JP2022152028A - 生体情報取得方法 - Google Patents

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タン ヴィン グェン
Thanh Vinh Nguyen
正聡 一木
Masaaki Ichiki
浩尚 岡田
Hironao Okada
有貴 岡本
Yuki Okamoto
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Abstract

【課題】生体情報を高感度で取得可能な方法を提供する。【解決手段】生体情報を取得する方法であって、微小電気機械システム(MEMS)圧力センサにより、そのMEMS圧力センサに接続された中空部材を生体の表面に当接して体動に応じた中空部材の振動および伸縮の少なくとも一方による中空部分の圧力変動を検出するステップ(S100)と、取得手段により、上記MEMS圧力センサからの上記中空部分の圧力変動に応じた出力信号の周波数成分に基づいて複数の生体情報を並行して取得するステップ(S110)と、を含み、上記MEMS圧力センサは、上記中空部材と連通する開口部の少なくとも一部を覆う弾性要素を有し、その弾性要素は上記圧力変動に応じて湾曲し、その弾性要素にその湾曲に応じた歪みを検出する歪み検出層が形成されてなる、上記方法が提供される。【選択図】図9

Description

本発明は、生体情報を取得可能な方法に関する。
腹部周りに装着されるベルトのバックルに感圧チューブを対象者の体動が作用するように装着し、感圧チューブの内圧を圧力センサが検出して出力された信号に基づいて対象者の生体情報を検出する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
感圧チューブをベッド台とマットレスとの間に配置して、寝具にいる患者の体動に伴う圧力が感圧チューブに作用して、感圧チューブ内の空気圧振動を圧力センサで心拍情報、呼吸情報、体動情報等を取得する技術が知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2017-202252号公報 特開2014-147594号公報
しかしながら、特許文献1では、感圧チューブの先端に内部が大気と連通する連通孔が設けられている。感圧チューブに連通孔があると、内圧変化に伴い連通孔から流入・流出する空気量があるため、連通孔の大きさに応じて感度や感度の周波数特性が変化し、体動による機械的な信号の取得が困難になるという問題がある。さらに、圧力センサの感度が高くなるほど機械的な信号の精確な取得が困難になるという問題がある。
特許文献2では、患者がベッドに横臥している場合しか計測できず、患者の生体と感圧チューブとの間にマットレス等の寝具が配置されるため、患者の微小な体動を検出するには困難であるという問題がある。
本発明の目的は、生体情報を高感度で取得可能な方法を提供することである。また、本発明の他の目的は、生体に接触させる感圧部分を微小に形成することが可能な装置を用いて、複数の生体情報を並行して取得可能な方法を提供することである。
本発明の一態様によれば、生体情報を取得する方法であって、微小電気機械システム(MEMS)圧力センサにより、そのMEMS圧力センサに接続された中空部材を生体の表面に当接して体動に応じた中空部材の振動および伸縮の少なくとも一方による中空部分の圧力変動を検出するステップと、取得手段により、上記MEMS圧力センサからの上記中空部分の圧力変動に応じた出力信号の周波数成分に基づいて複数の生体情報を並行して取得するステップと、を含み、上記MEMS圧力センサは、上記中空部材と連通する開口部の少なくとも一部を覆う弾性要素を有し、その弾性要素は上記圧力変動に応じて湾曲し、その弾性要素にその湾曲に応じた歪みを検出する歪み検出層が形成されてなる、上記方法が提供される。
上記態様によれば、中空部材を生体の表面に接触させてその生体の振動を受け、MEMS圧力センサの弾性要素が中空部材内の圧力に応じて湾曲して歪み検出層に湾曲に応じた歪が発生し、歪による出力信号が発生する。その出力信号に基づいて取得手段により生体情報を取得する。MEMS圧力センサは圧力変化に対して高い感度を有しているので、生体の表面に接触した中空部材に作用する微小な振動を検出可能であり、中空部材の生体に接触する部分を微小化可能な装置を提供できる。また、上記態様によれば、MEMS圧力センサが体動に応じた中空部材の振動および伸縮の少なくとも一方による中空部分の圧力変動を検出し、中空部分の圧力変動に応じた出力信号を周波数成分に基づいて生体情報を取得することで、複数の生体情報を並行して取得できる。
