以下、本開示の実施形態に係る配送支援プログラム、配送支援方法及び配送支援装置を、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態で説明される構成の全てが、本開示の必須構成要件であるとは限らない。また、実施形態を説明する全図において、共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。
<実施形態1>
実施形態1では、オーナーから配送拠点の提供を受け、荷主から預かった荷物をいずれかの配送拠点に割り当てる。
<全体構成>
図1は、本実施形態のサーバ10の全体構成を示す図である。サーバ10は、汎用のコンピュータである。サーバ10は、例えば、据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPC等により実現される。また、サーバ10は、スマートフォン、又はタブレット端末などの携行性を備えたコンピュータであってもよい。
図1に示すように、サーバ10は、プロセッサ11、メモリ12、ストレージ13、通信IF14、入出力IF15とを備える。
プロセッサ11は、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアであり、演算装置、レジスタ、周辺回路などにより構成される。メモリ12は、プログラム、および、プログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものであり、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリにより実現される。ストレージ13は、データを保存するための記憶装置であり、例えばフラッシュメモリ、HDD(Hard Disc Drive)により実現される。通信IF14は、サーバ10が外部の装置と通信するため、信号を送受信するためのインタフェースである。入出力IF15は、ユーザからの入力を受け付けるための入力装置、および、ユーザに対し情報を提示するための出力装置とのインタフェースとして機能する。
<サーバの構成>
以下、サーバ10の構成を詳細に説明する。図2に示すように、本実施形態に係るサーバ10は、通信部101、記憶部102、制御部103とを備える。通信部101は、サーバ10が他の装置と通信するための処理を行う。通信部101は、制御部103で生成された信号に送信処理を施し、外部へ送信する。通信部101は、外部から受信した信号に受信処理を施し、制御部103へ出力する。
記憶部102は、例えばフラッシュメモリ等により構成され、サーバ10が使用するデータ、及びプログラムを記憶する。具体的には、例えば、記憶部102は、配送拠点情報DB1021と、オーナー情報DB1022と、荷物情報DB1023としての情報を記憶する。
制御部103は、プロセッサ11が記憶部102に記憶されるプログラムを読み込み、プログラムに含まれる命令を実行することにより実現される。制御部103は、サーバ10の動作を制御する。具体的には、例えば、制御部103は、拠点情報取得部1031と、荷物情報取得部1032と、配送拠点決定部1033と、支払情報算出部1034としての機能を発揮する。
以下、サーバ10の制御部103における機能的な構成について説明する。
拠点情報取得部1031は、荷主から預かった荷物を配送する拠点となる配送拠点に関する配送拠点情報及び配送拠点を提供したオーナーに関するオーナー情報を取得する。
拠点情報取得部1031は、配送拠点情報を取得するとともに、当該情報を配送拠点情報DB1021に記憶する。また、拠点情報取得部1031は、オーナー情報を取得するとともに、当該情報をオーナー情報DB1022に記憶する。
拠点情報取得部1031は、入出力インタフェース15を介して、USB(Universal Serial Bus)メモリ、CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、HDD等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体から情報を取得してもよい。
拠点情報取得部1031は、有線通信又は無線通信を行うためのNIC(Network Interface Card controller)を備える通信IF14を介して、ネットワーク上から情報を取得してもよい。また、拠点情報取得部1031は、ユーザなどが利用する端末から、通信IF14を介して、情報を取得してもよい。
配送拠点情報とは、配送拠点に関する情報であって、例えば、配送拠点の住所など所在地に関する情報、床面積・容積など広さに関する情報、建物全体・建物の一室・屋内又は屋外の別など種類に関する情報、鍵の有無・管理者の有無・温度管理の有無など属性に関する情報、配送拠点の利用可能期間に関する情報を含んでもよい。
オーナー情報とは、配送拠点を提供したオーナーに関する情報である。配送拠点を提供するオーナーは、例えば配送拠点として提供される土地、建物の所有者であってもよいし、ある空間を賃貸していてその一部を配送拠点として提供する転貸人などであってもよい。オーナー情報とは、例えば、オーナーの氏名、住所、電話番号・電子メールアドレスなどの連絡先、配送拠点利用料の支払先口座などの情報を含んでもよい。
荷物情報取得部1032は、配送先に配送すべき荷物に関する荷物情報を取得する。荷物情報は、荷主から既に預かった荷物であってもよいし、これから荷主から預かる予定の荷物であってもよい。
