JP2022170689A - 検出装置及び検出システム - Google Patents

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Abstract

【課題】検出信号のクリップを抑制しつつ良好な指紋検出を実現できる検出装置及び検出システムを提供する。【解決手段】検出装置は、絶縁層を挟んで互いに対向配置され、第1方向に延出する複数の第1電極、及び、第1方向と交差する第2方向に延出する複数の第2電極と、第1電極に駆動信号を供給する第1電極選択回路と、駆動信号に応じて第1電極と第2電極の間に生じた静電容量を検出する検出回路と、を備える。第1電極選択回路は、複数の前記第1電極のうち、1つの検出単位に含まれる全ての第1電極を選択する第1期間と、検出単位に含まれる一部の第1電極を選択する第2期間と、を有する。検出回路は、第2電極ごとに、容量が変更可能な容量回路を含む電圧検出器を備える。第1期間と第2期間とで容量回路の容量が異なる値に制御される。【選択図】図8

Description

本発明は、検出装置及び検出システムに関する。
近年、例えば、個人認証等に用いられる指紋検出を静電容量方式で実現することが要求されている。指紋検出では、手や指の接触を検出する場合に比べ、面積の小さい電極が用いられる。小さい電極から信号を得る場合、良好な検出感度が得られる符号分割選択駆動が用いられる。符号分割選択駆動は、複数の駆動電極を同時に選択して、選択された複数の駆動電極のそれぞれに対して、所定の符号に基づいて位相が決められた駆動信号を供給する駆動方式である(特許文献1参照)。特許文献1に記載の指紋センサでは、符号発生部が複数の列配線のそれぞれに対応した符号を発生し、列配線駆動部は符号に基づいて複数の列配線を第1の配線群と第2の配線群とに分けて、それぞれを駆動する。
特開2005-152223号公報
上記特許文献では、同時に選択する駆動電極の数により、駆動電極と検出電極との間に形成される容量値が変化する。具体的には、同時に選択する駆動電極の数が多くなると、駆動電極と検出電極との間に形成される容量値が大きくなる。このため、同時に選択する駆動電極の数が多い状態では、検出電極から出力される検出信号がクリップする可能性がある。あるいは、同時に選択する駆動電極の数が相対的に多い状態に合わせてゲイン設計を行うと、同時に選択する駆動電極の数が相対的に少ない状態では、検出電極から出力される検出信号が小さくなり、検出精度が低下する可能性がある。
本発明は、検出信号のクリップを抑制しつつ良好な指紋検出を実現できる検出装置及び検出システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る検出装置は、絶縁層を挟んで互いに対向配置され、第1方向に延出する複数の第1電極、及び、前記第1方向と交差する第2方向に延出する複数の第2電極と、前記第1電極に駆動信号を供給する第1電極選択回路と、前記駆動信号に応じて前記第1電極と前記第2電極の間に生じた静電容量を検出する検出回路と、を備え、前記第1電極選択回路は、複数の前記第1電極のうち、1つの検出単位に含まれる全ての第1電極を選択する第1期間と、前記検出単位に含まれる一部の第1電極を選択する第2期間と、を有し、前記検出回路は、前記第2電極ごとに、容量が変更可能な容量回路を含む電圧検出器を備え、前記第1期間と前記第2期間とで前記容量回路の容量が異なる値に制御される。
本発明の一態様に係る検出システムは、絶縁層を挟んで互いに対向配置され、第1方向に延出する複数の第1電極、及び、前記第1方向と交差する第2方向に延出する複数の第2電極と、前記第1電極に駆動信号を供給する第1電極選択回路と、前記駆動信号に応じて前記第1電極と前記第2電極の間に生じた静電容量を検出する検出回路と、を備える検出装置と、前記検出装置の出力に基づき、指紋パターン生成する指紋パターン生成装置と、を備え、前記第1電極選択回路は、複数の前記第1電極のうち、1つの検出単位に含まれる全ての第1電極を選択する第1期間と、前記検出単位に含まれる一部の第1電極を選択する第2期間と、を有し、前記検出回路は、前記第2電極ごとに、容量が変更可能な容量回路を含む電圧検出器を備え、前記第1期間と前記第2期間とで前記容量回路の容量が異なる値に制御される。
図1は、実施形態に係る検出装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、センサ部の構成並びにセンサ部による指紋パターンの検出方法を示す概略図である。 図3は、コード信号ごとの第1電極の選択例を示す図である。 図4は、相互静電容量方式の検出制御を説明するための説明図である。 図5は、実施形態に係る指紋パターン生成処理の具体例を示す概念図である。 図6は、第1期間における第1電極の選択状態を示す図である。 図7は、第2期間における第1電極の選択状態を示す図である。 図8は、実施形態1に係る電圧検出器の一構成例を示す図である。 図9は、実施形態1に係る電圧検出器のスイッチ動作を示すタイミングチャートである。 図10は、実施形態1の変形例に係る電圧検出器の一構成例を示す図である。 図11は、実施形態1の変形例に係る電圧検出器のスイッチ動作を示すタイミングチャートである。 図12は、実施形態2に係る電圧検出器の一構成例を示す図である。 図13は、実施形態2に係る電圧検出器のスイッチ動作を示すタイミングチャートである。 図14は、実施形態に係る検出システムの構成例を示すブロック図である。
