JP2022161303A - 換気レジスターおよび虹彩絞り機構 - Google Patents

換気レジスターおよび虹彩絞り機構 Download PDF

Info

Publication number
JP2022161303A
JP2022161303A JP2021066012A JP2021066012A JP2022161303A JP 2022161303 A JP2022161303 A JP 2022161303A JP 2021066012 A JP2021066012 A JP 2021066012A JP 2021066012 A JP2021066012 A JP 2021066012A JP 2022161303 A JP2022161303 A JP 2022161303A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shutter
pin
ventilation
diaphragm mechanism
aperture
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2021066012A
Other languages
English (en)
Inventor
浩司 小野
Koji Ono
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unix Co Ltd
Original Assignee
Unix Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unix Co Ltd filed Critical Unix Co Ltd
Priority to JP2021066012A priority Critical patent/JP2022161303A/ja
Publication of JP2022161303A publication Critical patent/JP2022161303A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ventilation (AREA)
  • Air-Flow Control Members (AREA)

Abstract

【課題】本発明の課題は、通気路を虹彩絞り機構により確実に遮蔽することを可能とする換気レジスターを得ることである。【解決手段】本発明の換気レジスター10は、換気を行うための換気レジスター10であって、気体の通気路を形成するレジスター本体10aと、レジスター本体10aに設けられ、通気路を通過する気体の風量を調節する虹彩絞り機構10bとを備え、虹彩絞り機構10bは、絞り開口を所定の開口径に絞り可能な複数のシャッター片11と、絞り開口110aを閉塞可能なピン101とを含む。【選択図】図3

Description

本発明は、換気レジスターおよび虹彩絞り機構に関し、特に、換気レジスターの通気路を通過する気体の流量を調整する虹彩絞り機構に関するものである。
従来から部屋の換気を行うための器具として、部屋の壁や天井などに取り付けられる換気レジスターがある。
換気レジスターは、通気路を含み、外気が通気路を介して室内へ流れ込むことにより室内の換気が行われるようにしたものである。このような換気レジスターには、通気路を開閉する開閉機構を有するものもあり、換気レジスターに用いられる開閉機構には種々のものがある。
図10は、従来の換気レジスターに用いられている開閉機構の例を説明するための図であり、図10(a)~図10(d)はそれぞれ、開閉機構のタイプの異なる換気レジスターを示す。
図10(a)に示す換気レジスター60は、円盤回転型(第1のタイプ)の開閉機構60aを備えている。このタイプの開閉機構60aは、中心周りに等間隔で配置された複数の通気口61aを有する円板状の本体61と、複数の通気口61aの各々に対応する複数の開口62aを有する円板状の蓋部材62とを有し、本体61に対する蓋部材62の回転により本体の通気口61aと蓋部材の開口62aとの重なりの程度を変えることで、通気量を調整可能となっている(特許文献1)。
図10(b)に示す換気レジスター70は、第2のタイプの開閉機構70aを備えている。この第2の開閉機構70aは、通気口71aを有する本体71と、本体71の通気口71aに対して近接あるいは離反可能に設けられた蓋部材72とを有し、本体71の通気口に対して蓋部材72を近づけたり遠ざけたりすることにより本体71の通気口と蓋部材72との距離を変えることで、通気量を調整可能となっている(特許文献2)。
図10(c)に示す換気レジスター80は、第3のタイプの開閉機構80aを備えている。第3のタイプの開閉機構80aは、通気口81aを有する本体81と、本体の通気口81aを開閉する一対の扉82とを有し、これらの扉82の回転により、両扉82により通気口81aが遮られる面積を変えることで、通気量を調整可能となっている(特許文献3)。
図10(d)に示す換気レジスター90は、図10(c)に示す換気レジスター80において、一対の扉82を駆動する電動機93と、レンジフードの排気動作に基づいて電動機93を制御する制御部94とを備え、レンジフードの排気動作と連動させて一対の扉82を電動機93で駆動するようにしたものである。なお、この換気レジスター90では、通気口81aを有する本体91は、電動機93および制御部94を搭載したものとなっている(特許文献4)。
さらに、換気レジスターにおいて、主に光学系機器で用いられる虹彩絞り機構を通気路の開閉機構として用いたものがある(特許文献5)。
特開2000-304321号公報 特開2005-282985号公報 特開2001-263783号公報 特開平11-287493号公報 特開2006-144585号公報
ところが、虹彩絞り機構では通気路を塞ぐシャッターが回動可能な複数のシャッター片を重ね合わせて構成されていることから、コンパクトな構成の虹彩絞り機構を実現しようとすると、通気路を介して室内に流れ込む外気をシャッターにより完全に遮断することができなくなることを本件出願人は初めて見出した。
