JP2022174867A - 地絡検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】地絡の発生をより正確に検知する地絡検出装置を提供する。【解決手段】第1電源31から第2負荷12へ電力を供給する経路である導電路20を含む車載システム1において、導電路の地絡を検出する地絡検出装置50は、導電路の電圧値を検出する電圧検出部51と、導電路の電流値を検出する電流検出部52と、電圧検出部によって検出される電圧値が小さくなるほど値が大きくなる評価値と、電流検出部によって検出される電流値と、に基づいて導電路に地絡が生じたか否かを判定する制御部53と、を有する。【選択図】図1

Description

本開示は、地絡検出装置に関する。
特許文献1に開示される過電流検出装置は、負荷駆動回路に設けられている。負荷駆動回路は、直流電源と負荷を接続する導電路に半導体スイッチが設けられ、この半導体スイッチのオン動作とオフ動作とを切り替えることで負荷の駆動と停止とを制御する。過電流検出装置は、半導体スイッチの両端電圧と予め設定した判定電圧とを比較し、両端電圧が判定電圧を上回った場合に、過電流判定信号を出力し、地絡などの異常を判定する構成である。
特開2012-49664号公報
特許文献1の過電流検出装置のように導電路の電圧値を検出して異常判定に用いる構成では、導電路の地絡を検出しようとした場合に、サージ電圧等に基づく電圧値の変化に基づいて地絡を誤検知してしまうことが懸念される。そのため、地絡の発生をより正確に検知する構成が求められている。
そこで、本開示では、地絡の発生をより正確に検知することを目的とする。
本開示における地絡検出装置は、
電源から負荷へ電力を供給する経路である導電路を含む車載システムにおいて、前記導電路の地絡を検出する地絡検出装置であって、
前記導電路の電圧値を検出する電圧検出部と、
前記導電路の電流値を検出する電流検出部と、
前記電圧検出部によって検出される前記電圧値が小さくなるほど値が大きくなる評価値と、前記電流検出部によって検出される前記電流値と、に基づいて前記導電路に地絡が生じたか否かを判定する判定部と、
を有する。
本開示に係る地絡検出装置は、地絡の発生をより正確に検知することを目的とする。
実施形態1に係る車載システムを概略的に例示するブロック図である。 図1の遮断機構の構成を概略的に例示する回路図である。 図1の電流検出部によって検出される電流値の時間変化と、電圧検出部によって検出される電圧値の時間変化の一例を示す説明図である。 図1の車載システムにおいて、導電路に地絡が生じた場合の検出電圧の時間変化の一例を模式的に示す説明図である。 図1の車載システムにおいて、導電路に地絡が生じた場合の評価値と検出電流との積の時間変化と、電力値の時間変化の一例を模式的に示す説明図である。 図1の車載システムにおいて、突入電圧が生じた場合における、検出電流の時間変化と、電力値の時間変化の一例を示す説明図である。 図1の車載システムにおいて、地絡が生じた場合における、評価値と検出電流の積の時間変化と、検出電流の時間変化の一例を示す説明図である。
以下では、本開示の実施形態が列記されて例示される。なお、以下で示す〔1〕から〔5〕の特徴は、矛盾しない態様でどのように組み合わせてもよい。
〔1〕本開示の地絡検出装置において、導電路に地絡が発生した場合に評価値及び電流値が大きくなるため、評価値及び電流値の値が大きくなることを把握して、導電路の地絡を検出することができる。導電路にサージ電圧が印加される場合には、評価値が変化する一方で電流値の変化が生じにくいため、サージ電圧に基づく地絡の誤検出を抑制することができる。導電路に突入電流が流れる場合には、電流値が大きくなる一方で評価値の変化が生じにくいため、突入電流に基づく地絡の誤検出を抑制することができる。したがって、地絡検出装置は、導電路の地絡の発生をより正確に検出することができる。
〔2〕上記〔1〕の地絡検出装置において、評価値は、予め定められる設定値から電圧値を減算した減算値に基づく値であり得る。
