JP2022176839A - 観察装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】距離の推定精度を向上させる。【解決手段】観察装置10は撮像部17と記憶部18と取得部19と制御部20とを有する。撮像部17は画像を生成する。記憶部18は距離情報を記憶する。距離情報は画像位置と距離に関する情報との関係である。取得部19は移動体の空間位置に関する位置情報を取得する。制御部20は実測距離と推定距離との距離ズレが第1の閾値以上である場合実測距離を用いて距離情報を補正する。実測距離は位置情報に対応する。推定距離を画像における移動体の画像位置及び距離情報に基づいて取得する。【選択図】図2

Description

本発明は、観察装置に関するものである。
カメラのように所定の領域の撮像により画像を生成するセンサが知られている。画像からは多様な情報が生成され得る。例えば、道路等の地面に対する取付姿勢とともに、地面上の被写体像の画像内の位置に基づいて、被写体像に相当する被写体までの実空間における距離を算出することが提案されている(特許文献1参照)。
特開平03-273500号公報
例えば、画像を生成するカメラを路側に設置する観察装置に適用することが検討されている。観察装置では、使用開始前に、観察装置から所定距離毎に配置したマーカを用いたキャリブレーションを行うことにより、カメラが撮影した画像上の位置に対する、距離情報が校正され得る。しかし、従来のキャリブレーションでは、起伏などの地面の形状や、経年による取付姿勢の変化に起因する距離情報のずれを校正することが難しく、距離の推定精度が低い場合があった。
従って、上記のような従来技術の問題点に鑑みてなされた本開示の目的は、距離の推定精度を向上させる観察装置を提供することにある。
上述した諸課題を解決すべく、第1の観点による観察装置は、
所定の領域の観察対象までの距離を推定する観察装置であって、
前記所定の領域を含む空間の撮像により画像を生成する撮像部と、
前記撮像部が撮像する画像上の画像位置と、前記距離に関する情報との関係である距離情報を記憶する記憶部と、
移動体から、該移動体の空間位置に関する位置情報を取得する取得部と、
前記位置情報に対応する実測距離と、前記画像における前記移動体の画像位置及び前記距離情報に基づいて取得される推定距離との距離ズレが第1の閾値以上である場合、前記実測距離を用いて前記距離情報を補正する制御部と、を備える。
上記のように構成された本開示に係る観察装置によれば、距離の推定精度が向上する。
図1は、一実施形態に係る観察装置を備える通信システムの構成例を示す図である。 図1の観察装置の概略構成を示すブロック図である。 図1の観察装置の固定状態を示す状態図である。 実路面と仮想平面とのズレにより距離ズレが生じることを説明する状態図である。 図2の制御部が実行する初期設定モードにおける補正処理を説明するための第1のフローチャートである。 図2の制御部が実行する初期設定モードにおける補正処理を説明するための第2のフローチャートである。 図2の制御部が実行する通常モードにおける補正処理を説明するための第1のフローチャートである。 図2の制御部が実行する通常モードにおける補正処理を説明するための第2のフローチャートである。 複数の実測距離の中で、新たに算出される距離ズレに対応する実測距離との差が最小でない実測距離を用いて、内包画像位置に対応する距離情報を補正した場合の、補正後の距離情報に基づいて推定される距離を示す図である。 複数の実測距離の中で、新たに算出される距離ズレに対応する実測距離との差が最小である実測距離を用いて、内包画像位置に対応する距離情報を補正した場合の、補正後の距離情報に基づいて推定される距離を示す図である。
以下、本開示を適用した観察装置の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、一実施形態に係る観察装置10を備える通信システム11の構成例を示す。通信システム11は、例えば、高度道路交通システム(ITS:Intelligent Transport Systems)の安全運転支援通信システムである。安全運転支援通信システムは、安全運転支援システムと呼ばれたり、安全運転支援無線システムと呼ばれたりする。
観察装置10は、所定の領域における路上の車両、物体、人等の観察対象を観察する装置であってよい。観察装置10は、例えば路側機、監視カメラ装置等である。本実施形態において、観察装置10は、路側機であって、複数の道路12(車道)が交差する交差点の近くに配置されて、路面を観察してよい。観察装置10は、交差点以外の路側に配置されてよい。
通信システム11では、観察装置10と、道路12を走る自動車等の移動体13とが、互いに無線通信を行ってよい。複数の移動体13は、互いに無線通信を行ってよい。通信システム11では、歩行者14が所持する電子機器を含んで無線通信を行ってよい。電子機器は、例えば、スマートフォン等の携帯端末装置である。
観察装置10は、移動体13の運転者の安全運転を支援するための支援情報を、移動体13に通知してよい。支援情報は、観察する路上に存在する観察対象に関する情報を含んでよい。観察対象に関する情報は、観察対象の存否、存在する観察対象の種類、観察装置10までの距離、速度、及び進行方向を含んでよい。支援情報は、信号機15の点灯に関する情報、道路規制に関する情報、観察装置10が配置されている交差点の形状(道路12の形状)等を示す道路線形情報を含んでよい。支援情報は、他の移動体13から通知される情報を含んでよい。観察装置10は、支援情報を歩行者14が所持する電子機器に通知してよい。
