JP2022163927A - 給電制御システム及び処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】通電故障が発生した場合であっても、非給電制御処理を実行することができる給電制御システム及び処理方法を提供する。【解決手段】車両Mにおいて、給電制御システムQは、第1スイッチF1をオン又はオフに切替えることによって、第1スイッチを介した給電を制御する制御装置11と、第1スイッチを介して流れる電流の電流経路にて、第1スイッチの上流側に配置されている第2スイッチ14をオン又はオフに切替える切替え装置12と、を備える。制御装置は、第1スイッチ及び第2スイッチ間の接続ノードから電力が供給され、処理を実行する処理部を有する。【選択図】図1

Description

本開示は給電制御システム及び処理方法に関する。
特許文献1には、蓄電器から負荷への給電を制御する車両用の給電制御装置が開示されている。蓄電器から負荷に流れる電流の電流経路には、電源スイッチ及び給電スイッチが配置されている。電源スイッチは給電スイッチの上流側に配置されている。給電制御装置では、電源スイッチがオンである状態で給電スイッチのオン又はオフへの切替えを指示することによって給電を制御する。給電スイッチのオフへの切替えが指示されているにも関わらず、給電スイッチを介して電流が流れる通電故障が発生した場合、電源スイッチをオフに切替える。これにより、給電が停止する。
特開2019-140747号公報 特開2017-56768号公報 特開2020-5344号公報
電源スイッチ及び給電スイッチ間の接続ノードから電力が給電制御装置に供給されている場合において、電源スイッチがオフに切替わったとき、給電制御装置では全ての処理の実行が停止する。給電制御装置において、給電スイッチを介した給電の制御に関する処理とは異なる非給電制御処理が実行されていた場合、電源スイッチがオフに切替わることによって、非給電制御処理の実行も停止する。
本開示は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、通電故障が発生した場合であっても、非給電制御処理を実行することができる給電制御システム及び処理方法を提供することにある。
本開示の一態様に係る給電制御システムは、第1スイッチをオン又はオフに切替えることによって、前記第1スイッチを介した給電を制御する制御装置と、前記第1スイッチを介して流れる電流の電流経路にて、前記第1スイッチの上流側に配置されている第2スイッチをオン又はオフに切替える切替え装置とを備え、前記制御装置は、前記第1スイッチ及び第2スイッチ間の接続ノードから電力が供給され、処理を実行する処理部を有し、前記処理部は、前記第2スイッチがオンである状態で前記第1スイッチのオン又はオフへの切替えを指示し、前記第1スイッチを介した給電の制御に関する処理とは異なる非給電制御処理を実行し、前記第1スイッチのオフへの切替えが指示されているにも関わらず、前記第1スイッチを介して電流が流れる通電故障が発生しているか否かを判定し、前記切替え装置は、前記処理部によって前記通電故障が発生していると判定された後、前記第2スイッチのオン及びオフへの切替えを交互に繰り返す。
本開示の一態様に係る処理方法は、第1スイッチと、前記第1スイッチを介して流れる電流の電流経路にて前記第1スイッチの上流側に配置されている第2スイッチとの間の接続ノードから電力が供給される第1コンピュータと第2コンピュータとが処理を実行する処理方法であって、前記第1コンピュータは、前記第2スイッチがオンである状態で前記第1スイッチのオン又はオフへの切替えを指示するステップと、前記第1スイッチを介した給電の制御に関する処理とは異なる非給電制御処理を実行するステップと、前記第1スイッチのオフへの切替えが指示されているにも関わらず、前記第1スイッチを介して電流が流れる通電故障が発生しているか否かを判定するステップとを実行し、前記第2コンピュータは、前記第1コンピュータによって前記通電故障が発生していると判定された後、前記第2スイッチのオン及びオフへの切替えを交互に繰り返し指示するステップを実行する。
なお、本開示を、このような特徴的な処理部を備える給電制御システムとして実現することができるだけでなく、かかる特徴的な処理をステップとする処理方法として実現したり、かかるステップをコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムとして実現したりすることができる。また、本開示を、給電制御システムの一部又は全部を実現する半導体集積回路として実現したり、給電制御システムを含む電源システムとして実現したりすることができる。
上記の態様によれば、通電故障が発生した場合であっても、非給電制御処理を実行することができる。
実施形態1における電源システムの要部構成を示すブロック図である。 第1ECUの要部構成を示すブロック図である。 第2ECUの要部構成を示すブロック図である。 第1ECUの送信処理の手順を示すフローチャートである。 第1ECUの給電制御処理の手順を示すフローチャートである。 第2ECUのスイッチ制御処理の手順を示すフローチャートである。 第1ECUの書き込み処理の手順を示すフローチャートである。 第1ECU及び第2ECUの動作を説明するためのタイミングチャートである。 実施形態2における電源システムの要部構成を示すブロック図である。 第1ECUの要部構成を示すブロック図である。 第1マイコンの要部構成を示すブロック図である。 負荷の給電制御処理の手順を示すフローチャートである。 第1ECUの実行停止処理の手順を示すフローチャートである。 故障データが示す給電スイッチと停止が必要な送信処理との関係を示す図表である。 期間テーブルの内容を示す図表である。 第1ECU及び第2ECUの動作を説明するためのタイミングチャートである。 第1ECU及び第2ECUの動作を説明するための他のタイミングチャートである。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。以下に記載する実施形態の少なくとも一部を任意に組み合わせてもよい。
(1)本開示の一態様に係る給電システムは、第1スイッチをオン又はオフに切替えることによって、前記第1スイッチを介した給電を制御する制御装置と、前記第1スイッチを介して流れる電流の電流経路にて、前記第1スイッチの上流側に配置されている第2スイッチをオン又はオフに切替える切替え装置とを備え、前記制御装置は、前記第1スイッチ及び第2スイッチ間の接続ノードから電力が供給され、処理を実行する処理部を有し、前記処理部は、前記第2スイッチがオンである状態で前記第1スイッチのオン又はオフへの切替えを指示し、前記第1スイッチを介した給電の制御に関する処理とは異なる非給電制御処理を実行し、前記第1スイッチのオフへの切替えが指示されているにも関わらず、前記第1スイッチを介して電流が流れる通電故障が発生しているか否かを判定し、前記切替え装置は、前記処理部によって前記通電故障が発生していると判定された後、前記第2スイッチのオン及びオフへの切替えを交互に繰り返す。
上記の態様にあっては、第2スイッチ及び第1スイッチを介して負荷に電力が供給される。第1スイッチの通電故障が検知された後、切替え装置は、第2スイッチのオン及びオフへの切替えを交互に繰り返す。オン期間が短い場合、オン期間中に第2スイッチ及び第1スイッチを介して供給される電力は少ない。このため、オン期間中、負荷の動作は実質的に停止している。通電故障が発生した場合であっても、オン期間が存在するため、制御装置の処理部、例えば、CPU(Central Processing Unit)は非給電制御処理を実行することができる。
(2)本開示の一態様に係る給電システムでは、前記制御装置の前記処理部は、前記非給電制御処理では、データの送信を指示する。
上記の態様にあっては、通電故障が発生した場合、制御装置はオン期間中にデータを送信する。
(3)本開示の一態様に係る給電システムでは、前記切替え装置が前記第2スイッチのオン及びオフへの切替えを交互に繰り返している場合、前記第2スイッチがオンであるオン期間及び前記第2スイッチがオフであるオフ期間は一定であり、前記オン期間はオフ期間よりも短い。
上記の態様にあっては、通電故障が発生した場合、切替え装置は第2スイッチのオン及びオフへの切替えを交互に繰り返す。このとき、オン期間はオフ期間よりも短い。
(4)本開示の一態様に係る給電システムでは、前記第1スイッチの数は2以上であり、前記第2スイッチを介して流れた電流は複数の電流に分流され、前記複数の電流それぞれは、複数の第1スイッチを介して流れ、前記制御装置の前記処理部は、前記複数の第1スイッチそれぞれについて前記通電故障が発生しているか否かを判定し、前記切替え装置は、前記処理部によって、前記複数の第1スイッチ中の1つについて前記通電故障が発生している判定された場合、前記第2スイッチのオン及びオフへの切替えを交互に繰り返し、前記オン期間は、前記通電故障が発生した第1スイッチに応じて異なる。
上記の態様にあっては、複数の第1スイッチ中の1つにおいて通電故障が発生した場合、切替え装置は、第2スイッチのオン及びオフへの切替えを交互に繰り返す。このとき、オン期間は、通電故障が発生した第1スイッチに応じて異なる。
(5)本開示の一態様に係る給電システムでは、前記処理部は、前記複数の第1スイッチ中の1つについて前記通電故障が発生する前では、複数の非給電制御処理を実行し、前記複数の第1スイッチ中の1つについて前記通電故障が発生していると判定した場合、前記複数の非給電制御処理の中で、前記通電故障が発生した第1スイッチに応じた非給電制御処理を実行する。
上記の態様にあっては、前述したように、オン期間は、通電故障が発生した第1スイッチに応じて異なる。複数の非給電制御処理の中で実行する非給電制御処理は、通電故障が発生した第1スイッチ、即ち、オン期間の長さに応じて異なる。例えば、オン期間が短い程、オン期間中に実行される非給電制御処理の数は少ない。
