JP2022152266A - 車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】外部充電時にc接点リレーの故障に起因して、コンセントに定格外の電圧が印加されることを抑制する車両を提供する。【解決手段】車両1において、充電統合ECUは、室内給電の実行後に充電リレー装置62の故障診断処理を実行する。故障診断処理において、充電統合ECUは、第1充電リレー63及び第2充電リレー64のうちの一方の接続状態を第1状態にし、他方の接続状態を第2状態にする。この状態において、充電統合ECUは、電力変換装置61を制御して、コンセント70への給電を実行(室内給電開始)する。このときの第1電圧センサ65及び第2電圧センサ66の検出値に基づいて、充電統合ECUは、第1充電リレー及び第2充電リレーの故障の有無を診断する。充電統合ECUは、第1充電リレー及び第2充電リレーの少なくとも一方に故障が生じている場合には、AC充電を許可しない。【選択図】図1

Description

本開示は、室内コンセントを備えた車両に関する。
特開2008-312395号公報(特許文献1)に開示されるプラグインハイブリッド自動車は、系統電源用接続部と、主バッテリと、系統電源用接続部および主バッテリの間に設けられる双方向インバータとを含む。系統電源用接続部は、系統電源のコンセントに接続可能なプラグと、家電製品のプラグを接続可能なコンセントとを含む。双方向コンバータと系統電源用接続部との間には、c接点リレーが設けられ、c接点リレーの接続状態を切り替えることで、プラグおよびコンセントのいずれかを双方向インバータと電気的に接続させる(特許文献1参照)。
特開2008-312395号公報
特許文献1に開示されたプラグインハイブリッド自動車のように、c接点リレーを用いて、電力変換装置をインレットおよびコンセントのいずれに接続するかを切り替える場合において、c接点リレーに故障が生じる場合がある。市場には、AC(Alternating current)100Vの電力を供給する外部電源と、AC200Vの電力を供給する外部電源とが混在し得るところ、たとえばc接点リレーに全接点端子が短絡する故障が生じると、外部電源から電力の供給を受けて車載のバッテリを充電する外部充電時に意図せずに外部電源からインレットに供給される電力の電圧がコンセントに印加されてしまう。そうすると、たとえば、コンセントの定格電圧がAC100Vである場合に、コンセントにAC200Vが印加されてしまうケースが生じる。
コンセントに接続される電気機器には、コンセントの定格電圧(たとえばAC100V)には対応しているが、他の電圧(たとえばAC200V)には対応していないものがある。このような電気機器が外部充電時にコンセントに接続されていると、対応していない電圧(たとえばAC200V)が電気機器に印加され、電気機器に故障を生じさせてしまう可能性がある。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、外部充電時にc接点リレーの故障に起因して、コンセントに定格外の電圧が印加されることを抑制することである。
この開示に係る車両は、車両外部の充電設備から充電ケーブルを介して供給される電力を用いた外部充電が可能に構成されたバッテリと、充電ケーブルに設けられるコネクタが接続可能に構成されたインレットと、電気機器に電力を供給するためのコンセントと、インレットに供給された電力をバッテリを充電するための電力に変換する変換処理、および、バッテリの電力をコンセントへ供給するための電力に変換する変換処理が可能に構成された電力変換装置と、電力変換装置をインレットまたは電力変換装置に選択的に接続可能なc接点リレー装置と、インレットとc接点リレー装置との間に設けられ、インレットに印加される電圧を検出可能に構成された第1電圧センサと、コンセントとc接点リレー装置との間に設けられ、コンセントに印加される電圧を検出可能に構成された第2電圧センサと、電力変換装置およびc接点リレー装置を制御する制御装置とを備える。c接点リレー装置は、電力変換装置を介して共通端子がバッテリの正極端子に電気的に接続される第1リレーと、電力変換装置を介して共通端子がバッテリの負極端子に電気的に接続される第2リレーとを含む。制御装置は、第1リレーおよび第2リレーを、電力変換装置をインレットに電気的に接続する第1状態と、電力変換装置をコンセントに接続する第2状態とに個別に切り替え可能に構成される。制御装置は、第1リレーおよび第2リレーの一方を第1状態、かつ、他方を第2状態に制御し、電力変換装置からバッテリの電力を供給し、第1電圧センサまたは第2電圧センサが閾値を超える値を検出した場合には、外部充電を許可しない。
上記構成によれば、第1リレーおよび第2リレーの一方を第1状態、かつ、他方を第2状態にした状態で、電力変換装置からバッテリの電力が供給される。このときに、第1リレーおよび第2リレーの両方が正常に動作していれば、インレットおよびコンセントに電圧は印加されない。一方、第1リレーおよび第2リレーの少なくとも一方に故障が生じていると、インレットおよびコンセントに電圧が印加され得る。制御装置は、第1電圧センサまたは第2電圧センサが閾値を超える値を検出した場合には、外部充電を許可しない。すなわち、第1リレーおよび第2リレーの少なくとも一方に故障が生じている場合、制御装置は外部充電を許可しない。これにより、外部充電時にコンセントに定格外の電圧が印加されることが抑制される。
本開示によれば、外部充電時にc接点リレーの故障に起因して、コンセントに定格外の電圧が印加されることを抑制することができる。
