JP2022152325A - コア片、リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置 - Google Patents

コア片、リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置 Download PDF

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Abstract

【課題】モールド樹脂部を備えるリアクトルを構築する際、リアクトルに備わるコイルの絶縁被覆の損傷を抑制し易いコア片を提供する。【解決手段】樹脂中に軟磁性粉末が分散した複合材料の成形体で構成されているコア片であって、コイルの端面に臨むエンドコア部を備え、前記エンドコア部は、前記コイルの外部に設けられている凹部と、前記凹部の底部に設けられているゲート痕と、を有し、前記ゲート痕の端面は、前記凹部の内部に位置している、コア片。【選択図】図4

Description

本開示は、コア片、リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置に関する。
特許文献1のリアクトルは、コイルと磁性コアとモールド樹脂部とを備える。コイルは、巻線を巻回してなる巻回部を有する。巻線は、被覆線を用いている。被覆線は、導体と、導体の外周を覆う絶縁被覆とを備える。磁性コアは、複数のコア片を組み合わせて構成されている。複数のコア片のうち、コイルの外側に配置されるコア片は、複合材料の成形体で構成されてもよいことが開示されている。モールド樹脂部は、コイルと磁性コアとの組合体の外周を覆っている。
特開2020-194923号公報
上述のリアクトルは、次のようにして製造される。上記組合体が配置された金型内にモールド樹脂部の原料を流す。原料は、流動性の樹脂である。樹脂を固化させる。このようにして製造されたリアクトルにおいて、コイルの絶縁被覆が損傷するおそれがあることがわかった。
本開示は、モールド樹脂部を備えるリアクトルを構築する際、リアクトルに備わるコイルの絶縁被覆の損傷を抑制し易いコア片を提供することを目的の一つとする。本開示は、上記コア片を備えるリアクトルを提供することを別の目的の一つとする。本開示は、上記リアクトルを備えるコンバータ、及び上記コンバータを備える電力変換装置を提供することを他の目的の一つとする。
本開示のコア片は、樹脂中に軟磁性粉末が分散した複合材料の成形体で構成されているコア片であって、コイルの端面に臨むエンドコア部を備え、前記エンドコア部は、前記コイルの外部に設けられている凹部と、前記凹部の底部に設けられているゲート痕と、を有し、前記ゲート痕の端面は、前記凹部の内部に位置している。
本開示のリアクトルは、コイルと磁性コアとを備えるリアクトルであって、前記磁性コアの少なくとも一部を覆うモールド樹脂部を備え、前記磁性コアは、本開示のコア片を備える。
本開示のコンバータは、本開示のリアクトルを備える。
本開示の電力変換装置は、本開示のコンバータを備える。
本開示のコア片は、モールド樹脂部を備えるリアクトルを構築する際、リアクトルに備わるコイルの絶縁被覆の損傷を抑制し易い。
本開示のリアクトルは、生産性に優れる。
本開示のコンバータ及び本開示の電力変換装置は、生産性に優れる。
図1は、実施形態1のリアクトルの概略を示す斜視図である。 図2は、実施形態1のリアクトルを分解した状態の概略を示す斜視図である。 図3は、実施形態1のリアクトルの概略を示す上面図である。 図4は、図2のIV-IV断面図である。 図5は、図2のV-V断面図である。 図6は、実施形態2のリアクトルの概略を示す上面図である。 図7は、実施形態3のリアクトルの概略を示す上面図である。 図8は、実施形態4のリアクトルの概略を示す斜視図である。 図9は、実施形態4のリアクトルを分解した状態の概略を示す斜視図である。 図10は、実施形態4のリアクトルの概略を示す上面図である。 図11は、図9のXI-XI断面図である。 図12は、実施形態5のリアクトルの概略を示す上面図である。 図13は、実施形態6のリアクトルの概略を示す上面図である。 図14は、ハイブリッド自動車の電源系統を模式的に示す構成図である。 図15は、コンバータを備える電力変換装置の一例の概略を示す回路図である。
《本開示の実施形態の説明》
本発明者は、モールド樹脂部を備えるリアクトルを構築する際にコイルの絶縁被覆が損傷する原因を調べた。その結果、次の知見を得た。
複合材料の成形体で構成されるコア片は、次のようにして作製される。複合材料の成形体の原料をゲートから金型内に流す。原料は、未固化の樹脂中に軟磁性粉末が分散した流動性の素材である。原料の樹脂を固化させる。
樹脂が固化した時点では、金型に対応する形状の本体部と、ゲートに対応する部分を有する付属部とがつながった第一成形体が作製される。付属部は、ゲートに対応する部分の他、スプルーに対応する部分を有することがあり、更にランナーに対応する部分を有することもある。第一成形体のうち付属部が除去される。付属部の除去は、例えば、付属部を折り取ることで行える。付属部が除去された本体部がコア片を構成する。付属部が除去されたコア片の表面には、この表面から突出する突起又は突条のゲート痕が残る。ゲート痕の端面は、軟磁性粒子が局所的に露出する場合がある。
リアクトルは、上述したように、磁性コアとコイルとの組合体が配置された金型内にモールド樹脂部の原料を流す。原料は、流動性の樹脂である。原料は、金型内において、組合体の外側からコイルの内部に向かって流れる。
流動するモールド樹脂部の原料とゲート痕の端面とが接触する。この接触に伴って、ゲート痕の端面から露出する軟磁性粒子が脱落し易い。ゲート痕がコア片の表面から突出していることで、脱落した軟磁性粒子は、原料の流れに伴ってコイルの内部に流れ易い。流れている軟磁性粒子とコイルを構成する巻線とが擦れる。また、流れている軟磁性粒子が、コイルの隣り合うターン同士の間に挟まれる。コイルが振動したりした際、挟まれた軟磁性粒子と巻線とが擦れる。これらのように軟磁性粒子と巻線とが擦れると、巻線の絶縁被覆が損傷するおそれがある。
本発明は、上記知見に基づいてなされたものである。最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
(1)本開示の一形態に係るコア片は、樹脂中に軟磁性粉末が分散した複合材料の成形体で構成されているコア片であって、コイルの端面に臨むエンドコア部を備え、前記エンドコア部は、前記コイルの外部に設けられている凹部と、前記凹部の底部に設けられているゲート痕と、を有し、前記ゲート痕の端面は、前記凹部の内部に位置している。
上記コア片は、モールド樹脂部を備えるリアクトルを構築する際、リアクトルに備わるコイルの絶縁被覆の損傷を抑制し易い。流動するモールド樹脂部の原料とゲート痕の端面との接触によってその端面から露出する軟磁性粒子が脱落しても、ゲート痕の端面が凹部の内部に位置していることで、脱落した軟磁性粒子を凹部の底部に溜めることができる。そのため、脱落した軟磁性粒子がモールド樹脂部の原料の流れに伴ってコイルの内部に流れることが抑制される。よって、軟磁性粒子とコイルとが擦れることが抑制される。
(2)上記コア片の一形態として、前記エンドコア部は、前記コイルの端面に向かい合う内方面と、前記内方面とは反対側に設けられている外方面と、を有し、前記凹部及び前記ゲート痕は、前記外方面に設けられていることが挙げられる。
エンドコア部の外方面に設けられるゲート痕は、流動するモールド樹脂部の原料と接触し易い。そのため、ゲート痕の端面から軟磁性粒子が脱落し易い。
上記コア片は、軟磁性材料が脱落し易い外方面にゲート痕が設けられていても、ゲート痕の端面が凹部の内部に位置していることで、脱落した軟磁性粒子がコイルの内部に流れ難い。
(3)上記(2)のコア片の一形態として、前記コア片は、前記コイルの内部に配置される部分を有するミドルコア部を有し、前記凹部及び前記ゲート痕の少なくとも一部は、前記外方面の第一領域に設けられており、前記第一領域は、前記外方面のうち前記ミドルコア部に対応する領域であることが挙げられる。
磁束は、ミドルコア部からエンドコア部の両端に分かれるように流れる。或いは、磁束は、エンドコアの両端からミドルコア部に集約されるように流れる。第一領域は、磁束が分かれる箇所、又は集約される箇所に対する箇所である。そのため、上記コア片は、凹部が設けられていても、凹部の少なくとも一部が設けられる箇所が第一領域であることで、磁路面積の減少が抑制される。
上記コア片は、生産性に優れる。ゲート痕が設けられている箇所は、コア片の製造過程において、ゲートに対応する箇所である。即ち、コア片の製造過程において、複合材料の成形体の原料は、エンドコア部の外方面の少なくとも第一領域に対応する箇所を含む箇所から金型内に供給される。そのため、複合材料の成形体の原料を金型内に十分に行き渡らせ易い。よって、上記コア片を製造し易い。
