JP2022167374A - ベルト測定システムおよびベルト測定方法 - Google Patents

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Kenji Sato
修 丸山
Osamu Maruyama
卓士 松田
Takushi Matsuda
昭裕 柴藤
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Abstract

【課題】トンネルの掘削作業に用いるベルトコンベヤの予防保全の判断精度を向上できるベルト測定システムおよびベルト測定方法を提案する。【解決手段】本発明のベルト測定システム100は、照射装置2A,2Bと、演算装置3とを備え、照射装置2Aが、照射装置2Aからベルト11の搬送面までの第1距離を計測し、照射装置2Bが、照射装置2Bからベルト11の裏面まで第2距離を計測し、演算装置3は、ベルト11の端部を検知する検知部31と、第1距離と第2距離とを用いて、端部の厚さを測定する厚さ測定部32を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、ベルト測定システムおよびベルト測定方法に関する。
トンネルの掘削作業では、長距離のベルトコンベヤがずり搬出に利用される。このとき、コンベヤベルトの蛇行や、ずり、異物等によって、コンベヤベルトが損傷する場合がある。これらの損傷を放置すると、ベルト切れやずりこぼれを引き起こし、その修復のためにベルトコンベヤの稼働率は大きく低下してしまう。そこで、このような兆候を早期に発見して予防保全を行う必要がある。
特許文献1には、「ベルトコンベアの異常を監視するためのシステムであって、ベルトコンベアに対してレーザ光を照射する、ラインレーザと、前記レーザ光の照射によってベルトコンベア上に描かれた輪郭線を、前記ラインレーザの照射方向と異なる角度から撮影する、デジタルカメラと、前記デジタルカメラによる撮影データに基づいて、ベルトの損傷程度を判定する、解析装置と、を少なくとも備えることを特徴とする、ベルトコンベア監視システム」が開示されている。
特開2017-032346号公報
ベルトコンベヤの損傷として、コンベヤベルトの端部の剥離がある。端部の剥離は、例えば、トンネル曲線部における、コンベヤベルトと、ガイドローラやフレーム等との接触に起因して生じる。端部の剥離についても、これを放置すると、ベルト切れやずりこぼれを引き起こし、その修復のためにベルトコンベヤの稼働率は大きく低下してしまう。そこで、このような兆候を早期に発見して予防保全(ベルトコンベヤの交換を含む)を行う必要がある。
このような観点から、本発明は、トンネルの掘削作業に用いるベルトコンベヤの予防保全の判断精度を向上できるベルト測定システムおよびベルト測定方法を提案することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、第1距離計測装置と、第2距離計測装置と、演算装置とを備え、前記第1距離計測装置が、前記第1距離計測装置からコンベヤベルトの搬送面までの第1距離を計測し、前記第2距離計測装置が、前記第2距離計測装置から前記コンベヤベルトの裏面まで第2距離を計測し、前記演算装置は、前記コンベヤベルトの端部を検知する検知部と、前記第1距離と前記第2距離とを用いて、前記端部の厚さを測定する厚さ測定部を備えるベルト測定システムである。
また、本発明は、第1距離計測装置が、前記第1距離計測装置からコンベヤベルトの搬送面までの第1距離を計測するステップと、第2距離計測装置が、前記第2距離計測装置から前記コンベヤベルトの裏面まで第2距離を計測するステップと、演算装置が、前記コンベヤベルトの端部を検知するステップと、前記演算装置が、前記第1距離と前記第2距離とを用いて、前記端部の厚さを測定するステップとを実行するベルト測定方法である。