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。また、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
図1は、実施形態に係る検出装置の構成例を示すブロック図である。図1に示すように、実施形態に係る検出装置1は、センサ部10と、検出制御部11と、第1電極選択回路15と、検出部40とを備える。
図2は、センサ部の構成並びにセンサ部による指紋パターンの検出方法を示す概略図である。センサ部10は、X方向に延在し、Y方向に並ぶ複数の第1電極Txと、Y方向に延在し、X方向に並ぶ複数の第2電極Rxとを備える。第1電極Txと第2電極Rxとは、非接触状態でZ方向に対向する。第1電極Txは、第1電極選択回路15と接続されている。第2電極Rxは、検出部40と接続されている。
図2では、8本の第1電極Tx(Tx1,Tx2,・・・,Tx8)と、8本の第2電極Rx(Rx1,Rx2,・・・,Rx8)とを備える例を示したが、これに限らず、第1電極Tx及び第2電極Rxの数は、それぞれ2以上の整数であれば良く、例えば、64本、128本等の8の倍数であっても良い。また、例えば、複数(図2に示す例では8本)の第1電極Tx(Tx1,Tx2,・・・,Tx8)と複数(図2に示す例では8本)の第2電極Rx(Rx1,Rx2,・・・,Rx8)とを1つの検出単位とする領域を複数有する構成であっても良い。
センサ部10は、符号分割選択駆動(以下、CDM(Code Division Multiplexing)駆動と表す)により、第1電極選択回路15から供給される駆動信号Vtxに従って検出を行う。
検出制御部11は、第1電極選択回路15及び検出部40に対してそれぞれ制御信号を供給し、これらの動作を制御する回路である。検出制御部11は、符号生成部11aと、クロック信号出力部11bとを含む。符号生成部11aは、例えば下記式(1)の正方行列で定義される所定の符号に基づく所定のコード信号CDMを第1電極選択回路15に供給する。本実施形態において、正方行列の次数は、第1電極Txの数である8になる。所定の符号は、「1」又は「-1」を要素とし、任意の異なった2つの行が直交行列となる正方行列、例えば、アダマール行列に基づく符号である。なお、所定の符号を若しくは「1」又は「0」とする構成も採用可能である。クロック信号出力部11bは、クロック信号CLK及びコード切替信号HDを第1電極選択回路15に供給する。
Figure 2022170689000002
第1電極選択回路15は、1フレーム期間を8分割したコード切替信号HDに基づき、コード信号CDMに応じた第1電極Txを選択して、クロック信号CLKに同期した駆動パルスを出力する。図3は、コード信号ごとの第1電極の選択例を示す図である。
コード信号CDM1,CDM2,・・・CDM8は、コード切替信号HDで定義される各期間t1,t2,・・・,t8ごとに出力される。図3において、「1」では、第1電極Txが選択とされ、「0」は、第1電極Txが非選択とされる。なお、センサ部10が画像表示機能を有している場合、これら各期間t1,t2,・・・,t8の間に画像表示期間を設ける構成も採用可能である。
コード信号CDM1が出力される期間t1では、図2に示す全ての第1電極Tx(Tx1,Tx2,・・・,Tx8)が選択される。以下、図2に示す全ての第1電極Tx(Tx1,Tx2,・・・,Tx8)が選択される期間t1を、「第1期間」とも称する。
コード信号CDM2が出力される期間t2では、第1電極Tx1,Tx3,Tx5,Tx7が選択され、第1電極Tx2,Tx4,Tx6,Tx8が非選択とされる。
コード信号CDM3が出力される期間t3では、第1電極Tx1,Tx2,Tx5,Tx6が選択され、第1電極Tx3,Tx4,Tx7,Tx8が非選択とされる。
コード信号CDM4が出力される期間t4では、第1電極Tx1,Tx4,Tx5,Tx8が選択され、第1電極Tx2,Tx3,Tx6,Tx7が非選択とされる。
コード信号CDM5が出力される期間t5では、第1電極Tx1,Tx2,Tx3,Tx4が選択され、第1電極Tx5,Tx6,Tx7,Tx8が非選択とされる。
コード信号CDM6が出力される期間t6では、第1電極Tx1,Tx3,Tx6,Tx8が選択され、第1電極Tx2,Tx4,Tx5,Tx7が非選択とされる。
コード信号CDM7が出力される期間t7では、第1電極Tx1,Tx2,Tx7,Tx8が選択され、第1電極Tx3,Tx4,Tx5,Tx6が非選択とされる。
コード信号CDM8が出力される期間t8では、第1電極Tx1,Tx4,Tx6,Tx7が選択され、第1電極Tx2,Tx3,Tx5,Tx8が非選択とされる。
以下、コード信号CDM2,CDM3,・・・,CDM8が出力される期間t2,t3,・・・,t8を、「第2期間」とも称する。
検出部40は、検出制御部11から供給される制御信号と、センサ部10から供給される検出信号Vdetに基づいて、指紋パターンを検出する回路である。検出部40は、検出回路48と、信号処理部44と、指紋パターン生成部45と、記憶部46と、検出タイミング制御部47と、を備える。検出回路48は、検出信号増幅部42と、A/D変換部43と、を備える。
検出タイミング制御部47は、検出制御部11から供給される制御信号に基づいて、検出信号増幅部42と、A/D変換部43と、信号処理部44と、指紋パターン生成部45と、が同期して動作するように制御する。
センサ部10は、検出信号Vdetを検出回路48に供給する。
