JP2022167156A - 販売データ処理装置及び袋保持具 - Google Patents

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Abstract

【課題】限られたスペースであっても、より多くの取り引きに対応できると共に、商品の精算から袋詰めに至る顧客の利便性の良い販売データ処理装置及び袋保持具を提供する。【解決手段】販売データ処理装置100は、操作画面を表示するタッチパネルディスプレイ11と、タッチパネルディスプレイ11とは異なる方向に向けて配置され、操作画面を表示するタッチパネルディスプレイ21と、タッチパネルディスプレイ11の操作者に向けて設けられた第一袋保持部40aと、タッチパネルディスプレイ21の操作者に向けて設けられた第二袋保持部40bと、を備える。【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年2月17日~令和3年2月19日 「第55回スーパーマーケット・トレードショー2021」/幕張メッセ(千葉市美浜区中瀬2-1)にて公開
本発明は、独立した複数取り引きに対応可能な販売データ処理装置と袋保持具に関する。
スーパーマーケットなどの店舗では、商品の登録や精算を行う販売データ処理装置が設置されている。効率の良い運用を行うためには販売データ処理装置の設置台数を多くしたいが、スペースには限りがあった。
この点、例えば特許文献1では、回転する台と、該台の側壁に設けられた包装袋を掛けるラックと、該台の上面に設けられた、包装補助具を置く回転しないテーブルとを具備する回転式袋詰め台が開示されている。
特開2006-34765号公報
しかしながら、上記特許文献記載の回転式袋詰め台では占有面積が大きくなり、効率の良い運用は実現できない。
そこで本発明は、限られたスペースであっても、より多くの取り引きに対応できると共に、商品の精算から袋詰めに至る顧客の利便性の良い販売データ処理装置及び袋保持具を提供することを目的の一つとする。
上記目的を達成するため、本発明に係る販売データ処理装置は、操作画面を表示する第一表示部と、
前記第一表示部とは異なる方向に向けて配置され、操作画面を表示する第二表示部と、前記第一表示部の操作者に向けて設けられた第一袋保持部と、記第二表示部の操作者に向けて設けられた第二袋保持部と、を備える。
本発明の実施形態に係る販売データ処理装置、及び当該販売データ処理装置を構成する袋保持具を第一操作部側からみた外観斜視図であって、(a)第一載置台側からみた図、(b)第二載置台側からみた図、である。 本発明の実施形態に係る販売データ処理装置、及び当該販売データ処理装置を構成する袋保持具を第二操作部側からみた外観斜視図であって、(a)第一載置台側からみた図、(b)第二載置台側からみた図、である。 本発明の一の変形例に係る販売データ処理装置、及び当該販売データ処理装置を構成する袋保持具を第一操作部側から見た外観斜視図であって、(a)第一載置台側からみた図、(b)第二載置台側からみた図、である。 本発明の他の変形例に係る販売データ処理装置、及び当該販売データ処理装置を構成する袋保持具を第一操作部側から見た外観斜視図であって、(a)第一載置台側からみた図、(b)第二載置台側からみた図、である。 本発明の他の変形例に係る販売データ処理装置を構成する第一操作部と第二操作部を側面側から見た側面図である。 本発明の他の変形例に係る販売データ処理装置を示す図であって、(a)正面図、(b)側面図、(c)平面図、である。
●概要
以下、本発明の実施形態に係る販売データ処理装置及び袋保持具について、図を参照して説明する。
なお、以下の説明においては、レジ袋や顧客が持参したマイバッグをまとめて「袋」と称することがある。また、「買い物かご」は店舗が顧客に提供しているものであって、精算前に商品を詰めるもののことを意味し、「マイかご」は顧客が持参したものであって、顧客がレジ袋やマイバッグの代わりに用いるものを意味している。
図1及び図2は、本実施形態に係る販売データ処理装置100、及び当該販売データ処理装置100を構成する袋保持具40を示している。
販売データ処理装置100は、商品の登録及び/又は精算を行うPOSレジスタであり、顧客によって操作される。なお、販売データ処理装置100は、商品の登録を実行する観点からは登録装置を構成しているということができ、登録された商品の精算を実行する観点からは精算装置を構成しているということができる。
この販売データ処理装置100は、第一操作部1と第二操作部2を備える。第一操作部1と第二操作部2は、異なる会計処理に対応する操作部であり、それぞれ独立して処理を実行する。これにより、販売データ処理装置100は、同時に二人又は二組の顧客による会計処理に対応することができる。
なお、本実施形態においては、第一操作部1と第二操作部2は、それぞれが異なる会計処理に対応する操作部と称しているが、POS端末と称されるものであってもよく、その名称如何に関わらず、自端末のみで完結した一連の処理を実行可能な端末である。したがって、第一操作部1と第二操作部2は、それぞれがLANを介して上位のストアコントローラや取引状況管理装置といった装置と接続している。
また、同様に、販売データ処理装置100についても、第一操作部1、第二操作部2、及び第一操作部1に接続する釣銭釣札機14という複数の端末又は装置で構成された一つのユニットとみることもできるし、これら複数の端末又は装置を構成要素とする一つの装置あるいはPOS端末とみることもできる。
第一操作部1は、現金決済と非現金決済のいずれの会計処理にも対応可能な操作部であり、第二操作部2は、非現金決済の会計処理にのみ対応可能な操作部である。
なお、非現金決済とは、現金を用いない決済態様であり、例えば、クレジットカード等によるカード決済、コード決済、ポイントによる決済、電子マネーによる決済を含む。
第一操作部1と第二操作部2は、第一操作部1によって制御される釣銭釣札機14の上面に設置されている。詳細には、釣銭釣札機14を構成する略直方体状の筐体10の上面側において、第一操作部1は、釣銭や釣札の排出口等が設けられている一端側に偏って配設され、第二操作部2は、他端側に偏った位置に配設されている。
また、第一操作部1と第二操作部2は、タッチパネルディスプレイ11とタッチパネルディスプレイ21が逆側を向くように背中合わせにして設置されている。即ち、第一操作部1と第二操作部2は異なる方向に操作面を向けている。
なお、本実施形態では、第一操作部1と第二操作部2を背中合わせにして設置しているが、第一操作部1と第二操作部2をそれぞれ、異なる顧客が操作可能である限り、第一操作部1に対して第二操作部2が斜めを向くように設置することもできる。