(6)本開示の一態様に係る処理方法は、第1スイッチと、前記第1スイッチを介して流れる電流の電流経路にて前記第1スイッチの上流側に配置されている第2スイッチとの間の接続ノードから電力が供給される第1コンピュータと第2コンピュータとが処理を実行する処理方法であって、前記第1コンピュータは、前記第2スイッチがオンである状態で前記第1スイッチのオン又はオフへの切替えを指示するステップと、前記第1スイッチを介した給電の制御に関する処理とは異なる非給電制御処理を実行するステップと、前記第1スイッチのオフへの切替えが指示されているにも関わらず、前記第1スイッチを介して電流が流れる通電故障が発生しているか否かを判定するステップとを実行し、前記第2コンピュータは、前記第1コンピュータによって前記通電故障が発生していると判定された後、前記第2スイッチのオン及びオフへの切替えを交互に繰り返し指示するステップを実行する。
上記の態様にあっては、第2スイッチ及び第1スイッチを介して負荷に電力が供給される。第1スイッチにおいて通電故障が発生した場合、第2スイッチのオン及びオフへの切替えを交互に繰り返す。オン期間が短い場合、第2スイッチがオンである間に第2スイッチ及び第1スイッチを介して供給される電力は少ないため、負荷の動作は実質的に停止している。通電故障が発生した場合であっても、オン期間が存在するため、第1コンピュータ、例えば、CPUは非給電制御処理を実行することができる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の実施形態に係る電源システムの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(実施形態1)
<電源システムの構成>
図1は、実施形態1における電源システム1の要部構成を示すブロック図である。電源システム1は車両Mに搭載されている。電源システム1は、第1ECU11、第2ECU12、第3ECU13、電源スイッチ14、直流電源15及び負荷E1を備える。ECUは、Electronic Control Unitの略語である。電源スイッチ14は、FET、バイポーラトランジスタ又はリレー接点等である。FETはField Effect Transistorの略語である。直流電源15は、例えばバッテリである。負荷E1は電気機器である。負荷E1に電力が供給されている場合、負荷E1は作動する。負荷E1への給電が停止した場合、負荷E1は動作を停止する。
第1ECU11は給電スイッチF1を有する。給電スイッチF1はNチャネル型のFETである。給電スイッチF1がオンである場合、給電スイッチF1のドレイン及びソース間の抵抗値が十分に小さく、ドレイン及びソースを介して電流が流れることが可能である。給電スイッチF1がオフである場合、給電スイッチF1のドレイン及びソース間の抵抗値が十分に大きく、ドレイン及びソースを介して電流が流れることはない。
図1では、電力線及び通信線それぞれは、細い実線及び太い実線によって示されている。第1ECU11、第2ECU12及び第3ECU13は通信バスBに接続されている。第1ECU11の給電スイッチF1のドレインは、電源スイッチ14の一端に接続されている。電源スイッチ14の他端は直流電源15の正極に接続されている。直流電源15の負極は接地されている。給電スイッチF1のソースは負荷E1の一端に接続されている。負荷E1の他端は接地されている。接地は、例えば、車両Mのボディへの接続によって実現される。
第2ECU12は電源スイッチ14をオン又はオフに切替える。第1ECU11は、電源スイッチ14がオンである状態で、給電スイッチF1をオン又はオフに切替える。第1ECU11が給電スイッチF1をオンに切替えた場合、電流は、直流電源15の正極から電源スイッチ14、給電スイッチF1及び負荷E1の順に流れる。これにより、負荷E1に電力が供給され、負荷E1は作動する。
第1ECU11が給電スイッチF1をオフに切替えた場合、電源スイッチ14及び給電スイッチF1を介した電流の通流が停止する。これにより、負荷E1への給電が停止し、負荷E1は動作を停止する。
以上のように、第1ECU11は、給電スイッチF1をオン又はオフに切替えることによって、電源スイッチ14及び給電スイッチF1を介した給電を制御する。第1ECU11及び給電スイッチF1それぞれは、制御装置及び第1スイッチとして機能する。前述したように、電源スイッチ14及び給電スイッチF1がオンである場合、電流は、電源スイッチ14及び給電スイッチF1の順に流れる。従って、電源スイッチ14は、給電スイッチF1を介して流れる電流の電流経路において、給電スイッチF1の上流側に配置されている。第2ECU12及び電源スイッチ14それぞれは、切替え装置及び第2スイッチとして機能する。
第1ECU11、第2ECU12及び電源スイッチ14を含むシステムは給電制御システムQとして機能する。給電制御システムQは電源システム1に含まれている。
第1ECU11には、車両データD1が入力される。第1例として、車両データD1は、車両Mに搭載されたセンサが検出した検出値を示す。車両Mの乗員は、操作部を操作することによって、ランプの点灯、ランプの消灯、ドアのロック又はドアのアンロック等の動作を指示する。第2例として、車両データD1は、操作部を操作することによって指示された動作を示す。第1ECU11は、通信バスBを介して車両データD1を第3ECU13に送信する。
第3ECU13には、図示しない電気機器が接続されている。第3ECU13は、第1ECU11から車両データD1を受信した場合、受信した車両データD1に基づいて、電気機器の動作を制御する。
第1ECU11では、給電スイッチF1のオフへの切替えを指示しているにも関わらず、給電スイッチF1を介して電流が流れる通電故障が発生する可能性がある。通電故障が発生している場合において、給電スイッチF1のオフへの切替えが指示されたときに、給電スイッチF1のドレイン及びソース間の抵抗値が十分に高い値に上昇することはない。通電故障には、給電スイッチF1のオフへの切替えを指示しているにも関わらず、給電スイッチF1のドレイン及びソースが短絡した状態が維持される短絡故障が含まれる。
電源スイッチ14がオンである状態で給電スイッチF1の通電故障が発生した場合、第1ECU11は通電故障を検知する。第1ECU11は、通電故障の発生を示す故障発生データを、通信バスBを介して第2ECU12に送信する。第2ECU12は、故障発生データを受信した場合、第2ECU12は、電源スイッチ14のオン及びオフへの切替えを交互に繰り返す。
以下では、第2ECU12が電源スイッチ14のオン及びオフへの切替えを交互に繰り返している場合において、電源スイッチ14がオンである期間をオン期間と記載する。同様の場合において、電源スイッチ14がオフである期間をオフ期間と記載する。オン期間及びオフ期間は一定である。オン期間はオフ期間よりも短い。オン期間は、例えば、オフ期間の10分の1である。
第1ECU11には、電源スイッチ14及び給電スイッチF1間の接続ノードから電力が供給される。第1ECU11は、接続ノードから供給された電力を用いて、データの送信又は給電の制御等を行う。第2ECU12が電源スイッチ14のオン及びオフへの切替えを交互に繰り返している場合において、第1ECU11は、オン期間中に車両データD1を第3ECU13に送信する。
負荷E1は誘導負荷又は抵抗負荷等である。誘導負荷はインダクタを有する。誘導負荷は、例えばモータである。抵抗負荷は抵抗のみを有する。抵抗に電流が流れることによって、抵抗負荷は作動する。
第2ECU12が電源スイッチ14をオフに切替えた場合、第1ECU11は、動作を停止する。第2ECU12は、電源スイッチ14をオフからオンに切替えた場合、第1ECU11に、給電スイッチF1における通電故障の発生を示す故障通知データを、通信バスBを介して送信する。
第2ECU12が電源スイッチ14のオン及びオフへの切替えを交互に繰り返している場合において、オン期間は短い。このため、負荷E1が誘導負荷である場合、負荷E1が作動する前に電源スイッチ14はオフに切替わり、負荷E1は動作の停止を維持する。負荷E1が抵抗負荷である場合、負荷E1の効果が現れる前に電源スイッチ14はオフに切替わり、負荷E1は動作を停止する。
<第1ECU11の構成>
図2は、第1ECU11の要部構成を示すブロック図である。第1ECU11は、給電スイッチF1に加えて、レギュレータ21、第1マイクロコンピュータ(以下、第1マイコンという)22、駆動回路G1及びコンパレータH1を有する。コンパレータH1は、プラス端、マイナス端及び出力端を有する。給電スイッチF1のドレインは、電源スイッチ14の一端に加えて、レギュレータ21及び駆動回路G1に接続されている。給電スイッチF1のゲートは、駆動回路G1に接続されている。駆動回路G1は接地されている。給電スイッチF1のソースは、負荷E1の一端に加えて、コンパレータH1のプラス端に接続されている。
コンパレータH1のマイナス端には、一定電圧Vcが印加されている。一定電圧Vcの基準電位は接地電位である。駆動回路G1、レギュレータ21及びコンパレータH1の出力端は第1マイコン22に各別に接続されている。第1マイコン22は接地されている。
電源スイッチ14がオンである場合、電流は、直流電源15の正極から電源スイッチ14及び駆動回路G1の順に流れる。これにより、直流電源15は、駆動回路G1に電力を供給する。駆動回路G1は、直流電源15から供給された電力を用いて作動する。
電源スイッチ14がオンである場合、レギュレータ21は、直流電源15の出力電圧を一定電圧に降圧し、降圧を行うことによって生成された一定電圧を第1マイコン22に印加する。これにより、電流は、直流電源15の正極から、電源スイッチ14、レギュレータ21及び第1マイコン22の順に流れる。結果、第1マイコン22には、電源スイッチ14及び給電スイッチF1間の接続ノードから電力が供給される。第1マイコン22は、直流電源15から供給された電力を用いて作動する。
