JP2022156222A - ロボット装置 - Google Patents

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Tomoki Ishikawa
雅史 高巣
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【課題】2つのリンクを相対的に回動させるための人工筋肉やロボット装置の大型化を抑制しつつ、当該2つのリンクの一方に対する他方の可動範囲を十分に確保すると共に、2つのリンクを安定かつスムースに相対的に回動させる。【解決手段】本開示のロボット装置は、第1リンクと、第1連結軸を介して第1リンクに回動自在に連結される第2リンクと、第1リンクにより支持されると共に流体の供給を受けて作動する少なくとも1つの人工筋肉とを含むロボット装置であって、第1連結軸とは異なる第2連結軸を介して第1リンクに回動自在に連結される共に人工筋肉により第1リンクに対して回動させられる第3リンクと、第3連結軸を介して第3リンクに回動自在に連結されると共に第1連結軸とは異なる第4連結軸を介して第2リンクに回動自在に連結される第4リンクとを含む。【選択図】図1

Description

本開示は、流体の供給を受けて作動する少なくとも1つの人工筋肉を含むロボット装置に関する。
従来、基台の上部に位置した肩部から延びる上腕部材と、当該上腕部材の先端に肘関節部を介して取り付けられた前腕部材と、前腕部材の先端に取り付けられて対象物を把持・解放可能な自在な把持部と、内部に供給される空気圧の上昇に応じて径方向に膨張すると共に軸方向に収縮するゴム製のチューブを有する複数の空圧アクチュエータ(人工筋肉)とを含むマニピュレータアームが知られている(例えば、特許文献1参照)。このマニピュレータアームでは、基台の側方に一対(2つ)の空圧アクチュエータが配置され、当該一対の空圧アクチュエータの端部同士がワイヤロープを介して連結される。更に、ワイヤロープは、肩部における起伏軸上に取り付けられたプーリに掛け回される。これにより、上腕部材は、一対の空圧アクチュエータの一方を収縮させると共に他方を伸長させることで、ワイヤロープにより回転駆動されるプーリと共に起伏作動を行う。また、前腕部材は、上腕部材の上方または下方に配置された一対(2つ)の空圧アクチュエータの一方を収縮させると共に他方を伸長させることで、肘関節部を中心として上腕部材に対して屈伸作動を行う。更に、把持部は、前腕部材の上方に配置された一対(2つ)の空圧アクチュエータの一方を収縮させると共に他方を伸長させることで把持・解放作動を行う。
実開平05-22811号公報
しかしながら、上記従来のマニピュレータ(ロボット装置)において、関節に要求される可動範囲や人工筋肉が発生する収縮力に対する耐久性を確保しようとすると、プーリのサイズやワイヤの長さおよび外径等が非常に大きくなってしまい、装置全体をコンパクト化することが困難となる。また、2つのリンクに人工筋肉を直接連結した場合、当該2つのリンクの一方に対する他方の可動範囲が不足してしまうことがある。更に、チューブを含む人工筋肉の収縮力は収縮率が高くなるにつれて小さくなるのに対し、2つのリンクを相対的に回動させるのに必要なトルクは当該2つのリンク(関節)の姿勢やロボット装置における位置に応じて変化することから、2つのリンクを安定かつスムースに回動させるために、要求される最大の収縮力を発生可能な大型の人工筋肉を採用せざるを得なくなることがある。
そこで、本開示は、2つのリンクを相対的に回動させるための人工筋肉やロボット装置の大型化を抑制しつつ、当該2つのリンクの一方に対する他方の可動範囲を十分に確保すると共に、2つのリンクを安定かつスムースに相対的に回動させることを主目的とする。
本開示のロボット装置は、第1リンクと、第1連結軸を介して前記第1リンクに回動自在に連結される第2リンクと、前記第1リンクにより支持されると共に流体の供給を受けて作動する少なくとも1つの人工筋肉とを含むロボット装置であって、前記第1連結軸とは異なる第2連結軸を介して前記第1リンクに回動自在に連結される共に前記人工筋肉により前記第1リンクに対して回動させられる第3リンクと、第3連結軸を介して前記第3リンクに回動自在に連結されると共に前記第1連結軸とは異なる第4連結軸を介して前記第2リンクに回動自在に連結される第4リンクとを含むものである。
本開示のロボット装置では、第1リンクと第2リンクとが、第1連結軸を介して互いに回動自在に連結され、第3リンクが第1連結軸とは異なる第2連結軸を介して第1リンクに回動自在に連結される。更に、第4リンクが第3連結軸を介して第3リンクに回動自在に連結されると共に第1連結軸とは異なる第4連結軸を介して第2リンクに回動自在に連結される。そして、第1リンクにより支持された人工筋肉により第3リンクを第1リンクに対して回動させると、第1および第2リンクを相対的に回動させるトルクが第3リンクから第4リンクを介して当該第2リンクに伝達される。すなわち、第1、第2、第3および第4リンクは、第1または第2リンクを固定節とする4節リンク機構(4節回転連鎖機構)を構成する。従って、第1連結軸と第2連結軸との軸間距離と、第2連結軸と第3連結軸との軸間距離と、第3連結軸と第4連結軸との軸間距離と、第1連結軸と第4連結軸との軸間距離との比を調整することで、第1リンクに対する第2リンクの可動範囲を第1リンクに対する第3リンクの可動範囲よりも大きくすることができる。これにより、ロボット装置の大型化を抑制しつつ、第1リンクに対する第2リンクの可動範囲を十分に確保することが可能となる。また、4節リンク機構における軸間距離の調整や固定節の選び方により、第1リンクと第2リンクとのなす角度と、人工筋肉による第3リンクを回動させるトルクに対する第1および第2リンクを相対的に回動させるトルクの比(トルク比)との相関を変化させることができる。これにより、第1および第2リンクの姿勢やロボット装置における位置に応じて、4節リンク機構により、収縮率が高くなるにつれて収縮力が小さくなる人工筋肉の特性を補完することが可能となり、人工筋肉に要求される最大収縮力が高くなるのを抑制しつつ、第1および第2リンクを相対的に回動させるのに必要なトルクを良好に確保することができる。この結果、第1および第2リンクを相対的に回動させるための人工筋肉やロボット装置の大型化を抑制しつつ、第1リンクに対する第2リンクの可動範囲を十分に確保すると共に、第1および第2リンクを安定かつスムースに回動させることが可能となる。
本開示のロボット装置を示す概略構成図である。 本開示のロボット装置に含まれる人工筋肉を示す部分断面図である。 本開示のロボット装置の要部を示す拡大図である。 本開示のロボット装置の要部を示す拡大図である。 本開示のロボット装置の流体供給装置を示す系統図である。 本開示のロボット装置における人工筋肉および4節リンク機構の特性を示す図表である。 本開示のロボット装置の2つのリンクを相対的に回動させるトルクの出力特性を示す図表である。 本開示のロボット装置における人工筋肉および4節リンク機構の特性を示す図表である。 本開示のロボット装置の2つのリンクを相対的に回動させるトルクの出力特性を示す図表である。 本開示のロボット装置における4節リンク機構を示す模式図である。