(4)上記(3)のコア片の一形態として、前記コア片の形状は、E字状であり、前記コア片は、前記エンドコア部と、前記ミドルコア部と、前記ミドルコア部を挟むように前記コイルの外周に配置される第一サイドコア部及び第二サイドコア部と、を有し、前記凹部及び前記ゲート痕は、前記外方面の幅方向の全長にわたる長さを有し、前記幅方向は、前記ミドルコア部と前記第一サイドコア部と前記第二サイドコア部とが並列する方向であることが挙げられる。
上記コア片は、より一層生産性に優れる。ゲート痕の長さは、コア片の製造過程におけるゲートの長さに相当する。即ち、コア片の製造過程において、複合材料の成形体の原料は、外方面の幅方向の全長にわたる長さを有するゲートから金型内に供給される。そのため、複合材料の成形体の原料を金型内に十分に行き渡らせ易い。よって、上記コア片を製造し易い。
(5)上記(2)のコア片の一形態として、前記コア片の形状は、U字状又はJ字状であり、前記コア片は、前記コイルの第一巻回部の内部に配置される部分を有する第一ミドルコア部と、前記コイルの第二巻回部の内部に配置される部分を有する第二ミドルコア部と、を有し、前記凹部及び前記ゲート痕の少なくとも一部は、前記外方面の第一領域に設けられており、前記第一領域は、前記外方面のうち前記第一ミドルコア部と前記第二ミドルコア部との間に対応する領域であることが挙げられる。
上記コア片は、生産性に優れる。上記コア片は、製造過程で複合材料の成形体の原料を金型内に十分に行き渡らせ易いため、製造し易いからである。
(6)本開示の一形態に係るリアクトルは、コイルと磁性コアとを備えるリアクトルであって、前記磁性コアの少なくとも一部を覆うモールド樹脂部を備え、前記磁性コアは、上記(1)から上記(5)のいずれか1つのコア片を備える。
上記リアクトルは、上述したように製造過程でコイルの絶縁被覆の損傷を抑制し易いコア片を備えることで、生産性に優れる。
(7)上記リアクトルの一形態として、前記磁性コアは、第一コア片と第二コア片とを組み合わせた組物であり、前記第一コア片及び前記第二コア片の少なくとも一方は、前記コア片であることが挙げられる。
上記リアクトルは、第一コア部と第二コア部とを組み合わせることで磁性コアを構築できるため、製造作業性に優れる。
(8)上記リアクトルの一形態として、前記コア片の比透磁率は、5以上50以下であることが挙げられる。
上記リアクトルは、インダクタンスの調整を行い易い。
(9)本開示の一形態に係るコンバータは、上記(6)から上記(8)のいずれか1つのリアクトルを備える。
上記コンバータは、上記リアクトルを備えるため、生産性に優れる。
(10)本開示の一形態に係る電力変換装置は、上記(9)のコンバータを備える。
上記電力変換装置は、上記コンバータを備えるため、生産性に優れる。
《本開示の実施形態の詳細》
本開示の実施形態の詳細を、以下に図面を参照しつつ説明する。図中の同一符号は同一名称物を示す。
《実施形態1》
〔リアクトル〕
図1から図5を参照して、実施形態1のリアクトル1を説明する。リアクトル1は、コイル2と磁性コア3とモールド樹脂部4とを備える。モールド樹脂部4は、磁性コア3の少なくとも一部を覆う。本形態のリアクトル1の特徴の一つは、磁性コア3が特定のコア片を備える点にある。以下、各構成を詳細に説明する。
図1では、説明の便宜上、モールド樹脂部4を二点鎖線で示している。図3では、説明の便宜上、モールド樹脂部4を省略し、コイル2を二点鎖線で示している。モールド樹脂部4を二点鎖線で示している点は、後述する実施形態4で参照する図8でも同様である。モールド樹脂部4を省略している点とコイル2を二点鎖線で示している点とは、後述する実施形態2、実施形態3でそれぞれ参照する図6、図7や、実施形態4から実施形態6でそれぞれ参照する図10、図12、図13でも同様である。
[コイル]
コイル2は、本形態では図1、図2に示すように、一つの中空の巻回部21を有する。巻回部21の数は、本形態などのように一つであってもよいし、図8、図9を参照して後述する実施形態4などのように二つであってもよい。本形態のリアクトル1は、巻回部21の数が一つであることで、二つの巻回部を巻回部の軸方向と直交する方向に並列する実施形態4のリアクトル1に比較して、巻回部が同じ断面積で同じターン数とする場合、後述する第二方向D2に沿った長さを短くできる。
巻回部21の形状は、矩形筒状であってもよいし、円筒状であってもよい。矩形には、正方形が含まれる。本形態の巻回部21の形状は、図2に示すように、矩形筒状である。即ち、巻回部21の端面形状は、矩形枠状としている。巻回部21の形状が矩形筒状であることで、巻回部21が同じ断面積の円筒状である場合に比較して、巻回部21と設置対象との接触面積を大きくし易い。そのため、リアクトル1は、巻回部21を介して設置対象に放熱し易い。その上、巻回部21は、設置対象に安定して設置し易い。巻回部21の角部は丸められている。
本形態の巻回部21は、接合部の無い1本の巻線を螺旋状に巻回して構成されている。巻線は、公知の巻線を利用できる。本形態の巻線には、被覆平角線を用いている。被覆平角線の導体線は、銅製の平角線で構成されている。被覆平角線の絶縁被覆は、エナメルからなる。巻回部21は、被覆平角線をエッジワイズ巻きしたエッジワイズコイルで構成されている。
巻回部21の第一端部21a及び第二端部21bはそれぞれ、巻回部21の軸方向の一端側及び他端側において、本形態では巻回部21の外周側へ引き伸ばされている。巻回部21の第一端部21a及び第二端部21bは、図示は省略しているものの絶縁被覆が剥がされて導体線が露出している。露出した導体線は、本形態では、後述するモールド樹脂部4の外側に引き出され、端子部材が接続される。端子部材の図示は省略する。コイル2にはこの端子部材を介して外部装置が接続される。外部装置の図示は省略する。外部装置は、コイル2に電力供給を行なう電源などが挙げられる。
[磁性コア]
磁性コア3の構成は、コイル2の巻回部21の数に応じて適宜選択できる。本形態の磁性コア3は、図1に示すように、ミドルコア部31と、第一サイドコア部321及び第二サイドコア部322と、第一エンドコア部33f及び第二エンドコア部33sとを有する。磁性コア3において、巻回部21の軸方向に沿った方向を第一方向D1、ミドルコア部31と第一サイドコア部321と第二サイドコア部322の並列方向を第二方向D2、第一方向D1と第二方向D2の両方に直交する方向を第三方向D3とする。
(ミドルコア部)
ミドルコア部31は、巻回部21の内部に配置されている部分を有する。ミドルコア部31の形状は、巻回部21の内周形状に対応した形状であることが挙げられる。ミドルコア部31の形状は、本形態では図2に示すように四角柱状である。ミドルコア部31の角部は、巻回部21の角部の内周面に沿うように丸めていてもよい。
ミドルコア部31の第一方向D1に沿った長さは、図3に示すように、巻回部21の軸方向に沿った長さとほぼ同等である。ミドルコア部31の第一方向D1に沿った長さとは、後述する第一ミドルコア部31fの第一方向D1に沿った長さL1fと第二ミドルコア部31sの第一方向D1に沿った長さL1sの合計長さ(L1f+L1s)である。ミドルコア部31の第一方向D1に沿った長さには、後述するギャップ部3gの第一方向D1に沿った長さLgは含まない。他のコア部やコア部の長さについても同様の意義である。
本形態では、ミドルコア部31の第一方向D1に沿った長さは、第一サイドコア部321の第一方向D1に沿った長さと第二サイドコア部322の第一方向D1に沿った長さよりも短い。第一サイドコア部321の第一方向D1に沿った長さとは、後述する第一サイドコア部321fの第一方向D1に沿った長さL21fと第一サイドコア部321sの第一方向D1に沿った長さL21sの合計長さ(L21f+L21s)である。第二サイドコア部322の第一方向D1に沿った長さとは、後述する第二サイドコア部322fの第一方向D1に沿った長さL22fと第二サイドコア部322sの第一方向D1に沿った長さL22sの合計長さ(L22f+L22s)である。
本形態とは異なり、ミドルコア部31の第一方向D1に沿った長さは、第一サイドコア部321の第一方向D1に沿った長さと第二サイドコア部322の第一方向D1に沿った長さと同等でもよい。
ミドルコア部31は、例えば、本形態などのように第一ミドルコア部31fと第二ミドルコア部31sの二つのコア部で構成される場合がある。ミドルコア部31は、図示は省略するものの、一つの第一ミドルコア部31fで構成される場合がある。
(第一サイドコア部・第二サイドコア部)