上記〔2〕に記載された地絡検出装置は、予め定められる設定値に対する電圧値の差分を評価値に反映する形で、電圧値が小さくなるほど大きくなる評価値の決定方式を実現できる。
〔3〕上記〔2〕の地絡検出装置は、車載システムは、電源が電気的に接続される第1導電路と、負荷が電気的に接続される第2導電路と、第1導電路と第2導電路との間に設けられ、第1導電路から第2導電路への通電を遮断する動作を行う遮断部と、第2導電路にアノードが電気的に接続され、第1導電路にカソードが電気的に接続され、遮断部と並列に接続されるツェナーダイオードと、を備え得る。電圧検出部は、第1導電路の電圧値を検出し得る。設定値は、ツェナーダイオードの降伏電圧よりも大きくし得る。
上記〔3〕に記載された地絡検出装置は、第2導電路に地絡が発生した場合において、第1導電路にサージ電圧等が発生してツェナーダイオードが降伏するくらいに電圧値が大きくなるような場合であっても、設定値から電圧値を減算した減算値が負の値とならなくなり、電圧値の挙動を把握し易くなる。
〔4〕上記〔1〕から〔3〕のいずれかの地絡検出装置において、判定部は、評価値と電流検出部によって検出される電流値との積、又はその積に所定の値を加えた補正値が閾値に達した場合に、導電路に地絡が生じたと判定し得る。
上記〔4〕に記載された地絡検出装置は、地絡発生時にそれぞれ値が大きくなる評価値と電流値との積、又はその補正値を用いるため、変化の挙動がより大きな値を用いて地絡の判定を行うことができる。そのため、地絡検出装置は、導電路の地絡の発生をより一層正確に検出することができる。
〔5〕上記〔4〕の地絡検出装置において、評価値は、設定値から電圧検出部によって検出される電圧値を減算した減算値に基づく値であり得る。判定部は、評価値と電流検出部によって検出される電流値との積が閾値に達した場合に、導電路に地絡が生じたと判定し得る。
上記〔5〕に記載された地絡検出装置は、電圧値が小さくなるほど大きくなる評価値を簡易な計算式で決定した上で、地絡発生時にそれぞれ値が大きくなる評価値と電流値との積を用いて、変化の挙動がより大きな値を用いて地絡の判定を行うことができる。
[本開示の実施形態の詳細]
<実施形態1>
図1で示す車載システム1は、例えばハイブリッド自動車等の車両に搭載される。車載システム1は、車載用電源装置10と、第1負荷11と、第2負荷12と、導電路20と、を備えている。車載用電源装置10は、導電路20を介して第1負荷11、及び第2負荷12に電力を供給する構成である。導電路20は、後述する第1電源31、第2電源32から第1負荷11、及び第2負荷12へ電力を供給する経路である。
第1負荷11、及び第2負荷12は、後述する第1電源31、第2電源32からの電力供給を受けて動作する電気負荷である。第1負荷11、及び第2負荷12は、例えば、モータ、電動パワーステアリングシステム、シフトバイワイヤシステム等である。第1負荷11、及び第2負荷12は、導電路20に電気的に接続されている。
本開示において、「電気的に接続される」とは、接続対象の両方の電位が等しくなるように互いに導通した状態(電流を流せる状態)で接続される構成であることが望ましい。ただし、この構成に限定されない。例えば、「電気的に接続される」とは、両接続対象の間に電気部品が介在しつつ両接続対象が導通し得る状態で接続された構成であってもよい。
導電路20は、第1導電路21と、第2導電路22と、を有している。第1導電路21と第2導電路22は、電気的に接続されている。第1電源31、及び第1負荷11は、第1導電路21に電気的に接続されている。第2電源32、及び第2負荷12は、第2導電路22に電気的に接続されている。
車載用電源装置10は、第1電源31と、第2電源32と、遮断機構40と、地絡検出装置50と、を有している。第1電源31、及び第2電源32は、例えばリチウムイオン電池や電気二重層キャパシタ等の電源によって構成されている。
遮断機構40は、導電路20に介在して設けられている。遮断機構40は、第1導電路21と第2導電路22との間に設けられている。遮断機構40は、後述する制御部53からの制御信号に基づいて、第1電源31と第2電源32との間を通電状態と非通電状態とに切り替える機能を有する。
