JP2022156425A - 作業機械及び搬送物重量計測システム - Google Patents

作業機械及び搬送物重量計測システム Download PDF

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Abstract

【課題】精度よく搬送物の重量を算出する作業機械及び搬送物重量計測システムを提供する。【解決手段】搬送物を搬送するアタッチメントと、実積込み時の重量と空搬送時の重量とに基づいて、前記搬送物の重量を算出する重量算出部を備える作業機械であって、前記空搬送時の重量を設定する処理を開始させるゼロリセット動作モードスイッチを備える、作業機械。【選択図】図3

Description

本開示は、作業機械及び搬送物重量計測システムに関する。
例えば、空荷時のバケット重量と掘削後におけるバケット重量とから、バケットの土量重量を算出するショベルが知られている(特許文献1参照)。
特公平6-89550号公報
ところで、土砂等の搬送物の重量を計測する作業機械において、作業機械の作業開始時や、計測された搬送物の重量と実際の搬送物の重量との誤差が大きい場合、オペレータが搬送物の重量を計測するシステムを容易に調整できることが求められている。
そこで、上記課題に鑑み、精度よく搬送物の重量を算出する作業機械及び搬送物重量計測システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一実施形態では、搬送物を搬送するアタッチメントと、実積込み時の重量と空搬送時の重量とに基づいて、前記搬送物の重量を算出する重量算出部を備える作業機械であって、前記空搬送時の重量を設定する処理を開始させるゼロリセット動作モードスイッチを備える、作業機械が提供される。
上述の実施形態によれば、精度よく搬送物の重量を算出する作業機械及び搬送物重量計測システムを提供することができる。
本実施形態に係る掘削機としてのショベルの側面図である。 重量算出部の処理を説明するブロック線図である。 本実施形態に係るショベルの重量算出部の補正方法を説明するフローチャートである。 作業現場の様子の一例を示す図である。 作業現場の様子の一例を示す図である。 ブーム上げ動作におけるブームの高さとブーム上げ速度の一例を示すグラフである。 リセット開始前の表示画面の一例。 リセット処理時の表示画面の一例。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。
[ショベルの概要]
最初に、図1を参照して、本実施形態に係るショベル100の概要について説明する。
図1は、本実施形態に係る作業機械の一例である掘削機としてのショベル100の側面図である。
本実施形態に係るショベル100は、下部走行体1と、旋回機構2を介して旋回自在に下部走行体1に搭載される上部旋回体3と、アタッチメント(作業機)を構成するブーム4、アーム5、及び、バケット6と、キャビン10を備える。
下部走行体1は、左右一対のクローラが走行油圧モータ(図示せず)でそれぞれ油圧駆動されることにより、ショベル100を走行させる。つまり、一対の走行油圧モータは、被駆動部としての下部走行体1(クローラ)を駆動する。
上部旋回体3は、旋回油圧モータ(図示せず)で駆動されることにより、下部走行体1に対して旋回する。つまり、旋回油圧モータは、被駆動部としての上部旋回体3を駆動する旋回駆動部であり、上部旋回体3の向きを変化させることができる。
尚、上部旋回体3は、旋回油圧モータの代わりに、電動機(以下、「旋回用電動機」)により電気駆動されてもよい。つまり、旋回用電動機は、旋回油圧モータと同様、被駆動部としての上部旋回体3を駆動する旋回駆動部であり、上部旋回体3の向きを変化させることができる。
ブーム4は、上部旋回体3の前部中央に俯仰可能に枢着され、ブーム4の先端には、アーム5が上下回動可能に枢着され、アーム5の先端には、エンドアタッチメントとしてのバケット6が上下回動可能に枢着される。ブーム4、アーム5、及びバケット6は、それぞれ、油圧アクチュエータとしてのブームシリンダ7、アームシリンダ8、及びバケットシリンダ9によりそれぞれ油圧駆動される。
尚、バケット6は、エンドアタッチメントの一例であり、アーム5の先端には、作業内容等に応じて、バケット6の代わりに、他のエンドアタッチメント、例えば、法面用バケット、浚渫用バケット、ブレーカ、リフティングマグネット、又はグラップル等が取り付けられてもよい。
バケットシリンダ9のロッド側端部とバケット6とは、バケットリンク6aによって連結されている。具体的には、バケットリンク6aの上端側は、バケットシリンダトップピン6bを介してバケットシリンダ9のロッド側端部及びアームリンク6cに回動可能に連結されている。バケットリンク6aの下端側は、バケットピン6dを介してバケット6の後面にあるブラケットに回動可能に連結されている。また、バケットリンク6aには、クレーン作業用のフックが収納可能に且つ回動可能に取り付けられてもよい。
フックは、掘削作業時には、主にバケットリンク6aで構成されるフック収納部に収納される。バケット6の動作を妨げることがないようにするためである。一方、クレーン作業時にはフック収納部からその先端が突出するように構成される。
また、フック収納部には、フックの収納状態を検出する検出装置(図示せず)が設けられていてもよい。例えば、検出装置は、フック収納部内にフックが存在する場合に導通状態となり、フック収納部内にフックが存在しない場合に遮断状態となるスイッチであってもよく、フックが収納されるフック収納部に設けられてもよい。なお、検出装置の検出信号は、後述するコントローラ30に取り込まれてもよい。