第一サイドコア部321と第二サイドコア部322とは、図1に示すように、ミドルコア部31を挟むように互いに向き合って配置されている。第一サイドコア部321と第二サイドコア部322とは、巻回部21の外周に配置されている。第一サイドコア部321の形状と第二サイドコア部322の形状は、同一形状であり、本形態では薄い角柱状である。
第一サイドコア部321の長さ(L21f+L21s)と、第二サイドコア部322の長さ(L22f+L22s)は、図3に示すように、巻回部21の軸方向に沿った長さよりも長い。なお、第一サイドコア部321の第一方向D1に沿った長さと、第二サイドコア部322の第一方向D1に沿った長さは、巻回部21の軸方向に沿った長さと同等でもよい。
第一サイドコア部321は、例えば、本形態などのように第一サイドコア部321fと第一サイドコア部321sの二つのコア部で構成されている場合がある。第一サイドコア部321は、実施形態3などのように一つの第一サイドコア部321fで構成されている場合がある。第二サイドコア部322は、例えば、本形態などのように第二サイドコア部322fと第二サイドコア部322sの二つのコア部で構成されている場合がある。第二サイドコア部322は、実施形態3などのように一つの第二サイドコア部322fで構成されている場合がある。
本形態において、第一サイドコア部321の断面積と第二サイドコア部322の断面積との合計は、ミドルコア部31の断面積と同じである。本形態では、ミドルコア部31、第一サイドコア部321、及び第二サイドコア部322の第三方向D3に沿った長さは、同一である。即ち、第一サイドコア部321の第二方向D2に沿った長さと第二サイドコア部322の第二方向D2に沿った長さとの合計は、ミドルコア部31の第二方向D2に沿った長さに相当する。第一サイドコア部321の第二方向D2に沿った長さと第二サイドコア部322の第二方向D2に沿った長さとは、ミドルコア部31の第二方向D2に沿った長さの1/2倍である。
(第一エンドコア部・第二エンドコア部)
第一エンドコア部33fは、巻回部21の第一の端面に臨んでいる。第二エンドコア部33sは、巻回部21の第二の端面に臨んでいる。臨んでいるとは、第一エンドコア部33fの内方面33iと巻回部21の第一の端面とが互いに向き合っていることをいう。また、第二エンドコア部33sの内方面と巻回部21の第二の端面とが互いに向き合っている。本形態では、第一エンドコア部33fの形状と第二エンドコア部33sの形状は、図1、図2に示すように、薄い角柱状である。
(第一コア片・第二コア片)
本形態では、磁性コア3は、第一コア片3fと第二コア片3sとを組み合わせた組物である。第一コア片3fと第二コア片3sの組み合わせは、第一コア片3f及び第二コア片3sの形状を適宜選択することで、種々の組み合わせとすることができる。第一コア片3fの形状と第二コア片3sの形状は、本形態などのように対称であってもよいし、実施形態2などのように互いに非対称であってもよい。対称とは、形状及びサイズが同一であることをいう。非対称とは、形状が異なることをいう。
第一コア片3fと第二コア片3sとは、本形態では図3に示すように第一方向D1に分割される。本形態では、第一コア片3fと第二コア片3sの組み合わせは、E-E型としている。本形態とは異なる組み合わせは、後述する。リアクトル1は、第一コア片3fと第二コア片3sとを巻回部21に対して巻回部21の軸方向に沿って組み合わせることで構築できるため、製造作業性に優れる。
第一コア片3fと第二コア片3sとの間には、後述するギャップ部3gが設けられていてもよいし、ギャップ部3gが設けられていなくてもよい。
E字状である本形態の第一コア片3fは、第一ミドルコア部31fと、第一サイドコア部321fと、第二サイドコア部322fと、第一エンドコア部33fとを有する。第一ミドルコア部31fは、ミドルコア部31の一部を構成している。第一サイドコア部321fは、第一サイドコア部321の一部を構成している。第二サイドコア部322fは、第二サイドコア部322の一部を構成している。第一コア片3fは、第一ミドルコア部31fと第一サイドコア部321fと第二サイドコア部322fと第一エンドコア部33fとが一体の成形体である。
第一エンドコア部33fは、内方面33iと外方面33oとを有する。第一エンドコア部33fの内方面33iは、上述したように巻回部21の第一の端面に向かい合う面である。第一エンドコア部33fの外方面33oは、第一方向D1において、内方面33i側とは反対側に設けられている面である。第一エンドコア部33fの内方面33iに、第一ミドルコア部31f、第一サイドコア部321f、及び第二サイドコア部322fの外周面がつながっている。第一サイドコア部321fと第二サイドコア部322fとは、第一エンドコア部33fの両端に設けられている。第一ミドルコア部31fは、第一エンドコア部33fの中央に設けられている。
上述したように第一コア片3fと対称のE字状である本形態の第二コア片3sは、第二ミドルコア部31sと、第一サイドコア部321sと、第二サイドコア部322sと、第二エンドコア部33sとを有する。第二ミドルコア部31sは、ミドルコア部31の残部を構成している。第一サイドコア部321sは、第一サイドコア部321の残部を構成している。第二サイドコア部322sは、第二サイドコア部322の残部を構成している。第二コア片3sは、第二ミドルコア部31sと第一サイドコア部321sと第二サイドコア部322sと第二エンドコア部33sとが一体の成形体である。第二コア片3sにおける各コア部のつながり方及び位置は、上述した第一コア片3fにおける各コア部のつながり方及び位置と同じである。
本形態では、第一コア片3fと第二コア片3sとは、第一サイドコア部321fの端面と第一サイドコア部321sの端面とが接し、第二サイドコア部322fの端面と第二サイドコア部322sの端面とが接するように組み合わされている。第一ミドルコア部31fの端面と第二ミドルコア部31sの端面との間に間隔が設けられている。この間隔の第一方向D1に沿った長さが、ギャップ部3gの第一方向D1に沿った長さLgに対応する。
本形態とは異なり、第一コア片3fと第二コア片3sとは、第一サイドコア部321fの端面と第一サイドコア部321sの端面との間に間隔が設けられ、第二サイドコア部322fの端面と第二サイドコア部322sの端面との間とに間隔が設けられるように組み合わせてもよい。ミドルコア部31の第一方向D1に沿った長さが第一サイドコア部321の第一方向D1に沿った長さよりも短い場合、第一ミドルコア部31fの端面と第二ミドルコア部31sの端面との間にも間隔が設けられる。この場合、第一ミドルコア部31fの端面と第二ミドルコア部31sの端面との間の間隔は、第一サイドコア部321fの端面と第一サイドコア部321sの端面との間の間隔、及び第二サイドコア部322fの端面と第二サイドコア部322sの端面との間の間隔よりも大きくなる。この第一コア片3fと第二コア片3sは、後述するモールド樹脂部4などによって組み合わされるとよい。
(凹部・ゲート痕)
本形態では、第一エンドコア部33fと第二エンドコア部33sのうち複合材料の成形体で構成されているコア片は、図1、図2に示すような凹部34とゲート痕35とを有する。後述するように、本形態では第一エンドコア部33fを有する第一コア片3fの全てと第二エンドコア部33sを有する第二コア片3sの全てとが、複合材料の成形体で構成されている。即ち、本形態では第一エンドコア部33fと第二エンドコア部33sとはいずれも、凹部34とゲート痕35とを有する。第二エンドコア部33sが有する凹部及びゲート痕の図示は省略している。本形態では、第一エンドコア部33fが有する凹部34及びゲート痕35と、第二エンドコア部33sが有する凹部及びゲート痕とは、同じである。以下の説明は、代表して、第一エンドコア部33fが有する凹部34及びゲート痕35について行う。
ゲート痕35とは、第一コア片3fの製造過程で後述する付属部が除去されて形成された突起又は突条である。ゲート痕35は、図4,図5に示すように、凹部34の底部341に設けられている。
ゲート痕35の端面351は、凹部34の内部に位置している。ゲート痕35の端面351が凹部34の内部に位置するとは、凹部34の開口部の輪郭で囲まれる仮想面と凹部34の底部341との間に位置していることをいう。即ち、ゲート痕35の高さは、凹部34の深さ未満である。ゲート痕35の高さとは、凹部34の底部341とゲート痕35の端面351との間の長さである。凹部34の深さとは、凹部34の底部341と凹部34の開口部との間の長さである。
凹部34の深さは、ゲート痕35の高さの1.05倍以上3.0倍以下が好ましい。凹部34の深さがゲート痕35の高さの1.05倍以上であれば、詳しくは後述するように、脱落した軟磁性粒子を凹部34内に溜め易い。凹部34の深さがゲート痕35の高さの3.0倍以下であれば、製造過程で付属部の除去が行い易い。凹部34の深さは、更にゲート痕35の高さの1.1倍以上2.0倍以下、特に、ゲート痕35の高さの1.2倍以上1.5倍以下が好ましい。