荷物情報取得部1032は、荷物情報を取得するとともに、当該情報を荷物情報DB1023に記憶する。
荷物情報取得部1032は、入出力インタフェース15を介して、USB(Universal Serial Bus)メモリ、CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、HDD等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体から情報を取得してもよい。
荷物情報取得部1032は、有線通信又は無線通信を行うためのNIC(Network Interface Card controller)を備える通信IF14を介して、ネットワーク上から情報を取得してもよい。
荷物情報とは、例えば、配送先の住所に加え、配送先(荷受人)の氏名名称、荷送人(荷主)の住所、荷送人(荷主)の氏名名称、荷物を集荷する日時又は期限、荷物を配送する日時又は期限、荷物の保管温度、荷物の重要度、及び/又は荷物を縦積みしてよいか、逆さ又は横にして保管してよいかなど荷物の保管方法に関する情報を含んでもよい。
また、荷物情報は、現在の荷物の位置情報を含んでもよい。例えば、荷物に、RFID(Radio Frequency Identifier)などを付して、荷物の現在の位置情報を取得可能にして、荷物情報に含めてもよい。
配送拠点決定部1033は、荷主から預かった配送先に配送すべき荷物について、配送を行うための配送拠点を決定する。
配送拠点決定部1033は、例えば、荷物の配送先と配送拠点との関係に応じて、荷物の配送拠点を決定してよい。具体的には、配送拠点決定部1033は、例えば、荷物の配送先から最も近い配送拠点を、荷物の配送を行う拠点として決定してよい。このとき、配送拠点決定部1033は、配送拠点から配送先の配送ルートを計算した上で、最も近い配送拠点を決定してもよいし、配送拠点と配送先の直線距離に基づいて最も近い配送拠点を決定してもよい。また、配送ルートの算出及び、直線距離の算出については、既存の知られているアルゴリズムに基づいて計算を行ってもよい。配送先から近い配送拠点を選択することは、配送員の移動距離を考慮すれば最も効果的な方法である。
配送拠点決定部1033は、例えば、荷物の大きさと、配送拠点の収容可能な容積及び/又は重さに応じて、荷物の配送拠点を決定してよい。具体的には、配送拠点決定部1033は、荷物の配送先から一定の範囲内にある配送拠点において、収容可能な容積及び/又は重さを算出し、荷物の大きさ及び/又は重さから、収容可能な配送拠点を選択し、決定してもよい。また、収容可能な配送拠点の中から、収容可能な容積及び/又は重さについて、最も余裕のある配送拠点を選択し、決定してもよい。配送拠点の収容量を考慮することは、配送拠点全体を有効に活用し、配送の滞りを軽減する点において効果的な方法である。
配送拠点決定部1033は、例えば、配送拠点の種類と、荷物の属性とに応じて、荷物の配送拠点を決定してよい。具体的には、配送拠点決定部1033は、冷蔵又は冷凍で保管すべき荷物など、荷物の保管温度に注意が必要なものについては、冷蔵設備・冷蔵設備など温度管理が可能であり、かつ屋内の配送拠点を選択し、拠点として決定する。
また、例えば、配送拠点決定部1033は、荷物の重要度が高いものについては、管理者などがいる有人の屋内の配送拠点を選択し、決定してもよい。荷物の重要度を考慮することは、荷物の紛失リスクを考慮すれば効果的な方法である。
配送拠点決定部1033は、例えば、配送拠点の使用可能期間に応じて、荷物の配送拠点を決定してよい。具体的には、荷物に配送日が指定されているときは、配送日まで使用可能な配送拠点を選択し、決定してよい。また、配送拠点の使用可能期間が一定の閾値の範囲内にあるときは、配送先の不在などにより、配送拠点の使用可能期間内に荷物の配送が完了しないことも考えられるため、他の配送拠点を優先的に選択し、決定する。配送拠点の使用可能期間を考慮することは、荷物の配送拠点間の移動を防止する観点において効果的な方法である。
支払情報算出部1034は、配送拠点の使用期間に応じて、オーナーに対して配送拠点の使用料を算出する。例えば、配送拠点は、オーナーから、日ごと、月ごと、年ごとなどの単位で配送拠点を賃借しており、かかる期間と、単位当たりの使用料金に基づいて、オーナーに対して支払うべき使用料を算出してよい。また、オーナーに対する使用料の算出は、オーナーとの契約に応じて、日ごと、月ごと、年ごとなどの単位で行ってもよい。
(データと配送拠点決定の具体例)
拠点情報取得部1031は、荷主から預かった荷物を配送する拠点となる配送拠点に関する配送拠点情報及び配送拠点を提供したオーナーに関するオーナー情報を取得する。
拠点情報取得部1031は、取得した配送拠点情報を配送拠点情報DB1021に記憶する。
図3に配送拠点情報DB1021の具体例を示す。配送拠点情報DB1021は、例えば、配送拠点を識別するためのID(Identification)、配送拠点の住所(所在地)、配送拠点の広さ、配送拠点の種類(倉庫、事務所、屋外など)、配送拠点が荷物の保管のために管理できる温度(常温、冷蔵、冷凍など)、管理者の有無、配送拠点の利用可能期間などを記憶する。図3の例では、IDがB001の配送拠点の住所は「東京都江東区A町1-1-1」、広さは400平方メートル、配送拠点の種類は倉庫で、温度管理は常温のみ、管理者は不在で、利用可能期間は、2020年1月1日から同年12月31日までであることが記憶されている。
