JP2022162420A - 車両用スライドレール装置 - Google Patents

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Atsuhiko Ezaki
達也 山口
Tatsuya Yamaguchi
大輔 加藤
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Abstract

【課題】一例として、ガタつきを抑制する機構の大型化を抑制可能な車両用スライドレール装置を得る。【解決手段】実施形態に係る車両用スライドレール装置は、レールと、スライダと、ケーシングと、第1及び第2の押圧ユニットを備える。前記ケーシングは、前記レールの内面に向く支持面を有する。前記第1の押圧ユニットは、前記内面に向くとともに前記内面に対して斜めに傾く第1及び第2の斜面と、前記支持面に支持される第1及び第2の移動体と、前記第1及び第2の斜面が前記内面に近づくように前記第1及び第2の移動体を付勢する第1の弾性部材と、を有する。前記第2の押圧ユニットは、前記第1の斜面に支持される第3の移動体と、前記第2の斜面に支持される第4の移動体と、前記第3及び第4の移動体を前記第1及び第2の斜面に沿って前記内面に近づく方向に付勢する第2の弾性部材と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、車両用スライドレール装置に関する。
従来、レールと、当該レールに沿って移動可能なスライダと、を備える車両用スライドレール装置が知られる。スライダには、レールに当接することでスライダのガタつき(振動)を抑制する機構が設けられることがある。
例えば、レールの長手方向の両端部に、移動体を支持する斜面が設けられる。二つの移動体がバネによって互いに近づくように引っ張られると、移動体が斜面に沿って移動し、レールの内面に押し当てられる(特許文献1)。
特開2013-252758号公報
しかしながら、従来の構成では、レールの両端部のそれぞれに移動体が取り付けられ、当該両端部の移動体の間に亘ってバネが延びている。このため、レールの長手方向において、ガタつきを抑制する機構が大型化してしまう。
そこで、本発明は上記に鑑みてなされたものであり、ガタつきを抑制する機構の大型化を抑制可能な車両用スライドレール装置を提供する。
本発明の実施形態に係る車両用スライドレール装置は、一例として、レールと、スライダと、ケーシングと、第1の押圧ユニットと、第2の押圧ユニットとを備える。前記レールは、内面を有する。前記スライダは、前記レールに沿って移動可能に前記レールに取り付けられる。前記ケーシングは、前記内面に向く支持面を有し、前記スライダに取り付けられる。前記第1の押圧ユニットは、前記内面に向くとともに前記内面に対して斜めに傾く第1の斜面と、前記内面に向くとともに前記内面に対して前記第1の斜面と異なる角度で斜めに傾く第2の斜面と、前記支持面に支持される第1の移動体と、前記支持面に支持される第2の移動体と、前記第1の移動体及び前記第2の移動体に接続され、前記第1の斜面及び前記第2の斜面が前記内面に近づくように前記第1の移動体及び前記第2の移動体を付勢する、第1の弾性部材と、を有する。前記第2の押圧ユニットは、前記第1の斜面に支持される第3の移動体と、前記第2の斜面に支持される第4の移動体と、前記第3の移動体及び前記第4の移動体に接続されて前記第3の移動体を前記第1の斜面に沿って前記内面に近づく方向に付勢するとともに前記第4の移動体を前記第2の斜面に沿って前記内面に近づく方向に付勢する第2の弾性部材と、を有し、前記第2の弾性部材に付勢された前記第3の移動体及び前記第4の移動体が前記内面を押す。よって、一例としては、第2の押圧ユニットは、第1の押圧ユニットと共に、レールの内面を押し、スライダがレールに対してガタつく(振動する)ことを抑制できる。さらに、第1の斜面、第2の斜面、第3の移動体、及び第4の移動体が、第1の弾性部材及び第2の弾性部材により移動させられる。このため、第1の斜面、第2の斜面、第3の移動体、及び第4の移動体の内面に沿う方向における移動距離に対する、第3の移動体及び第4の移動体の内面へ向かう方向の移動距離が大きくなる。従って、ケーシング、第1の押圧ユニット、及び第2の押圧ユニットは、内面に沿う方向において大型化することを抑制できる。
上記車両用スライドレール装置では、一例として、前記支持面は、前記第1の移動体を支持するとともに前記内面に対して斜めに傾く第3の斜面と、前記第2の移動体を支持するとともに前記内面に対して前記第3の斜面と異なる角度で斜めに傾く第4の斜面と、を有する。前記第1の斜面は、前記第1の移動体に設けられる。前記第2の斜面は、前記第2の移動体に設けられる。前記第1の弾性部材は、前記第1の移動体を前記第3の斜面に沿って前記内面に近づく方向に付勢するとともに前記第2の移動体を前記第4の斜面に沿って前記内面に近づく方向に付勢する。よって、一例としては、ケーシングと、第1の移動体と、第2の移動体と、第1の弾性部材とにより、第1の斜面及び第2の斜面が内面に近づく方向に付勢されることができる。従って、第1の押圧ユニットは、部品点数の増加を抑制できる。
上記車両用スライドレール装置では、一例として、前記第1の移動体と前記第3の移動体とのうち一方に、第1のガイド溝が設けられる。前記第1の移動体と前記第3の移動体とのうち他方は、前記第1のガイド溝の内部に配置される第1のガイドを有する。前記第2の移動体と前記第4の移動体とのうち一方に、第2のガイド溝が設けられる。前記第2の移動体と前記第4の移動体とのうち他方は、前記第2のガイド溝の内部に配置される第2のガイドを有する。よって、一例としては、第1の移動体と第3の移動体とが互いに外れることを抑制できる。さらに、第2の移動体と第4の移動体とが互いに外れることを抑制できる。
上記車両用スライドレール装置では、一例として、前記ケーシングに、前記支持面に開口するとともに前記スライダが移動可能な方向に延びた第3のガイド溝が設けられる。前記第1の移動体は、前記第3のガイド溝の内側に配置される第3のガイドを有し、前記第3のガイド溝に沿って移動可能である。前記第2の移動体は、前記第3のガイド溝の内側に配置される第4のガイドを有し、前記第3のガイド溝に沿って移動可能である。よって、一例としては、第1の移動体及び第2の移動体は、支持面の上から脱落することを抑制できる。
上記車両用スライドレール装置では、一例として、前記第3の移動体は、前記内面に沿って延びるとともに前記内面に当接する第1の当接面を有し、前記第2の弾性部材に付勢されることで前記内面に前記第1の当接面を押し付ける。前記第4の移動体は、前記内面に沿って延びるとともに前記内面に当接する第2の当接面を有し、前記第2の弾性部材に付勢されることで前記内面に前記第2の当接面を押し付ける。よって、一例としては、第3の移動体及び第4の移動体が直接的に内面に当接するため、第3の移動体及び第4の移動体と内面との間に介在する部材が不要となる。従って、第2の押圧ユニットは、部品点数が増加することを抑制できる。
図1は、第1の実施形態に係るシート装置を概略的に示す斜視図である。 図2は、第1の実施形態のスライダを分解して示す斜視図である。 図3は、第1の実施形態のレール及びスライダを示す正面図である。 図4は、第1の実施形態の緩衝装置を示す斜視図である。 図5は、第1の実施形態の緩衝装置を分解して示す斜視図である。 図6は、第1の実施形態のロアレール及びアッパレールの一部と緩衝装置とを示す断面図である。 図7は、第2の実施形態に係るロアレール及びアッパレールの一部と緩衝装置とを示す断面図である。
(第1の実施形態)
以下に、第1の実施形態について、図1乃至図6を参照して説明する。なお、本明細書において、実施形態に係る構成要素及び当該要素の説明が、複数の表現で記載されることがある。構成要素及びその説明は、一例であり、本明細書の表現によって限定されない。構成要素は、本明細書におけるものとは異なる名称でも特定され得る。また、構成要素は、本明細書の表現とは異なる表現によっても説明され得る。
図1は、第1の実施形態に係るシート装置10を概略的に示す斜視図である。シート装置10は、四輪自動車のような車両1に搭載され、スライドレール装置11と、シート12とを有する。シート12は、シートクッション12aと、当該シートクッション12aに回動可能に取り付けられたシートバック12bとを有する。
各図面に示されるように、本明細書において、便宜上、X軸、Y軸及びZ軸が定義される。X軸とY軸とZ軸とは、互いに直交する。X軸は、車両1の左右方向に沿って設けられる。Y軸は、車両1の前後方向に沿って設けられる。Z軸は、車両1の上下方向に沿って設けられる。
