JP2022163987A - 拡張型格納ポート - Google Patents

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Abstract

【課題】利用者のニーズに応じて様々な機能を付加又は追加して拡張できる拡張型格納ポートを提供する。【解決手段】中空内部3aを囲む筐体3を有する複数の連結ポート2を備える。各連結ポート2は、筐体3の上面、下面、又は側面3dに設けられた開口4と、開口4を互いに合わせて筐体同士を連結する連結具5と、複数の連結ポート2を連動させて制御する制御装置6と、開口4と中空内部3aとの間で荷物Lを搬送する荷物搬送装置7と、を備える。複数の連結ポート2のうちの少なくとも1つは、筐体3の上面3b又は側面3dから露出した離着陸面10eにドローンDを離着陸させる。着陸したドローンD又はドローンDが搬送した荷物Lを上面3bに設けられた出入口11から中空内部3aに格納し、開口4を介して他の連結ポート2へ荷物Lを受け渡すドローン格納ポート10である。【選択図】図3

Description

本発明は、ドローンが離着陸でき、着陸したドローンを格納でき、かつドローンが搬送した荷物を内部に安全に格納し、いつでも外部に取り出すことができる拡張型格納ポートに関する。
「ドローン」とは、小型の無人ヘリコプターの一種である。近年、ドローンを用いて、小型の荷物を無人で搬送したり、橋梁等の建造物を点検したり、農薬を散布したりすることが計画されている。かかるドローンを「産業用ドローン」と呼ぶ。
産業用ドローンが普及するにつれ、建物の屋上等に設置でき、ドローンが離着陸できるようなドローンポートが要望されている。このようなドローンポートは、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2020-138650号公報
従来は、利用者の要望に合わせて、その都度、要望に沿った機能をもつドローンポートを開発していた。
しかし、利用者によって、ドローンポートに付加したい機能のニーズが異なる。例えば、ある利用者は、ドローンポートに、物流に特化した機能の付加を要望し、別の利用者は監視に特化した機能の付加を要望する、といった具合である。
したがって、利用者の要望がある度に開発から始めたのでは、利用者のニーズに合った付加機能をもつドローンポートを迅速に提供することはできなかった。そのため、利用者の要望にあった機能をもつドローンポートを、迅速に提供することが求められている。
本発明は上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち本発明の目的は、利用者のニーズに応じて様々な機能を付加又は追加して拡張できる拡張型格納ポートを提供することにある。
本発明によれば、中空内部を囲む筐体を有する複数の連結ポートを備え、
各連結ポートは、前記筐体の上面、下面、又は側面に設けられた開口と、
前記開口を互いに合わせて前記筐体同士を連結する連結具と、
複数の前記連結ポートを連動させて制御する制御装置と、
前記開口と前記中空内部との間で荷物を搬送する荷物搬送装置と、を備え、
複数の前記連結ポートのうちの少なくとも1つは、前記筐体の前記上面又は前記側面から露出した離着陸面にドローンを離着陸させ、着陸した前記ドローン又は該ドローンが搬送した荷物を前記中空内部に格納し、前記開口を介して他の連結ポートへ前記荷物を受け渡すドローン格納ポートである、拡張型格納ポートが提供される。
上述した本発明によれば、複数の連結ポートのそれぞれが、特有の機能を有している。その連結ポートをドローン格納ポートに連結して組み合わせることで、拡張型格納ポートに、利用者が要望する任意の機能をもたせることができる。したがって、複数の連結ポートがもつ機能を組み合わせて、拡張型格納ポートの機能を拡張させることができる。これにより利用者のニーズによって、拡張型格納ポートに付加したい機能を選ぶことができる。
また、単体の連結ポートでは実現できない機能であっても、1つ1つが特有の機能を有する連結ポートを複数組み合わせることによって、拡張型格納ポートの全体として、利用者ニーズにあった機能を実現できる。
また、1つ1つの連結ポートがそれぞれ特有の機能に特化しているので、利用者が追加したい機能に特化した連結ポートを、買い足す等によって後から追加又は付加することができる。既に所有している拡張型格納ポートに連結することにより、拡張型格納ポートに付加したい機能を後から追加することができる。
ドローン格納ポートと受渡ポートを連結した第1実施形態の拡張型格納ポートの説明図である。 第1実施形態のドローン格納ポートの内部構造の正面矢視図である。 受渡ポートとドローン格納ポートを連結した第1実施形態の拡張型格納ポートの断面図である。 図3の受渡ポートに、保管ポートを2つ連結した第1実施形態の拡張型格納ポートの縦断面図である。 上下に連結ポートを積み上げた第1実施形態の拡張型格納ポートの縦断面図である。 ディスプレイ付きポートを備えた第1実施形態の拡張型格納ポートの斜視図である。 エネルギーステーション用ポートの正面矢視図である。 駐機ポートの正面矢視図である。 管制ポートのシステムの説明図である。 第2実施形態の拡張型格納ポートが備えた保管ポートの横断面図である。 第3実施形態の拡張型格納ポートの内部構造の一部を示した正面矢視図である。 第4実施形態の拡張型格納ポートが備えたドローン格納ポートの縦断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、ドローン格納ポート10と受渡ポート15を連結した第1実施形態の拡張型格納ポート1の説明図である。図1(A)は、ドローン格納ポート10の斜視図、図1(B)は、受渡ポート15の斜視図である。図1(C)は、図1(A)のドローン格納ポート10と図1(B)の受渡ポート15を連結させた拡張型格納ポート1の斜視図である。図1(D)は、図1(A)~図1(C)とは別の形状の筐体3を有するドローン格納ポート10(左)と受渡ポート15(右)の斜視図である。
以下に、ドローン格納ポート10と受渡ポート15を連結したものを例として、拡張型格納ポート1について説明する。
拡張型格納ポート1は、複数の連結ポート2を備える。複数の連結ポート2は、それぞれが、特化した特有の機能を有している。各連結ポート2は、中空内部3aを囲む筐体3を有し、各特有の機能を実現する装置がその中空内部3aに設置されている。連結ポート2は連結具5を備える。その連結具5で、複数の連結ポート2の筐体同士を互いに連結して、1つの拡張型格納ポート1を構築する。
複数の連結ポート2は、例えば、ドローン格納ポート10、保管ポート20、冷却用保管ポート30、ディスプレイ付きポート40、エネルギーステーション用ポート50、駐機ポート60、管制ポート80である。拡張型格納ポート1は、これらの複数の連結ポート2から、任意に選択した連結ポート2をドローン格納ポート10に連結して一体化させることで、1つの連結ポートとして機能する。
各連結ポート2の筐体3の上面3b、下面3c、又は側面3dには、開口4が設けられている。以下、筐体3の上面3b、下面3c、又は側面3dのうち、開口4が設けられている面を、開口面3eと呼ぶ。
開口4は、複数種類存在してもよい。例えば開口4は、隣接する連結ポート2との間で荷物Lを移載するための移載用開口4a、車や人に荷物Lを受け渡すための受渡用開口4b、ドローンDを隣接する連結ポート2へ移動させるためのドローン用開口4cである。移載用開口4aと受渡用開口4bは、荷物Lが通過できる大きさとなっている。ドローン用開口4cについては、図2で説明する。
