JP2022155096A - 通知装置、通知装置の制御方法、システム、プログラムおよびペットトイレ - Google Patents

通知装置、通知装置の制御方法、システム、プログラムおよびペットトイレ Download PDF

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Abstract

【課題】ペットの個体識別装置の識別精度をユーザに認識させる。【解決手段】複数のペットにおける個体の体重を受信し、個体の体重差に基づいて個体識別装置(10)における特定の個体間の識別精度を判定し、当該判定結果に基づいて特定の個体間の識別精度についての通知をユーザ端末(3)に通知する通知装置(2)。【選択図】図1

Description

本発明は複数の動物から個体を識別する個体識別装置における識別精度についての通知を通知する通知装置、通知装置の制御方法、システム、プログラムおよびペットトイレに関する。
近年、飼い主によりペット等の動物の日常的な健康管理が行なわれている。当該健康管理の一環として、動物の体重が測定され、管理される。例えば、特許文献1には、複数のペットのうちどのペットが体重計に乗っているかを識別するための個体識別装置が開示されている。詳細には、当該個体識別装置は、ペットが動物トイレ内にいる時に測定した体重、およびペットに取り付けられた送信装置から送信された信号の強度の少なくとも一方に基づいて、動物トイレに入った個体を特定する個体特定部を備えている。
国際公開第2018/096749号
特許文献1に開示された従来技術において、送信装置から送信された信号の強度を使用する構成では、ペットに取り付ける該送信装置を購入する費用が必要となり得る。また、該送信装置を取り付けることを嫌がり、送信装置の装着が困難となるペットなどもいる。一方で、或る個体が動物トイレ内にいる時に測定した体重だけを利用して動物トイレに入った個体を特定する個体識別装置等も考えられる。
しかし、体重だけを利用して個体を特定する個体識別装置においては、特定の個体間における体重差が小さくなった場合に、特定の個体間における識別精度は低下し得る。例えば、該個体識別装置の使用当初は複数のペット間の体重差が大きい場合でも、ペットの成長と共に個体間の体重差が近づく可能性がある。ユーザが個体識別装置における特定の個体間における識別精度が低下した状態に気付かず、何の対策も講じずに当該個体識別装置の使用を続けると以下の問題が生じ得る。すなわち、特定の個体間において、管理されている体重が適切な個体に対応付いていないという問題が生じ得る。
本発明の一態様は、個体識別装置の識別精度をユーザに認識させることができる、通知装置等を実現することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る通知装置は、測定した体重に基づいて複数の動物から個体を識別する個体識別装置から、識別された個体の体重を示す信号を受信する受信部と、上記識別された個体の体重に基づいて、上記複数の動物における個体間の体重差を算出する算出部と、上記複数の動物の個体の体重差に基づいて、上記個体識別装置における特定の個体間の識別精度を判定する判定部と、上記判定部による判定結果に基づいて、上記特定の個体間の識別精度についての通知をユーザ端末に通知する通知部とを備えている。
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る通知装置の制御方法は、測定した体重に基づいて複数の動物から個体を識別する個体識別装置から、識別された個体の体重を示す信号を受信する受信ステップと、上記識別された個体の体重に基づいて、上記複数の動物における個体間の体重差を算出する算出ステップと、上記複数の動物の個体の体重差に基づいて、上記個体識別装置における特定の個体間の識別精度を判定する判定ステップと、上記判定ステップによる判定結果に基づいて、上記特定の個体間の識別精度についての通知をユーザ端末に通知する通知ステップと、を含む。
本発明の一態様によれば、個体識別装置における特定の個体間の識別精度についてユーザ端末に通知することができる。
本発明の実施形態1に係る通知システムの要部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態1に係る通知システムの概要を示す図である。 本発明の実施形態1に係る通知装置が実行する通知処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1に係る識別された個体の体重、所定の期間毎における各個体の体重の代表値および特定の個体間の識別精度の判定に用いられるしきい値の一例を示す図である。 本発明の実施形態1に係る通知制御部がユーザ端末に送信する通知画像の一例を示す図である。 本発明の実施形態1に係る通知装置が実行する通知処理の流れの他の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1に係る推定体重算出部による推定体重の算出処理の一例を示す図である。 本発明の実施形態1に係る通知装置が実行する通知処理の流れのさらに他の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態1に係る変化量算出部による変化量の算出処理の一例を示す図である。 本発明の実施形態2に係る通知システムの要部構成を示すブロック図である。 本発明の変形例に係る通知システムの要部構成を示すブロック図である。 本発明の変形例に係る動物用トイレの要部構成を示すブロック図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の実施の形態について、図1から図9を参照しながら詳細に説明する。
(通知システム100の概要)
はじめに、本実施形態の概要について、図1および図2を用いて説明する。図1は通知システム100の要部構成を示すブロック図である。図2は通知システム100の概要を示す図である。
通知システム100は、複数のペットの体重が管理されるシステムにおいて個体識別装置10が行う特定の個体間の識別の精度について通知するシステムである。図2に示すように、通知システム100は、個体識別装置10を備えている動物用トイレ1、通知装置2およびユーザ端末3を含む。また、図1に示すように、個体識別装置10は体重計11を備えている。個体識別装置10は動物用トイレ1に入室したペットを体重計11が測定した体重を用いて複数のペットから識別する。図2に示すように、個体識別装置10は識別した個体の体重を示す信号を通知装置2に送信する。