さらに、本明細書において、X方向、Y方向及びZ方向が定義される。X方向は、X軸に沿う方向であって、X軸の矢印が示す+X方向(右方向)と、X軸の矢印の反対方向である-X方向(左方向)とを含む。Y方向は、Y軸に沿う方向であって、Y軸の矢印が示す+Y方向(前方向)と、Y軸の矢印の反対方向である-Y方向(後方向)とを含む。+Y方向及び-Y方向のうち一方は、第1の方向とも称され得る。+Y方向及び-Y方向のうち他方は、第2の方向とも称され得る。Z方向は、Z軸に沿う方向であって、Z軸の矢印が示す+Z方向(上方向)と、Z軸の矢印の反対方向である-Z方向(下方向)とを含む。
スライドレール装置11は、シート12を、車両1のフロア1aに対してY方向にスライド移動させることができる。スライドレール装置11は、二つのレール15と、二つのスライダ16と、二つの駆動装置17とを有する。
二つのレール15はそれぞれ、ロアレール21を有する。ロアレール21は、Y方向(+Y方向及び-Y方向)に延びるように車両1のフロア1aに取り付けられる。フロア1aは、略+Z方向に向く。なお、フロア1aは、他の方向に向く部分を有しても良い。二つのロアレール21は、X方向に互いに離間して配置される。
図2は、第1の実施形態のスライダ16を分解して示す斜視図である。二つのスライダ16はそれぞれ、アッパレール22と、アタッチメント23と、複数のローラ24とを有する。さらに、スライダ16には、複数の緩衝装置25が取り付けられる。緩衝装置25は、押圧機構とも称され得る。
アッパレール22は、Y方向に延びるとともに、ロアレール21に沿うY方向にスライド移動可能に、ロアレール21に取り付けられる。アタッチメント23は、アッパレール22に取り付けられる。二つのアッパレール22は、シート12を支持する。
図3は、第1の実施形態のレール15及びスライダ16を示す正面図である。図3に示すように、ロアレール21は、例えば、曲げ加工された一つの板金により作られ、略C字状の断面を有する。なお、ロアレール21はこの例に限られない。ロアレール21は、底壁31と、二つの外側壁32と、二つの連結壁33と、二つの内側壁34とを有する。
底壁31は、X‐Y平面に沿って広がる略板状の部分である。底壁31は凹凸を有しても良い。底壁31は、例えばボルトにより、フロア1aに取り付けられる。底壁31は、例えば、ブラケットを介してフロア1aに取り付けられても良い。
二つの外側壁32は、X方向における底壁31の両端部から、略+Z方向に延びている。二つの内側壁34は、二つの外側壁32の間に位置し、略Z方向に延びている。X方向において、二つの内側壁34は、互いに離間するとともに、二つの外側壁32からも離間している。連結壁33は、+Z方向における外側壁32の端部と、+Z方向における内側壁34の端部との間で延びている。-Z方向における内側壁34の端は、底壁31から離間している。
略C字状に形成されたロアレール21の内部に、内部空間37が設けられる。また、ロアレール21において、X方向における二つの内側壁34の間に、開口38が設けられる。開口38は、内部空間37とロアレール21の外部とを連通し、Y方向に延びる溝である。
二つの連結壁33はそれぞれ、内面33aを有する。内面33aは、内部空間37の内側に向き、内部空間37の一部を形成(規定、区画)する。内面33aは、-Z方向に向き、Y方向に延びる略平坦な面である。内面33aは、フロア1aに向く。なお、内面33aは、他の方向に向いても良いし、曲面であっても良いし、凹凸が設けられても良い。
アッパレール22は、例えば、曲げ加工されるとともに接続された二つの板金により作られる。なお、アッパレール22はこの例に限られない。図2及び図3に示すように、アッパレール22は、上壁41と、二つの挿通壁42と、二つの曲壁43と、二つの延壁44と、二つの取付壁45と、を有する。
上壁41は、X‐Y平面に沿って広がる略板状の部分であり、Y方向に延びている。図2の例において、上壁41は、二つの板金により形成される。しかし、上壁41は、一つの部材によって形成されても良い。図3に示すように、上壁41は、ロアレール21の外に位置する。
二つの挿通壁42は、X方向における上壁41の両端から、略-Z方向に延びている。二つの挿通壁42は、ロアレール21の開口38を通り、ロアレール21の内部と外部との間に亘って配置されている。
曲壁43、延壁44、及び取付壁45は、ロアレール21の内部空間37に位置する。図2に示すように、曲壁43、延壁44、及び取付壁45は、-Z方向における挿通壁42の端部から延びるとともに、Y方向に並べられている。
曲壁43は、-Z方向における挿通壁42の端部から、ロアレール21の外側壁32と内側壁34との間の空間に向かって延びるよう曲げられている。延壁44は、-Z方向における挿通壁42の端部から、略-Z方向に延びている。取付壁45は、-Z方向における挿通壁42の端部から、ロアレール21の外側壁32に向かって延びている。Y方向における取付壁45の両端に、切欠き45aが設けられる。
アタッチメント23は、例えば、曲げ加工された一つの板金により作られる。なお、アタッチメント23はこの例に限られない。アタッチメント23は、内壁47と、延壁48と、取付壁49とを有する。
内壁47は、アッパレール22の上壁41、挿通壁42、及び曲壁43に沿って形成される。内壁47は、上壁41、挿通壁42、及び曲壁43の内面に当接し、例えば、溶接又は加締めによりアッパレール22に取り付けられる。
延壁48及び取付壁49は、ロアレール21の内部空間37に位置する。延壁48及び取付壁49は、-Z方向における内壁47の端部から延びるとともに、Y方向に並べられている。
延壁48は、-Z方向における内壁47の端部から、略-Z方向に延びている。取付壁49は、-Z方向における内壁47の端部から、ロアレール21の外側壁32に向かって延びている。Y方向における取付壁49の両端に、切欠き49aが設けられる。
複数のローラ24は、アッパレール22の延壁44と、アタッチメント23の延壁48とに取り付けられる。ローラ24はそれぞれ、略X方向に延びる中心軸まわりに回転可能である。ローラ24がロアレール21の底壁31上で転動することで、スライダ16は、ロアレール21に対して滑らかにY方向にスライド移動することができる。
駆動装置17は、スライダ16を、レール15に対してY方向にスライド移動させる。図2及び図3に示すように、駆動装置17は、ロッド51と、ナット52と、回転駆動機構53とを有する。ロッド51は、スクリューロッドとも称され得る。
ロッド51は、雄ネジが設けられた略円柱状に形成される。ロッド51は、ロアレール21の内部空間37又は開口38の内部で、Y方向に延びている。例えば、ロッド51の両端は、ブラケットを介してロアレール21の底壁31に固定される。
ナット52に、ロッド51の雄ネジと噛み合う雌ネジが設けられる。ナット52は、ロッド51と噛み合う位置と、ロッド51から離間した位置と、の間で移動可能であっても良い。
ナット52は、種々の部品を介して、アッパレール22に取り付けられる。ナット52は、アッパレール22に力を伝達可能に、アッパレール22の内部又はアッパレール22の近傍に配置されていれば良く、アッパレール22に固定されている必要は無い。ナット52は、アッパレール22に対して所定の位置に保たれることが可能なように、支持、保持、締結、又は他の方法により取り付けられていれば良い。所定の位置は、複数の位置を含んでも良い。
回転駆動機構53は、図2のモータ61と伝達機構62とを有する。モータ61は、例えば、サーボモータであり、車両1のECU(Electronic Control Unit)の制御に応じて駆動させられる。モータ61は、例えば、スライダ16の外部に位置し、スライダ16に取り付けられる。
伝達機構62は、モータ61の駆動軸の回転を、ナット52に伝達する。伝達機構62は、例えば、シャフト、ギヤ、ウォーム、ヘリカルギヤ、及び回転を伝達可能な種々の部材を有する。伝達機構62は、減速機を含んでも良い。
モータ61が伝達機構62を介してナット52を回転させると、ロッド51と噛み合うナット52は、ロッド51に沿ってY方向に移動する。これにより、ナット52が取り付けられたアッパレール22(スライダ16)は、レール15に対してY方向にスライド移動する。すなわち、ユーザは、スライダ16をレール15に対して、モータ61により自動的に移動させることができる。これにより、シート装置10は、パワーシートとして利用され得る。
上述のように、ナット52は、ロッド51から離間した位置に移動可能であっても良い。この場合、ユーザは、アッパレール22をロアレール21に対して、手動で移動させることができる。これにより、シート装置10は、マニュアルシートとして利用され得る。
