JP2022161077A - 電池パックの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ロアケースにアッパケースを組み付ける際に、電流遮断器に接続された電力ケーブルが、ロアケースとアッパケースの締結面に挟み込まれることを回避する。【解決手段】ロアケース2にアッパケースを組み付ける際、ロアケース2に固定されたコネクタ51の側面にサービスプラグ6を当接させ、電力ケーブルPN1の曲げによる反力を用いて、サービスプラグ6をコネクタ51に仮固定する。【選択図】図6
Description
本開示は、電池パックの製造方法に関する。
ニッケル水素電池やリチウムイオン電池等の単電池(電池セル)を複数積層した電池スタック(電池モジュール/組電池)を含んで構成される電池パックでは、点検や整備の際に電流を遮断するため、電流遮断器(サービスプラグ)が設けられている。たとえば、特開2015-201363号公報(特許文献1)には、電流遮断器と電池監視ユニットを横並びに隣接して配置するとともに、電流遮断器と電池監視ユニットのコネクタ部の位置を工夫することにより、電池スタックと機器とを接続するケーブルの組み付け性を向上するとともに、ケーブル同士の干渉を抑制可能な電池パックが開示されている。この電池パックでは、電流遮断器に接続された電力ケーブルの曲げに対する反力を抑制することにより組み付け性を向上しつつ、電圧検出ケーブルと電力ケーブルとを離間して配置することにより、電力ケーブルと電圧検出ケーブルの干渉を抑制している。
電池パックは、一般的に、ロアケースとアッパケース(アッパーカバー)からなる電池ケース内に電池スタックを収容する構成を採用しており、ロアケースに電池スタックを設置(固定)したあと、ロアケースにアッパケースを組み付ける。この際、電流遮断器に接続された電力ケーブルが、ロアケースとアッパケースの締結面に挟み込まれないよう、組み付けることが望まれる。特許文献1では、電流遮断器に接続された電力ケーブルの曲げに対する反力を抑制することにより組み付け性を向上することについて開示されているが、電力ケーブルの挟み込みを回避して、組み付け性を向上することについては、開示されていない。
本開示は、ロアケースにアッパケースを組み付ける際に、電流遮断器に接続された電力ケーブルが、ロアケースとアッパケースの締結面に挟み込まれることを回避し、組み付け性を向上可能な電池パックの製造方法を提供することを目的とする。
本開示は、ロアケースとアッパケースからなる電池ケースに、単電池を積層した電池スタックを収納する電池パックの製造方法である。電池パックは、単電池または電池スタックの電圧を検出する監視ユニットと、監視ユニットの検出信号を電池パック外へ出力するコネクタと、電池スタックの出力端子と高圧コネクタを接続する電力ケーブルに設けられた電流遮断器と、を備える。電池パックの製造方法は、電池スタックとコネクタをロアケースに固定する工程と、電流遮断器をコネクタに当接することにより、電流遮断器の位置を固定しつつ、アッパケースをロアケースに組み付ける工程と、を含む。
この製造方法によれば、アッパケースをロアケースに組み付ける工程において、ロアケースに固定されたコネクタに電流遮断器を当接することにより、電流遮断器の位置を固定しつつ、アッパケースをロアケースに組み付ける。電流遮断器は電力ケーブルに設けられており、電流遮断器をコネクタに当接させると、電力ケーブルの曲げ(撓み)に対する反力により、電流遮断器がコネクタの位置で固定される。これにより、アッパケースをロアケースに組み付ける際、電流遮断器が設けられる(接続される)電力ケーブルの位置も固定できるので、電力ケーブルがロアケースとアッパケースの締結面に挟み込まれることを回避でき、組み付け性を向上することが可能になる。
好ましくは、アッパケースをロアケースに組み付けたあと、電流遮断器をアッパケースの側面に固定する工程を、さらに含み、単電池が積層される方向と直交する方向を電池ケースの幅方向としたとき、コネクタがロアケースに固定される位置が、電流遮断器が固定されるアッパケースの側面より、電池ケースの幅方向内側であってもよい。
