JP2022178204A - 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】マーケティングツールによる効果を期待できないユーザのユーザ装置とサーバとの通信を抑制する情報処理装置、表示制御方法及びプログラムを提供する。【解決手段】サーバシステム101とユーザ装置102で構成され情報処理システムにおいて、ユーザによって操作されるユーザ装置102は、ユーザ及びユーザ装置の少なくともいずれかに関するユーザ情報を取得し、ユーザ情報に基づいて、ユーザによるユーザ装置の操作に関する操作情報の送信を抑制するか否かを判断し、判断に応じて操作情報の送信を抑制するよう制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、ユーザ情報から情報送信を制御する情報処理装置、表示制御方法、及びプログラムに関する。
近年、IT技術を活用したデジタルマーケティングの普及により、自社のウェブサイトやアプリケーションにおいて、ユーザ情報を取得し、その情報を分析してウェブサイトやアプリケーションを改善する取り組みが行われている。ユーザ情報を取得するツールは様々な企業から提供されている。例えば、Google(登録商標)は、ウェブサイトやアプリケーションにおけるユーザ情報を収集するためのツール「Google Analytics」を提供している。
このようなツールの中にはユーザ情報やユーザの行動情報を収集するだけでなく、マーケティングのための通知機能を提供しているものがある。マーケティングのための機能の例として、プッシュ通知、アプリ内メッセージの機能がある。プッシュ通知やアプリ内メッセージの機能を使うと、ユーザにキャンペーン等の情報を効果的に伝えることができる。
ユーザ情報やユーザ行動情報を取得するためにはユーザの同意を得らなければならないことが多い。特許文献1では、モバイルアプリケーション内のユーザの行動を追跡する際の同意の取り方に関する方法を示されている。特許文献1では、モバイルアプリケーションにおいて1つまたは複数の追跡技術(「トラッカ」)が提供されている場合に、ユーザはトラッカーを個別に無効化できる。また、ユーザの住む地域などによって法律などが異なることがあるため、ユーザに合わせた同意の取り方を提示している。
特表2018-513482号公報
上述したマーケティングツールは、ユーザにキャンペーン情報などを有効に届けることができるため、サービス提供者のマーケティング活動において非常に重要なツールである。しかしながら、ユーザの環境によっては、マーケティングツールが有効に活用できない状況があり、そのようなユーザにとってはメリットが小さく、ただユーザ情報を送信することになる場合がある。例えば、ユーザによっては、マーケティングツールが備えるプッシュ通知機能をオペレーティングシステムの設定でオフにしている場合がある。このようなユーザに対してはプッシュ通知が表示されないため、キャンペーン情報などがそのユーザには通知されない。このようなユーザにとってはマーケティングツールのメリットが無く、ユーザ情報だけが送信されてしまう状態で無駄な情報送信が行われていることになる。
また、有償で提供されるマーケティングツールにおいては、そのSDK(Software Development Kit)を組み込んだアプリの利用者数や、SDKによる通信量に応じて、サービス利用者にツール使用料を請求するものがある。上述したようにマーケティングツールをうまく活用できないケースにおいては、サービス提供者は使用料がかかるだけでマーケティングには使えないことになり、サービス提供者にとってもメリットが小さくなる場合がある。
先行文献1では、ユーザの行動を追跡するために、トラッカーごとに同意を無効化する方法や法域ごとに同意の取り方を変える方法を提示しているが、上述したマーケティングツールが有効に活用できない場合の課題に関する記載はない。
本発明は、上述の問題に鑑みて成されたものであり、マーケティングツールによる効果を期待できないユーザのユーザ装置とサーバとの通信を抑制することを目的とする。
上述のような課題を解決するため、本発明に係る情報処理装置の一態様は、ユーザによって操作される情報処理装置であって、
前記ユーザおよび前記情報処理装置の少なくともいずれかに関するユーザ情報を取得する取得手段と、
前記ユーザ情報に基づいて、前記ユーザによる前記情報処理装置の操作に関する操作情報の送信を抑制するか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段の判断に応じて前記操作情報の送信を抑制するよう制御する制御手段と、
を備える。
本発明によりマーケティングツールによる効果を期待できないユーザのユーザ装置とサーバとの通信を抑制することができる。
本実施形態に係る情報処理システムの構成を示す図 本実施形態に係る情報処理システムのマーケティングサーバ装置の構成を示す図 本実施形態に係る情報処理システムのプッシュ通知の管理画面を示す図 本実施形態に係る情報処理システムのアプリ内メッセージの管理画面を示す図 本実施形態に係る情報処理システムのプッシュ通知のシーケンスを示す図 本実施形態に係る情報処理システムのアプリ内メッセージのシーケンスを示す図 ユーザ装置が情報送信を制御するシーケンスを示す図 マーケティングサーバ装置が情報送信を制御するシーケンスを示す図 アプリケーションの起動時に実行される処理を示すフローチャート アプリケーションの起動時に実行される処理を示すフローチャート アプリケーションの起動時に実行される処理を示すフローチャート 情報送信を制御する処理を示すフローチャート 情報送信を制御する処理を示すフローチャート ユーザ装置のハードウェアの構成図 情報送信を制御する処理を示すフローチャート 情報送信を制御する処理を示すフローチャート
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<第1実施形態>
通知機能を備えたマーケティングツールは、ユーザ情報に基づいてプッシュ通知やアプリ内メッセージの内容や表示するタイミングを制御するものがある。ユーザに合わせてプッシュ通知やアプリ内メッセージの内容やタイミングを変えることで、効果的にキャンペーン情報等を届けることができる。例えば、ユーザがアプリケーションを起動した翌日にプッシュ通知を行うことでアプリケーションを再度使ってもらうなどユーザの行動に合わせた通知ができる。ユーザの行動に合わせて適切なメッセージを表示することは全てのユーザに一律に情報送信をするよりも効率が良い場合が多く、サービス提供者のマーケティング活動に利益をもたらす。以降の説明では、このようなデジタルマーケティングのためのツールをマーケティングツールと呼ぶ。
マーケティングツールを提供する企業(ツール提供者)、ウェブサイトやアプリケーションで何らかのサービスを提供する企業(サービス提供者)にSDK(Software Development Kit)を有償または無償で配布することが多い。サービス提供者はツール提供者によって提供されたSDKを組み込むことにより、ユーザ情報やユーザの行動情報をツール提供者が用意するサーバに送信する。
