JP2022175511A - 測距センサ及び測距装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】受光素子の特性データを取得する。【解決手段】測距センサは、画素と、飛行時間検出部と、特性データ検出部と、特性データ保持部とを有する。画素は、光源装置から出射された出射光が対象物により反射された反射光を受光する受光素子を備えて反射光の受光に基づく受光信号を生成する。飛行時間検出部は、対象物までの距離を検出するための出射光の出射から反射光の受光までの飛行時間を生成された受光信号に基づいて検出する。特性データ検出部は、受光信号に基づいて受光素子の特性データを検出する。特性データ保持部は、検出した特性データを保持する。【選択図】図1

Description

本開示は、測距センサ及び測距装置に関する。
光を照射し、照射した光が対象物により反射された反射光を受光して光が対象物との間を往復する時間を計時して対象物までの距離を測定する測距センサが使用されている。この測距センサにおいて、光の照射には、レーザダイオードが使用される。また、反射光を受光する受光素子には、アバランシェフォトダイオード(APD:Avalanche Photo Diode)や単一光子アバランシェダイオード(SPAD:Single Photon Avalanche diode)が使用される。これらの受光素子は、高感度かつ高速に反射光の入射を検出することができる。
このAPDやSPADは、特性のばらつきが比較的大きいという問題がある。また、これらの素子は、光の入射に起因しない電流である暗電流が流れる。この暗電流は、素子内部の欠陥に起因する電流であり、素子の劣化に伴って増加する。この暗電流が大きくなると、距離測定の誤動作を生じる。そこで、受光素子に光が当たらない暗状態において暗電流を測定し、受光素子の劣化状態を判断する光学的距離測定装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2020-143996号公報
しかしながら、上記の従来技術では、通常の使用状態における受光素子の特性が測定できないという問題がある。
そこで、本開示では、受光素子の特性データを取得する測距センサ及び測距装置を提案する。
本開示に係る測距センサは、画素と、飛行時間検出部と、特性データ検出部と、特性データ保持部とを有する。画素は、光源装置から出射された出射光が対象物により反射された反射光を受光する受光素子を備えて上記反射光の受光に基づく受光信号を生成する。飛行時間検出部は、上記対象物までの距離を検出するための上記出射光の出射から上記反射光の受光までの飛行時間を上記生成された受光信号に基づいて検出する。特性データ検出部は、上記受光信号に基づいて上記受光素子の特性データを検出する。特性データ保持部は、上記検出した特性データを保持する。
本開示の第1の実施形態に係る測距装置の構成例を示す図である。 本開示の実施形態に係る受光部の概略構成例を示すブロック図である。 本開示の実施形態に係るSPAD画素の概略構成例を示す回路図である。 本開示の実施形態に係る受光パルス信号生成部の構成例を示す図である。 本開示の実施形態に係る受光パルス信号の一例を示す図である。 本開示の実施形態に係るクロストークの一例を示す図である。 本開示の実施形態に係る特性データヒストグラムの一例を示す図である。 本開示の実施形態に係る特性データヒストグラムの一例を示す図である。 本開示の第1の実施形態に係る特性データヒストグラム生成部及び特性データヒストグラム保持部の構成例を示す図である。 本開示の第2の実施形態に係る受光部の概略構成例を示すブロック図である。 本開示の第2の実施形態に係る測距センサの構成例を示す図である。 本開示の第2の実施形態に係る特性データヒストグラム保持部の構成例を示す図である。 本開示の第2の実施形態に係る特性データヒストグラム保持部の他の構成例を示す図である。 本開示の第4の実施形態に係る測距センサの構成例を示す図である。 本開示の第4の実施形態に係る測距センサの他の構成例を示す図である。 本開示の第5の実施形態に係る測距装置の構成例を示す図である。 本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。 撮像部の設置位置の例を示す図である。
以下に、本開示の実施形態について図面に基づいて詳細に説明する。説明は、以下の順に行う。なお、以下の各実施形態において、同一の部位には同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
1.第1の実施形態
2.第2の実施形態
3.第3の実施形態
4.第4の実施形態
5.第5の実施形態
6.移動体への応用例
(1.第1の実施形態)
[測距装置の構成]
図1は、本開示の第1の実施形態に係る測距装置の構成例を示す図である。同図は、測距装置1の構成例を表すブロック図である。測距装置1は、光源装置11と、測距センサ2と、制御装置10とを備える。
光源装置11は、距離測定の対象物に光を照射するものである。この光源装置11は、レーザダイオード等の発光素子を備え、後述する制御装置10の制御に基づいて赤外光等の光を対象物に対して出射する。同図は、対象物400に対して出射光401を出力する例を表したものである。
測距センサ2は、光源装置11からの出射光が対象物により反射された反射光を検出し、検出した反射光に基づいて対象物までの距離を測定するものである。同図は、出射光401が対象物400により反射された反射光402を検出する例を表したものである。測距センサ2は、反射光402を受光する受光素子を備え、光源装置11における出射光401の出射から反射光402の受光までの時間を計時する。そして、測距センサ2は、計時した時間と光の速度とに基づいて対象物400までの距離を測定し、データとして出力する。また、測距センサ2は、受光素子の特性を測定し、測定したデータを更に出力する。
制御装置10は、測距装置1の全体を制御するものである。この制御装置10は、外部から入力されたコマンドに基づいて測距装置1の制御を行う。また、制御装置10は、光源装置11における出射光401の出射と測距センサ2における計時の開始とを同期させる制御を行う。
[測距センサの構成]
同図の測距センサ2は、受光部14と、受光パルス信号生成部15と、飛行時間ヒストグラム生成部16と、飛行時間ヒストグラム保持部17と、最頻出値検出部18と、出力部19とを備える。また、測距センサ2は、サンプリング調整部30と、特性データ検出部31と、特性データヒストグラム生成部32と、特性データヒストグラム保持部33と、特性データ保持部40とを更に備える。
なお、飛行時間ヒストグラム生成部16、飛行時間ヒストグラム保持部17及び最頻出値検出部18は、出射光の出射から反射光の受光までの飛行時間を後述する受光信号に基づいて検出する飛行時間検出部を構成する。
受光部14は、複数の受光素子を備え、反射光402を受光するものである。この受光部14は、受光素子をそれぞれ備える複数の画素(後述するSPAD画素20)が2次元格子状に配置されて構成される。このSPAD画素20は、反射光402を受光すると受光信号を生成する。受光部14は、この受光信号を受光パルス信号生成部15に対して出力する。
受光素子には、上述のAPDを使用することができる。このAPDは、逆バイアス電圧が印加された状態において動作する受光ダイオードである。逆バイアス電圧を降伏電圧の近傍の電圧にすることにより、APD内部の空乏層に高電界が形成される。この高電界によるなだれ増倍作用により、APDは、入射光の光電変換により生成された電荷を増加させることができ、受光感度を向上させることができる。
また、受光素子にSPADを使用することもできる。このSPADは、降伏電圧を超える逆バイアス電圧を印加することにより電荷の増倍作用を向上させたAPDである。SPADでは、光電変換により生成される電荷が高い増倍作用により急激に増加する。この増加した電荷により、急峻な立ち上がりの電流がSPADに流れる。この電流を検出してパルス信号を生成することにより、単一の光子の入射を検出することができる。このような動作モードは、ガイガーモードと称される。以下、受光素子としてSPADを想定する。受光部14の構成の詳細については後述する。
受光パルス信号生成部15は、受光信号から受光パルス信号を生成するものである。ここで、受光パルス信号は、受光信号を所定のサンプリング周期において2値化した信号である。このサンプリング周期には、後段の回路の動作の基準となるクロック信号の周期を適用することができる。この場合、受光パルス信号は、クロック信号に同期したデジタルの信号となる。受光パルス信号生成部15の構成の詳細については後述する。
飛行時間ヒストグラム生成部16は、出射光401の出射から反射光402の受光までの光の飛行時間を受光信号に基づいて検出するものである。同図の飛行時間ヒストグラム生成部16は、受光パルス信号生成部15により生成された受光パルス信号に基づいて飛行時間を検出する。前述の制御装置10は、光源装置11に対して出射光401の出射を制御するとともに出射光401の出射に同期した信号を飛行時間ヒストグラム生成部16に対して出力する。飛行時間ヒストグラム生成部16は、この信号に同期して計時を開始し、受光パルス信号生成部15から受光パルス信号が入力されるまでの時間を計時する。
また、飛行時間ヒストグラム生成部16は、計時した飛行時間のヒストグラムを生成する。具体的には、飛行時間ヒストグラム生成部16は、光源装置11からの出射光401の出射を起点とする所定の測定周期毎に受光パルス信号を計数し、測定周期毎の受光パルス信号数を検出する。次に、飛行時間ヒストグラム生成部16は、時系列の測定周期を階級とし、受光パルス信号の検出頻度を度数として表すヒストグラムを生成する。このヒストグラムの階級は、初回の測定周期から当該階級の測定周期までの総和に相当する飛行時間に対応する。受光パルス信号の検出頻度が最も高い階級に対応する飛行時間をこのヒストグラムから検出することができる。この検出された階級に対応する飛行時間を対象物400までの飛行時間とすることにより、対象物400までの距離を算出することができる。
飛行時間ヒストグラム保持部17は、飛行時間ヒストグラム生成部16により生成されるヒストグラムを保持するものである。この飛行時間ヒストグラム保持部17は、飛行時間ヒストグラムの階級にそれぞれ対応する複数の記憶領域を備える。上述の飛行時間ヒストグラム生成部16は、受光パルス信号を検出する毎に、測定周期に応じた階級に対応する飛行時間ヒストグラム保持部17の記憶領域の値に1を加算する。これにより、当該記憶領域に受光パルス信号の検出頻度を記憶させることができる。この処理を全ての測定周期(階級)に対して行うことにより、飛行時間ヒストグラムを生成しながら飛行時間ヒストグラム保持部17に保持させることができる。この飛行時間ヒストグラムの生成の処理は、図7において後述する特性データヒストグラムの生成の処理と同様である。