この製造方法によれば、電流遮断器は、アッパケースをロアケースに組み付けたあと、アッパケースに固定される。そして、コネクタがロアケースに固定される位置は、電流遮断器がアッパケースに固定される位置(側面)より、電池ケースの幅方向内側とされている。これにより、アッパケースをロアケースに組み付ける際、電流遮断器は、流遮断器がアッパケースに固定される側面より電池ケースの幅方向内側の位置で固定される。したがって、アッパケースをロアケースに組み付ける際、電流遮断器が設けられる(接続される)電力ケーブルを電池ケースの幅方向内側の位置に固定することが比較的容易になり、電力ケーブルがロアケースとアッパケースの締結面に挟み込まれることを回避し易くなる。
好ましくは、単電池の積層方向において、監視ユニットと、コネクタと、電流遮断器は、電池スタックの一方側に配置され、電力ケーブルは、積層方向の他方側において電池スタックの出力端子と接続されており、アッパケースをロアケースに組み付けたあと、電流遮断器をアッパケースに固定する工程を、さらに含み、積層方向と直交する方向を電池ケースの幅方向としたとき、コネクタがロアケースに固定される位置が、電流遮断器がアッパケースに固定される側面より、電池ケースの幅方向内側であってもよい。
この構成によれば、単電池の積層方向において、電池スタックの一方側に、監視ユニットと、コネクタと、電流遮断器とが配置されているので、電池スタックの積層方向の両側に分散して配置するより、点検や整備が容易になる。電池スタックの他方側に配置された出力端子に電力ケーブルが接続されているので、電力ケーブルは電池スタックの積層方向に延びており、ロアケースにアッパケースを組み付ける際に、電流遮断器に接続された電力ケーブルが、ロアケースとアッパケースの締結面に挟み込まれる懸念が高くなる。
しかし、この製造方法によれば、コネクタがロアケースに固定される位置は、電流遮断器がアッパケースに固定される位置(側面)より、電池ケースの幅方向内側とされてので、アッパケースをロアケースに組み付ける際、電流遮断器は、流遮断器がアッパケースに固定される位置より電池ケースの幅方向内側の位置で固定される。したがって、アッパケースをロアケースに組み付ける際、電力ケーブルが積層方向に延びていても、電力ケーブルを電池ケースの幅方向内側の位置に固定することが比較的容易になり、電力ケーブルがロアケースとアッパケースの締結面に挟み込まれることを回避することが可能になる。
好ましくは、電池パックは、リレーを内蔵したリレーボックスと、リレーボックスをロアケースに固定するブラケットと、電力ケーブルに連結された高圧コネクタと、をさらに備え、単電池の積層方向において、電流遮断器と、リレーボックと、ブラケットと、高圧コネクタは、電池スタックの一方側へ配置され、アッパケースをロアケースに組み付ける工程において、ロアケースに固定されたブラケット、あるいは、リレーボックスに高圧コネクタを当接することにより、高圧コネクタの位置を固定しつつ、アッパケースをロアケースに組み付けるようにしてもよい。
この構成によれば、電池パックは、リレーを内蔵したリレーボックスと、リレーボックスをロアケースに固定するブラケットとを備え、電力ケーブルには高圧コネクタが連結されている。そして、この製造方法によれば、アッパケースをロアケースに組み付ける工程において、ロアケースに固定されたブラケット、あるいは、リレーボックスに高圧コネクタを当接することにより、高圧コネクタの位置を固定しつつ、アッパケースをロアケースに組み付ける。したがって、アッパケースをロアケースに組み付ける工程において、電力ケーブルの曲げ(撓み)に対する反力により、電流遮断器がコネクタに固定されるとともに、高圧コネクタが、ブラケットあるいはリレーボックスに固定されるので、電力ケーブルの位置が固定でき、電力ケーブルがロアケースとアッパケースの締結面に挟み込まれることを回避でき、組み付け性を向上することできる。
なお、単電池の積層方向において、電池スタックの一方側に、監視ユニットと、コネクタと、電流遮断器と、リレーボックスと、ブラケットと、高圧コネクタを配置することで、電池スタックの積層方向の両側に分散して配置するより、点検や整備が容易になる。