前述したプッシュ通知の機能とは、ユーザがアプリケーションを起動していない状態でも、キャンペーンやメンテナンスなどに関する情報をユーザの端末で表示する機能である。サービス提供者は、ツール提供者が用意するマーケティングサーバでキャンペーンやメンテナンス情報を設定することで、その情報がユーザの端末で表示される。実際には、オペレーティングシステム(OS)がプッシュ通知を受信してその内容を表示し、ユーザがその通知を選択することで対象のアプリケーションが起動される。
前述したアプリ内メッセージの機能とは、ユーザがアプリケーションを操作している際に、特定のタイミングで表示されるメッセージである。このアプリ内メッセージの内容や表示するタイミングについては、サービス提供者がマーケティングツールのダッシュボード上で設定することができる。ここで設定された情報をもとに、ユーザがアプリケーションを操作している際に、特定のタイミングでアプリ内メッセージが表示される。
以下の実施形態では、ユーザ情報に基づいて、ユーザ装置からサーバ装置へのユーザ情報の送信、およびサーバ装置からユーザ装置への通知情報の送信、の少なくともいずれかを抑制する情報処理システムについて説明する。なお、ユーザ情報とは、例えば、ユーザが利用しているオペレーティングシステムやアプリケーションに関する名称やバージョンなどの情報である。また、ユーザ情報は、例えば、アプリケーションやブラウザなどでユーザがボタンを押したなどのユーザ操作に関する操作情報も含む。また、ユーザ情報は、例えばアプリケーションやオペレーティングシステムで発生したイベント情報も含む。
図1は本実施形態に係るシステムの構成図である。本実施形態に係るシステムは大きく分けてサーバシステム101とユーザ装置102で構成される。サーバシステム101とユーザ装置102は各々のネットワーク103からインターネット104を経由して互いに通信する。サーバシステム101はマーケティングサーバ装置105とプッシュ通知サーバ装置106で構成される。ユーザ装置102は、オペレーションシステム(OS)107とアプリケーション108から構成される。マーケティングサーバ装置105は前述したマーケティングツールのサービス提供者が提供するサーバ装置である。プッシュ通知サーバ装置106はOS107を開発する企業が提供するサーバ装置である。例えば、プッシュ通知サーバ装置106は、iOS(登録商標)のプッシュ通知サービス(APNs)サーバやAndroidのGCM(Google Cloud Messaging)やFCM(Firebase Cloud Messaging)サーバである。OS107とは、ユーザ装置102のコンピュータのオペレーションを司るソフトウェアであり、例えば、iOSやAndroidである。アプリケーション108は前述したマーケティングツールのSDK(Software Development Kit)が組み込まれている。前述したプッシュ通知によってアプリケーション108は起動され、アプリケーション108は前述したアプリ内メッセージを表示する。
図2はマーケティングサーバ装置105の構成図である。マーケティングサーバ装置105は情報収集管理部201、プッシュ通知管理部202、アプリ内メッセージ管理部203、データベース204から構成される。
情報収集管理部201はユーザ装置102から送信されるユーザに関する情報やユーザの操作情報(行動情報)を含むユーザ情報を管理する。ユーザ情報に関しては後述する。プッシュ通知管理部202はユーザ装置102にプッシュ通知を送信するための管理部である。
プッシュ通知管理部202はプッシュ通知で表示するメッセージや画像などのコンテンツ、プッシュ通知の対象となるユーザ、プッシュ通知を送信するタイミングなどを管理する。プッシュ通知管理部202は図3で説明するダッシュボードを提供しており、ダッシュボードでコンテンツ、プッシュ通知のターゲットとなるユーザ、プッシュ通知を送信するタイミングを設定する。
アプリ内メッセージ管理部203はユーザ装置102にアプリ内メッセージを送信するための管理部である。アプリ内メッセージ管理部203は、アプリ内メッセージで表示するメッセージや画像などのコンテンツ、アプリ内メッセージの対象となるユーザ、アプリ内メッセージを送信するタイミングなどを管理する。アプリ内メッセージ管理部203は図4で説明するダッシュボードを提供しており、ダッシュボードでコンテンツ、アプリ内メッセージのターゲットとなるユーザ、送信のタイミングなどを設定する。
データベース204は、ユーザ装置102から受信したユーザ情報を蓄積するためのデータベースである。また、プッシュ通知やアプリ内メッセージで通知されるコンテンツや、通知のターゲットユーザなどの情報を格納してもよい。
図3はプッシュ通知管理部202が有するプッシュ通知の設定を行うためのダッシュボード画面の一例である。このダッシュボードはブラウザ上で表示され、サービス提供者はこのダッシュボードからプッシュ通知で表示するメッセージや画像などのコンテンツ、プッシュ通知の対象となるユーザ、プッシュ通知を送信するタイミングなどを管理する。
メッセージ301はプッシュ通知で表示するテキストである。このテキストの内容がユーザ装置に表示される。メッセージ301の設定はプッシュ通知を送信するためには必須の設定である。画像302はプッシュ通知で表示する画像である。画像302が設定されている場合はメッセージ301と画像302がセットでユーザ装置102に表示される。画像302の設定はプッシュ通知を送信するためにはオプションの設定であり設定されていなくてもよく、画像302が設定されていない場合、メッセージ301のみがユーザ装置102に表示される。対象ユーザ303はプッシュ通知を配信するターゲットのユーザである。
図3の例ではOSがiOS(登録商標)のユーザ装置が選択されており、この場合はiOSのユーザ装置のみにプッシュ通知が表示される。配信タイミング304はプッシュ通知を配信するタイミングである。この例では配信タイミング304に「2019年11月18日15:00」が設定されており、この時間にプッシュ通知がユーザ装置102に配信され、表示される。
図4はアプリ内メッセージ管理部203が有するアプリ内メッセージの設定を行うためのダッシュボードである。このダッシュボードはブラウザ上で表示され、サービス提供者はこのダッシュボードからアプリ内メッセージのテキストや画像などのコンテンツ、アプリ内メッセージの対象となるユーザ、アプリ内メッセージを送信するタイミングなどを管理する。
メッセージ401はアプリ内メッセージで表示するテキストである。このテキストの内容がユーザ装置102に表示される。画像402はアプリ内メッセージで表示する画像である。画像402が設定されている場合はメッセージ401と画像402がセットでユーザ装置102に表示される。画像402の設定はプッシュ通知を送信するためにはオプションの設定である。対象ユーザ403はアプリ内メッセージを配信するターゲットのユーザである。図4の例では対象ユーザ403としてOSがiOSのユーザ装置が選択されており、この場合はOSがiOSのユーザ装置102のみにアプリ内メッセージが表示される。表示タイミング404はアプリ内メッセージを配信するタイミングである。この例では「アプリケーション起動時」が設定されており、ユーザがアプリケーション108を起動した際にアプリ内メッセージが表示される。
