JP2022175606A - 画像処理装置、画像処理装置の制御方法、および、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 ぼけを評価して画像を選択あるいは記録したとしても、それらの画像が、ユーザの意図に沿ったものになるとは限らない。【解決手段】 取得した画像データに対して推定領域を設定し、推定領域における画像のぼけの程度を推定するための演算を行い、推定されたぼけの程度に基づいて、当該画像データのぼけを判定し、このぼけを判定する際の閾値をユーザに調整させるための表示を行わせる画像処理装置を提供する。【選択図】 図2
Description
本発明は、デジタルカメラやスマートフォンなどで撮像された画像のぼけの程度を推定する処理を行う画像処理装置に関するものである。
デジタルカメラやスマートフォンなどで撮像された画像を評価するにあたり、ピントのズレ、手振れ、あるいは、被写体が動くことに起因する、画像のぼけの程度を確認することは重要な要素である。しかし、ぼけの程度を確認するために、撮影した画像を一枚一枚目視で確認することは時間を要するという課題がある。そこで、画像から画像の点拡がり関数(PSF:Point Spread Function)を推定する技術を用いることにより、上述した課題を解決する技術が知られている。
例えば特許文献1には、画像を複数のパッチに分割し、選択した1つのブロックから推定したPSFに基づいて各パッチに共通となるPSFを推定し、画像のデコンボリューションを行う技術が開示されている。
また特許文献2には、連写により撮影した複数の画像からPSFを算出し、ブレ量とぼけ量にそれぞれ異なる重み付けを行ったうえで画像の劣化量を評価し、劣化量の少ない画像情報を保存する技術が開示されている。
上述したように画像のぼけの程度を推定することは、画像を評価する上で重要な要素ではあるが、実際にユーザが好みの画像を選ぶための評価基準はそれだけではない。被写体の構図や被写体の表情が望ましくなければ、ぼけていない画像であってもユーザの評価は低くなる。また、画像全体としてぼけの程度が小さくとも、ユーザが意図した被写体がぼけていたら、ユーザの評価は低くなる。また、特定のイベントの中からユーザが画像を選択するときは、画像の絶対評価ではなく、画像間の相対評価が行われることが多い。
特許文献1および特許文献2に開示されている構成は、ぼけに関して好適な画像を生成したり記録したりすることができるが、その生成された画像や記録された画像が、ユーザの意図に沿ったものになるとは限らない。
そこで、本発明は、上記課題を解決するための画像処理装置および画像処理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願請求項1に係る画像処理装置は、取得した画像データに対して推定領域を設定する領域設定手段と、前記推定領域における画像のぼけの程度を推定するための演算を行う推定手段と、前記推定手段によって推定されたぼけの程度に基づいて、当該画像データのぼけを判定する判定手段と、表示手段に、前記判定手段がぼけを判定する際の閾値をユーザに調整させるための表示を行わせる制御手段と、を有することを特徴とするものである。
同様に、上記課題を解決するため、本願請求項11に係る画像処理装置は、取得した画像データから被写体領域を検出する検出手段と、前記被写体領域において、画像のぼけの程度を推定するための推定小領域を設定する領域設定手段と、表示手段に、前記推定小領域を当該画像データに基づく画像に重畳した表示を行わせる制御手段と、前記推定小領域における画像のぼけの程度を推定する推定手段と、を有することを特徴とするものである。
本発明によれば、ユーザがぼけを含む画像の評価を適切に行うことが容易になる画像処理装置を提供することが可能となる。
以下、図を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態における画像処理装置を説明するための図である。図1においてデジタルカメラ100a、スマートフォン100b、および、サーバ100cはネットワーク110を介して互いに通信可能である。デジタルカメラ100aとスマートフォン100bはbluetooth(登録商標)などの近接通信によって接続されていてもよい。デジタルカメラ100aは、デジタルビデオカメラや監視カメラであってもよい。スマートフォン100bは、タブレット端末やパーソナルコンピュータであってもよい。スマートフォン100bおよびサーバ100cは、デジタルカメラ100aで撮影された静止画および動画を、通信によって受け取ることができる。また、スマートフォン100bおよびサーバ100cは、ネットワーク110上に存在する静止画および動画を受け取ることができる。本発明は、取得した画像を評価するための演算機能を備えた画像処理装置において実施することが可能であり、デジタルカメラ100a、スマートフォン100b、および、サーバ100cのいずれも本発明の画像処理装置とすることができる。
(第1の実施形態)
図2は、本実施形態における画像処理装置100の構成を示すブロック図である。画像処理装置100は、制御回路201、通信回路202、指示受付回路203、ディスプレイ204、および、ストレージ205を備えている。
図2は、本実施形態における画像処理装置100の構成を示すブロック図である。画像処理装置100は、制御回路201、通信回路202、指示受付回路203、ディスプレイ204、および、ストレージ205を備えている。
制御回路201はマイクロプロセッサやCPUで構成されており、画像処理装置100の全体の動作を制御するとともに、画像の加工、補正、および、解析を行うことができる。通信回路202はネットワークを介して画像を受信したり、制御回路201で生成された画像を、ネットワークを介して外部装置に送信したりする。指示受付回路203はユーザの指示を受け付ける回路である。画像処理装置100がボタンやダイヤル等の操作部材を備えていれば、指示受付回路203は、ユーザによる操作部材の操作を検知して制御回路201に送信する。ディスプレイ204がタッチパネルの機能を有していれば、指示受付回路203は、ユーザによるタッチ操作を検知して制御回路201に送信する。画像処理装置100が音声認識機能を有していれば、指示受付回路203は、不図示のマイクを介して入力されたユーザの音声を分析して制御回路に送信する。画像処理装置が視線検出機能を備えていれば、指示受付回路203は、ユーザの視線を検知して制御回路201に送信する。ディスプレイ204は、画像だけでなく、制御回路201で解析された画像のぼけの程度を示す情報を表示する。ディスプレイ204は、また、画像処理装置100に対するユーザからの指示を受け付けるためのアイコンやメニューを表示する。ストレージ205は通信回路202を介して取得した画像や、制御回路201から出力された画像を記憶するメモリである。
制御回路201は、内部のメモリに記録されたプログラムを実行することで、信号処理部211、推定領域設定部212、PSF推定部213、および、判定部214として機能する。ここではソフトウェア処理としてこれらの機能を実行する例を用いて説明を行うが、一部もしくは全部をASICやFPGAなどのハードウェアによって実現するようにしても構わない。