本開示によれば、ロアケースにアッパケースを組み付ける際に、電流遮断器に接続された電力ケーブルがロアケースとアッパケースの締結面に挟み込まれることを回避し、組み付け性を向上することができる。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
図1は、本実施の形態に係る電池パック100の組み付け前の斜視図である。電池ケース1は、ロアケース2とアッパケース(アッパカバー)3とから構成される。電池スタック4は、複数の単電池(電池セル)41を積層した組電池である。単電池41は、密閉型の角型二次電池であり、たとえば、リチウムイオン電池である。
図2は、電池スタック4の平面図である。なお、図2には、後述する、監視ユニット5、コネクタ51、サービスプラグ6、負極側高圧コネクタ7、正極側高圧コネクタ8、リレーボックス9、電力ケーブルPL1、電力ケーブルPN1、および電力ケーブルPN2等のレイアウトも図示している。図1および図2を参照して、複数の単電池41は、一対のエンドプレート42a、42bの間に積層されており、エンドプレート42a、42b間の距離が拡大することを抑制するように、拘束部材43、43によって拘束されている。電池スタック4は、単電池41を直列接続したものであり、積層方向に隣り合う単電池41の正極外部端子と負極外部端子とが、バスバーにより電気的に接続されている。
一方側のエンドプレート42aには、ブラケット等を介して、監視ユニット5が設けられている。監視ユニット5は、電池スタック4あるいは単電池41の電圧を検出し、電池パック100の充放電を制御する制御装置(図示せず)に検出信号を出力する。コネクタ51は、監視ユニット5と電圧検出ケーブル52を介して接続されている。コネクタ51が、制御装置側のコネクタと接続されることにより、監視ユニット5で検出した電圧信号が、電池パック100外の制御装置に出力される。
電流遮断器としてのサービスプラグ6は、電力ケーブル(ワイヤハーネス)PN1と電力ケーブル(ワイヤハーネス)PN2の間に設けられている。電力ケーブルPN1は、電池スタック4の負極側出力端子(負極総端子)に接続されている。電池スタック4の負極側出力端子は、図2に示すように、積層方向において、監視ユニット5が設けられる位置と反対側(他方側)に位置している。図3は、図1において、破線で囲った部分の拡大図である。図3に示すように、電力ケーブルPN2は、後述する負極側高圧コネクタ7に接続されている。サービスプラグ6は、電力ケーブルPN1と電力ケーブルPN2の間の電流径路を遮断するものであり、プラグ本体と、プラグ本体に差し込まれるグリップとから構成される。グリップがプラグ本体に差し込まれている状態では、サービスプラグ6を介して電流が流れ、電力ケーブルPN1と電力ケーブルPN2によって、電池スタック4の負極側出力端子と負極側高圧コネクタ7を接続する。グリップがプラグ本体から抜かれた(取り外した)状態では、電力ケーブルPN1と電力ケーブルPN2の電流経路が物理的に切断された状態(遮断された状態)となる。
図2および図3を参照して、電池スタック4の正極側出力端子(正極総端子)は、監視ユニット5が配置される側(一方側)に位置しており、正極側出力端子に接続された電力ケーブルPL1に、正極側高圧コネクタ8が接続されている。
図1において、リレーボックス9は、負極側高圧コネクタ7と正極側高圧コネクタ8を介して、電池スタック4(電池パック100)と接続される負荷(たとえば、電動機を駆動するPCU(Power Control Unit))との電気的接続を連通/遮断するシステムメインリレーを内蔵している。たとえば、ロアケース2にアッパケース3を組み付けたあと、負極側高圧コネクタ7および正極側高圧コネクタ8をリレーボックス9のコネクタ部に接続すると、電力ケーブルPN2および電力ケーブルPL1による電流径路が、システムメインリレーと接続する。そして、システムメインリレーと、負極側高圧コネクタ7および正極側高圧コネクタ8の出力端子(PCUとの接続端子)との間の電流径路が接続する。リレーボックス9は、ブラケット10を用いてロアケースに固定される。