通知装置2は、個体識別装置10から、識別された個体の体重を示す信号を受信する。通知装置2は、識別された個体の体重に基づいて、複数のペットにおける個体間の体重差を算出する。通知装置2は、複数のペットにおける個体の体重差に基づいて、個体識別装置10における特定の個体間の識別精度を判定する。図2に示すように、通知装置2は、識別精度の判定結果に基づいて、複数のペットにおける特定の個体間の識別精度についての通知をユーザ端末3に通知する。
例えば、通知装置2は、上記通知として通知画像をユーザ端末3に送信してもよい。通知装置2はクラウドサーバ等を例に挙げることができる。なお、個体識別装置10と通知装置2との通信および通知装置2とユーザ端末3との通信は、特に限定されないが、通信ネットワークを介した通信であってもよい。
図1に示すように、ユーザ端末3は表示部33を備えている。また、図2に示すように、ユーザ端末3は、通知装置2から受信した個体識別装置10における特定の個体間の識別精度についての通知を示す通知画像P1を表示部33に表示する。図2に示す例では、通知画像P1は、特定の個体(タマ、ミルク)間の識別精度が低い状態にあることを通知している。また、図2に示す例では、個体識別装置10は個体識別の機能において複数のモードを備えている。通知画像P1は高精度のモードを利用することをユーザに促している。
上述の例では、個体として、タマ、ミルクの例を挙げているが、上記複数のペットは3匹以上のペットであってもよい。例えば、複数のペットが、タマ、ミルクおよびミケであるとする。通知装置2は、タマ、ミルクおよびミケにおける個体の体重差に基づいて、個体識別装置10における特定の個体間の識別精度を判定する。この場合、特定の個体間の識別精度とは、タマおよびミルクを識別する識別精度、タマおよびミケを識別する識別精度、並びに、ミルクおよびミケを識別する識別精度となる。通知装置2は、識別精度の判定結果に基づいて、特定の個体間の識別精度についての通知をユーザ端末3に通知する。
上記の構成によれば、個体識別装置10における特定の個体間の識別精度を、ユーザ端末を利用するユーザに認識させることができる。そのため、ユーザは、通知された個体識別装置10における特定の個体間の識別精度に応じた対策を講じることができる。例えば、個体識別装置10は、個体識別のモードを複数備えている構成であってもよい。この場合、個体識別装置10は、個体識別において、体重計11が検出した体重以外に、ペットに装着されたID情報送信装置から発信されるペットのID情報を示す信号を利用できるモードを備えている構成としてもよい。この構成において、測定した体重に基づいた特定の個体間の識別精度が低く、個体の識別に失敗する可能性が高い旨の通知をユーザが確認したとする。ユーザは、当該通知によって、個体識別のために個体のID情報を発信するID情報送信装置を当該特定の個体に装着させること等を検討することができる。この場合、ID情報送信装置の使用が必要となったタイミング、すなわち、測定した体重に基づいた識別精度が低い状態にあることを示す通知を受信したタイミングで、ユーザはID情報送信装置の利用を検討することができる。
(動物用トイレ1の構成)
次に、図1を参照して、動物用トイレ1の構成について説明する。動物用トイレ1はペットトイレとして機能する他に、ペットの体重を測定する。動物用トイレ1は個体識別装置10を備えている。また、個体識別装置10は、識別されたペットの体重を示す信号を、通信部13介して通知装置2およびユーザ端末3に送信する。
<個体識別装置10>
個体識別装置10は、測定した体重に基づいて複数のペットから個体を識別する。図1に示すように、個体識別装置10は、体重計11、制御部12および通信部13を備えている。
≪体重計11≫
体重計11は、動物用トイレ1におけるペットの体重を測定し、測定した体重を制御部12に送信する。
≪制御部12≫
制御部12は、個体識別装置10の各部を統括して制御する。図1に示すように、本実施形態では、特に、制御部12は個体識別部121を備えている。
〈個体識別部121〉
個体識別部121は、動物用トイレ1にいる時に測定したペットの体重に基づいて、複数のペットから個体を識別する。個体識別部121は、識別した個体および当該個体の体重を示す信号を、通信部13を介して通知装置2に送信する。また、個体識別部121は、当該信号を、通信部13を介してユーザ端末3に送信してもよい。
また、上述のように個体識別装置10は、個体識別のモードを複数備えていてもよい。例えば、個体識別部121は、測定したペットの体重およびペットに取り付けられたID情送信装置から送信された信号が示す識別情報の少なくとも一つを用いて複数のペットから個体を識別する。或るモードでは、個体識別部121は、測定したペットの体重を用いて複数のペットから個体を識別してもよい。また、別のモードでは、個体識別部121は、上記識別情報を用いて複数のペットから個体を識別してもよい。また、さらに別のモードでは、個体識別部121は、測定したペットの体重および上記識別情報の両方を用いて複数のペットから個体を識別してもよい。
≪通信部13≫
通信部13は、外部機器と通信を行うものである。本実施形態では、特に、通信部13は通知装置2と通信し、通知装置2に対して識別した個体および当該個体の体重を示す信号を送信する。
(通知装置2の構成)
次に、図1を参照して、通知装置2の構成について説明する。通知装置2は通信部20、制御部21および記憶部22を備えている。
<通信部20>
通信部20は、外部機器と通信を行うものである。本実施形態では、特に、通信部20は個体識別装置10およびユーザ端末3と通信を行う。通信部20は、外部機器からデータを受信する受信部201および外部機器にデータを送信する送信部202を備えている。本実施形態においては、特に、受信部201は、個体識別装置10から、識別した個体および当該個体の体重を示す信号を受信する。また、本実施形態においては、特に、送信部202は、ユーザ端末3に対して、個体識別装置10における特定の個体間の識別精度についての通知を示す信号を送信する。
<制御部21>
制御部21は、通知装置2の各部を統括して制御する。図1に示すように、本実施形態では、特に、制御部21は体重取得部211、算出部212、しきい値設定部213、判定部214および通知制御部(通知部)215を備えている。
≪体重取得部211≫