次に、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本開示のロボット装置1を示す概略構成図である。同図に示すロボット装置1は、ロボットアーム2と、流体供給装置(液体供給装置)10とを含む。本実施形態において、ロボット装置1は、指定された目的位置まで自走可能な、いわゆる無人搬送車(AGV)である搬送台車20に搭載される。ただし、ロボット装置1は、搬送台車20に搭載されるものに限られず、予め定められた設置箇所に定置されてもよい。
ロボットアーム2は、把持部(手先)としてのハンド部(ロボットハンド)4と、複数(本実施形態では、3つ)のアーム(リンク)5a,5b,5cと、複数(本実施形態では、3つ)の関節(ピン結合部)Ja,Jb,Jcと、関節Ja,Jb,Jcごとに例えば偶数個(本実施形態では、2つ)ずつ設けられる人工筋肉としての複数の流体アクチュエータ(液圧アクチュエータ)M1,M2,M3,M4,M5,M6とを含む多関節アームである。ロボットアーム2のハンド部4は、最も手先側のアーム5cに取り付けられており、対象となる物体(以下、「把持対象」という。)を把持するようにロボット装置1の制御装置100(図5参照)により制御される。また、流体供給装置10は、例えば上端および下端が閉鎖された筐体であって内部に作動油を貯留可能なタンク11を含み、各流体アクチュエータM1-M6に流体(作動流体)としての作動油(液体)を給排するように制御装置100により制御される。これにより、ロボットアーム2を油圧(液圧)により駆動してハンド部4を所望の位置に移動させることができる。
ロボットアーム2の各流体アクチュエータM1-M6は、図2に示すように、作動油の圧力によって膨張するチューブTと、当該チューブTを覆う編組スリーブSとを含む、いわゆるマッキベン型の人工筋肉である。チューブTは、高い耐油性をもった例えばゴム材等の弾性材により円筒状に形成されており、当該チューブTの両端部は、封止部材Cにより封止されている。チューブTの一端側(図2中右端側)の封止部材Cには、作動油の出入口IOが形成されている。編組スリーブSは、所定方向に配向された複数のコードを互いに交差するように編み込むことにより円筒状に形成されており、軸方向および径方向に収縮可能である。編組スリーブSを形成するコードとしては、繊維コード、高強度繊維、極細のフィラメントによって構成される金属製コード等を採用することができる。このような流体アクチュエータM1-M6のチューブT内に上記出入口IOから作動油を供給して当該チューブT内の作動油の圧力を高めることで、チューブTは、編組スリーブSの作用により径方向に膨張すると共に軸方向に収縮し、内部の作動油の圧力に応じた収縮力を発生する。
図1に示すように、ロボットアーム2の複数のアーム5a,5b,5cのうち、最も基端側(流体供給装置10側)のアーム5a(第1リンク)は、図示しない軸受等と共に関節Jaを構成する第1連結軸A1a(関節軸)を介して流体供給装置10のタンク11(第2リンク)の上部により回動自在に支持される。また、中間のアーム5b(第2リンク)は、図示しない軸受等と共に関節Jbを構成する第1連結軸A1b(関節軸)を介してアーム5a(第1リンク)により回動自在に支持される。更に、手先側のアーム5c(第2リンク)は、図示しない軸受等と共に関節Jcを構成する第1連結軸A1c(関節軸)を介してアーム5b(第1リンク)により回動自在に支持される。
基端側のアーム5aの関節Jb側(手先側)の端部には、支持部6aが当該アーム5aの長手方向と直交する方向に延在するように固定または一体化されている。支持部6aの一端は、支持軸を介して流体アクチュエータM1の関節Jb側(手先側)の封止部材Cを回動自在に支持し、支持部6aの他端は、支持軸を介して流体アクチュエータM2の関節Jb側の封止部材Cを回動自在に支持する。本実施形態において、アーム5aの長手方向に延在する中心線から流体アクチュエータM1の支持軸までの距離と、当該中心線から流体アクチュエータM2の支持軸までの距離とは、同一に定められている。
また、図1および図3に示すように、アーム5aの関節Ja側(基端側)の端部には、当該関節Jaの第1連結軸A1aとは異なる第2連結軸A2aを介してレバー部材7a(第3リンク)が回動自在に連結されている。レバー部材7aには、第3連結軸A3aを介して連接部材8a(第4リンク)が回動自在に連結されており、連接部材8aは、第1連結軸A1aとは異なる第4連結軸A4aを介して第2リンクとしてのタンク11の上部に回動自在に連結される。これにより、基端側のアーム5a(第1リンク)と、タンク11(第2リンク)と、レバー部材7a(第3リンク)と、連接部材8a(第4リンク)とは、タンク11を固定節とする4節リンク機構FLa(両てこ機構)を構成する。本実施形態では、第1連結軸A1aと第2連結軸A2aとの軸間距離を“L12a”とし、第2連結軸A2aと第3連結軸A3aとの軸間距離を“L23a”とし、第3連結軸A3aと第4連結軸A4aとの軸間距離を“L34a”とし、第1連結軸A1aと第4連結軸A4aとの軸間距離を“L14a”としたときに、L12a+L14a<L23a+L34aを満たすようにアーム5a、レバー部材7a、連接部材8aおよびタンク11の諸元が定められている。
更に、レバー部材7aには、流体アクチュエータM1,M2の関節Ja側(基端側)の封止部材Cが回動自在に連結される。流体アクチュエータM1の関節Ja側の封止部材Cは、第2および第3連結軸A2a,A3aとは異なる第5連結軸A5aを介してレバー部材7aに回動自在に連結される。これに対して、流体アクチュエータM2の関節Ja側の封止部材Cは、第2連結軸A2aに関して第5連結軸A5aとは反対側に配置される第6連結軸A6aを介してレバー部材7aに回動自在に連結される。
これにより、関節Jaの第1連結軸A1aから関節Jb側(手先側)に延びるアーム5aの両側には、流体アクチュエータM1,M2が当該アーム5aと略平行に配列される。アーム5aの一側(図1における上側)に配置される流体アクチュエータM1は、関節Jaに対応した第1の人工筋肉(一方の拮抗筋)を構成し、アーム5aの他側(図1における下側)に配置される流体アクチュエータM2は、当該第1の人工筋肉と対をなす関節Jaに対応した第2の人工筋肉を構成する。また、本実施形態において、レバー部材7aおよび連接部材8aの第3連結軸A3aは、第2連結軸A2aに関して第5連結軸A5aとは反対側(第2連結軸A2aと第6連結軸A6aとの間)に配置され、第3連結軸A3aと第5連結軸A5aとの軸間距離は、第2連結軸A2aと第5連結軸A5aとの軸間距離よりも長く定められている。
更に、基端側のアーム5aには、図1に示すように、第2の支持部6bが上記支持部6aとレバー部材7aの間でアーム5aの長手方向と直交する方向に延在するように固定または一体化されている。支持部6bの一端は、支持軸を介して流体アクチュエータM3の関節Ja側(基端側)の封止部材Cを回動自在に支持し、支持部6bの他端は、支持軸を介して流体アクチュエータM4の関節Ja側の封止部材Cを回動自在に支持する。本実施形態において、アーム5aの長手方向に延在する中心線から流体アクチュエータM3の支持軸までの距離と、当該中心線から流体アクチュエータM4の支持軸までの距離とは、同一に定められている。