移動体13は、実空間における移動体13の空間位置を、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)等の測位装置を用いて、検出する。移動体13の空間位置は、ワールド座標系の位置であってよい。ワールド座標系は、GNSSにおいて定められた三次元空間において設定された座標系である。
移動体13は、移動体13の空間位置に関する位置情報を少なくとも含む移動体情報を、例えば定期的に観察装置10等に送信してよい。空間位置に関する位置情報は、空間位置そのものだけでなく、空間位置を特定可能な他の情報であってよい。移動体情報は、更に、速度、ウィンカーに関する情報等を含んでよい。
移動体13は、搭載している電子機器によって、観察装置10等から通知される各種情報を取得してよい。移動体13が搭載する電子機器は、例えばカーナビゲーションシステム等である。移動体13が搭載する電子機器は、観察装置10から通知される支援情報に基づいて、警告等の通知を運転者に行うことによって、運転者の安全運転を支援してよい。運転者への通知は、進行する交差点近傍の他の移動体13等の観察対象の種類、位置、速度、進行方向等、及び交差点近傍の横断歩道16の歩行者14の存在であってよい。
上記のように、通信システム11は、移動体13の運転者の安全運転を支援してよい。移動体13は、自動車に限定されない。例えば、移動体13は、自動二輪車、バス、路面電車、自転車を含み得る。
以下に、観察装置10の詳細について説明する。観察装置10は、所定の領域の観察対象までの距離を推定する。ここで、観察装置10が推定する距離とは、後述するように観察装置10が取得する画像上の画像位置と、観察対象までの距離に関する情報との関係を示す情報に基づいて取得される距離である。観察対象までの距離は、実空間における任意の原点からの距離であってよい。任意の原点は、例えば、3次元の実空間を鉛直上方から見た、観察装置10の位置における路面である。
図2に示すように、観察装置10は、撮像部17、記憶部18、通信部(取得部)19、及び制御部20を含んで構成される。観察装置10は、更に、ネットワークIF21を含んでよい。
撮像部17は、前述の所定の領域を含む空間を撮像することにより画像を生成する。撮像部17は、例えば、単眼カメラである。単眼カメラは、可視光カメラ、FIRカメラであってよい。撮像部17は、例えば、30fps等の所定のフレームレートで画像を生成してよい。
撮像部17には、カメラ座標系が定められていてよい。カメラ座標系は、撮像部17における任意の位置を原点とし、当該原点を通る互いに垂直な3軸を座標軸とする三次元座標系であってよい。カメラ座標系の原点は、例えば、撮像部17の検出軸と撮像素子の交点である。カメラ座標系は、例えば、光軸を座標軸に含む。光軸は、撮像素子の検出範囲の中心を通ってよい。
図3に示すように、観察装置10は、例えば、観察対象の道路12が交差する交差点付近の信号装置、電柱、街灯等の、屋外において道路12を含む光景を撮像可能な高さを有する構造物22に固定されてよい。構造物22に対する撮像部17の位置及び姿勢は、事前に定められてよい。
撮像部17の位置は、観察装置10の周囲に定められる周囲空間座標系において基準となる位置に対するカメラ座標系の原点を意味する。撮像部17の姿勢は、周囲空間座標系の座標軸に対するカメラ座標系の座標軸の傾きを意味する。周囲空間座標系は、実空間の鉛直方向と、および水平面に平行且つ互いに垂直な2方向とを軸としてよい。
撮像部17の位置及び姿勢は、撮像部17の光軸oxが道路12の路面に交差するように定められてよい。撮像部17の位置及び姿勢は、撮像部17の検出範囲が観察装置10に対して定められる所定の領域を含むように、定められてよい。
図2において、記憶部18は、例えば、RAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)など、任意の記憶デバイスを含む。記憶部18は、制御部20を機能させる多様なプログラム、および制御部20が用いる多様な情報を記憶してよい。
記憶部18は、距離情報を記憶する。距離情報は、撮像部17が撮像する画像上の画像位置と、観察対象までの距離に関する情報との関係を示す情報である。画像上の画像位置は、具体的には、撮像部17から取得する画像を構成する画素が路面又は床面上の物体を示す場合の、当該画素の二次元の画像座標系における座標であってよい。観察対象までの距離に関する情報は、具体的には、周囲空間座標系における任意に定められる原点からの距離であってよい。周囲空間座標系における原点は、3次元の実空間を鉛直上方から見た、観察装置10の位置における路面である。
距離情報は、画像上の画像位置からの距離に関する情報への変換式又は変換表であってよい。変換式又は変換表は、撮像部17における撮像素子及び光学系の特性、道路12に対する撮像部17の位置及び姿勢に基づいて予め作成されてよく、更に路面に配置したターゲット等を用いてキャリブレーションされてよい。
記憶部18は、ワールド座標系における周囲空間座標系の原点位置を記憶してよい。記憶部18は、ワールド座標系における周囲空間座標系の姿勢を記憶してよい。周囲空間座標系の姿勢は、周囲空間座標系の座標軸の、ワールド座標系の座標軸からの傾きである。ワールド座標系における周囲空間座標系の原点位置及び姿勢は、観察装置10の設置時に測定されて、例えば、入力機器を用いて入力することにより記憶部18に格納されてよい。
