JP2022161515A - 空気入りタイヤの製造方法及び製造装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 空気入りタイヤの品質及び寸法を安定化することを可能にした空気入りタイヤの製造方法及び製造装置を提供する。【解決手段】 金型内で加硫された空気入りタイヤTに対してポストキュアインフレーションを行うにあたって、ポストキュアインフレーション中に空気入りタイヤTの内表面を内部冷却装置26により冷却する一方で、空気入りタイヤTの内表面温度を温度センサ21により測定し、その内表面温度に基づいて制御部22が内部冷却装置26の冷却能力を制御する。【選択図】 図1
Description
本発明は、ポストキュアインフレーション(PCI)を行う空気入りタイヤの製造方法及び製造装置に関し、更に詳しくは、空気入りタイヤの品質及び寸法を安定化することを可能にした空気入りタイヤの製造方法及び製造装置に関する。
有機繊維コードからなるカーカス層を備えた空気入りタイヤの製造工程において、空気入りタイヤを加硫機の金型内で加硫した後、金型から取り外された加硫済みの空気入りタイヤに内圧を充填した状態で該空気入りタイヤを自然冷却するポストキュアインフレーションが一般的に行われている(例えば、特許文献1参照)。空気入りタイヤは加硫直後においても依然として高温であり、カーカスコードの熱収縮による寸法変化を生じる傾向があるため、ポストキュアインフレーションを行うことにより、空気入りタイヤの寸法安定性やユニフォミティを改善することができる。
従来、ポストキュアインフレーションは大気中において予め決められた時間で行われている。しかしながら、加硫機中の温度の変動のみならず、周囲の設備の稼働状況や季節・時間帯による外気温の変動により、ポストキュアインフレーション中のタイヤ温度は変動する。従って、カーカスコードの熱収縮による寸法変動が問題にならなくなるまでの時間はタイヤ1本毎に異なる。そのため、ポストキュアインフレーションの時間を固定した場合、ポストキュアインフレーション終了時のタイヤ温度にばらつきが生じ、それが寸法や品質にばらつきを生じさせる要因となる。
本発明の目的は、空気入りタイヤの品質及び寸法を安定化することを可能にした空気入りタイヤの製造方法及び製造装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤの製造方法は、金型内で加硫された空気入りタイヤに対してポストキュアインフレーションを行うにあたって、前記ポストキュアインフレーション中に前記空気入りタイヤの内表面を冷却する一方で、前記空気入りタイヤの内表面温度を測定し、その内表面温度に基づいて前記空気入りタイヤの内表面に対する冷却能力を制御することを特徴とするものである。
また、本発明の空気入りタイヤの製造装置は、空気入りタイヤの一対のビード部に嵌合する一対のリム板と、前記空気入りタイヤの内部に導入される冷却媒体により前記空気入りタイヤの内表面を冷却する内部冷却装置と、前記空気入りタイヤの内表面温度を測定する温度センサと、前記温度センサにより測定される内表面温度に基づいて前記内部冷却装置の冷却能力を制御する制御部とを備えることを特徴とするものである。
本発明の空気入りタイヤの製造方法では、ポストキュアインフレーション中に空気入りタイヤの内表面を冷却する一方で、空気入りタイヤの内表面温度を測定し、その内表面温度に基づいて空気入りタイヤの内表面に対する冷却能力を制御するので、加硫機中の温度の変動、周囲の設備の稼働状況や季節・時間帯による外気温の変動に拘わらず、ポストキュアインフレーション終了時のタイヤ温度の変動幅を小さくし、空気入りタイヤの品質及び寸法を安定化することができる。特に、カーカス層は一般的にタイヤ内表面に近い位置に配置されるので、ポストキュアインフレーションにおける空気入りタイヤの内表面に対する冷却能力を制御するための指標として内表面温度を利用することにより、品質安定性及び寸法安定性の改善効果を高めることができる。
また、本発明の空気入りタイヤの製造装置では、従来のポストキュアインフレーションの装置構成に加えて、空気入りタイヤの内部に導入される冷却媒体により空気入りタイヤの内表面を冷却する内部冷却装置と、空気入りタイヤの内表面温度を測定する温度センサと、温度センサにより測定される内表面温度に基づいて内部冷却装置の冷却能力を制御する制御部とを備えることにより、上述の空気入りタイヤの製造方法を実施することが可能となる。