かかる測定システムによれば、第1距離計測装置がベルトコンベヤのベルト(コンベヤベルト)の搬送面にレーザを照射することで第1距離を計測できる。また、第2距離計測装置がベルトコンベヤの第2面にレーザを照射することで第2距離を計測できる。また、第1距離計測装置および第2距離計測装置の配置は、ベルト測定システムの使用者(施工管理者や作業者など)が適宜決定できるため、第1距離計測装置と第2距離計測装置の距離は予め把握できる。また、コンベヤベルトの端部の検知は、例えば、第1距離計測装置または第2距離計測装置がコンベヤベルトに照射したレーザの反射の有無の境界を特定することで実現できる。また、コンベヤベルトの端部の検知は、撮影装置がコンベヤベルトの端部を撮影したときの画像を解析することで実現してもよい。なお、コンベヤベルトの端部の検知は、ベルトコンベヤが停止中の場合は勿論、ベルトコンベヤが駆動中であっても可能である。
そして、第1距離計測装置と第1距離計測装置の距離から、第1距離と第2距離の和を差し引くことで、コンベヤベルトの端部の厚さを測定できる。使用者は、コンベヤベルトの元々の端部の厚さと測定した端部の厚さの差分から、コンベヤベルトの損傷の程度を判断できる。つまり、ベルト測定システムの使用者は、従来には無かった、ベルトコンベヤの損傷の新たな判断材料を手にすることができる。
したがって、トンネルの掘削作業に用いるベルトコンベヤの予防保全の判断精度を向上できる。その結果、使用者は、予防保全の種類(例:パッチによる補修、コンベヤベルトの交換)を正しく選択できる。
また、前記コンベヤベルトに対して前記端部から前記コンベヤベルトの幅方向に並べられ、かつ、互いに所定の間隔だけ離間した複数の測定点を設定し、前記第1距離は、前記第1距離計測装置から前記搬送面の前記測定点の各々までの距離を含み、前記第2距離は、前記第2距離計測装置から前記裏面の前記測定点の各々までの距離を含み、前記厚さ測定部は、前記測定点の各々において前記コンベヤベルトの厚さを測定することが好ましい。
かかる構成によれば、端部の厚さだけでなく、幅方向中央寄りに用意された測定点の厚さも測定できる。よって、コンベヤベルトの端部の剥離状態(剥離面積など)をより詳細に把握できる。したがって、トンネルの掘削作業に用いるコンベヤベルトの予防保全の判断精度をより向上できる。
また、前記演算装置は、前記第1距離および前記第2距離の少なくとも何れかを補正する補正部をさらに備えることが好ましい。
かかる構成によれば、コンベヤベルトに対して、第1距離計測装置および第2距離計測装置から照射されるレーザが斜めであったとしても、垂直にオフセットできる。このため、第1距離および第2距離を確実に測定できる。
また、複数の電子タグが、前記コンベヤベルトの長手方向に所定の間隔だけ離間して前記コンベヤベルトに配置されており、前記演算装置は、タグリーダを介して取得した前記電子タグの情報を用いて、前記コンベヤベルトの位置を測定する位置測定部をさらに備えることが好ましい。
かかる構成によれば、電子タグの識別子と電子タグの配置位置とを関連付けて管理できる。よって、コンベヤベルトの剥離箇所等を容易に特定できる。
従来では、コンベヤベルトに適宜用意したプーリの回転数を測定することで、コンベヤベルトの位置を測定していた。しかし、従来の位置測定は、ベルト伸縮の影響を受けやすいため、測定誤差を小さくすることが困難であり、トンネル掘削が進むにつれ、ベルト長が増大すればなおさらであった。これに対し、本発明によれば、電子タグの数を適宜増やすことで、ベルト伸縮の影響を小さくできるため、測定誤差を小さくできる。
また、前記電子タグが前記コンベヤベルトの損傷箇所付近に配置されていることが好ましい。
かかる構成によれば、コンベヤベルトの損傷箇所を容易に特定できる。すなわち、当該損傷の経過も容易に監視できる。
また、前記電子タグが前記コンベヤベルトの補修箇所付近に配置されていることが好ましい。
かかる構成によれば、コンベヤベルトの補修箇所を容易に特定できる。すなわち、当該補修による損傷の経過も容易に監視できる。
本発明によれば、ベルトコンベヤの損傷の新たな判断材料を提供できる。このため、トンネルの掘削作業に用いるベルトコンベヤの予防保全の判断精度を向上できる。
