JP2022166580A - エンジン装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リレーの遮断処理中にエンジンの始動が要求されたときに、エンジンの始動完了までの時間が長くなるのを抑制する。【解決手段】リレーが遮断状態でエンジンの始動が要求されたときには、リレーの接続処理を実行し、リレーが接続状態になると、スタータおよび/またはモータジェネレータによるエンジンのクランキングを伴ってエンジンを始動し、リレーの遮断処理中にエンジンの始動が要求されたときには、リレーが遮断状態になると、スタータによるエンジンのクランキングを伴ってエンジンを始動し、その後にリレーの接続処理を実行してリレーを接続状態にする。【選択図】図4

Description

本発明は、エンジン装置に関する。
従来、この種のエンジン装置としては、エンジンと、エンジンを始動可能なスタータと、エンジンを駆動およびアシスト可能な電動発電機と、スタータに第1電力ラインを介して接続された低電圧バッテリと、電動発電機に第2電力ラインを介して接続された高電圧バッテリと、電動発電機およびスタータを制御する制御装置と、を備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このエンジン装置では、イグニッションスイッチがオンした後に、一定時間が経過しても制御装置が起動しなかったときにおいて、エンジン始動信号が制御装置に入力された場合には、スタータを作動させることが可能な回路(遅延回路)を設ける。
特開2005-155582号公報
上述のハード構成に加えて第2電力ラインに設けられたリレーを更に備えるエンジン装置では、一般に、リレーが遮断状態でエンジンの始動が要求されたときには、リレーの接続処理を実行してリレーが接続状態になるとスタータやモータジェネレータによるエンジンのクランキングを伴ってエンジンを始動する。リレーが遮断処理中にエンジンの始動が要求されたときに、リレーが遮断状態になってから同様にリレーの接続処理を実行してリレーが接続状態になるとエンジンを始動する場合、エンジンの始動完了までに要する時間が長くなってしまう。
本発明のエンジン装置は、リレーの遮断処理中にエンジンの始動が要求されたときに、エンジンの始動完了までの時間が長くなるのを抑制することを主目的とする。
本発明のエンジン装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明のエンジン装置は、
エンジンと、
前記エンジンをクランキングするためのスタータと、
前記エンジンに接続されたモータジェネレータと、
前記スタータに第1電力ラインを介して接続された第1蓄電装置と、
前記モータジェネレータに第2電力ラインを介して接続された第2蓄電装置と、
前記第2電力ラインに設けられたリレーと、
前記エンジンと前記スタータと前記モータジェネレータと前記リレーとを制御する制御装置と、
を備えるエンジン装置であって、
前記制御装置は、
前記リレーが遮断状態で前記エンジンの始動が要求されたときには、前記リレーの接続処理を実行し、前記リレーが接続状態になると、前記スタータおよび/または前記モータジェネレータによる前記エンジンのクランキングを伴って前記エンジンを始動し、
前記リレーの遮断処理中に前記エンジンの始動が要求されたときには、前記リレーが遮断状態になると、前記スタータによる前記エンジンのクランキングを伴って前記エンジンを始動し、その後に前記リレーの接続処理を実行して前記リレーを接続状態にする、
ことを要旨とする。
本発明のエンジン装置では、リレーが遮断状態でエンジンの始動が要求されたときには、リレーの接続処理を実行し、リレーが接続状態になると、スタータおよび/またはモータジェネレータによるエンジンのクランキングを伴ってエンジンを始動する。一方、リレーの遮断処理中にエンジンの始動が要求されたときには、リレーが遮断状態になると、スタータによるエンジンのクランキングを伴ってエンジンを始動し、その後にリレーの接続処理を実行してリレーを接続状態にする。これにより、リレーの遮断処理中にエンジンの始動が要求されたときに、リレーが遮断状態になってからリレーの接続処理を実行してリレーが接続状態になるとエンジンを始動する場合に比して、エンジンの始動完了までに要する時間が長くなるのを抑制することができる。
本発明のエンジン装置において、前記リレーの遮断処理は、前記リレーの溶着診断を含み、前記制御装置は、前記リレーの溶着診断中に前記エンジンの診断が要求されたときには、前記溶着診断を中止して前記リレーを遮断状態にするものとしてもよい。こうすれば、リレーの遮断処理中にエンジンの始動が要求されたときに、エンジンの始動完了までに要する時間が長くなるのをより十分に抑制することができる。
