JP2022175656A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧損を低減することができる燃料電池を提供する。【解決手段】膜電極ガス拡散層接合体と、当該膜電極ガス拡散層接合体を挟持する第1セパレータ及び第2セパレータを備え、前記第1セパレータ及び前記第2セパレータの少なくとも一方のセパレータは、第1溝群を有し、前記第1溝群は前記第1開口部側に前記第1開口部と連通しない端部を有し、前記燃料電池は、流路形成部材を有し、前記流路形成部材は、前記第1溝群と略同じ溝ピッチの第2溝群を有し、前記端部で前記第1溝群と前記第2溝群とが連通するよう、配置され、前記流路形成部材は弾性を有し、前記セパレータは、前記第1開口部の周縁部に前記流路形成部材の位置決め用の複数の凸部を有し、前記複数の凸部は、前記流路形成部材と略同じ高さを有し、前記流路形成部材を湾曲させて収容でき且つ前記面方向に固定できるように配置されることを特徴とする燃料電池。【選択図】図1

Description

本開示は、燃料電池に関する。
燃料電池(FC)は、1つの単セル(以下、セルと記載する場合がある)又は複数の単セルを積層した燃料電池スタック(以下、単にスタックと記載する場合がある)で構成され、水素等の燃料ガスと酸素等の酸化剤ガスとの電気化学反応によって電気エネルギーを取り出す発電装置である。なお、実際に燃料電池に供給される燃料ガスおよび酸化剤ガスは、酸化・還元に寄与しないガスとの混合物である場合が多い。特に酸化剤ガスは酸素を含む空気である場合が多い。
なお、以下では、燃料ガスや酸化剤ガスを、特に区別することなく単に「反応ガス」あるいは「ガス」と呼ぶ場合もある。また、単セル、及び、単セルを積層した燃料電池スタックのいずれも、燃料電池と呼ぶ場合がある。
この燃料電池の単セルは、通常、膜電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)を備える。
膜電極接合体は、固体高分子型電解質膜(以下、単に「電解質膜」とも呼ぶ)の両面に、それぞれ、触媒層及びガス拡散層(GDL、以下単に拡散層と記載する場合がある)が順に形成された構造を有している。そのため、膜電極接合体は、膜電極ガス拡散層接合体(MEGA)と称される場合がある。
単セルは、必要に応じて当該膜電極ガス拡散層接合体の両面を挟持する2枚のセパレータを有する。セパレータは、通常、ガス拡散層に接する面に反応ガスの流路としての溝が形成された構造を有している。なお、このセパレータは電子伝導性を持ち、発電した電気の集電体としても機能する。
燃料電池の燃料極(アノード)では、ガス流路及びガス拡散層から供給される燃料ガスとしての水素(H)が触媒層の触媒作用によりプロトン化し、電解質膜を通過して酸化剤極(カソード)へと移動する。同時に生成した電子は、外部回路を通って仕事をし、カソードへと移動する。カソードに供給される酸化剤ガスとしての酸素(O)は、カソードの触媒層でプロトンおよび電子と反応し、水を生成する。生成した水は、電解質膜に適度な湿度を与え、余剰な水はガス拡散層を透過して、系外へと排出される。
燃料電池車両(以下車両と記載する場合がある)に車載されて用いられる燃料電池に関して種々の研究がなされている。
例えば特許文献1では、加工工程の煩雑化や燃料電池の大きさの増大を抑制しつつ、反応ガス導出入部における反応ガス流路の確保とガスシール性の確保との両立を達成した燃料電池が開示されている。
特許文献2では、生産性を向上させる燃料電池スタックの製造方法が開示されている。
特開2012-033325号公報 特開2012-169096号公報
燃料電池に供給された反応ガスはマニホールドを介して膜電極接合体に導かれ、膜電極接合体において利用されなかった反応ガスはマニホールドへと排出される。反応ガスのマニホールドから膜電極接合体への導入部分や膜電極接合体からマニホールドへの導出部分(導出入部分)は、反応ガス流路の確保とガスシール性の確保との両立が要求される。
