JP2022155057A - 光走査装置を備える画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 レーザ基板42を遮蔽用の部材で覆うことによってレーザ基板42から放出される電磁波を抑制する方法がある。このような構成を採用する場合、レーザ基板42の大部分を覆うためには大型な遮蔽部材が必要である上、レーザ基板42の表面およびレーザ基板42の上下左右を覆うためには遮蔽部材の形状を加工する必要がある。このような遮蔽専用の部材を用いることは、大掛かりな構成であり複雑なものである。【解決手段】 レーザ基板42のグランドパッド61と仕切り板440もしくは後側板103とを電気的に接続する導電部材64を設けた。【選択図】 図8

Description

本発明は、電子写真方式を用いて記録用紙に画像を形成する複写機、プリンタ等の画像形成装置に関する。
近年、電子機器の小型化や軽量化に伴い、内部に搭載されているCPU、LSI、周辺半導体等の電子部品の高密度化、高集積化、プリント配線基板への電子部品等の高密度実装化が進んでいる。また、電子機器の高性能化のため、取り扱われる周波数が高くなってきている。これに伴い、電子部品より放射される電磁波ノイズあるいはプリント配線基板の配線回路を伝わる伝導ノイズによる電子機器への影響が問題となっている。電子機器から放射される電磁波エネルギーを一定レベル以下に抑えようとする規格:EMC(Electro Magnetic Compatibility)も存在する。上述した問題は画像形成装置においても同様である。
電子写真方式の画像形成装置には、帯電した感光ドラムの表面にレーザ光を照射して静電潜像を形成する光走査装置を備えるものがある。光走査装置は、光源や、光源から出射されたレーザ光を偏向する回転多面鏡、ミラー、レンズなどの光学系部品と、これら光学系部品を覆う筐体である光学箱と、を備える。光学箱には、光源の発光タイミングや光量等を制御するためのレーザ基板が設けられている。このレーザ基板が高いノイズレベルを有する電磁波の主な発生源になっている。画像形成装置から放出される電磁波のノイズレベルが高いと上述したようなノイズに関する規格を満たすことが難しくなる。
引用文献1には光学箱の外側に設けられたレーザ基板を板金で覆い遮蔽している。これにより、レーザ基板から放射される電磁波のノイズレベルが高くとも、電磁波の拡散自体の拡散が抑制されるのでノイズに関する規格を満たすことが容易になる。
特開2008-112111号公報
しかしながら、基板を覆うことでレーザ基板から放出される電磁波を遮蔽するためには、レーザ基板を覆うための部材(遮蔽部材)を用意する必要がある。遮蔽による効果を得るためにはレーザ基板の大部分を覆う大きさの遮蔽部材が必要である上、レーザ基板の表面およびレーザ基板の上下左右を覆うためには形状を加工する必要がある。レーザ基板から放出される電磁波のノイズレベルを低減するにあたり遮蔽専用の部材を用いることは、大掛かりな構成であり複雑なものである。
そこで、本発明の目的は、遮蔽専用の部材を用いることなく、レーザ基板から放出される電磁波のノイズレベルを低減することにある。
本発明に係る画像形成装置は、感光体と、前記感光体を露光するための光ビームを出射する光源と、前記光源を駆動するドライバICと、回転して前記光源から出射された光ビームを偏向する回転多面鏡と、前記回転多面鏡を収容し、前記画像形成装置に装着される樹脂製の筐体と、前記光源と、前記ドライバICと、アースをとるための線路の一部であるグランドパターンと、を有し、前記筐体の外側に設けられた基板と、用紙が収容される空間と前記筐体が収容される空間とを仕切り、前記筐体が収容される空間の底部を形成する金属製の仕切り板であって、アースがとられたと仕切り板と、前記グランドパターンと前記仕切り板とを電気的に接続する導電性の導電部材と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る画像形成装置は、第1の感光体と、第2の感光体と、前記第1の感光体を露光するための光ビームを出射する第1の光源と、前記第2の感光体を露光するための光ビームを出射する第2の光源と、前記第1の光源を駆動する第1のドライバICと、前記第2の光源を駆動する第2のドライバICと、回転して、前記第1の光源から出射された光ビームを一方側に偏向し且つ前記第2の光源から出射された光ビームを前記一方側とは反対側の他方側に偏向する回転多面鏡と、前記回転多面鏡を収容し、前記画像形成装置に装着される樹脂製の筐体と、前記第1の光源と、前記第2の光源と、前記第1のドライバICと、前記第2のドライバICと、アースをとるための線路の一部であるグランドパターンと、を有し、前記筐体の外側に設けられた基板と、用紙が収容される空間と前記筐体が収容される空間とを仕切り、前記筐体が収容される空間の底部を形成する金属製の仕切り板であって、アースがとられたと仕切り板と、前記グランドパターンと前記仕切り板とを電気的に接続する導電性の導電部材と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
また、本発明に係る画像形成装置は、第1の感光体と、第2の感光体と、前記第1の感光体を露光するための光ビームを出射する第1の光源と、前記第2の感光体を露光するための光ビームを出射する第2の光源と、前記第1の光源を駆動する第1のドライバICと、前記第2の光源を駆動する第2のドライバICと、回転して、前記第1の光源から出射された光ビームを一方側に偏向し且つ前記第2の光源から出射された光ビームを前記一方側とは反対側の他方側に偏向する回転多面鏡と、前記回転多面鏡を収容し、前記画像形成装置に装着される樹脂製の筐体と、前記第1の光源と、前記第2の光源と、前記第1のドライバICと、前記第2のドライバICと、アースをとるための線路の一部であるグランドパターンと、を有し、前記筐体の外側に設けられた基板と、用紙が収容される空間と前記筐体が収容される空間とを仕切り、前記筐体が収容される空間の底部を形成する金属製の仕切り板と、前記仕切り板が連結され前記基板と対向する金属製の側板であって、アースがとられた側板と、前記グランドパターンと前記側板とを電気的に接続する導電性の導電部材と、を備えることを特徴とする。