図2に示すように、本実施形態では、四つの緩衝装置25が、スライダ16に取り付けられる。例えば、二つの緩衝装置25が、アッパレール22の二つの取付壁45に取り付けられる。さらに、他の二つの緩衝装置25が、アタッチメント23の取付壁49に取り付けられる。なお、緩衝装置25の数は、この例に限られない。
図4は、第1の実施形態の緩衝装置25を示す斜視図である。図5は、第1の実施形態の緩衝装置25を分解して示す斜視図である。図6は、第1の実施形態のロアレール21及びアッパレール22の一部と緩衝装置25とを示す断面図である。
図5に示すように、緩衝装置25は、ケーシング70と、第1の押圧ユニット71と、第2の押圧ユニット72とを有する。なお、緩衝装置25は、他の部品をさらに有しても良い。
図6に示す緩衝装置25のケーシング70は、アッパレール22の取付壁45に取り付けられる。また、他の緩衝装置25のケーシング70は、アタッチメント23の取付壁49に取り付けられる。これにより、ケーシング70は、スライダ16に取り付けられ、ロアレール21の内部空間37に収容される。
図3に示すように、X方向において、ケーシング70は、ロアレール21の外側壁32と内側壁34との間に位置する。また、Z方向において、ケーシング70は、底壁31と連結壁33との間に位置する。
ケーシング70は、例えば、ポリアセタール(POM)のような合成樹脂によって作られる。なお、ケーシング70は、他の材料によって作られても良い。図5に示すように、ケーシング70は、支持フレーム81と、二つの保持フレーム82とを有する。支持フレーム81及び保持フレーム82は、一体に形成される。
支持フレーム81は、略Y方向に延びる板状に形成される。図6に示すように、支持フレーム81は、上面85と、下面86とを有する。上面85は、支持面の一例である。上面85は、間隔を介してロアレール21の連結壁33の内面33aに向く。下面86は、上面85の反対側に位置し、取付壁45又は取付壁49に支持される。
上面85は、二つの斜面91,92と、中間面93とを有する。すなわち、斜面91,92は、ケーシング70に設けられている。斜面91は、第3の斜面の一例である。斜面92は、第4の斜面の一例である。斜面91,92及び中間面93はそれぞれ、上面85の一部であり、間隔を介してロアレール21の内面33aに向く。なお、上面85は、他の部分を有しても良い。
斜面91は、内面33aに対して斜めに傾いている。本実施形態の斜面91は、+Y方向における端91aが-Y方向における端91bよりも内面33aに近いように、内面33aに対して斜めに傾いている。
斜面92は、内面33aに対して斜面91と異なる角度で斜めに傾いている。本実施形態の斜面92は、-Y方向における端92aが+Y方向における端92bよりも内面33aに近いように、内面33aに対して斜めに傾いている。
斜面91は、端91aと端91bとの間で略直線状に延びている。また、斜面92は、端92aと端92bとの間で略直線状に延びている。なお、斜面91,92は、この例に限られず、曲面であっても良いし、凹凸を有しても良い。
中間面93は、略平坦に形成され、+Z方向に向く。中間面93は、-Y方向における斜面91の端91bと、+Y方向における斜面92の端92bと、の間に設けられる。なお、中間面93は、省略されても良い。
斜面91は、斜面92に近づくに従って内面33aから遠ざかるように、内面33aに対して斜めに傾いている。また、斜面92は、斜面91に近づくに従って内面33aから遠ざかるように、内面33aに対して傾いている。なお、斜面91及び斜面92は、この例に限られず、互いに近づくに従って内面33aに近づくように、内面33aに対して傾いていても良い。
斜面91は、例えば、内面33aに対して約-5°傾いている。一方、斜面92は、例えば、内面33aに対して約5°傾いている。すなわち、斜面92は、斜面91の反対方向に、内面33aに対して傾いている。なお、本実施形態では内面33aを基準に斜面91と斜面92とは相反する方向に同じ角度(数字)だけ傾いているが、この例に限られず、例えば斜面91が斜面92より大きく傾いても良い。
支持フレーム81に、二つのガイド溝95がさらに設けられる。ガイド溝95は、第3のガイド溝の一例である。ガイド溝95は、例えば、Z方向に支持フレーム81を貫通するとともに、Y方向に延びている。Y方向は、スライダ16が移動可能な方向の一例である。ガイド溝95は、上面85及び下面86に開口する。なお、ガイド溝95は、上面85に開口する有底の溝であっても良い。
一方のガイド溝95は、斜面91に開口する。他方のガイド溝95は、斜面92に開口する。二つのガイド溝95は、間隔を介してY方向に並べられている。中間面93は、二つのガイド溝95の間に位置する。なお、支持フレーム81に、斜面91,92及び中間面93に開口する一つのガイド溝95が設けられても良い。
保持フレーム82は、Y方向における支持フレーム81の両端から、+Y方向及び-Y方向に突出している。言い換えると、支持フレーム81は、二つの保持フレーム82の間に位置し、Z方向における保持フレーム82の略中央に接続されている。なお、保持フレーム82は、この例に限られない。保持フレーム82は、上部96と、下部97とを有する。
上部96は、支持フレーム81の上面85から略+Z方向に突出している。下部97は、支持フレーム81の下面86から略-Z方向に突出している。下部97はそれぞれ、内面97aと、保持突起97bと、係合突起97cとを有する。二つの保持フレーム82の内面97aは、間隔を介して互いに向かい合う。
保持突起97bは、支持フレーム81の下面86から-Z方向に離間した位置で、内面97aから突出している。係合突起97cは、支持フレーム81の下面86と保持突起97bとの間で、内面97aから突出している。
アッパレール22の取付壁45又はアタッチメント23の取付壁49は、Z方向において支持フレーム81と保持突起97bとの間に保持される。下面86と保持突起97bとは、ケーシング70が取付壁45,49に対してZ方向に移動することを制限する。
取付壁45又は取付壁49は、Y方向において二つの保持フレーム82の内面97aの間に保持される。支持フレーム81の二つの保持フレーム82の内面97aは、ケーシング70が取付壁45,49に対してY方向に移動することを制限する。
係合突起97cは、取付壁45,49の切欠き45a,49aに嵌め込まれる。係合突起97cは、ケーシング70が取付壁45,49に対してX方向に移動することを制限する。ケーシング70が合成樹脂によって作られることで、係合突起97cは、弾性変形により取付壁45,49の一部を乗り越えて切欠き45a,49aに嵌め込まれることができる。以上のように、ケーシング70は、X方向、Y方向、及びZ方向の移動が制限された状態で取付壁45又は取付壁49に取り付けられる。
第1の押圧ユニット71は、第1の移動体101と、第2の移動体102と、第1の弾性部材103とを有する。第1の押圧ユニット71は、この例に限られず、他の部材を有しても良い。
第1の移動体101及び第2の移動体102は、例えば、POMのような合成樹脂によって作られる。なお、第1の移動体101及び第2の移動体102は、他の材料によって作られても良い。
第1の移動体101は、楔111と、ガイド112とを有する。ガイド112は、第3のガイドの一例である。楔111は、下斜面115と、上斜面116と、端面117とを有する。すなわち、上斜面116は、第1の移動体101に設けられる。上斜面116は、第1の斜面の一例である。
第1の移動体101の下斜面115は、斜面91に向き、斜面91に支持される。下斜面115は、斜面91に沿って延びており、斜面91よりも短い。下斜面115は、+Y方向における端115aが-Y方向における端115bよりも内面33aに近いように、内面33aに対して斜めに傾いている。
上斜面116は、下斜面115の反対側に位置する。上斜面116は、レール15の内面33aに向いている。上斜面116は、-Y方向における端116aが+Y方向における端116bよりも内面33aに近いように、内面33aに対して斜めに傾いている。言い換えると、下斜面115及び上斜面116は、+Y方向に先細っている。
下斜面115は、端115aと端115bとの間で略直線状に延びている。また、上斜面116は、端116aと端116bとの間で略直線状に延びている。なお、下斜面115及び上斜面116は、この例に限られず、曲面であっても良いし、凹凸を有しても良い。
端面117は、-Y方向における楔111の端に設けられる。端面117は、-Y方向に向く。端面117に、凹部118が設けられる。凹部118は、端面117から+Y方向に窪む略円形の有底の穴である。
楔111に、ガイド溝119がさらに設けられる。ガイド溝119は、第1のガイド溝の一例である。ガイド溝119は、上斜面116に開口するとともに、上斜面116に沿って略Y方向に延びている。当該略Y方向は、上斜面116に沿ってレール15の内面33aに対して斜めに傾く方向である。