上記特許文献1の技術よりシール性を向上させるため、流路形成部材に複数の溝を並列に形成して導出入部分の流路とし、流路形成部材の溝とセパレータに設けられた複数並列の溝と連続させ、膜電極接合体とマニホールドとの間の反応ガス流路とする技術も選択肢として挙げられる。このとき、導出入部分のシール性は向上する一方、反応ガス流路のための溝ピッチは一般的に小さいため、流路形成部材の溝とセパレータの溝との位置合わせが困難となり、位置合わせに時間がかかることにより、生産性が低下する虞がある。また、位置ずれにより燃料電池の圧損が増加する。
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、圧損を低減することができる燃料電池を提供することを主目的とする。
本開示の燃料電池は、燃料電池であって、
前記燃料電池は、膜電極ガス拡散層接合体と、当該膜電極ガス拡散層接合体を挟持する第1セパレータ及び第2セパレータを備え、
前記膜電極ガス拡散層接合体は、第1ガス拡散層及び、第1触媒層及び、電解質膜及び、第2触媒層及び、第2ガス拡散層をこの順に有し、
前記第1セパレータ及び前記第2セパレータの少なくとも一方のセパレータは、前記膜電極ガス拡散層接合体の面方向に沿って前記膜電極ガス拡散層接合体と対向する領域より外側の領域に第1開口部(マニホールド)を備え、且つ、前記膜電極ガス拡散層接合体に対抗する領域と前記第1開口部との間に前記面方向に略垂直な複数の反応ガス流路を構成する第1溝群を有し、
前記第1溝群は前記第1開口部側に前記第1開口部と連通しない端部を有し、
前記燃料電池は、前記第1開口部の周縁部に積層するように配置され、且つ、前記第1開口部と前記積層方向で連通する第2開口部を有する、流路形成部材を有し、
前記流路形成部材は、前記第1溝群と略同じ溝ピッチの第2溝群を有し、前記端部で前記第1溝群と前記第2溝群とが連通するよう、配置され、
前記流路形成部材は弾性を有し、
前記セパレータは、前記第1開口部の周縁部に前記流路形成部材の位置決め用の複数の凸部を有し、
前記複数の凸部は、前記流路形成部材と略同じ高さを有し、前記流路形成部材を湾曲させて収容でき且つ前記面方向に固定できるように配置されることを特徴とする。
本開示の燃料電池によれば、圧損を低減することができる。
図1は、本開示の燃料電池に用いられるセパレータと流路形成部材の積層体のマニホールド付近の平面視の一例を示す模式図である。 図2は、本開示の燃料電池に用いられるセパレータと流路形成部材の積層体のマニホールド付近の平面視の別の一例を示す模式図である。 図3は、本開示の燃料電池に用いられるセパレータと流路形成部材の積層体のマニホールド付近の平面視の別の一例を示す模式図である。 図4は、本開示の燃料電池の一例を示す模式図である。
本開示の燃料電池は、燃料電池であって、
前記燃料電池は、膜電極ガス拡散層接合体と、当該膜電極ガス拡散層接合体を挟持する第1セパレータ及び第2セパレータを備え、
前記膜電極ガス拡散層接合体は、第1ガス拡散層及び、第1触媒層及び、電解質膜及び、第2触媒層及び、第2ガス拡散層をこの順に有し、
前記第1セパレータ及び前記第2セパレータの少なくとも一方のセパレータは、前記膜電極ガス拡散層接合体の面方向に沿って前記膜電極ガス拡散層接合体と対向する領域より外側の領域に第1開口部(マニホールド)を備え、且つ、前記膜電極ガス拡散層接合体に対抗する領域と前記第1開口部との間に前記面方向に略垂直な複数の反応ガス流路を構成する第1溝群を有し、
前記第1溝群は前記第1開口部側に前記第1開口部と連通しない端部を有し、
前記燃料電池は、前記第1開口部の周縁部に積層するように配置され、且つ、前記第1開口部と前記積層方向で連通する第2開口部を有する、流路形成部材を有し、
前記流路形成部材は、前記第1溝群と略同じ溝ピッチの第2溝群を有し、前記端部で前記第1溝群と前記第2溝群とが連通するよう、配置され、
前記流路形成部材は弾性を有し、
前記セパレータは、前記第1開口部の周縁部に前記流路形成部材の位置決め用の複数の凸部を有し、
前記複数の凸部は、前記流路形成部材と略同じ高さを有し、前記流路形成部材を湾曲させて収容でき且つ前記面方向に固定できるように配置されることを特徴とする。
ガスケット等シール下部へ流路形成部材を設置する際に、セパレータから流路形成部材へのガス流路つながり部がずれると、電極面内へのガス導出入、及び排水がスムーズに行われずに、電圧低下、フラッディングなどの発電課題を起こす。