体重取得部211は、受信部201を介して、個体識別装置10から、測定した体重に基づいて複数のペットから識別された個体の体重を示す信号を取得する。体重取得部211は、記憶部22に格納されている、個体識別装置10において測定された個体の体重と測定時間とを対応させて示す情報である個体体重情報221を更新する。また、体重取得部211は個体体重情報221を更新すると、個体体重情報221の更新を示す信号を算出部212に送信してもよい。
≪算出部212≫
算出部212は、個体識別装置10によって識別された個体の体重に基づいて、複数のペットにおける個体間の体重差を算出する。算出部212は、代表値算出部2121、推定体重算出部2122、体重差算出部2123および変化量算出部2124を備えている。
〈代表値算出部2121〉
代表値算出部2121は、記憶部22に格納されている個体体重情報221を参照し、所定の期間毎における上記複数のペットのうちの各個体の体重の代表値を算出する。例えば、代表値算出部2121は、体重取得部211から個体体重情報221の更新を示す信号を受信すると、当該代表値の算出を開始してもよい。また、代表値算出部2121は、所定の周期ごとに、当該代表値の算出を開始してもよい。代表値算出部2121は、算出して所定の期間毎における各個体の体重の代表値を示す信号を、推定体重算出部2122、体重差算出部2123およびしきい値設定部213に送信する。
〈推定体重算出部2122〉
推定体重算出部2122は、個体識別装置10によって識別された個体の体重に基づいて、複数のペットの各個体の将来の推定体重を算出する。上記推定体重は予測体重とも呼称する。例えば、推定体重算出部2122は代表値算出部2121から受信した信号が示す所定の期間毎における各個体の体重の代表値に基づいて、当該各個体の将来の推定体重を算出してもよい。推定体重算出部2122による推定体重の算出処理の詳細は後述する。推定体重算出部2122は算出した当該各個体の将来の推定体重を示す信号を、体重差算出部2123およびしきい値設定部213に送信する。
〈体重差算出部2123〉
体重差算出部2123は、個体識別装置10によって識別された個体の体重に基づいて、複数のペットにおける個体間の体重差を算出する。
体重差算出部2123は、所定の間隔によって区切られた期間のうち直近の期間における複数のペットの各個体の体重の差を算出してもよい。例えば、体重差算出部2123は、代表値算出部2121から受信した信号が示す所定の期間毎における各個体の体重の代表値のうち、直近の期間における各個体の体重の代表値の差を算出してもよい。体重差算出部2123は、当該直近の期間における複数のペットの各個体の体重の差を示す信号を判定部214に送信する。
また、体重差算出部2123は、個体識別装置10によって識別された個体の体重に基づいて、複数のペットの個体の体重差として推定体重の差を算出してもよい。例えば、体重差算出部2123は、推定体重算出部2122から受信した信号が示す当該各個体の将来の推定体重から、複数のペットの個体間の体重差として推定体重の差を算出してもよい。体重差算出部2123は、当該推定体重の差を示す信号を判定部214に送信する。
また、体重差算出部2123は、所定の期間毎における複数のペットの各個体の体重の差を算出してもよい。例えば、体重差算出部2123は、代表値算出部2121から受信した信号が示す所定の期間毎における各個体の体重の代表値から、所定の期間毎における各個体の体重の代表値の差を算出してもよい。体重差算出部2123は、当該所定の期間毎における各個体の体重の代表値の差を示す信号を変化量算出部2124に送信する。
〈変化量算出部2124〉
変化量算出部2124は、所定の期間毎における各個体の体重の差の変化量を算出する。例えば、変化量算出部2124は、体重差算出部2123から受信した信号が示す所定の期間毎における各個体の体重の代表値の差から、各個体の体重の差の変化量を算出してもよい。変化量算出部2124は算出した所定の期間毎における各個体の体重の差の変化量を示す信号を判定部214に送信する。
≪しきい値設定部213≫
しきい値設定部213は、後述の判定部214による個体識別装置10における特定の個体間の識別精度の判定に用いられるしきい値を設定する。例えば、しきい値設定部213は、代表値算出部2121から受信した信号が示す所定の期間毎における各個体の体重の代表値に基づいて、当該しきい値を設定してもよい。また、しきい値設定部213は、推定体重算出部2122から受信した信号が示す各個体の将来の推定体重に基づいて、当該しきい値を設定してもよい。しきい値設定部213によるしきい値の設定処理の詳細は後述する。しきい値設定部213は設定したしきい値を示す信号を判定部214に送信する。
≪判定部214≫
判定部214は、複数のペットの個体の体重差に基づいて、個体識別装置10における特定の個体間の識別精度を判定する。判定部214による判定の詳細については後述する。
また、判定部214は、変化量算出部2124が算出した各個体の体重の差の変化量に基づいて、特定の個体間の識別精度を判定してもよい。
≪通知制御部215≫
通知制御部215は、判定部214による判定結果に基づいて、特定の個体間の識別精度についての通知を、送信部202を介して、ユーザ端末に通知する。図1に示すように、記憶部22は、特定の個体間の識別精度についての通知を示す通知画像を複数含む通知画像情報222を格納している。例えば、通知制御部215は、判定部214による判定結果に基づいて、通知画像情報222から適切な通知画像を取得し、当該通知画像をユーザ端末3に送信してもよい。また、通知制御部215は、通知画像情報222から取得した通知画像に、識別精度が低下している特定の個体の名前の表示を追加して、ユーザ端末に送信してもよい。
また、通知制御部215は、判定部214による複数の異なる判定方法における判定結果に基づいて、個体識別装置10における特定の個体間の識別精度についての通知を、送信部202を介して、ユーザ端末に通知してもよい。例えば、通知制御部215は、判定部214による複数の異なる判定方法における判定結果に基づいて、通知画像情報222から適切な通知画像を取得し、当該通知画像をユーザ端末に送信してもよい。
<記憶部22>
記憶部22は、上述の個体体重情報221および通知画像情報222を格納している。
(ユーザ端末3の構成)
次に、図1を参照して、ユーザ端末3の構成について説明する。ユーザ端末3は、通知装置2から受信した通知を表示する。例えば、スマートフォン、PC(Personal computer)、PDA(Personal DigitalAssistant)、タブレット端末等である。図1に示すように、ユーザ端末3は、通信部31、表示制御部32および表示部33を備えている。通信部31は、外部機器と通信を行うものである。本実施形態では、特に、通信部31は通知装置2と通信し、通知装置2から通知画像を受信する。表示制御部32は、通信部31を介し、通知画像を取得し、当該通知画像を表示部33に表示させる。また、ユーザ端末3は個体識別装置10からペットの体重等の測定データを受信し、当該体重等の測定データを表示する構成としてもよい。