通信部19は、制御部20によって制御されて移動体13と無線通信を行ってよい。通信部19は、通信回路と、アンテナとで構成されてよい。アンテナは例えば無指向性のアンテナであってよい。通信部19は、例えばITSに割り当てられている700MHz帯を使用して無線通信を行ってよい。また、通信部19は、例えば無線LAN(Local Area Network)を用いて無線通信を行ってよい。
通信部19は、アンテナで受信した信号に対して増幅処理などの各種処理を行い、処理後の受信信号を制御部20に出力してよい。通信部19は、例えば、移動体13から、当該移動体13の空間位置に関する情報を取得する。制御部20は、入力される受信信号に対して各種処理を行って、当該受信信号に含まれる情報を取得してよい。通信部19は、制御部20から取得する情報に対して増幅処理などの各種処理を行って、処理後の送信信号をアンテナから無線送信してよい。
制御部20は、1以上のプロセッサおよびメモリを含む。プロセッサは、特定のプログラムを読み込ませて特定の機能を実行する汎用のプロセッサ、および特定の処理に特化した専用のプロセッサを含んでよい。専用のプロセッサは、特定用途向けIC(ASIC;Application Specific Integrated Circuit)を含んでよい。プロセッサは、プログラマブルロジックデバイス(PLD;Programmable Logic Device)を含んでよい。PLDは、FPGA(Field-Programmable Gate Array)を含んでよい。制御部20は、1つ又は複数のプロセッサが協働するSoC(System-on-a-Chip)、およびSiP(System In a Package)のいずれかであってもよい。
制御部20は、撮像部17から取得する画像に基づいて、所定の領域における観察対象の存否を判別してよい。制御部20は、具体的には、画像に対するパターンマッチング、深層学習等の公知の画像認識により、観察対象の被写体に対応する被写体像を検出する。制御部20は、被写体像の検出により、観察対象の存否を判別してよい。
制御部20は、観察対象が存在する場合、撮像部17の観察結果に基づいて観察対象の種類を識別してよい。制御部20は、具体的には、被写体像の検出とともに画像認識により観察対象の種類を識別する。
制御部20は、観察対象が存在する場合、画像に基づいて観察対象の存在する位置までの推定距離を取得してよい。推定距離の取得は、例えば、制御部20による算出である。制御部20は、具体的には、検出された被写体像の路面に接地する部分の画素の二次元座標系における画像位置を、距離情報を用いて、周囲空間座標系への変換を行うことにより、観察対象までの推定距離を算出してよい。
制御部20は、検出時点が連続する複数の検出信号に基づいて、検出した観察対象の速度及び進行方向を識別してよい。
制御部20は、少なくとも1つの観察対象が存在する場合、観察対象の種類、推定距離、速度、及び進行方向を含む支援情報を生成してよい。制御部20は、生成した支援情報を、観察装置10の周囲の移動体13に通知するように、通信部19を制御してよい。
制御部20は、移動体13から移動体情報を取得する場合、以下に説明する、距離情報の補正を行ってよい。距離情報の補正において、制御部20は、移動体情報に含まれる、移動体13の位置情報を抜出してよい。制御部20は、移動体13の位置情報に基づいて、移動体13の実測距離を算出する。具体的には、制御部20は、まずワールド座標系における座標に相当する移動体13の位置情報を、ワールド座標系における周囲空間座標系の原点位置及び姿勢に基づいて、周囲空間座標系の位置情報に変換する。次に、制御部20は、周囲空間座標系の原点から、周囲空間座標系における移動体13の位置までの距離を実測距離として算出する。
更に、制御部20は、移動体情報と略同時期の画像から、上記の観察対象の存否判別及び種類の識別により、移動体13の被写体像を検出してよい。移動体情報と略同時期の画像とは、例えば、所定のフレームレートで連続的に撮像される画像の中で、移動体13において空間位置を検出した時点に最も近接する時点で撮像された画像である。ただし、移動体情報と略同時期の画像は、厳密には、移動体13において空間位置を検出した時点に最も近接する時点で撮像された画像に限定されなくてよい。移動体情報と略同時期の画像は、例えば、移動体情報と同時期に取得する画像等のように、移動体13において空間位置を検出した時点に最も近接する時点で撮像された画像に見なし得る画像であってよい。
制御部20は、検出した被写体像に対応する移動体13の推定距離を画像に基づいて算出する。制御部20は、算出した実測距離と、算出した推定距離とを対応付けてよい。単一の画像に移動体13の単一の被写体像が検出された場合、算出された推定距離が算出された実測距離に対応付けられてよい。単一の画像に移動体13の複数の被写体像が検出された場合、対応付け並びに距離情報の補正の停止、又は実測距離との差が最も小さい推定距離が実測距離に対応付けられてよい。
制御部20は、互いに対応付けられた実測距離と推定距離との差分である距離ズレを算出する。制御部20は、距離ズレを第1の閾値と比較する。第1の閾値は、支援情報として推定距離を含める場合に許容される誤差である。第1の閾値は、観察装置10が観察する道路12の制限速度等によって、手動又は自動で設定されてよい。
制御部20は、算出された距離ズレと、距離ズレを算出させた実測距離と、距離ズレを算出させた推定距離に対応する画像位置とを対応付けて、記憶部18に記憶させてよい。