検出信号増幅部42は、センサ部10から供給された検出信号Vdetを増幅した信号Voutを出力する。A/D変換部43は、検出信号増幅部42から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換する。
信号処理部44は、デジタル信号に変換された信号Voutに対し、所定の復号処理を行う。
記憶部46は、復号処理後のデータを一時的に保存する。記憶部46は、例えばRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、レジスタ回路等であってもよい。
指紋パターン生成部45は、記憶部46に一時記憶された復号処理後のデータに基づいて、指紋パターンを生成し、得られた指紋パターンをセンサ出力Voとして出力する。
検出装置1は、静電容量型の検出制御がなされる。ここで、図4を参照して、実施形態の検出装置1の相互静電容量方式による検出制御について説明する。図4は、相互静電容量方式の検出制御を説明するための説明図である。なお、図4は、検出回路48を併せて示している。検出回路48は、第2電極Rxごとに電圧検出器DETが設けられている。電圧検出器DETは、検出信号増幅部42に設けられる。すなわち、検出信号増幅部42は、複数の第2電極Rxにそれぞれ対応した複数の電圧検出器DETを含む。
図4に示すように、絶縁層13を挟んで互いに対向配置された一対の電極、第1電極Tx及び第2電極Rxにより容量Ctxが形成される。容量Ctxは、第1電極Txと第2電極Rxとの対向面同士の間に形成される電界に加え、第1電極Txの端部から第2電極Rxの上面に向かって延びるフリンジ電界が生じる。なお、当該絶縁層13は、単層の絶縁膜によって構成することが可能であることはもちろん、複数も絶縁膜を積層する構成や、これら絶縁膜に加えて誘電体や空気層、第2電極Rxを支持する樹脂やガラス等の基板を積層する構成も採用可能である。
第1電極Txに供給される駆動信号は、例えば、所定の周波数(例えば数kHz~数百kHz程度)の交流矩形波Sgである。電圧検出器DETには、容量Ctxに応じた電流が流れる。電圧検出器DETは、交流矩形波Sgに応じた電流の変動を電圧の変動に変換する。
電圧検出器DETから出力される電圧信号の振幅は、指Finが近づくにつれて小さくなる。この電圧差分の絶対値|ΔV|は、接触又は近接する被検出体の影響に応じて変化することになる。検出部40は、絶対値|ΔV|に基づいて指Finの凹凸等を判断する。このようにして、検出装置1は、相互静電容量方式による指紋パターンの検出制御が可能となる。
図5は、実施形態に係る指紋パターン生成処理の具体例を示す概念図である。
図5において、左辺左側の正方行列は、コード切替信号HDで定義される各期間t1,t2,・・・,t8ごとに取得されるデータを示している。例えば、D11は、期間t1において第2電極Rx1によって取得されたデータを示している。また、例えば、D88は、期間t8において第2電極Rx8によって取得されたデータを示している。すなわち、データD11,D12,・・・,D18は、期間t1においてそれぞれ各第2電極Rx1,Rx2,・・・,Rx8によって取得されたデータ行を示し、データD11,D21,・・・,D81は、それぞれ各期間t1,t2,・・・,t8において第2電極Rx1によって取得されたデータ列を示している。本開示において、図5に示すD11,D12,・・・,D87,D88は、後述する補正演算後のデータ値である。また、図5において、左辺右側の正方行列は、上述したアダマール行列に基づく符号である。
図6は、第1期間における第1電極の選択状態を示す図である。図7は、第2期間における第1電極の選択状態を示す図である。図6及び図7に示す例では、選択されている第1電極Txを実線で示し、非選択とされている第1電極Txを破線で示している。図7では、第2期間の一例として、期間t2における第1電極Txの選択状態を示している。
図6に示す第1期間では、図7に示す第2期間に対し、図4に示す容量Ctxが大きくなる。このため、第1期間において各第2電極Rx(Rx1,Rx2,・・・,Rx8)から検出回路48に入力される各検出信号Vdetがクリップする可能性がある。あるいは、第1期間において各第2電極Rx(Rx1,Rx2,・・・,Rx8)から検出回路48に入力される各検出信号Vdetがクリップしないようにゲインを下げると、第1期間(期間t1)を除く第2期間(期間t2,t3,・・・,t8)において各第2電極Rx(Rx1,Rx2,・・・,Rx8)から検出回路48に入力される各検出信号Vdetが小さくなり、検出精度が低下する可能性がある。
本開示では、第1期間(期間t1)と、第1期間(期間t1)を除く第2期間(期間t2,t3,・・・,t8)とで、図4に示す電圧検出器DETのゲインを変更する。具体的には、容量Ctxの容量値が大きくなる第1期間(期間t1)において、第1期間(期間t1)を除く第2期間(期間t2,t3,・・・,t8)よりも、電圧検出器DETのゲインを小さくする。これにより、第1期間において各第2電極Rx(Rx1,Rx2,・・・,Rx8)から検出回路48に入力される各検出信号Vdetのクリップを抑制することができる。
(実施形態1)
図8は、実施形態1に係る電圧検出器の一構成例を示す図である。実施形態1に係る検出回路48の検出信号増幅部42は、容量Ctxごとに、すなわち第2電極Rx(Rx1,Rx2,・・・,Rx8)ごとに電圧検出器DETが設けられている。具体的に、本開示では、8本の第2電極Rx(Rx1,Rx2,・・・,Rx8)にそれぞれ対応する8つの電圧検出器DETが設けられている。