信号処理部211は、ノイズ低減処理、現像処理、および、ガンマ変換による階調圧縮処理などを行う。また、信号処理部211は、画像データから被写体領域を検出したり、画像データのシーンを評価したりする解析処理を行う。推定領域設定部212は、信号処理部211で生成された画像、あるいは、ストレージ205から読み出した画像の被写体領域の検出結果に基づいて、画像データ上で、PSFの推定を行うための推定領域を決定する。PSF推定部213は、推定領域設定部212が設定した推定領域の点拡がり関数(PSF:Point Spread Function)を推定するための演算を行う。判定部214は、PSF推定部213によって推定されたPSFに基づいて、画像のぼけの程度の判定処理を行う。
図3は、本実施形態における画像のぼけ判定に関する動作処理を説明するためのフローチャートである。図3のフローチャートは制御回路201によって実行される。
ステップ301では、画像処理装置100が画像データを取得する。画像処理装置100は、通信回路202を介して外部から画像データを取得してもよいし、ストレージ205に記憶されていた画像データを読み出してもよい。画像処理装置100が撮像装置であれば、画像処理装置100自身が撮像を行って画像データを生成してもよい。取得した画像データがRAW形式であれば、信号処理部211が現像処理を行い、JPEG、AVI、あるいは、MP4といった所定のファイル形式の画像データに変換する。
ステップ302では、画像データにおいて、ぼけの程度の判定に用いる領域を決定する。本実施例では、推定領域設定部212が、画像データにおいて主被写体と判定された領域を囲う矩形領域を、ぼけの程度を判定するための推定領域として設定する。図5はPSFの推定領域を説明するための図であり、画像処理装置100が取得した画像データ501に対して、推定領域502が設定される様子を示している。信号処理部211が被写体領域として顔領域を検出すれば、顔領域を囲う領域が推定領域として設定される。画像データ内に複数の人物の顔が含まれる場合は、画像の中央あるいはAF(オートフォーカス)位置に近い方の顔を選択しても良いし、ユーザに選択させても良い。また、主被写体として検出する対象としては人物の顔に限らず、動物の顔や、乗り物などであってもよい。
ステップ303では、信号処理部211が、推定領域が、PSF推定部213がPSFを正しく推定することが可能な領域であるかどうかを判定する。後述するが、PSFを推定するためにはエッジ信号を参照するため、推定領域の画像データに十分なエッジ信号が存在しない場合、PSFの推定を正しく行えない可能性がある。したがって、信号処理部211が、推定領域に含まれるエッジを検出して積分行い、積分値が所定値以上である場合にはPSFの推定可能と判定し処理をS304へ進め、そうでない場合には推定不可として処理を終了する。
ステップ304では、制御回路201は、推定領域502を囲う枠を重畳した画像をディスプレイ204に表示させる。これにより、ユーザは、画像のどの領域に基づいて、ぼけの判定が行われたかを知ることができる。すなわち、ぼけの判定が行われた領域と、ユーザが着目している領域が一致しているか否かを、ユーザは確認することができる。
ステップ305では、PSF推定部213が、推定領域のPSFを推定する。本実施形態において、PSF推定処理は公知の技術を用いることができる。
具体的には、撮像で得られた画像データのうち、推定領域の画像信号をB、推定の対象となるPSFをK、推定領域におけるぼけの無い画像(潜像)をLとして、撮像で得られた画像データのノイズを無視すると、以下の式(1)の関係が成り立つ。
B=Conv(K,L) ・・・(1)
式1において、Convは畳み込み演算を表す。
B=Conv(K,L) ・・・(1)
式1において、Convは畳み込み演算を表す。
式1において、KとLがともに未知数であるため、適当な潜像Lを推定する。例えば、入力された画像データに対してショックフィルタを適用して、エッジ強調処理を施した推定画像データを算出し、潜像Lとする。
続いて、以下の式(2)で表されるエネルギー関数E(K)において、Lを固定、Kを未知数として、エネルギー関数E(K)を最小化するKを算出する。
式(2)において、σは正則化項を表し、ここではPSFの各要素の二乗和を取るL2ノルムを用いている。
さらに、算出したKを用いて、式(3)で表されるエネルギー関数E(L)において、Kを固定、Lを未知数として、エネルギー関数E(L)を最小化するLを算出する。
式(3)において、σは正則化項を表し、ここでは潜像Lの各画素値の二乗和を取るL2ノルムを用いている。
そして、算出したLを用いてエネルギー関数E(K)を最小化するKを算出し、算出したKを用いてエネルギー関数E(L)を最小化するLを算出するという処理を、算出したKが一定の値に収束するまで反復的に行う。一定の値に収束したKが、PSFである。
図4は、このPSFの推定処理を説明するためのフローチャートである。
ステップ401では、PSF推定部213が、潜像Lの推定画像を算出する。
ステップ402では、PSF推定部213が、エネルギー関数E(K)を最小化するKを算出する。
ステップ403では、PSF推定部213が、ステップ402で算出したKが一定の値に収束したかを判定する。Kが収束したか否かを判定するため、ステップ402でKを算出した回数が閾値に達していない場合は、ステップ403の条件は満たさないと判定してステップ404に進む。ステップ402でKを算出した回数が閾値に達しており、かつ、先に算出されたKと比較することにより、Kが一定の値に収束したと判断できる場合には、フローチャートを終了する。
ステップ404では、PSF推定部213が、エネルギー関数E(L)を最小化するLを算出し、ステップ402に戻る。
以上が、本実施の形態におけるPSF推定方法の概要である。図6はPSFの推定結果を示す図であり、PSF601が、図4のステップ403で算出されたKに相当する。
図3に戻り、ステップ306では、判定部214がステップ305で算出したKをスコアに変換する処理を行う。画像のぼけが小さければPSFも小さくなり、画像のぼけが大きければPSFも大きく広がる。画像にぶれが生じている場合には、PSFはぶれの方向に伸びる特性がある。そのため、PSFの大きさの指標として、PSFを積分し、この積分値をスコアとする。つまり、ぼけが大きいほど、スコアも大きくなる。
なお、スコアの算出方法としては積分値に限らず、他の方法であっても良い。例えば、PSFがどの程度伸びているかに着目するため、PSFにおいて値が非0となっている領域の外接矩形を算出し、該矩形の長辺の長さをスコアとしても良く、あるいは複数の指標を用いるようにしても良い。
ステップ307では、判定部214が、ステップ306で算出したスコアを現像時の各種パラメータに基づいて補正する処理を行う。現像時のノイズ低減処理の強度を強くするほど、エッジ信号は潰れてレベルが小さくなり、シャープネス処理の強度を強くするほど、エッジ信号のレベルが拡大される。PSFの推定は、エッジ信号のレベルに左右されるため、同じシーンを撮影した画像であっても、その画像データに適用したノイズ低減処理やシャープネス処理のレベルに違いがあると、推定されるPSFにも差が生じてしまう。具体的には、エッジ信号のレベルが高いほど、PSFを示すスコアが小さくなりやすい。そこで、ノイズ低減処理やシャープネス処理のレベルによってPSFのスコアに差が出てしまうことを防ぐために、PSFの推定を行った画像データに適用されているエッジの強さに影響する処理のパラメータに基づいて、スコアを補正する必要がある。