図5は本実施形態に係る情報処理システムのプッシュ通知のシーケンス図である。S101では、情報処理システムがサービスを提供する対象のアプリケーション108をユーザが起動する。S102では、アプリケーション108がユーザ情報をマーケティングサーバ装置105に送信する。ここで、ユーザ情報とは、ユーザが利用しているユーザ装置102の機種に関する情報(例えばモデル名)、OS107の情報(例えばオペレーティングシステムの名称、バージョン)、OS107の設定(例えば言語、地域)を含む。また、ユーザ情報は、アプリケーションに関する情報(例えばアプリケーション名、アプリケーションのバージョン)を含む。また、ユーザ情報は、ユーザを識別するための情報(例えばユーザ名やユーザID)、アプリケーション108の起動時にユーザ装置102が取得した情報(例えば時刻、位置、IPアドレス)を含む。また、ユーザ情報は、ユーザがユーザ装置102に対して行った操作の内容を示す操作情報(行動情報)を含んでもよい。また、ユーザ情報は、アプリケーション内でユーザが実行した操作の内容を示す操作情報や、OS107によって表示または通知されたアプリケーションに関する情報へのユーザ操作など、所定のアプリケーションに関するユーザの使用状況に関する情報を含む。ユーザの使用状況に関する情報としては、後述するように、コンバージョン率や、プッシュ通知の開封率を特定可能な情報を含む。
S103では、マーケティングサーバ装置105がユーザ情報をデータベース204に保存する。S104では、アプリケーション108がプッシュ通知許可要求メッセージを表示する。プッシュ通知許可要求メッセージとはユーザ装置102が実際にプッシュ通知を受け取るか否かをユーザに確認する、またはユーザに受諾を要求するためのメッセージである。このメッセージが表示されるか否かはOS107などのシステムの仕様によって異なり、システムによってはプッシュ通知許可要求メッセージが表示されなくてもプッシュ通知が有効になるシステムもある。また、プッシュ通知許可要求メッセージだけでなく、アプリケーション108の動作を設定する設定画面がOS107の設定画面で用意され、そこでプッシュ通知を許可するか否かを設定できてもよい。その他にも、プッシュ通知許可要求メッセージをアプリケーション108が表示するシステムもある。本実施形態では、ユーザはS102で表示されるプッシュ通知許可要求メッセージで許可を選択するものとする。このため、S105ではユーザがプッシュ通知を許可したことをユーザ装置102が検出する。これにより、対象のアプリケーション108に対してプッシュ通知を送信できる状態になる。S106では、アプリケーション108がプッシュ通知サーバ装置106にデバイストークンの取得依頼を行う。これは、S105でプッシュ通知が許可された場合に実施される。ここで、デバイストークンとはプッシュ通知サーバ装置106がプッシュ通知を送信するユーザ装置を識別するためのトークンである。S107では、プッシュ通知サーバ装置106がデバイストークンをアプリケーション108に送信する。これによって、マーケティングサーバ105がプッシュ通知サーバ装置106に、デバイストークンを指定して、デバイストークンの識別子に対応するユーザ装置102にプッシュ通知を送信することができる。
S108では、アプリケーション108はデバイストークンをマーケティングサーバ装置105に送信する。マーケティングサーバ装置105はこのデバイストークンに基づいて、どのデバイスにプッシュ通知を行うかを識別することができる。S109では、マーケティングサーバ装置105がプッシュ通知を行うために必要なプッシュ通知情報を作成する。このプッシュ通知情報とは、図3で説明したダッシュボード上で事前に設定される情報で、メッセージ301、画像302、対象ユーザ303、配信タイミング304などの情報である。S110では、マーケティングサーバ装置105がプッシュ通知情報をプッシュ通知サーバ装置106に送信する。
S111では、プッシュ通知サーバ装置106がOS107に対してプッシュ通知を配信する。プッシュ通知はS110で送信されたプッシュ通知情報に基づいて行われる。S112では、OS107がプッシュ通知を受信して、OS107がプッシュ通知の内容を表示する。S113では、ユーザがプッシュ通知の表示をタップやクリックなどの操作により選択する。本実施形態ではOS107がプッシュ通知を表示するものとして説明を行うが、これに限定されるものではなく、アプリケーション108がプッシュ通知を表示しても良い。S114では、S113でユーザがプッシュ通知の表示を選択したときに、OS107がアプリケーション108を起動する。S115では、アプリケーション108がプッシュ通知情報を取得する。S116では、アプリケーション108がプッシュ通知の開封情報をマーケティングサーバ装置105に送信する。S117ではマーケティングサーバ装置105はプッシュ通知の開封情報をデータベース204に保存する。
ユーザやユーザ装置102の単位で情報を集計するために、アプリケーション108は、マーケティングサーバ装置105に情報を送る際に、ユーザやユーザ装置を識別する識別子(ID)をともに受け取る場合がある。ここでは、このようなユーザやユーザ装置を識別するIDをユーザIDと呼ぶことにする。ユーザIDの例としては、iOSのIDFA(Identifier for Advertising)や、AndroidのADID (Google Play Services ID for Android)、または、アプリケーションが独自で発行するID、ユーザ認証システムが発行するIDなどが例として挙げられる。このようなユーザIDをマーケティングサーバ装置105に送信することで、ユーザやユーザ装置単位で情報を集計することができる。
図6は本実施形態に係る情報処理システムのアプリ内メッセージのシーケンス図である。S201では、情報処理システムがサービスを提供する対象のアプリケーション108をユーザが起動する。S202では、アプリケーション108がユーザ情報をマーケティングサーバ装置105に送信する。ユーザ情報に関しては図5を参照して説明したものと同様のため、説明は省略する。