レーザ基板のグランドパターンと仕切り板もしくは仕切り板と連結された側板とを導電性の部材で接続することにより、レーザ基板から放出される電磁波のノイズレベルを低減することができる。
画像形成装置の一般的な構成を説明する概略構成図。 光走査装置の構成について説明するための図。 画像形成装置に対する光走査装置の着脱構成について説明するための図。 レーザ基板およびレーザ基板周辺の構成について説明するための図。 対向走査系の光走査装置の内部構造について説明するための図。 画像形成装置から放射されるノイズの観測結果について説明するための図。 実施例1のノイズ対策構成について説明するための図。 導電部材と仕切り板との接続構成について説明するための図。 実施例2のノイズ対策構成について説明するための図。
以下にて、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。なお、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
<実施例1>
(画像形成装置)
図1は、本実施の形態における画像形成装置1の全体構成を示す概略断面図である。図1は、画像形成装置1を正面から見たときの画像形成装置1の内部構造を示している。図1で紙面に垂直な方向を仮定したとき、紙面の裏側から表側へ向かう方向は、画像形成装置1の奥側から正面側へ向かう方向に一致する。そして、紙面の右側が画像形成装置1の右側、紙面の左側が画像形成装置1の左側、紙面の上側が画像形成装置1の上側、紙面の下側が画像形成装置1の下側にそれぞれ対応する。ユーザは画像形成装置1の正面に向かい合うようにして立ち、画像形成装置1を操作する。図1で言うと、紙面の表側にユーザは立ち、画像形成装置1を操作する。このとき、画像形成装置1のうちユーザに対向している側が画像形成装置1の正面側である。
図1に示すように、本実施の形態における画像形成装置1は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(Bk)に対応して、4色分の感光ドラム5Y、5M、5C、5Bk(以下、総称して感光ドラム5とも称する)を備えている。
画像形成装置1は、各画像形成部10Y、10M、10C、10Bk(以下、単に画像形成部10とも称する)にて作像されたトナー像が転写される中間転写ベルト20(転写手段の一例)を備える。中間転写ベルト20は、各画像形成部10から転写されたトナー像を記録用紙Pに転写する。なお、各画像形成部10Y、10M、10C、10Bkは、各画像形成部10で用いるトナーの色が異なる以外は略同一に構成されている。以下では各画像形成部10のうち画像形成部10Yを例に説明する。画像形成部10M、10C、10Bkは画像形成部10Yと同様の構成であるため説明を省略する。
画像形成部10Yは、感光ドラム5Yと、感光ドラム5Yを一様に帯電させる帯電ローラ12Yと、後述する光走査装置によって感光ドラム5Y上に形成される静電潜像をトナーによって現像してトナー像を形成する現像器13Y(現像手段の一例)と、形成されたトナー像を中間転写ベルト20へ転写する一次転写ローラ15Yと、を備える。一次転写ローラ15Yは、中間転写ベルト20を介して感光ドラム5Yとの間に一次転写部を形成している。感光ドラム5Y上に形成されたトナー像は、一次転写ローラ15Yに所定の転写電圧が印加されることによって中間転写ベルト20に転写される。
中間転写ベルト20は、第1ベルト搬送ローラ21及び第2ベルト搬送ローラ22に架け回された無端状のベルトで、矢印H方向に回転動作する。回転している中間転写ベルト20に各画像形成部10Y、10M、10C、10Bkで形成されたトナー像が転写される。ここで、4基の画像形成部10は、中間転写ベルト20の鉛直方向下側に並列に配置されている。これにより、中間転写ベルト20には各色の画像情報に応じて感光ドラム5に形成されたトナー像が転写される。
また、第1ベルト搬送ローラ21と二次転写ローラ60とは、中間転写ベルト20を挟んで互いに圧接されている。これにより、第1ベルト搬送ローラ21は、中間転写ベルト20を介して二次転写ローラ60との間に二次転写部を形成する。記録用紙Pは、二次転写部に挿通され、中間転写ベルト20からトナー像が転写される。なお、中間転写ベルト20の表面に残った転写残トナーは、不図示のクリーニング装置によって回収される。
ここで、各画像形成部10は、中間転写ベルト20の回転方向(矢印H方向)において、二次転写部に対して上流側からイエローのトナー像を形成する画像形成部10Y、マゼンタのトナー像を形成する画像形成部10M、シアンのトナー像を形成する画像形成部10C、ブラックのトナー像を形成する画像形成部10Bkが順に配置されている。
また、各画像形成部10の鉛直方向下方には、各色に対応する感光ドラム5それぞれにレーザ光(光ビーム)を走査して、各感光ドラム5の表面上に静電潜像を形成する光走査装置が設けられている。
また、光走査装置は樹脂製の筐体(光学箱40)であり、回転多面鏡、反射ミラーやレンズなどの光学部材を収容する。また、本実施の形態における光走査装置は、各色の画像情報に応じて変調されたレーザ光を出射する4基の半導体レーザを有する。複数の半導体レーザは、対応する感光ドラム5それぞれを露光するための光源である。回転多面鏡は、不図示のポリゴンモータによって高速回転される。これにより、各光源から出射された各レーザ光が、各感光ドラム5の回転軸線方向(主走査方向)に沿って感光ドラム5を走査するように反射される。半導体レーザから出射され回転多面鏡に反射した各レーザ光は、光学箱40の内部に配置されたレンズ等の光学系部品に案内され、光学箱40の上部に設けられた各出射口それぞれを覆う透明窓を介して光学箱40の内部から外部へと出射される。光学箱40から出射されたレーザ光は各感光ドラム5を露光する。