図8に示すように、本実施形態において、電圧検出器DETは、オペアンプOPA、リセットスイッチRSW、選択スイッチSSW、スイッチSW1-1,SW1-2,SW2-1,SW2-2、第1フィードバック容量Cfb1、第2フィードバック容量Cfb2、第1オフセット容量Coft1、及び第2オフセット容量Coft2を含む。第1フィードバック容量Cfb1、第2フィードバック容量Cfb2、第1オフセット容量Coft1、及び第2オフセット容量Coft2は、本開示の「容量回路」に対応する。リセットスイッチRSW及び選択スイッチSSWは、図4に示す相互静電容量方式による検出制御において制御されるスイッチである。リセットスイッチRSW、選択スイッチSSW、及びスイッチSW1-1,SW1-2,SW2-1,SW2-2は、検出制御部11から供給される制御信号に基づいて、検出タイミング制御部47により制御される。本開示では、説明を容易にするため、相互静電容量方式による検出制御において制御されるリセットスイッチRSW及び選択スイッチSSWの動作については説明を省略する。
オペアンプOPAの非反転入力端子(+)には基準電位Vrefが入力される。オペアンプOPAの出力と反転入力端子(-)との間には、スイッチSW1-1を介して第1フィードバック容量Cfb1が設けられる。オペアンプOPAの出力は、A/D変換部43に接続されている。
また、オペアンプOPAの出力と反転入力端子(-)の間には、スイッチSW2-1を介して第2フィードバック容量Cfb2が設けられる。
オペアンプOPAの反転入力端子(-)には、選択スイッチSSWを介して容量Ctx(第2電極Rx)が接続される。容量Ctx(第2電極Rx)には、スイッチSW1-2を介して第1オフセット容量Coft1が接続されている。第1オフセット容量Coft1の一端には、オフセット電位Voftが入力される。
また、容量Ctx(第2電極Rx)には、スイッチSW2-2を介して第2オフセット容量Coft2が接続されている。第2オフセット容量Coft2の一端には、オフセット電位Voftが入力される。
図9は、実施形態1に係る電圧検出器のスイッチ動作を示すタイミングチャートである。なお、上述したように、センサ部10が画像表示機能を有している場合、これら各期間の間に画像表示期間を設ける構成も採用可能である。
実施形態1では、図9に示すように、期間t1(第1期間)において、スイッチSW1-1,SW1-2がオン制御され、スイッチSW2-1,SW2-2がオフ制御される。これにより、オペアンプOPAの出力と反転入力端子(-)との間に第1フィードバック容量Cfb1が接続され、容量Ctxに第1オフセット容量Coft1が接続される。また、実施形態1では、図9に示すように、期間t1(第1期間)を除く期間t2,t3,・・・,t8(第2期間)において、スイッチSW1-1,SW1-2がオフ制御され、スイッチSW2-1,SW2-2がオン制御される。これにより、オペアンプOPAの出力と反転入力端子(-)との間に第2フィードバック容量Cfb2が接続され、容量Ctxに第2オフセット容量Coft2が接続される。
上述した実施形態1の構成において、第1フィードバック容量Cfb1と第2フィードバック容量Cfb2との大小関係は、下記(2)式で表される。
Cfb1>Cfb2・・・(2)
また、上述した実施形態1の構成において、第1オフセット容量Coft1と第2オフセット容量Coft2との大小関係は、下記(3)式で表される。
Coft1>Coft2・・・(3)
これにより、期間t1(第1期間)において各第2電極Rx(Rx1,Rx2,・・・,Rx8)から検出回路48に入力される各検出信号Vdetの値を小さくすることができる。
また、上述した構成において、信号処理部44は、期間t1(第1期間)において取得されるデータ値D1と、期間t1(第1期間)を除く期間t2,t3,・・・,t8(第2期間)において取得されるデータ値D2と補正演算を行う。
期間t1(第1期間)における容量Ctx1、第1フィードバック容量Cfb1、第1オフセット容量Coft1、駆動信号Vtx、及び電圧検出器DETの出力信号Vout1は、下記(4)式で表される。
Vout1=(Ctx1/Cfb1)×Vtx-(Coft1/Cfb1)×Voft・・・(4)
上記(4)式は、下記(5)式に変形できる。
Ctx1=(Vout1/Vtx)×Cfb1+(Voft/Vtx)×Coft1・・・(5)
期間t1(第1期間)において取得されるデータ値D1は、電圧検出器DETの出力信号Vout1に比例する。このとき、上記(5)は、第1比例係数k1を用いて、下記(6)式で表される。
Ctx1=(k1×D1/Vtx)×Cfb1+(Voft/Vtx)×Coft1・・・(6)
また、補正演算後のデータ値D1’は、容量Ctx1に比例する。このとき、上記(6)は、第2比例係数k2を用いて、下記(7)式で表される。
k2×D1’=(k1×D1/Vtx)×Cfb1+(Voft/Vtx)×Coft1・・・(7)
上記(7)式を変形すると、補正演算後のデータ値D1’は、下記(8)式で表される。
D1’=D1×(Cfb1/Vtx)×(k1/k2)+(Voft/Vtx)×Coft1×1/k2・・・(8)
一方、期間t1(第1期間)を除く期間t2,t3,・・・,t8(第2期間)における容量Ctx2、第2フィードバック容量Cfb2、第2オフセット容量Coft2、駆動信号Vtx、及び電圧検出器DETの出力信号Vout2は、下記(9)式で表される。
Vout2=(Ctx2/Cfb2)×Vtx-(Coft2/Cfb2)×Voft・・・(9)