一実施形態に係る生体情報取得装置の構成を示すブロック図である。 一実施形態に係る生体情報取得装置の圧力検出部の概略構成を示す断面図である。 一実施形態に係る生体情報取得装置の圧力検出部の写真である。 MEMS圧力センサの斜視図である。 MEMS圧力センサの断面図である。 MEMS圧力センサの他の例を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る生体情報取得装置の信号処理部の回路構成を示す図である。 生体情報取得部のハードウェアの構成を示すブロック図である。 一実施形態に係る生体情報取得方法を示すフローチャートである。 生体情報取得方法の一実施例として、マスクを着けた被験者の呼吸および脈波を並行して取得する方法を示すフローチャートである。 生体情報取得装置を被験者が装着した図である。 被験者が圧力検出部を図11に示した態様で装着した際の出力信号を示す図である。 生体情報取得方法の他の実施例として、被験者の心音および呼吸に応じた体動に関する情報を並行して取得する方法を示すフローチャートである。 圧力検出部を被験者の胸部に装着した例を示す図である。 図14に示した態様で装着した際の出力信号を示す図である。 MEMS圧力センサのその他の例を示す平面図である。 MEMS圧力センサのその他の例を示す断面図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明する。なお、複数の図面間において共通する要素については同じ符号を付し、その要素の詳細な説明の繰り返しを省略する。
図1は、一実施形態に係る生体情報取得装置の構成を示すブロック図である。図2は、生体情報取得装置の圧力検出部の概略構成を示す断面図であり、図3は圧力検出部の写真である。図1~図3を参照するに、生体情報取得装置10は、圧力検出部11と、信号処理・送信モジュール12と、生体情報取得部13とを有する。圧力検出部11は、中空部材14を生体の表面に接触させて、生体の呼吸、脈波、心音等に起因する振動または体動を中空部分の圧力変動として受けることができる。また、MEMS圧力センサ15は、容器22の開口部22cを介して外気と連通しており、MEMS圧力センサ15が外気の圧力変動を検出する。MEMS圧力センサ15は、圧力変動を電気抵抗値の変動として出力する。MEMS圧力センサ15の出力部25が電気配線26により信号処理・送信モジュール12の信号処理部16の入力部に接続される。
信号処理・送信モジュール12の信号処理部16は、MEMS圧力センサ15からの圧力(圧力変動)に応じた電気抵抗値を出力信号(電圧信号)に変換して増幅し、出力信号の周波数成分に応じた処理、例えば濾波処理(フィルタ処理)を行い、無線送信部17に出力する。無線送信部17は、入力された出力信号を、サンプリング周波数を例えば1kHzとしてアナログ-デジタル(AD)変換を行って送信回路(不図示)によって無線送信する。生体情報取得部13は、受信部18で無線送信部17からの出力信号を受信する。解析部19は、信号処理・送信モジュール12からの周波数成分に応じて処理された出力信号を解析部19により解析して生体情報を取得し、出力部20により生体情報を出力する。なお、無線送信部17は、この代わりにケーブル(有線)により受信部18に接続する有線送信部を設けてもよい。
なお、信号処理部16の濾波処理の代わりに、解析部19がデジタルフィルタソフトウェアにより濾波処理を行ってもよい。解析部19は、デジタルフィルタソフトウェアにより、出力電圧をローパスフィルタおよびハイパスフィルタの少なくとも一つで濾波することが好ましい。解析部19は、例えば、受信部18からの出力信号をローパスフィルタで濾波し、出力信号とローパスフィルタで濾波した信号の差分を差分信号として求める処理を行ってもよい。解析部19は、ローパスフィルタの代わりにハイパスフィルタを用いて同様の処理を行ってもよい。解析部19は、FFT(高速フーリエ変換)アナライザを用いて出力信号の周波数成分を取得してもよい。これらのいずれかの濾波処理により、生体の呼吸や脈波等の体動に関する情報が取得できる。
圧力検出部11は、中空部材14としてチューブ21を用いている。チューブ21は、図2および図3に示すようにその一端21aが封止され、他端21bがMEMS圧力センサ15を収容する容器22に接続される。チューブ21の内部には気体、例えば空気が充填される。チューブ21は、弾力性を有しているので、生体に当接させることで生体の振動に応じてチューブ21内の気体の圧力が変化する。すなわち、生体からチューブ21に作用する応力が増加すると気体の圧力が上昇し、生体からチューブ21に作用する応力が減少すると気体の圧力が低下する。また、チューブ21は、伸縮性、特に長手方向の伸縮性を有している。チューブ21を生体に当接して接着することで、体動、例えば、呼吸による胸部の拡張・収縮に伴う皮膚の伸縮運動に応じてチューブ21が長手方向に伸縮し、これに伴ってチューブ21内部の気体の圧力変動が生じる。この圧力変動をMEMS圧力センサ15が検出する。
