JP2022167339A - 低圧紫外線ランプユニット - Google Patents

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智行 峯山
Tomoyuki Mineyama
卓馬 松本
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Abstract

【課題】ブロックの温度制御条件を略一定としても、最冷部の位置がばらつくのを抑制することができる低圧紫外線ランプユニットを提供することである。【解決手段】実施形態に係る低圧紫外線ランプユニットは、希ガスと、水銀と、が封入された放電空間を有する発光管と;前記発光管の両側の端部のそれぞれに設けられた電極と;前記発光管と、直接または金属を含むブロックを介して接触し、金属を含む温度制御部と;を具備している。前記温度制御部は、第1の温度の第1の液体が流通する第1の流路と;前記第1の温度よりも高い第2の温度の第2の液体が流通する第2の流路と;を有している。前記発光管から前記温度制御部に向かう方向から見て、前記第2の流路は、前記第1の流路と、前記電極との間に設けられている。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、低圧紫外線ランプユニットに関する。
紫外線を照射するランプの一種に低圧紫外線ランプがある。例えば、半導体デバイスの製造に用いられる超純水の生成、有機材料の表面改質や洗浄には、いわゆる低圧水銀ランプが用いられている。
低圧水銀ランプを点灯すると、発光管の内部に封入されている水銀の一部が点灯による熱で蒸気化する。蒸気化した水銀に電子が衝突すると、波長が254nm程度の紫外線が発生する。この場合、水銀の蒸気圧が低すぎると紫外線の照度が不足し、水銀の蒸気圧が高すぎると発生した紫外線が水銀に吸収されて紫外線の照度が減衰する。
水銀の蒸気圧は、発光管の温度の影響を受ける。また、発光管の、点灯中に最も温度が低くなる箇所(最冷部)には、水銀が凝集する。そのため、発光管の最冷部の温度を制御すれば、水銀の蒸気圧、ひいては紫外線の照度を適切な範囲とすることができる。
例えば、発光管の端部の近傍に金属を含むブロックを取り付けて、最冷部を形成することができる。ところが、発光管とブロックの接触位置や、発光管をブロックに固定する固定具の締め付け具合などによって、最冷部の位置が、ブロックへの取り付け範囲内でばらつく場合がある。最冷部の位置がばらつくと、最冷部と、熱源である電極や陽光柱との間の距離がばらついて、適切な最冷部の温度、ひいては適切な紫外線の照度が得られなくなるおそれがある。
この場合、最冷部の位置に応じて、ブロックの温度制御条件を変えると、温度制御が複雑かつ煩雑となる。
そこで、ブロックの温度制御条件を略一定としても、最冷部の位置がばらつくのを抑制することができる低圧紫外線ランプユニットの開発が望まれていた。
特開昭60-003847号公報
本発明が解決しようとする課題は、ブロックの温度制御条件を略一定としても、最冷部の位置がばらつくのを抑制することができる低圧紫外線ランプユニットを提供することである。
実施形態に係る低圧紫外線ランプユニットは、希ガスと、水銀と、が封入された放電空間を有する発光管と;前記発光管の両側の端部のそれぞれに設けられた電極と;前記発光管と、直接または金属を含むブロックを介して接触し、金属を含む温度制御部と;を具備している。前記温度制御部は、第1の温度の第1の液体が流通する第1の流路と;前記第1の温度よりも高い第2の温度の第2の液体が流通する第2の流路と;を有している。前記発光管から前記温度制御部に向かう方向から見て、前記第2の流路は、前記第1の流路と、前記電極との間に設けられている。
本発明の実施形態によれば、ブロックの温度制御条件を略一定としても、最冷部の位置がばらつくのを抑制することができる低圧紫外線ランプユニットを提供することができる。