本発明のエンジン装置において、前記リレーは、第1、第2、第3、第4スイッチング素子と、第1、第2、第3、第4ダイオードとを有し、前記第1、第2スイッチング素子は、前記第2電力ラインの正極側ラインに前記第2蓄電装置側からこの順に互いに直列に接続されており、前記第3、第4スイッチング素子は、前記第2電力ラインの負極側ラインに前記第2蓄電装置側からこの順に互いに直列に接続されており、前記第1、第3ダイオードは、それぞれ、前記モータジェネレータから前記第2蓄電装置の方向が順方向となるように前記第1、第3スイッチング素子に並列に接続されており、前記第2、第4ダイオードは、それぞれ、前記第2蓄電装置から前記モータジェネレータの方向が順方向となるように前記第1、第3スイッチング素子に並列に接続されているものとしてもよい。
本発明の一実施例としてのエンジン装置を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 リレー54周辺の構成の概略を示す構成図である。 イグニッションスイッチ80の状態と、エンジン22の運転要求の有無および回転数Neと、リレー54の状態と、の様子の一例を示すタイムチャートである。 ECU70により実行される所定始動ルーチンの一例を示すフローチャートである。 実施例および比較例の、イグニッションスイッチ80の状態と、エンジン22の運転要求の有無および回転数Neと、リレー54の状態と、の様子の一例を示すタイムチャートである。 実施例および変形例の、イグニッションスイッチ80の状態と、エンジン22の運転要求の有無および回転数Neと、リレー54の状態と、の様子の一例を示すタイムチャートである。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としてのエンジン装置を搭載するハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図であり、図2は、リレー54周辺の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図1に示すように、エンジン22と、クラッチ24と、変速機26と、スタータ30と、ギヤ機構32と、モータジェネレータ40と、ベルト機構42と、第1蓄電装置としての低電圧バッテリ50と、第2蓄電装置としての高電圧バッテリ52と、リレー54と、DC/DCコンバータ56と、制御装置としての電子制御ユニット(以下、「ECU」という)70とを備える。実施例の「エンジン装置」としては、主として、エンジン22とスタータ30とモータジェネレータ40と低電圧バッテリ50と高電圧バッテリ52とリレー54とDC/DCコンバータ56とECU70とが該当する。
エンジン22は、ガソリンや軽油などを燃料として動力を出力する内燃機関として構成されている。クラッチ24は、例えば油圧駆動の摩擦クラッチとして構成されており、エンジン22のクランクシャフト23と変速機26の入力軸26aとの接続および接続の解
除を行なう。変速機26は、例えば10段変速の自動変速機として構成されており、入力軸26aや出力軸26b、複数の遊星歯車、油圧駆動の複数の摩擦係合要素(クラッチやブレーキ)を有し、入力軸26aがクラッチ24を介してエンジン22のクランクシャフト23に連結されていると共に出力軸26bがギヤ機構27を介して駆動輪28a,28bに連結されている。この変速機26は、複数の摩擦係合要素の係脱により、第1速から第10速までの前進段や後進段を形成して入力軸26aと出力軸26bとの間で動力を伝達する。なお、変速機26としては、10段変速の変速機に限定されるものではなく、4段変速や5段変速、6段変速、8段変速などの変速機が用いられるものとしてもよい。
スタータ30は、例えば直流直巻型のモータとして構成されており、電力ライン38に接続されている。ギヤ機構32は、外歯を有すると共にエンジン22のクランクシャフト23に取り付けられるリングギヤ33と、スタータ30の回転軸31と一体に回転するピニオンギヤ34と、ピニオンギヤ34をその軸方向に移動させてピニオンギヤ34とリングギヤ33との噛合および噛合の解除を行なうアクチュエータ35とを有する。
モータジェネレータ40は、例えば直流分巻型のモータジェネレータとして構成されており、電力ライン48に接続されている。ベルト機構42は、エンジン22のクランクシャフト23に取り付けられたプーリ43と、モータジェネレータ40の回転軸41に取り付けられたプーリ44と、プーリ43とプーリ44とに掛け渡されたベルト45とを有する。