図7は、ステップ306で求めたスコアに乗算するゲインGsの設定方法を示したものである。図7が示すように、シャープネス処理のレベルが強いほど、ゲインGsが大きく設定され、シャープネス処理のレベルが弱いほど、ゲインGsが小さく設定される。反対に、ノイズ低減処理のレベルが強いほど、ゲインGsが小さく設定され、ノイズ低減処理のレベルが弱いほど、ゲインGsが大きく設定される。つまり、エッジのレベルが高くなる処理が適用された場合には、ぼけの程度を示すスコアが小さくなりやすいため、判定部214は、ぼけが生じていると判定されやすくするためのスコアの補正を行う。反対に、エッジのレベルが低くなる処理が適用された場合には、ぼけの示すスコアが大きくなりやすいため、判定部214は、ぼけが生じていると判定されにくくするためのスコアの補正を行う。
なお、スコアの補正方法としてはこれに限らず、コントラストの強さなど他のパラメータを参照してもよい。あるいは、画像データの解像度に応じて補正するようにしても良い。例えば、解像度が高いほど、ぼけは目立ちやすくなるため、スコアが大きくなるように補正することで、よりぼけがあると判定されやすくすることができる。
また、スコアではなく、次のステップ308で算出される閾値を補正することによっても同様の効果を得ることができる。なお、閾値はスコアと比較するために用いるものであるため、閾値に対するゲインの大きさは、スコアに対するゲインの大きさとは逆の関係になる。すなわち、シャープネス処理のレベルが強いほど、また、ノイズ低減処理のレベルが弱いほど、閾値が小さくなるようにゲインが設定される。なお、ステップ307は必須ではなく、省略してもよい。
ステップ308では、ステップ307で補正されたスコアと比較するための閾値を決定する処理を行う。図8は、本実施形態におけるPSFのスコアに対する閾値の調整処理を説明するためのフローチャートである。
ステップ801では、判定部214は、ユーザが任意に閾値を調整するモードに設定されているか否か判定し、ユーザが任意に調整するモードに設定されている場合はステップ804へ進み、設定されていない場合はステップ802へ処理を進める。ユーザが任意に閾値を調整するモードは、予めメニュー画面を用いてユーザが選択できるようにしておけばよい。あるいは、ステップ308において、ユーザが任意に閾値を調整するモードを開始するためのアイコン等をディスプレイ204に表示し、ユーザがそのアイコンを選択した場合に、ユーザが任意に閾値を調整するモードに設定するようにしてもよい。
ステップ802では、判定部214は、画像の解像度を出力サイズに置き換えてユーザに選択させる。図9は、本実施形態における、出力サイズに応じたPSFスコアの閾値の設定例を説明するための図である。図9(a)はユーザに選択させるためにディスプレイ204に表示させる画面を示したものであり、ポスターサイズのA1やハガキサイズのA6など、用途として出力するサイズをユーザに選択させる。
ステップ803では、判定部214は、ステップ802でユーザによって選択された出力サイズに応じて閾値を決定する。図9(b)は、各解像度に対して予め定められた閾値を示す。画像の解像度が低いほど、画像のぼけは目立たなくなる。そのため、画像の解像度が低いほど、ぼけていると判定されにくくなるように、閾値が大きく設定される。なお、予めユーザによって所定以下(例えば、A5フライヤー以下)の解像度が選択されている場合には、ステップ301で取得した画像データを縮小してからPSFの推定処理を行ってもよい。これは、出力する画像データの解像度が小さい場合には、PSFを推定に用いる画像データの解像度を小さくしても、ぼけの判定結果への影響が小さいため、画像データを小さくすることで処理負荷を低減することができる。
ステップ804では、判定部214は、ディスプレイ204に同時に表示されている複数の画像に連動して、閾値を調整するためのスライダーバーの調整範囲を変更するモードが設定されているか否かを判定する。予めユーザがメニュー画面からスライダーバーの調整範囲を変更するモードを選択できるようにしてもよいし、ディスプレイ204に複数の画像が同時に表示されている場合に、自動的にこのモードに設定されるようにしてもよい。スライダーバーの調整範囲を変更するモードが設定されていればステップ806に進み、そうでなければステップ805に進む。
ステップ805では、判定部214は、ディスプレイ204に表示されたスライダーバーに対するユーザの操作にしたがって、ぼけを判定するための閾値を変更する。図10は、本実施形態におけるPSFのスコアの閾値の設定機能を説明するための図である。図10に示すように、ディスプレイ204において推定領域を囲う枠が表示された画像1001の下に、スライダーバーが表示される。このスライダーバーは、ぼけを判定するための閾値の大きさを示しており、ユーザがタッチ操作をすることによって、閾値の大きさを変更することができる。タッチ操作に代えて、カーソルやダイヤル操作によって閾値の大きさを変更できるようにしてもよい。このステップ805では、ディスプレイ204に表示する画像を変更したとしても、スライダーバーにおける閾値の最小値と最大値は変化しない。
図10に示す例では、ユーザが指を右にスライドさせるほど、閾値が大きくなり、画像がぼけている、と判定されにくくなる(ぼけていない、と判定されやすくなる)。このように、絶対的な基準でぼけの有無を判定するのではなく、ユーザの所望する基準で画像のぼけの有無を判定できるようにすることで、ユーザの意図にあった画像の評価を行うことが可能となる。
ステップ806では、ディスプレイ204に同時に表示されている複数の画像のスコアに基づいて、ディスプレイ204に表示するスライダーバーにおける閾値の最大値と最小値の少なくとも一方を変更する処理を行う。図11は、実施形態における複数画像に対するPSFスコアの閾値の設定機能を説明するための図である。図11(a)では、同時に9枚の画像1101がディスプレイ204に表示され、これら9枚の画像の基となる9つの画像データから得られたPSFのスコアに基づいて、画像の下に表示されるスライダーバーが示す閾値の範囲が変更される。
判定部214は、ディスプレイ204に同時に表示されている9枚の画像の基となる9つの画像データについて得られたスコアのうち、所定値以下のスコアのみを抽出する。図12は、PSFスコアの分布の例を説明するための図であり、スコアが大きい画像ほど、ぼけが大きいことを示す。このうち、所定値(例えば、4000)以上のスコアを除外した残りのスコアの中から、最大値および最小値を抽出する。そして、そのスコアの最小値から最大値までを、スライダーバーで調整可能な閾値の範囲として設定し、ディスプレイ204に表示する。
ここで閾値の調整範囲を変更する理由について述べる。スライダーバーで調整可能な閾値の範囲を固定した場合、同時に表示される画像のスコアの範囲を漏れなくカバーするためには、スライダーバーで調整可能な閾値の最大値および最小値の幅を大きくする必要がある。この場合、ディスプレイ204に同時に表示されている画像のスコアがどれも近い値であると、複数の画像間でぼけの有無の判定結果に差が出るようにするための閾値の範囲は、かなり狭い限定的な範囲となる。この限定的な範囲を、例えばタッチ操作でユーザに指定させるのは、困難が伴う。