凹部34及びゲート痕35は、第一エンドコア部33fの外方面33oに設けられている。凹部34の少なくとも一部及びゲート痕35の少なくとも一部は、図5に示す第一領域A1に設けられていることが好ましい。第一領域A1は、外方面33oのうち第一ミドルコア部31fに対応する領域である。第一ミドルコア部31fに対応する領域とは、第一ミドルコア部31fの外周面を第一方向D1に延長した仮想外周面に囲まれる領域である。磁束は、第一ミドルコア部31fから第一エンドコア部33fの両端に分かれるように流れる。或いは、磁束は、第一エンドコア部33fの両端から第一ミドルコア部31fに集約されるように流れる。第一領域A1は、磁束が分かれる箇所、又は集約される箇所に対する箇所である。そのため、凹部34が設けられていても、凹部34の少なくとも一部が設けられる箇所が第一領域A1であることで、磁路面積の減少が抑制される。
ゲート痕35は、第二方向D2に沿って設けられていることが好ましい。第二方向D2において、ゲート痕35の長さは、第一コア片3fの形状及びサイズに応じて適宜選択できる。第二方向D2において、ゲート痕35の両端の位置は、第一領域A1の両端、第一領域A1の両端と外方面33oの両端との間、或いは外方面33oの両端、のいずれかに位置している。第二方向D2における外方面33oの両端とは、外方面33oと側面とをつなぐ角部は含まない。例えば角部が曲面で構成されている場合、外方面33oの第二方向D2の両端とは、外方面33oにおける角部につながる箇所をいう。
第二方向D2において、ゲート痕35の両端の位置が第一領域A1の両端に位置している場合、ゲート痕35の長さは、第一領域A1の第二方向D2の全長にわたる長さである。第二方向D2において、ゲート痕35の両端の位置が第一領域A1の両端と外方面33oの両端との間に位置している場合、ゲート痕35の長さは、第一領域A1の第二方向D2の全長超、外方面33oの第二方向D2の全長未満、の長さである。第二方向D2において、ゲート痕35の両端の位置が外方面33oの両端に位置している場合、ゲート痕35の長さは、外方面33oの第二方向D2の全長にわたる長さである。
ゲート痕35の長さが第一領域A1の第二方向D2の全長よりも長ければ、製造過程において、複合材料の成形体の原料を第一ミドルコア部31fと第一サイドコア部321fと第二サイドコア部322fとに均等に行き渡らせ易い。特に、ゲート痕35の長さが外方面33oの第二方向D2の全長にわたる長さであれば、複合材料の成形体の原料を均等に行き渡らせ易いという効果をより一層奏することができる。本形態では、ゲート痕35の長さは、外方面33oの第二方向D2の全長にわたる長さである。
本形態では、ゲート痕35の長さは、凹部34の長さと同じである。即ち、本形態では、図5に示すように、ゲート痕35の端面351は、凹部34の内壁部342に直接つながっている。本形態とは異なり、ゲート痕35の長さは、凹部34の長さよりも短くてもよい。その場合、ゲート痕35の端面351は凹部34の内壁部342に直接つながらず、ゲート痕35は、端面351と凹部34の底部341とをつなぐ端部を有する。
ゲート痕35の幅は、凹部34の幅よりも短い。幅とは、第三方向D3に沿った長さである。即ち、図4に示すように、ゲート痕35の端面351は凹部34の内壁部342に直接つながらず、ゲート痕35は、端面351と凹部34の底部341とをつなぐ側壁部352を有する。そのため、ゲート痕35の側壁部352と凹部34の底部341と凹部34の内壁部342とで囲まれる空間が形成されている。
本形態では、ゲート痕35の横断面形状は、台形状である。横断面とは、第二方向D2に直交する平面でゲート痕35を切断した断面である。即ち、ゲート痕35の側壁部が斜面で構成されていて、この斜面が凹部34の底部341につながっている。本形態とは異なり、ゲート痕35の横断面形状は、矩形状などであってもよい。
(材質)
第一コア片3fと第二コア片3sの少なくとも一方は、複合材料の成形体で構成されている。複合材料の成形体は、樹脂中に軟磁性粉末が分散されてなる。複合材料の成形体の製造方法は、後述する。上述したように本形態では、第一コア片3fと第二コア片3sとは、複合材料の成形体で構成されている。実施形態2などのように、第一コア片3fが複合材料の成形体で構成され、第二コア片3sが、圧粉成形体で構成されていてもよい。圧粉成形体については後述する。本形態では、第一コア片3fと第二コア片3sとは、同じ材質で構成されている。実施形態2などのように互いに異なる材質で構成されていてもよい。互いに異なる材質については後述する。
軟磁性粉末を構成する軟磁性粒子は、軟磁性金属の粒子や、軟磁性金属の粒子の外周に絶縁被覆を備える被覆粒子、軟磁性非金属の粒子などが挙げられる。軟磁性金属は、純鉄又は鉄基合金などが挙げられる。鉄基合金は、例えば、Fe-Si合金又はFe-Ni合金などが挙げられる。絶縁被覆は、リン酸塩などが挙げられる。軟磁性非金属は、フェライトなどが挙げられる。
複合材料の樹脂は、例えば、熱硬化性樹脂や熱可塑性樹脂が挙げられる。熱硬化性樹脂は、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン樹脂などが挙げられる。熱可塑性樹脂は、例えば、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリアミド樹脂、液晶ポリマー、ポリイミド樹脂、フッ素樹脂などが挙げられる。ポリアミド樹脂としては、例えば、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン9Tなどが挙げられる。
複合材料の成形体には、セラミックスフィラーが含まれていてもよい。セラミックスフィラーは、例えば、アルミナ、シリカなどが挙げられる。
複合材料の成形体中における軟磁性粉末の含有量は、例えば、20体積%以上80体積%以下が挙げられる。複合材料の成形体中における樹脂の含有量は、例えば、20体積%以上80体積%以下が挙げられる。これらの含有量は、複合材料が100体積%である場合の値である。
複合材料の成形体中における軟磁性粉末の含有量は、成形体の断面における軟磁性粉末の面積割合と等価とみなす。成形体中における軟磁性粉末の含有量は、次のようにして求める。成形体の断面をSEM(走査型電子顕微鏡)で観察して観察画像を取得する。SEMの倍率は、200倍以上500倍以下とする。観察画像の取得数は、10個以上とする。総断面積は、0.1cm以上とする。一断面につき一つの観察画像を取得してもよいし、一断面につき複数の観察画像を取得してもよい。取得した各観察画像を画像処理して粒子の輪郭を抽出する。画像処理としては、例えば、二値化処理が挙げられる。各観察画像において軟磁性粒子の面積割合を算出し、その面積割合の平均値を求める。その平均値を軟磁性粉末の含有量とみなす。
複合材料の成形体は、次のようにして作製される。複合材料の成形体の原料をゲートから金型内に流す。原料は、未固化の樹脂中に軟磁性粉末が分散した流動性の素材である。原料の樹脂を固化させる。金型には、ゲートの周囲に対応する箇所に金型の内部に突出する突起又は突条を有する。この突起又は突条が上述した凹部34を形成する。樹脂が固化した時点では、金型に対応する形状の本体部と、ゲートに対応する部分を有する付属部とがつながった第一成形体が作製される。付属部は、ゲートに対応する部分の他、スプルーに対応する部分を有することがあり、更にランナーに対応する部分を有することもある。第一成形体のうち付属部が除去されて本体部のみが残る。付属部の除去は、例えば、付属部を折り取ることで行える。残った本体部がコア片を構成する。このコア片の付属部が除去された箇所、即ちゲート痕35には、軟磁性粒子が局所的に露出する場合がある。
第一コア片3f及び第二コア片3sの比透磁率は、5以上50以下であることが好ましい。第一コア片3fの比透磁率は、更に、5以上45以下が好ましく、特に、5以上40以下が好ましい。比透磁率は、次のようにして求める。第一コア片3fと第二コア片3sのそれぞれからリング状の測定試料を切り出す。上記各々の測定試料に一次側:300巻き、二次側:20巻きの巻線を施す。B-H初磁化曲線をH=0(Oe)以上100(Oe)以下の範囲で測定し、このB-H初磁化曲線の傾きの最大値を求め、この最大値を比透磁率とする。なお、ここでの磁化曲線とは、いわゆる直流磁化曲線である。
(サイズ)
第一コア片3fと第二コア片3sのサイズは同じである。以下の説明は、代表して、第一コア片3fのサイズについて行う。