電源スイッチ14がオンである場合、レギュレータ21は一定電圧をコンパレータH1に印加する。電流は、直流電源15の正極から、電源スイッチ14、レギュレータ21及びコンパレータH1の順に流れ、コンパレータH1に電力が供給される。コンパレータH1は、直流電源15から供給された電力を用いて作動する。図面の複雑化を防止するため、レギュレータ21及びコンパレータH1間の接続線の記載を省略している。コンパレータH1は接地されている。
なお、一定電圧Vcは、レギュレータ21によって生成された電圧であってもよい。
給電スイッチF1について、基準電位がソースの電位であるゲートの電圧が一定電圧以上である場合、給電スイッチF1はオンである。給電スイッチF1について、基準電位がソースの電位であるゲートの電圧が一定電圧未満である場合、給電スイッチF1はオフである。
第1マイコン22は第1出力部J1を有する。第1出力部J1は駆動回路G1に接続されている。第1出力部J1は、駆動回路G1に電圧を出力している。第1出力部J1は、出力電圧をハイレベル電圧又はローレベル電圧に切替える。第1出力部J1が出力電圧をローレベル電圧からハイレベル電圧に切替えた場合、駆動回路G1は、給電スイッチF1において、基準電位が接地電位であるゲートの電圧を上昇させる。これにより、給電スイッチF1において、基準電位がソースの電位であるゲートの電圧が一定電圧以上の電圧に上昇する。結果、給電スイッチF1はオフからオンに切替わる。
第1出力部J1が出力電圧をハイレベル電圧からローレベル電圧に切替えた場合、駆動回路G1は、給電スイッチF1において、基準電位が接地電位であるゲートの電圧を低下させる。これにより、給電スイッチF1において、基準電位がソースの電位であるゲートの電圧が一定電圧未満の電圧に低下する。結果、給電スイッチF1はオンからオフに切替わる。
以上のように、駆動回路G1は、第1出力部J1の出力電圧に応じて、給電スイッチF1をオン又はオフに切替える。
第1マイコン22は、更に、電圧入力部T1を有する。電圧入力部T1はコンパレータH1の出力端に接続されている。以下では、給電スイッチF1について、基準電位が接地電位であるソースの電圧をソース電圧と記載する。コンパレータH1は、給電スイッチF1のソース電圧を一定電圧Vcと比較する。コンパレータH1は、給電スイッチF1のソース電圧が一定電圧Vc以上である場合、ハイレベル電圧を電圧入力部T1に出力する。コンパレータH1は、給電スイッチF1のソース電圧が一定電圧Vc未満である場合、ローレベル電圧を電圧入力部T1に出力する。
一定電圧Vcは、ゼロV以上であり、かつ、直流電源15の両端間の電源電圧未満である。給電スイッチF1がオンである場合、給電スイッチF1のソース電圧は直流電源15の電源電圧と実質的に一致する。従って、給電スイッチF1がオンである場合、コンパレータH1の出力電圧はハイレベル電圧である。給電スイッチF1がオフである場合、負荷E1を介して電流が流れない。このため、給電スイッチF1のソース電圧はゼロVである。従って、給電スイッチF1がオフである場合、コンパレータH1の出力電圧はローレベル電圧である。
<第1マイコン22の構成>
第1マイコン22は、第1出力部J1及び電圧入力部T1に加えて、第1通信部31、一時記憶部32、第1記憶部33、第1制御部34及びデータ入力部U1を有する。第1マイコン22に、電源スイッチ14及び給電スイッチF1間の接続ノードから電力が供給されている間、第1通信部31、一時記憶部32、第1記憶部33、第1制御部34、第1出力部J1、電圧入力部T1及びデータ入力部U1に電力が供給される。従って、第1通信部31、一時記憶部32、第1記憶部33、第1制御部34、第1出力部J1、電圧入力部T1及びデータ入力部U1それぞれには、電源スイッチ14及び給電スイッチF1間の接続ノードから電力が供給されている
第1通信部31、一時記憶部32、第1記憶部33、第1制御部34、第1出力部J1、電圧入力部T1及びデータ入力部U1は、第1バス35に接続されている。前述したように、第1出力部J1及び電圧入力部T1それぞれは、駆動回路G1及びコンパレータH1に接続されている。第1通信部31は、更に、通信バスBに接続されている。
第1出力部J1は、第1制御部34の指示に従って、駆動回路G1に出力している出力電圧をハイレベル電圧又はローレベル電圧に切替える。前述したように、コンパレータH1は、電圧入力部T1にハイレベル電圧又はローレベル電圧を出力している。車両データD1はデータ入力部U1に入力される。
第1通信部31は、第1制御部34の指示に従って、車両データD1を、通信バスBを介して第3ECU13に送信する。第1通信部31は、第1制御部34の指示に従って、故障発生データを、通信バスBを介して第2ECU12に送信する。第1通信部31は、通信バスBを介して、第2ECU12から故障通知データを受信する。
第1制御部34は、一時記憶部32にデータを書き込む。電源スイッチ14及び給電スイッチF1間の接続ノードから第1マイコン22への給電が停止した場合、一時記憶部32に記憶されているデータは削除される。一時記憶部32に記憶されているデータは、第1制御部34によって読み出される。
第1記憶部33は、例えば不揮発性メモリである。第1記憶部33には、コンピュータプログラムP1が記憶されている。第1制御部34は、処理を実行する処理素子、例えばCPUを有し、処理部として機能する。第1制御部34は第1コンピュータとしても機能する。第1制御部34の処理素子は、コンピュータプログラムP1を実行することによって、送信処理、給電制御処理及び書き込み処理等を並行に実行する。
送信処理では、第1制御部34は、車両データD1を送信するための処理を実行する。送信処理は給電スイッチF1を介した給電の制御に関する処理とは異なる。送信処理は非給電制御処理に相当する。給電制御処理では、第1制御部34は、負荷E1への給電を制御する処理を実行する。書き込み処理では、第1制御部34は、給電スイッチF1で通電故障が発生していることを示す故障データを一時記憶部32に書き込む。
なお、コンピュータプログラムP1は、コンピュータプログラムP1を読み取り可能に記録した非一時的な記憶媒体A1を用いて、第1マイコン22に提供されてもよい。記憶媒体A1は、例えば可搬型メモリである。可搬型メモリの例として、CD-ROM、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SDカード、マイクロSDカード又はコンパクトフラッシュ(登録商標)等が挙げられる。記憶媒体A1が可搬型メモリである場合、第1制御部34の処理素子は、図示しない読取装置を用いて記憶媒体A1からコンピュータプログラムP1を読み取ってもよい。読み取ったコンピュータプログラムP1は第1記憶部33に記憶される。更に、コンピュータプログラムP1は、第1マイコン22の図示しない通信部が外部装置と通信することによって、第1マイコン22に提供されてもよい。この場合、第1制御部34の処理素子は、通信部を通じてコンピュータプログラムP1を取得する。取得したコンピュータプログラムP1は第1記憶部33に記憶される。
第1制御部34が有する処理素子の数は、1に限定されず、2以上であってもよい。第1制御部34が複数の処理素子を有する場合、複数の処理素子は、送信処理、給電制御処理及び書き込み処理等を協同して実行してもよい。
<第2ECU12の構成>
図3は第2ECU12の要部構成を示すブロック図である。第2ECU12は、切替え回路41及び第2マイクロコンピュータ(以下、第2マイコンという)42を有する。第2マイコン42は第2出力部51を有する。第2出力部51は切替え回路41に接続されている。第2出力部51は、切替え回路41に電圧に出力している。第2出力部51が出力電圧をローレベル電圧からハイレベル電圧に切替えた場合、切替え回路41は電源スイッチ14をオフからオンに切替える。第2出力部51が出力電圧をハイレベル電圧からローレベル電圧に切替えた場合、切替え回路41は電源スイッチ14をオンからオフ切替える。
第2マイコン42は、第2出力部51に加えて、第2通信部52、第2記憶部53及び第2制御部54を有する。第2出力部51、第2通信部52、第2記憶部53及び第2制御部54は第2バス55に接続されている。第2通信部52は、更に、通信バスBに接続されている。
第2出力部51は、第2制御部54の指示に従って、切替え回路41に出力している出力電圧をハイレベル電圧又はローレベル電圧に切替える。第2通信部52は、第2制御部54の指示に従って、通信バスBを介して故障通知データを第1ECU11の第1通信部31に送信する。第2通信部52は、第1ECU11の第1通信部31から、通信バスBを介して故障発生データを受信する。
第2記憶部53は、例えば不揮発性メモリである。第2記憶部53には、コンピュータプログラムP2が記憶されている。第2制御部54は、処理を実行する処理素子、例えばCPUを有する。第2制御部54は第2コンピュータとしても機能する。第2制御部54の処理素子は、コンピュータプログラムP2を実行することによって、スイッチ制御処理を実行する。スイッチ制御処理では、第2制御部54は、電源スイッチ14をオン又はオフに切替える処理を実行する。
なお、コンピュータプログラムP2は、コンピュータプログラムP2を読み取り可能に記録した非一時的な記憶媒体A2を用いて、第2マイコン42に提供されてもよい。記憶媒体A2は、例えば可搬型メモリである。記憶媒体A2が可搬型メモリである場合、第2制御部54の処理素子は、図示しない読取装置を用いて記憶媒体A2からコンピュータプログラムP2を読み取ってもよい。読み取ったコンピュータプログラムP2は第2記憶部53に記憶される。更に、コンピュータプログラムP2は、第2マイコン42の図示しない通信部が外部装置と通信することによって、第2マイコン42に提供されてもよい。この場合、第2制御部54の処理素子は、通信部を通じてコンピュータプログラムP2を取得する。取得したコンピュータプログラムP2は第2記憶部53に記憶される。
第2制御部54が有する処理素子の数は、1に限定されず、2以上であってもよい。第2制御部54が複数の処理素子を有する場合、複数の処理素子は、スイッチ制御処理等を協同して実行してもよい。
<第1ECU11の送信処理>