このように、機構上、一定の大きさをもつ釣銭釣札機14の上面のスペースを活用して、第一操作部1と第二操作部2を背中合わせに配置したことにより、単に独立したPOS端末を背中合わせに配置するのとは異なる、より効果的な省スペース化を図ることができる。また、第一操作部1と第二操作部2について、後述するタッチパネルディスプレイ11、21を薄型なものとし、スキャナ12や印刷部15をコンパクトにまとめたことにより、第一操作部1と第二操作部2自体がコンパクトなものとなり、釣銭釣札機14の上面上に配置可能となっている。
なお、図6に示す販売データ処理装置100Cは、本実施形態に係る販売データ処理装置100及び後述の変形例に係る販売データ処理装置100Aが備える構成を適宜に取捨選択して構成したものである。この販売データ処理装置100Cは、販売データ処理装置100や販売データ処理装置100Aと異なり、第二操作部2用のハンディスキャナ22-2を、第一載置台3と第二載置台4を床面上に支持する支柱を備えているが、その余の点、即ち販売データ処理装置100Cを構成する各機能部の形状や位置関係等については販売データ処理装置100や販売データ処理装置100Aと基本的に変わることはなく、以下の説明において適宜に参照することがある。
●第一操作部1
第一操作部1は、図1に示されるように、タッチパネルディスプレイ11、スキャナ12、カード決済部13、釣銭釣札機14、印刷部15、報知部16、カメラ17を備えており、これらはCPU、ROM、RAM、ハードディスク、及び通信部といった機能部とバスを介して相互に通信可能である。
タッチパネルディスプレイ11は、操作画面を表示する点において表示部を構成し、また、顧客から所定の情報の入力を受け付ける点において入力部を構成する。タッチパネルディスプレイ11には例えば、商品の登録画面や精算画面など、顧客の操作に供するための画面のほか、操作履歴、釣銭在高、メンテナンス履歴(コネクテッド通信履歴)など、店員の操作や確認に供するための画面が表示される。
なお、図1の例において、タッチパネルディスプレイ11は、奥行きの短い薄型タイプのものであり、解像度1920×1080に対応した縦長のワイドディスプレイである。ただし、解像度1024×768に対応した横長のワイドディスプレイなどであってもよく、タッチパネルディスプレイ11とタッチパネルディスプレイ21を釣銭釣札機14上に背中合わせにして設置することを妨げない限り、形状やサイズは問わない。
スキャナ12は、各種の情報を光学的に読み取る機能部であり、本実施形態では、CCDカメラ等により実現された固定スキャナ12-1とハンディスキャナ12-2によって構成されている。
このスキャナ12は、商品に付されているバーコードや二次元コード(商品コード等)を光学的に読み取ることができ、この場合には、スキャナ12は商品を登録する登録手段の一つを構成する。
また、スキャナ12は、ポイントによる決済やコード決済における読取処理にも使用され、この場合には、スキャナ12は決済手段の一つを構成する。
固定スキャナ12-1は、タッチパネルディスプレイ11と同じ方向に向けて設けられており、これにより、顧客はタッチパネルディスプレイ11から視線を大きく動かしたり、体勢を変えたりすることなく、固定スキャナ12-1に商品を読み取らせる作業を行うことができる。
なお、スキャナ12は上記に加えて、お会計券(登録商標)に印刷されているコード(バーコード、2次元コード等)、品券類(商品券、クーポン券、優待券)、各種カード(例えば、会員カード、ポイントカード等)に印刷されているコード(バーコード、2次元コード等)を読み取ることもできる。ただし、商品の登録は、スキャナ12によるコードの読み取りによる登録に限らない。例えば、タッチパネルディスプレイ11に、商品に対応するプリセットキー(商品を注文するボタン)を表示し、当該プリセットキーが顧客によって操作(押下)されることによって、商品の登録を行うことも可能である。
また、本実施形態では、スキャナ12は、固定スキャナ12-1、ハンディスキャナ12-2によって構成されるものとしたが、これにかかわらず、固定スキャナ12-1、ハンディスキャナ12-2のいずれか一方によって構成することもできる。
カード決済部13は、各種カード(クレジットカード、交通系カード等のプリペイドカード、ポイントカード等)による決済端末であり、ICカードや磁気カード等に対応した決済手段の一つを構成する。カード決済部13は、カード認識部(読取部)、表示部、及び操作部などを備える。カード認識部は、各種カードの情報を磁気的又は電気的に読み取る。読み取られた情報は、買上商品の精算に用いられる。なお、カード認識部は、例えば、ポイントカードの保有ポイントを使用する場合など、今回の買上商品の精算において使用する情報を認識することも可能である。また、カード認識部は、例えば、ポイントカードにポイントを付与する場合など、今回の買上商品の精算に使用しない情報を認識することも可能である。
このカード決済部13は、タッチパネルディスプレイ11と同じ方向に向けて設けられており、これにより、顧客はタッチパネルディスプレイ11から視線を大きく動かしたり、体勢を変えたりすることなく、カード決済部13の操作を行うことができる。
なお、本実施形態のカード決済部13は、カード認識部、表示部、および操作部を備えるが、これに限らず、少なくともカード認識部を備えるものであればよい。また、本実施形態のカード認識部は、接触型のカード(ICカード、磁気カード)に対応するものであるが、他の実施形態のいてはこれに限らない。例えば、カード認識部は、接触型のカードに対応するものに代えて又は加えて、非接触型のカード(ICカード)に対応するものであってもよい。
釣銭釣札機14は、現金の入出金を実行する入出金部を構成しており、紙幣や硬貨の投入口、紙幣や硬貨の排出口を有し、現金による決済を実行する。この釣銭釣札機14は、第一操作部1と第二操作部2の下方の筐体10に設けられているが、第一操作部1の制御に応じて機能する。そのため、釣銭釣札機14の現金の投入口や排出口は、第一操作部1を操作する客又は店員に向けられている。
釣銭釣札機14は、投入口に投入された紙幣や硬貨を検出するセンサを有し、当該センサは、投入口に紙幣や硬貨が投入されたことを検出したり、金種別の枚数を検出したりする。これにより、釣銭釣札機14は、顧客から各種操作や現金の投入を受け付けると、投入口から投入された金額を算出する。投入金額と買上金額の差分である釣銭金額を算出すると、釣り銭や釣札を排出口から排出する。