第一ミドルコア部31fの長さL1fと、第一サイドコア部321fの長さL21fと、第二サイドコア部322fの長さL22fのうち、少なくとも一つの長さが異なっていてもよいし、全ての長さが同一であってもよい。本形態では、長さL21fと長さL22fとが、同一であり、長さL1fよりも長い。本形態とは異なり、長さL21fと長さL22fとが、同一であり、長さL1fが、長さL21fと長さL22fよりも長くてもよい。
第一エンドコア部33fの第二方向D2に沿った長さは、図3に示すように、巻回部21の第二方向D2に沿った長さよりも長い。第一エンドコア部33fの第三方向D3に沿った長さは、図1に示すように、巻回部21の第三方向D3に沿った長さよりも短い。第一エンドコア部33fの第三方向D3に沿った長さは、巻回部21の第三方向D3に沿った長さよりも長くてもよいし、同じでもよい。
(ギャップ部)
ギャップ部3gは、第一コア片3f及び第二コア片3sよりも比透磁率が小さい材料からなる部材で構成されている。本形態では、ギャップ部3gは、後述するモールド樹脂部4の一部で構成されている。本形態とは異なり、ギャップ部3gは、エアギャップでもよい。ギャップ部3gの配置箇所は、本形態のように巻回部21の内部であることが好ましい。本形態のギャップ部3gは、第一ミドルコア部31fと第二ミドルコア部31sとの間に設けられている。ギャップ部3gが巻回部21の内部に設けられていることで、巻回部21の外部に設けられている場合に比較して、ギャップ3gからの漏れ磁束が巻回部21の外部に漏れ難いため、損失が増加し難い。
[モールド樹脂部]
モールド樹脂部4は、磁性コア3の少なくとも一部を覆う。モールド樹脂部4は、覆う箇所を外部環境から保護する。モールド樹脂部4で覆われる磁性コア3の少なくとも一部とは、上述した凹部34及びゲート痕35が挙げられる。本形態のモールド樹脂部4は、コイル2と磁性コア3との組合体の外周を覆っている。このモールド樹脂部4により、コイル2と磁性コア3とが一体化される。本形態のモールド樹脂部4は、第一ミドルコア部31f及び第二ミドルコア部31sとコイル2との間と、第一ミドルコア部31fと第二ミドルコア部31sとの間とに設けられている。第一ミドルコア部31fと第二ミドルコア部31sとの間に設けられているモールド樹脂部4がギャップ部3gを構成する。モールド樹脂部4の樹脂は、例えば、上述した複合材料の樹脂と同様の樹脂が挙げられる。モールド樹脂部4の樹脂は、複合材料と同様、セラミックスフィラーを含有していてもよい。
[その他]
リアクトル1は、図示は省略しているものの、ケース、接着層、及び保持部材の少なくとも一つを備えていてもよい。ケースは、コイル2と磁性コア3との組合体を内部に収納する。ケース内の上記組合体は、封止樹脂部により埋設されていてもよい。接着層は、上記組合体を載置面、上記組合体をケースの内底面、上記ケースを載置面などに固定する。保持部材は、コイル2と磁性コア3との間に設けられ、コイル2と磁性コア3との間の絶縁を確保する。
〔作用効果〕
本形態のリアクトル1は、製造過程におけるコイル2の絶縁被覆の損傷を抑制し易い第一コア片3f及び第二コア片3sを備えるため、生産性に優れる。製造過程において、流動するモールド樹脂部4の原料とゲート痕35の端面351との接触によって端面351から露出する軟磁性粒子が脱落するおそれがある。ゲート痕35の端面351が凹部34の内部に位置していることで、脱落した軟磁性粒子を凹部34の底部341、具体的にはゲート痕35の側壁部352と凹部34の底部341と凹部34の内壁部342とで構成される空間に溜めることができる。そのため、脱落した軟磁性粒子がモールド樹脂部4の原料の流れに伴ってコイル2の内部に流れることが抑制される。よって、脱落した軟磁性粒子とコイル2とが擦れることが抑制される。
《実施形態2》
〔リアクトル〕
図6を参照して、実施形態2のリアクトル1を説明する。本形態のリアクトル1は、実施形態1のリアクトル1と同様、第一コア片3fと第二コア片3sの組み合わせがE-E型である。本形態のリアクトル1は、第一コア片3fの形状と第二コア片3sの形状とは非対称である点と、第一コア片3fと第二コア片3sとが異なる材質で構成されている点とが、実施形態1のリアクトル1と相違する。以下の説明は、実施形態1との相違点を中心に行う。実施形態1と同様の構成の説明は省略することもある。
[磁性コア]
(第一コア片・第二コア片)
第一コア片3fと第二コア片3sのサイズは、互いに異なる。具体的には、第一コア片3fの各コア部の第一方向D1に沿った長さと、第二コア片3sの各コア部の第一方向D1に沿った長さとが異なる部分がある。第一ミドルコア部31fの長さL1fは、第二ミドルコア部31sの長さL1sよりも長い。第一サイドコア部321fの長さL21fは、第一サイドコア部321sの長さL21sよりも長い。第二サイドコア部322fの長さL22fは、第二サイドコア部322sの長さL22sよりも長い。第二エンドコア部33sの長さL3sは、第一エンドコア部33fの長さL3fよりも短い。
本形態の第一コア片3fと第二コア片3sとは、互いに異なる材質で構成されている。互いに異なる材質とは、各コア部の個々の構成要素の材質が異なる場合は勿論、個々の構成要素の材質が同じであっても、複数の構成要素の含有量が異なる場合も含む。例えば、第一コア片3fと第二コア片3sとが複合材料の成形体で構成されていても、複合材料を構成する軟磁性粉末と樹脂の少なくとも一方の材質が異なれば、或いは、軟磁性粉末と樹脂の材質が同じであっても軟磁性粉末及び樹脂の含有量が異なれば、互いに異なる材質で構成されているとする。
圧粉成形体は、上述した軟磁性粉末を圧縮成形してなる。圧粉成形体は、複合材料の成形体に比較して、コア部に占める軟磁性粉末の割合を高くできる。そのため、圧粉成形体は、磁気特性を高め易い。磁気特性としては、飽和磁束密度や比透磁率が挙げられる。また、圧粉成形体は、複合材料の成形体に比較して、樹脂の量が少なく軟磁性粉末の量が多いため、放熱性に優れる。圧粉成形体中の磁性粉末の含有量は、例えば、85体積%以上99.99体積%以下であることが挙げられる。この含有量は、圧粉成形体が100体積%である場合の値である。圧粉成形体中における軟磁性粉末の含有量は、上述した複合材料の成形体中における軟磁性粉末の含有量と同様、成形体の断面における軟磁性粉末の面積割合と等価とみなす。成形体中における軟磁性粉末の含有量の求め方は、上述の通りである。
本形態では、第一コア片3fが複合材料の成形体で構成され、第二コア片3sが圧粉成形体で構成されている。第一エンドコア部33fは、図示は省略するものの、実施形態1と同様、上述した凹部及びゲート痕を備えている。第二エンドコア部33sは、実施形態1とは異なり、凹部及びゲート痕を備えていない。
第一コア片3fの比透磁率の好適な範囲は、上述の通りである。第二コア片3sの比透磁率は、更に100以上500以下が好ましく、特に、150以上500以下が好ましい。
〔作用効果〕
本形態のリアクトル1は、実施形態1と同様の効果を奏することができる上に、長さLgの長いギャップ部3gを設けることなくインダクタンスと放熱性を調整を行い易い。その理由は、第一コア片3fと第二コア片3sとが異なる材質で構成されているからである。本形態のリアクトル1は、第二コア片3sが熱伝導率の比較的高い圧粉成形体で構成されることで、放熱性を高め易い。
《実施形態3》
〔リアクトル〕
図7を参照して、実施形態3のリアクトル1を説明する。本形態のリアクトル1は、第一コア片3fと第二コア片3sの組み合わせがE-T型である点が、実施形態2のリアクトル1と相違する。以下の説明は、主に実施形態2との相違点を中心に行う。実施形態2と同様の構成の説明は省略することもある。
[磁性コア]
(第一コア片)
E字状である第一コア片3fは、第一ミドルコア部31fと第一サイドコア部321と第二サイドコア部322と第一エンドコア部33fとが一体の成形体である。第一ミドルコア部31fは、ミドルコア部31の一部を構成している。第一サイドコア部321は、一つの第一サイドコア部321fで構成されている。第二サイドコア部322は、一つの第二サイドコア部322fで構成されている。第一コア片3fは、実施形態1と同様、複合材料の成形体で構成されている。第一エンドコア部33fは、図示は省略するものの、実施形態1と同様、上述した凹部及びゲート痕を備えている。
第一ミドルコア部31fの長さL1fは、第一サイドコア部321fの長さL21fと第二サイドコア部322fの長さL22fよりも短い。長さL21fと長さL22fとは、同一である。本形態の長さL21fと長さL22fは、巻回部21の軸方向の長さよりも長い。本形態の長さL1fは、後述する第二ミドルコア部31sの長さL1sよりも長い。本形態とは異なり長さL1fと長さL1sとは同一であってもよい。
(第二コア片)
