JP2022157340A - 耐摩耗部品 - Google Patents

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Masayuki Oishi
昌春 天野
Masaharu Amano
実 片山
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Abstract

【課題】耐摩耗性の向上した耐摩耗部品を提供する。【解決手段】耐摩耗部品1は、金属製の母材部10と、母材部10に埋め込まれ、母材部10よりも硬度が高いコア40と、少なくとも一方の端部61,71が母材部10の表面から露出し、母材部10の内部に向けて延び、一方の端部61,71以外の部分においてコア40に接触することにより母材部10内におけるコア40の位置を規定する複数の支持部材60,70と、を備える。【選択図】図2

Description

本開示は、耐摩耗部品に関するものである。
作業機械のツース、ツースアダプタ、リッパポイントなどの耐摩耗部品においては、耐摩耗性を向上させる目的で、硬度の高い部材を内部に配置することが提案されている(たとえば、特許文献1~3参照)。
特開平1-55370号公報 特開平2-176026号公報 特開平9-192819号公報
上述のように、耐摩耗部品においては、耐摩耗性の向上が求められている。耐摩耗性の向上した耐摩耗部品を提供することが、本開示の目的の1つである。
本開示の耐摩耗部品は、金属製の母材部と、母材部に埋め込まれ、母材部よりも硬度が高いコアと、少なくとも一方の端部が母材部の表面から露出し、母材部の内部に向けて延び、当該一方の端部以外の部分においてコアに接触することにより母材部内におけるコアの位置を規定する複数の支持部材と、を備える。
上記耐摩耗部品によれば、耐摩耗性の向上した耐摩耗部品を提供することができる。
図1は、実施の形態1におけるトラックチェーン部材の外形を示す概略斜視図である。 図2は、実施の形態1におけるトラックチェーン部材の内部構造を示す概略斜視図である。 図3は、実施の形態1におけるトラックチェーン部材の突起部の内部構造を示す概略断面図である。 図4は、実施の形態1におけるトラックチェーン部材の突起部の内部構造を示す概略断面図である。 図5は、実施の形態2におけるトラックチェーン部材の外形を示す概略斜視図である。 図6は、実施の形態2におけるトラックチェーン部材の内部構造を示す概略斜視図である。 図7は、実施の形態2におけるトラックチェーン部材の突起部の内部構造を示す概略断面図である。 図8は、実施の形態2におけるトラックチェーン部材の突起部の内部構造を示す概略断面図である。 図9は、実施の形態3におけるトラックチェーン部材の外形を示す概略斜視図である。 図10は、実施の形態3におけるトラックチェーン部材の内部構造を示す概略斜視図である。 図11は、実施の形態3におけるトラックチェーン部材の突起部の内部構造を示す概略断面図である。 図12は、実施の形態3におけるトラックチェーン部材の突起部の内部構造を示す概略断面図である。 図13は、実施の形態3におけるトラックチェーン部材の突起部の内部構造を示す概略断面図である。 図14は、実施の形態4におけるラグバーの外形を示す概略斜視図である。 図15は、実施の形態4におけるラグバーの内部構造を示す概略斜視図である。 図16は、実施の形態4におけるラグバーの内部構造を示す概略断面図である。 図17は、実施の形態4におけるラグバーの内部構造を示す概略断面図である。 図18は、実施の形態5におけるサイドプロテクタの外形を示す概略斜視図である。 図19は、実施の形態5におけるサイドプロテクタの内部構造を示す概略斜視図である。 図20は、実施の形態5におけるサイドプロテクタの内部構造を示す概略断面図である。 図21は、実施の形態5におけるサイドプロテクタの内部構造を示す概略断面図である。 図22は、実施の形態6におけるツースの外形を示す概略斜視図である。 図23は、実施の形態6におけるツースの内部構造を示す概略斜視図である。 図24は、実施の形態6におけるツースの内部構造を示す概略平面図である。
[実施形態の概要]
本開示に従った耐摩耗部品は、金属製の母材部と、母材部に埋め込まれ、母材部よりも硬度が高いコアと、少なくとも一方の端部が母材部の表面から露出し、母材部の内部に向けて延び、当該一方の端部以外の部分においてコアに接触することにより母材部内におけるコアの位置を規定する複数の支持部材と、を備える。
本開示に従った耐摩耗部品においては、母材部内に母材部よりも硬度が高いコアが埋め込まれる。そして、複数の支持部材によりこのコアの母材部内における位置が規定される。このようにして硬度の高いコアが複数の支持部材によって母材部内の適切な位置に保持されることにより、耐摩耗部品の耐摩耗性が向上する。このように、本開示に従った耐摩耗部品によれば、耐摩耗性の向上した耐摩耗部品を提供することができる。
上記耐摩耗部品において、複数の支持部材は、第1の支持部材を含んでいてもよい。第1の支持部材は、一方の端部である第1の端部から第2の端部まで延びる棒状の形状を有していてもよい。第1の支持部材は、第1の端部において母材部の表面から露出し、第2の端部においてコアに接触していてもよい。このような構成により、第1の支持部材の第2の端部によってコアの位置を規定することができる。
上記耐摩耗部品において、複数の支持部材は、第2の支持部材を含んでいてもよい。第2の支持部材は、一方の端部である第3の端部と、第3の端部とは反対側の端部である第4の端部と、を含む棒状の形状を有していてもよい。第2の支持部材は、少なくとも第3の端部において母材部の表面から露出し、第3の端部と第4の端部の間に位置する側面においてコアに接触していてもよい。このような構成により、第2の支持部材の第3の端部と第4の端部の間に位置する側面によってコアの位置を規定することができる。
上記耐摩耗部品において、複数の支持部材は、第3の支持部材を含んでいてもよい。第3の支持部材は、母材部から露出する一方の端部である第5の端部と母材部の内部に位置する第6の端部とを含む棒状の第1部分と、母材部から露出する第7の端部と母材部の内部に位置する第8の端部とを含む棒状の第2部分と、第6の端部と第8の端部とを接続し、コアに接触する棒状の第3部分と、を含んでいてもよい。このような構成により、第3の支持部材の第3部分によってコアの位置を規定することができる。