ガイド溝119は、-Y方向における上斜面116の端116aから離間している。さらに、ガイド溝119は、凹部118から離間している。なお、凹部118とガイド溝119が連通していても良い。
ガイド112は、下斜面115から-Z方向に突出している。ガイド112は、下斜面115に沿って延びている。ガイド112は、下斜面115よりも短い。ガイド112は、+Y方向における下斜面115の端115aから離間している。
ガイド112は、支持フレーム81のガイド溝95に嵌め込まれている。言い換えると、ガイド112は、ガイド溝95の内部に配置される。ガイド112は、第1の移動体101が支持フレーム81に対してX方向に移動することを制限する。以上より、第1の移動体101は、斜面91及びガイド溝95に沿って移動可能にケーシング70に取り付けられている。
第2の移動体102は、楔121と、ガイド122とを有する。ガイド122は、第4のガイドの一例である。楔121は、下斜面125と、上斜面126と、端面127とを有する。すなわち、上斜面126は、第2の移動体102に設けられる。上斜面126は、第2の斜面の一例である。
第1の移動体101の下斜面125は、斜面92に向き、斜面92に支持される。下斜面125は、斜面92に沿って延びており、斜面92よりも短い。下斜面125は、-Y方向における端125aが+Y方向における端125bよりも内面33aに近いように、内面33aに対して斜めに傾いている。
上斜面126は、下斜面125の反対側に位置する。上斜面126は、レール15の内面33aに向いている。上斜面126は、+Y方向における端126aが-Y方向における端126bよりも内面33aに近いように、内面33aに対して斜めに傾いている。すなわち、上斜面126は、内面33aに対して第1の移動体101の上斜面116と異なる角度で斜めに傾いている。下斜面125及び上斜面126は、+Y方向に先細っている。
下斜面125は、端125aと端125bとの間で略直線状に延びている。また、上斜面126は、端126aと端126bとの間で略直線状に延びている。なお、下斜面125及び上斜面126は、この例に限られず、曲面であっても良いし、凹凸を有しても良い。
端面127は、+Y方向における楔121の端に設けられる。端面127は、+Y方向に向く。第1の移動体101の端面117と第2の移動体102の端面127とは、間隔を介して向かい合う。端面127に、凹部128が設けられる。凹部128は、端面127から-Y方向に窪む略円形の有底の穴である。
楔121に、ガイド溝129がさらに設けられる。ガイド溝129は、第2のガイド溝の一例である。ガイド溝129は、上斜面126に開口するとともに、上斜面126に沿って略Y方向に延びている。当該略Y方向は、上斜面126に沿ってレール15の内面33aに対して斜めに傾く方向である。
ガイド溝129は、+Y方向における上斜面126の端126aから離間している。さらに、ガイド溝129は、凹部128から離間している。なお、凹部128とガイド溝129が連通していても良い。
ガイド122は、下斜面125から-Z方向に突出している。ガイド122は、下斜面125に沿って延びている。ガイド122は、下斜面125よりも短い。ガイド122は、-Y方向における下斜面125の端125aから離間している。
ガイド122は、支持フレーム81のガイド溝95に嵌め込まれている。言い換えると、ガイド122は、ガイド溝95の内部に配置される。ガイド122は、第2の移動体102が支持フレーム81に対してX方向に移動することを制限する。以上より、第2の移動体102は、斜面92及びガイド溝95に沿って移動可能にケーシング70に取り付けられている。
第1の弾性部材103は、例えば、圧縮コイルバネである。なお、第1の弾性部材103は、他の弾性体であっても良い。第1の弾性部材103は、Y方向に延びている。第1の弾性部材103は、+Y方向における端部103aと、-Y方向における端部103bとを有する。
端部103aは、第1の移動体101の凹部118に収容され、凹部118の底に支持される。端部103bは、第2の移動体102の凹部128に収容され、凹部128の底に支持される。
凹部118,128に嵌め込まれることで、第1の弾性部材103は、第1の移動体101及び第2の移動体102に接続される。なお、この例に限られず、第1の弾性部材103は、例えば、端面117,127に設けられたお互いに向かいあう突起に取り付けられても良い。
第2の押圧ユニット72は、第3の移動体131と、第4の移動体132と、第2の弾性部材133とを有する。第2の押圧ユニット72は、この例に限られず、他の部材を有しても良い。
第3の移動体131は、楔141と、ガイド142とを有する。ガイド142は、第1のガイドの一例である。楔141は、下斜面145と、当接面146と、端面147とを有する。当接面146は、第1の当接面の一例である。
第3の移動体131の下斜面145は、第1の移動体101の上斜面116に向き、上斜面116に支持される。下斜面145は、上斜面116に沿って延びており、上斜面116よりも短い。
下斜面145は、-Y方向における端145aが+Y方向における端145bよりも内面33aに近いように、内面33aに対して斜めに傾いている。下斜面145は、端145aと端145bとの間で略直線状に延びている。なお、下斜面145は、この例に限られず、曲面であっても良いし、凹凸を有しても良い。
当接面146は、下斜面145の反対側に位置する。当接面146は、レール15の内面33aに向いている。当接面146は、内面33aと略平行な平面であって、内面33aに沿って略Y方向に延びている。このため、下斜面145と当接面146とは、-Y方向に先細っている。当接面146は、内面33aに当接している。なお、当接面146が、内面33aから一時的に離間しても良い。また、当接面146と内面33aとの間に、他の部材が介在しても良い。
端面147は、-Y方向における楔141の端に設けられる。端面147は、-Y方向に向く。端面147に、取付部148が設けられる。取付部148は、例えば、端面147から突出するループ(環)である。
ガイド142は、下斜面145から-Z方向に突出している。ガイド142は、下斜面145よりも短い。ガイド142は、-Y方向における下斜面145の端145aから離間している。ガイド142と端145aとの間の距離は、ガイド142と端145bとの間の距離よりも長い。
ガイド142は、第1の移動体101のガイド溝119に嵌め込まれている。言い換えると、ガイド142は、ガイド溝119の内部に配置される。ガイド142は、第3の移動体131が第1の移動体101に対してX方向に移動することを制限する。以上より、第3の移動体131は、上斜面116及びガイド溝119に沿って移動可能に第1の移動体101に取り付けられている。
第4の移動体132は、楔151と、ガイド152とを有する。ガイド152は、第2のガイドの一例である。楔151は、下斜面155と、当接面156と、端面157とを有する。当接面156は、第2の当接面の一例である。
第4の移動体132の下斜面155は、第2の移動体102の上斜面126に向き、上斜面126に支持される。下斜面155は、上斜面126に沿って延びており、上斜面126よりも短い。
下斜面155は、+Y方向における端155aが-Y方向における端155bよりも内面33aに近いように、内面33aに対して斜めに傾いている。下斜面155は、端155aと端155bとの間で略直線状に延びている。なお、下斜面155は、この例に限られず、曲面であっても良いし、凹凸を有しても良い。
当接面156は、下斜面155の反対側に位置する。当接面156は、レール15の内面33aに向いている。当接面156は、内面33aと略平行な平面であって、内面33aに沿って略Y方向に延びている。このため、下斜面155と当接面156とは、+Y方向に先細っている。当接面156は、内面33aに当接している。なお、当接面156が、内面33aから一時的に離間しても良い。また、当接面156と内面33aとの間に、他の部材が介在しても良い。
端面157は、+Y方向における楔151の端に設けられる。端面157は、+Y方向に向く。第3の移動体131の端面147と第4の移動体132の端面157とは、間隔を介して向かい合う。端面157に、取付部158が設けられる。取付部158は、例えば、端面157から突出するループである。
ガイド152は、下斜面155から-Z方向に突出している。ガイド152は、下斜面155よりも短い。ガイド152は、+Y方向における下斜面155の端155aから離間している。ガイド152と端155aとの間の距離は、ガイド152と端155bとの間の距離よりも長い。