T字状である第二コア片3sは、第二ミドルコア部31sと第二エンドコア部33sとが一体の成形体である。第二ミドルコア部31sは、ミドルコア部31の残部を構成している。第二コア片3sは、実施形態2と同様、圧粉成形体で構成されている。第二エンドコア部33sは、実施形態2と同様、凹部及びゲート痕を備えていない。
第一コア片3fと第二コア片3sとは、第一サイドコア部321fの端面及び第二サイドコア部322fの端面のそれぞれと、第二エンドコア部33sの内方面とが接するように組み合わされている。このように組み合わされていると、上記長さの関係を満たすことから、第一ミドルコア部31fの端面と第二ミドルコア部31sの端面との間に間隔が設けられている。
(ギャップ部)
ギャップ部3gは、実施形態1と同様、図示しないモールド樹脂部の一部で構成されている。ギャップ部3gの配置箇所は、実施形態2と同様、巻回部21の内部である。ギャップ部3gの配置箇所は、第一ミドルコア部31fの端面と第二ミドルコア部31sの端面との間である。
〔作用効果〕
本形態のリアクトル1は、実施形態2のリアクトル1と同様の効果を奏することができる。
《実施形態4》
〔リアクトル〕
図8から図11を参照して、実施形態4のリアクトル1を説明する。本形態のリアクトル1は、コイル2が第一の巻回部221及び第二の巻回部222を有する点と、第一コア片3fと第二コア片3sの組み合わせがU-U型である点と、が実施形態1のリアクトル1と相違する。以下の説明は、実施形態1との相違点を中心に行う。実施形態1と同様の構成の説明は省略することもある。
[コイル]
第一の巻回部221と第二の巻回部222は、図8、図9に示すように、互いの軸が平行となるように並列している。第一の巻回部221と第二の巻回部222の形状は、矩形筒状である。本形態のリアクトル1は、第一の巻回部221及び第二の巻回部222を有することで、実施形態1の一つの巻回部21を有するリアクトル1に比較して、巻回部を同じ断面積で同じターン数とする場合、第一の巻回部221と第二の巻回部222の軸方向に沿った長さを短くできる。
本形態では、第一の巻回部221と第二の巻回部222は、別々の巻線を螺旋状に巻回して構成される。各巻線は上述した通りである。第一の巻回部221と第二の巻回部222は、例えば、次のようにして電気的に接続できる。本形態のように、第一の巻回部221及び第二の巻回部222とは独立する連結部材23を、第一の巻回部221及び第二の巻回部222における巻線の導体と接続する。連結部材23は、例えば、巻線と同一部材で構成している。本形態とは異なり、第一の巻回部221及び第二の巻回部222における巻線の導体同士を直接接続する。導体同士を直接接続する場合、例えば第一の巻回部221における巻線の端部側を曲げて、第二の巻回部222における巻線の端部側に引き伸ばすことが挙げられる。導体と連結部材23との接続や導体同士の接続は、溶接や圧接で行える。
本形態とは異なり、第一の巻回部221及び第二の巻回部222は、接合部の無い1本の巻線を螺旋状に巻回して構成されていてもよい。その場合、第一の巻回部221及び第二の巻回部222は、コイル2の軸方向の一端側で巻線の一部をU字状に屈曲して構成される接続部を介して電気的に接続される。
第一の巻回部221の第一端部21a及び第二の巻回部222の第一端部22aは、露出した導体線に上述の外部装置が接続される。第一の巻回部221の第二端部21bと第二の巻回部222の第二端部22bは、露出した導体線に上述の連結部材23が接続されている。
[磁性コア]
本形態の磁性コア3は、図8に示すように、第一ミドルコア部311及び第二ミドルコア部312と、第一エンドコア部33f及び第二エンドコア部33sとを有する。磁性コア3において、第一の巻回部221の軸方向に沿った方向を第一方向D1、第一ミドルコア部311と第二ミドルコア部312の並列方向を第二方向D2、第一方向D1と第二方向D2の両方向に直交する方向を第三方向D3とする。
(第一ミドルコア部・第二ミドルコア部)
第一ミドルコア部311は、第一の巻回部221の内部に配置されている部分を有する。第二ミドルコア部312は、第二の巻回部222の内部に配置されている部分を有する。第一ミドルコア部311及び第二ミドルコア部312の形状は、四角柱状である。
第一ミドルコア部311の第一方向D1に沿った長さと、第二ミドルコア部312の第一方向D1に沿った長さは、図10に示すように、互いに同一である。第一ミドルコア部311の第一方向D1に沿った長さと、第二ミドルコア部312の第一方向D1に沿った長さは、第一の巻回部221の軸方向に沿った長さとほぼ同等である。第一ミドルコア部311の第一方向D1に沿った長さと第二ミドルコア部312の第一方向D1に沿った長さには、後述するギャップ部3gの第一方向D1に沿った長さLgは含まない。
第一ミドルコア部311の第一方向D1に沿った長さとは、後述する第一ミドルコア部311fの第一方向D1に沿った長さL11fと第一ミドルコア部311sの第一方向D1に沿った長さL11sの合計長さ(L11f+L11s)である。第二ミドルコア部312の第一方向D1に沿った長さとは、後述する第二ミドルコア部312fの第一方向D1に沿った長さL12fと第二ミドルコア部312sの第一方向D1に沿った長さL12sの合計長さ(L12f+L12s)である。
第一ミドルコア部311は、本形態などのように第一ミドルコア部311fと第一ミドルコア部311sの二つのコア部で構成される場合がある。第一ミドルコア部311は、図13を参照する後述の実施形態6などのように一つの第一ミドルコア部311fで構成される場合がある。第二ミドルコア部312は、本形態などのように第二ミドルコア部312fと第二ミドルコア部312sの二つのコア部で構成される場合がある。第二ミドルコア部312は、図示は省略するものの、一つの第二ミドルコア部312fで構成される場合がある。
(第一エンドコア部・第二エンドコア部)
第一エンドコア部33fは、第一の巻回部221における第一の端部と第二の巻回部222における第一の端部の両方に臨んでいる。第二エンドコア部33sは、第一の巻回部221における第二の端部と第二の巻回部222における第二の端部の両方に臨んでいる。
(第一コア片・第二コア片)
磁性コア3は、第一コア片3fと第二コア片3sとを組み合わせた組物である。本形態では、第一コア片3fと第二コア片3sの組み合わせは、U-U型としている。リアクトル1は、第一コア片3fと第二コア片3sとを第一の巻回部221及び第二の巻回部222に対して第一方向D1に沿って組み合わせることで構築できるため、製造作業性に優れる。本形態では、第一コア片3fの形状と第二コア片3sの形状は、対称である。
U字状である本形態の第一コア片3fは、第一ミドルコア部311fと、第二ミドルコア部312fと、第一エンドコア部33fとを有する。第一ミドルコア部311fは、第一ミドルコア部311の一部を構成している。第二ミドルコア部312fは、第二ミドルコア部312の一部を構成している。第一コア片3fは、第一ミドルコア部311fと第二ミドルコア部312fと第一エンドコア部33fとが一体の成形体である。第一エンドコア部33fの内方面33iに、第一ミドルコア部311f及び第二ミドルコア部312fの外周面がつながっている。第一ミドルコア部311fと第二ミドルコア部312fとは、第一エンドコア部33fの両端に設けられている。
上述したように第一コア片3fと対称のU字状である本形態の第二コア片3sは、第一ミドルコア部311sと、第二ミドルコア部312sと、第二エンドコア部33sとを有する。第一ミドルコア部311sは、第一ミドルコア部311の残部を構成している。第二ミドルコア部312sは、第二ミドルコア部312の残部を構成している。第二コア片3sは、第二ミドルコア部312sと第二エンドコア部33sと第一ミドルコア部311sとが一体の成形体である。第二コア片3sにおける各コア部のつながり方及び位置は、上述した第一コア片3fにおける各コア部のつながり方及び位置と同じである。第二コア片3sは、実施形態1と同様、複合材料の成形体で構成されている。
本形態では、第一コア片3fと第二コア片3sとは、第一ミドルコア部311fの端面と第一ミドルコア部311sの端面との間に間隔が設けられ、第二ミドルコア部312fの端面と第二ミドルコア部312sの端面との間に間隔が設けられるように組み合わされている。各々の間隔の第一方向D1に沿った長さが、ギャップ部3gの第一方向D1に沿った長さLgに対応する。
本形態とは異なり、第一コア片3fと第二コア片3sとは、第一コア片3fの第一ミドルコア部311fの端面と第二コア片3sの第一ミドルコア部311sの端面とが接し、第一コア片3fの第二ミドルコア部312fの端面と第二コア片3sの第二ミドルコア部312sの端面とが接するように組み合わされてもよい。
