JP2022178321A - アナログデジタル変換回路、固体撮像素子、および、アナログデジタル変換回路の制御方法 - Google Patents

アナログデジタル変換回路、固体撮像素子、および、アナログデジタル変換回路の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】AD変換を行う回路において、信号品質の低下を抑制する。【解決手段】アナログデジタル変換回路は、コンパレータ、デジタルアナログ変換器、逐次変換ロジック回路およびリセット制御部を具備する。コンパレータは、入力されたアナログ信号と所定の参照信号とから比較結果を生成する。デジタルアナログ変換器は、参照信号を供給する。逐次比較ロジック回路は、所定のリセットコードにより参照信号を初期化させた後に比較結果に基づいて参照信号を更新させる。リセット制御部は、リセットコードの値を制御する。【選択図】図8

Description

本技術は、アナログデジタル変換回路に関する。詳しくは、ノイズを抑制するための処理を行うアナログデジタル変換回路、固体撮像素子、および、アナログデジタル変換回路の制御方法に関する。
従来より、撮像装置などの装置には、画素から出力されるアナログ信号(画素信号)をデジタル信号に変換するADC(Analog to Digital Converter)が搭載されている。例えば、カラムごとにADCを配置し、AD(Analog to Digital)変換前のリセットレベルに対してカラムごとに異なるランダムノイズを印加する撮像装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
国際公開第2014/132822号
上述の従来技術では、カラムごとのランダムノイズの印加により、量子化誤差やリニアリティ劣化などによる固定パターンノイズの抑制を図ってる。しかし、上述の従来技術では、ノイズを十分に抑制することができないおそれがある。アナログのリセットレベルに印加するランダムノイズは、アナログ回路により生成する必要があり、製造ばらつきにより行方向などに一定の固定パターンノイズが生じることがある。このノイズにより、画素信号の信号品質が低下するおそれがある。
本技術はこのような状況に鑑みて生み出されたものであり、AD変換を行う回路において、信号品質の低下を抑制することを目的とする。
本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の側面は、入力されたアナログ信号と所定の参照信号とから比較結果を生成するコンパレータと、上記参照信号を供給するデジタルアナログ変換器と、所定のリセットコードにより上記参照信号を初期化させた後に上記比較結果に基づいて上記参照信号を更新させる逐次比較ロジック回路と、上記リセットコードの値を制御するリセット制御部とを具備するアナログデジタル変換回路、および、その制御方法である。これにより、固定パターンノイズが低減するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、それぞれが上記アナログ信号を生成する複数の画素が二次元格子状に配列された画素アレイ部と、上記画素アレイ部内の行を順に駆動して上記アナログ信号を出力させる垂直走査回路とをさらに具備し、上記リセット制御部は、上記垂直走査回路が行を駆動するたびに上記リセットコードを前回値と異なる値に更新してもよい。これにより、固定パターンノイズがさらに低減するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記リセット制御部は、上記アナログ信号が入力されるたびに上記リセットコードを前回値と異なる値に制御してもよい。これにより、固定パターンノイズがさらに低減するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、複数のSARADC(Successive Approximation Register Analog to Digital Converter)が配列され、上記複数のSARADCのそれぞれに上記コンパレータ、上記デジタルアナログ変換器および上記逐次比較ロジック回路が配置され、上記リセット制御部は、上記複数のSARADCのそれぞれのリセットコードを異なる値に制御してもよい。これにより、固定パターンノイズがさらに低減するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、複数のアナログ信号を容量素子に保持して上記保持した複数のアナログ信号のいずれかを順に選択して上記コンパレータに入力する容量マルチプレクサをさらに具備してもよい。これにより、複数列が容量マルチプレクサを共有するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、所定のリセットレベルと露光量に応じた信号レベルとの差分を求めて上記アナログ信号として供給するカラムアンプをさらに具備してもよい。これにより、リセット時のノイズが低減するという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記リセットコードに基づいて補正量を求める前段処理部と、上記補正量に基づいて上記逐次比較ロジック回路からのデジタル信号に対するリセットコード処理を行うリセットコード処理部をさらに具備し、上記リセット制御部は、所定の初期値のコードに対して所定の演算を行ったコードを上記リセットコードとして供給し、上記前段処理部は、上記リセットコードに応じた上記補正量を上記リセットコード処理部に供給し、上記逐次比較ロジック回路は、所定数の上記比較結果に基づいて上記デジタル信号を生成してもよい。これにより、デジタル信号のリセットコードが処理されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記演算は、ディザ信号の加算を含むものであってもよい。これにより、ディザ信号が印加されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記演算は、前回値に所定値を加算または減算する処理を含むものであってもよい。これにより、演算が簡易化されるという作用をもたらす。
また、本技術の第2の側面は、アナログ信号を生成する画素と、上記アナログ信号と所定の参照信号とから比較結果を生成するコンパレータと、上記参照信号を供給するデジタルアナログ変換器と、所定のリセットコードにより上記参照信号を初期化させた後に上記比較結果に基づいて上記参照信号を更新させる逐次比較ロジック回路と、上記リセットコードの値を制御するリセット制御部とを具備する固体撮像素子である。これにより、画像データの固定パターンノイズが低減するという作用をもたらす。
本技術の第1の実施の形態における撮像装置の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子の積層構造の一例を示す図である。 本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における画素の一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態におけるアナログデジタル変換部の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態におけるカラムアンプの一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態における容量マルチプレクサの一構成例を示す回路図である。 本技術の第1の実施の形態におけるSARADCおよびデジタル信号処理部の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態におけるアナログデジタル変換部およびデジタル信号処理部の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第1の実施の形態における画素、カラムアンプおよび容量マルチプレクサの制御の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第1の実施の形態における容量マルチプレクサおよびSARADCの制御の一例を示すタイミングチャートである。 比較例における容量マルチプレクサおよびSARADCの制御の一例を示すタイミングチャートである。 本技術の第1の実施の形態におけるリセットコード処理を説明するための図である。 比較例と本技術の第1の実施の形態とにおけるノイズ特性を示すグラフである。 本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子の動作の一例を示すフローチャートである。 本技術の第2の実施の形態におけるアナログデジタル変換部およびデジタル信号処理部の一構成例を示すブロック図である。 本技術の第2の実施の形態におけるSARADCのリセットコードの制御例を示すタイミングチャートである。 本技術の第2の実施の形態における、隣接するSARADCのリセットコードの制御例を示すタイミングチャートである。 本技術の第2の実施の形態におけるノイズ特性の一例を示す図である。 本技術の第2の実施の形態におけるリセットコードの別の制御例を示すタイミングチャートである。 車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。 撮像部の設置位置の一例を示す説明図である。