遮断機構40は、図2に示すように、複数の遮断部ユニット60と、複数の第1ツェナーダイオード71と、複数の第2ツェナーダイオード72と、を具備している。なお、遮断部ユニット60の数は限定されず、いくつであってもよい。複数の遮断部ユニット60は、並列に接続されている。遮断部ユニット60は、第1遮断部61と、第2遮断部62と、を含んでいる。第1遮断部61、及び第2遮断部62は、例えばNチャネル型のMOSFETとして構成されている。第1遮断部61、及び第2遮断部62は、導電路20を遮断する動作を行う。第1遮断部61は、第1導電路21から第2導電路22への通電を遮断する動作を行う。第1遮断部61のドレインは、第1導電路21に電気的に接続されている。第1遮断部61のソースは、第2遮断部62のソースに電気的に接続されている。第2遮断部62は、第2導電路22から第1導電路21への通電を遮断する動作を行う。第2遮断部62のドレインは、第2導電路22に電気的に接続されている。第1遮断部61のゲート、及び第2遮断部62のゲートには、後述する制御部53からの制御信号(オン信号又はオフ信号)が入力される。
第1ツェナーダイオード71及び第2ツェナーダイオード72は、本発明の「ツェナーダイオード」の一例に相当する。第1ツェナーダイオード71は、第1遮断部61に並列に接続されている。第1ツェナーダイオード71のアノードは、第2遮断部62及び第2ツェナーダイオード72を介して第2導電路22に電気的に接続されている。具体的には、第1ツェナーダイオード71のアノードは、第1遮断部61のソース、及び第2遮断部62のソースに電気的に接続されている。第1ツェナーダイオード71のアノードは、第1遮断部61のソース、及び第2遮断部62のソースに電気的に接続されている。第1ツェナーダイオード71のカソードは、第1導電路21、及び第1遮断部61のドレインに電気的に接続されている。第2ツェナーダイオード72は、第2遮断部62に並列に接続されている。第2ツェナーダイオード72のアノードは、第1遮断部61及び第1ツェナーダイオード71を介して第1導電路21に電気的に接続されている。具体的には、第2ツェナーダイオード72のアノードは、第1遮断部61のソース、及び第2遮断部62のソースに電気的に接続されている。第2ツェナーダイオード72のカソードは、第2導電路22、及び第2遮断部62のドレインに電気的に接続されている。第1ツェナーダイオード71と第2ツェナーダイオード72は、例えば、同じ構成であり、第1ツェナーダイオード71の降伏電圧と第2ツェナーダイオード72の降伏電圧が同じである。
地絡検出装置50は、導電路20の地絡を検出するように機能する。地絡検出装置50は、電圧検出部51と、電流検出部52と、制御部53と、を有している。
電圧検出部51は、例えば公知の電圧検出回路として構成されている。電圧検出部51は、第1導電路21の電圧を検出し、第1導電路21の電圧に応じた信号を出力する。第1導電路21の電圧に応じた信号は、制御部53に入力される。
電流検出部52は、第1導電路21に介在して設けられている。電流検出部52は、例えば、抵抗器及び差動増幅器を有し、第1導電路21を流れる電流を示す値(具体的には、第1導電路21を流れる電流の値に応じたアナログ電圧)を電流値として出力し得る構成をなす。電流検出部52から出力された電流値は、例えば、制御部53に入力され得る構成とされている。
制御部53は、本発明の「判定部」の一例に相当する。制御部53は、例えば、演算機能や情報処理機能を有する情報処理装置として構成される。制御部53は、マイクロコンピュータとして構成されていてもよく、これ以外の情報処理装置として構成されていてもよい。制御部53は、電圧検出部51によって検出される電圧値(以下、検出電圧ともいう)と、電流検出部52によって検出される電流値(以下、検出電流ともいう)と、に基づいて、導電路20(例えば第2負荷12)に地絡が生じたか否かを判定する。具体的には、制御部53は、評価値と、検出電流と、に基づいて導電路20(例えば第2負荷12)に地絡が生じたか否かを判定する。