上記(9)式は、下記(10)式に変形できる。
Ctx2=(Vout2/Vtx)×Cfb2+(Voft/Vtx)×Coft2・・・(10)
期間t1(第1期間)を除く期間t2,t3,・・・,t8(第2期間)において取得されるデータ値D2は、電圧検出器DETの出力信号Vout2に比例する。このとき、上記(10)は、第1比例係数k1を用いて、下記(11)式で表される。
Ctx2=(k1×D1/Vtx)×Cfb2+(Voft/Vtx)×Coft2・・・(11)
また、補正演算後のデータ値D2’は、容量Ctx2に比例する。このとき、上記(11)は、第2比例係数k2を用いて、下記(12)式で表される。
k2×D2’=(k1×D2/Vtx)×Cfb2+(Voft/Vtx)×Coft2・・・(12)
上記(12)式を変形すると、補正演算後のデータ値D2’は、下記(13)式で表される。
D2’=D2×(Cfb2/Vtx)×(k1/k2)+(Voft/Vtx)×Coft2×1/k2・・・(13)
上記(8)式に示す補正演算後のデータ値D1’と、上記(13)式に示す補正演算後のデータ値D2’とが等価となるように、第1フィードバック容量Cfb1、第2フィードバック容量Cfb2、第1オフセット容量Coft1、及び第2オフセット容量Coft2、第1比例係数k1、及び第2比例係数k2が設定され、下記(14)式、(15)式、下記(16)式、及び下記(17)式に示す各係数a,b,c,dが予め記憶されている。
a=(Cfb1/Vtx)×(k1/k2)・・・(14)
b=Coft1×(Voft/Vtx)×1/k2・・・(15)
c=(Cfb2/Vtx)×(k1/k2)・・・(16)
d=Coft2×(Voft/Vtx)×1/k2・・・(17)
信号処理部44は、上記(14)式及び上記(15)式に示す各係数a,bを用いた下記(18)式により、期間t1(第1期間)において取得されるデータ値D1の補正演算を行う。
D1’=D1×a+b・・・(18)
また、信号処理部44は、上記(16)式及び上記(17)式に示す各係数c,dを用いた下記(19)式により、期間t1(第1期間)を除く期間t2,t3,・・・,t8(第2期間)において取得されるデータ値D2の補正演算を行う。
D2’=D2×c+d・・・(19)
これにより、期間t1(第1期間)において取得される補正演算後のデータ値D1’、及び、期間t1(第1期間)を除く期間t2,t3,・・・,t8(第2期間)において取得される補正演算後のデータ値D2’を用いて、図5に示す指紋パターン生成処理を行うことができる。
以上のような構成及び動作により、実施形態1に係る検出装置1は、期間t1(第1期間)において各第2電極Rx(Rx1,Rx2,・・・,Rx8)から検出回路48に入力される各検出信号Vdetの値を小さくすることができる。これにより、期間t1(第1期間)及び各期間t2,t3,t4,t5,t6,t7,t8(第2期間)に取得したデータを用いて、良好な指紋検出を実現できる。
(変形例)
図10は、実施形態1の変形例に係る電圧検出器の一構成例を示す図である。なお、以下の説明では、上述した実施形態1で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略し、実施形態1とは異なる点について説明する。
実施形態1の変形例に係る本実施形態に係る検出回路48aの検出信号増幅部42aは、実施形態1と同様に、容量Ctxごとに、すなわち第2電極Rx(Rx1,Rx2,・・・,Rx8)ごとに電圧検出器DETaが設けられている。具体的に、本開示では、8本の第2電極Rx(Rx1,Rx2,・・・,Rx8)にそれぞれ対応する8つの電圧検出器DETaが設けられている。
図10に示すように、本実施形態において、電圧検出器DETaは、オペアンプOPA、リセットスイッチRSW、選択スイッチSSW、スイッチSW1-1,SW1-2、第1フィードバック容量Cfb1、第2フィードバック容量Cfb2、第1オフセット容量Coft1、及び第2オフセット容量Coft2を含む。第1フィードバック容量Cfb1、第2フィードバック容量Cfb2、第1オフセット容量Coft1、及び第2オフセット容量Coft2は、本開示の「容量回路」に対応する。
オペアンプOPAの非反転入力端子(+)には基準電位Vrefが入力される。オペアンプOPAの出力と反転入力端子(-)との間には、スイッチSW1-1を介して第1フィードバック容量Cfb1が設けられる。
また、オペアンプOPAの出力と反転入力端子(-)の間には、第2フィードバック容量Cfb2が設けられる。
オペアンプOPAの反転入力端子(-)には、選択スイッチSSWを介して容量Ctx(第2電極Rx)が接続される。容量Ctx(第2電極Rx)には、スイッチ1-2を介して第1オフセット容量Coft1が接続されている。第1オフセット容量Coft1の一端には、オフセット電位Voftが入力される。
また、容量Ctx(第2電極Rx)には、第2オフセット容量Coft2が接続されている。第2オフセット容量Coft2の一端には、オフセット電位Voftが入力される。
図11は、実施形態1の変形例に係る電圧検出器のスイッチ動作を示すタイミングチャートである。