実施の形態に係る車両の構成を示す図である。 故障診断処理を説明するためのタイムチャートである。 故障診断処理の手順を示すフローチャートである。 AC充電の開始するための操作が行なわれた際に、充電統合ECUにより実行される処理の手順を示すフローチャートである。 変形例に係る故障診断処理を説明するためのタイムチャートである。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<全体構成図>
<<車両>>
図1は、本実施の形態に係る車両1の構成を示す図である。本実施の形態に係る車両1は、電気自動車である。なお、車両1は、車両1外部の電源から供給される電力を用いて車載のバッテリを充電する外部充電が可能であればよく、電気自動車に限られるものではない。たとえば、車両1は、プラグインハイブリッド自動車または燃料電池自動車であってもよい。
図1を参照して、車両1は、バッテリ10と、パワーコントロールユニット(以下「PCU(Power Control Unit)」とも称する)20と、モータジェネレータ30と、動力伝達ギヤ40と、駆動輪45と、インレット50と、双方向充電器60と、コンセント70と、コンセントスイッチ75と、充電統合ECU(Electronic Control Unit)80と、上位ECU90とを備える。本実施の形態に係る車両1は、車両外部のAC充電設備300から供給される交流電力を用いてバッテリ10を充電するAC充電が可能に構成される。
バッテリ10は、駆動電源(すなわち動力源)として車両1に搭載される。バッテリ10は、積層された複数の電池を含んで構成される。電池は、たとえば、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池等の二次電池である。また、電池は、正極と負極との間に液体電解質を有する電池であってもよいし、固体電解質を有する電池(全固体電池)であってもよい。
PCU20は、上位ECU90からの制御信号に従って、バッテリ10に蓄えられた直流電力を交流電力に変換してモータジェネレータ30に供給する。また、PCU20は、モータジェネレータ30が発電した交流電力を直流電力に変換してバッテリ10に供給する。PCU20は、たとえば、インバータと、インバータに供給される直流電圧をバッテリ10の出力電圧以上に昇圧するコンバータとを含んで構成される。
モータジェネレータ30は、交流回転電機であり、たとえば、永久磁石が埋設されたロータを備える永久磁石型同期電動機である。モータジェネレータ30のロータは、動力伝達ギヤ40を介して駆動輪45に機械的に接続される。モータジェネレータ30は、PCU20からの交流電力を受けることにより、車両1を走行させるための運動エネルギーを生成する。モータジェネレータ30によって生成された運動エネルギーは、動力伝達ギヤ40に伝達される。一方で、車両1を減速させるときや、車両1を停止させるときには、モータジェネレータ30は、車両1の運動エネルギーを電気エネルギーに変換する。モータジェネレータ30で生成された交流電力は、PCU20によって直流電力に変換されてバッテリ10に供給される。これにより、回生電力をバッテリ10に蓄えることができる。このように、モータジェネレータ30は、バッテリ10との間での電力の授受(すなわち、バッテリ10の充放電)を伴なって、車両1の駆動力または制動力を発生するように構成される。
インレット50は、AC充電設備300のコネクタ340が接続可能に構成される。インレット50は、電力線CPN1,CNL2により双方向充電器60と電気的に接続されている。また、インレット50と充電統合ECU80との間には信号線L1,L2が設けられる。信号線L1は、車両1とAC充電設備300との間で所定の情報をやり取りするためのパイロット信号CPLTを伝達するための信号線である。なお、パイロット信号CPLTについては後述する。信号線L2は、インレット50とコネクタ340との接続状態を示すコネクタ接続信号PISWを伝達するための信号線である。コネクタ接続信号PISWは、インレット50とコネクタ340との接続状態により、その信号レベルが変化する。すなわち、コネクタ接続信号PISWは、インレット50とコネクタ340とが接続されている場合と、インレット50とコネクタ340とが接続されていない場合とで、異なる電位を有する。充電統合ECU80は、コネクタ接続信号PISWの電位を検出することによって、インレット50とコネクタ340との接続状態を検出することができる。
双方向充電器60は、インレット50から交流電力を受けてバッテリ10を充電するように構成される。具体的には、双方向充電器60は、インレット50から供給される交流電力を、充電統合ECU80からの制御信号に基づいてバッテリ10の充電電力に変換する。また、双方向充電器60は、双方向に電力変換可能に構成され、バッテリ10から受ける電力を交流電力に変換してコンセント70に供給することができる。
双方向充電器60は、電力変換装置61と、充電リレー装置62と、第1電圧センサ65と、第2電圧センサ66と、第3電圧センサ67とを含む。
電力変換装置61は、バッテリ10とインレット50との間に電気的に接続されている。電力変換装置61は、たとえば、いずれも図示しないが、AC/DC変換部、DC/AC変換部、および、絶縁トランス等を含む。電力変換装置61は、インレット50から受けた交流電力を、充電統合ECU80からの制御信号に基づいてバッテリ10の充電電力に変換する。また、電力変換装置61は、バッテリ10の蓄電電力をコンセント70に供給するための電力(本実施の形態ではAC100Vの電力)に変換し、変換された電力をコンセント70へ出力する。
