JP2022172950A - 遠隔支援管理システム、遠隔支援管理方法、及び遠隔支援管理プログラム - Google Patents

遠隔支援管理システム、遠隔支援管理方法、及び遠隔支援管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】自動運転車両の遠隔支援によって円滑な交通を維持しつつ、遠隔支援を行うオペレータ全体の負荷を低減することができる技術を提供する。【解決手段】本遠隔支援管理システムは、複数の車両の運行状況に基づいて将来における支援要求の発生を予測し、発生が予測された支援要求の支援要因を第1種要因と第2種要因の何れか1つに分類する。第1種要因は、長時間持続する支援要因であり、第2種要因は、短時間しか持続しない支援要因である。また、本遠隔支援管理システムは、支援要因が第1種要因である第1の支援要求を第1の車両から取得した場合、オペレータにより決定された第1の車両に対する第1の指令信号を第1の車両に送信する。そして、さらに、第1の支援要求の発生が予測された他の車両に対しても第1の指令信号を適用する。【選択図】図6

Description

本開示は、自律走行する複数の車両と通信し、車両からの支援要求を受けてオペレータに遠隔支援を行わせる遠隔支援管理システム、遠隔支援管理方法、及び遠隔支援管理プログラムに関する。
自動運転車両は基本的に自律で自動走行を継続する。しかし、自動運転車両の自律判断が不確実な場合や、より確実な安全判断が必要な場合がある。このため、自動運転車両の自律判断に全てを任せるのではなく、自動運転車両を遠隔で監視し、必要な場合には、オペレータが判断や遠隔走行指示を車両に伝えることで、自動運転車両の自動走行を支援することが検討されている。そのような遠隔管理支援システムに関する発明の一つが下記の特許文献1に開示されている。
特許文献1に開示された従来技術では、複数の自動運転車両がネットワークによってサーバに接続されている。サーバは、車両から受信した車両状態情報を参照して車両やその周囲に生じている可能性がある候補を検出し、その候補について実際に異常が生じている否かをオペレータに確認させる。また、サーバは、車両から何らかの異常が生じたことが通知されると、異常の内容に応じた走行指示を作成して車両に送信するとともに、異常の内容に応じた優先度の順で走行指示の内容をオペレータに通知する。オペレータは、車両へ送信された走行指示の内容を確認し、走行指示を追認、または、走行指示を変更または追加する。サーバは、オペレータにより走行指示が変更または追加された場合、変更または追加した走行指示を作成して車両へ送信する。
特許文献1に開示された従来技術によれば、処理すべき優先度の高い異常が生じている車両から順に、オペレータによる確認が行われる。これにより、異常車両が交通を妨げることを回避し、自動運転システム全体としての交通の円滑化をはかることができる。
このように、遠隔支援管理システムにおいては、自動運転車両を遠隔監視、操作するオペレータの役割は重要である。自動運転車両からの支援要求に速やかに応えることができる万全の体制を整えるのであれば、自動運転車両の総数に対するオペレータの人員は多ければ多いほどよい。
しかし、オペレータの人員が増えるほど人件費が高くなり、ビジネスとしての成立が困難になってしまう。一方、オペレータの人員を単純に減らしてしまうと、オペレータ一人当たりの負荷が高くなるだけでなく、人員以上の支援要求が自動運転車両から届いた場合には、対応不可能となってしまう。この場合、オペレータからの判断又は走行指示をもらえない自動運転車両が路上で立ち往生する虞もあれば、不確実な情報で自動運転車両が走行することによってトラブルが発生する虞もある。
なお、本開示に関連する技術分野の技術水準を示す文献としては、上述の特許文献1の他にも下記の特許文献2及び特許文献3を例示することができる。
特開2020-102159号公報 特開2018-010406号公報 特開2020-042764号公報
本開示は、上述のような問題に鑑みてなされたもので、自動運転車両の遠隔支援によって円滑な交通を維持しつつ、遠隔支援を行うオペレータ全体の負荷を低減することができる技術を提供することを目的とする。
本開示は、上記目的を達成するための遠隔支援管理システムを提供する。本開示に係る遠隔支援管理システムは、自律走行する複数の車両と通信し、車両からの支援要求を受けてオペレータに遠隔支援を行わせるシステムである。本遠隔支援管理システムは、少なくとも1つのプログラムを含む少なくとも1つのメモリと、その少なくとも1つのメモリと結合された少なくとも1つのプロセッサとを含む。上記少なくとも1つのプロセッサは、上記少なくとも1つのプログラムの実行時、上記複数の車両の運行状況に基づいて将来における支援要求の発生を予測し、発生が予測された支援要求の支援要因を、長時間持続する第1種要因と短時間しか持続しない第2種要因の何れか1つに分類する。上記少なくとも1つのプロセッサは、上記複数の車両からの支援要求を受け付け、支援要因が第1種要因である第1の支援要求を第1の車両から取得した場合、オペレータにより決定された第1の車両に対する第1の指令信号を第1の車両に送信し、第1の支援要求の発生が予測された他の車両に対しても第1の指令信号を適用する。
本遠隔支援管理システムによれば、複数の車両について将来における支援要求の発生が予測されるとともに、その支援要因の分類が行われる。そして、長時間持続する第1種要因を支援要因とする第1の支援要求を第1の車両から取得した場合、オペレータにより決定された第1の車両に対する第1の指令信号は、第1の支援要求の発生が予測された他の車両に対しても適用される。つまり、通常は、支援要求ごとにオペレータによる指令信号の決定とその指令信号による遠隔支援が行われるが、同一の支援要因より発生する支援要求に対しては、オペレータにより決定されたものと同じ指令信号が用いられる。これにより、オペレータが遠隔支援すべき車両の台数は低減するので、自動運転車両の遠隔支援によって円滑な交通を維持しつつ、遠隔支援を行うオペレータ全体の負荷を低減することができる。
本遠隔支援管理システムにおいて、上記少なくとも1つのプロセッサは、他の車両に第1の指令信号を適用する有効期限を設定してもよい。或いは、上記少なくとも1つのプロセッサは、第1の支援要求の支援要因を第1種要因に分類する有効期限を設定してもよい。支援要求を発生させる支援要因は、長時間持続する第1種要因であったとしても、いつまでも続くわけではない。他の車両に第1の指令信号を適用すること、或いは、第1の支援要求の支援要因を第1種要因に分類することに有効期限を設定しておくことで、支援要因の状況の変化に対応することができる。なお、有効期限はオペレータからの入力に基づき設定されてもよいし、予めデフォルト値が設定されておいてもよい。
本遠隔支援管理システムにおいて、上記少なくとも1つのプロセッサは、支援要因が第2種要因である第2の支援要求を第2の車両から取得した場合、オペレータにより決定された第2の車両に対する第2の指令信号を第2の車両のみに適用してもよい。支援要求を発生させる支援要因が短時間しか持続しない第2種要因である場合には、支援要求を取得するごとにオペレータが指令信号を決定することにより、支援を必要とする車両に対してオペレータによる適切な遠隔支援を与えることができる。
また、第2の支援要求の発生が予測された場合、上記少なくとも1つのプロセッサは、第2の支援要求の発生が予測された車両に対し、第1の支援要求の発生が予測された車両よりも優先してオペレータを配置してもよい。車両から取得した支援要求が第1の支援要求である場合には、当該車両に対する指令信号は当該車両だけでなく、第1の支援要求の発生が予測された他の車両にも適用されるので、他の車両に対するオペレータの監視負担は少なくて済む。ゆえに、第2の支援要求の発生が予測された車両に対しては、前記第1の支援要求の発生が予測された車両よりも優先してオペレータを配置することにより、オペレータの配置を最適化することができる。
本遠隔支援管理システムにおいて、上記少なくとも1つのプロセッサは、過去の遠隔支援に関する統計情報が関連付けられた地図データを参照することによって、支援要求の発生を予測してもよい。さらに、上記地図データを参照することによって、発生が予測された支援要求の支援要因を第1種要因と第2種要因の何れか1つに分類してもよい。地図データに過去の遠隔支援に関する統計情報を関連付けることで、車両の走行ルート上に統計的に支援要求が発生する確率の高い場所があるかどうかを判定することができる。これにより、支援要求の発生の予測の精度を高め、且つ、支援要因の分類の精度も高めることができる。なお、地図データには、最新の工事情報と事故情報の少なくとも一方が関連付けられてもよい。最新の工事情報と事故情報の少なくとも一方を地図データに関連付けることで、支援要求の発生の予測の精度を高め、且つ、支援要因の分類の精度も高めることができる。