図4にオーナー情報DB1022の具体例を示す。オーナー情報DB1022は、例えば、オーナーを識別するためのID、オーナーの氏名、オーナーの電話番号、オーナーのメールアドレス、オーナーに対して配送拠点の利用料を送金するための送金先情報などを記憶する。図4の例では、IDがO001のオーナーの氏名は「甲野太郎」、電話番号は「03-3600-XXXX」、メールアドレスは、「kono@mail.com」、送金先は「A銀行A山支店(普通)0000000」であることが記憶されている。
荷物情報取得部1032は、荷主から預かった配送先に配送すべき荷物に関する荷物情報を取得する。荷物情報取得部1032は、取得した荷物情報を荷物情報DB1023に記憶する。
図5に荷物情報DB1023の具体例を示す。荷物情報DB1023は、例えば、荷物を識別するためのID、荷送人名、荷送人住所、荷受人名、配送先住所、荷物の保管温度(常温、冷蔵、冷凍など)、重要度、保管方法(下積禁止、天地無用、壊れ物注意など)を記憶する。図5の例では、IDがP00001の荷物の荷送人は「A山太郎」、荷送人の住所は「大阪府大阪市中央区A町1-1-1」、荷受人は「A地花子」、配送先は「東京都北区A町1-1-1」、保管温度は「常温」、重要度は高く「重要」であり、保管方法は「下積禁止」、大きさ(縦・横・高さの合計)が120cm、重さが2kgであることが記憶されている。
配送拠点決定部1033は、例えば、図5に示すID=P00002の荷物について、配送先に近い配送拠点を選択し、決定してもよい。このとき、例えば、住所を地図上にプロットし、その緯度、経度の情報から、配送拠点との直線距離を算出してもよい。また、既存のルート検索アルゴリズムなどを用いて、配送拠点と配送先との間の距離を算出してもよい。
配送拠点決定部1033は、配送拠点を選択するに際して、配送拠点の保管スペースが残り僅かである場合には、他の配送拠点を選択してもよい。例えば、ある閾値を設定し、荷物の収容量が閾値を超える場合には、他の配送拠点を選択してもよい。配送拠点の保管領域については、例えば、配送拠点で保管している荷物の大きさ及び/又は重さを合計することにより算出してもよい。
図5に示すID=P00002の荷物は、保管温度が「冷蔵」となっているため、「冷蔵」にて保管可能な配送拠点の中から、配送先に配送拠点を選択し、決定してもよい。さらに、当該荷物は、重要度が「重要」となっているため、配送拠点の中から、管理者が存在する配送拠点を選択し、決定してもよい。
配送拠点決定部1033は、配送拠点を選択するに際して、例えば、配送日が2021年1月3日と指定されているときには、少なくとも、配送拠点の利用期間が2021年1月3日より後まで利用可能な配送拠点を選択するよう、配送拠点の使用可能期間に応じて配送拠点を選択し、決定してもよい。
(処理の流れ)
図6は、本開示の実施形態1における配送支援装置の処理の流れを示す。
ステップS1031において、拠点情報取得部1031は、配送拠点情報を取得する。
ステップS1032において、荷物情報取得部1032は、荷物情報を取得する。
ステップS1033において、配送拠点決定部1033は、荷主から預かった配送先に配送すべき荷物について、配送を行うための配送拠点を決定する。
ステップS1034において、支払情報算出部1034は、配送拠点の使用期間に応じて、オーナーに対して配送拠点の使用料を算出する。
(効果)
本実施形態によれば、配送拠点を提供可能なオーナーから、荷物の配送のための配送拠点を借り受けることにより、シェアリングにより配送拠点を構築し、配送効率を向上させることが可能となる。
加えて、配送拠点に、その広さ、荷物の保管温度、管理者の有無などの情報を持たせ、荷物の情報と合わせて、荷物を保管する配送拠点を振り分けることで、配送効率を向上させることが可能となる。
<実施形態2>
実施形態2では、配送拠点をオーナーからシェアリングにより調達し、配送拠点から配送先へ荷物を届ける配送員を決定する機能をさらに備える。
<配送支援装置の構成>
図7に本実施形態におけるサーバ20の構成を示す。本実施形態に係るサーバ20は、通信部101、記憶部202、制御部203とを備える。通信部101は、サーバ20が他の装置と通信するための処理を行う。通信部101は、制御部203で生成された信号に送信処理を施し、外部へ送信する。通信部101は、外部から受信した信号に受信処理を施し、制御部203へ出力する。
記憶部202は、例えばフラッシュメモリ等により構成され、サーバ20が使用するデータ、及びプログラムを記憶する。具体的には、例えば、記憶部202は、配送拠点情報DB1021と、オーナー情報DB1022と、荷物情報DB1023と、配送員情報DB2024しての情報を記憶する。なお、配送拠点情報DB1021と、オーナー情報DB1022と、荷物情報DB1023については、サーバ10における記憶部102と同様である。
制御部203は、プロセッサ11が記憶部202に記憶されるプログラムを読み込み、プログラムに含まれる命令を実行することにより実現される。制御部203は、サーバ20の動作を制御する。具体的には、例えば、制御部203は、拠点情報取得部1031と、荷物情報取得部1032と、配送拠点決定部1033と、支払情報算出部1034と、配送員情報取得部2035と、配送員決定部2036としての機能を発揮する。なお、拠点情報取得部1031と、荷物情報取得部1032と、配送拠点決定部1033と、支払情報算出部1034については、サーバ10における制御部103と同様である。