本発明は、通気路を虹彩絞り機構により確実に遮蔽することを可能とする換気レジスターおよびこのような換気レジスターに用いられる虹彩絞り機構を得ることを目的とする。
本発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
換気を行うための換気レジスターであって、
気体の通気路を形成するレジスター本体と、
前記レジスター本体に設けられ、前記通気路を通過する気体の風量を調節する虹彩絞り機構と
を備え、
前記虹彩絞り機構は、
絞り開口を所定の開口径に絞り可能な複数のシャッター片と、
前記絞り開口を閉塞可能なピンと
を含む、
換気レジスター。
(項目2)
前記複数のシャッター片は、その一部が前記ピンに接触可能な位置まで回動可能なように構成されている、項目1に記載の換気レジスター。
(項目3)
前記レジスター本体は、
前記虹彩絞り機構を支持する絞り支持体と、
室内と室外とをつなぐように前記絞り支持体に形成された筒体と
を含み、
前記虹彩絞り機構は、
前記ピンを支持するピン支持体をさらに含む、
項目1または2に記載の換気レジスター。
(項目4)
前記ピン支持体は前記複数のシャッター片よりも室内側に配置される、項目3に記載の換気レジスター。
(項目5)
前記ピン支持体は前記複数のシャッター片よりも室外側に配置される、項目3に記載の換気レジスター。
(項目6)
前記虹彩絞り機構は、前記複数のシャッター片が、前記筒体の内周よりも外周側の退避位置まで回動可能となるように構成されている、項目3~5のいずれか一項に記載の換気レジスター。
(項目7)
前記虹彩絞り機構は、前記複数のシャッター片として16枚~20枚のシャッター片を含む、項目1~6のいずれか一項に記載の換気レジスター。
(項目8)
前記複数のシャッター片は、約0.1mm~約0.4mmの厚さを有する、項目1~7のいずれか一項に記載の換気レジスター。
(項目9)
前記複数のシャッター片は、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ABS樹脂またはASA樹脂の何れかを含む材料で構成されている、項目1~8のいずれか一項に記載の換気レジスター。
(項目10)
前記ピンは、少なくとも外周部に弾性体を備える、項目1~9のいずれか一項に記載の換気レジスター。
(項目11)
前記虹彩絞り機構は、
前記複数のシャッター片を回動自在に支持するシャッター片支持体と、
前記シャッター片支持体に対して回転可能に取り付けられた可動板と
を含み、
前記複数のシャッター片は、
それぞれの一部が前記可動板に係合し、
前記シャッター片支持体に対する前記可動板の回転により前記複数のシャッター片が回動することにより、前記複数のシャッター片が形成する前記絞り開口の前記開口径が変化するように構成されている、項目1~10のいずれか一項に記載の換気レジスター。
(項目12)
換気レジスターに用いられる虹彩絞り機構であって、
前記虹彩絞り機構は、
絞り開口を形成する複数のシャッター片と、前記絞り開口を閉塞可能なピンとを備える、虹彩絞り機構。
本発明によれば、通気路を虹彩絞り機構により確実に遮蔽することを可能とする換気レジスターおよびこのような換気レジスターに用いられる虹彩絞り機構を得ることができる。
また、本発明によれば、上述した第1~第4のタイプの開閉機構を用いたものに比べて、優れた特性、すなわち開口率が高く、気流の圧力損失が小さいという特性を達成することが可能となる。
本発明の実施形態の一例である換気レジスター10の斜視図である。 図1に示す換気レジスター10を示す平面図である。 図1に示す換気レジスター10の通気路を形成するレジスター本体10aおよび絞り機構本体100とピン101およびピン支持体100aとを分離して示す斜視図である。 図3に示す絞り機構本体100の外観を示す平面図である。 図3に示す絞り機構本体100の構造を示す平面図である。 図5に示されるシャッター片11の開閉構造を示す図である。 図3に示すピン支持体100aの具体的な構造を説明するための図である。 図1に示す換気レジスター10の第1および第2の変形例を示す斜視図である。 図3に示す絞り機構本体100の絞り開口の開口径の変化を示す平面図である。 従来の換気レジスターに用いられている開閉機構の複数の例を示す図である。
以下、本発明を説明する。本明細書において使用される用語は、特に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられることが理解されるべきである。したがって、他に定義されない限り、本明細書中で使用される全ての専門用語および科学技術用語は、本発明の属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾する場合、本明細書(定義を含めて)が優先する。
本明細書において、「約」とは、後に続く数字の±10%の範囲内をいう。
本発明は、通気路を虹彩絞り機構により確実に遮蔽することを可能する換気レジスターを得ることを課題とし、
換気を行うための換気レジスターであって、
気体の通気路を形成するレジスター本体と、
レジスター本体に設けられ、通気路を通過する気体の風量を調節する虹彩絞り機構と
を備え、
虹彩絞り機構は、
絞り開口を所定の開口径に絞り可能な複数のシャッター片と、
絞り開口を閉塞可能なピンと
を含む、換気レジスターを提供することにより、上記の課題を解決したものである。
従って、本発明の換気レジスターは、レジスター本体が形成する通気路を通過する気体の風量を調整する虹彩絞り機構を備え、虹彩絞り機構が、絞り開口を所定の開口径に絞り可能な複数のシャッター片と、絞り開口を閉塞可能なピンとを含むものであれば、その他の構成は限定されるものではなく、任意であり得る。
このように本発明の換気レジスターは、レジスター本体と虹彩絞り機構とを有しており、以下、これらを個別に説明する。