本発明の空気入りタイヤの製造方法において、ポストキュアインフレーション中に測定される空気入りタイヤの内表面温度が予め規定された良品モデルに近づくように冷却能力を制御することが好ましい。これにより、空気入りタイヤの品質及び寸法を最適化することができる。このような製造方法を実施するために、本発明の空気入りタイヤの製造装置において、制御部は、ポストキュアインフレーション中に測定される空気入りタイヤの内表面温度が予め規定された良品モデルに近づくように冷却能力を制御することが好ましい。
本発明の空気入りタイヤの製造方法において、ポストキュアインフレーションの初期段階に第1の時間帯と該第1の時間帯に続く第2の時間帯を規定し、第1の時間帯における空気入りタイヤの内表面温度に基づいて第2の時間帯において冷却能力を制御することが好ましい。このような製造方法を実施するために、本発明の空気入りタイヤの製造装置において、制御部は、ポストキュアインフレーションの初期段階に第1の時間帯と該第1の時間帯に続く第2の時間帯を規定し、第1の時間帯における空気入りタイヤの内表面温度に基づいて第2の時間帯において冷却能力を制御することが好ましい。
本発明の空気入りタイヤの製造方法において、冷却能力を制御するにあたって空気入りタイヤの内部に導入される冷却媒体の流量を調整することが好ましい。このような製造方法を実施するために、本発明の空気入りタイヤの製造装置において、制御部は、冷却能力を制御するにあたって空気入りタイヤの内部に導入される冷却媒体の流量を調整することが好ましい。
本発明の空気入りタイヤの製造方法において、冷却能力を制御するにあたって空気入りタイヤの内部に導入される冷却媒体の温度を調整することが好ましい。このような製造方法を実施するために、本発明の空気入りタイヤの製造装置において、制御部は、冷却能力を制御するにあたって空気入りタイヤの内部に導入される冷却媒体の温度を調整することが好ましい。
本発明において、空気入りタイヤの内部に導入される冷却媒体は気体であることが好ましい。冷却媒体を気体とした場合、その気体の流量や温度に基づいて空気入りタイヤの内表面に対する冷却能力を容易に制御することができる。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の実施形態からなる空気入りタイヤの製造装置を示し、図2はその制御系を示すものである。
図1に示すように、この空気入りタイヤの製造装置は、タイヤ中心軸が鉛直方向になるように配置された空気入りタイヤTの一対のビード部に嵌合する一対のリム板1,2と、これらリム板1,2を鉛直方向に駆動する支持軸3,4と、下側のリム板1を通して空気入りタイヤT内に加圧媒体を兼ねる冷却媒体Mを供給する供給路5と、上側のリム板2を通して空気入りタイヤT内の冷却媒体Mを排出する排出路6とを備えている。空気入りタイヤTはその中心軸が水平方向となるように配置されていても良い。リム板1,2は空気入りタイヤTのビード部に対して嵌合することで空気入りタイヤTの空洞部を閉塞するように構成されている。供給路5及び排出路6はリム板1,2のいずれの側に形成されていても良い。冷却媒体Mとしては、空気を使用することが好ましいが、他の気体又は液体を使用することも可能である。
リム板1,2で支持された空気入りタイヤTの上方には水平方向に延長する支持梁11が配設され、該支持梁11から垂下するように複数本の支持棒12が配設されている。支持棒12にはブラケット13を介して2本の環状パイプ14が取り付けられている。各環状パイプ14は空気入りタイヤTを取り囲むように延在し、その内周側に複数のエア噴射孔15を備えている。環状パイプ14には不図示の空気供給源に接続されており、ポストキュアインフレーション中にエア噴射孔15から空気入りタイヤTの外表面に向かって冷却用の空気を噴射するようになっている。
また、上側のリム板2には空気入りタイヤTの内表面温度を測定する2つの温度センサ21が配設され、これら温度センサ21により測定される内表面温度が制御部22に入力されるようになっている。温度センサ21としては、赤外線放射温度計に代表される非接触式の温度センサを用いることが好ましいが、接触式の温度センサを使用することも可能である。また、温度センサ21は、空気入りタイヤTの両ショルダー部に対応する2つの位置で内表面温度を測定するように配設されているが、内表面温度の測定個所は特に限定されるものではなく、トレッド部やサイドウォール部やビード部の内表面温度を指標とすることができる。
図2に示すように、供給路5はバルブ23を介して冷却媒体供給源24に接続され、排出路6はバルブ25を介して外部に連通するように構成されている。これら供給路5、排出路6、バルブ23,25及び冷却媒体供給源24が内部冷却装置26を構成している。そして、制御部22は、2つの温度センサ21により測定される内表面温度(例えば、平均値)に基づいて内部冷却装置26の冷却能力を制御するように構成されている。