そこで本実施形態のように、同時に表示している複数の画像のスコアの分布に適した範囲および粒度で、スライダーバーの閾値を変更する構成とすることで、画像間でぼけの有無の判定結果について差をつけやすくすることができる。なお、スコアが所定値以上のものを除外したのは、ぼけが大きくPSFのスコアが非常に大きな値となる画像が含まれていると、調整範囲の上限値が大きくなり過ぎてしまい、調整の粒度が粗くなってしまうのを避けるためである。また、明らかにぼけている画像は、ユーザがぼけていることを認識することは容易であるため、スライダーバーの閾値の調整範囲に含めなくとも問題はないと考えられる。
なお、本実施例では調整範囲としてスコアの最大値および最小値を用いているが、これに限らず他の手法でも本発明は適用可能である。例えば、スコアの中央値を中心とした所定の範囲(中央値±2000など)を調整範囲としてもよいし、スコアの平均値Nおよび分散値σを算出し、N±σで示される範囲を調整範囲としてもよい。
ステップ807では、判定部214は、ディスプレイ204に表示されたスライダーバーに対するユーザの操作にしたがって、ぼけを判定するための閾値を変更する。このときのスライダーバーの調整可能な閾値の範囲としては、ステップ806で決定されたものを用いる。
図3に戻り、ステップ309で、判定部214は、ステップ307で補正されたスコアと、ステップ308で設定された閾値を比較し、スコアが閾値以上の画像については、ぼけありと判定し、そうでない画像については、ぼけ無しと判定する。図11(b)において、9枚の画像1102のうち、ぼけ無しと判定された画像については、画像にカラーの枠を付与する。これにより、ユーザは、どの画像がぼけ無しと判定されたかを容易に把握することが可能となる。なお、ステップ309に進んだ後でも、ユーザがスライダーバーに対して操作を行った場合には、ステップ308に戻るように構成してもよい。このように構成すれば、ユーザはスライダーバーを動かしながら、判定部214による判定結果の変化を確認することができるため、ユーザにとって、画像間の相対的なぼけの大きさの違いを比較しやすくすることが可能となる。なお、画像にカラーの枠を付ける際に、ぼけの大きさに応じて、枠の色や太さを変更するようにしても良い。また、カラー枠は、ぼけの程度をユーザに示す手段の1つの例であって、ボケの程度に比例するスコアを表示したり、ボケの程度を示すアイコンを表示したりしてもよい。
以上のように、ユーザが画像のぼけを判定するための閾値を操作できるようにしたことで、ユーザが着目する画像間におけるぼけの程度の優劣を、ユーザが容易に把握できるようになる。そのため、ユーザは画像の相対評価を行いやすくなり、ユーザの目的に適う画像を選択しやすくすることができる。
なお、本実施形態では、ステップ308において、ディスプレイ204に同時に表示している複数の画像のPSFのスコアに基づいて、スライダーバーの調整範囲を決定したが、これに限らず、他の画像群のスコアに基づいて決定しても良い。例えば、連写で撮影した一連の画像群のPSFのスコアを元にスライダーバーの調整範囲を決定するようにしてもよい。連写で撮影した画像が多数存在する場合、同時に全ての画像を表示できない場合がある。このとき、ディスプレイ204に表示する画像を切り替えるたびに、スライダーバーの調整範囲が変化してしまうと、連写で撮影した一連の画像群のぼけを同一の基準で判断することが難しくなってしまう。これに対して、連写で撮影した一連の画像群の全てのPSFのスコアを元にスライダーバーの調整範囲を設定すれば、この一連の画像群のいずれかを表示している限りは、同一の基準でぼけの程度を判断しやすくなる。ここでは連写で撮影した画像群を対象として説明を行ったが、日時によって一連の画像群を決定してもよいし、画像が保存されているフォルダ等の記憶領域によって一連の画像群を決定してもよい。
また、本実施形態では、画像処理装置100においてPSFの推定やぼけの判定を行う構成を例にあげて説明したが、一部の処理を外部装置によって実行するようにしても良い。例えば、画像処理装置100が画像データを外部装置へ転送し、外部装置側で推定領域の決定とPSFの推定を行い、その結果を画像処理装置100に送るようにしても良いし、PSFの推定のみを外部装置で行ってもよい。
また、本実施形態では、PSFのスコアと閾値を比較して、ぼけ判定を行う構成について述べたが、代わりに、画像を出力する際の、推奨する出力サイズを判定するようにしても良い。例えば、PSFのスコアが2000の場合はA4以下の出力を推奨するなど、ぼけが目立たない出力サイズの上限を示すことで、ユーザは用途に応じた画像の選定を容易に行うことが可能となる。
また、本実施形態では、指定枠が囲まれた推定領域のエッジ信号が少ない場合に、ぼけ判定を行わない構成について述べたが、他の情報を参照して判定するようにしても良い。例えば、撮影時に取得したコントラスト、複数の光学像の位相差など各種オートフォーカス評価値、あるいは、ジャイロセンサなどの出力信号に基づいて、ぼけ判定を行うか否かについて判定するようにしても良い。
また、本実施形態では、スライダーバーを右に移動させるほど、ぼけの程度が大きくともぼけ無しと判定される構成としたが、これに限られるものではない。スライダーバーをボケ判定の厳しさを示すものとすれば、スライダーバーを右に移動させるほど、ぼけの程度が小さくないとぼけ無しと判定されない構成とすることができる。また、スライダーバーは1つの例であって、ユーザが閾値の調整を視認できるものであれば、スライダーバーの代わりに、ダイヤルやカウンタを用いても構わない。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。本実施形態では、動画もしくは連写撮影した静止画群の中から、ぼけが抑制された好適なフレームの画像を選択できるようにすることを目的とする。
次に、第2の実施形態について説明する。本実施形態では、動画もしくは連写撮影した静止画群の中から、ぼけが抑制された好適なフレームの画像を選択できるようにすることを目的とする。
図13は、本実施形態における画像のぼけ判定に関する動作処理を説明するためのフローチャートである。第1の実施形態と異なる処理を中心に説明を行う。
ステップ1301では、画像処理装置100は、動画もしくは連写撮影された静止画群を取得する。ここでは動画を例にあげて説明を行う。
ステップ1302では、信号処理部211が、取得した動画からハイライトシーンとなる区間を検出する。ハイライトシーンの検出方法は公知の方法を用いればよい。例えば、特開2010-28773に開示されているように、人物の笑顔を認識し、その評価に基づいてハイライトシーンとなる区間を検出する。あるいは、被写体の動き量やシーン変化、音声情報などを用いる手法であってもよい。あるいは、ランダムに一部の区間を選択するようにしてもよい。
図14は、動画からフレーム画像を抽出する処理を説明するための図である。図14において、時刻t-2~t+2の区間のフレームがハイライトシーンとして検出されている。
ステップ1303では、信号処理部211が、ステップ1302で検出した区間の動画フレームから静止画を生成する。図14では、時刻t-2~t+2の区間の5フレームのうち、時刻t-2、t、t+2における3フレームから静止画を生成している。ここで、動画フレームに対して生成する静止画のフレームレートを間引いているのは、処理負荷を削減するためである。このステップ1303は省略してもよい。