本遠隔支援管理システムにおいて、上記少なくとも1つのメモリと上記少なくとも1つのプロセッサとは、複数の車両と通信するサーバに設けられてもよい。この場合、サーバは、上記地図データを参照し、複数の車両の運行状況に基づいて支援要求の発生を予測してもよい。サーバにおいて複数の車両の運行状況に基づいて支援要求の発生を総合的に予測することにより、支援要求の発生の予測精度を高めることができる。なお、車両の運行状況は各車両から取得してもよいし、車両の運行を管理する運行管理サーバから取得してもよい。
本遠隔支援管理システムにおいて、上記少なくとも1つのメモリと上記少なくとも1つのプロセッサとは、複数の車両のそれぞれに搭載された車載コンピュータと、車載コンピュータと通信するサーバとに分散して設けられてもよい。この場合、車載コンピュータは、車載コンピュータが搭載された対象車両のセンサを用いて対象車両の運行状況を取得し、サーバから地図データを取得し、地図データを参照して、対象車両の運行状況に基づいて支援要求の発生を予測してもよい。そして、支援要求の発生が予測された場合、車載コンピュータからサーバに、支援要求の発生の予測に関する情報が送信されてもよい。車載コンピュータが搭載された対象車両のセンサを用いて対象車両の運行状況を取得することにより、高い応答性をもって対象車両における支援要求の発生を予測することができる。
また、本開示は、上記目的を達成するための遠隔支援管理方法を提供する。本開示に係る遠隔支援管理方法は、自律走行が可能であり且つオペレータからの遠隔支援を受けることができる複数の車両に対する遠隔支援管理方法である。本遠隔支援管理方法は、上記複数の車両の運行状況に基づいて将来における支援要求の発生を予測するステップと、発生が予測された支援要求の支援要因を、長時間持続する第1種要因と短時間しか持続しない第2種要因の何れか1つに分類するステップとを含む。さらに、本遠隔支援管理方法は、上記複数の車両からの支援要求を受け付けるステップと、支援要因が第1種要因である第1の支援要求を第1の車両から取得した場合、オペレータにより決定された第1の車両に対する第1の指令信号を第1の車両に送信するステップと、第1の支援要求の発生が予測された他の車両に対しても第1の指令信号を適用するステップとを含む。
さらに、本開示は、上記目的を達成するための遠隔支援管理プログラムを提供する。本開示に係る遠隔支援管理プログラムは、自律走行する複数の車両と通信し、車両からの支援要求を受けてオペレータに遠隔支援を行わせることをコンピュータに実行させるプログラムである。本遠隔支援管理プログラムは、上記複数の車両の運行状況に基づいて将来における支援要求の発生を予測すること、発生が予測された支援要求の支援要因を、長時間持続する第1種要因と短時間しか持続しない第2種要因の何れか1つに分類すること、及び、複数の車両からの前記支援要求を受け付けることをコンピュータに実行させる。さらに、本遠隔支援管理プログラムは、支援要因が第1種要因である第1の支援要求を第1の車両から取得した場合、オペレータにより決定された第1の車両に対する第1の指令信号を第1の車両に送信すること、及び、第1の支援要求の発生が予測された他の車両に対しても第1の指令信号を適用することをコンピュータに実行させる。
上述の本遠隔支援管理方法、及び本遠隔支援管理プログラムによれば、複数の車両について将来における支援要求の発生が予測されるとともに、その支援要因の分類が行われる。そして、長時間持続する第1種要因を支援要因とする第1の支援要求を第1の車両から取得した場合、オペレータにより決定された第1の車両に対する第1の指令信号は、第1の支援要求の発生が予測された他の車両に対しても適用される。つまり、通常は、支援要求ごとにオペレータによる指令信号の決定とその指令信号による遠隔支援が行われるが、同一の支援要因より発生する支援要求に対しては、オペレータにより決定されたものと同じ指令信号が用いられる。これにより、オペレータが遠隔支援すべき車両の台数は低減するので、自動運転車両の遠隔支援によって円滑な交通を維持しつつ、遠隔支援を行うオペレータ全体の負荷を低減することができる。
上述のように、本開示に係る遠隔支援管理システム、遠隔支援管理方法、及び本遠隔支援管理プログラムによれば、自動運転車両の遠隔支援によって円滑な交通を維持しつつ、遠隔支援を行うオペレータ全体の負荷を低減することができる。
自動運転車両の遠隔監視システムの構成図である。 自動運転車両の構成の一例を示すブロック図である。 監視センタの構成の一例を示すブロック図である。 複数の車両から支援要求が発せられた場合のオペレータの負荷の例を示す図である。 長時間持続する支援要因の具体例を示す図である。 本開示の遠隔支援管理システムの概要を説明するための図である。 本開示の遠隔支援管理システムの概要を説明するための図である。 本開示の第1実施形態に係る遠隔支援管理システムのシステム構成図である。 本開示の第1実施形態に係る遠隔支援管理システムによる、支援要因が長時間持続する第1種要因の場合の複数の車両、遠隔支援管理プランナ、オペレータ間の情報の流れを示すシーケンス図である。 本開示の第1実施形態に係る遠隔支援管理システムによる、支援要因が短時間しか持続しない第2種要因の場合の複数の車両、遠隔支援管理プランナ、オペレータ間の情報の流れを示すシーケンス図である。 本開示の第2実施形態に係る遠隔支援管理システムのシステム構成図である。 本開示の第2実施形態に係る遠隔支援管理システムによる、支援要因が長時間持続する第1種要因の場合の複数の車両、遠隔支援管理プランナ、オペレータ間の情報の流れを示すシーケンス図である。
以下、図面を参照して本開示の実施形態について説明する。ただし、以下に示す実施形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及した場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数に、本開示に係る技術思想が限定されるものではない。また、以下に示す実施形態において説明する構造等は、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、本開示に係る技術思想に必ずしも必須のものではない。
1.遠隔支援管理システムの基本構成
図1は、自動運転車両の遠隔監視システムの構成図である。遠隔監視システム100は、遠隔オペレータ35,38によって自動運転車両20を遠隔監視するシステムである。以下、遠隔オペレータ35,38を単にオペレータ35,38と呼ぶ。遠隔監視の対象とされる自動運転車両20の自動運転レベルとしては、例えば、レベル4又はレベル5が想定される。以下、自動運転車両20を単に車両20と呼ぶ。
オペレータ35,38は、例えば、監視センタ30に常駐して車両20を監視する常駐オペレータ35と、在宅で車両20を監視する在宅オペレータ38とを含む。監視センタ30にはサーバ32が設置されている。常駐オペレータ35が操作する操作端末34は、監視センタ30内のLANを介してサーバ32に接続されている。在宅オペレータ38が操作する操作端末37は、インターネットを含む通信ネットワーク10を介してサーバ32に接続されている。操作端末34,37は、それぞれ、オペレータ35,38の人数に見合った台数が用意されている。
遠隔監視システム100の一つの機能が車両20の遠隔支援管理である。そして、遠隔支援管理を行うシステムが本開示の各実施形態に係る遠隔支援管理システムである。第1実施形態では、監視センタ30内のサーバ32が遠隔支援管理システムとして機能し、第2実施形態では、監視センタ30内のサーバ32と車両20の車載コンピュータとによって遠隔支援管理システムが構成される。サーバ32は、4Gや5Gを含む通信ネットワーク10を介して複数台の車両20に接続されている。
遠隔支援管理システムは、自律走行する複数の車両20と通信し、車両20からの支援要求を受けてオペレータ35,38に遠隔支援を行わせるシステムである。遠隔支援では、車両20による自動運転のための判断の一部はオペレータ35,38が行う。運転に必要な認知、判断、及び操作に関する基本的な計算は車両20において行われる。オペレータ35,38は、車両20から送信される情報に基づき、車両20が取るべき行動を判断し、車両20に指令する。オペレータ35,38から車両20に対して送られる遠隔支援の指令には、車両20の進行の指令及び車両20の停止の指令が含まれる。また、遠隔支援の指令には、前方の障害物に対するオフセット回避の指令、先行車の追い越しの指示、緊急退避の指示等が含まれていてもよい。