(通知装置2における通知処理の流れの例1)
次に、図3、図4および図5を参照して、通知装置2における通知処理の例について説明する。図3は通知装置2が実行する通知処理の流れの一例を示すフローチャートである。図4は、識別された個体の体重、所定の期間毎における各個体の体重の代表値および特定の個体間の識別精度の判定に用いられるしきい値の設定の一例を示す図である。
図3に示すように、体重取得部211が個体の体重を示す信号を受信すると(S1:受信ステップ)、代表値算出部2121は、所定の期間毎における各個体の体重の代表値を算出する(S2)。ここで、代表値算出部2121による代表値算出の処理の一例について説明する。図4の上段の図は、個体体重情報221が示す個体識別装置10において測定された個体の体重およびその測定時間の一例を示す図である。図4の上段の図では、タマという名の個体の体重およびミルクという名の個体の体重を示している。また、図4に示すように、所定の間隔によって期間1から期間3が区切られている。
代表値算出部2121は、各期間において測定された個体の体重から代表値を算出する。当該代表値は、例えば、各期間において測定された個体の体重の平均値、中央値等を挙げることができる。図4の中段の図は、所定の期間毎における各個体の体重の代表値の一例を示す図である。詳細には、図4の中段の図は、図4の上段の図に示すタマの体重およびミルクの体重から算出された所定の期間毎におけるタマおよびミルクの体重の代表値を示している。図4の中段の図に示すRA1、RA2およびRA3の各々は、期間1、期間2および期間3のタマの体重の代表値を示している。また、図4の中段の図に示すRB1、RB2およびRB3の各々は、期間1、期間2および期間3のミルクの体重の代表値を示している。なお、本例においては、代表値算出部2121は、期間1および期間2における個体の体重から代表値を算出せずに、直近の期間である期間3のみの個体の体重から個体の体重の代表値を算出してもよい。
図3に示すように、S2に続いて、体重差算出部2123は直近の期間における各個体の体重の代表値の差を算出する(S3:算出ステップ)。例えば、図4に示す例では、直近の期間である期間3のタマの体重の代表値RA3と期間3のミルクの体重の代表値RB3との差を算出する。
図3に示すように、S3に続いて、しきい値設定部213は、特定の個体間の識別精度の判定に用いられるしきい値を設定する(S4)。しきい値設定部213は、上述の所定の期間毎における各個体の体重の代表値に基づいて、しきい値を設定してもよい。ここで、しきい値設定部213によるしきい値の設定処理の一例を説明する。
図4の下段の図は、特定の個体間の識別精度の判定に用いられるしきい値の設定の一例を示す図である。なお、本例においては、しきい値設定部213は、直近の期間である図4の下段の図に示す期間3の個体の体重の代表値間に対してしきい値を設定する。ここでは、説明の便宜上、図4の下段の図に示す期間2におけるタマの体重の代表値RA2およびミルクの体重の代表値RB2間のしきい値の設定を例として説明する。
図4に示すように、しきい値設定部213はタマの体重の代表値RA2に対して範囲WAを設定する。範囲WAは、代表値RA2に対して所定の割合のWA2を加算した値から代表値RA2に対して所定の割合のWA2を減算した値の範囲である。また、範囲WAと同様に、しきい値設定部213はミルクの体重の代表値RB2に対して範囲WBを設定する。例えば、所定の割合が1割であり、代表値RA2が1000gの場合、WA2は100gとなり、範囲WAは1100gから900gとなる。また、所定の割合が1割であり、代表値RB2が500gの場合、WB2は50gとなり、範囲WBは450gから550gとなる。なお、WA2およびWB2の値のそれぞれを、代表値RA2および代表値RA2の所定の割合の値とせずに、所定の値としてもよい。しきい値設定部213はWA2とWB2との和をしきい値に設定する。
なお、図4に示す例では、期間1から期間3のタマおよびミルクの体重の代表値の全てに上記範囲が設定されているが、本例においては、直近の期間である期間3の個体の体重の代表値に対して上記範囲が設定されればよい。
図3に示すように、S4に続いて、判定部214は、直近の期間の代表値間の差がしきい値以下であるか否かを判定する(S5:判定ステップ)。直近の期間の代表値間の差がしきい値以下である場合、上述の範囲WAの一部および範囲WBの一部は重複することになる。判定部214が、直近の期間の代表値間の差がしきい値以下であると判定した場合(S5でYES)、通知制御部215は特定の個体間の識別精度についての通知をユーザ端末に通知し(S6:通知ステップ)、処理は終了する。また、判定部214が、直近の期間の代表値間の差がしきい値より大きいと判定した場合(S5でNO)、処理は終了する。
上記の構成によれば、判定部214は、直近の期間における各個体の体重の差に基づいて、特定の個体間の識別精度を判定する。すなわち、直近の期間の各個体の体重の差を利用することで、現在の状況に近い、個体識別装置10における特定の個体間の識別精度について判定を行うことができる。よって、判定部214が、直近の期間における各個体の体重の差に基づいて識別精度が低いと判定した場合、通知制御部215は緊急度の高い通知をユーザ端末に通知してもよい。例えば、緊急度の高い通知は、ユーザ端末3において、ユーザが受動的に確認できるPush通知およびユーザが能動的に確認できる対応アプリケーション内における通知の両方で通知されてもよい。
上述したように、通知制御部215は、判定部214による判定結果に基づいて、通知画像情報222から適切な通知画像を取得し、当該通知画像をユーザ端末3に送信してもよい。図5は、通知制御部215がユーザ端末3に送信する通知画像の一例を示す図である。図5に示す通知画像P1は、本例におけるユーザ端末3に送信される通知画像の一例である。通知画像P1には、特定の個体間の識別精度について、「識別精度が低い状態です」との文言の表示が含まれている。当該文言は、特定の個体間の識別が既に失敗している可能性があるとの意味が含まれていればよく、特に限定されない。また、通知画像P1には、「体重差が近づいており、識別精度が低い状態となっています。高精度モードのご利用をお願いします。」との表示が含まれている。当該表示は、特定の個体間の識別精度に応じた対策を講じることをユーザに促す表示であり、当該表示に特に限定されない。また、通知画像P1には、「タマ」、「ミルク」との表示が含まれている。当該表示は、どの個体間における識別精度の通知であるかを示すために個体を特定する表示である。上記表示により、複数のペットが3匹以上いる場合においても、当該通知がどの個体間における識別精度の通知であるかをユーザは認識することができる。