S203では、マーケティングサーバ装置105がユーザ情報をデータベース204に保存する。S204では、ユーザが何らかのイベントをアプリケーション108に対して発生させる。イベントの例としては、アプリケーション108で表示されるボタンを押したときに発生するイベントなどがある。S205では、イベントが発生したときにアプリケーション108がユーザの操作情報(行動情報とも呼ぶ)をマーケティングサーバ装置105に送信する。ユーザの操作情報とはイベントを識別する文字列やIDのことである。例えば「XXX」というラベルのボタンを押したときには「XXX」のような文字列、「YYY」というラベルのボタンを押したときには「YYY」のような文字列をマーケティングサーバ装置105に送信する。この説明では文字列としたがイベントを識別するようなIDであっても良い。S206では、マーケティングサーバ装置105がユーザの操作情報をデータベース204に保存する。S207では、マーケティングサーバ装置105がアプリケーション108にアプリ内メッセージの情報を送信する。アプリ内メッセージの情報とは、図4で設定したメッセージ401、画像402、対象ユーザ403、表示タイミング404などの情報を含む。アプリ内メッセージの情報にはユーザ情報が含まれていてもよい。例えば、アプリ内メッセージの情報にはユーザ装置のオペレーティングシステムに関する情報が含まれていても良く、その情報と実際にユーザが使用しているオペレーティングシステムの情報が異なっていればアプリ内メッセージは表示されなくてもよい。
本実施形態では、マーケティングツールによる通知の効果が期待できないと判断したユーザに対しては、情報の送受信を抑制するように制御する。以下にマーケティングツールが活用できない例を挙げる。
(1)マーケティングツールが利用する機能をユーザがオペレーティングシステムの設定などでオフに設定しているケース。例えば、マーケティングツールが利用するプッシュ通知の機能をオペレーティングシステムの設定でオフに設定しているケースである。このような場合、サーバシステム101がユーザ装置102にプッシュ通知を行っても、ユーザからはプッシュ通知が見えないため、マーケティングツールからの通知が活用できない。
(2)マーケティングツールが利用する機能がユーザのユーザ装置では利用できないケース。例えば、マーケティングツールが画像付きのプッシュ通知のサービスを提供している場合、ユーザ装置のオペレーティングシステムのバージョンによっては、その機能に対応していない場合がある。このような場合、サーバシステム101がユーザ装置102にプッシュ通知を行っても、ユーザ装置102がプッシュ通知を正常に表示できないため、マーケティングツールからの通知が活用できない。
(3)マーケティングツールによる通知が悪い結果を招いているケース。例えば、プッシュ通知が開封されずに放置している場合や、アプリ内メッセージの表示時間が短いなど、マーケティングツールによる通知に対してユーザの反応が悪い場合、マーケティングツールによる通知をユーザが不快に思っている場合がある。このような場合、プッシュ通知やアプリ内メッセージではキャンペーンの情報などを通知することがあるが、その情報を見ても購買する行動を起こさない場合が想定される。
(4)ユーザがコンバージョンに至らない行動をしているケース。ここで、コンバージョンとはサービス提供者が期待するユーザの操作または行動の目標のことである。例えば、写真を印刷するためのアプリケーションにおけるコンバージョンとは、ユーザが印刷をすることである。写真を印刷するアプリケーションにおいて写真を印刷せずに写真を見ているだけではコンバージョンに至らないため、そのような行動をしているユーザにはマーケティングツールをうまく活用できない。
(5)ユーザが予想外の行動をしているケース。例えばユーザが特定のボタンを連打するケースや、アプリの起動と終了を繰り返すようなケースである。このようなケースはサービスを標的とした攻撃者である可能性もあり、マーケティングツールによって通知を行っても効果が期待できない。
上述した5つのケースのように、マーケティングツールによる効果が期待できない場合には、ユーザ装置102とサーバシステム101との間で無駄な通信を行うことになる。このため、本実施形態に係るユーザ装置102は、ユーザ情報を取得すると、ユーザ装置102からサーバシステム101にユーザの操作情報を含むユーザ情報を送信するか否かを判断し、判断に応じてユーザ情報を送信しない。また、本実施形態に係るサーバシステム101は、ユーザ情報を取得すると、ユーザ装置102に情報を送信するか否かを判定し、情報を送信しないと判断するとユーザ装置102への情報の送信を抑制するように制御する。これによって、サーバシステム101とユーザ装置102との間で不要に通信が行われることを防ぐことができ、マーケティングツールの使用料や、処理負荷を低減することができる。
本実施形態に係るユーザ装置102は、ユーザ情報を取得すると、マーケティングサーバ装置105への情報の送信を行うか否かを判断し、情報を送信しないと判断するとユーザ装置102への情報の送信を抑制するように制御する。これによって、ユーザ装置102から不要に情報が送信されることを防ぐことができる。
図7は、アプリケーション108がマーケティングツールのSDKを使って情報を送信するフローである。S201~S206については図6で説明した処理と同様のため説明を省略する。図7では、アプリケーション108がユーザに関する情報及びユーザの行動情報を送信するのは、アプリケーション108が情報送信をすると判断した場合(S207)のみに限定する。アプリケーション108がユーザ情報の送信を行うか否かを判断する処理(S208)の詳細に関しては後述する。このように一定の条件でユーザ情報及びユーザの操作情報をマーケティングサーバ装置105に送信するか否かを決定する。これによって、マーケティングツールによる効果が低いと予想されるユーザ装置102からマーケティングサーバ装置105に不要にユーザ情報を送信されることを抑制することができる。また、マーケティングツールによる効果が低いと予想されるユーザ装置にマーケティングサーバ装置105から通知が送信されることを抑制することができる。
図8は、アプリケーション108がマーケティングツールのSDK(Software Development Kit)を使ってマーケティングサーバ装置105へユーザ情報を送信するフローである。S201~S206については図6で説明したS201~S206と同様のため説明を省略する。なお、図8では、アプリケーション108がユーザ情報及びユーザの操作情報をデータベース204に送信するのは、マーケティングサーバ装置105が情報送信をすると判断した場合(S209)のみに限定する。この判断フロー(S210)に関しては後述する。これによって、マーケティングツールによる効果が低いと予想されるユーザ装置102にプッシュ通知サーバ106がプッシュ通知やアプリ内メッセージなどの通知情報を通知することを抑制することができる。
図7、図8では、一定の条件でユーザ情報をデータベース204に送信するか否かを決定しているが、これに限定されるものではない。例えば、ユーザ情報は送るがユーザの操作情報は送信しない、または、ユーザ情報は送信しないがユーザの操作情報は送信するなどといったように送信する情報を制御してもよい。また、一定の条件を満たした場合でも、すべてのユーザ情報の送信を停止するのではなく、一部のユーザ情報は継続して送信するようにしてもよい。例えば、ユーザのプロファイルなどの情報は送信するが、ユーザの操作情報は送信しないように判定してもよい。これによって、重要度が高い通知だけは通知しながら、重要度が低い通知は通知しないように設定することができる。このユーザ情報を送信するか否かを決定するための条件は、さまざまな条件が考えられる。例えばOS107のバージョンや地域設定によって変えてもよいし、ユーザを識別するIDが数字で定義されている場合には奇数IDのユーザは情報送信をし、偶数IDのユーザは情報送信をしないといったように制御してもよい。