図4に示すように、単眼カメラの画像を用いた推定距離の算出では、実空間における道路12等の路面が単一の仮想平面vpを形成していると仮定して、対応関係が定められている。画像位置は、観察装置10の方向に対応している。観察装置10から、各画像位置に対応する各方向へ延びる直線と、仮想平面vpとの交点が推定距離に対応する。また、観察装置10から、各画像位置に対応する各方向へ延びる直線と実際の道路12の実路面rpとの交点が実測距離に対応する。実際の道路12の実路面rpの鉛直方向の高さが仮想平面vpの高さと異なっていると、推定距離及び実測距離の間に距離ズレが生じる。
例えば、仮想平面vp及び実路面rpの鉛直方向高さが同じである第1の方向dr1に対して推定距離dis_v1及び実測距離dis_r1は同じであり、距離ズレはゼロである。例えば、仮想平面vp及び実路面rpの鉛直方向高さが同じである第2の方向dr2に対して推定距離dis_v2及び実測距離dis_r2は同じであり、距離ズレはゼロである。例えば、仮想平面vp及び実路面rpの鉛直方向高さが異なる第3の方向dr3に対して推定距離dis_v3及び実測距離dis_r3は異なり、距離ズレΔdis3は第1の閾値以上である。例えば、仮想平面vp及び実路面rpの鉛直方向高さが異なる第4の方向dr4に対して推定距離dis_v4及び実測距離dis_r4は異なり、距離ズレΔdis4は第1の閾値以上である。例えば、仮想平面vp及び実路面rpの鉛直方向高さが異なる第5の方向dr5に対して推定距離dis_v5及び実測距離dis_r5は異なり、距離ズレΔdis5は第1の閾値以上である。
制御部20は、推定距離を取得した地点における距離ズレが第1の閾値以上である場合、実測距離を用いて、距離情報を補正する。距離情報が変換表である場合、変換表における推定距離を取得した地点に対応する画像上の画像位置に対応する距離に関する情報を、実測距離に置換することにより補正してよい。例えば、制御部20は、第2の方向dr2に対応する距離ズレΔdis2が算出された場合、第2の方向dr2に対応する画像上の画像位置の、変換表における距離に関する情報を実測距離の値に置換する。距離情報が変換式である場合、推定距離を算出させた画像位置においては、実測距離が算出されるように変換式が補正されてよい。
制御部20は、距離ズレが新たに算出される場合、記憶部18に記憶されている実測距離に対応付けられた画像位置が、新たに算出される距離ズレに対応する画像位置と異なるか否かを判別してよい。距離ズレに対応する画像位置は、距離ズレの算出に用いた推定距離を算出させる画像位置である。制御部20は、画像位置が異なる場合、新たに算出される距離ズレ及び格納済みの実測距離に対応する距離ズレの少なくとも一方が第1の閾値以上であるか否かを判別してよい。
制御部20は、少なくとも一方が第1の閾値以上である場合、互いに異なる2つの画像位置の間の内包画像位置に対応する、距離情報における距離に関する情報を、当該2つの画像位置に対応する2つの実測距離を用いて補正してよい。内包画像位置は、互いに異なる2つの画像位置の間の画像上の位置である。すなわち、2つの画像位置に対応する周囲空間座標系の座標の間の地点の、撮像部17が取得する画像上の位置である。具体的には、制御部20は、距離情報における、内包画像位置に対応する距離に関する情報を、2つの画像位置に対応する2つの実測距離の差及び2つの推定距離の差、当該2つの実測距離の中でより短い実測距離、並びに当該短い実測距離及び内包画像位置に対応する推定距離の差に基づいて補正してよい。
例えば、第2の方向dr2に対応する画像位置と第3の方向dr3に対応する画像位置との2つの位置に挟まれる内包画像位置についての、距離情報で定義される距離に関する情報を、第2の方向dr2と第3の方向dr3に対応する2つの実測距離を用いて補正する。内包画像位置についての距離に関する情報は、第2の方向dr2に対応する画像位置と、第3の方向dr3に対応する画像位置がそれぞれ実測距離と一致するように、配分されてよい。例えば複数の内包画像位置の画像における距離(例えば画素間の距離)に応じて、それぞれの内包画像位置についての距離に関する情報を設定してよい。
例えば、制御部20は、第2の方向dr2に対応する実測距離を記憶部18に記憶後、第3の方向dr3に対応する距離ズレΔdis3が算出される場合、第2の方向dr2から第3の方向dr3に挟まれる任意の方向に対応する、距離情報における距離に関する情報dis_vxを(1)式を用いて算出した補正距離cdis_vxに置換する。
Figure 2022176839000002
距離情報が変換表である場合、第1の方向dr1から第2の方向dr2に挟まれる任意の複数の方向に対応する画像位置の、変換表における距離に関する情報を、上記式による補正距離cdis_vxに置換することにより補正してよい。または、距離情報が変換式である場合、第1の方向dr1から第2の方向dr2に挟まれる範囲において元の変換式に、(1)式を組み込むことにより元の変換式を補正してよい。
制御部20は、記憶部18に複数の実測距離が記憶され且つ距離ズレが新たに算出される場合、複数の実測距離の中で、新たに算出される距離ズレに対応する実測距離との差が最小である実測距離を用いて、前述の内包画像位置に対応する距離情報を補正してよい。
例えば、制御部20は、実測距離dis_r2、dis_r3を記憶部18に記憶後、距離ズレΔdis4が新たに算出される場合、距離ズレΔdis4に対応する実測距離dis_r4との差が最小となる、実測距離dis_r3を用いて、第3の方向dr3及び第4の方向dr4に挟まれる任意の方向に対応する画像位置の距離情報を補正する。
制御部20は、距離ズレが第1の閾値未満である複数の画像位置がある場合、第1の閾値以上である距離ズレに対応付けられた画像位置に最も近い画像位置を用いて、内包画像位置に対応する距離情報を補正してよい。