《電池スタック4、コネクタ51の固定》
図4は、アッパケース3を組み付ける前の電池パック100の一部を示す斜視図である。また、図5は、アッパケース3を組み付ける前の電池パック100の一部を示す平面図である。図4および図5に示すように、アッパケース3をロアケース2に組み付ける前に、電池スタック4を、図示しない締結部材を用いて、ロアケース2に固定する。締結部材は、ボルトおよびナットであってよい。リレーボックス9を、ブラケット10を介してロアケース2に固定する。また、コネクタ51を、ボルト54を用いて、ロアケース2のフランジ部に固定する。なお、ボルト54に代え、クリップを用いて、コネクタ51をロアケース2に固定してもよい。
図4は、アッパケース3を組み付ける前の電池パック100の一部を示す斜視図である。また、図5は、アッパケース3を組み付ける前の電池パック100の一部を示す平面図である。図4および図5に示すように、アッパケース3をロアケース2に組み付ける前に、電池スタック4を、図示しない締結部材を用いて、ロアケース2に固定する。締結部材は、ボルトおよびナットであってよい。リレーボックス9を、ブラケット10を介してロアケース2に固定する。また、コネクタ51を、ボルト54を用いて、ロアケース2のフランジ部に固定する。なお、ボルト54に代え、クリップを用いて、コネクタ51をロアケース2に固定してもよい。
《サービスプラグ6、負極側高圧コネクタ7の仮固定》
図6は、アッパケース3をロアケース2に組み付けるときにおける、サービスプラグ6と負極側高圧コネクタ7の位置を示す図である。図6に示すように、サービスプラグ6を、ロアケース2に固定されたコネクタ51に当接させるとともに、負極側高圧コネクタ7をリレーボックス9に当接させる。たとえば、サービスプラグ6を、コネクタ51の側面に当接させる。また、負極側高圧コネクタ7を、リレーボックス9の突出部91に当接させる。この突出部91は、たとえば、システムメインリレーを制御するために、制御装置と接続するコネクタであってよい。サービスプラグ6がコネクタ51に当接すると、電力ケーブルPN1および電力ケーブルPN2の曲げ(撓み)に対する反力により、その当接部に押圧力が加わり、その位置(コネクタ51の位置)でサービスプラグ6が仮固定される。同様に、負極側高圧コネクタ7が突出部91に当接すると、電力ケーブルPN2の曲げに対する反力により、その当接部に押圧力が加わり、その位置で負極側高圧コネクタ7が仮固定される。なお、本開示において、「仮固定」とは、接着剤や締結部材で固定するのではなく、電力ケーブルPN1あるいは電力ケーブルPN2の曲げに対する反力を用いており、「仮固定」を「仮置き」と称してもよい。
図6は、アッパケース3をロアケース2に組み付けるときにおける、サービスプラグ6と負極側高圧コネクタ7の位置を示す図である。図6に示すように、サービスプラグ6を、ロアケース2に固定されたコネクタ51に当接させるとともに、負極側高圧コネクタ7をリレーボックス9に当接させる。たとえば、サービスプラグ6を、コネクタ51の側面に当接させる。また、負極側高圧コネクタ7を、リレーボックス9の突出部91に当接させる。この突出部91は、たとえば、システムメインリレーを制御するために、制御装置と接続するコネクタであってよい。サービスプラグ6がコネクタ51に当接すると、電力ケーブルPN1および電力ケーブルPN2の曲げ(撓み)に対する反力により、その当接部に押圧力が加わり、その位置(コネクタ51の位置)でサービスプラグ6が仮固定される。同様に、負極側高圧コネクタ7が突出部91に当接すると、電力ケーブルPN2の曲げに対する反力により、その当接部に押圧力が加わり、その位置で負極側高圧コネクタ7が仮固定される。なお、本開示において、「仮固定」とは、接着剤や締結部材で固定するのではなく、電力ケーブルPN1あるいは電力ケーブルPN2の曲げに対する反力を用いており、「仮固定」を「仮置き」と称してもよい。