低電圧バッテリ50は、例えば定格電圧が12Vのリチウムイオン二次電池やニッケル水素バッテリ、鉛蓄電池として構成されており、電力ライン38に接続されている。高電圧バッテリ52は、例えば定格電圧が40V~50V程度のリチウムイオン二次電池やニッケル水素バッテリとして構成されており、電力ライン48に接続されている。
リレー54は、電力ライン48のモータジェネレータ40やDC/DCコンバータ56側と高電圧バッテリ52側との接続および遮断を行なう。このリレー54は、図2に示すように、4つのスイッチング素子Q1~Q4と、4つのダイオードD1~D4とを有する。スイッチング素子Q1~Q4としては、例えば、MOSFETやIGBTなどが用いられる。スイッチング素子Q1,Q2は、電力ライン48の正極側ライン48pに高電圧バッテリ52側からこの順に互いに直列に接続されている。スイッチング素子Q3,Q4は、電力ライン48の負極側ライン48nに高電圧バッテリ52側からこの順に直列に接続されている。ダイオードD1,D3は、モータジェネレータ40やDC/DCコンバータ56側から高電圧バッテリ52側の方向が順方向となるようにスイッチング素子Q1,Q3に並列に接続されている。ダイオードD2,D4は、高電圧バッテリ52側からモータジェネレータ40やDC/DCコンバータ56側の方向が順方向となるようにスイッチング素子Q2,Q4に並列に接続されている。このリレー54は、スイッチング素子Q1~Q4の全てがオンのときにおいて、高電圧バッテリ52から放電するときには、正極側ライン48pでスイッチング素子Q1およびダイオードD2に電流を流れると共に負極側ライン48nでスイッチング素子Q4およびダイオードD3に電流が流れ、高電圧バッテリ52を充電するときには、正極側ライン48pでスイッチング素子Q2およびダイオードD1に電流を流れると共に負極側ライン48nでスイッチング素子Q3およびダイオードD4に電流が流れる。
DC/DCコンバータ56は、図1に示すように、電力ライン38と電力ライン48とに接続されており、電力ライン38の電力を昇圧して電力ライン48に供給したり、電力ライン48の電力を降圧して電力ライン38に供給したりする。
ECU70は、CPUを中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPUの他に、処理プログラムを記憶するROMや、データを一時的に記憶するRAM、データを記憶保持するフラッシュメモリ、入出力ポートを備える。ECU70には、各種センサからの信号が入力ポートを介して入力されている。ECU70に入力される信号としては、例えば、クランクポジションセンサ22aからのエンジン22のクランクシャフト23の回転位置であるクランク角θcrを挙げることができる。また、低電圧バッテリ50および高電圧バッテリ52の端子間に取り付けられた電圧センサ50a,52aからの低電圧バッテリ50および高電圧バッテリ52の電圧VBL,VBHや、低電圧バッテリ50および高電圧バッテリ52の出力端子に取り付けられた電流センサ50b,52bからの低電圧バッテリ50および高電圧バッテリ52の電流IBL,IBHも挙げることができる。イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号や、シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSPも挙げることができる。アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや、ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP、車速センサ88からの車速Vも挙げることができる。
ECU70からは、各種制御信号が出力ポートを介して出力されている。ECU70から出力される信号としては、例えば、エンジン22やクラッチ24、変速機26、スタータ30、アクチュエータ35、モータジェネレータ40、DC/DCコンバータ56への制御信号を挙げることができる。
