JP2022170478A - 焼却システム及び焼却方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】被焼却物の乾燥を被焼却物の性状に合わせて行う焼却システム及び焼却方法を提供する。【解決手段】焼却炉と、焼却炉からの廃熱で加熱された第1熱媒の熱エネルギーにより発電する熱電併給システムと、第1熱媒の熱エネルギーで加熱された第2熱媒の熱エネルギーにより焼却炉に供給する被焼却物を乾燥する乾燥機と、前記第2熱媒の温度を調整する調整システムと、を備え、調整システムは、乾燥機と熱電併給システムとの間において第2熱媒が循環する循環経路に設けられ、第2熱媒と流体とを熱交換する熱交換器を備え、流体は、白煙防止空気、または、焼却炉から排出されたガスであって除塵未処理のガスである。【選択図】図1

Description

本発明は、焼却システム及び焼却方法に関する。
汚泥等の被焼却物(以下、単に被焼却物とも呼ぶ)を焼却する焼却炉の排ガスは、800~900℃程度の高温の排ガスである。そのため、例えば、この高温の排ガスをボイラーに導いて水蒸気を発生させ、蒸気タービンにより発電機を回転させる廃熱発電を行う廃熱発電システムを備えた焼却システムが提案されている。
そして、上記のような焼却システムでは、例えば、焼却前の被焼却物を乾燥する熱源として、廃熱発電システムから回収された熱エネルギーが利用される(特許文献1を参照)。
特開2017-000983号公報
上記のような焼却システムでは、被焼却物の乾燥を被焼却物の性状に合わせて行うことが望まれている。
上記目的を達成するための本発明における焼却システムは、焼却炉と、前記焼却炉からの廃熱で加熱された第1熱媒の熱エネルギーにより発電する熱電併給システムと、前記第1熱媒の熱エネルギーで加熱された第2熱媒の熱エネルギーにより前記焼却炉に供給する被焼却物を乾燥する乾燥機と、前記第2熱媒の温度を調整する調整システムと、を備え、前記調整システムは、前記乾燥機と前記熱電併給システムとの間において前記第2熱媒が循環する循環経路に設けられ、前記第2熱媒と流体とを熱交換する熱交換器を備え、前記流体は、白煙防止空気、または、前記焼却炉から排出されたガスであって除塵未処理のガスである。
本発明における焼却システムによれば、被焼却物の乾燥を被焼却物の性状に合わせて行うことが可能になる。
図1は、比較例における焼却システム900の構成例を説明する図である。 図2は、第1の実施の形態における焼却システム100の構成例を説明する図である。 図3は、第2の実施の形態における焼却システム200の構成例を説明する図である。 図4は、第3の実施の形態における焼却システム300の構成例を説明する図である。 図5は、第4の実施の形態における焼却システム400の構成例を説明する図である。 図6は、第5の実施の形態における焼却システム500の構成例を説明する図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[比較例における焼却システム900]
初めに、比較例における焼却システム900について説明を行う。図1は、比較例における焼却システム900の構成例を説明する図である。なお、以下に示すライン(配管)やポンプ等の配置位置や数は、例示であり、これに限られるものではない。
焼却システム900は、図1に示すように、例えば、焼却炉1と、熱媒ヒータ2と、白煙防止空気予熱器3と、排煙処理塔4と、乾燥機5と、スクラバ6と、熱電併給システム10とを有する。
焼却炉1は、例えば、汚泥を焼却する流動焼却炉である。焼却炉1は、いわゆる流動層1aを有する。また、焼却対象の汚泥は、脱水ケーキとも呼ばれる。以下、焼却炉1を流動焼却炉として説明を行う。
具体的に、焼却炉1は、例えば、ラインL11を介して燃焼用空気ファンP1から供給された空気を燃焼用空気として用いることにより、乾燥機5から供給された汚泥S(以下、乾燥汚泥Sとも呼ぶ)を焼却する。ラインL11は、少なくとも燃焼用空気ファンP1と焼却炉1とを接続する配管である。そして、焼却炉1は、汚泥Sを焼却することによって発生した排ガスG(以下、単にガスGとも呼ぶ)をラインL2に排出する。ラインL2は、少なくとも焼却炉1と熱媒ヒータ2と白煙防止空気予熱器3と排煙処理塔4とを順に接続する配管である。
熱媒ヒータ2は、焼却炉1からラインL2を介して供給された排ガスGと、ラインL31を介して熱電併給システム10から供給される流体との間において熱交換を行う。ラインL31は、少なくとも熱媒ヒータ2と熱電併給システム10とを接続する配管である。具体的に、熱媒ヒータ2は、焼却炉1から排出された排ガスGを用いることによって流体を昇温し、昇温後の流体を熱電併給システム10に供給する。そして、熱媒ヒータ2は、この流体を昇温した後の排ガスG(冷却された排ガスG)を、ラインL2を介して白煙防止空気予熱器3に供給する。