評価値は、検出電圧が小さくなるほど値を大きくする決定方式で決定される。評価値は、例えば予め定められる設定値と検出電圧とに基づく値である。設定値は、例えば、車載システム1の回路設計時等において制御部53で予め設定される固定値である。設定値は、例えば、制御部53で変数として設定され、所定タイミング(イグニッションスイッチがオン状態に切り替えられた時など)ごとに所定の計算式やテーブル(設定値が他の変数と対応付けられたテーブル)等によって決定されるものであってもよい。
評価値は、例えば、設定値から検出電圧を減算した減算値に基づく値である。評価値は、例えば、設定値をAとし、検出電圧をVとした場合に、A-Vで表される。これにより、基準値(設定値)と検出電圧の差分を評価値に反映する形で、検出電圧が小さくなるほど大きくなる評価値の決定方式を実現できる。設定値Aは、第1電源31の出力電圧及び第2電源32の出力電圧よりも大きい値である。これにより、評価値は、導電路20に地絡が生じた場合に、正の値のまま大きくなる。設定値Aは、ツェナーダイオード71,72の降伏電圧よりも大きい値である。第2導電路22に地絡が発生した場合において、導電路20にサージ電圧等が発生してツェナーダイオード71,72が降伏するくらいに検出電圧が大きくなるような場合であっても、設定値から検出電圧を減算した減算値が負の値とならなくなり、検出電圧の挙動を把握し易くなる。
制御部53は、評価値と検出電流の積と、閾値とを比較する。閾値は、例えば、導電路20に突入電流が生じたときの電力(検出電圧と検出電流との積)よりも大きく設定される。閾値は、例えば、導電路20に突入電流が生じたときの電力(検出電圧と検出電流との積)の1.5倍の値等である。制御部53は、評価値と検出電流の積が閾値に達した場合に、導電路20に地絡が発生したと判定する。
例えば、第1電源31から第1負荷11及び第2負荷12に電力を供給する場合を考える。導電路20に地絡が発生した場合、評価値と検出電流がともに大きくなる。そのため、制御部53は、評価値及び電流値の値が大きくなることを把握して、導電路20の地絡を検出することができる。特に、地絡発生時にともに大きくなる評価値と電流値との積を地絡判定に用いることで、変化の挙動がより大きな値を用いて地絡の判定を行うことができる。導電路20にサージ電圧が印加される場合には、検出電圧が変化することで評価値が変化する一方で、検出電流の変化が生じにくいため(評価値と検出電流の積の値が地絡時よりも小さくなるため)、サージ電圧の発生を地絡の発生として誤検出することを抑制できる。また、導電路20に突入電流が流れる場合には、検出電流が大きくなる一方で評価値の変化が生じにくいため、突入電流の発生を地絡発生として誤検出することを抑制できる。したがって、地絡検出装置50は、導電路20の地絡の発生をより正確に検出することができる。
制御部53は、導電路20に地絡が発生したと判定する場合、遮断機構40(第1遮断部61のゲート、及び第2遮断部62のゲート)に、制御信号(オフ信号)を出力する。遮断機構40は、制御部53からの制御信号(オフ信号)に基づいて、第1電源31と第2電源32との間を通電状態から非通電状態に切り替える。これにより、地絡箇所(例えば第2負荷12)から車両の電源系統(例えば第1導電路21側の電源系統)を分離し、電源系統の電圧降下を抑制して電圧の安定化を図ることができる。
図3は、図1の車載システム1における検出電流の時間変化及び検出電圧の時間変化の一例を示す説明図である。以下、第1電源31から第1負荷11及び第2負荷12に電力を供給する場合を考える。図3に示すように、導電路20(例えば第2負荷12)に地絡が発生すると、検出電圧が急激に低下するとともに、検出電流が増加し始める。地絡検出装置50が地絡を検出して、遮断機構40が導電路20の遮断制御を開始すると、検出電流は通常使用電圧(第1電源31の出力電圧)から低下し始めるとともに、導電路20にサージ電圧が発生する。例えば、サージ電圧が発生すると、ツェナーダイオード(例えば第1ツェナーダイオード71)が降伏し、検出電圧が降伏電圧にクランプされる。遮断機構40による導電路20の遮断制御が完了した後は、検出電圧及び検出電流ともに地絡発生前と同じ状態になる。