キャビン10は、オペレータが搭乗する運転室であり、上部旋回体3の前部左側に搭載される。
エンジン11は、油圧駆動系におけるメイン動力源であり、例えば、上部旋回体3の後部に搭載される。具体的には、エンジン11は、後述するコントローラ30による直接或いは間接的な制御下で、予め設定される目標回転数で一定回転し、メインポンプ(図示せず)及びパイロットポンプ(図示せず)を駆動する。エンジン11は、例えば、軽油を燃料とするディーゼルエンジンである。
コントローラ30は、例えば、キャビン10内に設けられ、ショベル100の駆動制御を行う。コントローラ30は、その機能が任意のハードウェア、ソフトウェア、或いは、その組み合わせにより実現されてよい。例えば、コントローラ30は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、不揮発性の補助記憶装置と、各種入出力インターフェース等を含むマイクロコンピュータを中心に構成される。コントローラ30は、例えば、ROMや不揮発性の補助記憶装置に格納される各種プログラムをCPU上で実行することにより各種機能を実現する。
例えば、コントローラ30は、オペレータ等の所定操作により予め設定される作業モード等に基づき、目標回転数を設定し、エンジン11を一定回転させる駆動制御を行う。
また、コントローラ30は、アタッチメントの搬送物の重量を算出する重量算出部70(後述する図2参照)を有している。重量算出部70は、バケット6で土砂等を掘削する際、バケット6内の土砂等の搬送物の重量を算出する。また、フックで吊荷を吊り上げる際、フックで吊り上げられる吊荷(搬送物)の重量を算出する。
表示装置40は、キャビン10内の着座したオペレータから視認し易い場所に設けられ、コントローラ30による制御下で、各種情報画像を表示する。表示装置40は、CAN(Controller Area Network)等の車載通信ネットワークを介してコントローラ30に接続されていてもよいし、一対一の専用線を介してコントローラ30に接続されていてもよい。
入力装置42は、キャビン10内の着座したオペレータから手が届く範囲に設けられ、オペレータによる各種操作入力を受け付け、操作入力に応じた信号をコントローラ30に出力する。入力装置42は、各種情報画像を表示する表示装置40のディスプレイに実装されるタッチパネル、レバー装置(図示せず)のレバー部の先端に設けられるノブスイッチ、表示装置40の周囲に設置されるボタンスイッチ、レバー、トグル、回転ダイヤル等を含む。入力装置42に対する操作内容に対応する信号は、コントローラ30に取り込まれる。
また、入力装置42は、モード切替スイッチ(図示せず)を有する。モード切替スイッチは、ショベル100の作業モードを切り替えるためのスイッチである。作業モードは、ショベル100による作業の種別を意味し、例えば、クレーンモード、通常モード等を含む。なお、モード切替スイッチは、表示装置40の画面上に配置されるタッチパネル上のソフトウェアスイッチであってもよく、表示装置40の周辺に設置されたハードウェアスイッチであってもよく、キャビン10内の別の位置に設置されたスイッチであってもよい。
音声出力装置43は、例えば、キャビン10内に設けられ、コントローラ30と接続され、コントローラ30による制御下で、音声を出力する。音声出力装置43は、例えば、スピーカやブザー等である。音声出力装置43は、コントローラ30からの音声出力指令に応じて各種情報を音声出力する。
記憶装置47は、例えば、キャビン10内に設けられ、コントローラ30による制御下で、各種情報を記憶する。記憶装置47は、例えば、半導体メモリ等の不揮発性記憶媒体である。記憶装置47は、ショベル100の動作中に各種機器が出力する情報を記憶してもよく、ショベル100の動作が開始される前に各種機器を介して取得する情報を記憶してもよい。
ブーム角度センサS1は、ブーム4に取り付けられ、ブーム4の上部旋回体3に対する俯仰角度(以下、「ブーム角度」)、例えば、側面視において、上部旋回体3の旋回平面に対してブーム4の両端の支点を結ぶ直線が成す角度を検出する。ブーム角度センサS1は、例えば、ロータリエンコーダ、加速度センサ、6軸センサ、IMU(Inertial Measurement Unit:慣性計測装置)等を含んでよい。また、ブーム角度センサS1は、可変抵抗器を利用したポテンショメータ、ブーム角度に対応する油圧シリンダ(ブームシリンダ7)のストローク量を検出するシリンダセンサ等を含んでもよい。以下、アーム角度センサS2、バケット角度センサS3についても同様である。ブーム角度センサS1によるブーム角度に対応する検出信号は、コントローラ30に取り込まれる。
アーム角度センサS2は、アーム5に取り付けられ、アーム5のブーム4に対する回動角度(以下、「アーム角度」)、例えば、側面視において、ブーム4の両端の支点を結ぶ直線に対してアーム5の両端の支点を結ぶ直線が成す角度を検出する。アーム角度センサS2によるアーム角度に対応する検出信号は、コントローラ30に取り込まれる。
バケット角度センサS3は、バケット6に取り付けられ、バケット6のアーム5に対する回動角度(以下、「バケット角度」)、例えば、側面視において、アーム5の両端の支点を結ぶ直線に対してバケット6の支点と先端(刃先)とを結ぶ直線が成す角度を検出する。バケット角度センサS3によるバケット角度に対応する検出信号は、コントローラ30に取り込まれる。
機体傾斜センサS4は、水平面に対する機体(上部旋回体3或いは下部走行体1)の傾斜状態を検出する。機体傾斜センサS4は、例えば、上部旋回体3に取り付けられ、ショベル100(即ち、上部旋回体3)の前後方向及び左右方向の2軸回りの傾斜角度(以下、「前後傾斜角」及び「左右傾斜角」)を検出する。機体傾斜センサS4は、例えば、ロータリエンコーダ、加速度センサ、6軸センサ、IMU等を含んでよい。機体傾斜センサS4による傾斜角度(前後傾斜角及び左右傾斜角)に対応する検出信号は、コントローラ30に取り込まれる。