なお、以下、熱電併給システム10に供給される流体が水(水蒸気)であるものとして説明を行うが、他の種類の流体(気体または液体)が熱電併給システム10に供給されるものであってもよい。
白煙防止空気予熱器3は、熱媒ヒータ2の後段に配置された熱交換器であり、例えば、焼却炉1から排出された高温の排ガスGが有する熱エネルギーを用いることによって、ラインL12を介して白煙防止空気ファンP2から供給された空気を昇温して白煙防止空気Aを生成する。白煙防止空気Aは、煙突から放出される排ガスG中の水蒸気が白煙として見えることを防止するために用いられる加熱空気である。また、ラインL12は、少なくとも白煙防止空気ファンP2と白煙防止空気予熱器3と排煙処理塔4(排煙処理塔4の煙突)とを順に接続する配管である。なお、白煙防止空気Aの温度は、例えば、100~200℃程度である。また、白煙防止空気予熱器3を通過した排ガスGの温度は、例えば、200℃程度である。そして、白煙防止空気予熱器3は、焼却炉1から排出された排ガスGを冷却し、ラインL2を介して冷却後の排ガスGを排煙処理塔4に供給する。
排煙処理塔4は、白煙防止空気予熱器3の後段に配置され、例えば、塔の下部から排ガスGを導入する。そして、排煙処理塔4は、上部の散水ノズル(図示せず)から散水される水に接触させることによって、排ガスG中のSOやHCl等の成分を水に含ませて除去する。また、排煙処理塔4の上部には、排煙処理塔4において洗浄された排ガスGを大気に放出する煙突が配置される。
誘引機P3は、例えば、焼却炉1から排出された排ガスGを排煙処理塔4まで誘引するファンまたはブロアであり、排煙処理塔4において洗浄された排ガスGを煙突に送出する。
熱電併給システム10は、熱媒ヒータ2から供給された流体の熱エネルギーを回収して他のエネルギーに変換する機能を有し、例えば、蒸発器11と、蒸気タービン12と、発電機13と、凝縮器14とを有する。そして、熱電併給システム10では、ラインL32において作動媒体(図示せず)を循環させることによって、ランキンサイクルやカリーナサイクル等の熱サイクルを形成する。ラインL32は、少なくとも蒸発器11と蒸気タービン12と凝縮器14とを順に接続する配管であり、図示しない循環ポンプにより作動媒体がラインL32を循環する。以下、熱電併給システム10(ラインL32)内を循環する作動媒体を第1熱媒とも呼ぶ。また、作動媒体は、作動流体とも呼ばれ、例えば、水より低沸点のフロン、代替フロン、アンモニアまたはアンモニアと水との混合流体等の低沸点媒体や、水より高沸点のオイル等の高沸点媒体である。なお、熱電併給システム10は、例えば、ラインL32において作動媒体を循環させる循環ポンプ(図示せず)を有するものであってよい。
蒸発器11は、熱媒ヒータ2からラインL31を介して供給された流体が有する熱エネルギーを用いることにより、作動媒体を蒸発させる。
蒸気タービン12は、蒸発器11によって生成された作動媒体の蒸気によって回転する。そして、蒸気タービン12の回転軸に接続された発電機13は、蒸気タービン12の回転によって発電を行う。
凝縮器14は、例えば、ラインL33(以下、循環経路L33とも呼ぶ)を介して乾燥機5から供給された熱媒(図示せず)によって蒸気タービン12から出力された気体状の作動媒体を凝縮する。ラインL33は、少なくとも凝縮器14と乾燥機5とを接続する配管であり、図示しない循環ポンプにより熱媒がラインL33を循環する。そして、凝縮器14は、例えば、凝縮した作動媒体を循環ポンプによって蒸発器11に供給する。以下、ラインL33を循環する熱媒を第2熱媒とも呼ぶ。
なお、熱電併給システム10は、例えば、蒸発器11、蒸気タービン12、発電機13及び凝縮器14に加えて、再生器(図示せず)を有するものであってもよい。再生器は、例えば、蒸気タービン12から出力された第1熱媒の蒸気と、凝縮器14によって凝縮済の第1熱媒との熱交換を行い、凝縮器14から供給された第1熱媒を加熱してから蒸発器11に供給する。そして、凝縮器14は、この場合、再生器から供給された第1熱媒の蒸気を液体状の第2熱媒によって凝縮する。
