JP2022164270A - 自転車用錠および自転車 - Google Patents
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Abstract
Description
ケース体内には、スライダが、第1位置と第2位置との間を移動するときに摺接して、スライダの一部を、連動片移動部に対して進退させるように、連動片の移動方向に対して交差する方向に移動させる案内面が設けられている。
これにより、かんぬき体がロック位置から開錠位置に復元移動し、かつスライダが第2位置から第1位置に復元移動する際に、仮に、連動ワイヤが移動しにくくなっていて、スライダが第1位置に到達する前に停止しようとしても、連動片移動部において、連動片をスライダの一部に押し当てることによって、スライダを第1位置まで強制的に復元移動させることができる。
ケース体内に第1案内面が設けられているので、スライダが第1位置から第2位置に向けて移動する際、スライダ収容部に位置する開錠突部が、連動片移動部に進入するように、スライダが第1案内面に摺接して案内される。
したがって、かんぬき体がロック位置から開錠位置に復元移動し、かつスライダが第2位置から第1位置に復元移動する際に、仮に、連動ワイヤが移動しにくくなっていて、スライダが第1位置に到達する前に停止しようとしても、連動片移動部において、連動片を開錠突部に押し当てることによって、スライダを第1位置まで強制的に復元移動させることができる。
ケース体内に第2案内面が設けられているので、スライダが第2位置から第1位置に到達するときに、開錠突部が、連動片移動部からスライダ収容部に復帰するように、スライダが第2案内面に摺接して案内される。
これにより、開錠突部に閉塞されていた連動片移動部が開放され、連動片を、連動片移動部内において、第1位置に位置するスライダの開錠突部に隣接する部分を、第2位置から離れる側に通過させつつ、かんぬき体を開錠位置に到達させることができる。
自転車は、自転車用錠1と、図示されないフレームおよび車輪と、ハンドルHと、を備えている。図1および図2に示されるように、自転車用錠1は、車輪をロックする車輪錠10と、ハンドルHをロックするハンドル錠20と、車輪錠10から外部に突出し、かつ車輪錠10のロック動作に連動する連動ワイヤ28と、を備えている。図示の例では、連動ワイヤ28は、車輪錠10のロック動作に連動してハンドル錠20をロック動作させる。
なお、自転車用錠1は、ハンドル錠20を有しなくてもよい。
以下、ケーシング11の平面視において、円弧形状の中心を中心軸線Oといい、中心軸線O回りに周回する方向を周方向といい、中心軸線Oに交差する方向を径方向という。中心軸線Oに沿う方向を軸方向という。
ケーシング11において、ケーシング11の両周端開口同士の間の隙間における周方向の中央部を通り、かつケーシング11の径方向に沿って延びる仮想線Lに対して、一方の周端開口が位置する一方側の部分11aに、錠機構15と、かんぬき体12に連結された操作片16と、が設けられている。錠機構15は、ロック位置にあるかんぬき体12の固定およびその解除を切り替える。ケーシング11において、仮想線Lに対して他方の周端開口が位置する他方側の部分11b内に、ロック位置にあるかんぬき体12を開錠位置に復帰させる第1復帰ばね17が収容されている。
かんぬき体12の周方向の中央領域に操作片16が設けられている。操作片16は、ケーシング11の表面から前記軸方向に突出している。
付勢部材30は、スライダ31を第1位置側に向けて付勢している。
スライダ収容部14内に付勢部材30が設けられている。付勢部材30は、スライダ収容部14内において、スライダ31における第1位置側の端部より第2位置側に位置する部分に設けられている。付勢部材30はコイルスプリングとされ、内側に連動ワイヤ28の一端部が挿通されている。なお、付勢部材30を設けなくてもよく、また、付勢部材30を設ける位置は適宜変更してもよい。