上記耐摩耗部品において、第1部分と第2部分とは平行であってもよい。第3部分と第1部分および第2部分とは直交していてもよい。このような構成により、第3の支持部材の第3部分によってコアの位置を規定することが容易となる。
上記耐摩耗部品において、複数の支持部材は、第4の支持部材を含んでいてもよい。第4の支持部材は、母材部から露出する一方の端部である第9の端部と母材部の内部に位置する第10の端部とを含む棒状の形状を有していていもよい。第10の端部を含む領域は、長手方向に垂直な断面積が隣接する領域よりも大きい鍔部であってもよい。第4の支持部材は、コアを貫通し、鍔部においてコアに接触していてもよい。このような構成により、第4の支持部材の鍔部によってコアの位置を規定することができる。
[実施形態の具体例]
次に、本開示の耐摩耗部品の具体的な実施の形態の一例を、図面を参照しつつ説明する。以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は繰返さない。
(実施の形態1)
まず、図1~図4を参照して、本開示に従った耐摩耗部品の一例である実施の形態1のトラックチェーン部材について説明する。図1は、実施の形態1におけるトラックチェーン部材の外形を示す概略斜視図である。図2は、実施の形態1におけるトラックチェーン部材の内部構造を示す概略斜視図である。図2は、図1のトラックチェーン部材の内部を透視した状態に対応する。図3および図4は、実施の形態1におけるトラックチェーン部材の突起部の内部構造を示す概略断面図である。図1~図4において、X軸方向は、トラックチェーン部材が連結されて形成される履帯の回転方向に対応する。図1~図4において、Y軸方向は、トラックチェーン部材の厚み方向に対応する。図1~図4において、Z軸方向は、トラックチェーン部材の幅方向に対応する。図3は、X-Y平面における断面図である。図3は、図2の線分III-IIIに沿う断面図である。図4は、Y-Z平面における断面図である。図4は、図2の線分IV-IVに沿う断面図である。
図1および図2を参照して、実施の形態1におけるトラックチェーン部材1は、環状に複数個連結されて履帯を構成するトラックチェーン部材である。トラックチェーン部材1は、第1の平面である内方面10Aと、厚み方向(Y軸方向)において反対側に位置する第2の平面である踏面10Bとを含む板状の形状を有する。トラックチェーン部材1は、本体部11と、第1突出部12と、第2突出部13と、第3突出部14と、第4突出部15と、第5突出部16とを含む。第1突出部12、第2突出部13および第3突出部14は、本体部11からX軸方向に沿って第1の向きに突出している。第4突出部15および第5突出部16は、本体部11からX軸方向に沿って第1の向きとは反対の第2の向きに突出している。
第1突出部12には、第1突出部12をZ軸方向に貫通する貫通孔10Eが形成されている。第2突出部13には、第2突出部13をZ軸方向に貫通する貫通孔10Dが形成されている。第3突出部14には、第3突出部14をZ軸方向に貫通する貫通孔10Cが形成されている。第4突出部15には、第4突出部15をZ軸方向に貫通する貫通孔10Gが形成されている。第5突出部16には、第5突出部16をZ軸方向に貫通する貫通孔10Fが形成されている。第1突出部12と第2突出部13との間に第4突出部15が挿入され、第2突出部13と第3突出部14との間に第5突出部16が挿入される状態で、トラックチェーン部材1をX軸方向に並べて配置することができる。このとき、貫通孔10E、貫通孔10G、貫通孔10D、貫通孔10Fおよび貫通孔10Cがこの順で一直線上に並ぶ。そして、貫通孔10C~10Gにブシュおよびピンなどの連結部材が挿入されることにより、隣り合うトラックチェーン部材1が連結される。
内方面10Aの本体部11に対応する領域には、内方面10AからY軸方向(トラックチェーン部材1の厚み方向)に突出する一対の係合部11Aが形成されている。係合部11Aは、履帯式足回り装置のスプロケット(図示しない)と噛み合うことによりスプロケットからの駆動力を受ける。すなわち、トラックチェーン部材1は、履帯式足回り装置のシューの機能とリンクの機能とを併せ持つ部材である。係合部11Aは、土砂が侵入可能な状態で、スプロケットと噛み合う。そのため、係合部11Aには高い耐摩耗性が要求される。
次に、係合部11Aの構造の詳細を説明する。図2~図4を参照して、トラックチェーン部材1は、母材部10と、コア40と、複数の支持部材60,70とを備えている。母材部10は、金属製である。母材部10を構成する金属としては、たとえば鋳鋼を採用することができる。採用可能な鋳鋼は、適切な耐摩耗性を有するものであれば特に限定されない。たとえば、Cr-Mo系鋳鋼、Cr-Mo-V-W系鋳鋼、Cr-Mo-Ni系鋳鋼、高Mn系鋳鋼、ボロン鋳鋼、Cr-Mo-V系鋳鋼、高Cr系鋳鋼等の低合金鋳鋼を採用してもよい。また、JIS規格に規定される機械構造用炭素鋼または機械構造用合金鋼(たとえばS45C、SCM435のほか、同等量の炭素を含むSMn鋼、SCr鋼、SCM鋼など)などの成分組成を有する鋳鋼を採用してもよい。また、母材部10を構成する金属として、鋳鋼より炭素含有量の高い鋳鉄を採用してもよい。
コア40は、母材部10の係合部11Aに対応する領域に埋め込まれている。コア40は、母材部10よりも高い硬度を有している。コア40は、高速度工具鋼、超硬合金などの硬質材料の粒子または粉末の焼結体であってもよい。焼結前のコア40の成形は、たとえば3Dプリンタにより実施してもよい。コア40は、焼結に代えて、または焼結と組み合わせて、圧延(異形圧延を含む)、切削、鍛造、鋳造などの方法により作製されてもよい。また、コア40の表面には、高速度工具鋼、超硬合金などの粒子または粉末を含む肉盛層が形成されていてもよい。