乾燥機5は、例えば、水蒸気乾燥機であり、凝縮器14から供給された気体状の第2熱媒が有する熱エネルギーを用いることにより、機内に投入された汚泥S(以下、脱水汚泥Sとも呼ぶ)を乾燥させる。そして、乾燥機5は、乾燥させた汚泥S(乾燥汚泥S)をラインL4に排出するとともに、汚泥Sの乾燥によって発生した空気をラインL13に排出する。ラインL4は、少なくとも乾燥機5と焼却炉1とを接続する配管である。また、ラインL13は、少なくとも乾燥機5とスクラバ6と焼却炉1とを順に接続する配管である。
スクラバ6は、例えば、乾燥機5から供給された空気に含まれている水蒸気を除去する。そして、スクラバ6は、例えば、燃焼用空気ファンP4を用いることによって、水蒸気を除去した空気を燃焼用空気として焼却炉1に供給する。
すなわち、水蒸気が十分に除去されてない空気が焼却炉1に供給されると、焼却炉1の温度を上げるための余分な熱が必要になる場合や、焼却炉1の後段(例えば、熱媒ヒータ2)において十分に熱回収を行うことができない場合等が発生し得る。そのため、焼却システム900では、スクラバ6において水蒸気を除去した空気を焼却炉1に供給する。
また、焼却システム900では、乾燥機5から供給された空気を燃焼用空気として焼却炉1において燃焼させることによって、乾燥機5から供給された空気についての脱臭処理を併せて行う。
以下に説明する第1~第5の実施の形態における焼却システムの概略について説明する。比較例で説明したように、熱電併給システム10から回収した熱を、乾燥機5の熱源として利用する焼却システムにおいて、例えば、乾燥機5に供給する脱水汚泥の性状が変化することにより、乾燥機5に必要な熱量が予め定められた熱量範囲(換言すれば、設計段階で想定した熱量範囲)から外れる場合がある。
例えば、乾燥機5に必要な熱量が予め定められた熱量範囲よりも低い場合(換言すれば、必要量を超える熱量を乾燥機に供給した場合)、乾燥機5に供給する熱量を減らして、脱水汚泥の性状に適するように脱水汚泥を乾燥することが望まれる。なぜならば、必要量を超えた熱を乾燥機5に供給すると乾燥機5にダメージを与える、または、脱水汚泥が乾燥しすぎると後段の焼却炉1で不具合が生じる可能性がある。
一方、乾燥機5に必要な熱量が予め定められた熱量範囲よりも高い場合(換言すれば、必要量未満の熱量を乾燥機に供給した場合)、脱水汚泥が十分に乾燥せず後段の焼却炉1において脱水汚泥が十分に焼却されず、多くの補助燃焼が必要になる場合がある。
そこで、第1~第5の実施の形態では、乾燥機5に最適な熱を供給する焼却システムについて説明する。
[第1の実施の形態における焼却システム100]
次に、第1の実施の形態における焼却システム100について説明を行う。図2は、第1の実施の形態における焼却システム100の構成例を説明する図である。
焼却システム100は、図2に示すように、例えば、焼却炉1と、熱媒ヒータ2と、白煙防止空気予熱器3と、排煙処理塔4と、乾燥機5と、スクラバ6と、熱電併給システム10と、熱交換器21とを有する。なお、以下、比較例における焼却システム900と異なる点についてのみ説明を行う。
熱交換器21は、例えば、ラインL33のうち、乾燥機5から凝縮器14に第2熱媒を供給するライン上において配置された熱交換器であって、乾燥機5から供給された第2熱媒と白煙防止空気予熱器3から供給された白煙防止空気Aとの間において熱交換を行う。焼却システム100におけるラインL33は、凝縮器14、乾燥機5及び熱交換器21を順に接続するラインであり、第2熱媒が循環する。そして、熱交換器21は、白煙防止空気Aとの熱交換によって冷却された第2熱媒を凝縮器14に供給する。
ここで、熱交換器21は、乾燥機5と熱電併給システム10との間において第2熱媒が循環する循環経路(例えば、ラインL33)に設けられ、第2熱媒と流体とを熱交換する熱交換器である。熱交換器21は、乾燥機5に供給する第2熱媒の温度を調整する調整システムとして機能する。この流体は、例えば、白煙防止空気である。
熱交換器21により第2熱媒が冷却されるので、冷却した第2熱媒が凝縮器14により加熱されても、熱交換器21がない場合(換言すれば、熱交換器21を第2熱媒が通過しない場合)に比べて、乾燥機5に供給される第2熱媒の温度を低下させることができる。その結果、必要量を超えた熱エネルギーを乾燥機5に供給することを抑制できる。また、凝縮器14は、冷却した第2熱媒により熱電併給システム10の第1熱媒を冷却できるので、熱交換器21がない場合に比べて、第1熱媒の温度を冷却できる(換言すれば、第1熱媒をより凝縮できる)ので、熱電併給システム10の発電効率を上昇させることができる。
次に、脱水汚泥性状に応じて、乾燥機5に供給する熱量を動的に制御するシステムについて説明する。脱水汚泥Sの性状は、例えば、脱水汚泥Sの含水率や、脱水汚泥Sに含まれる有機物の発熱量や、脱水汚泥Sに含まれる有機物の量と無機物の量との割合等である。