図4は第1ECU11の送信処理の手順を示すフローチャートである。送信処理では、第1ECU11の第1制御部34は、まず、車両データD1がデータ入力部U1に入力されたか否かを判定する(ステップS1)。第1制御部34は、車両データD1が入力されていないと判定した場合(S1:NO)、ステップS1を再び実行し、車両データD1がデータ入力部U1に入力されるまで待機する。第1制御部34は、車両データD1が入力されたと判定した場合(S1:YES)、第1通信部31に指示して、車両データD1を第3ECU13へ送信させる(ステップS2)。第1制御部34は、ステップS2を実行した後、送信処理を終了する。
第1制御部34は、送信処理を終了した後、再び送信処理を実行する。第1マイコン22に電力が供給されている間、即ち、電源スイッチ14がオンである間、第1通信部31は、車両データD1がデータ入力部U1に入力される都度、入力された車両データD1を第3ECU13に送信する。
<第1ECU11の給電制御処理>
図5は、第1ECU11の給電制御処理の手順を示すフローチャートである。電源スイッチ14がオンに切替わったことによって、第1ECU11の第1マイコン22に電力が供給された場合、第1マイコン22は起動する。第1制御部34は、第1マイコン22が起動した場合、給電制御処理を実行する。
給電制御処理では、第1制御部34は、まず、一時記憶部32に故障データが記憶されているか否かを判定する(ステップS11)。第1制御部34は、一時記憶部32に故障データが記憶されていないと判定した場合(S11:NO)、給電スイッチF1をオンに切替えるか否かを判定する(ステップS12)。
ステップS12では、例えば、図示しない信号入力部に、給電スイッチF1のオンへの切替えを指示するオン信号が入力された場合に、第1制御部34は、給電スイッチF1をオンに切替えると判定する。この構成では、信号入力部にオン信号が入力されていない場合、第1制御部34は、給電スイッチF1をオンに切替えないと判定する。
第1制御部34は、給電スイッチF1をオンに切替えないと判定した場合(S12:NO)、給電スイッチF1をオフに切替えるか否かを判定する(ステップS13)。ステップS13では、例えば、信号入力部に、給電スイッチF1のオフへの切替えを指示するオフ信号が入力された場合に、第1制御部34は、給電スイッチF1をオフに切替えると判定する。この構成では、信号入力部にオフ信号が入力されていない場合、第1制御部34は、給電スイッチF1をオフに切替えないと判定する。
第1制御部34は、給電スイッチF1をオフに切替えないと判定した場合(S13:NO)、ステップS11を再び実行する。第1制御部34は、故障データが一時記憶部32に書き込まれるか、又は、給電スイッチF1をオン若しくはオフに切替えるタイミングが到来するまで待機する。
第1制御部34は、一時記憶部32に故障データが記憶されていると判定した場合(S11:YES)、給電制御処理を終了する。この場合、第1制御部34は、第1ECU11への給電が停止するまで、給電制御処理を実行することはない。第1ECU11への給電は、電源スイッチ14がオフに切替わった場合に停止する。第1ECU11の第1マイコン22が起動した場合、第1制御部34は再び給電制御処理を実行する。
第1制御部34は、給電スイッチF1をオンに切替えると判定した場合(S12:YES)、第1出力部J1に出力電圧のハイレベル電圧への切替えを指示することによって、給電スイッチF1のオンへの切替えを、駆動回路G1に指示する(ステップS14)。給電スイッチF1がオンに切替わった場合、前述したように、負荷E1に電力が供給される。
第1制御部34は、給電スイッチF1をオフに切替えると判定した場合(S13:YES)、第1出力部J1に出力電圧のローレベル電圧への切替えを指示することによって、給電スイッチF1のオフへの切替えを、駆動回路G1に指示する(ステップS15)。給電スイッチF1がオフに切替わった場合、前述したように、負荷E1への給電が停止する。給電スイッチF1がオフである場合、給電スイッチF1のソース電圧はゼロVである。
給電スイッチF1の通電故障が発生している場合、給電スイッチF1を介して電流が流れ続ける。給電スイッチF1を介して電流が流れている場合、給電スイッチF1のソース電圧はゼロVを超えている。給電スイッチF1のオフへの切替えが指示されているにも関わらず、ソース電圧が一定電圧Vc以上である場合、給電スイッチF1の通電故障が発生している。前述したように、ソース電圧が一定電圧Vc以上である場合、コンパレータH1はハイレベル電圧を出力している。
第1制御部34は、ステップS15を実行した後、コンパレータH1の出力電圧に基づいて、給電スイッチF1の通電故障が発生しているか否かを判定する(ステップS16)。ステップS16では、コンパレータH1の出力電圧がハイレベル電圧である場合、第1制御部34は、通電故障が発生していると判定する。コンパレータH1の出力電圧がローレベル電圧である場合、第1制御部34は、通電故障が発生していないと判定する。
第1制御部34は、通電故障が発生していると判定した場合(S16:YES)、故障データを生成し(ステップS17)、生成した故障データを一時記憶部32に書き込む(ステップS18)。第1制御部34は、ステップS18を実行した後、第1通信部31に指示して、故障発生データを、通信バスBを介して第2ECU12の第2通信部52に送信させる(ステップS19)。第1制御部34は、ステップS13,S19の一方を実行した後、又は、通電故障が発生していないと判定した場合(S16:NO)、給電制御処理を終了する。この場合、第1制御部34は給電制御処理を再び実行する。
以上のように、第1ECU11の第1制御部34は、電源スイッチ14がオンである状態で給電スイッチF1のオン又はオフへの切替えを指示する。第1制御部34が通電故障を検知するまで、駆動回路G1は給電スイッチをオン又はオフに切替える。第1制御部34は、通電故障を検知した場合、故障データを一時記憶部32に書き込み、通電故障の発生を第2ECU12に通知する。第1制御部34は、一時記憶部32に故障データが記憶されている場合、第1ECU11への給電が停止するまで、給電制御処理の実行を停止する。
<第2ECU12のスイッチ制御処理>
図6は、第2ECU12のスイッチ制御処理の手順を示すフローチャートである。第2ECU12の第2制御部54は、第2通信部52が、第1ECU11の第1通信部31から故障発生データを受信したか否かを判定する(ステップS21)。第2制御部54は、第2通信部52が故障発生データを受信していないと判定した場合(S21:NO)、ステップS21を再び実行し、第2通信部52が故障発生データを受信するまで待機する。
第2制御部54は、第2通信部52が故障発生データを受信したと判定した場合(S21:YES)、第2出力部51に出力電圧のローレベル電圧への切替えを指示することによって、切替え回路41に電源スイッチ14をオフに切替えさせる(ステップS22)。これにより、負荷E1への給電が停止する。電源スイッチ14がオフに切替わった場合、第1ECU11の第1マイコン22、駆動回路G1及びコンパレータH1等への給電が停止する。第1マイコン22への給電が停止した場合、第1マイコン22は動作を停止し、第1マイコン22の一時記憶部32に記憶されている故障データが消去される。
第2制御部54は、ステップS22を実行した後、切替え回路41が電源スイッチ14をオフに切替えてから一定のオフ期間が経過したか否かを判定する(ステップS23)。第2制御部54は、オフ期間が経過していないと判定した場合(S23:NO)、ステップS23を実行し、オフ期間が経過するまで待機する。
第2制御部54は、オフ期間が経過したと判定した場合(S23:YES)、第2出力部51に出力電圧のハイレベル電圧への切替えを指示することによって、切替え回路41に電源スイッチ14をオンに切替えさせる(ステップS24)。電源スイッチ14がオンに切替わった場合、第1ECU11の第1マイコン22、駆動回路G1及びコンパレータH1等に電力が供給される。第1マイコン22に電力が供給された場合、第1マイコン22は起動する。このとき、第1マイコン22の一時記憶部32には、故障データは記憶されていない。
第2制御部54は、ステップS24を実行した後、第2通信部52に指示して、故障通知データを、第1ECU11の第1通信部31に送信させる(ステップS25)。これにより、第1ECU11に、給電スイッチF1における通電故障の発生が通知される。第2制御部54は、ステップS25を実行した後、電源スイッチ14がオンに切替わってから一定のオン期間が経過したか否かを判定する(ステップS26)。第2制御部54は、オン期間が経過していないと判定した場合(S26:NO)、ステップS26を再び実行し、オン期間が経過するまで待機する。
第1マイコン22に電力が供給されている間、第1制御部34は送信処理を実行する。従って、オン期間中に車両データD1がデータ入力部U1に入力された場合、第1通信部31は、データ入力部U1に入力された車両データD1を第3ECU13に送信する。
第2制御部54は、オン期間が経過したと判定した場合(S26:YES)、ステップS22を再び実行する。結果、第2通信部52が故障発生データを受信した後、切替え回路41は、電源スイッチ14のオン及びオフへの切替えを交互に繰り返す。言い換えると、第2制御部54は、第1ECU11の第1制御部34によって給電スイッチF1の通電故障が発生していると判定された後、電源スイッチ14のオン及びオフへの切替えを交互に繰り返し指示する。
<第1ECU11の書き込み処理>
図7は、第1ECU11の書き込み処理の手順を示すフローチャートである。第1ECU11の第1マイコン22が起動した場合、第1制御部34は書き込み処理を実行する。書き込み処理では、第1ECU11の第1制御部34は、第1通信部31が、第2ECU12の第2通信部52から故障通知データを受信したか否かを判定する(ステップS31)。第1制御部34は、第1通信部31が故障通知データを受信していないと判定した場合(S31:NO)、ステップS31を再び実行し、第1通信部31が故障通知データを受信するまで待機する。