印刷部15は、買上商品や決済額といった精算に関する情報、あるいは登録商品の登録データなど、各種の情報を各種媒体(レシート、お会計券等)に印刷して出力する。
報知部16は、第一操作部1のステータスに応じて発光する発光部であり、所定の点滅態様や色によってステータスを外部に報知する。この報知部16は、例えば、ランプやLED(Light Emitting Diode)で構成されたサインランプであり、所定の色や、所定の点滅態様で点灯可能である。報知部16は、第一操作部1の最も高い位置に設けられており、第一操作部1の周囲にいない店員にも点灯態様を認識させることが可能である。
ステータスには例えば、休止中、登録中、精算中、釣銭取り忘れ、釣銭ニアエンド、店員呼出中、顧客による商品の乗算登録、年齢認証の要求など、第一操作部1の使用時に想定されるものが種々ある。なお、ステータスの情報は上位の取引状況管理装置等に対して送信され、店員は売り場に設置された所定のモニタ等により当該情報をリアルタイムに把握できる。
なお、図1に示されるように、報知部16には後述するカメラ17が取り付けられると共に、このカメラ17は第一操作部1側に向かって伸び出しており、報知部26についても同様に構成されている。これにより、第一操作部1と第二操作部2の間に設けられている報知部16、26のいずれが、第一操作部1あるいは第二操作部2に対応しているのかを直感的に把握し易い。また、このように、報知部16、26のいずれが第一操作部1と第二操作部2に対応しているかを直感的に把握しやすくなるよう、報知部16、26をそれぞれ、第一操作部1又は第二操作部2側に傾けるなどしてもよい。
また、第一操作部1の報知部16と第二操作部2の報知部26は、それぞれタッチパネルディスプレイ11、21の正面右側に設けられており、報知部16、26が互いに干渉しないように設けられている。なお、本例では、報知部16、26をそれぞれ、タッチパネルディスプレイ11、21の正面右側に設けたが、正面左側に設けてもよく、互いに干渉しない位置である限り、他の位置に設けることもできる。
カメラ17は、顧客や店員といった操作者の操作状況を動画または静止画として連続的に撮像する撮像手段である。本実施形態において、このカメラ17は、顧客側から見て、タッチパネルディスプレイ11の正面、右上において、報知部16に一体的に取り付けられている。
このカメラ17は例えば、精算時における顧客の操作状況を撮像する。具体的には、カメラ17は、顧客が所持する紙幣や硬貨、釣銭釣札機14、顧客の手の動作など、現金の入出金中、現金の入出金の操作状況を撮像する。また、カメラ17は、商品の登録時における顧客の操作状況を撮像する。また、カメラ17は、販売データ処理装置100の脇に設けられている袋保持具40に掛けられている袋あるいは載置台上の買い物かごの内部(商品)や、登録時における顧客の操作状況を撮像することも可能である。
なお、カメラ17による撮像は、常時実行されていてもよいし、販売データ処理装置100が顧客から操作を受け付けたタイミングで開始してもよい。また、別途設けた人感センサにより、販売データ処理装置100の前に立った顧客を検知したタイミングで開始してもよい。
また、カメラ17による撮像画像は、タッチパネルディスプレイ11の画面上において、商品の登録画面や精算画面と共に表示することもできる。
なお、第一操作部1はこれらの機能部のほか、音声ガイダンスや警告音などを出力する音声出力部や、各種のキー(ハードウェアキー、ボタン)から構成されるキー操作部などを備えてもよい。
●第二操作部2
第二操作部2は、図2に示されるように、タッチパネルディスプレイ21、スキャナ22、カード決済部23、印刷部25、報知部26、カメラ27を備えており、これらはCPU、ROM、RAM、ハードディスク、及び通信部といった機能部とバスを介して相互に通信可能である。
なお、第二操作部2を構成するタッチパネルディスプレイ21、スキャナ22、カード決済部23、印刷部25、報知部26、及びカメラ27はそれぞれ、第一操作部1が備えるタッチパネルディスプレイ11、スキャナ12、カード決済部13、印刷部15、報知部16、及びカメラ17と同様の機能部である。本実施形態においては、スキャナ22は、固定スキャナ12-1に対応する固定スキャナのみによって構成されるが、ハンディスキャナ12-2に対応するハンディスキャナを設けてもよい。
また、第一操作部1と同様、スキャナ22とカード決済部23は、タッチパネルディスプレイ21と同じ方向に向けて設けられており、これにより、顧客はタッチパネルディスプレイ21から視線を大きく動かしたり、体勢を変えたりすることなく、スキャナ22に商品を読み取らせる作業を行ったり、カード決済部23の操作を行ったりすることができる。
一方、第二操作部2は、第一操作部1と異なり、釣銭釣札機14に対応する機能部を備えておらず、現金決済には対応しない。
また、第二操作部2は、第一操作部1とは異なる方向に向けられており、例えば、タッチパネルディスプレイ21とスキャナ22は、タッチパネルディスプレイ11や固定スキャナ12-1とは反対の方向に向けて配置されている。
なお、上記した第一操作部1と同様、第二操作部2はこれらの機能部のほか、音声ガイダンスや警告音などを出力する音声出力部や、各種のキー(ハードウェアキー、ボタン)から構成されるキー操作部などを備えてもよい。
以上のとおり、一台の販売データ処理装置100が第一操作部1と第二操作部2という独立した複数の操作部を備える結果、限られたスペースであっても、より多くの取り引きに対応できる。また、販売データ処理装置100の設置に伴う電気配線を簡略化できる。
●袋保持具40
第一操作部1と第二操作部2の筐体10の左右両側面には、水平方向に延びる第一載置台3と第二載置台4とが固定されている。
第一載置台3と第二載置台4はいずれも、平面視、略矩形状からなり、角部が弧状に面取りされた板状部材である。この第一載置台3と第二載置台4は、床面よりも高い位置であって、顧客が買い物カゴを置いたり、ショッピングカートの荷台部分を収めたりするのに適した位置に設けられている。また、第一載置台3と第二載置台4は、第一操作部1側から第二操作部2側に向かう方向に長さを有しており、中央から第一操作部1寄りのスペースは、第一操作部1を操作する顧客に供され、中央から第二操作部2寄りのスペースは、第二操作部2を操作する顧客に供される。
なお、第一載置台3は他端側に取り付けられている第二載置台4と同一の高さとなるように取り付けられていてもよいし、異なる高さで取り付けられていてもよい。また、第一載置台3と第二載置台4には、図6(a)に示されるように、それぞれを底面側から床面上に支持する支柱が設けられていてもよい。