《アッパケース3の組み付け》
図6に示すように、サービスプラグ6および負極側高圧コネクタ7を仮固定(仮置き)した状態で、ロアケース2にアッパケース3を組み付ける。図7は、アッパケース3をロアケース2に組み付けたあとの電池パック100の斜視図である。電池スタック4の上方から、アッパケース3のフランジ部に設けたボルト孔31(図1参照)に、ロアケース2のフランジ部に設けたボルト21(たとえば、溶接ボルト)(図1参照)を挿通するよう、アッパケース3をロアケース2に組み付け、ボルト21にナット33を螺合することにより、ロアケース2にアッパケース3を組み付ける。
図6に示すように、サービスプラグ6および負極側高圧コネクタ7を仮固定(仮置き)した状態で、ロアケース2にアッパケース3を組み付ける。図7は、アッパケース3をロアケース2に組み付けたあとの電池パック100の斜視図である。電池スタック4の上方から、アッパケース3のフランジ部に設けたボルト孔31(図1参照)に、ロアケース2のフランジ部に設けたボルト21(たとえば、溶接ボルト)(図1参照)を挿通するよう、アッパケース3をロアケース2に組み付け、ボルト21にナット33を螺合することにより、ロアケース2にアッパケース3を組み付ける。
図8は、サービスプラグ6をアッパケース3に固定した図である。アッパケース3をロアケース2に組み付けたあと、図8に示すように、ボルト61を用いて、サービスプラグ6をアッパケース3の側面3sに固定する。
アッパケース3をロアケース2に組み付ける際、サービスプラグ6に接続された電力ケーブルPN1が、アッパケース3とロアケース2の締結面(フランジ部)に挟み込まれる懸念がある。本実施の形態によれば、アッパケース3をロアケース2に組み付ける工程において、ロアケース2に固定されたコネクタ51にサービスプラグ6を当接することにより、サービスプラグ6の位置を固定しつつ(仮固定し)、アッパケース3をロアケース2に組み付ける。サービスプラグ6は電力ケーブルPN1および電力ケーブルPN2に設けられており、サービスプラグ6をコネクタ51に当接させると、電力ケーブルPN1および電力ケーブルPN2の曲げ(撓み)に対する反力により、サービスプラグ6がコネクタ51の位置で固定される。これにより、アッパケース3をロアケース2に組み付ける際、サービスプラグ6が設けられる(接続される)電力ケーブルPN1および電力ケーブルPN2の位置も固定できるので、電力ケーブルPN1および電力ケーブルPN2がロアケース2とアッパケース3の締結面に挟み込まれることを回避でき、組み付け性を向上することができる。
図5において、一点鎖線は、電池ケース1(電池パック100)において、幅方向における、サービスプラグ6が固定されるアッパケース3の側面3sの位置を示している。図5に示すように、コネクタ51がロアケース2に固定される位置は、サービスプラグ6がアッパケース3に固定される側面3sより、電池ケース1の幅方向内側とされている。これにより、アッパケース3をロアケース2に組み付ける際、サービスプラグ6は、サービスプラグ6がアッパケース3に固定される側面3sより電池ケース1の幅方向内側の位置で固定される。したがって、アッパケース3をロアケース2に組み付ける際、サービスプラグ6が接続される電力ケーブルPN1を電池ケース1の幅方向内側の位置に固定する(位置させる)ことが比較的容易になり、電力ケーブルPN1がロアケース2とアッパケース3の締結面に挟み込まれることを回避し易くなる。
本実施の形態では、監視ユニット5、コネクタ51、サービスプラグ6、リレーボックス9、負極側高圧コネクタ7、および正極側高圧コネクタ8は、電池スタック4の積層方向一方側に配置されており、電力ケーブルPN1は、積層方向他方側において電池スタック4の出力端子と接続されている。したがって、監視ユニット5やリレーボックス9等を、電池スタック4の積層方向両側に分散して配置するよりも、点検や整備が容易になる。電力ケーブルPN1は、積層方向他側の出力端子に接続されるため、電池スタック4の積層方向に延伸することになるが、サービスプラグ6をコネクタ51に当接して仮固定しつつ、アッパケース3とロアケース2の組み付けを行うので、電力ケーブルPN1がロアケース2とアッパケース3の締結面に挟み込まれることを回避でき、組み付け性を向上することができる。