本形態では、第一コア片3f及び第二コア片3sは、実施形態1と同様、複合材料の成形体で構成されている。即ち、第一エンドコア部33f及び第二エンドコア部33は、図8、図9に示すように、実施形態1と同様、上述した凹部34及びゲート痕35を備えている。
(ゲート痕)
本形態のゲート痕35は、外方面33oの第二方向D2の中心に重なるように設けられていることが好ましい。ゲート痕35が外方面33oの第二方向D2の中心に重なるように設けられていることで、製造過程において、複合材料の成形体の原料を第一ミドルコア部311fと第二ミドルコア部312fとに均等に行き渡らせ易い。ゲート痕35の少なくとも一部は、図11に示す第一領域A1に設けられていることが好ましい。第一領域A1は、第一エンドコア部33fの外方面33oのうち第一ミドルコア部311fと第二ミドルコア部312fとの間に対応する領域である。上記間に対応する領域とは、外方面33oのうち第一仮想外周面と第二仮想外周面との間の領域である。第一仮想外周面とは、第一ミドルコア部311fの外周面を第一方向D1に延長した面である。第二仮想外周面とは、第二ミドルコア部312sの外周面を第一方向D1に延長した面である。ゲート痕35の長さが第一領域A1の全長にわたる長さ以上であれば、複合材料の成形体の原料を均等に行き渡らせ易いという効果をより一層奏することができる。本形態では、ゲート痕35の長さは、第一領域A1の全長にわたる長さである。
(サイズ)
第一コア片3fと第二コア片3sとは、サイズが同じである。以下の説明は、代表して、第一コア片3fのサイズについて行う。第一ミドルコア部311fの長さL11fと第二ミドルコア部312fの長さL12fとは、同一である。第一ミドルコア部311fの第二方向D2に沿った長さと第二ミドルコア部312fの第二方向D2に沿った長さは、同一である。第一ミドルコア部311fの第三方向D3に沿った長さと第二ミドルコア部312fの第三方向D3に沿った長さとは、同一である。
(ギャップ部)
ギャップ部3gは、実施形態1と同様、図示しないモールド樹脂部の一部によって構成されている。ギャップ部3gの配置箇所は、実施形態1と同様、コイル2の内部である。具体的には、ギャップ部3gの配置箇所は、2箇所である。一つ目のギャップ部3gの配置箇所は、第一の巻回部221の内部における第一ミドルコア部311fの端面と第一ミドルコア部311sの端面との間である。二つ目のギャップ部3gの配置箇所は、第二の巻回部222の内部における第二ミドルコア部312fの端面と第二ミドルコア部312sの端面との間である。
〔作用効果〕
本形態のリアクトル1は、実施形態1と同様の効果を奏することができる。
《実施形態5》
〔リアクトル〕
図12を参照して、実施形態5のリアクトル1を説明する。本形態のリアクトル1は、実施形態4のリアクトル1と同様、第一コア片3fと第二コア片3sの組み合わせがU-U型である。本形態のリアクトル1は、第一コア片3fの形状と第二コア片3sの形状とは非対称である点と、第一コア片3fと第二コア片3sとが異なる材質で構成されている点とが、実施形態4のリアクトル1と相違する。以下の説明は、主に実施形態4との相違点を中心に行う。実施形態4同様の構成の説明は省略することもある。
[磁性コア]
(第一コア片・第二コア片)
第一コア片3fと第二コア片3sのサイズは、互いに異なる。具体的には、第一コア片3fの各コア部の第一方向D1に沿った長さと、第二コア片3sの各コア部の第一方向D1に沿った長さとが異なる部分がある。第一ミドルコア部311fの長さL11fは、第一ミドルコア部311sの長さL11sよりも長い。第二ミドルコア部312fの長さL12fは、第二ミドルコア部312sの長さL12sよりも長い。長さL11fと長さL12fとは、同一である。長さL11sと長さL12sとは、同一である。第二エンドコア部33sの第一方向D1に沿った長さL3sは、第一エンドコア部33fの第一方向D1に沿った長さL3fよりも短い。
本形態では、実施形態4と同様、第一コア片3fが複合材料の成形体で構成されている。本形態では、実施形態4とは異なり、第二コア片3sが圧粉成形体で構成されている。第一コア片3fは、図示は省略するものの、実施形態4と同様、上述した凹部及びゲート痕を備えている。第二コア片3sは、実施形態4とは異なり、凹部及びゲート痕を備えていない。
〔作用効果〕
本形態のリアクトル1は、実施形態2のリアクトル1と同様の効果を奏することができる。
《実施形態6》
〔リアクトル〕
図13を参照して、実施形態6のリアクトル1を説明する。本形態のリアクトル1は、第一コア片3fと第二コア片3sの組み合わせがJ-L型である点が、実施形態5と相違する。以下の説明は、実施形態5との相違点を中心に行う。実施形態5と同様の構成の説明は省略することもある。
[磁性コア]
(第一コア片)
J字状である第一コア片3fは、第一ミドルコア部311と第二ミドルコア部312fと第一エンドコア部33fとが一体の成形体である。第一ミドルコア部311は、一つの第一ミドルコア部311fで構成されている。第二ミドルコア部312fは、第二ミドルコア部312の一部を構成している。第一ミドルコア部311fの長さL11fは、第二ミドルコア部312fの長さL12fと第二ミドルコア部312sの長さL12sとの合計長さと同一である。第一コア片3fは、実施形態5と同様、複合材料の成形体で構成されている。第一エンドコア部33fは、図示は省略するものの、実施形態5と同様、上述した凹部及びゲート痕を備えている。
(第二コア片)
L字状である第二コア片3sは、第二ミドルコア部312sと第二エンドコア部33sとが一体の成形体である。第二ミドルコア部312sは、第二ミドルコア部312の残部を構成している。第二コア片3sは、実施形態5と同様、圧粉成形体で構成されている。第二エンドコア部33sは、実施形態5と同様、凹部及びゲート痕を備えていない。
第一コア片3fと第二コア片3sとは、第一ミドルコア部311fの端面と第二エンドコア部33sの端面との間に間隔が設けられ、第二ミドルコア部312fの端面と第二ミドルコア部312sの端面との間に間隔が設けられるように組み合わされている。各間隔は互いに等しい。
(ギャップ部)
ギャップ部3gは、実施形態5と同様、図示しないモールド樹脂部の一部によって構成されている。ギャップ部3gの配置箇所は、実施形態5と異なり、第一の巻回部221の外部と第二の巻回部222の内部とである。一つ目のギャップ部3gの配置箇所は、第一ミドルコア部311fの端面と第二エンドコア部33sの端面との間である。二つ目のギャップ部3gの配置箇所は、第二ミドルコア部312fの端面と第二ミドルコア部312sの端面との間である。
〔作用効果〕
本形態のリアクトル1は、実施形態5のリアクトル1と同様の効果を奏することができる。
《実施形態7》
〔コンバータ・電力変換装置〕
実施形態1から実施形態6のリアクトル1は、以下の通電条件を満たす用途に利用できる。通電条件としては、例えば、最大直流電流、平均電圧、及び使用周波数が挙げられる。最大直流電流は、100A以上1000A以下程度が挙げられる。平均電圧は、100V以上1000V以下程度が挙げられる。使用周波数は、5kHz以上100kHz以下程度が挙げられる。実施形態1から実施形態6のリアクトル1は、代表的には図14に示す車両1200などに載置されるコンバータの構成部品、このコンバータを備える電力変換装置の構成部品に利用できる。車両1200としては、電気自動車又はハイブリッド自動車などが挙げられる。
車両1200は、図14に示すように、メインバッテリ1210と、電力変換装置1100と、モータ1220とを備える。電力変換装置1100は、メインバッテリ1210に接続されている。モータ1220は、メインバッテリ1210からの供給電力により駆動して走行に利用される。モータ1220は、代表的には、3相交流モータである。モータ1220は、走行時、車輪1250を駆動し、回生時、発電機として機能する。ハイブリッド自動車の場合、車両1200は、モータ1220に加えてエンジン1300を備える。図14では、車両1200の充電箇所としてインレットを示すが、プラグを備える形態とすることができる。
電力変換装置1100は、コンバータ1110と、インバータ1120とを有する。コンバータ1110は、メインバッテリ1210に接続されている。インバータ1120は、直流と交流との相互変換を行う。インバータ1120は、コンバータ1110に接続されている。この例に示すコンバータ1110は、車両1200の走行時、200V以上300V以下程度のメインバッテリ1210の入力電圧を400V以上700V以下程度にまで昇圧して、インバータ1120に給電する。コンバータ1110は、回生時、モータ1220からインバータ1120を介して出力される入力電圧をメインバッテリ1210に適合した直流電圧に降圧して、メインバッテリ1210に充電させている。入力電圧は、直流電圧である。インバータ1120は、車両1200の走行時、コンバータ1110で昇圧された直流を所定の交流に変換してモータ1220に給電し、回生時、モータ1220からの交流出力を直流に変換してコンバータ1110に出力している。