本実施形態のベルト測定システムの構成図(1/2)である。 (a)が、図1のA-A視端面図であり、(b)が、ベルトの搬送面の図である。 端部の厚さの測定の説明図である。 測定点の説明図である。 端部の厚さの測定結果である。 端部の厚さの測定に関するフローチャートである。 本実施形態のベルト測定システムの構成図(2/2)である。 損傷監視タグと補修監視タグの説明図である。 ベルトの位置の測定に関するフローチャートである。
以下、本発明の実施をするための形態を、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。なお、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[構成(1/2)]
図1に示すように、本実施形態のベルト測定システム100は、トンネルの掘削作業に用いられるベルトコンベヤ1のベルト11の損傷を監視するシステムである。ベルト測定システム100は、照射装置2A,2B(第1距離計測装置、第2距離計測装置)と、演算装置3とを備えている。
なお、本実施形態のベルト測定システム100は、基本的にベルトコンベヤ1の稼働時に測定するシステムである。ベルト測定システム100は、所定速度(高速でもよいし、低速でもよい)で移動するベルト11の端部の厚さを測定できる。ベルト測定システム100の使用者は、稼働中や停止後にベルト測定システム100のデータを確認でき、ベルト11の損傷箇所の経過を観察したり、補修時期を見定めたりできる。
<ベルトコンベヤ>
ベルトコンベヤ1は、トンネル掘削が行われる切羽(上流側)で発生した荷(ずり)を坑口側に設けられたずり出し場(下流側)へ搬送する。ベルトコンベヤ1は、図示しないモータで回転するローラ12と、ローラ12に巻回されているベルト(コンベヤベルト)11と、延長装置Bを備えている。ベルト11は、複数枚のゴム製の板が積層され、各板が接着された積層構造をとっている。延長装置Bは、トンネル掘削の進行に応じてベルト11に新たなベルトを継ぎ足し、ベルト長を増大するための装置である。
<照射装置>
照射装置2A,2Bは、駆動中のベルト11にレーザ21,22を照射し、照射装置2A,2Bとベルト11との距離を計測する装置である。例えば、照射装置2A,2Bとしては、ベルト11からの反射光を受光し、増幅したり演算処理したりするレーザ変位センサを用いることができるが、これに限定されない。
図1に示すように、ベルトコンベヤ1のリターン側(切羽に向かうベルト11)には、ベルト11の垂直部分が用意されている。照射装置2A,2Bは、同じ高さにおいてベルト11の垂直部分を挟んで対向配置されている。照射装置2Aは、ベルト11の搬送面(ずりが載置される面)にレーザ21を照射し、照射装置2Aからベルト11の搬送面までの距離(第1距離)を計測できる。照射装置2Bは、ベルト11の裏面にレーザ22を照射し、照射装置2Bからベルト11の裏面までの距離(第2距離)を計測できる。ベルト11の垂直部分は、ベルト11の自重に起因して生じる撓みの影響を受け難いため、照射装置2A,2Bの計測において、撓みに起因する計測誤差を無くすことができる。
また、ベルトコンベヤ1のリターン側に配置されている洗浄装置(延長装置Bの構成要素。図示せず。)の後段(切羽側)にベルト11の垂直部分を設ける構成が好ましい。かかる構成により、ベルト11の両面に砂、泥等が無い条件で照射装置2A,2Bの計測ができ、計測誤差を低減できる。また、ベルトコンベヤ1のリターン側に配置されている緊張装置(延長装置Bの構成要素。図示せず。)の後段(切羽側)にベルト11の垂直部分を設ける構成が好ましい。緊張装置は、移動中のベルト11の撓みを低減する装置である。かかる構成により、ベルト11の垂直部分の撓みを低減でき、計測誤差を低減できる。
<演算装置>