次に、上述した空気入りタイヤの製造装置を用いて空気入りタイヤTを製造する方法について説明する。先ず、不図示の加硫機において空気入りタイヤTを加硫した後、その加硫機の金型から取り外された加硫済みの空気入りタイヤTをポストキュアインフレーション工程に供する。つまり、図1に示すように、一対のリム板1,2を空気入りタイヤTの一対のビード部に嵌合させ、排出路6を閉止した状態で供給路5から空気入りタイヤT内に冷却媒体Mを供給する。冷却媒体Mの充填後、バルブ25の開度を調整することにより、冷却媒体Mの流量を任意に調整することができる。その一方で、環状パイプ14のエア噴射孔15から空気入りタイヤTの外表面に向かって空気を噴射する。このようにして空気入りタイヤTに対するポストキュアインフレーションを開始する。
ポストキュアインフレーション工程においては、空気入りタイヤTの内表面を冷却する一方で、空気入りタイヤTの内表面温度を温度センサ21により測定する。そして、温度センサ21により測定される内表面温度に基づいて制御部22がポストキュアインフレーション工程における内部冷却装置26の冷却能力を制御する。予め設定された時間が経過した後、ポストキュアインフレーションを終了させる。即ち、空気入りタイヤT内の加圧媒体Mを排出路6から排出し、一対のリム板1,2を空気入りタイヤTのビード部から離脱させる。
上述した空気入りタイヤの製造方法によれば、ポストキュアインフレーション中に空気入りタイヤTの内表面を冷却する一方で、空気入りタイヤTの内表面温度を測定し、その内表面温度に基づいて空気入りタイヤTの内表面に対する冷却能力を制御するので、加硫機中の温度の変動、周囲の設備の稼働状況や季節・時間帯による外気温の変動に拘わらず、ポストキュアインフレーション終了時のタイヤ温度の変動幅を小さくし、空気入りタイヤの品質及び寸法を安定化することができる。特に、カーカス層は一般的にタイヤ内表面に近い位置に配置されるので、ポストキュアインフレーションにおける空気入りタイヤTの内表面に対する冷却能力を制御するための指標として内表面温度を利用することにより、品質安定性及び寸法安定性の改善効果を高めることができる。
図3は本発明の実施形態からなる空気入りタイヤの製造方法におけるポストキュアインフレーションの時間とタイヤ内表面温度との関係を示すグラフである。但し、図3はポストキュアインフレーションの初期段階を抽出して示すものである。図3において、Aはポストキュアインフレーションにおける空気入りタイヤの内表面温度について予め規定された良品モデル(実線)を示し、Bはポストキュアインフレーション中に測定される空気入りタイヤの内表面温度の実測値(破線)を示す。良品モデルは、冷却能力を一定とした条件下で、例えば、1年間にわたって100本のタイヤのデータを採取し、ユニフォミティが最も良好なタイヤに関する内表面温度の変化曲線に基づいて作成することができる。
本発明の空気入りタイヤの製造方法では、ポストキュアインフレーション中に測定される空気入りタイヤTの内表面温度の実測値Bが予め規定された良品モデルAに近づくように制御部22が内部冷却装置26の冷却能力を制御すると良い。これにより、空気入りタイヤTの品質及び寸法を最適化することができる。
より具体的には、制御部22は、ポストキュアインフレーションの初期段階に第1の時間帯T1と該第1の時間帯T1に続く第2の時間帯T2を規定し、第1の時間帯T1における空気入りタイヤTの内表面温度に基づいて第2の時間帯T2において内部冷却装置26の冷却能力を制御する。図3では第1の時間帯T1及び第2の時間帯T2をそれぞれ1分間としているが、これら第1の時間帯T1及び第2の時間帯T2はそれぞれポストキュアインフレーションの全工程の実施時間に対して1/10~3/10の範囲で設定すると良い。
例えば、良品モデルAに対応する冷却能力でポストキュアインフレーションを開始し、図3に示すように、第1の時間帯T1(モニタリング)において実測値Bのグラフの傾きが良品モデルAよりも小さい場合、第2の時間帯T2(フィードバック)において内部冷却装置26の冷却能力を高くすることにより、ポストキュアインフレーション中に測定される空気入りタイヤTの内表面温度の実測値Bが予め規定された良品モデルAに近づくようにする。同様に、第1の時間帯T1(モニタリング)において実測値Bのグラフの傾きが良品モデルAよりも大きい場合、第2の時間帯T2(フィードバック)において内部冷却装置26の冷却能力を低くすることにより、ポストキュアインフレーション中に測定される空気入りタイヤTの内表面温度の実測値Bが予め規定された良品モデルAに近づくようにする。このように第2の時間帯T2において空気入りタイヤTの内表面温度を校正した後、冷却能力を初期状態に戻し、ポストキュアインフレーションを完了させる。この場合、ポストキュアインフレーションの初期段階である第1の時間帯T1及び第2の時間帯T2において空気入りタイヤTの内表面温度を効果的かつ精度良く校正することが可能となる。