第1制御部34は、第1通信部31が故障通知データを受信したと判定した場合(S31:YES)、故障データを生成し(ステップS32)、生成した故障データを一時記憶部32に書き込む(ステップS33)。第1制御部34は、ステップS33を実行した後、書き込み処理を終了する。
以上のように、第1ECU11では、第1通信部31が故障通知データを受信した場合、第1制御部34は、故障データを一時記憶部32に書き込む。前述したように、スイッチ制御処理において、第2制御部54は、切替え回路41に電源スイッチ14のオンへの切替えを指示した後、第2通信部52に故障通知データを送信させる。電源スイッチ14がオンに切替わった場合、第1ECU11の第1マイコン22が起動し、第1制御部34は給電制御処理を実行する。しかしながら、電源スイッチ14がオンに切替わった直後に第1通信部31は故障通知データを受信するので、第1制御部34は、電源スイッチ14は、第1マイコン22が起動した直後に給電制御処理を終了する。
<第1ECU11及び第2ECU12の動作>
図8は、第1ECU11及び第2ECU12の動作を説明するためのタイミングチャートである。図8では、電源スイッチ14の状態、第1ECU11の第1通信部31の状態、給電スイッチF1の指示、及び、給電スイッチF1のソース電圧の推移が示されている。これらの推移の横軸では、時間が示されている。Vbは直流電源15の電源電圧を示す。
通電故障が検知される前では、第2ECU12の切替え回路41は電源スイッチ14をオンに維持している。切替え回路41が電源スイッチ14をオンに維持している間、第1ECU11では、データ入力部U1に車両データD1が入力される都度、第1通信部31は車両データD1を送信する。切替え回路41が電源スイッチ14をオンに維持している間、第1制御部34は、駆動回路G1に給電スイッチF1のオン又はオフへの切替えを指示する。
第1ECU11の状態が正常である場合においては、駆動回路G1は、第1制御部34の指示に従って、給電スイッチF1をオン又はオフに切替える。従って、第1制御部34が給電スイッチF1のオンへの切替えを指示している間、給電スイッチF1のソース電圧は、直流電源15の電源電圧Vbである。電源電圧Vbは一定電圧Vc以上である。第1制御部34が給電スイッチF1のオフへの切替えを指示している間、給電スイッチF1のソース電圧は、ゼロVである。ゼロVは一定電圧Vc未満である。
第1制御部34は、給電スイッチF1のオフへ切替えを指示したにも関わらず、給電スイッチF1のソース電圧が一定電圧Vc以上である場合、給電スイッチF1の通電故障が発生していると判定する。これにより、給電スイッチF1の通電故障が第1制御部34によって検知される。
第1ECU11の第1制御部34が通電故障を検知した場合、第2ECU12の切替え回路41は電源スイッチ14をオフに切替える。第1ECU11の第1制御部34は、通電故障を検知した場合、給電制御処理を終了し、第1ECU11の第1マイコン22が再び起動するまで、給電制御処理を実行しない。
第1制御部34が通電故障を検知した後、第2ECU12の切替え回路41は、電源スイッチ14のオン及びオフへの切替えを交互に繰り返す。前述したように、電源スイッチ14のオン期間及びオフ期間は一定である。オン期間はオフ期間よりも短い。従って、オン期間中に、電源スイッチ14及び給電スイッチF1を介して負荷E1に供給される電力は少ない。従って、負荷E1が誘導負荷である場合、負荷E1が作動する前に電源スイッチ14はオフに切替わる。結果、オン期間中、負荷E1の動作は実質的に停止している。負荷E1が抵抗負荷である場合、負荷E1の効果が現れる前に電源スイッチ14はオフに切替わり、負荷E1は動作を停止する。
通電故障が発生した場合であっても、オン期間が存在するため、第1ECU11の第1制御部34は送信処理を実行することができる。従って、第1ECU11では、オン期間中にデータ入力部U1に車両データD1が入力された場合、第1通信部31は車両データD1を送信する。
第2ECU12では、切替え回路41が電源スイッチ14をオンに切替えた場合、第2通信部52は、第1ECU11の第1通信部31に故障通知データを送信する。このため、第1ECU11の第1制御部34は、給電スイッチF1のオンへの切替えを指示する前に給電制御処理を終了する。
(実施形態2)
実施形態1では、第1ECU11は、負荷E1への給電を制御する。しかしながら、第1ECU11は、負荷E1への給電だけではなく、他の負荷の給電を制御してもよい。
以下では、実施形態2について、実施形態1と異なる点を説明する。後述する構成を除く他の構成については、実施形態1と共通しているため、実施形態1と共通する構成部には実施形態1と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
図9は、実施形態2における電源システム1の要部構成を示すブロック図である。実施形態2における電源システム1は、実施形態1における電源システム1が備える構成部を同様に備える。実施形態2における電源システム1は負荷E2を更に備える。負荷E2は電気機器である。負荷E2は負荷E1と同様に作用する。第1ECU11は、給電スイッチF1だけではなく、給電スイッチF2を有する。給電スイッチF2は、Nチャネル型のFETである。給電スイッチF2は給電スイッチF1と同様に作用する。給電スイッチF2も第1スイッチとして機能する。
図9では、電力線及び通信線それぞれは、細い実線及び太い実線によって示されている。給電スイッチF2のドレインは、電源スイッチ14の一端に接続されている。給電スイッチF2のソースは負荷E2に接続されている。負荷E2の他端は接地されている。
第1ECU11は、電源スイッチ14がオンである状態で、給電スイッチF2をオン又はオフに切替える。第1ECU11が給電スイッチF2をオンに切替えた場合、電流は、直流電源15の正極から電源スイッチ14、給電スイッチF2及び負荷E2の順に流れる。これにより、負荷E2に電力が供給され、負荷E2は作動する。第1ECU11が給電スイッチF2をオフに切替えた場合、電源スイッチ14及び給電スイッチF2を介した電流の通流が停止する。これにより、負荷E2への給電が停止し、負荷E2は動作を停止する。
電源スイッチ14及び給電スイッチF1,F2がオンである場合、電源スイッチ14を介して流れた電流は、2つの電流に分流される。これらの電流それぞれは、給電スイッチF1,F2を介して流れる。電源スイッチ14は、給電スイッチF1を介して流れる電流の電流経路の上流側に配置され、給電スイッチF2を介して流れる電流の電流経路の上流側に配置されている。
第1ECU11は、実施形態1と同様に、給電スイッチF1をオン又はオフに切替えることによって、電源スイッチ14及び給電スイッチF1を介した給電を制御する。前述したように、第1ECU11は、給電スイッチF2をオン又はオフに切替えることによって、電源スイッチ14及び給電スイッチF2を介した給電を制御する。
第1ECU11には、車両データD1だけではなく、車両データD2が入力される。車両データD2は、車両データD1と同様に、センサの検出値又は動作を示す。第3ECU13には、図示しない2つの電気機器が接続されている。第3ECU13は、第1ECU11から車両データD1を受信した場合、受信した車両データD1に基づいて、一方の電気機器の動作を制御する。第3ECU13は、第1ECU11から車両データD2を受信した場合、受信した車両データD2に基づいて、他方の電気機器の動作を制御する。
第1ECU11では、給電スイッチF1の通電故障だけではなく、給電スイッチF2のオフへの切替えを指示しているにも関わらず、給電スイッチF2を介して電流が流れる通電故障も発生する可能性がある。給電スイッチF2の通電故障には、給電スイッチF1の通電故障と同様に、給電スイッチF2の短絡故障も含まれる。
電源スイッチ14がオンである状態で給電スイッチF1又は給電スイッチF2の通電故障が発生した場合、第1ECU11は、給電スイッチF1又は給電スイッチF2の通電故障を検知する。第1ECU11は、実施形態1と同様に、通電故障の発生を示す故障発生データを、通信バスBを介して第2ECU12に送信する。故障発生データでは、給電スイッチF1,F2の中で通電故障が発生した給電スイッチを示す。第2ECU12は、故障発生データを受信した場合、第2ECU12は、電源スイッチ14のオン及びオフへの切替えを交互に繰り返す。
第2ECU12が電源スイッチ14のオン及びオフへの切替えを交互に繰り返している場合において、オン期間は、給電スイッチF1,F2の中で通電故障が発生している給電スイッチに応じて異なる。給電スイッチF1の通電故障が発生している場合におけるオン期間は長い。給電スイッチF2の通電故障が発生している場合におけるオン期間は短い。
従って、第2ECU12が電源スイッチ14のオン及びオフへの切替えを交互に繰り返している場合において、給電スイッチF1の通電故障が発生しているとき、オン期間中に車両データD1,D2を第3ECU13に送信する。同様の場合において、給電スイッチF2の通電故障が発生しているとき、第1ECU11は、オン期間中に車両データD2を第3ECU13に送信する。第1ECU11は、オン期間中に車両データD1を第3ECU13に送信することはない。
負荷E2は、負荷E1と同様に、誘導負荷又は抵抗負荷等である。第2ECU12は、電源スイッチ14をオフからオンに切替えた場合、第1ECU11に、給電スイッチF1又は給電スイッチF2における通電故障の発生を示す故障通知データを、通信バスBを介して送信する。故障通知データは、給電スイッチF1,F2の中で通電故障が発生している給電スイッチを示す。
負荷E2が誘導負荷であると仮定する。第2ECU12が電源スイッチ14のオン及びオフへの切替えを交互に繰り返している場合において、負荷E2が作動する前に電源スイッチ14はオフに切替わり、負荷E2は動作の停止を維持する。負荷E2が抵抗負荷であると仮定する。第2ECU12が電源スイッチ14のオン及びオフへの切替えを交互に繰り返している場合において、負荷E2の効果が現れる前に電源スイッチ14はオフに切替わり、負荷E2は動作を停止する。