充電リレー装置62は、電力変換装置61とインレット50との間に設けられる。充電リレー装置62は、第1充電リレー63と、第2充電リレー64とを含む。第1充電リレー63および第2充電リレー64は、c接点リレーである。
第1充電リレー63は、常開端子a1と、常閉端子b1と、共通端子c1とを含む。常開端子a1は、電力線OPLを介してコンセント70と電気的に接続される。常閉端子b1は、電力線CPL1を介してインレット50と電気的に接続される。共通端子c1は、電力線CPL2を介して電力変換装置61と電気的に接続される。第1充電リレー63は、常閉端子b1と共通端子c1とを電気的に接続する第1状態と、常開端子a1と共通端子c1とを電気的に接続する第2状態とに接続状態を切り替え可能に構成される。
第2充電リレー64は、常開端子a2と、常閉端子b2と、共通端子c2とを含む。常開端子a2は、電力線ONLを介してコンセント70と電気的に接続される。常閉端子b2は、電力線CNL1を介してインレット50と電気的に接続される。共通端子c2は、電力線CNL2を介して電力変換装置61と電気的に接続される。第2充電リレー64は、常閉端子b2と共通端子c2とを電気的に接続する第1状態と、常開端子a2と共通端子c2とを電気的に接続する第2状態とに接続状態を切り替え可能に構成される。
第1充電リレー63および第2充電リレー64は、充電統合ECU80からの制御信号に従って、第1状態と第2状態とを切り替える。充電統合ECU80は、第1充電リレー63および第2充電リレー64を個別に制御することができる。
第1電圧センサ65は、インレット50と充電リレー装置62との間の電力線CPL1,CNL1間の電圧(以下「第1電圧」とも称する)VINを検出し、その検出結果を示す信号を充電統合ECU80に出力する。
第2電圧センサ66は、コンセント70と充電リレー装置62との間の電力線OPL,ONL間の電圧(以下「第2電圧」とも称する)VAOを検出し、その検出結果を示す信号を充電統合ECU80に出力する。
第3電圧センサ67は、電力変換装置61と充電リレー装置62との間の電力線CPL2,CNL2間の電圧VACを検出し、その検出結果を示す信号を充電統合ECU80に出力する。
コンセント70は、車室内に設けられる。本実施の形態においては、コンセント70は、AC100Vを定格電圧とするコンセントであり、これに応じた形状を有する。たとえば、車両システムが起動した状態において、コンセントスイッチ75がON操作されると、第1充電リレー63および第2充電リレー64の接続状態がともに第2状態にされ、電力変換装置61により変換されたバッテリ10の電力(AC100Vの電力)がコンセント70に供給される。車両1のユーザは、車内に持ち込んだ電気機器200のプラグ210をコンセント70に接続し、電気機器200を使用することができる。なお、以下においては、バッテリ10の蓄電電力を用いてコンセント70にAC100Vの電力を供給することを「室内給電」とも称する。
コンセントスイッチ75は、ユーザのON操作およびOFF操作を受け付ける。コンセントスイッチ75は、ON操作およびOFF操作されたことを示す信号を、たとえば上位ECU90に出力する。上位ECU90は、コンセントスイッチ75が操作されたこと(ON操作またはOFF操作されたこと)を示す信号を充電統合ECU80に出力する。コンセントスイッチ75は、物理的なスイッチとして設けられてもよいし、ナビゲーション装置(図示せず)等の表示画面に表示されるスイッチであってもよい。
充電統合ECU80は、CPU(Central Processing Unit)81と、メモリ82と、入出力ポート(図示せず)とを含む。メモリ82は、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)を含み、CPUに81より実行されるプログラム等を記憶する。CPU81は、ROMに格納されているプログラムをRAMに展開して実行する。CPU81は、入出力ポートから入力される各種信号、およびメモリ82に記憶された情報に基づいて、所定の演算処理を実行し、演算結果に基づいて双方向充電器60およびAC充電設備300を制御する。なお、これらの制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で構築して処理することも可能である。
上位ECU90は、CPUと、メモリと、入出力ポートとを含む(いずれも図示せず)。メモリは、ROMおよびRAMを含み、CPUにより実行されるプログラム等を記憶する。CPUは、ROMに格納されているプログラムをRAMに展開して実行する。CPUは、入出力ポートから入力される各種信号、およびメモリに記憶された情報に基づいて、所定の演算処理を実行し、演算結果に基づいて車両1が所望の状態となるように各機器を制御する。なお、これらの制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で構築して処理することも可能である。
<<AC充電設備>>
AC充電設備300は、交流電源310と、EVSE(Electric Vehicle Supply Equipment)320と、充電ケーブル330とを含む。充電ケーブル330の先端には、車両1のインレット50に接続可能に構成されたコネクタ340が設けられる。
交流電源310は、たとえば商用系統電源によって構成されるが、これに限定されるものではなく、種々の電源を適用可能である。
EVSE320は、交流電源310から充電ケーブル330を介した車両1への交流電力の供給および遮断を制御する。EVSE320は、CCID(Charging Circuit Interrupt Device)321と、CPLT制御回路322とを備える。CCID321は、交流電源310から車両1への給電経路に設けられるリレーである。