ラインL33は、熱交換器21を迂回する迂回ラインL34(以下、迂回経路L34とも呼ぶ)と接続する。迂回ラインL34には、弁V11が取り付けられている。また、ラインL33は、乾燥機5を迂回する迂回ラインL35(以下、迂回経路L35とも呼ぶ)と接続する。迂回ラインL35には、弁V12が取り付けられている。なお、以下、熱交換器21、迂回ラインL34、迂回ラインL35、弁V11及び弁V12を総称して調整システムとも呼ぶ。
そして、作業者は、例えば、乾燥機5の前段に取り付けられた計器(図示せず)によって計測された脱水汚泥Sの性状に基づいて、弁V11及び弁V12のうちの少なくともいずれかの開閉制御を行うことにより、熱交換器21に供給する第2熱媒の量を制御する。
具体的に、脱水汚泥Sに含まれる有機物の発熱量が所定の閾値より多い場合や、脱水汚泥Sの含水率が所定の閾値より低い場合や、脱水汚泥Sに含まれる有機物の量と無機物の量との割合で有機物の量の割合が所定の割合より多い場合を想定する。以下、この場合を、脱水汚泥Sの燃焼効率が良いと記す。脱水汚泥Sの燃焼効率が良い場合、乾燥機5において脱水汚泥Sの乾燥を十分に行う必要がない。
まず、作業者は、例えば、計測された脱水汚泥Sの性状を測定する。そして、作業者は、測定結果から、脱水汚泥Sの燃焼効率が良いと判定した場合(換言すれば、乾燥機5において脱水汚泥Sの乾燥を十分に行う必要がなく、凝縮器14から供給された第2熱媒が有する熱エネルギーの全てを乾燥機5に供給することが適切でないと判定した場合)、弁V11の閉制御を行うことにより、第2熱媒を熱交換器21に供給して第2熱媒が有する熱エネルギーの一部を白煙防止空気Aに移し、乾燥機5に供給する熱エネルギーの量を減少させる。また、作業者は、この場合、例えば、弁V12の開制御を行うことにより、乾燥機5に供給する熱エネルギーの量をより減少させる。
これにより、本実施の形態における焼却システム100は、例えば、脱水汚泥Sの乾燥に必要な量を超えた熱エネルギーの供給によって、乾燥機5がダメージを受けることの防止が可能になる。また、焼却システム100は、例えば、脱水汚泥Sを乾燥し過ぎることによって、焼却炉1での焼却に不具合が生じることの防止が可能になる。
なお、作業者は、例えば、乾燥機5の後段であって焼却炉1の前段(ラインL4)に取り付けられた計器(図示せず)によって計測された乾燥汚泥Sの性状に基づいて、弁V11及び弁V12の開閉制御を行うものであってもよい。
また、焼却システム100は、例えば、弁V11及び弁V12の開閉制御を行うことによって乾燥機5に供給する熱エネルギーの量を制御する制御装置(図示せず)を有するものであってもよい。制御装置は、例えば、CPU(Central Computing Unit)及びメモリ等を有するコンピュータである。そして、制御装置は、例えば、脱水汚泥Sの性状に基づいて、弁V11及び弁V12の開閉制御を自動的に行うものであってもよい。
具体的に、制御装置は、例えば、脱水汚泥Sの含水率が所定の閾値よりも低い場合、弁V11の閉制御及び弁V12の開制御を行うことにより、乾燥機5に供給する熱エネルギーの量が減少するように制御を行うものであってよい。さらに具体的に、制御装置は、脱水汚泥Sの含水率が低いほど乾燥機5に供給する熱エネルギーの量が減少するように、弁V11の閉制御及び弁V12の開制御を行うものであってよい。
また、焼却システム100は、例えば、白煙防止空気予熱器3と排煙処理塔4との間において、白煙防止空気予熱器3から供給される排ガスGをさらに冷却する冷却塔(図示せず)を有するものであってもよい。さらに、焼却システム100は、例えば、白煙防止空気予熱器3と排煙処理塔4との間において、冷却塔から供給された排ガスGのばいじんを除去(除塵)する集塵機(図示せず)を有するものであってもよい。
また、上記の例では、乾燥機5が水蒸気乾燥機であり、乾燥機5と凝縮器14との間(ラインL33)を循環する第2熱媒が例えば水(水蒸気)である場合について説明を行ったが、これに限られない。具体的に、例えば、乾燥機5が熱媒油乾燥機であり、乾燥機5と凝縮器14との間を熱媒油が循環するものであってもよい。
また、上記の例では、ラインL33のうち、乾燥機5から凝縮器14に第2熱媒を供給するライン上において熱交換器21が配置されている場合について説明を行ったが、熱交換器21は、ラインL33のうち、凝縮器14から乾燥機5に第2熱媒を供給するライン上に配置されるものであってもよい。
[第2の実施の形態における焼却システム200]