例えば、制御部20は、実測距離dis_r1、dis_r2を記憶部18に記憶後、距離ズレΔdis3が新たに算出される場合、距離ズレΔdis4に対応する画像位置に最も近い画像位置である第2の方向dr2に対応する実測距離dis_r2を用いて、第2の方向dr2及び第3の方向dr3に挟まれる任意の方向に対応する画像位置の距離情報を補正する。
制御部20は、距離ズレが第2の閾値以上である場合、距離情報を補正せずに、観察装置10の異常であることを警告する警告情報を生成してよい。第2の閾値は、第1の閾値より大きくてよい。制御部20は、警告情報を、観察装置10を保守するユーザのサーバに送信するように、ネットワークIF21を制御してよい。
制御部20は、動作モードを、少なくとも初期設定モード(初期設定)又は通常モードに切替え可能であってよい。制御部20は、初期設定モード又は通常モードのいずれかにおいて、上述の距離情報の補正を行ってよい。制御部20は、観察装置10の設置時に、例えば入力機器を用いた入力により初期設定モードに切替えられてよい。制御部20は、後述する初期設定モードの終了後に通常モードに切替えられてよい。
制御部20は、初期設定モードにおいて、上述の距離情報の補正を行ってよい。制御部20は、初期設定モードにおいて、単一の画像に移動体13の単一の被写体像が検出された場合に距離情報の補正を行ってよい。制御部20は、初期設定モードにおいて、単一の画像に移動体13の複数の被写体像が検出された場合、対応付け並びに距離情報の補正を行わなくてよい。制御部20は、初期設定モードにおいて、距離ズレが第2の閾値以上である場合、警告情報の生成を行わず、距離情報を補正してよい。
制御部20は、初期設定モードにおいて距離情報が十分に修正された場合、初期設定モードを終了して通常モードに移行してよい。距離情報が十分に修正された条件は、例えば、10台の移動体13から移動体情報を取得したこと、言換えると、移動中の10台の移動体13それぞれから、複数回の移動体情報を取得したことであってよい。
ネットワークIF21は、外部ネットワークに接続する通信モジュールを含んでよい。観察装置10は、ネットワークIF21を介して外部ネットワークに接続され、例えば、外部サーバと情報を通信してよい。
次に、本実施形態において制御部20が実行する、初期設定モードにおける補正処理について、図5、6のフローチャートを用いて説明する。初期設定モードにおける補正処理は、観察装置10の設置後に、入力機器を用いて動作モードを切替えることにより開始する。
ステップS100において、制御部20は、移動体情報を取得しているか否かを判別する。取得していない場合、プロセスはステップS100に戻る。取得している場合、プロセスはステップS101に進む。
ステップS101では、制御部20は、ステップS100において取得したと判別した移動体情報から位置情報を抜出す。抜出し後、プロセスはステップS102に進む。
ステップS102では、制御部20は、ステップS101において抜出した位置情報に基づいて実測距離を算出する。実測距離の算出後、プロセスはステップS103に進む。
ステップS103では、制御部20は、ステップS100において取得したと判別した移動体情報と略同時期の画像から移動体13の被写体像を検出する。被写体像の検出後、プロセスはステップS104に進む。
ステップS104では、制御部20は、ステップS103において複数の移動体13の被写体像が検出されたか否かを判別する。複数の移動体13の被写体像が検出された場合、プロセスはステップS100に戻る。複数の移動体13の被写体像が検出されず単一の移動体13の被写体像が検出された場合、プロセスはステップS105に進む。
ステップS105では、制御部20は、ステップS103において検出した被写体像の画像位置から、記憶部18に記憶された距離情報を用いて、推定距離を算出する。推定距離の算出後、プロセスはステップS106に進む。なお、初期設定モード開始時点において、記憶部18には観察装置10が観察する路面が平坦である前提で生成された距離情報が記憶されているものとする。
ステップS106では、制御部20は、ステップS102において算出された実測距離と、ステップS105において算出された推定距離との差分として、距離ズレを算出する。距離ズレの算出後、プロセスはステップS107に進む。
ステップS107では、制御部20は、ステップS102において算出された実測距離、ステップS105において算出された推定距離を算出させた画像位置、及びステップS106において算出した距離ズレを対応付ける。更に、制御部20は、互いに対応付けて、実測距離、画像位置、及び距離ズレを記憶部18に記憶させる。対応付け及び記憶の終了後、プロセスはステップS108に進む。
ステップS108では、制御部20は、ステップS106において算出した距離ズレが第1の閾値以上であるか否かを判別する。第1の閾値以上である場合、プロセスはステップS109に進む。第1の閾値以上でない場合、プロセスはステップS110に進む。
ステップS109では、制御部20は、特定の画像位置に対応する、距離情報における距離に関する情報をステップS102において算出した実測距離に基づいて補正する。特定の画像位置は、ステップS103において検出した移動体13の被写体像の画像位置である。距離情報の補正後、プロセスはステップS110に進む。
ステップS110では、制御部20は、記憶部18に記憶されている画像位置が、ステップS107において対応付けが行われた画像位置と異なるか否かを判別する。異なる場合、プロセスはステップS111に進む。同じである場合、プロセスはステップS116に進む。