以下、サーバ20の制御部203における機能的な構成について説明する。
配送員情報取得部2035は、荷物を配送拠点から配送先に配達を行う配送員に関する配送員情報を取得する。
配送員情報取得部2035は、配送員情報を取得するとともに、当該情報を配送員情報DB2024に記憶する。
配送員情報取得部2035は、入出力インタフェース15を介して、USB(Universal Serial Bus)メモリ、CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、HDD等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体から情報を取得してもよい。
配送員情報取得部2035は、有線通信又は無線通信を行うためのNIC(Network Interface Card controller)を備える通信IF14を介して、ネットワーク上から情報を取得してもよい。
配送員情報とは、例えば、配送員を特定する氏名及び/又はIDなどの情報に加え、配送員が配送可能な配送拠点、配送員の配送手段(自転車、自動車など)、配送員の配送経験歴、配送員の評価などの情報を含んでもよい。配送員の評価には、荷主からの評価と配送先からの評価を含んでもよい。
配送員情報は、配送員の報酬が時間単価報酬又は成果報酬で定められているかを含めたなど配送員の報酬情報を含んでもよい。また、配送員情報は、配送員が所持しているデリバリーバッグ、デリバリーボックスなど荷物保管の設備に関する情報を含んでもよい。
さらに、配送員情報は、配送員の位置情報を含んでもよい。また、配送員の配送手段に応じて、積載可能量・平均移動スピード、配送員の配送可能な時間帯、配送員の配送業務完了時に到着すべき地点などの情報を含んでもよい。
配送員決定部2036は、配送拠点から配送先に荷物を配達する配送員を決定する。このとき、配送員決定部2036は、配送員の配送手段と、荷物の属性に応じて配送員を決定してよい。
配送員決定部2036は、例えば、配送拠点から配送先までの距離に応じて、配送員を決定してもよい。具体的には、配送員の配送手段が自転車又は徒歩である場合には、一定の距離以下の配送先に限定し、配送員の配送手段が自動車である場合には、いずれの荷物も配送を行う方法により配送員を決定してもよい。
配送員決定部2036は、例えば、荷物の重さ、大きさに応じて、配送員を決定してもよい。具体的には、配送員の配送手段が自転車又は徒歩である場合には、一定の大きさ及び/又は重さ以下の荷物に限定し、配送員の配送手段が自動車である場合には、いずれの荷物も配送を行う方法により配送員を決定してもよい。また、配送員の積載可能容量と、荷物の大きさ、重さに応じて配送員を決定してもよい。
配送員決定部2036は、例えば、新たに荷物を配送員に割り振るに際して、配送員が既に積載している荷物の配送先を考慮して配送員を決定してもよい。例えば、新たな荷物が、配送員が積載している荷物と近い場所を配送先としている場合には、その配送員に配送させる。ただし、新たな荷物を割り振ることで、積載容量を超えてしまう場合には、その次に近い場所を配送先とする荷物を積載している配送員に割り当ててもよい。
配送員決定部2036は、例えば、荷物の重要度及び/又は保管温度に応じて、配送員を決定してもよい。具体的には、配送員の配送手段が自転車又は徒歩である場合には、通常の荷物に限定し、配送員の配送手段が自動車である場合には、重要度の高い荷物も配送可能として配送員を決定してもよい。また、配送員が有する配送設備に応じて、常温・冷蔵・冷凍保管の荷物の振分けを行ってもよい。具体的には、デリバリーバッグ、デリバリーボックスなど荷物の温度を維持可能な設備を有する配送員に対して、冷蔵・冷凍など温度管理の必要な荷物を振り分け、設備を有しない配送員は常温の荷物のみを振り分けてもよい。さらに、荷物の重要度と、配送員の評価に応じて、配送員を選択し、決定してもよい。具体的には、重要度の高い荷物は、評価の高い配送員を決定するなどの処理を行ってもよい。
配送員決定部2036は、配送員の現在の位置情報に応じて、荷物を配送すべき配送員を決定してもよい。さらに、配送員決定部2036は、配送員の平均移動スピードを考慮して、配送員を決定してもよいし、現在の天候、交通状況、時間帯などの情報を考慮した上で、配送員の移動手段も加味し、配送員を決定してもよい。例えば、渋滞が発生している場合には、軽自動車など車を配送手段としている配送員を避け、自転車、自動二輪車を配送手段とした配送員を優先するなどの処理を行い、配送員を決定してもよい。
配送員決定部2036は、例えば、配送員の位置情報と、配送先に応じて、荷物の配送完了時間を予想した上で、早く配送が可能な配送員を優先的に割り当ててもよい。また、荷物に配送期限が設定されているときには、その配送期限内に配送可能な配送員を割り当ててもよい。
配送員決定部2036は、具体的には、配送員の位置情報と、配送先の位置情報から、配送距離を算出し、配送員の移動手段に応じた平均移動スピードから、配送完了時間を算出してもよい。このとき、配送ルート及び配送距離は一般的なアルゴリズムを用いてよい。また、天候、交通状況、時間帯などの情報を考慮し、配送手段に応じて平均移動スピードを調整してもよい。例えば、天候が雨、雪のときには、徒歩、自転車を配送手段とする配送員の平均移動スピードを下げる、配送経路に渋滞が発生しているときは、自動車を配送手段とする配送員の平均移動スピードを下げる、朝、夕方など渋滞が発生しやすい時間帯は、自動車を配送手段とする配送員の平均移動スピードを下げる、などの調整を行う。その上で、仮に配送員に割り当てた場合の配送完了時間を予想し、早くに配送可能な配送員に優先的に荷物を割り当てることで、配送員を決定してもよい。