コア40は、頂面41と、一対の第1側面42と、一対の第2側面43と、底面45とを含んでいる。頂面41、第1側面42、第2側面43および底面45は、いずれも平面状の形状を有している。頂面41は、長方形状の形状を有している。一対の第1側面42は、この長方形の向かい合う一組の辺に対応する領域に接続され、頂面41に対して傾斜している。一対の第2側面43は、この長方形の向かい合う他の一組の辺に対応する領域に接続され、頂面41に対して傾斜している。第1側面42および第2側面43は、頂面41と底面45とを繋ぐように配置されている。
係合部11Aは、頂面11Bと、一対の第1側面11Cと、一対の第2側面11Dとを含んでいる。頂面11B、第1側面11Cおよび第2側面11Dは、いずれも平面状の形状を有している。頂面11Bは、長方形状の形状を有している。一対の第1側面11Cは、この長方形の向かい合う一組の辺に対応する領域に接続され、頂面11Bに対して傾斜している。一対の第2側面11Dは、この長方形の向かい合う他の一組の辺に対応する領域に接続され、頂面11Bに対して傾斜している。
コア40の頂面41は、係合部11Aの頂面11Bに沿う。コア40の一対の第1側面42は、係合部11Aの一対の第1側面11Cに沿う。コア40の第2側面43は、係合部11Aの一対の第2側面11Dに沿う。すなわち、コア40は、係合部11Aの外形形状に対応する形状を有している。
複数の支持部材60,70は、第1の支持部材60を含んでいる。第1の支持部材60は、一方の端部である第1の端部61から第2の端部62まで延びる棒状の形状を有している。第1の支持部材60は、第1の端部61において母材部10の表面から露出している。第1の支持部材60は、第2の端部62においてコア40に接触している。本実施の形態においては、第1の端部61を含む領域が、母材部10の表面から突出している。第1の支持部材60は、コア40の頂面41、第1側面42または第2側面43に第2の端部62において接触し、コア40の頂面41、第1側面42または第2側面43対して垂直な方向に延びている。コア40の頂面41、第1側面42および第2側面43の全てが、少なくとも1つの第1の支持部材60の第2の端部62に接触している。
複数の支持部材60,70は、第2の支持部材70を含んでいる。第2の支持部材70は、一方の端部である第3の端部71と、第3の端部71とは反対側の端部である第4の端部72とを含む棒状の形状を有している。第2の支持部材70は、第3の端部71において母材部10の表面から露出している。第2の支持部材70は、第3の端部71と第4の端部72の間に位置する側面73においてコア40に接触している。本実施の形態においては、第3の端部71を含む領域が、母材部10の表面から突出している。本実施の形態においては、第4の端部72は母材部10の内部に位置しているが、第2の支持部材70が母材部10を貫通し、第4の端部72において母材部10の表面から露出していてもよい。第2の支持部材70は、コア40の底面45に側面73において接触し、底面45に対して平行な方向に延びている。コア40の底面45が、少なくとも1つの(ここでは複数の)第2の支持部材70の側面73に接触している。
本実施の形態においては、複数の支持部材60,70のぞれぞれは、少なくとも一方の端部(第1の端部61、第3の端部71)が母材部10の表面から露出し、母材部10の内部に向けて延びている。複数の支持部材60,70のぞれぞれは、一方の端部(第1の端部61、第3の端部71)以外の部分においてコア40に接触することにより母材部10内におけるコア40の位置を規定している。支持部材60,70は、金属製であってもよい。支持部材60,70を構成する金属は、母材部10を構成する金属と同等または高い硬度を有することが好ましい。たとえばJIS規格に規定される工具鋼、軸受鋼、ばね鋼、耐熱鋼、ステンレス鋼、ピアノ線などの成分組成を有する鋼など、硬度の高い鋼のほか、より炭素量の高い鋳鉄を、支持部材60,70を構成する金属として採用することができる。耐摩耗性向上の観点から、支持部材60,70は、母材部10よりも高い硬度を有していることが好ましい。しかし、コア40の位置を規定するという観点からは、支持部材60,70は、コア40を所望の位置に保持する強度を有していればよい。支持部材60,70は、たとえば軟鋼からなっていてもよい。
本実施の形態におけるトラックチェーン部材1においては、母材部10内に母材部10よりも硬度が高いコア40が埋め込まれている。そして、複数の支持部材60,70によりコア40の母材部10内における位置が規定されている。このようにして硬度の高いコア40が複数の支持部材60,70によって母材部10内の適切な位置に保持されることにより、トラックチェーン部材1は、優れた耐摩耗性を有している。また、本実施の形態の支持部材60,70の一方の端部を含む領域は、母材部10の表面から突出している。そのため、トラックチェーン部材1を鋳造により製造する場合に、鋳型のキャビディを規定する壁面に支持部材60,70の一方の端部を接触させ、または突き刺し、支持部材60,70を鋳型に対して固定したうえで、支持部材60,70によってコア40を支持することができる。その後、母材部10を構成する金属を溶融状態で流し込むことにより、コア40を容易に適切な位置に配置することができる。このように、本開示に従った耐摩耗部品によれば、耐摩耗性の向上した耐摩耗部品を提供することができる。
実施の形態1のトラックチェーン部材1は、たとえば以下のように製造することができる。まず、鋳型のキャビディを規定する壁面に第2の支持部材70の第3の端部71を接触させ、または突き刺し、第2の支持部材70を鋳型に対して固定する。次に、第2の支持部材70上にコア40を載置する。その後、鋳型のキャビディを規定する壁面に第1の支持部材60の第1の端部61を接触させ、または突き刺し、第2の端部62をコア40に接触させる。これにより、鋳型のキャビティ内においてコア40を適切な位置に配置することができる。そして、母材部10を構成する金属を溶融状態で流し込む。
(実施の形態2)
次に、図5~図8を参照して、他の実施の形態である実施の形態2について説明する。実施の形態2の耐摩耗部品としてのトラックチェーン部材1は、基本的には実施の形態1の場合と同様の構造を有し、同様の効果を奏するとともに、同様に製造することができる。しかし、実施の形態2のトラックチェーン部材1は、上記第2の支持部材70に代えて、第3の支持部材80を含む点において実施の形態1とは異なっている。以下、実施の形態1と異なる部分について説明する。