図4は、図1の車載システム1で検知される評価値の時間変化の一例を模式的に示す説明図である。評価値(A-V)は、図4に示すハッチング部分の領域で表される。設定値Aは、第1電源31の出力電圧よりも大きい値である。これにより、評価値は、導電路20(例えば第2負荷12)に地絡が生じた場合に、正の値のまま大きくなる。遮断機構40による遮断制御の開始後、サージ電圧が発生してツェナーダイオード(例えば第1ツェナーダイオード71)が降伏しているが、設定値Aがツェナーダイオード71,72の降伏電圧よりも大きい値であるため、評価値(A-V)が負の値とならない。
図5は、図1の車載システム1で検知される検出電圧と検出電流の積(いわゆる電力値)の時間変化と、評価値と電流値の積の時間変化の一例を示す説明図である。図5に示すように、評価値と電流値の積は、導電路20に地絡が発生した後に、検出電圧と検出電流の積よりも増加速度が大きい。そのため、地絡検出装置50は、時間経過に対する変化の度合いが大きい値(評価値と電流値の積)を用いて地絡判定を行うことができる。
図5に示すように、遮断機構40が導電路20の遮断制御を開始すると、検出電圧と検出電流の積はサージ電圧の発生に基づいて急激に大きくなっている。一方で、評価値と電流値の積は、遮断機構40が導電路20の遮断制御を開始した後、急激に低下する。そのため、地絡検出装置50は、評価値と電流値の積を地絡判定に用いることで、遮断制御の開始後に、サージ電圧に基づく電力の急激な増加を検知することがなく、サージ電圧に基づく地絡の誤検出を抑制することができる。
図6は、図1の車載システム1において、導電路20に突入電圧が生じた場合における、検出電流の時間変化、及び電力値(検出電圧と検出電流の積)の時間変化の一例を示す説明図である。図6に示すように、突入電流の発生時において、電流検出部52によって検出される最大検出電流(突入電流値ともいう)は、72Aである。突入電流の発生時において、検出される最大電力値は、1050Wである。ここで、導電路20における地絡発生の判定に用いる閾値電流として、例えば突入電流値の1.5倍程度の値(108A)を用いる。導電路20における地絡発生の判定に用いる閾値電力として、例えば突入電流発生時の最大電力値の1.5倍程度の値(1580W)を用いる。
図7は、図1の車載システム1において、導電路20に地絡が生じた場合における、検出電流の時間変化と、評価値と検出電流の積の時間変化の一例を示す説明図である。図7に示すように、評価値と検出電流の積は、時間経過に伴って増加し、時間t1で閾値電力(1580W)に達する。なお、評価値に含まれる設定値は、30としている。検出電流は、時間経過に伴って増加し、時間t2で閾値電流(108A)に達する。評価値と検出電流の積の閾値電力への到達時間t1は、検出電流の閾値電流の到達時間t2よりも30μs程度早くなっている。これは、地絡発生時にそれぞれ値が大きくなる評価値と電流値との積を用いるため、変化の大きな数値を用いて地絡の判定を行えるためである。
次に、本開示に係る構成の効果が例示される。
本開示の地絡検出装置50において、制御部53は、電圧検出部51によって検出される電圧値が小さくなるほど値が大きくなる評価値と、電流検出部52によって検出される電流値と、に基づいて導電路20に地絡が生じたか否かを判定する。これにより、導電路20に地絡が発生した場合に評価値及び電流値が大きくなるため、評価値及び電流値の値が大きくなることを把握して、導電路20の地絡を検出することができる。導電路20にサージ電圧が印加される場合には、評価値が変化する一方で電流値の変化が生じにくいため、サージ電圧に基づく地絡の誤検出を抑制することができる。導電路20に突入電流が流れる場合には、電流値が大きくなる一方で評価値の変化が生じにくいため、突入電流に基づく地絡の誤検出を抑制することができる。したがって、地絡検出装置50は、導電路20の地絡の発生をより正確に検出することができる。