本実施の形態は、1つの光学箱40から4つの感光ドラム5それぞれへ光ビームが出射されるが、実施の形態は、これに限定されるものではない。
一方、記録用紙Pは、画像形成装置1の下部に配置される給紙カセット2に収容されている。そして、記録用紙Pは、ピックアップローラ24によって、給送ローラ25とリタードローラ26によって形成される分離ニップ部へと給紙される。ここで、リタードローラ26は、ピックアップローラ24によって記録用紙Pが複数枚給送された場合に逆回転するように駆動が伝達されている。これにより、記録用紙Pを1枚ずつ搬送することで記録用紙Pの重送を防止している。給送ローラ25及びリタードローラ26によって1枚ずつ搬送された記録用紙Pは、画像形成装置1の右側面に沿って略垂直に伸びる搬送路27に搬送される。
そして、記録用紙Pは、搬送路27を通って画像形成装置1の鉛直方向下側から上側へと搬送され、レジストレーションローラ29に搬送される。レジストレーションローラ29は、搬送されてきた記録用紙Pを一旦停止させ、記録用紙Pの斜行を矯正する。その後、レジストレーションローラ29は、中間転写ベルト20上に形成されたトナー像が二次転写部へ搬送されるタイミングに合わせて記録用紙Pを二次転写部へ搬送する。その後、二次転写部においてトナー像が転写された記録用紙Pは、定着器3へと搬送され、定着器3によって加熱及び加圧されることで記録用紙P上にトナー像が定着される。そして、トナー像が定着された記録用紙Pは、排出ローラ28によって画像形成装置1の外側であって画像形成装置1の本体上部に設けられる排出トレイ420へと排出される。
(光走査装置)
画像形成装置1は感光ドラム5Y、5M、5C、5Bkを露光するための光を出射する光走査装置を有する。光走査装置は樹脂製の筐体(光学箱)であり、光源から出射された光ビームを感光ドラムに導くためのレンズやミラーを収容している。光走査装置はそれぞれの色の画像情報に従って画像形成部10のそれぞれの感光ドラム5Y、5M、5C、および5Bkをそれぞれの所定のタイミングで露光する。それによって、それぞれの感光ドラム5上に、それぞれの色の画像情報に応じたそれぞれの色のトナー像が形成される。
図2は光学箱40の構成の概略を説明するための図である。光学箱40は、レーザ基板42、半導体レーザダイオード(以下、光源と称する)43、コリメートレンズ44、シリンドリカルレンズ45、モータ46、fθレンズ47及び反射ミラー48を有する。図2は光学箱40の構成について概略を説明するための図であるので、1つの光源43しか図示していない。しかしながら、実施の形態としては、図5に示すように、4つの光源を有する光学箱40でも構わない。
レーザ基板42は後述する第1レーザ基板42aおよび第2レーザ基板42bに相当する基板である。図2では1枚の基板として図示しているが、実施の形態としては複数枚の基板に分割された形態でも構わない。モータ46は、ロータ46bを有する。回転多面鏡46aは、ロータ46bと一体に回転する。本実施例においては、コントローラ17は、光学箱40の外部で、画像形成装置1の本体に設けられている。コントローラ17と光学箱40は、電気的に接続されている。光源43から出射されたレーザ光(光ビームL)は、コリメートレンズ44及びシリンドリカル45を経て、回転多面鏡46aへ到達する。光ビームLは、回転多面鏡46aにより偏向され、fθレンズ47、反射ミラー48を経由して感光ドラム5上を矢印Xで示す主走査方向に走査して静電潜像を形成する。光源43は、画像形成装置1で使用する基準色の数(本実施形態はY、M、C、Bkの4つ)と同数設けられている。これら光源43は、レーザ基板42に実装されている。
図3(a)および図3(b)は、本実施の形態における図1の画像形成装置1の模式図である。図3における画像形成装置1は読取装置418を備える。読取装置418は図1では不図示としていた。読取装置418は圧板部421を有する。以下、図3(a)および図3(b)を用いて画像形成装置1への光学箱40の着脱構成について説明する。
図3(a)に示すように、本実施の形態における画像形成装置1は、装置本体100と、装置本体100の上部に設けられた圧板部421と、を備える。装置本体100の手前側(図3(a)の右側)中段には、排出トレイ420が設けられている。装置本体100の側面441には、開口部419が形成されている。光学箱40は、開口部419を通して画像形成装置1の装置本体100の内部に形成された空間である光学箱収容部442に挿入される。光学箱収容部442の出入り口にあたる開口部419は、装置本体100に対して回動可能に取り付けられたカバー(不図示)により閉ざされる。つまり、開口部419は、光学箱40が装置本体100に取り付けられる際に光学箱40が通る開口である。
また、画像形成装置1は用紙が収容される空間である用紙収容部443を有している。用紙収容部443に給紙カセット2が収容されている。つまり、用紙収容部443は用紙が収容された給紙カセット2を収容するための空間である。用紙収容部443と光学箱収容部442とは仕切り板440によって仕切られている。なお、この仕切り板440は、1枚の板に限られるものではなく、複数枚からなっていても構わないし、複数の部材で構成されていても構わない。仕切り板440は光学箱収容部442の底部を構成するとともに、装置本体100の骨格となるフレームの一部であり、金属製である。作業者は、光学箱40を光学箱収容部442に収容する際は、仕切り板440上で光学箱40を滑らせて押し込んでいく。つまり、仕切り板440は、光学箱40が画像形成装置1に装着される際のガイドの機能をも果たす。