ステップ1304~ステップ1311の処理は、図3のステップ302~ステップ309の処理と同様である。図14には、時刻t-2、t、t+2におけるフレームから生成された静止画に対するぼけ判定の結果が示されている。つまり、時刻t-2およびtにおける静止画は、ぼけありと判定され、t+2における静止画は、ぼけ無しと判定されている。
ステップ1311では、静止画を生成する画像を再選択するか否かをユーザに指示させるための画面をディスプレイが204に表示させ、ユーザが再選択を指示した場合には、ステップ1302に戻る。ステップ1302に戻った場合には、先にハイライトシーンとして選択された区間のフレームを除く範囲から、新たなハイライトシーンを検出する。ユーザが再選択を指示しない場合には、この処理を終了する。
ユーザがステップ1311でのぼけの判定結果に基づいて所望の画像を選択しようとしても、判定の対象となった画像の中に、ユーザが意図する画像が含まれていない場合がある。本実施形態によれば、そのような場合に、ハイライトシーンとして抽出する区間を変更して再びぼけの判定を行うことで、ユーザに大きな負荷を掛けることなく、ユーザが所望とする画像を選択しやすくなる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について説明する。本実施形態では、ぼけを判定するための領域をユーザに指定させることで、ボケの判定に対するユーザの納得度を向上することを目的とする。
次に、第3の実施形態について説明する。本実施形態では、ぼけを判定するための領域をユーザに指定させることで、ボケの判定に対するユーザの納得度を向上することを目的とする。
図15は、本実施形態における画像のぼけ判定に関する動作処理を説明するためのフローチャートである。第1の実施形態と異なる処理を中心に説明を行う。
ステップ1501では、画像処理装置100が画像データを取得する。
ステップ1502では、推定領域設定部212が、画像データにおいて、主被写体と判定された領域を囲う矩形領域を推定領域として設定する。
ステップ1503では、推定領域設定部212が、ステップ1502で設定した推定領域に対して、複数の小領域を設定する。本実施形態では予め定められた数に分割することで複数の小領域を設定する。ここでは16分割するものとする。ただし、小領域の設定方法はこれに限定されるものはなく、例えば端部が重複するように複数の小領域を設定してもよいし、小領域の間に隙間を設けてもよい。小領域の数も16に限定されるものではなく、推定領域の大きさに応じて小領域の数を変更してもよい。
ステップ1504では、信号処理部211が、小領域ごとにエッジ特徴量e_valueを計算する。エッジ特徴量e_valueは、エッジの強度とエッジの方向の偏りを評価して求める。まずエッジの強度を公知の手法で計算する。例えば式(4)のように、小領域の画像に対して水平方向と垂直方向にハイパスフィルタを掛ける。水平方向にハイパスフィルタを掛けて得られた各画素の値Ihと、垂直方向にハイパスフィルタを掛けて得られた各画素の値Ivの二乗和の平方根を、各画素のエッジ強度|I|とする。
次に、前述のエッジ強度が予め定めた値より大きいエッジを用いて、小領域内のエッジ方向の偏りを評価する。例えばエッジ方向θは、前述のIh、Ivを用いて式(5)のように求める。
図16は、エッジ特徴量の算出のために用いるヒストグラムを示す図である。図16(a)および図16(b)は、どちらも横軸がエッジの角度を所定の分解能で区切ったものであり、縦軸が予め定めた値よりも大きいエッジ強度を有するエッジの観測頻度(個数)である。
図16(a)に示すように、ヒストグラムの高さのばらつきが小さければ、小領域内のエッジ方向のばらつきが少ないことを示し、図16(b)に示すように、ヒストグラムの高さのばらつきが大きければ、小領域内のエッジ方向に偏りがあることを示す。そこでPSF推定部213は、観測頻度の分散値をエッジ特徴量e_valueとして用いる。
ステップ1505では、信号処理部211が、ステップ1504で求めた各小領域のエッジ特徴量e_valueが所定の値より大きい小領域を、PSFを推定するための推定小領域として選択する。
ステップ1506では、制御回路201は、推定小領域枠を示す枠を重畳した画像をディスプレイ204に表示する。図17は、本実施形態におけるPSFの推定小領域の表示を説明するための図である。図17(a)は画像データに対し、ステップ1502において設定した推定領域を重畳した様子を示す。図17(b)は、この推定領域を分割した小領域のうち、ステップ1505において選択した推定小領域を、他の小領域と区別して表示する様子を示す。例えば、推定小領域の輪郭を太くしたり着色したりすることで、他の小領域よりも目立たせてもよいし、推定小領域を半透明の有彩色で着色して目立たせてもよい。なお、推定小領域のみを画像に重畳して表示するようにしてもよい。こうすることで、ユーザは、より具体的に、画像のどこの領域に基づいてぼけが判定されるのかを知ることができる。
ステップ1507では、PSF推定部213は、ステップ1505で選択した2以上の推定小領域における共通のPSFを推定する。各推定小領域においてステップ305で説明した方法でPSFの推定処理を行い、各推定小領域において推定したPSFの平均を求める。他にも、N個の推定小領域を選択した場合、式(6)のようにN個の推定小領域で共通するKを求めることでPSFを推定しても良い。
ステップ1508~1511の処理は、図3のステップ306~309の処理と同様である。
なお、ステップ1507で求めたPSFを画像データと共にストレージ205に記録し、再度画像を確認する際に、記録したPSFを読みだせるようにしても良い。
以上、推定に適した複数の推定小領域を選択した上で推定を行うとともに、また選択した推定小領域をユーザに提示する構成とするとで、ぼけの評価に対するユーザの納得度を向上させることが可能となる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について説明する。本実施形態では、推定小領域において推定されたPSFに基づいて、ぼけを解消するためのデコンボリューション処理を行う。推定小領域は自動で選択する構成としても、ユーザが任意の小領域を選択する構成としてもよい。
次に、第4の実施形態について説明する。本実施形態では、推定小領域において推定されたPSFに基づいて、ぼけを解消するためのデコンボリューション処理を行う。推定小領域は自動で選択する構成としても、ユーザが任意の小領域を選択する構成としてもよい。
図18は、本実施形態における画像のぼけ補正に関する動作処理を説明するためのフローチャートである。第3の実施形態と異なる処理を中心に説明を行う。ここでは、ユーザが任意の小領域を選択できる仕様を例にあげて説明を行う。
ステップ1801~1803は、ステップ1501~1503と同じである。
ステップ1804では、制御回路201が、ステップ1803で決定された推定小領域を画像に重畳してディスプレイ204に表示させ、ユーザに1つ以上の小領域を選択させる。そして、制御回路201は、ユーザが選択した1つ以上の小領域を、推定小領域として設定する。制御回路201は、設定された推定小領域をディスプレイ204に表示させる。
ステップ1805では、ステップ1507と同様の方法で、PSF推定部213は、ステップ1804でユーザによって選択された複数の推定小領域における共通のPSFを推定する。