また、図1および図4に示すように、アーム5aの関節Jb側(手先側)の端部には、支持部6aよりも関節Jb側で当該関節Jbの第1連結軸A1bとは異なる第2連結軸A2bを介してレバー部材7b(第3リンク)が回動自在に連結されている。レバー部材7bには、第3連結軸A3bを介して連接部材8b(第4リンク)が回動自在に連結されており、連接部材8bは、第1連結軸A1bとは異なる第4連結軸A4bを介して第2リンクとしての中間のアーム5bの関節Jb側の端部に回動自在に連結される。これにより、基端側のアーム5a(第1リンク)と、中間のアーム5b(第2リンク)と、レバー部材7b(第3リンク)と、連接部材8b(第4リンク)とは、アーム5aを固定節とする4節リンク機構FLb(両てこ機構)を構成する。本実施形態では、第1連結軸A1bと第2連結軸A2bとの軸間距離を“L12b”とし、第2連結軸A2bと第3連結軸A3bとの軸間距離を“L23b”とし、第3連結軸A3bと第4連結軸A4bとの軸間距離を“L34b”とし、第1連結軸A1bと第4連結軸A4bとの軸間距離を“L14b”としたときに、L12b+L14b<L23b+L34bを満たすようにアーム5a,5b、レバー部材7bおよび連接部材8bの諸元が定められている。
更に、レバー部材7bには、流体アクチュエータM3,M4の関節Jb側(手先側)の封止部材Cが回動自在に連結される。流体アクチュエータM3の関節Jb側の封止部材Cは、第2および第3連結軸A2b,A3bとは異なる第5連結軸A5bを介してレバー部材7bに回動自在に連結される。これに対して、流体アクチュエータM4の関節Jb側の封止部材Cは、第2連結軸A2bに関して第5連結軸A5bとは反対側に配置される第6連結軸A6bを介してレバー部材7bに回動自在に連結される。
これにより、関節Jaの第1連結軸A1aから関節Jb側(手先側)に延びるアーム5aの両側には、更に流体アクチュエータM3,M4が当該アーム5aと略平行に配列される。アーム5aの一側(図1における上側)に配置される流体アクチュエータM3は、関節Jbに対応した第1の人工筋肉(一方の拮抗筋)を構成し、アーム5aの他側(図1における下側)に配置される流体アクチュエータM4は、当該第1の人工筋肉と対をなす関節Jbに対応した第2の人工筋肉を構成する。また、本実施形態において、レバー部材7bおよび連接部材8bの第3連結軸A3bは、第2連結軸A2bに関して第6連結軸A6bとは反対側に配置され、第3連結軸A3bと第6連結軸A6bとの軸間距離は、第2連結軸A2bと第6連結軸A6bとの軸間距離よりも長く定められている。
更に、中間のアーム5bの関節Jb側の端部には、図1に示すように、支持部6cが当該アーム5bの長手方向と直交する方向に延在するように固定または一体化されている。支持部6cの一端は、支持軸を介して流体アクチュエータM5の関節Jb(基端側)の封止部材Cを回動自在に支持し、支持部6cの他端は、支持軸を介して流体アクチュエータM6の関節Jb側の封止部材Cを回動自在に支持する。本実施形態において、アーム5bの長手方向に延在する中心線から流体アクチュエータM5の支持軸までの距離と、当該中心線から流体アクチュエータM6の支持軸までの距離とは、同一に定められている。
更に、中間のアーム5bの関節Jc側(手先側)の端部には、当該関節Jcの第1連結軸A1cとは異なる第2連結軸A2cを介してレバー部材7c(第3リンク)が回動自在に連結されている。レバー部材7cには、第3連結軸A3cを介して連接部材8c(第4リンク)が回動自在に連結されており、連接部材8cは、第1連結軸A1cとは異なる第4連結軸A4cを介して第2リンクとしての手先側のアーム5cに回動自在に連結される。これにより、中間のアーム5b(第1リンク)と、手先側のアーム5c(第2リンク)と、レバー部材7c(第3リンク)と、連接部材8c(第4リンク)とは、中間のアーム5bを固定節とする4節リンク機構FLc(両てこ機構)を構成する。本実施形態では、第1連結軸A1cと第2連結軸A2cとの軸間距離を“L12c”とし、第2連結軸A2cと第3連結軸A3cとの軸間距離を“L23c”とし、第3連結軸A3cと第4連結軸A4cとの軸間距離を“L34c”とし、第1連結軸A1cと第4連結軸A4cとの軸間距離を“L14c”としたときに、L12c+L14c<L23c+L34cを満たすようにアーム5b,5c、レバー部材7cおよび連接部材8cの諸元が定められている。
また、レバー部材7cには、流体アクチュエータM5,M6の関節Jc側(手先側)の封止部材Cが回動自在に連結される。流体アクチュエータM5の関節Jc側の封止部材Cは、第2および第3連結軸A2c,A3cとは異なる第5連結軸A5cを介してレバー部材7cに回動自在に連結される。これに対して、流体アクチュエータM6の関節Jc側の封止部材Cは、第2連結軸A2cに関して第5連結軸A5cとは反対側に配置される第6連結軸A6cを介してレバー部材7cに回動自在に連結される。
これにより、関節Jbの第1連結軸A1bから関節Jc側(手先側)に延びるアーム5bの両側には、流体アクチュエータM5,M6が当該アーム5bと略平行に配列される。そして、アーム5bの一側(図1における左側)に配置される流体アクチュエータM5は、関節Jcに対応した第1の人工筋肉(一方の拮抗筋)を構成し、アーム5bの他側(図1における右側)に配置される流体アクチュエータM6は、当該第1の人工筋肉と対をなす関節Jcに対応した第2の人工筋肉を構成する。また、本実施形態において、レバー部材7cおよび連接部材8cの第3連結軸A3cは、第2連結軸A2cに関して第6連結軸A6cとは反対側に配置され、第3連結軸A3cと第6連結軸A6cとの軸間距離は、第2連結軸A2cと第6連結軸A6cとの軸間距離よりも長く定められている。
更に、本実施形態において、各アーム5a,5b,5cは、中空に形成されており、各アーム5a,5b,5cの内部には、流体供給管としての複数のホースが配置される。各ホースは、対応する流体アクチュエータM1-M6の一方の封止部材Cに形成された出入口IOに接続され、各流体アクチュエータM-M6のチューブT内には、当該ホースを介して流体供給装置10からの作動油(油圧)が供給される。従って、制御装置100により流体供給装置10を制御することで、第1の人工筋肉を構成する流体アクチュエータM1等のチューブT内の油圧と、第1の人工筋肉と対をなす第2の人工筋肉を構成する流体アクチュエータM2等のチューブT内の油圧とを互いに異ならせることができる。
これにより、互いに拮抗するように配置された2つの流体アクチュエータM1,M2等すなわち対をなす(1組の)第1および第2の人工筋肉によりレバー部材7a,7bまたは7cをアーム5aまたは5bに対して回動させ、レバー部材7a,7bまたは7cから連接部材8a,8bまたは8cを介して第2リンクとしてのタンク11、アーム5bまたは5cにトルクを伝達することができる。この結果、アーム5a,5bまたは5cをタンク11、アーム5aまたは5bに対して回動させ、関節Ja,Jb,Jcの関節角度θ1a,θ1b,θ1c(図1参照)すなわちアーム5a,5bまたは5cのタンク11、アーム5aまたは5bに対する回動角度を変化させることが可能となる。本実施形態において、第1の人工筋肉を構成する流体アクチュエータM1等と、当該第1の人工筋肉と対をなす第2の人工筋肉を構成する流体アクチュエータM2等とは、チューブTが自然状態から所定量(例えば、自然長の10%程度)だけ軸方向に収縮した状態を初期状態として流体供給装置10からの油圧により駆動される。