なお、遠隔支援に対するオペレータ35,38のスキル、すなわち、熟練度は一様ではない。常駐オペレータ35は、高いスキルを持ったオペレータと、スキルが低いオペレータとに分けられる。同様に、在宅オペレータ38も、高いスキルを持ったオペレータと、スキルが低いオペレータとに分けられる。一般に、高いスキルを持ったオペレータの利用コスト(人件費)は相対的に高く、スキルが低いオペレータの利用コストは相対的に低い。オペレータ35,38の人数は1人以上、好ましくは複数人であることが好ましい。特に、高スキルの常駐オペレータ35は、少なくとも1人存在することが好ましい。
図2は、車両20の構成の一例を示すブロック図である。車両20は、車載コンピュータ21を備える。車載コンピュータ21は、車両20に搭載される複数のECU(Electronic Control Unit)の集合体である。また、車両20は、外部センサ22、内部センサ23、アクチュエータ24、及び通信装置25を備える。これらは、CAN(Controller Area Network)等の車載ネットワークを用いて車載コンピュータ21に接続されている。
車載コンピュータ21は、1つ又は複数のプロセッサ21a(以下、単にプロセッサ21aと呼ぶ)とプロセッサ21aに結合された1つ又は複数のメモリ21b(以下、単にメモリ21bと呼ぶ)とを備えている。メモリ21bには、プロセッサ21aで実行可能な1つ又は複数のプログラム21c(以下、単にプログラム21cと呼ぶ)とそれに関連する種々の情報とが記憶されている。
プロセッサ21aがプログラム21cを実行することにより、プロセッサ21aによる各種処理が実現される。プログラム21cには、例えば、自動運転を実現するためのプログラムと、遠隔支援を実現するためのプログラムとが含まれる。また、第2実施形態の場合、プログラム21cには、車載コンピュータ21を遠隔支援管理システムの一部として機能させるプログラムが含まれる。メモリ21bは主記憶装置と補助記憶装置とを含む。プログラム21cは、主記憶装置に記憶されることもできるし、補助記憶装置であるコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されることもできる。また、補助記憶装置には、地図データを管理する地図データベースが記憶されていてもよい。
外部センサ22は、車両20の周囲、特に車両20の前方を撮像するカメラを含む。カメラは、複数台設けられていてもよく、車両20の前方の他、側方及び後方を撮像してもよい。また、カメラは、自動運転用とオペレータ35,38による遠隔支援用とで共用されてもよいし、自動運転用のカメラと遠隔支援用のカメラとが別々に設けられてもよい。
外部センサ22は、カメラ以外の認識センサを含む。認識センサは、車両20の周囲の状況を認識するための情報を取得するセンサである。カメラ以外の認識センサとしては、LiDAR(Laser Imaging Detection and Ranging)、及びミリ波レーダが例示される。また、外部センサ22は、車両20の位置及び方位を検出する位置センサを含む。位置センサとしては、GPS(Global Positioning System)センサが例示される。外部センサ22で得られた情報は車載コンピュータ21に送信される。また、外部センサ22は、車両20の周囲の音を集音するマイクを含む。
内部センサ23は、車両20の運動に関する情報を取得する状態センサを含む。状態センサとしては、例えば、車輪速センサ、加速度センサ、角速度センサ、及び舵角センサが例示される。加速度センサと角速度センサとは、IMUであってもよい。内部センサ23で得られた情報は車載コンピュータ21に送信される。以下、内部センサ23で得られた情報と外部センサ22で得られた情報とを総称して車両20の運行状況情報という。ただし、運行状況情報には、車両20のセンサで取得される情報の他にも、車両20の自動運転システムで計算される目標軌跡等の情報も含まれ、さらに、車両20の運行を管理する運行管理サーバで取得される情報が含まれる場合もある。
アクチュエータ24は、車両20を操舵する操舵装置、車両20を駆動する駆動装置、及び車両20を制動する制動装置を含んでいる。操舵装置には、例えば、パワーステアリングシステム、ステアバイワイヤ操舵システム、及び後輪操舵システムが含まれる。駆動装置には、例えば、エンジン、EVシステム、及びハイブリッドシステムが含まれる。制動装置には、例えば、油圧ブレーキ、及び電力回生ブレーキが含まれる。アクチュエータ24は、車載コンピュータ21から送信される制御信号によって動作する。
通信装置25は、車両20の外部との無線通信を制御する装置である。通信装置25は、通信ネットワーク10を介してサーバ32と通信を行う。車載コンピュータ21で処理された情報は、通信装置25を用いてサーバ32に送信される。サーバ32で処理された情報は、通信装置25を用いて車載コンピュータ21に取り込まれる。また。自動運転のために他の車両との車車間通信やインフラ施設との路車間通信が必要な場合、それら外部装置との通信も通信装置25によって行われる。
図3は、監視センタ30の構成の一例を示すブロック図である。監視センタ30には、サーバ32と通信装置33と操作端末34が設置されている。通信装置33は、監視センタ30の外部との通信を制御する装置である。通信装置33は、通信ネットワーク10を介して行われるサーバ32と複数台の車両20との通信を仲介する。サーバ32で処理された情報は、通信装置33を用いて車両20に送信される。車両20で処理された情報は、通信装置33を用いてサーバ32に取り込まれる。また、通信装置33は、監視センタ30の外部に設置された操作端末37とサーバ32との通信を仲介する。
サーバ32は、1つのコンピュータ、又は、通信ネットワークで接続された複数のコンピュータの集合体である。サーバ32は、1つ又は複数のプロセッサ32a(以下、単にプロセッサ32aと呼ぶ)とプロセッサ32aに結合された1又は複数のメモリ32b(以下、単にメモリ32bと呼ぶ)とを備えている。メモリ32bには、プロセッサ32aで実行可能な1つ又は複数のプログラム32c(以下、単にプログラム32cと呼ぶ)とそれに関連する種々の情報とが記憶されている。
プロセッサ32aがプログラム32cを実行することにより、プロセッサ32aによる各種処理が実現される。第1実施形態の場合、プログラム32cには、サーバ32を遠隔支援管理システムとして機能させるプログラム(遠隔支援管理プログラム)が含まれる。第2実施形態の場合、プログラム32cには、サーバ32を遠隔支援管理システムの一部として機能させるプログラムが含まれる。メモリ32bは主記憶装置と補助記憶装置とを含む。プログラム32cは、主記憶装置に記憶されることもできるし、補助記憶装置であるコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されることもできる。また、補助記憶装置には、地図データを管理する地図データベースが記憶されていてもよい。地図データベースは、サーバ32と車載コンピュータ21の少なくとも一方に記憶されていればよい。
操作端末34,37は、情報出力部34a,37aを備える。情報出力部34a,37aは、オペレータ35,38に対して車両20の遠隔支援に必要な情報を出力する機器である。情報出力部34a,37aに出力される情報は、サーバ32から各操作端末34,37に送信される。情報出力部34a,37aは、映像を出力するディスプレイと音を出力するスピーカとを含む。ディスプレイには、例えば、車両20のカメラが撮像した車両20の前方の映像が表示される。ディスプレイは、複数の表示画面を有していてもよく、車両20の側方及び/又は後方の映像が表示されてもよい。スピーカは、例えば、マイクにより集音された車両20の周囲の状況を音声によりオペレータ35,38に伝える。
操作端末34,37は、操作入力部34b,37bを備える。操作入力部34b,37bは、オペレータ35,38の遠隔支援のための操作を入力する機器である。操作入力部34b,37bで入力された情報は、サーバ32から車両20に送信される。入力機器の具体例としては、ボタン、レバー、及びタッチパネルを例示することができる。例えば、レバーを倒す方向によって、車両20に対して進行/停止を指示したり、横方向への移動を指示したりしてもよい。横方向への移動には、例えば、前方の障害物に対するオフセット回避、車線変更、先行車の追い越しが含まれる。