連動体23は、支持板24の上方に設けられている。連動体23は、水平方向のうち、係合体22が係合溝21aに対して進退移動する進退方向に直交する方向に延びる回転軸線回りに回転自在に設けられた回転体25と、係合体22を係合溝21aに向けて付勢するコイルスプリング26と、を備えている。
開錠突部33は、ロック突部32より第1位置側に設けられ、スライダ31が第1位置に位置しているときに、スライダ収容部14に位置する。開錠突部33は、スライダ31における第1位置側の端部から径方向の内側に向けて突出している。
第1案内面34および第2案内面35は、スライダ31が、第1位置と第2位置との間を移動するときに摺接して、スライダ31の一部を、連動片移動部18に対して進退させるように、連動片16aの移動方向(周方向)に対して交差する方向に移動させる。
スライダ31は、第1案内面34および第2案内面35に当接するように付勢部材30により付勢されている。
第2案内面35は、スライダ31が第2位置から第1位置に移動したときに、図7に示されるように、開錠突部33が、連動片移動部18からスライダ収容部14に復帰するように、スライダ31を案内する。
図示の例では、第1案内面34および第2案内面35は、同一の面となっている。なお、第1案内面34および第2案内面35は、互いに異なる面であってもよい。
第1案内面34および第2案内面35に、第1位置に位置するスライダ31の開錠突部33のうち、第1位置側を向く外面33bが押し付けられている。開錠突部33の外面33bも、第1案内面34および第2案内面35と同様に、径方向の外側から内側に向かうに従い第2位置側に向けて延びている。
傾斜面37は、第1案内面34および第2案内面35より第2位置側に位置している。傾斜面37は、スライダ収容部14の外周面のうち、図3に示されるように、第1位置に位置するスライダ31における第1位置側の端部に対して第2位置側に隣接する部分に設けられている。傾斜面37は、第1位置に位置するスライダ31における第1位置側の端部から第2位置側に離れるに従い径方向の内側に向けて延びている。
突当り部31bは、ロック突部32および開錠突部33より径方向の外側に位置し、かつ周方向に沿うロック突部32と開錠突部33との間に位置している。
係止部36は、スライダ収容部14の外周面のうち、傾斜面37から第2位置側に離れた部分に形成されている。図8に示されるように、スライダ31の突当り部31bが、係止部36より第1位置側に位置し、かつ開錠突部33が、連動片移動部18内に位置した状態で、開錠突部33が、連動片16aにより第2位置側に向けて押し込まれたときに、突当り部31bが係止部36に突き当たる。
これにより、かんぬき体12がロック位置から開錠位置に復元移動し、かつスライダ31が第2位置から第1位置に復元移動する際に、仮に、連動ワイヤ28が移動しにくくなっていて、スライダ31が第1位置に到達する前に停止しようとしても、連動片移動部18において、連動片16aをスライダ31の開錠突部33に押し当てることによって、スライダ31を第1位置まで強制的に復元移動させることができる。
したがって、かんぬき体12がロック位置から開錠位置に復元移動し、かつスライダ31が第2位置から第1位置に復元移動する際に、仮に、連動ワイヤ28が移動しにくくなっていて、図6に示されるように、スライダ31が第1位置に到達する前に停止しようとしても、連動片移動部18において、連動片16aを開錠突部33の対向面33aに押し当てることによって、スライダ31を第1位置まで強制的に復元移動させることができる。
これにより、開錠突部33に閉塞されていた連動片移動部18が開放され、連動片16aを、連動片移動部18内において、第1位置に位置するスライダ31の開錠突部33に径方向で隣接する部分を、第2位置から離れる側に通過させつつ、かんぬき体12を開錠位置に到達させることができる。つまり、ハンドル錠20によるハンドルHのロックを解除した後に、かんぬき体12を車輪のスポーク間から離脱することができる。
かんぬき体12は、開錠位置とロック位置との間を直線的に往復動してもよい。
10 車輪錠
12 かんぬき体
13 ケース体
14 スライダ収容部
16a 連動片