配送員決定部2036は、例えば、配送員の現在の位置情報、平均移動スピード、現在の天候、交通状況、時間帯、配送員の移動手段などを加味して、配送先に対して最も早く配送が可能であり、かつ、配送員の積載容量、荷物の重要度、保管温度などを踏まえて、荷物の配送が可能な配送員を選択して配送員を決定してもよい。
配送員決定部2036は、配送員の報酬情報を考慮して配送員を決定してもよい。例えば、配送員の報酬が時間単価報酬で定められている配送員と成果報酬で定められている配送員がいるとき、配送先に対して配送可能な配送員が複数存在するときに、時間単価報酬で定められている配送員を優先的に選択して決定してもよい。時間単価報酬で定められている配送員は、配送をしなくとも時間給が発生する一方で、成果報酬で定められている配送員は、荷物を割り当てることで報酬を支払う必要があるため、このようにして効率的に時間単価報酬の配送員を利用することが可能となる。
配送員決定部2036は、配送員の配送業務終了時に到着すべき地点を考慮して配送員を決定してもよい。例えば、配送員が最後の配送を完了した後に、配送先から戻るべき配送拠点が遠い場合には、就業終了時刻までに配送拠点まで戻れない可能性がある。したがって、就業時間内に配送拠点などの営業所に戻ることが可能なように配送員を決定してもよい。
配送員決定部2036は、配送員の配送経験歴(熟練度)に応じて、配送員の配送経験歴が短い場合(熟練度が低い場合)には、仕分けが可能な管理者などがいる有人の配送拠点を優先的に選択し、配送員の配送経験歴が長い(熟練度が高い)場合には、仕分けが可能な管理者などが不在の配送拠点を選択し、荷物を配送すべき配送員を決定してもよい。配送員の配送経験歴が短い場合には、配送拠点から配送すべき荷物を探し出すことが困難であることから、配送拠点の属性に応じて、荷物を配送すべき配送員を決定することが有効である。
配送員決定部2036は、配送拠点情報、荷物情報、配送員情報のさまざまなパラメータに応じて配送員を決定することにより、迅速に配送先に荷物を届けることが可能となる。さらに、配送期限が設定されている場合にも、その時間を守るようスケジュールすることが可能となる。さらに、配送員の業務完了時刻などにも配慮することで、配送事業者にとって余計な残業代の支払を防止することも可能となる。
(データと配送員決定の具体例)
配送員情報取得部2035は、荷物を配送拠点から配送先に配達を行う配送員に関する配送員情報を取得する。
配送員情報取得部2035は、取得した配送員情報を配送員情報DB2024に記憶する。
図8に配送員情報DB2024の具体例を示す。配送員情報DB2024は、例えば、配送員を識別するためのID(Identification)、配送員の配送手段、対応可能な配送拠点、配送員の評価などを記憶する。図8の例では、IDがDP001の配送員の配送手段は車であり、対抗可能な配送拠点は、B001、配送員の評価は5段階評価で4.8と記憶されている。
配送員決定部2036は、例えば、荷物の大きさ及び/又は重さに閾値を設け、大きさが3辺合計で100cmを超える荷物、重さが3kgを超える荷物は配送手段が車である配送員を選択するようにしてもよい。また、配送拠点から配送先までの距離に閾値を設け、当該距離が1kmを超える場合には、配送手段が車である配送員を選択するようにしてもよい。
配送員決定部2036は、例えば、配送員の評価に閾値を設け、重要度の高い荷物については、配送員の評価が5段階で4.5を超える配送員を選択するようにしてもよい。
配送員決定部2036は、例えば、荷物の重要度が高いものは配送手段を自動車とする配送員を選択するようにしてもよい。また、冷蔵又は冷凍での保管が必要な荷物など、温度管理が必要な荷物については、デリバリーバッグ又はデリバリーボックスなどの設備を有する配送員を選択するようにしてもよい。
(処理の流れ)
図9は、本開示の実施形態2における配送支援装置の処理の流れを示す。
ステップS1031において、拠点情報取得部1031は、配送拠点情報を取得する。
ステップS1032において、荷物情報取得部1032は、荷物情報を取得する。
ステップS1033において、配送拠点決定部1033は、荷主から預かった配送先に配送すべき荷物について、配送を行うための配送拠点を決定する。
ステップS1034において、支払情報算出部1034は、配送拠点の使用期間に応じて、オーナーに対して配送拠点の使用料を算出する。
ステップS2035において、配送員情報取得部2035は、配送員情報を取得する。
ステップS2036において、配送員決定部2036は、配送拠点から配送先まで荷物を配送する配送員を決定する。
(効果)
本実施形態によれば、配送員の情報を取得した上で、配送拠点から配送先まで配送可能な配送員の情報を集約することで、荷物を配送先に効率よく配送することが可能となる。また、荷物の配送期限が設定されている場合にも、配送可能な配送員が荷物を配送するよう決定することで、配送期限を遵守できるよう配送スケジュールを管理することが可能となる。
加えて、配送員の評価、配送手段などの情報に基づいて配送員を決定することにより、荷物の紛失リスクにも効果を持たせ、配送拠点から配送先まで配送を行う配送員を効率的に決定することが可能となる。
<変形例1>