(レジスター本体)
本発明のレジスター本体は、通気路を形成するものであって、虹彩絞り機構を支持する機能を有するものであれば限定されるものではなく。任意の構成を有し得る。
例えば、レジスター本体は、虹彩絞り機構を支持する部材として板状部材からなる絞り支持体を備え得る。しかし、虹彩絞り機構を支持する部材は板状部材に限定されず、任意の形状であり得る。
レジスター本体は、さらに通気路を形成する筒体を含むものであってもよい。そして、筒体の形状は任意であり得る。例えば、円筒体でよいし、端面が多角形(例えば、四角形あるいは六角形)の筒体でもよい。また、筒体は、粉やほこりなど人体に悪影響を与えるものが室内に取り込まれないようにフィルターが内蔵されたものでもよい。
そしてレジスター本体が、絞り支持体と筒体とを備える場合、筒体と絞り支持体(例えば、板状部材からなる絞り側ベース板)とを樹脂成型などで一体に形成して作製されたものでもよいし、レジスター本体は、筒体と絞り支持体とを別部品として形成してこれらの接合により作製されたものでもよい。
(虹彩絞り機構)
本発明の虹彩絞り機構は、絞り開口を形成する複数のシャッター片を含む絞り機構本体と、絞り開口を閉塞する閉塞ピンと、閉塞ピンを支持するピン支持体とを有している。
(絞り機構本体)
絞り機構本体は、絞り開口を形成する複数のシャッター片を含み、複数のシャッター片の移動により絞り開口を所定の開口径に絞り可能なものであれば、任意の形態であり得る本発明の絞り機構本体は、任意の種類の虹彩絞り機構を採用し得る。例えば、シャッター片の移動は、回転移動でもよいし、直線移動でもよい。
また、シャッター片の移動範囲は、特に限定されるものではないが、絞り開口を小さくする方向には、個々のシャッター片の一部がピンに接触可能な位置まで複数のシャッター片が移動可能であることが好ましい。この場合、複数のシャッター片により形成される絞り開口が完全になくならなくても、複数のシャッター片による絞り開口を、絞り開口を閉塞するピンによりほぼ塞ぐことができる。
一方、絞り開口を大きくする方向には、個々のシャッター片が、レジスター本体が形成する通気路を遮らない退避位置、例えば、レジスター本体を形成する筒体の内周よりも外周側の退避位置まで移動可能であることが好ましい。この場合、絞り開口の全開状態では、絞り開口を形成する複数のシャッター片が、気体が通気路としての筒体を通過するときの抵抗になることはなく、気体がスムーズに流れることとなる。その結果、絞り開口の全開状態では、絞り機構本体による圧力損失をほぼなくすことができる換気レジスターを実現することができる。
また、このようなシャッター片の形状は特に限定されるものではなく、任意であり得る。例えば、シャッター片の形状は、直線状でもよいし、「く」の字型に屈曲した形状でもよいし、あるいは、円弧形状でもよい。
また、絞り機構本体に含まれる複数のシャッター片の枚数は、限定されるものではなく、任意であり得る。例えば、換気レジスターは、通気路を形成する筒体の直径が約100mm~約150mmである場合、16枚~20枚のシャッター片を含んでいることが好ましい。シャッター片の数が16枚よりも少ないと、1つのシャッター片を幅広の形状にせざるを得ず、シャッター片を収納するための大きなスペースが必要となる。一方、シャッター片が約20枚よりも多いと、シャッター片の重なる部分での厚みが厚くなり、絞り開口を小さく絞ることが困難になる。
シャッター片の厚さは特に限定されるものでなく、任意であり得る。たとえば、換気レジスターの虹彩絞り機構(具体的には絞り機構本体)を構成する複数のシャッター片は、約0.1mm~約0.4mmの厚さを有することが好ましい。シャッター片の厚みが約0.1mmよりも小さいと、複数のシャッター片で構成されるシャッターの剛性が低下して変形しやすくなる。また、シャッター片の厚みが約0.4mmよりも大きいと、複数のシャッター片を重ねて構成されるシャッターの厚みが厚くなり、虹彩絞り機構(具体的には絞り機構本体)が嵩高くなるからである。
なお、虹彩絞り機構10bの各構成部材の材質は任意であり得る。1つの実施形態において、樹脂材料であるが、例えば、金属製部品、セラミック製部品、あるいは紙製部品などが用いられていてもよい。
複数のシャッター片の構成材料は、特に限定されるものではなく、任意であり得る。例えば、ステンレスなどの金属材料であってもよいし、樹脂材料などであってもよい。好ましくは、シャッター片は、ステンレスなどの金属材料より軽量である樹脂材料(例えば、アクリル材料、ABS樹脂、ASA樹脂、ポリスチレン材料など)から形成される。
シャッター片の好ましい材料としては、ポリスチレン材料である。ポリスチレン材料は、真空成型でよく使用されている樹脂であり、樹脂シートとして用いられるものであり、量産に適している。しかしながら、本発明はこれに限定されない。例えば、アクリル材料、ABS樹脂、ASA樹脂などを用いて射出成型することによってシャッター片を作成してもよい。
(ピン)
絞り開口を閉塞可能なピンはその形状が限定されるものではなく、ピンの形状は任意であり得る。例えば、ピンは1つの実施形態において円柱からなる柱状部材であるが、それに限定されない。また、ピンの太さ(例えば、直径)は、絞り開口の開口径の変動範囲に合わせて設定すればよく、絞り開口を縮小する途中で、絞り開口の内縁がピンの外周に接触する寸法であることが好ましい。
より具体的には、ピンは、複数のシャッター片が形成する絞り開口の開口径が最小となるとき、絞り開口の内縁がピンの外周面に少なくとも接触する太さを有することが好ましい。これにより、絞り開口を絞り切ったときに換気レジスターを通過する空気を実質的に遮断することが可能となる。
また、ピンは、少なくともその外周の表面部分が弾性体で構成されていることがより好ましい。そのようにすることにより、複数のシャッター片により形成される絞り開口の開口径が最小となるとき、ピンの表面部分の弾性変形により絞り開口の内縁とピンの外周面とを密着させることができ、より完全に近い絞り開口の全閉状態を実現することが可能となる。さらに、ピンの太さが絞り開口の最小径よりも大きすぎた場合に、弾性体がその差を吸収することができるため、シャッター片を変形させることを防止することが可能となる。