2.遠隔支援管理システムの概要
本開示の遠隔支援管理システムの目的は、車両の遠隔支援によって円滑な交通を維持しつつ、遠隔支援を行うオペレータ全体の負荷を低減することにある。そこで、まず、複数の車両から支援要求が発せられた場合のオペレータの負荷について図4を用いて説明する。図4は、8台の車両A~Hが運用されている状況において、これらの車両A~Hから支援要求が発せられた場合のオペレータの負荷の例を示している。なお、ここでいうオペレータの負荷とは、支援要求の処理に必要なオペレータの人数を意味する。
図4に示す例では、それぞれの車両A~Hからばらばらのタイミングで支援要求が出されている。チャートの横軸は時間であり、支援要求に対応する長方形の長さは、その支援要求の処理に必要な時間、すなわち、支援時間を表している。必要な支援時間は、支援要求の内容によって異なる。図4に示す例では、複数の支援要求の間で支援時間が同一時刻で重なっている。例えば、支援要求Eは支援要求Gと重なり、同時に支援要求Hとも重なっている。このように同一時刻において支援要求が重複する場合、重複した支援要求の数だけのオペレータが必要となる。図4に示す例では、必要なオペレータ人数は最大で3人である。しかし、仮にオペレータが2人しかいないとすると、3つの支援要求のうちのどれか1つは処理することができず、破綻が生じてしまう。支援要求に対してオペレータを割り当てられない状況をオペレータ破綻と呼ぶ。
本開示の遠隔支援管理システムは、上記のような破綻を生じさせないための処理を実行する。本開示の遠隔支援管理システムは、各車両の運行状況に基づいて将来における支援要求の発生を予測する。ここで、車両に対する遠隔支援が必要となる支援要因は、大きく分けて2つに分類することができる。1つ目は、1度発生したら長時間持続する支援要因である。このような支援要因を第1種要因と呼ぶ。2つ目は、第1種要因以外の支援要因、つまり、発生後短時間しか持続しない支援要因である。このような支援要因を第2種要因と呼ぶ。本開示の遠隔支援管理システムは、発生が予測された支援要求の支援要因を第1種要因と第2種要因の何れか1つに分類する。
第1種要因の具体例としては、道路工事による車線減少への対応を挙げることができる。道路工事により車線が減少した領域を通過することは、自動運転で対応することは難しいため、オペレータによる遠隔支援を必要とする支援要因となる。道路工事は比較的長時間にわたって続くため、支援要因も長時間にわたって存在し続けることになる。また、道路工事による車線減少への対応は、個々の車両に依存するものではなく、その道路工事が行われている領域を通過する全ての車両に共通する支援要因である。つまり、第1種要因に分類される支援要因は、個々の車両に依存しない支援要因でもある。第1種要因に該当する支援要因の他の例としては、以下のようなものを挙げることができる。
・道路の通行止め工事への対応
・事故発生による車線規制または通行止めへの対応
・時間帯によって通行できる方向が切り替わる橋上の車線の通行可否の判断
・植物の車線へのはみ出しへの対応
・利用している地図に対して更新されてしまった道路(例えば車線の引き直し)への対応(ただし、地図の更新が即座に可能な自動運転システムの場合は長時間持続する支援要因とはならず、後述する第2種要因に分類される)
第2種要因の具体例としては、信号の灯火色の判別を挙げることができる。信号の灯火色を自動運転システムが判別できない場合、オペレータによる速やかな遠隔支援が必要となる。しかし、信号の灯火色は時間によって変わり、灯火色の判別のし難さも時刻やカメラとの位置関係によって変わる。つまり、信号の灯火色の判別という支援要因は、個々の車両に依存し、また、短時間しか持続しない。信号の灯火色の判別の例からも分かるように、第2種要因に分類される支援要因は、その場面に車両が遭遇した場合に、すぐにオペレータによる支援を必要とする要因であるとも言える。第2種要因に該当する支援要因の他の例としては、以下のようなものを挙げることができる。
・横断歩道上の歩行者の存在の有無の確認
・違法駐車車両の回避による反対車線へのはみ出し走行のための対向車の確認
・交通ルールに従わない歩行者又は車両への対応
・周囲の混雑を含む何らかの理由で自動運転車両による判断のみではレーンチェンジ又は合流が難しい状況での判断
・発着地点の停車場所として登録していた地点において、その場所が他車両や障害物で埋まっており、自動運転車両では停車場所を判断ができない状況での判断
・他車両から何らかの理由で道を譲られた場合の対応
・4-Way StopやRoundaboutでの進入判断
・違法ではないが車道を並走する自転車の追い越し判断
第1種要因の場合、同一の支援要因に起因する支援要求が1台の車両からだけでなく複数の車両において別々の時刻に発生する場合がある。このことは、道路工事による車線の減少の例からも明らかである。道路工事が行われている場所を通過する全ての車両において、車線の減少に対応するための遠隔支援が必要となる。この場合、オペレータが1台の車両に対して行った遠隔支援の内容は、後続の他の車両にも継続して適用できるものと考えられる。
図5は、長時間持続する支援要因の具体例を示す図である。図5に示す例では、道路工事によって車線が減少した道路を3台の車両20A,20B,20Cが走行している。なお、図5では、米国、中国のような右側通行の国の道路が想定されている。車線が減少した車線減少領域に最初に到着する車両20Aは、オペレータ35(オペレータ38でも可)に対して車線減少領域を通過するための遠隔支援を要求する。オペレータ35は、車両20Aからの支援要求を受けて車両20Aの状況を確認し、車両20Aが車線減少領域を通過するための指令信号Aを車両20Aに送信する。
車両20Aに続いて車両20Bが車線減少領域に到着する。このとき、通常であれば、車両20Bからも支援要求が発せられる。しかし、車両20Bに対して実行されるべき遠隔支援は、車両20Bに対して実行された遠隔支援と内容において変わりないことは明らかである。
そこで、本開示の遠隔支援管理システムは、オペレータ35が車両20Aに対して実行した遠隔支援の内容、具体的には、オペレータ35が車両20Aに送信した指令信号Aをサーバ32に記憶する。そして、車両20Bが車線減少領域に到着するとき、サーバ32から車両20Bに対して自動で指令信号Aを送信する。同様に、後続の車両20Cが車線減少領域に到着するときにも、サーバ32から車両20Cに対して自動で指令信号Aを送信する。このように、車両20Aに対して適用した指令信号Aを後続の車両20B,20Cにも適用することで、オペレータ35の負担は大きく低減される。
一方、第2種要因の場合、同一の支援要因に起因する支援要求が複数の車両から発生する可能性は低い。ゆえに、支援要因が第2種要因である場合は、支援要求を取得するごとにオペレータが指令信号を決定することが望ましい。支援を必要とする車両に対してオペレータによる適切な遠隔支援を与えることができるからである。そこで、本開示の遠隔支援管理システムは、支援要因が第2種要因である支援要求を取得した場合、オペレータにより決定された指令信号は支援要求を送信してきた車両のみに適用する。
以上述べたように、本開示の遠隔支援管理システムは、発生が予測された支援要求の支援要因の分類に応じて、車両に対する遠隔支援の方法を異ならされる。つまり、支援要求の支援要因が第1種要因である場合、最初に決定されたオペレータの指令信号が同一内容の支援要求の発生が予測される他の車両にも適用される。一方、支援要求の支援要因が第2種要因である場合、オペレータにより決定された指令信号は支援要求を送信してきた車両のみに適用される。このような制御が行われることで、図4で例示したオペレータの負荷状況は、例えば、図6に示すような負荷状況に改善される。
図6に示す例では、車両Aから支援要因が第1種要因である支援要求Aが発せられている。そして、支援要求Aと同一の支援要因に起因して、車両B,D,E,F,Gから支援要求B,D,E,F,Gがそれぞれ発生することが予測されている。また、車両C,Hからは、支援要因が第2種要因である支援要求C,Hがそれぞれ発生することが予測されている。
この場合、本開示の遠隔支援管理システムによれば、まず、車両Aからの支援要求Aに応えるための指令信号がオペレータにより決定され、オペレータによる遠隔支援が車両Aに対して行われる。遠隔支援管理システムは、オペレータにより決定された車両Aに対する指令信号を記憶する。そして、車両B,D,E,F,Gから支援要求B,D,E,F,Gが発せられるよりも前に、或いは、支援要求B,D,E,F,Gを受けた時に、車両Aに対する指令信号を車両B,D,E,F,Gに対して適用する。一方、車両C,Hに対しては、支援要求C,Hを取得するごとにオペレータが指令信号を決定する。