演算装置3は、照射装置2A,2Bと通信可能に接続されており、所定の演算処理をするコンピュータである。演算装置3は、入力部、出力部、制御部、および、記憶部といったハードウェアを備える。例えば、制御部がCPU(Central Processing Unit)から構成される場合、その制御部を含むコンピュータによる情報処理は、CPUによるプログラム実行処理で実現される。また、そのコンピュータに含まれる記憶部は、CPUの指令により、そのコンピュータの機能を実現するためのさまざまなプログラムを記憶する。これによりソフトウェアとハードウェアの協働が実現される。前記プログラムは、記録媒体に記録したり、ネットワークを経由したりすることで提供可能となる。出力部は、画面表示をする表示部の機能を含めてもよい。
図1に示すように、演算装置3は、検知部31と、厚さ測定部32と、補正部33とを備えている。
検知部31は、ベルト11の端部を検知する。
厚さ測定部32は、照射装置2A,2Bの各々が計測した距離を用いて、ベルト11の端部の厚さを測定する。
補正部33は、照射装置2A,2Bの各々が計測した距離を補正する。
[レーザの照射の詳細]
図2(a)に示すように、照射装置2A,2Bは、照射口からベルト11に向けて、幅方向の線状のレーザ21,22を照射する。例えば、図2(b)に示すように、ベルト11の搬送面に到達したレーザ21の線分の第1端21aは、ベルト11の端部Eから中央付近の任意の位置とすることができる。また、レーザ21の線分の第2端21bは、ベルト11の端部Eよりも所定量だけ外側の位置とすることができる。ベルト11の端部Eから第2端21bまでに照射されたレーザ21は反射されず、照射装置2Aは、反射光を受光できない。検知部31は、照射装置2Aがベルト11に照射したレーザ21の反射の有無から両者(反射の有無)の境界を特定することで、ベルト11の端部Eを検知できる。また、ベルトコンベヤ1が駆動中の場合、ベルト11は幅方向に変位するように蛇行する。このため、ベルト11の幅方向外側への最大変位点よりも幅方向外側にレーザ21の線分の第2端21bが位置するように、レーザ21を照射することが好ましい。上記説明は、照射装置2Bがベルト11の裏面に照射するレーザ22に対しても当てはまる。かかる照射により、照射装置2A,2Bによる距離計測中、検知部11がベルト11の端部を追尾できる。
また、照射装置2A,2Bは、レーザ21,22を扇状に照射するため、照射装置2A,2Bの照射口から、ベルト11の表面に到達したレーザ21,22の線分の任意点までの距離は、大抵は斜めの距離になる。補正部33は、斜めの距離を垂直にオフセットするように補正する。このような補正により、照射装置2A,2Bの各々は、照射装置2A,2Bの各々と上記任意点との垂直の距離を計測できる。なお、各照射装置が複数の照射口を備えベルト11の表面に垂直なレーザを各照射口から照射できる場合は、補正を省略してもよい。
[ベルトの端部の厚さの測定]
図3に示すように、照射装置2A,2B間の距離をL、照射装置2Aからベルト11の搬送面までの距離をL1、照射装置2Bからベルト11の裏面までの距離をL2とする。この場合、厚さ測定部32は、ベルト11の端部の厚さTを、T=L-L1-L2(式1)として測定できる。
よって、作業員や管理者(ベルト測定システム100の使用者)は、元々のベルト11の端部の厚さと測定した端部の厚さTとの差分から、ベルト11の損傷(剥離)の程度を判断できる。つまり、ベルト測定システム100の使用者は、ベルトコンベヤの予防保全に利用可能な新たな判断材料を手にすることができる。
したがって、トンネルの掘削作業に用いるベルトコンベヤの予防保全の判断精度を向上できる。その結果、使用者は、予防保全の種類を正しく選択できる。予防保全には、例えば、損傷箇所を塞ぐパッチによる補修、コンベヤベルトの交換がある。
[測定点]
図4に示すように、演算装置3は、ベルト11の搬送面に到達したレーザ21の線分上に複数の測定点M1~M7を設定できる。なお、図4では、便宜上、測定点M1~M7に別々のマークを付している。測定点の数、位置は適宜変更可能である。測定点M1~M7は、照射装置2Aがベルト11の搬送面までの距離を計測するために設定された点である。例えば、測定点M1~M7は、検知部31が検知したベルト11の端部E(レーザ21の線分上)からベルト11の幅方向に並べられ、かつ、互いに所定の間隔だけ離間して設定することができる。図4の測定点Mk(k=1,2,・・・,7)は、端部Eから5mm(ミリメートル)だけ離間している。照射装置2Aは、照射装置2Aから測定点M1~M7の各々までの距離を測定できる。なお、端部Eに測定点を設定することもできる。つまり、照射装置2Aは、照射装置2Aから端部Eまでの距離を測定できる。なお、図4に示す測定点Mkの数、間隔は、レーザ21、22の照射の幅やベルト11の蛇行による余裕代を考慮して決定する。