本開示の地絡検出装置50において、評価値は、予め定められる設定値から電圧検出部51によって検出される電圧値を減算した減算値に基づく値である。これにより、地絡検出装置50は、設定値に対する電圧値の差分を評価値に反映する形で、電圧値が小さくなるほど大きくなる評価値の決定方式を実現できる。
本開示の地絡検出装置50において、第2導電路22にアノードが電気的に接続され、第1導電路21にカソードが電気的に接続され、第1遮断部61と並列に接続される第1ツェナーダイオード71を備えている。設定値は、第1ツェナーダイオード71の降伏電圧よりも大きい。これにより、地絡検出装置50は、第2導電路22に地絡が発生した場合において、第1導電路21にサージ電圧等が発生して第1ツェナーダイオード71が降伏するくらいに電圧値が大きくなるような場合であっても、設定値から電圧値を減算した減算値が負の値とならなくなり、電圧値の挙動を把握し易くなる。
本開示の地絡検出装置50において、制御部53は、評価値と電流検出部52によって検出される電流値との積が閾値に達した場合に、導電路20に地絡が生じたと判定する。これにより、地絡検出装置50は、地絡発生時にそれぞれ値が大きくなる評価値と電流値との積を用いるため、変化の挙動がより大きな値を用いて地絡の判定を行うことができる。そのため、地絡検出装置50は、導電路20の地絡の発生をより一層正確に検出することができる。
本開示の地絡検出装置50において、評価値は、設定値から検出電圧を減算した減算値に基づく値である。制御部53は、評価値と検出電流との積が閾値に達した場合に、導電路20に地絡が生じたと判定する。これにより、地絡検出装置50は、電圧値が小さくなるほど大きくなる評価値を簡易な計算式で決定した上で、地絡発生時にそれぞれ値が大きくなる評価値と電流値との積を用いて、変化の挙動がより大きな値を用いて地絡の判定を行うことができる。
<他の実施形態>
本開示は、上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではない。例えば、上述又は後述の実施形態の特徴は、矛盾しない範囲であらゆる組み合わせが可能である。また、上述又は後述の実施形態のいずれの特徴も、必須のものとして明示されていなければ省略することもできる。更に、上述した実施形態は、次のように変更されてもよい。
実施形態1では、評価値として設定値から検出電圧を減算した減算値を例示したが、検出電圧が小さくなるほど値が大きくなるものであれば、その他の構成であってもよい。例えば、評価値は、検出電圧の逆数の値などであってもよい。
実施形態1では、地絡判定に用いる評価値に含まれる設定値Aが、固定値や変数である例を示したが、その他の値であってもよい。例えば、設定値Aは、固定値に対して所定タイミング(イグニッションスイッチがオン状態に切り替えられた時など)ごとに補正を行う構成であってもよい。例えば、設定値Aは、温度(導電路20等の温度)等に基づいて決定される値であってもよい。
実施形態1では、評価値を、設定値から検出電圧を減算した減算値としたが、設定値と検出電圧とに基づく値として、その他の値であってもよい。例えば、評価値は、設定値と検出電圧の差分の絶対値であってもよい。この場合、設定値は、電源(第1電源31及び第2電源32)の出力電圧よりも大きい値に設定することで、導電路20に地絡が発生する場合に正の値で大きくなる。また、例えば、評価値は、設定値と、検出電圧に所定の数(定数等)を掛け合わせた値と、に基づく値であってもよい。また、評価値は、設定値から検出電圧を減算した減算値や、設定値と検出電圧の差分の絶対値に対して、所定の数(定数等)を掛け合わせた値であってもよい。
実施形態1では、地絡判定で、評価値と検出電流の積を用いたが、評価値と検出電流とに基づいて地絡の発生を判定する構成であれば、その他の値を用いてもよい。例えば、評価値と検出電流とを足し合わせた値に基づいて地絡の発生を判定してもよい。
実施形態1では、地絡判定において、評価値と検出電流の積と、閾値とを比較したが、評価値と検出電流の積を補正した補正値(所定の値を加えたり、掛け合わせたりした補正値)と、閾値とを比較する構成であってもよい。