次に、第2の実施の形態における焼却システム200について説明を行う。図3は、第2の実施の形態における焼却システム200の構成例を説明する図である。なお、以下、比較例における焼却システム900と異なる点についてのみ説明を行う。
焼却システム200は、図3に示すように、例えば、焼却炉1と、熱媒ヒータ2と、白煙防止空気予熱器3と、排煙処理塔4と、乾燥機5と、スクラバ6と、熱電併給システム10と、熱交換器22とを有する。
熱交換器22は、例えば、ラインL33のうち、凝縮器14から乾燥機5に第2熱媒を供給するライン上において配置された熱交換器であって、凝縮器14から供給された第2熱媒と熱媒ヒータ2から供給された排ガスGとの間において熱交換を行う。焼却システム200におけるラインL33は、乾燥機5、凝縮器14及び熱交換器22を接続するラインである。そして、熱交換器22は、排ガスGとの熱交換によって昇温された気体状の第2熱媒を乾燥機5に供給する。
ここで、熱交換器22は、乾燥機5と熱電併給システム10との間において第2熱媒が循環する循環経路(例えばラインL33)に設けられ、第2熱媒と流体とを熱交換する熱交換器である。熱交換器21は、乾燥機5に供給する第2熱媒の温度を調整する調整システムとして機能する。この流体は、焼却炉1から排出された排ガスGであって、この排ガスGは除塵未処理のガスである。除塵未処理のガスとは、ラインL2において熱交換器22の配置位置の上流側の排ガスであって、除塵機によりばいじんが除かれていないガスを示す。
除塵機に排ガスを供給する際には、排ガスの温度を低下させる必要がある。特に、除塵機がバグフィルタの場合、排ガスの温度を大幅に低下させる必要がある。これに対して、熱交換器22には、除塵未処理の排ガスGが供給される。そのため、熱交換器22は、除塵機通過に伴う温度低下がない排ガスから熱を回収することができ、第2熱媒をより昇温できる。
熱交換器22により第2熱媒を昇温しているので、熱交換器22がない場合(換言すれば、熱交換器22を第2熱媒が通過しない場合)に比べて、乾燥機5に供給される第2熱媒の温度を上昇させることができる。その結果、必要量未満の熱エネルギーを乾燥機5に供給することを抑制できる。
次に、脱水汚泥性状に応じて、乾燥機5に供給する熱量を動的に制御するシステムについて説明する。
ラインL33は、熱交換器22を迂回する迂回ラインL36と接続する。迂回ラインL36には、弁V2が取り付けられている。なお、以下、熱交換器22、迂回ラインL36及び弁V2を総称して調整システムとも呼ぶ。
そして、作業者は、例えば、乾燥機5の前段に取り付けられた計器(図示せず)によって計測された脱水汚泥Sの性状に基づいて、弁V2の開閉制御を行うことにより、熱交換器22に供給する第2熱媒の量を制御する。
具体的に、脱水汚泥Sに含まれる有機物の発熱量が所定の閾値より少ない場合や、脱水汚泥Sの含水率が所定の閾値より高い場合や、脱水汚泥Sに含まれる有機物の量と無機物の量との割合で有機物の量の割合が所定の割合より少ない場合を想定する。以下、この場合、脱水汚泥Sの燃焼効率が悪いと記す。脱水汚泥Sの燃焼効率が悪い場合、乾燥機5において脱水汚泥Sを十分に乾燥して焼却炉1における燃焼効率の悪化を抑制する必要がある。
まず、作業者は、例えば、計測された脱水汚泥Sの性状を測定する。そして、作業者は、測定結果から、脱水汚泥Sの燃焼効率が悪いと判定した場合(換言すれば、乾燥機5において脱水汚泥Sの乾燥を十分に行う必要があり、凝縮器14から供給された第2熱媒が有する熱エネルギーよりも多くの熱エネルギーを乾燥機5に供給することが適切であると判定した場合)、弁V2の閉制御を行うことにより、第2熱媒を熱交換器22に供給して排ガスGが有する熱エネルギーを回収し、凝縮器14から供給された第2熱媒が有する熱エネルギーに加え、排ガスGから回収した熱エネルギーを乾燥機5に供給する。
さらに具体的に、作業者は、例えば、計測された脱水汚泥Sの含水率が所定の閾値よりも高い場合に、弁V2の閉制御を行う。
これにより、本実施の形態における焼却システム200は、例えば、脱水汚泥Sの乾燥に必要な量の熱エネルギーが乾燥機5に供給されないことによって、焼却炉1における脱水汚泥Sの焼却が不十分になることの防止が可能になる。また、焼却システム200は、例えば、脱水汚泥Sの乾燥に必要な量の熱エネルギーが乾燥機5に供給されないことによって、脱水汚泥Sの焼却に用いる燃料が増加することの防止が可能になる。
なお、作業者は、例えば、乾燥機5の後段であって焼却炉1の前段(ラインL4)に取り付けられた計器(図示せず)によって計測された乾燥汚泥Sの性状に基づいて、弁V2の開閉制御を行うものであってもよい。