CPLT制御回路322は、CPLT信号(パイロット信号)を生成し、生成したCPLT信号を充電ケーブル330に含まれる信号線L1を介して車両1の充電統合ECU80に送信する。CPLT信号は、充電統合ECU80によって電位が操作される。CPLT制御回路322は、CPLT信号の電位に基づいてCCID321を制御する。すなわち、充電統合ECU80は、CPLT信号の電位を操作することによって、CCID321を遠隔操作することができる。なお、CPLT信号の電位を変化させる手法については、公知の手法を用いることができ、ここでは詳細に説明はしないが、たとえば特開2016-82801号公報に開示されている回路構成等を適用することができる。
<故障診断処理>
市場には、AC100Vの電力を供給するAC充電設備と、AC200Vの電力を供給するAC充電設備とが混在する場合がある。本実施の形態に係る電力変換装置61は、インレット50から受けた交流電力がAC100Vの電力およびAC200Vの電力のいずれであっても、当該交流電力をバッテリ10を充電するための電力に適切に変換可能に構成されている。
ここで、充電リレー装置62には故障が生じる可能性がある。たとえば、充電リレー装置62に含まれる第1充電リレー63および第2充電リレー64の全接点端子が短絡する故障が生じると、AC充電時に意図せずにAC200Vがコンセント70に印加されてしまう。電気機器200には、コンセントの定格電圧(本実施の形態ではAC100V)には対応しているが、他の電圧(たとえばAC200V)には対応していないものがある。このような電気機器200がAC充電時にコンセント70に接続されていると、対応していない電圧(たとえばAC200V)が電気機器200に印加され、電気機器200に故障を生じさせてしまう可能性がある。
そこで、本実施の形態に係る充電統合ECU80は、室内給電を終了した場合に充電リレー装置62の故障を診断する故障診断処理を実行する。そして、故障診断処理において、第1充電リレー63および第2充電リレー64の少なくとも一方に何らかの故障があると診断した場合には、充電統合ECU80は、AC充電を許可せず、AC充電の開始するための操作(たとえば、インレット50へのコネクタ340の接続操作、あるいは、図示しない充電を開始するためのスタートボタンの操作)が行なわたとしても、CCID321を閉成状態に移行しない。第1充電リレー63および第2充電リレー64の少なくとも一方に何らかの故障があると診断した場合にAC充電を許可しないことで、コンセント70に定格外の電圧が印加されることを抑制することができる。
なお、充電リレー装置62の故障は、たとえば、接点端子の接触面およびその近傍がアーク放電やジュール熱の影響を受け、一方の接点端子の材料の一部が相対する他方の接点端子に移動してしまう接点移転により発生し得る。接点移転が生じると、接点端子間が短絡するショート故障が生じ得る。c接点リレーにおいては、ショート故障には、常開端子(a1,a2)と共通端子(c1,c2)とが短絡するショート故障(以下「コンセント短絡」とも称する)、常閉端子(b1,b2)と共通端子(c1,c2)とが短絡するショート故障(以下「インレット短絡」とも称する)、および、常開端子(a1,a2)と常閉端子(b1,b2)と共通端子(c1,c2)とが短絡するショート故障(以下「全短絡」とも称する)が含まれる。
図2は、故障診断処理を説明するためのタイムチャートである。図2の横軸には時間が示されている。図2の縦軸には、第1充電リレー63および第2充電リレー64の接続状態、ならびに、第1~第3電圧センサ65~67の検出状態が示されている。
時刻t0において、室内給電が行なわれている。室内給電中には、第1充電リレー63および第2充電リレー64の接続状態は、ともに第2状態である。そして、電力変換装置61からAC100Vの電力がコンセント70に供給されている。それゆえに、第2電圧センサ66および第3電圧センサ67はAC100Vを検出しており、第1電圧センサ65はAC0Vを検出している。なお、室内給電は正常に行なえているものとする。
時刻t1において、コンセントスイッチ75がOFF操作される。コンセントスイッチ75がOFF操作されると、OFF操作されたことを示す信号が上位ECU90から充電統合ECU80に通知される。そして、充電統合ECU80は、電力変換装置61を制御して、コンセント70への電力供給を停止する。それゆえに、第1電圧センサ65、第2電圧センサ66および第3電圧センサ67は、AC0Vを検出している。
時刻t2において、充電統合ECU80は、故障診断処理を開始する。充電統合ECU80は、第1充電リレー63および第2充電リレー64のうちのいずれか一方の接続状態を第1状態に切り替える。本実施の形態においては、充電統合ECU80は、第2充電リレー64の接続状態を第2状態から第1状態にする。