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(行毎に異なる値にリセットコードを制御する例)
2.第2の実施の形態(行毎、列毎に異なる値にリセットコードを制御する例)
3.移動体への応用例
<1.第1の実施の形態>
[撮像装置の構成例]
図1は、本技術の第1の実施の形態における撮像装置100の一構成例を示すブロック図である。この撮像装置100は、画像データを撮像するための装置であり、光学部110、固体撮像素子200およびDSP(Digital Signal Processing)回路120を備える。さらに撮像装置100は、表示部130、操作部140、バス150、フレームメモリ160、記憶部170および電源部180を備える。撮像装置100としては、例えば、デジタルスチルカメラなどのデジタルカメラの他、撮像機能を持つスマートフォンやパーソナルコンピュータ、車載カメラ等が想定される。
光学部110は、被写体からの光を集光して固体撮像素子200に導くものである。固体撮像素子200は、垂直同期信号VSYNCに同期して、光電変換により画像データを生成するものである。ここで、垂直同期信号VSYNCは、撮像のタイミングを示す所定周波数の周期信号である。固体撮像素子200は、生成した画像データをDSP回路120に信号線209を介して供給する。
DSP回路120は、固体撮像素子200からの画像データに対して所定の信号処理を実行するものである。このDSP回路120は、処理後の画像データをバス150を介してフレームメモリ160などに出力する。
表示部130は、画像データを表示するものである。表示部130としては、例えば、液晶パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネルが想定される。操作部140は、ユーザの操作に従って操作信号を生成するものである。
バス150は、光学部110、固体撮像素子200、DSP回路120、表示部130、操作部140、フレームメモリ160、記憶部170および電源部180が互いにデータをやりとりするための共通の経路である。
フレームメモリ160は、画像データを保持するものである。記憶部170は、画像データなどの様々なデータを記憶するものである。電源部180は、固体撮像素子200、DSP回路120や表示部130などに電源を供給するものである。
[固体撮像素子の構成例]
図2は、本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子200の積層構造の一例を示す図である。この固体撮像素子200は、回路チップ202と、その回路チップ202に積層された受光チップ201とを備える。これらのチップは、ビアなどの接続部を介して電気的に接続される。なお、ビアの他、Cu-Cu接合やバンプにより接続することもできる。
図3は、本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子200の一構成例を示すブロック図である。この固体撮像素子200は、垂直走査回路211、タイミング制御回路212、画素アレイ部220、アナログデジタル変換部300およびデジタル信号処理部240を備える。画素アレイ部220には、複数の画素230が二次元格子状に配列される。以下、水平方向に配列された画素230の集合を「行」と称し、行に垂直な方向に配列された画素230の集合を「列」と称する。
画素アレイ部220は、例えば、受光チップ201に配置される。また、垂直走査回路211、タイミング制御回路212、アナログデジタル変換部300およびデジタル信号処理部240は、例えば、回路チップ202に配置される。
垂直走査回路211は、行を順に選択して駆動し、画素信号を出力させるものである。画素230は、アナログの画素信号を生成してアナログデジタル変換部300に出力するものである。アナログデジタル変換部300は、各列の画素信号に対してAD変換を行い、デジタル信号をデジタル信号処理部240に供給するものである。デジタル信号処理部240は、デジタル信号に対して所定の信号処理を行うものである。信号処理後のデジタル信号を配列したデータは、画像データとしてDSP回路120に供給される。
[画素回路の構成例]
図4は、本技術の第1の実施の形態における画素230の一構成例を示す回路図である。この画素230は、光電変換素子231、転送トランジスタ232、リセットトランジスタ233、浮遊拡散層234、増幅トランジスタ235および選択トランジスタ236を備える。
光電変換素子231は、入射光に対する光電変換により電荷を生成するものである。転送トランジスタ232は、垂直走査回路211からの転送信号TRGに従って、光電変換素子231から浮遊拡散層234に電荷を転送するものである。リセットトランジスタ233は、垂直走査回路211からのリセット信号RSTに従って、浮遊拡散層234を初期化するものである。浮遊拡散層234は、転送された電荷量に応じた電圧を生成するものである。
増幅トランジスタ235は、浮遊拡散層234の電圧を増幅するものである。選択トランジスタ236は、垂直走査回路211からの選択信号SELに従って、増幅された電圧のアナログ信号を画素信号VSLとして垂直信号線229を介してアナログデジタル変換部300に出力するものである。第m(mは、整数)列の画素信号VSLを以下、VSLmとする。
ここで、リセット信号RSTにより浮遊拡散層234が初期化された際の画素信号VSLmのレベルを「リセットレベル」または「P相」と称する。また、転送信号TRGにより電荷が転送された際の画素信号VSLmのレベルを「信号レベル」または「D相」と称する。
[アナログデジタル変換部の構成例]
図5は、本技術の第1の実施の形態におけるアナログデジタル変換部300の一構成例を示すブロック図である。このアナログデジタル変換部300は、複数のカラムアンプ310と、複数の容量マルチプレクサ400と、複数のSARADC320とを備える。
カラムアンプ310は、列毎に配置される。列数がM(Mは、整数)である場合、M個のカラムアンプ310が配置される。また、複数の列は、1つの容量マルチプレクサ400を共有する。容量マルチプレクサ400を2列で共有する場合、M/2個の容量マルチプレクサ400が配置される。また、複数の列は、1つのSARADC320を共有する。SARADC320を8列で共有する場合、M/8個のSARADC320が配列される。
容量マルチプレクサ400、SARADC320のそれぞれを共有する列数は、2列や8列に限定されない。ただし、SARADC320を共有する列数は、容量マルチプレクサ400を共有する列数以上である。なお、列ごとにSARADC320を配置することもできる。この場合には容量マルチプレクサ400を設けなくてもよい。
カラムアンプ310は、対応する列の画素信号VSLmのリセットレベルと信号レベルとの差分を求めるアナログCDS処理を行うものである。アナログCDS処理により、正味の信号レベルが得られる。カラムアンプ310は、アナログCDS処理後の画素信号を容量マルチプレクサ400に供給する。例えば、第0列および第4列の画素信号VSL0およびVSL4が0個目の容量マルチプレクサ400に入力される。第1列および第5列の画素信号VSL1およびVSL5が1個目の容量マルチプレクサ400に入力される。第2列および第6列の画素信号VSL2およびVSL6が2個目の容量マルチプレクサ400に入力される。第3列および第7列の画素信号VSL3およびVSL7が3個目の容量マルチプレクサ400に入力される。第8列以降も同様に2列分の画素信号が容量マルチプレクサ400に入力される。これらの画素信号VSLmはシングルエンド信号である。