ステップS111では、制御部20は、ステップS107において対応付けが行われた画像位置と異なる、記憶部18に記憶されている画像位置が複数であるか否かを判別する。単一である場合、プロセスはステップS112に進む。複数である場合、プロセスはステップS113に進む。
ステップS112では、制御部20は、記憶部18に記憶されている実測距離に対応付けられた画像位置を、ステップS107において対応付けが行われた画像位置に対応付ける。対応付け後、プロセスはステップS114に進む。
ステップS113では、制御部20は、記憶部18に記憶された複数の実測距離の中で、ステップS107において算出された実測距離との差が最小である実測距離に対応付けられた画像位置を、ステップS107において対応付けが行われた画像位置に対応付ける。対応付け後、プロセスはステップS114に進む。
ステップS114では、制御部20は、ステップS112及びステップS113のいずれかにおいて対応付けられた画像位置それぞれに対応する距離ズレの少なくとも一方が第1の閾値以上であるか否かを判別する。少なくとも一方の距離ズレが第1の閾値以上である場合、プロセスはステップS115に進む。両方の距離ズレが第1の閾値以上でない場合、プロセスはステップS116に進む。
ステップS115では、制御部20は、画像位置の特定の範囲に対応する、距離情報における距離に関する情報を、ステップS112又はステップS113において対応付けられた画像位置それぞれに対応する実測距離に基づいて補正する。画像位置の特定の範囲は、ステップS112又はステップS113において対応付けられた画像位置に挟まれる範囲である。距離情報の補正後、プロセスはステップS116に進む。
ステップS116では、制御部20は、10台の移動体13から移動体情報を取得済みであるか否かを判別する。取得していない場合、プロセスはステップS100に戻る。取得している場合、初期設定モードにおける補正処理は終了する。
次に、本実施形態において制御部20が実行する、通常モードにおける補正処理について、図7、8のフローチャートを用いて説明する。通常モードにおける補正処理は、初期設定モードの終了後、移動体情報を取得する場合開始する。
ステップS200において、制御部20は、新規に取得した移動体情報から位置情報を抜出す。抜出し後、プロセスはステップS201に進む。
ステップS201、S202では、制御部20は、初期設定モードにおける補正処理のステップS102、S103と同じ制御を行う。ステップS202における被写体像の検出後、プロセスはステップS203に進む。
ステップS203では、制御部20は、ステップS202において検出した被写体像の画像位置から、記憶部18に記憶された距離情報を用いて、推定距離を算出する。推定距離の算出後、プロセスはステップS204に進む。
ステップS204では、制御部20は、ステップS202において複数の移動体13の被写体像が検出されたか否かを判別する。複数の移動体13の被写体像が検出されず単一の移動体13の被写体像が検出された場合、プロセスはステップS205に進む。複数の移動体13の被写体像が検出された場合、プロセスはステップS206に進む。
ステップS205では、制御部20は、ステップS201において算出された実測距離、及びステップS203において算出された推定距離を対応付ける。対応付け後、プロセスはステップS207に進む。
ステップS206では、制御部20は、ステップS202において検出した移動体13の複数の被写体像それぞれに対してステップS203において算出された推定距離の中で、ステップS201において算出された実測距離との差が最小となる推定距離を当該実測距離と対応付ける。対応付け後、プロセスはステップS207に進む。
ステップS207では、制御部20は、ステップS205又はステップS206において対応付けられた実測距離及び推定距離の差分として、距離ズレを算出する。更に、制御部20は、ステップS201において算出した実測距離、ステップS205又はS206において当該実測距離に対応付けられた推定距離を算出させた画像位置、及び算出した距離ズレを互いに対応付けて記憶部18に記憶させる。距離ズレの算出及び記憶後、プロセスはステップS208に進む。
ステップS208では、制御部20は、ステップS207において算出した距離ズレが第2の閾値以上であるか否かを判別する。第2の閾値以上である場合、プロセスはステップS209に進む。第2の閾値以上でない場合、プロセスはステップS210に進む。
ステップS209では、制御部20は、警告情報を生成する。更に、制御部20は、生成した警告情報を外部サーバに送信するように、ネットワークIF21を制御する。聖性及び送信後、通常モードにおける補正処理は終了する。
ステップS210では、制御部20は、ステップS207において算出した距離ズレが第1の閾値以上であるか否かを判別する。第1の閾値以上である場合、プロセスはステップS211に進む。第1の閾値以上でない場合、プロセスはステップS212に進む。
ステップS211では、制御部20は、特定の画像位置に対応する、距離情報における距離に関する情報をステップS201において算出した実測距離に基づいて補正する。特定の画像位置は、ステップS202において検出した移動体13の被写体像の画像位置である。距離情報の補正後、プロセスはステップS212に進む。
ステップS212では、制御部20は、記憶部18に記憶されている画像位置が、ステップS205又はステップS206において対応付けが行われた画像位置と異なるか否かを判別する。同じである場合、プロセスはステップS213に進む。異なる場合、通常モードにおける補正処理は終了する。