(ピン支持体)
さらに、ピンを支持するピン支持体は、室内に導入される外気の流れに対して絞り機構本体(複数のシャッター片)よりも下流側(室内側)に配置されていてもよいし、上流側(室外側)に配置されていてもよい。
ピン支持体が絞り機構本体(複数のシャッター片)よりも室内側(下流側)に配置されている場合、ピン支持体には、換気レジスターから室内に導入される気流を室内側で拡散させるための導風板を利用することができ、また、ピンと、ピン支持体として用いる導風板とを一体化して部品点数を削減することもできる。ピン支持体として用いる導風板は円板状部材であるが、ピン支持体は、導風板のような円板状部材に限定されず、1つ以上のアーム部材であってもよい。この場合、アーム部材の先端にピンが固定され、アーム部材の根元部分が、換気レジスターを構成する、ピン以外の部材に固定されていてもよい。例えば、アーム部材の根元部分は、絞り機構本体を構成する可動板あるいは固定板(シャッター片支持体)に固定されていてもよいし、または、絞り機構本体を支持する絞り支持体に固定されていてもよい。
次に、ピン支持体が絞り機構本体よりも室外側に配置されている場合、アーム部材の根元部分は、通気路を形成するレジスター本体を構成する部材に固定されていてもよい。この場合、アーム部材の先端部には、ピンが絞り開口に室外側から貫通するように固定される。なお、レジスター本体が、絞り機構本体を支持する絞り支持体と、絞り支持体に固定された通気路としての筒体とを有するとき、アーム部材の根元部分は、絞り支持体および筒体のいずれかに固定され、レジスター本体が絞り支持体のみを有するときは、アーム部材の根元部分は、絞り支持体に固定される。
以下、本発明の実施形態の一例について図面を参照しながら説明する。
(実施形態)
図1および図2はそれぞれ、本発明の実施形態の一例である換気レジスター10の外観を示す斜視図および平面図であり、図1(a)は、部屋1に設置された換気レジスター10を示し、図1(b)は、図1(a)のA部分を拡大して示し、図2(a)および図2(b)はそれぞれ、図1(b)に示す換気レジスター10をX1方向およびY1方向から見た構造を示す。なお、図1では、換気レジスター10に用いられている虹彩絞り機構10bにおける絞り機構本体100を構成するシャッター110はドット表示で示している。
この実施形態の換気レジスター10は、図1(a)、図2(a)に示すように、室内1の換気を行うための器具であって、部屋1の壁1aに取り付けて用いられる。ここで、部屋の壁1aは建造物(住宅)の室内と室外とを仕切る壁であるが、換気レジスター10が取り付けられる場所は、部屋の壁1aに限定されず、部屋の天井であってもよいし、さらには、建造物の部屋の壁あるいは天井に限定されるものではなく、列車あるいはバスなどの車両の内部と外部とを仕切る車両の壁あるいは天井であってもよい。なお、図1(a)中、1bは部屋の床、1cは部屋の窓、2は部屋に配置した家具である。
この換気レジスター10は、図1(b)、図2(b)に示すように、気体の通気路を形成するレジスター本体10aと、レジスター本体10aの通気路を通過する気体の風量を調節する虹彩絞り機構10bとを備えている。
(レジスター本体10a)
レジスター本体10aは、虹彩絞り機構10bで通気路の開閉機構として用いられる絞り機構本体100を支持する絞り支持体10a1と、絞り支持体10a1に固定された筒体10a2とを有している。絞り支持体10a1は、通気口が形成されたベース板(絞り側ベース板)であり、絞り側ベース板10a1の通気口と筒体10a2とがレジスター本体10aの通気路を形成している。ここで、絞り側ベース板10a1の通気口は、筒体10a2の内径と同程度の開口径を有することが好ましい。これにより両者の一方の開口径がその他方の開口径よりも無駄に大きくなるのを回避できる。
(絞り支持体10a1)
絞り支持体10a1は、通気口が形成されたベース板(絞り側ベース板)である。絞り側ベース板10a1の通気口は、絞り機構本体100に含まれる固定板120の開口(固定板開口)121aおよび可動板130aの開口(可動板開口)130a1(図6(a)参照)と同程度の開口径を有する。
(筒体10a2)
筒体10a2は、絞り側ベース板10a1の通気口とともにレジスター本体10aの通気路として作用するものである。すなわち、筒体10a2は、室内が負圧になったときには、外気がこの筒体10a2を通って部屋1の内部へ流入し、外気の気圧が室内の気圧より低下したときには、室内の空気がこの筒体10a2を通って屋外に流出する。ここで、この筒体10a2には樹脂製の円管が用いられている。
(虹彩絞り機構10b)
図3は、図1に示す換気レジスター10のレジスター本体10aおよび絞り機構本体100と、ならびに閉塞ピン101およびピン支持体100aとを分離して示す斜視図であり、図4は、図3に示す絞り機構本体100の外観を示す平面図であり、図4(a)および図4(b)はそれぞれ、絞り機構本体100を図3のX1方向およびY1方向から見た構造を示す。なお、図3および図4においても、換気レジスター10に用いられている虹彩絞り機構10bにおける絞り機構本体100のシャッター110を形成する複数のシャッター片11はドット表示で示している。
虹彩絞り機構10bは、図2(a)、(b)、図3に示すように、絞り機構本体100と閉塞ピン101とピン支持体100aとを有している。
絞り機構本体100は、図3、図4(a)に示すように、絞り開口110aを含むシャッター110を形成する複数のシャッター片11(薄いドットで表示)を含み、絞り開口110aの開口径を20枚のシャッター片11の配置により変更可能に構成されている。また、図1~図3に示すように、室内1に導入される外気の流れに対して、絞り機構本体100よりも下流側に配置されたピン支持体100aをさらに含んでいる。ここで、ピン支持体100aには、閉塞ピン101がシャッター110の開口110aを室内側から貫通するように支持されている。ここで、虹彩絞り機構10bの構成部材には樹脂製部品が用いられている。
