JP2022172966A - フォームドミルク用組成物及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フォームドミルクを簡便に調製するための組成物及び当該組成物の製造方法を提供することを、課題とする。好ましくは、泡立ち及び泡持ちが良いフォームドミルクを簡便に調製するための組成物及び、当該組成物の製造方法を提供することを、課題とする。【解決手段】水分を80質量%以上と、たんぱく質を0.5質量%以上と、脂質と、を少なくとも含む、フォームドミルク用液体組成物であって、たんぱく質1g当たりの2価イオンの合計含量が1mmol以下である、フォームドミルク用液体組成物。【選択図】 なし

Description

本発明は、泡立てたミルク(フォームドミルク)を調製するための組成物及び、当該組成物の調製方法に関する。
フォームドミルクは、空気を含ませながら泡立てたミルクのことであり、カフェラテやカプチーノによく用いられている。きめ細やかに泡立てることで、口当たりのよいフォームドミルクを調製することができる。
フォームドミルクは、例えば市販のエスプレッソマシンやミルクフォーマーを用いてミルクを泡立てることで調製することができるが、ミルクの温度や攪拌時間を細かく調整する必要があり、家庭で簡単に調製することは難しかった。
上記状況に鑑み、種々のミルク泡立て器が開発されてきた。例えば特許文献1には、シリンダーと、前記シリンダー内に空気を圧送するために前記第1の端部に接続されたポンプと、前記シリンダー内の内容物を排出するために前記第2の端部に設けられた注ぎ口と、を備え、前記注ぎ口は、実質的にシリンダー内に延在し、前記シリンダー内の内容物を入れるために開いている第2の注ぎ口端部と、シリンダーの外側にあり、前記注ぎ口を通って出る前記シリンダー内の前記内容物を分散させるための寸法と位置の孔を有する第1の注ぎ口端部と、前記注ぎ口を通って前記シリンダー内の前記内容物の放出を制御する排出弁と、を有する、ミルク泡立て器が記載されている。
特開2019-126707
上記の通り、フォームドミルクを調製するための装置は種々開発されてきているが、フォームドミルクを簡便に調製するための組成物は、従来検討されていなかった。
上記状況に鑑み、本発明は、フォームドミルクを簡便に調製するための組成物及び当該組成物の製造方法を提供することを、課題とする。好ましくは、泡立ち及び泡持ちが良いフォームドミルクを簡便に調製するための組成物及び、当該組成物の製造方法を提供することを、課題とする。
上記課題を解決する本発明は、水分を80質量%以上と、たんぱく質を0.5質量%以上と、脂質と、を少なくとも含む、フォームドミルク用液体組成物であって、たんぱく質1g当たりの2価イオンの合計含量が1mmol以下である、フォームドミルク用液体組成物である。
本発明によれば、泡立ち及び泡持ちのよいフォームドミルクを簡便に調製することができる、フォームドミルク用液体組成物を提供することができる。
本発明の好ましい形態では、たんぱく質1g当たりの1価イオンの合計量が1.5mmol以上である。
本発明によれば、泡立ち及び泡持ちのよいフォームドミルクを簡便に調製することができる、フォームドミルク用液体組成物を提供することができる。
本発明の好ましい形態では、前記フォームドミルク用液体組成物の全固形分に対する、前記たんぱく質の占める割合が、5質量%以上である。
本発明によれば、泡立ち及び泡持ちのよいフォームドミルクを簡便に調製することができる、フォームドミルク用液体組成物を提供することができる。
上記課題を解決する本発明は、少なくともたんぱく質を0.5質量%以上及び脂質を含む、上記フォームドミルク用液体組成物を調製するための、フォームドミルク用組成物である。
本発明によれば、泡立ち及び泡持ちのよいフォームドミルク調製することができるフォームドミルク用液体組成物を調製するための組成物を、提供することができる。
本発明の好ましい形態では、前記フォームドミルク用組成物の全固形分に対する割合として、前記たんぱく質を5質量%以上含む。
本発明によれば、泡立ち及び泡持ちのよいフォームドミルクを調製することができるフォームドミルク用液体組成物を調製することができる。
上記課題を解決する本発明は、上記したフォームドミルク用液体組成物の調製方法であって、脱脂乳のpHが7.0以上となるようにイオン交換してイオン交換脱脂乳を調製する、イオン交換脱脂乳調製工程と、調製した前記イオン交換脱脂乳と、水と、脂質と、を少なくとも混合する混合工程と、を有する、フォームドミルク用液体組成物の調製方法である。