ステップ1806では、信号処理部211が、ステップ1805で推定したPSFに基づいて、画像データにデコンボリューション処理を適用して、ぼけを補正するための回復処理を行う。
回復処理の概要について説明する。撮影画像(劣化画像)をg(x,y)、もとの画像をf(x,y)、光学伝達関数OTFのフーリエペアである点像分布関数PSFをh(x,y)としたとき、以下の式(7)が成立する。
g(x,y)=h(x,y)*f(x,y) ・・・(7)
g(x,y)=h(x,y)*f(x,y) ・・・(7)
ここで、*はコンボリューション(畳み込み積分、積和)、(x,y)は撮影画像上の座標である。
また、式(7)をフーリエ変換して周波数面での表示形式に変換すると、周波数ごとの積で表される式(8)が得られる。
G(u,v)=H(u,v)・F(u,v) ・・・(8)
G(u,v)=H(u,v)・F(u,v) ・・・(8)
ここで、Hは点像分布関数PSF(h)をフーリエ変換することにより得られた光学伝達関数OTFであり、G,Fはそれぞれ劣化した画像g、もとの画像fをフーリエ変換して得られた関数である。(u,v)は2次元周波数面での座標、すなわち周波数である。
撮影された劣化画像gからもとの画像fを得るには、以下の式(9)のように両辺を光学伝達関数Hで除算すればよい。
G(u,v)/H(u,v)=F(u,v) ・・・(9)
G(u,v)/H(u,v)=F(u,v) ・・・(9)
F(u,v)、すなわちG(u,v)/H(u,v)を逆フーリエ変換して実面に戻すことにより、もとの画像f(x,y)が回復画像として得られる。
1/Hを逆フーリエ変換したものをRとすると、以下の式(10)のように実面での画像に対するコンボリューション処理を行うことで、同様にもとの画像f(x,y)を得ることができる。
g(x,y)*R(x,y)=f(x,y) ・・・(10)
g(x,y)*R(x,y)=f(x,y) ・・・(10)
ステップ1807では、制御回路201がデコンボリューション処理を適用して得られた画像データを用いて、ディスプレイ204に画像を表示する。
ステップ1808では、制御回路201は、ユーザに小領域を選択し直すか、それとも処理を終了するかを問い合わせる表示を行う。ユーザから処理を終了せずに、小領域を再選択する旨の指示がなされた場合には、ステップ1804に戻る。つまり、ユーザはステップ1804で選択した小領域におけるPSFに基づくデコンボリューション処理の結果に満足できない場合は、小領域を選択し直して、別のPSFに基づくデコンボリューション処理をやり直すことができる。
ステップ1808で、ユーザから処理を終了する指示がなされた場合には、ステップ1809で、制御回路201は、デコンボリューション処理を適用した画像データをストレージ205に記録させる。
図19は、ユーザが選択した小領域、選択した小領域におけるPSFの推定結果、および、PSFの推定結果に基づくデコンボリューション処理を適用した画像の様子を示す図である。
図19(a)は、ユーザが1つの小領域のみを選択した場合の図であり、図19(b)は、ユーザが図19(a)に示すデコンボリューション処理の結果に満足できず、複数の小領域を選択した場合の図である。ユーザが指定した小領域のエッジ情報が少ない場合には、画像のぼけを精度良く補正するためのPSFを推定することが難しい場合がある。本実施形態によれば、ユーザが、デコンボリューション処理の結果を確認しながら、ぼけを重点的に解消したい小領域を指定できるようにすることで、ユーザの意図に沿ったぼけ補正を行うことができるようになる。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態について説明する。本実施形態では、ぼけの程度と、ぼけの程度に対応する小領域の表示を行い、ユーザがぼけの程度と小領域の関係を直感的に把握できるようにすることを目的とする。
次に、第5の実施形態について説明する。本実施形態では、ぼけの程度と、ぼけの程度に対応する小領域の表示を行い、ユーザがぼけの程度と小領域の関係を直感的に把握できるようにすることを目的とする。
図20は、本実施形態における画像のぼけ補正に関する動作処理を説明するためのフローチャートである。第3の実施形態と異なる処理を中心に説明を行う。ここでは、ユーザが任意の小領域を選択できる仕様を例にあげて説明を行う。
ステップ2001では、画像処理装置100が画像データを取得する。
ステップ2002では、推定領域設定部212が、画像データにおいて、被写体領域を囲う矩形領域を推定領域として設定する。本実施形態では、複数の被写体が検出された場合には、それぞれの被写体に対して推定領域を設定する。あるいは、検出された被写体を全て包含する領域を推定領域とする。
ステップ2003では、推定領域設定部212が、ステップ2002で設定した推定領域に対して、複数の小領域を設定する。あるいは、ステップ2002を省略して、画像データ全体を複数に分割して複数の小領域を設定してもよい。
ステップ2004では、PSF推定部213が、ステップ1803で決定された推定小領域ごとにPSFを推定する。
ステップ2005では、判定部214は、ディスプレイ204に、画像とともに、ぼけの程度であるぼけレベルを示すスライダーバーを表示させる。
ステップ2006では、判定部214は、ユーザが指定したスライダーバーにおけるぼけレベルに対応するPSFを選択する。
図21は、本実施形態におけるぼけレベルの変更に連動して小領域が変更される様子を説明するための図である。ユーザがぼけレベルを指定すると、そのぼけレベルに対応するPSFが推定された小領域が強調された状態で、画像に重畳して表示される。図21において、ぼけレベルのスライダーバーは、左から右に行くに従ってぼけレベルが高くなるように構成されている。図21の左側の図は、ユーザが小さいぼけレベルを指定しているため、撮影時にAFの対象となった手前の被写体における小領域が強調表示されている。図21の右側の図は、ユーザが大きいぼけレベルを指定しているため、撮影時のピント位置から大きく外れた位置に存在する奥の被写体における小領域が強調表示されている。なお、指定されたぼけレベルに対応するPSFが推定された小領域のみを画像に重畳して表示するようにしても構わない。
ユーザがぼけレベルを連続的に変更すれば、そのぼけレベルに対応するPSFが推定された小領域の選択が連続的に行われる。そのため、ユーザは小領域間のぼけレベルの類似度や、小領域間のぼけレベルの差の大きさを、容易に理解することが可能となる。
なお、スライダーバーが示すぼけレベルの最大値と最小値を、全ての小領域から得られたPSFの最大値と最小値、あるいは、PSFの分布に基づいて適用的に設定するようにしてもよい。また、ぼけレベルをスライダーバーの位置だけでなく、数値で示してもよいし、弱、中、強といったレベルを示す言葉で示してもよい。また、スライダーバーのタッチ操作に代えて、ボタンやダイヤルなどの他の操作部材を用いてぼけレベルを指定できるようにしてもよい。
ステップ2007では、判定部214は、ユーザによるぼけレベルの変更が行われなくなったかを判定し、変更がなければステップ2008に進み、変更があればステップ2006に戻る。この判定は、ユーザによるぼけレベルの変更の操作が行われなかった時間に基づいてもよいし、ユーザにぼけレベルの変更がない旨の指示があるか否かに基づいてもよい。
ステップ2008では、信号処理部211が、ユーザが指定したぼけレベルに対応する小領域に共通するPSFに基づいて、画像データにデコンボリューション処理を適応して、ぼけを補正するための回復処理を行う。