図7、8の説明では、アプリケーション108はマーケティングツールのSDKを組み込み、SDKがユーザ情報の送信を行うものとして説明を行う。しかしながら一例では、アプリケーション108はSDKを組み込まず、マーケティングサーバ装置105が用意するWeb API(Application Programming Interface)を直接呼ぶことでユーザ情報の送信を行ってもよい。
図9は、ユーザがアプリケーション108をインストールした後の初回の起動時のフローチャートを示す。S901では、ユーザがアプリケーション108を起動すると、情報収集の許諾を要求するメッセージが表示される。マーケティングツールはユーザのプロファイル情報や操作情報を収集するため、情報収集の許諾を取ることが多い。情報収集の許諾を取るか否かは国や地域などによって異なるため、許諾を取る必要が無い場合にはこの処理は省略されてもよい。また、アプリケーション108をダウンロードするタイミングやインストールするタイミングですでに情報収集の許諾を取っている場合もある。このような場合にもアプリケーション108の起動時に許諾を取る必要はない。
ユーザが情報収集を許諾した場合(S902でYES)、アプリケーション108は処理をS903に進め、マーケティングサーバ装置105との通信を開始し、ユーザのプロファイル情報や操作情報の送信を行う。ユーザが情報収集を許諾しなかった場合(S902でNO)には図9に示す処理を終了する。S904では、アプリケーション108はOS107のAPIを呼ぶことによってプッシュ通知の機能をオンにする。S905では、オペレーションシステム107が通知の許諾を要求するメッセージを表示する。通知の許諾を要求するメッセージが表示されるか否かはOS107の仕様によって異なり、通知の許諾を要求するメッセージが表示されずにプッシュ通知の機能がオンになる場合もある。
ユーザが通知を許諾した場合(S906でYES)、アプリケーション108は処理をS907に進め、マーケティングサーバ装置105にデバイストークンを送信する。ユーザが通知を許諾しなかった場合(S906でNO)は、アプリケーション108は図9の処理を終了する。
これによって、ユーザが通知を許諾しない場合、サーバシステム101が表示されないプッシュ通知やアプリ内メッセージを送信することを抑制することができる。
図10はユーザがアプリケーション108を2回目~10回目に起動した場合に実行される処理の一例を示すフローチャートである。ユーザが情報収集に同意している場合(S1001でYES)は、アプリケーション108は処理をS1002に進め、マーケティングサーバ装置105との通信を開始する。S1002では、ユーザ装置102は操作情報の送信を含む通信を行い。ユーザが情報収集に同意していない場合(S1001でNO)は、アプリケーション108は図10に示す処理を終了する。これによって、ユーザが通知を許諾していない場合に、ユーザ装置102が操作情報などのユーザ情報をサーバシステム101に送信することを抑制し、通知がユーザ装置102に送信されることを抑制することができる。
図11はユーザがアプリケーション108を11回目以降に起動した場合のフローチャートである。S1101において、アプリケーション108はマーケティングサーバ装置105と通信をするか否かを判断し、通信をする場合はマーケティングサーバ装置105との通信を開始する。アプリケーション108はマーケティングサーバ装置105と通信をするか否かの判断内容については後述する。これによってアプリケーション108からユーザ情報が不要にマーケティングサーバ装置105に送信されることを抑制することができる。
図10および図11の説明では、起動回数が10回以下かそれより多いかに応じて図10の処理を実行するか図11の処理を実行するかを決定したが、これに限定されるものではない。例えば、起動回数が20回以下かそれより多いかに応じて処理を変更するなど、処理を変更する閾値となる起動回数は任意に設定されることができる。
図12はプッシュ通知の許諾状況に応じて、アプリケーション108がマーケティングサーバ装置105との通信を行うか否かを判断するフローである。図5で説明したようにプッシュ通知の機能をオンにするためにはプッシュ通知を許諾してプッシュ通知機能をオンにしておく必要がある。S1201では、アプリケーション108がプッシュ通知を許諾しているか否かを判断する。プッシュ通知を許諾している(S1201でYES)場合は、アプリケーション108はマーケティングサーバ装置105との通信を行うと判断する。また、プッシュ通知を許諾していない場合(S1201でNO)にはアプリケーション108はマーケティングサーバ装置105との通信を行わないと判断する。プッシュ通知の機能を有するマーケティングツールにおいて、プッシュ通知の機能をオフにしているユーザ装置102では、プッシュ通知を表示することができないため、マーケティングツールを有効に活用できない。そのため、図12の判断フローにおいては、プッシュ通知を許諾していないユーザについては、アプリケーション108はマーケティングサーバ装置105にユーザ情報を送信しない。これによって、ユーザ装置102からマーケティングサーバ装置105にユーザ情報を送信するコストを低減することができ、サーバシステム101からユーザ情報に応じて通知を送信するコストを低減することができる。
図13はプッシュ通知の開封状況に応じて、アプリケーション108がマーケティングサーバ装置105との通信を行うか否かを判断するフローである。S1301では、アプリケーション108がアプリケーション108に対して送信されたプッシュ通知の数を取得する。アプリケーション108が送信されたプッシュ通知の数に関する情報をユーザ装置102の記憶部(図14を参照して後述する)に格納している場合はその数を使用してもよい。また、OS107がアプリケーションごとに受信したプッシュ通知の数に関する情報を保持している場合はアプリケーション108がAPIなどを介してOS107から受信したプッシュ通知の数に関する情報を取得してもよい。また、アプリケーション108がマーケティングサーバ装置105の用意するWeb APIなどを介してアプリケーション108へ送信されたプッシュ通知の数を取得してもよい。