図5は、実施の形態2におけるトラックチェーン部材の外形を示す概略斜視図である。図6は、実施の形態2におけるトラックチェーン部材の内部構造を示す概略斜視図である。図6は、図5のトラックチェーン部材の内部を透視した状態に対応する。図7および図8は、実施の形態2におけるトラックチェーン部材の突起部の内部構造を示す概略断面図である。図5~図8において、X軸方向は、トラックチェーン部材が連結されて形成される履帯の回転方向に対応する。図5~図8において、Y軸方向は、トラックチェーン部材の厚み方向に対応する。図5~図8において、Z軸方向は、トラックチェーン部材の幅方向に対応する。図7は、X-Y平面における断面図である。図7は、図6の線分VII-VIIに沿う断面図である。図8は、Y-Z平面における断面図である。図8は、図6の線分VIII-VIIIに沿う断面図である。
図5~図8を参照して、複数の支持部材60,80は、第3の支持部材80を含んでいる。図7を参照して、第3の支持部材80は、第1部分81と、第2部分82と、第3部分83とを含む。第1部分81は、母材部10から露出する一方の端部である第5の端部85と、母材部10の内部に位置する第6の端部86とを含む棒状の形状を有している。第2部分82は、母材部10から露出する一方の端部である第7の端部87と、母材部10の内部に位置する第8の端部88とを含む棒状の形状を有している。第3部分83は、第6の端部86と第8の端部88とを接続する棒状の形状を有している。第3の支持部材80は、第3部分83においてコア40と接触している。第1部分81と第2部分82とは平行である。第3部分83と第1部分81および第2部分82とは直交している。本実施の形態においては、第5の端部85を含む領域および第7の端部87を含む領域が、母材部10の表面である頂面11Bから露出している。第3の支持部材80は、コア40の底面45に第3部分83の側面において接触している。コア40は、第3の支持部材80の第3部分83上に載置されている。第3の支持部材80は、U字状の形状を有している。第3の支持部材80は、上記第1の支持部材60および第2の支持部材70と同様の材料からなっていてもよい。第3の支持部材80は、実施の形態1における第2の支持部材と同様の機能を果たすことができる。そのため、実施の形態2のトラックチェーン部材1は、実施の形態1の場合と同様の効果を奏する。なお、本実施の形態においては、第3の支持部材80の第1部分81および第2部分82とコア40とは接触していない。しかし、第1部分81および第2部分82の少なくとも一方がコア40に接触していてもよい。
(実施の形態3)
次に、図9~図13を参照して、さらに他の実施の形態である実施の形態3について説明する。実施の形態3の耐摩耗部品としてのトラックチェーン部材1は、基本的には実施の形態1の場合と同様の構造を有し、同様の効果を奏するとともに、同様に製造することができる。しかし、実施の形態3のトラックチェーン部材1は、上記第2の支持部材70に代えて、第4の支持部材90を含む点において実施の形態1とは異なっている。以下、実施の形態1と異なる部分について説明する。
図9は、実施の形態3におけるトラックチェーン部材の外形を示す概略斜視図である。図10は、実施の形態3におけるトラックチェーン部材の内部構造を示す概略斜視図である。図10は、図9のトラックチェーン部材の内部を透視した状態に対応する。図11、図12および図13は、実施の形態3におけるトラックチェーン部材の突起部の内部構造を示す概略断面図である。図9~図13において、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向は、上記実施の形態1および2と同様の方向を意味する。図11および図13は、X-Y平面における断面図である。図12は、Y-Z平面における断面図である。図11は、図10の線分XI-XIに沿う断面図である。図12は、図10の線分XII-XIIに沿う断面図である。図13は、図10の線分XIII-XIIIに沿う断面図である。
図9~図13を参照して、複数の支持部材60,90は、第4の支持部材90を含んでいる。第4の支持部材90は、母材部10から露出する一方の端部である第9の端部91と母材部10の内部に位置する第10の端部92とを含む棒状の形状を有している。第10の端部92を含む領域は、長手方向に垂直な断面積が隣接する領域よりも大きい鍔部93である。コア40には、頂面41から底面45まで貫通する直線状の貫通孔44が形成されている。第4の支持部材90は、貫通孔44を通ってコア40を貫通している。第4の支持部材90は、鍔部93においてコア40に接触している。貫通孔44は、Z軸方向に並べて複数(ここでは2つ)形成されている。第4の支持部材90は、貫通孔44に対応して複数(ここでは2つ)配置されている。
第4の支持部材90は、長手方向に垂直な断面積が第9の端部91付近で第9の端部91に近付くにしたがって小さくなっている。第4の支持部材90は、第9の端部91を含む領域において尖っている。これにより、鋳型のキャビディを規定する壁面に第4の支持部材90の第9の端部91を突き刺すことが容易となっている。第4の支持部材90は、上記第1の支持部材60および第2の支持部材70と同様の材料からなっていてもよい。第4の支持部材90は、実施の形態1における第2の支持部材と同様の機能を果たすことができる。そのため、実施の形態3のトラックチェーン部材1は、実施の形態1の場合と同様の効果を奏する。
(実施の形態4)
次に、図14~図17を参照して、ラグバーに本願発明を適用した例を実施の形態4として説明する。実施の形態4の耐摩耗部品としてのラグバーは、実施の形態1のトラックチェーン部材と同様の構成をラグバーに適用した構造を有している。