脱脂乳をイオン交換することで、脱脂乳中に含まれる1価イオンと2価イオンの量を調整することができる。これにより、泡立ち及び泡持ちのよいフォームドミルクを調製することができるフォームドミルク用液体組成物を調製することができる。
本発明の好ましい形態では、前記イオン交換脱脂乳中のたんぱく質1g当たりの2価イオンの合計含量が1mmol以下である。
本発明によれば、泡立ち及び泡持ちのよいフォームドミルクを調製することができるフォームドミルク用液体組成物を、調製することができる。
上記課題を解決する本発明は、上記したフォームドミルク用組成物に対して、水分量が80質量%以上となるように水を添加して攪拌することにより、フォームドミルク用液体組成物を調製する工程と、調製した前記フォームドミルク用液体組成物を泡立てる工程と、を含む、フォームドミルクの製造方法である。
本発明によれば、泡立ち及び泡持ちのよいフォームドミルクを、簡便に製造することができる。
本発明によれば、泡立ち、泡持ちのよいフォームドミルクを簡便に調製するための組成物及び、当該組成物を製造するための方法を提供することができる。
試験例1において、フォームドミルクの泡立ちを評価した図である。図1中、実線は、泡部分と液体部分の境目及び泡部分の到達点を表し、実線間の矢印は、泡の高さを測定した部分を表す。 試験例2において、フォームドミルクの泡立ちを評価した図である。図2中、実線は、泡部分と液体部分の境目及び泡部分の到達点を表し、実線間の矢印は、泡の高さを測定した部分を表す。
本発明において「フォームドミルク」とは、乳組成物を泡立てたものを指す。
ここで、本発明において「乳組成物」とは、乳固形分を0.5質量%以上含む組成物であり、本発明に係るフォームドミルク用液体組成物が含まれる。
また本発明において、「1価イオン」とは、ナトリウムイオン及びカリウムイオンを指し、「2価イオン」とは、カルシウムイオン及びマグネシウムイオンを指す。
本発明において、ナトリウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイオン及びマグネシウムイオンの各々の含有質量(質量%)は、誘導結合プラズマ(ICP)発光分光法により求めた含有質量であり、含有量(mmol)は、含有質量(質量%)と各イオンのモル質量により求めることができる。
<1>フォームドミルク用液体組成物及びその製造方法
本発明に係るフォームドミルク用液体組成物は、水分を80質量%以上と、たんぱく質を0.5質量%以上と、脂質と、を少なくとも含み、たんぱく質1g当たりのカルシウムイオン及びマグネシウムイオンの合計含量が1mmol以下である。
本発明によれば、泡立ち、泡持ちのよいフォームドミルクを簡便に調製することができる。
本発明において、たんぱく質の含有質量は0.5質量%以上であり、好ましくは1質量%以上であり、さらに好ましくは3質量%以上である。
また本発明において、たんぱく質の含有質量は、本発明に係るフォームドミルク用液体組成物を泡立てたときの泡立ちや泡持ちに影響を与えなければ、特に制限されないが、例えば10質量%以下とすることができ、好ましくは6質量%以下とすることができ、より好ましくは5質量%以下とすることができる。
本発明によれば、泡立ち、泡持ちのよいフォームドミルクを簡便に調製することができる。
なお本発明において、たんぱく質の含有量は、燃焼法により測定した含有量である。
本発明の好ましい形態では、フォームドミルク用液体組成物の全固形分に対する、たんぱく質の占める割合は、5質量%以上であることが好ましく、10質量%以上であることがより好ましく、20質量%以上であることがさらに好ましく、25質量%以上であることがさらにより好ましい。
また、フォームドミルク用液体組成物の全固形分に対する、たんぱく質の占める割合は、例えば35質量%以下とすることができ、30質量%以下とすることができる。
フォームドミルク用液体組成物の全固形分に対するたんぱく質の占める割合を、上記数値範囲内とすることにより、泡立ちのよいフォームドミルクを調製することができる、フォームドミルク用液体組成物を提供することができる。
本発明において、フォームドミルク用液体組成物中の脂質の含有割合は、1質量%以上であることが好ましく、2質量%以上であることがより好ましく、3質量%以上であることがさらに好ましい。
本発明において、フォームドミルク用液体組成物中の脂質の含有質量は、5質量%以下であることが好ましく、4質量%以下であることがより好ましい。
フォームドミルク用液体組成物に脂質を含むことで、フォームドミルクを調製した時の泡立ち及び泡持ちを向上させることができる。
脂質の含有質量を上記数値範囲内とすることによって、泡立ち及び泡持ちのよいフォームドミルクを調製することができる、フォームドミルク用液体組成物を提供することができる。