電源スイッチ14がオンに切替わってから抵抗負荷の効果が現れるまでの期間を抵抗期間と記載する。電源スイッチ14がオンに切替わってから誘導負荷が作動するまでの期間を誘導期間と記載する。通常、抵抗期間は誘導期間よりも長い。従って、抵抗負荷に接続されている給電スイッチのオン期間を、誘導負荷に接続されている給電スイッチのオン期間よりも長い期間に設定することができる。
例えば、負荷E1,E2それぞれは抵抗負荷及び誘導負荷である。この場合、前述したように、給電スイッチF1のオン期間を、給電スイッチF2のオン期間よりも長い期間に設定することができる。
第2ECU12は、電源スイッチ14をオフからオンに切替えた場合、第1ECU11に、給電スイッチF1又は給電スイッチF2における通電故障の発生を示す故障通知データを、通信バスBを介して送信する。故障通知データは、給電スイッチF1,F2の中で通電故障が発生している給電スイッチを示す。
<第1ECU11の構成>
図10は第1ECU11の要部構成を示すブロック図である。実施形態2における第1ECU11は、実施形態1における第1ECU11が有する構成部を同様に有する。実施形態2における第1ECU11は、更に、給電スイッチF2、駆動回路G2及びコンパレータH2を有する。コンパレータH2は、プラス端、マイナス端及び出力端を有する。
給電スイッチF2のドレインは、電源スイッチ14の一端に加えて駆動回路G2に接続されている。給電スイッチF2のゲートは、駆動回路G2に接続されている。駆動回路G2は接地されている。給電スイッチF2のソースは、負荷E2の一端に加えて、コンパレータH2のプラス端に接続されている。コンパレータH2のマイナス端には、一定電圧Vcが印加されている。駆動回路G2及びコンパレータH2の出力端は第1マイコン22に各別に接続されている。
駆動回路G2及びコンパレータH2それぞれには、駆動回路G1及びコンパレータH1と同様に電力が供給される。給電スイッチF2は給電スイッチF1と同様に構成されている。
図11は第1マイコン22の要部構成を示すブロック図である。図11に示すように、実施形態2における第1マイコン22は、実施形態1における第1マイコン22が有する構成部を同様に有する。実施形態2における第1マイコン22は、更に、第1出力部J2、電圧入力部T2及びデータ入力部U2を有する。
第1出力部J2は駆動回路G2に接続されている。第1出力部J2及び駆動回路G2それぞれは、第1出力部J1及び駆動回路G1と同様に作用する。従って、第1出力部J2が出力電圧をローレベル電圧からハイレベル電圧に切替えた場合、駆動回路G2は給電スイッチF2をオフからオンに切替える。第1出力部J2が出力電圧をハイレベル電圧からローレベル電圧に切替えた場合、駆動回路G2は給電スイッチF2をオンからオフに切替える。
電圧入力部T2はコンパレータH2の出力端に接続されている。実施形態2の説明では、給電スイッチF1,F2それぞれについて、基準電位が接地電位であるソースの電圧をソース電圧と記載する。コンパレータH2は、コンパレータH1と同様に作用する。従って、コンパレータH2は、給電スイッチF2のソース電圧が一定電圧Vc以上である場合、ハイレベル電圧を電圧入力部T2に出力する。コンパレータH2は、給電スイッチF2のソース電圧が一定電圧Vc未満である場合、ローレベル電圧を電圧入力部T2に出力する。
給電スイッチF2がオンである場合、給電スイッチF2のソース電圧は直流電源15の電源電圧と実質的に一致する。従って、給電スイッチF2がオンである場合、コンパレータH2の出力電圧はハイレベル電圧である。給電スイッチF2がオフである場合、負荷E2を介して電流が流れない。このため、給電スイッチF2のソース電圧はゼロVである。従って、給電スイッチF2がオフである場合、コンパレータH2の出力電圧はローレベル電圧である。
<第1マイコン22の構成>
実施形態2における第1マイコン22では、第1出力部J2、電圧入力部T2及びデータ入力部U2は第1バス35に接続されている。第1マイコン22に、電源スイッチ14及び給電スイッチF1間の接続ノードから電力が供給されている間、第1通信部31、一時記憶部32、第1記憶部33、第1制御部34、第1出力部J1,J2、電圧入力部T1,T2及びデータ入力部U1,U2に電力が供給される。従って、第1通信部31、一時記憶部32、第1記憶部33、第1制御部34、第1出力部J1,J2、電圧入力部T1,T2及びデータ入力部U1,U2それぞれには、電源スイッチ14及び給電スイッチF1間の接続ノードから電力が供給されている
第1出力部J2は、第1出力部J1と同様に、第1制御部34の指示に従って、駆動回路G1に出力している出力電圧をハイレベル電圧又はローレベル電圧に切替える。前述したように、コンパレータH2は、電圧入力部T2にハイレベル電圧又はローレベル電圧を出力している。車両データD2はデータ入力部U2に入力される。第1通信部31は、第1制御部34の指示に従って、車両データD1だけではなく、車両データD2も、通信バスBを介して第3ECU13に送信する。
第1制御部34の処理素子は、コンピュータプログラムP1を実行することによって、車両データD1,D2の送信処理、負荷E1,E2の給電制御処理、書き込み処理及び実行停止処理等を並行に実行する。
車両データD1,D2それぞれの送信処理では、第1制御部34は、車両データD1,D2を送信するための処理を実行する。車両データD1,D2の送信処理は給電スイッチF1,F2を介した給電の制御に関する処理とは異なる。車両データD1,D2それぞれの送信処理は非給電制御処理に対応する。
負荷E1,E2それぞれの給電制御処理では、第1制御部34は、負荷E1,E2それぞれへの給電を制御する処理を実行する。書き込み処理では、第1制御部34は、給電スイッチF1又は給電スイッチF2で通電故障が発生していることを示す故障データを一時記憶部32に書き込む。故障データは、給電スイッチF1,F2の中で通電故障が発生している給電スイッチを示す。実行停止処理では、第1制御部34は、車両データD1,D2の送信処理中の1つの実行を停止する。
第1制御部34が有する処理素子の数は、1に限定されず、2以上であってもよい。第1マイコン22が複数の第1制御部34を有する場合、複数の第1制御部34は、車両データD1,D2の送信処理、負荷E1,E2の給電制御処理、書き込み処理及び実行停止処理等を協同して実行してもよい。
<第1ECU11の送信処理>
第1ECU11の第1制御部34は、車両データD1の送信処理を実施形態1と同様に実行する。車両データD2の送信処理は、車両データD1の送信処理と同様である。車両データD1の送信処理の説明において、データ入力部U1及び車両データD1それぞれを、データ入力部U2及び車両データD2に置き換えることによって、車両データD2の送信処理を説明することができる。
<第1ECU11の給電制御処理>
図12は、負荷E1の給電制御処理の手順を示すフローチャートである。電源スイッチ14がオンに切替わったことによって、第1ECU11の第1マイコン22に電力が供給された場合、第1マイコン22は起動する。第1制御部34は、第1マイコン22が起動した場合、給電制御処理を実行する。
負荷E1の給電制御処理では、第1制御部34は、実施形態1における給電制御処理と同様にステップS11~S19を実行する。ステップS11~S19の説明を省略する。負荷E1の給電制御処理のステップS11では、給電スイッチF1又は給電スイッチF2を示す故障データが一時記憶部32に記憶されているか否かを判定する。第1制御部34は、一時記憶部32に故障データが記憶されていないと判定した場合(S11:NO)、ステップS12を実行する。
第1制御部34は、一時記憶部32に故障データが記憶されていると判定した場合(S11:YES)、第1出力部J1に出力電圧のローレベル電圧への切替えを指示することによって、給電スイッチF1のオフへの切替えを、駆動回路G1に指示する(ステップS41)。一時記憶部32に記憶されている故障データが給電スイッチF2を示す場合において、給電スイッチF1がオンであるとき、駆動回路G1は給電スイッチF1をオンからオフに切替える。第1制御部34は、ステップS41を実行した後、給電制御処理を終了する。この場合、第1制御部34は、第1ECU11への給電が停止するまで、負荷E1の給電制御処理を実行することはない。
ステップS17では、第1制御部34は、給電スイッチF1を示す故障データを生成する。ステップS19では、第1制御部34は、第1通信部31に指示して、給電スイッチF1を示す故障発生データを、通信バスBを介して第2ECU12の第2通信部52に送信させる。
第1制御部34は、負荷E1の給電制御処理と同様に、負荷E2の給電制御処理を実行する。負荷E1の給電制御処理の説明において、負荷E1、給電スイッチF1,F2、第1出力部J1、駆動回路G1及びコンパレータH1それぞれを、負荷E2、給電スイッチF2,F1、第1出力部J2、駆動回路G2及びコンパレータH2に置き換える。これにより、負荷E2の給電制御処理を説明することができる。従って、負荷E2の給電制御処理では、第1制御部34は、給電スイッチF2を示す故障データを一時記憶部32に書き込む。更に、第1制御部34は、第1通信部31に指示して、給電スイッチF2を示す故障発生データを、通信バスBを介して第2ECU12の第2通信部52に送信させる。
負荷E1の給電制御処理のステップS16では、第1制御部34は、給電スイッチF1について通電故障が発生しているか否かを判定する。負荷E2の給電制御処理のステップS16では、第1制御部34は、給電スイッチF2について通電故障が発生しているか否かを判定する。第1制御部34は、給電スイッチF1,F2の1つについて通電故障が発生していると判定した場合、第1通信部31に指示して、給電スイッチF1又は給電スイッチF2を示す故障発生データを、第2ECU12の第2通信部52に送信させる。
<第1ECU11の実行停止処理>