ガス、冷却水導出入部でのガスケット等シール下部への流路形成部材設置方法として、圧損バラツキやガス閉塞を起こさない設置方法が必要となる。
本開示の燃料電池は、弾性を有した流路形成部材と、位置決め用の凸部を有するセパレータを用い、位置決め用の凸部を、流路形成部材を湾曲させて収容できかつ収容後にセパレータを面方向に固定できるよう配置する。
本開示により、セパレータのマニホールドの周縁部への流路形成部材の配置が、両者の溝群どうしの位置合わせを容易にし、且つ位置ずれの抑制が可能となるため、生産性の向上につながり、且つ、ガス閉塞、圧損バラツキの発生を抑制し、燃料電池の圧損を低減できる。
本開示においては、燃料ガス、及び、酸化剤ガスをまとめて反応ガスと称する。アノードに供給される反応ガスは、燃料ガスであり、カソードに供給される反応ガスは酸化剤ガスである。燃料ガスは、主に水素を含有するガスであり、水素であってもよい。酸化剤ガスは酸素、空気、乾燥空気等であってもよい。
燃料電池は、単セルを1つのみ有するものであってもよいし、単セルを複数個積層した積層体である燃料電池スタックであってもよい。
単セルの積層数は特に限定されず、例えば、2~数百個であってもよく、2~600個であってもよい。
燃料電池スタックは、単セルの積層方向の両端にエンドプレートを備えていてもよい。
燃料電池の単セルは、膜電極ガス拡散層接合体と、当該膜電極ガス拡散層接合体を挟持する第1セパレータ及び第2セパレータを備える。
膜電極ガス拡散層接合体は、第1ガス拡散層、第1触媒層、電解質膜、第2触媒層、及び、第2ガス拡散層をこの順に有する。
膜電極ガス拡散層接合体は、具体的には、アノード側ガス拡散層及び、アノード触媒層及び、電解質膜及び、カソード触媒層及び、カソード側ガス拡散層をこの順に有する。
第1触媒層と第2触媒層は、一方がカソード触媒層であり、もう一方がアノード触媒層である。
カソード(酸化剤極)は、カソード触媒層及びカソード側ガス拡散層を含む。
アノード(燃料極)は、アノード触媒層及びアノード側ガス拡散層を含む。
第1触媒層及び第2触媒層をまとめて触媒層と称する。カソード触媒層及びアノード触媒層をまとめて触媒層と称する。
触媒層は、例えば、電気化学反応を促進する触媒金属、プロトン伝導性を有する電解質、及び、電子伝導性を有する担体等を備えていてもよい。
触媒金属としては、例えば、白金(Pt)、及び、Ptと他の金属とから成る合金(例えばコバルト、及び、ニッケル等を混合したPt合金)等を用いることができる。
電解質としては、フッ素系樹脂等であってもよい。フッ素系樹脂としては、例えば、ナフィオン溶液等を用いてもよい。
上記触媒金属は担体上に担持されており、触媒層では、触媒金属を担持した担体(触媒担持担体)と電解質とが混在していてもよい。
触媒金属を担持するための担体は、例えば、一般に市販されているカーボンなどの炭素材料等が挙げられる。
第1ガス拡散層と第2ガス拡散層は、一方がカソード側ガス拡散層であり、もう一方がアノード側ガス拡散層である。
第1ガス拡散層は、第1触媒層がカソード触媒層の場合はカソード側ガス拡散層であり、第1触媒層がアノード触媒層の場合はアノード側ガス拡散層である。
第2ガス拡散層は、第2触媒層がカソード触媒層の場合はカソード側ガス拡散層であり、第2触媒層がアノード触媒層の場合はアノード側ガス拡散層である。
第1ガス拡散層と第2ガス拡散層をまとめてガス拡散層又は拡散層と称する。カソード側ガス拡散層及びアノード側ガス拡散層をまとめてガス拡散層又は拡散層と称する。
ガス拡散層は、ガス透過性を有する導電性部材等であってもよい。
導電性部材としては、例えば、カーボンクロス、及びカーボンペーパー等のカーボン多孔質体、並びに、金属メッシュ、及び、発泡金属などの金属多孔質体等が挙げられる。
電解質膜は、固体高分子電解質膜であってもよい。固体高分子電解質膜としては、例えば、水分が含まれたパーフルオロスルホン酸の薄膜等のフッ素系電解質膜、及び、炭化水素系電解質膜等が挙げられる。電解質膜としては、例えば、ナフィオン膜(デュポン社製)等であってもよい。
第1セパレータと第2セパレータは、一方がカソード側セパレータであり、もう一方がアノード側セパレータである。