なお、カラムアンプ310がアナログCDS処理を行っているが、アナログCDS処理の代わりに、SARADC320の後段の回路がデジタルCDS処理を行うこともできる。この場合にはカラムアンプ310は、アナログCDS処理を実行しなくてもよい。
容量マルチプレクサ400は、複数列の画素信号を容量素子(不図示)に保持し、それらの画素信号を順に選択してSARADC320に入力するものである。
SARADC320は、逐次比較方式によりアナログの画素信号をデジタル信号Doutに変換し、デジタル信号処理部240に供給するものである。また、SARADC320は、CDAC(Capacitor DAC)を備え、デジタル信号処理部240からのリセットコードRCに従って、CDACを初期化してからAD変換を行う。
[カラムアンプの構成例]
図6は、本技術の第1の実施の形態におけるカラムアンプ310の一構成例を示す回路図である。このカラムアンプ310は、アンプ311と、スイッチ312、313および316と、容量素子314および315とを備える。
アンプ311の非反転入力端子(+)は、垂直信号線229に接続され、画素アレイ部220からの画素信号VSLmが入力される。また、アンプ311の出力端子は、容量マルチプレクサ400に接続される。
スイッチ312は、タイミング制御回路212からの制御信号Spに従ってアンプ311の出力端子と、反転入力端子(-)との間の経路を開閉するものである。スイッチ313は、タイミング制御回路212からの制御信号Sに従ってアンプ311の出力端子と容量素子314との間の経路を開閉するものである。容量素子314および315は、スイッチ313と基準電位(例えば、グランド)との間において直列に接続され、それらの接続ノードは、アンプ311の反転入力端子(-)に接続される。
また、スイッチ316は、タイミング制御回路212からの制御信号SVRに従って、スイッチ313および容量素子314の接続ノードと、基準電位のカラムアンプ310の出力のゼロ電圧を規定するローカル基準電圧VRとの間の経路を開閉するものである。
スイッチを閉状態にする際に、対応する制御信号にハイレベルが設定されるものとする。以下の回路についても同様である。
タイミング制御回路212は、リセットレベルが入力された際にスイッチ312およびスイッチ316のみを閉状態に制御して容量素子314および315にリセットレベルを保持させる。また、タイミング制御回路212は、信号レベルが入力された際にスイッチ313のみを閉状態に制御する。容量素子314および315の接続ノードの電圧は、信号レベルと同じ値となるようにフィードバックがかかる。これにより、アンプ311は、リセットレベルと信号レベルとの差分を増幅した信号を画素信号VSLm'として出力する。このように、カラムアンプ310により、リセットレベル(P相)と信号レベル(D相)との差分を求めるアナログCDS処理が行われる。
[容量マルチプレクサの構成例]
図7は、本技術の第1の実施の形態における容量マルチプレクサ400の一構成例を示す回路図である。この容量マルチプレクサ400は、サンプルホールドブロック410、430および450を備える。サンプルホールドブロック410は、スイッチ411乃至418と、容量素子419および420を備える。サンプルホールドブロック430は、スイッチ431乃至438と、容量素子439および440を備える。サンプルホールドブロック450は、スイッチ451乃至458と、容量素子459および460を備える。
スイッチ411は、タイミング制御回路212からの制御信号SIN0Aに従って、画素信号VSL0'を供給する第0列のカラムアンプ310と容量素子419との間の経路を開閉するものである。スイッチ412は、タイミング制御回路212からの制御信号SIN1Aに従って、画素信号VSL4'を供給する第4列のカラムアンプ310と容量素子419との間の経路を開閉するものである。
スイッチ413は、タイミング制御回路212からの制御信号SINAに従って、ローカル基準電圧VRと容量素子420との間の経路を開閉するものである。スイッチ414は、タイミング制御回路212からの制御信号SVMIA[n]に従って、スイッチ411および容量素子419の接続ノードと、スイッチ413および容量素子420の接続ノードとの間の経路を開閉するものである。制御信号SVMIA[n]における添え字内のnは、SARADC320を共有するN(例えば、4)個の容量マルチプレクサ400のうちn(nは、0乃至Nの整数)個目を示す。以下の制御信号についても同様である。
容量素子419は、スイッチ411および417の間に挿入される。容量素子420は、スイッチ413および418の間に挿入される。
スイッチ415および416は、容量素子419およびスイッチ417の接続ノードと、容量素子420およびスイッチ418の接続ノードとの間において、直列に接続される。これらのスイッチ415および416は、タイミング制御回路212からの制御信号SVMAに従って、開閉する。また、スイッチ415および416の接続ノードはSARADC320に接続され、コモン電圧VCRが印加される。
スイッチ417は、タイミング制御回路212からの制御信号SSUMA[n]に従って、容量素子419とSARADC320との間の経路を開閉するものである。スイッチ417が閉状態の際に、アナログの正側信号SH+がSARADC320へ出力される。
スイッチ418は、タイミング制御回路212からの制御信号SSUMA[n]に従って、容量素子420とSARADC320との間の経路を開閉するものである。スイッチ418が閉状態の際に、アナログの負側信号SH-がSARADC320へ出力される。
サンプルホールドブロック430および450の回路構成は、サンプルホールドブロック410と同様である。ただし、サンプルホールドブロック430には、制御信号SIN0B、SIN1B、SINB、SVMIB[n]、SVMB、SSUMB[n]が入力される。また、サンプルホールドブロック450には、制御信号SIN0C、SIN1C、SINC、SVMIC[n]、SVMC、SSUMC[n]が入力される。
上述の回路のスイッチの制御方法の詳細については後述する。また、以下、サンプルホールドブロック410、430および450をブロックA、BおよびCと称する。
同図に例示した回路構成により、容量マルチプレクサ400は、対応する2列のそれぞれの画素信号VSLm'(言い換えれば、シングルエンド信号)を差動信号に変換して保持する。そして、容量マルチプレクサ400は、保持した2列分の画素信号(言い換えれば、差動信号)を順にSARADC320に出力する。
なお、容量マルチプレクサ400は、差動変換を行っているが、差動変換を行わずにシングルエンド信号のままで保持し、出力することもできる。この場合には、容量素子を半分に削減することができる。
[SARADCおよびデジタル信号処理部の構成例]
図8は、本技術の第1の実施の形態におけるSARADC320およびデジタル信号処理部240の一構成例を示すブロック図である。SARADC320は、オートゼロスイッチ321および322と、プリアンプ323と、コンパレータ324と、CDAC325および326と、SARロジック回路327とを備える。
プリアンプ323の非反転入力端子(+)には、容量マルチプレクサ400からの正側信号SH+が入力される。プリアンプ323の反転入力端子(-)には、容量マルチプレクサ400からの負側信号SH-が入力される。また、プリアンプ323内の正側、負側のコモン電圧として、容量マルチプレクサ400からのコモン電圧VCRが用いられる。プリアンプ323は、正側信号SH+および負側信号SH-からなる差動信号を増幅し、コンパレータ324に差動出力する。この差動信号は、前述したように、差動変換された画素信号に該当する。