図14は、実施の形態4におけるラグバーの外形を示す概略斜視図である。図15は、実施の形態4におけるラグバーの内部構造を示す概略斜視図である。図15は、図14のラグバーの内部を透視した状態に対応する。図16および図17は、実施の形態4におけるラグバーの内部構造を示す概略断面図である。図14~図17において、X軸方向は、ラグバーの長手方向に対応する。図14~図17において、Y軸方向は、ラグバーの高さ方向に対応する。図14~図17において、Z軸方向は、ラグバーの幅方向に対応する。図16は、X-Y平面における断面図である。図16は、図15の線分XVI-XVIに沿う断面図である。図17は、Y-Z平面における断面図である。図17は、図15の線分XVII-XVIIに沿う断面図である。
図14および図15を参照して、実施の形態4におけるラグバー101は、履帯を構成するシューのグローサ部が摩耗した場合にグローサ部に接合されることでシューの補修に使用される。ラグバー101は、X軸方向に沿って延びる棒状の形状を有している。ラグバー101は、六角形状の一対の端面111と、一対の端面111を接続する外周面とを有している。外周面は、接合面113と、一対の第1側面115と、一対の第2側面114と、先端面112とを含む。
接合面113、第1側面115、第2側面114および先端面112は、いずれも長方形形状を有している。接合面113、第1側面115、第2側面114および先端面112は、いずれも一対の端面111と直交する。ラグバー101は、六角柱状の形状を有している。
接合面113はシューの補修時にグローサ部に接合されるべき面である。第1側面115は、ラグバー101の周方向において接合面113の両側に位置する。第2側面114は、ラグバー101の周方向において第1側面115の接合面113とは反対側に位置する。先端面112は、一対の第2側面114を接続するように配置される。
図15~図17を参照して、ラグバー101は、母材部110と、コア40と、複数の支持部材60,70とを備えている。母材部110は、実施の形態1の場合と同様の金属製である。コア40は、母材部110に埋め込まれている。コア40は、母材部110よりも高い硬度を有している。コア40は、実施の形態1の場合と同様の材料からなっている。
コア40は、頂面41と、一対の第1側面42(端面)と、一対の第2側面43と、底面45とを含んでいる。頂面41、第1側面42、第2側面43および底面45は、いずれも平面状の形状を有している。頂面41は、長方形状の形状を有している。一対の第1側面42は、この長方形の向かい合う一組の辺に対応する領域に接続され、頂面41に対して傾斜(直交)している。一対の第2側面43は、この長方形の向かい合う他の一組の辺に対応する領域に接続され、頂面41に対して傾斜している。第1側面42および第2側面43は、頂面41と底面45とを繋ぐように配置されている。
コア40の頂面41は、ラグバー101の先端面112に沿う。コア40の一対の第1側面42(端面)は、ラグバー101の一対の端面111に沿う。コア40の一対の第2側面43は、ラグバー101の一対の第2側面114に沿う。すなわち、コア40は、ラグバー101の外形形状の一部に対応する形状を有している。
複数の支持部材60,70は、第1の支持部材60を含んでいる。第1の支持部材60は、実施の形態1の場合と同様の形状を有している。第1の支持部材60は、第1の端部61において母材部110の表面から露出している。第1の支持部材60は、第2の端部62においてコア40に接触している。本実施の形態においては、第1の端部61を含む領域が、母材部110の表面から突出している。第1の支持部材60は、コア40の頂面41、第1側面42または第2側面43に第2の端部62において接触し、ラグバー101の先端面112、端面111または第2側面114に向けて延びている。コア40の頂面41、第1側面42および第2側面43の全てが、少なくとも1つの第1の支持部材60の第2の端部62に接触している。
複数の支持部材60,70は、第2の支持部材70を含んでいる。第2の支持部材70は、実施の形態1の場合と同様の形状を有している。第2の支持部材70は、第3の端部71において母材部110の表面から露出している。第2の支持部材70は、第3の端部71と第4の端部72の間に位置する側面73においてコア40に接触している。本実施の形態においては、第3の端部71を含む領域が、母材部110の表面から突出している。本実施の形態においては、第4の端部72は母材部110の内部に位置しているが、第2の支持部材70が母材部110を貫通し、第4の端部72において母材部110の表面から露出していてもよい。第2の支持部材70は、コア40の底面45に側面73において接触し、底面45に対して平行な方向に延びている。コア40の底面45が、複数の(ここでは8個の)第2の支持部材70の側面73に接触している。
本実施の形態においても、実施の形態1の場合と同様に、複数の支持部材60,70が母材部10内におけるコア40の位置を規定している。その結果、本実施の形態におけるラグバー101は、実施の形態1のトラックチェーン部材1と同様に、耐摩耗性の向上した耐摩耗部品となっている。本実施の形態におけるラグバー101は、実施の形態1のトラックチェーン部材1と同様の手順で製造することができる。
(実施の形態5)
次に、図18~図21を参照して、サイドプロテクタに本願発明を適用した例を実施の形態5として説明する。実施の形態5の耐摩耗部品としてのサイドプロテクタは、実施の形態1のトラックチェーン部材と同様の構成をサイドプロテクタに適用した構造を有している。
図18は、実施の形態5におけるサイドプロテクタの外形を示す概略斜視図である。図19は、実施の形態5におけるサイドプロテクタの内部構造を示す概略斜視図である。図19は、図18のサイドプロテクタの内部を透視した状態に対応する。図20および図21は、実施の形態5におけるサイドプロテクタの内部構造を示す概略断面図である。図18~図21において、X軸方向は、サイドプロテクタの長手方向に対応する。図18~図21において、Y軸方向は、サイドプロテクタの幅方向に対応する。図18~図21において、Z軸方向は、サイドプロテクタの高さ方向に対応する。図20は、X-Z平面における断面図である。図20は、図19の線分XX-XXに沿う断面図である。図21は、Y-Z平面における断面図である。図21は、図19の線分XXI-XXIに沿う断面図である。