18 連動片移動部
20 ハンドル錠
28 連動ワイヤ
30 付勢部材
31 スライダ
31b 突当り部
32 ロック突部
33 開錠突部(一部)
34 第1案内面(案内面)
35 第2案内面(案内面)
36 係止部
H ハンドル
Claims (5)
- 車輪をロックする車輪錠と、前記車輪錠から外部に突出し、かつ前記車輪錠のロック動作に連動する連動ワイヤと、を備え、
前記車輪錠は、
前記車輪のスポーク間に挿通されるロック位置と前記車輪のスポーク間から退避した開錠位置との間を移動可能に設けられたかんぬき体と、
前記連動ワイヤの一端部が取付けられたスライダと、
前記かんぬき体の、開錠位置からロック位置に向けた移動に伴い、前記スライダに当接してこのスライダを第1位置から第2位置に移動させる連動片と、
前記スライダが前記第1位置と前記第2位置との間を移動可能に収容されたケース体と、
前記スライダを前記第1位置側に向けて付勢する付勢部材と、を備え、
前記ケース体内に、
前記スライダが収容されたスライダ収容部と、
前記スライダ収容部に対して並列に設けられ、前記連動片が移動する連動片移動部と、
前記スライダが、前記第1位置と前記第2位置との間を移動するときに摺接して、前記スライダの一部を、前記連動片移動部に対して進退させるように、前記連動片の移動方向に対して交差する方向に移動させる案内面と、が設けられ、
前記付勢部材は、前記スライダを前記案内面に当接させるように付勢している、自転車用錠。 - 車輪をロックする車輪錠と、前記車輪錠から外部に突出し、かつ前記車輪錠のロック動作に連動する連動ワイヤと、を備え、
前記車輪錠は、
前記車輪のスポーク間に挿通されるロック位置と前記車輪のスポーク間から退避した開錠位置との間を移動可能に設けられたかんぬき体と、
前記連動ワイヤの一端部が取付けられたスライダと、
前記かんぬき体の、開錠位置からロック位置に向けた移動に伴い、前記スライダに当接してこのスライダを第1位置から第2位置に移動させる連動片と、
前記スライダが前記第1位置と前記第2位置との間を移動可能に収容されたケース体と、を備え、
前記ケース体内に、
前記スライダが収容されたスライダ収容部と、
前記スライダ収容部に対して並列に設けられ、前記連動片が移動する連動片移動部と、が設けられ、
前記スライダは、
前記連動片移動部に設けられるとともに、前記かんぬき体が開錠位置からロック位置に向かうときに前記連動片に押されるロック突部と、
前記ロック突部より前記第1位置側に設けられ、前記スライダ収容部に位置する開錠突部と、を備え、
前記ケース体内に、
前記スライダが前記第1位置から前記第2位置に移動するときに、前記開錠突部が、前記連動片移動部に進入するように、前記スライダを案内する第1案内面と、
前記スライダが前記第2位置から前記第1位置に移動したときに、前記開錠突部が、前記連動片移動部から前記スライダ収容部に復帰するように、前記スライダを案内する第2案内面と、が設けられ、
前記連動片は、前記かんぬき体がロック位置から開錠位置に到達するまでに、前記連動片移動部内において、前記第1位置に位置する前記スライダの前記開錠突部に隣接する部分を、前記第2位置から離れる側に通過する、自転車用錠。 - 前記スライダに、突当り部が設けられ、
前記ケース体内に、前記第1位置側を向く係止部が設けられ、
前記突当り部が、前記係止部より前記第1位置側に位置し、かつ前記開錠突部が、前記連動片移動部内に位置した状態で、前記開錠突部が、前記連動片により前記第2位置側に向けて押し込まれたときに、前記突当り部が前記係止部に突き当たる、請求項2に記載の自転車用錠。 - 前記かんぬき体は、円弧状に湾曲した棒体とされ、
前記連動片移動部は、前記かんぬき体の円弧形状に沿って円弧状に湾曲している、請求項1から3のいずれか1項に記載の自転車用錠。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載の自転車用錠を有する自転車。
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