オートゼロスイッチ321は、タイミング制御回路212からの制御信号SAZに従って、プリアンプ323の非反転入力端子(+)と非反転出力端子との間の経路を開閉するものである。オートゼロスイッチ322は、制御信号SAZに従って、プリアンプ323の反転入力端子(-)と反転出力端子との間の経路を開閉するものである。制御信号SAZの示すタイミングでオートゼロスイッチ321および322が閉状態に移行し、オートゼロが実行される。
コンパレータ324は、タイミング制御回路212からのクロック信号CKIに同期して、プリアンプ323の非反転出力端子の電位と反転出力端子の電位とを比較するものである。このコンパレータ324は、比較結果をSARロジック回路327に供給する。
CDAC325は、SARロジック回路327の制御に従って正側の参照信号を生成し、プリアンプ323の非反転入力端子(+)に供給するものである。CDAC326は、SARロジック回路327の制御に従って負側の参照信号を生成し、プリアンプ323の反転入力端子(-)に供給するものである。これらの参照信号により、画素信号(すなわち、差動信号)の値が増減する。このように、コンパレータ324の比較結果は、差動信号と参照信号とから得られたものである。例えば、比較結果は、差動信号を参照信号により増減した値が所定レベル(「0」など)より高いか否かを示す。なお、CDAC325および326は、特許請求の範囲に記載のデジタルアナログ変換部の一例である。
SARロジック回路327には、タイミング制御回路212からの制御信号SAZおよびクロック信号CKと、デジタル信号処理部240からのリセットコードRCと、コンパレータ324からの比較結果とが入力される。リセットコードRCは、CDAC325および326からの参照信号の初期値を示すコードである。
SARロジック回路327は、制御信号SAZの示すオートゼロのタイミングでリセットコードRCにより参照信号を初期化する。初期化の後にSARロジック回路327は、比較結果に基づいて、正側または負側の参照信号を更新して差動信号を増減させる。増減する値は、比較のたびに前回値よりも小さくなるように制御される。これにより、二分探索が実現される。逐次比較は、クロック信号CKIに同期して実行され、所定回数分の比較結果を配列したデジタル信号がDoutとしてデジタル信号処理部240に出力される。なお、SARロジック回路327は、特許請求の範囲に記載の逐次比較ロジック回路の一例である。
デジタル信号処理部240は、リセット制御部241と、前段処理部242と、複数のリセットコード処理部243と、後段処理部244とを備える。リセットコード処理部243は、SARADC320ごとに配置される。
リセット制御部241は、リセットコードRCの値を制御するものである。このリセット制御部241は、垂直走査回路211により行が駆動されるたびにリセットコードRCを前回値と異なる値に更新する。リセットコードRCを更新する場合、リセット制御部241は、例えば、所定の演算を実行し、その演算結果に更新する。
更新時の演算は、初期値のリセットコードとディザ信号との加算を含む。例えば、リセット制御部241は、更新のたびにディザ信号を生成し、初期値のリセットコードにディザ信号を加算した結果を新たなリセットコードとする。
なお、更新時の演算は、前回値に所定値(「1」など)を加算または減算する処理を含むものであってもよい。この場合、例えば、リセット制御部241は、更新のたびに前回のリセットコードに対するインクリメントやデクリメントを行い、その結果を新たなリセットコードとする。
また、リセット制御部241は、AD変換の終了時に、更新後のリセットコードRCを前段処理部242に供給する。前段処理部242は、SARADC320からのデジタル信号Doutをデコードしてリセットコード処理部243に供給する。デコードは、例えば、デジタル信号Doutがバイナリデータの場合、10進数に変換する処理を含む。なお、デジタル信号Doutのデコードの際にリニアリティ補正を同時に行うこともできる。また、前段処理部242は、更新後のリセットコードRCをデコードして補正量を求め、リセットコード処理部243に供給する。
リセットコード処理部243は、前段処理部242からの補正量に基づいて、デコード後のデジタル信号Doutに対するリセットコード処理を行うものである。例えば、デジタル信号Doutから補正量(言い換えれば、リセットコード)が減算される。リセットコード処理部243は、補正後のデジタル信号を後段処理部244に供給する。
後段処理部244は、リセットコード処理部243からのデジタル信号に対して、各種の後段処理を必要に応じて実行するものである。この後段処理部244は、処理後のデジタル信号をDSP回路120に供給する。
なお、SARADC320は、差動信号をAD変換しているが、シングルエンド信号をAD変換することもできる。この場合、前段の容量マルチプレクサ400が差動変換を行わない。また、CDAC325および326の一方が削減され、コンパレータ324は、画素信号と参照信号とを比較する。
また、SARADC320およびデジタル信号処理部240を固体撮像素子200内に配置しているが、この構成に限定されない。AD変換を行う回路であれば、固体撮像素子200以外の回路にSARADC320およびデジタル信号処理部240を配置することもできる。なお、SARADC320およびデジタル信号処理部240を配置した回路は、特許請求の範囲に記載のアナログデジタル変換回路の一例である。
図9は、本技術の第1の実施の形態におけるアナログデジタル変換部300およびデジタル信号処理部240の一構成例を示すブロック図である。同図においてカラムアンプ310は省略されている。
8列でSARADC320を共有する場合、8列毎にSARADC320が設けられる。リセット制御部241は、SARADC320のそれぞれに同一のリセットコードRCを供給する。ただし、リセット制御部241は、垂直走査回路211により行が駆動されるたびに、ディザ信号により、リセットコードRCを前回値と異なる値に制御する。補正量についても同様に、リセットコード処理部243のそれぞれに同一の値が供給され、行が駆動されるたびに補正量が更新される。
行ごとにリセットコードRCを異なる値にすることにより、列方向に生じる固定パターンノイズを抑制することができる。
[固体撮像素子の動作例]
図10は、本技術の第1の実施の形態における画素230、カラムアンプ310および容量マルチプレクサ400の制御の一例を示すタイミングチャートである。
タイミングT0乃至T1のD相セトリング期間において、垂直走査回路211は、選択した行に転送信号TRGを供給し、行内の画素230に信号レベルを生成させる。
また、そのD相セトリング期間において、タイミング制御回路212は、一定期間に亘ってハイレベルの制御信号Sを供給し、カラムアンプ310にアナログCDS処理を実行させる。また、タイミング制御回路212は、一定期間に亘ってハイレベルの制御信号SIN、SIN0A、SIN1B、SVMAおよびSVMBを供給する。制御信号SINは、SINA、SINBおよびSINCを含むものとする。これらの制御信号により、容量マルチプレクサ400は、ブロックAおよびブロックBに、対応する2列分の画素信号を保持する。
SARADC320を共有する4つのうち1つ目の容量マルチプレクサ400は、例えば、第0列および第4列の画素信号を保持し、2つ目の容量マルチプレクサ400は、例えば、第1列および第5列の画素信号を保持する。3つ目の容量マルチプレクサ400は、例えば、第2列および第6列の画素信号を保持し、4つ目の容量マルチプレクサ400は、例えば、第3列および第7列の画素信号を保持する。8列目以降も同様である。これにより、1行分の画素信号が保持される。
タイミングT1乃至T2のP相セトリング期間において、垂直走査回路211は、選択した行にリセット信号RSTを供給し、行内の画素230にリセットレベルを生成させる。
また、そのP相セトリング期間において、タイミング制御回路212は、一定期間に亘ってハイレベルの制御信号SおよびSVRを供給し、カラムアンプ310にリセットレベルを保持させる。
次のタイミングT2乃至T3のD相セトリング期間の画素230およびカラムアンプ310の制御内容は、前回のD相セトリング期間と同様である。一方、容量マルチプレクサ400に対してタイミング制御回路212は、一定期間に亘ってハイレベルの制御信号SIN、SIN1A、SIN0C、SVMAおよびSVMCを供給する。これらの制御信号により、容量マルチプレクサ400は、ブロックAおよびブロックCに、対応する2列分の画素信号を保持する。