各開口4には、外壁扉23が設けられている。外壁扉23は、制御装置6の制御によって開口4を開閉する。制御装置6は、開口4を開ける位置へ外壁扉23を動作させ又は開口4を閉じている外壁扉23の施錠を解除する。
各連結ポート2の筐体3の形状は、隣接する連結ポート同士で互いの開口面3eが合うのであれば、どのような形状であってもよい。例えば、連結ポート2の筐体3の形状は、図のような、直方体や略直方体であってもよく、六角柱等の多角柱や、十二面体等の多面体であってもよい。また複数の連結ポート2は、大きさや形が同一でなくてもよい。例えば、図1(D)のように、開口4がある凸部3hや凹部3gが筐体壁面に設けられていてもよい。この図の連結ポート2は、凸部3hを凹部3gに嵌めることで連結でき、開口4を合わせることができる。
拡張型格納ポート1は、複数の連結ポート2のうちの少なくとも1つに、ドローン格納ポート10を備える。
ドローン格納ポート10は、筐体3の外部に露出した離着陸面10eにドローンDを離着陸させる連結ポート2である。例えば図1(A)に記載した本実施形態のドローン格納ポート10は、その筐体3の上面3bに、筐体3の中空内部3aへ通じる出入口11を有している。ドローン格納ポート10の出入口11は、ドローンDが離着陸するとき以外は複数のルーフ板11aで閉ざされている。ドローンDが離着陸する際には、ルーフ板11aが開き、離着陸面10eが中空内部3aから出入口11に現れる。ドローン格納ポート10は、離着陸面10eにドローンDを着陸させる。次いでドローン格納ポート10は、離着陸面10eごと、着陸したままのドローンD又はドローンDが搬送した荷物Lを出入口11から中空内部3aに格納する。
ドローン格納ポート10の側面3dや下面3cには、移載用開口4aが設けられており、これを介して他の連結ポート2へ荷物Lを受け渡せるようになっている。
移載用開口4aが設けられた側面3d又は下面3cには、連結部3fが設けられている。連結部3fは、筐体3の一部の、連結具5を装着できる部分である。例えば連結部3fには、ボルト等の連結具5を通す貫通孔が設けられていてもよい。使っていない連結部3fには、風雨が入り込まないように貫通孔を塞ぐカバーが設けられている。
図1(B)は、受渡ポート15の斜視図である。受渡ポート15は、車両、無人地上車両(UGV)、もしくはドローンのような荷物Lを運ぶ別の機械や、または人に直接、中空内部3aにある荷物Lを受け渡す機能をもつ連結ポート2である。
受渡ポート15の側面3dにも移載用開口4aが設けられている。移載用開口4aは連結ポート間で荷物Lを通す開口4である。
移載用開口4aは、連結ポート2が連結したときに移載用開口4a同士が合わさる位置に設けられている。これにより、複数の連結ポート2(例えば受渡ポート15とドローン格納ポート10)を連結するだけで、容易に移載用開口4aの位置を合わせることができる。
また、受渡ポート15は、他の連結ポート2に連結していない上面3b、下面3c、又は側面3dにも開口4を有する。言い換えると、他の連結ポート2と連結されていない開口面3eを少なくとも1つ有する。受渡ポート15は、この開口4から、中空内部3aにある荷物Lを連結ポート2の外に出し、人や車に受け渡す。この開口4は、図1(B)のように、人や車への荷物受け渡し専用の受渡用開口4bであってもよい。しかし、これに限らず、受渡ポート15が有する複数の移載用開口4aのうちの1つを、人や車への荷物の受け渡し専用として使用してもよい。
図1(C)に破線で示したように、拡張型格納ポート1は、複数の連結ポート2の筐体3を、開口4を合わせて連結具5で連結することで、一体化して使用される。
連結具5は、開口4を互いに合わせて筐体同士を連結する部材である。連結具5は、例えばボルトとナットであってもよい。
また、拡張型格納ポート1は、複数の連結ポート2を連結具5で物理的に連結するだけではない。拡張型格納ポート1は、各連結ポート2が有するシステムを、連動させて動かす。
例えば、各連結ポート2は、自身の動作を制御する制御装置6を有している。連結ポート2を連結する際に制御装置6を配線6a又は無線で接続することで、拡張型格納ポート1は複数の連結ポート2の動作を連動させて制御する。
あるいは拡張型格納ポート1は、1つの連結ポート2の制御装置6で、他の連結中の連結ポート内の各種装置の全てを統括して制御してもよい。その制御装置6は、例えばドローン格納ポート10が有する制御装置6であってもよい。拡張型格納ポート1の連結ポート2の中には、必ず、ドローン格納ポート10が含まれるからである。
図2は、第1実施形態のドローン格納ポート10の内部構造の正面矢視図である。
この図に示すように、ドローン格納ポート10の出入口11は、長方形の複数のルーフ板11aによって開閉可能に設けられている。
ドローン格納ポート10の中空内部3aには、着陸台昇降装置10dによって昇降可能な着陸台10aが設けられている。この着陸台10aの上面が、ドローンDの離着陸面10eである。着陸台10aは、ドローン格納ポート10の上面高さH1と、ドローンDを荷物Lと共に中空内部3aに格納できる格納高さH2との間で昇降する。着陸台10aの中央には、荷物Lが通過する通過穴10bが設けられており、その通過穴10bを、床扉10cが塞いでいる。この図の床扉10cは、下方へ向けて観音開きするように構成されている。
ドローンDの着陸時には、まず、このルーフ板11aがスライドして出入口11が開く。続いて、着陸台10aが上面高さH1まで上昇して、出入口11から外部に露出する。ドローンDは、この状態の着陸台10aに着陸する。その後、制御装置6が着陸台昇降装置10dを制御して着陸台10aを格納高さH2まで降下させ、ルーフ板11aを閉じ、ドローンDと荷物Lの格納を完了する。
本実施形態のドローン格納ポート10は、開口4と中空内部3aとの間で荷物Lを搬送する荷物搬送装置7を備えている。
荷物搬送装置7は、ベルトコンベアでもよく、ローラーコンベアでもよい。または、荷物搬送装置7は、ロボットハンドや、AIが搭載された自動搬送ロボットであってもよい。もしくは、荷物Lの送り側と受け取り側の移載用開口4aに高低差があるのであれば、傾斜面を滑らせる板張り式滑り台や、移動方向にローラーが自由回転可能なローラー滑り台が、荷物搬送装置7であってもよい。
この図では、荷物搬送装置7としてコンベアを例示している。
ドローン格納ポート10の荷物搬送装置7は、受取高さH3と移載高さH4の間で昇降可能に設けられている。受取高さH3とは、着陸台10aが格納高さH2にあるときのドローンDの直下の高さである。また、移載高さH4は、移載用開口4aから荷物Lを移載するときの荷物搬送装置7の高さである。荷物搬送装置7は、昇降装置7aによって昇降する。
ドローン格納ポート10がドローンDから荷物Lを受け取るときには、荷物搬送装置7を受取高さH3まで上昇させる。ドローンDが荷物Lを放すと、荷物Lが床扉10cの上に載る。床扉10cが開くと、床扉10cの上を滑って荷物Lが通過穴10bから滑り落ち、荷物搬送装置7の上に載る。そのまま、荷物搬送装置7を下降し、移載高さH4で荷物搬送装置7を駆動させることにより、ドローンDから受け取った荷物Lを、隣接する連結ポート2へ移載することができる。
この図のように、2つの移載用開口4aを1つの荷物搬送装置7でつなぎ、左右のどちらの移載用開口4aから荷物Lを出すのかによって、ベルトの回転方向を変えてもよい。
あるいは、1つの連結ポート2に荷物搬送装置7を複数有し、荷物Lを運ぶ方向によって荷物搬送装置7を使い分けてもよい。
このような荷物搬送装置7は、ドローン格納ポート10だけでなく、他の連結ポート2にも設けられている。
ドローン格納ポート10はドローン搬送装置12を備えていてもよい。