チューブ21は、内部の空間が狭くなる程生体の振動に対する感度が高くなり、この観点から、チューブ21の生体に接触する部分を微小化することができる。また、この観点からチューブ21の内径は、100μm~500μmの範囲であることが好ましい。チューブ21は、シリコーン、樹脂等の弾性材料であることが外力に対してチューブが変形し易くなる点で好ましい。
中空部材14は、チューブ21に加え、弾性材料によって区画されるとともにその内部に空間を形成し、外部から作用する応力に応じて内部の圧力が変化する構成を有するもの、例えば、チューブの先端に連通する、中空の、ゴムで形成されたパッド、エアキャップ等を用いることができる。中空部材14は、チューブ21の中空部分に液体、例えば、粘性流体、混相流体、ゾル、ゲル等を充填して用いてもよく、中空部分にスポンジ、例えばポリウレタンフォームやポリエステル等の発泡体を用いてもよい。
容器22は、その内部に、MEMS圧力センサ15が配置され、MEMS圧力センサ15の図2における上下にそれぞれ空洞22a、22bを有する。容器22は、チューブ21の他端21bが装着される。空洞22aは、チューブ21の中空部分21cと連通し、チューブ21の内部の気体の圧力が空洞22aの気体の圧力と等しくなる。他方の空洞22bは、開口部22cにより、外気と連通しており、外部の気圧(外気の圧力)を検出する。すなわち、MEMS圧力センサ15は、空洞22a内の気圧と空洞22bの気圧との相対的な圧力変動に応じて、図4および図5に示すカンチレバー32が湾曲し、その湾曲によるピエゾ抵抗層33c、33dの抵抗値が変動する。
MEMS圧力センサ15は、基板24、例えば電子基板に配置される。MEMS圧力センサ15の出力信号は、基板24に形成された配線パターン(不図示)を介して出力部25から出力される。出力部25には、配線ケーブル等が接続される。
圧力検出部11は、サージカルテープ等の伸縮性を有する接着テープ23により、生体表面にチューブ21および容器22を当接および接着できる。
図4は、MEMS圧力センサの斜視図であり、図5は、MEMS圧力センサの図4におけるAA断面図である。図4および図5を参照するに、MEMS圧力センサ15は、枠状のシリコン基板27と、その上に酸化シリコン層28と、シリコン層29とがこの順に積層されている。MEMS圧力センサ15は、開口部27aに、弾性要素としてカンチレバー32が設けられる。カンチレバー32は、基部32aが枠状のシリコン基板27および酸化シリコン層28の積層体に支持され、先端部32bが自由端である。カンチレバー32は、いわゆる片持ち梁状であり、例えば長さが100μm、幅80μmである。カンチレバー32は、弾性を有する材料であれば特に限定されない。カンチレバー32の両側および先端部には、開口部27sが設けられている。開口部27sの幅は1μm以下であることが圧力に対する感度が向上する点で好ましい。
カンチレバー32は、シリコン層29の一部であり、その表面から深さ方向に、歪み検出層としてピエゾ抵抗層33c、33dが形成され、シリコン層29およびピエゾ抵抗層33c、33dの一部の上に導電層35および電極36が形成される。ピエゾ抵抗層33c、33dは、それぞれ、カンチレバー32の基部側の2つの脚部32c、32dに形成される。枠状のシリコン基板27および酸化シリコン層28の積層体の表面には、電極36、38が形成されている。カンチレバー32の表面には、導電層35が形成されている。なお、脚部32cと脚部32dとの間の切り欠き部37は、圧力に対するカンチレバー32のたわみを調整して圧力に対する感度を調整するもので、その幅は適宜選択される。
電極36は、脚部32cの基部側において、ピエゾ抵抗層33cの一端に接触して形成されており、ピエゾ抵抗層33cに電気的に接続される。電極38は、脚部32dの基部側において、ピエゾ抵抗層33dの一端に接触して形成されており、ピエゾ抵抗層33dに電気的に接続される。導電層35は、脚部32cの先端部において、ピエゾ抵抗層33cの他端に接触して形成されており、ピエゾ抵抗層33cに電気的に接続される。導電層35は、さらに、脚部32dの先端部において、ピエゾ抵抗層33dの他端に接触して形成されておりピエゾ抵抗層33dに電気的に接続される。これにより、電極36、ピエゾ抵抗層33c、導電層35、ピエゾ抵抗層33dおよび電極38の直列回路が形成される。