最頻出値検出部18は、飛行時間ヒストグラム保持部17に保持された飛行時間ヒストグラムにおける受光パルス信号の検出頻度が最も高い測定周期を検出するものである。最頻出値検出部18は、飛行時間ヒストグラムの最大の度数となる階級を検出することにより、受光パルス信号の検出頻度が最も高い測定周期を検出することができる。この検出された測定周期に至るまでの出射光401の出射からの測定周期の総和を飛行時間とすることができる。検出された飛行時間は、出力部19に対して出力される。
サンプリング調整部30は、受光パルス信号生成部15におけるサンプリング期間を調整するものである。ここで、サンプリング期間とは、受光信号を取得する期間である。このサンプリング期間は、飛行時間の測定期間及び後述する受光素子の特性データの検出期間に相当する。サンプリング調整部30は、このサンプリング期間を調整する。また、サンプリング調整部30は、飛行時間の測定と特性データの検出とにおいて異なるサンプリング期間に調整することもできる。例えば、サンプリング調整部30は、特性データの検出の際のサンプリング期間を飛行時間検出の際のサンプリング期間と比較して長い期間に調整することができる。
また、サンプリング調整部30は、受光パルス信号のサンプリングに使用するクロック信号の生成を更に行う。この生成されたクロック信号は、受光パルス信号生成部15に対して出力される。上述のサンプリング期間の調整は、例えば、このクロック信号を出力する期間を調整することにより行うことができる。また、サンプリング調整部30は、このクロック信号の周期を調整することもできる。これにより、サンプリング調整部30は、上述のサンプリング周期を調整することができる。また、サンプリング調整部30は、飛行時間の測定と特性データの検出とにおいて異なるクロック周期に調整することもできる。
特性データ検出部31は、受光パルス信号に基づいて受光素子の特性データを検出するものである。この特性データには、例えば、受光パルス信号のパルス幅、パルス間隔及び所定の測定期間におけるパルス数が該当する。なお、パルス間隔は、同一の受光素子から出力される受光パルス信号のパルス間隔の他に、異なる受光素子から出力される受光パルス信号のパルス間隔が該当する。この異なる受光素子の受光パス信号の間隔を検出することにより、受光パルス信号のクロストークを検出することができる。特性データ検出部31は、制御装置10からの指示に基づいてこれらの特性データの検出を行う。
また、特性データ検出部31は、検出した特性データのうちのヒストグラムの生成が必要なデータを特性データヒストグラム生成部32に出力し、ヒストグラムを必要としないデータを特性データ保持部40に出力する。具体的には、特性データ検出部31は、受光パルス信号のパルス幅及びパルス間隔を特性データヒストグラム生成部32に出力し、受光パルス信号のパルス数を特性データ保持部40に出力する。特性データの詳細については後述する。
特性データヒストグラム生成部32は、特性データの検出頻度を度数として表すヒストグラムである特性データヒストグラムを生成するものである。同図の特性データヒストグラム生成部32は、特性データ検出部31から出力された受光パルス信号のパルス幅及びパルス間隔についてのヒストグラムを生成する。特性データヒストグラムの詳細については後述する。
特性データヒストグラム保持部33は、特性データヒストグラム生成部32により生成される特性データヒストグラムを保持するものである。この特性データヒストグラム保持部33は、飛行時間ヒストグラム保持部17と同様に、特性データヒストグラムの階級にそれぞれ対応する複数の記憶領域を備える。特性データヒストグラム保持部33は、所定のタイミングにおいて保持した特性データヒストグラムを出力部19に対して出力する。特性データヒストグラム保持部33の構成の詳細については後述する。なお、特性データヒストグラム保持部33は、特許請求の範囲に記載の特性データ保持部の一例である。
特性データ保持部40は、特性データを保持するものである。同図の特性データ保持部40は、特性データ検出部31から出力された受光パルス信号のパルス数を保持する。また、特性データ保持部40は、所定のタイミングにおいて保持した特性データを出力部19に対して出力する。
出力部19は、検出された飛行時間及び検出された特性データを外部の装置に対して出力するものである。この出力部19は、最頻出値検出部18から出力される飛行時間、特性データヒストグラム保持部33に保持された特性データヒストグラム及び特性データ保持部40に保持された特性データの何れかを選択して出力する。
[受光部の構成]
図2は、本開示の実施形態に係る受光部の概略構成例を示すブロック図である。図2に示すように、受光部14は、タイミング制御回路141と、駆動回路142と、SPADアレイ143と、出力回路144とを備える。
SPADアレイ143は、2次元格子状に配列する複数のSPAD画素20を備える。複数のSPAD画素20に対しては、列ごとに画素駆動線LD(図面中の上下方向)が接続され、行ごとに出力信号線LS(図面中の左右方向)が接続される。画素駆動線LDの一端は、駆動回路142の各列に対応した出力端に接続され、出力信号線LSの一端は、出力回路144の各行に対応した入力端に接続される。
駆動回路142は、シフトレジスタやアドレスデコーダなどを含み、SPADアレイ143の各SPAD画素20を、全画素同時や列単位等で駆動する。そこで、駆動回路142は、少なくとも、SPADアレイ143内の選択列における各SPAD画素20に、後述するクエンチ電圧V_QCHを印加する回路と、選択列における各SPAD画素20に、後述する選択制御電圧V_SELを印加する回路とを含む。そして、駆動回路142は、読出し対象の列に対応する画素駆動線LDに選択制御電圧V_SELを印加することにより、光子の入射を検出するために用いるSPAD画素20を列単位で選択する。
駆動回路142によって選択走査された列の各SPAD画素20から出力される信号(受光信号)V_OUTは、出力信号線LSの各々を通して出力回路144に入力される。出力回路144は、各SPAD画素20から入力された受光信号V_OUTを出力する。
タイミング制御回路141は、各種のタイミング信号を生成するタイミングジェネレータ等を含み、タイミングジェネレータで生成された各種のタイミング信号を基に、駆動回路142及び出力回路144を制御する。
[SPAD画素]
図3は、本開示の実施形態に係るSPAD画素の概略構成例を示す回路図である。同図に示すように、SPAD画素20は、受光素子としてのフォトダイオード21と、フォトダイオード21に光子が入射したことを検出する読出し回路22とを備える。フォトダイオード21は、そのアノードとカソードとの間に降伏電圧(ブレークダウン電圧)以上の逆バイアス電圧V_SPADが印加されている状態で光子が入射すると、アバランシェ電流を発生する。
読出し回路22は、クエンチ抵抗23と、デジタル変換器25と、インバータ26と、バッファ27と、選択トランジスタ24とを備える。クエンチ抵抗23は、例えば、NチャネルMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor。以下、NMOSトランジスタという)で構成され、そのドレインがフォトダイオード21のアノードに接続され、そのソースが選択トランジスタ24を介して接地されている。また、クエンチ抵抗23を構成するNMOSトランジスタのゲートには、当該NMOSトランジスタをクエンチ抵抗として作用させるために予め設定されているクエンチ電圧V_QCHが、駆動回路142から画素駆動線LDを介して印加される。
本実施形態において、フォトダイオード21はSPADである。SPADは、そのアノードとカソードとの間に降伏電圧(ブレークダウン電圧)以上の逆バイアス電圧が印加されるとガイガーモードで動作するアバランシェフォトダイオードであり、1つの光子の入射を検出可能である。
デジタル変換器25は、抵抗251とNMOSトランジスタ252とを備える。NMOSトランジスタ252は、そのドレインが抵抗251を介して電源電圧VDDに接続され、そのソースが接地されている。また、NMOSトランジスタ252のゲートには、フォトダイオード21のアノードとクエンチ抵抗23との接続点N1の電圧が印加される。
インバータ26は、PチャネルMOSFET(以下、PMOSトランジスタという)261とNMOSトランジスタ262とを備える。PMOSトランジスタ261は、そのドレインが電源電圧VDDに接続され、そのソースがNMOSトランジスタ262のドレインに接続されている。NMOSトランジスタ262は、そのドレインがPMOSトランジスタ261のソースに接続され、そのソースが接地されている。PMOSトランジスタ261のゲート及びNMOSトランジスタ262のゲートには、それぞれ抵抗251とNMOSトランジスタ252のドレインとの接続点N2の電圧が印加される。インバータ26の出力は、バッファ27に入力される。
バッファ27は、インピーダンス変換のための回路であり、インバータ26から出力信号を入力すると、その入力した出力信号をインピーダンス変換し、受光信号V_OUTとして出力する。
選択トランジスタ24は、例えば、NMOSトランジスタであり、そのドレインがクエンチ抵抗23を構成するNMOSトランジスタのソースに接続され、そのソースが接地されている。選択トランジスタ24は、駆動回路142に接続されており、選択トランジスタ24のゲートに駆動回路142からの選択制御電圧V_SELが画素駆動線LDを介して印加されると、オフ状態からオン状態に変化する。
図3に例示した読出し回路22は、例えば、以下のように動作する。すなわち、まず、駆動回路142から選択トランジスタ24に選択制御電圧V_SELが印加されて選択トランジスタ24がオン状態となっている期間、フォトダイオード21には降伏電圧(ブレークダウン電圧)以上の逆バイアス電圧V_SPADが印加される。これにより、フォトダイオード21の動作が許可される。
一方、駆動回路142から選択トランジスタ24に選択制御電圧V_SELが印加されておらず、選択トランジスタ24がオフ状態となっている期間、逆バイアス電圧V_SPADがフォトダイオード21に印加されないことから、フォトダイオード21の動作が禁止される。