また、焼却システム200は、例えば、弁V2の開閉制御を行うことによって乾燥機5に供給する熱エネルギーの量を制御する制御装置(図示せず)を有するものであってもよい。そして、制御装置は、例えば、脱水汚泥Sの性状に基づいて、弁V2の開閉制御を自動的に行うものであってもよい。
具体的に、制御装置は、例えば、脱水汚泥Sの含水率が所定の閾値よりも高い場合、弁V2の閉制御を行うことにより、乾燥機5に供給する熱エネルギーの量が増加するように制御を行うものであってよい。さらに具体的に、制御装置は、脱水汚泥Sの含水率が高いほど乾燥機5に供給する熱エネルギーの量が増加するように、弁V2の閉制御を行うものであってよい。
また、上記の例では、乾燥機5が水蒸気乾燥機であり、乾燥機5と凝縮器14との間(ラインL33)を循環する第2熱媒が例えば水(水蒸気)である場合について説明を行ったが、これに限られない。具体的に、例えば、乾燥機5が熱媒油乾燥機であり、乾燥機5と凝縮器14との間を熱媒油が循環するものであってもよい。
また、上記の例では、ラインL33のうち、凝縮器14から乾燥機5に第2熱媒を供給するライン上において熱交換器22が配置されている場合について説明を行ったが、熱交換器22は、ラインL33のうち、乾燥機5から凝縮器14に第2熱媒を供給するライン上に配置されるものであってもよい。
[第3の実施の形態における焼却システム300]
次に、第3の実施の形態における焼却システム300について説明を行う。図4は、第3の実施の形態における焼却システム300の構成例を説明する図である。なお、以下、比較例における焼却システム900、第1の実施の形態における焼却システム100及び第2の実施の形態における焼却システム200と異なる点についてのみ説明を行う。
焼却システム300は、図4に示すように、例えば、焼却炉1と、熱媒ヒータ2と、白煙防止空気予熱器3と、排煙処理塔4と、乾燥機5と、スクラバ6と、熱電併給システム10と、熱交換器21と、熱交換器22とを有する。
焼却システム300は、焼却システム100(第1の実施の形態)が有する熱交換器21と、焼却システム200(第2の実施の形態)が有する熱交換器22との両方を有する。
これにより、本実施の形態における焼却システム300は、脱水汚泥Sの性状から脱水汚泥Sの乾燥を十分に行う必要がないと判定した場合、弁V11及び弁V12の開閉制御を行うことにより、乾燥機5に供給する熱エネルギーの量を減少させることが可能になるともに、脱水汚泥Sの性状から脱水汚泥Sの乾燥を十分に行う必要があると判定した場合、弁V2の開閉制御を行うことにより、乾燥機5に供給する熱エネルギーの量を増加させることが可能になる。
具体的に、本実施の形態における焼却システム300では、例えば、計測された脱水汚泥Sの性状から、乾燥機5において脱水汚泥Sの乾燥を十分に行う必要がなく、凝縮器14から供給された第2熱媒が有する熱エネルギーの全てを乾燥機5に供給することが適切でないと判定された場合、弁V11の閉制御、弁V12の開制御及び弁V2の開制御を行う。一方、焼却システム300では、例えば、計測された脱水汚泥Sの性状から、乾燥機5において脱水汚泥Sの乾燥を十分に行う必要があり、凝縮器14から供給された第2熱媒が有する熱エネルギーよりも多くの熱エネルギーを乾燥機5に供給することが適切であると判定した場合、弁V11の開制御、弁V12の閉制御及び弁V2の閉制御を行う。
[第4の実施の形態における焼却システム400]
次に、第4の実施の形態における焼却システム400について説明を行う。図5は、第4の実施の形態における焼却システム400の構成例を説明する図である。なお、以下、第1の実施の形態における焼却システム100と異なる点についてのみ説明を行う。
焼却システム400は、図5に示すように、例えば、焼却炉1と、白煙防止空気予熱器3と、排煙処理塔4と、乾燥機5と、スクラバ6と、熱電併給システム10と、熱交換器21とを有する。
熱電併給システム10は、焼却炉1から排出された排ガスGの熱エネルギーを回収して他のエネルギーに変換する機能を有し、例えば、蒸発器11と、蒸気タービン12と、発電機13と、凝縮器14とを有する。
そして、蒸発器11は、焼却炉1からラインL2を介して供給された排ガスGが有する熱エネルギーを用いることにより、作動媒体を蒸発させる。その後、蒸発器11は、排ガスGを白煙防止空気予熱器3に供給する。
すなわち、本実施の形態における焼却システム400では、例えば、焼却炉1からラインL2を介して供給された排ガスGと、熱電併給システム10に熱エネルギーを供給するための流体との間において熱交換を行うための熱交換器(焼却システム100における熱媒ヒータ2)を用いない代わりに、焼却炉1から排出された排ガスGを蒸発器11に直接供給し、排ガスGが有する熱エネルギーによって熱電併給システム10における第1熱媒を直接加熱する。