図18および図19を参照して、実施の形態5におけるサイドプロテクタ201は、本体部211と、本体部211に接続された一対の脚部212とを含んでいる。本体部211は、X軸方向(第1の方向)に沿って延びる棒状の形状を有している。一対の脚部212は、本体部211の幅方向(第2の方向としてのY軸方向)の両端に接続されている。脚部212は、本体部211からZ軸方向(第3の方向)に沿って立ち上がるように配置されている。脚部212は、X-Z平面に沿って広がる板状の形状を有している。一対の脚部212は、互いに平行に配置されている。一対の脚部212のそれぞれには、脚部212を厚み方向に貫通する一対の貫通孔213がX軸方向に間隔をあけて形成されている。一対の脚部212の貫通孔213は、X軸方向において同じ位置に配置されている。サイドプロテクタ201は、たとえば油圧ショベルのバケット(図示しない)の開口を取り囲む外縁部に取り付けられることにより、当該外縁部の摩耗を抑制する耐摩耗部品である。サイドプロテクタ201は、一対の脚部212の間にバケットの開口の外縁を構成する板状部が挿入された状態で、各貫通孔213にピンなどの固定部材が挿入されることにより、バケットに対して固定される。
実施の形態5におけるサイドプロテクタ201の表面を構成する母材部210は、本体部211の長手方向(X軸方向)両端を構成する平面である一対の端面217を含んでいる。母材部210は、X軸方向に延び、一対の端面217を接続する平面である頂面215と、頂面215の幅方向(Y方向)両端に接続され、頂面215に対して傾斜する平面である一対の傾斜面216と、一対の傾斜面216の頂面215とは反対側に接続され、傾斜面216に対して傾斜する平面である一対の側面218と、をさらに含んでいる。頂面215は、X-Y平面に沿う面である。側面218は、X-Z平面に沿う面である。すなわち、頂面215を含む平面と側面218を含む平面とは直交する。
図19~図21を参照して、サイドプロテクタ201は、母材部210と、コア40と、複数の支持部材60,70とを備えている。母材部210は、実施の形態1の場合と同様の金属製である。コア40は、母材部210の本体部211に対応する領域に埋め込まれている。コア40は、母材部210よりも高い硬度を有している。コア40は、実施の形態1の場合と同様の材料からなっている。
コア40は、頂面41と、一対の第1側面42(端面)と、一対の第2側面43と、底面45とを含んでいる。頂面41、第1側面42、第2側面43および底面45は、いずれも平面状の形状を有している。頂面41は、長方形状の形状を有している。一対の第1側面42は、この長方形の向かい合う一組の辺に対応する領域に接続され、頂面41に対して傾斜(直交)している。一対の第2側面43は、この長方形の向かい合う他の一組の辺に対応する領域に接続され、頂面41に対して傾斜している。第1側面42および第2側面43は、頂面41と底面45とを繋ぐように配置されている。
コア40の頂面41は、母材部210の頂面215に沿う。コア40の一対の第2側面43は、母材部210の一対の傾斜面216に沿う。すなわち、コア40は、サイドプロテクタ201の本体部211外形形状の一部に対応する形状を有している。
複数の支持部材60,70は、第1の支持部材60を含んでいる。第1の支持部材60は、実施の形態1の場合と同様の形状を有している。第1の支持部材60は、第1の端部61において母材部210の表面から露出している。第1の支持部材60は、第2の端部62においてコア40に接触している。本実施の形態においては、第1の端部61を含む領域が、母材部210の表面から突出している。第1の支持部材60は、コア40の頂面41または第2側面43に第2の端部62において接触し、母材部210の頂面215または傾斜面216に向けて延びている。コア40の頂面41および第2側面43が、少なくとも1つ(ここでは複数)の第1の支持部材60の第2の端部62に接触している。
複数の支持部材60,70は、第2の支持部材70を含んでいる。第2の支持部材70は、実施の形態1の場合と同様の形状を有している。第2の支持部材70は、第3の端部71において母材部210の表面から露出している。第2の支持部材70は、第3の端部71と第4の端部72の間に位置する側面73においてコア40に接触している。本実施の形態においては、第3の端部71を含む領域が、母材部210の表面から突出している。本実施の形態においては、第4の端部72は母材部210の内部に位置しているが、第2の支持部材70が母材部210を貫通し、第4の端部72において母材部210の表面から露出していてもよい。第2の支持部材70は、コア40の底面45に側面73において接触し、底面45に対して平行な方向に延びている。コア40の底面45が、複数の(ここでは8個の)第2の支持部材70の側面73に接触している。
本実施の形態においても、実施の形態1の場合と同様に、複数の支持部材60,70が母材部210内におけるコア40の位置を規定している。その結果、本実施の形態におけるサイドプロテクタ201は、実施の形態1のトラックチェーン部材1と同様に、耐摩耗性の向上した耐摩耗部品となっている。本実施の形態におけるサイドプロテクタ201は、実施の形態1のトラックチェーン部材1と同様の手順で製造することができる。
(実施の形態6)
次に、図22~図24を参照して、ツースに本願発明を適用した例を実施の形態6として説明する。実施の形態6の耐摩耗部品としてのツースは、実施の形態1のトラックチェーン部材と同様の構成をツースに適用した構造を有している。
図22は、実施の形態6におけるツースの外形を示す概略斜視図である。図23は、実施の形態6におけるツースの内部構造を示す概略斜視図である。図23は、図22のツースの内部を透視した状態に対応する。図24は、実施の形態6におけるツースの内部構造を示す概略平面図である。図22~図24において、X軸方向は、ツースの長手方向に対応する。図22~図24において、Y軸方向は、ツースの厚み方向に対応する。図22~図24において、Z軸方向は、ツースの幅方向に対応する。
図22~図24を参照して、実施の形態6におけるツース301の表面を構成する母材部310は、先端310Cと基端319とを含む。母材部310は、第1面311と、第2面312と、第3面313と、第4面314と、第5面315と、第6面316と、第7面317と、第8面318とを含む。
