JP2022152289A - 内燃機関のco2分離装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022152289000001
【課題】排気ガスの脱水処理を効率よく低エネルギーで実行することにより、CO2吸着材によるCO2の吸着/脱離を良好かつ迅速に行うことができる内燃機関のCO2分離装置を提供する。
【解決手段】本発明のCO2分離装置は、排気ガスからCO2を分離する内燃機関のCO2分離装置であって、前記内燃機関の排気ガスが導入され、低温時に、排気ガス中のCO2を吸着するとともに、高温時に、吸着したCO2を脱離するCO2吸着材と、前記CO2吸着材に隣接して設けられ、排気ガスが導入されるとともに、排気ガスとの熱交換によって、排気ガスの熱を吸収する熱交換器と、前記CO2吸着材の上流側に前記熱交換器に隣接して設けられ、排気ガスが導入され、低温時に、排気ガス中の水を吸着するとともに、高温時に、吸着した水を脱離する水吸着材と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の排気系に設けられ、排気ガスからCO2を分離する内燃機関のCO2分離装置に関する。
自動車などに搭載される内燃機関の排気ガスに含まれるCO2(二酸化炭素)は、地球温暖化の一因であるといわれており、排気ガスからCO2を分離、回収し、自動車から排出されるCO2量を低減することが求められている。
従来、排気ガスからCO2を分離するCO2分離装置が知られており、例えば特許文献1に開示されている。このCO2分離装置は、排気ガス供給源と、排気ガス中のCO2を吸着するためのCO2吸着材をそれぞれ収容する2つの吸着部(吸着ユニット)と、水素供給源と、2つの吸着部への排気ガス及び水素の供給を切り替える切替手段を備えている。CO2吸着材は、CO2の吸蔵性能を有するゼオライトやシリカゲルなどで構成されている。
このCO2分離装置では、上記の切替手段により、一方の吸着部に排気ガス供給源から排気ガスが供給されている間、他方の吸着部に水素供給源から水素が供給される。一方の吸着部では、流入した排気ガス中のCO2がCO2吸着材に吸着し、他方の吸着部では、CO2吸着材にすでに吸着していたCO2が、流入した水素によって脱離し、水素と混合される。そして、このような吸着/脱離の動作が2つの吸着部間で交互に繰り返し行われることで、CO2が排気ガスから分離される。
特開2020-164424号公報
上述したようなゼオライトなどで構成されるCO2吸着材は、一般に、CO2だけではなく水(H2O)も吸着する。内燃機関において燃料を燃焼させた後の排気ガスには、CO2以外にも多量の水が含まれているため、CO2吸着材において、CO2と水の競争吸着が発生し、結果としてCO2の吸着量が大きく低下するという課題がある。これに対し、搭載するCO2吸着材の量を大幅に増量することでCO2吸着量を増大させようとする場合、CO2吸着材のサイズや重量が嵩み、コストも悪化するという問題が生じる。
また、特許文献1の技術のように、CO2吸着材の上流に脱水部を設け、水を分離した後の排気ガスをCO2吸着材に流入させることで上記課題に対処しようとする場合、脱水器が必要とするエネルギーが大きく、自動車全体のエネルギー効率が悪化するという問題が生じる。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、CO2吸着材に導入される排気ガスの脱水処理を効率よく低エネルギーで実行することにより、CO2吸着材によるCO2の吸着/脱離を良好かつ迅速に行うことができる内燃機関のCO2分離装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明の請求項1に係る内燃機関のCO2分離装置は、内燃機関の排気系に設けられ、排気ガスからCO2を分離する内燃機関のCO2分離装置であって、前記内燃機関の排気ガスが導入され、低温時に、排気ガス中のCO2を吸着するとともに、高温時に、吸着したCO2を脱離するCO2吸着材(実施形態における(以下、本項において同じ)第1及び第2CO2吸着器7A、7B)と、前記CO2吸着材に隣接して設けられ、排気ガスが導入されるとともに、排気ガスとの熱交換によって、排気ガスの熱を吸収する熱交換器(第1及び第2熱交換器6A、6B)と、前記CO2吸着材の上流側に前記熱交換器に隣接して設けられ、排気ガスが導入され、低温時に、排気ガス中の水を吸着するとともに、高温時に、吸着した水を脱離する水吸着材(第1及び第2水吸着器8A、8B)と、を備えることを特徴とする。