第1実施形態のドローン搬送装置12は中空内部3aに格納したドローンDを、中空内部3aとドローン用開口4cの間で搬送し、隣接する連結ポート2へ受け渡す装置である。ドローン搬送装置12の動作も、制御装置6によって制御される。
例えば図2に示した例では、着陸台10aの奥側に、ドローン用開口4cが設けられている。ドローン用開口4cは、隣接する連結ポート2(この図では、ドローン格納ポート10の紙面の奥側に連結された図示されていない連結ポート2)へドローンDを移動させるために使用する開口4である。この図に示した例では、このドローン用開口4cの外壁扉23は、上下にスライドして開閉するようになっている。
本実施形態のドローン搬送装置12は、例えばベルト12aが着陸台10aの通過穴10bをよけた位置でドローン用開口4cへ向けて延びるベルトコンベア12bであってもよい。例えばこの図のドローン搬送装置12は、2列のベルト12aが、通過穴10bの左右両側に隣接して紙面に垂直な方向に延びたベルトコンベア12bとなっている。ドローンDが着陸台10aの中央の定位置にあるときには、このベルト12aの上にドローンDの脚が載る位置関係となっている。ドローン搬送装置12は、同期して動く2列のベルト12aを有する1つのベルトコンベア12bであってもよく、1列のベルト12aを有する2つのベルトコンベア12bを同期して駆動させる装置であってもよい。
ドローンDの荷物Lをドローン格納ポート10へ受け渡すには、荷物Lを通過穴10bへ移動させる必要がある。この図のドローン搬送装置12は、着陸台10aの上で水平移動する位置決め装置13でドローンDを着陸台10aの中央部へ押す。これによりドローン格納ポート10へ受け渡す定位置へドローンDを移動させ、荷物Lを通過穴10bの真上に配置することができる。また、それと同時にドローンDを定位置に移動させることで、ドローンDの脚をベルト12aの上に載せることができる。その状態で2列のベルト12aの間にある通過穴10bへ荷物Lを落とすことにより、ドローンDからドローン格納ポート10への荷物Lの受け渡しが完了する。
さらに受け渡し完了時には、ドローンDの脚がベルト12aに載っているので、そのままドローン搬送装置12を駆動して、ドローンDをドローン用開口4cへ移動させることができる。
このようにしてドローン格納ポート10は、ドローン搬送装置12によって、開口4を通じて他の連結ポート2(例えばエネルギーステーション用ポート50や駐機ポート60)へドローンDを受け渡すことができる。
図3は、受渡ポート15とドローン格納ポート10を連結した第1実施形態の拡張型格納ポート1の断面図である。図3(A)は縦断面図であり、図3(B)は横断面図である。
この図の例の受渡ポート15は、荷物搬送装置7を昇降する昇降装置7aを有する。この図の説明の便宜上、受渡ポート15における、昇降装置7aで昇降される荷物搬送装置7を、昇降搬送装置7bと呼ぶ。受渡ポート15の中空内部3aで、この図で上下に複数段設けられている、位置が固定された荷物搬送装置7は、説明の便宜上、固定搬送装置7cと呼ぶ。なお、この図には、荷物搬送装置7としてローラーコンベアを記載している。
荷物搬送装置7は、開口4と中空内部3aとの間で荷物Lを搬送する。
この図では、図の右側にあるドローン格納ポート10の荷物搬送装置7は、図の中央の移載用開口4aからドローン格納ポート10の中空内部3aへ向けて、図の右へ延びている。同様に図の左側にある受渡ポート15の昇降搬送装置7bが、図の中央の移載用開口4aから受渡ポート15の中空内部3aへ向けて、図の左へ延びている。要するに、ドローン格納ポート10の荷物搬送装置7と受渡ポート15の昇降搬送装置7bが、移載用開口4aを介してひと続きに連なる。
この構成により、別々の連結ポート内の荷物搬送装置7が、間に開口4を挟んでつながるので、全体で1つの搬送装置として機能することができる。これによりドローン格納ポート10の荷物搬送装置7に載った荷物Lは、荷物搬送装置7の駆動によってこの図の中央の移載用開口4aから出され、受渡ポート15の昇降搬送装置7bに移る。
この図の受渡ポート15は、固定搬送装置7cを上下に2段、有している。昇降搬送装置7bは、上下の固定搬送装置7cの間を昇降する。昇降搬送装置7bと固定搬送装置7cは、同じ高さのときにつながる。
この構成により、昇降搬送装置7bは、上下の固定搬送装置7cのいずれにも荷物Lを送り出せる。
なお、この図の固定搬送装置7cは2段だが、1段でもよく、3段以上であってもよい。固定搬送装置7cが1段の場合には、昇降装置7aが受渡ポート15に設けられていなくてもよい。
図3(B)に例示した受渡ポート15には、荷物Lを保管する保管スペース21が複数設けられている。保管スペース21は、荷物搬送装置7(この図では固定搬送装置7c)に沿って受渡ポート15の中空内部3aに配置されている。例えば、保管スペース21は、荷物搬送装置7の側面から延びるコンベアであってもよい。
また受渡ポート15は、荷物仕分装置22を有する。荷物仕分装置22は、荷物搬送装置7に載った荷物Lを、目的の保管スペース21へ移動させる装置である。これにより、保管スペース21と荷物搬送装置7の間で、荷物Lを往復できるようになっている。
例えば、この図の例の荷物仕分装置22は、鉛直軸を中心に回転する水平棒22aであってもよい。例えば、図3(B)のRの保管スペース21に荷物Lを移動するときは、図のように荷物仕分装置22の水平棒22aで荷物搬送装置上の移動経路を堰き止め、その後、水平棒22aを回転させることによって荷物Lを、Rの保管スペース21へ移動させてもよい。
図3(B)には、荷物搬送装置7を挟んで2つの荷物仕分装置22が設けられている。これらの荷物仕分装置22の水平棒22aは、取り付けられる高さが異なっていることが好ましい。水平棒22aの高さが互い違いになっていることにより、水平棒同士がぶつかることなく、自由に回転することができる。
受渡ポート15は、複数の開口4を有する。この図のように、1つの開口面3eに複数の開口4を有していてもよい。各開口4には、中空内部3aからその開口4へ延びる荷物搬送装置7がそれぞれ設けられている。受渡ポート15は、開口面3eを複数有する。そのうちの少なくとも1つの開口面3eは、他の連結ポート2に連結されずに、拡張型格納ポート1の外部に露出する。
例えばこの図の例では、図3(B)で上側に記載された開口4が、拡張型格納ポート1の外部へむけて開口している。この開口4が、受渡用開口4bとして使用される。
なお、Rの符号をふった保管スペース21にも、荷物Lを水平移動させる機能が設けられている。そのため、Rの保管スペース21は、荷物搬送装置7としても機能する。例えば、符号Qの保管スペース21で保管していた荷物Lについて受け取り信号が出された場合、まず、Qの保管スペース21のコンベアで、荷物Lを直近の荷物搬送装置7に戻す。次いで、荷物搬送装置7と荷物仕分装置22の駆動によって、荷物Lを、Rの荷物搬送装置7(保管スペース21)へ移動する。その後、受渡用開口4bの外壁扉23を開けてRの荷物搬送装置7(保管スペース21)のコンベアを受渡用開口4bへ向けて駆動することにより、拡張型格納ポート1の外部で待っている人や車に荷物Lを受け渡すことができる。
なお、例えば、連結ポート2の連結の仕方を変えて、図3(B)に記載した受渡ポート15の左側の開口4を、受渡用開口4bとして使用してもよい。
この構成により、図3の拡張型格納ポート1は、受渡ポート15を連結したことで、ドローン格納ポート10に、ドローンDを使用する物流に特化した機能を付加することができる。
受渡ポート15は、無人地上車両と連携して自動的に荷物Lを無人地上車両に受け渡すものであってもよい。
図3の拡張型格納ポート1の運用は、次のようになる。これらの運用は全て、制御装置6が行う。