本実施の形態によれば、アッパケース3をロアケース2に組み付ける際、ロアケース2に固定されたコネクタ51にサービスプラグ6を当接することにより、サービスプラグ6の位置を固定しつつ(仮固定し)、かつ、ロアケース2に固定されたリレーボックス9に負極側高圧コネクタ7を当接することにより、負極側高圧コネクタ7の位置を固定しつつ(仮固定し)、アッパケース3をロアケース2に組み付ける。したがって、アッパケース3をロアケース2に組み付ける工程において、電力ケーブルPN1および電力ケーブルPN2の曲げ(撓み)に対する反力により、サービスプラグ6がコネクタ51に固定されることに加えて、負極側高圧コネクタ7が、リレーボックス9に固定されるので、電力ケーブルPN2の位置が固定でき、電力ケーブルPN2がロアケース2とアッパケース3の締結面に挟み込まれることを回避でき、組み付け性を向上することできる。
なお、本実施の形態では、アッパケース3をロアケース2に組み付ける際、ロアケース2に固定されたリレーボックス9の突出部91に負極側高圧コネクタ7を当接している。しかし、負極側高圧コネクタ7を当接する位置は、これに限られない。電力ケーブルPN2の曲げ(撓み)の反力を用いて、負極側高圧コネクタ7を仮固定(仮置き)可能であれば、たとえば、負極側高圧コネクタ7を、ブラケット10に当接させてもよく、ブラケット10とリレーボックス9の間に挟持するようにしてもよい。
なお、図1および図2において、電池パック100内に冷却風を導入するダクト12を一点鎖線で図示している。また、図1において、背面カバー11を一点鎖線で図示しており、背面カバー11は、アッパケース3をロアケース2に組み付けたあと、組み付けられる。
本開示における実施態様を例示すると、次のような態様を例示できる。
1)ロアケース(2)とアッパケース(3)からなる電池ケース(1)に、単電池(41)を積層した電池スタック(4)を収納する電池パック(100)であって、電池パックは(100)、単電池(41)または電池スタック(4)の電圧を検出する監視ユニット(5)と、監視ユニット(5)の検出信号を電池パック(100)外へ出力するコネクタ(51)と、電池スタック(4)に接続される電力ケーブル(PN1)に設けられた電流遮断器(6)と、を備え、単電池(41)の積層方向において、監視ユニット(5)と、コネクタ(51)と、電流遮断器(6)は、電池スタック(4)の一方側に配置され、電力ケーブル(PN1)は、積層方向の他方側において電池スタック(4)の出力端子と接続されており、単電池(41)が積層される方向と直交する方向を電池ケース(1)の幅方向としたとき、コネクタ(51)がロアケース(2)に固定される位置が、電流遮断器(6)が固定されるアッパケース(3)の側面(3s)より、電池ケース(1)の幅方向内側である、電池パック(100)。
1)ロアケース(2)とアッパケース(3)からなる電池ケース(1)に、単電池(41)を積層した電池スタック(4)を収納する電池パック(100)であって、電池パックは(100)、単電池(41)または電池スタック(4)の電圧を検出する監視ユニット(5)と、監視ユニット(5)の検出信号を電池パック(100)外へ出力するコネクタ(51)と、電池スタック(4)に接続される電力ケーブル(PN1)に設けられた電流遮断器(6)と、を備え、単電池(41)の積層方向において、監視ユニット(5)と、コネクタ(51)と、電流遮断器(6)は、電池スタック(4)の一方側に配置され、電力ケーブル(PN1)は、積層方向の他方側において電池スタック(4)の出力端子と接続されており、単電池(41)が積層される方向と直交する方向を電池ケース(1)の幅方向としたとき、コネクタ(51)がロアケース(2)に固定される位置が、電流遮断器(6)が固定されるアッパケース(3)の側面(3s)より、電池ケース(1)の幅方向内側である、電池パック(100)。