本実施の形態に係る低圧紫外線ランプユニットを例示するための模式図である。 図1における低圧紫外線ランプユニットのA-A線方向の模式断面拡大図である。 ランプの模式断面図である。 主電極を例示するための模式図である。 温度制御部の模式平面図である。 比較例に係る温度制御部の模式平面図である。 本実施の形態に係る温度制御部と、比較例に係る温度制御部とにおける液体の温度制御を例示するためのグラフである。 本実施の形態に係る温度制御部において、温度制御部の流路に流れる液体の温度を例示するための表である。 他の実施形態に係る温度制御部の模式平面図である。
以下、図面を参照しつつ、実施の形態について例示をする。なお、各図面中、同様の構成要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
図1は、本実施の形態に係る低圧紫外線ランプユニット1を例示するための模式図である。
図2は、図1における低圧紫外線ランプユニット1のA-A線方向の模式断面拡大図である。
図3は、ランプ2の模式断面図である。
図1および図2に示すように、低圧紫外線ランプユニット1は、例えば、ランプ2、ブロック3、固定部4、および温度制御部5を有する。
図3に示すように、ランプ2は、例えば、発光管20、および電極21を有する。
発光管20は、例えば、略U字状を呈する円筒管である。発光管20は、紫外線を透過する材料から形成することができる。発光管20は、例えば、石英ガラスから形成される。発光管20の大きさは、ランプ2の用途などに応じて適宜変更することができる。例えば、発光管20の外径(管径)は30mm程度、内径は28mm程度、発光長(発光管20の一方の端部から、他方の端部までの距離)は500mm程度である。
発光管20の内部空間は、放電空間となる。放電空間には、ガスと、水銀とを封入することができる。
ガスは、希ガスとすることができる。希ガスは、例えば、アルゴン、クリプトン、キセノンなどである。この場合、ガスは、1種類の希ガスとすることもできるし、2種類以上の希ガスの混合ガスとすることもできる。放電空間における25℃のガスの圧力(封入圧力)は、例えば、14Pa~1300Pa程度である。すなわち、ランプ2は、低圧紫外線ランプである。なお、放電空間における25℃のガスの圧力(封入圧力)は、気体の標準状態(SATP(Standard Ambient Temperature and Pressure):温度25℃、1bar)により求めることができる。
ランプ2を点灯させると、電極21において熱が発生するので、放電空間に封入された水銀の一部が、水銀蒸気となる。水銀の封入量は、例えば、1mg~1000mg程度である。
電極21は、一対設けることができる。電極21は、発光管20の両側の端部のそれぞれに設けられている。
一対の電極21のそれぞれは、例えば、主電極21a、補助電極21b、ステム21c、3つのアウターリード21dを有する。
図4は、主電極21aを例示するための模式図である。
図4に示すように、主電極21aは、例えば、フィラメントコイル21a1、2つのリード21a2、および絶縁部21a3を有する。
フィラメントコイル21a1は、発光管20の内部(放電空間)に設けられている。フィラメントコイル21a1は、例えば、線状部材を螺旋状に巻いたものである。線状部材は、例えば、タングステンや、レニューム・タングステン合金などを含む。なお、フィラメントコイル21a1は、線状部材を巻回したコイルを二重巻にした、いわゆるダブルフィラメントコイルとすることもできるし、三重巻にした、いわゆるトリプルフィラメントコイルとすることもできる。
一方のリード21a2は、フィラメントコイル21a1の一方の端部と、1つのアウターリード21dとを電気的に接続する。他方のリード21a2は、フィラメントコイル21a1の他方の端部と、他のアウターリード21dとを電気的に接続する。リード21a2は、例えば、タングステンや、レニューム・タングステン合金などを含む線状部材である。