なお、各関節Ja,Jb,Jcに対応した第1および第2の人工筋肉は、それぞれ2つ以上(同数)の流体アクチュエータにより構成されてもよく、第1の人工筋肉を構成する流体アクチュエータの数と、第2の人工筋肉を構成する流体アクチュエータの数とが異なっていてもよい。更に、本実施形態において、1つの関節Ja,JbまたはJcに対して設けられる複数(2つ)の流体アクチュエータM1,M2等は、互いに同一の諸元を有するが、第1の人工筋肉を構成する流体アクチュエータの諸元と、第2の人工筋肉を構成する流体アクチュエータの諸元とが異なっていてもよい。
上記流体アクチュエータM1-M6に作動油を供給するロボット装置1の流体供給装置10は、図1に示すように、ロボットアーム2(アーム5a)を支持すると共に作動油を貯留可能なタンク11に加えて、当該タンク11を上下方向に延びる回転軸(図1における一点鎖線参照)の周りに回転自在に支持するベース部12を含む。ベース部12は、ロボットアーム2およびタンク11の下方に位置するように搬送台車20に搭載(固定)される。また、ベース部12は、タンク11を上記回転軸の周りに所定角度(例えば360°)だけ回転させる図示しない回転駆動ユニットを支持している。これにより、回転駆動ユニットを作動させることで、ロボットアーム2を当該回転軸の周りにタンク11と一体に回転させることが可能となる。本実施形態において、回転駆動ユニットは、流体供給装置10から供給される油圧により駆動される揺動モータである。ただし、当該回転駆動ユニットは、電動モータやギヤ機構等を含むものであってもよい。
更に、流体供給装置10は、図5に示すように、ポンプ13(流体供給源)と、タンク11内に配置される図示しないバルブボディと、リリーフ弁RV(圧力制御弁)と、逆止弁CVと、アキュムレータ14(蓄圧器)と、流体調整バルブ(流体調整部)としての複数のリニアソレノイドバルブ151,152,153,154,155,156およびコントロールバルブ16(圧力制御弁)とを含む。
ポンプ13は、制御装置100により制御される電動ポンプであり、タンク11内に貯留された作動油を吸入して吐出口から吐出(圧送)する。本実施形態において、ポンプ13は、タンク11内に配置されるポンプ部と、電動モータや減速ギヤ機構、制御装置100により制御されるインバータ等の駆動回路等を有すると共にタンク11内またはタンク11外に配置される駆動ユニット(何れも図示省略)とを含む。
リリーフ弁RVは、ポンプ13により吐出された作動油の圧力を予め定められた一定の上限圧Plim(上限値、本実施形態では、例えば6-7MPa程度)を超えないように制限するものである。逆止弁CVは、ポンプ13(およびリリーフ弁RV)側からの作動油を油路LLに流出させると共に、油路LL側からポンプ13(およびリリーフ弁RV)側への作動油の流通を規制する。アキュムレータ14は、逆止弁CVの下流側で油路LLに接続(直結)された作動油の出入口を有しており、ポンプ13側からの油圧を蓄える。また、アキュムレータ14としては、最高作動圧が上記上限圧Plim以上であるものが用いられる。更に、油路LLには、逆止弁CVの下流側かつアキュムレータ14の上流側で当該油路LLにおける作動油の圧力(元圧)を検出する元圧センサPSが設置されている。
リニアソレノイドバルブ151-156は、共通の構成を有しており、それぞれバルブボディ内に配置されると共に制御装置100により制御される。本実施形態において、リニアソレノイドバルブ151は、コントロールバルブ16への信号圧を調整し、リニアソレノイドバルブ152は、流体アクチュエータM2への油圧(駆動圧)を調整する。また、リニアソレノイドバルブ153は、流体アクチュエータM3への油圧(駆動圧)を調整し、リニアソレノイドバルブ154は、流体アクチュエータM4への油圧(駆動圧)を調整する。更に、リニアソレノイドバルブ155は、流体アクチュエータM5への油圧(駆動圧)を調整し、リニアソレノイドバルブ156は、流体アクチュエータM6への油圧(駆動圧)を調整する。
図5に示すように、リニアソレノイドバルブ151-156は、制御装置100により通電制御される電磁部15eと、バルブボディにより保持されるスリーブ内に軸方向に移動可能に配置されるスプール15sと、スプール15sを電磁部15e側(出力ポート15o側から入力ポート15i側、図5中上側)に付勢するスプリング15spとを含む。更に、リニアソレノイドバルブ151-156は、入力ポート15iと、出力ポート15oと、出力ポート15oに連通するフィードバックポート15fと、入力ポート15iおよび出力ポート15oと連通可能なドレンポート15dとを含む。リニアソレノイドバルブ151-156の入力ポート15iは、アキュムレータ14の下流側で油路LLにそれぞれ連通する。また、リニアソレノイドバルブ152-156の出力ポート15oは、バルブボディに形成された油路やホース等を介して対応する流体アクチュエータM2-M6(チューブT)の作動油の出入口IOに連通する。更に、リニアソレノイドバルブ151-156のドレンポート15dは、それぞれ油路LDを介してタンク11内の作動油貯留部に連通する。
本実施形態において、リニアソレノイドバルブ151-156は、電磁部15eに電流が供給される際に開弁する常閉弁であり、各電磁部15eは、印加される電流に応じて入力ポート15iと出力ポート15oとを連通させるようにスプール15sを軸方向に移動させる。これにより、電磁部15e(コイル)への給電により発生する推力と、スプリング15spの付勢力と、出力ポート15oからフィードバックポート15fに供給された油圧(駆動圧)によりスプール15sに作用する電磁部15e側への推力とをバランスさせることで、入力ポート15iに供給されたポンプ13(およびリリーフ弁RV)側からの作動油を所望の圧力に調整して出力ポート15oから流出させることが可能となる。
また、流体アクチュエータM1-M6側に供給される油圧(信号圧または駆動圧)をリニアソレノイドバルブ151-156にフィードバックすることで、人工筋肉としての流体アクチュエータM1-M6により駆動されるロボットアーム2に当該流体アクチュエータM1-M6以外からの外力が加えられたときに、当該外力による流体アクチュエータM1-M6のチューブTの体積変化に応じた油圧の変動を吸収することができる。加えて、当該外力が無くなった後には、速やかに要求に応じた油圧(駆動圧)を流体アクチュエータM1-M6に供給することが可能となる。
コントロールバルブ16は、リニアソレノイドバルブ151からの信号圧に応じて油路LLからの作動油の圧力を調整し、要求出力(収縮力と収縮速度との積)の最大値がすべての流体アクチュエータM1-M6の中で最大となる流体アクチュエータM1のチューブTに供給するものである。コントロールバルブ16は、バルブボディ内に配置されるスプール16sおよび当該スプール16sを付勢するスプリング16spを含むスプールバルブである。また、コントロールバルブ16は、図5に示すように、入力ポート16iと、出力ポート16oと、フィードバックポート16fと、信号圧入力ポート16cと、ドレンポート16dとを含む。