まず、拡張型格納ポート1は、ドローン格納ポート10の離着陸面10eにドローンDを着陸させ、その中空内部3aに、荷物LごとドローンDを格納する。次に、拡張型格納ポート1は、ドローン格納ポート10の中空内部3aでドローンDから荷物Lを受け取る。また、拡張型格納ポート1は、受渡ポート15の昇降装置7aを駆動してドローン格納ポート10の荷物搬送装置7の高さに昇降搬送装置7bの高さを合わせる。続いて、ドローン格納ポート10の荷物搬送装置7を駆動し、その荷物Lを、ドローン格納ポート10の移載用開口4aから受渡ポート15へ搬出する。
次に、拡張型格納ポート1は、荷物Lを受渡ポート15で一時保管する。
受渡ポート15には、荷物Lの受取人が操作可能な操作パネル72があってもよい。あるいは荷物Lを運搬する有人車両や無人地上車両(UGV)、又は荷物Lの受け取る人が有するスマートフォンと通信可能であってもよい。そうした操作パネル72の操作や通信によって受け取り信号が送信され特定された荷物Lが、受渡用開口4bから外へ受け渡される。
このように、図3の拡張型格納ポート1は、ドローン格納ポート10と受渡ポート15を組み合わせることにより、ドローンDから受け取った荷物Lを、人や車に受け渡すといった物流に特化した機能を得ることができる。
なお、受渡ポート15とドローン格納ポート10の間の移載用開口4aは、常に開口したままであってもよい。それにより、ドローン格納ポート10から受渡ポート15へ荷物Lを移載する際に外壁扉23を開けきるまでの待ち時間を省略することができる。
図4は、図3の受渡ポート15に、保管ポート20を2つ連結した第1実施形態の拡張型格納ポート1の縦断面図である。この図において受渡ポート15は図の一番右の連結ポート2であり、保管ポート20は、中央と一番左の連結ポート2である。
拡張型格納ポート1は、複数の連結ポート2のうちの少なくとも1つが保管ポート20であってもよい。この図における拡張型格納ポート1は、図3に記載した受渡ポート15に、保管ポート20を2つ連結している。
図4の一番左側に記載した保管ポート20は、要冷蔵や要冷凍の荷物Lを格納する冷却用保管ポート30となっている。冷却用保管ポート30は、中空内部3aの室温を冷却する空冷装置31を有している。中空内部3aの室温は、冷蔵保存用の2℃~5℃であってもよく、冷凍保存用の-20℃~-17℃であってもよい。
冷却用保管ポート30に限らず、各連結ポート2は、他の連結ポート2と連結した開口4を開閉する外壁扉23を有していてもよい。この場合、制御装置6は、保管スペース21の荷物Lを開口4へ搬送する場合に、開口4を開ける位置へ外壁扉23を動作させ又は開口4を閉じている外壁扉23の施錠を解除する。例えば、冷却用保管ポート30の冷却した中空内部3aへ荷物Lを受け入れるときには、荷物搬送装置7の駆動に合わせて制御装置6が冷却用保管ポート30の外壁扉23を開く。
これらの保管ポート20,30は、その中空内部3aに、荷物搬送装置7と、荷物Lを保管する複数の保管スペース21と、荷物搬送装置7から目的の保管スペース21へ荷物Lを移動させる荷物仕分装置22と、を有する。この点は、受渡ポート15と同様である。また受渡ポート15と同様に、この図の保管ポート20も、荷物搬送装置7に沿って保管スペース21が配置されている。
例えば、この図の保管ポート20は、上下に複数段の荷物搬送装置7と保管スペース21を有する。各段の荷物搬送装置7の端部には、それぞれ移載用開口4aが設けられている。各段の荷物搬送装置7は、間にその移載用開口4aを挟んで、他の連結ポート内で同じ高さに設置された荷物搬送装置7に接続している。例えばこの図の場合、受渡ポート15と保管ポート20は、上下に2段の保管スペース21と荷物搬送装置7を有する。この2つの連結ポート2を同じ設置高さで連結することで、受渡ポート15の上側の移載用開口4aは保管ポート20の上側の移載用開口4aに、受渡ポート15の下側の移載用開口4aは保管ポート20の下側の移載用開口4aに、合わさる。これにより、例えば保管ポート20の上段の保管スペース21に格納された荷物Lは、各連結ポート2の上段の荷物搬送装置7を駆動させるだけで、受渡ポート15へ移載することができる。
つまり、各連結ポート2が有する複数段の荷物搬送装置7は、隣接する連結ポート2が有する複数段の荷物搬送装置7と同じ高さに設けられている。移載用開口4aは、各段に設けられている。これにより、連結する連結ポート2の数が増えても、荷物Lを横移動させるだけで連結ポート間を移動させることができる。そのため、昇降装置7aを使用するよりも、連結ポート間の荷物Lの移載を速く行うことができる。この連結ポート間の荷物Lの移載速度は、特に、要冷蔵又は要冷凍の荷物Lを移載する際に重要になる。
なお、複数の移載用開口4aがある開口面3eを、別の連結ポート2の、開口4が1つしかない開口面3eに連結してもよい。この場合は、相手側に相応する開口4がない移載用開口4aの外壁扉23を閉じたまま両者を連結すればよい。
保管ポート20は、上述した例に限らず、図3の受渡ポート15のように昇降搬送装置7bとその昇降装置7aを備えていてもよい。
また、連結した複数の保管ポート20のうち他の連結ポート2に連結していない開口面3eがあるものを、受渡ポート15として使用してもよい。
他の連結ポート2に連結していない開口面3eが各連結ポート2にある場合は、最寄りの開口4から荷物Lを出してもよい。例えば、要冷蔵の荷物Lは、冷却用保管ポート30の開口4から直接受け渡し、常温保存した荷物Lは、それを保管した保管ポート20から直接受け渡す、という運用を行ってもよい。また例えばドローンDで届いたばかりのタイミングで利用者が荷物Lを受け取る場合には、ドローン格納ポート10から直接荷物Lを受け渡してもよい。
また、図3、図4の拡張型格納ポート1では、連結ポート2を横一列に連結しているが、連結する形態はこれに限らない。保管ポート20,30や受渡ポート15が筐体3の上面3b、下面3c、又は側面3dの少なくとも2つ以上に、開口4を有していてもよい。これによりこれらの図における紙面の奥側や手前側にさらに保管ポート20,30を連結することにより、任意の数だけ荷物Lの保管スペース21を増やすことができる。
また、連結ポート2が、上下方向に荷物Lを搬送する荷物搬送装置7(以下、上下移載用の荷物搬送装置7)を備える場合には、連結ポート2を積み重ねて連結してもよい。例えば、上下移載用の荷物搬送装置7を有さない連結ポート2を積み重ねて使用するときには、筐体内の固定搬送装置7cの一部を上下移載用の荷物搬送装置7に入れ替える。
図5は、上下に連結ポート2を積み上げた第1実施形態の拡張型格納ポート1の縦断面図である。この図に記載された4つの連結ポート2は、右上がドローン格納ポート10、右下が受渡ポート15、左側の上下が保管ポート20である。
この図の例では、下段で、受渡ポート15(右下)と保管ポート20(左下)を連結し、受渡ポート15の上にドローン格納ポート10(右上)を、左下の保管ポート20の上に別の保管ポート20(左上)を積み重ね、互いに連結している。
図の左上の保管ポート20の下面3cにある開口4と下側の保管ポート20の上面3bにある開口4は互いに合わさり、移載用開口4aを形成している。
この図では、上下移載用の荷物搬送装置7として、下側の保管ポート20にパンタグラフリフト7dが設置されている。パンタグラフリフト7dの上端には、ピッキング装置又はコンベアが設けられており、隣接する固定搬送装置7cとの間で荷物Lを受け渡せるようになっている。この構成により、拡張型格納ポート1は、ピッキング装置又はコンベアに載せた荷物Lを上下の連結ポート間で移載することができる。