時刻t3において、充電統合ECU80は、電力変換装置61を制御して、コンセント70への電力供給を再び行なう。そのため、第3電圧センサ67は、AC100Vを検出している。ここで、第1充電リレー63および第2充電リレー64のいずれも正常である場合、すなわち、第1充電リレー63の接続状態が第1状態であり、かつ、第2充電リレー64の接続状態が第2状態である場合、第1電圧センサ65および第2電圧センサ66の期待値はAC0Vである。(1)仮に第1電圧センサ65がAC100Vを検出し、かつ、第2電圧センサ66がAC0Vを検出したとすると、第1充電リレー63に全短絡またはインレット短絡が生じていることが想定される。なお、この場合には、第2充電リレー64に全短絡およびコンセント短絡が生じていないことも想定される。(2)また、仮に第2電圧センサ66がAC100Vを検出し、かつ、第1電圧センサ65がAC0Vを検出したとすると、第2充電リレー64にコンセント短絡あるいは全短絡が生じていることが想定される。なお、この場合には、第1充電リレー63に全短絡およびインレット短絡が生じていないことも想定される。(3)仮に第1電圧センサ65および第2電圧センサ66がAC100Vを検出したとすると、第1充電リレー63および第2充電リレー64に全短絡が生じている、または、第1充電リレー63に全短絡が生じており、かつ、第2充電リレー64にコンセント短絡が生じている、または、第1充電リレー63にインレット短絡が生じており、かつ、第2充電リレー64に全短絡が生じていることが想定される。
充電統合ECU80は、第1充電リレー63および第2充電リレー64の少なくとも一方に故障が生じたことを検出すると、第1充電リレー63および第2充電リレー64の少なくとも一方に故障が生じたことを示す情報(充電リレー装置62の故障情報)をメモリ82に記憶する。また、充電統合ECU80は、充電リレー装置62の故障情報を上位ECU90に出力してもよい。
時刻t4において、充電統合ECU80は、電力変換装置61を制御して、コンセント70への電力供給を停止する。よって、第3電圧センサ67は、AC0Vを検出する。
時刻t5において、充電統合ECU80は、故障診断処理を終了する。充電統合ECU80は、第1充電リレー63の接続状態を第2状態から第1状態に切り替える。故障診断処理において、充電リレー装置62に故障が生じたことが検出された場合(第1充電リレー63および第2充電リレー64の少なくとも一方に故障が生じたことが検出された場合)、充電統合ECU80は、以後のAC充電を許可しない。具体的には、充電統合ECU80は、AC充電の開始するための操作(たとえば、インレット50へのコネクタ340の接続操作、あるいは、図示しない充電を開始するためのスタートボタンの操作)が行なわれた場合であっても、AC充電設備300のCCID321を閉成させる処理を実行しない。これにより、AC充電設備300がAC200Vの電力を車両1(インレット50)に供給する充電設備であった場合に、充電リレー装置62の故障に起因して意図せずにAC200Vの電力がコンセント70に供給されることを抑制することができる。ゆえに、AC200Vの電力が供給されることで、コンセント70に接続されている電気機器200に故障を生じさせてしまうことを抑制することができる。
<充電統合ECUで実行される処理>
図3は、故障診断処理の手順を示すフローチャートである。図3のフローチャートに示される処理は、室内給電が終了した際に充電統合ECU80により実行される。図3および後述の図4に示すフローチャートの各ステップ(以下ステップを「S」と略す)は、充電統合ECU80によるソフトウェア処理によって実現される場合について説明するが、その一部あるいは全部が充電統合ECU80内に作製されたハードウェア(電子回路)によって実現されてもよい。
S1において、充電統合ECU80は、第1充電リレー63の接続状態を第2状態、かつ、第2充電リレー64の接続状態を第1状態にする。室内給電の終了時には、第1充電リレー63および第2充電リレー64の接続状態はともに第2状態であるので、充電統合ECU80は、第1充電リレー63の接続状態を第2状態に保ちつつ、第2充電リレー64の接続状態を第2状態から第1状態に切り替える。
S3において、充電統合ECU80は、電力変換装置61を制御してバッテリ10の蓄電電力をコンセント70に供給する電力(AC100Vの電力)に変換し、変換された当該電力をコンセント70に供給する。
S5において、充電統合ECU80は、第1電圧VINが第1閾電圧Vth1以上であるか否かを判定する。第1閾電圧Vth1は、電力変換装置61からインレット50に電圧が印加されているか否かを判定するための閾値である。第1閾電圧Vth1は、第1電圧VINの取り得る範囲内の値に設定される。第1電圧VINの取り得る範囲とは、AC100Vを検出したときの第1電圧センサ65の出力値と、AC0Vを検出したときの第1電圧センサ65の出力値とにより定まる範囲である。第1電圧VINが第1閾電圧Vth1以上でないと判定すると(S5においてNO)、充電統合ECU80は、処理をS7に進める。第1電圧VINが第1閾電圧Vth1以上であると判定すると(S5においてYES)、充電統合ECU80は、処理をS11に進める。
S7において、充電統合ECU80は、第2電圧VAOが第2閾電圧Vth2以上であるか否かを判定する。第2閾電圧Vth2は、電力変換装置61からコンセント70に電圧が印加されているか否かを判定するための閾値である。第2閾電圧Vth2は、第2電圧VAOの取り得る範囲内の値に設定される。第2電圧VAOの取り得る範囲とは、AC100Vを検出したときの第2電圧センサ66の出力値と、AC0Vを検出したときの第2電圧センサ66の出力値とにより定まる範囲である。第2閾電圧Vth2は、第1閾電圧Vth1と同じ値に設定されてもよいし、第1閾電圧Vth1と異なる値に設定されてもよい。第2電圧VAOが第2閾電圧Vth2以上でないと判定すると(S7においてNO)、充電統合ECU80は、処理をS9に進める。第2電圧VAOが第2閾電圧Vth2以上であると判定すると(S7においてYES)、充電統合ECU80は、処理をS11に進める。