ピエゾ抵抗層33c、33dは、例えば、シリコン層29に不純物イオン、例えば、リンイオンをドープした領域であり、ピエゾ抵抗層33c、33dに応力が作用すると、歪みが生じ、歪みに応じて電気抵抗値が変化する。カンチレバー32は、図2に示した容器22の空洞22aと空洞22bの圧力差に応じて、比較的圧力が低い方に脚部32c、32dが湾曲し、圧力差の変動に応じて振動する。脚部32c、32dが湾曲すると、ピエゾ抵抗層33c、33dに応力が作用し、歪が発生して、電気抵抗値が変化してピエゾ抵抗層33c、33dの両端間の電気抵抗値Rが変化する。電気抵抗値の変化率ΔR/Rを、後述するホイートストンブリッジ回路により出力信号に変換する。MEMS圧力センサ15は、分解能が0.1Pa以下を有しており、従来のダイヤフラム型の圧力センサよりも分解能が1/10以下であり、高感度である。
MEMS圧力センサ15は、カンチレバー32の代替例として、その脚部が1つでもよく、3つ以上でもよい。これにより圧力差によりカンチレバーの脚部の湾曲の度合いを調整でき、目的とする圧力範囲に応じてMEMS圧力センサの選択が可能となる。
図6は、MEMS圧力センサの他の例を示す平面図であり、(a)はカンチレバーの脚部が1つの場合、(b)は3つの場合、(c)は4つの場合を示す。(a)~(c)は、紙面の左側がカンチレバーの基部で、右側が先端部である。
図6(a)を参照するに、MEMS圧力センサ40は、カンチレバー41の脚部41cが1つであり、ピエゾ抵抗層33c、33dは、シリコン層29により離隔されている。これにより、電極36、ピエゾ抵抗層33c、導電層35、ピエゾ抵抗層33dおよび電極38の直列回路が形成される。なお、ピエゾ抵抗層は、カンチレバー41の幅方向に3つ以上に分割して互いに離隔して配置し、それぞれを電極36、導電層35または電極38に接続して、ピエゾ抵抗層の電気抵抗値の変化を検出できるように回路を形成してもよい。
図6(b)を参照するに、MEMS圧力センサ42は、カンチレバー43の脚部43cには、スリット状の開口部27s1、27s2が設けられている。開口部27s1、27s2は、図4に示したシリコン層29を開口部27aに貫通するとともにカンチレバー43の基部から先端部側に延在する。3つの脚部43cのうち両側の脚部の表面にはそれぞれピエゾ抵抗層33c、33dが形成されている。ピエゾ抵抗層33c、33dは、シリコン層29により離隔されている。これにより、電極36、ピエゾ抵抗層33c、導電層35、ピエゾ抵抗層33dおよび電極38の直列回路が形成される。
図6(c)を参照するに、MEMS圧力センサ44は、カンチレバー45の脚部45cには、図6(b)と同様の開口部27s1、27s2、27s3が設けられている。4つの脚部45cのうち2つの脚部の表面にはそれぞれピエゾ抵抗層33c1、33c2が形成されている。他の2つの脚部の表面にはそれぞれピエゾ抵抗層33d1、33d2が形成されている。ピエゾ抵抗層33c1、33c2は、電極36と導電層35との間に並列に接続されている。ピエゾ抵抗層33d1、33d2は、導電層35と電極38との間に並列に接続されている。これにより、電極36、並列接続のピエゾ抵抗層33c1、33c2、導電層35、並列接続のピエゾ抵抗層33d1、33d2および電極38の直列回路が形成される。
なお、MEMSセンサ15は、上記では、カンチレバー32が片持ち梁状の場合の例を示したが、両持ち梁状でもよい。
図7は、一実施形態に係る生体情報取得装置の信号処理部の電気回路の一部を示す図であり、MEMS圧力センサのピエゾ抵抗層の電気抵抗も合わせて示している。
図7を参照するに、信号処理部16は、ピエゾ抵抗層33c、33dの抵抗Rおよび3つの抵抗R1、R2、R3(各符号は抵抗値も表す。)を含むホイートストンブリッジ回路46と、差動増幅器48と、フィルタ回路49とを有する。
ホイートストンブリッジ回路46は、ピエゾ抵抗層33c、33dの合成抵抗値R、歪みによる抵抗値の変化をΔRとすると、ホイートストンブリッジ回路46のPQ間の出力電圧VP-Qは、下記式(1)で表される。
P-Q=1/4×ΔR/R×E ・・・(1)
ただし、ホイートストンブリッジ回路46の平衡をとるため、R×R2=R1×R3になるように抵抗値R1、R2、R3を設定する。直流電源はホイートストンブリッジ回路46のAB間に接続され、電圧E(V)である。例えば、E=1V(ボルト)、ΔR/R=0.001であると、VP-Q=0.25mV(ミリボルト)の出力が得られる。
出力電圧VP-Qは、ホイートストンブリッジ回路46のPQ間に接続された差動増幅器48によって増幅され、フィルタ回路49に供給される。フィルタ回路49は、ローパスフィルタ49aとハイパスフィルタ49bとを有する。圧力検出部11が生体の様々な周波数の振動を検出可能なので、フィルタ回路49には、種々の周波数成分の信号が入力される。フィルタ回路49は所望の生体情報を取得するために生体情報の周波数成分に応じてローパスフィルタ49aおよび/またはハイパスフィルタ49bのカットオフ周波数を設定する。さらに、ローパスフィルタ49aおよび/またはハイパスフィルタ49bのカットオフ周波数を適宜設定することで、生体情報の周波数成分に応じて互いに異なる生体情報を並行して取得することができる。例えば、ローパスフィルタ49aにはカットオフ周波数f1を設定し、ハイパスフィルタ49bにカットオフ周波数f2を設定し、カットオフ周波数f1をカットオフ周波数f2よりも低いか等しくすることが好ましい(f1<=f2)。このように設定することで、例えば、脈波に関する情報と呼吸に関する情報を並行して取得することができる。