ドローンDから受け取った荷物Lを受け渡す場合を例に、荷物Lの移動ルートについて説明する。
まず、図の右上のドローン格納ポート10でドローンDから荷物搬送装置7の上に落とされた荷物Lは、荷物搬送装置7によって図の左上の保管ポート20の昇降搬送装置7bへ移送される。その後、荷物Lは、昇降搬送装置7bから下段の固定搬送装置7cを経てパンタグラフリフト7dのピッキング装置又はコンベアへと移り、パンタグラフの収縮によって左下の保管ポート20へ移動する。保管ポート20の保管スペース21で、荷物Lを一時保管してもよい。その後は保管ポート20と受渡ポート15の固定搬送装置7cと受渡ポート15の昇降搬送装置7bで荷物Lが受渡用開口4bへ運ばれ、荷物Lを受け渡す。
上下移載用の荷物搬送装置7がパンタグラフリフト7dであることで、連結ポート2を積み上げないで使用する際には、パンタグラフリフト7dを筐体内に収納することができる。また、連結ポート2を積み上げないときには、図の破線のようにパンタグラフリフト7dを縮め、1つの固定搬送装置7cとして荷物Lの水平移動に使用することができる。しかしそれに限らず、連結ポート2の積み重ねを維持するのであれば、昇降装置7aのような伸縮できないタイプの荷物搬送装置7を上下移載用の荷物搬送装置7として用いてもよい。
拡張型格納ポート1は、通信装置71と図1(C)に例示した操作パネル72を有する連結ポート2を備えていてもよい。
通信装置71は、着陸しようとするドローンDから搬送荷物認証情報を受信し、制御装置6へ出力する。搬送荷物認証情報は、ドローンDが搬送した荷物Lに関する情報である。制御装置6は、その荷物Lを保管した保管スペース21の位置を示す位置情報と搬送荷物認証情報とを、紐付けて記憶する。
操作パネル72は、保管荷物認証情報が入力される端末である。保管荷物認証情報は、外部から保管スペース21に保管された荷物Lに関する情報である。
操作パネル72は、例えば保管スペースの固有番号を表示したボタンや数字を入力するテンキーであってもよく、それらがタッチパネルに表示されたものであってもよい。もしくは操作パネル72は、拡張型格納ポート1に連動するアプリケーションをダウンロードした、利用者自身のスマートフォンであってもよい。
操作パネル72から入力された保管荷物認証情報は、制御装置6へ出力される。
制御装置6は、記憶していた搬送荷物認証情報と保管荷物認証情報が一致するときに、荷物搬送装置7を制御し、搬送荷物認証情報に紐づいた位置情報が示す保管スペース21の荷物Lを筐体3から搬出する。
通信装置71、操作パネル72、制御装置6は、互いに連動して作動するのであれば、別々の連結ポート2に設けられていてもよい。例えば、通信装置71はドローン格納ポート10に、操作パネル72は受渡ポート15の受渡用開口4bの側に、制御装置6は保管ポート20,30に設けられていてもよい。しかし、それに限らず、通信装置71、操作パネル72、制御装置6の全てがドローン格納ポート10に内蔵されていてもよい。
図6は、ディスプレイ付きポート40を備えた第1実施形態の拡張型格納ポート1の斜視図である。
複数の連結ポート2のうちの少なくとも1つが、その筐体3に、ディスプレイ41を有するディスプレイ付きポート40であってもよい。ディスプレイ41は、保管ポート20が保管している荷物Lの画像または映像を映し出すことが好ましい。もしくは、荷物Lに関するものやその他の広告動画を、ディスプレイ41に映し出してもよい。
これにより拡張型格納ポート1に販売機能をもたせ、いわば自動販売機や無人のコンビニエンスストアのように使用することができる。例えば、集合住宅やビルの屋上に拡張型格納ポート1が備えられていたとする。被災によってその集合住宅やビルへの交通網が寸断されていたとしても、拡張型格納ポート1があれば、ドローンDから物資Lの供給を受けられる。被災者は、ディスプレイ41を見ながら拡張型格納ポート1に連動したソフトウェアを入れたスマートフォンや操作パネル72を操作して必要な物資Lを自分で選択入手できる。
ドローンDがドローン搬送装置12で搬送される先の他の連結ポート2は、例えばエネルギーステーション用ポート50であってもよい。
図7は、エネルギーステーション用ポート50の正面矢視図である。
エネルギーステーション用ポート50は、バッテリ格納部51と、バッテリ交換装置52とを備える。
バッテリ格納部51は、ドローンD用のバッテリ53を複数格納する。
バッテリ交換装置52は、ドローンDが搭載しているバッテリ53を、バッテリ格納部51に格納された別のバッテリ53と交換する。
図7において、バッテリ格納部51は、バッテリ棚51aを有する。バッテリ棚51aは、複数のバッテリ53を、同一の鉛直面55に沿って間隔を隔てて位置決めしている。
図7において、バッテリ交換装置52は、昇降ユニット52aとピッキング装置54とを有する。
昇降ユニット52aは、この例でユニット台52bを水平に保持しながら昇降するシーザーリフト装置である。
ピッキング装置54は、ユニット台52bに取り付けられ水平旋回及び鉛直面55に直交する水平移動が可能であり、バッテリ53を把持可能に構成されている。水平旋回は、鉛直軸を中心とする旋回である。鉛直面55に直交する水平移動は、この図における左右方向の移動である。
この例で、ピッキング装置54は、旋回装置54a、横行装置54b、及びピッキングアーム54cを有する。
旋回装置54aは、昇降ユニット52a(この例ではユニット台52b)に設けられ横行装置54bを水平旋回可能に構成されている。
横行装置54bは、旋回装置54aの旋回部分に設けられ鉛直面55に直交する水平方向(この図の左右方向)に移動可能に構成されている。
ピッキングアーム54cは、横行装置54bの移動部分に設けられバッテリ53を把持可能に構成されている。バッテリ53は、ピッキングアーム54cと横行装置54bによって図の左右方向に水平移動することにより、ドローンDに水平に挿入し、搭載できるようになっている。
このように、拡張型格納ポート1は、エネルギーステーション用ポート50にバッテリ格納部51とバッテリ交換装置52を備え、ドローンDが搭載するバッテリ53を取り外してバッテリ格納部51に格納し、別のバッテリ53をドローンDに搭載する。
従って、ドローンDのバッテリ53を直接交換でき、これにより充電時間の待機なしに、短時間の着陸でドローンDを長時間運用することができる。
また、ドローンDがドローン搬送装置12で搬送される先の連結ポート2は、例えば駐機ポート60であってもよい。
図8は、駐機ポート60の正面矢視図である。
駐機ポート60は、ドローン格納ポート10からドローン用開口4cを介してドローン搬送装置12で受け取ったドローンDを格納するドローン駐機部61を有する。ドローン駐機部61は、例えば、図のように、ドローンDがドローン搬送装置12との間で往復可能な棚であってもよい。この図の例では、ドローン駐機部61の棚の各段にベルトコンベアが設けられており、そのベルトの上で、ドローンDを格納できるようになっている。しかし、これに限らず、例えば、ドローン格納ポート10からドローンDを直接受け取ったドローン搬送装置12自体がドローン駐機部61であってもよい。
この構成により、拡張型格納ポート1は、ドローン格納ポート10と駐機ポート60を備えることにより、拡張型格納ポート1をドローンDの保管基地として活用することができる。
また、ドローン格納ポート10と駐機ポート60を備えることにより、次々とドローンDを着陸させる場合や、複数のドローンDがバッテリ53の交換を待っている場合に、ドローンDを拡張型格納ポート1の中空内部3aで待機させることができる。これにより、先に着陸したドローンDの離陸を待つことなく、連続して次のドローンDを着陸させることができるため、空中でドローンDを待たせずに、円滑に、ドローンDを離着陸させることができる。