また、上記の構成では、所定の期間における個体の体重の代表値を用いる。換言すると、当該代表値を所定の期間毎における上記各個体の体重とする。
上記の構成によれば、判定部214は、体重の測定誤差が補正された体重に基づいて、特定の個体間の識別精度を判定することができる。
なお、本例においては、所定の期間における個体の体重の代表値を用いる構成を説明したが、該代表値を用いずに、実測値を用いて通知処理を行う構成としてもよい。
また、本例においては、体重取得部211が個体の体重を示す信号を取得することにより処理が開始される構成について説明したが、所定の周期にて、上記ステップS2が開始される構成としてもよい。
(通知装置2における通知処理の流れの例2)
次に、図5、図6および図7を参照して、通知装置2における通知処理の他の例について説明する。図6は通知装置2が実行する通知処理の流れの他の一例を示すフローチャートである。図7は、推定体重算出部2122による推定体重算出処理の一例を示す図である。
図6に示すように、体重取得部211が個体の体重を示す信号を受信すると(S1)、代表値算出部2121は、所定の期間毎における各個体の体重の代表値を算出する(S2)。ステップS1およびS2の詳細な説明は上述したため、ここでの詳細な説明は繰り返さない。
S2に続いて、推定体重算出部2122は、複数のペットの各個体の将来の推定体重を算出する(S11)。推定体重算出部2122は代表値算出部2121から受信した信号が示す所定の期間毎における各個体の体重の代表値に基づいて、当該各個体の将来の推定体重を算出してもよい。ここで、推定体重算出部2122による推定体重の算出処理の一例について説明する。図7に示すように、推定体重算出部2122は、期間1から期間4のタマという名の個体の体重の代表値に基づいて、回帰直線L1を算出する。上記期間4は、現時点の期間である。次に、推定体重算出部2122は、算出した回帰直線L1に基づいて、現時点の期間の次の期間である期間5におけるタマの推定体重であるPAを算出する。同様に、推定体重算出部2122は、期間1から期間4のミルクという名の個体の体重の代表値に基づいて、回帰直線L2を算出する。次に、推定体重算出部2122は、算出した回帰直線L2に基づいて、現時点の期間の次の期間である期間5におけるミルクの推定体重であるPBを算出する。
なお、推定体重算出部2122は、各個体の体重の代表値の代わりに各個体の体重の実測値に基づいて、当該各個体の将来の推定体重を算出してもよい。
図6に示すように、S11に続いて、体重差算出部2123は各個体の将来の推定体重の差を算出する(S12:算出ステップ)。例えば、図7に示す例では、体重差算出部2123は期間5におけるタマの推定体重であるPAと期間5におけるミルクの推定体重であるPBの差を算出する。
図6に示すように、S12に続いて、しきい値設定部213は、特定の個体間の識別精度の判定に用いられるしきい値を設定する(S13)。しきい値設定部213は、上述の各個体の将来の推定体重に基づいて、しきい値を設定してもよい。なお、図7に示す例では、期間1から期間4のタマおよびミルクの体重の代表値に、上述の「通知装置2における通知処理の流れの例1」にて説明した、「範囲」が設定されている。本例においては、現時点の期間の次の期間である期間5の個体の体重の代表値に対して上記範囲が設定されればよい。しきい値設定部213によるしきい値設定処理は、S4と同様であるためここでの説明は繰り返さない。
S13に続いて、判定部214は、各個体の将来の推定体重の差がしきい値以下であるか否かを判定する(S14:判定ステップ)。判定部214が、各個体の将来の推定体重の差がしきい値以下であると判定した場合(S14でYES)、通知制御部215は特定の個体間の識別精度についての通知をユーザ端末に通知し(S6)、処理は終了する。また、判定部214が、各個体の将来の推定体重の差がしきい値より大きいと判定した場合(S14でNO)、処理は終了する。
上記の構成によれば、判定部214は、特定の個体間の将来の予測体重の差に基づいて、個体識別装置10における特定の個体間の識別精度を判定する。そのため、判定部214は、個体識別装置10における予想される将来の特定の個体間の識別精度について、判定を行うことができる。上記判定結果は将来の特定の個体間の識別精度についての判定のため、識別精度が低いとの判定結果であったとしても、緊急度はそれほど高くないことが推定できる。よって、判定部214が、特定の個体間の将来の予測体重の差に基づいて特定の個体間の識別精度が低いと判定した場合、通知制御部215は緊急度が中程度の通知をユーザ端末3に通知してもよい。例えば、緊急度が中程度の通知においては、ユーザ端末3において、ユーザが受動的に確認できるPush通知およびユーザが能動的に確認できる対応アプリケーション内における通知の両方で通知されてもよい。
図5に示す通知画像P2は、本例におけるユーザ端末3に送信される通知画像の一例である。通知画像P2には、特定の個体間の識別精度について、「識別精度が低くなっています」および「体重差が近づいており、識別精度が低くなっています」との文言の表示が含まれている。当該文言は、近い将来に、個体間の識別が失敗する可能性があるとの意味が含まれていればよく、特に限定されない。また、通知画像P2には、「タマ」、「ミルク」との表示が含まれている。当該表示は、どの個体間における識別精度の通知であるかを示すために個体を特定する表示である。
(通知装置2における通知処理の流れの例3)
次に、図5、図8および図9を参照して、通知装置2における通知処理のさらに他の例について説明する。図8は通知装置2が実行する通知処理の流れのさらに他の一例を示すフローチャートである。図9は、変化量算出部2124による変化量の算出処理の一例を示す図である。
図8に示すように、体重取得部211が個体の体重を示す信号を受信すると(S1)、代表値算出部2121は、所定の期間毎における各個体の体重の代表値を算出する(S2)。ステップS1およびS2の詳細な説明は上述したため、ここでの詳細な説明は繰り返さない。