第一載置台3は、顧客が購入する商品を収めた買い物かごや商品そのものが載置される。この第一載置台3の載置面上には、長さ方向の略中央に、載置面を第一操作部1側と第二操作部2側とに仕切る仕切部31が設けられている。
仕切部31は、載置面上において逆U字状に取り付けられた棒状の部材であり、載置面の略中央部において、互いに離間して第一操作部1側と第二操作部2側にそれぞれ一つずつ設けられている。
これにより、操作部ごとのパーソナルスペースを明確に区別でき、顧客はそのようなパーソナルスペースを視覚で把握することができる。よって、第一操作部1又は第二操作部2のうち、一方の操作部側の顧客は対向する操作部側の他客に対して気を遣うことなく自身のパーソナルスペースにおいて快適に買い物をすることができる。
仕切部31はまた、顧客がショッピングカートの荷台部分を第一載置台3に収めたり、買い物かごを載置したりした際の位置止めにもなる。即ち、第一操作部1側又は第二操作部2側からショッピングカートの荷台部分を第一載置台3に収めたり、買い物かごを載置したりした際、仕切部31は、当該ショッピングカートの荷台部分や買い物かごが第二操作部2側又は第一操作部1側に飛び出すのを規制する。その結果、第一操作部1側と第二操作部2側それぞれに収められるなどしたショッピングカートや買い物かご同士がぶつかるのを防いだり、第一操作部1側と第二操作部2側それぞれの載置面のスペースを狭めてしまったりすることがない。
なお、本例にかかわらず、仕切部31を設ける位置を適宜なものとすることにより、売り場で使用するショッピングカートの形状又はタイプ、あるいは買い物カゴのサイズや向きに対応することができる。
また、仕切部31の形状についても、第一操作部1側と第二操作部2側を仕切ることができる限り、他の形状等で構成することもできる。
第二載置台4には、スキャナ12、22等で登録の済んだ商品を収納するレジ袋やマイバッグ、あるいは顧客が持参したマイかごが載置される。この第二載置台4には、長さ方向の略中央に袋保持具40が取り付けられている。
袋保持具40は、レジ袋やマイバッグといった袋を保持するための部材であり、第一操作部1を操作する顧客に向けて設けられた第一袋保持部40aと、第一袋保持部40aの向きと対向する向きであって、第二操作部2を操作する顧客に向けて設けられた第二袋保持部40bによって構成される。図6(b)に示されるように、本実施形態では、これら第一袋保持部40aと第二袋保持部40bは、側面視、一直線上に設けられている。なお、このことは、第一袋保持部40aと第二袋保持部40bが背中合わせに設けられているとも表現できる。
この袋保持具40は、第二載置台4に取り付けられる基台41と、基台41の端部から起立する一対の支柱42、支柱42に取り付けられたアーム43、一対の支柱42の間に架け渡された横架部44、及び支柱42の上部に設置された一時置き台45と箸置きボックス46を有している。
なお、袋保持具40は、第二載置台4に着脱可能に取り付けられていてもよいし、着脱不能に固定されていてもよい。いずれにしても、本実施形態では、袋保持具40は第一操作部1や第二操作部2と一体的に販売データ処理装置100を構成しており、これにより、袋を保持する袋保持具40が販売データ処理装置100から独立して設けられている場合と異なり、商品の精算から袋詰めに至る効率が良い。
基台41は、本実施形態では側面視、L字状からなる棒状の部材であって、第二載置台4の載置面の幅と略同じ長さを有している。この基台41は、第二載置台4の載置面の略中央において、その長さ方向と載置面の幅方向とが一致するように取り付けられている。
一対の支柱42は、基台41の幅方向の両端部から起立するように取り付けられた棒状の部材である。
この一対の支柱42の上方には、第一操作部1側と第二操作部2側それぞれに一対のアーム43が取り付けられている。アーム43は、第一操作部1側又は第二操作部2側へ第二載置台4の載置面と平行に伸び出しており、先端には略U字状の第一フック431がアーム43に略直交する上向きに設けられている。第一フック431の外側には、外側に湾曲して形成された略コの字状の第二フック432が設けられている。
第一フック431はレジ袋の腕部を係止するためのものであり、レジ袋の一対の腕部をそれぞれ第一フック431に係止させることでレジ袋を開いた状態に保持できる。第二フック432はマイバッグの腕部を係止するためのものであり、マイバッグの一対の腕部をそれぞれ第二フック432に係止させることでマイバッグを開いた状態に保持できる。この状態で登録の済んだ商品をレジ袋やマイバッグ内に収納可能である。
なお、本実施形態にかかわらず、第一フック431及び第二フック432の一方のみ設けてレジ袋やマイバッグの腕部をそれぞれ係止させてもよい。また、第一フック431及び第二フック432の使用方法についても上記の例に限られず、第一フック431にマイバッグの腕部を係止させてもよいし、第二フック432にレジ袋の腕部を係止させてもよい。
一対の支柱42の間には、棒状の横架部44が複数、架け渡されている。この横架部44は、第二載置台4上に取り付けられた袋保持具40を安定させて、ぐらつきを防ぐ。また、横架部44は、第一操作部1側と第二操作部2側を仕切る仕切部の一つを構成しており、これにより、一対の支柱42の間を介して、第一操作部1側又は第二操作部2側から他方の操作部側へ袋等が飛び出すのを規制できる。また、操作部ごとのパーソナルスペースを明確に区別でき、顧客はそのようなパーソナルスペースを視覚で把握することができる。よって、第一操作部1又は第二操作部2のうち、一方の操作部側の顧客は対向する操作部側の他客に対して気を遣うことなく自身のパーソナルスペースにおいて快適に買い物をすることができる。
上方の横架部44には、その長さ方向の略中央にフック441が設けられている。このフック441は、未使用のレジ袋の束を係止させるためのものであり、第一操作部1側と第二操作部2側それぞれに一つずつ設けられている。
なお、本実施形態に関わらず、横架部44を板状の部材によって構成してもよい。これによっても、袋保持具40のぐらつき等を防ぐことができると共に、一対の支柱42の間を第一操作部1側と第二操作部2側に仕切ることができる。
一時置き台45は、第一操作部1と第二操作部2それぞれに向かって一つずつ設けられている。この一時置き台45はスキャナ12、22で登録されたパンや卵パック等の軽量な商品、変形または破損し易い商品、または軟弱で大きな容器等をレジ袋やマイバッグに収納する際、その底部に収納しないように一時的に保管して収納順序を調整する台である。