図13は、第1ECU11の実行停止処理の手順を示すフローチャートである。第1ECU11の第1マイコン22が起動した場合、第1制御部34は実行停止処理を実行する。実行停止処理では、第1ECU11の第1制御部34は、まず、一時記憶部32に、給電スイッチF1又は給電スイッチF2を示す故障データが記憶されているか否かを判定する(ステップS51)。第1制御部34は、一時記憶部32に故障データが記憶されていないと判定した場合(S51:NO)、ステップS51を再び実行し、一時記憶部32に故障データが記憶されるまで待機する。
第1制御部34は、故障データが記憶されていると判定した場合(S51:YES)、車両データD1,D2の中に停止が必要な送信処理があるか否かを判定する(ステップS52)。
図14は、故障している給電スイッチと停止が必要な送信処理との関係を示す図表である。図14に示すように、給電スイッチF1の通電故障が発生している場合、停止が必要な送信処理は存在しない。給電スイッチF2の通電故障が発生している場合、車両データD1の送信処理を停止する必要がある。
図13に示すステップS52では、第1制御部34は、一時記憶部32に記憶されている故障データが給電スイッチF1を示す場合、停止が必要な送信処理はないと判定する。第1制御部34は、一時記憶部32に記憶されている故障データが給電スイッチF2を示す場合、停止が必要な送信処理はあると判定する。
第1制御部34は、停止が必要な送信処理があると判定した場合(S52:YES)、停止が必要な送信処理、即ち、車両データD1の送信処理の実行を停止する(ステップS53)。第1制御部34は、停止が必要な送信処理はないと判定した場合(S52:NO)、又は、ステップS53を実行した後、実行停止処理を終了する。
以上のように、給電スイッチF2を示す故障データが一時記憶部32に記憶された場合、車両データD1の送信処理の実行は停止される。
<第2ECU12のスイッチ制御処理>
実施形態2におけるスイッチ制御処理は、実施形態1におけるスイッチ制御処理と同様である。従って、第2通信部52が第1ECU11の第1通信部31から故障発生データを受信した場合、第2ECU12の切替え回路41は、電源スイッチ14のオン及びオフへの切替えを交互に繰り返す。前述したように、オン期間は、給電スイッチF1,F2の中で通電故障が発生している給電スイッチに応じて異なる。オフ期間も、給電スイッチF1,F2の中で通電故障が発生している給電スイッチに応じて異なる。第2記憶部53には、故障している給電スイッチに対応するオン期間及びオフ期間を示す期間テーブルが記憶されている。
図15は期間テーブルの内容を示す図表である。図15に示すように、期間テーブルでは、給電スイッチF1に対応するオン期間及びオフ期間と、給電スイッチF2に対応するオン期間及びオフ期間とが示されている。前述したように、給電スイッチF1のオン期間は、給電スイッチF2のオン期間よりも長い。給電スイッチF1のオフ期間は、給電スイッチF2のオフ期間よりも短い。給電スイッチF1のオン期間及びオフ期間の合計は、給電スイッチF2のオン期間及びオフ期間の合計と同じである。給電スイッチF1,F2それぞれについて、オン期間はオフ期間よりも短い。
実施形態2におけるスイッチ制御処理のステップS21では、第2制御部54は、第2通信部52が、第1ECU11の第1通信部31から給電スイッチF1又は給電スイッチF2を示す故障発生データを受信したか否かを判定する。第2通信部52が受信した故障発生データが給電スイッチF1を示す場合、期間テーブルにおいて、給電スイッチF1のオン期間及びオフ期間が用いられる。第2通信部52が受信した故障発生データが給電スイッチF2を示す場合、期間テーブルにおいて、給電スイッチF2のオン期間及びオフ期間が用いられる。
第2通信部52が受信した故障発生データが給電スイッチF1を示す場合、ステップS25では、第2制御部54は、第2通信部52に指示して、給電スイッチF1を示す故障通知データを、第1ECU11の第1通信部31に送信させる。第2通信部52が受信した故障発生データが給電スイッチF2を示す場合、ステップS25では、第2制御部54は、第2通信部52に指示して、給電スイッチF2を示す故障通知データを、第1ECU11の第1通信部31に送信させる。
以上のように、第2ECU12では、第2通信部52が給電スイッチF1又は給電スイッチF2を示す故障発生データを受信した場合、切替え回路41は、電源スイッチ14のオン及びオフへの切替えを交互に繰り返す。前述したように、オン期間及びオフ期間それぞれは、給電スイッチF1,F2の中で通電故障が発生した給電スイッチに応じて異なる。
<第1ECU11の書き込み処理>
実施形態2における書き込み処理は、実施形態1における書き込み処理と同様である。ステップS31では、第1ECU11の第1制御部34は、第1通信部31が、第2ECU12の第2通信部52から、給電スイッチF1又は給電スイッチF2を示す故障通知データを受信したか否かを判定する。第1通信部31が受信した故障検知データが給電スイッチF1を示す場合、ステップS32では、給電スイッチF1を示す故障データを生成する。ステップS33では、給電スイッチF1を示す故障データが一時記憶部32に書き込まれる。
第1通信部31が受信した故障検知データが給電スイッチF2を示す場合、ステップS32では、給電スイッチF2を示す故障データを生成する。ステップS33では、給電スイッチF2を示す故障データが一時記憶部32に書き込まれる。
実施形態2においても、電源スイッチ14がオンに切替わった直後に第1通信部31は故障通知データを受信するので、第1制御部34は、電源スイッチ14は、第1マイコン22が起動した直後に負荷E1,E2の給電制御処理を終了する。第1通信部31が受信した故障通知データが給電スイッチF2を示す場合、車両データD1の送信処理の実行が停止する。第1通信部31が受信した故障通知データが給電スイッチF1を示す場合、車両データD1,D2の送信処理が実行される。
<第1ECU11及び第2ECU12の動作>
図16は、第1ECU11及び第2ECU12の動作を説明するためのタイミングチャートである。図16では、電源スイッチ14の状態、第1ECU11の第1通信部31の状態、給電スイッチF1の指示、給電スイッチF1のソース電圧、給電スイッチF2の指示、及び、給電スイッチF2のソース電圧の推移が示されている。これらの推移の横軸では、時間が示されている。
図16では、給電スイッチF1の通電故障が発生した場合の動作が示されている。給電スイッチF1又は給電スイッチF2の通電故障が検知される前では、第2ECU12の切替え回路41は電源スイッチ14をオンに維持している。切替え回路41が電源スイッチ14をオンに維持している間、第1ECU11では、データ入力部U1に車両データD1が入力される都度、第1通信部31は車両データD1を送信する。データ入力部U2に車両データD2が入力される都度、第1通信部31は車両データD2を送信する。
切替え回路41が電源スイッチ14をオンに維持している間、第1制御部34は、駆動回路G1に給電スイッチF1のオン又はオフへの切替えを指示する。更に、第1制御部34は、駆動回路G2に給電スイッチF2のオン又はオフへの切替えを指示する。
第1ECU11の状態が正常である場合においては、駆動回路G1,G2それぞれは、第1制御部34の指示に従って、給電スイッチF1,F2をオン又はオフに切替える。従って、給電スイッチF1の指示がオンである間、給電スイッチF1のソース電圧は直流電源15の電源電圧Vbである。給電スイッチF2の指示がオンである間、給電スイッチF2のソース電圧は直流電源15の電源電圧Vbである。給電スイッチF1の指示がオフである間、給電スイッチF1のソース電圧はゼロVである。給電スイッチF2の指示がオフである間、給電スイッチF2のソース電圧はゼロVである。電源電圧Vbは一定電圧Vc以上である。ゼロVは一定電圧Vc未満である。
第1制御部34は、給電スイッチF1のオフへ切替えを指示したにも関わらず、給電スイッチF1のソース電圧が一定電圧Vc以上である場合、給電スイッチF1の通電故障が発生していると判定する。これにより、給電スイッチF1の通電故障が第1制御部34によって検知される。
第1ECU11の第1制御部34が給電スイッチF1の通電故障を検知した場合、第1制御部34は、駆動回路G2に給電スイッチF2のオフへの切替えを指示する。更に、第2ECU12の切替え回路41は電源スイッチ14をオフに切替える。第1ECU11の第1制御部34は、給電スイッチF1又は給電スイッチF2の通電故障を検知した場合、負荷E1,E2の給電制御処理を終了し、第1ECU11の第1マイコン22が再び起動するまで、負荷E1,E2の給電制御処理を実行しない。
第1制御部34が通電故障を検知した後、第2ECU12の切替え回路41は、電源スイッチ14のオン及びオフへの切替えを交互に繰り返す。通電故障が発生した場合であっても、オン期間が存在するため、第1ECU11の第1制御部34は車両データD1,D2の送信処理を実行することができる。従って、第1ECU11では、オン期間中にデータ入力部U1に車両データD1が入力された場合、第1通信部31は車両データD1を送信する。同様に、オン期間中にデータ入力部U2に車両データD2が入力された場合、第1通信部31は車両データD2を送信する。
第2ECU12では、切替え回路41が電源スイッチ14をオンに切替えた場合、第2通信部52は、第1ECU11の第1通信部31に、給電スイッチF1を示す故障通知データを送信する。このため、第1ECU11の第1制御部34は、給電スイッチF1,F2のオンへの切替えを指示する前に負荷E1,E2の給電制御処理を終了する。
図17は、第1ECU11及び第2ECU12の動作を説明するための他のタイミングチャートである。図17では、電源スイッチ14の状態、第1ECU11の第1通信部31の状態、給電スイッチF1の指示、給電スイッチF1のソース電圧、給電スイッチF2の指示、及び、給電スイッチF2のソース電圧の推移が示されている。これらの推移の横軸では、時間が示されている。