実施形態2の変形例について以下説明する。変形例1では、配送拠点として、駐車場が利用可能であり、駐車場に車両を駐車して配送拠点とする機能をさらに備える。
<配送支援装置の構成>
図10に本実施形態におけるサーバ30の構成を示す。本実施形態に係るサーバ30は、通信部101、記憶部302、制御部303とを備える。通信部101は、サーバ30が他の装置と通信するための処理を行う。通信部101は、制御部303で生成された信号に送信処理を施し、外部へ送信する。通信部101は、外部から受信した信号に受信処理を施し、制御部303へ出力する。
記憶部302は、例えばフラッシュメモリ等により構成され、サーバ30が使用するデータ、及びプログラムを記憶する。具体的には、例えば、記憶部302は、配送拠点情報DB1021と、オーナー情報DB1022と、荷物情報DB1023と、配送員情報DB2024し、車両情報DB3025としての情報を記憶する。なお、配送拠点情報DB1021と、オーナー情報DB1022と、荷物情報DB1023は、サーバ10における記憶部102と同様である。配送員情報DB2024は、サーバ20における記憶部202と同様である。
制御部303は、プロセッサ11が記憶部302に記憶されるプログラムを読み込み、プログラムに含まれる命令を実行することにより実現される。制御部303は、サーバ30の動作を制御する。具体的には、例えば、制御部303は、拠点情報取得部1031と、荷物情報取得部1032と、配送拠点決定部1033と、支払情報算出部1034と、配送員情報取得部2035と、配送員決定部3036と、車両決定部3037しての機能を発揮する。なお、拠点情報取得部1031と、荷物情報取得部1032と、配送拠点決定部1033と、支払情報算出部1034については、サーバ10における制御部103と同様である。配送員情報取得部2035は、サーバ20における制御部203と同様である。
以下、サーバ30の制御部303における機能的な構成について説明する。
車両決定部3037は、配送拠点として利用可能な車両情報を取得する。
車両情報とは、例えば、車両を特定するIDなどの情報に加え、車両の車種、大きさ、重量、積載量などの情報を含んでもよい。車両情報は、車両情報DB3025に記憶する。
車両決定部3037は、配送拠点として利用する駐車場に対して配置する車両を決定する。
車両決定部3037は、例えば、駐車場の広さに対して、駐車場に駐車可能である車両のうち、積載量の大きな車両を優先的に配送拠点として利用する車両として選択し、決定してもよい。
配送員決定部3036は、荷物を配送する配送員を決定するに際して、駐車場を配送拠点とした荷物に対して、配送手段を充電可能な配送手段とする配送員を優先的に選択してもよい。充電可能な配送手段とは、例えば、電動アシスト自転車などである。そのほか、ドローン、電動キックスケーターなどを含んでもよく、これらに限られるものではない。駐車場に駐車した車両は、電気の供給が可能であることから、電動アシスト自転車を配送手段とする配送員を駐車場の配送拠点に配置することで、電動アシスト自転車の充電が可能となり、配送効率を上げることが可能となる。
(車両情報の具体例)
図11に車両情報DB3025の具体例を示す。車両情報DB3025は、例えば、車両を識別するためのID、車種、積載量などを記憶する。図11の例では、IDがC001の車両の車種はAAAであり、積載量は350kgと記憶されている。
(処理の流れ)
図12は、本開示の実施形態2の変形例における配送支援装置の処理の流れを示す。
ステップS1031において、拠点情報取得部1031は、配送拠点情報を取得する。
ステップS3037において、車両決定部3037は、駐車場である配送拠点に配置する車両を決定する。
ステップS1032において、荷物情報取得部1032は、荷物情報を取得する。
ステップS1033において、配送拠点決定部1033は、荷主から預かった配送先に配送すべき荷物について、配送を行うための配送拠点を決定する。
ステップS1034において、支払情報算出部1034は、配送拠点の使用期間に応じて、オーナーに対して配送拠点の使用料を算出する。
ステップS2035において、配送員情報取得部2035は、配送員情報を取得する。
ステップS2036において、配送員決定部2036は、配送拠点から配送先まで荷物を配送する配送員を決定する。
(効果)
本変形例によれば、駐車場を配送拠点として利用することで、配送効率を向上させることが可能となる。
加えて、配送手段を電動アシスト自転車とする配送員を駐車場の配送拠点の荷物の配送に割り当てることで、配送手段の充電も可能となり、さらに配送効率を向上させることが可能となる。
<変形例2>
実施形態2の変形例2について以下説明する。変形例2では、荷主から預かった、又は預かる予定の荷物について、いつまでに配送可能か表示する機能をさらに備える。
<配送支援装置の構成>
図13に本実施形態におけるサーバ40の構成を示す。本実施形態に係るサーバ40は、通信部101、記憶部202、制御部403とを備える。通信部101は、サーバ40が他の装置と通信するための処理を行う。通信部101は、制御部403で生成された信号に送信処理を施し、外部へ送信する。通信部101は、外部から受信した信号に受信処理を施し、制御部403へ出力する。