ステップ2009では、制御回路201が、デコンボリューション処理を適用して得られた画像データを用いて、ディスプレイ204に画像を表示させる。
ステップ2010では、判定部214は、ユーザからぼけレベルを変更する指示がなされたかを再度判定し、ぼけレベルを変更する指示があった場合にはステップ2006に戻り、無ければステップ2011に進む。ユーザはステップ2006で選択したぼけレベルに基づくデコンボリューション処理の結果に満足できない場合は、ぼけレベルを選択し直して、別のぼけレベルに基づくデコンボリューション処理をやり直すことができる。
ステップ2011では、制御回路201は、デコンボリューション処理を適用した画像データをストレージ205に記録させる。
以上のように、本実施形態によれば、ぼけの程度と、ぼけの程度に対応する小領域の対応付けた表示を行い、ユーザが領域ごとのぼけの程度を直感的に把握できる。
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態について説明する。本実施形態では、画像データに推定領域を設定してPSFを推定し、推定したPSFからスコアを算出する処理を、動画に適用する。本実施形態では、動画、特にライブビュー動画において連続的にPSFの推定処理を行い、ユーザにPSFのスコアを提示することで、ぼけによる劣化の少ないタイミングでユーザが撮影できるようアシストする例について説明する。
次に、第6の実施形態について説明する。本実施形態では、画像データに推定領域を設定してPSFを推定し、推定したPSFからスコアを算出する処理を、動画に適用する。本実施形態では、動画、特にライブビュー動画において連続的にPSFの推定処理を行い、ユーザにPSFのスコアを提示することで、ぼけによる劣化の少ないタイミングでユーザが撮影できるようアシストする例について説明する。
図22は、本実施形態における画像のぼけ判定に関する動作処理を説明するためのフローチャートである。このフローチャートはフレームごとに行われる。
ステップ2201では、画像処理装置100がライブビュー動画に用いられる画像データを取得する。
ステップ2202では、推定領域設定部212が、画像データにおいて、主被写体の領域を囲う矩形領域を推定領域として設定する。
ステップ2203では、推定領域設定部212が、ステップ2002で設定した推定領域に対して、複数の小領域を設定する。
ステップ2204では、信号処理部211が、エッジの強度とエッジの方向の偏りに基づいて、小領域ごとにエッジ特徴量を算出する。
ステップ2205では、信号処理部211が、エッジ特徴量が所定の値より大きい小領域を、推定小領域として選択する。エッジ特徴量が所定の値より大きい小領域が存在しない場合、そのフレームの画像データに対してはステップ2205以降の処理は行わずに、このフレームの画像データに対する処理を終了する。
ステップ2206では、PSF推定部213は、ステップ2205で選択した複数の推定小領域における共通のPSFを推定する。
ステップ2207では、判定部214が、図3のステップ306と同様の方法で、算出したPSFをスコアに変換する。あるいは、前のフレームの画像データから得られたスコアに基づいて、現在のフレームの画像データのスコアを計算してもよい。例えば、現在のフレームの画像データのスコアと、前の所定数のフレームの画像データのスコアを平均したり加重加算したりした結果を、現在のフレームのスコアとして置き換えてもよい。
ステップ2208では、判定部214が、図3のステップ307と同様の方法で、ステップ2207で算出したスコアを現像時の各種パラメータに基づいて補正する処理を行う。
ステップ2209では、制御回路201が、ステップ2206で推定したPSFの程度を示す情報と、ステップ2208で得られたスコアの一方あるいは両方を、動画に重畳してディスプレイ204に表示させる。さらに、PSFの推定処理が行われた推定小領域を知らせるための表示を行ってもよい。フレームごとにこれらの情報の表示の更新を行うと非常に見にくくなってしまうため、これらの情報の表示の更新は、ユーザが見やすい程度に間隔を空けて行う。あるいは、スコアが閾値以上変動した場合のみに情報を更新したり、ぼけの程度が閾値を下回ったときのみ情報を表示したりするようにしてもよい。
図23は、ステップ2209における、ライブビュー動画における表示画像を説明するための図である。
図23(a)では、複数の小領域2301、PSFの算出結果2302、および、PSFから計算したスコアの評価結果を示すテキスト2303が、ライブビュー動画の1フレームの画像に重畳して表示されている。複数の小領域2301のうち、斜線が掛かっている領域がステップ2205で選択された推定小領域であり、PSFの算出結果2302はこれら推定小領域に共通するPSFを示す。
図23(b)は、視線検出機能によって後ろの被写体が主被写体として選択された場合の図である。図23(b)においては、推定領域2304、PSFの算出結果2305、および、PSFから計算したスコアの評価結果を示すテキスト2306が、ライブビュー動画の1フレームの画像に重畳して表示されている。図23(b)では、ステップ2205においてエッジ特徴量が所定の値より大きい小領域が存在しなかったため、推定領域2304のみが表示されており、PSFの算出結果2305はこの推定領域2304全体から得られたPSFを示す。
このように、ライブビュー動画において、被写体のぼけの程度を確認しながら撮影を行うことが可能となり、被写体のぼけが抑制されたタイミングで、静止画の撮影を行うためのアシストを可能とする。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は上述した実施形態の内容に制限されず、発明の精神および範囲から離脱することなく様々な変更及び変形が可能である。
100 画像処理装置
100a デジタルカメラ
100b スマートフォン
100c サーバ
110 ネットワーク
201 制御回路
202 通信回路
203 指示受付回路
204 ディスプレイ
205 ストレージ
211 信号処理部
212 推定領域設定部
213 PSF推定部
214 判定部
100a デジタルカメラ
100b スマートフォン
100c サーバ
110 ネットワーク
201 制御回路
202 通信回路
203 指示受付回路
204 ディスプレイ
205 ストレージ
211 信号処理部
212 推定領域設定部
213 PSF推定部
214 判定部
Claims (27)
- 取得した画像データに対して推定領域を設定する領域設定手段と、
前記推定領域における画像のぼけの程度を推定するための演算を行う推定手段と、
前記推定手段によって推定されたぼけの程度に基づいて、当該画像データのぼけを判定する判定手段と、