ガイド152は、第2の移動体102のガイド溝129に嵌め込まれている。言い換えると、ガイド152は、ガイド溝129の内部に配置される。ガイド152は、第4の移動体132が第2の移動体102に対してX方向に移動することを制限する。以上より、第4の移動体132は、上斜面126及びガイド溝129に沿って移動可能に第2の移動体102に取り付けられている。
第2の弾性部材133は、例えば、引張コイルバネである。なお、第2の弾性部材133は、他の弾性体であっても良い。第2の弾性部材133は、Y方向に延びている。第2の弾性部材133は、二つのフック133a,133bを有する。
フック133aは、+Y方向における第2の弾性部材133の端部に設けられる。フック133aは、第3の移動体131の取付部148に取り付けられる。フック133bは、-Y方向における第2の弾性部材133の端部に設けられる。フック133bは、第4の移動体132の取付部158に取り付けられる。
取付部148,158に取り付けられることで、第2の弾性部材133は、第3の移動体131及び第4の移動体132に接続される。なお、この例に限られず、第2の弾性部材133は、他の手段で第3の移動体131及び第4の移動体132に接続されても良い。
第3の移動体131及び第4の移動体132は、例えば、金属によって作られる。これにより、第2の弾性部材133に引っ張られる取付部148,158が破損することが抑制される。なお、第3の移動体131及び第4の移動体132は、他の材料によって作られても良い。
本実施形態では、第3の移動体131及び第4の移動体132の質量は、第1の移動体101及び第2の移動体102の質量よりも小さい。このため、第2の弾性部材133のバネ定数は、第1の弾性部材103のバネ定数よりも小さい。なお、第1の弾性部材103及び第2の弾性部材133のバネ定数は、この例に限られない。
第1の移動体101の楔111は、第3の移動体131の下斜面145と、ケーシング70の斜面91と、の間に配置される。下斜面145と斜面91との間の空間は、第2の移動体102から遠ざかるに従って狭まる。楔111も、第2の移動体102から遠ざかるに従って先細る。
第2の移動体102の楔121は、第4の移動体132の下斜面155と、ケーシング70の斜面92と、の間に配置される。下斜面155と斜面92との間の空間は、第1の移動体101から遠ざかるに従って狭まる。楔121も、第1の移動体101から遠ざかるに従って先細る。
第3の移動体131の下斜面145は、例えば、内面33aに対して約5°傾いている。一方、第4の移動体132の下斜面155は、例えば、内面33aに対して約-5°傾いている。すなわち、下斜面155は、下斜面145の反対方向に、内面33aに対して傾いている。なお、本実施形態では内面33aを基準に下斜面145,155は相反する方向に同じ角度(数字)だけ傾いているが、この例に限られず、例えば下斜面145が下斜面155より大きく傾いても良い。
第3の移動体131の楔141は、第1の移動体101の上斜面116と、レール15の内面33aと、の間に配置される。上斜面116と内面33aとの間の空間は、第4の移動体132に近づくに従って狭まる。楔141も、第4の移動体132に向かって先細る。
第4の移動体132の楔151は、第2の移動体102の上斜面126と、レール15の内面33aと、の間に配置される。上斜面126と内面33aとの間の空間は、第3の移動体131に近づくに従って狭まる。楔151も、第3の移動体131に向かって先細る。
第1の移動体101の上斜面116は、例えば、内面33aに対して約5°傾いている。一方、第2の移動体102の上斜面126は、例えば、内面33aに対して約-5°傾いている。すなわち、上斜面116は、上斜面126の反対方向に、内面33aに対して傾いている。なお、本実施形態では内面33aを基準に上斜面116,126は相反する方向に同じ角度(数字)だけ傾いているが、この例に限られず、例えば上斜面126が上斜面116より大きく傾いても良い。
Y方向において、ケーシング70の二つの保持フレーム82の間に、第1の押圧ユニット71及び第2の押圧ユニット72が収容される。ケーシング70のガイド溝95が、第1の移動体101及び第2の移動体102のガイド112,122を保持する。さらに、第1の移動体101及び第2の移動体102のガイド溝119,129が、第3の移動体131及び第4の移動体132のガイド142,152を保持する。このように、第1の押圧ユニット71及び第2の押圧ユニット72は、ケーシング70に収容され、ケーシング70に保持される。これにより、緩衝装置25は、一つの組立部品(サブアッシー)として扱われることができる。
第1の弾性部材103は、第1の移動体101及び第2の移動体102を互いに離間する方向に押す(付勢する)。本実施形態では、第1の弾性部材103は、第1の移動体101を+Y方向に付勢し、第2の移動体102を-Y方向に付勢する。
第1の弾性部材103は、第1の移動体101の楔111を斜面91に沿ってレール15の内面33aに近づく方向に付勢する。楔111が内面33aに近づくことで、楔111の上斜面116も内面33aに近づく。すなわち、第1の弾性部材103は、上斜面116が内面33aに近づくように第1の移動体101を付勢する。さらに、内面33aに近づく楔111は、第3の移動体131を内面33aに向かって押す。
第1の弾性部材103は、第2の移動体102の楔121を斜面92に沿って内面33aに近づく方向に付勢する。楔121が内面33aに近づくことで、楔121の上斜面126も内面33aに近づく。すなわち、第1の弾性部材103は、上斜面126が内面33aに近づくように第2の移動体102を付勢する。さらに、内面33aに近づく楔121は、第4の移動体132を内面33aに向かって押す。
第2の弾性部材133は、第3の移動体131及び第4の移動体132を互いに近づく方向に引っ張る(付勢する)。本実施形態では、第2の弾性部材133は、第3の移動体131を-Y方向に付勢し、第4の移動体132を+Y方向に付勢する。
第2の弾性部材133は、第3の移動体131の楔141を、第1の移動体101の上斜面116に沿ってレール15の内面33aに近づく方向に付勢する。第2の弾性部材133に付勢されることで、楔141は、内面33aに近づき、内面33aに当接面146を押し付ける。
第2の弾性部材133は、第4の移動体132の楔141を、第2の移動体102の上斜面126に沿って内面33aに近づく方向に付勢する。第2の弾性部材133に付勢されることで、楔141は、内面33aに近づき、内面33aに当接面156を押し付ける。
第3の移動体131は、第1の弾性部材103に付勢された第1の移動体101に押されるとともに、第2の弾性部材133に付勢されることで、レール15の内面33aを押す。さらに、第4の移動体132は、第1の弾性部材103に付勢された第2の移動体102に押されるとともに、第2の弾性部材133に付勢されることで、内面33aを押す。これにより、第3の移動体131及び第4の移動体132は、内面33aに荷重を作用させる。
例えば、レール15に対してスライダ16が振動により―Z方向に移動して、ケーシング70が内面33aから遠ざかることがある。この場合、第1の弾性部材103に付勢された第1の移動体101が、斜面91及び下斜面145上を摺動して、第2の移動体102から遠ざかる。また、第1の弾性部材103に付勢された第2の移動体102が、斜面92及び下斜面155上を摺動して、第1の移動体101から遠ざかる。
第1の移動体101は、支持フレーム81と第3の移動体131の楔141との間の空間において、より狭い部分へ移動する。これにより、第1の移動体101は、第3の移動体131を内面33aに押し付け、当接面146が内面33aに当接したままに保つ。
同様に、第2の移動体102は、支持フレーム81と第4の移動体132の楔151との間の空間において、より狭い部分へ移動する。これにより、第2の移動体102は、第4の移動体132を内面33aに押し付け、当接面156が内面33aに当接したままに保つ。
また、第2の弾性部材133に付勢された第3の移動体131が、上斜面116上を摺動して、第4の移動体132に近づく。また、第2の弾性部材133に付勢された第4の移動体132が、上斜面126上を摺動して、第3の移動体131に近づく。
第3の移動体131は、レール15の内面33aと第1の移動体101の楔111との間の空間において、より狭い部分へ移動する。これにより、第3の移動体131は、当接面146を内面33aに押し付け、当接面146が内面33aに当接したままに保つ。