次のタイミングT3乃至T4のP相セトリング期間の制御内容は、前回のP相セトリング期間と同様である。
次のタイミングT4乃至T5のD相セトリング期間の画素230およびカラムアンプ310の制御内容は、前回のD相セトリング期間と同様である。一方、容量マルチプレクサ400に対してタイミング制御回路212は、一定期間に亘ってハイレベルの制御信号SIN、SIN0B、SIN1C、SVMBおよびSVMCを供給する。これらの制御信号により、容量マルチプレクサ400は、ブロックBおよびブロックCに、対応する2列分の画素信号を保持する。
タイミングT5以降は、全行が選択されるまで同様の制御が繰り返し実行される。
図11は、本技術の第1の実施の形態における容量マルチプレクサ400およびSARADC320の制御の一例を示すタイミングチャートである。
前述したように、タイミングT0乃至T1のD相セトリング期間において、SARADC320を共有する4つの容量マルチプレクサ400は、8列分の画素信号を保持する。
タイミングT1乃至T2のP相セトリング期間において、タイミング制御回路212は、制御信号SSUMA[0]、SSUMA[1]、SSUMA[2]およびSSUMA[3]を順に供給する。また、制御信号SVMIA[0]、SVMIA[1]、SVMIA[2]およびSVMIA[3]も順に供給される。これにより、SARADC320を共有する4つの容量マルチプレクサ400のそれぞれのブロックAに保持された画素信号が順に出力される。
また、SARADC320は、クロック信号CKに同期して、ブロックAからの4つの画素信号のそれぞれを順にAD変換する。
クロック信号CKがローレベルの期間内にハイレベルの制御信号SAZが供給され、その期間内にSARADC320は、リセットコードRCを用いてオートゼロを行う。クロック信号CKがハイレベルの期間内に、そのクロック信号CKより周波数の高いクロック信号CKIが供給され、SARADC320は、そのクロック信号CKIに同期して逐次比較を行う。
次のタイミングT2乃至T3のD相セトリング期間において、タイミング制御回路212は、制御信号SSUMB[0]、SSUMB[1]、SSUMB[2]およびSSUMB[3]を順に供給する。また、制御信号SVMIB[0]、SVMIB[1]、SVMIB[2]およびSVMIB[3]も順に供給される。これにより、SARADC320を共有する4つの容量マルチプレクサ400のそれぞれのブロックBに保持された画素信号が順に出力される。
また、SARADC320は、クロック信号CKに同期して、ブロックBからの4つの画素信号のそれぞれを順にAD変換する。タイミングT1乃至T3までの期間内に、タイミングT0乃至T1の期間内に保持された8列分の画素信号がAD変換される。複数のSDRADC320が並列に動作して、それぞれ8列分の画素信号をAD変換することにより、1行分の画素信号が読み出される。このため、P相セトリング期間と、その直後のD相セトリング期間とからなる期間は、1行分のAD変換期間に該当する。
次のタイミングT3乃至T4のP相セトリング期間において、SARADC320は、ブロックCからの4つの画素信号のそれぞれを順にAD変換する。次のタイミングT4乃至T5のD相セトリング期間において、SARADC320は、ブロックAからの4つの画素信号のそれぞれを順にAD変換する。
次のタイミングT5乃至T6のP相セトリング期間において、SARADC320は、ブロックBからの4つの画素信号のそれぞれを順にAD変換する。次のタイミングT6からのD相セトリング期間において、SARADC320は、ブロックCからの4つの画素信号のそれぞれを順にAD変換する。以降は、同様の制御が繰り返し実行される。
また、リセット制御部241は、1行分のAD変換期間が経過する(言い換えれば、行が駆動される)たびに、リセットコードRCを前回値と異なる値に更新する。例えば、タイミングT1乃至T3のAD変換期間にリセット制御部241は、前回のRC_aと異なるRC_bに更新する。次のタイミングT3乃至T5のAD変換期間にリセット制御部241は、前回のRC_bと異なるRC_cに更新する。以下、行が駆動されるたびにリセットコードが更新される。これにより各行について異なるリセットコードが設定される。
ここで、各行のリセットコードRCを一定とする構成を比較例として想定する。
図12は、比較例における容量マルチプレクサ400およびSARADC320の制御の一例を示すタイミングチャートである。同図に例示するように比較例では、リセットコードが更新されず、各行について同一のリセットコードが設定される。
図13は、本技術の第1の実施の形態におけるリセットコード処理を説明するための図である。同図における縦軸は、デジタル信号Doutの値を示し、横軸は、アナログの画素信号VSLのレベルを示す。同図におけるaは、ディザ信号を印加しない場合のリニアリティ特性を示す図である。同図におけるbは、ディザ信号を印加し、リセットコード処理を行う前のリニアリティ特性を示す図である。同図におけるcは、ディザ信号を印加し、リセットコード処理を行った後のリニアリティ特性を示す図である。
同図におけるaに例示するように、CDACを用いるSARADC320では、入力の画素信号と、出力のデジタル信号との関係が直線的にならないことがある。この場合に、ある画素信号VSLmが、「64」を示すデジタル信号Doutに変換されるものとする。
前述したように固定パターンノイズを抑制するためにリセット制御部241は、ディザ信号を初期値のリセットコードに印加して新たなリセットコードRCとする。同図において、初期値は、10進数で「0」の値に設定されたものとする。ディザ信号の印加により、同図におけるbに例示するように、ディザ信号印加後のリセットコードRCが初期値(「0」)と異なる値になるため、画素信号VSLmに対応する値は、「96」となり、「64」から、大きくずれてしまう。なお、初期値は、「0」以外の値であってもよい。
そこで、リセットコード処理部243は、ディザ信号印加後のリセットコードRCに対応する補正量Cdによりデジタル信号Doutに対するリセットコード処理を行う。同図におけるcに例示するように、この補正により、画素信号VSLmに対応する値は、「66」となり、「64」からのずれを小さくすることができる。同図に例示したように、ディザ信号に応じて、リニアリティの異なる部分でAD変換を行うことができるため、リニアリティのくずれの影響を低減することができる。
図14は、比較例と本技術の第1の実施の形態とにおけるノイズ特性を示すグラフである。同図における縦軸は、縦方向の固定パターンノイズ(FPN:Fixed Pattern Noise)を示し、横軸は、デジタル信号Doutを示す。同図におけるaは、比較例のノイズ特性を示し、同図におけるbは、第1の実施の形態のノイズ特性を示す。
同図に例示するように、ディザ信号を印加しない比較例と比較して、第1の実施の形態では、ディザ信号を印加したため、縦方向のFPNを抑制することができる。
なお、特許文献1に記載のように、シングルスロープ型のADCをカラムごとに配置し、リセットレベルにランダムノイズを印加する方法でも、ある程度は固定パターンノイズを低減することができる。しかし、この方法は、シングルスロープ型のADCを用いることを前提としており、SARADCを配置する構成に適用することができない。また、リセットレベルにランダムノイズを印加する必要があるため、リセットレベルと信号レベルとの差分を求めるアナログCDS処理を行うことができない。さらに、ランダムノイズをアナログ回路により生成する必要があり、その回路は不完全な製造ばらつきなどの影響を受けるため、一定の固定パターンノイズが生じるおそれがある。
これに対して、第1の実施の形態では、SARADCを用いることを前提としている。また、リセットレベルにランダムノイズを印加する必要が無いため、アナログCDS処理を行うことができる。さらに、ディザ信号などを印加したリセットコードを用いるため、デジタル設定を元に確定的にノイズを印加することができ、製造ばらつきの影響を受けない。
図15は、本技術の第1の実施の形態における固体撮像素子200の動作の一例を示すフローチャートである。この動作は、例えば、画像データを撮像するための所定のアプリケーションが実行されたときに開始される。