この構成によれば、アッパケース(3)をロアケース(2)に組み付ける際、サービスプラグ(6)が固定さるアッパケース(3)の側面(3s)より電池ケース1の幅方向内側の位置に固定されたコネクタ(51)に、サービスプラグ(2)を当接して、電力ケーブル(PN1)の曲げによる反力でサービスプラグ(6)を仮固定することができる。そして、コネクタ(51)がロアケース(2)に固定される位置が、電流遮断器(6)が固定されるアッパケース(3)の側面(3s)より、電池ケース(1)の幅方向内側であるので、アッパケース(3)をロアケース(2)に組み付ける際、電力ケーブル(PN1)を電池ケース(1)の幅方向内側の位置に仮固定する(位置させる)ことが比較的容易になり、電力ケーブル(PN1)がロアケース(2)とアッパケース(3)の締結面に挟み込まれることを回避し易くなる。
2)1において、リレーを内蔵したリレーボックス(9)と、リレーボックス(9)をロアケース(2)に固定するブラケット(10)と、電力ケーブル(PN2)に連結された高圧コネクタ(7)と、をさらに備え、単電池(41)の積層方向において、電流遮断器(6)と、リレーボック(9)と、ブラケット(10)と、高圧コネクタ(7)は、電池スタック(4)の一方側へ配置されている。
この構成によれば、電池スタック(4)の積層方向一方側へ、監視ユニット(5)、コネクタ(51)、電流遮断器(6)、高圧コネクタ(7)、リレーボックス(9)が配置されるので、これら機器を、電池スタック(4)の積層方向両側に分散して配置する場合に比較して、点検、整備が容易になる。また、アッパケース(3)をロアケース(2)に組み付ける際、サービスプラグ(6)が固定さるアッパケース(3)の側面(3s)より電池ケース1の幅方向内側の位置に固定されたコネクタ(51)に、サービスプラグ(2)を当接するとともに、リレーボックス(9)またはブラケット(10)に高圧コネクタ(8)を当接して、電力ケーブル(PN1)、電力ケーブル(PN2)の曲げによる反力を用いて、サービスプラグ(6)および高圧コネクタ(8)を仮固定することができる。これにより、アッパケース(3)をロアケース(2)に組み付ける際、電力ケーブル(PN1)がロアケース(2)とアッパケース(3)の締結面に挟み込まれることを回避することが可能になる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 電池ケース、2 ロアケース、3 アッパケース、3s 側面、4 電池スタック、5 監視ユニット、6 サービスプラグ、7 負極側高圧コネクタ、8 正極側高圧コネクタ、9 リレーボックス、10 ブラケット、11 背面カバー、12 ダクト、21 ボルト、31 ボルト孔、33 ナット、41 単電池、42a エンドプレート、42b エンドプレート、43 拘束部材、51 コネクタ、52 電圧検出ケーブル、61 ボルト、91 突出部、PN1 電力ケーブル、PN2 電力ケーブル、PL1 電力ケーブル。
Claims (5)
- ロアケースとアッパケースからなる電池ケースに、単電池を積層した電池スタックを収納する電池パックの製造方法であって、
前記電池パックは、
前記単電池または前記電池スタックの電圧を検出する監視ユニットと、
前記監視ユニットの検出信号を前記電池パック外へ出力するコネクタと、
前記電池スタックの出力端子と高圧コネクタを接続する電力ケーブルに設けられた電流遮断器と、を備え、
前記電池スタックと前記コネクタを前記ロアケースに固定する工程と、
前記電流遮断器を前記コネクタに当接することにより、前記電流遮断器の位置を固定しつつ、前記アッパケースを前記ロアケースに組み付ける工程と、を含む電池パックの製造方法。 - 前記アッパケースを前記ロアケースに組み付けたあと、前記電流遮断器を前記アッパケースの側面に固定する工程を、さらに含み、
前記単電池が積層される方向と直交する方向を前記電池ケースの幅方向としたとき、前記コネクタが前記ロアケースに固定される位置が、前記電流遮断器が固定される前記アッパケースの前記側面より、前記電池ケースの幅方向内側である、請求項1に記載の電池パックの製造方法。 - 前記単電池の積層方向において、前記監視ユニットと、前記コネクタと、前記電流遮断器は、前記電池スタックの一方側に配置され、前記電力ケーブルは、前記積層方向の他方側において前記電池スタックの出力端子と接続されており、