第1面311および第2面312は、それぞれ基端319に接続されている。第1面311と第2面312とは、先端310Cに近付くにしたがって、互いの距離が小さくなるように、Y軸方向に間隔をあけて配置されている。第5面315および第6面316は、それぞれ第1面311および第2面312と先端310Cとを接続する。第5面315と第6面316とは、先端310Cに近付くにしたがって、互いの距離が小さくなるように配置されている。X-Y平面において、第1面311と第2面312とがなす角よりも、第5面315と第6面316とがなす角のほうが大きい。
第3面313および第4面314は、それぞれ基端319に接続されている。第3面313と第4面314とは、先端310Cに近付くにしたがって、互いの距離が小さくなるように、Z軸方向に間隔をあけて配置されている。第7面317および第8面318は、それぞれ第4面314および第3面313と先端310Cとを接続する。第7面317と第8面318とは、先端310Cに近付くにしたがって、互いの距離が小さくなるように配置されている。X-Z平面において、第3面313と第4面314とがなす角よりも、第7面317と第8面318とがなす角のほうが大きい。先端310Cは、Z軸方向に延びる面(領域)である。
基端319には、先端310Cに向かう(X軸方向に凹む)凹部310Aが形成されている。母材部310には、第3面313から第4面314まで貫通する貫通孔310Bが形成されている。貫通孔310Bは、凹部310Aと交差している。すなわち、貫通孔310Bは、凹部310Aと連通している。
ツース301は、たとえば油圧ショベルのバケット(図示しない)に取り付けられる。より具体的には、油圧ショベルのバケットの開口の外縁には、ツースアダプタ(図示しない)が取り付けられる。このツースアダプタの先端部がツース301(母材部310)の基端319に形成された凹部310Aに挿入される。貫通孔310Bには、ピン(図示しない)が貫通孔310Bを貫通するように挿入される。これにより、ツース301はツースアダプタを介してバケットに取り付けられる。
ツース301は、母材部310と、コア340と、複数の支持部材60,70とを備えている。母材部310は、実施の形態1の場合と同様の金属製である。コア340は、母材部310の先端領域310Dに対応する領域に埋め込まれている。コア340は、母材部310よりも高い硬度を有している。コア340は、実施の形態1の場合と同様の材料からなっている。
コア340の表面(外形形状)は、第1面341と、第2面342と、第3面343と、第4面344と、第5面345と、第6面346と、第7面347と、第8面348と、第9面349と、先端340Cとを含む。第1面341は、母材部310の第1面311に沿う。第2面342は、母材部310の第2面312に沿う。第3面343は、母材部310の第3面313に沿う。第4面344は、母材部310の第4面314に沿う。第5面345は、母材部310の第5面315に沿う。第6面346は、母材部310の第6面316に沿う。第7面347は、母材部310の第7面317に沿う。第8面348は、母材部310の第8面318に沿う。先端340Cは、母材部310(ツース301)の先端310Cに沿う。第9面349は、X軸方向において先端340Cとは反対側の面(基端319に面する面)である。
母材部310は、先端310Cに向かって細くなる先端領域310Dを含む。コア340は、先端領域310D内に配置され、先端領域310Dの外形形状に対応する形状を有している。すなわち、コア340の外形形状は、先端領域310Dの外形形状に沿う形状である。別の観点から説明すると、コア340の外形形状は、先端領域310Dの外形形状を実質的に相似縮小した形状に対応する。
複数の支持部材60,70は、第1の支持部材60を含んでいる。第1の支持部材60は、実施の形態1の場合と同様の形状を有している。第1の支持部材60は、第1の端部61において母材部310の表面から露出している。第1の支持部材60は、第2の端部62においてコア340に接触している。本実施の形態においては、第1の端部61を含む領域が、母材部310の表面から突出している。第1の支持部材60は、コア340の第1面341、第2面342、第5面345または第6面346に第2の端部62において接触し、それぞれ母材部310の第1面311、第2面312、第5面315または第6面316に向けて延びている。コア340の第1面341、第2面342、第5面345および第6面346が、それぞれ少なくとも1つ(ここでは複数)の第1の支持部材60の第2の端部62に接触している。
複数の支持部材60,70は、第2の支持部材70を含んでいる。第2の支持部材70は、実施の形態1の場合と同様の形状を有している。第2の支持部材70は、第3の端部71において母材部310の表面から露出している。第2の支持部材70は、第3の端部71と第4の端部72の間に位置する側面73においてコア340に接触している。本実施の形態においては、第3の端部71を含む領域が、母材部310の表面から突出している。本実施の形態においては、第4の端部72は母材部310の内部に位置しているが、第2の支持部材70が母材部310を貫通し、第4の端部72において母材部310の表面から露出していてもよい。第2の支持部材70は、コア340の第7面347、第8面348および第9面349に側面73において接触し、これらの面に対して平行な方向に延びている。コア340の第7面347、第8面348および第9面349が、それぞれ複数の第2の支持部材70の側面73に接触している。
本実施の形態においても、実施の形態1の場合と同様に、複数の支持部材60,70が母材部310内におけるコア340の位置を規定している。その結果、本実施の形態におけるツース301は、実施の形態1のトラックチェーン部材1と同様に、耐摩耗性の向上した耐摩耗部品となっている。本実施の形態におけるツース301は、実施の形態1のトラックチェーン部材1と同様の手順で製造することができる。