図3(b)は、光学箱40が装置本体100に対して位置決めされた状態を示す。図3(b)に示すように、光学箱40は、装置本体100の外部から開口部419を介して装置本体100の内部の光学箱収容部442に取り付けられ、装置本体100に対して位置決めされる。
また、装置本体100の背面側には後側板103が設けられている。後側板103は板金であり、アースがとられている。開口部419を介して光学箱収容部442に装着された光学箱40は後側板103に対向する位置に配置される。
ここで、光学箱40の各方向について定義する。光学箱40の各方向は、光学箱40が装置本体100に装着された状態で定義する。光学箱40が装置本体100に装着された状態において、光学箱40の右側は装置本体100の右側と同じ側、光学箱40の左側は装置本体100の左側と同じ側に対応している。また、光学箱40の上側は装置本体100の上側に対応し、光学箱40の下側は装置本体100の下側に対応する。また、光学箱40の正面側は装置本体100の正面側に対応し、光学箱40の奥側は装置本体100の奥側に対応する。
つまり、図3(a)に示すように、光学箱40は、光学箱40の右側を先端として装置本体100の光学箱収容部442に挿入される。より具体的には、まず、光学箱40の右側を装置本体100の開口部419(図3参照)に挿入する。その後、作業者は光学箱40を装置本体100の右側へ向けて押し込んでいく。この時の、作業者が光学箱40を押し込んでいく方向、すなわち装置本体100の左側から右側へ向けて光学箱40を挿入していく方向を「挿入方向」と定義する。定義した「挿入方向」は図3中に矢印で示す通りである。「挿入方向」は感光ドラム5の回転軸線と鉛直方向とに垂直は方向に略平行な方向である。ただし、略平行とは、数学的に厳密な意味での平行ではなく、数度の傾きは許容する。
(レーザ基板のアース)
図4は光学箱40の斜視図である。本実施の形態において光学箱40は樹脂製の部材である。一般的に金属製のものに比べて材料コストが安い。また、金属製の場合は、1つの金属ブロックを切削加工していくことによって、光学箱40の複雑な形状を再現する。一方、樹脂材料の場合、予め用意した型に樹脂材料を流し込んでいき成形する。そのため、金属材料を用いて光学箱40を製造する場合に比べて、より複雑な形状を再現することが可能である。光学箱40自体の剛性を高める、放熱対策を施す、といった観点からすると金属材料を用いる方が良いが、製造コストという観点では樹脂材料を用いるほうが良い。
図4に示すように光学箱40の側壁には第1レーザ基板42a、第2レーザ基板42bが設けられている。第1レーザ基板42aは感光ドラム5Y、5Mそれぞれを露光する光ビームを出射する光源43Y(第1光源の一例)、43M(第2光源の一例)を有する。また、第2レーザ基板42bは感光ドラム5C、5Bkそれぞれを露光する光ビームを出射する光源43C(第3光源の一例)、43Bk(第4光源の一例)を有する。光源43Yから出射された光ビームは不図示の回転多面鏡によって偏向された後、透明窓41Yを通過して感光ドラム5Yに到達する。また、光源43Mから出射された光ビームは不図示の回転多面鏡によって偏向された後、透明窓41Mを通過して感光ドラム5Mに到達する。また、光源43Cから出射された光ビームは不図示の回転多面鏡によって偏向された後、透明窓41Cを通過して感光ドラム5Cに到達する。また、光源43Bkから出射された光ビームは不図示の回転多面鏡によって偏向された後、透明窓41Bkを通過して感光ドラム5Bkに到達する。
第1レーザ基板42aと第2レーザ基板42bとはいずれも不図示の後側板103に対向するように光学箱40の外側に取り付けられている。第1レーザ基板42aは、光源43Yと、光源43Yを制御するドライバIC50Yと、光源43Mと、光源43Mを制御するドライバIC50Mと、コネクタ501と、を備える。光源43Yと光源43Mとは、第1レーザ基板42aの実装面に設けられている。具体的には、光源43Yの脚と光源43Mの脚とが第1レーザ基板42aの実装面側から挿通されて固定されている。ここで、光源43Yや光源43Mは、半導体レーザダイオードであり、リード線が延びている。このリード線が第1レーザ基板42aの回路パターンに半田付けされるなどして取り付けられている。光源43Yや光源43Mには、回路パターンから脚を介して電力が供給される。図4に示すように光源43Yの脚と光源43Mの脚とは第1レーザ基板42aの実装面とは反対側の面から一部露出した状態で固定されている。このようにして光源43Yと光源43Mとは、第1レーザ基板42aの実装面に実装されている。ドライバIC50Y、ドライバIC50M、コネクタ58aはいずれも第1レーザ基板42aの実装面とは反対側の面に実装されている。
第1レーザ基板42aと同様に、第2レーザ基板42bには光源43C、光源43Bk、光源43Cを駆動するドライバIC50C、光源43Bkを駆動するドライバIC50Bk、コネクタ58bが実装されている。それぞれの素子の実装構成については上述した第1レーザ基板42aと同様であるため説明を省略する。
本実施の形態においてコネクタ501にはフレキシブルフラットケーブル101が接続される。コントローラ17で生成された光源43Y~43Bkの駆動を制御するための駆動信号が、フレキシブルフラットケーブル101を介してコネクタ501に入力される。コントローラ17は装置本体100に設けられている。図4に示すように、ドライバIC50Yと光源43Yとは第1レーザ基板42aに形成された回路パターン505Yで電気的に接続されている。また、ドライバIC50Mと光源43Mとは第1レーザ基板42aに形成された回路パターン505Mで電気的に接続されている。また、ドライバIC50Cと光源43Cとは第2レーザ基板42bに形成された回路パターン505Cで電気的に接続されている。また、ドライバIC50Bkと光源43Bkとは第2レーザ基板42bに形成された回路パターン505Bkで電気的に接続されている。