この内燃機関のCO2分離装置では、排気通路上で水吸着材がCO2吸着材の上流側に設けられている。これにより、CO2吸着材に導入される前の排気ガスに対して水吸着材による脱水処理を行うことができるため、脱水後の排気ガスに対してCO2吸着材によるCO2の吸着を良好に行うことができる。また、CO2吸着材と水吸着材が、いずれも低温時にCO2及び水をそれぞれ吸着し、高温時にCO2及び水をそれぞれ脱離する特性を有し、CO2吸着器と水吸着器はいずれも熱交換器に隣接して設けられている。これにより、熱交換器が高温の排気ガスから熱を吸収し、その熱を伝えることでCO2吸着材及び水吸着材を昇温させるので、CO2吸着材及び水吸着材は、排気ガスの熱を利用して効率よくCO2及び水の脱離を行うことができる。したがって、CO2吸着材に導入される排気ガスの脱水処理を効率よく低エネルギーで実行することができるとともに、CO2吸着材によるCO2の吸着/脱離を良好かつ迅速に行うことができる。
本発明の請求項2に係る発明は、請求項1に記載の内燃機関のCO2分離装置において、CO2吸着材は、第1のCO2吸着材と、第2のCO2吸着材とによって構成され、熱交換器は、第1のCO2吸着材に隣接して設けられる第1の熱交換器6Aと、第2のCO2吸着材に隣接して設けられる第2の熱交換器6Bとによって構成され、水吸着材は、第1の熱交換器6Aに隣接して設けられる第1の水吸着材と、第2の熱交換器6Bに隣接して設けられる第2の水吸着材とによって構成され、排気ガスが、順に第2の熱交換器6B、第1の水吸着材、及び第1のCO2吸着材へ導入されるように構成された第1の排気通路4aと、排気ガスが、順に第1の熱交換器6A、第2の水吸着材、及び第2のCO2吸着材へ導入されるように構成された第2の排気通路4bと、第1の排気通路4aと第2の排気通路4bとを切り替える排気通路切替手段(ECU2、図6のステップ5及びステップ12)と、をさらに備えることを特徴とする。
この構成によれば、第1の排気通路に第2の熱交換器、第1の水吸着材、及び第1のCO2吸着材が上流側から順に設けられ、第2の排気通路に第1の熱交換器、第2の水吸着材、及び第2のCO2吸着材が上流側から順に設けられているとともに、排気通路切替手段が第1の排気通路と第2の排気通路を切り替える。これにより、高温の排気ガスは、はじめに第1の排気通路と第2の排気通路のいずれかを通って一方の熱交換器に流入する。そこで熱を吸収され低温となった排気ガスは、一方の水吸着材を通過する際に脱水され、その後、一方のCO2吸着材を通過する際にCO2を吸着される。
一方、排気ガスが導入されない方の排気通路上に設けられた他方のCO2吸着材と水吸着材は、高温の排気ガスが導入される一方の熱交換器に隣接して設けられているため、熱交換器が吸収した熱が伝わることにより昇温し、それにより、それまでに吸着していたCO2及び水の脱離をそれぞれ開始する。そして、排気通路切替手段により再び第1の排気通路と第2の排気通路の切り替えが行われると、吸着を行っていたCO2吸着材と水吸着材が脱離を開始するとともに、脱離を行っていたCO2吸着材と水吸着材が吸着を開始する。
このように、排気通路を切り替えることにより、CO2吸着材及び水吸着材の吸着/脱離の動作を交互に切り替えることができるため、CO2及び水を連続的に吸着することができ、より効率よく脱水処理を実行できるとともに、CO2の吸着/脱離をより良好かつ迅速に行うことができる。
本発明の請求項3に係る発明は、請求項2に記載の内燃機関のCO2分離装置において、第1及び第2のCO2吸着材のうち、排気ガスが導入されている方のCO2吸着材が飽和状態にあるか否かを判定する飽和状態判定手段(ECU2)をさらに備え、排気通路切替手段は、CO2吸着材が飽和状態にあると判定された場合(図6のステップ3及びステップ10)に、排気通路の切り替えを行うことを特徴とする。
この構成によれば、排気通路切替手段は、排気ガスが導入されている方、すなわちCO2の吸着を行っている方のCO2吸着材が飽和状態にあると判定された場合に排気通路の切り替えを行うので、CO2吸着材のCO2吸着性能の変化に応じてCO2吸着材の吸着/脱離の動作を切り替えることができる。これにより、排気ガス中のCO2が吸着されることなくCO2分離装置の下流に流出してしまうことを抑制することができ、CO2の吸着を最大限、行うことができる。
本発明の請求項4に係る発明は、請求項3に記載の内燃機関のCO2分離装置において、第1の排気通路4aの第1のCO2吸着材の下流側、及び第2の排気通路4bの第2のCO2吸着材の下流側に、排気ガス中のCO2濃度(第1CO2濃度CCO2A、第2CO2濃度CCO2B)を検出するCO2濃度検出手段(第1CO2濃度センサ17、第2CO2濃度センサ18)をさらに備え、飽和状態判定手段は、検出されたCO2濃度が所定値CCO2REFを超えた場合に、CO2吸着材が飽和状態にあると判定すること(図6のステップ3及びステップ10)を特徴とする。