入力ポート16iは、アキュムレータ14の下流側で油路LLに連通する。出力ポート16oは、バルブボディに形成された油路やホース等を介して流体アクチュエータM1(チューブT)の作動油の出入口IOに連通する。フィードバックポート16fは、バルブボディに形成された油路を介して出力ポート16oに連通する。信号圧入力ポート16cは、バルブボディに形成された油路を介してリニアソレノイドバルブ151の出力ポート15oに連通する。ドレンポート16dは、バルブボディに形成された油路LD等を介してタンク11内の作動油貯留部に連通する。
かかるコントロールバルブ16のスプール16sは、電磁部15eに印加される電流に応じたリニアソレノイドバルブ151からの信号圧が作用することで、スプリング16spの付勢力に抗して軸方向に移動する。これにより、信号圧の作用によりスプール16sに付与される推力と、スプリング16spの付勢力と、出力ポート16oからフィードバックポート16fに供給された油圧(駆動圧)によりスプール16sに作用する推力とをバランスさせることで、入力ポート16iに供給されたポンプ13(リリーフ弁RV)側からの作動油の一部を適宜ドレンポート16dを介してドレンして出力ポート16oから流体アクチュエータM1のチューブTへと供給される作動油を所望の圧力に調整することができる。
ロボット装置1の制御装置100は、CPU、ROM、RAM、入出力インターフェース等を含むマイクロコンピュータや各種ロジックIC等(何れも図示省略)を含む。制御装置100は、上記元圧センサPSや、リニアソレノイドバルブ151-156等の電源の電圧を検出する図示しない電圧センサ等の検出値を入力する。また、制御装置100は、元圧センサPSにより検出される油路LLにおける油圧(元圧)が目標値になるように、ポンプ13を制御する。更に、制御装置100は、リニアソレノイドバルブ151-156の電磁部15eに供給される電流を制御する。
続いて、上述のように構成されるロボット装置1の動作について説明する。
図示しない起動スイッチがオフされてロボット装置1の動作が完全に停止している際、ハンド部4は、図示しない支持台あるいはロボット装置1の設置面等に形成された係止部により保持される。これにより、ロボットアーム2の姿勢は、予め定められた待機姿勢に強制的に保持される。また、ロボット装置1の起動スイッチがオンされてシステム起動が完了すると、制御装置100は、元圧センサPSの検出値に基づいて、リニアソレノイドバルブ151-156に供給される油路LLにおける油圧(元圧)が予め定められた待機圧Pst(本実施形態では、例えば1000kPa程度)になるようにポンプ13を制御する。本実施形態において、待機圧Pstは、複数の流体アクチュエータM1-M6の各々を自然状態から上記初期状態まで軸方向に収縮させることができる圧力(例えば700-900kPa程度)よりも所定値だけ高い圧力に定められている。
次いで、制御装置100は、予め定められた順番で流体アクチュエータM1-M6のチューブTに作動油を充填して各チューブTを上記初期状態とするようにリニアソレノイドバルブ151-156の電磁部15eへの電流を制御する。これにより、流体アクチュエータM1-M6のチューブTには、コントロールバルブ16およびリニアソレノイドバルブ152-156の対応する何れかから作動油が供給され、各チューブTは、自然状態から所定量(例えば、自然長の10%程度)だけ軸方向に収縮する。これ以後、ハンド部4が上記支持台等に載置されてロボット装置1の動作が停止されるまで、リニアソレノイドバルブ151-156の各電磁部15eには継続して電流が供給され、リニアソレノイドバルブ151-156は、ポンプ13側からの作動油の圧力を電磁部15eに供給される電流に応じて調整する。
上述のようなロボット装置1の作業開始準備の完了後、ロボットアーム2およびハンド部4を用いた作業の開始が指示されると、制御装置100は、元圧センサPSの検出値に基づいて、油路LLにおける油圧(元圧)が予め定められた比較的高い常用圧Pw(本実施形態では、例えば5-6MPa程度)になるようにポンプ13を制御する。本実施形態において、常用圧Pwは、上記待機圧Pstよりも高く、上限圧Plimよりも低く、かつアキュムレータ14の最低作動圧以上に定められている。
更に、制御装置100は、外部(支持台)からの強制力無しにロボットアーム2を上記待機姿勢に保持するのに要求される油圧が予め定められた順番で流体アクチュエータM1-M6のチューブTに供給されるようにリニアソレノイドバルブ151-156の電磁部15eへの電流を制御する。次いで、制御装置100は、コントロールバルブ16およびリニアソレノイドバルブ152-156から各流体アクチュエータM1-M6に対してロボットアーム2への要求に応じた油圧が供給されるように各電磁部15eへの電流指令値を設定し、当該電流指令値に基づいて各電磁部15eに供給される電流を制御する。これにより、流体アクチュエータM1-M6のチューブTに対し、コントロールバルブ16およびリニアソレノイドバルブ152-156により要求に応じて調整された油圧(駆動圧)を供給することが可能となる。この結果、複数の流体アクチュエータM1-M6により各アーム5a,5b,5cをタンク11、アーム5aまたは5bに対して回動させてロボット装置1のハンド部4を所望の位置に移動させることができる。
また、ロボット装置1において、第1の人工筋肉としての流体アクチュエータM1,M3またはM5の一端側の封止部材Cが第1リンクとしてのアーム5aまたは5bにより支持される。更に、流体アクチュエータM1,M3またはM5の他端側の封止部材Cは、第2および第3連結軸A2a,A3a等とは異なる第5連結軸A5a,A5bまたはA5cを介してレバー部材7a,7bまたは7cに連結される。また、第2の人工筋肉としての流体アクチュエータM2,M4またはM6の一端の封止部材Cが第1リンクとしてアーム5aまたは5bにより支持される。更に、流体アクチュエータM2,M4またはM6の他端側の封止部材Cは、第2連結軸A2a,A2b,またはA2cに関して第5連結軸A5a,A5bまたはA5cとは反対側に配置される第6連結軸A6a,A6bまたはA6cを介してレバー部材7a,7bまたは7cに連結される。これにより、対をなす第1および第2の人工筋肉としての流体アクチュエータM1およびM2,M3およびM4、またはM5およびM6によりレバー部材7a,7b,7cを拮抗駆動することで、各アーム5a,5b,5cを十分な可動範囲内でタンク11、アーム5aまたは5bに対して安定かつスムースに回動させることが可能となる。
更に、ロボット装置1では、関節Jaに対応した4節リンク機構FLaを構成するアーム5a、タンク11、レバー部材7aおよび連接部材8aの諸元がL12a+L14a<L23a+L34aを満たすように定められる。また、関節Jbに対応した4節リンク機構FLbを構成するアーム5a,5b、レバー部材7bおよび連接部材8bの諸元がL12b+L14b<L23b+L34bを満たすように定められる。更に、関節Jcに対応した4節リンク機構FLcを構成するアーム5b,5c、レバー部材7cおよび連接部材8cの諸元がL12c+L14c<L23c+L34cを満たすように定められる。これにより、タンク11とアーム5aとがなす角度のとり得る範囲と、アーム5aおよび5bがなす角度のとり得る範囲と、アーム5bおよび5cがなす角度のとり得る範囲とをそれぞれ180°よりも大きくすることができる。この結果、アーム5a,5bおよび5cのタンク11、アーム5aまたは5bに対する可動範囲すなわち関節角度θ1a,θ1b,θ1cのとり得る範囲をより大きくすることが可能となる。