垂直走査回路211は、読み出す行を選択する(ステップS901)。また、リセット制御部241は、行ごとに異なるリセットコードを設定する(ステップS902)。SARADC320は、オートゼロを行い、この際にリセットコードによりCDSCを初期化する(ステップS903)。そして、SARADC320は、逐次比較を行い、デジタル信号を生成する(ステップS904)。
また、デジタル信号処理部240は、リセットコードによりデジタル信号を補正する(ステップS905)。SARADC320は、最終行が読み出されたか否かを判断する(ステップS906)。最終行が読み出されていない場合(ステップS906:No)、固体撮像素子200は、ステップS901以降を繰り返し実行する。最終行が読み出された場合(ステップS906:Yes)、固体撮像素子200は、撮像のための動作を終了する。
垂直同期信号に同期して複数枚の画像データを連続して撮像する場合、ステップS901乃至S906が垂直同期信号に同期して繰り返し実行される。
このように、本技術の第1の実施の形態によれば、リセット制御部241が、行ごとに異なる値にリセットコードを制御するため、固定パターンノイズを抑制することができる。これにより、画素信号の信号品質を向上させることができる。
<2.第2の実施の形態>
上述の第1の実施の形態では、リセットコードを行ごとに異なる値に制御していたが、この構成では、行方向の固定パターンノイズを十分に抑制することができないおそれがある。この第2の実施の形態の固体撮像素子200は、リセットコードを、行毎および列毎に異なる値に制御する点において第1の実施の形態と異なる。
図16は、本技術の第2の実施の形態におけるアナログデジタル変換部300およびデジタル信号処理部240の一構成例を示すブロック図である。この第2の実施の形態のリセット制御部241は複数のSARADC320のそれぞれに異なる値のリセットコードを供給する。
例えば、リセット制御部241は、k(kは、整数)個目のSARADC320にリセットコードRC_Aを供給する。また、リセット制御部241は、リセットコードRC_Aと異なるリセットコードRC_Bをディザ信号の印加などにより生成し、k+1個目のSARADC320に供給する。
図17は、本技術の第2の実施の形態におけるk個目のSARADC320のリセットコードの制御例を示すタイミングチャートである。リセット制御部241は、オートゼロのタイミングを示す制御信号SAZに同期して前回値と異なる値にリセットコードを制御する。オートゼロは、画素信号がSARADC320に入力されるたび(言い換えれば、列毎)に実行されるため、列毎に異なるリセットコードが設定される。
例えば、k個目のSARADC320を共有する複数列のうち第0列のオートゼロの際にリセット制御部241は、リセットコードRC_A0を供給する。次の第1列のオートゼロの際にリセット制御部241は、リセットコードRC_A0と異なるリセットコードRC_A1をディザ信号の印加などにより生成し、SARADC320に供給する。また、第1の実施の形態と同様に、行毎に異なるリセットコードが設定される。
図18は、技術の第2の実施の形態におけるk+1個目のSARADC320のリセットコードの制御例を示すタイミングチャートである。リセット制御部241は、行毎および列毎に異なる値にリセットコードを制御する。
例えば、k+1個目のSARADC320を共有する複数列のうち第0列のオートゼロの際にリセット制御部241は、リセットコードRC_B0を供給する。次の第1列のオートゼロの際にリセット制御部241は、リセットコードRC_B0と異なるリセットコードRC_B1をディザ信号の印加などにより生成し、SARADC320に供給する。
また、k+1個目のSARADC320の第0列のリセットコードRC_B0は、k個目のSARADC320の第0列のリセットコードRC_A0と異なる。k+1個目のSARADC320の第1列のリセットコードRC_B1は、k個目のSARADC320の第1列のリセットコードRC_A1と異なる。以降の列についても同様である。
図16乃至図18に例示したように、リセット制御部241は、行毎、列毎、さらに、SARADC320毎に、異なる値となるようにリセットコードを制御する。
図19は、本技術の第2の実施の形態におけるノイズ特性の一例を示す図である。第2の実施の形態におけるリードアウトノイズは、第1の実施の形態と同一である。第2の実施の形態における画素のFPNは、第1の実施の形態と同程度である。
第2の実施の形態における行方向のFPNレベルは、第1の実施の形態と比較して低下(改善)する。第2の実施の形態における行方向のFPN最大値も、第1の実施の形態と比較して改善する。また、第2の実施の形態において、列方向のFPNレベル、列方向のFPN最大値は、第1の実施の形態と同程度である。
第2の実施の形態における行方向の一時ノイズレベルは、第1の実施の形態と比較して低下(改善)する。第2の実施の形態における行方向の一時ノイズ最大値も、第1の実施の形態と比較して改善する。また、第2の実施の形態において、列方向の一時ノイズレベル、列方向の一時ノイズ最大値は、第1の実施の形態と同一である。
同図に例示したように、第2の実施の形態では、行毎、列毎、SARADC320毎に異なるリセットコードを設定するため、行方向のノイズがさらに低減する。
なお、図20におけるaに例示するように、リセット制御部241は、各列に同一のリセットコードを設定し、行毎、SARADC320毎に異なるリセットコードを設定することもできる。
また、同図におけるbに例示するように、リセット制御部241は、複数のSARADC320に同一のリセットコードを設定し、行毎、列毎に異なるリセットコードを設定することもできる。
このように本技術の第2の実施の形態によれば、リセット制御部241が、行毎、列毎に異なる値にリセットコードを制御するため、固定パターンノイズをさらに抑制することができる。
<3.移動体への応用例>
本開示に係る技術(本技術)は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット等のいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
図21は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。
車両制御システム12000は、通信ネットワーク12001を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図21に示した例では、車両制御システム12000は、駆動系制御ユニット12010、ボディ系制御ユニット12020、車外情報検出ユニット12030、車内情報検出ユニット12040、及び統合制御ユニット12050を備える。また、統合制御ユニット12050の機能構成として、マイクロコンピュータ12051、音声画像出力部12052、及び車載ネットワークI/F(interface)12053が図示されている。
駆動系制御ユニット12010は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット12010は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。
ボディ系制御ユニット12020は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット12020は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット12020には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット12020は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
車外情報検出ユニット12030は、車両制御システム12000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット12030には、撮像部12031が接続される。車外情報検出ユニット12030は、撮像部12031に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像を受信する。車外情報検出ユニット12030は、受信した画像に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。