旋回状態センサS5は、上部旋回体3の旋回状態に関する検出情報を出力する。旋回状態センサS5は、例えば、上部旋回体3の旋回角速度及び旋回角度を検出する。旋回状態センサS5は、例えば、ジャイロセンサ、レゾルバ、ロータリエンコーダ等を含んでよい。旋回状態センサS5による上部旋回体3の旋回角度や旋回角速度に対応する検出信号は、コントローラ30に取り込まれる。
空間認識装置としての撮像装置S6は、ショベル100の周辺を撮像する。撮像装置S6は、ショベル100の前方を撮像するカメラS6F、ショベル100の左方を撮像するカメラS6L、ショベル100の右方を撮像するカメラS6R、及び、ショベル100の後方を撮像するカメラS6Bを含む。
カメラS6Fは、例えば、キャビン10の天井、即ち、キャビン10の内部に取り付けられている。また、カメラS6Fは、キャビン10の屋根、ブーム4の側面等、キャビン10の外部に取り付けられていてもよい。カメラS6Lは、上部旋回体3の上面左端に取り付けられ、カメラS6Rは、上部旋回体3の上面右端に取り付けられ、カメラS6Bは、上部旋回体3の上面後端に取り付けられている。
撮像装置S6(カメラS6F,S6B,S6L,S6R)は、それぞれ、例えば、非常に広い画角を有する単眼の広角カメラである。また、撮像装置S6は、ステレオカメラや距離画像カメラ等であってもよい。撮像装置S6による撮像画像は、表示装置40を介してコントローラ30に取り込まれる。
空間認識装置としての撮像装置S6は、物体検知装置として機能してもよい。この場合、撮像装置S6は、ショベル100の周囲に存在する物体を検知してよい。検知対象の物体には、例えば、人、動物、車両(ダンプトラックDTの荷台のあおり等を含む。)、建設機械、建造物、穴等が含まれうる。また、撮像装置S6は、撮像装置S6又はショベル100から認識された物体までの距離を算出してもよい。物体検知装置としての撮像装置S6には、例えば、ステレオカメラ、距離画像センサ等が含まれうる。そして、空間認識装置は、例えば、CCDやCMOS等の撮像素子を有する単眼カメラであり、撮像した画像を表示装置40に出力する。また、空間認識装置は、空間認識装置又はショベル100から認識された物体までの距離を算出するように構成されていてもよい。また、撮像装置S6に加えて、空間認識装置として、例えば、超音波センサ、ミリ波レーダ、LIDAR、赤外線センサ等の他の物体検知装置が設けられてもよい。空間認識装置としてミリ波レーダ、超音波センサ、又はレーザレーダ等を利用する場合には、多数の信号(レーザ光等)を物体に発信し、その反射信号を受信することで、反射信号から物体の距離及び方向を検出してもよい。
尚、撮像装置S6は、直接、コントローラ30と通信可能に接続されてもよい。
ブームシリンダ7にはブームロッド圧センサS7R及びブームボトム圧センサS7Bが取り付けられている。アームシリンダ8にはアームロッド圧センサS8R及びアームボトム圧センサS8Bが取り付けられている。バケットシリンダ9にはバケットロッド圧センサS9R及びバケットボトム圧センサS9Bが取り付けられている。ブームロッド圧センサS7R、ブームボトム圧センサS7B、アームロッド圧センサS8R、アームボトム圧センサS8B、バケットロッド圧センサS9R及びバケットボトム圧センサS9Bは、集合的に「シリンダ圧センサ」とも称される。
ブームロッド圧センサS7Rはブームシリンダ7のロッド側油室の圧力(以下、「ブームロッド圧」とする。)を検出し、ブームボトム圧センサS7Bはブームシリンダ7のボトム側油室の圧力(以下、「ブームボトム圧」とする。)を検出する。アームロッド圧センサS8Rはアームシリンダ8のロッド側油室の圧力(以下、「アームロッド圧」とする。)を検出し、アームボトム圧センサS8Bはアームシリンダ8のボトム側油室の圧力(以下、「アームボトム圧」とする。)を検出する。バケットロッド圧センサS9Rはバケットシリンダ9のロッド側油室の圧力(以下、「バケットロッド圧」とする。)を検出し、バケットボトム圧センサS9Bはバケットシリンダ9のボトム側油室の圧力(以下、「バケットボトム圧」とする。)を検出する。
測位装置P1は、上部旋回体3の位置及び向きを測定する。測位装置P1は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)コンパスであり、上部旋回体3の位置及び向きを検出し、上部旋回体3の位置及び向きに対応する検出信号は、コントローラ30に取り込まれる。また、測位装置P1の機能のうちの上部旋回体3の向きを検出する機能は、上部旋回体3に取り付けられた方位センサにより代替されてもよい。
通信装置T1は、基地局を末端とする移動体通信網、衛星通信網、インターネット網等を含む所定のネットワークを通じて外部機器と通信を行う。通信装置T1は、例えば、LTE(Long Term Evolution)、4G(4th Generation)、5G(5th Generation)等の移動体通信規格に対応する移動体通信モジュールや、衛星通信網に接続するための衛星通信モジュール等である。
[重量算出部]
コントローラ30は、バケット6で搬送される土砂等の搬送物の重量を算出する重量算出部70を有している。重量算出部70は、入力情報と、所定の演算式に基づいて、アタッチメントの搬送物の重量を算出する。また、バケット6内に搬送物がない状態での搬送作業(空荷搬送作業)を行うことにより、重量算出部70で算出される重量のゼロ点を調整するゼロリセットが行われる。