遠隔支援管理システムから指令信号を受け取った車両B,D,E,F,Gは、オペレータによる遠隔支援によって車両Aがとった行動と同じ行動をとる。これにより、車両B,D,E,F,Gは、オペレータからの遠隔支援を受けずとも、支援要因に対して自動で対応することができる。これにより、オペレータが遠隔支援すべき車両の台数は低減するので、車両の遠隔支援によって円滑な交通を維持しつつ、遠隔支援を行うオペレータ全体の負荷を低減することができる。
ところで、支援要求を発生させる支援要因は、長時間持続する第1種要因であったとしても、いつまでも続くわけではない。例えば、道路工事を例にとると、今朝に始まった工事は夕方には終了しているかもしれない。道路工事が終了したのにも関わらず、道路工事による支援要因が持続していると遠隔支援管理システムが認識している場合、道路工事があった場所で別の支援要因による支援要求が発生したとき、車両に対して誤った指令信号が適用される可能性がある。
ゆえに、支援要因が第1種要因である支援要求に対して指令信号を決定した場合、その指令信号を他の車両に適用することについて有効期限(第1の有効期限)が設定されていることが好ましい。例えば、再び道路工事を例にとると、最初に道路工事に対応するための遠隔支援が実行されてから所定時間が経過するまでの間に限り、その遠隔支援で用いられた指令信号を他の車両にも適用するものとする。所定時間は道路工事の状況に応じてオペレータにより設定される。所定時間の経過後は、通常どおり、支援要求を受けてオペレータが指令信号を決定する。
或いは、ある支援要求の支援要因が第1種要因に分類されたとき、その支援要因は第1種要因に分類されるという情報に有効期限(第2の有効期限)が設定されてもよい。例えば、道路工事に関して支援要求が発生した場合、その支援要因は一般に長時間持続するため第1種要因に分類される。しかし、道路工事はいつまでも持続するものではないので、道路工事の状況に応じた有効期限が設定される。上述の第1の有効期限或いは第2の有効期限を設定しておくことで、支援要因の状況の変化に対応することが可能となる。
図7に有効期限の設定例を示す。図7に示す例で設定されている有効期限は、車両Aに対する指令信号を他の車両に適用することの有効期限である。この場合、車両B,E,F,Gについては有効期限内に指令信号を送信することができるが、車両Dについては有効期限内に指令信号を送信することはできない。よって、車両Dには車両Aに対する指令信号は適用されず、支援要求Dに基づいてオペレータによる遠隔操作が行われる。図7に示す例では、図6に示す例に比較して、車両Dに対する遠隔操作の分だけオペレータが遠隔支援すべき車両の台数は増える。しかし、支援要因の状況の変化に対応することが可能となり、遠隔支援を必要とする車両に対して誤った指令信号を送信する可能性を低減することができる。
有効期限の具体例としては、例えば、道路工事の場合であれば、工事情報から得られた工事の時間帯がわかればその時間帯(例えば、18時以降の3時間)を有効期限として設定することができる。また、地図の更新が一日一度しか行われない自動運転システムについては、運行開始後に実際の道路との不一致が確認された場合、つぎの更新までの期間(つまり1日)を有効期限として設定することができる。
3.第1実施形態に係る遠隔支援管理システムの構成
次に、本開示の第1実施形態に係る遠隔支援管理システムの構成について説明する。第1実施形態では、サーバ32のメモリ32bに記憶されたプログラム(遠隔支援管理プログラム)32cがプロセッサ32aで実行されることにより、サーバ32が遠隔支援管理システムとして機能する。第1実施形態では、遠隔支援管理システムとして機能するサーバ32を遠隔支援管理プランナ32と呼ぶ。
図8は、第1実施形態に係る遠隔支援管理システム、すなわち、遠隔支援管理プランナ32のシステム構成図である。遠隔支援管理プランナ32は、運行状況取得部321、支援要求発生予測部322、支援要求分類部323、支援有効期限管理部324、支援要求取得部325、オペレータ最適配置部326、遠隔支援操作部327、及び指令信号送信部328を備える。これらは、メモリ32bに記憶されたプログラム32cがプロセッサ32aで実行されたときに、遠隔支援管理プランナとしてのサーバ32の機能として実現される。
遠隔支援管理プランナ32の運行状況取得部321は、運行中の全車両20の運行状況情報を取得する。運行状況情報は、各車両20から取得された情報と、車両20の運行を管理する運行管理サーバから取得された情報とが含まれる。サーバ32が運行管理サーバとしても機能しているのであれば、サーバ32を運行管理サーバとして機能させるプログラムから、サーバ32を遠隔支援管理プランナとして機能させるプログラムへ運行状況情報が渡される。
支援要求発生予測部322は、運行状況取得部321で取得された各車両の運行状況情報に基づいて将来における支援要求の発生を車両ごとに予測する。支援要求の発生の予測には、遠隔支援管理システムの運用によって集められた、支援要求が発生した場所、時間帯、支援要求を発生させた支援要因などの統計情報と、最新の工事情報及び事故情報とが関連付けられた地図データを用いることができる。支援要求発生予測部322は、そのような地図データを参照することにより、各車両の運行状況のもとで発生しそうな支援要求の発生確率を計算する。そして、発生確率が閾値よりも大きい支援要求が存在する場合、その支援要求は発生するものと判断する。
支援要求発生予測部322は、支援要求分類部323を含む。支援要求分類部323は、支援要求発生予測部322で予測された支援要求ごとに、支援要求の支援要因を第1種要因と第2種要因の何れか1つに分類する。支援要因が第1種要因に分類されるという判断は、上述の地図データを用いて行うことができる。例えば、運行開始時点で把握している工事情報及び事故情報に基づいて、第1種要因による支援要求の発生地点が予測できる。また、第1種要因がラベル付けされた地点以外で頻繁に支援要求が発生している場所については、支援要求を発生させている支援要因は第2種要因であると予測することができる。
支援要求発生予測部322は、支援要求の予測結果と、支援要求の支援要因の分類結果とをオペレータ最適配置部326と指令信号送信部328に送信する。オペレータ最適配置部326と指令信号送信部328とに送信される情報には、後述する支援有効期限管理部324から供給される有効期限に関する情報も含まれている。
支援有効期限管理部324は、後述する遠隔支援操作部327から得られる、或いは更新される有効期限を支援要因ごとにタグ付けし、その情報を保存する。ここでいう有効期限とは、上述の第1の有効期限或いは第2の有効期限である。有効期限には、デフォルト値として予め設定されている有効期限と、オペレータ35,38により設定される有効期限とがある。オペレータ35,38により設定される有効期限は、遠隔支援操作部327を介して支援有効期限管理部324に入力される。支援有効期限管理部324は、有効期限に関する情報が更新される度に、更新された情報を支援要求発生予測部322へ送信する。
支援要求取得部325は、車両20が発した支援要求を取得する。
オペレータ最適配置部326は、支援要求発生予測部322から受信した支援要求の予測結果と支援要求の支援要因の分類結果とに基づき、利用可能なオペレータ35,38を配置する。第2種要因による支援要求が発生すると予測された車両に対しては、優先してオペレータ35,38が配置される。第1種要因による支援要求が発生すると予測された車両に対しては、最初に支援要求の発生が予測された車両に対してのみオペレータ35,38が配置される。支援要因を同じくする後続の支援要求に対しては、最初の支援要求に対するオペレータ35,38の判断結果が適用されるのでオペレータ35,38を配置しておく必要はない。
支援要求取得部325で取得された支援要求は、上述のように予め配置されたオペレータ35,38に割り当てられる。その際、支援要求の予測結果と実際に取得した支援要求との間に差異があったとしても、不測の事態に備えた一定数のオペレータ35,38が常に待機しているので、予測とは異なる支援要求に対してもオペレータ35,38を割り当てることができる。なお、オペレータ最適配置部326は、難易度が相対的に高い支援要求に対しては高いスキルを持ったオペレータ35,38を配置し、難易度が相対的に低い支援要求に対しては、スキルが低いオペレータ35,38を配置する。
