JP2022164123A - 身体柔軟性向上剤 - Google Patents

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Yoshihisa Abe
寿晃 今須
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Abstract

【課題】新規な身体柔軟性向上剤を提供すること。【解決手段】少なくとも、メントール、1,8-シネオール、オイゲノール、カンファーを含有する身体柔軟性向上剤。【選択図】図1

Description

本発明は、身体柔軟性向上剤に関する。
高齢化やコロナ禍の社会状況において、日常生活での歩行量等が減少して運動不足となり、運動機能が低下することが懸念されている。運動機能が低下すると、身体の柔軟性が低下し、歩行の際に躓きやすくなる、階段の昇降が困難となる等、日常生活を送る上で支障が生じる。そのため、簡便な方法で身体柔軟性を向上させる方法が求められており、特許文献1には、経口摂取による関節の柔軟性を向上させる組成物が開示されている。また、非特許文献1には、ラベンダーの精油を用いたアロマテラピーにより、身体柔軟性が向上したことが報告されている。
特開2018-16557号公報
峯松 亮、「リラクセーション法の相違が身体反応へ及ぼす影響」、理学療法化学、2010、25(2)、251-255
新規な身体柔軟性向上剤を提供することを課題とする。
1.少なくとも、メントール、1,8-シネオール、オイゲノール、カンファーを含有することを特徴とする身体柔軟性向上剤。
2.嗅覚を介した身体柔軟性向上剤であることを特徴とする1.に記載の身体柔軟性向上剤。
本発明の身体柔軟性向上剤により、身体柔軟性を向上させることができる。本発明の身体柔軟性向上剤は、嗅ぐことにより、身体柔軟性を向上させることができる。
各種香りによる長座体前屈への影響を示す図。 本発明の身体柔軟性向上剤を用いた時の長座体前屈の結果を示す図。
本発明は、少なくとも、メントール、1,8-シネオール、オイゲノール、カンファーを含有することを特徴とする身体柔軟性向上剤に関する。
メントール(2-イソプロピル-5-メチルシクロヘキサノール)は、いわゆるハッカ臭の元となる有機化合物である。メントールにはいくつかのジアステレオマー、鏡像異性体があるが、本発明で使用するメントールは、いずれの異性体、または、複数の異性体の混合物であってもよい。本発明で使用するメントールは、天然由来のものであっても化学合成されたものであってもよい。また、市販されているメントールを主成分とする香料用等の組成物を用いることもできる。
1,8-シネオール(1,3,3-トリメチル-2-オキサビシクロ[2.2.2]オクタン、別名ユーカリプトール)は、環状エーテル構造を持つモノテルペノイドの一種である。1,8-シネオールは、ローリエ、ヨモギ、バジリコ、ニガヨモギ、ローズマリー、セージなどの葉からも見出されるが、ユーカリ精油を蒸留すると99.6%から99.8%の純度のものが得られる。本発明で使用する1,8-シネオールは、天然由来のものであっても化学合成されたものであってもよい。また、市販されている1,8-シネオールを主成分とする香料用等の組成物を用いることもできる。
オイゲノール(4-アリル-2-メトキシフェノール、別名ユージノール)は、チョウジ油、クローブ油に多く含まれるフェニルプロパノイドの一種であり、ローリエ、バジル等も含むことが知られている。オイゲノールは、グローブ油等からアルカリ抽出により得ることができる。本発明で使用するオイゲノールは、天然由来のものであっても化学合成されたものであってもよい。また、市販されているオイゲノールを主成分とする香料用等の組成物を用いることもできる。
カンファー(1,7,7-トリメチルビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-オン)は、「樟脳」として知られた化合物であり、二環性モノテルペンケトンの一種である。カンファーは、元々はクスノキの材片から水蒸気蒸留により製造されていたが、現在は、多くが松等の精油を出発物質とする化学合成により製造されている。本発明で使用するカンファーは、天然由来のものであっても化学合成されたものであってもよい。また、市販されているカンファーを主成分とする香料用等の組成物を用いることもできる。
本発明の身体柔軟性向上剤は、少なくとも、メントール、1,8-シネオール、オイゲノール、カンファーの4種の化合物を含有する。これらは、化合物そのもの、または、これらの化合物を含む精油として、身体柔軟性向上剤に配合することができる。本発明の身体柔軟性向上剤は、これら4種の化合物の合計100質量%に対し、メントールを40~60質量%、1,8-シネオールを40~60質量%、オイゲノールを0.1~10質量%、カンファーを1~20質量%含むことが好ましく、メントールを40~50質量%、1,8-シネオールを40~50質量%、オイゲノールを0.1~5質量%、カンファーを1~15質量%含むことがより好ましい。
本発明の身体柔軟性向上剤は、空気中に気散したこれら4成分が、鼻腔内の臭細胞を刺激することによって作用する。そのため、本発明の身体柔軟性向上剤は、このような作用を示す形態であればどのような使用法であっても良いが、例えば、固体状の4成分を紙袋や布袋に封入し、香りとして吸入する方法、これら4成分の溶液をシリカゲル等の多孔質体に含浸させたものを同様に紙袋や布袋に包み、香りを揮散させて吸入する方法、これら4成分を配合した軟膏を外用することにより、塗布部から揮散する香りを吸入する方法、これら4成分を配合した飲料を引用する際に揮散する香りを吸入する方法、これら4成分の溶液を噴霧し、揮散する香りを吸入する方法、これら4成分を含むアロマキャンドルを燃焼させることによって香りを吸入する方法等が挙げられる。
(嗜好性評価1)
表1に示す配合比(質量)で各成分を配合し、液体サンプル1~3を得た。
Figure 2022164123000002