上記説明は、照射装置2Bがベルト11の裏面に到達したレーザ22にも当てはまる。レーザ22の線分上に設定した複数の測定点の各々は、測定点M1~M7に対向している。
厚さ測定部32は、測定点M1~M7の各々について、式1に従い、ベルト11の厚さを測定できる。図5は、ベルトコンベア1を稼働し、150m/分で移動する300mの延長用ベルトを対象にし、測定点M1~M7の各々で当該ベルトの厚さを測定したときの測定結果である。図5に示すように、ベルトの端部に近い測定点ほどベルトの厚さが大きくなっており、端部からベルトの剥離が進行している状態が確認できる。
このように、厚さ測定部32は、測定点M1~M7の各々で測定したベルト11の厚さを用いて、ベルト11の幅方向に亘る厚さ広がり(厚さの変化状況)を測定できる。よって、コンベヤベルトの端部の剥離状態(剥離面積など)をより詳細に把握できる。したがって、トンネルの掘削作業に用いるコンベヤベルトの予防保全の判断精度をより向上できる。
[処理(1/2)]
ベルト測定システム100による、ベルト11の端部の厚さの測定に関する処理は、図6に示すとおりである。つまり、まず、演算装置3の検知部31がベルト11の端部を検知する(ステップA1)。次に、演算装置3が設定した複数の測定点ごとに、ステップA2a~A2bのループ処理が実行される。説明の便宜上、測定点は、ベルト11の端部を含むものとして説明する。ループ処理ではまず、照射装置2Aが、照射装置2Aからベルト11の搬送面までの第1距離を計測する(ステップA3)。またステップA3と同時に、照射装置2Bが、照射装置2Bからベルト11の裏面までの第2距離を計測する(ステップA4)。次に、演算装置3の補正部33が補正処理をする(ステップA5)。具体的には、補正部33は、レーザの照射角度に基づき第1距離と第2距離を補正する。補正処理は、選択的に行われ、補正不要の場合は省略可能である。次に、演算装置3の厚さ測定部32が、測定点におけるベルト11の厚さを算定する(ステップA6)。ループ処理終了後、図6の処理が終了する。
なお、測定点ごとにベルト1の厚さを測定するため、厚さ測定部32は、測定点ごとのベルト1の厚さを用いて、ベルト11の幅方向に亘る厚さ広がりを測定できる。
[構成(2/2)]
図7に示すように、本実施形態のベルト測定システム100は、トンネルの掘削作業に用いられるベルトコンベヤ1のベルト11の位置を測定するシステムである。ベルト測定システム100は、演算装置3と、タグリーダ4とを備えている。
<電子タグ>
図7に示すように、複数の電子タグ13が、ベルト11の長手方向に所定の間隔だけ離間してベルト11に配置されている。例えば、ベルト長が5000mであるベルト11に対して、50mごとに電子タグ13を配置できる。電子タグ13は、例えば、RFID(Radio Frequency IDentifier)タグとすることができるが、これに限定されない。電子タグ13は、例えば、タグリーダ4の無線部とやり取りする無線部と、タグリーダ4のアンテナに電波を送信するアンテナとを備えている。
電子タグ13の各々は、例えば、自身を識別する識別子と、ベルト11の基準位置からの配置位置とを記憶している。基準位置は任意に設定でき、基準位置に電子タグ13を配置してもよい。
ベルト11に対する電子タグ13の配置方法の例は以下の通りである。つまり、まず、ベルト11の片面(搬送面でもよいし、裏面でもよい)に電子タグ13を受容できる程度の穴を設ける。次に、ベルト11の穴の面積よりも十分に大きな面積を持つパッチの片面に接着剤を塗布し、電子タグ13を接着させる。最後に、ベルト11の穴を覆うようにパッチを接着させ、ベルト11の穴に電子タグ13を受容させる。