S1302では、アプリケーション108はプッシュ通知の開封数を特定可能な情報を取得する。プッシュ通知の開封数とは、対象のアプリケーション108に対して送信されたプッシュ通知を、ユーザによるタップやクリックといった操作で開いた回数である。プッシュ通知を開くことによりアプリケーション108が起動される。プッシュ通知からアプリケーション108が起動された際には、アプリケーション108はプッシュ通知から起動されたことを示すパラメータを取得することができる。そのため、アプリケーション108はプッシュ通知から起動されたことを記憶しておくことで、プッシュ通知から起動された回数を特定することができる。このようにアプリケーション108が保持するプッシュ通知からの起動回数を開封数として利用してもよい。また、アプリケーション108がプッシュ通知から起動された際にその情報をマーケティングサーバ装置105に送信し、Web APIを介してマーケティングサーバ装置105からプッシュ通知から起動された回数をプッシュ通知の開封数として取得してもよい。
S1303では、アプリケーション108は、S1301で取得した、ユーザに通知されたプッシュ通知の数とS1302で取得した開封されたプッシュ通知の数からプッシュ通知の開封率を計算する。具体的に開封率は、開封されたプッシュ通知の数/通知したプッシュ通知の数×100で計算される。例えば、通知されたプッシュ通知の数が10回であり、開封されたプッシュ通知の数が3回である場合には、開封率は30%となる。S1304では、開封率が一定の割合以下か否かを判断する。S1306では、開封率が一定の割合以下の場合に(S1304でYES)、アプリケーション108はマーケティングサーバ装置105と通信を開始しないと判断する。一方、開封率が一定の割合を超える場合に(S1304でNO)、アプリケーション108は処理をS1305に進め、マーケティングサーバ装置105との通信を行うと判断する。S1305では、ユーザ装置102は、サーバシステム101に操作情報などのユーザ情報を送信する。これによって、マーケティングツールによる効果が期待できるユーザ装置102からユーザ情報を提供し、適切なプッシュ通知やアプリ内通知などの通知を行うことができる。
プッシュ通知の機能を有するマーケティングツールにおいて、プッシュ通知を開封しないユーザはプッシュ通知を開くことによって記載されるキャンペーン情報などの内容を表示することができないため、マーケティングツールを効率的に活用できない。そのため、この判断フローにおいては、プッシュ通知の開封率が低いユーザについては、アプリケーション108はマーケティングサーバ装置105にユーザ情報を送信しない。これによって、ユーザ装置102からマーケティングサーバ105に不要にユーザ情報を送信することを抑制することができる。また、これによって、プッシュ通知サーバ106から不要にプッシュ通知が通知されることを抑制することができ、プッシュ通知に係る通信やSDKの使用のコストを低減することができる。
図15はOS107の地域設定に応じて、アプリケーション108がマーケティングサーバ装置105との通信を行うか否かを判断するフローである。S1501では、アプリケーション108がOS107の地域設定を取得する。本例では地域が国に関する情報であるものとして説明するが、これに限定されず、OS107の地域設定は、例えば地域情報として東アジア、東南アジアなどの地域に関する情報を取得してもよいし、タイムゾーンに関する情報を取得してもよい。
S1502では、S1501で取得した地域情報が特定の地域か否かを判断する。もし地域が日本の場合(S1502でYES)は、アプリケーション108はマーケティングサーバ装置105との通信を行うと判断する(S1503)。もし地域が日本でない場合(S1502でNO)にはアプリケーション108はマーケティングサーバ装置105との通信を行わないと判断する(S1504)。このように地域によってユーザ情報をサーバシステム101に送信するか否かを判断することにより、地域によってはマーケティングツールの効果が小さいと考えられるユーザ装置102からユーザ情報を収集することを抑制することができる。また、特定の地域ではユーザ情報の送信ができない状況でも動的に処理を切り替えて対応することができる。ここでの説明では、OS107から地域設定を取得してそれで判断をしたが、言語情報など他の設定をOS107から取得して判断をしてもよい。
図16はコンバージョン率に応じて、アプリケーション108がマーケティングサーバ装置105との通信を行うか否かを判断するフローである。S1601では、アプリケーション108はアプリケーション108が起動された回数を取得する。アプリケーション108が起動回数に関する情報を保持している場合はその情報を使用してもよい。また、アプリケーション108がマーケティングサーバ装置105の用意するWeb APIなどを介して起動回数を取得してもよい。アプリケーション108がマーケティングサーバ装置105から起動回数を取得する場合は、アプリケーション108は起動時にマーケティングサーバ装置105と通信し、マーケティングサーバ装置105はアプリケーション108が起動された回数を記憶する。
続いて、S1602においてアプリケーション108はコンバージョン数を取得する。コンバージョン数は、上述したように、アプリケーション108の提供者によってあらかじめ定められた、目標となるユーザ操作をユーザが実行した回数である。S1603では、S1601で取得した起動回数とS1602で取得したコンバージョン数からコンバージョン率を計算する。具体的にコンバージョン率は、コンバージョン数/起動回数×100で計算される。S1604では、コンバージョン率が一定の割合以下か否かを判断する。S1606では、コンバージョン率が一定の割合以下の場合に(S1604でYES)、アプリケーション108はマーケティングツール105と通信を開始しないと判断する。一方、S1605では、コンバージョン率が一定の割合を超える場合に(S1604でNO)、アプリケーション108はマーケティングサーバ装置105との通信を行うと判断する。例えばフォトブックを注文するアプリケーションを例にすると、アプリケーションの起動回数に対する注文回数が一定の割合を下回っていれば情報送信をしないように制御する。また、写真を印刷するアプリケーションでは、アプリケーションの起動回数に対する印刷回数が一定の割合を下回っていれば情報送信をしないように制御する。
図14は、ユーザ装置102のハードウェア構成の一例を表す図である。なお、サーバシステム101の構成を有するものとする。ただし、ユーザ装置102とサーバシステム101は、同一の構成からなる必要はない。図14に示すように、ユーザ装置102は、CPU1404、RAM1401、ROM1403、HDD1402、表示部1405、入力部1408、通信制御部1407を有し、それぞれがシステムバス1406により接続されている。CPU(中央演算装置またはプロセッサと呼ぶ場合がある)1404は、システム制御部であり、ユーザ装置102全体を制御する。また、CPU1404は、ROM1403に格納されたプログラムを実行することで本実施形態に係る表示制御方法を実行する。RAM(Random Access Memory)1401は、CPU1404によるプログラムの実行時に、各種情報を一時的に記憶するためのメモリである。ROM(Read Only Memory)1403は、CPU1404により実行されるプログラムが記憶されている記憶媒体である。HDD(Hard Disk Drive)1402は、画像ファイルや画像解析などの処理結果を格納するデータベースなどを記憶するための記憶媒体である。また、一例では、ユーザ装置102の受信したプッシュ通知やアプリ内メッセージの数や、ユーザが開封したプッシュ通知やアプリ内メッセージの数、およびユーザが起動したアプリケーション108の回数などもHDD1402に記憶されてもよい。