ここで、ロボット装置1(ロボットアーム2)において、基端側(流体供給装置10側)のアーム5aを重力に抗して関節Jaの第1連結軸A1aの周りに(タンク11に対して)図3における時計回りに回動させるのに必要なトルクTr1aは、当該アーム5aが概ね水平に延在するとき(関節角度θ1a≒0°であるとき)に最大となり、アーム5aが上側に引き上げられていくにつれて回動に必要なトルクTr1aが低下する。また、ロボット装置1において、アーム5aよりも手先側のアーム5b,5cを重力に抗して水平にするのにも大きなトルクTr1b,Tr1cが必要となる。ただし、基端側のアーム5aの回動に応じて当該アーム5aとアーム5bとのなす角度である関節角度θ1bが変化しても、アーム5bを重力に抗して水平にするのに必要なトルクTr1bの変化は比較的小さく、当該トルクTr1bは、関節角度θ1bに拘わらず概ね一定になる。同様に、中間のアーム5bの回動に応じて当該アーム5bと手先側のアーム5cとの角度である関節角度θ1cが変化しても、アーム5cを重力に抗して水平にするのに必要なトルクTr1cの変化は比較的小さく、当該トルクTr1cは、関節角度θ1cに拘わらず概ね一定になる。
一方、人工筋肉としての流体アクチュエータM1-M6が発生する収縮力は、チューブTの軸方向における自然長に対する収縮した当該チューブTの軸長の割合を示す収縮率が高くなるにつれて小さくなる。このため、何ら対策を施さなければ、関節Jaに対応した流体アクチュエータM1,M2のうち、アーム5aをタンク11に対して重力に抗する方向に回動させるときに収縮する流体アクチュエータM1として大きな収縮力を発生可能な大型のアクチュエータを使用せざるを得なくなる。また、関節Jb,Jcに対応した流体アクチュエータM3-M6のうち、アーム5bまたは5cを重力に抗する方向に回動させるときに収縮する流体アクチュエータM3,M5には、収縮状態であってもアーム5b,5cを重力に抗して水平にするのに必要な収縮力を発生することが要求される。従って、何ら対策を施さなければ、流体アクチュエータM3,M5としても大型のアクチュエータを使用せざるを得なくなる。
これらを踏まえて、本発明者等は、流体アクチュエータM1,M3,M5等の大型化やそれに伴うロボット装置1全体の大型化を抑制すべく鋭意研究・解析を行った。その結果、本発明者等は、人工筋肉としての流体アクチュエータM1-M6からの力を4節リンク機構FLa,FLb,FLcを介して2つのリンク間で伝達すると共に、当該4節リンク機構FLa,FLb,FLcにおける軸間距離の調整や固定節の選び方により流体アクチュエータM1-M6の出力特性を補完し得ることを見出した。
すなわち、関節Jaに対応した4節リンク機構FLaでは、流体アクチュエータM1,M2やレバー部材7aを支持していない第2リンクとしてのタンク11が固定節とされる。更に、4節リンク機構FLaにおいて、レバー部材7aおよび連接部材8aの第3連結軸A3aは、第2連結軸A2aに関して第5連結軸A5aとは反対側に当該第2連結軸A2aよりも第5連結軸A5aから離間するように配置され、連接部材8aは、第1リンクとしてのアーム5aをタンク11に対して重力に抗する方向に回動させるときに収縮する流体アクチュエータM1からの圧縮力を受ける(図3参照)。かかる構成において、L12a+L14a<L23a+L34aを満たすようにアーム5a、タンク11、レバー部材7aおよび連接部材8aの諸元を調整することで、関節Jaの関節角度θ1aと、流体アクチュエータM1,M2によるレバー部材7a(第3リンク)を回動させるトルクTr2aに対するアーム5aを回動させるトルクTr1aの比(トルク比=Tr1a/Tr2a)との相関を図6において実線で示すように設定することができる。より詳細には、関節Jaに対応した4節リンク機構FLaは、アーム5aが概ね水平になるとき(関節角度θ1a≒0°であるとき)にトルク比Tr1a/Tr2aを最大にすると共に関節角度θ1aが増加するにつれてトルク比Tr1a/Tr2aを漸減させる。
これにより、関節角度θ1aと、一対の流体アクチュエータM1,M2からレバー部材7aに付与される収縮力との相関が図6において破線で示すようなものであっても、関節角度θ1aとタンク11に対してアーム5aを回動させるトルクTr1aとの相関、すなわち当該トルクTr1aの出力特性を図7に示すようなものにすることが可能となる。すなわち、ロボット装置1では、アーム5aに対して、一対の流体アクチュエータM1,M2および4節リンク機構FLaから当該アーム5aが概ね水平になるときに最大となると共にアーム5aが上側に引き上げられていくにつれて低下するようにトルクTr1aを付与することができる。この結果、アーム5aをタンク11に対して重力に抗する方向に回動させるときに収縮する流体アクチュエータM1に要求される最大収縮力が高くなるのを抑えて、流体アクチュエータM1ひいてはロボット装置1全体の大型化を抑制すると共に、アーム5aを回動させるトルクTr1aを良好に確保することが可能となる。
また、関節Jbに対応した4節リンク機構FLbでは、流体アクチュエータM3,M4やレバー部材7bを支持している第1リンクとしてのアーム5aが固定節とされる。更に、4節リンク機構FLbにおいて、レバー部材7bおよび連接部材8bの第3連結軸A3bは、第2連結軸A2bに関して第6連結軸A6bとは反対側に第2連結軸A2bよりも第6連結軸A6bから離間するように配置され、連接部材8bは、第2リンクとしてのアーム5bをアーム5aに対して重力に抗する方向に回動させるときに収縮する流体アクチュエータM3からの引張力を受ける(図4参照)。かかる構成において、L12b+L14b<L23b+L34bを満たすようにアーム5a,5b、レバー部材7bおよび連接部材8bの諸元を調整することで、関節Jbの関節角度θ1bと、流体アクチュエータM3,M4によるレバー部材7b(第3リンク)を回動させるトルクTr2bに対するアーム5bを回動させるトルクTr1bの比(トルク比=Tr1b/Tr2b)との相関を図8において実線で示すように設定することができる。より詳細には、関節Jbに対応した4節リンク機構FLbは、関節角度θ1bが増加するにつれてトルク比Tr1b/Tr2bを漸増させる。
これにより、関節角度θ1bと、一対の流体アクチュエータM3,M4からレバー部材7bに付与される収縮力との相関が図8において破線で示すようなものであっても、関節角度θ1bとアーム5aに対してアーム5bを回動させるトルクTr1bとの相関、すなわち当該トルクTr1bの出力特性を図9に示すようなものにすることが可能となる。すなわち、ロボット装置1では、アーム5aとアーム5bとのなす角度である関節角度θ1bが変化しても、一対の流体アクチュエータM3,M4および4節リンク機構FLbからアーム5bに対して概ね一定のトルクTr1bを付与することができる。この結果、アーム5bをアーム5aに対して重力に抗する方向に回動させるときに収縮する流体アクチュエータM3に要求される最大収縮力が高くなるのを抑えて、流体アクチュエータM3ひいてはロボット装置1全体の大型化を抑制すると共に、アーム5bを回動させるトルクTr1bを良好に確保することが可能となる。