ローパスフィルタ49aおよびハイパスフィルタ49bは、回路構成は特に限定されず、受動素子だけで構成してもよく、能動素子を用いて構成してもよい。フィルタ回路49の出力は、無線送信部17に供給される。なお、信号処理部16は、解析部19においてデジタルフィルタソフトウェアによる濾波処理を行う場合は、フィルタ回路49を省略してもよい。
図8は、生体情報取得部のハードウェアの構成を示すブロック図である。図8を図1と合わせて参照するに、生体情報取得部13の解析部19は、入力インタフェース51と、プロセッサ52と、メモリ53と、これらを接続するバス54とを有する。入力インタフェース51は、受信部18からの出力信号が入力され、出力信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換器(不図示)を含みバス54を介してプロセッサ52またはメモリ53に伝送する。プロセッサ52は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphic Processing Unit)等であり、メモリ53またはプロセッサ52に含まれるメモリに保存されたプログラムにより生体情報信号を解析し、脈数、呼吸数等の生体情報を出力する。プログラムは、濾波処理、高速フーリエ変換のプログラム、信号波形を表示するプログラム等を含んでもよい。なお、解析部19は、ローパスフィルタ、ハイパスフィルタを含んでもよい。
メモリ53は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などであり、例えばフラッシュメモリである。メモリ53は、生体情報信号、解析により得られた生体情報、プログラム等を保存する。
解析部19は、入力される生体情報信号、解析により得られた生体情報等を表示する表示部55を含んでもよく、プログラムの設定等を行うユーザインタフェース56を含んでもよい。なお、解析部19は、オシロスコープ、FFT(高速フーリエ変換)アナライザ等を含んでもよい。
出力部20は、無線通信インタフェース57を有してもよい。無線通信インタフェース57は、解析部19からバス54あるいは配線により解析部19により得られた生体情報が入力され、アンテナ58を介して外部装置、例えばサーバや生体情報を収集する装置に出力する。出力部20は、有線通信インタフェース59を有してもよく、無線通信インタフェース57と同様に生体情報を出力する。
図9は、一実施形態に係る生体情報取得方法を示すフローチャートである。図9を図1~図2および図4~図5と合わせて参照しつつ、本実施形態の生体情報取得方法を説明する。
最初に、圧力検出部11のMEMS圧力センサ15により、MEMS圧力センサ15に接続されたチューブ21を生体の表面に当接して体動に応じたチューブ21の振動および伸縮の少なくとも一方による中空部分21cの圧力変動を検出する(S100の(a))。また、これと並行して、MEMS圧力センサ15により、MEMS圧力センサ15の外部に開口する開口部22cを介して外部の気圧の圧力変動を検出してもよい(S100の(b))。MEMS圧力センサ15は、チューブ21と連通する空洞22aおよび空洞22bを覆うカンチレバー32を有する。カンチレバー32はチューブ21内およびこれと連通する空洞22aの圧力変動に応じて湾曲する。また、カンチレバー32は、開口部22cを介して外部の気圧(外気の圧力)の圧力変動に応じて湾曲する。MEMS圧力センサ15は、カンチレバー32の湾曲およびその時間的な動きに応じた歪みをピエゾ抵抗層33c、33dが抵抗値の変化として圧力変動を検出する。
次いで、生体情報取得部13により、MEMS圧力センサ15からの圧力変動に応じた出力信号の周波数成分に基づいて複数の生体情報を並行して取得する(S110)。これにより、生体の呼吸、脈波、体動等の生体情報を取得することができる。
図10は、生体情報取得方法の一実施例として、マスクを着けた被験者の呼吸および脈波を並行して取得する方法を示すフローチャートである。図11は、生体情報取得装置を被験者が装着した図であり、(a)はマスクの内側に圧力検出部を装着したモデルの外観を示し、(b)はマスクを下にずらして圧力検出部を接着した様子を示す。図10を図1、図2、図11(a)および(b)と合わせて参照しつつ、本実施例の方法を説明する。