(絞り機構本体100)
以下、虹彩絞り機構10bを構成する絞り機構本体100を詳しく説明するが、あくまで一例に過ぎず、その他の任意の虹彩絞り機構を採用し得る。
図5は、図4に示す絞り機構本体100のシャッター110が開閉途中状態を示す平面図であり、図5(a)は、この状態の絞り機構本体100の外観を示し、図5(b)は、図5(a)に示す絞り機構本体100の可動板130を透視して絞り機構本体100の内部を示している。
絞り機構本体100は、図5(a)、(b)に示すように、シャッター110を構成する複数のシャッター片11に加えて、複数のシャッター片11を回動自在に支持するシャッター片支持体120と、シャッター片支持体120に対して回転可能に取り付けられた可動板130とをさらに含む。
(シャッター片支持体(固定板)120)
ここで、シャッター片支持体120は、絞り機構本体100を支持する絞り支持体(レジスター本体10aを構成する絞り側ベース板)10a1に固定された固定板である。なお以下、シャッター片支持体120は固定板120ともいう。固定板120は、環状の円形底部121と、円形底部121の外周縁に沿って形成された周壁部122とを有し、この固定板120では、円形底部121と周壁部122とで囲まれた領域が、複数のシャッター片11を収容する収容スペース120aとなっている(図6(b)、(c)参照)。また、固定板120を構成する環状の円形底部121の中央には、開口(固定板開口)121aが形成されており(図6(a)参照)、この固定板開口121aは、通気路としての筒体10a2の内径と同程度の開口径を有する。
固定板120の直径は、約200mmであり、固定板開口121aの直径は約150mmであるが、固定板120および固定板開口のサイズはこれに限定されない。例えば、固定板120の直径は、約150mmであり、固定板開口121aの直径は約100mなど、その他のサイズであってもよい。
この絞り機構本体100では、固定板120に対する可動板130の回転により複数のシャッター片11が回動することにより、複数のシャッター片11が形成する絞り開口110aの開口径が変化するように、複数のシャッター片11のそれぞれの一部が可動板130に係合しており、以下、可動板130の構造を説明する。
(可動板130)
可動板130は、図5(a)に示すように、環状の円板部材で構成された可動板本体130aを含み、可動板本体130aの中央部に形成されている開口(可動板開口)130a1は、固定板開口121aの開口径と同程度の開口径を有している。また、可動板本体130aの直径は、固定板120と同程度の寸法となっている。
この可動板本体130aのうちの固定板120の円形底部121に対向する面(内面)には、図5(a)、(b)に示すように、複数のシャッター片11の一部と係合する複数の係合溝131として複数の線状溝(線状凹部)が放射状に形成されている。可動板本体130aのうちの固定板120の円形底部121とは反対側の面(外面)には、図5(a)に示すように、可動板本体130aの中央の開口130a1の縁に沿って均等な間隔で、ピン支持体100aを固定するための複数の係合片(絞り側係合片132)が形成されている。ここでは、可動板本体130aの外面には、4つ絞り側係合片132が形成されている。さらに、可動板本体130aの外面には、可動板130を固定板120に対して回転させるための操作つまみ133が形成されている。
なお、ここでは、絞り機構本体100は、可動板130を手動で回転させるものであるが、これには限定されず、可動板130を電動モータで駆動させるようにしたものでもよい。このような電動で可動板130を駆動させる絞り機構本体100は、レンジフード(換気扇)の動作と連動した給気シャッターとして利用することも可能である。さらに、このような連動給気シャッターに用いられる絞り機構本体は、可動板130を自動で駆動可能であるので、絞り機構本体の耐久テストなどの試験装置の構成にも転用することができる。
(シャッター片11)
図6は、図5(b)に示される複数のシャッター片11のうちの1つを抜き出して、シャッター片の開閉構造を示す図である。図6(a)は、可動板130を透視して1つのシャッター片11の配置を示す平面図、図6(b)は、図6(a)の6B-6B線断面図、図6(c)は、図6(b)の6C部分の拡大図、図6(d)は、図6(b)の6D部分の拡大図である。なお、図6(b)~図6(d)では、図面の明確化のため、図6(a)では二点鎖線で示している可動板130および絞り側係合片132を実線で示している。
絞り機構本体100のシャッター110を構成する複数のシャッター片11の各々は、図6(a)に示すように、円弧状の板状部材で構成され、これらのシャッター片11は、図6(b)に示すように、固定板120の収容スペース120aに収容され、固定板120を構成する円形底部121と、可動板130を構成する可動板本体130aとの間に配置されている。
そして、複数のシャッター片11の一端11a(図6(a)参照)は、図5(b)に示すように、固定板120の円形底部121の外周縁に沿って均等に配置され、かつ図6(a)~図6(c)に示すように、固定板120の円形底部121に支持ピン11cにより回動自在に支持されている。ここで、支持ピン11cは、シャッター片11の射出成型の際にシャッター片11の本体部分(シャッター片11のうちの支持ピン11cおよび係合突起11d以外の部分)と一体に形成されている。