選択トランジスタ24がオン状態であるときにフォトダイオード21に光子が入射すると、フォトダイオード21においてアバランシェ電流が発生する。それにより、クエンチ抵抗23にアバランシェ電流が流れ、接続点N1の電圧が上昇する。接続点N1の電圧がNMOSトランジスタ252のオン電圧よりも高くなると、NMOSトランジスタ252がオン状態になり、接続点N2の電圧が電源電圧VDDから0Vに変化する。そして、接続点N2の電圧が電源電圧VDDから0Vに変化すると、PMOSトランジスタ261がオフ状態からオン状態に変化すると共にNMOSトランジスタ262がオン状態からオフ状態に変化し、接続点N3の電圧が0Vから電源電圧VDDに変化する。その結果、バッファ27からハイレベルの受光信号V_OUTが出力される。
その後、接続点N1の電圧が上昇し続けると、フォトダイオード21のアノードとカソードとの間に印加されている電圧が降伏電圧よりも小さくなり、それにより、アバランシェ電流が止まって、接続点N1の電圧が低下する。そして、接続点N1の電圧がNMOSトランジスタ452のオン電圧よりも低くなると、NMOSトランジスタ452がオフ状態になり、バッファ27からの受光信号V_OUTの出力が停止する(ローレベル)。
このように、読出し回路22は、フォトダイオード21に光子が入射してアバランシェ電流が発生し、これによりNMOSトランジスタ452がオン状態になったタイミングから、アバランシェ電流が止まってNMOSトランジスタ452がオフ状態になるタイミングまでの期間、ハイレベルの受光信号V_OUTを出力する。出力された受光信号V_OUTは、出力回路144を介して、受光パルス信号生成部15に入力される。
[受光パルス信号生成部の構成]
図4は、本開示の実施形態に係る受光パルス信号生成部の構成例を示す図である。同図は、受光パルス信号生成部15の構成例を表すブロック図である。受光パルス信号生成部15は、Dフリップフロップ151及び152を備える。Dフリップフロップ151及び152は、直列に接続される。すなわち、Dフリップフロップ151のQ出力がDフリップフロップ152のD入力に接続される。Dフリップフロップ151のD入力には、出力回路144からの受光信号が入力される。Dフリップフロップ151にはクロック信号1が供給され、Dフリップフロップ152にはクロック信号2が供給される。クロック信号1及びクロック信号2は、同じ周波数のクロック信号である。また、クロック信号2は、クロック信号1に対して遅れ位相のクロック信号である。
出力回路144を介して入力される受光信号は、クロック信号1の立ち上がりに同期してDフリップフロップ151に取り込まれ、Dフリップフロップ151のQ出力に出力される。この出力された受光信号がクロック信号2の立ち上がりに同期してDフリップフロップ152に取り込まれ、Dフリップフロップ152のQ出力に出力される。これにより、クロック信号に対して非同期の受光信号をクロック信号(クロック信号2)に同期した信号に変換することができる。この場合、クロック信号の周期が取り込み(サンプリング)周期となる。
受光信号のDフリップフロップ151への取り込みの際にセットアップタイムが不足すると、Dフリップフロップ151のQ出力が準安定状態になる。クロック信号1に対するクロック信号2の遅れ時間をDフリップフロップ151の準安定状態からの復帰に要する時間にセットアップタイムを加算した時間より長くすることにより、Dフリップフロップ152への準安定状態の伝播を防ぐことができる。このように、受光信号が1ビットの2値化された信号(すなわちデジタル信号)である発光パルス信号に変換される。なお、受光部14から複数の受光信号が並列に出力される場合には、出力される受光信号毎に受光パルス信号生成部15が配置される。
なお、受光パルス信号生成部15の構成は、この例に限定されない。例えば、クロック信号1及びクロック信号2に同じクロック信号を供給することもできる。この場合は、1クロック周期の遅れ時間を確保することができる。
[受光パルス信号]
図5Aは、本開示の実施形態に係る受光パルス信号の一例を示す図である。同図において、「SPAD出力」は、図3における接続点N1の電圧波形を表す。「受光信号」は、読出し回路22から出力される受光信号を表す。「クロック信号」は、上述のクロック信号2を表す。「受光パルス信号」は、受光パルス信号生成部15から出力される受光パルス信号を表す。なお、同図の破線は0Vのレベルを表す。
図3の回路において、定常時のフォトダイオード21(SPAD)の出力電圧(アノードの電圧)は0Vである。フォトダイオード21に光子が入射すると、図3において説明したように接続点N1の電圧が変化し、パルス状の応答信号408が生成される。この応答信号408がデジタル変換器25等により略矩形形状に整形されて、受光信号411として出力される。同図の一点鎖線は、デジタル変換器25の閾値を表す。
この受光信号411が図4において説明したクロック信号の立ち上がりに同期してDフリップフロップ151及び152に取り込まれ、クロック信号2に同期した受光パルス信号431に変換される。このように、受光パルス信号431が生成される。
フォトダイオード21(SPAD)に光子が入射して応答信号408が生成される期間は、新たな光子の入射を検出できないデットタイムとなる。SPADのガイガーモードへの移行により、SPAD内に電荷が拡散した状態になるためである。同図の「デットタイム」は、この期間を表したものである。このようなデットタイムは、受光パルス信号のパルス幅やパルス間隔を測定することにより検出することができる。
また、SPADには、アフターパルスと称される誤動作を生じる場合がある。このアフターパルスは、例えば、なだれ増倍により生成された電荷が不純物準位に捕獲され、時間をおいて放出される場合に発生する。同図の応答信号409は、アフターパルスを生じた場合の波形を表したものである。また、同図の点線は、アフターパルスを生じない場合の波形を表す。アフターパルスを生じると、受光信号412及び受光パルス信号432のパルス幅が長くなる。複数の受光パルス信号のパルス幅のデータを取得することにより、アフターパルスの発生確率を算出することができる。
また、規程の光量の光を照射しながら所定期間における受光パルス信号の個数を測定することにより検出効率(PDE:Photon Detection Efficiency)を測定することができる。また、SPADは、入射光が無い状態においても受光信号を生成する場合がある。これは、SPADが形成される半導体基板の界面準位に捕獲された電荷に起因する受光信号であり、SPAD毎に異なる発生確率を有する。この発生確率は、DCR(Dark Count Rate)と称される。このDCRは、遮光した状態において受光パルス信号の個数を測定することにより検出することができる。
また、入射光に起因しない受光信号として、クロストークにより生成される受光信号が知られている。これは、他のSPAD画素20により生成された受光信号の影響を受けることによる誤動作である。電荷のなだれ増倍作用の際にSPADが発光する場合がある。この発光に基づく光子が隣接するSPADに入射してガイガーモードに移行すると、クロストークによる受光信号が生成される。このようなクロストークは、異なるSPAD画素20により生成される受光パルス信号のパルス間隔を測定することにより検出することができる。
図5Bは、本開示の実施形態に係るクロストークの一例を示す図である。同図において、「受光パルス信号1」及び「受光パルス信号2」は、それぞれ異なるSPAD画素20により生成される受光パルス信号を表したものである。受光パルス信号2の受光パルス信号434は、受光パルス信号1の受光パルス信号433の影響を受けて生成されるパルス信号を表したものである。
受光パルス信号のパス幅は、例えば、クロック信号の周期を単位として検出することができる。同図の受光パルス信号431のパルス幅を例に挙げて説明すると、受光パルス信号431の期間は、クロック信号の4サイクルの期間に相当する。そこで、受光パルス信号431のパルス幅を値「4」と表すことができる。同様に、受光パルス信号431及び432のパルス間隔は、値「14」と表すことができる。図1において説明した特性データ検出部31は、受光パルス信号が入力される毎にクロック信号の周期を単位として受光パルス信号のパルス幅及びパルス間隔を検出し、特性データヒストグラム生成部32に対して出力する。
これらのSPADの特性データの測定は、所定のタイミングに行うことができる。例えば、特性データの測定は、測距センサ2の製造後の検査工程にて行うことができる。また、例えば、特性データの測定は、測距センサ2の使用時における劣化の検出のために行うこともできる。
[特性データヒストグラム]
図6A及び6Bは、本開示の実施形態に係る特性データヒストグラムの一例を示す図である。特性データのうち、受光パルス信号のバルス幅及びパルス間隔については、ヒストグラムを作成することにより、データの分布を取得することができる。図6Aは、受光パルス信号のパルス幅のそれぞれの階級毎の検出頻度を表すヒストグラムの例を表したものである。ここで、階級は、上述のクロック信号の周期に対応させることができる。例えば、クロック信号周期の倍数毎の階級にすることができる。この場合、特性データヒストグラムの最初の階級は1クロック周期のパルス幅を表し、2番目の階級は2クロック周期の階級となる。特性データヒストグラム生成部32は、特性データ検出部31から特性データが入力される毎に対応する階級の検出頻度に値「1」を加算して更新を行い、ヒストグラムを生成する。
図6Bは、受光パルス信号のパルス間隔のそれぞれの階級毎の検出頻度を表すヒストグラムの例を表したものである。図6Aのヒストグラムと同様に、クロック信号周期の倍数毎の階級にすることができる。
[特性データヒストグラム生成部及び特性データヒストグラム保持部の構成]
図7は、本開示の第1の実施形態に係る特性データヒストグラム生成部及び特性データヒストグラム保持部の構成例を示す図である。同図は、特性データヒストグラム生成部32及び特性データヒストグラム保持部33の構成例を表すブロック図である。
同図の特性データヒストグラム生成部32は、ヒストグラム生成部320と、記憶領域選択部321と、加算部322とを備える。
ヒストグラム生成部320は、特性データ検出部31から出力された特性データに基づいてヒストグラムを生成するものである。このヒストグラム生成部320は、特性データに応じて階級を選択し、選択した階級に対応する記憶領域を記憶領域選択部321に対して出力する。
記憶領域選択部321は、ヒストグラム生成部320から出力された記憶領域に対応する特性データヒストグラム保持部33の記憶領域を選択するものである。