ECU70は、クランクポジションセンサ22aからのエンジン22のクランク角θcrに基づいてエンジン22の回転数Neを演算している。また、ECU70は、低電圧バッテリ50および高電圧バッテリ52の電流Iblo,Ibhiの積算値に基づいて低電圧バッテリ50および高電圧バッテリ52の蓄電割合SOClo,SOChiを演算している。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20では、イグニッションスイッチ80がオンにされると、ECU70は、エンジン22の運転要求をオフからオンに切り替えて(エンジン22の始動が要求されていると判断し)、システム起動処理としてリレー54の接続処理を実行し、リレー54が接続状態になると、エンジン22を始動する。以下、リレー54の接続処理を実行してリレー54が接続状態になるとエンジン22を始動するという一連の動作を「通常始動動作」という。リレー54の接続処理では、スイッチング素子Q1~Q4のうちの少なくとも一部(例えば、スイッチング素子Q2,Q3)の溶着診断を行なってからスイッチング素子Q1~Q4の全てをオンにして、リレー54を接続状態にする。エンジン22の始動は、スタータ30および/またはモータジェネレータ40によりエンジン22をクランキングし、エンジン22の回転数Neが所定回転数Nst以上に至るとエンジン22の運転制御を開始することにより行なわれる。図3は、イグニッションスイッチ80の状態と、エンジン22の運転要求の有無および回転数Neと、リレー54の状態と、の様子の一例を示すタイムチャートである。図示するように、イグニッションスイッチ80がオンにされると(時刻t11)、エンジン22の運転要求をオフからオンに切り替えると共にリレー54の接続処理を実行し、リレー54が接続状態になると(時刻t12)、エンジン22を始動する。
また、実施例のハイブリッド自動車20では、イグニッションスイッチ80がオフにされると、エンジン22の運転要求をオンからオフに切り替えて(エンジン22の運転停止が要求されていると判断し)、エンジン22の運転を停止すると共にモータジェネレータ40を駆動しているときにその駆動を停止し、システム停止処理としてリレー54の遮断処理を実行する。リレー54の遮断処理では、スイッチング素子Q1~Q4のうちの少なくとも一部(例えば、スイッチング素子Q1,Q4)の溶着診断を行なってからスイッチング素子Q1~Q4の全てをオフして、リレー54を遮断状態にする。
次に、実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に、システム停止処理中にエンジン22の始動が要求されたときの動作について説明する。ここで、システム停止処理中にエンジン22の始動が要求されるときとしては、システム停止処理中にイグニッションスイッチ80がオンにされたときを考えることができる。図4は、ECU70により実行される所定始動ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、システム停止処理中にエンジン22の始動が要求されたときに実行される。
図4の所定始動ルーチンが実行されると、ECU70は、最初に、リレー54が接続状態であるか否かを判定する(ステップS100)。リレー54が接続状態であると判定したときには、エンジン22を始動して(ステップS140)、本ルーチンを終了する。この場合のエンジン22の始動は、スタータ30および/またはモータジェネレータ40によりエンジン22をクランキングし、エンジン22の回転数Neが所定回転数Nst以上に至るとエンジン22の運転制御を開始することにより行なわれる。
ステップS100でリレー54が接続状態でないと判定したときには、リレー54が遮断状態であるか遮断処理中であるかを判定する(ステップS110)。リレー54が遮断状態であると判定したときには、リレー54の接続処理を実行し(ステップS120)、リレー54が接続状態になると(ステップS130)、エンジン22を始動して(ステップS140)、本ルーチンを終了する。この場合のエンジン22の始動は、スタータ30および/またはモータジェネレータ40によりエンジン22をクランキングし、エンジン22の回転数Neが所定回転数Nst以上に至るとエンジン22の運転制御を開始することにより行なわれる。
ステップS110でリレー54の遮断処理中であると判定したときには、リレー54が遮断状態になると(ステップS150)、エンジン22を始動する(ステップS160)。この場合、リレー54が遮断状態である(高電圧バッテリ52とモータジェネレータ40とが遮断されている)ため、エンジン22の始動は、スタータ30によりエンジン22をクランキングし、エンジン22の回転数Neが所定回転数Nst以上に至るとエンジン22の運転制御を開始することにより行なわれる。そして、エンジン22を始動した後に、リレー54の接続処理を実行し(ステップS170)、リレー54が接続状態になると(ステップS180)、本ルーチンを終了する。このように、リレー54の遮断処理中にエンジン22の始動が要求されたときには、リレー54が遮断状態になるとエンジン22を始動してその後にリレー54を接続状態にすることにより、リレー54が遮断状態になってから通常始動動作と同様にリレーが54の接続処理を実行してリレー54が接続状態になるとエンジン22を始動する場合に比して、エンジン22の始動完了までに要する時間が長くなるのを抑制することができる。