ステップS213では、制御部20は、ステップS205又はステップS206において対応付けが行われた画像位置と異なる、記憶部18に記憶されている画像位置が複数であるか否かを判別する。単一である場合、プロセスはステップS214に進む。複数である場合、プロセスはステップS215に進む。
ステップS214では、制御部20は、記憶部18に記憶されている実測距離に対応付けられた画像位置を、ステップS205又はステップS206において対応付けが行われた画像位置に対応付ける。対応付け後、プロセスはステップS216に進む。
ステップS215では、制御部20は、記憶部18に記憶された複数の実測距離の中で、ステップS205又はS206において算出された実測距離との差が最小である実測距離に対応付けられた画像位置を、ステップS205又はS206において対応付けが行われた画像位置に対応付ける。対応付け後、プロセスはステップS216に進む。
ステップS216では、制御部20は、ステップS214及びステップS215のいずれかにおいて対応付けられた画像位置それぞれに対応する距離ズレの少なくとも一方が第1の閾値以上であるか否かを判別する。少なくとも一方の距離ズレが第1の閾値以上である場合、プロセスはステップS217に進む。両方の距離ズレが第1の閾値以上でない場合、通常モードにおける補正処理は終了する。
ステップS216では、制御部20は、画像位置の特定の範囲に対応する、距離情報における距離に関する情報を、ステップS214又はステップS215において対応付けられた画像位置それぞれに対応する実測距離に基づいて補正する。
画像位置の特定の範囲は、ステップS214又はステップS215において対応付けられた画像位置に挟まれる範囲である。距離情報の補正後、通常モードにおける補正処理は終了する。
以上のような構成の本実施形態の観察装置10は、撮像部17が撮像する画像上の画像位置と距離に関する情報との関係である距離情報を記憶する記憶部18と、移動体13から当該移動体13の空間位置に関する位置情報を取得する通信部(取得部)19と、位置情報に対応する実測距離と画像における移動体13の画像位置及び距離情報に基づいて推定される推定距離との距離ズレが第1の閾値以上である場合実測距離を用いて距離情報を補正する制御部20とを備える。このような構成により、観察装置10は、実路面rpの勾配等による鉛直方向における形状の違いを校正し得る。したがって、観察装置10は、距離の推定精度を向上し得る。
また、本実施形態の観察装置10は、互いに異なる2つの画像位置における、少なくとも一方の距離ズレが第1の閾値以上である場合、2つの画像位置の間の内包画像位置に対応する距離情報を、2つの画像位置に対応する2つの実測距離を用いて補正する。このような構成により、観察装置10は、算出された2つの実測距離にそれぞれ対応する2つの画像位置だけでなく、当該2つの画像位置に挟まれる領域に対しても、実路面rpの形状の違いを校正し得る。したがって、観察装置10は、距離の推定精度を広い範囲で向上し得る。
また、本実施形態の観察装置10は、距離ズレが第1の閾値未満である画像位置の中で、距離ズレが前記第1の閾値以上である画像位置に最も近い画像位置を用いて、内包画像位置に対応する距離情報を補正する。距離ズレが第1の閾値未満である画像位置に対応する距離情報を、距離ズレが第1の閾値以上である別の画像位置に対応する実測距離で補正すると、距離ズレが第1の閾値未満である画像位置から算出される距離の推定精度は低下する。このような事象に対して、上述の構成を有する観察装置10は、距離ズレが第1の閾値以上である別の画像位置に対応する実測距離で補正される内包画像位置の範囲から、距離ズレが第1の閾値未満である画像位置を減少させ得る。したがって、観察装置10は、距離の推定精度が低下する範囲を低減させ得る。
また、本実施形態の観察装置10は、記憶部18に複数の実測距離が記憶され且つ距離ズレが新たに算出される場合、複数の実測距離の中で、新たに算出される距離ズレに対応する実測距離との差が最小である実測距離を用いて、前述の内包画像位置に対応する距離情報を補正する。例えば、図9に示すように、実路面rpに対して、8か所の実測距離dis_rが算出される場合、実測距離が短い順番に並べて、1か所おきの2か所の実測距離で距離情報を補正すると、実路面rpとの距離ズレが比較的大きな第1の仮想平面vp1に基づいて距離が推定される。一方で、上記構成を有する観察装置10は、図10に示すように、第1の仮想平面vp1よりも実路面rpとの距離ズレが小さな第2の仮想平面vp2に基づいて距離を推定し得る。したがって、観察装置10は、距離の推定精度をより向上し得る。
また、本実施形態の観察装置10は、画像に移動体13の複数の像が含まれる場合、移動体13の複数の像それぞれに対応する推定距離の中で、実測距離との差が最も小さい推定距離と当該実測距離とに基づいて、距離情報を補正する。このような構成により、観察装置10は、画像から移動体13の複数の被写体像が検出される場合に、いずれの被写体像を用いて距離情報を補正するかを適切に定め得る。したがって、観察装置10は、画像から移動体13の複数の被写体像が検出される場合においても、距離情報を補正し得る。
また、本実施形態の観察装置10は、距離ズレが第1の閾値より大きな第2の閾値以上である場合、観察装置10の異常であることを警告する警告情報を生成する。このような構成により、観察装置10では、観察装置10そのものの異常又は観察装置10の取付異常と想定される状態が警告され得る。