また、連結ポート2は、管制ポート80であってもよい。
図9は、管制ポート80のシステムの説明図である。図9(A)は、管制ポート80が、気象値に基づいて、ドローンD又はドローンDの管制装置83と通信するシステムの構成例1を示す。
管制ポート80は、気象値取得装置81と判定装置82を更に備える。気象値取得装置81は、管制ポート80が設置された位置に関する気象値を計測する。この気象値は、管制ポート80の位置を含む局所エリアの気象値であってよい。
気象値取得装置81は、例えば、風速計である。風速計81は、管制ポート80の筐体3の上面3b(上面の隅)に設けられてもよいし、他の位置に設けられてもよい。風速計81は、気象値としての風速を繰り返し計測する。
判定装置82は、気象値取得装置81が計測により取得した気象値(例えば上述の風速)が許容範囲内であるかを判定する。この判定は、気象値が計測される度に行われてよい。この判定の結果が否定である場合には、判定装置82は、ドローン格納ポート10の筐体3の上面3b(例えば、着陸台10a)へドローンDが着陸することを禁止する禁止信号を送信する。この時、判定装置82は、禁止信号を、例えば無線通信により、ドローンDへ、又はドローンDの管制装置83へ送信する。
例えば、ドローンDは、ドローン格納ポート10の上面3bに荷物Lを置くために、又は、飛行中に、その旨の信号を、例えば無線通信で判定装置82へ送信する。判定装置82は、この信号を受信した時、最新の上記判定の結果が否定である場合(例えば上記風速が10mを超える場合)には、この信号に対する返答として、そのドローンDに禁止信号を送信する。これにより、ドローンDは、ドローン格納ポート10の上面3bへの飛行を中断する。
別の例では、判定装置82は、上記判定の結果が否定となったら、管制装置83へ禁止信号を送信する。管制装置83は、禁止信号を受けたら、ドローン格納ポート10の上面3bへの飛行を中断させる信号を、該当するドローンDに無線通信で送信する。これにより、ドローンDは、ドローン格納ポート10の上面3b(着陸台10a)への飛行を中断する。
なお、上述の気象値は、風速に限定されず、他の気象値(例えば降雨量、降雪量など)であってもよい。この場合、当該他の気象値を計測する気象値取得装置81が設けられ、他の点は上述と同じであってよい。
図9(B)は、管制ポート80が、気象値に基づいて、ドローンD又はドローンDの管制装置83と通信するシステムの構成例2を示す。構成例2では、気象値取得装置81は、最新の気象値を、気象データ元84(例えば気象観測機関又は気象データ管理機関)から、例えば無線通信により繰り返し受信する。判定装置82は、気象値取得装置81が受信により取得した気象値が許容範囲内であるかを判定する。この判定は、気象値が受信される度に行われてよい。この判定の結果が否定である場合には、判定装置82は、上述の禁止信号を送信する。他の点は、上述の構成例1と同じであるので、その説明を省略する。
この構成により拡張型格納ポート1は、管制ポート80が自動的に気象データを取得し、ドローンDの離着陸が可能か否かを判断するので、拡張型格納ポート1が無人であっても、ドローンDを自動的に離着陸させることができる。これにより、安全にドローンDを離着陸させることができる。
このように、例えば、ドローン格納ポート10と管制ポート80を組み合わせることで、拡張型格納ポート1に自動監視機能をもたせることができる。また、例えば、管制ポート80と保管ポート20を組み合わせることで、拡張型格納ポート1を無人物流に適用させることができる。
このように、本実施形態の拡張型格納ポート1は、別々の機能を有する複数の連結ポート2を自由に組み合わせることができ、連結した連結ポート2を連動して動かすことができる。これにより利用者が機能をもつ連結ポート2を自由に選択し、ドローン格納ポート10に連結できる。つまり、様々な機能を有する連結ポート2を用意し、それらの連結ポート2が互いに連結可能で、かつ連動して動くように構成されているので、利用者は拡張型格納ポート1を自分のニーズに合わせてカスタマイズすることができる。これにより多岐にわたる利用者のニーズに合った拡張型格納ポート1を、迅速に提供することができる。
(第2実施形態)
図10は、第2実施形態の拡張型格納ポート1が備えた保管ポート20の横断面図である。この図において、第2実施形態の保管ポート20は、図の左の冷却用保管ポート30と右の受渡ポート15に挟まれて連結されている。
この図の保管ポート20は、複数(多数)の格納スペースS(破線で囲んだ領域)が互いに横方向と縦方向に隣接している。各格納スペースSには、保管スペース21が位置できる。保管ポート20には、格納スペースSの数よりも少ない数の複数の保管スペース21が設けられている。保管スペース21の下には、保管スペース21を横方向と縦方向に移動させる図示しない移動装置が設けられている。これにより、隣接する格納スペースSの間で保管スペース21を水平方向に順に移動させることができる。図10の例では、各矢印が示す箇所と方向において、隣接する格納スペースS同士の間で保管スペース21を移動させることができる。
この図の保管ポート20は、複数(多数)の保管スペース21が互いに横方向と縦方向に隣接している。保管スペース21は、その上でも荷物Lの位置を移動できるようになっている。例えば保管スペース21は、左右方向にベルトが回転する多数のベルトコンベアであってもよい。これにより隣接する他の連結ポート2の荷物搬送装置7との間で荷物Lを行き来させることができる。
つまり、この保管ポート20においては、保管スペース21の上で荷物Lを動かす構成(ベルトコンベア)と、保管スペース21自体を横方向と縦方向に移動させる移動装置の両方が、荷物搬送装置7に該当する。
制御装置6は、各保管スペース21の個体識別と現在位置を把握して移動装置を動かしている。制御装置6が移動装置を駆動することによって保管スペース21をパズルのように動かす。この保管ポート20においては、この制御装置6が荷物仕分装置22に該当する。
この構成により図の右の受渡ポート15から荷物Lを受け取るときに、制御装置6は、空の保管スペース21を受渡ポート15の移載用開口4aに隣接する格納スペースS1まで動かす。次いで制御装置6は、受渡ポート15の荷物搬送装置7を駆動して移載用開口4aから荷物Lを搬出する。格納スペースS1は、受渡ポート15の移載用開口4aのすぐ近くにある。移載用開口4aから出てきた荷物Lは、そのまま格納スペースS1にある保管スペース21に載る。荷物Lを受け取った保管スペース21は、その荷物Lの受け取り信号が出されるまで、荷物Lを載せたまま待機する。
制御装置6は受け取り信号を受信すると、再び保管スペース21を横方向と縦方向にパズルのように動かし、該当する保管スペース21を格納スペースS1まで移動させる。次いで、該当した保管スペース21のベルトコンベアを駆動させて、荷物Lを受渡ポート15の荷物搬送装置7へ搬出する。
本実施形態の保管ポート20は、この構成により、荷物Lを搬送する機能しかない荷物搬送装置7(例えば、図3の受渡ポート15の荷物搬送装置7)が床面積を占めない分、多くの保管スペース21を有することができる。従って、荷物Lをより多く格納することができる。
その他の本実施形態の拡張型格納ポート1の構成及び効果は、第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
図11は、第3実施形態の拡張型格納ポート1の内部構造の一部を示した正面矢視図である。この図の中央の連結ポート2はドローン格納ポート10であり、その右側の連結ポート2は受渡ポート15又は保管ポート20である。図の左側に記載された連結ポート2は、エネルギーステーション用ポート50又は駐機ポート60である。