加算部322は、入力されたデータに値「1」を加算して出力するものである。この加算部322は、特性データヒストグラム保持部33の複数の記憶領域のうち記憶領域選択部321により選択された記憶領域のデータに対して+1の演算を行う。同図の加算部322は、後述する記憶領域と同じビット幅のデータ入力In0-In7及びデータ出力Out0-Out7を備える。加算部322は、データ入力In0-In7に入力されたデータに値「1」を加算したデータをデータ出力Out0-Out7から出力する。
同図の特性データヒストグラム保持部33は、複数の記憶領域330を備える。これらの記憶領域330は、ヒストグラムの階級にそれぞれ対応して度数を保持するものである。記憶領域330は、ヒストグラムの度数の最大値に応じたビット幅に構成される。同図の記憶領域330は、8ビットのビット幅に構成される例を表したものである。また、記憶領域330は、データ入力Di0-Di7と、データ出力Do0-Do7と、読み出し制御入力RDと、書込み制御入力WDとを備える。
データ入力Di0-Di7は、記憶領域330に保持させるデータを入力する端子である。データ出力Do0-Do7は、記憶領域330に保持されたデータが出力される端子である。読み出し制御入力RDは、記憶領域330に対してデータの読出しを指示する制御信号を入力する端子である。読み出し制御入力RDに例えば、値「1」の信号を入力すると、記憶領域330に保持されたデータがデータ出力Do0-Do7に出力される。書込み制御入力WDは、記憶領域330に対してデータの書き込みを指示する制御信号を入力する端子である。書込み制御入力WDに、例えば、値「1」の信号を入力すると、データ入力D0-D7に入力されたデータが記憶領域330に保持(記憶)される。
加算部322のデータ出力Out0-Out7は、信号線328を介して全ての記憶領域330のデータ入力Di0-Di7に共通に接続される。また、加算部322のデータ入力In0-In7は、信号線339を介して全ての記憶領域330のデータ出力Do0-Do7に共通に接続される。
特性データヒストグラム生成部32及び特性データヒストグラム保持部33の動作について説明する。まず、ヒストグラム生成部320が特性データに応じた階級を選択する。この選択された階級に対応する記憶領域330が記憶領域選択部321により選択される。記憶領域選択部321は、選択した記憶領域330の読み出し制御入力RDに制御信号を出力し、当該記憶領域330に保持されたデータを出力させる。この出力されたデータは、信号線339を介して加算部322に入力される。加算部322は、このデータに値「1」を加算してデータ出力Out0-Out7に出力する。この加算部322の出力データは、信号線328を介して記憶領域330のデータ入力In0-In7に入力される。その後、記憶領域選択部321は、選択した記憶領域330の書込み制御入力WDに制御信号を出力する。これにより、不図示のクロック信号に同期してデータ入力In0-In7に入力されたデータが選択された記憶領域330に書き込まれて保持される。
このように、記憶領域選択部321により選択された記憶領域330に保持されたデータに値「1」が加算され、対応する階級の度数が更新される。このような記憶領域330のデータの更新を繰り返すことにより、特性データヒストグラムを生成することができる。同図の記憶領域330は、リード・モデファイ・ライト型のアクセスが行われる記憶装置である。また、記憶領域330は、リセットにより初期化することができる。このような記憶領域330は、例えば、上述のビット幅のレジスタと読み出し及び書込み制御回路とにより構成することができる。このレジスタは、ビット幅と同数のフリップフロップにより構成することができる。なお、図1において説明した飛行時間ヒストグラム生成部16及び飛行時間ヒストグラム保持部17においても同様の構成及び手順により飛行時間ヒストグラムを生成することができる。
特性データヒストグラム保持部33に保持された特性データのヒストグラムは、信号線339を介して出力部19に出力される。
このように、本開示の第1の実施形態の測距センサ2は、特性データ検出部31により受光素子であるSPADの各種の特性データを検出することができ、利便性を向上させることができる。また、測距センサ2は、特性データヒストグラム生成部32により特性データのヒストグラムを生成して出力するため、利便性を更に向上させることができる。また、測距センサ2は、検出した特性データやヒストグラムに加工したデータを保持し、外部の装置に対して一括して出力することができる。これにより、特性データの転送に要する時間を短縮することができる。
(2.第2の実施形態)
上述の第1の実施形態の測距センサ2は、SPAD画素20毎にSPADの特性データを検出していた。これに対し、本開示の第2の実施形態の測距センサ2は、複数のSPAD画素20毎に特性データを検出する点で、上述の第1の実施形態と異なる。
[受光部の構成]
図8は、本開示の第2の実施形態に係る受光部の概略構成例を示すブロック図である。同図は、図2と同様に、受光部14の構成例を表すブロック図である。同図の受光部14は、複数のSPAD画素20を含む画素グループ28が配列される点で、図2の受光部14と異なる。なお、同図の受光部14において、駆動回路142及びタイミング制御回路141の記載を省略している。
同図のSPADアレイ143は、複数の画素グループ28を備える。この画素グループ28には、複数のSPAD画素20が配置される。本開示の第2の実施形態の測距センサ2は、この画素グループ28を単位として受光パルス信号が生成される。同図の駆動回路142は、画素グループ28に配置される複数のSPAD画素20を駆動して受光信号を同時に生成させる。この画素グループ28毎の受光信号は、同図の出力回路144を介して受光パルス信号生成部15に出力される。
[測距センサの構成]
図9は、本開示の第2の実施形態に係る測距センサの構成例を示す図である。同図は、測距センサ2の構成例を表すブロック図である。同図の測距センサ2は、複数の受光パルス信号生成部15が配置され、受光パルス信号集約部34及びシリアルパラレル変換部35を更に備える点で、図1の測距センサ2と異なる。なお、同図において、サンプリング調整部30、飛行時間ヒストグラム生成部16、飛行時間ヒストグラム保持部17、最頻出値検出部18、特性データヒストグラム生成部32、特性データヒストグラム保持部33、特性データ保持部40及び出力部19の記載を省略している。
同図の測距センサ2においては、画素グループ28に配置されるSPAD画素20と同じ個数の受光パルス信号生成部15が配置される。これらの受光パルス信号生成部15には、画素グループ28毎に出力される複数の受光信号がそれぞれ入力される。この入力された受光信号に基づいて複数の受光パルス信号生成部15が同時に受光パルス信号を生成して出力する。
受光パルス信号集約部34は、複数の受光パルス信号を1つの受光パルス信号に集約して出力するものである。この受光パルス信号の集約は、例えば、複数の受光パルス信号の論理和演算により行うことができる。集約した受光パルス信号に対して飛行時間の検出を行うことにより、画素グループ28を1つの画素とみなして測距の処理を行うことができる。画素に配置されるSPAD数を調整することができ、ダイナミックレンジを変更することができる。この場合、集約した受光パルス信号に基づいて特性データを検出することができる。
シリアルパラレル変換部35は、受光パルス信号を所定のビット幅のパラレルの信号に変換するものである。ビット幅には、例えば、4ビットを適用することができる。この場合、シリアルパラレル変換部35は、受光パルス信号を4クロック周期毎に区切ってパラレルの信号に変換する。このパラレルの受光パルス信号に基づいて飛行時間の検出や特性データの検出を行うことにより、処理に許容される時間を長くすることができる。特性データ検出部31等の後段の回路に比較的低い処理速度の回路を適用することができる。
同図の特性データ検出部31は、パラレルの受光パルス信号に基づいて特性データの検出を行う。
なお、本開示の第2の実施形態の測距センサ2の構成は、この例に限定されない。例えば、シリアルパラレル変換部35を省略することもできる。この場合には、特性データ検出部31は、受光パルス信号集約部34から出力されるシリアルの受光パルス信号に基づいて特性データを検出する。
これ以外の測距センサ2の構成は本開示の第1の実施形態における測距センサ2の構成と同様であるため、説明を省略する。
このように、本開示の第2の実施形態の測距センサ2は、画素グループ28毎に受光パルス信号を生成し、これらの受光パルス信号が集約された受光パルス信号に基づいて特性データを検出する。
(3.第3の実施形態)
上述の第1の実施形態の測距センサ2は、複数の記憶領域330を備える特性データヒストグラム保持部33に特性データヒストグラムを保持していた。これに対し、本開示の第3の実施形態の測距センサ2は、一部の特性データヒストグラムをメモリ装置に保持させる点で、上述の第1の実施形態と異なる。
[特性データヒストグラム保持部の構成]
図10は、本開示の第2の実施形態に係る特性データヒストグラム保持部の構成例を示す図である。同図は、特性データヒストグラム保持部33の構成例を表すブロック図である。なお、同図には、特性データヒストグラム生成部32も記載している。
同図の特性データヒストグラム保持部33は、レジスタアレイ36と、SRAM(Static Random Access Memory)37と、保持メモリ選択部38とを備える。
レジスタアレイ36は、複数のレジスタにより構成されて特性データヒストグラムの一部の階級のデータを保持するものである。レジスタアレイ36は、図7において説明した記憶領域330をレジスタとして使用することができる。
SRAM37は、特性データヒストグラムの一部の階級のデータを保持するメモリ装置である。このSRAM37は、固有のアドレスが割り振られた複数の記憶部を備える。この記憶部には、記憶領域330と同様にレジスタが使用される。一方、SRAM37は、記憶部のデータ幅であるワードに特性データヒストグラムの複数の階級のデータを割り当てることができる。このため、SRAM37を使用することにより、測距センサ2を小型化することができる。また、SRAM37は、リード・モデファイ・ライト型のアクセスを行う。このアクセスには、2クロック周期が必要となり、レジスタアレイ36よりアクセス速度が遅くなる。