遠隔支援操作部327は、オペレータ最適配置部326で決定された支援要求とオペレータ35,38との組み合わせに従い、車両20とオペレータ35,38が操作する操作端末34,37とを接続する。これにより、車両20のカメラで撮影された映像が操作端末34,37のディスプレイに表示され、オペレータ35,38は車両20の状況を確認できるようになる。車両20の状況を確認後、オペレータ35,38は操作端末34,37を操作し、車両20からの支援要求に合った遠隔支援を車両20に対して実行する。
オペレータ35,38による遠隔操作は、支援要求の支援要因が第1種要因か第2種要因かによって違いがある。第1種要因による支援要求に対する遠隔操作の具体例としては、次のようなものを挙げることができる。なお、第1種要因による支援要求は典型的なものが多いので、支援要求に対する支援内容を予め決定し、その決定結果を保存しておいてもよい。
具体例1.複数車線ある道路で工事による車線減少が観測された場合、オペレータ35,38は、同道路上の通過可能な車線を選択して走行する経路を指示する。なお、車線減少の観測には、車線減少の標識や表示器が観測されることの他にも、道路上に設置されたパイロンが観測されることも含まれる。
具体例2.工事区間終了後の車線変更ができず、規定の最短ルート(たとえばナビゲーションシステムから指示されたルート)を走行できないことが予測された場合、オペレータ35,38は、その工事区間が通行可能な車線を有していても、その工事区間を回避するルートを指示する。
具体例3.工事によって道路が完全に封鎖されている区間が観測された場合、オペレータ35,38は、その区間を回避するルートを指示する。
具体例4.事前に得られていた工事(または事故)の終了情報よりも早く工事が終了していることが観測された場合、オペレータ35,38は、工事区間の回避のために行っていた車線変更やルート変更の指示を取り消し、車両20が通常走行できるようにする。なお、工事終了の観測は、例えば、その地点を先に通過した車両20から得られる画像情報に基づいて行われるか、その点を先に通過した車両20を遠隔支援していたオペレータ35,38によって行われる。
一方、第2種要因による支援要求に対する遠隔操作の具体例としては、次のようなものを挙げることができる。
具体例1.次の交差点の信号が車両20から観測できない場合、車両20は支援要求を遠隔支援管理プランナ32へ送信し、オペレータ35,38は、その信号の灯火色の判定結果または通過/停止の指示を車両20へ送信する。
具体例2.横断歩道上に歩行者が存在するか否かが不確定な場合、支援要求を遠隔支援管理プランナ32へ送信し、オペレータ35,38は車両20から得られる画像情報から歩行者の有無を判定して、その判定結果または通過/停止の指示を車両20へ送信する。
指令信号送信部328は、支援要求取得部325で取得された支援要求に対してオペレータ35,38が実行した遠隔支援操作を指令信号に変換し、その指令信号を対象の車両20へ送信する。また、指令信号送信部328は、支援要求発生予測部322から受信した情報に基づき、オペレータ35,38の遠隔支援操作から決定された指令信号のうち第1種要因による支援要求に対する指令信号をメモリに保存し、その指令信号を対象の車両20へ送信する。また、指令信号送信部328は、支援要求発生予測部322から受信した情報に含まれる有効期限に従って指令信号を保存する。
次に、車両20が備える機能、詳しくは、車載コンピュータ21が備える機能について説明する。図8に示すように、車両20は、指令信号受信部201、車両指令変更部202、自動運転システム部203、車両状態送信部204を備える。これらは、車載コンピュータ21のメモリ21bに記憶されたプログラム21cがプロセッサ21aで実行されたときに、車載コンピュータ21の機能として実現される。
指令信号受信部201は、遠隔支援管理プランナ32から送信される指令信号を受信する。車両指令変更部202は、指令信号受信部201で得られた指令信号に基づき、変更が必要となる情報を抽出し、自動運転システム部203が受理可能な信号情報へ変換する。自動運転システム部203は、指令信号受信部201からの信号情報に基づいて車両20の挙動を制御する。なお、自動運転技術は公知であり、自動運転システム部203で用いられる自動運転技術には特に限定はないことから、自動運転システム部203による自動運転の内容に関する説明は省略する。車両状態送信部204は、センサで取得された情報や自動運転システム部203による計算で得られた情報を車両20の運行状況情報として周期的に遠隔支援管理プランナ32に送信する。また、車両20が遠隔支援が必要な場面に直面した場合には、車両状態送信部204は、支援要求を遠隔支援管理プランナ32に送信する。
ここで、上述のように構成される第1実施形態に係る遠隔支援管理システムにより実現される情報の流れについて図9及び図10を用いて説明する。図9は、第1実施形態に係る遠隔支援管理システムによる、支援要因が第1種要因の場合の複数の車両、遠隔支援管理プランナ、及びオペレータ間の情報の流れを示すシーケンス図である。図10は、第1実施形態に係る遠隔支援管理システムによる、支援要因が第2種要因の場合の複数の車両、遠隔支援管理プランナ、及びオペレータ間の情報の流れを示すシーケンス図である。これらのシーケンス図は、本開示の第1実施形態に係る遠隔支援管理方法を表してもいる。
図9に示す例では、まず、車両A1(第1の車両)から遠隔支援管理プランナに運行状況情報が送信される。また、図示は省略するが、運行管理サーバからも車両A1の運行状況情報が遠隔支援管理プランナに送信される。
遠隔支援管理プランナは、取得した車両A1の運行状況情報に基づき、車両A1の将来における支援要求の発生を予測する。また、遠隔支援管理プランナは、発生が予測された支援要求の支援要因を第1種要因と第2種要因の何れか1つに分類する。図9に示す例では、車両A1で発生することが予測された支援要求の支援要因は第1種要因に分類されたとする。
車両A1は、その後、予測されていたとおり遠隔支援が必要な状況となり、遠隔支援管理プランナに対して支援要求(第1の支援要求)を送信する。
遠隔支援管理プランナは、車両A1からの第1の支援要求を受けてオペレータの最適配置を判断する。そして、車両A1の担当として選任したオペレータに対して、車両A1の状況、具体的には、車両A1のカメラで撮影された映像をディスプレイに表示する。
オペレータはディスプレイに表示された映像から車両A1の状況を確認し、車両A1に対する遠隔支援操作を実行する。
遠隔支援管理プランナは、オペレータによる遠隔支援操作を指令信号(第1の指令信号)に変換して車両A1に送信するとともに、第1の指令信号をメモリに保存する。
次に、車両B1から遠隔支援管理プランナに運行状況情報が送信される。また、図示は省略するが、運行管理サーバからも車両B1の運行状況情報が遠隔支援管理プランナに送信される。
遠隔支援管理プランナは、取得した車両B1の運行状況情報に基づき、車両B1の将来における支援要求の発生を予測する。また、遠隔支援管理プランナは、発生が予測された支援要求の支援要因を第1種要因と第2種要因の何れか1つに分類する。図9に示す例では、車両B1で発生することが予測された支援要求の支援要因は第1種要因に分類され、さらに、車両A1から受信した第1の支援要求の支援要因と同じ支援要因であったとする。
遠隔支援管理プランナは、メモリに保存されていた第1の指令信号、すなわち、車両A1に対して送信した指令信号を車両B1にも送信する。
以上の図9に示す例からも明らかなように、第1実施形態に係る遠隔支援管理システムによれば、同一の支援要因より発生する支援要求に対しては、オペレータにより決定されたものと同じ指令信号が用いられる。これにより、オペレータが遠隔支援すべき車両の台数は低減するので、自動運転車両の遠隔支援によって円滑な交通を維持しつつ、遠隔支援を行うオペレータ全体の負荷を低減することができる。
図10に示す例では、まず、車両A2(第2の車両)から遠隔支援管理プランナに運行状況情報が送信される。また、図示は省略するが、運行管理サーバからも車両A2の運行状況情報が遠隔支援管理プランナに送信される。
遠隔支援管理プランナは、取得した車両A2の運行状況情報に基づき、車両A2の将来における支援要求の発生を予測する。また、遠隔支援管理プランナは、発生が予測された支援要求の支援要因を第1種要因と第2種要因の何れか1つに分類する。図10に示す例では、車両A2で発生することが予測された支援要求の支援要因は第2種要因に分類されたとする。