ドライバIC50YとドライバIC50Mとは、送られてきた駆動信号に基づいて光源43Yと光源43Mの駆動を制御するフレキシブルフラットケーブル101を介して送られてくる駆動信号は、光源43Yおよび光源43Mの駆動を制御する信号に加え、光源43Cおよび光源43Bkの駆動を制御する信号もある。第1レーザ基板42aにはコネクタ58aが設けられ、第2レーザ基板42bにはコネクタ58bが設けられている。これらコネクタ58aとコネクタ58bとは不図示のフレキシブルフラットケーブルで接続されている。フレキシブルフラットケーブル101を介して送られてきた光源43Cおよび光源43Bkの駆動を制御する信号は、上述したコネクタ58aとコネクタ58bとを接続するフレキシブルフラットケーブルを介して第2レーザ基板42bに送られる。ドライバIC50CとドライバIC50Bkとは第2レーザ基板42bに送られてきた駆動信号に基づいて光源43Cと光源43Bkとを制御する。
本実施の形態におけるフレキシブルフラットケーブル101は、平行に並べた複数の細線導体の両側から樹脂製のシート等の絶縁体で挟み込み、テープ状にしたケーブルである。細線導体の一部はアース用のグランドラインであり、装置本体100側の電源のグランドと電気的に接続されている。すなわち、第1レーザ基板42aおよび第2レーザ基板42bのグランドもフレキシブルフラットケーブル101を介して装置本体100の電源のグランドに落ちている。このようにして第1レーザ基板42aおよび第2レーザ基板42bのアースがとられている。
また、第1レーザ基板42aや第2レーザ基板42bなどの回路基板上には複数の回路パターンが形成されている。回路パターンは接地電位を有するグランドパターンを有しており、当該グランドパターン上にはグランド端子が形成されている。第1レーザ基板42aにはグランド端子の一種であるグランドパッド61が形成されている。第1レーザ基板42aに形成されたグランドパターンにはドライバIC50Yのグランド端子や光源43Yのグランド端子が電気的に接続されている。前述したフレキシブルフラットケーブル101のグランドラインも基板に形成されたグランドパターンと電気的に接続されている。仮に、光学箱40が金属製であった場合、例えばレーザ基板42のグランドパターンは光学箱40を介して接地することができる。具体的には、レーザ基板42のグランドパッドに金属製のビスを挿通し、レーザ基板42を光学箱40に対して締結する。光学箱40は後側板103等の画像形成装置1のフレームに接触している。このように、光学箱40が金属製であれば、レーザ基板42のグランドパターンを、光学箱40や後側板103を介して接地することができる。
基板42のグランドパターンを仕切り板440や後側板103などのアースがとられたフレームに対して電気的に接続することで、基板42から放出される電磁波のノイズレベルを低減することができる。光学箱40が金属製であれば上述した方法によって、基板42のグランドパターンを後側板103や仕切り板440を介して接地することができる。しかしながら、本実施の形態における光学箱40は樹脂製であるため、基板42のグランドパターンのアース経路に光学箱40を介在させることができない。本実施の形態における画像形成装置1では、グランドパッド61と仕切り板440(図8参照)もしくは仕切り板440が連結されている後側板103(図8参照)とを電気的に接続することでレーザ基板(42a、42b)から放出される電磁波のノイズレベルを抑制している。
また、第1レーザ基板42aおよび第2レーザ基板42bとは導電部材2001を備える。導電部材2001は、一端が第1レーザ基板42aに形成されたグランドパッド200aに電気的に接続され、他端が第2レーザ基板42bに形成されたグランドパッド200bに電気的に接続されている。グランドパッド200aやグランドパッド200bはメッキが回路基板から露出しており、例えば1辺が10mm四方の正方形状をなしている。中央付近には基板自体を貫通する貫通孔が形成されており、導電部材2001はこの貫通孔を介して、例えばビスによって第1レーザ基板42aおよび第2レーザ基板42bに締結されている。このようにして、第1レーザ基板42aのアースと第2レーザ基板42bのアースを共通化している。
ここで、第1レーザ基板42aと第2レーザ基板42bとは不図示のフレキシブルフラットケーブルで接続されている。これは、コントローラ17から伝送される信号を第1レーザ基板42aから第2レーザ基板42bに更に伝送するためである。このフレキシブルフラットケーブルを介して第1レーザ基板42aのアースと第2レーザ基板42bのアースは共通化されている。しかしながら、一般にフレキシブルフラットケーブルが有するグランドラインは配線太さが細いものである。グランドパッド200a、グランドパッド200b、共通アースケーブル201を用いることで、グランドラインのインピーダンスを低減することができる。これにより、電流が流れたときの電圧降下や電磁誘導などの影響を低減することができる。また、ノイズを放射している信号のリターン経路として安定したグランドを確保することで、インピーダンスの不整合や意図しないリターン経路による伝送線路の共振を発生させないことを目的としている。このように、第1レーザ基板42a、第2レーザ基板42bに対してノイズ対策を施すことで、画像形成装置1の高速化や高画質化に伴う電磁波ノイズの影響を低減する。