箸置きボックス46は第一操作部1と第二操作部2の中間の位置に配され、第一操作部1を操作する顧客と第二操作部2を操作する顧客が共用できるように設けられている。この箸置きボックス46は複数の箱体に仕切られており、各箱体には顧客が持ち帰り可能な割り箸、スプーン等の小物類が収納される。箸置きボックス46はまた、第一操作部1と第二操作部2の中間において、第一操作部1側と第二操作部2側を仕切る仕切部の一つを構成している。
なお、本実施形態に関わらず、箸置きボックス46を第一操作部1側と第二操作部2側に分けて設けることもできる。
箸置きボックス46を第一操作部1側と第二操作部2側に分けて設ける場合の態様は、箸置きボックス46内に仕切板を設けて二つの領域に分ける場合や、箸置きボックス46を二つ用意しそれぞれの領域に配置する場合などがある。
さらに箸置きボックス46は一時置き台45上には設けず、販売データ処理装置100が複数設置された会計エリアの出口方向側に数か所、箸置きボックスの設置スペースを別途設け、商品の登録や精算を終えた顧客が退店の際に上記設置スペースを経由して退店するようにしても良い。この場合、一時置き台45上には一切の仕切りが無くなるので、別途仕切りを設けてもよい。別途仕切りを設ける場合において、後述するパネル5-3を取り付ける例では、当該パネル5-3の下端部と一時置き台45とを接するように配置して領域を分けても良い。
このような構成からなる販売データ処理装置100は以下のとおり、その部材や部分の位置関係について、顧客が商品を買い物かごから袋等に詰める作業を行うのに好適に構成されている。
即ち、図1に示されるように、第一操作部1側において、スキャナ12やカード決済部13、釣銭釣札機14の一部は少なくとも、第一袋保持部40aの操作者側の端部にあたる、アーム43の先端部よりも内側に設けられている。このことは、スキャナ12やカード決済部13、釣銭釣札機14の一部の外側にアーム43の先端部が設けられているとも表現できる。販売データ処理装置100を側面から見た場合には、アーム43の基端(支柱42に取り付けらている箇所)から、第一フック431や第二フック432が設けられている先端部までの幅の内側にスキャナ12やカード決済部13が設けられている。特に本実施形態では、固定スキャナ12-1は、アーム43の基端に近い位置に設けられている。これにより、図6(c)に示されるように、第一載置台3に収めたショッピングカートの荷台部分、固定スキャナ12-1前のスペース(当該スペースは、「商品読取領域」とも言い得る)、第二載置台4にセットされた袋やマイかご等の開口部が略一列に並ぶようになっている。その結果、顧客は、固定スキャナ12-1で商品を読み取ってから袋やマイかごに商品を移し入れるという作業において、固定スキャナ12-1によるスキャン時の腕の流し方向の延長線上にある袋の開口部にそのまま商品を投入することができる。第一載置台3の買い物かご、商品読取領域、袋等の開口部が略一列に並んでいればさらに快適となる。
これに対して、商品読取領域と袋等の開口部とが略一列に形成されていない場合、顧客は腕や体を前後させなければならず、不要な動作・姿勢を強いられることになり快適な商品登録を実現することができない。
さらに、第二載置台4の操作者側の端部と袋等の開口部との位置関係も重要となる。詳細に説明すると、図6(b)に示されるように、袋等の開口部と第二載置台4の操作者側の端部とが略同一な位置となる場合、操作者は袋等の開口部の直近に立つことが可能となり、直立した姿勢を維持しながら袋等に商品を投入することができる。一方、第二載置台4の操作者側の端部から奥方向に袋等の開口部が位置する場合、顧客は直立した姿勢では袋等の開口部に体を近づけることができず、腰を曲げ、腕のみを伸ばして袋等の開口部から商品を入れなければならいことになる。このようなレイアウトの場合、顧客は、商品登録時には直立して固定スキャナ12-1に商品をかざし、また商品を袋等に入れる時には腰を曲げて腕を伸ばすこととなり、結果として直立と腰を曲げる作業とを繰り返す身的負担を大きくする恐れがある。以上より、第二載置台4の操作者側の端部と袋等の開口部とが鉛直方向において略同一な位置にあること、または、第二載置台4の操作者側の端部よりも袋等の開口部が外側に位置する(この場合には、袋等の開口部は販売データ処理装置100の外側に位置する)ことが好ましい。ただし、袋等の開口部のみを販売データ処理装置100の外側に突出させると、袋を第二載置台4上に載置することができず、袋の形状が変形し、ゆとりのある開口部を形成することができないため、袋の開口部と第二載置台4の操作者側の端部とは略同一な位置にあることが好ましい。
なお、ハンディスキャナ12-2についても、固定スキャナ12-1と同様、アーム43の基端に近い位置に設けられており、顧客は、買い物かごから商品を取り出し、袋やマイかごに移し入れる流れの中で、ハンディスキャナ12-2により商品を読み取ることができる。
また、第二操作部2側についても第一操作部1側と同様に構成されており、スキャナ22やカード決済部23は少なくとも、第二袋保持部40bの操作者側の端部にあたる、アーム43の先端部よりも内側に設けられている。したがって、販売データ処理装置100を側面から見た場合には、アーム43の基端(支柱42に取り付けらている箇所)から、第一フック431や第二フック432が設けられている先端部までの幅の内側にスキャナ22やカード決済部23が設けられている。これにより、第二操作部2についても、顧客は、買い物かごから商品を取り出し、スキャナ22で商品を読み取ってから袋やマイかごに商品を移し入れるという作業をスムーズに行うことができる。
●顧客による販売データ処理装置100の使用例
販売データ処理装置100の使用例について説明する。
顧客は売り場をまわって、所望の商品を買い物かごやショッピングカートに入れていく。所望の商品がすべて揃うと、空いている販売データ処理装置100のところへ赴き、ショッピングカートの荷台部分を第一載置台3に収めたり、買い物かごを第一載置台3に置いたりする。そして、第一操作部1又は第二操作部2を操作して、買い上げ商品の登録を実行する。
商品の登録操作は、商品のバーコード等をスキャナ12に読み取らせたり、タッチパネルディスプレイ11上に表示された商品のプリセットキーを押下したりして行われる。
このとき、顧客は、袋を第一フック431や第二フック432に係止させたり、マイかごを第二載置台4上に載置したりしておく。そして、買い物かごの中の商品を順次、取り出し、当該商品のバーコード等をスキャナ12、22で読み取らせたり、画面上で登録したりした上、袋やマイかごに移し入れていく。