すなわち、蒸発器11は、焼却炉1からの排ガスの熱エネルギーにより、他の熱媒を介在することなく第1熱媒を直接加熱して蒸発させている。換言すれば、本実施の形態における焼却システム400では、排ガスGの熱エネルギーを、焼却システム100における熱媒ヒータ2を介さずに、蒸発器11で直接回収し、回収した熱エネルギーを第1熱媒に供給している。
これにより、本実施の形態における焼却システム400では、熱交換器の数を抑えることが可能になり、熱交換器における熱交換による熱エネルギーのロスを低減することが可能になる。そのため、本実施の形態における焼却システム400では、熱電併給システム10における発電量を増加させることが可能になる。
なお、上記の例では、焼却システム100(第1の実施の形態)に対して熱媒ヒータ2が配置されていない焼却システム(焼却システム400)について説明を行ったが、焼却システム200(第2の実施の形態)に対して熱媒ヒータ2が配置されていない焼却システムや、焼却システム300(第3の実施の形態)に対して熱媒ヒータ2が配置されていない焼却システムであってもよい。
[第5の実施の形態における焼却システム500]
次に、第5の実施の形態における焼却システム500について説明を行う。図6は、第5の実施の形態における焼却システム500の構成例を説明する図である。なお、以下、第4の実施の形態における焼却システム400と異なる点についてのみ説明を行う。
焼却システム500は、図6に示すように、例えば、焼却炉1と、白煙防止空気予熱器3と、排煙処理塔4と、乾燥機5と、スクラバ6と、熱電併給システム10と、熱交換器21とを有する。
本実施の形態における熱電併給システム10は、焼却炉1からの廃熱で直接的または間接的に加熱された第1熱媒の熱エネルギーにより発電する。ここで、間接的に加熱とは、図2で説明したように、他の熱交換器(例えば、図2の熱媒ヒータ2)を利用して、焼却炉1からの廃熱で第1熱媒を加熱することを意味する。具体的に、熱電併給システム10は、焼却炉1から排出された排ガスGの熱エネルギーを回収して他のエネルギーに変換する機能を有し、例えば、蒸発器11と、蒸気タービン12と、発電機13とを有する。そして、本実施の形態における熱電併給システム10は、ラインL32(以下、循環経路L32とも呼ぶ)において作動媒体(図示せず)を循環させることによって、ランキンサイクルやカリーナサイクル等の熱サイクルを形成する。本実施の形態におけるラインL32は、少なくとも蒸発器11と蒸気タービン12と乾燥機5と熱交換器21とを順に接続する配管である。
すなわち、本実施の形態における焼却システム500では、熱電併給システム10が凝縮器を有しない代わりに、乾燥機5に対して第1熱媒を直接供給することによって乾燥機5を凝縮器としても機能させる。
これにより、本実施の形態における焼却システム500では、配置する熱交換器の数をより抑えることが可能になり、熱交換器における熱交換による熱エネルギーのロスをより低減することが可能になる。そのため、本実施の形態における焼却システム500では、熱電併給システム10における発電量をより増加させることが可能になる。
また、本実施の形態における焼却システム500では、例えば、焼却システム100において用いられる第2熱媒が不要になるため、第2熱媒の循環に要する電力を削減することが可能になる。
なお、本実施の形態における焼却システム500では、焼却システム100の場合と同様に、乾燥機5として水蒸気乾燥機や熱媒油乾燥機を用いるものであってよい。そして、本実施の形態における焼却システム500では、例えば、乾燥機5として水蒸気乾燥機を用いる場合、蒸発器11として廃熱ボイラーを用いるものであってよく、ラインL32を循環する第1熱媒として水を用いるものであってよい。
また、上記の例では、焼却システム100(第1の実施の形態)に対して熱媒ヒータ2及び凝縮器14が配置されていない焼却システム(焼却システム500)について説明を行ったが、焼却システム200(第2の実施の形態)に対して熱媒ヒータ2及び凝縮器14が配置されていない焼却システムや、焼却システム300(第3の実施の形態)に対して熱媒ヒータ2及び凝縮器14が配置されていない焼却システムであってもよい。