この構成によれば、CO2の吸着を行っているCO2吸着材の下流側におけるCO2濃度に基づきCO2吸着材が飽和状態にあるか否かの判定が行われるので、CO2吸着材のCO2吸着性能の変化をより正確に検知し、それに基づき排気通路の切り替えを行うことができる。したがって、CO2のCO2分離装置の下流への流出をより抑制することができ、CO2の吸着を最大限、行うことができる。
本発明の請求項5に係る発明は、請求項1又は2に記載の内燃機関のCO2分離装置において、水吸着材とCO2分離装置の外部とに連通する水排出通路(水排出通路14、第1水排出通路14a、第2水排出通路14b)をさらに備え、熱交換器が吸収した排気ガスの熱によって水吸着材が昇温した場合に、水吸着材から脱離した水を、水排出通路を介して外部に排出することを特徴とする。
この構成によれば、水吸着材から脱離された水を水排出通路を介してCO2分離装置の外部に排出するので、脱離した水がCO2吸着材のCO2吸着性能に影響を与えることがない。したがって、CO2吸着材によるCO2の吸着/脱離をさらに良好に行うことができる。
本発明の請求項6に係る発明は、請求項1又は2に記載の内燃機関のCO2分離装置において、第1の水吸着材とCO2分離装置の外部に連通する第1の水排出通路14aと、第2の水吸着材とCO2分離装置の外部に連通する第2の水排出通路14bと、第1及び第2の水排出通路14a、14bを、その一方を開放すると同時に他方を閉鎖するように切り替える水排出通路切替手段(ECU2、第3切替バルブ15)と、をさらに備え、水排出通路切替手段は、熱交換器が吸収した排気ガスの熱によって第1及び第2の水吸着材のいずれか一方が昇温した場合に、第1及び第2の水排出通路のうち、昇温した水吸着材に連通する方を開放し、昇温した水吸着材から脱離した水を外部に排出することを特徴とする。
この構成によれば、第1及び第2の水吸着材の一方が吸着した水を脱離した際に、第1及び第2の水排出通路のいずれかを開放し、脱離した水を外部に排出するので、脱離した水がCO2吸着材のCO2吸着性能に影響を与えることがない。したがって、CO2吸着材によるCO2の吸着/脱離をさらに良好に行うことができる。
本発明を適用したCO2分離装置を内燃機関とともに概略的に示す図である。 CO2分離装置の制御系の構成を示すブロック図である。 CO2吸着材の吸着性能の温度特性を示す図である。 水吸着材の吸着性能の温度特性を示す図である。 CO2吸着脱離制御の際の排気ガスの流れを示す図である。 CO2の吸着脱離制御処理を示すフローチャートである。 CO2分離装置におけるCO2濃度センサ出力の時間変化を示す図である。 CO2分離装置の動作及び排気ガスの流れを示す図である。 CO2分離装置の動作及び排気ガスの流れを示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。図1は、本実施形態によるCO2分離装置1を、内燃機関3とともに示している。
内燃機関(以下「エンジン」という)3は、例えば、車両(図示せず)に動力源として搭載されたガソリンエンジンである。エンジン3には、吸気通路(図示せず)及び排気通路4が接続されている。エンジン3では、各気筒(図示せず)において、燃料噴射弁(図示せず)から噴射された燃料と吸気通路から吸入された空気との混合気が、点火プラグ(図示せず)による点火によって燃焼し、それにより発生した高温の燃焼ガスが、排気ガスとして排気通路4に排出される。排気通路4は、エンジン3の下流で第1排気通路4aと第2排気通路4bに分岐しており、それぞれの下流側端において、ワンウェイバルブ5を介して大気に開放されている。
CO2分離装置1は、排気通路4を流れる排気ガスからCO2(二酸化炭素)を分離し、回収するためのものであり、第1熱交換器6A、第2熱交換器6B、第1CO2吸着器7A、第2CO2吸着器7B、第1水吸着器8A、第2水吸着器8B、圧縮機9及び貯蔵タンク10を備えている。
第1熱交換器6Aは、第1CO2吸着器7A及び第1水吸着器8Aのそれぞれに隣接するように設けられており、第2熱交換器6Bは、第2CO2吸着器7B及び第2水吸着器8Bのそれぞれに隣接するように設けられている。また、第1排気通路4aは、上流側から順に第2熱交換器6B、第1水吸着器8A、及び第1CO2吸着器7Aを通るように設けられており、第2排気通路4bは、上流側から順に第1熱交換器6A、第2水吸着器8B、及び第2CO2吸着器7Bを通るように設けられている。また、第1排気通路4aの第1CO2吸着器7Aの下流側、及び第2排気通路4bの第2CO2吸着器7Bの下流側からは、それぞれ第1分岐通路11a及び第2分岐通路11bが分岐しており、第1分岐通路11a及び第2分岐通路11bは、その下流側で合流して分岐通路11を形成し、分岐通路11には、上流から順に圧縮機9及び貯蔵タンク10が設けられている。