図5は光学箱40の内部構造について説明するための図である。光源43Yから出射された光ビーム430Y、光源43Mから出射された光ビーム430M、光源43Cから出射された光ビーム430C、光源43Bkから出射された光ビーム430Bkは、回転多面鏡46aによって偏向され、それぞれの光ビーム(43Y~43Bk)に対応する感光ドラム5へ向けて進行する。本実施の形態における光走査装置はいわゆる対向走査型と言われる形態であり、光ビーム430Yおよび光ビーム430Mと、光ビーム430Cおよび光ビーム430Bkと、は回転多面鏡46aでそれぞれ反対側に反射される。すなわち、光ビーム430Yと光ビーム430Mは回転多面鏡46aによって回転多面鏡46aの一方側(図5に示すところの左側)に偏向され、光ビーム430Cと光ビーム430Bkは回転多面鏡46aによって回転多面鏡46aの他方側(図5に示すところの右側)に偏向される。そして、光ビーム430Yと光ビーム430Mは回転多面鏡46aによって左側へ向けて反射され、光ビーム430Cと光ビーム430Bkは回転多面鏡46aによって右側へ向けて反射される。光ビーム430Mは回転多面鏡46aによって回転多面鏡46aの一方側に偏向された後、感光ドラム5M(第1の感光体)に到達する。光ビーム430Cは回転多面鏡46aによって回転多面鏡46aの他方側に偏向された後、感光ドラム5C(第2の感光体)に到達する。
ここで、図5中に示す左右方向は感光ドラム5Y、5M、5C、5Bkの配列方向と一致する方向である。図5中の前後方向はそれぞれの感光ドラム5の回転軸線方向と一致する。ただし、ここで言う一致とは数学的に厳密な意味での一致を意味するのではなく、数度のズレは許容するものとする。
(ノイズ対策の構成)
近年、電子機器の小型化や軽量化に伴い、内部に搭載されているCPU、LSI、周辺半導体等の電子部品の高密度化、高集積化、プリント配線基板への電子部品等の高密度実装化が進んでいる。また、電子機器の高性能化のため、取り扱われる周波数が高くなってきている。これに伴い、電子部品より放射される電磁波ノイズあるいはプリント配線基板の配線回路を伝わる伝導ノイズによる電子機器への影響が問題となっている。電子機器から放射される電磁波エネルギーを一定レベル以下に抑えようとする規格も存在する。規格には、例えば、VCCI(Voluntary Control Council for Interference by Information Technology Equipment)やEMC(Electro Magnetic Compatibility)などがある。このような、機器から放射されるノイズの低減は複写機やプリンタにも求められているものである。
図6はレーザ基板42から放出された電磁波のうち、画像形成装置1外部に放射された電磁波の周波数スペクトルである。0~500MHzの周波数の電磁波についてノイズレベルを観測した。
図6(a)はレーザ基板42aのグランドパッド61と仕切り板440や後側板103との電気的接続をとっていない場合、図6(b)はレーザ基板42aのグランドパッド61と仕切り板440や後側板103との電気的接続をとった場合を示している。なお、参考までにVCCI規格(ClassB)が定める電子機器から外部に漏れ出す電磁波の基準値を図6(a)および図6(b)に合わせて示す。なお、図6(b)に関しては後で詳細を説明する。
VCCI規格はVCCI協会(情報処理装置等電波障害自主規制協議会)によって定められている。VCCI協会は、電子機器から漏れ出す電磁波ノイズが他の電子機器等へ与える影響を低減するために、電子機器から放射される電磁波ノイズを自主規制することを目的に設立された協会である。VCCI協会の会員は、自社のMME(マルチメディア機器)に対して、日本国内への出荷に先立ち、妨害波規格への適合確認試験を実施し、規格への適合性を確認する。適合確認試験はVCCI協会に登録された測定設備を使用する必要がある。図6に示す測定結果はVCCIの規格に基づいて行った実験の測定結果である。適合性の確認はMMEの区分に応じて実施される。MMEの区分は、対象機器が使用される環境によって「クラスA」と「クラスB」に分けられている。図6(a)に示すVCCI規格の基準はクラスBの基準である。
図6(a)に示したノイズレベル測定結果のスペクトル56には、ピーク波形57が現れている。基板内や基板間における配線信号の送信から受信までの経路に置いて、インピーダンス不整合や終端からの反射などが発生すると、信号経路の長さと信号周波数の波長による伝送線路の共振が発生し、電磁波ノイズとなって現れることがある。
図6(a)の例では、光源43を発光させる画像信号の周期は72MHzであるため、この72MHzの逓倍で共振しているピーク波形57が観測されている。画像信号周期72MHzの3倍である216MHz(57a)、5倍である360MHz(57b)、6倍である432MHz(57c)付近の3か所あり、216MHz(57a)では規格を超過していることがわかる。
電磁波ノイズの規格オーバーの要因として、例えば第1レーザ基板42aとコントローラ17とがフレキシブルフラットケーブル101で接続されていることがある。フレキシブルフラットケーブル101内に設けられているグランドラインは細い。そのため、グランドラインを介しての接地を取る場合におけるグランドラインのインピーダンスが高くなってしまい、基板42のグランド状態が安定しない。
以下、図7および図8を用いて本実施の形態におけるノイズ対策方法について説明する。図7は本実施の形態における光学箱40の斜視図である。
図7に示すように、第1レーザ基板42aに設けられたグランドパッド61に導電部材64の一端側をビス55aで固定する。導電部材64の他端側は仕切り板440や後側板103に対して固定される。このようにして、第1レーザ基板42aのグランドパターンと仕切り板440や後側板103とを同電位にしている。仕切り板440や後側板103はアースがとられているため、第1レーザ基板42aのグランドパターンを強制的に接地電位とすることができる。