サンプル1~3をそれぞれシールに含浸させ、7名の試験対象者に香りを嗅いでもらった。香りを嗅ぐ順番の条件はとくに設けず、試験対象者が自由に選んだ。
サンプル1~3のうち、どれが最も好ましい香りであるか評価したところ、サンプル3が、最も好ましい香りであった。
(嗜好性評価2)
上記嗜好性評価1で最も良好なものであったサンプル3と、カンファーを含まない以外は同様な質量比でメントール、1,8-シネオール、オイゲノールを配合し、サンプル4を得た。
サンプル3、4をそれぞれ30mLのバイアル瓶に1g入れ、5名の試験対象者にブラインドで各バイアル瓶のふたを開けて香りを嗅いでもらった。香りを嗅ぐ順番の条件はとくに設けず、試験対象者が自由に選んだ。
どちらが好ましいにおいであるか評価したところ、5名中4名はサンプル3がより好ましいにおいであると評価し、内1名サンプル4が好ましいにおいであると評価した。
(身体柔軟性評価1)
3名の試験対象者(50代男女)について、下記方法で香りを嗅いだ直後に長座体前屈測定を測定した。
1.準備運動。
2.30秒香りを嗅ぐ。
3.体前屈測定器(販売者:SHENTING)を用いた。(1)初期姿勢:試験対象者は靴を脱いで両脚を前に出し、長座姿勢をとる。壁に背・尻をぴったりとつける。ただし、足首の角度は固定しない。肩幅の広さで両手のひらを下にする。測定器が動かない様、固定する。(2)初期姿勢時のスケールの位置:スケールの測定板(赤色)は最も被験者寄りに合わせる。(3)前屈動作:被験者は、両手を重ねて測定板から離さずにゆっくりと前屈して、測定板を真っ直ぐ前方にできるだけ遠くまで滑らせる。このとき、膝が曲がらないように注意する。最大に前屈した後に測定板から手を離す。初期姿勢から最大前屈時の測定板の移動距離をスケールから読み取る。2回記録し、良い方の数字を記録する。
4.30分以上休憩した後、別の香りについて2.3.を行い、測定板の移動距離を測定。
香りを嗅ぐ順番の条件はとくに設けず、試験対象者が自由に選んだ。
3名の試験対象者の平均値を、図1に示す。
本発明の身体柔軟性向上剤であるサンプル3は、最も大きな身体柔軟性向上効果を示した。
本発明の身体柔軟性向上剤が含む4成分を単独で嗅いだ場合、1,8-シネオール、カンファーは僅かに柔軟性が向上した。また、非特許文献1で身体柔軟性向上効果があるとされたラベンダー油の主成分である酢酸リナリル、多種類のニオイ成分の混合物であるラベンダー油(販売元:生活の木、商品名:ラベンダーフランス精油、1,8-シネオール、カンファーを含むが、オイゲノール、メントールは含まない。)、ユーカリ油(販売元:生活の木、商品名:ユーカリ・グロブルス精油、1,8-シネオールを含むが、メントール、オイゲノール、カンファーは含まない。)、クローブ油(販売元:生活の木、商品名:クローブ精油、オイゲノールを含むが、メントール、1,8-シネオール、カンファーは含まない。)は、身体柔軟性が向上したが、本発明のサンプル3には大きく及ばなかった。
このことから、本発明の身体柔軟性向上剤が含む特定の4成分により、握力向上について高い相乗効果を奏することが確かめられた。
(身体柔軟性評価2)
18名の試験対象者(30~50代男女)について、下記方法で香りを嗅ぎながら長座体前屈測定を測定した。
1.準備運動。
2.サンプルシール(サンプル3or無臭)を胸元に貼り付ける。
3.体前屈測定器(販売者:SHENTING)を用いた。身体柔軟性表1と同様の方法により、初期姿勢から最大前屈時の測定板の移動距離を測定した。
4.シールを剥がし、1時間以上休憩した後、別のサンプルシールを用いて2.3.を行い、測定板の移動距離を測定。
香りを嗅ぐ順番の条件は、18名を9名ずつの2群に分け、各群に無臭とサンプル3を交互に嗅がせるクロスオーバー試験とした。
測定結果について、t検定を行い、p<0.05の値を有意傾向あり、p<0.025の値を有意差ありとした。結果を図2に示す。
本発明の身体柔軟性向上剤により、身体柔軟性が向上すること(p値0.011)が確かめられた。

Claims (2)

  1. 少なくとも、メントール、1,8-シネオール、オイゲノール、カンファーを含有することを特徴とする身体柔軟性向上剤。
  2. 嗅覚を介した身体柔軟性向上剤であることを特徴とする請求項1に記載の身体柔軟性向上剤。

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