S9において、充電統合ECU80は、充電リレー装置62(第1充電リレー63および第2充電リレー64)に故障は生じていないと判定する。充電統合ECU80は、S9の判定結果を、充電リレー装置62の故障情報として、たとえばメモリ82に記憶する。そして、充電統合ECU80は、処理をS13に進める。
S11において、充電統合ECU80は、充電リレー装置62に故障が生じている(第1充電リレー63および第2充電リレー64の少なくとも一方に故障が生じている)と判定する。充電統合ECU80は、S11の判定結果を、充電リレー装置62の故障情報として、たとえばメモリ82に記憶する。そして、充電統合ECU80は、処理をS13に進める。
S13において、充電統合ECU80は、電力変換装置61を制御して室内給電を停止させる。
S15において、充電統合ECU80は、第1充電リレー63および第2充電リレー64の接続状態をともに第1状態にし、故障診断処理を終える。
図4は、AC充電の開始するための操作が行なわれた際に、充電統合ECU80により実行される処理の手順を示すフローチャートである。図4のフローチャートの処理は、たとえば、インレット50へのコネクタ340の接続が検出された際に、充電統合ECU80が開始する。充電統合ECU80は、コネクタ接続信号PISWの電位に基づいて、インレット50へのコネクタ340の接続を検出する。あるいは、充電統合ECU80は、充電開始操作が行なわれたことを示す信号を上位ECU90から受けた際に、図4のフローチャートを実行してもよい。
S20において、充電統合ECU80は、充電リレー装置62に故障が発生しているか否かを判定する。具体的には、充電統合ECU80は、メモリ82から充電リレー装置62の故障情報を読み出し、当該情報に基づいて故障の発生の有無を判定する。充電リレー装置62に故障が発生していないと判定した場合には(S20においてNO)、充電統合ECU80は、処理をS22に進める。充電リレー装置62に故障が発生していると判定した場合には(S20においてYES)、充電統合ECU80は、処理をS26に進める。
S22において、充電統合ECU80は、CPLT信号の電位を操作して、AC充電設備300のCCID321を閉成状態にする。
S24において、充電統合ECU80は、AC充電を実行する。
S26において、充電統合ECU80は、AC充電設備300のCCID321を開放状態に維持する。すなわち、充電統合ECU80は、AC充電を実行しない。充電リレー装置62に故障が生じている場合には、充電統合ECU80がAC充電を実行しないことにより、コンセント70にAC200Vが印加されることを抑制することができる。よって、コンセント70に接続されている電気機器200を故障させることを抑制することができる。
以上のように、本実施の形態に係る車両1においては、室内給電の実行後に充電リレー装置62の故障診断処理が実行される。故障診断処理において、充電統合ECU80は、第1充電リレー63および第2充電リレー64のうちの一方の接続状態を第1状態にし、他方の接続状態を第2状態にする。そして、この状態において、充電統合ECU80は、電力変換装置61を制御して、コンセント70への給電を実行する。このときの第1電圧センサ65および第2電圧センサ66の検出値に基づいて、充電統合ECU80は、第1充電リレー63および第2充電リレー64の故障の有無を診断する。
充電統合ECU80は、第1充電リレー63および第2充電リレー64の少なくとも一方に故障が生じている場合には、AC充電を実行しない。具体的には、充電統合ECU80は、CCID321を閉成させない。これにより、AC充電設備300がAC200Vの電力を車両1(インレット50)に供給する充電設備であった場合に、充電リレー装置62が故障した状態でAC充電を実行し、充電リレー装置62の故障に起因して意図せずにAC200Vの電力がコンセント70に供給されることを抑制することができる。それゆえに、AC200Vの電力が供給されることで、コンセント70に接続された電気機器200に故障を生じさせてしまうことを抑制することができる。
[変形例]
実施の形態では、室内給電の実行後に故障診断処理が実行される例について説明した。変形例では、室内給電の実行前および実行後に故障診断処理が実行される例について説明する。変形例では、充電統合ECU80は、室内給電の実行前の故障診断処理と室内給電の実行後の故障診断処理とで、異なる充電リレー装置62の接続状態をつくる。具体的には、たとえば、室内給電の実行前の故障診断処理では、第1充電リレー63の接続状態を第1状態、かつ、第2充電リレー64の接続状態を第2状態にする。そして、室内給電の実行後の故障診断処理では、第1充電リレー63の接続状態を第2状態、かつ、第2充電リレー64の接続状態を第2状態にする。これにより、充電リレー装置62に故障が生じている場合に、その故障状態(インレット短絡、コンセント短絡、全短絡)を判別するとが可能となる。以下、具体的に説明する。
図5は、変形例に係る故障診断処理を説明するためのタイムチャートである。図5の横軸には時間が示されている。図5の縦軸には、第1充電リレー63および第2充電リレー64の接続状態、ならびに、第1~第3電圧センサ65~67の検出状態が示されている。
時刻t10において、コンセントスイッチ75がON操作される。コンセントスイッチ75がON操作されると、上位ECU90は、ON操作されたことを示す情報を充電統合ECU80に出力する。コンセントスイッチ75がON操作されたことを示す情報を受けると、充電統合ECU80は、室内給電の実行前の故障診断処理を実行する。なお、時刻t10においては、室内給電の実行前であるため、第1充電リレー63および第2充電リレー64の接続状態は、ともに第1状態となっている。時刻t10においては、AC充電も室内給電も行なわれていないので、第1電圧センサ65、第2電圧センサ66および第3電圧センサ67は、AC0Vを検出している。