更に、関節Jcに対応した4節リンク機構FLcでは、流体アクチュエータM5,M6やレバー部材7cを支持している第1リンクとしてのアーム5bが固定節とされる。更に、4節リンク機構FLcにおいて、レバー部材7cおよび連接部材8cの第3連結軸A3cは、第2連結軸A2cに関して第6連結軸A6cとは反対側に第2連結軸A2cよりも第6連結軸A6cから離間するように配置され、連接部材8cは、第2リンクとしてのアーム5cをアーム5bに対して重力に抗する方向に回動させるときに収縮する流体アクチュエータM5からの引張力を受ける。かかる構成において、L12c+L14c<L23c+L34cを満たすようにアーム5b,5c、レバー部材7cおよび連接部材8cの諸元を調整することで、関節Jcの関節角度θ1cと、流体アクチュエータM5,M6によるレバー部材7c(第3リンク)を回動させるトルクTr2cに対するアーム5cを回動させるトルクTr1cの比(トルク比=Tr1c/Tr2c)との相関を図8において実線で示すものと同様に設定することができる。より詳細には、関節Jcに対応した4節リンク機構FLcは、関節角度θ1cが増加するにつれてトルク比Tr1c/Tr2cを漸増させる。
これにより、関節角度θ1cと、一対の流体アクチュエータM5,M6からレバー部材7cに付与される収縮力との相関が図8において破線で示すようなものであっても、関節角度θ1cとアーム5bに対してアーム5cを回動させるトルクTr1cとの相関、すなわち当該トルクTr1cの出力特性を図9に示すものと同様にすることが可能となる。すなわち、ロボット装置1では、アーム5bとアーム5cとのなす角度である関節角度θ1cが変化しても、一対の流体アクチュエータM5,M6および4節リンク機構FLcからアーム5cに対して概ね一定のトルクTr1cを付与することができる。この結果、アーム5cをアーム5bに対して重力に抗する方向に回動させるときに収縮する流体アクチュエータM5に要求される最大収縮力が高くなるのを抑えて、流体アクチュエータM5ひいてはロボット装置1全体の大型化を抑制すると共に、アーム5cを回動させるトルクTr1cを良好に確保することが可能となる。
なお、上記4節リンク機構FLa,FLb,FLcを“FLx”として総称し、4節リンク機構FLa,FLb,FLcにおける軸間距離、角度、力、トルク等を図10に示すように総称した場合(ただし、図10における添え字xは、a,bまたはcの何れかを示す。)、4節リンク機構FLxでは、軸間距離L12x,L23x,L34x,L14xおよび角度θ1x,θ2x,θ3x,θ4xに関して次式(1)-(8)の関係が成立する。更に、トルクTr1x,Tr2xは、式(7)および(8)から力F34を消去することにより次式(9)のように表すことができる。
Figure 2022156222000002
以上説明したように、ロボット装置1では、アーム5a(第1リンク)とタンク11(第2リンク)とが、第1連結軸A1aを介して互いに回動自在に連結され、アーム5a(第1リンク)とアーム5b(第2リンク)とが、第1連結軸A1bを介して互いに回動自在に連結され、アーム5b(第1リンク)とアーム5c(第2リンク)とが、第1連結軸A1cを介して互いに回動自在に連結される。また、レバー部材7a,7b,7c(第3リンク)が第1連結軸A1a等とは異なる第2連結軸A2a,A2bまたはA2cを介してアーム5aまたは5b(第1リンク)に回動自在に連結される。更に、連接部材8a,8b,8c(第4リンク)が第3連結軸A3a,A3bまたはA3cを介してレバー部材7a,7bまたは7c(第3リンク)に回動自在に連結されると共に第1連結軸A1a等とは異なる第4連結軸A4a,A4bまたはA4cを介してタンク11、アーム5bまたは5c(第2リンク)に回動自在に連結される。そして、アーム5aまたは5b(第1リンク)により支持された人工筋肉としての流体アクチュエータM1-M6によりレバー部材7a,7b,7c(第3リンク)をアーム5aまたは5bに対して回動させると、アーム5aおよびタンク11、アーム5aおよび5b、またはアーム5bおよび5cを相対的に回動させるトルクTr1a,Tr1b,Tr1cがレバー部材7a,7b,7cから連接部材8a,8b,8c(第4リンク)を介してタンク11、アーム5bおよび5cに伝達される。
すなわち、アーム5a(第1リンク)と、タンク11(第2リンク)と、レバー部材7a(第3リンク)と、連接部材8a(第4リンク)とは、タンク11を固定節とする4節リンク機構FLaを構成する。また、アーム5a(第1リンク)と、アーム5b(第2リンク)と、レバー部材7b(第3リンク)と、連接部材8b(第4リンク)とは、アーム5aを固定節とする4節リンク機構FLbを構成する。更に、アーム5b(第1リンク)と、アーム5c(第2リンク)と、レバー部材7c(第3リンク)と、連接部材8c(第4リンク)とは、アーム5bを固定節とする4節リンク機構FLcを構成する。従って、第1連結軸A1xと第2連結軸A2xとの軸間距離L12xと、第2連結軸A2xと第3連結軸A3xとの軸間距離L23xと、第3連結軸A3xと第4連結軸A4xとの軸間距離L34xと、第1連結軸A1xと第4連結軸A4xとの軸間距離L14xとの比を調整することで、アーム5a,5b(第1リンク)に対するタンク11,アーム5b,5c(第2リンク)の可動範囲(関節角度θ1a,θ1b,θ1cのとり得る範囲)をアーム5a,5bに対するレバー部材7a,7b,7cの可動範囲(角度θ2a,θ2b,θ2cのとり得る範囲)よりも大きくすることができる。これにより、ロボット装置1の大型化を抑制しつつ、アーム5a,5bに対するタンク11,アーム5b,5cの可動範囲を十分に確保することが可能となる。
また、4節リンク機構FLa,FLb,FLcにおける軸間距離L12x,L23x,L34x,L14xの調整や固定節の選び方により、上記関節角度θ1a,θ1b,θ1cと、上記トルク比Tr1a/Tr2a,Tr1b/Tr2b,Tr1c/Tr2cをとの相関を変化させることができる。これにより、アーム5a-5cの姿勢やロボット装置1における位置(例えば、基端側、中間、手先側の何れか)に応じて、4節リンク機構FLa,FLb,FLcにより、収縮率が高くなるにつれて収縮力が小さくなる流体アクチュエータM1-M6(人工筋肉)の特性を補完することが可能となり、特に流体アクチュエータM1,M3,M5に要求される最大収縮力が高くなるのを抑制しつつ、アーム5aおよびタンク11、アーム5aおよび5bまたはアーム5bおよび5cを相対的に回動させるトルクTr1a,Tr1b,Tr1cを良好に確保することができる。この結果、流体アクチュエータM1-M6やロボット装置1の大型化を抑制しつつ、アーム5a,5bに対するタンク11,アーム5b,5cの可動範囲を十分に確保すると共に、アーム5a-5cを安定かつスムースに回動させることが可能となる。
なお、ロボット装置1において、必ずしも関節Ja,Jb,Jcのすべてに対をなす複数の流体アクチュエータ(人工筋肉)M1,M2等が設けられる必要はない。すなわち、少なくとも何れか1つの関節に対してアーム等を重力に抗する方向に回動させるときに収縮する流体アクチュエータのみが設けられてもよく、少なくとも何れか1つの関節に対して、1つまたは複数の流体アクチュエータと、当該1つまたは複数の流体アクチュエータと拮抗するように配置されるスプリングやゴム材等の弾性体とが設けられてもよい。