撮像部12031は、光を受光し、その光の受光量に応じた電気信号を出力する光センサである。撮像部12031は、電気信号を画像として出力することもできるし、測距の情報として出力することもできる。また、撮像部12031が受光する光は、可視光であっても良いし、赤外線等の非可視光であっても良い。
車内情報検出ユニット12040は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット12040には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部12041が接続される。運転者状態検出部12041は、例えば運転者を撮像するカメラを含み、車内情報検出ユニット12040は、運転者状態検出部12041から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。
マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット12010に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で取得される車外の情報に基づいて、ボディ系制御ユニット12020に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で検知した先行車又は対向車の位置に応じてヘッドランプを制御し、ハイビームをロービームに切り替える等の防眩を図ることを目的とした協調制御を行うことができる。
音声画像出力部12052は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図21の例では、出力装置として、オーディオスピーカ12061、表示部12062及びインストルメントパネル12063が例示されている。表示部12062は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。
図22は、撮像部12031の設置位置の例を示す図である。
図22では、撮像部12031として、撮像部12101,12102,12103,12104,12105を有する。
撮像部12101,12102,12103,12104,12105は、例えば、車両12100のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部等の位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部12101及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として車両12100の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部12102,12103は、主として車両12100の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部12104は、主として車両12100の後方の画像を取得する。車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図22には、撮像部12101ないし12104の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲12111は、フロントノーズに設けられた撮像部12101の撮像範囲を示し、撮像範囲12112,12113は、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部12102,12103の撮像範囲を示し、撮像範囲12114は、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部12104の撮像範囲を示す。例えば、撮像部12101ないし12104で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両12100を上方から見た俯瞰画像が得られる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、距離情報を取得する機能を有していてもよい。例えば、撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、複数の撮像素子からなるステレオカメラであってもよいし、位相差検出用の画素を有する撮像素子であってもよい。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を基に、撮像範囲12111ないし12114内における各立体物までの距離と、この距離の時間的変化(車両12100に対する相対速度)を求めることにより、特に車両12100の進行路上にある最も近い立体物で、車両12100と略同じ方向に所定の速度(例えば、0km/h以上)で走行する立体物を先行車として抽出することができる。さらに、マイクロコンピュータ12051は、先行車の手前に予め確保すべき車間距離を設定し、自動ブレーキ制御(追従停止制御も含む)や自動加速制御(追従発進制御も含む)等を行うことができる。このように運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を元に、立体物に関する立体物データを、2輪車、普通車両、大型車両、歩行者、電柱等その他の立体物に分類して抽出し、障害物の自動回避に用いることができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両12100の周辺の障害物を、車両12100のドライバが視認可能な障害物と視認困難な障害物とに識別する。そして、マイクロコンピュータ12051は、各障害物との衝突の危険度を示す衝突リスクを判断し、衝突リスクが設定値以上で衝突可能性がある状況であるときには、オーディオスピーカ12061や表示部12062を介してドライバに警報を出力することや、駆動系制御ユニット12010を介して強制減速や回避操舵を行うことで、衝突回避のための運転支援を行うことができる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、赤外線を検出する赤外線カメラであってもよい。例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在するか否かを判定することで歩行者を認識することができる。かかる歩行者の認識は、例えば赤外線カメラとしての撮像部12101ないし12104の撮像画像における特徴点を抽出する手順と、物体の輪郭を示す一連の特徴点にパターンマッチング処理を行って歩行者か否かを判別する手順によって行われる。マイクロコンピュータ12051が、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在すると判定し、歩行者を認識すると、音声画像出力部12052は、当該認識された歩行者に強調のための方形輪郭線を重畳表示するように、表示部12062を制御する。また、音声画像出力部12052は、歩行者を示すアイコン等を所望の位置に表示するように表示部12062を制御してもよい。
以上、本開示に係る技術が適用され得る車両制御システムの一例について説明した。本開示に係る技術は、以上説明した構成のうち、撮像部12031に適用され得る。具体的には、図1の撮像装置100は、撮像部12031に適用することができる撮像部12031に本開示に係る技術を適用することにより、固定パターンノイズを抑制して、より見やすい撮影画像を得ることができるため、ドライバの疲労を軽減することが可能になる。
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって、限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)入力されたアナログ信号と所定の参照信号とから比較結果を生成するコンパレータと、
前記参照信号を供給するデジタルアナログ変換器と、
所定のリセットコードにより前記参照信号を初期化させた後に前記比較結果に基づいて前記参照信号を更新させる逐次比較ロジック回路と、
前記リセットコードの値を制御するリセット制御部と
を具備するアナログデジタル変換回路。