絶縁部21a3は、筒状を呈し、絶縁性材料から形成されている。絶縁部21a3は、例えば、石英ガラスなどから形成される。絶縁部21a3は、フィラメントコイル21a1の内部を挿通している。リード21a2は、絶縁部21a3の内部を挿通している。そのため、フィラメントコイル21a1の内部を挿通するリード21a2と、フィラメントコイル21a1とが短絡するのを抑制することができる。
補助電極21bは、発光管20の内部(放電空間)に設けられている。補助電極21bは、フィラメントコイル21a1の、アウターリード21d側とは反対側に設けられている。補助電極21bは、主電極21aと離隔させて設けられる。補助電極21bには、主電極21aに接続されていないアウターリード21dが電気的に接続されている。補助電極21bは、例えば、タングステンや、レニューム・タングステン合金などを含む。
本実施の形態に係るランプ2においては、発光管20の一方の端部側に設けられた補助電極21bと、発光管20の他方の端部側に設けられた主電極21aとの間に放電が発生する。また、発光管20の他方の端部側に設けられた補助電極21bと、発光管20の一方の端部側に設けられた主電極21aとの間に放電が発生する。この場合、ランプ2においては、補助電極21bと主電極21aとの間に、交互に放電が発生する。例えば、ある時点においては、発光管20の一方の端部側に設けられた補助電極21bと、発光管20の他方の端部側に設けられた主電極21aとの間に放電が発生し、他の時点においては、発光管20の他方の端部側に設けられた補助電極21bと、発光管20の一方の端部側に設けられた主電極21aとの間に放電が発生する。
この様な放電により発生した電子が、水銀原子と衝突すると、水銀原子が電子のエネルギーを受けて、ピーク波長が254nm程度の紫外線が発生する。発生した紫外線は、発光管20の外部に照射される。
ステム21cは、発光管20の両側の端部のそれぞれに設けられている。ステム21cは、発光管20の内部(放電空間)に設けられ、一方の端部が発光管20に溶着されている。ステム21cの内部には、3つのアウターリード21dが封止されている。ステム21cは、主電極21aおよび補助電極21bを保持するとともに、発光管20の内部(放電空間)を気密となるように封止する。ステム21cは、例えば、石英ガラスを含む。
アウターリード21dの、主電極21a側とは反対側の端部、および、アウターリード21dの、補助電極21b側とは反対側の端部は、発光管20の外部に露出している。アウターリード21dの、発光管20の外部に露出している端部には、例えば、ランプ2の外部に設けられた電源などが電気的に接続される。また、アウターリード21dの、発光管20の外部に露出している端部には、端子、コネクタ、口金などをさらに設けることもできる。また、アウターリード21dの、発光管20の外部に露出している端部には、ニッケル製の撚線、錫メッキ銅線等のリード線を、溶接または半田付け等により接続し、当該リード線を介して、端子、コネクタ、安定器等に接続してもよい。アウターリード21dは、例えば、タングステン、モリブデン、レニューム・タングステン合金などを含む線状部材である。
図1に示すように、ブロック3は、発光管20の端部の近傍に設けられている。図2に示すように、ブロック3は、一方の面に開口する凹部3aを有する。凹部3aに内部には、発光管20の端部の近傍が設けられる。ブロック3は、発光管20と接触している。例えば、発光管20の外面の一部は、凹部3aの側面および底面に接触している。ブロック3は、ランプ2(発光管20の端部)を保持するとともに、ランプ2において発生した熱を温度制御部5に伝える。
ブロック3は、金属などの熱伝導率の高い材料から形成することができる。ブロック3は、例えば、ステンレス、アルミニウム合金、銅合金などから形成される。
固定部4は、ブロック3と協働して、ランプ2(発光管20の端部)を保持する。例えば、固定部4とブロック3との間に、ランプ2(発光管20の端部)を挟み込むことができる。固定部4は、例えば、金属バンドなどである。固定部4は、例えば、ネジなどの締結部材を用いて、ブロック3に固定される。
温度制御部5は、ブロック3の、ランプ2が設けられる側とは反対側に設けられている。温度制御部5は、ブロック3を介して最冷部を形成し、且つ、最冷部の位置を管理する。