本実施例では、圧力検出部11のチューブ21が被験者の鼻部表面に当接して側面から鼻背を横断するようにして接着テープ23により固定され、MEMS圧力センサ15を覆うようにマスク70が装着される。マスク70の代わりにフェイスシールド(マウスシールドを含む。)を用いてもよい。
また、図示は省略するが、チューブ21をマスク70の内側に装着してマスク70を着けることでチューブ21が被験者の鼻部表面に当接するようにしてもよい。
MEMS圧力センサ15により呼吸および脈波による圧力変動を検出する(S200)。具体的には、MEMS圧力センサ15は、被験者の呼吸によるマスク70の内側の空気の圧力変動をMEMS圧力センサ15の開口部22cを介して検出する。これと並行して、MEMS圧力センサ15は、鼻部の側部にある眼角動脈の脈波の振動によるチューブ21内の気体の圧力変動を検出する。これにより、MEMS圧力センサ15は脈波および呼吸に応じた圧力変動を電気抵抗値の変動として出力する。MEMS圧力センサ15は、マスク70の内側の空気の圧力とチューブ21内の気体の圧力との差を検出しているので、MEMS圧力センサ15の電気抵抗値の変動には、両方の圧力の影響が含まれる。
次いで、生体情報取得部13により、MEMS圧力センサ15からの圧力変動に応じた出力信号の周波数成分に基づいて脈波および呼吸に関する生体情報を並行して取得する(S210)。具体的には、MEMS圧力センサ15からの電気抵抗値の変動は、MEMS圧力センサ15に電気配線26を介して信号処理・送信モジュール12に送られる。信号処理・送信モジュール12は、図7に示した信号処理部16を含み、電気抵抗値の変動を出力信号(電圧信号)に変換して出力する。生体情報取得部13は、信号処理・送信モジュール12からの出力信号を受信し、解析部19により濾波して、それぞれ呼吸、脈波の信号を取り出し、脈波および呼吸に関する生体情報を並行して取得する。
図12は、被験者が圧力検出部を図11に示した態様で装着した際の出力信号を示す図であり、(a)は解析部が取得した出力信号を示し、(b)は解析部で取得した信号をローパスフィルタで濾波した後の信号を示し、(c)は解析部が取得した出力信号からローパスフィルタで濾波した後の信号を差し引く信号処理を行った後の信号を示す。図12(a)~(c)のいずれも縦軸はMEMS圧力センサのピエゾ抵抗層の両端間の電気抵抗値Rの変化率ΔR/Rに換算した出力を示している。分母のRは、図2に示した空洞22aと空洞22bの圧力が平衡した時の電気抵抗値であり、分子のΔRは、平衡時の電気抵抗値Rから差分を示す。解析部19が取得した出力信号はサンプリング周波数を1kHzとした信号であり、ローパスフィルタのカットオフ周波数を0.3Hz、減衰傾度を-6dB/oct(オクターブ)とした。
図12(a)を参照するに、20秒間の出力信号は、約4.3周期分の低周波数の信号とそれよりも高周波数の信号が重畳されていることが分かる。図12(b)を参照するに、ローパスフィルタを通過した信号が5秒間分示されており、1周期が約4.4秒であることが分かる。この圧力変動は毎分13回に相当し、呼吸に対応することが分かる。図12(c)を参照するに、解析部が取得した出力信号からローパスフィルタで濾波した後の信号を差し引く信号処理を行った後の信号を5秒間分示している。この信号は、図12(b)の信号よりも高周波数側の信号を示しており、約8周期分が含まれている。これは、毎分約94回の心拍を示しており、脈波を検出していることが分かる。これらのことから、生体情報取得装置10は、圧力検出部11のチューブ21を鼻の側部から鼻背に亘って装着し、マスク70を圧力検出部11を覆うように着けることで、呼吸と脈波を並行して計測することができる。生体情報取得装置10は、口呼吸および鼻呼吸の少なくとも一方を計測することが可能である。口呼吸でも鼻呼吸でもマスク70の内側の空気の圧力は変動するので、圧力検出部11は口呼吸および鼻呼吸の少なくとも一方を検出可能である。なお、解析部19は、ハイパスフィルタ(またはハイパスフィルタの機能を有するデジタルソフトウェア)を有してもよく、解析部19で取得した信号を上記のローパスフィルタのカットオフ周波数と同じかそれよりも高いカットオフ周波数を有するハイパスフィルタで濾波することで、図12(c)に示した信号を得ることができる。
図13は、生体情報取得方法の他の実施例として、被験者の心音および呼吸に応じた体動に関する情報を並行して取得する方法を示すフローチャートである。図14は、圧力検出部を被験者の胸部に装着した例を模式的に示す図であり、(a)は断面図、(b)は正面図である。図13を図1、図2、図14(a)および図14(b)と合わせて参照しつつ、本実施例の方法を説明する。
本実施例では、圧力検出部11を被験者の胸部の心臓に近い部分の表面に装着する。圧力検出部11は、チューブ21が乳首NPの周辺、例えば下部の皮膚表面に横に延在するように接着テープ23で固定される。