時刻t11において、充電統合ECU80は、第1充電リレー63および第2充電リレー64のうちのいずれか一方の接続状態を第2状態に切り替える。変形例においては、充電統合ECU80は、第2充電リレー64の接続状態を第1状態から第2状態にする。
時刻t12において、充電統合ECU80は、電力変換装置61を制御して、コンセント70への電力供給を行なう。そのため、第3電圧センサ67は、AC100Vを検出している。ここで、第1充電リレー63および第2充電リレー64のいずれも正常である場合、すなわち、第1充電リレー63の接続状態が第1状態であり、かつ、第2充電リレー64の接続状態が第2状態である場合、第1電圧センサ65および第2電圧センサの期待値はAC0Vである。(1)仮に第1電圧センサ65がAC100Vを検出し、かつ、第2電圧センサ66がAC0Vを検出したとすると、第2充電リレー64にインレット短絡あるいは全短絡が生じていることが想定される。なお、この場合には、第1充電リレー63に全短絡およびコンセント短絡が生じていないことも想定される。(2)また、仮に第2電圧センサ66がAC100Vを検出し、かつ、第1電圧センサ65がAC0Vを検出したとすると、第1充電リレー63にコンセント短絡あるいは全短絡が生じていることが想定される。なお、この場合には、第2充電リレー64に全短絡およびインレット短絡が生じていないことも想定される。(3)仮に第1電圧センサ65および第2電圧センサ66がAC100Vを検出したとすると、第1充電リレー63および第2充電リレー64に全短絡が生じている、または、第1充電リレー63に全短絡が生じており、かつ、第2充電リレー64にインレット短絡が生じている、または、第1充電リレー63にコンセント短絡が生じており、かつ、第2充電リレー64に全短絡が生じていることが想定される。
時刻t13において、充電統合ECU80は、電力変換装置61を制御して、コンセント70への電力供給を停止する。よって、第3電圧センサ67は、AC0Vを検出する。
時刻t14において、充電統合ECU80は、室内給電の実行前の故障診断処理を終了する。充電統合ECU80は、第1充電リレー63の接続状態を第2状態にして、室内給電を開始する。
時刻t15において、充電統合ECU80は、電力変換装置61を制御して、コンセント70への電力供給を開始する。よって、第2電圧センサ66および第3電圧センサ67はAC100Vを検出しており、第1電圧センサ65はAC0Vを検出している。なお、第1充電リレー63および第2充電リレー64の両方に全短絡またはインレット短絡が生じている場合には、第1電圧センサ65もAC100Vを検出し得る。
時刻t16において、コンセントスイッチ75がOFF操作される。コンセントスイッチ75がOFF操作されると、OFF操作されたことを示す信号が上位ECU90から充電統合ECU80に通知される。そして、充電統合ECU80は、電力変換装置61を制御して、コンセント70への電力供給を停止する。それゆえに、第1電圧センサ65、第2電圧センサ66および第3電圧センサ67は、AC0Vを検出している。
時刻t17において、充電統合ECU80は、室内給電を終了し、室内給電の実行後の故障診断処理を開始する。充電統合ECU80は、第1充電リレー63および第2充電リレー64のうちのいずれか一方の接続状態を第1状態に切り替える。室内給電の実行後の故障診断処理では、室内給電の実行前の故障診断処理とは異なる充電リレー装置62の接続状態をつくる。具体的には、室内給電の実行前の故障診断処理では、充電統合ECU80は、第1充電リレー63の接続状態を第1状態、かつ、第2充電リレー64の接続状態を第2状態とした。よって、室内給電の実行後の故障診断処理では、充電統合ECU80は、第1充電リレー63の接続状態を第2状態、かつ、第2充電リレー64の接続状態を第1状態とする。
時刻t18において、充電統合ECU80は、電力変換装置61を制御して、コンセント70への電力供給を再び行なう。そのため、第3電圧センサ67は、AC100Vを検出している。ここで、(4)仮に第1電圧センサ65がAC100Vを検出し、かつ、第2電圧センサ66がAC0Vを検出したとすると、第1充電リレー63に全短絡またはインレット短絡が生じていることが想定される。なお、この場合には、第2充電リレー64に全短絡およびコンセント短絡が生じていないことも想定される。(5)また、仮に第2電圧センサ66がAC100Vを検出し、かつ、第1電圧センサ65がAC0Vを検出したとすると、第2充電リレー64にコンセント短絡あるいは全短絡が生じていることが想定される。なお、この場合には、第1充電リレー63に全短絡およびインレット短絡が生じていないことも想定される。(6)仮に第1電圧センサ65および第2電圧センサ66がAC100Vを検出したとすると、第1充電リレー63および第2充電リレー64に全短絡が生じている、または、第1充電リレー63に全短絡が生じており、かつ、第2充電リレー64にコンセント短絡が生じている、または、第1充電リレー63にインレット短絡が生じており、かつ、第2充電リレー64に全短絡が生じていることが想定される。
たとえば、室内給電の実行前の故障診断処理の結果が上記(1)、かつ、室内給電の実行前の故障診断処理の結果が上記(4)であったとする。そうすると、第1充電リレー63は、上記(1)より全短絡およびコンセント短絡が生じておらず、かつ、上記(4)より全短絡またはインレット短絡が生じていることから、第1充電リレー63はインレット短絡していると判別することができる。また、第2充電リレー64は、上記(1)よりインレット短絡あるいは全短絡が生じており、かつ、全短絡およびコンセント短絡が生じていないことから、第2充電リレー64がインレット短絡していると判別することができる。