一般的に、低圧紫外線ランプには最冷部が設けられている。最冷部は、ランプ2の点灯中に最も温度が低くなる発光管20の部分である。最冷部においては、水銀の蒸気の一部が凝縮されて水銀になる。ここで、水銀の蒸気圧が低すぎると紫外線の照度が不足し、水銀の蒸気圧が高すぎると発生した紫外線が水銀に吸収されて紫外線の照度が減衰する。
そのため、最冷部の位置と、熱源である主電極21a(フィラメントコイル21a1)との間の距離が適切であれば、凝縮される水銀量と、蒸気化される水銀量とをバランスさせることができる。そのため、水銀の蒸気圧が適切な範囲となるようにすることができ、ひいては紫外線の照度が最大となるようにすることができる。
低圧紫外線ランプユニット1には、ブロック3が設けられているので、発光管20の、ブロック3に設けられる部分に最冷部が形成される。ところが、発光管20とブロック3の凹部3aの寸法精度、発光管20をブロック3に固定する固定部4の締め付け具合などによって、発光管20とブロック3の接触位置が、ブロック3への取り付け範囲内でばらつく場合がある。発光管20とブロック3の接触位置がばらつくと最冷部の位置がばらついて、紫外線の照度が最大とならなくなる場合がある。
そこで、本実施の形態に係る低圧紫外線ランプユニット1には、温度制御部5が設けられている。
図2に示すように、温度制御部5は、ブロック3の、発光管20側とは反対側に設けられている。発光管20から温度制御部5に向かう方向から見て、温度制御部5の形状と外形寸法は、例えば、ブロック3の形状と外形寸法と同じとすることができる。
例えば、ネジなどの締結部材を用いて温度制御部5とブロック3を接続することもできるし、接合剤を用いて温度制御部5とブロック3を接合することもできるし、温度制御部5とブロック3を溶接することもできる。また、ブロック3と温度制御部5が別々に形成される場合を例示したが、ブロック3と温度制御部5を一体に形成してもよい。
すなわち、温度制御部5は、発光管20と、直接または金属を含むブロック3を介して接触すればよい。
温度制御部5は、金属などの熱伝導率の高い材料を含んでいる。温度制御部5は、例えば、ステンレス、アルミニウム合金、銅合金などから形成される。
図5は、温度制御部5の模式平面図である。
なお、図5は、図2における温度制御部5のB-B線方向の模式平面図である。
図2および図5に示すように、温度制御部5の内部には、流路5a(第1の流路の一例に相当する)、および流路5b(第2の流路の一例に相当する)が設けられている。流路5aおよび流路5bの形状と寸法は同じとすることができる。
流路5aは、発光管20が延びる方向と交差する方向に延びる孔5a1(第1の孔の一例に相当する)を有する。なお、流路5aの供給口と排出口が、温度制御部5の発光管20側とは反対側の端面(底面)に設けられる場合を例示したが、供給口と排出口の位置は適宜変更することができる。例えば、供給口と排出口は、温度制御部5の、孔5a1が延びる方向の端面(側面)に設けることもできる。
流路5bは、発光管20が延びる方向と交差する方向に延びる孔5b1(第2の孔の一例に相当する)を有する。なお、流路5bの供給口と排出口が、温度制御部5の発光管20側とは反対側の端面(底面)に設けられる場合を例示したが、供給口と排出口の位置は適宜変更することができる。例えば、供給口と排出口は、温度制御部5の、孔5b1が延びる方向の端面(側面)に設けることもできる。
発光管20が延びる方向において、孔5b1は、孔5a1と略平行となるように並べて設けることができる。
図1に示すように、発光管20から温度制御部5に向かう方向から見て、流路5b(孔5b1)は、流路5a(孔5a1)と主電極21a(フィラメントコイル21a1)との間に設けられている。すなわち、孔5b1は、孔5a1よりも主電極21a(フィラメントコイル21a1)の近くに設けられている。
また、発光管20から温度制御部5に向かう方向から見て、温度制御部5のフィラメントコイル21a1側の辺は、例えば、フィラメントコイル21a1の、発光管20の端部側とは反対側の端部に重なる様にすることができる。