なお本発明において、脂質の含有量は、レーゼ‐ゴットリーブ法により測定した含有量である。
本発明において、フォームドミルク用液体組成物の全固形分に対する脂質の割合は、5質量%以上とすることができ、10質量%以上であることが好ましく、15質量%以上であることがより好ましい。
また、フォームドミルク用液体組成物の全固形分に対する脂質の割合は、45質量%以下であってもよく、35質量%以下であってもよく、30%以下であってもよい。
フォームドミルク用液体組成物の全固形分に対する脂質の割合を上記数値範囲内とすることによって、泡立ち及び泡持ちのよいフォームドミルクを調製することができる、フォームドミルク用液体組成物を提供することができる。
本発明における、フォームドミルク用液体組成物中のたんぱく質1g当たりの2価イオンの合計含量(mmol)は、1mmol以下であり、0.75mmol以下であることが好ましく、0.5mmol以下であることがより好ましく、0.4mmol以下であることがさらに好ましく、0.35mmolであることがさらにより好ましい。
本発明における、フォームドミルク用液体組成物中のたんぱく質1g当たりの2価イオンの合計含量(mmol)は、0.1mmol以上とすることができ、0.2mmol以上であることが好ましい。
フォームドミルク用液体組成物におけるたんぱく質1g当たりの2価イオンの合計含量(mmol)を、上記数値範囲内とすることによって、泡立ち及び泡持ちのよいフォームドミルクを調製することができる、フォームドミルク用液体組成物を提供することができる。
本発明の好ましい形態では、フォームドミルク用液体組成物中の2価イオンの合計含有量の割合(質量%)は、0.03質量%以下とすることが好ましく、0.02質量%以下とすることが好ましい。
また、フォームドミルク用液体組成物中の2価イオンの合計含有量の割合は、0.005質量%以上とすることができる。
本発明の好ましい形態では、フォームドミルク用液体組成物中のたんぱく質1g当たりの、1価イオンの合計含量(mmol)は、1.5mmol以上であり、より好ましい形態では1.8mmol以上であり、さらに好ましい形態では2mmol以上であり、さらに好ましい形態では2.5mmol以上である。
また、フォームドミルク用液体組成物中のたんぱく質1g当たりの、1価イオンの合計含量(mmol)は、5mmol以下とすることができ、好ましくは3mmol以下とすることができ、より好ましくは2.9mmol以下とすることができる。
フォームドミルク用液体組成物において、たんぱく質1g当たりの1価イオンの合計含量(mmol)を、上記数値範囲内とすることにより、泡立ち及び泡持ちのよいフォームドミルクを調製することができるフォームドミルク用液体組成物を提供することができる。
本発明の好ましい形態では、フォームドミルク用液体組成物中の1価イオンの合計含有量の割合(質量%)は、0.3質量%以下であることが好ましく、0.25質量%以下であることがより好ましい。
また、フォームドミルク用液体組成物中の1価イオンの合計含有量の割合(質量%)は、0.2質量%以上であることが好ましく、0.21質量%以上であることがより好ましい。
本発明の好ましい形態では、フォームドミルク用液体組成物中のたんぱく質1g当たりの2価イオンの合計含量(mmol)を1としたときの、たんぱく質1g当たりの1価イオンの合計含量(mmol)は、7以上であり、より好ましい形態では7.5以上であり、さらに好ましい形態では、8以上である。
また本発明の好ましい形態では、フォームドミルク用液体組成物中のたんぱく質1g当たりの2価イオンの合計含量(mmol)を1としたときの、たんぱく質1g当たりの1価イオンの合計含量(mmol)は11以下であり、より好ましい形態では10.99以下である。
本発明によれば、泡立ち及び泡持ちのよいフォームドミルクを調製することができる、フォームドミルク用液体組成物を提供することができる。
本発明の好ましい形態では、フォームドミルク用液体組成物中の、たんぱく質1g当たりの2価イオンの合計含有量の割合(質量%)を1としたときの、フォームドミルク用液体組成物中の、たんぱく質1g当たりの1価イオンの合計含有量の割合(質量%)は、4以上であることが好ましく、5以上であることがより好ましく、5.5以上であることがさらに好ましい。
また、フォームドミルク用液体組成物中の、たんぱく質1g当たりの2価イオンの合計含有量の割合(質量%)を1としたときの、フォームドミルク用液体組成物中の、たんぱく質1g当たりの1価イオンの合計含有量の割合は、8以下であることが好ましく、7.99以下であることがより好ましい。
本発明によれば、泡持ち及び泡立ちのよいフォームドミルクを調製することができるフォームドミルク用液体組成物を提供することができる。