実施形態1の変形例では、図11に示すように、期間t1(第1期間)において、スイッチSW1-1,SW1-2がオン制御される。これにより、オペアンプOPAの出力と反転入力端子(-)との間に第1フィードバック容量Cfb1及び第2フィードバック容量Cfb2が接続され、容量Ctxに第1オフセット容量Coft1及び第2フィードバック容量Cfb2が接続される。また、実施形態1の変形例では、図11に示すように、期間t1(第1期間)を除く期間t2,t3,・・・,t8(第2期間)において、スイッチSW1-1,SW1-2がオフ制御される。これにより、オペアンプOPAの出力と反転入力端子(-)との間に第2フィードバック容量Cfb2が接続され、容量Ctxに第2オフセット容量Coft2が接続される。
これにより、期間t1(第1期間)において、オペアンプOPAの出力と反転入力端子(-)との間に接続されるフィードバック容量が第1フィードバック容量Cfb1と第2フィードバック容量Cfb2との合成容量となり、容量Ctxに接続されるオフセット容量が第1オフセット容量Coft1と第2フィードバック容量Cfb2との合成容量となる。このため、期間t1(第1期間)において各第2電極Rx(Rx1,Rx2,・・・,Rx8)から検出回路48に入力される各検出信号Vdetの値を小さくすることができる。
(実施形態2)
図12は、実施形態2に係る電圧検出器の一構成例を示す図である。なお、以下の説明では、上述した実施形態1で説明したものと同じ構成要素には同一の符号を付して重複する説明は省略し、実施形態1とは異なる点について説明する。
実施形態2に係る検出回路48bの検出信号増幅部42bは、容量Ctxごとに、すなわち第2電極Rx(Rx1,Rx2,・・・,Rx8)ごとに2つの第1電圧検出器DET1及び第2電圧検出器DET2が並列に設けられている。具体的に、本開示では、8本の第2電極Rx(Rx1,Rx2,・・・,Rx8)にそれぞれ対応する8つの第1電圧検出器DET1及び8つの第2電圧検出器DET2が設けられている。
図12に示すように、本実施形態において、第1電圧検出器DET1は、第1オペアンプOPA1、リセットスイッチRSW1、選択スイッチSSW1、スイッチSW1-1,SW1-2、第1フィードバック容量Cfb1、及び第1オフセット容量Coft1を含む。第1フィードバック容量Cfb1及び第1オフセット容量Coft1は、本開示の「容量回路」に対応する。
第1オペアンプOPA1の非反転入力端子(+)には基準電位Vrefが入力される。第1オペアンプOPA1の出力と反転入力端子(-)との間には、第1フィードバック容量Cfb1が設けられる。第1オペアンプOPA1の出力は、スイッチSW1-2を介してA/D変換部43に接続されている。
第1オペアンプOPA1の反転入力端子(-)には、選択スイッチSSW1及びスイッチSW1-1を介して容量Ctx(第2電極Rx)が接続される。容量Ctx(第2電極Rx)には、スイッチ1-1を介して第1オフセット容量Coft1が接続されている。第1オフセット容量Coft1の一端には、オフセット電位Voftが入力される。
また、図12に示すように、本実施形態において、第2電圧検出器DET2は、第2オペアンプOPA2、リセットスイッチRSW2、選択スイッチSSW2、スイッチSW2-1,SW2-2、第2フィードバック容量Cfb2、及び第2オフセット容量Coft2を含む。第2フィードバック容量Cfb2及び第2オフセット容量Coft2は、本開示の「容量回路」に対応する。
第2オペアンプOPA2の非反転入力端子(+)には基準電位Vrefが入力される。第2オペアンプOPA2の出力と反転入力端子(-)との間には、第2フィードバック容量Cfb2が設けられる。第2オペアンプOPA2の出力は、スイッチSW2-2を介してA/D変換部43に接続されている。
第2オペアンプOPA2の反転入力端子(-)には、選択スイッチSSW2及びスイッチSW2-1を介して容量Ctx(第2電極Rx)が接続される。容量Ctx(第2電極Rx)には、スイッチ2-1を介して第2オフセット容量Coft2が接続されている。第2オフセット容量Coft2の一端には、オフセット電位Voftが入力される。
図13は、実施形態2に係る電圧検出器のスイッチ動作を示すタイミングチャートである。
実施形態2では、図13に示すように、期間t1(第1期間)において、スイッチSW1-1,SW1-2がオン制御され、スイッチSW2-1,SW2-2がオフ制御される。これにより、容量Ctx(第2電極Rx)とA/D変換部43との間に第1電圧検出器DET1が接続される。また、実施形態2では、図13に示すように、期間t1(第1期間)を除く期間t2,t3,・・・,t8(第2期間)において、スイッチSW1-1,SW1-2がオフ制御され、スイッチSW2-1,SW2-2がオン制御される。これにより、容量Ctx(第2電極Rx)とA/D変換部43との間に第2電圧検出器DET2が接続される。
上述した実施形態2の構成において、第1フィードバック容量Cfb1と第2フィードバック容量Cfb2との大小関係は、実施形態1と同様に、上記(2)式で表される。また、第1オフセット容量Coft1と第2オフセット容量Coft2との大小関係は、実施形態1と同様に、上記(3)式で表される。
これにより、実施形態1と同様に、期間t1(第1期間)において各第2電極Rx(Rx1,Rx2,・・・,Rx8)から検出回路48に入力される各検出信号Vdetの値を小さくすることができる。
図14は、実施形態に係る検出システムの構成例を示すブロック図である。なお、図1に示す検出装置1と同一の構成部には同一の符号を付して、ここでの詳細な説明は省略する。
図14に示すように、実施形態に係る検出システム100は、検出装置1aと、指紋パターン生成装置2とを備える。検出装置1aは、センサ部10と、検出制御部11と、第1電極選択回路15と、検出部40aとを備える。