第1セパレータは、第1触媒層がカソード触媒層の場合はカソード側セパレータであり、第1触媒層がアノード触媒層の場合はアノード側セパレータである。
第2セパレータは、第2触媒層がカソード触媒層の場合はカソード側セパレータであり、第2触媒層がアノード触媒層の場合はアノード側セパレータである。
第1セパレータと第2セパレータをまとめてセパレータと称する。アノード側セパレータとカソード側セパレータとをまとめてセパレータと称する。
膜電極ガス拡散層接合体は、第1セパレータと第2セパレータにより挟持される。
セパレータは、ガス不透過の導電性部材等であってもよい。導電性部材としては、例えば、カーボンを圧縮してガス不透過とした緻密質カーボン、及び、プレス成形した金属(例えば、鉄、アルミニウム、及び、ステンレス等)板等であってもよい。また、セパレータが集電機能を備えるものであってもよい。
第1セパレータ及び第2セパレータの少なくとも一方のセパレータは、膜電極ガス拡散層接合体の面方向に沿って膜電極ガス拡散層接合体と対向する領域より外側の領域に第1開口部(マニホールド)を備え、且つ、膜電極ガス拡散層接合体に対抗する領域(以下、発電領域と称する場合がある)と第1開口部との間に面方向に略垂直な複数の反応ガス流路を構成する第1溝群を有する。
第1開口部(マニホールド)は、膜電極ガス拡散層接合体の面方向に沿って発電領域より外側の領域に備えられていればよい。
セパレータは、第1開口部を複数個備えていてもよい。
第1開口部は、反応ガス及び冷媒等の流体を単セルの積層方向に流通させるための供給孔又は排出孔であってもよい。冷媒としては、低温時の凍結を防止するために例えばエチレングリコールと水との混合溶液を用いることができる。
供給孔は、燃料ガス供給孔、酸化剤ガス供給孔、及び、冷媒供給孔等が挙げられる。
排出孔は、燃料ガス排出孔、酸化剤ガス排出孔、及び、冷媒排出孔等が挙げられる。
セパレータは、1つ以上の燃料ガス供給孔を有していてもよく、1つ以上の酸化剤ガス供給孔を有していてもよく、1つ以上の冷媒供給孔を有していてもよく、1つ以上の燃料ガス排出孔を有していてもよく、1つ以上の酸化剤ガス排出孔を有していてもよく、1つ以上の冷媒排出孔を有していてもよい。
第1開口部は、燃料ガス供給孔、酸化剤ガス供給孔、冷媒供給孔、燃料ガス排出孔、酸化剤ガス排出孔、及び、冷媒排出孔の少なくともいずれか1つの孔であってもよい。
第1溝群は、発電領域と第1開口部との間に面方向に略垂直な複数の反応ガス流路を構成する。
第1溝群は、第1開口部側に第1開口部と連通しない端部を有する。第1溝群を構成する流路は窪んだ溝であってもよく、端部は平滑面であってもよい。
燃料電池は、流路形成部材(導出入部品)を有する。流路形成部材は、セパレータの第1開口部の周縁部に積層するように配置され、且つ、第1開口部と積層方向で連通する第2開口部を有する。
流路形成部材は、第1溝群と略同じ溝ピッチの第2溝群を有し、第1溝群の端部で第1溝群と第2溝群とが連通するよう、配置される。
溝ピッチとは、流路を構成する隣り合う溝間の所定の間隔を意味する。
流路形成部材は弾性を有する。
流路形成部材の第2溝群により構成される流路の深さは0.5mm以下であってもよい。
セパレータは、第1開口部の周縁部に流路形成部材の位置決め用の複数の凸部(フリンジ部)を有する。
複数の凸部は、流路形成部材と略同じ高さを有し、流路形成部材を湾曲させて収容でき且つ面方向及び必要に応じて積層方向に固定できるように配置される。複数の凸部は、セパレータの第1開口部の周縁部に沿って配置されていてもよい。複数の凸部は、弾性を有していてもよい。
セパレータは、流路形成部材の正確な位置決めを可能とする観点から、平面視したときに、凸部を第1開口部の周縁部の上下方向に1か所且つ左右方向に1か所有していてもよく、左右対称に1つずつ有していてもよく、上下対称に1つずつ有していてもよく、対向する面又は角に1つずつ有していてもよく、上下対称に1つずつ且つ左右方向に1か所有していてもよく、左右対称に1つずつ且つ上下方向に1か所有していてもよい。
流路形成部材は、嵌合部である開口部を有していてもよく、セパレータは、嵌合部である凸部を有していてもよく、流路形成部材の嵌合部である開口部とセパレータの嵌合部である凸部とが嵌合されていてもよい。