なお、ここでは、全てのパターンを説明しないが、室内給電の実行前の故障診断処理の結果(1)~(3)と、室内給電の実行後の故障診断処理の結果(4)~(6)とを組み合わせることにより、上記と同様にして、第1充電リレー63および第2充電リレー64の故障状態を判別することができる。
時刻t19において、充電統合ECU80は、充電統合ECU80は、電力変換装置61を制御して、コンセント70への電力供給を停止する。よって、第3電圧センサ67は、AC0Vを検出する。
時刻t20において、充電統合ECU80は、故障診断処理を終了する。充電統合ECU80は、第1充電リレー63の接続状態を第2状態から第1状態に切り替える。故障診断処理において、充電リレー装置62に故障が生じたことが検出された場合(第1充電リレー63および第2充電リレー64の少なくとも一方に故障が生じたことが検出された場合)、充電統合ECU80は、以後のAC充電を許可しない。具体的には、充電統合ECU80は、充電開始操作が行なわれた場合であっても、AC充電設備300のCCID321を閉成させる処理を実行しない。これにより、AC充電設備300がAC200Vの電力を車両1(インレット50)に供給する充電設備であった場合に、充電リレー装置62の故障に起因して意図せずにAC200Vの電力がコンセント70に供給されることを抑制することができる。ゆえに、AC200Vの電力が供給されることにより、コンセント70に接続された電気機器200に故障を生じさせることを抑制することができる。
さらに、変形例では、第1充電リレー63および第2充電リレー64の故障状態(インレット短絡、コンセント短絡、全短絡)を判別することができる。
なお、変形例においては、室内給電の実行前の故障診断処理と室内給電の実行後の故障診断処理とで、異なる充電リレー装置62の接続状態をつくり、それぞれにおいて故障診断処理を実行したが、たとえば、室内給電の実行前の故障診断処理は省略し、室内給電の実行後の故障診断処理において、充電リレー装置62の接続状態を切り替えてもよい。具体的には、室内給電の実行後の故障診断処理において、第1充電リレー63の接続状態を第2状態、かつ、第2充電リレー64の接続状態を第1状態にしてコンセント70への電力供給を行なった後に、第1充電リレー63の接続状態を第1状態、かつ、第2充電リレー64の接続状態を第2状態にして、コンセント70への電力供給を行ない故障診断処理を実行してもよい。これによっても、変形例と同様の効果を奏することができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、10 バッテリ、20 PCU、30 モータジェネレータ、40 動力伝達ギヤ、45 駆動輪、50 インレット、60 双方向充電器、61 電力変換装置、62 充電リレー装置、63 第1充電リレー、64 第2充電リレー、65 第1電圧センサ、66 第2電圧センサ、67 第3電圧センサ、70 コンセント、75 コンセントスイッチ、80 充電統合ECU、81 CPU、82 メモリ、90 上位ECU、200 電気機器、210 プラグ、300 充電設備、310 交流電源、321 CCID、322 CPLT制御回路、330 充電ケーブル、340 コネクタ、CNL1,CNL2,CPL1,CPL2,CPN1,ONL,OPL 電力線、L1,L2 信号線。

Claims (1)

  1. 車両外部の充電設備から充電ケーブルを介して供給される電力を用いた外部充電が可能に構成されたバッテリと、
    前記充電ケーブルに設けられるコネクタが接続可能に構成されたインレットと、
    電気機器に電力を供給するためのコンセントと、
    前記インレットに供給された電力を前記バッテリを充電するための電力に変換する変換処理、および、前記バッテリの電力を前記コンセントへ供給するための電力に変換する変換処理が可能に構成された電力変換装置と、
    前記電力変換装置を前記インレットまたは前記電力変換装置に選択的に接続可能なc接点リレー装置と、
    前記インレットと前記c接点リレー装置との間に設けられ、前記インレットに印加される電圧を検出可能に構成された第1電圧センサと、
    前記コンセントと前記c接点リレー装置との間に設けられ、前記コンセントに印加される電圧を検出可能に構成された第2電圧センサと、
    前記電力変換装置および前記c接点リレー装置を制御する制御装置とを備え、
    前記c接点リレー装置は、前記電力変換装置を介して共通端子が前記バッテリの正極端子に電気的に接続される第1リレーと、前記電力変換装置を介して共通端子が前記バッテリの負極端子に電気的に接続される第2リレーとを含み、
    前記制御装置は、前記第1リレーおよび前記第2リレーを、前記電力変換装置を前記インレットに電気的に接続する第1状態と、前記電力変換装置を前記コンセントに接続する第2状態とに個別に切り替え可能に構成され、
    前記制御装置は、
    前記第1リレーおよび前記第2リレーの一方を前記第1状態、かつ、他方を前記第2状態に制御し、
    前記電力変換装置から前記バッテリの電力を供給し、
    前記第1電圧センサまたは前記第2電圧センサが閾値を超える値を検出した場合には、前記外部充電を許可しない、車両。
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