図5は、実施例および比較例の、イグニッションスイッチ80の状態と、エンジン22の運転要求の有無および回転数Neと、リレー54の状態と、の様子の一例を示すタイムチャートである。図中、エンジン22の回転数Neやリレー54の状態について、実線は、実施例の様子を示し、一点鎖線は、比較例の様子を示す。比較例では、リレー54の遮断処理中にエンジン22の運転要求をオフからオンに切り替えると(エンジン22の始動が要求されると)、リレー54が遮断状態になってから、通常始動動作と同様に、リレー54の接続処理を実行してリレー54が接続状態になるとエンジン22を始動するものとした。
図示するように、実施例および比較例において、イグニッションスイッチ80がオフにされると(時刻t21)、エンジン22の運転要求をオンからオフに切り替えて、エンジン22の運転を停止し、更にリレー54の遮断処理を実行する。そして、リレー54の遮断処理中にイグニッションスイッチ80がオンにされると(時刻t22)、エンジン22の運転要求をオフからオンに切り替える。比較例では、その後にリレー54が遮断状態になると(時刻t23)、リレー54の接続処理を実行し、リレー54が接続状態になるとエンジン22を始動する。これに対して、実施例では、リレー54が遮断状態になると(時刻t23)、エンジン22を始動し、その後にリレー54の接続処理を実行してリレー54を接続状態にする。これにより、比較例に比して、エンジン22の始動完了までに要する時間が長くなるのを抑制することができる。
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20に搭載されるエンジン装置では、リレー54の遮断処理中にエンジン22の始動が要求されたときには、リレー54が遮断状態になると、エンジン22を始動し、その後にリレー54の接続処理を実行してリレー54を接続状態にする。これにより、リレー54が遮断状態になってからリレー54の接続処理を実行してリレー54が接続状態になるとエンジン22を始動する場合に比して、エンジン22の始動完了までに要する時間が長くなるのを抑制することができる。
実施例のハイブリッド自動車20に搭載されるエンジン装置では、リレー54の遮断処理におけるスイッチング素子Q1~Q4のうちの少なくとも一部の溶着診断中にエンジン22の始動が要求されたときには、溶着診断を完了してからリレー54を遮断状態にし、リレー54が遮断状態になるとエンジン22を始動するものとした。しかし、このときには、溶着診断を中止してリレー54を遮断状態にし、リレー54が遮断状態になるとエンジン22を始動するものとしてもよい。図6は、実施例および変形例の、イグニッションスイッチ80の状態と、エンジン22の運転要求の有無および回転数Neと、リレー54の状態と、の様子の一例を示すタイムチャートである。図中、エンジン22の回転数Neやリレー54の状態について、実線は、実施例の様子を示し、破線は、変形例の様子を示す。また、図中、時刻t21,t22,t23および実施例の様子は、図5と同一である。変形例では、図中破線に示すように、リレー54の遮断処理中にイグニッションスイッチ80がオンにされると(時刻t22)、上述の溶着診断を中止してリレー54を遮断状態にする(時刻t24)。これにより、実施例のように溶着診断を最後まで行なってからリレー54を遮断状態にする(時刻t23)よりも早くリレー54を遮断状態にすることができるから、エンジン22の始動完了までに要する時間が長くなるのをより十分に抑制することができる。
実施例のハイブリッド自動車20に搭載されるエンジン装置では、第1蓄電装置として低電圧バッテリ50が用いられるものとしたが、低電圧バッテリ50に代えてキャパシタが用いられるものとしてもよい。また、実施例では、第2蓄電装置として高電圧バッテリ52が用いられるものとしたが、高電圧バッテリ52に代えてキャパシタが用いられるものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20に搭載されるエンジン装置では、エンジン22とモータジェネレータ40とは、ベルト機構42を介して接続されるものとしたが、ギヤ機構を介して接続されるものとしてもよいし、直結されるものとしてもよい。
実施例では、ハイブリッド自動車20に搭載されるエンジン装置の形態としが、自動車以外の車両に搭載されるエンジン装置の形態としてもよいし、建設設備などの移動しない設備に組み込まれたエンジン装置の形態としてもよい。