また、可動板本体130aのうちの固定板120の円形底部121に対向する面(内面)には、図5に示すように、複数のシャッター片11の他端11bに対応する複数の線状溝131が放射状に形成されており、複数のシャッター片11のそれぞれの他端11bには、図6(b)、(d)に示すように、複数の線状溝131のうちの対応する線状溝131にスライド可能に係合する係合突起11dが形成されている。ここで、係合突起11dは、シャッター片11の射出成型の際にシャッター片11の本体部分と一体に形成されている。このような構成の絞り機構本体100では、操作つまみ133の操作による固定板120に対する可動板130の回転により、複数のシャッター片11の各々の他端11bがそれぞれの一端11aを中心として回動し、これにより、シャッター110を構成する複数のシャッター片11により形成される絞り開口110aの大きさ(開口径)が変化するようになっている。
続いて、虹彩絞り機構10bを構成する閉塞ピン101およびピン支持体100aを詳しく説明する。上記説明において、複数のシャッター片11の1つについて説明したが、複数のシャッター片11がそれぞれ同一の構造を有しており、同様の動きを行う。
(閉塞ピン101)
閉塞ピン101は、絞り開口110aを閉塞することを可能とするピンである。ここで、閉塞ピン101は、図2(a)、図2(b)に示すように、絞り開口110aを閉塞可能な柱状部材であり、シャッター110の絞り開口110a内の中心に位置するように配置されている。ここで、閉塞ピン101を構成する柱状部材は円柱部材である。
(ピン支持体100a)
図7は、図3に示すピン支持体100aの具体的な構造を説明するための平面図であり、図7(a)は、ピン支持体100aを図3のX2方向から見た構造を示す平面図であり、図7(b)は、図7(a)の7B-7B線断面図である。
ピン支持体100aは、閉塞ピン101を支持するベース板(支持体側ベース板)102と、支持体側ベース板102を絞り機構本体100に固定するための固定リング104と、支持体側ベース板102と固定リング104とを接続する複数の接続支柱103とを有している。
ここで、支持体側ベース板102は円板部材で構成されており、支持体側ベース板102は、換気レジスター10の通気路から導入された気体を室内に拡散させるための導風板として機能するものである。閉塞ピン101は、この円板部材の一方の面(内面)の中央に起立するように固定されており、この円板部材の内面の周縁には複数の接続支柱103が均等に配置されている。各接続支柱103の一端は支持体側ベース板102に固定されており、各接続支柱103の他端は固定リング104に固定されている。
また、固定リング104は、中空の円錐台形状を有しており、複数の接続支柱103により、支持体側ベース板102の内面側(絞り機構本体100に向く面側)に位置するように支持体側ベース板102に支持されている。固定リング104の先端側の開口の周縁には、4つの支持体側係合片104bが均等に配置されており、4つの支持体側係合片104bがそれぞれ、絞り機構本体100の可動板130に設けられている絞り側係合片132と係合可能となっている。
なお、閉塞ピン101が絞り機構本体100に対して室内側に位置している場合、ピン支持体100aも絞り機構本体100に対して室内側に配置される。このため、閉塞ピン101とピン支持体100aとを一体化することもできる。具体的には、閉塞ピン101とピン支持体100aを構成する導風板102と一体化することができる。
絞り機構本体100およびピン支持体100aは、ピン支持体100aの支持体側係合片104bが絞り機構本体100の絞り側係合片132と係合することにより、ピン支持体100aが絞り機構本体100に着脱可能に固定されるようになっている。
なお、この実施形態の換気レジスター10の虹彩絞り機構10bでは、室内側に位置するピン支持体100aで閉塞ピン101を支持し、さらに、閉塞ピン101は、導風板として機能する支持体側ベース板102に固定されているが、閉塞ピン101を支持するピン支持体100aの構成は、実施形態のものに限定されず、ピン支持体100aには種々の変形例が考えられる。
図8は、図1に示す換気レジスター10の変形例を説明するための図である。
(実施形態の変形例1)
図8(a)は、実施形態の変形例1による換気レジスター20を示す斜視図である。
この変形例1による換気レジスター20は、実施形態の換気レジスター10における導風板102を含むピン支持体100aを、3つのアーム部材21~23からなる導風板を含まないピン支持体100bに置き換えたものである。ここで、各アーム部材の根元部分は、絞り機構本体100の可動板130に固定されており、3つのアーム部材の先端が閉塞ピン101に固定されている。この変形例1の換気レジスター20では、ピン支持体100bは、閉塞ピン101および絞り機構本体100bとともに虹彩絞り機構20bを構成している。
(実施形態の変形例2)
図8(b)は、実施形態の変形例2による換気レジスター30を示す斜視図である。
この変形例2による換気レジスター30は、変形例1による換気レジスター20における閉塞ピン101およびピン支持体100bを、絞り機構本体100よりも室外側(上流側)に配置したものである。ここで、ピン支持体100cを構成する3つのアーム部材31~33の根元部分は、レジスター本体10aを構成する筒体10a2の内面に固定されており、3つのアーム部材31~33の先端が閉塞ピン101に固定されている。この変形例2の換気レジスター30では、絞り機構本体100よりも室外側(上流側)に配置した閉塞ピン101aおよびピン支持体100cが絞り機構本体100とともに虹彩絞り機構30bを構成している。
なお、図8(a)、(b)において、レジスター本体は筒体を備える場合について説示したが、本発明はこれに限定されない。筒体を備えない場合であってもよい。また、上述した変形例1、2におけるアーム部材の数は3つに限定されず、任意の数であり得る。
次に換気レジスター10の風量調整(絞り開口110aの大きさの調整)を行う方法を説明する。
図9は、図5に示す絞り機構本体100の絞り開口の開口径の変化を示す平面図であり、図9(a)は、絞り機構本体100の絞り開口110aの全閉状態を示し、図9(b)は、絞り機構本体100の全開状態を示す。