セパレータが、流路形成部材全体を撓ませて位置決めできる凸部を有することにより、流路形成部材設置時に流路がある方向に流路形成部材全体をたわませることで、位置決め精度を向上させることができる。
燃料電池は樹脂フレームを備えていてもよい。
樹脂フレームは、膜電極ガス拡散層接合体の外周に配置され、且つ、第1セパレータと第2セパレータとの間に配置される。
樹脂フレームは、枠状のコア層と、コア層の両面に設けられた枠状の二つのシェル層、即ち、第1シェル層と第2シェル層とを含んでいてもよい。
第1シェル層及び第2シェル層は、コア層と同様に、コア層の両面に枠状に設けられていてもよい。
コア層は、ガスシール性、絶縁性を有する構造部材であればよく、燃料電池の製造工程での熱圧着時の温度条件下でも構造が変化しない材料により形成されていてもよい。具体的には、コア層の材料は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、PC(ポリカーボネート)、PPS(ポリフェニレンスルファイド)、PET(ポリエチレンテレフタラート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PA(ポリアミド)、PI(ポリイミド)、PS(ポリスチレン)、PPE(ポリフェニレンエーテル)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、シクロオレフィン、PES(ポリエーテルサルホン)、PPSU(ポリフェニルスルホン)、LCP(液晶ポリマー)、エポキシ樹脂等の樹脂等であってもよい。コア層の材料は、EPDM(エチレンプロピレンジエンゴム)、フッ素系ゴム、シリコン系ゴム等のゴム材であってもよい。
コア層の厚さは、絶縁性を担保する観点から、5μm以上であってもよく、30μm以上であってもよく、セル厚さを低減する観点から、100μm以下であってもよく、90μm以下であってもよい。
第1シェル層及び第2シェル層は、コア層とアノード側セパレータ及びカソード側セパレータとを接着してシール性を確保するために、他の物質との接着性が高く、熱圧着時の温度条件下で軟化し、コア層よりも粘度及び融点が低い性質を有していてもよい。具体的には、第1シェル層及び第2シェル層は、ポリエステル系及び変性オレフィン系等の熱可塑性樹脂であってもよく、変性エポキシ樹脂である熱硬化性樹脂であってもよい。第1シェル層及び第2シェル層は、接着剤層と同種の樹脂であってもよい。
第1シェル層を構成する樹脂と第2シェル層を構成する樹脂とは、同種の樹脂であってもよく、異なる種類の樹脂であってもよい。コア層の両面にシェル層を設けることで、樹脂フレームと2つのセパレータとの間の加熱プレスによる接着が容易になる。
第1シェル層及び第2シェル層のそれぞれのシェル層の厚さは、接着性を担保する観点から、5μm以上であってもよく、30μm以上であってもよく、セル厚さを低減する観点から、100μm以下であってもよく、40μm以下であってもよい。
樹脂フレームにおいて、第1シェル層及び第2シェル層は、それぞれアノード側セパレータ及びカソード側セパレータと接着する部分にのみに設けられていてもよい。コア層の一方の面に設けられた第1シェル層は、カソード側セパレータと接着していてもよい。コア層の他方の面に設けられた第2シェル層は、アノード側セパレータと接着していてもよい。そして、樹脂フレームは、一対のセパレータにより挟持されてもよい。
図1は、本開示の燃料電池に用いられるセパレータと流路形成部材の積層体のマニホールド付近の平面視の一例を示す模式図である。
図1に示すセパレータ10は、第1溝群11、端部12、第1開口部13、凸部14を有し、流路形成部材20は、第1溝群11と略同じ溝ピッチの第2溝群21を有し、第1溝群11の端部12で第1溝群11と第2溝群21とが連通するよう、配置される。
流路形成部材20は、第2開口部22を有し、第1開口部13と第2開口部22は、連通してマニホールド30を形成している。
セパレータ10は、第1開口部13の周縁部に流路形成部材20の位置決め用の凸部40を有する。
凸部14は、第1開口部13の周縁部の左側側面に2か所、右側側面に1か所有し、流路形成部材20は、3か所の凸部14によって、面方向及び積層方向に固定されている。