第1及び第2の熱交換器6A、6Bは、第1及び第2の排気通路4a、4bを流れる高温の排気ガスとの熱交換により、排気ガスを冷却するとともに、排気ガスから吸収した熱によって、隣接するCO2吸着器及び水吸着器を昇温させるように機能する。なお、隣接とは、直接的に接触するものに限定されず、間に例えば熱伝導性の高い物質を挟んだ構造であってもよい。第1及び第2の熱交換器6A、6Bは、排気ガスとの熱交換が可能な構造であればよく、簡単な形態としては断面が凹凸の放熱面積を増大させた溝形状のもの(例えば放熱フィン構造)であってもよい。
第1及び第2のCO2吸着器7A、7Bは、排気ガス中のCO2を吸着・脱離するものであり、そのためのCO2吸着材(図示せず)を内蔵している。CO2吸着材は、CO2吸着器7A、7Bを流れる排気ガスに晒されるように設けられている。また、CO2吸着材は、例えばリチウム複合酸化物やゼオライトなどで構成されており、図3に示すような、温度に応じた吸着性能を有する。
具体的には、図3のDRY線に示すように、CO2吸着材が吸着することが可能なCO2吸着量はCO2吸着材の温度に応じて変化し、温度が低いほど吸着量が大きく、温度が高くなるにつれて低下する。本実施形態のCO2分離装置1は、こうしたCO2吸着材の温度特性を利用して、CO2吸着器の温度を下げることにより排気ガス中のCO2を吸着させ、温度を上げることにより吸着したCO2を脱離させることで、CO2の吸着/脱離を制御するものである。
一方、CO2吸着材は、図3のWET線に示すように、雰囲気中に水が多く存在すると、CO2吸着量が大きく低下する。これは、一般にCO2吸着材がCO2と同時に水も吸着してしまうことにより競争吸着が発生するためである。エンジン3の排気ガス中には多量の水が含まれているため、排気ガスがCO2吸着器に導入される前に脱水処理を行うことが、CO2の吸着を効率よく行うために重要となる。本実施形態においては、第1及び第2のCO2吸着器7A、7Bのそれぞれの上流に設けられた第1及び第2の水吸着器8A、8Bにより、排気ガスの脱水処理が行われる。
第1及び第2の水吸着器8A、8Bは、排気ガス中の水を吸着・脱離するものであり、そのための水吸着材(図示せず)を内蔵している。水吸着材は、水吸着器8A、8Bを流れる排気ガスに晒されるように設けられている。水吸着材は、例えばリチウム複合酸化物やゼオライトなどで構成されており、図4に示すように、水吸着材が吸着することが可能な水吸着量は、水吸着材の温度に応じて変化する。すなわち、水吸着材の温度が低いほど水吸着量が大きく、温度が高くなるにつれて低下する。
圧縮機9は、例えば電動のポンプで構成されており、CO2吸着材から脱離し、流出したCO2を圧縮した状態で、貯蔵タンク10に貯蔵させる。圧縮機9の駆動/停止は、ECU2によって制御される。
また、排気通路4の第1排気通路4aと第2排気通路4bとの分岐部には、第1切替バルブ12が設けられている。第1切替バルブ12は、エンジン3からの排気ガスの流れを、第1排気通路4aと第2排気通路4bのいずれかに切り替える。第1切替バルブ12の動作は、ECU2によって制御される。すなわち、ECU2は、排気通路切替手段として機能する。
また、第1分岐通路11aと第2分岐通路11bとの合流部には、第2切替バルブ13が設けられている。第2切替バルブ13は、第1分岐通路11a及び第2分岐通路11bのいずれかを選択的に圧縮機9側に開放することにより、後述するCO2の脱離制御の際に、第1CO2吸着器7A及び第2CO2吸着器7Bのいずれかから脱離したCO2を圧縮機9及び貯蔵タンク10に流入させる。第2切替バルブ13の動作は、ECU2によって制御される。
また、第1水吸着器8Aと第2水吸着器8Bには、それぞれ第1水排出通路14a及び第2水排出通路14bが接続されている。第1水排出通路14aと第2水排出通路14bは、下流側で合流して水排出通路14を形成し、水排出通路14は、下流側端で大気に開放されている。第1水排出通路14aと第2水排出通路14bとの合流部には、第3切替バルブ15が設けられており、第3切替バルブ15は、第1水排出通路14aと第2水排出通路14bのいずれかを選択的に水排出通路14側に開放する。後述するCO2の脱離制御の際には、第1水排出通路14aと第2水排出通路14bのいずれかが水排出通路14に開放されるとともに、水排出通路14の下流側に設けられたバキュームポンプ16を作動させることにより、第1水吸着器8A及び第2水吸着器8Bのいずれかから脱離した水を大気に排出する。第3切替バルブ15の動作及びバキュームポンプ16の駆動/停止は、ECU2によって制御される。すなわち、ECU2は、水排出通路切替手段として機能する。