同様に、第4の移動体132は、レール15の内面33aと第2の移動体102の楔121との間の空間において、より狭い部分へ移動する。これにより、第4の移動体132は、当接面156を内面33aに押し付け、当接面156が内面33aに当接したままに保つ。
第1の移動体101と第3の移動体131とのうち一方は、停止していても良い。また、第2の移動体102と第4の移動体132とのうち一方は、停止していても良い。すなわち、第1の移動体101及び第2の移動体102の組と、第3の移動体131及び第4の移動体132の組と、のうち少なくとも一方が移動し、当接面146,156を内面33aに当接したままに保つ。
以上により、Z方向におけるケーシング70と内面33aとの間の距離が変化しても、緩衝装置25は、第3の移動体131及び第4の移動体132を内面33aに当接したままに保つ。これにより、緩衝装置25は、当該緩衝装置25と内面33aとの間に隙間が生じることを抑制できる。
第1の弾性部材103及び第2の弾性部材133のヤング率は、比較的低く設定される。これにより、スライダ16がY方向にスライド移動するとき、第1の移動体101、第2の移動体102、第3の移動体131、及び第4の移動体132は、Z方向におけるケーシング70と内面33aとの間の距離の変化に応じて滑らかに移動することができる。
ロアレール21の内部空間37において、アッパレール22及びアタッチメント23は、底壁31にローラ24を介して支持される。また、アッパレール22及びアタッチメント23は、連結壁33の内面23aに緩衝装置25を介して支持される。このため、スライダ16は、レール15に対してZ方向にガタつく(振動する)ことを抑制できる。
以上説明された第1の実施形態に係るスライドレール装置11において、ケーシング70は、レール15の内面33aに向く上面85を有し、スライダ16に取り付けられる。第1の押圧ユニット71は、上斜面116,126と、第1の移動体101と、第2の移動体102と、第1の弾性部材103とを有する。上斜面116,126は、内面33aに向くとともに、内面33aに対して互いに異なる角度で斜めに傾く。第1の移動体101及び第2の移動体102は、上面85に支持される。第1の弾性部材103は、第1の移動体101及び第2の移動体102に接続され、上斜面116,126が内面33aに近づくように第1の移動体101及び第2の移動体102を付勢する。第2の押圧ユニット72は、第3の移動体131と、第4の移動体132と、第2の弾性部材133とを有する。第3の移動体131は、上斜面116に支持される。第4の移動体132は、上斜面126に支持される。第2の弾性部材133は、第3の移動体131及び第4の移動体132に接続され、第3の移動体131を上斜面116に沿って内面33aに近づく方向に付勢するとともに、第4の移動体132を上斜面126に沿って内面33aに近づく方向に付勢する。第2の弾性体に付勢された第3の移動体131及び第4の移動体132は、内面33aを押す。すなわち、第3の移動体131及び第4の移動体132は、第1の弾性部材103によって上斜面116,126とともに内面33aに近づけられるとともに、第2の弾性部材133によって内面33aに近づけられ、当該内面33aを押す。
上記の構成により、第2の押圧ユニット72は、第1の押圧ユニット71と共に、レール15の内面33aを加圧し、スライダ16がレール15に対してガタつく(振動する)ことを抑制できる。さらに、上斜面116,126、第3の移動体131、及び第4の移動体132が、第1の弾性部材103及び第2の弾性部材133により移動させられる。このため、上斜面116,126、第3の移動体131、及び第4の移動体132がY方向に移動したときに、第3の移動体131及び第4の移動体132がZ方向の移動する距離が大きくなる。言い換えると、第3の移動体131及び第4の移動体132は、Y方向における移動可能な範囲が狭く設定されても、また、Z方向において内面33aと第3の移動体131及び第4の移動体132との間に大きい隙間が生じても、内面33aに当接することができる。従って、ガタつきを抑制するケーシング70、第1の押圧ユニット71、及び第2の押圧ユニット72は、Y方向において大型化することを抑制できる。
また、第1の移動体101及び第2の移動体102が第1の弾性部材103により付勢され、第3の移動体131及び第4の移動体132が第2の弾性部材133により付勢される。これにより、第1の移動体101、第2の移動体102、第3の移動体131、及び第4の移動体132の形状のバラつきが発生しても、第1の弾性部材103及び第2の弾性部材133が第1の移動体101、第2の移動体102、第3の移動体131、及び第4の移動体132の位置を弾性力により適切に調整することができる。また、一つのケーシング70に設けられた上面85に第1の移動体101及び第2の移動体102が支持され、第1の押圧ユニット71の上斜面116及び上斜面126に第3の移動体131及び第4の移動体132が支持される。すなわち、一つのケーシング70の内部又はケーシング70上に第1の押圧ユニット71及び第2の押圧ユニット72が配置される。従って、ケーシング70、第1の押圧ユニット71、及び第2の押圧ユニット72は、予め互いに組付けられた状態でスライダ16に取り付けられることが可能であり、スライドレール装置11の組み立てを容易にすることができる。また、第1の弾性部材103及び第2の弾性部材133は、ケーシング70の外部へ延長される必要がないため、スライダ16をレール15にロックする機構のような他の部品に干渉することを抑制できる。
上面85は、斜面91,92を有する。斜面91は、第1の移動体101を支持するとともに内面33aに対して斜めに傾く。斜面92は、第2の移動体102を支持するとともに内面33aに対して斜面91と異なる角度で斜めに傾く。上斜面116は、第1の移動体101に設けられる。上斜面126は、第2の移動体102に設けられる。第1の弾性部材103は、第1の移動体101を斜面91に沿って内面33aに近づく方向に付勢するとともに、第2の移動体102を斜面92に沿って内面33aに近づく方向に付勢する。これにより、ケーシング70と、第1の移動体101と、第2の移動体102と、第1の弾性部材103とにより、上斜面116,126が内面33aに近づく方向に付勢されることができる。従って、第1の押圧ユニット71は、他の部品が不要となり、部品点数の増加を抑制できる。
第1の移動体101と第3の移動体131とのうち一方の第1の移動体101に、ガイド溝119が設けられる。第1の移動体101と第3の移動体131とのうち他方の第3の移動体131は、ガイド溝119の内部に配置されるガイド142を有する。第2の移動体102と第4の移動体132とのうち一方の第2の移動体102に、ガイド溝129が設けられる。第2の移動体102と第4の移動体132とのうち他方の第4の移動体132は、ガイド溝129の内部に配置されるガイド152を有する。これにより、第1の移動体101と第3の移動体131とが互いに外れることを抑制できる。さらに、第2の移動体102と第4の移動体132とが互いに外れることを抑制できる。
第1の移動体101に、上斜面116に開口するとともに上斜面116に沿って延びたガイド溝119が設けられる。第2の移動体102に、上斜面126に開口するとともに上斜面126に沿って延びたガイド溝129が設けられる。第3の移動体131は、ガイド溝119の内部に配置されるガイド142を有し、ガイド溝119に沿って移動可能である。第4の移動体132は、ガイド溝129の内部に配置されるガイド152を有し、ガイド溝129に沿って移動可能である。これにより、第3の移動体131及び第4の移動体132は、上斜面116,126の上から脱落することを抑制できるとともに、上斜面116,126に沿って滑らかに移動することができる。
ケーシング70に、上面85に開口するとともにスライダ16が移動可能な方向に延びたガイド溝95が設けられる。第1の移動体101は、ガイド溝95の内部に配置されるガイド112を有し、ガイド溝95に沿って移動可能である。第2の移動体102は、ガイド溝95の内部に配置されるガイド122を有し、ガイド溝95に沿って移動可能である。これにより、第1の移動体101及び第2の移動体102は、上面85の上から脱落することを抑制できるとともに、上面85に沿って滑らかに移動することができる。
第3の移動体131は、内面33aに沿って延びるとともに内面33aに当接する当接面146を有し、第2の弾性部材133に付勢されることで内面33aに当接面146を押し付ける。第4の移動体132は、内面33aに沿って延びるとともに内面33aに当接する当接面156を有し、第2の弾性部材133に付勢されることで内面33aに当接面156を押し付ける。すなわち、第2の押圧ユニット72は、内面33aと略平行な当接面146,156を内面33aに押し付ける。これにより、第2の押圧ユニット72は、レール15に対してガタつくことを抑制できる。さらに、第3の移動体131及び第4の移動体132が直接的に内面33aに当接するため、第3の移動体131及び第4の移動体132と内面33aとの間に介在する部材が不要となる。従って、第2の押圧ユニット72は、部品点数が増加することを抑制できる。