流路形成部材20は、第2開口部22の周縁部の右側に嵌合部23を有し、セパレータ10は、第1開口部13の周縁部の右側に嵌合部15を有し、流路形成部材20の嵌合部23とセパレータ10の嵌合部15とが嵌合されている。
図1において矢印Aは発電領域側を示し、矢印Bは燃料電池の外側を示す。
図2は、本開示の燃料電池に用いられるセパレータと流路形成部材の積層体のマニホールド付近の平面視の別の一例を示す模式図である。
図2において図1と同じ構成についてはその説明を省略する。
図2において凸部14は、第1開口部13の周縁部の左上角に1か所、左下角に1か所、右側側面に1か所有し、流路形成部材20は、3か所の凸部14によって、面方向及び積層方向に固定されている。
図3は、本開示の燃料電池に用いられるセパレータと流路形成部材の積層体のマニホールド付近の平面視の別の一例を示す模式図である。
図3において図1と同じ構成についてはその説明を省略する。
図3において凸部14は、第1開口部13の周縁部の上側側面に1か所、左下角に1か所、右側側面に1か所有し、流路形成部材20は、3か所の凸部14によって、面方向及び積層方向に固定されている。
流路形成部材20は、第2開口部22の周縁部の右側に嵌合部23を有し、セパレータ10は、第1開口部13の周縁部の右側に嵌合部15を有し、流路形成部材20の嵌合部23とセパレータ10の嵌合部15とが嵌合されている。
流路形成部材20は、第2開口部22の周縁部の上側に嵌合部24を有し、セパレータ10は、第1開口部13の周縁部の上側に嵌合部16を有し、流路形成部材20の嵌合部24とセパレータ10の嵌合部16とが嵌合されている。
図4は、本開示の燃料電池の一例を示す模式図である。
図4に示す燃料電池100は、第1セパレータ(アノード側セパレータ)50、膜電極ガス拡散層接合体51、樹脂フレーム52、第2セパレータ(カソード側セパレータ)53、流路形成部材54を備える。流路形成部材54は、第1セパレータ50の燃料ガス供給孔、燃料ガス排出孔に相当する位置、及び、第2セパレータ53の酸化剤ガス供給孔、酸化剤ガス排出孔に相当する位置に設けられていてもよい。
10 セパレータ
11 第1溝群
12 端部
13 第1開口部
14 凸部
15 嵌合部
16 嵌合部
20 流路形成部材
21 第2溝群
22 第2開口部
23 嵌合部
24 嵌合部
30 マニホールド
50 第1セパレータ
51 膜電極ガス拡散層接合体
52 樹脂フレーム
53 第2セパレータ
54 流路形成部材
100 燃料電池

Claims (1)

  1. 燃料電池であって、
    前記燃料電池は、膜電極ガス拡散層接合体と、当該膜電極ガス拡散層接合体を挟持する第1セパレータ及び第2セパレータを備え、
    前記膜電極ガス拡散層接合体は、第1ガス拡散層及び、第1触媒層及び、電解質膜及び、第2触媒層及び、第2ガス拡散層をこの順に有し、
    前記第1セパレータ及び前記第2セパレータの少なくとも一方のセパレータは、前記膜電極ガス拡散層接合体の面方向に沿って前記膜電極ガス拡散層接合体と対向する領域より外側の領域に第1開口部(マニホールド)を備え、且つ、前記膜電極ガス拡散層接合体に対抗する領域と前記第1開口部との間に前記面方向に略垂直な複数の反応ガス流路を構成する第1溝群を有し、
    前記第1溝群は前記第1開口部側に前記第1開口部と連通しない端部を有し、
    前記燃料電池は、前記第1開口部の周縁部に積層するように配置され、且つ、前記第1開口部と前記積層方向で連通する第2開口部を有する、流路形成部材を有し、
    前記流路形成部材は、前記第1溝群と略同じ溝ピッチの第2溝群を有し、前記端部で前記第1溝群と前記第2溝群とが連通するよう、配置され、
    前記流路形成部材は弾性を有し、
    前記セパレータは、前記第1開口部の周縁部に前記流路形成部材の位置決め用の複数の凸部を有し、
    前記複数の凸部は、前記流路形成部材と略同じ高さを有し、前記流路形成部材を湾曲させて収容でき且つ前記面方向に固定できるように配置されることを特徴とする燃料電池。
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