第1排気通路4aの第1CO2吸着器7Aの下流側には第1CO2濃度センサ17が設けられ、第2排気通路4bの第2CO2吸着器7Bの下流側には第2CO2濃度センサ18が設けられている。第1及び第2CO2濃度センサ17、18は、それらの設置位置における排気ガスのCO2濃度を、第1CO2濃度CCO2A及び第2CO2濃度CCO2Bとしてそれぞれ検出する。それらの検出信号はECU2に出力される。
図2は、CO2分離装置1の制御系の構成を示す。ECU2は、CPU、RAM、ROM及びI/Oインターフェース(いずれも図示せず)などから成るマイクロコンピュータで構成されている。ECU2は、上記のCO2濃度センサ17、18の検出信号などに応じて、CO2分離装置1によるCO2の吸着及び脱離を制御するCO2吸着脱離制御を実行する。本実施形態では、ECU2が制御手段を構成する。
図5は、CO2吸着脱離制御の際の排気ガスの流れを示す。上述の構成により、本実施形態のCO2分離装置1では、エンジン3から排出された高温の排気ガスは、第1及び第2排気通路4a、4bのいずれかを通って流れ、まず、第1及び第2熱交換器6A、6Bのいずれかを通過する。熱交換器との熱交換によって冷却された低温の排気ガスは、その後、第1及び第2水吸着器8A、8Bのいずれかを通過する際に脱水された後、第1及び第2CO2吸着器7A、7Bのいずれかを通過する際にCO2を吸着され、その後、脱CO2排気ガス(N2、水などを含む)が大気に排出される。その一方で、高温の排気ガスから熱交換器によって吸収された熱は、熱交換器に隣接するCO2吸着器及び水吸着器へと伝えられる。それにより、暖められたCO2吸着材からは、それまでに吸着されていたCO2が脱離し、暖められた水吸着材からは、それまでに吸着されていた水が脱離する。脱離したCO2は、分岐通路11を通って圧縮機9により圧縮された後、貯蔵タンク10に貯蔵される。一方、脱離した水は、水排出通路14を通って大気に排出される。
本実施形態のCO2分離装置1では、上述のように、排気ガスが導入される側のCO2吸着器と水吸着器がそれぞれCO2及び水の吸着を行うときに、排気ガスが導入されない側のCO2吸着器と水吸着器が吸着したCO2及び水をそれぞれ脱離するように動作する。さらに、所定の条件下で第1切替バルブ12により第1排気通路4aと第2排気通路4bを切り替えるように制御することにより、排気ガスが通過する熱交換器、水吸着器、及びCO2吸着器が切り替わる。それにより、それまでCO2を吸着していたCO2吸着器が、吸着したCO2の脱離を開始し、それまでCO2を脱離していたCO2吸着器が、新たに導入される排気ガスからのCO2の吸着を開始する。また、これに併せて、それまで水を吸着していた水吸着器が、吸着した水の脱離を開始し、それまで水を脱離していた水吸着器が、水の吸着を開始する。以下では、CO2分離装置1によるCO2の吸着及び脱離を制御するCO2吸着脱離制御の具体的な流れについて、図6を参照しながら説明する。
図6は、上述したCO2吸着脱離制御処理を示すフローチャートである。本処理は、エンジン3の通常運転状態において、所定時間ごとに実行される。本処理では、まずステップ1(「S1」と図示。以下同じ)において、吸着制御フラグF_CO2RECが「1」であるか否かを判別する。吸着制御フラグF_CO2RECは、現在CO2の吸着を行っているのが、第1CO2吸着器7Aと第2CO2吸着器7Bのどちらであるかを判別するためのフラグであり、CO2吸着を行っているのが第1のCO2吸着器7Aである場合に「1」に設定される。
ステップ1の判別結果がYESのときには、ステップ2に進み、第1CO2吸着器7Aの下流側に設けられた第1CO2濃度センサ17から第1CO2濃度CCO2Aを取得する。次いで、ステップ3において、取得した第1CO2濃度CCO2Aが所定値CCO2REFを超えているか否かを判別する。
図7は、CO2の吸着を行っているCO2吸着器の下流側のCO2濃度センサ出力の時間変化を示す。排気ガス中のCO2は、CO2吸着器を通過する際に大部分が吸着されるため、CO2吸着器の下流側では排気ガスのCO2濃度が低く、CO2濃度センサの出力CCO2は小さな値を示す。一方、CO2吸着材が吸着できるCO2の量には限界があるため、CO2を吸着し続けたCO2吸着材が時間の経過とともに飽和状態に達すると、CO2はそれ以上吸着されることなく、CO2吸着器の下流側に流出し、センサ出力CCOは急激に上昇する。本実施形態では、センサ出力CCO2の値が所定値CCO2REFを超えたか否かにより、CO2吸着材が飽和状態に達したか否かを判別する。