<タグリーダ>
タグリーダ4は、ベルト11に配置されている電子タグ13から情報(例えば、識別子と配置位置)を取得する。タグリーダ4は、例えば、電子タグ13の無線部とやり取りする無線部と、電子タグ13のアンテナから電波を受信するアンテナと、タグリーダ4の動作を制御する制御部と、演算装置3とやり取りする通信部とを備えている。タグリーダ4は、演算装置3と通信可能に接続されており、電子タグ13の情報を演算装置3に送信できる。
<演算装置>
演算装置3は、すでに説明した検知部31と、厚さ測定部32と、補正部33に加えて、位置測定部34と、タグテーブル35とを備えている。
位置測定部34は、タグリーダ4を介して取得した電子タグ13の情報を用いて、ベルト11の位置を測定する。
タグテーブル35は、電子タグ13の情報を管理する。例えば、タグテーブル35は、電子タグ13ごとに、識別子と、ベルト11の基準位置からの配置位置とを関連付けて記憶している。また、タグテーブル35は、位置測定部34の位置測定の際、電子タグ13ごとにタグリーダ4の検知があったか否かを示すフラグや、電子タグ13を取り付けるパッチの状態(剥がれにくさなど)を示すフラグを関連付けて記憶することもできる。
[ベルトの位置の測定]
ベルトコンベヤ1の駆動中、タグリーダ4は、自身の検知範囲に進入した電子タグ13から情報を取得し、演算装置3に送信する。位置測定部34は、取得した電子タグ13の情報に含まれる配置位置を基準にして、ベルトコンベヤ1が備えるプーリ14の回転数を測定することで、ベルト11の移動距離を算出する。位置測定部34は、配置位置に移動距離を加味した位置を、ベルト11の位置として測定する。プーリ14の回転数は、例えば、プーリ14の回転速度を検出して測定してもよいし、撮影装置(図示せず)で撮影して求めてもよい。また、撮影装置が、基準となる配置位置の電子タグ13の移動を撮影し、位置測定部34が、画像解析により電子タグ13の移動距離を求めてベルト11の位置を測定してもよい。このように、電子タグ13の識別子と電子タグ13の配置位置とを関連付けて管理することで、ベルト11の剥離箇所等の任意の位置を容易に特定できる。
従来では、ベルトコンベヤが備えるプーリの回転数を測定し、ベルトに任意に設定した長手方向の原点からの移動距離を算出することで、ベルトの位置を測定していた。しかし、このような原点管理測定は、ベルト伸縮の影響を受けやすいため、測定誤差を小さくすることが困難であった。例えば、ベルト長が5000mであり、ベルト伸縮率が2%である場合、ベルト伸縮に起因する測定誤差は、5000m×2%=100mにもなっていた。トンネル掘削が進むと、使用中のベルトに新たなベルト(例えば、ベルト長は300m)を継ぎ足すことで作業を継続する。このため、ベルト長が増大し、測定誤差を小さくすることがより困難であった。
本実施形態によれば、位置測定部34が、ベルト11の長手方向に複数配置されている電子タグ13の配置位置からの移動距離を算出することで、ベルト11の位置を測定する。算出する移動距離が従来と比較して小さいため、ベルト伸縮の影響を小さくでき、測定誤差を小さくできる。例えば、ベルト長が5000mであり、ベルト伸縮率が2%であり、電子タグ13を25個等間隔に配置した場合、ベルト伸縮に起因する測定誤差は、5000m×2%/25個=4mで済む。電子タグ13の使用数を増やすことで、所望の許容範囲内の測定誤差を実現できる。また、トンネル掘削が進むと、新たなベルトを継ぎ足すことでベルト長が増大するが、新たなベルトの任意の位置に任意個数の電子タグ13を追加できる。このため、ベルト長の増大に対しても所望の許容範囲内の測定誤差を実現できる。
[電子タグの応用例]