例えば、図1に示すように、流路5aには、液体供給装置51が接続される。液体供給装置51は流路5aに、液体(第1の温度の第1の液体の一例に相当する)を供給する。液体の種類には特に限定がない。例えば、流路5aに供給される液体は、水などとすることができる。
液体供給装置51は、例えば、収納部51a、ポンプ51b、および流量制御部51cを有する。
収納部51aは、液体を収納する。収納部51aは、例えば、タンクなどである。また、収納部51aには、チラーやヒータなどの液体の温度を調整する温度調整装置51a1を設けることができる。例えば、チラーは、液体の温度を検出するセンサからの信号に基づいて、液体の温度を低下させる。例えば、ヒータは、液体の温度を検出するセンサからの信号に基づいて、液体の温度を上昇させる。
なお、温度調整装置51a1が、収納部51aに設けられる場合を例示したが、例えば、温度調整装置51a1は、温度制御部5と流量制御部51cを接続する配管などに設けてもよい。また、後述するように、チラーおよびヒータは、低圧紫外線ランプユニット1が設置される環境の温度などに応じて、少なくともいずれかを設けるようにすればよい。
ポンプ51bは、収納部51aと流路5aの一方の端部との間に接続されている。ポンプ51bは、収納部51aに収納されている液体を流路5aの一方の端部に供給する。
流量制御部51cは、ポンプ51bと流路5aの一方の端部との間に接続されている。流量制御部51cは、流路5aの一方の端部に供給する液体の流量を制御する。また、流量制御部51cは、液体の供給の開始と、供給の停止とを切り替えることもできる。
流路5aの他方の端部は、収納部51aに接続されている。そのため、流路5aの一方の端部に供給された液体は、流路5aの孔5a1の内部を流通して、流路5aの他方の端部から排出し、収納部51aに戻る。すなわち、液体供給装置51は、収納部51aと温度制御部5との間で、所定の温度の液体を循環させる。
また、液体が、流路5aの孔5a1の内部を流通することで、孔5a1の上方に位置する発光管20の温度がブロック3を介して制御される。
すなわち、液体供給装置51は、孔5a1の上方に位置する発光管20の部分が所望の温度となるように制御する。
例えば、図1に示すように、流路5bには、液体供給装置52が接続される。液体供給装置52は流路5bに、液体(第2の温度の第2の液体の一例に相当する)を供給する。液体の種類には特に限定がない。流路5bに供給される液体は、流路5aに供給される液体と同じであってもよいし、異なっていてもよい。例えば、流路5bに供給される液体は、水などとすることができる。ただし、後述するように、流路5bに流通する液体の温度は、流路5aに流通する液体の温度よりも高い。
液体供給装置52は、例えば、収納部52a、ポンプ52b、および流量制御部52cを有する。
収納部52aは、前述した収納部51aと同様とすることができる。収納部51aに設けられる温度調整装置52a1は、前述した温度調整装置51a1と同様とすることができる。また、温度調整装置51a1の場合と同様に、温度調整装置52a1は、収納部52aに設けることもできるし、温度制御部5と流量制御部52cを接続する配管などに設けることもできる。また、温度調整装置51a1の場合と同様に、チラーおよびヒータは、低圧紫外線ランプユニット1が設置される環境の温度などに応じて、少なくともいずれかを設けるようにすればよい。
ポンプ52bは、前述したポンプ51bと同様とすることができる。ポンプ52bは、収納部52aと流路5bの一方の端部との間に接続されている。ポンプ52bは、収納部52aに収納されている液体を流路5bの一方の端部に供給する。
流量制御部52cは、前述した流量制御部51cと同様とすることができる。流量制御部52cは、ポンプ52bと流路5bの一方の端部との間に接続されている。流量制御部52cは、流路5bの一方の端部に供給する液体の流量を制御する。また、流量制御部52cは、液体の供給の開始と、供給の停止とを切り替えることもできる。