記憶部202は、例えばフラッシュメモリ等により構成され、サーバ40が使用するデータ、及びプログラムを記憶する。具体的には、例えば、記憶部202は、配送拠点情報DB1021と、オーナー情報DB1022と、荷物情報DB1023と、配送員情報DB2024としての情報を記憶する。なお、配送拠点情報DB1021と、オーナー情報DB1022と、荷物情報DB1023は、サーバ10における記憶部102と同様である。配送員情報DB2024は、サーバ20における記憶部202と同様である。
制御部403は、プロセッサ11が記憶部402に記憶されるプログラムを読み込み、プログラムに含まれる命令を実行することにより実現される。制御部403は、サーバ40の動作を制御する。具体的には、例えば、制御部303は、拠点情報取得部1031と、荷物情報取得部1032と、配送拠点決定部1033と、支払情報算出部1034と、配送員情報取得部2035と、配送員決定部3036と、完了時間表示部4038しての機能を発揮する。なお、拠点情報取得部1031と、荷物情報取得部1032と、配送拠点決定部1033と、支払情報算出部1034については、サーバ10における制御部103と同様である。配送員情報取得部2035と、配送員決定部2036は、サーバ20における制御部203と同様である。
以下、サーバ40の制御部403における機能的な構成について説明する。
完了時間表示部4038は、配送員決定部2036が決定した配送員が、荷物の配送を完了する時間を算出する。
完了時間表示部4038は、配送員がまだ荷物を受領していないときは、荷物を受領する時間を予想する。例えば、配送員の位置情報と、荷物を受領する配送拠点の位置情報から、距離を算出した上で、配送員の移動手段を考慮した平均移動スピードを用いて、配送員が荷物を受領することが可能な時間を予想してもよい。また、荷主から荷物を受領可能な時間が指定されているときは、その指定時間を加味して荷物を受領することが可能な時間を予想してもよい。例えば、配送員は、14時に荷主を受領しに配送拠点に移動することが可能であるが、配送拠点からの荷物の受領可能時間は14時30分以降である場合、荷物が受領可能な時間は14時30分と予想する。
完了時間表示部4038は、配送員が荷物を受領することが可能な時間を予想するに際して、配送拠点までの移動に要する時間と、荷物の受取りに要する時間を加味して荷物の受領可能な時間を計算してもよい。
例えば、配送拠点までの移動に要する時間は、(配送拠点までの移動距離/配送員の移動手段の移動速度)×係数αにより算出してもよい。ここで、係数αは、天気に応じて設定した係数であってもよいし、配送員の稼働時間に応じて設定した係数であってもよいし、移動の際の時間帯に応じて設定した係数であってもよいし、配送員の経験に応じて設定した係数であってもよいし、これらのうちの複数を加味した係数であってもよい。
具体的には、天気に応じた係数とする場合、例えば、(雪=1.4、大雨=1.35、雨=1.2、小雨=1.1、強風=1.05)などと設定してもよい。移動に大変な天候ほど係数を大きくすることで移動時間に加味する。配送員の稼働時間に応じて設定する場合、例えば、(10~12時間=1.4、8~10時間=1.35、5~8時間=1.2、3~5時間=1.1、1~3時間=10.5)などと設定してもよい。稼働時間が長いほど疲労により非効率化するので係数を大きくすることで移動時間に加味する。移動の際の時間帯に応じた係数とする場合、例えば、(16~17時=1.2、17~18時=1.1、19~21時=1.05)などと設定してもよい。夕方の時間帯は混雑により非効率化するので係数を大きくすることで移動時間に加味する。配送員の経験に応じた係数とする場合、例えば、(レベル1=1、レベル2=0.95、レベル3=0.9、レベル4=0.8、レベル5=0.65、レベル6=0.6)などと設定してもよい。経験年数が長くレベルが高いほど効率化するので係数を小さくすることで移動時間に加味する。
例えば、荷物の受取りに要する時間は、配送拠点ごとに設定する時間を設定してもよい。例えば、配送拠点が広いほど荷物を探すのに時間がかかるため長い時間を設定し、管理者がいない配送拠点ほど荷物の受取りを補助する人材がいないので長い時間を設定するなどを行ってもよい。
このように、完了時間表示部4038は、配送拠点までの移動に要する時間と、荷物の受取りに要する時間を加算することにより、配送員が荷物を受領することが可能な時間を予想してもよい。
完了時間表示部4038は、荷物の受領時間を加味して、荷物の配送完了時間を予想する。完了時間表示部4038は、例えば、配送員の位置情報(荷物を受領した位置情報)と配送先の位置情報を用いて、距離を算出する。そして、荷物の受領時間と、配送員の配送手段を考慮した平均移動スピードを用いて、例えば、荷物の受領時間+(距離/配送員の配送手段を考慮した平均移動スピード)として、配送完了時間を算出してもよい。これにより、配送員が荷物を配送可能な時間を算出する。
完了時間表示部4038は、荷物の配送完了時間を予想するに際して、配送先までの移動に要する時間と、配送先で荷物の配送に要する時間を加味して荷物の受領可能な時間を計算してもよい。
例えば、配送先までの移動に要する時間は、(配送先までの移動距離/配送員の移動手段の移動速度)×係数αにより算出してもよい。ここで、係数αは、天気に応じて設定した係数であってもよいし、配送員の稼働時間に応じて設定した係数であってもよいし、移動の際の時間帯に応じて設定した係数であってもよいし、配送員の経験に応じて設定した係数であってもよいし、これらのうちの複数を加味した係数であってもよい。