また、図示は省略するが、チューブ21を被験者が着用する服、例えば、伸縮性の生地を用いた服で着用すると生体の表面に圧力がかかる服(いわゆる加圧服)の内側に配置して、服を着用することでチューブ21が被験者の胸部表面に当接するようにしてもよい。
MEMS圧力センサ15により心音および呼吸に応じた体動による圧力変動を検出する(S300)。具体的には、MEMS圧力センサ15は、心音による振動を受け、チューブ21内に圧力変動が生じる。チューブ21は、これと並行して、呼吸による胸部の拡縮によって長手方向に伸縮し、チューブ21内に圧力変動が生じる。これにより、MEMS圧力センサ15は心音および呼吸に応じた体動による圧力変動を電気抵抗値の変動として出力する。
次いで、生体情報取得部13により、MEMS圧力センサ15からの圧力変動に応じた出力信号の周波数成分に基づいて心音および呼吸に関する生体情報を並行して取得する(S310)。具体的には、MEMS圧力センサ15からの電気抵抗値の変動は、MEMS圧力センサ15に電気配線26を介して信号処理・送信モジュール12に送られる。信号処理・送信モジュール12の信号処理部16は、電気抵抗値の変動を出力信号(電圧信号)に変換して出力する。生体情報取得部13は、信号処理・送信モジュール12からの出力信号を受信し、解析部19により濾波処理して、それぞれ心音、呼吸の信号を取り出し、心音および呼吸に関する生体情報を並行して取得する。
図15は、図14に示した態様で装着した際の出力信号を示す図であり、(a)は解析部が取得した出力信号を示し、(b)は解析部で取得した信号をローパスフィルタで濾波した後の信号を示し、(c)は解析部が取得した出力信号をハイパスフィルタで濾波した後の信号を示す。図15(a)~(c)のいずれも縦軸は、図12と同様にΔR/Rに換算した出力を示している。解析部19が取得した出力信号はサンプリング周波数を1kHzとした信号であり、ローパスフィルタのカットオフ周波数を0.3Hz、ハイパスフィルタのカットオフ周波数を20Hz、両方のフィルタの減衰傾度を-6dB/oct(オクターブ)とした。
図15(a)を参照するに、50秒間の出力信号は、低周波数の信号とそれよりも高周波数の信号が重畳されていることが分かる。図15(b)を参照するに、ローパスフィルタを通過した信号が50秒間分示されており、13周期分が含まれている。この圧力変動は毎分約16回に相当し、呼吸に対応することが分かる。図15(c)を参照するに、ローパスフィルタを通過した信号が2秒間分示されており、約3周期分が含まれている。これは、毎分約90回の心拍を示しており、心音を検出していることが分かる。これらのことから、生体情報取得装置10は、圧力検出部11のチューブ21を胸部表面に装着することで、心音と呼吸に関する情報を計測できる。
本実施形態に係る生体情報取得方法によれば、チューブ21を生体の表面に接触させて、その生体の振動を受け、チューブ21内の圧力をMEMS圧力センサ15のカンチレバー32の脚部32c、32dが圧力に応じて湾曲してピエゾ抵抗層33c、33dに湾曲に応じた歪が発生し、その電気抵抗値が変化する。電気抵抗値の変化を信号処理部16で出力信号に変換し、フィルタ回路49により濾波して生体情報取得部13の解析部19でその周波数成分に応じて複数の生体情報を並行して取得する。MEMS圧力センサ15は圧力変化に対して高い感度を有しているので、生体の表面に接触したチューブ21に作用する微小な振動を検出可能であり、チューブ21の生体に接触する部分を微小化可能である。また、生体情報取得装置10によれば、高感度のMEMS圧力センサ15によって検出した生体の振動を解析部19でその周波数成分に応じて生体情報を取得することにより、異なる生体情報を並行して取得可能である。
図16は、MEMS圧力センサのその他の例を示す平面図、図17は、MEMS圧力センサのその他の例を示す断面図である。図16および図17を図2と合わせて参照するに、MEMS圧力センサ80は、図4~図6に示したMEMS圧力センサ15のピエゾ抵抗層33c、33dの代わりに歪み検出層としてピエゾ圧電層81を採用したものであり、それ以外はMEMS圧力センサ15とほぼ同様の構成を有する。MEMS圧力センサ80は、シリコン層29が延在し、開口部27aを覆うとともに開口部27sを有するように、弾性要素としてカンチレバー82が設けられる。カンチレバー82は、その基部82a側に、シリコン層29上に酸化シリコン層83と下部導電層84と、ピエゾ圧電層81と、上部導電層85の積層体を有する。下部導電層84および上部導電層85は、枠状のシリコン基板27上まで延在し、その表面には、それぞれ、電極86、88が形成される。