流路5bの他方の端部は、収納部52aに接続されている。そのため、流路5bの一方の端部に供給された液体は、流路5bの孔5b1の内部を流通して、流路5bの他方の端部から排出し、収納部52aに戻る。すなわち、液体供給装置52は、収納部52aと温度制御部5との間で、所定の温度の液体を循環させる。
また、液体が、流路5bの孔5b1の内部を流通することで、孔5b1の上方に位置する発光管20の温度がブロック3を介して制御される。
すなわち、液体供給装置52は、孔5b1の上方に位置する発光管20の温度が所望の温度となるように制御する。
ここで、発光管20が設けられるブロック3は金属を含んでいるので、発光管20の、ブロック3に取り付けられる部分に最冷部が形成される。前述したように、最冷部においては、水銀の蒸気の一部が凝縮して水銀となる。例えば、最冷部の温度が略40℃の時に、ランプ2(低圧放電ランプ)から照射される紫外線の出力が最大となる。
この場合、例えば、ランプ2の周囲温度が低温(例えば、0℃)となった場合には、最冷部の温度が低くなり過ぎる場合がある。この様な場合には、発光管20の内部において水銀が十分に蒸気化されず、紫外線の出力が低下する。逆に、ランプ2の周囲温度が高温(例えば、50℃)となった場合には、最冷部の温度が高くなり過ぎる場合がある。この様な場合には、発光管20の内部において水銀が過剰に蒸気化して、水銀の自己吸収作用により紫外線の出力が低下する。
例えば、ランプ2の周囲温度が低温の場合には、前述したように、温度調整装置51a1、52a1としてヒータを設けることができる。ランプ2の周囲温度が高温の場合には、前述したように、温度調整装置51a1、52a1としてチラーを設けることができる。なお、温度調整装置51a1、52a1としてヒータおよびチラーが設けられていれば、低圧紫外線ランプユニット1が設置される環境の温度に応じた対応が可能となる。すなわち、低圧紫外線ランプユニット1の汎用性を向上させることができる。
前述したように、ブロック3が設けられていれば、発光管20の、ブロック3に取り付けられる部分に最冷部が形成される。ところが、発光管20とブロック3の接触位置や、発光管20をブロック3に固定する固定部4の締め付け具合などによって、最冷部の位置が、ブロック3への取り付け範囲内でばらつく場合がある。最冷部の位置がばらつくと、最冷部と、熱源である主電極21a(フィラメントコイル21a1)や陽光柱との間の距離がばらついて、適切な最冷部の温度、ひいては適切な紫外線の照度が得られなくなるおそれがある。
そこで、低圧紫外線ランプユニット1には、流路5aと流路5bとを有する温度制御部5が設けられている。
前述したように、例えば、流路5aには、液体供給装置51により液体が供給される。流路5aに供給される液体の温度は、温度調整装置51a1により制御される。この場合、温度調整装置51a1は、流路5aの孔5a1の上方に位置する発光管20の部分に最冷部が形成され、且つ、最冷部の温度が略40℃となるように、液体の温度を制御する。
前述したように、例えば、流路5bには、液体供給装置52により液体が供給される。流路5bに供給される液体の温度は、温度調整装置52a1により制御される。この場合、流路5bに供給される液体の温度は、流路5aに供給される液体の温度よりも高くされる。そのため、流路5bの孔5b1の上方に位置する発光管20の部分には最冷部が形成されない。しかしながら、流路5bの孔5b1に液体を流せば、主電極21a(フィラメントコイル21a1)において発生する熱が変動しても、流路5aの孔5a1の上方に位置する発光管20の部分の温度(最冷部の温度)が影響を受けるのを抑制することができる。そのため、発光管20とブロック3の接触位置や、発光管20をブロック3に固定する固定部4の締め付け具合などが変動したとしても、最冷部の温度を略40℃としたり、最冷部の温度を略40℃に維持したりするのが容易となる。
図6は、比較例に係る温度制御部105の模式平面図である。