S2に続いて、体重差算出部2123は所定の期間における各個体の体重の代表値の差を算出する(S21:算出ステップ)。例えば、図9に示す例では、体重差算出部2123は期間1のタマという名の個体の体重の代表値RA11と期間1のミルクという名の個体の体重の代表値RB11との差D1を算出する。また、体重差算出部2123は期間2のタマの体重の代表値RA12と期間2のミルクの体重の代表値RB12との差D2を算出する。
図8に示すように、S21に続いて、変化量算出部2124は、所定の期間における代表値間の差の変化量を算出する(S22)。例えば、図9に示す例では、変化量算出部2124は差D1と差D2との差を当該変化量として算出する。S22に続いて、しきい値設定部213は、特定の個体間の識別精度の判定に用いられるしきい値を設定する(S23)。例えば、しきい値設定部213は、所定の値をしきい値として設定してもよい。
S23に続いて、判定部214は、所定の期間における各個体の代表値間の差の変化量がしきい値以上であるか否かを判定する(S24:判定ステップ)。判定部214が、当該変化量がしきい値以上であると判定した場合(S24でYES)、通知制御部215は特定の個体間の識別精度についての通知をユーザ端末に通知し(S6)、処理は終了する。また、判定部214が、当該変化量がしきい値より小さいと判定した場合(S24でNO)、処理は終了する。
上記の構成によれば、判定部214は、各個体の体重間の差の変化量に基づいて、個体識別装置における特定の個体間の識別精度を判定する。上記の構成では、個体識別装置10の識別精度について、将来的に、特定の個体間の識別精度が低くなる可能性があることを予測できる。よって、判定部214が、期間毎における各個体の体重の差の変化量に基づいて、特定の個体間の識別精度が低くなると判定した場合、通知制御部215は緊急度が低い通知をユーザ端末に通知してもよい。例えば、緊急度が低い通知においては、ユーザ端末3において、ユーザが能動的に確認できる対応アプリケーション内における通知で通知されてもよい。
図5に示す通知画像P3は、本例におけるユーザ端末3に送信される通知画像の一例である。通知画像P3には、特定の個体間の識別精度について、「体重差が近づいています」との文言の表示が含まれている。当該文言は、将来に、個体間の識別が失敗する可能性があるとの意味が含まれていればよく、特に限定されない。また、通知画像P3には、「タマ」、「ミルク」との表示が含まれている。当該表示は、どの個体間における識別精度の通知であるかを示すために個体を特定する表示である。
また、判定部214は、個体識別装置10における識別精度について、複数の異なる判定方法により判定を行ってもよい。複数の異なる判定方法とは、例えば、上述の「通知装置2における通知処理の流れの例1」、「通知装置2における通知処理の流れの例2」および「通知装置2における通知処理の流れの例3」にて説明した、判定部214による判定ステップによる処理である。
通知制御部215は、判定部214による複数の異なる判定方法における判定結果に基づいて、個体識別装置10における特定の個体間の識別精度についての通知をユーザ端末3に通知する。
上記の構成によれば、判定部214は、複数の異なる判定方法の判定結果に基づいて、個体識別装置10における識別精度を判定する。通知制御部215は、判定部214による複数の判定方法の判定結果に基づいて、個体識別装置10における識別精度についての通知が示す緊急度を決定してもよい。
例えば、判定部214が「通知装置2における通知処理の流れの例1」に示す判定処理および「通知装置2における通知処理の流れの例2」に示す判定処理を行ったとする。何れの判定処理の結果においても特定の個体間の識別精度について通知を行うとなった場合、通知制御部215は、緊急度の高い通知を優先してもよい。
また、通知制御部215は、判定部214が用いる「しきい値」の大きさに応じた緊急度の高さの通知画像を取得し、当該通知画像をユーザ端末3に送信してもよい。例えば、当該しきい値は、ユーザ端末3を介してユーザが設定できる構成としてもよい。
また、通知制御部215は、上述の「通知装置2における通知処理の流れの例2」にて説明した「次の期間」について、現時点から「次の期間」までの長さに応じた緊急度の高さの通知画像を取得し、当該通知画像をユーザ端末3に送信してもよい。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
(通知システム100a)
本実施形態について図10を用いて説明する。図10は通知システム100aの要部構成を示すブロック図である。図10に示すように、通知システム100aは、動物用トイレ1aおよびユーザ端末3を含む。通知システム100aが含む動物用トイレ1aは個体識別装置10に加え、通知装置2を備えているという点で、通知システム100aは実施形態1にて説明した通知システム100と異なっている。
上記の構成によれば、ユーザ端末3を利用するユーザに、個体識別装置10における特定の個体間の識別精度を認識させることができるペットトイレを実現することができる。
(変形例1)
本変形例について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本変形例について図11を用いて説明する。図11は通知システム100bの要部構成を示すブロック図である。図11に示すように、通知システム100bは、動物用トイレ1およびユーザ端末3bを含む。実施形態1にて説明した通知システム100とは異なり、通知システム100bが含むユーザ端末3bは通知装置2の制御部21と同様の構成である通信制御部34bを備えている。
上記の構成によれば、ユーザ端末3を利用するユーザに、個体識別装置10における特定の個体間の識別精度を認識させることができるユーザ端末3を実現することができる。
(変形例2)
本変形例について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
本変形例について図12を用いて説明する。図12は動物用トイレ1cの要部構成を示すブロック図である。実施形態1にて説明した動物用トイレ1とは異なり、動物用トイレ1cは個体識別装置10に加え、通知装置2および表示装置4cを備えている。表示装置4cは、通知装置2から受信した個体識別装置10における特定の個体間の識別精度についての通知を示す通知画像を表示する。
上記の構成によれば、ユーザ端末3を利用するユーザに、個体識別装置10における特定の個体間の識別精度を認識させることができるペットトイレを実現することができる。
〔実施形態3〕
〔ソフトウェアによる実現例〕