<その他の実施形態>
マーケティングツールに関しては、前述したようにユーザの利用数によって請求金額が変わるものが多いため、一定のユーザ数まではユーザ情報の送信を行い、一定のユーザ数を超えたら情報送信をしないように制御してもよい。また、ユーザ数ではなくアプリケーションが起動されたユーザ装置の数に応じて情報送信を制御してもよい。このような場合、ユーザ装置102またはサーバシステム101は、アプリケーション108に関連付けられたグループであって、ユーザ装置102が含まれるグループのユーザ装置の数に応じてユーザ情報や通知の送信を行うか否かを判断してもよい。また、ユーザ装置102またはサーバシステム101は、アプリケーション108に関連付けられたグループであって、ユーザ装置102のユーザが含まれるグループのユーザの数に応じてユーザ情報の送信や、プッシュ通知の送信を行うか否かを判断してもよい。また、上述したグループのユーザは、ユーザ装置102またはユーザ装置102のユーザが含まれるグループのユーザであって、アプリケーション108を起動しているユーザであってもよい。
上述した実施形態では、一定の条件になったときに情報送信を抑制するように制御したが、本発明はそれに限定されるものでなく、一度、情報送信を抑制した後に別の条件に当てはまれば情報送信を再開しても良い。例えば、上述したように、起動11回目で情報送信を抑制した場合でも、その後、ユーザがコンバージョンした等でマーケティングツールが有効に活用できると判断できる場合には情報送信を再開するように制御してもよい。
上述した実施形態では、iOSやAndroidなどのスマートフォン向けのOSのユーザ装置にインストールされるアプリケーションを例に使用して説明したが、Windows(登録商標)やmacOS(登録商標)などデスクトップコンピュータ向けのアプリケーションでも良い。また、アプリケーションとしては、ウェブブラウザであってもよい。
上述した各実施形態では、アプリケーション108で開封数を計測したが、マーケティングサーバ装置105で開封率を計測し、プッシュ通知を行うか否かを判定してもよい。同様に、コンバージョン率やオペレーティングシステムの設定情報に基づくプッシュ通知を行うか否かの判断もサーバシステム101で実行されてもよい。このような場合、サーバシステム101は、マーケティングツールによる効果が低いと予想されるユーザ装置102にプッシュ通知やアプリ内メッセージなどの通知を送信しないため、通知に係るマーケティングツールの使用料を低減することができる。
上述した各実施形態では、マーケティングサーバ装置105とプッシュ通知サーバ装置106を異なる構成としたが、マーケティングサーバ装置105とプッシュ通知サーバ装置106は1つのサーバとして構成されてもよい。また、マーケティングサーバ装置105およびプッシュ通知サーバ装置106の少なくともいずれかの機能が、複数の情報処理装置によって実現されてもよい。
上述した実施形態は、以下の処理を実行することによっても実行される。すなわち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。これによって、上述した目的を達成することができる。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することとなり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM、CD-R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
101:サーバシステム、105:マーケティングサーバ装置、106:プッシュ通知サーバ装置、102:ユーザ装置、107:オペレーティングシステム、108:アプリケーション

Claims (25)

  1. ユーザによって操作される情報処理装置であって、
    前記ユーザおよび前記情報処理装置の少なくともいずれかに関するユーザ情報を取得する取得手段と、
    前記ユーザ情報に基づいて、前記ユーザによる前記情報処理装置の操作に関する操作情報の送信を抑制するか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段の判断に応じて前記操作情報の送信を抑制するよう制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記ユーザ情報は、前記情報処理装置へのプッシュ通知を許諾するか否かの選択に関する情報を含み、
    前記判断手段は、前記選択が前記プッシュ通知を許諾していないことを示す場合に、前記操作情報の送信を抑制すると判断することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記ユーザ情報は、前記情報処理装置へのプッシュ通知の開封率を特定可能な情報を含み、
    前記判断手段は、前記開封率が第1の閾値より低い場合に、前記操作情報の送信を抑制すると判断することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記ユーザ情報は、予め定められたユーザ操作を前記ユーザが実行した回数を特定可能な情報を含み、
    前記判断手段は、前記予め定められたユーザ操作を前記ユーザが実行した前記回数が第2の閾値より低い場合に、前記操作情報の送信を抑制すると判断することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記ユーザ情報は、前記情報処理装置のオペレーティングシステムの設定情報を含むことを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記設定情報は、前記オペレーティングシステムによってプッシュ通知の表示が許可されているか否かを特定可能な情報を含み、
    前記判断手段は、前記プッシュ通知の表示が許可されていない場合に、前記操作情報の送信を抑制すると判断することを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