以上の第1の実施形態において、第1の移動体101及び第2の移動体102にガイド溝119,129が設けられ、第3の移動体131及び第4の移動体132がガイド142,152を有する。しかし、反対に、第3の移動体131及び第4の移動体132にガイド溝が設けられ、第1の移動体101及び第2の移動体102が当該ガイド溝の内部に配置されるガイドを有しても良い。すなわち、第1の移動体101及び第3の移動体131のうち一方にガイド溝が設けられ、他方がガイドを有する。さらに、第2の移動体102及び第4の移動体132のうち一方にガイド溝が設けられ、他方がガイドを有する。
(第2の実施形態)
以下に、第2の実施形態について、図7を参照して説明する。なお、以下の実施形態の説明において、既に説明された構成要素と同様の機能を持つ構成要素は、当該既述の構成要素と同じ符号が付され、さらに説明が省略される場合がある。また、同じ符号が付された複数の構成要素は、全ての機能及び性質が共通するとは限らず、各実施形態に応じた異なる機能及び性質を有していても良い。
図7は、第2の実施形態に係るロアレール21及びアッパレール22の一部と緩衝装置25とを示す断面図である。図7に示すように、第2の実施形態のケーシング70の上面85は、斜面91,92の代わりに、二つの支持面201,202を有する。
支持面201,202は、略平坦に形成され、+Z方向に向く。支持面201,202は、間隔を介してレール15の内面33aに向く。支持面201,202は、中間面93に連続している。中間面93は、二つの支持面201,202の間に位置する。
支持フレーム81に、二つのガイド溝205がさらに設けられる。ガイド溝205は、第3のガイド溝の一例である。ガイド溝205は、例えば、Z方向に支持フレーム81を貫通するとともに、Y方向に延びている。一方のガイド溝205は、支持面201に開口する。他方のガイド溝205は、支持面202に開口する。
第2の実施形態の第1の押圧ユニット71は、第1の移動体101、第2の移動体102、及び第1の弾性部材103の代わりに、第1の移動体211と、第2の移動体212と、第1の弾性部材213と、ブロック214とを有する。第1の押圧ユニット71は、この例に限られず、他の部材を有しても良い。第1の移動体211及び第2の移動体212は、例えば、金属によって作られる。
第1の移動体211は、楔221と、二つのガイド222,223とを有する。ガイド222は、第3のガイドの一例である。楔221は、下面225と、上斜面226と、端面227とを有する。
下面225は、支持面201に向き、支持面201に支持される。下面225は、支持面201に沿って延びており、支持面201よりも短い。下面225は、支持面201及びレール15の内面33aと略平行な平面である。
上斜面226は、レール15の内面33aに向く。上斜面226は、+Y方向における端226aが-Y方向における端226bよりも内面33aに近いように、内面33aに対して斜めに傾いている。
端面227は、-Y方向における楔221の端に設けられる。端面227は、-Y方向に向く。端面227に、取付部228が設けられる。取付部228は、例えば、端面227から突出するループである。
ガイド222は、下面225から-Z方向に突出している。ガイド222は、下面225よりも短い。ガイド222は、ガイド溝205の内部に配置される。これにより、第1の移動体211は、支持面201及びガイド溝205に沿って移動可能にケーシング70に取り付けられている。ガイド223は、上斜面226から+Z方向に突出している。
第2の移動体212は、楔231と、二つのガイド232,233とを有する。ガイド232は、第4のガイドの一例である。楔231は、下面235と、上斜面236と、端面237とを有する。
下面235は、支持面202に向き、支持面202に支持される。下面235は、支持面202に沿って延びており、支持面202よりも短い。下面235は、支持面202及びレール15の内面33aと略平行な平面である。
上斜面236は、レール15の内面33aに向く。上斜面236は、+-方向における端236aが+Y方向における端236bよりも内面33aに近いように、内面33aに対して斜めに傾いている。
端面237は、+Y方向における楔231の端に設けられる。端面237は、+Y方向に向く。第1の移動体211の端面227と第2の移動体212の端面237とは、間隔を介して向かい合う。端面237に、取付部238が設けられる。取付部238は、例えば、端面237から突出するループである。
ガイド232は、下面235から-Z方向に突出している。ガイド232は、下面235よりも短い。ガイド232は、ガイド溝205の内部に配置される。これにより、第2の移動体212は、支持面202及びガイド溝205に沿って移動可能にケーシング70に取り付けられている。ガイド233は、上斜面236から+Z方向に突出している。
第1の弾性部材213は、例えば、引張コイルバネである。なお、第1の弾性部材213は、他の弾性体であっても良い。第1の弾性部材213は、Y方向に延びている。第1の弾性部材213は、二つのフック213a,213bを有する。
フック213a,213bは、Y方向における第1の弾性部材213の両端に設けられる。フック213aは、第1の移動体211の取付部228に取り付けられる。フック213bは、第2の移動体212の取付部238に取り付けられる。取付部228,238に取り付けられることで、第1の弾性部材213は、第1の移動体211及び第2の移動体212に接続される。
ブロック214は、二つの下斜面241,242と、二つの上斜面243,244とを有する。上斜面243は、第1の斜面の一例である。上斜面244は、第2の斜面の一例である。
下斜面241,242は間隔を介してケーシング70の上面85に向く。下斜面241は、第1の移動体211の上斜面226に向き、上斜面226に支持される。下斜面242は、第2の移動体212の上斜面236に向き、上斜面236に支持される。下斜面241,242は、内面33aに対して互いに異なる角度で斜めに傾いている。下斜面241,242は、上面85に向かって先細っている。
上斜面243,244は、間隔を介してレール15の内面33aに向く。上斜面243は、第3の移動体131の下斜面145に向き、下斜面145を支持している。上斜面243は、内面33aに対して斜めに傾いている。上斜面244は、第4の移動体132の下斜面155に向き、下斜面155を支持している。上斜面244は、内面33aに対して上斜面243と異なる角度で斜めに傾いている。上斜面243,244は、内面33aに向かって先細っている。
ブロック214に、四つのガイド溝245,246,247,248が設けられる。ガイド溝245は、下斜面241に開口し、下斜面241に沿って延びている。ガイド溝246は、下斜面242に開口し、下斜面242に沿って延びている。ガイド溝247は、上斜面243に開口し、上斜面243に沿って延びている。ガイド溝248は、上斜面244に開口し、上斜面244に沿って延びている。
ガイド溝245の内部に、第1の移動体211のガイド223が配置される。これにより、ブロック214は、上斜面226に沿って移動することができる。ガイド溝246の内部に、第2の移動体212のガイド233が配置される。これにより、ブロック214は、上斜面236に沿って移動することができる。
ガイド溝247の内部に、第3の移動体131のガイド142が配置される。これにより、第3の移動体131は、上斜面243及びガイド溝247に沿って移動することができる。
ガイド溝248の内部に、第4の移動体132のガイド152が配置される。これにより、第4の移動体132は、上斜面244及びガイド溝248に沿って移動することができる。
以上の緩衝装置25において、第1の弾性部材213は、第1の移動体211及び第2の移動体212を互いに近づく方向に引っ張る(付勢する)。本実施形態では、第1の弾性部材213は、第1の移動体211を-Y方向に付勢し、第2の移動体212を+Y方向に付勢する。
第1の弾性部材213に付勢された第1の移動体211の楔221は、ケーシング70の支持面201とブロック214の下斜面241との間の空間において、より狭い部分へ移動する。これにより、楔221の上斜面226は、ブロック214をレール15の内面33aに近づく方向に付勢する。第1の移動体211に付勢されることで、ブロック214の上斜面243,244が、内面33aに近づく。