上記1価イオン及び2価イオンの含有量(mmol)、含有量(mmol)比、含有量の割合(質量%)は、ミネラルを含む原料の配合バランスを調整したり、脱脂乳等の原料をイオン交換することにより、調整することができるが、イオン交換により調整することが好ましい。
イオン交換により調整する場合、例えば、脱脂乳を陽イオン交換樹脂でイオン交換すると、2価イオン(カルシウムイオンとマグネシウムイオン)が除去され、1価イオン(ナトリウムイオンとカリウムイオン)に置換される。すなわち、イオン交換することによって、脱脂乳中の2価イオンの量が減少し、1価イオンの量が増加する。これにより、1価イオン及び2価イオンの量を調整することができる。
脱脂乳をどの程度(例えば、イオン交換にかける時間)イオン交換するかは、イオン交換後の脱脂乳のpHを指標として、決定することができる。具体的には、脱脂乳を、陽イオン交換樹脂を用いてイオン交換すると、脱脂乳中のプロトンが減少するので、得られるイオン交換脱脂乳のpHは高くなる。したがって、イオン交換脱脂乳のpHを指標として、脱脂乳のイオン交換の程度を決定することができる。なお、イオン交換効率は、イオン交換担体のマトリクスに結合しているイオン交換基の種類、マトリクスの表面積の広さ(多孔性)、機械的・化学的強度によって、適宜変更することができる。
本発明のフォームドミルク用液体組成物は、公知の他の成分を含むことができる。例えば、炭水化物、保存料、防腐剤、矯味・矯臭剤、pH調整剤等が挙げられるが、これに限定されない。
公知の他の成分として炭水化物を含む場合、炭水化物源としては、乳糖、粉あめ、デキストリン等を用いることができる。
本発明のフォームドミルク用液体組成物は、脱脂乳のpHが7.0以上となるようにイオン交換してイオン交換脱脂乳を調製する、イオン交換脱脂乳調製工程と、調製した前記イオン交換脱脂乳と、水と、脂質と、を少なくとも混合する混合工程と、を有する方法で、製造することができる。
上記の通り、脱脂乳のpHを指標として、どの程度脱脂乳をイオン交換するかを決定することができる。したがって、イオン交換脱脂乳調製工程において、脱脂乳のpHを上記数値範囲とすることで、イオン交換脱脂乳中の2価イオン(好ましくは2価イオン及び1価イオン)の量を調整することができ、もってフォームドミルク用液体組成物中の1価イオンの量及び2価イオンの量を調整することができる。これにより、泡立ち及び泡持ちの良いフォームドミルクを調製することができる、フォームドミルク用液体組成物を調製することができる。
脱脂乳は、一般的に入手可能な脱脂乳を用いてもよく、一般的に入手可能な牛乳から、公知の方法で乳脂肪分を除去して調製したものを用いてもよい。また、一般的に入手可能な脱脂粉乳を、たんぱく質量が上記数値範囲内に含まれるような濃度で水に溶解したものを用いることもできる。
脱脂乳のイオン交換は、陽イオン交換樹脂を用いてすることができる。その詳細は実施例において述べる。
イオン交換脱脂乳調製工程は、脱脂乳のpHが7.0以上、好ましくは脱脂乳のpHが7.3以上となるように、脱脂乳をイオン交換して、イオン交換脱脂乳を調製する。pHの上限値は、特に制限されないが、9.0以下であってよく、8.7以下であってよく、8.5以下であってよい。
上記の通り、イオン交換脱脂乳のpHを指標として、脱脂乳のイオン交換の程度を調整することができる。そして、イオン交換脱脂乳のpHを上記数値範囲とすることで、フォームドミルク用液体組成物の2価イオンの含有量(mmol、質量%)が上記数値範囲内となるような、イオン交換脱脂乳を調整することができる。また、フォームドミルク用液体組成物中の2価イオン及び1価イオンの含有量(mmol、質量%)が、上記数値範囲となるような、イオン交換脱脂乳を調整することもできる。これにより、泡立ち及び泡持ちのよいフォームドミルクを調製することができるフォームドミルク用液体組成物を調製することができる。
混合工程においては、上記イオン交換脱脂乳調製工程で調製したイオン交換脱脂乳と、水と、脂質と、を少なくとも混合する。
脂質としては、公知の脂質源を特に制限なく使用することができる。例えば、一般的に入手可能なバター、マーガリン、ショートニング等を使用することができる。
混合工程においては、水分が80質量%以上、たんぱく質が0.5質量%以上となるように、イオン交換脱脂乳と水と脂質とを混合する。
これにより、上記したフォームドミルク用液体組成物を調製することができる。
混合工程においては、イオン交換脱脂乳、水、脂質以外に、他の公知の成分を混合してもよい。例えば、炭水化物、保存料、防腐剤、矯味・矯臭剤、pH調整剤等が挙げられるが、これに限定されない。