前記アッパケースを前記ロアケースに組み付けたあと、前記電流遮断器を前記アッパケースの側面に固定する工程を、さらに含み、
前記積層方向と直交する方向を前記電池ケースの幅方向としたとき、前記コネクタが前記ロアケースに固定される位置が、前記電流遮断器が固定される前記アッパケースの前記側面より、前記電池ケースの幅方向内側である、請求項1に記載の電池パックの製造方法。 - 前記電池パックは、
リレーを内蔵したリレーボックスと、
前記リレーボックスを前記ロアケースに固定するブラケットと、
前記電力ケーブルに連結された高圧コネクタと、をさらに備え、
前記単電池の積層方向において、前記電流遮断器と、前記リレーボックと、前記ブラケットと、前記高圧コネクタは、前記電池スタックの一方側へ配置され、
前記アッパケースを前記ロアケースに組み付ける工程において、前記ロアケースに固定された前記ブラケット、あるいは、前記リレーボックスに前記高圧コネクタを当接することにより、前記高圧コネクタの位置を固定しつつ、前記アッパケースを前記ロアケースに組み付ける、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電池パックの製造方法。 - 前記電池パックは、
リレーを内蔵したリレーボックスと、
前記リレーボックスを前記ロアケースに固定するブラケットと、
前記電力ケーブルに連結された高圧コネクタと、をさらに備え、
前記単電池の積層方向において、前記監視ユニットと、前記コネクタと、前記電流遮断器と、前記リレーボックスと、前記ブラケットと、前記高圧コネクタは、前記電池スタックの一方側に配置され、前記電力ケーブルは、前記積層方向の他方側において前記電池スタックの前記出力端子と接続されており、
前記アッパケースを前記ロアケースに組み付ける工程において、前記ロアケースに固定された前記ブラケット、あるいは、前記リレーボックスに前記高圧コネクタを当接することにより、前記高圧コネクタの位置を固定しつつ、前記アッパケースを前記ロアケースに組み付けるとともに、
前記アッパケースを前記ロアケースに組み付けたあと、前記電流遮断器を前記アッパケースの側面に固定する工程を、さらに含み、
前記積層方向と直交する方向を前記電池ケースの幅方向としたとき、前記コネクタが前記ロアケースに固定される位置が、前記電流遮断器が固定される前記アッパケースの前記側面より、前記電池ケースの幅方向内側である、請求項1に記載の電池パックの製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2021065615A JP2022161077A (ja) | 2021-04-08 | 2021-04-08 | 電池パックの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2022161077A true JP2022161077A (ja) | 2022-10-21 |
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Family Applications (1)
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JP2021065615A Pending JP2022161077A (ja) | 2021-04-08 | 2021-04-08 | 電池パックの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2022161077A (ja) |
-
2021
- 2021-04-08 JP JP2021065615A patent/JP2022161077A/ja active Pending
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