以上説明した本発明では、例えば、脱水汚泥Sの性状に基づいて、熱交換器21や熱交換器22に供給する第1熱媒の量を調整することにより、乾燥機5に供給する熱エネルギーの量の制御を行うことが可能になり、乾燥機5において脱水汚泥Sの性状に応じた乾燥を行うことが可能になる。そのため、本発明では、乾燥機5における脱水汚泥Sの乾燥の過不足によって、焼却炉1における脱水汚泥Sの焼却において不具合が生じることの防止が可能になる。
なお、乾燥機5は、熱風乾燥機やバンド乾燥機でもよい。乾燥機5が熱風乾燥機やバンド乾燥機の場合、乾燥機5に供給する乾燥用空気を吐出する乾燥用空気ファンと、熱交換器とを別途設ける。
第1~第4の実施の形態では、この熱交換器は、乾燥用空気ファンが吐出する乾燥用空気と第2熱媒とを熱交換して、乾燥用空気を昇温する。また、ラインL33は、熱電併給システム10とこの熱交換器との間に第2熱媒が循環するように配置される。
第5の実施の形態では、この熱交換器は、乾燥用空気ファンが吐出する乾燥用空気と第1熱媒とを熱交換して、乾燥用空気を昇温する。また、ラインL32は、少なくとも蒸発器11と蒸気タービン12と熱交換器21と、別途設けられたこの熱交換器を順に接続する配管であり、図示しない循環ポンプにより第1熱媒がラインL32を循環する。
乾燥機5は、昇温された乾燥用空気により汚泥を乾燥する。乾燥機5は、乾燥後の乾燥用空気の全部を焼却炉1に供給してもよいし、または、乾燥後の乾燥用空気の一部を焼却炉1に供給し、他の乾燥後の乾燥用空気を乾燥用空気ファンの1次側に供給してもよい。
1:焼却炉 1a:流動層
2:熱媒ヒータ 3:白煙防止空気予熱器
4:排熱処理塔 5:乾燥機
6:スクラバ 10:熱電併給システム
11:蒸発器 12:蒸気タービン
13:発電機 14:凝縮器
100:焼却システム 200:焼却システム
A:白煙防止空気 G:排ガス
L1:ライン L2:ライン
L11:ライン L12:ライン
L13:ライン L31:ライン
L32:ライン L33:ライン
L34:迂回ライン L35:迂回ライン
L36:迂回ライン P1:燃焼用空気ファン
P2:白煙防止空気ファン P3:誘引機
P4:燃焼用空気ファン S:汚泥
V11:弁 V12:弁
V2:弁

Claims (6)

  1. 焼却炉と、
    前記焼却炉からの廃熱で加熱された第1熱媒の熱エネルギーにより発電する熱電併給システムと、
    前記第1熱媒の熱エネルギーで加熱された第2熱媒の熱エネルギーにより前記焼却炉に供給する被焼却物を乾燥する乾燥機と、
    前記第2熱媒の温度を調整する調整システムと、を備え、
    前記調整システムは、前記乾燥機と前記熱電併給システムとの間において前記第2熱媒が循環する循環経路に設けられ、前記第2熱媒と流体とを熱交換する熱交換器を備え、
    前記流体は、白煙防止空気、または、前記焼却炉から排出されたガスであって除塵未処理のガスである、焼却システム。
  2. 焼却炉と、
    前記焼却炉からの廃熱で加熱された第1熱媒の熱エネルギーにより発電する熱電併給システムと、
    前記第1熱媒の熱エネルギーで加熱された第2熱媒の熱エネルギーにより前記焼却炉に供給する被焼却物を乾燥する乾燥機と、
    前記被焼却物の性状に応じて、前記第2熱媒の温度を調整する調整システムと、を備えた、焼却システム。
  3. 焼却炉と、
    前記焼却炉からの廃熱で直接または間接的に加熱された第1熱媒の熱エネルギーにより発電する熱電併給システムと、
    前記第1熱媒の熱エネルギーにより前記焼却炉に供給する被焼却物を乾燥する乾燥機と、
    前記被焼却物の性状に応じて、前記第1熱媒の温度を調整する調整システムと、を備えた、焼却システム。
  4. 前記調整システムは、前記乾燥機と前記熱電併給システムとの間において前記第2熱媒が循環する循環経路に設けられ、前記第2熱媒と流体とを熱交換する熱交換器と、前記循環経路において前記熱交換器を迂回する迂回経路とを備えた、請求項2に記載の焼却システム。
  5. 前記調整システムは、前記被焼却物の性状に応じて、前記熱交換器と前記迂回経路とのそれぞれに供給する前記第2熱媒の量を調整する制御装置を備えた、請求項4に記載の焼却システム。
  6. 焼却炉と、前記焼却炉からの廃熱で加熱された第1熱媒の熱エネルギーにより発電する熱電併給システムと、前記第1熱媒の熱エネルギーで加熱された第2熱媒の熱エネルギーにより前記焼却炉に供給する被焼却物を乾燥する乾燥機と、前記第2熱媒の温度を調整する調整システムと、を備える、焼却システムにおける焼却方法であって、
    前記被焼却物の性状に応じて、前記第2熱媒の温度を調整する、焼却方法。
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