保持メモリ選択部38は、レジスタアレイ36及びSRAM37を選択するものである。この保持メモリ選択部38は、特性データヒストグラムのそれぞれの階級をレジスタアレイ36及びSRAM37の何れかに割り当てる。そして、保持メモリ選択部38は、記憶領域選択部321から出力される記憶領域の選択結果に応じてレジスタアレイ36及びSRAM37の何れかを選択し、データの読み出し及び書込みの制御を行う。保持メモリ選択部38は、レジスタアレイ36に対して選択信号を出力する。この選択信号は、図7において説明した、読み出し制御入力RD及び書込み制御入力WDの入力信号に該当する。この選択信号が出力されたレジスタアレイ36の記憶領域330は、加算部322により値「1」が加算される。
一方、保持メモリ選択部38は、SRAM37に対してアドレスを出力する。このアドレスに対応する記憶部のデータが不図示のクロック信号に同期して読み出され、信号線339に出力される。加算部322がこのデータに値「1」を加算し、信号線328を介してSRAM37に出力する。この出力された加算後のデータがクロック信号に同期して上述のアドレスに対応する記憶部に書き込まれる。
このように、保持メモリ選択部38により選択されたレジスタアレイ36及びSRAM37の特性データヒストグラムが保持されるとともに更新される。保持メモリ選択部38は、更新の頻度に応じて特性データヒストグラムの階級をレジスタアレイ36及びSRAM37に割り当てることができる。例えば、特性データの検出頻度が高いと予測される階級は、データの更新の頻度が高い階級に該当する。保持メモリ選択部38は、そのような階級をレジスタアレイ36に割り当てることができる。この場合には、特性データの検出頻度が高いと予測される階級のデータの更新を高速に行うことができる。ヒストグラムの生成に要する時間を短縮することができる。
なお、特性データヒストグラムの生成後にレジスタアレイ36に保持されたデータをSRAM37に転送して保持させる構成を採ることもできる。
[特性データヒストグラム保持部の他の構成]
図11は、本開示の第2の実施形態に係る特性データヒストグラム保持部の他の構成例を示す図である。同図は、図10と同様に、特性データヒストグラム保持部33の構成例を表すブロック図である。同図の特性データヒストグラム保持部33は、レジスタアレイ36の代わりに複数のカウンタ39を備える点で、図10の特性データヒストグラム保持部33と異なる。なお、同図においては、特性データヒストグラム保持部33の構成を簡略化して記載した。
カウンタ39は、特性データヒストグラムの度数の最大値に応じたビット幅のカウンタである。このカウンタ39は、保持メモリ選択部38からの選択信号が入力される毎にアップカウントを行う。このアップカウントによりヒストグラムの階級のデータの更新を行うことができる。カウンタ39は、図7において説明した記憶領域330及び加算部322により構成することができる。すなわち、カウンタ39は、加算部322を内蔵しているため、データの更新を高速に行うことができる。また、カウンタ39には、クロック信号に同期したカウンタのほかに非同期のカウンタを使用することもできる。
いずれの場合においても、カウンタ39におけるデータの更新は、前述のレジスタアレイ36よりも高速に行われる。このため、特性データの検出頻度が高いと予測される階級をカウンタ39に割り当てることにより、特性データヒストグラムの生成に要する時間を更に短縮することができる。
なお、特性データヒストグラム保持部33の構成は、これらの例に限定されない。例えば、特性データヒストグラム保持部33をSRAM37のみにより構成することもできる。また、特性データヒストグラム保持部33を複数のカウンタ39のみにより構成することもできる。
これ以外の測距センサ2の構成は本開示の第1の実施形態における測距センサ2の構成と同様であるため、説明を省略する。
このように、本開示の第3の実施形態の測距センサ2は、特性データヒストグラムにおける更新頻度が高い階級を高速なレジスタアレイ36やカウンタ39に割り当てる。これにより、特性データヒストグラムの生成時間を短縮することができる。また、本開示の第3の実施形態の測距センサ2は、更新頻度が比較的低い階級を容量の大きなSRAM37に割り当てることにより、特性データヒストグラム保持部33を小型化することができる。
(4.第4の実施形態)
上述の第1の実施形態の測距センサ2は、飛行時間ヒストグラム保持部17及び特性データヒストグラム保持部33を備えていた。これに対し、本開示の第4の実施形態の測距センサ2は、ヒストグラムの保持部を飛行時間の測定及び特性データの検出に共通に使用する点で、上述の第1の実施形態と異なる。
[測距センサの構成]
図12は、本開示の第4の実施形態に係る測距センサの構成例を示す図である。同図は、測距センサ2の構成例を表すブロック図である。同図の測距センサ2は、選択部41を更に備え、特性データヒストグラム保持部33が省略される点で、図1の測距センサ2と異なる。なお、同図において、サンプリング調整部30及び特性データ保持部40の記載を省略している。
選択部41は、後段の飛行時間ヒストグラム保持部17に保持するヒストグラムを選択するものである。この選択部41は、飛行時間ヒストグラム生成部16及び特性データヒストグラム生成部32の何れかを選択してヒストグラムのデータを伝達する。
測距センサ2において測距を行う際には、選択部41は、飛行時間ヒストグラム生成部16を選択する。選択された飛行時間ヒストグラム生成部16は、選択部41を介して飛行時間ヒストグラムのデータを飛行時間ヒストグラム保持部17に出力する。具体的には、飛行時間ヒストグラム生成部16は、選択部41を介してヒストグラムの階級の更新を行って飛行時間ヒストグラムを生成し、保持させる。
一方、特性データヒストグラムを生成する際には、選択部41は、特性データヒストグラム生成部32を選択する。選択された特性データヒストグラム生成部32は、選択部41を介して特性データヒストグラムのデータを飛行時間ヒストグラム保持部17に出力する。この場合、飛行時間ヒストグラム保持部17には、特性データヒストグラムが保持される。また、出力部19は、飛行時間ヒストグラム保持部17に保持された特性データヒストグラムを選択して出力する。
このように、特性データヒストグラムを飛行時間ヒストグラム保持部17に保持させることにより、特性データヒストグラム保持部33を省略することができる。
[測距センサの他の構成]
図13は、本開示の第4の実施形態に係る測距センサの他の構成例を示す図である。同図は、図12と同様に、測距センサ2の構成例を表すブロック図である。同図の測距センサ2は、選択部42及びヒストグラム保持部13を更に備える点で、図12の測距センサ2と異なる。なお、同図においても、サンプリング調整部30及び特性データ保持部40の記載を省略している。
同図の選択部41は、飛行時間ヒストグラム生成部16及び受光パルス信号生成部15の何れかを選択する。測距センサ2において測距を行う際には、選択部41は、飛行時間ヒストグラム生成部16を選択する。飛行時間ヒストグラム保持部17には、飛行時間ヒストグラムが保持される。一方、特性データを取得する際には、選択部41は、受光パルス信号生成部15を選択する。この場合、飛行時間ヒストグラム保持部17には、受光パルス信号が保持される。特性データ検出部31は、飛行時間ヒストグラム保持部17に保持された受光パルス信号に基づいて特性データを検出する。
選択部42は、飛行時間ヒストグラム保持部17及び特性データヒストグラム生成部32の何れかを選択するものである。測距センサ2において測距を行う際には、選択部42は、飛行時間ヒストグラム保持部17を選択し、飛行時間ヒストグラムを後段のヒストグラム保持部13に保持させる。一方、特性データを取得する際には、選択部42は、特性データヒストグラム生成部32を選択する。この場合、ヒストグラム保持部13には、特性データヒストグラムが保持される。
ヒストグラム保持部13は、飛行時間ヒストグラム及び特性データヒストグラムの何れかを保持するものである。このヒストグラム保持部13は、選択部42が飛行時間ヒストグラム保持部17を選択する際に飛行時間ヒストグラムを保持し、選択部42が特性データヒストグラム生成部32を選択する際に特性データヒストグラムを保持する。
同図の測距センサ2において測距を行う際には、飛行時間ヒストグラム生成部16により飛行時間ヒストグラム保持部17に生成されて保持された飛行時間ヒストグラムがヒストグラム保持部13に転送されて保持される。この保持された飛行時間ヒストグラムに基づいて最頻出値検出部18が飛行時間の最頻値を検出する。このように、同図の測距センサ2は、飛行時間ヒストグラム保持部17及びヒストグラム保持部13の2つを使用して、飛行時間ヒストグラムの生成と生成された飛行時間ヒストグラムの最頻値の検出とを並列に行うことができる。
また、同図の測距センサ2において特性データを取得する際には、特性データ取得のための受光パルス信号が飛行時間ヒストグラム保持部17に保持される。この保持された受光パルス信号に基づいて特性データ検出部31により特性データが検出される。この検出された特性データに基づいて特性データヒストグラム生成部32により特性データヒストグラムが生成されてヒストグラム保持部13に保持される。このように、同図の測距センサ2は、飛行時間ヒストグラム保持部17及びヒストグラム保持部13の2つを使用して、受光パルス信号の取得及び保持と特性データの検出及び特性データヒストグラムの生成とを並列に行う。
このように、同図の測距センサ2は、測距並びに特性データの取得および特性データヒストグラム生成の処理を2段に分割し、それぞれの処理の結果を飛行時間ヒストグラム保持部17及びヒストグラム保持部13に一時的に保持させる。これにより、測距等に並列処理を適用して処理の高速化を図ることができる。
これ以外の測距センサ2の構成は本開示の第1の実施形態における測距センサ2の構成と同様であるため、説明を省略する。
このように、本開示の第4の実施形態の測距センサ2は、ヒストグラムを保持するメモリ等の記憶装置を測距及び特性データの取得において共有する。これにより、特性データの取得に要するハードウェアを削減することができる。測距センサ2の小型化が可能になる。
(5.第5の実施形態)
上述の第1の実施形態の測距装置1は、受光素子の特性データを取得していた。これに対し、本開示の第5の実施形態の測距装置1は、取得した特性データを使用して受光素子の劣化を検出する点で、上述の第1の実施形態と異なる。
[測距装置の構成]