公知の他の成分として炭水化物を含む場合、炭水化物源としては、乳糖、粉あめ、デキストリン等を用いることができる。
上記の通り本発明では、イオン交換脱脂乳のpHを指標として、脱脂乳のイオン交換をどの程度行うかを決定することができる。
そして上記の通り、イオン交換脱脂乳のpHを7.0以上、好ましくは脱脂乳のpHが7.3以上となるようにイオン交換することで、脂質や他の成分と混合し、フォームドミルク用液体組成物を調製した際に、2価イオン(好ましくは2価イオン及び1価イオン)の含有量(mmol、質量%)が上記数値範囲内となるような、フォームドミルク用液体組成物を調製することができる。
換言すれば、2価イオン及び1価イオンは、フォームドミルク用液体組成物を調製した際に、各成分のフォームドミルク用液体組成物中の含有量が上記した数値範囲内に含まれるような量で、原料であるイオン交換脱脂乳中に存在している。
また、フォームドミルク用組成物中の各イオンの量は、上記した方法で測定することができる。
本発明においては、たんぱく質源として上記したイオン交換脱脂乳のみを用いてもよく、たんぱく質源として上記したイオン交換脱脂乳以外の他のたんぱく質源(例えば、脱脂乳等)を併用してもよい。
この場合、たんぱく質源に占めるイオン交換脱脂乳の割合は、85質量%以上であることが好ましく、90質量%以上であることがより好ましく、95質量%以上であることがさらに好ましい。
たんぱく質源に占めるイオン交換脱脂乳の割合を、上記数値範囲内とすることによって、フォームドミルク用液体組成物における2価イオンの含有量を上記数値範囲内とすることができ、好ましくはフォームドミルク用液体組成物における1価イオンの含有量を上記数値範囲内とすることができる。これにより、泡立ち及び泡持ちのよいフォームドミルクを調製することができるフォームドミルク用液体組成物を調製することができる。
本発明は、上記工程以外にも、本分野で公知の工程を含んでいてもよい。例えば、フォームドミルク用液体組成物の充填工程や加熱殺菌工程が挙げられるが、これに限定されない。
<2>フォームドミルク用組成物
本発明は、フォームドミルク用組成物にも関する。
本発明のフォームドミルク用組成物は、上記したフォームドミルク用液体組成物を調製するための組成物であって、少なくともたんぱく質を0.5質量%以上及び脂質を含む。
本発明によれば、上記したフォームドミルク用液体組成物を調製することができる。そして、本発明のフォームドミルク用組成物を用いて調製したフォームドミルク用液体組成物によれば、泡立ち及び泡持ちのよいフォームドミルクを簡便に調製することができる。
フォームドミルク用組成物におけるたんぱく質の含有量は、好ましくは0.5質量%以上であり、1質量%以上であり、2.5質量%以上であり、3質量%以上である。
本発明において、フォームドミルク用組成物中のたんぱく質の含有量は、フォームドミルクの泡立ちや泡持ちに影響を与えなければ特に制限されないが、例えば30質量%以下とすることができ、好ましくは20質量%以下とすることができ、より好ましくは10質量%以下とすることができる。
本発明のフォームドミルク用組成物を用いて調製したフォームドミルク用液体組成物を泡立てることで、泡立ち及び泡持ちのよいフォームドミルクを調製することができる。
本発明の好ましい形態では、フォームドミルク用組成物の全固形分に対する、たんぱく質の占める割合は、5質量%以上であることが好ましく、10質量%以上であることがより好ましく、20質量%以上であることがさらに好ましく、25質量%以上であることがさらにより好ましい。
また、フォームドミルク用組成物の全固形分に対する、たんぱく質の占める割合は、例えば35質量%以下とすることができ、30質量%以下とすることができる。
フォームドミルク用組成物の全固形分に対するたんぱく質の占める割合を、上記数値範囲内とすることにより、泡立ちのよいフォームドミルクを調製することができる、フォームドミルク用液体組成物を調製することができる。
フォームドミルク用組成物中の脂質の含有割合は、3質量%以上であることが好ましく、5質量%以上であることが好ましく、10質量%以上であることがさらに好ましい。
また、フォームドミルク用組成物中の脂質の含有割合は、35質量%以下とすることができ、30質量%以下であることができる。
フォームドミルク用組成物中の脂質の含有割合を上記数値範囲内とすることによって、フォームドミルク用液体組成物中の脂質の含有割合が適当なものとなる。よって本発明によれば、泡立ち及び泡持ちがよいフォームドミルクを調製することができるフォームドミルク用液体組成物を調製することができる。