図14に示す検出システム100において、検出装置1aの検出タイミング制御部47aは、検出制御部11から供給される制御信号に基づいて、検出信号増幅部42と、A/D変換部43と、信号処理部44と、データ出力部49と、が同期して動作するように制御する。データ出力部49は、記憶部46に一時記憶された復号処理後のデータをセンサ出力Voとして指紋パターン生成装置2に出力する。指紋パターン生成装置2は、検出部40aから出力されたセンサ出力Voに基づき、図5に示した指紋パターン生成処理により指紋パターンを生成する。
図14に示す実施形態に係る検出システム100においても、図1に示す検出装置1と同様に、期間t1(第1期間)において各第2電極Rx(Rx1,Rx2,・・・,Rx8)から検出回路48に入力される各検出信号Vdetの値を小さくすることができる。これにより、期間t1(第1期間)及び各期間t2,t3,t4,t5,t6,t7,t8(第2期間)に取得したデータを用いて、良好な指紋検出を実現できる。
以上、本発明の好適な実施の形態を説明したが、本発明はこのような実施の形態に限定されるものではない。実施の形態で開示された内容はあくまで一例にすぎず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で行われた適宜の変更についても、当然に本発明の技術的範囲に属する。上述した各実施形態及び各変形例の要旨を逸脱しない範囲で、構成要素の種々の省略、置換及び変更のうち少なくとも1つを行うことができる。
1,1a 検出装置
2 指紋パターン生成装置
10 センサ部
11 検出制御部
11a 符号生成部
11b クロック信号出力部
15 第1電極選択回路
40,40a 検出部
42,42a,42b 検出信号増幅部
43 A/D変換部
44 信号処理部
45 指紋パターン生成部
46 記憶部
47 検出タイミング制御部
48,48a,48b 検出回路
49 データ出力部
100 検出システム
CDM,CDM1,CDM2,CDM3,CDM4,CDM5,CDM6,CDM7,CDM8 コード信号
Cfb1 第1フィードバック容量
Cfb2 第2フィードバック容量
Coft1 第1オフセット容量
Coft2 第2オフセット容量
DET,DETa 電圧検出器
DET1 第1電圧検出器
DET2 第2電圧検出器
OPA オペアンプ
OPA1 第1オペアンプ
OPA2 第2オペアンプ
Rx,Rx1,Rx2,Rx3,Rx4,Rx5,Rx6,Rx7,Rx8 第2電極
Tx,Tx1,Tx2,Tx3,Tx4,Tx5,Tx6,Tx7,Tx8 第1電極
t1,t2,t3,t4,t5,t6,t7,t8 期間
Vdet 検出信号
Vtx,Vtx1,Vtx2,Vtx3,Vtx4,Vtx5,Vtx6,Vtx7,Vtx8 駆動信号

Claims (10)

  1. 絶縁層を挟んで互いに対向配置され、第1方向に延出する複数の第1電極、及び、前記第1方向と交差する第2方向に延出する複数の第2電極と、
    前記第1電極に駆動信号を供給する第1電極選択回路と、
    前記駆動信号に応じて前記第1電極と前記第2電極の間に生じた静電容量を検出する検出回路と、
    を備え、
    前記第1電極選択回路は、
    複数の前記第1電極のうち、1つの検出単位に含まれる全ての第1電極を選択する第1期間と、前記検出単位に含まれる一部の第1電極を選択する第2期間と、を有し、
    前記検出回路は、
    前記第2電極ごとに、容量を変更可能な容量回路を含む電圧検出器を備え、
    前記第1期間と前記第2期間とで前記容量回路の容量が異なる値に制御される、
    検出装置。
  2. 前記検出回路は、
    前記第1期間において、前記第2期間よりも前記容量回路の容量が大きい値となるように制御される、
    請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記検出回路は、
    前記第2電極ごとにそれぞれ電圧検出器を備え、
    前記電圧検出器は、
    非反転入力端子に基準電位が入力され、反転入力端子に前記第2電極が接続されるオペアンプを含み、
    前記容量回路は、
    前記第1期間において前記オペアンプの出力と反転入力端子との間に接続され、前記第2期間において切り離される第1フィードバック容量と、
    一端にオフセット電位が入力され、他端が前記第1期間において前記第2電極に接続され、前記第2期間において切り離される第1オフセット容量と、
    前記第2期間において前記オペアンプの出力と反転入力端子との間に接続され、前記第1期間において切り離される第2フィードバック容量と、
    一端にオフセット電位が入力され、他端が前記第2期間において前記第2電極に接続され、前記第1期間において切り離される第2オフセット容量と、
    を備える、
    請求項1又は2に記載の検出装置。
  4. 前記検出回路は、
    前記第2電極ごとにそれぞれ電圧検出器を備え、
    前記電圧検出器は、
    非反転入力端子に基準電位が入力され、反転入力端子に前記第2電極が接続されるオペアンプを含み、
    前記容量回路は、
    前記オペアンプの出力と反転入力端子との間に常時接続される第1フィードバック容量と、
    前記第1期間において前記第1フィードバック容量に並列接続され、前記第2期間において切り離される第2フィードバック容量と、
    一端にオフセット電位が入力され、他端が前記第2電極に常時接続される第1オフセット容量と、