[重量算出方法]
次に、図2を用いて、ブームシリンダ7の推力に基づいて、アタッチメントの搬送物(土砂、吊荷等)の重量を算出する重量算出部70における搬送物の重量を算出する方法について説明する。
図2は、重量算出部70の処理を説明するブロック線図である。重量算出部70は、トルク算出部71と、慣性力算出部72と、遠心力算出部73と、静止時トルク算出部74と、重量換算部75と、補正部76と、を有している。
トルク算出部71は、ブーム4のフートピン回りのトルク(検出トルク)を算出する。ブームシリンダ7の作動油の圧力(ブームロッド圧センサS7R、ブームボトム圧センサS7B)に基づいて算出される。
慣性力算出部72は、慣性力によるブーム4のフートピン回りのトルク(慣性項トルク)を算出する。慣性項トルクは、ブーム4のフートピン周りの角加速度とブーム4の慣性モーメントに基づいて算出される。ブーム4のフートピン周りの角加速度や慣性モーメントは姿勢センサの出力に基づいて算出される。
遠心力算出部73は、コリオリ及び遠心力によるブーム4のフートピン回りのトルク(遠心項トルク)を算出する。遠心項トルクは、ブーム4のフートピン周りの角速度とブーム4の重量に基づいて算出される。ブーム4のフートピン周りの角速度は姿勢センサの出力に基づいて算出される。ブーム4の重量は既知である。
静止時トルク算出部74は、トルク算出部71の検出トルク、慣性力算出部72の慣性項トルク、遠心力算出部73の遠心項トルクに基づいて、アタッチメント静止時におけるブーム4のフートピン回りのトルクである静止トルクτを算出する。ここで、ブーム4のフートピン回りのトルクの式を式(1)に示す。なお、式(1)の左辺のτは検出トルクを示し、右辺の第1項は慣性項トルクを示し、右辺の第2項は遠心項トルクを示し、右辺の第3項は静止トルクτを示す。
Figure 2022156425000002
式(1)に示すように、検出トルクτから慣性項トルク及び遠心項トルクを減算することにより、静止トルクτを算出することができる。これにより、本実施形態では、ブーム等のピン周りの回動動作により生じる影響を補償することができる。
重量換算部75は、静止トルクτに基づいて、搬送物の重量Wを算出する。搬送物重量Wは、例えば、静止トルクτからアタッチメントに搬送物が積載されていないときのトルクを引いたトルクを、ブーム4のフートピンから搬送物の重心までの水平距離で割ることで算出することができる。なお、アタッチメントに搬送物が積載されていないときのトルクは、例えば、ブーム角度センサS1、アーム角度センサS2、バケット角度センサS3の検出値に基づいて算出されるブーム4、アーム5、バケット6の各重心位置と、ブーム4、アーム5、バケット6の各重量と、に基づいて算出してもよい。また、ブーム4のフートピンから搬送物の重心までの水平距離は、例えば、バケット6内の所定の位置をバケット6に収容された搬送物の重心位置と推定して、ブーム角度センサS1、アーム角度センサS2、バケット角度センサS3の検出値に基づいて算出してもよい。
補正部76には、重量換算部75で算出された搬送物の重量Wが入力される。補正部76は、重量換算部75で算出された搬送物の重量Wとゼロリセット補正値Wとに基づいて、ゼロ点補正された搬送物の重量W(=W-W)を算出する。ここで、ゼロリセット補正値Wとは、バケット6内に積載物がない状態(空搬送時)で搬送動作をした際に重量換算部75で算出される見掛け上の搬送物の重量である。重量算出部70は、重量換算部75で算出された実積込み時の搬送物の重量Wから空搬送時のゼロリセット補正値Wを減算することにより、ゼロ点補正された搬送物の重量W(=W-W)を算出することができる。
そして、重量算出部70は、ブーム上げ動作において、アタッチメントがトリガ高さに達すると、例えば、バケット6の所定点の高さがトリガ高さHtに達すると、搬送物の重量Wを算出して出力する。ここで、トリガ高さHtとは、重量算出部70が搬送物の重量Wを算出して出力するための閾値である。なお、トリガ高さHtは、一の高さであってもよく、所定の幅を持たせた高さであってもよい。
<補正方法>
次に、重量算出部70の補正方法について、図3を用いて説明する。図3は、本実施形態に係るショベル100の重量算出部70の補正方法を説明するフローチャートである。なお、現場での作業開始時やオペレータが交代した際に行われる。
ステップS101において、オペレータは、ゼロリセット動作モードスイッチ41uを操作する。ここで、後述する図6に示すように、表示装置40の画像表示部には、メイン画面41Vが表示されている。メイン画面41Vには、ソフトウェアボタンとしてのゼロリセット動作モードスイッチ41uが設けられている。オペレータによってゼロリセット動作モードスイッチ41uが操作されると、コントローラ30は、表示装置40の画像表示部を後述する図7に示す補正時画面41V2に切り替える。そして、コントローラ30の処理はステップS102に進む。
ステップS102において、オペレータはショベル100を操作して空荷搬送動作を行う。ここで、後述する図7に示すように、表示装置40の画像表示部には、補正時画面41V2が表示されている。補正時画面41V2には、現在のゼロリセット補正値W、現在のトリガ高さHt及び空荷搬送動作の残回数が表示される。なお、コントローラ30は、メッセージ表示領域41m1(図7参照)に、オペレータに空荷搬送動作を促すメッセージを表示させてもよい。