虹彩絞り機構10bの絞り開口110aを閉鎖する場合には、操作者は、図5(a)に示す操作つまみ133を一方向(例えば、図9(a)に示す様に矢印R)に回動させることで、可動板130が固定板120に対して一方向に回動し、それにともなって複数のシャッター片11の先端11bが根元端11aを中心として一方向に回動する。その結果、複数のシャッター片11の配置が、図5(a)に示す配置から、図9(a)に示す配置に変化し、閉塞ピン101に接することとなる。
これにより、複数のシャッター片11が、絞り機構本体100の絞り開口110aが完全に閉じる位置まで移動できない状態でも、この状態で生じている絞り開口110aが閉塞ピン101により塞がれることとなる。その結果、絞り開口110aを閉塞ピン101で塞ぐことができ、絞り開口110aからの外気の流入を完全に遮断することができる。
また、複数のシャッター片11がすべて閉塞ピン101に接触した状態では、薄いシャッター片11が閉塞ピン101により支えられることとなり、シャッター片11の変形を抑制することが可能となる。
次に、虹彩絞り機構10bの絞り開口110aを開口する場合には、操作者は、図5(a)に示す操作つまみ133を他方向(例えば、図9(b)の矢印L)に回動させることで、可動板130が固定板120に対して他方向に回動し、それにともなって複数のシャッター片11の先端11bが根元端11aを中心として他方向に回動する。その結果、複数のシャッター片11の配置が、図5(a)に示す配置から、図9(b)に示す配置に変化し、それぞれのシャッター片11が可動板130の中央の開口(可動板開口)130a1からその外側の領域に退避するように変化する。これにより、シャッター片11が、筒体10aによる通気路を遮ることはなくなり、換気レジスター10を通る気流の抵抗を小さく抑えることが可能となる。
このように、本実施形態の換気レジスター10では、外気を導入するための通気路を絞り機構本体100の複数のシャッター片11および閉塞ピン101により完全に閉塞することを可能とし、しかも、通気路を閉じた状態のシャッター110の変形を抑制することができる効果が得られる。
以下、実施形態の効果を詳述する
上述したように実施形態の換気レジスター10およびその変形例20、30では、通気路での風量を調整する通気路の開閉機構として、通気路に絞り開口110aを形成する複数のシャッター片11を含む絞り機構本体100を用いているので、上述した従来の開閉機構を用いた換気レジスターと比べると以下のような優れた長所がある。
例えば、従来の第1のタイプの開閉機構60aを備えた換気レジスター60では、開口率(通気路の断面積に対する全開状態での開口面積)が約半分%程度であり、全開状態での気流の圧力損失が大きい。これに対し、実施形態の換気レジスター10で用いられる虹彩絞り機構10bでは、上述したとおり開口率は約100%(実測では98%以上)とすることが可能である。
また、従来の第2のタイプの開閉機構70aを備えた換気レジスター70では、開口の大きさの調整が段階的(例えば、3段階)にしかできず、また、本体に対して蓋部材を支持するシャフトが通気路内に存在するため、通気路の圧力損失が大きいだけでなく、連続的な風量調整ができない。これに対し、実施形態の換気レジスター10で用いられる虹彩絞り機構10bでは、圧力損失はほぼなく、しかも、固定板120に対する連続的な可動板130の回転により風量の連続的な調整も可能である。
また、従来の第3のタイプの開閉機構80aを備えた換気レジスター80では、全開状態で2つの羽根82による圧力損失が生ずることとなる。これに対し、実施形態の換気レジスター10で用いられる虹彩絞り機構10bでは、全開状態では通気路内には絞り開口110aを形成するシャッター片11は完全に通気路内から退避した状態とすることができるので、全開状態での圧力損失はほぼなくすことができる。
さらに、従来の第4のタイプの開閉機構90aを備えた換気レジスター90においても、図10(c)に示す換気レジスター80と同様、全開状態で2つの羽根82による圧力損失が生ずることとなる。これに対し、実施形態の換気レジスター10で用いられる虹彩絞り機構10bでは、全開状態での圧力損失はほぼなくすことができる。
このように、本発明の実施形態による換気レジスター10では、レジスター本体10aが形成する通気路の風量調整を行う虹彩絞り機構10bは、通気路に絞り開口110aを形成する絞り機構本体100に加えて、絞り開口110aを閉塞可能なピン101を備えているので、開口率が高くて気流の圧損が小さいという長所を有する従来の虹彩絞り機構の欠点である閉止性の問題、つまり、絞り開口110aを完全に閉じることができない点が解消され、より完全な通気路の遮断が可能であるという効果が得られる。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、換気レジスターおよび虹彩絞り機構の分野において、通気路を虹彩絞り機構により確実に遮蔽することを可能とする換気レジスターおよびこのような換気レジスターに用いられる虹彩絞り機構を提供できるものとして有用である。
10 換気レジスター
10a レジスター本体
10b 虹彩絞り機構
11 シャッター片
100 絞り機構本体
100a ピン支持体
101 閉塞ピン
110 シャッター
110a 絞り開口

Claims (12)

  1. 換気を行うための換気レジスターであって、
    気体の通気路を形成するレジスター本体と、
    前記レジスター本体に設けられ、前記通気路を通過する気体の風量を調節する虹彩絞り機構と
    を備え、
    前記虹彩絞り機構は、
    絞り開口を所定の開口径に絞り可能な複数のシャッター片と、
    前記絞り開口を閉塞可能なピンと
    を含む、
    換気レジスター。
  2. 前記複数のシャッター片は、その一部が前記ピンに接触可能な位置まで回動可能なように構成されている、請求項1に記載の換気レジスター。
  3. 前記レジスター本体は、
