼量を調整すべく、この燃焼量に関する情報を制御装置に入力し、この制御装置によって、前述の燃焼量に適した設定空気量すなわち設定空気比となるように、調量弁などの空気量調節手段を制御している。
しかし、燃焼量に関する情報にもとづいて空気比が安定するように制御を行っても、機器における調節量のずれや温度変化などが原因して、空気比が変動することがある。そこで、これに対応して、燃焼排ガスにおける酸素濃度や一酸化炭素濃度を検出し、これらの濃度の変化の状況を制御装置にフィードバックし、それにもとづき空気比を一定に保とうとする試みがなされている。
ところが、空気比を一定に設定しても、たとえば経年変化などによって燃焼用機器が変形したり、同機器に焼損が発生したりすれば、燃焼状態が不安定になって、排ガス中において一酸化炭素等の未燃ガスが発生するなどの不具合が発生することがある。
そこで本発明は、このような問題点を解決して、空気比を確実に一定にして高効率の燃焼状態を実現できるようにすることを目的とする。
この目的を達成するため本発明の燃焼制御方法は、バーナ風箱の内部の圧力と、バーナに供給される流体燃料の圧力と、バーナが設置された燃焼室の内部の圧力とが、前記バーナにおける燃焼量の2乗に比例する特性があることを利用して、前記バーナ風箱の内部の圧力と、前記バーナに供給される流体燃料の圧力と、バーナが設置された燃焼室の内部の圧力との検出結果にもとづいて、前記バーナが一定の空気比で燃焼するように制御することを特徴とする。
本発明の燃焼制御装置は、
バーナに流体燃料が供給されるとともに、バーナ風箱に空気が供給されたうえで、前記バーナによる燃焼が行われる燃焼装置において、
前記バーナ風箱の内部の圧力を検出する手段と、
前記バーナに供給される流体燃料の圧力を検出する手段と、
前記バーナが設置された燃焼室の内部の圧力を検出する手段と、
これらバーナ風箱の内部の圧力を検出する手段とバーナに供給される流体燃料の圧力を検出する手段とバーナが設置された燃焼室の内部の圧力を検出する手段とからの検出結果にもとづき、これらバーナ風箱の内部の圧力と、バーナに供給される流体燃料の圧力と、バーナが設置された燃焼室の内部の圧力とが、前記バーナにおける燃焼量の2乗に比例する特性があることを利用して、前記バーナが一定の空気比で燃焼するように制御する手段と、
を有することを特徴とする。
バーナに流体燃料が供給されるとともに、バーナ風箱に空気が供給されたうえで、前記バーナによる燃焼が行われる燃焼装置において、
前記バーナ風箱の内部の圧力を検出する手段と、
前記バーナに供給される流体燃料の圧力を検出する手段と、
前記バーナが設置された燃焼室の内部の圧力を検出する手段と、
これらバーナ風箱の内部の圧力を検出する手段とバーナに供給される流体燃料の圧力を検出する手段とバーナが設置された燃焼室の内部の圧力を検出する手段とからの検出結果にもとづき、これらバーナ風箱の内部の圧力と、バーナに供給される流体燃料の圧力と、バーナが設置された燃焼室の内部の圧力とが、前記バーナにおける燃焼量の2乗に比例する特性があることを利用して、前記バーナが一定の空気比で燃焼するように制御する手段と、
を有することを特徴とする。
本発明の燃焼制御装置は、バーナ風箱の内部の圧力と、バーナに供給される流体燃料の圧力と、バーナが設置された燃焼室の内部の圧力とが、前記バーナにおける燃焼量の2乗に比例する特性があることを利用して、前記バーナ風箱の内部の圧力と、前記バーナに供給される流体燃料の圧力と、バーナが設置された燃焼室の内部の圧力との検出結果にもとづいて、前記バーナが一定の空気比で燃焼するように制御するものである。これに対し、燃焼排ガスにおける酸素濃度や一酸化炭素濃度を検出し、これらの濃度の変化の状況を制御装置にフィードバックし、それにもとづき空気比を一定に保とうとする制御を行うものは、空気比が変化した結果を検出してのフィードバック制御を行うことになるために制御が遅れる。また制御量が一定しにくくハンチング現象を起こすことがある。これに比べて、本発明の燃焼制御装置によれば、早くしかも確実に空気比を一定に保つことができて、高効率での燃焼を行うことができる。
図1に示す燃焼制御装置はボイラのための燃焼制御装置であって、そのボイラ11は燃焼室12を有し、この燃焼室12にはバーナ13が設置されている。14は、燃焼排ガス15のための排気路としての煙道である。16はバーナ13に接続された風箱で、燃料供給路17と、燃焼用空気の供給路18とが接続されている。
図示のバーナ13はガス燃料21が供給されるもので、燃料供給路17には、上流側から順に、燃料遮断弁22と、ガスコントロールモータ23を備えたガス調量弁24とが設けられている。燃焼用空気の供給路18は、送風機25と、この送風機25よりも下流側に設けられかつ空気コントロールモータ26を備えた空気調量弁27とが設けられている。
31は制御装置で、ガスコントロールモータ23の動作を制御することによってガス調量弁24の開度を調節可能であるとともに、空気コントロールモータ26を制御することによって空気調量弁27の開度を調整可能である。また制御装置31は、インバータ28を介して送風機25のモータ29の運転状態を制御可能である。