通知装置(以下、「装置」と呼ぶ)の機能は、当該装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム(通知プログラム)であって、当該装置の各制御ブロック(特に制御部21に含まれる各部)としてコンピュータを機能させるためのプログラムにより実現することができる。
この場合、上記装置は、上記プログラムを実行するためのハードウェアとして、少なくとも1つの制御装置(例えばプロセッサ)と少なくとも1つの記憶装置(例えばメモリ)を有するコンピュータを備えている。この制御装置と記憶装置により上記プログラムを実行することにより、上記各実施形態で説明した各機能が実現される。
上記プログラムは、一時的ではなく、コンピュータ読み取り可能な、1または複数の記録媒体に記録されていてもよい。この記録媒体は、上記装置が備えていてもよいし、備えていなくてもよい。後者の場合、上記プログラムは、有線または無線の任意の伝送媒体を介して上記装置に供給されてもよい。
また、上記各制御ブロックの機能の一部または全部は、論理回路により実現することも可能である。例えば、上記各制御ブロックとして機能する論理回路が形成された集積回路も本発明の範疇に含まれる。この他にも、例えば量子コンピュータにより上記各制御ブロックの機能を実現することも可能である。
また、上記各実施形態で説明した各処理は、AI(Artificial Intelligence:人工知能)に実行させてもよい。この場合、AIは上記制御装置で動作するものであってもよいし、他の装置(例えばエッジコンピュータまたはクラウドサーバ等)で動作するものであってもよい。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る通知装置2は、測定した体重に基づいて複数の動物から個体を識別する個体識別装置10から、識別された個体の体重を示す信号を受信する受信部(体重取得部211)と、上記識別された個体の体重に基づいて、上記複数の動物における個体間の体重差を算出する算出部212と、上記複数の動物の個体の体重差に基づいて、上記個体識別装置における特定の個体間の識別精度を判定する判定部214と、上記判定部による判定結果に基づいて、上記特定の個体間の識別精度についての通知をユーザ端末3に通知する通知部(通知制御部215)とを備えている。
上記の構成によれば、上記特定の個体間の識別精度についての通知によって、ユーザ端末を利用するユーザに、個体識別装置における特定の個体間の識別精度を認識させることができる。そのため、ユーザは通知された個体識別装置における特定の個体間の識別精度に応じた対策を講じることができる。例えば、特定の個体間において個体の識別に失敗する可能性が高い場合、個体識別のために個体のID情報を発信するID情報送信装置を当該特定の個体に装着させること等をユーザは検討することができる。この場合、ID情報送信装置の使用が必要となったタイミングで、ユーザはID情報送信装置の使用を検討することができる。
本発明の態様2に係る通知装置は、上記態様1において、上記算出部(体重差算出部2123)は、所定の間隔によって区切られた期間のうち直近の期間における上記複数の動物の各個体の体重の差を算出してもよい。
上記の構成によれば、判定部は、直近の期間における各個体の体重の差に基づいて、特定の個体間の識別精度を判定する。すなわち、直近の期間の各個体の体重の差を利用することで、現在の状況に近い、個体識別装置における特定の個体間の識別精度について判定を行うことができる。よって、判定部が、直近の期間における各個体の体重の差に基づいて識別精度が低いと判定した場合、通知部は緊急度の高い通知をユーザ端末に通知してもよい。
本発明の態様3に係る通知装置は、上記態様1または2において、上記算出部(推定体重算出部2122、体重差算出部2123)は、上記識別された個体の体重に基づいて、上記複数の動物の各個体の将来の予測体重を算出するとともに、上記複数の動物の個体の体重差として上記予測体重の差を算出しもよい。
上記の構成によれば、判定部は、特定の個体間の将来の予測体重の差に基づいて、個体識別装置における特定の個体間の識別精度を判定する。そのため、判定部は、個体識別装置における予想される将来の特定の個体間の識別精度について、判定を行うことができる。上記判定結果は将来の特定の個体間の識別精度についての判定のため、識別精度が低いとの判定結果であったとしても、緊急度はそれほど高くないことが推定できる。よって、判定部が、特定の個体間の将来の予測体重の差に基づいて特定の個体間の識別精度が低いと判定した場合、通知部は緊急度が中程度の通知をユーザ端末に通知してもよい。
本発明の態様4に係る通知装置は、上記態様1から3の何れかにおいて、上記算出部(体重差算出部2123、変化量算出部2124)は、所定の期間毎における上記複数の動物の各個体の体重の差を算出するとともに、当該期間毎における上記各個体の体重の差の変化量を算出し、上記判定部は、上記算出部が算出した上記各個体の体重の差の変化量に基づいて、上記特定の個体間の識別精度を判定してもよい。
上記の構成によれば、判定部は、各個体の体重間の差の変化量に基づいて、個体識別装置における特定の個体間の識別精度を判定する。上記の構成では、個体識別装置の識別精度について、将来的に、特定の個体間の識別精度が低くなる可能性があることを予測できる。よって、判定部が、期間毎における各個体の体重の差の変化量に基づいて、特定の個体間の識別精度が低くなると判定した場合、通知部は緊急度が低い通知をユーザ端末に通知してもよい。
本発明の態様5に係る通知装置は、上記態様1から4の何れかにおいて、上記算出部(代表値算出部2121)は、所定の期間毎における上記複数の動物のうちの各個体の体重の代表値を算出し、当該代表値を所定の期間毎における上記各個体の体重としてもよい。
上記の構成によれば、判定部は、代表値を用いることで、体重の測定誤差が補正された体重に基づいて、特定の個体間の識別精度を判定することができる。
本発明の態様6に係る通知装置は、上記態様1から5の何れかにおいて、上記判定部は、上記個体識別装置における識別精度について、複数の異なる判定方法により判定を行い、上記通知部は、上記判定部による複数の異なる判定方法における判定結果に基づいて、上記個体識別装置における特定の個体間の識別精度についての通知をユーザ端末に通知してもよい。
上記の構成によれば、判定部は、複数の異なる判定方法の判定結果に基づいて、個体識別装置における識別精度を判定する。例えば、通知部は、判定部による複数の判定方法の判定結果に基づいて、個体識別装置における識別精度についての通知が示す緊急度を決定してもよい。