また、第1レーザ基板42aのグランドパッド200aと第2レーザ基板42bのグランドパッド200bとは導電部材2001で接続されている。これにより、第1レーザ基板42aのグランドパターンと第2レーザ基板42bのグランドパターンとは同電位となる。そして、第1レーザ基板42aのグランドパッド61が導電部材64を介して仕切り板440や後側板103に接続されているため、第2レーザ基板42bのグランドパターンも仕切り板440や後側板103と同電位となる。なお、導電部材64や導電部材2001は板金やリード線などの電気伝導性を有する導体である。これらと基板との接続方法はビスで締結する方法でも構わないし、半田付けによって接続されていても構わない。
図8は光学箱40と仕切り板440および後側板103との位置関係を説明するための図である。装置本体100に対して光学箱40が装着された状態である。
図8に示すように、導電部材64の他端側がビス55bによって仕切り板440に締結されている。導電部材64の一端側は上で説明したように第1レーザ基板42aのグランドパッド61と電気的に接続されている。
導電部材64と仕切り板440との接続は作業者が光学箱40を装置本体100に取り付ける作業の中で行われる。作業者は光学箱40を装置本体100に対して取り付けた後、導電部材64を仕切り板440に対して固定する。
ところで、仕切り板440は後側板103に連結されている。両者はビスによって固定されていても構わないし溶接されていても構わない。仕切り板440も後側板103も板金であるため、両者は電気的に接続されていることになり、同電位である。そのため、導電部材64の接続先は仕切り板440ではなく、後側板103でも構わない。しかしながら、レーザ基板42aのコネクタ501にはフレキシブルフラットケーブル54が接続されている。そのため、作業者は、導電部材64を後側板103に接続するにあたり、フレキシブルフラットケーブル54を避けながら導電部材64と後側板103との接続作業を行う必要がある。つまり、作業の容易性という観点からすると、導電部材64の接続先は仕切り板440であることが好ましい。
以上のようにしてグランドパッド61と仕切り板440との電気的接続をとることによって、基板42から放出される電磁波を低減することができる(図7(b)参照)。図7(b)より、測定結果のスペクトル56’を見ると、216MHz(57a’)、360MHz(57b’)、432MHz(57c’)付近において放射ノイズレベルが部分的に突出したピーク波形が存在する。図6(a)では216MHz(57a’)は規格により定められた放射ノイズレベルを上回っているものの、図6(b)では規格を満たしている。このように上述したノイズ対策を施すことで、画像形成装置1から放射されるノイズを低減することができる。
<実施例2>
実施例1で説明したノイズ対策の構成は、第1レーザ基板42aのグランドパッド61に固定された導電部材64を仕切り板440に対して固定する構成であった。これによって、グランドパッド61と仕切り板440との電気的接続を確保していた。
実施例2のノイズ対策構成は、導電部材64と仕切り板440とを固定するのではなく、接触させることのみによって、グランドパッド61と仕切り板440との電気的接続を確保する構成である。
図8(a)は実施例2のノイズ対策を施した光学箱40の斜視図である。第1レーザ基板42aのグランドパッド61と仕切り板440との電気的接続を確保するにあたり、導電部材67を設けている。導電部材67以外の構成に関しては実施例1のノイズ対策を施した光学箱40の構成と同じである。
導電部材67は導電性を有し、弾性変形可能な部品である、導電部材67はグランドパッド61に対してビス55aで固定される。導電部材67は、ビス55aでグランドパッド61に固定された状態のとき、光学箱40の底部よりも下方に突出している。これにより、光学箱40が装置本体100に装着された状態のとき、導電部材67は仕切り板440に接触する。導電部材67はいたバネ等の弾性変形が可能な部材であるため、仕切り板440によって押圧されて弾性変形する。つまり、光学箱40が装置本体100に装着された状態のとき、導電部材67は若干撓んだ状態であり、常に仕切り板440に対して力を付与している。
図8(b)は光学箱40が装置本体100に装着された状態を説明するための概略図である。また、図8(c)は導電部材67と仕切り板440との接触部分の拡大図である。図8(b)に示すように、一端がビス55aによって第1レーザ基板42aに固定された導電部材67は仕切り板440に接触して変形している。つまり、導電部材67と仕切り板440とは接触している。これにより、第1レーザ基板42aのグランドパッド61と仕切り板440との電気的接続が導電部材67を介して確保される。
導電部材67の他端側を仕切り板440や後側板103に固定する必要がないため、実施例1で説明したノイズ対策の構成に比べて組み立て作業が容易になる。作業者は導電部材67と仕切り板440とを接触させることについて特段意識せずとも、光学箱40を装置本体100に装着すれば、両者は自然に接触する。
以上説明したように、レーザ基板42のグランドラインの電位と仕切り板440や後側板103などの画像形成装置1のフレームの電位を導電部材64(67)によって同じにする。これにより、レーザ基板42から放射される電磁波のノイズレベルを低減することができる。
1 画像形成装置
40 光学箱
42a 第1レーザ基板
42b 第2レーザ基板
55a ビス
61 グランドパッド
61b グランドパッド
64 導電部材
67 導電部材
103 後側板
442 光学箱収容部
440 仕切り板

Claims (10)

  1. 画像形成装置であって、
    感光体と、
    前記感光体を露光するための光ビームを出射する光源と、
    前記光源を駆動するドライバICと、
    回転して前記光源から出射された光ビームを偏向する回転多面鏡と、
    前記回転多面鏡を収容し、前記画像形成装置に装着される樹脂製の筐体と、