図6に示すように、温度制御部105には、流路105aが設けられている。流路105aは、前述した流路5aと同様とすることができる。そのため、流路105aには、発光管20が延びる方向と交差する方向に延びる孔105a1が設けられている。なお、温度制御部105には、前述した流路5bが設けられていない。
流路105aには、前述した液体供給装置51が接続されるので、流路105aの孔105a1の上方に位置する発光管20の部分に最冷部が形成される。しなしながら、温度制御部105には、前述した流路5bが設けられていないので、主電極21a(フィラメントコイル21a1)において発生する熱が変動した際などには、発光管20とブロック3の接触位置や、発光管20をブロック3に固定する固定部4の締め付け具合などの影響が大きくなる。
そのため、最冷部と、熱源である主電極21a(フィラメントコイル21a1)や陽光柱との間の距離がばらついて、適切な最冷部の温度、ひいては適切な紫外線の照度が得られなくなる場合がある。
この場合、最冷部の位置に応じて、液体の温度を変えることも考えられるが、この様にすると、液体の温度制御が複雑かつ煩雑となる。
図7は、本実施の形態に係る温度制御部5と、比較例に係る温度制御部105とにおける液体の温度制御を例示するためのグラフである。
なお、図5に示すように、例えば、温度制御部5の、発光管20が延びる方向の長さLは、50mm程度としている。例えば、温度制御部5のフィラメントコイル21a1側の辺と孔5b1の中心線との間の距離L1は15mm程度としている。例えば、孔5a1の中心線と孔5b1の中心線との間の距離L2は20mm程度としている。
図6に示すように、例えば、温度制御部105の、発光管20が延びる方向の長さL10は、50mm程度としている。例えば、温度制御部105の、フィラメントコイル21a1側の辺と孔105a1の中心線との間の距離L11は25mm程度としている。
温度制御部5、105の材料はステンレスとしている。
発光管20は、略U字状を呈し、外径を30mm、発光長を500mm、材料を合成石英ガラスとしている。また、ランプ電圧は120V、ランプ電流は4.5A、ランプ電力は500Wとしている。放電空間には、キセノンなどの希ガスと水銀を封入し、封入圧力は100Paとしている。
また、図7中のA1、A2は、本実施の形態に係る温度制御部5の場合である。B1、B2は、比較例に係る温度制御部105の場合である。
グラフの横軸の「液体の温度」は、温度制御部5の流路5aに流れる液体の温度、または、温度制御部105の流路105aに流れる液体の温度である。
図7中のA1、A2から分かるように、本実施の形態に係る温度制御部5とすれば、液体の温度を20℃とするだけで、紫外線照度が最大となる。このことは、ブロック3の温度制御条件(液体の温度)を略一定としても、最冷部の位置がばらつくのを抑制することができることを意味する。
これに対し、図7中のB1、B2から分かるように、比較例に係る温度制御部105とすれば、液体の温度を16℃とした場合に紫外線照度が最大となったり、液体の温度を22℃とした場合に紫外線照度が最大となったりする。このことは、最冷部の位置がばらつくので、最冷部の位置に応じて、ブロック3の温度制御条件(液体の温度)を変えなければならないことを意味する。
ここで、本発明者らの得た知見によれば、温度制御部5の流路5bに流れる液体の温度を、流路5aに流れる液体の温度よりも5℃高くすれば、最冷部の位置がばらつくのを効果的に抑制することができる。
図8は、本実施の形態に係る温度制御部5において、温度制御部5の流路5aに流れる液体の温度Taと、流路5bに流れる液体の温度Tbとの関係を例示するための表である。
なお、温度制御部5の寸法と材料、発光管20の形状、寸法、材料、点灯条件、封入ガスなどは、図7において例示をしたものと同様としている。
図8から分かるように、流路5aに流れる液体の温度Taを20℃とし、流路5bに流れる液体の温度Tbを25℃とすれば、紫外線照度が最大となる。このことは、最冷部の位置がばらつくのを抑制することができるとともに、最冷部の温度が略40℃となることを意味する。