車両A2は、その後、予測されていたとおり遠隔支援が必要な状況となり、遠隔支援管理プランナに対して支援要求(第2の支援要求A)を送信する。
遠隔支援管理プランナは、車両A2からの第2の支援要求Aを受けてオペレータの最適配置を判断する。そして、車両A2の担当として選任したオペレータに対して、車両A2の状況、具体的には、車両A2のカメラで撮影された映像をディスプレイに表示する。
オペレータはディスプレイに表示された映像から車両A2の状況を確認し、車両A2に対する遠隔支援操作を実行する。
遠隔支援管理プランナは、オペレータによる遠隔支援操作を指令信号(第2の指令信号A)に変換して車両A2に送信する。ただし、図9に示す例の場合と異なり、第2の指令信号Aをメモリに保存することは行われない。
次に、車両B2(第2の車両)から遠隔支援管理プランナに運行状況情報が送信される。また、図示は省略するが、運行管理サーバからも車両B2の運行状況情報が遠隔支援管理プランナに送信される。
遠隔支援管理プランナは、取得した車両B2の運行状況情報に基づき、車両B2の将来における支援要求の発生を予測する。また、遠隔支援管理プランナは、発生が予測された支援要求の支援要因を第1種要因と第2種要因の何れか1つに分類する。図10に示す例では、車両B2で発生することが予測された支援要求の支援要因は第2種要因に分類されたとする。
車両B2は、その後、予測されていたとおり遠隔支援が必要な状況となり、遠隔支援管理プランナに対して支援要求(第2の支援要求B)を送信する。
遠隔支援管理プランナは、車両B2からの第2の支援要求Bを受けてオペレータの最適配置を判断する。そして、車両B2の担当として選任したオペレータに対して、車両B2の状況、具体的には、車両B2のカメラで撮影された映像をディスプレイに表示する。
オペレータはディスプレイに表示された映像から車両B2の状況を確認し、車両B2に対する遠隔支援操作を実行する。
遠隔支援管理プランナは、オペレータによる遠隔支援操作を指令信号(第2の指令信号B)に変換して車両B2に送信する。
以上の図10に示す例からも明らかなように、第1実施形態に係る遠隔支援管理システムによれば、支援要求を発生させる支援要因が第2種要因である場合には、支援要求を取得するごとにオペレータが指令信号を決定する。これにより、支援を必要とする車両に対してオペレータによる適切な遠隔支援を与えることができる。
4.第2実施形態に係る遠隔支援管理システムの構成
次に、本開示の第2実施形態に係る遠隔支援管理システムの構成について説明する。第2実施形態では、サーバ32のメモリ32bに記憶されたプログラム32cがプロセッサ32aで実行されることにより、サーバ32は遠隔支援管理システムの一部として機能する。また、車載コンピュータ21のメモリ21bに記憶されたプログラム21cがプロセッサ21aで実行されることにより、車載コンピュータ21は遠隔支援管理システムの一部として機能する。そして、サーバ32と、監視センタ30の監視下にある車両20のそれぞれに搭載された車載コンピュータ21とが通信ネットワークを介して接続されることで、第2実施形態に係る遠隔支援管理システムが構成される。第2実施形態では、遠隔支援管理システムの一部として機能するサーバ32を遠隔支援管理プランナ32と呼ぶ。
図11は、第2実施形態に係る遠隔支援管理システムのシステム構成図である。第2実施形態では、第1実施形態に係る遠隔支援管理プランナ32が備えていた機能の一部が、車両20に移されている。図11に示すように、第2実施形態に係る車両20は、指令信号受信部201、車両指令変更部202、自動運転システム部203、及び車両状態送信部204を備え、さらに、運行状況取得部211、及び支援要求発生予測部212を備える。これらは、車載コンピュータ21のメモリ21bに記憶されたプログラム21cがプロセッサ21aで実行されたときに、車載コンピュータ21の機能として実現される。
運行状況取得部211は、車両20が備えるセンサを用いて車両20の運行状況情報を取得する。また、自動運転システム部203で計算された車両20の目標軌跡も車両20の運行状況情報として取得する。なお、後述する支援要求発生予測部212を自動運転システム部203の一部として構成する場合には、運行状況取得部211を独立して設ける必要はない。
支援要求発生予測部212は、運行情報取得部211で取得された車両20の運行状況情報に基づいて将来における支援要求の発生を予測する。支援要求の発生の予測には、遠隔支援管理システムの運用によって集められた、支援要求が発生した場所、時間帯、支援要求を発生させた支援要因などの統計情報と、最新の工事情報及び事故情報とが関連付けられた地図データを用いることができる。地図データは、定期的にサーバ32から配信される。支援要求発生予測部212は、例えば、地図データと目標軌跡とを比較することによって、支援要求の発生確率を計算する。そして、発生確率が閾値よりも大きい支援要求が存在する場合、その支援要求は発生するものと判断する。
第2実施形態に係る支援要求発生予測部212は、車両20内で得られる情報のみを用いて予測を行う。支援要求の発生の予測精度の面では第1実施形態のほうが有利であるが、第2実施形態によれば、高い応答性をもって車両20における支援要求の発生を予測することができる。支援要求発生予測部212による支援要求の予測結果は、車両状態送信部204から遠隔支援管理プランナ32に送信される。
第2実施形態に係る遠隔支援管理プランナ32は、予測情報取得部329、支援要求分類部323、支援有効期限管理部324、支援要求取得部325、オペレータ最適配置部326、遠隔支援操作部327、及び指令信号送信部328を備える。これらは、メモリ32bに記憶されたプログラム32cがプロセッサ32aで実行されたときに、遠隔支援管理プランナとしてのサーバ32の機能として実現される。
予測情報取得部329は、各車両20から送信される支援要求の予測結果を受信する。第2実施形態に係る遠隔支援管理プランナ32では、予測情報取得部329に支援要求分類部323が含まれる。支援要求分類部323は、例えば上述の地図データを参照することによって、各車両20で予測された支援要求の支援要因を第1種要因と第2種要因の何れか1つに分類する。
将来における支援要求の発生の予測が車両20において行わることの他は、第2実施形態に係る遠隔支援管理プランナ32が行う処理は第1実施形態と共通である。よって、支援有効期限管理部324、支援要求取得部325、オペレータ最適配置部326、遠隔支援操作部327、及び指令信号送信部328の各機能についての説明は省略する。
次に、上述のように構成される第2実施形態に係る遠隔支援管理システムにより実現される情報の流れについて図12を用いて説明する。図12は、第2実施形態に係る遠隔支援管理システムによる、支援要因が第1種要因の場合の複数の車両、遠隔支援管理プランナ、及びオペレータ間の情報の流れを示すシーケンス図である。このシーケンス図は、本開示の第2実施形態に係る遠隔支援管理方法を表してもいる。
図12に示す例では、車両A1(第1の車両)は、センサ及び自動運転システムの計算結果から運行状況情報を取得し、取得した運行状況情報に基づいて支援要求の発生を予測する。車両A1は、支援要求の予測結果を予測情報として遠隔支援管理プランナに送信する。
遠隔支援管理プランナは、車両A1から取得した予測情報に含まれる支援要因を第1種要因と第2種要因の何れか1つに分類する。図12に示す例では、車両A1で予測された支援要求の支援要因は第1種要因に分類されたとする。
車両A1は、その後、自身が予測していたとおり遠隔支援が必要な状況となり、遠隔支援管理プランナに対して支援要求(第1の支援要求)を送信する。
遠隔支援管理プランナは、車両A1からの第1の支援要求を受けてオペレータの最適配置を判断する。そして、車両A1の担当として選任したオペレータに対して、車両A1の状況、具体的には、車両A1のカメラで撮影された映像をディスプレイに表示する。
オペレータはディスプレイに表示された映像から車両A1の状況を確認し、車両A1に対する遠隔支援操作を実行する。
遠隔支援管理プランナは、オペレータによる遠隔支援操作を指令信号(第1の指令信号)に変換して車両A1に送信するとともに、第1の指令信号をメモリに保存する。
一方、車両B1では、センサ及び自動運転システムの計算結果から運行状況情報を取得し、取得した運行状況情報に基づいて支援要求の発生を予測する。車両B1は、支援要求の予測結果を予測情報として遠隔支援管理プランナに送信する。車両B1によるこれらの処理は、車両A1とは完全に独立して行われる。