ステップ3の判別結果がNOで、第1CO2濃度CCO2Aが所定値CCO2REFを超えていない場合は、第1CO2吸着器7AによるCO2の吸着が正常に行われているものと判断し、本処理を終了する。一方、ステップ3の判別結果がYESで、第1CO2濃度CCO2Aが所定値CCO2REFを超えている場合、第1CO2吸着器7Aが飽和状態に達したものとして、以降の処理により、第1CO2吸着器7Aの動作をCO2の吸着からCO2の脱離に切り替えるとともに、第2CO2吸着器7Bの動作をCO2の脱離からCO2の吸着に切り替えるように制御が行われる。図8は、この切り替えが完了した場合のCO2分離装置1の動作及び排気ガスの流れを示す。
まず、ステップ4において、吸着制御フラグF_CO2RECの値を「0」に設定する。これにより、以降、CO2の吸着を行うのが第2CO2吸着器7Bであることが記憶される。
次いで、ステップ5において、第1切替バルブ12をB側に切り替える。ここで、「第1切替バルブ12をB側に切り替える」とは、エンジン3からの排気ガスの流れを第2排気通路4b側に切り替えることを意味している。これにより、排気ガスは第1CO2吸着器7Aではなく第2CO2吸着器7Bに導入されるようになり、第2CO2吸着器7BによるCO2の吸着が開始される。
続いて、ステップ6において、第2切替バルブ13をA側に切り替える。ここで、「第2切替バルブ13をA側に切り替える」とは、第1分岐通路11aを下流の圧縮機9側に開放する(同時に、第2分岐通路11bを閉鎖する)ことを意味している。上述のステップ5において、排気ガスの流れが第2排気通路4b側に切り替えられたことにより、高温の排気ガスが第1熱交換器6Aを通過するようになる。そして、第1熱交換器6Aが排気ガスから吸収した熱は、第1CO2吸着器7A及び第1水吸着器8Aへと伝えられる。これにより、第1CO2吸着器7Aでは、CO2吸着材の温度が上昇し、それにより、吸着されていたCO2が脱離する。脱離したCO2は、分岐通路11の下流側にある圧縮機9により吸引され、圧縮された状態で貯蔵タンク10に貯蔵される。
続いて、ステップ7において、第3切替バルブ15をA側に切り替える。ここで、「第3切替バルブ15をA側に切り替える」とは、第1水排出通路11aを下流の水排出通路14側に開放する(同時に、第2水排出通路14bを閉鎖する)ことを意味している。次いで、ステップ8において、バキュームポンプ16を駆動し、本処理を終了する。上述のとおり、第1熱交換器6Aが排気ガスから吸収した熱は、第1水吸着器8Aにも伝えられるので、それにより、第1水吸着器8Aの水吸着材の温度が上昇し、吸着されていた水が脱離する。脱離した水は、水排出通路14の下流に設けられたバキュームポンプ16により吸引され、その後大気に排出される。以降は、再びCO2吸着器の吸着/脱離の切替が行われるまで、図8に示す動作が継続されることになる。
一方、ステップ1の判別結果がNOのとき、すなわち、現在CO2の吸着を行っているのが第2CO2吸着器7Bであるときは、ステップ9に進み、第2CO2吸着器7Bの下流側に設けられた第2CO2濃度センサ18から第2CO2濃度CCO2Bを取得する。次いで、ステップ10において、取得した第2CO2濃度CCO2Bが所定値CCO2REFを超えているか否かを判別する。
ステップ10の判別結果がNOで、第2CO2濃度CCO2Bが所定値CCO2REFを超えていない場合は、第2CO2吸着器7BによるCO2の吸着が正常に行われているものと判断し、本処理を終了する。一方、ステップ10の判別結果がYESで、第2CO2濃度CCO2Bが所定値CCO2REFを超えている場合、第2CO2吸着器7Bが飽和状態に達したものとして、以降の処理により、第2CO2吸着器7Bの動作をCO2の吸着からCO2の脱離に切り替えるとともに、第1CO2吸着器7Bの動作をCO2の脱離からCO2の吸着に切り替えるように制御が行われる。図9は、この切り替えが完了した場合のCO2分離装置1の動作及び排気ガスの流れを示す。
まず、ステップ11において、吸着制御フラグF_CO2RECの値を「1」に設定する。これにより、以降、CO2の吸着を行うのが第1CO2吸着器7Aであることが記憶される。
次いで、ステップ12において、第1切替バルブ12をA側に切り替える。ここで、「第1切替バルブ12をA側に切り替える」とは、エンジン3からの排気ガスの流れを第1排気通路4a側に切り替えることを意味している。これにより、排気ガスは第2CO2吸着器7Bではなく第1CO2吸着器7Aに導入されるようになり、第1CO2吸着器7AによるCO2の吸着が開始される。