ここで、空荷搬送動作を説明する前に、搬送物をダンプトラックDTに搬送する搬送動作においてショベル100のオペレータが行う作業について、図4A及び図4Bを用いて説明する。図4A及び図4Bは、ショベル100によるダンプトラックDTへの土砂等の積み込みが行われている作業現場の様子の一例を示す。具体的には、図4Aは作業現場の上面図である。図4Bは、図4Aの矢印AR1で示す方向から作業現場を見たときの図である。図4Bでは、明瞭化のため、ショベル100(バケット6を除く。)の図示が省略されている。また、図4Aにおいて、実線で描かれたショベル100は掘削動作が終了したときのショベル100の状態を表し、破線で描かれたショベル100は複合動作中のショベル100の状態を表し、一点鎖線で描かれたショベル100は排土動作が開始される前のショベル100の状態を表す。同様に、図4Bにおいて、実線で描かれたバケット6Aは掘削動作が終了したときのバケット6の状態を表し、破線で描かれたバケット6Bは複合動作中のバケット6の状態を表し、一点鎖線で描かれたバケット6Cは排土動作が開始される前のバケット6の状態を表す。また、図4A及び図4Bにおける太い破線は、バケット6の背面にある所定点が描く軌跡を表す。
オペレータは、操作装置(図示せず)を用いて複合操作を行う。本実施形態では、オペレータは、右旋回操作を含む複合操作を行う。具体的には、ショベル100の姿勢が破線で示すような姿勢になるまで、すなわち、バケット6の背面にある所定点が点P2に達するまで、ブーム上げ操作及びアーム閉じ操作の少なくとも一方と右旋回操作とを含む複合操作を行う。複合操作にはバケット6の開閉操作が含まれていてもよい。高さHdのダンプトラックDTの荷台とバケット6とが接触しないようにしながら、バケット6を荷台の上に移動させるためである。
その後、オペレータは、ショベル100の姿勢が一点鎖線で示すような姿勢になるまで、すなわち、バケット6の背面にある所定点が点P3に達するまで、アーム開き操作及び右旋回操作を含む複合操作を行う。複合操作には、ブーム4の操作及びバケット6の開閉操作の少なくとも1つが含まれていてもよい。ダンプトラックDTの荷台の前側(運転席側)に土砂等を排土できるようにするためである。
図3に戻り、ステップS102において、オペレータはショベル100を操作して空荷搬送動作を行う。空荷搬送動作では、オペレータは、掘削動作を行わずバケット6内に搬送物がない状態で、バケット6の背面にある所定点が点P1から点P2に達するまで、ブーム上げ操作及びアーム閉じ操作の少なくとも一方と右旋回操作とを含む複合操作を行い、更に、バケット6の背面にある所定点が点P3に達するまで、アーム開き操作及び右旋回操作を含む複合操作を行う。
コントローラ30は、空荷搬送動作を記憶装置47に記憶する。例えば、コントローラ30は、空荷搬送動作におけるバケット6の所定点の最大高さを記憶装置47に記憶する。また、コントローラ30は、トリガ高さHtにおける重量換算部75で算出された搬送物の重量Wを記憶する。
ステップS103において、コントローラ30は、空荷搬送動作が所定回数行われたか否かを判定する。空荷搬送動作が所定回数行われていない場合(S103・No)、コントローラ30の処理はステップS102を繰り返す。オペレータは、表示装置40に表示された空荷搬送動作の残回数を参照し、空荷搬送動作を繰り返す。空荷搬送動作が所定回数行われた場合(S103・Yes)、コントローラ30の処理はステップS104に進む。
ステップS104において、コントローラ30は、複数回行われた空荷搬送動作時のアタッチメントの動作の軌道に基づいて、トリガ高さHtを設定する。
図5は、ブーム上げ動作におけるブーム高さ(バケット高さ)とブーム上げ速度の一例を示すグラフである。横軸は時間を示し、ブーム上げ速度を実線で示し、ブーム高さ(又はバケット高さ)を破線で図示している。
ブーム上げ動作において、ブーム上げ速度が増加する加速区間(t~t)、ブーム上げ速度が略一定の定速区間(t~t)、ブーム上げ速度が減少する減速区間(t~t)を有する。加速区間及び減速区間は、慣性力による影響を受けるため、定速区間で搬送物の重量を検出することが好ましい。
コントローラ30は、複数回行われた空荷搬送動作におけるバケット6の所定点の最大高さに基づいて、ダンプトラックDTの荷台のあおり高さHdを設定する。そして、コントローラ30は、あおり高さHdから所定高さ(黒塗り矢印参照)を減算した高さをトリガ高さHtとして設定する。なお、減算する所定高さは、予め設定されている値である。これにより、ブーム上げ速度が略一定の定速区間にトリガ高さHtを設定することができる。また、コントローラ30は、空間認識装置によりダンプトラックDTの荷台のあおりを検出可能な場合、ダンプトラックDTの荷台のあおり高さHdを検出した後、あおり高さHdに基づきトリガ高さHtを設定してもよい。そして、コントローラ30は、検出したあおり高さHdに基づき、バケット6が通過すべき目標軌道を生成してもよい。生成される目標軌道には、空荷搬送動作におけるバケット6の所定点の最大高さが含まれる。通常、ダンプトラックDTの荷台のあおり付近では、操作者はバケット6をあおりへ接触させないようにバケット6の速度を減速させる。このため、コントローラ30は、あおりが検出可能な場合には、あおり高さHdに基づきトリガ高さHtを設定してもよい。
ステップS105において、コントローラ30は、複数回行われた空荷搬送動作に基づいて、ゼロリセット補正値Wを設定する。コントローラ30は、複数回行われた空荷搬送動作時に算出されたトリガ高さHtにおける重量換算部75で算出された搬送物の重量Wの平均値をゼロリセット補正値Wとして設定する。なお、平均値に限られず、中央値であってもよい。
これにより、ゼロリセット補正値W及びトリガ高さHtを設定することができる。設定されたゼロリセット補正値W及びトリガ高さHtは、補正時画面41V2のゼロリセット補正値表示領域41v及び確定トリガ高さ設定値表示領域41wに表示される。また、重量算出部70の処理に反映される。