第3実施形態の荷物搬送装置7は、ロボットハンドである。この図では、ロボットハンド7がドローン格納ポート10の隣の受渡ポート15又は保管ポート20に設けられている。ロボットハンド7は移載用開口4aを通ってドローン格納ポート10へ入り込み、ドローンDの荷物Lを直接把持し、受渡ポート15又は保管ポート20に戻る。
しかし、これに限らず、ロボットハンド7がドローン格納ポート10にも設けられていてもよい。その場合、ドローン格納ポート10のロボットハンド7がドローンDから荷物Lを受け取り、移載用開口4aを通って荷物Lを受渡ポート15又は保管ポート20に渡してもよい。
荷物搬送装置7がロボットハンドであるため、ドローンDから直接荷物を受け取ることが可能である。そのため、着陸台10aに荷物Lを通す通過穴10bを設ける必要がない。それによって本実施形態の拡張型格納ポート1では、通過穴10bが無い分、ドローン搬送装置12のベルト12aの配置の自由度を増すことができる。本実施形態の拡張型格納ポート1では、図2のように2列のベルト12aを着陸台上に配置してもよいが、着陸台10aの全体をベルト12aで覆ってもよい。
例えば図11の例では、ベルトコンベア12bのベルト12aが移載用開口4aとドローン用開口4cの間で着陸台10aの上面に沿って水平に伸びている。ドローンDを載せたベルト12aを回転させることにより、ドローン搬送装置12は、移載用開口4aとドローン用開口4cの間でドローンDを搬送できる。なお、ロボットハンド7で荷物Lを確実に把持するために、この図の紙面に垂直な方向のドローンDの位置を定める図示しない位置決め装置を設けてもよい。その位置決め装置の構成は、図1に図示した位置決め装置13と同様であってもよい。もしくは、ロボットハンド7に荷物Lの位置を感知するセンサを取り付けることで、ロボットハンド7がドローンDから直接荷物Lを受け取れるようにしてもよい。
例えば、図11の拡張型格納ポート1の場合、荷物Lを受け渡すときには、ドローン搬送装置12を駆動して図の右へドローンDを移動させ、移載用開口4aにドローンDを近づける。次いで、移載用開口4aを通って受渡ポート15又は保管ポート20のロボットハンド7がドローン格納ポート10に入り、ドローンDから直接荷物Lを受け取って、受渡ポート15又は保管ポート20に戻る。荷物Lを受け取り、荷物Lを受渡ポート15又は保管ポート20の内部の荷物搬送装置7に載せた後の受渡ポート15又は保管ポート20の動作は、第1実施形態で説明したものと同様である。
その後、ベルトコンベア12bのベルト12aが逆回転し、荷物Lを放したドローンDがドローン用開口4cのある方向(図11においては左)へ移動する。ドローンDは、そのままドローン用開口4cを通過し、他の連結ポート2のドローン搬送装置12(例えばエネルギーステーション用ポート50や駐機ポート60)へ移動する。
その他の本実施形態の拡張型格納ポート1の構成及び効果は、第1、第2実施形態と同様である。
(第4実施形態)
図12は、第4実施形態の拡張型格納ポート1が備えたドローン格納ポート10の縦断面図である。図12(A)はドローンDの着陸時の図であり、図12(B)はドローンDを格納したときの図である。
第4実施形態の拡張型格納ポート1は、ドローン格納ポート10の側面3dから離着陸面10eが露出する点に特徴がある。
本実施形態のドローン格納ポート10は伸縮式コンベア装置12cを有する。伸縮式コンベア装置12cは、ドローン搬送装置12としてドローンDを搬送する機能と、着陸台10aとして離着陸面10eを提供する機能の両方をもつ。
伸縮式コンベア装置12cは、荷物Lを載せる上面の長さが伸縮するベルトコンベアである。伸縮式コンベア装置12cは、上面の後端の位置をドローン用開口4cの側に固定したまま、先端のプーリの位置を前方へ動かすことで、上面の長さを伸縮する。
本実施形態の拡張型格納ポート1は、ドローンDの着陸時に側面3dの出入口11を開く。次いで伸縮式コンベア装置12cを伸ばして出入口11からベルト12aの前方を突き出す。本実施形態のドローンDはこの突き出された伸縮式コンベア装置12cの上面に着陸する。つまり、伸縮式コンベア装置12cの上面が、離着陸面10eにもなっている。
続いて伸縮式コンベア装置12cは、ベルト12aにドローンDを載せたまま元の長さに戻り、中空内部3aに収まる。出入口11は閉鎖する。これにより、ドローンDと荷物Lの格納が完了する。
本実施形態の荷物搬送装置7は、第3実施形態と同様にロボットハンド7であることが好ましい。ロボットハンド7は、伸縮式コンベア装置12cの上面で停止しているドローンDから直接荷物Lを受け取り、図示しない保管ポート20又は受渡ポート15へ搬出する。
あとに残されたドローンDは、離陸まで伸縮式コンベア装置12cの上で駐機していてもよい。もしくはドローンDは、ベルト12aの回転によってドローン用開口4cから隣の連結ポート2へ移動してもよい。
この構成により第4実施形態の拡張型格納ポート1は、筐体3の上面3bに離着陸面10eを露出できないような場所でも、ドローンDを離着陸させることができる。
なお、本実施形態の離着陸面10eは、伸縮式コンベア装置12cの上面に限らない。離着陸面10eは、筐体3の側面3dから外へ出てきたり中空内部3aに戻ったりできる水平面であれば、どのようなものでもよい。例えば離着陸面10eは、アクチュエーターの先端に固定された水平板であってもよい。
その他の本実施形態の拡張型格納ポート1の構成及び効果は、第3実施形態と同様である。
上述した本発明によれば、複数の連結ポートのそれぞれが、特有の機能を有している。その連結ポート2をドローン格納ポート10に連結して組み合わせることで、拡張型格納ポート1に、利用者が要望する任意の機能をもたせることができる。したがって、複数の連結ポート2がもつ機能を組み合わせて、拡張型格納ポート1の機能を拡張させることができる。これにより利用者のニーズによって、拡張型格納ポート1に付加したい機能を選ぶことができる。
例えば、物流に特化したい場合にはドローン格納ポート10に保管ポート20,30と受渡ポート15を組み合わせ、荷物Lの保管量を増やしたいときは保管ポート20を必要な数だけ増設すればよい。
例えば車にとっての駐車設備のように、拡張型格納ポート1をドローンDの保管基地として使用したい場合には、ドローン格納ポート10に駐機ポート60を組み合わせればよい。
また、例えば、車にとってのガソリンスタンドのように、拡張型格納ポート1をドローンDのエネルギー供給ポイントとして使用したければ、ドローン格納ポート10にエネルギーステーション用ポート50を組み合わせればよい。さらにエネルギーステーション用ポート50を連結していたドローン格納ポート10に、駐機ポート60を組み合わせることもできる。それにより、そのエネルギー供給ポイントの規模を拡大できる。駐機ポート60を組み合わせることによりドローンDの入れ替わりを速くすることもできるし、ドローンDの待ち時間を短縮することもできる。例えば上述した説明では図11の右側の開口4を、移載用開口4aとして記載したが、これをドローン用開口4cとして使用し、図11のドローン格納ポート10の右側に、駐機ポート60のドローン用開口4cを連結すればよい。
また、それらの拡張型格納ポート1を、無人で管理したい場合には、これらの拡張型格納ポート1に管制ポート80を組み合わせればよい。
このように、単体の連結ポート2では実現できない機能であっても、1つ1つが特有の機能を有する連結ポート2を複数組み合わせることによって、拡張型格納ポート1の全体として、利用者ニーズにあった機能を実現できる。