また、本実施形態の観察装置10は、初期設定中に距離ズレが前記第2の閾値以上である場合、警告情報の生成を停止し、距離情報を補正する。初期設定における距離情報の補正に際し、距離ズレは比較的大きくなることがある。このような事象に対して、観察装置10は、初期設定中においては観察装置10の異常であることの判別を行わないので、不必要な警告を防止し得る。
本開示に係る実施形態について、諸図面及び実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形又は修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形又は修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成部又は各ステップ等に含まれる機能等は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数の構成部又はステップ等を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
本開示において「第1」、「第2」等の記載は、当該構成を区別するための識別子である。本開示における「第1」、「第2」等の記載で区別された構成は、当該構成における番号を交換することができる。例えば、第1の方向は、第2の方向と識別子である「第1」と「第2」とを交換することができる。識別子の交換は同時に行われる。識別子の交換後も当該構成は区別される。識別子は削除してよい。識別子を削除した構成は、符号で区別される。本開示における「第1」、「第2」等の識別子の記載のみに基づいて、当該構成の順序の解釈、小さい番号の識別子が存在することの根拠に利用してはならない。
10 観察装置
11 通信システム
12 道路
13 移動体
14 歩行者
15 信号機
16 横断歩道
17 撮像部
18 記憶部
19 取得部
20 制御部
21 通信部
22 構造物
dr1 第1の方向
dr2 第2の方向
dr3 第3の方向
dr4 第4の方向
rp 実路面
ox 光軸
vp 仮想平面

Claims (9)

  1. 所定の領域の観察対象までの距離を推定する観察装置であって、
    前記所定の領域を含む空間の撮像により画像を生成する撮像部と、
    前記撮像部が撮像する画像上の画像位置と、前記距離に関する情報との関係である距離情報を記憶する記憶部と、
    移動体から、該移動体の空間位置に関する位置情報を取得する取得部と、
    前記位置情報に対応する実測距離と、前記画像における前記移動体の画像位置及び前記距離情報に基づいて取得される推定距離との距離ズレが第1の閾値以上である場合、前記実測距離を用いて前記距離情報を補正する制御部と、を備える
    観察装置。
  2. 請求項1に記載の観察装置において、
    前記制御部は、前記推定距離に対応する前記画像位置に対応する前記距離に関する情報を、前記実測距離によって補正することで、前記距離情報を補正する
    観察装置。
  3. 請求項1又は2に記載の観察装置において、
    前記制御部は、互いに異なる2つの前記画像位置における、少なくとも一方の前記距離ズレが前記第1の閾値以上である場合、前記2つの画像位置の間の内包画像位置に対応する前記距離情報を、前記2つの画像位置に対応する2つの前記実測距離を用いて補正する
    観察装置。
  4. 請求項3に記載の観察装置において、
    前記制御部は、前記内包画像位置に対応する推定距離を、前記2つの画像位置に対応する2つの実測距離の差及び2つの推定距離の差と、該2つの実測距離の中でより短い実測距離と、該短い実測距離及び前記内包画像位置に対応する推定距離の差とに基づいて補正を行う
    観察装置。
  5. 請求項4に記載の観察装置において、
    前記制御部は、前記実測距離が取得された位置に対応する2つの画像位置についての前記距離に関する情報を、前記実測距離と一致させ、
    複数の前記内包画像位置についての前記距離に関する情報を、前記画像における各々の前記内包画像位置の距離に応じて設定する、
    観察装置。
  6. 請求項3から5のいずれか1項に記載の観察装置において、
    前記制御部は、前記距離ズレが前記第1の閾値未満である前記画像位置の中で、前記距離ズレが前記第1の閾値以上である前記画像位置に最も近い画像位置を用いて、前記内包画像位置に対応する距離情報を補正する
    観察装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の観察装置において、
    前記制御部は、前記画像に前記移動体の複数の像が含まれる場合、前記移動体の複数の像それぞれに対応する前記推定距離の中で、前記実測距離との差が最も小さい前記推定距離と該実測距離とに基づいて、前記距離情報を補正する
    観察装置。
  8. 請求項1から7のいずれか1項に記載の観察装置において、
    前記制御部は、前記距離ズレが第1の閾値より大きな第2の閾値以上である場合、前記観察装置の異常であることを警告する警告情報を生成する
    観察装置。
  9. 請求項8に記載の観察装置において、
    制御部は、
    動作モードを初期設定モード及び通常モードに切替え可能であり、
    前記初期設定モードの場合に前記距離ズレが前記第2の閾値以上であるとき前記警告情報の生成を行わずに前記距離情報を補正し、前記通常モードの場合に前記距離ズレが前記第2の閾値以上であるとき、前記警告情報の生成を行う
    観察装置。
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