その後、掘削動作をして搬送物をダンプトラックDTの荷台に積み込む搬送操作(実積込み)を行う際、重量算出部70は、ブーム上げ動作において、バケット6の所定点の高さがトリガ高さHtとなったときの搬送物の重量Wを算出する。そして、重量算出部70は、ゼロリセット補正値Wを補正値として、ゼロ点補正された搬送物の重量W(=W-W)を算出することができる。また、重量算出部70は、所定の制御周期で搬送物の重量W1を算出し、バケット6の所定点の高さがトリガ高さHtとなったときの搬送物の重量W1をゼロリセット補正値Wとして採用してもよい。
更に、この構成は、自動制御へ適用されてもよい。この場合、コントローラ30は、ゼロリセット動作モードスイッチが操作されると、空間認識装置によりダンプトラックDTの荷台のあおりを検出し、検出したあおり高さHdに基づきバケット6が通過すべき目標軌道を生成する。そして、コントローラ30は、生成した目標軌道においてトリガ高さHtを設定する。その後、コントローラ30は、自動制御により空荷搬送動作を所定回数繰り返し、ゼロリセット補正値Wを設定する。
次に、図6を参照し、表示装置40に表示されるメイン画面41Vの構成例について説明する。図6のメイン画面41Vは、例えば、ゼロリセット動作モードスイッチ41uを操作する前の状態において、表示装置40の画像表示部に表示される。
メイン画面41Vは、日時表示領域41a、走行モード表示領域41b、アタッチメント表示領域41c、燃費表示領域41d、エンジン制御状態表示領域41e、エンジン稼働時間表示領域41f、冷却水温表示領域41g、燃料残量表示領域41h、回転数モード表示領域41i、尿素水残量表示領域41j、作動油温表示領域41k、カメラ画像表示領域41m、現重量表示領域41p、累積重量表示領域41q、リセットボタン41r、残重量表示領域41s、目標重量表示領域41t及びゼロリセット動作モードスイッチ41uを含む。
走行モード表示領域41b、アタッチメント表示領域41c、エンジン制御状態表示領域41e及び回転数モード表示領域41iは、ショベル100の設定状態に関する情報である設定状態情報を表示する領域である。燃費表示領域41d、エンジン稼働時間表示領域41f、冷却水温表示領域41g、燃料残量表示領域41h、尿素水残量表示領域41j、作動油温表示領域41k、現重量表示領域41p及び累積重量表示領域41qは、ショベル100の稼動状態に関する情報である稼動状態情報を表示する領域である。
具体的には、日時表示領域41aは、現在の日時を表示する領域である。走行モード表示領域41bは、現在の走行モードを表示する領域である。アタッチメント表示領域41cは、現在装着されているエンドアタッチメントを表す画像を表示する領域である。図6は、バケット6を表す画像が表示された状態を示している。
燃費表示領域41dは、コントローラ30によって算出された燃費情報を表示する領域である。燃費表示領域41dは、生涯平均燃費又は区間平均燃費を表示する平均燃費表示領域41d1、瞬間燃費を表示する瞬間燃費表示領域41d2を含む。
エンジン制御状態表示領域41eは、エンジン11の制御状態を表示する領域である。エンジン稼働時間表示領域41fは、エンジン11の累積稼働時間を表示する領域である。冷却水温表示領域41gは、現在のエンジン冷却水の温度状態を表示する領域である。燃料残量表示領域41hは、燃料タンクに貯蔵されている燃料の残量状態を表示する領域である。回転数モード表示領域41iは、エンジン回転数調節ダイヤル(図示せず)によって設定された現在の回転数モードを表示する領域である。尿素水残量表示領域41jは、尿素水タンクに貯蔵されている尿素水の残量状態を表示する領域である。作動油温表示領域41kは、作動油タンク内の作動油の温度状態を表示する領域である。
カメラ画像表示領域41mは、空間認識装置が撮像した画像を表示する領域である。図6の例では、カメラ画像表示領域41mは、カメラS6Bが撮像したバックカメラ画像を表示している。バックカメラ画像は、ショベル100の後方の空間を映し出す後方画像であり、カウンタウェイトの画像3aを含む。
現重量表示領域41pは、バケット6が現に持ち上げている物体の重量(現重量)を表示する領域である。図6は、現重量が550kgであることを示している。
コントローラ30は、例えば、作業アタッチメントの姿勢とブームボトム圧と予め登録されている作業アタッチメントの仕様(重量及び重心位置等)とに基づいて現重量を算出する。具体的には、コントローラ30は、ブーム角度センサS1、アーム角度センサS2、バケット角度センサS3及びブームボトム圧センサS7B等の情報取得装置の出力に基づいて現重量を算出する。
累積重量表示領域41qは、所定の期間においてバケット6が持ち上げた物体の重量の積算値(以下、「累積重量」とする。)を表示する領域である。図6は、累積重量が9500kgであることを示している。
所定の期間は、例えば、リセットボタン41rが押されたときに始まる期間である。操作者は、例えば、ダンプトラックDTの荷台に土砂等の搬送物を積み込む作業を行う場合、積み込み対象のダンプトラックDTが入れ替わる度にリセットボタン41rを押して累積重量をリセットする。各ダンプトラックDTに積み込んだ搬送物の総重量を容易に把握できるようにするためである。
この構成により、ショベル100は、ダンプトラックDTの最大積載重量を超えて、ダンプトラックDTの荷台に搬送物が積み込まれてしまうのを防止できる。最大積載重量を超えて搬送物が積み込まれていることが台貫での重量測定によって検知されると、ダンプトラックDTの運転者は、積み込みヤードに戻り、荷台に積み込まれた搬送物の一部を下ろす作業を行う必要がある。ショベル100は、このような積載重量の調整作業の発生を防止できる。