上記実施の形態1~6においては、本開示の耐摩耗部品の一例としてトラックチェーン部材、ラグバー、サイドプロテクタおよびツースについて説明したが、本開示の耐摩耗部品はこれに限られない。本開示の耐摩耗部品は、たとえば土砂、岩盤などに接触する用途に使用されることにより、耐摩耗性が要求される種々の部品に適用することができる。本開示の耐摩耗部品は、摩耗が問題となる部品、たとえばツースアダプタ、リッパポイント、油圧ショベルのアタッチメントであるコンクリート圧砕具の歯などに特に好適に適用することができる。また、上記サイドプロテクタと同様にバケットの部分的な摩耗の進行を抑制する部品であるコーナーガード(底部コーナーに取り付けられる部品)、リップシュラウド(バケットリップに取り付けられる部品)にも本開示の耐摩耗部品を適用することができる。また、上記においては、油圧ショベルのバケットの部品への本開示の耐摩耗部品の適用について説明したが、本開示の耐摩耗部品は、ホイルローダのバケットの部品にも同様に適用できる。また、上記実施の形態1~6においては、第1の支持部材60、第2の支持部材70、第3の支持部材80および第4の支持部材90の少なくとも一方の端部が母材部から突出する場合について説明したが、耐摩耗部品の機能を考慮して支持部材60,70,80,90が母材部から突出することが適切でない場合、支持部材60,70,80,90の当該一方の端部と母材部の表面とが面一となっていてもよい。この場合、耐摩耗部品の製造工程においては、鋳造の時点では支持部材60,70,80,90が母材部から突出する状態とし、仕上げ加工等において支持部材60,70,80,90の当該一方の端部と母材部の表面とが面一となるように加工を実施してもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、どのような面からも制限的なものではないと理解されるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって規定され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 トラックチェーン部材、10 母材部、10A 内方面、10B 踏面、10C,10D,10E,10F,10G 貫通孔、11 本体部、11A 係合部、11B 頂面、11C 第1側面、11D 第2側面、12 第1突出部、13 第2突出部、14 第3突出部、15 第4突出部、16 第5突出部、40 コア、41 頂面、42 第1側面、43 第2側面、44 貫通孔、45 底面、60 第1の支持部材、61 第1の端部、62 第2の端部、70 第2の支持部材、71 第3の端部、72 第4の端部、73 側面、80 第3の支持部材、81 第1部分、82 第2部分、83 第3部分、85 第5の端部、86 第6の端部、87 第7の端部、88 第8の端部、90 第4の支持部材、91 第9の端部、92 第10の端部、93 鍔部、101 ラグバー、110 母材部、111 端面、112 先端面、113 接合面、114 第2側面、115 第1側面、201 サイドプロテクタ、210 母材部、211 本体部、212 脚部、213 貫通孔、215 頂面、216 傾斜面、217 端面、218 側面、301 ツース、310 母材部、310A 凹部、310B 貫通孔、310C 先端、310D 先端領域、311 第1面、312 第2面、313 第3面、314 第4面、315 第5面、316 第6面、317 第7面、318 第8面、319 基端、340 コア、340C 先端、341 第1面、342 第2面、343 第3面、344 第4面、345 第5面、346 第6面、347 第7面、348 第8面、349 第9面。

Claims (6)

  1. 金属製の母材部と、
    前記母材部に埋め込まれ、前記母材部よりも硬度が高いコアと、
    少なくとも一方の端部が前記母材部の表面から露出し、前記母材部の内部に向けて延び、前記一方の端部以外の部分において前記コアに接触することにより前記母材部内における前記コアの位置を規定する複数の支持部材と、を備える、耐摩耗部品。
  2. 前記複数の支持部材は、第1の支持部材を含み、
    前記第1の支持部材は、前記一方の端部である第1の端部から第2の端部まで延びる棒状の形状を有し、
    前記第1の端部において前記母材部の表面から露出し、前記第2の端部において前記コアに接触する、請求項1に記載の耐摩耗部品。
  3. 前記複数の支持部材は、第2の支持部材を含み、
    前記第2の支持部材は、
    前記一方の端部である第3の端部と、前記第3の端部とは反対側の端部である第4の端部と、を含む棒状の形状を有し、
    少なくとも前記第3の端部において前記母材部の表面から露出し、
    前記第3の端部と前記第4の端部の間に位置する側面において前記コアに接触する、請求項1または請求項2に記載の耐摩耗部品。
  4. 前記複数の支持部材は、第3の支持部材を含み、
    前記第3の支持部材は、
    前記母材部から露出する前記一方の端部である第5の端部と前記母材部の内部に位置する第6の端部とを含む棒状の第1部分と、
    前記母材部から露出する第7の端部と前記母材部の内部に位置する第8の端部とを含む棒状の第2部分と、
    前記第6の端部と前記第8の端部とを接続し、前記コアに接触する棒状の第3部分と、を含む、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の耐摩耗部品。
  5. 前記第1部分と前記第2部分とは平行であり、
    前記第3部分と前記第1部分および前記第2部分とは直交する、請求項4に記載の耐摩耗部品。
  6. 前記複数の支持部材は、第4の支持部材を含み、
    前記第4の支持部材は、
    前記母材部から露出する前記一方の端部である第9の端部と前記母材部の内部に位置する第10の端部とを含む棒状の形状を有し、
    前記第10の端部を含む領域は、長手方向に垂直な断面積が隣接する領域よりも大きい鍔部であり、
    前記第4の支持部材は、前記コアを貫通し、前記鍔部において前記コアに接触する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の耐摩耗部品。
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