内部冷却装置26の冷却能力を制御する手法として、空気入りタイヤTの内部に導入される冷却媒体Mの流量や温度を調整したり、冷却媒体Mの種類を変更したりすることが考えられる。特に、冷却媒体Mを気体とした場合、その気体の流量や温度に基づいて空気入りタイヤTの内表面に対する冷却能力を容易に制御することができる。冷却媒体Mの流量は例えば5cm3/s~3000cm3/sの範囲内で変化させることができる。冷却媒体Mの温度は例えば5℃~50℃の範囲内で変化させることができる。冷却媒体Mの種類を変更する場合、例えば熱容量が異なる複数種類の気体を使用することができる。
表1は良品モデルと制御例1~3を示すものである。表1に示すように、良品モデル(図3参照)の温度傾きが-4.5℃/minであり、温度切片が164℃であり、媒体流量が1600cm3/sであり、媒体温度が15℃である場合、制御例1~3を例示することができる。第1の時間帯T1における温度傾きが-7℃/minで温度切片が167℃である制御例1では、第2の時間帯T2において、媒体流量を1200cm3/sとし、媒体温度を15℃としている。また、第1の時間帯T1における温度傾きが-4℃/minで温度切片が165℃である制御例2では、第2の時間帯T2において、媒体流量を1600cm3/sとし、媒体温度を10℃としている。更に、第1の時間帯T1における温度傾きが-10℃/minで温度切片が175℃である制御例3では、第2の時間帯T2において、媒体流量を1600cm3/sとし、媒体温度を20℃としている。なお、ポストキュアインフレーション中に測定される空気入りタイヤTの内表面温度の実測値Bが予め規定された良品モデルAに達しなかった場合、次の空気入りタイヤTの加硫を行う際にその制御レベルを補正すれば良い。
他の手法として、上述した第1の時間帯T1(モニタリング)及び第2の時間帯T2(フィードバック)を規定せずに、ポストキュアインフレーションの開始時の空気入りタイヤTの内表面温度を測定し、その開始時の内表面温度に応じて内部冷却装置26の冷却能力を選択するようにしても良い。例えば、複数レベルの冷却能力を予め設定しておき、開始時の内表面温度に応じてポストキュアインフレーションの全工程に適用される適切な冷却能力を選択することにより、空気入りタイヤTの内表面温度を良品モデルに近づけることができる。
更に他の手法として、ポストキュアインフレーション中の空気入りタイヤTの内表面温度について予め規定された良品モデルとポストキュアインフレーション中に測定される内表面温度の実測値との差異を経時的に演算し、その差異が小さくなるように内部冷却装置26の冷却能力をポストキュアインフレーションの全工程において制御することも可能である。
乗用車用空気入りタイヤ(タイヤサイズ:195/65R15)を製造するにあたって、一定時間のポストキュアインフレーションを行い、タイヤ内表面の冷却条件だけを異ならせた従来例及び実施例1~4のタイヤ製造方法を1年間実施し、それぞれ10000本の空気入りタイヤを製造した。
従来例では、ポストキュアインフレーションにおいて、空気入りタイヤの内表面を一定条件にて冷却した。実施例1では、ポストキュアインフレーション開始時の空気入りタイヤの内表面温度を測定し、その開始時の内表面温度に基づいて空気入りタイヤの内表面に対する冷却能力を制御した。実施例2~4では、ポストキュアインフレーションにおいて、第1の時間帯T1と第2の時間帯T2を規定し、第1の時間帯T1における空気入りタイヤの内表面温度に基づいて第2の時間帯T2において空気入りタイヤの内表面に対する冷却能力を制御した。冷却能力の制御方法として、実施例1,2では冷却媒体の流量を変更し、実施例3では冷却媒体の温度を変更し、実施例4では冷却媒体の種類を変更した。
上述した空気入りタイヤの製造方法で得られた試験タイヤについて、下記評価方法により、RFV歩留まりを評価し、その結果を表2に示した。
RFV歩留まり:
各試験タイヤのラジアル・フォース・バリエーション(RFV)を測定し、RFVの観点から歩留まり(良品率)を求めた。評価結果は、従来例を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど歩留まりが良好であることを意味する。
各試験タイヤのラジアル・フォース・バリエーション(RFV)を測定し、RFVの観点から歩留まり(良品率)を求めた。評価結果は、従来例を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど歩留まりが良好であることを意味する。