続いて、ステップ13において、第2切替バルブ13をB側に切り替える。ここで、「第2切替バルブ13をB側に切り替える」とは、第2分岐通路11bを下流の圧縮機9側に開放する(同時に、第1分岐通路11aを閉鎖する)ことを意味している。上述のステップ12において、排気ガスの流れが第1排気通路4a側に切り替えられたことにより、高温の排気ガスが第2熱交換器6Bを通過するようになる。そして、第2熱交換器6Bが排気ガスから吸収した熱は、第2CO2吸着器7B及び第2水吸着器8Bへと伝えられる。これにより、第2CO2吸着器7Bでは、CO2吸着材の温度が上昇し、それにより、吸着されていたCO2が脱離する。脱離したCO2は、分岐通路11の下流側にある圧縮機9により吸引され、圧縮された状態で貯蔵タンク10に貯蔵される。
続いて、ステップ14において、第3切替バルブ15をB側に切り替える。ここで、「第3切替バルブ15をB側に切り替える」とは、第2水排出通路14bを下流の水排出通路14側に開放する(同時に、第1水排出通路14aを閉鎖する)ことを意味している。次いで、ステップ15において、バキュームポンプ16を駆動し、本処理を終了する。上述のとおり、第2熱交換器6Bが排気ガスから吸収した熱は、第2水吸着器8Bにも伝えられるので、それにより、第2水吸着器8Bの水吸着材の温度が上昇し、吸着されていた水が脱離する。脱離した水は、水排出通路14の下流に設けられたバキュームポンプ16により吸引され、その後大気に排出される。以降は、再びCO2吸着器の吸着/脱離の切替が行われるまで、図9に示す動作が継続されることになる。
以上のように、本実施形態によれば、第1及び第2CO2吸着器7A、7Bのそれぞれの上流に第1及び第2水吸着器8A、8Bが設けられており、第1排気通路4aと第2排気通路4bとを切り替えることにより、高温の排気ガスは、第1及び第2の熱交換器6A、6Bの一方を通る際に熱を吸収される。熱を吸収されて低温になった排気ガスは、CO2吸着器の上流で水吸着器に導入されて脱水された後、CO2吸着器に導入されるので、CO2吸着器において生じ得るCO2と水の競争吸着を最小限に抑え、良好かつ迅速にCO2の吸着を行うことができる。
一方、排気ガスが導入されない方のCO2吸着器及び水吸着器は、高温の排気ガスが導入される熱交換器に隣接して設けられているので、熱交換器が吸収した熱が伝わることにより昇温し、それにより、それまでに吸着したCO2及び水の脱離をそれぞれ開始することができる。このように、排気ガスの熱を利用してCO2及び水の脱離を行うことができるので、排気ガスの脱水処理を効率よく低エネルギーで実行することができるとともに、CO2吸着材によるCO2の吸着/脱離を良好かつ迅速に行うことができる。
また、第1切替バルブ12の制御により第1排気通路4aと第2排気通路4bとを切り替えることで排気ガスの流れが切り替わり、それにより、各2つあるCO2吸着材及び水吸着材の吸着/脱離の動作を交互に切り替えることができるため、CO2及び水を連続的に吸着することができ、より効率よく脱水処理を実行できるとともに、CO2の吸着/脱離をより良好かつ迅速に行うことができる。
また、第1及び第2のCO2吸着材の下流側を流れる排気ガスのCO2濃度(第1CO2濃度CCO2A、第2CO2濃度CCO2B)が所定値CCO2REFを超えたか否かによって、CO2の吸着を行っているCO2吸着材が飽和状態に達したか否かを判定し、それに基づきCO2吸着材及び水吸着材の吸着/脱離の動作を切り替えるように制御するので、排気ガス中のCO2が吸着されることなくCO2分離装置1の下流に流出してしまうことを抑制することができ、CO2の吸着を最大限、行うことができる。
さらに、第1及び第2の水吸着器8A、8Bには第1水排出通路14aと第2水排出通路14bがそれぞれ接続されており、それぞれの水吸着器が脱離した水を外部に排出することができる。したがいって、脱離した水がCO2吸着材のCO2吸着性能に影響を与えることがなく、CO2吸着材によるCO2の吸着/脱離をさらに良好に行うことができる。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態では、熱交換器、CO2吸着器、水吸着器を各2つ備え、吸着/脱離の動作を交互に切り替えて実行する構成としているが、熱交換器、CO2吸着器、水吸着器を各1つのみ備える構成とすること、又は各3つ以上を備える構成とすることも可能である。
また、実施形態は、本発明を車両に搭載されたガソリンエンジンに適用した例であるが、本発明は、これに限らず、ディーゼルエンジンなどの他の種類のエンジンに適用してもよく、また、車両用以外のエンジンにも適用可能である。その他、本発明の趣旨の範囲内で、細部の構成を適宜、変更することが可能である。