表示手段に、前記判定手段がぼけを判定する際の閾値をユーザに調整させるための表示を行わせる制御手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記制御手段は、ユーザにぼけを判定する際の閾値を調整させるために、前記表示手段に、ぼけを判定する際の閾値を連続的に調整するための表示を行わせることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、ぼけを判定する際の閾値を連続的に調整するための表示の最大値および最小値の少なくとも一方を、複数の画像データに基づいて設定することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、前記最大値および最小値の少なくとも一方を、前記表示手段に表示されている複数の画像に対応する画像データを解析した結果に基づいて設定することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、前記最大値および最小値の少なくとも一方を、前記表示手段に表示されている複数の画像に含まれるぼけの程度に基づいて設定することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、前記画像データの出力サイズに応じて、前記判定手段がぼけを判定する際の閾値を変更することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記判定手段は、前記推定手段によって推定されたぼけの程度をスコアに変換し、前記スコアと閾値を比較することで、当該画像データのぼけを判定するものであって、前記画像データに施された画像処理のパラメータに応じて、前記スコアおよび閾値の少なくとも一方を補正することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記判定手段は、前記画像データに施された画像処理がエッジのレベルを高くする処理であれば、ぼけが生じていると判定されやすくするように前記スコアおよび閾値の少なくとも一方を補正することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、前記表示手段に、前記推定領域を当該画像データに基づく画像に重畳した表示を行わせることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 動画の画像データの中から一部の区間に含まれるフレームの画像データを取得する信号処理手段を有し、
前記領域設定手段、前記推定手段、および、前記判定手段は、前記信号処理手段が取得した画像データに対して処理を行うことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 取得した画像データから被写体領域を検出する検出手段と、
前記被写体領域において、画像のぼけの程度を推定するための推定小領域を設定する領域設定手段と、
表示手段に、前記推定小領域を当該画像データに基づく画像に重畳した表示を行わせる制御手段と、
前記推定小領域における画像のぼけの程度を推定する推定手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。 - 前記設定手段は、前記被写体領域を解析した結果に基づいて、前記推定小領域を設定することを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
- 前記設定手段は、前記被写体領域に複数の小領域を設定し、前記複数の小領域の中から、それぞれの小領域に含まれるエッジに基づいて、前記推定小領域として設定する小領域を選択することを特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。
- 前記取得した画像データは動画を構成するフレームの画像データであり、
前記領域設定手段、前記制御手段、および、前記推定手段は動画に含まれる複数のフレームに対して連続的に処理を行うことを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記制御手段は、前記表示手段に、前記推定手段が推定した画像のぼけの程度を示す情報の表示を行わせることを特徴とする請求項14に記載の画像処理装置。
- 前記設定手段は、前記被写体領域に複数の小領域の設定し、前記複数の小領域の中から、ユーザの指示に基づいて、前記推定小領域として設定する小領域を選択することを特徴とする請求項11に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、前記推定小領域として設定する小領域をユーザに選択させるために、前記表示手段に、前記設定手段が設定した前記複数の小領域を表示させることを特徴とする請求項16に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、ユーザにぼけの程度を選択させて、ユーザによって選択されたぼけの程度に対応する小領域を選択することを特徴とする請求項16に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、ユーザにぼけの程度を選択させるために、前記表示手段に、ぼけの程度を連続的に調整するための表示を行わせることを特徴とする請求項18に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、前記ユーザがぼけの程度を選択しなおす度に、ユーザによって選択されたぼけの程度に対応する小領域を選択することを特徴とする請求項18または19に記載の画像処理装置。
- 前記制御手段は、前記表示手段に、前記ユーザの指示に基づいて前記推定小領域として設定した小領域を表示させることを特徴とする請求項16乃至20のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記推定手段は、前記推定小領域として2以上の小領域を選択した場合に、前記2以上の小領域に共通するぼけの程度を推定することを特徴とする請求項11乃至21のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記画像データに対して、前記推定手段によって推定されたぼけの程度に応じたデコンボリューション処理を行って、ぼけを抑制した画像を生成する信号処理手段を有することを特徴とする請求項22に記載の画像処理装置。
- 前記推定手段は、前記画像のぼけの程度を推定するために、前記画像の点拡がり関数を算出することを特徴とする請求項1乃至23のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 取得した画像データに対して推定領域を設定する工程と、
前記推定領域における画像のぼけの程度を推定するための演算を行う工程と、
推定された前記ぼけの程度に基づいて、当該画像データのぼけを判定する工程と、
表示手段に、前記ぼけを判定する際の閾値をユーザに調整させるための表示を行わせる工程と、
を有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。 - 取得した画像データから被写体領域を検出する工程と、
前記被写体領域において、画像のぼけの程度を推定するための推定小領域を設定する工程と、
表示手段に、前記推定小領域を当該画像データに基づく画像に重畳した表示を行わせる工程と、
前記推定小領域における画像のぼけの程度を推定する工程と、
を有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。 - コンピュータを、請求項1乃至24のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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