    前記虹彩絞り機構を支持する絞り支持体と、
    室内と室外とをつなぐように前記絞り支持体に形成された筒体と
    を含み、
    前記虹彩絞り機構は、
    前記ピンを支持するピン支持体をさらに含む、
    請求項1または2に記載の換気レジスター。
  4. 前記ピン支持体は前記複数のシャッター片よりも室内側に配置される、請求項3に記載の換気レジスター。
  5. 前記ピン支持体は前記複数のシャッター片よりも室外側に配置される、請求項3に記載の換気レジスター。
  6. 前記虹彩絞り機構は、前記複数のシャッター片が、前記筒体の内周よりも外周側の退避位置まで回動可能となるように構成されている、請求項3~5のいずれか一項に記載の換気レジスター。
  7. 前記虹彩絞り機構は、前記複数のシャッター片として16枚~20枚のシャッター片を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の換気レジスター。
  8. 前記複数のシャッター片は、約0.1mm~約0.4mmの厚さを有する、請求項1~7のいずれか一項に記載の換気レジスター。
  9. 前記複数のシャッター片は、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ABS樹脂またはASA樹脂の何れかを含む材料で構成されている、請求項1~8のいずれか一項に記載の換気レジスター。
  10. 前記ピンは、少なくとも外周部に弾性体を備える、請求項1~9のいずれか一項に記載の換気レジスター。
  11. 前記虹彩絞り機構は、
    前記複数のシャッター片を回動自在に支持するシャッター片支持体と、
    前記シャッター片支持体に対して回転可能に取り付けられた可動板と
    を含み、
    前記複数のシャッター片は、
    それぞれの一部が前記可動板に係合し、
    前記シャッター片支持体に対する前記可動板の回転により前記複数のシャッター片が回動することにより、前記複数のシャッター片が形成する前記絞り開口の前記開口径が変化するように構成されている、請求項1~10のいずれか一項に記載の換気レジスター。
  12. 換気レジスターに用いられる虹彩絞り機構であって、
    前記虹彩絞り機構は、
    絞り開口を形成する複数のシャッター片と、前記絞り開口を閉塞可能なピンとを備える、虹彩絞り機構。
JP2021066012A 2021-04-08 2021-04-08 換気レジスターおよび虹彩絞り機構 Pending JP2022161303A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021066012A JP2022161303A (ja) 2021-04-08 2021-04-08 換気レジスターおよび虹彩絞り機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021066012A JP2022161303A (ja) 2021-04-08 2021-04-08 換気レジスターおよび虹彩絞り機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2022161303A true JP2022161303A (ja) 2022-10-21

Family

ID=83658868

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2021066012A Pending JP2022161303A (ja) 2021-04-08 2021-04-08 換気レジスターおよび虹彩絞り機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2022161303A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2377459C (en) Adjustable damper for airflow systems
US20230383758A1 (en) Nozzle for a fan assembly
US11767859B2 (en) Fan assembly
KR100858448B1 (ko) 공기조절 디퓨져의 필터 설치구조
JP5207563B1 (ja) エアカーテン付き作業テーブル
KR20180065357A (ko) 풍향조절 가능한 공기청정기
KR20180018628A (ko) 공기조화장치
JP2021529908A (ja) ファン組立体用ノズル
JP2022161303A (ja) 換気レジスターおよび虹彩絞り機構
JP2012180976A (ja) 換気口カバー
JP2006138575A (ja) 空気調和装置
JP2007263559A (ja) 換気グリル装置
JP4023361B2 (ja) 換気グリル装置
JP3972771B2 (ja) 給排気グリル風量調整装置
JP2002168511A (ja) 吹出口装置
JP2009186112A (ja) 給排気用グリル
JP2001088542A (ja) 空気吹出口装置
JP3049595U (ja) 吹出口装置
EP3379165B1 (en) Self-adjusted supply air terminal
JP3898282B2 (ja) 換気口
JP5317515B2 (ja) 換気システム
JP2018200159A (ja) 流量制御装置
KR102436405B1 (ko) 단면적 제어 방식의 풍량 가변형 디퓨저
EP4170255A1 (en) Compact device for controlling an air flow
US11927360B2 (en) Ambient lighting air diffuser assembly

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20240216