第1の弾性部材213に付勢された第2の移動体212の楔231は、ケーシング70の支持面202とブロック214の下斜面242との間の空間において、より狭い部分へ移動する。これにより、楔231の上斜面236は、ブロック214をレール15の内面33aに近づく方向に付勢する。第2の移動体212に付勢されることで、ブロック214の上斜面243,244が、内面33aに近づく。
以上のように、第1の弾性部材213が第1の移動体211及び第2の移動体212を移動させることで、ブロック214は、上斜面226,236上を摺動して内面33aに近づく。言い換えると、第1の弾性部材213は、ブロック214の上斜面243,244が内面33aに近づくように第1の移動体211及び第2の移動体212を付勢する。
第2の弾性部材133は、第3の移動体131の楔141を、ブロック214の上斜面243に沿ってレール15の内面33aに近づく方向に付勢する。第2の弾性部材133に付勢されることで、楔141は、内面33aに近づき、内面33aに当接面146を押し付ける。
第2の弾性部材133は、第4の移動体132の楔141を、ブロック214の上斜面244に沿って内面33aに近づく方向に付勢する。第2の弾性部材133に付勢されることで、楔141は、内面33aに近づき、内面33aに当接面156を押し付ける。
第3の移動体131は、第1の弾性部材213に付勢された第1の移動体211及びブロック214に押されるとともに、第2の弾性部材133に付勢されることで、レール15の内面33aを押す。さらに、第4の移動体132は、第1の弾性部材213に付勢された第2の移動体212及びブロック214に押されるとともに、第2の弾性部材133に付勢されることで、内面33aを押す。
以上により、Z方向におけるケーシング70と内面33aとの間の距離が変化しても、緩衝装置25は、第3の移動体131及び第4の移動体132を内面33aに当接したままに保つ。これにより、緩衝装置25は、レール15に対するスライダ16のガタつき(振動)を抑制できる。
以上説明された第2の実施形態のスライドレール装置11のように、第1の押圧ユニット71は、第1の移動体211、第2の移動体212、及び第1の弾性部材213に加えて、ブロック214のような他の部材を有しても良い。さらに、第3の移動体131及び第4の移動体132を支持する斜面は、第1の実施形態の第1の移動体101及び第2の移動体102のみならず、第2の実施形態のブロック214のような部材に設けられても良い。また、ケーシング70の上面85は、レール15の内面33aと略平行であっても良い。
第2の実施形態において、第1の移動体211、ブロック214、及び第3の移動体131がZ方向に積み重ねられる。また、第2の移動体212、ブロック214、及び第4の移動体132がZ方向に積み重ねられる。Z方向に積み重ねられる部材の数が多いほど、ケーシング70、第1の押圧ユニット71、及び第2の押圧ユニット72は、Y方向において大型化することを抑制できる。
以上説明した実施形態では、第3の移動体131及び第4の移動体132は、レール15の内面33aを直接的に押す。しかし、第3の移動体131及び第4の移動体132が、他の部材を介して、間接的に内面33aを押しても良い。
また、以上説明した実施形態では、第1の弾性部材103は、第1の移動体101及び第2の移動体102を互いに遠ざかる方向に押した。さらに、第2の弾性部材133は、第3の移動体131及び第4の移動体132を互いに近づく方向に引っ張った。しかし、第1の弾性部材103及び第2の弾性部材133の付勢方向は、この例に限られない。
以上の説明において、抑制は、例えば、事象、作用、若しくは影響の発生を防ぐこと、又は事象、作用、若しくは影響の度合いを低減させること、として定義される。また、以上の説明において、制限は、例えば、移動若しくは回転を防ぐこと、又は移動若しくは回転を所定の範囲内で許容するとともに当該所定の範囲を超えた移動若しくは回転を防ぐこと、として定義される。
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態および変形例はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態や変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各実施形態や各変形例の構成や形状は、部分的に入れ替えて実施することも可能である。
1…車両、11…スライドレール装置、15…レール、16…スライダ、33a…内面、70…ケーシング、71…第1の押圧ユニット、72…第2の押圧ユニット、85…上面、91…斜面、92…斜面、95…ガイド溝、101…第1の移動体、102…第2の移動体、103…第1の弾性部材、112,122…ガイド、116,126…上斜面、119,129…ガイド溝、131…第3の移動体、132…第4の移動体、133…第2の弾性部材、142,152…ガイド、146,156…当接面、205…ガイド溝、211…第1の移動体、212…第2の移動体、213…第1の弾性部材、222,232…ガイド、243,244…上斜面。

Claims (5)

  1. 内面を有するレールと、
    前記レールに沿って移動可能に前記レールに取り付けられたスライダと、
    前記内面に向く支持面を有し、前記スライダに取り付けられるケーシングと、
    前記内面に向くとともに前記内面に対して斜めに傾く第1の斜面と、前記内面に向くとともに前記内面に対して前記第1の斜面と異なる角度で斜めに傾く第2の斜面と、前記支持面に支持される第1の移動体と、前記支持面に支持される第2の移動体と、前記第1の移動体及び前記第2の移動体に接続され、前記第1の斜面及び前記第2の斜面が前記内面に近づくように前記第1の移動体及び前記第2の移動体を付勢する、第1の弾性部材と、を有する第1の押圧ユニットと、
    前記第1の斜面に支持される第3の移動体と、前記第2の斜面に支持される第4の移動体と、前記第3の移動体及び前記第4の移動体に接続されて前記第3の移動体を前記第1の斜面に沿って前記内面に近づく方向に付勢するとともに前記第4の移動体を前記第2の斜面に沿って前記内面に近づく方向に付勢する第2の弾性部材と、を有し、前記第2の弾性部材に付勢された前記第3の移動体及び前記第4の移動体が前記内面を押す、第2の押圧ユニットと、
    を具備する車両用スライドレール装置。
  2. 前記支持面は、前記第1の移動体を支持するとともに前記内面に対して斜めに傾く第3の斜面と、前記第2の移動体を支持するとともに前記内面に対して前記第3の斜面と異なる角度で斜めに傾く第4の斜面と、を有し、
    前記第1の斜面は、前記第1の移動体に設けられ、
    前記第2の斜面は、前記第2の移動体に設けられ、
    前記第1の弾性部材は、前記第1の移動体を前記第3の斜面に沿って前記内面に近づく方向に付勢するとともに前記第2の移動体を前記第4の斜面に沿って前記内面に近づく方向に付勢する、
    請求項1の車両用スライドレール装置。
  3. 前記第1の移動体と前記第3の移動体とのうち一方に、第1のガイド溝が設けられ、
    前記第1の移動体と前記第3の移動体とのうち他方は、前記第1のガイド溝の内部に配置される第1のガイドを有し、
    前記第2の移動体と前記第4の移動体とのうち一方に、第2のガイド溝が設けられ、
    前記第2の移動体と前記第4の移動体とのうち他方は、前記第2のガイド溝の内部に配置される第2のガイドを有する、
    請求項1又は請求項2の車両用スライドレール装置。
  4. 前記ケーシングに、前記支持面に開口するとともに前記スライダが移動可能な方向に延びた第3のガイド溝が設けられ、
    前記第1の移動体は、前記第3のガイド溝の内側に配置される第3のガイドを有し、前記第3のガイド溝に沿って移動可能であり、
    前記第2の移動体は、前記第3のガイド溝の内側に配置される第4のガイドを有し、前記第3のガイド溝に沿って移動可能である、
    請求項1乃至請求項3のいずれか一つの車両用スライドレール装置。
  5. 前記第3の移動体は、前記内面に沿って延びるとともに前記内面に当接する第1の当接面を有し、前記第2の弾性部材に付勢されることで前記内面に前記第1の当接面を押し付け、
    前記第4の移動体は、前記内面に沿って延びるとともに前記内面に当接する第2の当接面を有し、前記第2の弾性部材に付勢されることで前記内面に前記第2の当接面を押し付ける、
    請求項1乃至請求項4のいずれか一つの車両用スライドレール装置。
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