図14は、本開示の第5の実施形態に係る測距装置の構成例を示す図である。同図は、図1と同様に、測距装置1の構成例を表すブロック図である。同図の測距装置1は、劣化検出部43を更に備える点で、図1の測距装置1と異なる。また、同図には、制御ユニット3、光源装置5、遮光部6及び遮光装置7を更に記載した。同図の測距装置1は、車載機器として使用される場合を想定したものである。なお、同図において、測距センサ2を簡略化して記載している。
劣化検出部43は、受光素子であるSPADの劣化を検出するものである。この劣化検出部43は、特性データに基づいてSPADの劣化を検出し、劣化の情報を外部の装置に出力する。SPADの劣化は、特性データの変化量が所定の閾値を超える場合に検出することができる。例えば、パルス幅やパルス間隔が所定の閾値を超える場合にSPADが劣化したと判断することができる。また、PDEが所定の閾値未満に低下する場合やDCRが所定の閾値を超える場合にSPADが劣化したと判断することができる。
制御ユニット3は、測距装置1を制御して対象物400までの測距値を取得するものである。この制御ユニット3は、マイコン等により構成され、測距等を指示するコマンドを生成して制御装置10に対して出力することにより測距装置1を制御する。
また、制御ユニット3は、測距装置1を制御して特性データを取得する。取得した特性データは、測距センサ2の評価に使用することができる。特性データの取得の際、制御ユニット3は、同図の光源装置5及び遮光部6を制御する。光源装置5は、特性データ測定における規程の光量の光を受光部14に照射する光源である。この光源装置5からの光が照射された状態においてSPADの受光パルス信号のパルス幅、パルス間隔及びパルス数が特性データ検出部31により検出される。また、遮光部6は、受光部14を遮光するものである。この受光部14は、遮光装置7を操作して受光部14を遮光する。遮光装置7は、例えば、シャッタ等の遮光物により構成することができる。制御ユニット3は、遮光部6を制御して受光部14を遮光して暗時の受光パルス信号のパルス数を測定することによりDCRを測定することができる。
これらの特性データは、測距センサ2から制御ユニット3に入力されるとともに劣化検出部43に入力される。この入力された特性データに基づいて劣化検出部43がSPADの劣化を検出する。なお、制御ユニット3がSPADの劣化の検出を行う構成を採ることもできる。
制御ユニット3による特性データの測定は、例えば、車載機器の起動時に行うことができる。また、光源装置5や遮光部6を省略することもできる。この場合には、外部の光源装置や遮光装置を配置して特性データ測定の環境を準備する必要がある。例えば、定期検査の際に特性データの測定を行うことができる。
これ以外の測距装置1の構成は本開示の第1の実施形態における測距装置1の構成と同様であるため、説明を省略する。
(6.移動体への応用例)
本開示に係る技術(本技術)は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット等のいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
図15は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システムの概略的な構成例を示すブロック図である。
車両制御システム12000は、通信ネットワーク12001を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図15に示した例では、車両制御システム12000は、駆動系制御ユニット12010、ボディ系制御ユニット12020、車外情報検出ユニット12030、車内情報検出ユニット12040、及び統合制御ユニット12050を備える。また、統合制御ユニット12050の機能構成として、マイクロコンピュータ12051、音声画像出力部12052、及び車載ネットワークI/F(Interface)12053が図示されている。
駆動系制御ユニット12010は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット12010は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。
ボディ系制御ユニット12020は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット12020は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット12020には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット12020は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
車外情報検出ユニット12030は、車両制御システム12000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット12030には、撮像部12031が接続される。車外情報検出ユニット12030は、撮像部12031に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像を受信する。車外情報検出ユニット12030は、受信した画像に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。
撮像部12031は、光を受光し、その光の受光量に応じた電気信号を出力する光センサである。撮像部12031は、電気信号を画像として出力することもできるし、測距の情報として出力することもできる。また、撮像部12031が受光する光は、可視光であっても良いし、赤外線等の非可視光であっても良い。
車内情報検出ユニット12040は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット12040には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部12041が接続される。運転者状態検出部12041は、例えば運転者を撮像するカメラを含み、車内情報検出ユニット12040は、運転者状態検出部12041から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。
マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット12010に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030又は車内情報検出ユニット12040で取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
また、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で取得される車外の情報に基づいて、ボディ系制御ユニット12020に対して制御指令を出力することができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車外情報検出ユニット12030で検知した先行車又は対向車の位置に応じてヘッドランプを制御し、ハイビームをロービームに切り替える等の防眩を図ることを目的とした協調制御を行うことができる。
音声画像出力部12052は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図15の例では、出力装置として、オーディオスピーカ12061、表示部12062及びインストルメントパネル12063が例示されている。表示部12062は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。
図16は、撮像部12031の設置位置の例を示す図である。
図16では、撮像部12031として、撮像部12101、12102、12103、12104、12105を有する。
撮像部12101、12102、12103、12104、12105は、例えば、車両12100のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部等の位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部12101及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として車両12100の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部12102、12103は、主として車両12100の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部12104は、主として車両12100の後方の画像を取得する。車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部12105は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図16には、撮像部12101ないし12104の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲12111は、フロントノーズに設けられた撮像部12101の撮像範囲を示し、撮像範囲12112,12113は、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部12102,12103の撮像範囲を示し、撮像範囲12114は、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部12104の撮像範囲を示す。例えば、撮像部12101ないし12104で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両12100を上方から見た俯瞰画像が得られる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、距離情報を取得する機能を有していてもよい。例えば、撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、複数の撮像素子からなるステレオカメラであってもよいし、位相差検出用の画素を有する撮像素子であってもよい。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を基に、撮像範囲12111ないし12114内における各立体物までの距離と、この距離の時間的変化(車両12100に対する相対速度)を求めることにより、特に車両12100の進行路上にある最も近い立体物で、車両12100と略同じ方向に所定の速度(例えば、0km/h以上)で走行する立体物を先行車として抽出することができる。さらに、マイクロコンピュータ12051は、先行車の手前に予め確保すべき車間距離を設定し、自動ブレーキ制御(追従停止制御も含む)や自動加速制御(追従発進制御も含む)等を行うことができる。このように運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行うことができる。