全ての商品の登録が完了すると、顧客は精算処理に移るための会計ボタンを押下するなどし、精算処理に移る。顧客は決済種別を指定し、所定の決済種別により決済を実行する。ここで、第一操作部1の操作者は、決済種別として現金決済と非現金決済のいずれかを選択できる一方、第二操作部2の操作者は、決済種別として非現金決済のみ可能である。なお、非現金決済には上述のとおり、クレジットカード等によるカード決済、コード決済、ポイントによる決済、電子マネーによる決済などがあり、顧客は非現金決済を行う場合には、複数用意されている非現金決済の種別の中からいずれかを指定する。
所定の決済態様により買上商品の精算処理が実行されると、印刷部15からレシートが発行され、精算処理は終了する。
なお、上述した販売データ処理装置100の操作は、所謂フルセルフモードによる運用下の場合である。フルセルフモードは、顧客が販売データ処理装置100により購入対象商品の登録から精算までの操作を全て実行する操作モードである。
ただし、本実施形態に係る販売データ処理装置100の操作は、所謂セルフ精算モード等の他のモードにより運用されていてもよい。セルフ精算モードは、顧客が販売データ処理装置100により購入対象商品の会計(精算)の操作のみを実行する操作モードであり、商品登録は販売データ処理装置100以外の端末又は装置で行われる。
セルフ精算モードでは、商品登録は例えば、顧客が使用する携帯端末により行われる。携帯端末に対しては、販売データ処理装置100と連携する所定のアプリケーションプログラムが提供されており、携帯端末は当該所定のアプリケーションプログラムの機能実行により、商品に付されたバーコードの読み取りや商品選択等に基づいた商品登録を行うことができる。商品登録が携帯端末上で完了し、当該商品登録に係る登録データが販売データ処理装置100に提供されると、販売データ処理装置100は当該登録データに基づいて会計額を算出すると共に、所定の決済態様による精算を実行する。なお、登録データの提供は、携帯端末上でコード化されたデータの読み取り、無線通信による送信など、各種の方法によることができる。
また、他の例では、商品登録は商品の登録を実行する登録機によって行うこともできる。この場合、商品の登録データは、当該登録機から通信により販売データ処理装置100へ送信したり、登録機によって発行されたお会計券に印刷された所定のコードを販売データ処理装置100に読み取らせたりすることにより提供することができる。
なお、登録データは、携帯端末や登録機から直接、販売データ処理装置100へ送信するものとしてもよいし、ストアコントローラや取引状況管理装置といった他の上位の装置を経由して送信するものとしてもよい。
このようなセルフ精算モードでは、商品の登録が完了しているため、顧客は第一操作部1又は第二操作部2を操作して精算のみを実行し、その後、第二載置台4にセットした袋やマイかごに買い物かご内の商品を移し入れる。
なお、上述した本実施形態に係る販売データ処理装置100を売り場内の所定のエリア等に複数、設置する場合には、顧客の動線に配慮したレイアウトにするのが好適である。即ち、各販売データ処理装置100の第一載置台3と第二載置台4がそれぞれ、所定のエリア内の入口側と出口側を向くように販売データ処理装置100を設置する。これにより、各販売データ処理装置100において、所定のエリアに入口側から入った顧客はその移動の流れのまま、第一載置台3にショッピングカートを収めたり買い物カゴを置いたりし、そして商品を順次、登録して袋等に移し入れる。そして、顧客は買い上げ商品の精算を行い、出口側の第二載置台4上の袋等を持って所定のエリアを出る。
これにより、所定のエリア内において、顧客の動作や流れが入口側から出口側に向かうようになり、混雑の緩和、販売データ処理装置100の効率的な運用を図ることができる。
また、この場合、第一操作部1と第二操作部2がそれぞれ同じ方向に操作面(タッチパネルディスプレイ11、21)を向けており、現金決済を希望する顧客は第一操作部1側へ赴き、非現金決済を希望する顧客は、第一操作部1側に比して混雑しにくい第二操作部2側へ誘導できることから、顧客が希望する決済の態様に応じて所定エリア内における顧客の動線を整理できる。
また、これに合わせて、販売データ処理装置100の配置に応じて、第一操作部1と第二操作部2の決済種別や操作モードを所定の設定とすれば、顧客の導線の効率性や快適性を向上させることができる。
また、販売データ処理装置100を売り場内に設置する場合に、現金決済と非現金決済、あるいはフルセルフモードとセルフ精算モードといったように、決済種別や操作モードに応じたレイアウトを採用すれば、顧客の動線が整理することができ、その結果、販売データ処理装置100が設置されている売り場内の快適性の向上、混雑の緩和を実現できる。
さらに、第一操作部1のみが現金決済に対応する一方、第一操作部1と第二操作部2の両操作部が非現金決済に対応することで、非現金決済の比率向上も期待できる。
●変形例1
図3は、上述した販売データ処理装置100の変形例に係る販売データ処理装置100Aを示している。
販売データ処理装置100Aは、第一操作部1側と第二操作部2側を仕切る仕切部の一つとして薄板状のパネル5を備えている
パネル5は、例えばアクリル樹脂やポリカーボネートでできており、このパネル5により、向かい合う顧客の間で唾などの飛沫が飛び交うのを防ぎ、衛生的に運用することができる。また、パネル5として色付きのものを採用すれば、向かい合う顧客の視線を遮ることができるし、透明のものを採用すれば、店員は顧客の操作状況や報知部16を視認しやすい。
パネル5-1は、第一操作部1と第二操作部2の間に起立して設けられ、当該第一操作部1と第二操作部2を仕切っている。このパネル5-1は、タッチパネルディスプレイ11やタッチパネルディスプレイ21よりも大きなサイズからなり、第一操作部1と第二操作部2の間に挟み込まれるように立てて設置される。具体的に、本例では、パネル5-1の横幅はタッチパネルディスプレイ11、21の幅と略同等であるが、縦方向の長さはタッチパネルディスプレイ11、21の上端よりも上方に伸び出す長さで構成されている。
パネル5-2は、第一載置台3の載置面の略中央に起立して設けられ、第一載置台3上の空間を第一操作部1側と第二操作部2側に仕切っている。パネル5-2のサイズは例えば、その幅が第一載置台3の載置面の幅と略同等であり、その高さが載置面から第一操作部1又は第二操作部2の上端あるいは上端よりも少し高い位置までの高さである。