本発明の態様7に係るシステム(通知システム100)は、測定した体重に基づいて複数の動物から個体を識別する個体識別装置と、上記態様1から6の何れかの通知装置と、上記通知装置から受信した通知を表示するユーザ端末と、を含んでもよい。
上記の構成によれば、ユーザ端末を利用するユーザに、個体識別装置における特定の個体間の識別精度を認識させることができるシステムを実現できる。
本発明の態様8に係る通知装置の制御方法は、測定した体重に基づいて複数の動物から個体を識別する個体識別装置から、識別された個体の体重を示す信号を受信する受信ステップ(S1)と、上記識別された個体の体重に基づいて、上記複数の動物における個体間の体重差を算出する算出ステップ(S3、S12、S21)と、上記複数の動物の個体の体重差に基づいて、上記個体識別装置における特定の個体間の識別精度を判定する判定ステップ(S5、S14、S24)と、上記判定ステップによる判定結果に基づいて、上記特定の個体間の識別精度についての通知をユーザ端末に通知する通知ステップ(S6)と、を含む。
上記の構成によれば、ユーザ端末を利用するユーザに、個体識別装置における特定の個体間の識別精度を認識させることができる。
本発明の態様9に係る通知プログラムは、上記態様1の通知装置としてコンピュータを機能させるための通知プログラムであって、上記算出部、上記判定部としてコンピュータを機能させる。
上記の構成によれば、ユーザ端末を利用するユーザに、個体識別装置における特定の個体間の識別精度を認識させることができるプログラムを実現することができる。
本発明の態様10に係るペットトイレは、測定した体重に基づいて複数の動物から個体を識別する個体識別装置と、上記態様1から6の何れかの通知装置と、を備えている。
上記の構成によれば、ユーザ端末を利用するユーザに、個体識別装置における特定の個体間の識別精度を認識させることができるペットトイレを実現することができる。
本発明の各態様に係る通知装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記通知装置が備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることにより上記通知装置をコンピュータにて実現させる通知装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
2 通知装置
3 ユーザ端末
10 個体識別装置
100、100a、100b 通知システム(システム)
211 体重取得部(受信部)
212 算出部
214 判定部
215 通知制御部(通知部)
2121 代表値算出部(算出部)
2122 推定体重算出部(算出部)
2123 体重差算出部(算出部)
2124 変化量算出部(算出部)
S1 受信ステップ
S3、S12、S21 算出ステップ
S5、S14、S24 判定ステップ
S6 通知ステップ

Claims (10)

  1. 測定した体重に基づいて複数の動物から個体を識別する個体識別装置から、識別された個体の体重を示す信号を受信する受信部と、
    上記識別された個体の体重に基づいて、上記複数の動物における個体間の体重差を算出する算出部と、
    上記複数の動物の個体の体重差に基づいて、上記個体識別装置における特定の個体間の識別精度を判定する判定部と、
    上記判定部による判定結果に基づいて、上記特定の個体間の識別精度についての通知をユーザ端末に通知する通知部とを備えていることを特徴とする通知装置。
  2. 上記算出部は、所定の間隔によって区切られた期間のうち直近の期間における上記複数の動物の各個体の体重の差を算出することを特徴とする請求項1に記載の通知装置。
  3. 上記算出部は、上記識別された個体の体重に基づいて、上記複数の動物の各個体の将来の予測体重を算出するとともに、上記複数の動物の個体の体重差として上記予測体重の差を算出する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の通知装置。
  4. 上記算出部は、所定の期間毎における上記複数の動物の各個体の体重の差を算出するとともに、当該期間毎における上記各個体の体重の差の変化量を算出し、
    上記判定部は、上記算出部が算出した上記各個体の体重の差の変化量に基づいて、上記特定の個体間の識別精度を判定することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の通知装置。
  5. 上記算出部は、所定の期間毎における上記複数の動物のうちの各個体の体重の代表値を算出し、当該代表値を所定の期間毎における上記各個体の体重とすることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の通知装置。
  6. 上記判定部は、上記個体識別装置における識別精度について、複数の異なる判定方法により判定を行い、
    上記通知部は、上記判定部による複数の異なる判定方法における判定結果に基づいて、上記個体識別装置における特定の個体間の識別精度についての通知をユーザ端末に通知することを特徴とする請求項1から5の何れか1項に記載の通知装置。
  7. 測定した体重に基づいて複数の動物から個体を識別する個体識別装置と、
    請求項1から6の何れか1項に記載の通知装置と、
    上記通知装置から受信した通知を表示するユーザ端末と、
    を含むことを特徴とするシステム。
  8. 測定した体重に基づいて複数の動物から個体を識別する個体識別装置から、識別された個体の体重を示す信号を受信する受信ステップと、
    上記識別された個体の体重に基づいて、上記複数の動物における個体間の体重差を算出する算出ステップと、
    上記複数の動物の個体の体重差に基づいて、上記個体識別装置における特定の個体間の識別精度を判定する判定ステップと、
    上記判定ステップによる判定結果に基づいて、上記特定の個体間の識別精度についての通知をユーザ端末に通知する通知ステップと、を含むことを特徴とする通知装置の制御方法。
  9. 請求項1に記載の通知装置としてコンピュータを機能させるための通知プログラムであって、上記算出部、上記判定部としてコンピュータを機能させるための通知プログラム。
  10. 測定した体重に基づいて複数の動物から個体を識別する個体識別装置と、
    請求項1から6の何れか1項に記載の通知装置と、
    を備えていることを特徴とするペットトイレ。
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