    前記光源と、前記ドライバICと、アースをとるための線路の一部であるグランドパターンと、を有し、前記筐体の外側に設けられた基板と、
    用紙が収容される空間と前記筐体が収容される空間とを仕切り、前記筐体が収容される空間の底部を形成する金属製の仕切り板であって、アースがとられたと仕切り板と、
    前記グランドパターンと前記仕切り板とを電気的に接続する導電性の導電部材と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記導電部材の一端側は前記グランドパターンにビスで締結され且つ前記導電部材の他端側は前記仕切り板にビスで締結されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記導電部材は弾性変形可能な部材であって、
    前記導電部材の一端側は前記グランドパターンに対して固定されており、前記導電部材の他端側は前記筐体が前記画像形成装置に装着された状態のとき前記仕切り板を鉛直方向において下方へ押圧していることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 画像形成装置であって、
    第1の感光体と、
    第2の感光体と、
    前記第1の感光体を露光するための光ビームを出射する第1の光源と、
    前記第2の感光体を露光するための光ビームを出射する第2の光源と、
    前記第1の光源を駆動する第1のドライバICと、
    前記第2の光源を駆動する第2のドライバICと、
    回転して、前記第1の光源から出射された光ビームを一方側に偏向し且つ前記第2の光源から出射された光ビームを前記一方側とは反対側の他方側に偏向する回転多面鏡と、
    前記回転多面鏡を収容し、前記画像形成装置に装着される樹脂製の筐体と、
    前記第1の光源と、前記第2の光源と、前記第1のドライバICと、前記第2のドライバICと、アースをとるための線路の一部であるグランドパターンと、を有し、前記筐体の外側に設けられた基板と、
    用紙が収容される空間と前記筐体が収容される空間とを仕切り、前記筐体が収容される空間の底部を形成する金属製の仕切り板であって、アースがとられたと仕切り板と、
    前記グランドパターンと前記仕切り板とを電気的に接続する導電性の導電部材と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  5. 第3の感光体と、
    第4の感光体と、
    前記第3の感光体を露光するための光ビームを出射する第3の光源と、
    前記第4の感光体を露光するための光ビームを出射する第4の光源と、を備え、
    前記回転多面鏡は前記第3の光源から出射された光ビームを前記一方側に偏向し且つ前記第4の光源から出射された光ビームを前記他方側に偏向することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記導電部材の一端側は前記グランドパターンにビスで締結され且つ前記導電部材の他端側は前記仕切り板にビスで締結されていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記導電部材は弾性変形可能な部材であって、
    前記導電部材の一端側は前記グランドパターンに対して固定されており、前記導電部材の他端側は前記筐体が前記画像形成装置に装着された状態のとき前記仕切り板を鉛直方向において下方へ押圧していることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の画像形成装置。
  8. 画像形成装置であって、
    第1の感光体と、
    第2の感光体と、
    前記第1の感光体を露光するための光ビームを出射する第1の光源と、
    前記第2の感光体を露光するための光ビームを出射する第2の光源と、
    前記第1の光源を駆動する第1のドライバICと、
    前記第2の光源を駆動する第2のドライバICと、
    回転して、前記第1の光源から出射された光ビームを一方側に偏向し且つ前記第2の光源から出射された光ビームを前記一方側とは反対側の他方側に偏向する回転多面鏡と、
    前記回転多面鏡を収容し、前記画像形成装置に装着される樹脂製の筐体と、
    前記第1の光源と、前記第2の光源と、前記第1のドライバICと、前記第2のドライバICと、アースをとるための線路の一部であるグランドパターンと、を有し、前記筐体の外側に設けられた基板と、
    用紙が収容される空間と前記筐体が収容される空間とを仕切り、前記筐体が収容される空間の底部を形成する金属製の仕切り板と、
    前記仕切り板が連結され前記基板と対向する金属製の側板であって、アースがとられた側板と、
    前記グランドパターンと前記側板とを電気的に接続する導電性の導電部材と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  9. 第3の感光体と、
    第4の感光体と、
    前記第3の感光体を露光するための光ビームを出射する第3の光源と、
    前記第4の感光体を露光するための光ビームを出射する第4の光源と、を備え、
    前記回転多面鏡は前記第3の光源から出射された光ビームを前記一方側に偏向し且つ前記第4の光源から出射された光ビームを前記他方側に偏向することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記導電部材の一端側は前記グランドパターンにビスで締結され且つ前記導電部材の他端側は前記側板にビスで締結されていることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の画像形成装置。
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