パネル5-3は、袋保持具40の一時置き台45と箸置きボックス46の上方に支持され、第二載置台4上の空間を第一操作部1側と第二操作部2側(第一袋保持部40a側と第二袋保持部40b側)に仕切っている。パネル5-3のサイズは例えば、その幅が第二載置台4の載置面の幅と略同等であり、その高さが、箸置きボックス46のわずかに上方から第一操作部1又は第二操作部2の上端あるいは上端よりも少し高い位置までの高さである。
なお、図示の例では、パネル5-3は箸置きボックス46の上方に設けているが、箸置きボックス46を第一操作部1側と第二操作部2側に中央で分けて設け、中央部分に立設するようにパネル5-3を設けることもできる。
なお、本例では、第一操作部1と第二操作部2の間、第一載置台3の略中央、及び第二載置台4の略中央の三箇所にそれぞれ、パネル5-1、5-2、5-3を設けているが、いずれかの個所にのみ設けることもできる。
また、パネル5-1、5-2、5-3を一体的に構成し、一枚のパネル5として構成することもできる。
●変形例2
図4は、上述した販売データ処理装置100の他の変形例に係る販売データ処理装置100Bを示している。
販売データ処理装置100Bは、上述した販売データ処理装置100とは異なり、釣銭釣札機14を備えておらず、第一操作部1と第二操作部2はいずれも非現金決済にのみ対応する。また、第一操作部1と第二操作部2は、支持体6により所定の高さのところに支持されている
なお、図4は、第一操作部1側から販売データ処理装置100Bを見た図であるが、本例では第一操作部1と第二操作部2が同じ構成からなり、第二操作部2側から販売データ処理装置100Bを見た場合にも、販売データ処理装置100Bは同様の外観を呈する。
また、タッチパネルディスプレイ11、21の背面側には筐体10A、20Aが設けられているところ、例えばこの筐体10A、20Aの側面には、電源状態、メモリアクセス状態、及びネットワーク接続状態を示す状態インジケータ、電源スイッチ、UDB・LAN等のインターフェースが設けられていてもよい。この場合、電源スイッチやインターフェースはカバーで開閉可能に覆うようにするとよい。このような保守に必要な操作部分が筐体10A、10Bの内部に設けられているのではなく、各操作部の機能部に設けられていることから保守性が高い。このようなことは、仮に操作部分を筐体10A、10B内に設けた場合に、当該操作部分が第一操作部1あるいは第二操作部2と離れてしまうため、筐体10A、10B内の各スイッチやインターフェースがどちらの操作部のためのものであるか見分けられなくなるという不都合を回避することができる。
支持体6は、床面に設置される基台部61と基台部61から立設して上方に伸び出した支柱62によって構成されており、支柱62の上部において、第一操作部1と第二操作部2は互いと背中合わせになるようにして取り付けられている。
これにより、第一操作部1と第二操作部2を操作者にとって操作しやすい高さに設けつつ、第一操作部1と第二操作部2の下方をすっきりとさせてコンパクトなものとし、省スペース化を図ることができる。また、このように販売データ処理装置100Bはコンパクトな上に単独で機能させられるので、設置場所を選ばず、売り場のレイアウトを制限することもない。
なお、本例では、図5に示されるように、タッチパネルディスプレイ11、21の背面側に筐体10A、20Aが設けられているところ、この筐体10A、20Aはその底面と背面がフラットに構成されている。これにより、第一操作部1と第二操作部2を背中合わせに設けたときに、取付スペースに無駄がない。また、タッチパネルディスプレイ11とタッチパネルディスプレイ21の間が適度に離間しており、当該部分に上述した報知部16、26を互いに干渉することなく設けたり、上述したパネル5を設けたりすることもできる。
また、図4の例では、販売データ処理装置100Bに報知部16、26やカメラ17、27のほか、カード決済部13、23が設けられていないが、設けられていてもよい。
支持体6の左右両側面には、上述した第一載置台3と第二載置台4とが固定されている。第二載置台4には、略中央に上述した袋保持具40が取り付けられている。
本例においても、スキャナ12は、アーム43の先端部よりも内側に設けられており、スキャナ12の前のスペースが空いている。その結果、販売データ処理装置100と同様、販売データ処理装置100Bを側面から見た場合には、アーム43が支柱42に取り付けられる基端から、第一フック431や第二フック432が設けられている先端部までの幅の内側にスキャナ12が設けられており、第一載置台3に収めたショッピングカートの荷台部分、スキャナ12前のスペース、第二載置台4にセットされた袋やかご等が一列に並ぶようになっている。これにより、顧客は本例においても、買い物かごから商品を取り出し、スキャナ12で商品を読み取ってから袋に商品を移し入れるという作業をスムーズに行うことができる。
なお、本例において、支持体6の形状等は本例に限られず、円柱状等、他の形状で構成されていてもよい。また、支持体6は床面に固定されていてもよいし、載置されていてもよい。また、支持体6を天井から吊り下げられるように伸びだした部材として構成し、支持体6の下部に第一操作部1と第二操作部2を設けることもできる。この場合には、第一載置台3と第二載置台4は、第一操作部1と第二操作部2の左右両側に相当する位置において、床面上に第一載置台3と第二載置台4をそれぞれ自立させるための支柱によって支持させられる。
また、支持体6の内側に中空部を設け、第一操作部1と第二操作部2に接続する電源コードや通信ケーブル等を当該中空部に集約して、引き回せるようになっていてもよい。
また、第一載置台3と第二載置台4とが連接した一体の載置台として構成されていてもよい。この場合、第一操作部1や第二操作部2の鉛直方向下方にも載置エリアが設けられるため、買い物かごに収まらないような大型商品をハンディスキャナ12-2等で読み取る際の載置エリアとして利用することができる。また、第一載置台3に載置した買い物かごや大型商品等を滑らせながら第二載置台4へ移すことも出来る。荷物の多い顧客は当該載置エリアに自身の荷物を載置しても良い。
なお、以上の本実施形態においては、第一操作部1と第二操作部2のいずれもが商品の精算を行うものとしたが、これに限らず、一方を電子マネーのチャージ機等、商品の精算とは異なる取り引きや処理に供される機能部あるいは装置とし構成することもできる。
また、適宜の設定により、時間帯や曜日などに基づいて、第一操作部1と第二操作部2の対応可能な決済種別や操作モードを切り替えたり、一部の第一操作部1や第二操作部2を休止させたりすることもできる。