ピエゾ圧電層81は、圧電効果を示す材料、例えば、Pb(Zr,Ti)O3(PZT)、SrBiTaO3(SBT)等を用いることができる。下部導電層84および上部導電層85は、例えばPt/Ti、Pt/IrO2等を用いることができる。電極86、88は、例えばAuを用いることができる。
カンチレバー82の構成は、図4に示したように、2つの脚部を有してもよく、図6(b)および(c)に示したように、それぞれ3つ、4つの脚部を有してもよく、より多くの数の脚部を有してもよい。
カンチレバー82は、図2において説明したように容器22の空洞22aと空洞22bとの圧力差に応じて、比較的圧力が低い方に基部82a側が湾曲し、圧力差の変動に応じて振動する。基部82a側が湾曲すると、ピエゾ圧電層81に応力が作用し、分極が生じて、下部導電層84と上部導電層85との間に電位差Vが変化する。電位差Vを、図7に示した信号処理部16の差動増幅器48により増幅する。生体情報取得部13の解析部19での動作は、上記と同様であり、説明を省略する。
MEMS圧力センサ80を用いることで、図7に示した信号処理部16のホイートストンブリッジ回路46を省くことができ、信号処理部16をより簡易にかつサイズをコンパクトにすることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲に記載された本発明の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。また、MEMSセンサ15は、カンチレバー型に限定されず、用途および要求される感度に応じてダイヤフラム型を用いることができる。
10 生体情報取得装置
11 圧力検出部
12 信号処理・送信モジュール
13 生体情報取得部
14 中空部材
15,40,42,44,80 MEMS圧力センサ
16 信号処理部
19 解析部
21 チューブ
22 容器

Claims (8)

  1. 生体情報を取得する方法であって、
    微小電気機械システム(MEMS)圧力センサにより、該MEMS圧力センサに接続された中空部材を生体の表面に当接して体動に応じた該中空部材の振動および伸縮の少なくとも一方による中空部分の圧力変動を検出するステップと、
    取得手段により、前記MEMS圧力センサからの前記中空部分の圧力変動に応じた出力信号の周波数成分に基づいて複数の生体情報を並行して取得するステップと、を含み、
    前記MEMS圧力センサは、前記中空部材と連通する開口部の少なくとも一部を覆う弾性要素を有し、該弾性要素は前記圧力変動に応じて湾曲し、該弾性要素に該湾曲に応じた歪みを検出する歪み検出層が形成されてなる、前記方法。
  2. 前記検出するステップにおいて、前記MEMS圧力センサにより、該MEMS圧力センサの外部に開口する他の開口部を介して外部の気圧の圧力変動をさらに検出し、
    前記取得するステップにおいて、前記取得手段により、前記外部の気圧の圧力変動を含む出力信号の周波数成分に基づいて、他の生体情報を取得する、請求項1記載の方法。
  3. 前記検出するステップにおいて、前記MEMS圧力センサにより、前記中空部材を被験者の鼻部の皮膚表面に当接して該鼻部の動脈の脈波に応じた圧力変動を検出するとともに、マスクまたはフェイスシールドを前記MEMS圧力センサおよび該被験者の鼻および口を覆うように装着して呼吸に応じた該マスクまたはフェイスシールドの内側の圧力変動を検出し、
    前記取得するステップにおいて、前記脈波による圧力変動および前記呼吸による圧力変動を含む前記出力信号を濾波して、前記被験者の脈波および呼吸に関する情報を取得する、請求項2記載の方法。
  4. 前記中空部材は、マスクの内側に配置され、マスクを装着することにより前記被験者の鼻部の皮膚表面に当接される、請求項3記載の方法。
  5. 前記検出するステップにおいて、前記MEMS圧力センサにより、前記中空部材を被験者の胸部の表面に当接して心音および呼吸に応じた圧力変動を検出し、
    前記取得するステップにおいて、前記心音による圧力変動および前記呼吸により前記中空部材の長手方向の伸縮により生じた圧力変動を含む前記出力信号を濾波して、前記被験者の心音および呼吸に関する情報を取得する、請求項1記載の方法。
  6. 前記中空部材は、前記被験者が着用する服の内側に配置され、該服を着用することにより前記被験者の胸部の表面に当接される、請求項5記載の方法。
  7. 前記中空部材は、前記被験者が着用する服の内側に配置され、該服を着用することにより前記生体の表面に当接される、請求項5記載の方法。
  8. 前記中空部材は、可撓性の接着テープにより前記生体の表面に当接される、請求項1~3および5のうちいずれか一項記載の方法。
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