コンバータ1110は、図15に示すように複数のスイッチング素子1111と、駆動回路1112と、リアクトル1115とを備える。駆動回路1112は、スイッチング素子1111の動作を制御する。コンバータ1110は、ON/OFFの繰り返しにより入力電圧の変換を行う。入力電圧の変換とは、ここでは昇降圧を行う。スイッチング素子1111には、電界効果トランジスタ、絶縁ゲートバイポーラトランジスタなどのパワーデバイスが利用される。リアクトル1115は、回路に流れようとする電流の変化を妨げようとするコイルの性質を利用し、スイッチング動作によって電流が増減しようとしたとき、その変化を滑らかにする機能を有する。リアクトル1115として、実施形態1から実施形態6のいずれかのリアクトル1を備える。生産性に優れるリアクトル1などを備えることで、電力変換装置1100やコンバータ1110も、生産性の向上が期待できる。
車両1200は、コンバータ1110の他、給電装置用コンバータ1150や補機電源用コンバータ1160を備える。給電装置用コンバータ1150は、メインバッテリ1210に接続されている。補機電源用コンバータ1160は、補機類1240の電力源となるサブバッテリ1230とメインバッテリ1210とに接続されている。補機電源用コンバータ1160は、メインバッテリ1210の高圧を低圧に変換するコンバータ1110は、代表的には、DC-DC変換を行う。給電装置用コンバータ1150や補機電源用コンバータ1160は、AC-DC変換を行う。給電装置用コンバータ1150のなかには、DC-DC変換を行うものもある。給電装置用コンバータ1150や補機電源用コンバータ1160のリアクトルに、実施形態1から実施形態6のいずれかのリアクトル1などと同様の構成を備え、適宜、大きさや形状などを変更したリアクトルを利用できる。また、入力電力の変換を行うコンバータであって、昇圧のみを行うコンバータや降圧のみを行うコンバータに、実施形態1から実施形態6のいずれかのリアクトル1などを利用することもできる。
本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
実施形態1から実施形態3のように巻回部の数が1個の場合、第一コア部と第二コア部の組み合わせは、図示は省略しているものの、E-I型、E-U型、F-F型、F-L型、又はT-U型などとしてもよい。実施形態4から実施形態6のように巻回部の数が2個の場合、第一コア部と第二コア部の組み合わせは、図示は省略しているものの、U-I型、J-J型、L-L型としてもよい。
実施形態2、実施形態3、実施形態5、又は実施形態6において、第二コア部は、積層体で構成してもよい。積層体は、複数の磁性薄板を積層してなる。磁性薄板は、絶縁被膜を有する。磁性薄板としては、例えば、電磁鋼板が挙げられる。
1 リアクトル
2 コイル
21 巻回部、221 第一の巻回部、222 第二の巻回部
21a、22a 第一端部、21b、22b 第二端部
23 連結部材
3 磁性コア
3f 第一コア片、3s 第二コア片
31 ミドルコア部
31f 第一ミドルコア部、31s 第二ミドルコア部
311 第一ミドルコア部
311f 第一ミドルコア部、311s 第一ミドルコア部
312 第二ミドルコア部
312f 第二ミドルコア部、312s 第二ミドルコア部
321 第一サイドコア部
321f 第一サイドコア部、321s 第一サイドコア部
322 第二サイドコア部
322f 第二サイドコア部、322s 第二サイドコア部
33f 第一エンドコア部、33s 第二エンドコア部
33i 内方面、33o 外方面
34 凹部、341 底部、342 内壁部
35 ゲート痕、351 端面、352 側壁部
3g ギャップ部
4 モールド樹脂部
A1 第一領域
D1 第一方向、D2 第二方向、D3 第三方向
L1f、L1s、L11f、L11s、L12f、L12s 長さ
L21f、L21s 長さ、L22f、L22s 長さ
L3f、L3s 長さ、Lg 長さ
1100 電力変換装置、1110 コンバータ
1111 スイッチング素子、1112 駆動回路
1115 リアクトル、1120 インバータ
1150 給電装置用コンバータ、1160 補機電源用コンバータ
1200 車両、1210 メインバッテリ
1220 モータ、1230 サブバッテリ
1240 補機類、1250 車輪、1300 エンジン
本形態では、ゲート痕35の横断面形状は、台形状である。横断面とは、第二方向D2に直交する平面でゲート痕35を切断した断面である。即ち、ゲート痕35の側壁部352が斜面で構成されていて、この斜面が凹部34の底部341につながっている。本形態とは異なり、ゲート痕35の横断面形状は、矩形状などであってもよい。
(ギャップ部)
ギャップ部3gは、第一コア片3f及び第二コア片3sよりも比透磁率が小さい材料からなる部材で構成されている。本形態では、ギャップ部3gは、後述するモールド樹脂部4の一部で構成されている。本形態とは異なり、ギャップ部3gは、エアギャップでもよい。ギャップ部3gの配置箇所は、本形態のように巻回部21の内部であることが好ましい。本形態のギャップ部3gは、第一ミドルコア部31fと第二ミドルコア部31sとの間に設けられている。ギャップ部3gが巻回部21の内部に設けられていることで、巻回部21の外部に設けられている場合に比較して、ギャップ3gからの漏れ磁束が巻回部21の外部に漏れ難いため、損失が増加し難い。

Claims (10)

  1. 樹脂中に軟磁性粉末が分散した複合材料の成形体で構成されているコア片であって、
    コイルの端面に臨むエンドコア部を備え、
    前記エンドコア部は、
    前記コイルの外部に設けられている凹部と、
    前記凹部の底部に設けられているゲート痕と、を有し、
    前記ゲート痕の端面は、前記凹部の内部に位置している、
    コア片。
  2. 前記エンドコア部は、
    前記コイルの端面に向かい合う内方面と、
    前記内方面とは反対側に設けられている外方面と、を有し、
    前記凹部及び前記ゲート痕は、前記外方面に設けられている請求項1に記載のコア片。
  3. 前記コア片は、前記コイルの内部に配置される部分を有するミドルコア部を有し、
    前記凹部及び前記ゲート痕の少なくとも一部は、前記外方面の第一領域に設けられており、
    前記第一領域は、前記外方面のうち前記ミドルコア部に対応する領域である請求項2に記載のコア片。
  4. 前記コア片の形状は、E字状であり、
    前記コア片は、
    前記エンドコア部と、
    前記ミドルコア部と、
    前記ミドルコア部を挟むように前記コイルの外周に配置される第一サイドコア部及び第二サイドコア部と、を有し、
    前記凹部及び前記ゲート痕は、前記外方面の幅方向の全長にわたる長さを有し、
    前記幅方向は、前記ミドルコア部と前記第一サイドコア部と前記第二サイドコア部とが並列する方向である請求項3に記載のコア片。
  5. 前記コア片の形状は、U字状又はJ字状であり、
    前記コア片は、
    前記コイルの第一巻回部の内部に配置される部分を有する第一ミドルコア部と、
    前記コイルの第二巻回部の内部に配置される部分を有する第二ミドルコア部と、を有し、
    前記凹部及び前記ゲート痕の少なくとも一部は、前記外方面の第一領域に設けられており、
    前記第一領域は、前記外方面のうち前記第一ミドルコア部と前記第二ミドルコア部との間に対応する領域である請求項2に記載のコア片。
  6. コイルと磁性コアとを備えるリアクトルであって、
    前記磁性コアの少なくとも一部を覆うモールド樹脂部を備え、
    前記磁性コアは、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のコア片を備える、
    リアクトル。
  7. 前記磁性コアは、第一コア片と第二コア片とを組み合わせた組物であり、
    前記第一コア片及び前記第二コア片の少なくとも一方は、前記コア片である請求項6に記載のリアクトル。
  8. 前記コア片の比透磁率は、5以上50以下である請求項6又は請求項7に記載のリアクトル
  9. 請求項6から請求項8のいずれか1項に記載のリアクトルを備える、
    コンバータ。
  10. 請求項9に記載のコンバータを備える、
    電力変換装置。
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