また、販売データ処理装置100、100A、100B、あるいは第一操作部1と第二操作部2は、必ずしも、全部の機能を備えていなくてもよい。例えば、操作モードごとに必要となる機能を実現するためのプログラムを外部の装置(例えば、上位のストアコントローラや取引状況管理装置、あるいは店外のサーバなど)から取得して実行可能な状態とするとともに、操作モードごとに不要な機能を実現するためのプログラムを保持する場合には当該プログラムを実行不能な状態(例えば消去すること)としてもよい。
また、販売データ処理装置100、100A、100Bを構成する機能を実現するためのコンピュータプログラムは、インターネット等のネットワークを介したダウンロードによって提供したり、CD-ROMなどのコンピュータ読取可能な各種の記録媒体に記録して提供したりすることができる。
また、これらのソフトウェア資源は、適宜の設計によりいずれかのハードウェア資源に分散又は集約させることができるし、ハードウェア資源も物理的に一体をなす装置あるいは別体をなす装置として構成することもできる。
●実施形態総括
本発明は、独立した複数取り引きに対応可能な販売データ処理装置と袋保持具に関する。
スーパーマーケットなどの店舗では、商品の登録や精算を行う販売データ処理装置が設置されている。効率の良い運用を行うためには販売データ処理装置の設置台数を多くしたいが、スペースには限りがあった。
この点、例えば特開2006-34765号公報では、回転する台と、該台の側壁に設けられた包装袋を掛けるラックと、該台の上面に設けられた、包装補助具を置く回転しないテーブルとを具備する回転式袋詰め台が開示されている。
しかしながら、レジ袋等の袋を保持する袋保持具が販売データ処理装置から独立して設けられていると、商品の精算から袋詰めに至る流れが悪くなり、効率の良い運用は実現できない。
そこで本発明は、限られたスペースであっても、より多くの取り引きに対応できると共に、商品の精算から袋詰めに至る顧客の利便性の良い販売データ処理装置及び袋保持具を提供することを目的の一つとする。
上記目的を達成するため、本発明の一の観点に係る販売データ処理装置は、操作画面を表示する第一表示部と、前記第一表示部とは異なる方向に向けて配置され、操作画面を表示する第二表示部と、前記第一表示部の操作者に向けて設けられた第一袋保持部と、前記第二表示部の操作者に向けて設けられた第二袋保持部と、を備える。
前記第一表示部と同じ方向に向けて設けられた第一読取部と、前記第二表示部と同じ方向に向けて設けられた第二読取部と、を備え、前記第一読取部と前記第二読取部はそれぞれ、前記第一袋保持部又は前記第二袋保持部の操作者側の端部よりも内側に設けられているものとしてもよい。
前記第一表示部と同じ方向に向けて設けられた第一決済部と、前記第二表示部と同じ方向に向けて設けられた第二決済部と、を備え、前記第一決済部と前記第二決済部はそれぞれ、前記第一袋保持部又は前記第二袋保持部の操作者側の端部よりも内側に設けられているものとしてもよい。
前記第一袋保持部と前記第二袋保持部とは、側面視、一直線上に設けられているものとしてもよい。
前記第一袋保持部と前記第二袋保持部側の間を仕切る仕切部、を備えるものとしてもよい。
本発明の別観点に係る袋保持具は、一の方向に向けて設けられた第一袋保持部と、前記一の方向と対向する方向に向けて設けられた第二袋保持部と、を備え、前記第一袋保持部と前記第二袋保持部とは、側面視、一直線上に設けられているものとしてもよい。
以上の本発明の実施形態に係る販売データ処理装置によれば、販売データ処理装置が第一操作部と第二操作部という独立した複数の操作部を備える結果、限られたスペースであっても、より多くの取り引きに対応できる。また、販売データ処理装置の設置に伴う電気配線を簡略化できる。
また、限られたスペースの中でも、操作部ごとに袋保持部が提供されるため、顧客は商品の登録や精算を行いながら、商品を買い物かごから袋等に移し入れる作業を行うことができるし、買い物かごから袋等に商品を移し入れる作業も効率よく行うことができる。
さらに、販売データ処理装置を構成する第一操作部と第二操作部について、買い物かごを載置する載置台や袋等を保持する袋保持具が同じ側に設けられているため、顧客の動線が整理され、売り場内の快適性の向上、混雑の緩和を実現できる。
100、100A、100B、100C :販売データ処理装置
1 :第一操作部
2 :第二操作部
10、10A、20A :筐体
11、21 :タッチパネルディスプレイ
12、22 :スキャナ
13、23 :カード決済部
14 :釣銭釣札機
15、25 :印刷部
16、26 :報知部
17、27 :カメラ
3 :第一載置台
4 :第二載置台
40 :袋保持具
40a :第一袋保持部
40b :第二袋保持部
5 :パネル
6 :支持体

Claims (6)

  1. 操作画面を表示する第一表示部と、
    前記第一表示部とは異なる方向に向けて配置され、操作画面を表示する第二表示部と、
    前記第一表示部の操作者に向けて設けられた第一袋保持部と、
    前記第二表示部の操作者に向けて設けられた第二袋保持部と、を備える、
    販売データ処理装置。
  2. 前記第一表示部と同じ方向に向けて設けられた第一読取部と、
    前記第二表示部と同じ方向に向けて設けられた第二読取部と、を備え、
    前記第一読取部と前記第二読取部はそれぞれ、
    前記第一袋保持部又は前記第二袋保持部の操作者側の端部よりも内側に設けられている、
    請求項1記載の販売データ処理装置。
  3. 前記第一表示部と同じ方向に向けて設けられた第一決済部と、
    前記第二表示部と同じ方向に向けて設けられた第二決済部と、を備え、
    前記第一決済部と前記第二決済部はそれぞれ、
    前記第一袋保持部又は前記第二袋保持部の操作者側の端部よりも内側に設けられている、
    請求項1又は2記載の販売データ処理装置。
  4. 前記第一袋保持部と前記第二袋保持部とは、側面視、一直線上に設けられている、
    請求項1乃至3いずれかの項に記載の販売データ処理装置。
  5. 前記第一袋保持部と前記第二袋保持部側の間を仕切る仕切部、を備える、
    請求項1乃至4いずれかの項に記載の販売データ処理装置。
  6. 一の方向に向けて設けられた第一袋保持部と、
    前記一の方向と対向する方向に向けて設けられた第二袋保持部と、を備え、
    前記第一袋保持部と前記第二袋保持部とは、側面視、一直線上に設けられている、
    袋保持具。

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