具体的には、天気に応じた係数とする場合、例えば、(雪=1.4、大雨=1.35、雨=1.2、小雨=1.1、強風=1.05)などと設定してもよい。移動に大変な天候ほど係数を大きくすることで移動時間に加味する。配送員の稼働時間に応じて設定する場合、例えば、(10~12時間=1.4、8~10時間=1.35、5~8時間=1.2、3~5時間=1.1、1~3時間=10.5)などと設定してもよい。稼働時間が長いほど疲労により非効率化するので係数を大きくすることで移動時間に加味する。移動の際の時間帯に応じた係数とする場合、例えば、(16~17時=1.2、17~18時=1.1、19~21時=1.05)などと設定してもよい。夕方の時間帯は混雑により非効率化するので係数を大きくすることで移動時間に加味する。配送員の経験に応じた係数とする場合、例えば、(レベル1=1、レベル2=0.95、レベル3=0.9、レベル4=0.8、レベル5=0.65、レベル6=0.6)などと設定してもよい。経験年数が長くレベルが高いほど効率化するので係数を小さくすることで移動時間に加味する。
例えば、配送先での荷物の配送に要する時間は、配送先に紐づけて時間を設定してもよい。例えば、配送先の建物の大きさが大きいほど内部での移動やエレベータ待ちが発生するため長い時間を設定し、配送先の建物が商業施設など混雑するほど移動に時間を要するため長い時間を設定するなどを行ってもよい。
このように、完了時間表示部4038は、配送先までの移動に要する時間と、配送先での荷物の配送に要する時間を加算することにより、配送員が荷物を配送することが可能な時間を予想してもよい。
完了時間表示部4038は、上述の方法を用いて、配送完了時間を算出して予測する。そして、配送完了時間を表示する。
(処理の流れ)
図14は、本開示の実施形態2の変形例2における配送支援装置の処理の流れを示す。
ステップS1031において、拠点情報取得部1031は、配送拠点情報を取得する。
ステップS1032において、荷物情報取得部1032は、荷物情報を取得する。
ステップS1033において、配送拠点決定部1033は、荷主から預かった配送先に配送すべき荷物について、配送を行うための配送拠点を決定する。
ステップS1034において、支払情報算出部1034は、配送拠点の使用期間に応じて、オーナーに対して配送拠点の使用料を算出する。
ステップS2035において、配送員情報取得部2035は、配送員情報を取得する。
ステップS2036において、配送員決定部2036は、配送拠点から配送先まで荷物を配送する配送員を決定する。
ステップS4038において、完了時間表示部4038は、配送員が荷物を受領してから配送先に配送するまでの時間を予想し、配送完了時間を表示する。
(効果)
本変形例によれば、既に荷主から預かった荷物又は、これから荷主から預かる荷物について、配送完了が可能な時間を予想し、表示することが可能となる。これにより、ユーザは、いつ頃荷物が配送されるか把握することが可能となる。
以上で実施形態の説明を終了するが、上記実施形態は一例に過ぎない。そのため、サーバ10、20、30、40の具体的な構成、処理内容等は上記実施形態で説明したものに限られない。
本開示に係る情報解析装置は、例えば、スタンドアロンで動作するコンピュータ上に実現されることに留まらず、例えばサーバ型コンピュータとして動作させてもよい。
例えば、図15に示すように、サーバ10と、ユーザが操作するユーザ端末50とをネットワークを介して接続させ、ユーザ端末50から操作させて、サーバ10に配送拠点情報、オーナー情報、配送員情報、車両情報を取得させてもよい。
また、本開示に係る情報解析装置は、上記装置によらず、例えば、コンピュータがプログラムを実行することで、その機能を実現してもよい。情報解析装置の機能を実現するためのプログラムは、USB(Universal Serial Bus)メモリ、CD-ROM(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disc)、HDD(Hard Disc Drive)等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されてもよいし、ネットワークを介してコンピュータにダウンロードされてもよい。
以上、本開示の好ましい実施形態について説明したが、本開示は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、本開示には、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲が含まれる。また、上記実施形態及び変形例で説明した装置の構成は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせ可能である。
プロセッサとメモリとを備えるコンピュータに実行させるためのプログラムである。プログラムは、プロセッサに、荷主から預かった荷物を配送する拠点となる配送拠点に関する配送拠点情報及び配送拠点を提供したオーナーに関するオーナー情報を取得する拠点情報取得ステップと、荷主から預かり又は預かる予定の荷物に関する荷物情報を取得する荷物情報取得ステップと、配送拠点を、荷主から預かった荷物を配送先に届けるための拠点として決定する配送拠点決定ステップと、オーナーに対して、配送拠点の利用料を算出する支払情報算出ステップとを実行させ 配送拠点情報は、配送拠点の使用可能期間を含み、支払情報算出ステップは、配送拠点の使用可能期間に応じて、オーナーに対して配送拠点の利用料を算出するプログラムである。