本発明のフォームドミルク用組成物は、たんぱく質及び脂質以外に、他の公知の成分を混合してもよい。例えば、炭水化物、保存料、防腐剤、矯味・矯臭剤、pH調整剤等が挙げられるが、これに限定されない。
公知の他の成分として炭水化物を含む場合、炭水化物源としては、乳糖、粉あめ、デキストリン等を用いることができる。
フォームドミルク用組成物における、各1価イオン(ナトリウム及びカリウム)及び各2価イオン(カルシウム及びマグネシウム)の含有量(mmol)、合計含有量(mmol)、ナトリウムイオンとカリウムイオンの含有量比(mmol)、及びカルシウムイオンとマグネシウムイオンの含有量比(mmol)は、上記<1>において各数値について述べた事項を適用することができる。
本発明のフォームドミルク用組成物は、例えば上記<1>で述べたフォームドミルク用液体組成物を濃縮物又は粉末にすることで、調製することができる。フォームドミルク用液体組成物を濃縮物又は粉末にして、フォームドミルク用組成物を調製する方法は、公知の方法を適宜用いることができる。例えば、公知の機器を用いて、上記フォームドミルク用液体組成物の水分を加熱により蒸発させたり、浸透膜を用いて濃縮させたりすることで、濃縮物であるフォームドミルク用組成物を得ることができる。また、上記フォームドミルク用液体組成物を、公知の機器を用いてスプレードライやフリーズドライすることで、粉末であるフォームドミルク用組成物を調製することができる。また必要に応じて、スプレードライやフリーズドライの後に、公知の機器を用いて造粒してもよい。
本発明のフォームドミルク用組成物は、上記<1>で述べたフォームドミルク用液体組成物を調製するための組成物である。
具体的には、本発明のフォームドミルク用組成物に対して、水分量が80質量%以上となるように水を添加して攪拌することで、上記<1>で述べたフォームドミルク用液体組成物を調製することができる。
上記の通り、本発明のフォームドミルク用組成物は、水と混合してフォームドミルク用液体組成物を調製するので、濃縮液体又は粉末の形態であることが好ましく、特に粉末の形態であることが好ましい。
<3>フォームドミルクの製造方法
本発明は、フォームドミルクの製造方法にも関する。
本発明のフォームドミルクの製造方法は、上記<2>で述べたフォームドミルク用組成物に対して、水分量が80質量%以上となるように水を添加して攪拌することにより、フォームドミルク用液体組成物を調製する工程と、調製した前記フォームドミルク用液体組成物を泡立てる工程と、を含む。
本発明によれば、泡立ち及び泡持ちが良いフォームドミルクを、簡便に調製することができる。
本発明の製造方法は、市販の器具を用いて、一般家庭や店舗においても実施することができる。例えば、まず、粉末のフォームドミルク用組成物を、水分量が80質量%以上となるように水を添加して攪拌し、フォームドミルク用液体組成物を調製する。このとき、フォームドミルク用組成物や水の計量は、一般的に入手可能なスケールや計量カップを用いてすることができる。次に、得られたフォームドミルク用液体組成物を、一般的に入手可能なミルクフォーマーやエスプレッソマシンを用いて泡立てる。ミルクフォーマーやエスプレッソマシンはフォームドミルク用液体組成物を泡立てて、フォームドミルクを調製することできれば、特に限定されない。
以下、実施例を基に本発明をより詳細に説明するが、本発明の技術的範囲は、以下の実施例に限定されない。
<試験例1>フォームドミルク用液体組成物の検討
本試験例では、イオン交換脱脂乳を使用したフォームドミルク用液体組成物、イオン交換していない脱脂乳を使用したフォームドミルク用液体組成物、及び、脱脂乳を使用しないフォームドミルク用液体組成物と、について、泡立ちと泡持ちを評価した。
試験例1は、以下の方法で行った。
(1)脱脂粉乳を水に10質量%濃度で溶解して得た脱脂乳を、加温してナトリウム型の陽イオン交換樹脂カラムに通液して、イオン交換脱脂乳を調製した。
(2)たんぱく質源を種々変化させ、実施例1及び比較例1~3のフォームドミルク用液体組成物を調製した。たんぱく質源としては、実施例1は上記(1)で調製したイオン交換脱脂乳を使用し、比較例1~3はそれぞれイオン交換しない脱脂乳、カゼインナトリウム及びホエイパウダー(総たんぱく質の80%がカゼイン、20%がホエイタンパク質になるように混合)の併用、及びカゼインナトリウムを使用した。また各フォームドミルク用液体組成物は共通して、脂質源としては市販のバターを使用し、炭水化物源としては市販の乳糖を使用した。各原料を混合して溶解した溶解液を80℃に加温し、ホモジナイザー(三丸機械工業社製)を用いて均質化させた後に、冷却し、各フォームドミルク用液体組成物を調製した。
各フォームドミルク用液体組成物における、たんぱく質、脂質、炭水化物、灰分及び水分の含有量を、下記表1に示す。