1 CO2分離装置
2 ECU(電子制御ユニット)(排気通路切替手段,飽和状態判定手段,水排出通路切替手段)
3 エンジン(内燃機関)
4a 第1排気通路(第1の排気通路)
4b 第2排気通路(第2の排気通路)
6a 第1熱交換器
6b 第2熱交換器
7a 第1CO2吸着器(第1のCO2吸着材)
7b 第2CO2吸着器(第2のCO2吸着材)
8a 第1水吸着器(第1の水吸着材)
8b 第2水吸着器(第2の水吸着材)
12 第1切替バルブ(排気通路切替手段)
14a 第1水排出通路(第1の水排出通路)
14b 第2水排出通路(第2の水排出通路)
15 第3切替バルブ(水排出通路切替手段)
17 第1CO2濃度センサ(CO2濃度検出手段)
18 第2CO2濃度センサ(CO2濃度検出手段)
CCO2A 第1CO2濃度
CCO2B 第2CO2濃度
CCO2REF 所定値

Claims (6)

  1. 内燃機関の排気系に設けられ、排気ガスからCO2を分離する内燃機関のCO2分離装置であって、
    前記内燃機関の排気ガスが導入され、低温時に、排気ガス中のCO2を吸着するとともに、高温時に、吸着したCO2を脱離するCO2吸着材と、
    前記CO2吸着材に隣接して設けられ、排気ガスが導入されるとともに、排気ガスとの熱交換によって、排気ガスの熱を吸収する熱交換器と、
    前記CO2吸着材の上流側に前記熱交換器に隣接して設けられ、排気ガスが導入され、低温時に、排気ガス中の水を吸着するとともに、高温時に、吸着した水を脱離する水吸着材と、
    を備えることを特徴とする、内燃機関のCO2分離装置。
  2. 前記CO2吸着材は、第1のCO2吸着材と、第2のCO2吸着材とによって構成され、
    前記熱交換器は、前記第1のCO2吸着材に隣接して設けられる第1の熱交換器と、前記第2のCO2吸着材に隣接して設けられる第2の熱交換器とによって構成され、
    前記水吸着材は、前記第1の熱交換器に隣接して設けられる第1の水吸着材と、前記第2の熱交換器に隣接して設けられる第2の水吸着材とによって構成され、
    排気ガスが、順に前記第2の熱交換器、前記第1の水吸着材、及び前記第1のCO2吸着材へ導入されるように構成された第1の排気通路と、
    排気ガスが、順に前記第1の熱交換器、前記第2の水吸着材、及び前記第2のCO2吸着材へ導入されるように構成された第2の排気通路と、
    前記第1の排気通路と前記第2の排気通路とを切り替える排気通路切替手段と、
    をさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の内燃機関のCO2分離装置。
  3. 前記第1及び第2のCO2吸着材のうち、排気ガスが導入されている方のCO2吸着材が飽和状態にあるか否かを判定する飽和状態判定手段をさらに備え、
    前記排気通路切替手段は、前記CO2吸着材が飽和状態にあると判定された場合に、前記排気通路の切り替えを行うことを特徴とする、請求項2に記載の内燃機関のCO2分離装置。
  4. 前記第1の排気通路の前記第1のCO2吸着材の下流側、及び前記第2の排気通路の前記第2のCO2吸着材の下流側に、排気ガス中のCO2濃度を検出するCO2濃度検出手段をさらに備え、
    前記飽和状態判定手段は、前記検出されたCO2濃度が所定値を超えた場合に、前記CO2吸着材が飽和状態にあると判定することを特徴とする、請求項3に記載の内燃機関のCO2分離装置。
  5. 前記水吸着材と前記CO2分離装置の外部とに連通する水排出通路をさらに備え、
    前記熱交換器が吸収した排気ガスの熱によって前記水吸着材が昇温した場合に、前記水吸着材から脱離した水を、前記水排出通路を介して外部に排出することを特徴とする、請求項1又は2に記載の内燃機関のCO2分離装置。
  6. 前記第1の水吸着材と前記CO2分離装置の外部に連通する第1の水排出通路と、
    前記第2の水吸着材と前記CO2分離装置の外部に連通する第2の水排出通路と、
    前記第1及び第2の水排出通路を、その一方を開放すると同時に他方を閉鎖するように切り替える水排出通路切替手段と、をさらに備え、
    前記水排出通路切替手段は、前記熱交換器が吸収した排気ガスの熱によって前記第1及び第2の水吸着材のいずれか一方が昇温した場合に、前記第1及び第2の水排出通路のうち、前記昇温した水吸着材に連通する方を開放し、前記昇温した水吸着材から脱離した水を外部に排出することを特徴とする、請求項2に記載の内燃機関のCO2分離装置。
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