所定の期間は、例えば、1日の作業を開始する時刻から1日の作業を終了する時刻までの期間であってもよい。1日の作業によって運搬された搬送物の総重量を操作者又は管理者が容易に認識できるようにするためである。
リセットボタン41rは、累積重量をリセットするためのソフトウェアボタンである。リセットボタン41rは、入力装置42、左操作レバー(図示せず)又は右操作レバー(図示せず)等に配置されるハードウェアボタンであってもよい。
コントローラ30は、ダンプトラックDTの入れ替わりを自動的に認識して累積重量を自動的にリセットするように構成されていてもよい。この場合、コントローラ30は、空間認識装置が撮像した画像を利用してダンプトラックDTの入れ替わりを認識してもよく、通信装置T1を利用してダンプトラックDTの入れ替わりを認識してもよい。
また、コントローラ30は、空間認識装置が撮像した画像に基づき、バケット6で持ち上げた搬送物がダンプトラックDTの荷台に積み込まれたことを認識した上で、現重量を積算するように構成されていてもよい。ダンプトラックDTの荷台以外の場所に移された搬送物がダンプトラックDTに積み込まれた搬送物として積算されてしまうのを防止するためである。
コントローラ30は、作業アタッチメントの姿勢に基づき、バケット6で持ち上げた搬送物がダンプトラックDTの荷台に積み込まれたか否かを判定してもよい。具体的には、コントローラ30は、例えば、バケット6の高さが所定値(例えば、ダンプトラックDTの荷台の高さ)を超え且つバケット6の開き動作がなされた場合に、搬送物がダンプトラックDTの荷台に積み込まれたと判定してもよい。
コントローラ30は、現重量が所定値を超えていると判定した場合に警報を出力するように構成されていてもよい。所定値は、例えば、定格持ち上げ重量に基づく値である。警報は、視覚的警報、聴覚的警報又は触覚的警報であってもよい。この構成により、コントローラ30は、現重量が所定値を超えていること或いはそのおそれがあることを操作者に伝えることができる。
残重量表示領域41sは、残重量を表示する領域である。図6は、累積重量が9500kgで、且つ、残重量が500kgであることを示している。すなわち、最大積載量が10000kgであることを示している。但し、表示装置40は、残重量を表示させずに最大積載量を表示させてもよいし、残重量とは別に最大積載量を表示させてもよい。
目標重量表示領域41tは、バケット6で吸着する物体の目標重量を表示する領域である。なお、目標重量は、残重量を超えない値で設定される。
図6に示す例では、残重量が500kgであることから、目標重量は500kgと設定されている。これに対し、現重量は、550kgである。このため、コントローラ30は、現重量が500kg(目標重量)となるまでバケット6の電流を減少させる制御を行う。これにより、ダンプトラックDTの過積載を防止することができる。
以上、本実施形態に係るショベル100によれば、バケット6によって持ち上げられた物体の重量(現重量)を目標重量とすることができる。
また、メッセージ表示領域41m1には、メッセージが表示される。例えば、現重量が目標重量を超過している際には、その旨のメッセージが表示される。これにより、重量調整が完了する前に積み込み動作を行うことを防止することができる。また、累積重量が最大積載量を超過した場合にもメッセージを表示してもよい。これにより、オペレータに積み降ろし作業を促すことができ、ダンプトラックDTの過積載を防止することができる。
ゼロリセット動作モードスイッチ41uは、図3に示すフローを開始させ、補正部76のゼロリセット補正値W及びトリガ高さHtを設定するためのソフトウェアボタンである。
オペレータがゼロリセット動作モードスイッチ41uを操作することにより、補正処理が開始され、表示装置40の画像表示部に表示される表示画面が図7に示す補正時画面41V2に切り替わる。
補正時画面41V2は、日時表示領域41a、走行モード表示領域41b、アタッチメント表示領域41c、燃費表示領域41d、エンジン制御状態表示領域41e、エンジン稼働時間表示領域41f、冷却水温表示領域41g、燃料残量表示領域41h、回転数モード表示領域41i、尿素水残量表示領域41j、作動油温表示領域41k、カメラ画像表示領域41m、ゼロリセット補正値表示領域41v、確定トリガ高さ設定値表示領域41w及び残回数表示領域41xを含む。
ゼロリセット補正値表示領域41vには、現在のゼロリセット補正値Wが表示される。また、図3に示す処理によって、ゼロリセット補正値Wが設定された場合(S104)には、設定されたゼロリセット補正値Wが表示される。
確定トリガ高さ設定値表示領域41wには、現在の確定トリガ高さHtが表示される。また、図3に示す処理によって、トリガ高さHtが設定された場合(S105)には、設定されたトリガ高さHtが表示される。
残回数表示領域41xには、空荷搬送動作の残回数が表示される。図3に示す処理によって、空荷搬送動作を行うごとに残回数は減少する。なおコントローラ30は、例えば、ブーム4またはバケット6が所定の高さ以上上げられ、その後、ブーム4またはバケット6が所定の高さ以下まで下げられた際に1回の空荷搬送動作が行われたと判定してもよい。
以上、本実施形態に係るショベル100によれば、オペレータは、実際の作業環境において空荷搬送動作を複数回行うことにより、ゼロリセット補正値W及びトリガ高さHtを設定することができる。
ここで、重量算出部70で算出される搬送物の重量Wは、オペレータの技量、搬送動作時の軌跡、現場でのショベル100とダンプトラックDTとのレイアウト、環境温度等によって、変動が発生するおそれがある。