(3)調製した各フォームドミルク用液体組成物を80℃に調温した。80℃に調温したフォームドミルク用液体組成物を30秒間泡立て、フォームドミルクを調製した。調製した各フォームドミルク用液体組成物のpHを、品温25℃で、pHメーター(堀場製作所社製)を用いて測定した。
(4)調製した各フォームドミルクについて、泡立ち及び泡持ちを評価した。
調製した各フォームドミルク用液体組成物中のたんぱく質量は、燃焼法により測定した。
調製した各フォームドミルク用液体組成物中の脂質量は、レーゼ‐ゴットリーフ法により測定した。
調製した各フォームドミルク用液体組成物中の炭水化物類量は、100%から、脂肪、たんぱく質、水分、および灰分の含有量を差し引いて算出した。ここで、灰分の総量は、直接灰化法により測定した。
調製した各フォームドミルク用液体組成物中の水分量は、常圧乾燥法により測定した。
調製した各フォームドミルク用液体組成物中の各ミネラル(すなわち、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム及びカリウム)の量は、誘導結合プラズマ(ICP)発光分光法にて測定した。
Figure 2022172966000001
泡立ちの評価では、上記(3)で調製したフォームドミルクの調製直後の泡部分の高さ(すなわち、液体と泡の境目から測定した泡の高さ)を測定した(図1参照)。
泡持ちの評価では、上記(3)で調製したフォームドミルクの泡部分が、上記泡立ちの評価で測定した泡の高さを保持している時間を測定し、保持時間が1時間以上である場合は、泡持ちが良好と判断した。
結果を表2及び図1に示す。
Figure 2022172966000002
表2及び図1に示す通り、イオン交換脱脂乳を用いて調製した実施例1は、脱脂乳を用いた比較例1、カゼインナトリウムとホエイパウダーとを併用した比較例2、及びカゼインナトリウムを用いた比較例3と比較して、泡立てた際の(すなわち、フォームドミルクを調製した際の)泡立ちが良好であった。
また泡持ちも、泡の状態を1.5時間以上保持しており、良好であった。
また、実施例1、比較例1~3で調整したフォームドミルクをパネラーが試飲した結果、比較例2および3は、明らかにカゼインに由来する独特の臭気が感じられた。一方、実施例1及び比較例1はほぼ同等の風味であり、いずれも、比較例2や3で感じられたようなカゼイン由来の不自然な臭気等はなく、乳由来の自然な風味が感じられ、良好であった。
以上より、脱脂乳をたんぱく質源として使用したフォームドミルク用液体組成物(比較例1)と比較して、イオン交換脱脂乳をたんぱく質源として使用したフォームドミルク用液体組成物(実施例1)は、泡立ちのよいフォームドミルクを調製することができることが明らかになった。
また、カゼインナトリウムやホエイパウダーを使用したフォームドミルク用液体組成物と比較して、イオン交換脱脂乳をタンパク質源として使用したフォームドミルク用液体組成物(実施例1)は、飲用時の風味において優れることが明らかになった。
<試験例2>フォームドミルク用液体組成物の組成の検討
本試験例では、泡立ち及び泡持ちがよいフォームドミルクを調製することができる、フォームドミルク用液体組成物の組成を検討した。
試験例2では、イオン交換脱脂乳が、イオン交換樹脂カラム中の水に置換した時を開始時点として、開始直後の初期イオン交換脱脂乳(イオン交換樹脂が浸漬していた水が、全て脱脂乳に置換してから速やかに取得)、中期のイオン交換脱脂乳(イオン交換開始から1.5時間経過時に取得)、後期のイオン交換脱脂乳(イオン交換開始から3時間経過時に取得)をそれぞれたんぱく質源とする以外は、試験例1と同様に、実施例2~4のフォームドミルク用液体組成物を調製した。また、試験例1と同様に、各フォームドミルク用液体組成物中のたんぱく質、脂質、炭水化物、及び灰分の量を測定した。
各フォームドミルク用液体組成物の組成を表3に示す。
Figure 2022172966000003
試験例1で調製した実施例1、比較例1~3と、実施例2~4とについて、フォームドミルク用液体組成物中のたんぱく質1g当たりの1価イオン及び2価イオンの合計含有質量(質量%)、1価イオン及び2価イオンの含有モル量(mmol)、1価イオンと2価イオンの含有量質量比(質量%)及び含有モル量比(mmol)を測定、計算した。
また、試験例1と同様にして、実施例2~4のフォームドミルク用液体組成物を泡立ててフォームドミルクを調製し、それぞれの泡立ち及び泡持ちを評価した。
結果を図2及び表4~表7に示す。
Figure 2022172966000004
Figure 2022172966000005
Figure 2022172966000006