また、ロボット装置1のロボットアーム2は、流体アクチュエータとして揺動モータ(例えば、ハンド部4の根元(手首部)を回転させる揺動モータ)を含むものであってもよい。すなわち、ロボットアーム2(ロボット本体)は、人工筋肉としての流体アクチュエータと揺動モータとの少なくとも何れか1つを含むものであってもよい。更に、ロボット装置1のロボットアーム2は、流体アクチュエータとしてエアシリンダや油圧シリンダといった流体圧シリンダを含むものであってもよい。また、加えて、ロボット装置1において、タンク11がロボットアーム2といったロボット本体により支持されてもよい。
更に、ロボット装置1は、関節を1つだけ含むものであってもよく、人工筋肉としての流体アクチュエータを1つまたは2つだけ含むものであってもよい。また、ロボット装置1は、少なくとも1つの流体アクチュエータM1等とハンド部4とを有するロボットアーム2を含むものに限られず、少なくとも1つの流体アクチュエータと、例えばドリルビット等の工具や例えばスイッチ等を押圧する押圧部材といったハンド部4以外の要素が手先に取り付けられたロボットアームとを含むものであってもよい。更に、ロボット装置1は、歩行ロボットや、ウェアラブルロボット等であってもよい。
また、上記実施形態において、人工筋肉としての流体アクチュエータM1-M6は、内部に作動油が供給されると共に当該内部の油圧の上昇に応じて径方向に膨張しながら軸方向に収縮するチューブTと、当該チューブTを覆う編組スリーブSとを含むマッキベン型の人工筋肉であるが、ロボット装置1における流体アクチュエータM1-M6の構成は、これに限られるものではない。すなわち、流体アクチュエータM1-M6は、流体が供給された際に径方向に膨張しながら軸方向に収縮するチューブを含むものであればよく、例えば弾性体により形成された内側筒状部材と、弾性体により形成されると共に内側筒状部材の外側に同軸に配置され外側筒状部材と、内側筒状部材と外側筒状部材との間に配置された繊維層とを含む軸方向繊維強化型の流体アクチュエータ(例えば、特開2011-137516号参照)であってもよい。
更に、流体供給装置10において、リニアソレノイドバルブ151-156の少なくとも何れか1つは、常開弁であってもよい。この場合、当該常開弁は、電磁部からの推力および当該電磁部からの推力と同方向に作用するようにフィードバックポートに供給された液圧による推力を、スプリングの付勢力とバランスさせるものであってもよい。また、リニアソレノイドバルブ151-156の少なくとも何れか1つは、専用のフィードバックポートをもたず、スプールを収容するスリーブの内側で出力圧(駆動圧)をフィードバック圧としてスプールに作用させるように構成されたものであってもよい(例えば、特開2020-41687号公報参照)。同様に、コントロールバルブ16も、出力圧(駆動圧)をスプールの内部でフィードバック圧として当該スプールに作用させるように構成されたものであってもよい。更に、流体供給装置10において、コントロールバルブ16が省略されてもよく、流体アクチュエータM1にリニアソレノイドバルブ151から油圧(駆動圧)が供給されてもよい。
また、流体供給装置10は、流体調整バルブ(流体調整部)として、例えば圧力センサにより検出される液圧(流体圧)が要求に応じた圧力になるように流体アクチュエータM1-M6への液体(流体)の流量を制御する流量制御弁を含むものであってもよい。更に、流体供給装置10は、水等の作動油以外の液体を流体アクチュエータM1-M6に供給するものであってもよい。
そして、本開示の発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の外延の範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。更に、上記実施形態は、あくまで発明の概要の欄に記載された発明の具体的な一形態に過ぎず、発明の概要の欄に記載された発明の要素を限定するものではない。
本開示の発明は、流体の供給を受けて作動する少なくとも1つの人工筋肉を含むロボット装置の製造産業等において利用可能である。
1 ロボット装置、2 ロボットアーム、4 ハンド部、5a,5b,5c アーム(第1リンク、第2リンク)、6a,6b,6c 支持部、7a,7b,7c レバー部材(第3リンク)、8a,8b,8c 連接部材(第4リンク)、10 流体供給装置、11 タンク(第2リンク)、A1a,A1b,A1c,A1x 第1連結軸、A2a,A2b,A2c,A2x 第2連結軸、A3a,A3b,A3c,A3x 第3連結軸、A4a,A4b,A4c,A4x 第4連結軸、A5a,A5b,A5c 第5連結軸、A6a,A6b,A6c 第6連結軸、Ja,Jb,Jc 関節、L12a,L12b,L12c,L12x 軸間距離、L14a,L14b,L14c,L14x 軸間距離、L23a,L23b,L23c,L23x 軸間距離、L34a,L34b,L34c,L34x 軸間距離、M1,M2,M3,M4,M5,M6 流体アクチュエータ(人工筋肉)。

Claims (5)

  1. 第1リンクと、第1連結軸を介して前記第1リンクに回動自在に連結される第2リンクと、前記第1リンクにより支持されると共に流体の供給を受けて作動する少なくとも1つの人工筋肉とを含むロボット装置であって、
    前記第1連結軸とは異なる第2連結軸を介して前記第1リンクに回動自在に連結される共に前記人工筋肉により前記第1リンクに対して回動させられる第3リンクと、
    第3連結軸を介して前記第3リンクに回動自在に連結されると共に前記第1連結軸とは異なる第4連結軸を介して前記第2リンクに回動自在に連結される第4リンクと、
    を備えるロボット装置。
  2. 請求項1に記載のロボット装置において、
    前記第1連結軸と前記第2連結軸との軸間距離を“L12x”とし、前記第2連結軸と前記第3連結軸との軸間距離を“L23x”とし、前記第3連結軸と前記第4連結軸との軸間距離を“L34x”とし、前記第1連結軸と前記第4連結軸との軸間距離を“L14x”としたときに、L12x+L14x<L23x+L34xを満たすロボット装置。
  3. 請求項1または2に記載のロボット装置において、
    前記人工筋肉は、一端が前記第1リンクにより支持されると共に他端が前記第2および第3連結軸とは異なる第5連結軸を介して前記第3リンクに連結される第1の人工筋肉と、一端が前記第1リンクにより支持されると共に他端が前記第2連結軸に関して前記第5連結軸とは反対側に配置される第6連結軸を介して前記第3リンクに連結される第2の人工筋肉とを含むロボット装置。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載のロボット装置において、
    前記第4リンクは、前記第1および第2リンクの何れか一方を他方に対して重力に抗する方向に回動させるときに収縮する前記人工筋肉からの圧縮力を受けるロボット装置。
  5. 請求項1から3の何れか一項に記載のロボット装置において、
    前記第4リンクは、前記第1および第2リンクの何れか一方を他方に対して重力に抗する方向に回動させるときに収縮する前記人工筋肉からの引張力を受けるロボット装置。
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