燃料供給路17におけるバーナ13の手前の位置には、このバーナ16に供給されるガス燃料の圧力を検出するガス圧力検出センサ32が設けられている。風箱16には、この風箱16の内部の圧力を検出するバーナ風箱内圧力検出センサ33が設けられている。ボイラ11の燃焼室12には、燃焼室内圧力検出センサ34が設けられている。さらに、ボイラ11からの排気路としての煙道14には、煙道内圧力検出センサ35が設けられている。そして、これら圧力検出センサ32、33、34、35からの検出信号が、制御装置31に入力されるように構成されている。
図2は、図1の燃焼制御装置における、適正空気比のときの、バーナ13の燃焼量すなわち負荷率と、上記した各圧力検出センサ32、33、34、35によって検出された各部の圧力の実測値の一例との関係を表すグラフである。図示のように、バーナ16に供給されるガス燃料の圧力と、風箱16の内部の圧力と、燃焼室12の内部の圧力とは、バーナ13の燃焼量の2乗に比例した2次曲線の形態となっている。なお、煙道14の内部の圧力は、このような2次曲線とはならずに、燃焼量すなわち負荷率の変化に関係しないフラットな特性を呈している。
制御装置31は、このようなバーナ13の燃焼量と各部の圧力との関係にもとづいて、バーナ13における燃焼時の空気比が常に最適になるように、空気調量弁27の空気コントロールモータ26の動作を制御して、この空気調量弁27の開度を制御する。つまり制御装置31は、それぞれの燃焼量すなわち負荷率の場合に、特に煙道内圧力検出センサ35を除く各圧力センサ32、33、34にて検出される圧力値が図2のグラフと適合するように、空気調量弁27の開度を制御する。
なお、各圧力センサ32、33、34にて検出される圧力値にもとづいて空気比を制御するための手段としては、任意のものを採用することができる。たとえば、上記したように空気調量弁27の開度を制御することに代えて、送風機25の送風量を調節することもできる。その際に、たとえば送風機25を駆動しているモータをインバータ制御している場合には、その制御周波数をコントロールすることによって送風機25の送風量を調節し、それにもとづき空気比を制御することができる。
11 ボイラ
12 燃焼室
13 バーナ
16 風箱
17 燃料供給路
18 燃焼用空気の供給路
24 ガス調量弁
27 空気調量弁
28 インバータ
29 モータ
31 制御装置
32 ガス圧力検出センサ
33 バーナ風箱内圧力検出センサ
34 燃焼室内圧力検出センサ
12 燃焼室
13 バーナ
16 風箱
17 燃料供給路
18 燃焼用空気の供給路
24 ガス調量弁
27 空気調量弁
28 インバータ
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31 制御装置
32 ガス圧力検出センサ
33 バーナ風箱内圧力検出センサ
34 燃焼室内圧力検出センサ
Claims (2)
- バーナ風箱の内部の圧力と、バーナに供給される流体燃料の圧力と、バーナが設置された燃焼室の内部の圧力とが、前記バーナにおける燃焼量の2乗に比例する特性があることを利用して、前記バーナ風箱の内部の圧力と、前記バーナに供給される流体燃料の圧力と、バーナが設置された燃焼室の内部の圧力との検出結果にもとづいて、前記バーナが一定の空気比で燃焼するように制御することを特徴とする燃焼制御方法。
- バーナに流体燃料が供給されるとともに、バーナ風箱に空気が供給されたうえで、前記バーナによる燃焼が行われる燃焼装置において、
前記バーナ風箱の内部の圧力を検出する手段と、
前記バーナに供給される流体燃料の圧力を検出する手段と、
前記バーナが設置された燃焼室の内部の圧力を検出する手段と、
これらバーナ風箱の内部の圧力を検出する手段とバーナに供給される流体燃料の圧力を検出する手段とバーナが設置された燃焼室の内部の圧力を検出する手段とからの検出結果にもとづき、これらバーナ風箱の内部の圧力と、バーナに供給される流体燃料の圧力と、バーナが設置された燃焼室の内部の圧力とが、前記バーナにおける燃焼量の2乗に比例する特性があることを利用して、前記バーナが一定の空気比で燃焼するように制御する手段と、
を有することを特徴とする燃焼制御装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2021086614A JP2022179847A (ja) | 2021-05-24 | 2021-05-24 | 燃焼制御方法および燃焼制御装置 |
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Family Applications (1)
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JP2021086614A Pending JP2022179847A (ja) | 2021-05-24 | 2021-05-24 | 燃焼制御方法および燃焼制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2022179847A (ja) |
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2021
- 2021-05-24 JP JP2021086614A patent/JP2022179847A/ja active Pending
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