実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明する。実施例では、エンジン22が「エンジン」に相当し、スタータ30が「スタータ」に相当し、モータジェネレータ40が「モータ」に相当し、低電圧バッテリ50が「第1蓄電装置」に相当し、高電圧バッテリ52が「第2蓄電装置」に相当し、リレー54が「リレー」に相当し、ECU70が「制御装置」に相当する。
なお、実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。即ち、課題を解決するための手段の欄に記載した発明についての解釈はその欄の記載に基づいて行なわれるべきものであり、実施例は課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎないものである。
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明は、エンジン装置の製造産業などに利用可能である。
20 ハイブリッド自動車、22 エンジン、22a クランクポジションセンサ、23 クランクシャフト、24 クラッチ、26 変速機、26a 入力軸、26b 出力軸、27 ギヤ機構、28a,28b 駆動輪、30 スタータ、31 回転軸、32 ギヤ機構、33 リングギヤ、34 ピニオンギヤ、35 アクチュエータ、38 電力ライン、40 モータジェネレータ、41 回転軸、42 ベルト機構、43 プーリ、44 プーリ、45 ベルト、48 電力ライン、48n 負極側ライン、48p 正極側ライン、50 低電圧バッテリ、50a 電圧センサ、50b 電流センサ、52 高電圧バッテリ、54 リレー、56 DC/DCコンバータ、70 ECU、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、D1~D4 ダイオード、Q1~Q4 スイッチング素子。

Claims (3)

  1. エンジンと、
    前記エンジンをクランキングするためのスタータと、
    前記エンジンに接続されたモータジェネレータと、
    前記スタータに第1電力ラインを介して接続された第1蓄電装置と、
    前記モータジェネレータに第2電力ラインを介して接続された第2蓄電装置と、
    前記第2電力ラインに設けられたリレーと、
    前記エンジンと前記スタータと前記モータジェネレータと前記リレーとを制御する制御装置と、
    を備えるエンジン装置であって、
    前記制御装置は、
    前記リレーが遮断状態で前記エンジンの始動が要求されたときには、前記リレーの接続処理を実行し、前記リレーが接続状態になると、前記スタータおよび/または前記モータジェネレータによる前記エンジンのクランキングを伴って前記エンジンを始動し、
    前記リレーの遮断処理中に前記エンジンの始動が要求されたときには、前記リレーが遮断状態になると、前記スタータによる前記エンジンのクランキングを伴って前記エンジンを始動し、その後に前記リレーの接続処理を実行して前記リレーを接続状態にする、
    エンジン装置。
  2. 請求項1記載のエンジン装置であって、
    前記リレーの遮断処理は、前記リレーの溶着診断を含み、
    前記制御装置は、前記リレーの溶着診断中に前記エンジンの診断が要求されたときには、前記溶着診断を中止して前記リレーを遮断状態にする、
    エンジン装置。
  3. 請求項2記載のエンジン装置であって、
    前記リレーは、第1、第2、第3、第4スイッチング素子と、第1、第2、第3、第4ダイオードとを有し、
    前記第1、第2スイッチング素子は、前記第2電力ラインの正極側ラインに前記第2蓄電装置側からこの順に互いに直列に接続されており、
    前記第3、第4スイッチング素子は、前記第2電力ラインの負極側ラインに前記第2蓄電装置側からこの順に互いに直列に接続されており、
    前記第1、第3ダイオードは、それぞれ、前記モータジェネレータから前記第2蓄電装置の方向が順方向となるように前記第1、第3スイッチング素子に並列に接続されており、
    前記第2、第4ダイオードは、それぞれ、前記第2蓄電装置から前記モータジェネレータの方向が順方向となるように前記第1、第3スイッチング素子に並列に接続されている、
    エンジン装置。
JP2021071868A 2021-04-21 2021-04-21 エンジン装置 Pending JP2022166580A (ja)

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