例えば、単体の保管ポート20では、筐体3の保管温度の温度帯を1つしか選べない。1つの保管ポート20では、常温保存と冷蔵保存と冷凍保存の全てを両立させることは出来ない。しかし、本発明によれば、常温保存用の保管ポート20と、冷蔵保存用の冷却用保管ポート30と、冷凍保存用の冷却用保管ポート30を組み合わせることによって、3種の温度帯における保管機能を拡張型格納ポート1にもたせることができる。
また、単体の保管ポート20だけでは、荷物Lを保管することしかできないが、それにディスプレイ付きポート40を組み合わせることによって、拡張型格納ポート1に販売機能をもたせることができる。
さらに、単体の保管ポート20だけでは、荷物Lを収容可能な空間の容積が筐体3の大きさによって制限される。しかし本発明では、各連結ポート2が、他の連結ポート2と組み合わさることを前提とした構成となっているので、組み合わせた後の複数の連結ポート2の間で自動的に自在に荷物Lを行き来させることができる。その上、各連結ポート2が組み合わせることが前提とした作りになっているので、複数の連結ポート2が連携して1つの拡張型格納ポート1として作動することができる。その上、各連結ポート2が予め他の連結ポート2と組み合わせられるように作られているので、連結ポート2の付加、追加、又は増設が容易である。
また、1つ1つの連結ポート2がそれぞれ特有の機能に特化しているので、利用者が追加したい機能に特化した連結ポート2を、買い足す等によって後から追加又は付加することができる。既に所有している拡張型格納ポート1に連結することにより、拡張型格納ポート1に付加したい機能を後から追加することができる。
なお本発明は上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。
1 拡張型格納ポート、2 連結ポート、
3 筐体、3a 中空内部、3b 上面、
3c 下面、3d 側面、3e 開口面、
3f 連結部、3g 凹部、3h 凸部、
4 開口、4a 移載用開口、4b 受渡用開口、
4c ドローン用開口、5 連結具、
6 制御装置、6a 配線、
7 荷物搬送装置(ロボットハンド)、
7a 昇降装置、
7b 昇降搬送装置、7c 固定搬送装置、
7d パンタグラフリフト、
10 ドローン格納ポート、10a 着陸台、
10b 通過穴、10c 床扉、
10d 着陸台昇降装置、10e 離着陸面、
11 出入口、11a ルーフ板、
12 ドローン搬送装置、
12a ベルト、12b ベルトコンベア、
12c 伸縮式コンベア装置、
13 位置決め装置、
15 受渡ポート、
20 保管ポート、21 保管スペース、
22 荷物仕分装置、22a 水平棒、23 外壁扉、
30 冷却用保管ポート、31 空冷装置、
40 ディスプレイ付きポート、41 ディスプレイ、
50 エネルギーステーション用ポート、
51 バッテリ格納部、51a バッテリ棚、
52 バッテリ交換装置、52a 昇降ユニット、
52b ユニット台、53 バッテリ、
54 ピッキング装置、54a 旋回装置、
54b 横行装置、54c ピッキングアーム、
55 鉛直面、
60 駐機ポート、61 ドローン駐機部、
71 通信装置、72 操作パネル、
80 管制ポート、
81 気象値取得装置、82 判定装置、
83 管制装置、84 気象データ元、
D ドローン、
H1 上面高さ、H2 格納高さ、
H3 受取高さ、H4 移載高さ、
L 荷物(物資)、
Q 保管スペース、R 保管スペース、
S,S1 格納スペース

Claims (11)

  1. 中空内部を囲む筐体を有する複数の連結ポートを備え、
    各連結ポートは、前記筐体の上面、下面、又は側面に設けられた開口と、
    前記開口を互いに合わせて前記筐体同士を連結する連結具と、
    複数の前記連結ポートを連動させて制御する制御装置と、
    前記開口と前記中空内部との間で荷物を搬送する荷物搬送装置と、を備え、
    複数の前記連結ポートのうちの少なくとも1つは、前記筐体の前記上面又は前記側面から露出した離着陸面にドローンを離着陸させ、着陸した前記ドローン又は該ドローンが搬送した荷物を前記中空内部に格納し、前記開口を介して他の連結ポートへ前記荷物を受け渡すドローン格納ポートである、拡張型格納ポート。
  2. 複数の前記連結ポートのうちの少なくとも1つは、他の連結ポートに連結していない前記上面、前記下面、又は前記側面に前記開口を有する、請求項1に記載の拡張型格納ポート。
  3. 複数の前記連結ポートのうちの少なくとも1つは、前記荷物搬送装置に沿って前記中空内部に配置され前記荷物を保管する複数の保管スペースと、
    前記荷物搬送装置から目的の保管スペースへ前記荷物を移動させる荷物仕分装置と、を有する、請求項1又は請求項2に記載の拡張型格納ポート。
  4. 他の前記連結ポートと連結した前記開口を開閉する外壁扉を有し、
    前記制御装置は、前記保管スペースの前記荷物を前記開口へ搬送する場合に、前記開口を開ける位置へ前記外壁扉を動作させ又は前記開口を閉じている前記外壁扉の施錠を解除する、請求項3に拡張型格納ポート。
  5. 前記中空内部の室温を冷却する空冷装置を有し、
    前記制御装置は、冷却した前記中空内部へ前記荷物を受け入れるときに前記外壁扉を開く、請求項4に記載の拡張型格納ポート。
  6. 複数の前記連結ポートのうちの少なくとも1つは、その前記筐体に、画像または映像を映し出すディスプレイを有する、請求項1~請求項5の何れか一項に記載の拡張型格納ポート。
  7. 前記筐体の前記上面、前記下面、又は前記側面の少なくとも2つ以上に、前記開口を有する、請求項1~請求項6の何れか一項に記載の拡張型格納ポート。
  8. 複数の前記連結ポートのうちの少なくとも1つは、前記ドローン用のバッテリを格納するバッテリ格納部と、
    前記ドローンが搭載しているバッテリを、前記バッテリ格納部に格納された別の前記バッテリと交換するバッテリ交換装置と、を備える、請求項1に記載の拡張型格納ポート。
  9. 前記ドローン格納ポートは、前記中空内部にある前記ドローンを前記開口と前記中空内部との間で搬送し隣接する連結ポートへ受け渡すドローン搬送装置を備え、前記開口を介して他の連結ポートへ前記ドローンを受け渡し可能であり、
    複数の前記連結ポートのうちの少なくとも1つは、前記ドローン格納ポートから前記開口を介して受け取った前記ドローンを格納するドローン駐機部を有する、請求項1に記載の拡張型格納ポート。
  10. 着陸しようとする前記ドローンから該ドローンが搬送した前記荷物に関する情報である搬送荷物認証情報を受信する通信装置と、
    外部から前記保管スペースに保管された前記荷物に関する情報である保管荷物認証情報が入力される操作パネルと、を有し、
    前記制御装置は、前記ドローンが搬送した前記荷物を保管した前記保管スペースの位置を示す位置情報と前記搬送荷物認証情報とを紐付けて記憶し、前記保管荷物認証情報が前記搬送荷物認証情報と一致するときに該搬送荷物認証情報に紐づけられた位置情報が示す前記保管スペースの前記荷物を前記筐体から搬出するように前記荷物搬送装置を制御する、請求項3に記載の拡張型格納ポート。
  11. 現在位置の気象値を計測又は受信する気象値取得装置と、
    前記気象値が前記ドローンの着陸の許容範囲内であるかを判定し、判定の結果が否定である場合には、前記筐体の前記上面へ前記ドローンが着陸することを禁止する禁止信号を前記ドローン又はその管制装置へ送信する判定装置と、を備える、請求項1に記載の拡張型格納ポート。
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