図17では、給電スイッチF2の通電故障が発生した場合の動作が示されている。給電スイッチF1又は給電スイッチF2の通電故障が検知される前の動作は、前述した通りである。第1制御部34は、給電スイッチF2のオフへ切替えを指示したにも関わらず、給電スイッチF1のソース電圧が一定電圧Vc以上である場合、給電スイッチF2の通電故障が発生していると判定する。これにより、給電スイッチF2の通電故障が第1制御部34によって検知される。
第1ECU11の第1制御部34が給電スイッチF2の通電故障を検知した場合、第1制御部34は、駆動回路G1に給電スイッチF1のオフへの切替えを指示する。更に、第2ECU12の切替え回路41は電源スイッチ14をオフに切替える。第1ECU11の第1制御部34は、給電スイッチF1又は給電スイッチF2の通電故障を検知した場合、負荷E1,E2の給電制御処理を終了し、第1ECU11の第1マイコン22が再び起動するまで、負荷E1,E2の給電制御処理を実行しない。第1ECU11の第1制御部34は、給電スイッチF2の通電故障を検知した場合、車両データD1の送信処理の実行を停止する。
第1制御部34が通電故障を検知した後、第2ECU12の切替え回路41は、電源スイッチ14のオン及びオフへの切替えを交互に繰り返す。通電故障が発生した場合であっても、オン期間が存在するため、第1ECU11の第1制御部34は車両データD2の送信処理を実行することができる。従って、第1ECU11では、オン期間中にデータ入力部U2に車両データD2が入力された場合、第1通信部31は車両データD2を送信する。
第2ECU12では、切替え回路41が電源スイッチ14をオンに切替えた場合、第2通信部52は、第1ECU11の第1通信部31に、給電スイッチF2を示す故障通知データを送信する。このため、第1ECU11の第1制御部34は、給電スイッチF1,F2のオンへの切替えを指示する前に負荷E1,E2の給電制御処理を終了する。更に、第1制御部34は、第1通信部31が車両データD1を送信する前に車両データD1の送信処理の実行を停止する。
第1ECU11の第1制御部34が給電スイッチF2の通電故障を検知した場合、電源スイッチ14のオン期間が短いので、車両データD1の送信を停止し、車両データD2の送信を実行する。
以上のように、第1ECU11の第1制御部34は、2つの給電スイッチF1,F2中の1つについて通電故障が発生する前では、車両データD1,D2の送信処理(非給電制御処理)を実行する。第1制御部34は、2つの給電スイッチF1,F2中の1つについて通電故障が発生していると判定した場合、車両データD1,D2の送信処理の中で、通電故障が発生した給電スイッチに応じた送信処理を実行する。従って、車両データD1,D2の送信処理の中で通電故障が発生した給電スイッチのオン期間の長さに応じた送信処理が実行される。オン期間が短い程、オン期間中に実行される送信処理の数は少ない。
<実施形態2の変形例>
実施形態2において、非給電制御処理の数は、2に限定されず、3以上であってもよい。給電スイッチF1の通電故障が検知された場合に第1制御部34が実行する非給電制御処理の数は、給電スイッチF2の通電故障が検知された場合に第1制御部34が実行する非給電制御処理の数と異なっていれば、問題はない。
第1制御部34は、2つの給電スイッチF1,F2中の1つについて通電故障が発生していると判定した場合に実行する非給電制御処理の数は同じであってもよい。給電スイッチF1の通電故障が発生した場合におけるオン期間及びオフ期間の合計は、給電スイッチF2の通電故障が発生した場合におけるオン期間及びオフ期間の合計と異なっていてもよい。オフ期間は、2つの給電スイッチF1,F2の中で通電故障が発生した給電スイッチに無関係に、一定であってもよい。
第1ECU11が有する給電スイッチの数は、2に限定されず、3以上であってもよい。この場合、複数の給電スイッチそれぞれについて、通電故障が発生しているか否かを判定する。第1制御部34が、複数の給電スイッチ中の1つについて通電故障が発生していると判定した場合、第2ECU12の切替え回路41は電源スイッチ14のオン及びオフへの切替えを交互に繰り返す。オン期間は、通電故障が発生した給電スイッチに応じて異なる。第1制御部34は、複数の給電スイッチ中の1つについて通電故障が発生していると判定した場合に実行する非給電制御処理の数は、異なっていてもよいし、同じであってもよい。
<実施形態1,2の変形例>
実施形態1,2において、給電スイッチの通電故障が発生しているか否かを判定する方法は、給電スイッチのソース電圧に基づく方法に限定されない。給電スイッチのソースから出力されている出力電流を検出してもよい。第1ECU11の第1制御部34は、給電スイッチのオフへの切替えを指示しているにも関わらず、給電スイッチのソースから電流が出力されている場合、給電スイッチの通電故障が発生したと判定する。給電の制御とは異なる非給電制御処理は、データの送信処理に限定されず、例えば、判定を行う処理であってもよい。
電源スイッチ14は、第2ECU12内に配置されてもよい。通信バスBに接続される第3ECU13の数は、1に限定されず、2以上であってもよい。実施形態2では、車両データD1が送信される第3ECU13は、車両データD2が送信される第3ECU13とは異なっていてもよい。給電スイッチF1,F2それぞれは、Nチャネル型のFETに限定されず、Pチャネル型のFET、バイポーラトランジスタ又はリレー接点等であってもよい。
開示された実施形態1,2はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 電源システム
11 第1ECU(制御装置)
12 第2ECU(切替え装置)
13 第3ECU
14 電源スイッチ(第2スイッチ)
15 直流電源
21 レギュレータ
22 第1マイコン
31 第1通信部
32 一時記憶部
33 第1記憶部
34 第1制御部(処理部、第1コンピュータ)
35 第1バス
41 切替え回路
42 第2マイコン
51 第2出力部
52 第2通信部
53 第2記憶部
54 第2制御部(第2コンピュータ)
55 第2バス
A1,A2 記憶媒体
B 通信バス
D1,D2 車両データ
E1,E2 負荷
F1,F2 給電スイッチ(第1スイッチ)
G1,G2 駆動回路
H1,H2 コンパレータ
J1,J2 第1出力部
M 車両
P1,P2 コンピュータプログラム
Q 給電制御システム
T1,T2 電圧入力部
U1,U2 データ入力部

Claims (6)

  1. 第1スイッチをオン又はオフに切替えることによって、前記第1スイッチを介した給電を制御する制御装置と、
    前記第1スイッチを介して流れる電流の電流経路にて、前記第1スイッチの上流側に配置されている第2スイッチをオン又はオフに切替える切替え装置と
    を備え、
    前記制御装置は、前記第1スイッチ及び第2スイッチ間の接続ノードから電力が供給され、処理を実行する処理部を有し、
    前記処理部は、
    前記第2スイッチがオンである状態で前記第1スイッチのオン又はオフへの切替えを指示し、
    前記第1スイッチを介した給電の制御に関する処理とは異なる非給電制御処理を実行し、
    前記第1スイッチのオフへの切替えが指示されているにも関わらず、前記第1スイッチを介して電流が流れる通電故障が発生しているか否かを判定し、
    前記切替え装置は、前記処理部によって前記通電故障が発生していると判定された後、前記第2スイッチのオン及びオフへの切替えを交互に繰り返す
    給電制御システム。
  2. 前記制御装置の前記処理部は、前記非給電制御処理では、データの送信を指示する
    請求項1に記載の給電制御システム。
  3. 前記切替え装置が前記第2スイッチのオン及びオフへの切替えを交互に繰り返している場合、前記第2スイッチがオンであるオン期間及び前記第2スイッチがオフであるオフ期間は一定であり、
    前記オン期間はオフ期間よりも短い
    請求項1又は請求項2に記載の給電制御システム。
  4. 前記第1スイッチの数は2以上であり、
    前記第2スイッチを介して流れた電流は複数の電流に分流され、
    前記複数の電流それぞれは、複数の第1スイッチを介して流れ、
    前記制御装置の前記処理部は、前記複数の第1スイッチそれぞれについて前記通電故障が発生しているか否かを判定し、
    前記切替え装置は、前記処理部によって、前記複数の第1スイッチ中の1つについて前記通電故障が発生している判定された場合、前記第2スイッチのオン及びオフへの切替えを交互に繰り返し、
    前記オン期間は、前記通電故障が発生した第1スイッチに応じて異なる
    請求項3に記載の給電制御システム。
  5. 前記処理部は、
    前記複数の第1スイッチ中の1つについて前記通電故障が発生する前では、複数の非給電制御処理を実行し、
    前記複数の第1スイッチ中の1つについて前記通電故障が発生していると判定した場合、前記複数の非給電制御処理の中で、前記通電故障が発生した第1スイッチに応じた非給電制御処理を実行する
    請求項4に記載の給電制御システム。
  6. 第1スイッチと、前記第1スイッチを介して流れる電流の電流経路にて前記第1スイッチの上流側に配置されている第2スイッチとの間の接続ノードから電力が供給される第1コンピュータと第2コンピュータとが処理を実行する処理方法であって、
    前記第1コンピュータは、
    前記第2スイッチがオンである状態で前記第1スイッチのオン又はオフへの切替えを指示するステップと、
    前記第1スイッチを介した給電の制御に関する処理とは異なる非給電制御処理を実行するステップと、
    前記第1スイッチのオフへの切替えが指示されているにも関わらず、前記第1スイッチを介して電流が流れる通電故障が発生しているか否かを判定するステップと
    を実行し、
    前記第2コンピュータは、前記第1コンピュータによって前記通電故障が発生していると判定された後、前記第2スイッチのオン及びオフへの切替えを交互に繰り返し指示するステップを実行する
    処理方法。
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