実施形態1では、地絡判定において、評価値と検出電流の積が閾値に達した場合に、導電路20に地絡が発生したと判定したが、評価値と検出電流の積の増加率が所定の値に達した場合に導電路20に地絡が発生したと判定してもよい。
実施形態1では、第1導電路21で検出される電圧値及び電流値に基づいて、第2導電路22(第2負荷等)で生じる地絡を検出する例を示したが、第2導電路22で検出される電圧値及び電流値に基づいて(第2導電路22に電圧検出部及び電流検出部を設ける構成として)、第1導電路21(第1負荷等)で生じる地絡を検出してもよい。
なお、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、今回開示された実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示された範囲内又は特許請求の範囲と均等の範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1…車載システム
10…車載用電源装置
11…第1負荷
12…第2負荷
20…導電路
21…第1導電路
22…第2導電路
31…第1電源
32…第2電源
40…遮断機構
50…地絡検出装置
51…電圧検出部
52…電流検出部
53…制御部(判定部)
60…遮断部ユニット
61…第1遮断部
62…第2遮断部
71…第1ツェナーダイオード(ツェナーダイオード)
72…第2ツェナーダイオード(ツェナーダイオード)
〔5〕上記〔4〕の地絡検出装置において、評価値は、予め定められる設定値から電圧検出部によって検出される電圧値を減算した減算値に基づく値であり得る。判定部は、評価値と電流検出部によって検出される電流値との積が閾値に達した場合に、導電路に地絡が生じたと判定し得る。

Claims (5)

  1. 電源から負荷へ電力を供給する経路である導電路を含む車載システムにおいて、前記導電路の地絡を検出する地絡検出装置であって、
    前記導電路の電圧値を検出する電圧検出部と、
    前記導電路の電流値を検出する電流検出部と、
    前記電圧検出部によって検出される前記電圧値が小さくなるほど値が大きくなる評価値と、前記電流検出部によって検出される前記電流値と、に基づいて前記導電路に地絡が生じたか否かを判定する判定部と、
    を有する地絡検出装置。
  2. 前記評価値は、予め定められる設定値から前記電圧値を減算した減算値に基づく値である
    請求項1に記載の地絡検出装置。
  3. 前記車載システムは、
    前記電源が電気的に接続される第1導電路と、
    前記負荷が電気的に接続される第2導電路と、
    前記第1導電路と前記第2導電路との間に設けられ、前記第1導電路から前記第2導電路への通電を遮断する動作を行う遮断部と、
    前記第2導電路にアノードが電気的に接続され、前記第1導電路にカソードが電気的に接続され、前記遮断部と並列に接続されるツェナーダイオードと、
    を備え、
    前記電圧検出部は、前記第1導電路の電圧値を検出し、
    前記設定値は、前記ツェナーダイオードの降伏電圧よりも大きい
    請求項2に記載の地絡検出装置。
  4. 前記判定部は、前記評価値と前記電流検出部によって検出される電流値との積、又は積を補正した補正値が閾値に達した場合に、前記導電路に地絡が生じたと判定する
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の地絡検出装置。
  5. 前記評価値は、前記設定値から前記電圧検出部によって検出される電圧値を減算した減算値に基づく値であり、
    前記判定部は、前記評価値と前記電流検出部によって検出される電流値との積が閾値に達した場合に、前記導電路に地絡が生じたと判定する
    請求項4に記載の地絡検出装置。
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