  7. 前記ユーザ情報は、前記情報処理装置の機種に関する情報、前記情報処理装置のオペレーティングシステムに関する情報、前記オペレーティングシステムの設定情報、前記情報処理装置にインストールされたアプリケーションに関する情報、および前記情報処理装置に格納された前記ユーザを識別するための情報、の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記操作情報は、前記情報処理装置にインストールされたアプリケーションに対する前記ユーザの操作についての情報であることを特徴とする請求項1から7の何れか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記アプリケーションは、ウェブブラウザであることを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 前記ユーザ情報は、前記ユーザと同じグループに属する、前記情報処理装置によってサービスを提供される前記アプリケーションのユーザまたはユーザ装置の数を特定可能な情報を含み、
    前記判断手段は、前記ユーザまたはユーザ装置の数が第3の閾値を超える場合に、前記ユーザ装置への前記操作情報の送信を抑制すると判断することを特徴とする請求項8または9に記載の情報処理装置。
  11. 前記判断手段は、前記アプリケーションを起動している情報処理装置の数が第4の閾値を超える場合に、前記操作情報の送信を抑制すると判断することを特徴とする請求項8から10の何れか1項に記載の情報処理装置。
  12. ユーザ装置にインストールされたアプリケーションにサービスを提供する情報処理装置であって、
    前記ユーザ装置から、前記アプリケーションの使用状況に関する情報を含むユーザ情報を受信する受信手段と、
    前記ユーザ情報に基づいて、前記アプリケーションに関する通知情報の送信を抑制するか否かを判断する判断手段と、
    前記判断手段の判断に応じて前記ユーザ装置への前記通知情報の送信を抑制するよう制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  13. 前記ユーザ情報は、前記アプリケーションに関連付けられたグループであって、前記ユーザ装置のユーザまたは前記ユーザ装置が属するグループを特定可能な情報を含み、
    前記判断手段は、同一のグループに属するユーザまたはユーザ装置の数が第3の閾値を超える場合に、前記ユーザ装置への前記通知情報の送信を抑制すると判断することを特徴とする請求項12に記載の情報処理装置。
  14. 前記判断手段は、同一のグループに属するユーザまたはユーザ装置の数であって、前記アプリケーションを起動している前記ユーザまたはユーザ装置の数が第4の閾値を超える場合に、前記通知情報の送信を抑制すると判断することを特徴とする請求項13に記載の情報処理装置。
  15. 前記ユーザ情報は、前記ユーザ装置へのプッシュ通知の許諾に関する設定情報を含み、
    前記判断手段は、前記プッシュ通知を許諾していない場合に、前記通知情報の送信を抑制すると判断することを特徴とする請求項12から14の何れか1項に記載の情報処理装置。
  16. 前記ユーザ情報は、前記ユーザ装置へのプッシュ通知の開封率を特定可能な情報を含み、
    前記判断手段は、前記開封率が第1の閾値より低い場合に、前記通知情報の送信を抑制すると判断することを特徴とする請求項12から15の何れか1項に記載の情報処理装置。
  17. 前記ユーザ情報は、予め定められたユーザ操作をユーザが実行した回数を特定可能な情報を含み、
    前記判断手段は、予め定められたユーザ操作をユーザが実行した前記回数が第2の閾値より低い場合に、前記通知情報の送信を抑制すると判断することを特徴とする請求項12から16の何れか1項に記載の情報処理装置。
  18. 前記ユーザ情報は、前記ユーザ装置のオペレーティングシステムの設定情報を含むことを特徴とする請求項12から17の何れか1項に記載の情報処理装置。
  19. 前記設定情報は、前記オペレーティングシステムによってプッシュ通知の表示が許可されているか否かを特定可能な情報を含み、
    前記判断手段は、前記プッシュ通知の表示が許可されていない場合に、前記通知情報の送信を抑制すると判断することを特徴とする請求項18に記載の情報処理装置。
  20. 前記ユーザ情報は、前記ユーザ装置の機種に関する情報、前記ユーザ装置のオペレーティングシステムに関する情報、前記オペレーティングシステムの設定情報、前記ユーザ装置にインストールされたアプリケーションに関する情報、および前記ユーザ装置に格納された前記ユーザ装置のユーザを識別するための情報、の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項12から19の何れか1項に記載の情報処理装置。
  21. 前記アプリケーションは、ウェブブラウザであることを特徴とする請求項12から20の何れか1項に記載の情報処理装置。
  22. ユーザによって操作される情報処理装置の情報処理方法であって、
    前記ユーザおよび前記情報処理装置の少なくともいずれかに関するユーザ情報を取得することと、
    取得した前記ユーザ情報に基づいて、前記ユーザによる前記情報処理装置の操作に関する操作情報の送信を抑制するか否かを判断することと、
    前記判断することにおける判断に応じて前記操作情報の送信を抑制するよう制御することと、
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  23. ユーザ装置にインストールされたアプリケーションにサービスを提供する情報処理装置の情報処理方法であって、
    前記ユーザ装置から、前記アプリケーションの使用状況に関する情報を含むユーザ情報を受信することと、
    受信した前記ユーザ情報に基づいて、前記アプリケーションに関する通知情報の送信を抑制するか否かを判断することと、
    前記判断することにおける判断に応じて前記ユーザ装置への前記通知情報の送信を抑制するよう制御することと、
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  24. ユーザによって操作される情報処理装置のコンピュータに、
    前記ユーザおよび前記情報処理装置の少なくともいずれかに関するユーザ情報を取得する取得工程と、
    前記取得工程において取得した前記ユーザ情報に基づいて、前記ユーザによる前記情報処理装置の操作に関する操作情報の送信を抑制するか否かを判断する判断工程と、
    前記判断工程における判断に応じて前記操作情報の送信を抑制するよう制御する制御工程と、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
  25. ユーザ装置にインストールされたアプリケーションにサービスを提供する情報処理装置のコンピュータに、
    前記ユーザ装置から、前記アプリケーションの使用状況に関する情報を含むユーザ情報を受信する受信工程と、
    受信した前記ユーザ情報に基づいて、前記アプリケーションに関する通知情報の送信を抑制するか否かを判断する判断工程と、
    前記判断工程における判断に応じて前記ユーザ装置への前記通知情報の送信を抑制するよう制御する制御工程と、
    を実行させることを特徴とするプログラム。
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