図9は、他の実施形態に係る温度制御部15、25の模式平面図である。
図9に示すように、内部に流路5aを有する温度制御部15と、内部に流路5bを有する温度制御部25を設けることができる。温度制御部15と温度制御部25は、発光管20が延びる方向に、隙間Sを介して並んでいる。
発光管20から温度制御部15、25に向かう方向から見て、温度制御部25(孔5b1)は、温度制御部15(孔5a1)と主電極21a(フィラメントコイル21a1)との間に設けられている。すなわち、温度制御部25は、温度制御部15よりも主電極21a(フィラメントコイル21a1)の近くに設けられている。
温度制御部15、25の材料は、例えば、温度制御部5の材料と同じとすることができる。
例えば、温度制御部15、25は、温度制御部5を、流路5aが設けられた部分と、流路5bが設けられた部分とに分割したものである。
温度制御部15、25とすれば、前述した温度制御部5と同様の効果を享受することができる。またさらに、温度制御部15と温度制御部25との間に隙間Sが設けられていれば、主電極21a(フィラメントコイル21a1)において発生する熱が変動しても、流路5aの孔5a1の上方に位置する発光管20の部分の温度(最冷部の温度)が影響を受けるのをさらに抑制することができる。そのため、発光管20とブロック3の接触位置や、発光管20をブロック3に固定する固定部4の締め付け具合などが変動したとしても、最冷部の温度を略40℃としたり、最冷部の温度を略40℃に維持したりするのがさらに容易となる。
また、以上においては、略U字状を呈する発光管20の場合を例示したが、略M字状を呈する発光管に、前述した温度制御部5や、温度制御部15、25を設けることができる。
また、略直線状を呈する発光管の場合には、両側の端部の近傍のそれぞれに、前述した温度制御部5や、温度制御部15、25を設けることができる。
これらの場合においても、前述した効果を享受することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を例示したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更などを行うことができる。これら実施形態やその変形例は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、前述の各実施形態は、相互に組み合わせて実施することができる。
1 低圧紫外線ランプユニット、2 ランプ、3 ブロック、3a 凹部、4 固定部、5 温度制御部、5a 流路、5a1 孔、5b 流路、5b1 孔、15 温度制御部、20 発光管、21 電極、21a 主電極、21a1 フィラメントコイル、25 温度制御部

Claims (3)

  1. 希ガスと、水銀と、が封入された放電空間を有する発光管と;
    前記発光管の両側の端部のそれぞれに設けられた電極と;
    前記発光管と、直接または金属を含むブロックを介して接触し、金属を含む温度制御部と;
    を具備し、
    前記温度制御部は、
    第1の温度の第1の液体が流通する第1の流路と;
    前記第1の温度よりも高い第2の温度の第2の液体が流通する第2の流路と;
    を有し、
    前記発光管から前記温度制御部に向かう方向から見て、前記第2の流路は、前記第1の流路と、前記電極との間に設けられている低圧紫外線ランプユニット。
  2. 前記発光管から前記温度制御部に向かう方向から見て、
    前記第1の流路は、前記発光管が延びる方向と交差する方向に延びる第1の孔を有し、
    前記第2の流路は、前記発光管が延びる方向と交差する方向に延びる第2の孔を有し、
    前記発光管が延びる方向において、前記第2の孔は、前記第1の孔と並んでいる請求項1記載の低圧紫外線ランプユニット。
  3. 前記第2の温度は、前記第1の液体よりも略5℃高い請求項1または2に記載の低圧紫外線ランプユニット。
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