例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104から得られた距離情報を元に、立体物に関する立体物データを、2輪車、普通車両、大型車両、歩行者、電柱等その他の立体物に分類して抽出し、障害物の自動回避に用いることができる。例えば、マイクロコンピュータ12051は、車両12100の周辺の障害物を、車両12100のドライバが視認可能な障害物と視認困難な障害物とに識別する。そして、マイクロコンピュータ12051は、各障害物との衝突の危険度を示す衝突リスクを判断し、衝突リスクが設定値以上で衝突可能性がある状況であるときには、オーディオスピーカ12061や表示部12062を介してドライバに警報を出力することや、駆動系制御ユニット12010を介して強制減速や回避操舵を行うことで、衝突回避のための運転支援を行うことができる。
撮像部12101ないし12104の少なくとも1つは、赤外線を検出する赤外線カメラであってもよい。例えば、マイクロコンピュータ12051は、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在するか否かを判定することで歩行者を認識することができる。かかる歩行者の認識は、例えば赤外線カメラとしての撮像部12101ないし12104の撮像画像における特徴点を抽出する手順と、物体の輪郭を示す一連の特徴点にパターンマッチング処理を行って歩行者か否かを判別する手順によって行われる。マイクロコンピュータ12051が、撮像部12101ないし12104の撮像画像中に歩行者が存在すると判定し、歩行者を認識すると、音声画像出力部12052は、当該認識された歩行者に強調のための方形輪郭線を重畳表示するように、表示部12062を制御する。また、音声画像出力部12052は、歩行者を示すアイコン等を所望の位置に表示するように表示部12062を制御してもよい。
以上、本開示に係る技術が適用され得る車両制御システムの一例について説明した。本開示に係る技術は、以上説明した構成のうち、車外情報検出ユニット12030及び撮像部12031に適用され得る。具体的には、図1の測距装置1は、車外情報検出ユニット12030に適用することができる。また、図1の受光部14は、撮像部12031に適用することができる。本開示に係る技術を適用することにより、撮像部12031の受光素子の特性データを検出することができる。
なお、本開示の第2の実施形態の構成は、他の実施形態に適用することができる。具体的には、図9の受光パルス信号集約部34は、本開示の第3乃至第5の実施形態に適用することができる。また、図9のシリアルパラレル変換部35は、本開示の第1及び第3乃至第5の実施形態に適用することができる。
なお、本開示の第3の実施形態の構成は、他の実施形態に適用することができる。具体的には、図10及び11の特性データヒストグラム保持部33は、本開示の第2、第4及び第5の実施形態に適用することができる。
なお、本開示の第4の実施形態の構成は、他の実施形態に適用することができる。具体的には、図12の選択部41を備える構成並びに図13の選択部41、選択部42及びヒストグラム保持部13を備える構成は、本開示の第2、第3及び第5の実施形態に適用することができる。
なお、本開示の第5の実施形態の構成は、他の実施形態に適用することができる。具体的には、図14の劣化検出部43は、本開示の第2乃至第4の実施形態に適用することができる。
(効果)
測距センサ2は、SPAD画素20と、飛行時間検出部と、特性データ検出部31と、特性データ保持部とを有する。SPAD画素20は、光源装置11から出射された出射光が対象物により反射された反射光を受光する受光素子(フォトダイオード21)を備えて反射光の受光に基づく受光信号を生成する。飛行時間検出部は、対象物までの距離を検出するための出射光の出射から反射光の受光までの飛行時間を生成された受光信号に基づいて検出する。特性データ検出部31は、受光信号に基づいて受光素子(フォトダイオード21)の特性データを検出する。特性データ保持部は、検出した特性データを保持する。これにより、測距センサ2において受光素子の特性データを測定することができる。
また、受光素子(フォトダイオード21)は、アバランシェフォトダイオードにより構成されてもよい。これにより、アバランシェフォトダイオードの特性データを測定することができる。
また、特性データ検出部31は、受光信号のパルス幅を特性データとして検出してもよい。
また、特性データ検出部31は、受光信号のパルス間隔を特性データとして検出してもよい。
また、特性データ検出部31は、受光信号のパルス数を特性データとして検出してもよい。
また、生成された受光信号を所定のサンプリング周期において2値化した信号である受光パルス信号を生成する受光パルス信号生成部15を更に有し、飛行時間検出部は、生成された受光パルス信号に基づいて飛行時間を検出し、特性データ検出部31は、生成された受光パルス信号に基づいて特性データを検出してもよい。これにより、サンプリング周期を単位として特性データを測定することができる。
また、受光パルス信号生成部15は、飛行時間の検出の際及び特性データの検出の際にそれぞれ異なる期間において受光パルス信号を生成してもよい。これにより、特性データ検出に適したサンプリング期間を採用することができる。
また、生成された時系列の受光パルス信号をパラレルの受光パルス信号に変換するシリアルパラレル変換部35を更に有し、特性データ検出部31は、パラレルの受光パルス信号に基づいて特性データを検出してもよい。これにより、特性データの検出回路の動作速度を低減することができる。
また、検出された飛行時間と保持された特性データとを外部に対して出力する出力部を更に有してもよい。
また、複数のSPAD画素20と、複数のSPAD画素20によりそれぞれ生成された複数の受光信号が集約された信号を生成する受光信号集約部とを更に有し、飛行時間検出部は、受光信号集約部により生成された信号に基づいて飛行時間を検出し、特性データ検出部31は、受光信号集約部により生成された信号に基づいて特性データを検出してもよい。これにより、複数のSPAD画素20毎に特性データを検出することができる。
また、検出された特性データの検出頻度を度数として表すヒストグラムである特性データヒストグラムを生成する特性データヒストグラム生成部32を更に有し、特性データ保持部は、生成された特性データヒストグラムを特性データとして保持してもよい。これにより、ヒストグラムに構成された特定データを出力することができる。
また、特性データ保持部は、特性データヒストグラムの複数の階級にそれぞれ対応して度数を記憶する複数の記憶領域330を備え、特性データヒストグラム生成部32は、特性データが検出される毎に当該検出された特性データに応じた階級に対応する記憶領域330に記憶された度数に値「1」を加える更新を行って特性データヒストグラムを生成してもよい。
また、特性データ保持部は、複数のフリップフロップにより構成されるレジスタを記憶領域330として備えてもよい。これにより、特性データヒストグラムの生成を高速に行うことができる。
また、特性データ保持部は、SRAM(Static Random Access Memory)を複数の記憶領域330として備えてもよい。これにより、特性データ保持部を小型化することができる。
また、特性データ保持部は、カウンタを記憶領域330として備えてもよい。特性データヒストグラムの生成を高速に行うことができる。
また、飛行時間検出部は、時系列の所定の測定周期毎に検出された飛行時間のヒストグラムである飛行時間ヒストグラムを生成する飛行時間ヒストグラム生成部16と、飛行時間ヒストグラムにおける最頻出値を対象物までの距離に対応する飛行時間として検出する最頻出値検出部18とを備え、飛行時間ヒストグラム生成部16は、生成した飛行時間ヒストグラムを特性データ保持部に保持させ、最頻出値検出部18は、特性データ保持部に保持された飛行時間ヒストグラムにおける最頻出値を検出してもよい。これにより、測距センサ2を小型化することができる。
測距装置1は、光源装置11と、光源装置11から出射された出射光が対象物により反射された反射光を受光する受光素子(フォトダイオード21)を備えて反射光の受光に基づく受光信号を生成するSPAD画素20と、対象物までの距離を検出するための出射光の出射から反射光の受光までの飛行時間を生成された受光信号に基づいて検出する飛行時間検出部と、受光信号に基づいて受光素子(フォトダイオード21)の特性データを検出する特性データ検出部31と、検出した特性データを保持する特性データ保持部とを有する測距装置である。これにより、測距装置1において受光素子の特性データを測定することができる。
また、保持された特性データに基づいて受光素子(フォトダイオード21)の劣化を検出する劣化検出部43を更に有してもよい。これにより、受光素子の劣化を検出することができる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
光源装置から出射された出射光が対象物により反射された反射光を受光する受光素子を備えて前記反射光の受光に基づく受光信号を生成する画素と、
前記対象物までの距離を検出するための前記出射光の出射から前記反射光の受光までの飛行時間を前記生成された受光信号に基づいて検出する飛行時間検出部と、
前記受光信号に基づいて前記受光素子の特性データを検出する特性データ検出部と、
前記検出した特性データを保持する特性データ保持部と
を有する測距センサ。
(2)
前記受光素子は、アバランシェフォトダイオードにより構成される
前記(1)に記載の測距センサ。
(3)
前記特性データ検出部は、前記受光信号のパルス幅を前記特性データとして検出する
前記(1)に記載の測距センサ。
(4)
前記特性データ検出部は、前記受光信号のパルス間隔を前記特性データとして検出する
前記(1)に記載の測距センサ。
(5)
前記特性データ検出部は、前記受光信号のパルス数を前記特性データとして検出する
前記(1)に記載の測距センサ。
(6)
前記生成された受光信号を所定のサンプリング周期において2値化した信号である受光パルス信号を生成する受光パルス信号生成部を更に有し、