これに対し、本実施形態に係るショベル100によれば、実際の作業環境において、空荷搬送動作を複数回実行することにより、ゼロリセット補正値W及びトリガ高さHtを設定することができる。これにより、オペレータの技量、搬送動作時の軌跡、現場でのショベル100とダンプトラックDTとのレイアウト、環境温度等に応じて、ゼロリセット補正値W及びトリガ高さHtを設定することができるので、重量算出部70で算出される搬送物の重量Wの検出精度を向上させることができる。
また、ゼロリセット補正値W及びトリガ高さHtを設定する際、オペレータは、ゼロリセット動作モードスイッチ41uを操作し、残回数表示領域41xに表示される残回数に従って空荷搬送動作を複数回実行すればよく、ゼロリセット補正値W及びトリガ高さHtの設定作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態に係るショベル100によれば、空荷搬送動作に基づいて、あおり高さHdを設定することができる。これにより、オペレータがダンプトラックDTのあおり高さHdを測定し、コントローラ30に入力する等の作業を不要とすることができる。
また、本実施形態に係るショベル100によれば、設定されたあおり高さHdから所定値減算することにより、トリガ高さHtを自動で設定することができる。これにより、ブーム4の加減速時における慣性力の影響が少ない定速区間にトリガ高さHtを設定することができ、重量算出部70で算出される搬送物の重量Wの検出精度を向上させることができる。
また、本実施形態に係るショベル100によれば、実際の作業環境に応じて、空荷搬送動作を複数回実行することにより、ゼロリセット補正値Wを設定することができる。そして、実積込み作業において、重量算出部70は、重量換算部75で算出された搬送物の重量Wをゼロリセット補正値Wで補正することにより、精度よく搬送物の重量Wを算出することができる。
また、本実施形態に係るショベル100によれば、重量算出部70による搬送物の重量Wの算出精度を向上させたことにより、ダンプトラックDTに積み込みされた搬送物の累積重量も精度よく算出することができる。これにより、ダンプトラックDTの最大積載重量を超えて、ダンプトラックDTの荷台に搬送物が積み込まれてしまうのを防止できる。また、ダンプトラックDTの積載重量を最大積載重量に近づけることができるので、ダンプトラックDTによる搬送物の運搬効率を高揚させることができる。
以上、ショベル100の実施形態等について説明したが、本発明は上記実施形態等に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、改良が可能である。
搬送物の重量を検出する重量算出部70は、ショベル100のコントローラ30内に設けられるものとして説明したが、これに限られるものではない。コントローラ30と通信可能に接続された搬送物重量計測システムであってもよい。搬送物重量計測システムは、ショベル100内に設けられていてもよく、ショベル100の機外に設けられ、ショベル100と通信可能に構成されていてもよい。
100 ショベル
1 下部走行体
2 旋回機構
3 上部旋回体
4 ブーム(アタッチメント)
5 アーム(アタッチメント)
6 バケット(アタッチメント)
7 ブームシリンダ
8 アームシリンダ
9 バケットシリンダ
30 コントローラ
40 表示装置
70 重量算出部
71 トルク算出部
72 慣性力算出部
73 遠心力算出部
74 静止時トルク算出部
75 重量換算部
76 補正部
40 表示装置
41u ゼロリセット動作モードスイッチ
41v ゼロリセット補正値表示領域
41w 確定トリガ高さ設定値表示領域
41x 残回数表示領域

Claims (8)

  1. 搬送物を搬送するアタッチメントと、
    実積込み時の重量と空搬送時の重量とに基づいて、前記搬送物の重量を算出する重量算出部を備える作業機械であって、
    前記空搬送時の重量を設定する処理を開始させるゼロリセット動作モードスイッチを備える、作業機械。
  2. 前記重量算出部は、前記アタッチメントがトリガ高さに達すると前記搬送物の重量を算出し、
    前記処理は、前記トリガ高さも設定する、
    請求項1に記載の作業機械。
  3. 前記処理は、
    前記空搬送時の前記アタッチメントの動作の軌道に基づいて、前記トリガ高さを設定する、
    請求項2に記載の作業機械。
  4. 前記処理は、
    前記空搬送時の前記重量算出部で算出した重量に基づいて、前記空搬送時の重量を算出する、
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の作業機械。
  5. 前記ゼロリセット動作モードスイッチは、表示画面に表示される、
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の作業機械。
  6. 実積込み時の重量と空搬送時の重量とに基づいて、搬送物の重量を算出する重量算出部を備える搬送物重量計測システムであって、
    前記空搬送時の重量を設定する処理を開始させるゼロリセット動作モードスイッチを備える、搬送物重量計測システム。
  7. 前記重量算出部は、アタッチメントがトリガ高さに達すると前記搬送物の重量を算出し、
    前記処理は、前記トリガ高さも設定する、
    請求項6に記載の搬送物重量計測システム。
  8. 前記処理は、
    前記空搬送時の前記アタッチメントの動作の軌道に基づいて、前記トリガ高さを設定する、
    請求項7に記載の搬送物重量計測システム。
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