図8に示すように、ベルト11の損傷箇所11aの付近に損傷監視タグ13aを配置できる。損傷監視タグ13aは、ベルト11の損傷箇所11aを監視するための電子タグ13であり、ベルトコンベヤ1の供用中に後付けされる。損傷監視タグ13aは、例えば、自身を識別する識別子と、ベルト11の基準位置からの配置位置とを記憶している。タグテーブル35は、損傷監視タグ13aを管理する。例えば、タグテーブル35は、損傷監視タグ13aの識別子と、ベルト11の基準位置からの配置位置とを関連付けて記憶している。また、タグテーブル35は、位置測定部34の位置測定の際、タグリーダ4による損傷監視タグ13aの検知があったか否かを示すフラグ、損傷監視タグ13aを取り付けるパッチの状態(剥がれにくさなど)を示すフラグ、損傷が発生したタイミング(または損傷確認後、損傷監視タグ13aを配置したタイミング)、損傷状態(使用者の入力コメントなど)を関連付けて記憶することもできる。
損傷監視タグ13aを用いることで、ベルト11の損傷箇所を容易に特定できる。すなわち、当該損傷の経過も容易に監視できる。例えば、使用者が損傷の現状を目視確認したい場合、タグテーブル35を参照して損傷監視タグ13aの配置位置を知得し、当該配置位置に確実に到達できる。
損傷がベルト11の端部の剥離である場合、剥離監視用の損傷監視タグ13aを用いることで、タグテーブル35は、厚さ測定部32が測定した端部の厚さを関連付けて記憶することもできる。測定した端部の厚さが所定の閾値を超えていた場合、演算装置3は使用者にアラートを通知できる。
また、図8に示すように、ベルト11の補修箇所11bの付近に補修監視タグ13bを配置できる。補修監視タグ13bは、ベルト11の補修箇所11bを監視するための電子タグ13である。補修箇所11bは、ベルト11の損傷に対して補修用パッチを貼るなどの補修を施した箇所である。補修監視タグ13bは、例えば、自身を識別する識別子と、ベルト11の基準位置からの配置位置とを記憶している。タグテーブル35は、補修監視タグ13bを管理する。例えば、タグテーブル35は、補修監視タグ13bの識別子と、ベルト11の基準位置からの配置位置とを関連付けて記憶している。また、タグテーブル35は、位置測定部34の位置測定の際、タグリーダ4による補修監視タグ13bの検知があったか否かを示すフラグ、補修監視タグ13bを取り付けるパッチの状態(剥がれにくさなど)を示すフラグ、補修したタイミング(または補修監視タグ13bを配置したタイミング)、補修状態(使用者の入力コメントなど)を関連付けて記憶することもできる。
補修監視タグ13bを用いることで、ベルト11の補修箇所を容易に特定できる。すなわち、当該補修の経過も容易に監視できる。例えば、使用者が補修後の損傷の現状を目視確認したい場合、タグテーブル35を参照して補修監視タグ13bの配置位置を知得し、当該配置位置に確実に到達できる。
補修対象の損傷がベルト11の端部の剥離である場合、補修監視用の補修監視タグ13bを用いることで、タグテーブル35は、厚さ測定部32が測定した端部の厚さを関連付けて記憶することもできる。測定した端部の厚さが所定の閾値を超えていた場合、演算装置3は使用者にアラートを通知できる。
[処理(2/2)]
ベルト測定システム100による、ベルト11の位置の測定に関する処理は、図9に示すとおりである。つまり、まず、演算装置3の位置測定部34が、タグリーダ4を介して電子タグ13の情報を取得する(ステップB1)。次に、位置測定部34が、プーリ14の回転数を測定する(ステップB2)。次に、位置測定部34が、電子タグ13の配置位置からの移動距離を算出する(ステップB3)。最後に、位置測定部34が、電子タグ13の配置位置に算出した移動距離を加味してベルト11の位置を測定する(ステップB4)。以上で、図9の処理が終了する。
[変形例]
(a):厚さ測定部32によるベルト11の端部の厚さの測定は、ベルトコンベヤ1が駆動中でもできるが、ベルトコンベヤ1が停止中でもできる。また、位置測定部34によるベルト11の位置の測定についても同様である。
(b):照射装置2A,2Bは、ベルト11の垂直部分ではなく、ベルト11の水平部分に照射してもよい。また、ベルト11の任意の位置に照射してもよい。
(c)ベルト11の端部の検知は、照射装置2A,2Bが照射したレーザ21,22の反射の有無の境界の特定ではなく、撮影装置がベルト11の端部を撮影したときの画像を解析することで実現してもよい。