遠隔支援管理プランナは、車両B1から取得した予測情報に含まれる支援要因を第1種要因と第2種要因の何れか1つに分類する。図12に示す例では、車両B1で予測された支援要求の支援要因は第1種要因に分類され、さらに、車両A1から受信した第1の支援要求の支援要因と同じ支援要因であったとする。
遠隔支援管理プランナは、メモリに保存されていた第1の指令信号、すなわち、車両A1に対して送信した指令信号を車両B1にも送信する。
以上の図12に示す例からも明らかなように、第1実施形態と同様に、第2実施形態に係る遠隔支援管理システムによっても、同一の支援要因より発生する支援要求に対しては、オペレータにより決定されたものと同じ指令信号が用いられる。これにより、オペレータが遠隔支援すべき車両の台数は低減するので、自動運転車両の遠隔支援によって円滑な交通を維持しつつ、遠隔支援を行うオペレータ全体の負荷を低減することができる。
5.その他の実施形態
支援要求発生予測部を遠隔支援管理プランナ32と車両20とにそれぞれ配置しておき、通信環境に応じて切り替えるようにしてもよい。
10 通信ネットワーク
20 自動運転車両
21 車載コンピュータ
21a プロセッサ
21b メモリ
21c プログラム
30 監視センタ
32 サーバ(遠隔支援管理プランナ)
32a プロセッサ
32b メモリ
32c プログラム
34,37 操作端末
35,38 オペレータ
100 遠隔監視システム

Claims (11)

  1. 自律走行する複数の車両と通信し、前記車両からの支援要求を受けてオペレータに遠隔支援を行わせる遠隔支援管理システムであって、
    少なくとも1つのプログラムを含む少なくとも1つのメモリと、
    前記少なくとも1つのメモリと結合された少なくとも1つのプロセッサと、を含み、
    前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つのプログラムの実行時、
    前記複数の車両の運行状況に基づいて将来における前記支援要求の発生を予測すること、
    発生が予測された前記支援要求の支援要因を、長時間持続する第1種要因と短時間しか持続しない第2種要因の何れか1つに分類すること、及び
    前記複数の車両からの前記支援要求を受け付けること、を実行し、
    前記支援要因が前記第1種要因である第1の支援要求を第1の車両から取得した場合、
    前記オペレータにより決定された前記第1の車両に対する第1の指令信号を前記第1の車両に送信すること、及び
    前記第1の支援要求の発生が予測された他の車両に対し、前記第1の指令信号を適用すること、を実行する
    ことを特徴とする遠隔支援管理システム。
  2. 請求項1に記載の遠隔支援管理システムにおいて、
    前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つのプログラムの実行時、
    前記他の車両に前記第1の指令信号を適用する有効期限を設定すること、をさらに実行する
    ことを特徴とする遠隔支援管理システム。
  3. 請求項1に記載の遠隔支援管理システムにおいて、
    前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つのプログラムの実行時、
    前記第1の支援要求の支援要因を前記第1種要因に分類する有効期限を設定すること、をさらに実行する
    ことを特徴とする遠隔支援管理システム。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の遠隔支援管理システムにおいて、
    前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つのプログラムの実行時、
    前記支援要因が前記第2種要因である第2の支援要求を第2の車両から取得した場合、
    前記オペレータにより決定された前記第2の車両に対する第2の指令信号を前記第2の車両のみに適用すること、をさらに実行する
    ことを特徴とする遠隔支援管理システム。
  5. 請求項4に記載の遠隔支援管理システムにおいて、
    前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つのプログラムの実行時、
    前記第2の支援要求の発生が予測された車両に対し、前記第1の支援要求の発生が予測された車両よりも優先して前記オペレータを配置すること、をさらに実行する
    ことを特徴とする遠隔支援管理システム。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の遠隔支援管理システムにおいて、
    前記少なくとも1つのプロセッサは、前記少なくとも1つのプログラムの実行時、
    過去の遠隔支援に関する統計情報が関連付けられた地図データを参照することによって、前記支援要求の発生を予測するとともに、発生が予測された前記支援要求の支援要因を前記第1種要因と前記第2種要因の何れか1つに分類する
    ことを特徴とする遠隔支援管理システム。
  7. 請求項6に記載の遠隔支援管理システムにおいて、
    前記地図データには、最新の工事情報と事故情報の少なくとも一方が関連付けられている
    ことを特徴とする遠隔支援管理システム。
  8. 請求項6又は7に記載の遠隔支援管理システムにおいて、
    前記少なくとも1つのメモリと前記少なくとも1つのプロセッサとは、前記複数の車両と通信するサーバに設けられ、
    前記サーバは、
    前記複数の車両のそれぞれの運行状況を取得し、
    前記地図データを参照して、前記複数の車両の運行状況に基づいて前記支援要求の発生を予測する
    ことを特徴とする遠隔支援管理システム。
  9. 請求項6又は7に記載の遠隔支援管理システムにおいて、
    前記少なくとも1つのメモリと前記少なくとも1つのプロセッサとは、前記複数の車両のそれぞれに搭載された車載コンピュータと、前記車載コンピュータと通信するサーバとに分散して設けられ、
    前記車載コンピュータは、
    前記車載コンピュータが搭載された対象車両のセンサを用いて前記対象車両の運行状況を取得し、
    前記サーバから前記地図データを取得し、
    前記地図データを参照して、前記対象車両の運行状況に基づいて前記支援要求の発生を予測し、
    前記支援要求の発生が予測された場合、前記支援要求の発生の予測に関する情報を前記サーバに送信する
    ことを特徴とする遠隔支援管理システム。
  10. 自律走行が可能であり且つオペレータからの遠隔支援を受けることができる複数の車両に対する遠隔支援管理方法であって、
    前記複数の車両の運行状況に基づいて将来における前記複数の車両から前記オペレータへの支援要求の発生を予測するステップと、
    発生が予測された前記支援要求の支援要因を、長時間持続する第1種要因と短時間しか持続しない第2種要因の何れか1つに分類するステップと、
    前記複数の車両からの前記支援要求を受け付けるステップと、
    前記支援要因が前記第1種要因である第1の支援要求を第1の車両から取得した場合、前記オペレータにより決定された前記第1の車両に対する第1の指令信号を前記第1の車両に送信するステップと、
    前記第1の支援要求の発生が予測された他の車両に対し、前記第1の指令信号を適用するステップと、を含む
    ことを特徴とする遠隔支援管理方法。
  11. 自律走行する複数の車両と通信し、前記車両からの支援要求を受けてオペレータに遠隔支援を行わせることをコンピュータに実行させる遠隔支援管理プログラムにおいて、
    前記複数の車両の運行状況に基づいて将来における前記支援要求の発生を予測すること、
    発生が予測された前記支援要求の支援要因を、長時間持続する第1種要因と短時間しか持続しない第2種要因の何れか1つに分類すること、及び
    前記複数の車両からの前記支援要求を受け付けること、を前記コンピュータに実行させ、
    前記支援要因が前記第1種要因である第1の支援要求を第1の車両から取得した場合、
    前記オペレータにより決定された前記第1の車両に対する第1の指令信号を前記第1の車両に送信すること、及び
    前記第1の支援要求の発生が予測された他の車両に対し、前記第1の指令信号を適用すること、を前記コンピュータに実行させる
    ことを特徴とする遠隔支援管理プログラム。
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