    前記第1期間において前記第1オフセット容量に並列接続され、前記第2期間において切り離される第2オフセット容量と、
    を含む、
    請求項1又は2に記載の検出装置。
  5. 前記検出回路は、
    前記第2電極ごとに、前記第1期間において接続され、前記第2期間において切り離される第1電圧検出器、及び、前記第2期間において接続され、前記第1期間において切り離される第2電圧検出器を備え、
    前記第1電圧検出器は、
    非反転入力端子に基準電位が入力され、反転入力端子に前記第2電極が接続される第1オペアンプを含み、
    前記第2電圧検出器は、
    非反転入力端子に基準電位が入力され、反転入力端子に前記第2電極が接続される第2オペアンプを含み、
    前記容量回路は、
    前記第1オペアンプの出力と反転入力端子との間に接続される第1フィードバック容量と、
    一端にオフセット電位が入力され、他端が前記第2電極に接続される第1オフセット容量と、
    前記第2オペアンプの出力と反転入力端子との間に接続される第2フィードバック容量と、
    一端にオフセット電位が入力され、他端が前記第2電極に接続される第2オフセット容量と、
    を備える、
    請求項1又は2に記載の検出装置。
  6. 絶縁層を挟んで互いに対向配置され、第1方向に延出する複数の第1電極、及び、前記第1方向と交差する第2方向に延出する複数の第2電極と、
    前記第1電極に駆動信号を供給する第1電極選択回路と、
    前記駆動信号に応じて前記第1電極と前記第2電極の間に生じた静電容量を検出する検出回路と、
    を備える検出装置と、
    前記検出装置の出力に基づき、指紋パターン生成する指紋パターン生成装置と、
    を備え、
    前記第1電極選択回路は、
    複数の前記第1電極のうち、1つの検出単位に含まれる全ての第1電極を選択する第1期間と、前記検出単位に含まれる一部の第1電極を選択する第2期間と、を有し、
    前記検出回路は、
    前記第2電極ごとに、容量が変更可能な容量回路を含む電圧検出器を備え、
    前記第1期間と前記第2期間とで前記容量回路の容量が異なる値に制御される、
    検出システム。
  7. 前記検出回路は、
    前記第1期間において、前記第2期間よりも前記容量回路の容量が大きい値となるように制御される、
    請求項6に記載の検出システム。
  8. 前記検出回路は、
    前記第2電極ごとにそれぞれ電圧検出器を備え、
    前記電圧検出器は、
    非反転入力端子に基準電位が入力され、反転入力端子に前記第2電極が接続されるオペアンプを含み、
    前記容量回路は、
    前記第1期間において前記オペアンプの出力と反転入力端子との間に接続され、前記第2期間において切り離される第1フィードバック容量と、
    一端にオフセット電位が入力され、他端が前記第1期間において前記第2電極に接続され、前記第2期間において切り離される第1オフセット容量と、
    前記第2期間において前記オペアンプの出力と反転入力端子との間に接続され、前記第1期間において切り離される第2フィードバック容量と、
    一端にオフセット電位が入力され、他端が前記第2期間において前記第2電極に接続され、前記第1期間において切り離される第2オフセット容量と、
    を備える、
    請求項6又は7に記載の検出システム。
  9. 前記検出回路は、
    前記第2電極ごとにそれぞれ電圧検出器を備え、
    前記電圧検出器は、
    非反転入力端子に基準電位が入力され、反転入力端子に前記第2電極が接続されるオペアンプを含み、
    前記容量回路は、
    前記オペアンプの出力と反転入力端子との間に常時接続される第1フィードバック容量と、
    前記第1期間において前記第1フィードバック容量に並列接続され、前記第2期間において切り離される第2フィードバック容量と、
    一端にオフセット電位が入力され、他端が前記第2電極に常時接続される第1オフセット容量と、
    前記第1期間において前記第1オフセット容量に並列接続され、前記第2期間において切り離される第2オフセット容量と、
    を含む、
    請求項6又は7に記載の検出システム。
  10. 前記検出回路は、
    前記第2電極ごとに、前記第1期間において接続され、前記第2期間において切り離される第1電圧検出器、及び、前記第2期間において接続され、前記第1期間において切り離される第2電圧検出器を備え、
    前記第1電圧検出器は、
    非反転入力端子に基準電位が入力され、反転入力端子に前記第2電極が接続される第1オペアンプを含み、
    前記第2電圧検出器は、
    非反転入力端子に基準電位が入力され、反転入力端子に前記第2電極が接続される第2オペアンプを含み、
    前記容量回路は、
    前記第1オペアンプの出力と反転入力端子との間に接続される第1フィードバック容量と、
    一端にオフセット電位が入力され、他端が前記第2電極に接続される第1オフセット容量と、
    前記第2オペアンプの出力と反転入力端子との間に接続される第2フィードバック容量と、
    一端にオフセット電位が入力され、他端が前記第2電極に接続される第2オフセット容量と、
    を備える、
    請求項6又は7に記載の検出システム。
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