(d)照射装置2A,2Bを、ベルト11の端部の片側だけでなく、反対側にも用意し、ベルト11の端部の両側の厚さをまとめて測定してもよい。また、ベルト11の一方の端部から他方の端部までの幅方向全体を照査可能となるように照射装置を用意し、ベルト11の幅方向全体の厚さを測定してもよい。
(e)電子タグ13は、パッシブ型でもよいし、アクティブ型でもよいし、セミパッシブ型でもよい。
(f)電子タグ13に代えて、電子タグ13と同等の情報を含む所定のコード(例:バーコード、QRコード(登録商標))が印刷されたラベルまたは目印を用意する。また、タグリーダ4に代えて撮影装置を用意する。撮影装置がコードを読み取り、情報を取得することで、位置測定部34によるベルト11の位置測定を実現してもよい。
(g):本実施形態で説明した種々の技術を適宜組み合わせた技術を実現することもできる。
(h):本実施形態で説明したソフトウェアをハードウェアとして実現することもでき、ハードウェアをソフトウェアとして実現することもできる。
(i):その他、ハードウェア、ソフトウェア、フローチャートなどについて、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
100 ベルト測定システム
1 ベルトコンベヤ
11 ベルト(コンベヤベルト)
11a 損傷箇所
11b 補修箇所
12 ローラ
13 電子タグ
13a 損傷監視タグ
13b 補修監視タグ
14 プーリ
2A,2B 照射装置(第1距離計測装置、第2距離計測装置)
21,22 レーザ
3 演算装置
31 検知部
32 厚さ測定部
33 補正部
34 位置測定部
35 タグテーブル
4 タグリーダ

Claims (7)

  1. 第1距離計測装置と、第2距離計測装置と、演算装置とを備え、
    前記第1距離計測装置が、前記第1距離計測装置からコンベヤベルトの搬送面までの第1距離を計測し、
    前記第2距離計測装置が、前記第2距離計測装置から前記コンベヤベルトの裏面まで第2距離を計測し、
    前記演算装置は、
    前記コンベヤベルトの端部を検知する検知部と、
    前記第1距離と前記第2距離とを用いて、前記端部の厚さを測定する厚さ測定部を備えるベルト測定システム。
  2. 前記コンベヤベルトに対して前記端部から前記コンベヤベルトの幅方向に並べられ、かつ、互いに所定の間隔だけ離間した複数の測定点を設定し、
    前記第1距離は、前記第1距離計測装置から前記搬送面の前記測定点の各々までの距離を含み、
    前記第2距離は、前記第2距離計測装置から前記裏面の前記測定点の各々までの距離を含み、
    前記厚さ測定部は、前記測定点の各々における前記コンベヤベルトの厚さを測定する請求項1に記載のベルト測定システム。
  3. 前記演算装置は、
    前記第1距離および前記第2距離の少なくとも何れかを補正する補正部をさらに備える請求項1または請求項2に記載のベルト測定システム。
  4. 複数の電子タグが、前記コンベヤベルトの長手方向に所定の間隔だけ離間して前記コンベヤベルトに配置されており、
    前記演算装置は、
    タグリーダを介して取得した前記電子タグの情報を用いて、前記コンベヤベルトの位置を測定する位置測定部をさらに備える請求項1から請求項3の何れか1項に記載のベルト測定システム。
  5. 前記電子タグが前記コンベヤベルトの損傷箇所付近に配置されている請求項4に記載のベルト測定システム。
  6. 前記電子タグが前記コンベヤベルトの補修箇所付近に配置されている請求項4に記載のベルト測定システム。
  7. 第1距離計測装置が、前記第1距離計測装置からコンベヤベルトの搬送面までの第1距離を計測するステップと、
    第2距離計測装置が、前記第2距離計測装置から前記コンベヤベルトの裏面まで第2距離を計測するステップと、
    演算装置が、前記コンベヤベルトの端部を検知するステップと、
    前記演算装置が、前記第1距離と前記第2距離とを用いて、前記端部の厚さを測定するステップとを実行するベルト測定方法。
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