前記飛行時間検出部は、前記生成された受光パルス信号に基づいて前記飛行時間を検出し、
前記特性データ検出部は、前記生成された受光パルス信号に基づいて前記特性データを検出する
前記(1)から(5)の何れかに記載の測距センサ。
(7)
前記受光パルス信号生成部は、前記飛行時間の検出の際及び前記特性データの検出の際にそれぞれ異なる期間において前記受光パルス信号を生成する
前記(6)に記載の測距センサ。
(8)
前記生成された受光パルス信号をパラレルの受光パルス信号に変換するシリアルパラレル変換部
を更に有し、
前記特性データ検出部は、前記パラレルの受光パルス信号に基づいて前記特性データを検出する
前記(6)に記載の測距センサ。
(9)
前記検出された飛行時間と前記保持された特性データとを外部に対して出力する出力部を更に有する
前記(1)から(8)の何れかに記載の測距センサ。
(10)
複数の前記画素と、
前記複数の画素によりそれぞれ生成された複数の受光信号が集約された信号を生成する受光信号集約部と
を更に有し、
前記飛行時間検出部は、前記受光信号集約部により生成された信号に基づいて前記飛行時間を検出し、
前記特性データ検出部は、前記受光信号集約部により生成された信号に基づいて前記特性データを検出する
前記(1)から(9)の何れかに記載の測距センサ。
(11)
前記検出された特性データの検出頻度を度数として表すヒストグラムである特性データヒストグラムを生成する特性データヒストグラム生成部
を更に有し、
前記特性データ保持部は、前記生成された特性データヒストグラムを前記特性データとして保持する
前記(1)から(10)の何れかに記載の測距センサ。
(12)
前記特性データ保持部は、前記特性データヒストグラムの複数の階級にそれぞれ対応して前記度数を記憶する複数の記憶領域を備え、
前記特性データヒストグラム生成部は、前記特性データが検出される毎に当該検出された特性データに応じた前記階級に対応する記憶領域に記憶された前記度数に値「1」を加える更新を行って前記特性データヒストグラムを生成する
前記(11)に記載の測距センサ。
(13)
前記特性データ保持部は、複数のフリップフロップにより構成されるレジスタを前記記憶領域として備える
前記(12)に記載の測距センサ。
(14)
前記特性データ保持部は、SRAM(Static Random Access Memory)を前記複数の記憶領域として備える
前記(12)に記載の測距センサ。
(15)
前記特性データ保持部は、カウンタを前記記憶領域として備える
前記(12)に記載の測距センサ。
(16)
前記飛行時間検出部は、
時系列の所定の測定周期毎に前記検出された飛行時間のヒストグラムである飛行時間ヒストグラムを生成する飛行時間ヒストグラム生成部と、
前記飛行時間ヒストグラムにおける最頻出値を前記対象物までの距離に対応する飛行時間として検出する最頻出値検出部と
を備え、
前記飛行時間ヒストグラム生成部は、前記生成した飛行時間ヒストグラムを前記特性データ保持部に保持させ、
前記最頻出値検出部は、前記特性データ保持部に保持された前記飛行時間ヒストグラムにおける前記最頻出値を検出する
前記(11)から(15)の何れかに記載の測距センサ。
(17)
光源装置と、
前記光源装置から出射された出射光が対象物により反射された反射光を受光する受光素子を備えて前記反射光の受光に基づく受光信号を生成する画素と、
前記対象物までの距離を検出するための前記出射光の出射から前記反射光の受光までの飛行時間を前記生成された受光信号に基づいて検出する飛行時間検出部と、
前記受光信号に基づいて前記受光素子の特性データを検出する特性データ検出部と、
前記検出した特性データを保持する特性データ保持部と
を有する測距装置。
(18)
前記保持された特性データに基づいて前記受光素子の劣化を検出する劣化検出部
を更に有する前記(17)に記載の測距装置。
(19)
対象物までの距離を測定するために光源から出射された出射光が前記対象物により反射された反射光を受光する受光素子を備えて前記反射光の受光に基づく受光信号を生成する画素により前記受光信号生成することと、
前記生成された受光信号に基づいて前記受光素子の特性データを検出することと、
前記検出した特性データに基づいて前記受光素子の劣化を検出することと
を含む受光素子の劣化検出方法。
1 測距装置
2 測距センサ
13 ヒストグラム保持部
14 受光部
15 受光パルス信号生成部
16 飛行時間ヒストグラム生成部
17 飛行時間ヒストグラム保持部
18 最頻出値検出部
19 出力部
20 SPAD画素
21 フォトダイオード
28 画素グループ
30 サンプリング調整部
31 特性データ検出部
32 特性データヒストグラム生成部
33 特性データヒストグラム保持部
34 受光パルス信号集約部
35 シリアルパラレル変換部
36 レジスタアレイ
37 SRAM
38 保持メモリ選択部
39 カウンタ
40 特性データ保持部
41、42 選択部
43 劣化検出部
143 SPADアレイ
330 記憶領域
12030 車外情報検出ユニット
12031、12101~12105 撮像部

Claims (18)

  1. 光源装置から出射された出射光が対象物により反射された反射光を受光する受光素子を備えて前記反射光の受光に基づく受光信号を生成する画素と、
    前記対象物までの距離を検出するための前記出射光の出射から前記反射光の受光までの飛行時間を前記生成された受光信号に基づいて検出する飛行時間検出部と、
    前記受光信号に基づいて前記受光素子の特性データを検出する特性データ検出部と、
    前記検出した特性データを保持する特性データ保持部と
    を有する測距センサ。
  2. 前記受光素子は、アバランシェフォトダイオードにより構成される
    請求項1に記載の測距センサ。
  3. 前記特性データ検出部は、前記受光信号のパルス幅を前記特性データとして検出する
    請求項1に記載の測距センサ。
  4. 前記特性データ検出部は、前記受光信号のパルス間隔を前記特性データとして検出する
    請求項1に記載の測距センサ。
  5. 前記特性データ検出部は、前記受光信号のパルス数を前記特性データとして検出する
    請求項1に記載の測距センサ。
  6. 前記生成された受光信号を所定のサンプリング周期において2値化した信号である受光パルス信号を生成する受光パルス信号生成部を更に有し、
    前記飛行時間検出部は、前記生成された受光パルス信号に基づいて前記飛行時間を検出し、
    前記特性データ検出部は、前記生成された受光パルス信号に基づいて前記特性データを検出する
    請求項1に記載の測距センサ。
  7. 前記受光パルス信号生成部は、前記飛行時間の検出の際及び前記特性データの検出の際にそれぞれ異なる期間において前記受光パルス信号を生成する
    請求項6に記載の測距センサ。
  8. 前記生成された受光パルス信号をパラレルの受光パルス信号に変換するシリアルパラレル変換部
    を更に有し、
    前記特性データ検出部は、前記パラレルの受光パルス信号に基づいて前記特性データを検出する
    請求項6に記載の測距センサ。
  9. 前記検出された飛行時間と前記保持された特性データとを外部に対して出力する出力部を更に有する
    請求項1に記載の測距センサ。
  10. 複数の前記画素と、
    前記複数の画素によりそれぞれ生成された複数の受光信号が集約された信号を生成する受光信号集約部と
    を更に有し、
    前記飛行時間検出部は、前記受光信号集約部により生成された信号に基づいて前記飛行時間を検出し、
    前記特性データ検出部は、前記受光信号集約部により生成された信号に基づいて前記特性データを検出する
    請求項1に記載の測距センサ。
  11. 前記検出された特性データの検出頻度を度数として表すヒストグラムである特性データヒストグラムを生成する特性データヒストグラム生成部
    を更に有し、
    前記特性データ保持部は、前記生成された特性データヒストグラムを前記特性データとして保持する
    請求項1に記載の測距センサ。
  12. 前記特性データ保持部は、前記特性データヒストグラムの複数の階級にそれぞれ対応して前記度数を記憶する複数の記憶領域を備え、
    前記特性データヒストグラム生成部は、前記特性データが検出される毎に当該検出された特性データに応じた前記階級に対応する記憶領域に記憶された前記度数に値「1」を加える更新を行って前記特性データヒストグラムを生成する
    請求項11に記載の測距センサ。
  13. 前記特性データ保持部は、複数のフリップフロップにより構成されるレジスタを前記記憶領域として備える
    請求項12に記載の測距センサ。
  14. 前記特性データ保持部は、SRAM(Static Random Access Memory)を前記複数の記憶領域として備える
    請求項12に記載の測距センサ。
  15. 前記特性データ保持部は、カウンタを前記記憶領域として備える
    請求項12に記載の測距センサ。
  16. 前記飛行時間検出部は、
    時系列の所定の測定周期毎に前記検出された飛行時間のヒストグラムである飛行時間ヒストグラムを生成する飛行時間ヒストグラム生成部と、
    前記飛行時間ヒストグラムにおける最頻出値を前記対象物までの距離に対応する飛行時間として検出する最頻出値検出部と
    を備え、
    前記飛行時間ヒストグラム生成部は、前記生成した飛行時間ヒストグラムを前記特性データ保持部に保持させ、
    前記最頻出値検出部は、前記特性データ保持部に保持された前記飛行時間ヒストグラムにおける前記最頻出値を検出する
    請求項11に記載の測距センサ。
  17. 光源装置と、
    前記光源装置から出射された出射光が対象物により反射された反射光を受光する受光素子を備えて前記反射光の受光に基づく受光信号を生成する画素と、
    前記対象物までの距離を検出するための前記出射光の出射から前記反射光の受光までの飛行時間を前記生成された受光信号に基づいて検出する飛行時間検出部と、
    前記受光信号に基づいて前記受光素子の特性データを検出する特性データ検出部と、
    前記検出した特性データを保持する特性データ保持部と
    を有する測距装置。
  18. 前記保持された特性データに基づいて前記受光素子の劣化を検出する劣化検出部
    を更に有する請求項17に記載の測距装置。
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