Figure 2022172966000007
図2及び表4に記載の通り、イオン交換の初期、中期、後期の何れのタイミングで取得したイオン交換脱脂乳を使用しても、試験例1で評価した比較例1~3と比較して、泡立ちが良かった。また、泡の状態を1.5時間以上保持しており、泡持ちもよかった。
表2、表4及び表5から、フォームドミルク用液体組成物中の2価イオンの合計含有量の割合(質量%)は、0.03%質量以下とすることが好ましいことが示唆された。
表2、表4及び表6から、フォームドミルク用液体組成物中の、たんぱく質1g当たりの2価イオンの合計含有量の割合(質量%)を1としたときの、フォームドミルク用液体組成物中の、たんぱく質1g当たりの1価イオンの合計含有量の割合(質量%)は、4以上であることが好ましいことが示唆された。
表2、表4及び表7から、フォームドミルク用液体組成物中の、たんぱく質1g当たりの2価イオンの合計含量(mmol)が1mmol以下とすることで、泡立ち及び泡持ちが良いフォームドミルク用液体組成物を調製することができることが示唆された。
さらに、フォームドミルク用液体組成物中のたんぱく質1g当たりの2価イオンの合計含量(mmol)を1としたときの、たんぱく質1g当たりの1価イオンの合計含量(mmol)は、7以上であることが示唆された。
また、上記の通り、イオン交換脱脂乳中の各イオンの含有量(mmol)及び含有量比(モル比)は、フォームドミルク用液体組成物の各イオンの含有量(mmol)及び含有量比が上記数値範囲となるように調整することができることが示唆された。
<試験例3>イオン交換脱脂乳のpHの検討
本試験例では、イオン交換脱脂乳のpHが、フォームドミルクの泡立ち及び泡持ちに与える影響を試験した。
実施例1と同様にして調製したフォームドミルク用液体組成物に対して、pH調整剤を添加し、下記表8に記載のpHとし、フォームドミルク用液体組成物を調製した(実施例5~7)。
調製した実施例5~7のフォームドミルク用液体組成物を泡立てて、試験例1と同様にしてフォームドミルクを調製し、その泡立ち及び泡持ちを、試験例1と同様にして評価した。
各イオン交換脱脂乳のpH及び評価結果を、下記表8に示す。
Figure 2022172966000008
表8に示す通り、実施例5~7の何れも、泡立ちが1.4cm以上であり、泡立ちが0.8cmだった比較例1と比較して、泡立ちが良かった。
以上より、イオン交換脱脂乳のpHは、7.0以上であることが好ましいことが明らかになった。
本発明によれば、泡立ち、泡持ちのよいフォームドミルクを簡便に調製するための組成物及び、当該組成物を製造するための方法を提供することができる。

Claims (8)

  1. 水分を80質量%以上と、たんぱく質を0.5質量%以上と、脂質と、を少なくとも含む、フォームドミルク用液体組成物であって、
    たんぱく質1g当たりの2価イオンの合計含量が1mmol以下である、フォームドミルク用液体組成物。
  2. たんぱく質1g当たりの1価の合計含量が1.5mmol以上である、請求項1に記載のフォームドミルク用液体組成物。
  3. 前記フォームドミルク用液体組成物の全固形分に対する、前記たんぱく質の占める割合が、5質量%以上である、請求項1又は2に記載のフォームドミルク用液体組成物。
  4. 少なくともたんぱく質を0.5質量%以上及び脂質を含む、請求項1~3の何れか一項に記載のフォームドミルク用液体組成物を調製するための、フォームドミルク用組成物。
  5. 前記フォームドミルク用組成物の全固形分に対する割合として、前記たんぱく質を5質量%以上含む、請求項4に記載のフォームドミルク用組成物。
  6. 請求項1~3の何れか一項に記載のフォームドミルク用液体組成物の調製方法であって、
    脱脂乳のpHが7.0以上となるようにイオン交換してイオン交換脱脂乳を調製する、イオン交換脱脂乳調製工程と、
    調製した前記イオン交換脱脂乳と、水と、脂質と、を少なくとも混合する混合工程と、を有する、フォームドミルク用液体組成物の調製方法。
  7. 前記イオン交換脱脂乳中のたんぱく質1g当たりの2価イオンの合計含量が1mmol以下である、請求項6に記載のフォームドミルク用液体組成物の調製方法。
  8. 請求項3又は4の何れかに記載のフォームドミルク用組成物に対して、水分量が80質量%以上となるように水を添加して攪拌することにより、フォームドミルク用液体組成物を調製する工程と、
    調製した前記フォームドミルク用液体組成物を泡立てる工程と、を含む、フォームドミルクの製造方法。

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