(2)それぞれが前記アナログ信号を生成する複数の画素が二次元格子状に配列された画素アレイ部と、
前記画素アレイ部内の行を順に駆動して前記アナログ信号を出力させる垂直走査回路と
をさらに具備し、
前記リセット制御部は、前記垂直走査回路が行を駆動するたびに前記リセットコードを前回値と異なる値に更新する
前記(1)記載のアナログデジタル変換回路。
(3)前記リセット制御部は、前記アナログ信号が入力されるたびに前記リセットコードを前回値と異なる値に制御する
前記(2)記載のアナログデジタル変換回路。
(4)複数のSARADC(Successive Approximation Register Analog to Digital Converter)が配列され、
前記複数のSARADCのそれぞれに前記コンパレータ、前記デジタルアナログ変換器および前記逐次比較ロジック回路が配置され、
前記リセット制御部は、前記複数のSARADCのそれぞれのリセットコードを異なる値に制御する
前記(2)または(3)に記載のアナログデジタル変換回路。
(5)複数のアナログ信号を容量素子に保持して前記保持した複数のアナログ信号のいずれかを順に選択して前記コンパレータに入力する容量マルチプレクサをさらに具備する
前記(1)から(4)のいずれかに記載のアナログデジタル変換回路。
(6)所定のリセットレベルと露光量に応じた信号レベルとの差分を求めて前記アナログ信号として供給するカラムアンプをさらに具備する
前記(1)から(5)のいずれかに記載のアナログデジタル変換回路。
(7)前記リセットコードに基づいて補正量を求める前段処理部と、
前記補正量に基づいて前記逐次比較ロジック回路からのデジタル信号に対するリセットコード処理を行うリセットコード処理部をさらに具備し、
前記リセット制御部は、所定の初期値のコードに対して所定の演算を行った演算結果を前記リセットコードとして供給し、
前記前段処理部は、前記リセットコードに応じた前記補正量を前記リセットコード処理部に供給し、
前記逐次比較ロジック回路は、所定数の前記比較結果に基づいて前記デジタル信号を生成する
前記(1)から(6)のいずれかに記載のアナログデジタル変換回路。
(8)前記演算は、ディザ信号の加算を含む
前記(7)記載のアナログデジタル変換回路。
(9)前記演算は、前回値に所定値を加算または減算する処理を含む
前記(7)記載のアナログデジタル変換回路。
(10)アナログ信号を生成する画素と、
前記アナログ信号と所定の参照信号とから比較結果を生成するコンパレータと、
前記参照信号を供給するデジタルアナログ変換器と、
所定のリセットコードにより前記参照信号を初期化させた後に前記比較結果に基づいて前記参照信号を更新させる逐次比較ロジック回路と、
前記リセットコードの値を制御するリセット制御部と
を具備する固体撮像素子。
(11)入力されたアナログ信号と所定の参照信号とから比較結果を生成する比較手順と、
前記参照信号を供給するデジタルアナログ変換手順と、
所定のリセットコードにより前記参照信号を初期化させた後に前記比較結果に基づいて前記参照信号を更新させる逐次比較手順と、
前記リセットコードの値を制御するリセット制御手順と
を具備するアナログデジタル変換回路の制御方法。
100 撮像装置
110 光学部
120 DSP回路
130 表示部
140 操作部
150 バス
160 フレームメモリ
170 記憶部
180 電源部
200 固体撮像素子
201 受光チップ
202 回路チップ
211 垂直走査回路
212 タイミング制御回路
220 画素アレイ部
230 画素
231 光電変換素子
232 転送トランジスタ
233 リセットトランジスタ
234 浮遊拡散層
235 増幅トランジスタ
236 選択トランジスタ
240 デジタル信号処理部
241 リセット制御部
242 前段処理部
243 リセットコード処理部
244 後段処理部
300 アナログデジタル変換部
310 カラムアンプ
311 アンプ
312、313、316、411~418、431~438、451~458 スイッチ
314、315、419、420、439、440、459、460 容量素子
320 SARADC
321、322 オートゼロスイッチ
323 プリアンプ
324 コンパレータ
325、326 CDAC
327 SARロジック回路
400 容量マルチプレクサ
410、430、450 サンプルホールドブロック
12031 撮像部

Claims (11)

  1. 入力されたアナログ信号と所定の参照信号とから比較結果を生成するコンパレータと、
    前記参照信号を供給するデジタルアナログ変換器と、
    所定のリセットコードにより前記参照信号を初期化させた後に前記比較結果に基づいて前記参照信号を更新させる逐次比較ロジック回路と、
    前記リセットコードの値を制御するリセット制御部と
    を具備するアナログデジタル変換回路。
  2. それぞれが前記アナログ信号を生成する複数の画素が二次元格子状に配列された画素アレイ部と、
    前記画素アレイ部内の行を順に駆動して前記アナログ信号を出力させる垂直走査回路と
    をさらに具備し、
    前記リセット制御部は、前記垂直走査回路が行を駆動するたびに前記リセットコードを前回値と異なる値に更新する
    請求項1記載のアナログデジタル変換回路。
  3. 前記リセット制御部は、前記アナログ信号が入力されるたびに前記リセットコードを前回値と異なる値に制御する
    請求項2記載のアナログデジタル変換回路。
  4. 複数のSARADC(Successive Approximation Register Analog to Digital Converter)が配列され、
    前記複数のSARADCのそれぞれに前記コンパレータ、前記デジタルアナログ変換器および前記逐次比較ロジック回路が配置され、
    前記リセット制御部は、前記複数のSARADCのそれぞれのリセットコードを異なる値に制御する
    請求項2記載のアナログデジタル変換回路。
  5. 複数のアナログ信号を容量素子に保持して前記保持した複数のアナログ信号のいずれかを順に選択して前記コンパレータに入力する容量マルチプレクサをさらに具備する
    請求項1記載のアナログデジタル変換回路。
  6. 所定のリセットレベルと露光量に応じた信号レベルとの差分を求めて前記アナログ信号として供給するカラムアンプをさらに具備する
    請求項1記載のアナログデジタル変換回路。
  7. 前記リセットコードに基づいて補正量を求める前段処理部と、
    前記補正量に基づいて前記逐次比較ロジック回路からのデジタル信号に対するリセットコード処理を行うリセットコード処理部をさらに具備し、
    前記リセット制御部は、所定の初期値のコードに対して所定の演算を行った演算結果を前記リセットコードとして供給し、
    前記前段処理部は、前記リセットコードに応じた前記補正量を前記リセットコード処理部に供給し、
    前記逐次比較ロジック回路は、所定数の前記比較結果に基づいて前記デジタル信号を生成する
    請求項1記載のアナログデジタル変換回路。
  8. 前記演算は、ディザ信号の加算を含む
    請求項7記載のアナログデジタル変換回路。
  9. 前記演算は、前回値に所定値を加算または減算する処理を含む
    請求項7記載のアナログデジタル変換回路。
  10. アナログ信号を生成する画素と、
    前記アナログ信号と所定の参照信号とから比較結果を生成するコンパレータと、
    前記参照信号を供給するデジタルアナログ変換器と、
    所定のリセットコードにより前記参照信号を初期化させた後に前記比較結果に基づいて前記参照信号を更新させる逐次比較ロジック回路と、
    前記リセットコードの値を制御するリセット制御部と
    を具備する固体撮像素子。
  11. 入力されたアナログ信号と所定の参照信号とから比較結果を生成する比較手順と、
    前記参照信号を供給するデジタルアナログ変換手順と、
    所定のリセットコードにより前記参照信号を初期化させた後に前記比較結果に基づいて前記参照信号を更新させる逐次比較手順と、
    前記リセットコードの値を制御するリセット制御手順と
    を具備するアナログデジタル変換回路の制御方法。
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