表2から判るように、実施例1~4の方法で得られたタイヤは、従来例との対比において、RFV歩留まりが良好であった。つまり、実施例1~4の方法によれば、空気入りタイヤの品質及び寸法を安定化することができた。
1,2 リム板
3,4 支持軸
5 供給路
6 排出路
11 支持梁
12 支持棒
13 ブラケット
14 環状パイプ
15 エア噴射孔
21 温度センサ
22 制御部
23,25 バルブ
24 冷却媒体供給源
26 冷却媒体供給装置
M 冷却媒体
T 空気入りタイヤ
3,4 支持軸
5 供給路
6 排出路
11 支持梁
12 支持棒
13 ブラケット
14 環状パイプ
15 エア噴射孔
21 温度センサ
22 制御部
23,25 バルブ
24 冷却媒体供給源
26 冷却媒体供給装置
M 冷却媒体
T 空気入りタイヤ
Claims (12)
- 金型内で加硫された空気入りタイヤに対してポストキュアインフレーションを行うにあたって、前記ポストキュアインフレーション中に前記空気入りタイヤの内表面を冷却する一方で、前記空気入りタイヤの内表面温度を測定し、その内表面温度に基づいて前記空気入りタイヤの内表面に対する冷却能力を制御することを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
- 前記ポストキュアインフレーション中に測定される前記空気入りタイヤの内表面温度が予め規定された良品モデルに近づくように前記冷却能力を制御することを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤの製造方法。
- 前記ポストキュアインフレーションの初期段階に第1の時間帯と該第1の時間帯に続く第2の時間帯を規定し、前記第1の時間帯における前記空気入りタイヤの内表面温度に基づいて前記第2の時間帯において前記冷却能力を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤの製造方法。
- 前記冷却能力を制御するにあたって前記空気入りタイヤの内部に導入される冷却媒体の流量を調整することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。
- 前記冷却能力を制御するにあたって前記空気入りタイヤの内部に導入される冷却媒体の温度を調整することを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。
- 前記空気入りタイヤの内部に導入される冷却媒体が気体であることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。
- 空気入りタイヤの一対のビード部に嵌合する一対のリム板と、前記空気入りタイヤの内部に導入される冷却媒体により前記空気入りタイヤの内表面を冷却する内部冷却装置と、前記空気入りタイヤの内表面温度を測定する温度センサと、前記温度センサにより測定される内表面温度に基づいて前記内部冷却装置の冷却能力を制御する制御部とを備えることを特徴とする空気入りタイヤの製造装置。
- 前記制御部は、前記ポストキュアインフレーション中に測定される前記空気入りタイヤの内表面温度が予め規定された良品モデルに近づくように前記冷却能力を制御することを特徴とする請求項7に記載の空気入りタイヤの製造装置。
- 前記制御部は、前記ポストキュアインフレーションの初期段階に第1の時間帯と該第1の時間帯に続く第2の時間帯を規定し、前記第1の時間帯における前記空気入りタイヤの内表面温度に基づいて前記第2の時間帯において前記冷却能力を制御することを特徴とする請求項7又は8に記載の空気入りタイヤの製造装置。
- 前記制御部は、前記冷却能力を制御するために前記空気入りタイヤの内部に導入される冷却媒体の流量を調整することを特徴とする請求項7~9のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造装置。
- 前記制御部は、前記冷却能力を制御するために前記空気入りタイヤの内部に導入される冷却媒体の温度を調整することを特徴とする請求項7~10のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造装置。
- 前記空気入りタイヤの内部に導入される冷却媒体が気体であることを特徴とする請求項7~11のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造装置。
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